JP5577500B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は弾球遊技機、特に開閉可能の普通電動役物により構成された始動口を備え、かつ始動口への入賞が容易な開放延長機能を有する弾球遊技機に関する。
一般に弾球遊技機たるパチンコ機は、遊技球が始動口への入賞に起因して、特別図柄が変動を開始して特別図柄の当否判定が実行され、判定結果が当りであれば大入賞口を開放して遊技者にとって有利な特別遊技(大当り遊技)を実行する機種が主流である。また大当り遊技終了後には、前記当否判定の当選確率を高確率とする確変機能や、始動口を開閉する普通電動役物の開放時間を延長する開放延長機能を含み、当否判定の機会を増やす時短機能が設定可能とされる。
更にこの種のパチンコ機では、近時、常時入賞可能な第1の始動口および該始動口への入賞に起因して当否判定を行う第1の特別図柄と、開閉可能の普通電動役物により構成された第2の始動口および該始動口への入賞に起因して当否判定を行う第2の特別図柄とを備え、第2の始動口の入賞に対応した第2の特別図柄の変動を第1の特別図柄よりも優先的に変動させる構成が一般的である。また、第2の特別図柄による大当り遊技を遊技者にとって有利な構成とすることで、通常時は第1の特別図柄を主とする遊技を行う一方、前記開放延長機能の作動時には第2の特別図柄を主とする遊技が可能であり、遊技状態により賞球の出玉を異ならせて遊技の興趣を高めることがなされている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−295903号公報
しかしながら、従来の構成では最初の大当りで開放延長機能が作動したときは第2の特別図柄の保留記憶が貯まっていない場合が多い。これは大当り中には通常時と同じで開放延長がないので普通電動役物がなかなか開放しない、又は開放時間が短いためである。一方、第1の特別図柄の保留記憶は大当り中に貯まる。そして大当り遊技終了後は開放延長機能とともに確変機能が作動するため第1の特別図柄が高確率で変動してしまうことになる。このため遊技者にとってはせっかく有利な第2の特別図柄の変動を楽しめるというのに、第1の特別図柄の変動が連続して確変機能が終了してしまうおそれがあり、開放延長機能、更には確変機能が有効に活用されない。これでは遊技者としては納得がいかず面白味が半減してしまう。また従来の構成では開放延長中は、極力、第1の特別図柄を変動させないように第1特図の変動時間が長くなっており、前記開放延長機能とセットで時短機能が作動しているにも関らず、第2の特別図柄が変動するのをしばらくの間待たなくてはならず、時短機能も有効に活用されない。
大当り中に第2の始動口へ入賞しやすいように普通電動役物を開放させる構成とすれば解決できるが、一般に第2の始動口は大入賞口の直上位置に配置されており、第2の始動口の開放が大当り遊技中の大入賞口への入賞の邪魔になるおそれがある。
そこで本発明は上記事情に鑑み、最初の大当り遊技の終了後には容易に第2の特別図柄の保留記憶を貯めておくことが遊技者の技量に関係なく可能であり、開放延長機能が有効に活用され得る弾球遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
請求項1に記載の発明は、遊技盤に設けられて常時入賞可能な第1の始動口と、
遊技盤に設けられて開閉可能な普通電動役物により構成された第2の始動口と、
第1の始動口への入賞に起因して抽出された当否判定用の乱数を第1の保留記憶として記憶するとともに、第2の始動口への入賞に起因して抽出された当否判定用の乱数を第2の保留記憶として記憶する保留記憶手段と、
前記第1の保留記憶又は前記第2の保留記憶に基づいて当りか否かの当否判定を行う当否判定手段と、
前記第1の保留記憶よりも優先して前記第2の保留記憶に基づく前記当否判定を実行する当否判定優先実行手段と、
前記当否判定が当りであると判定されると大入賞口を開放させる特別遊技へと移行する特別遊技移行手段と、
遊技盤に設けられて常時入球可能な第3の始動口と、
該第3の始動口への入球に起因して当否判定を実行し当否判定の結果が当りであると、普通電動役物を開放させる普電開放手段と、
前記特別遊技終了後に前記普通電動役物が開放するときに開放時間を延長せしめることが可能な開放延長手段とを備え、
かつ前記特別遊技移行手段は前記第2の保留記憶の当否判定による当りの方が前記第1の保留記憶による当りよりも遊技者にとって有利な内容の特別遊技へと移行するように構成された弾球遊技機において、
前記遊技盤には、ほぼ中央に図柄表示装置を設けて、該図柄表示装置の左右両側の位置にそれぞれ遊技球が前記図柄表示装置をまわり込むように流下可能な流下通路を構成し、
いずれか一方の流下通路の下流に前記大入賞口を配置せしめる一方、
前記第2の始動口を他方の流下通路の下流に配置せしめて、第2の始動口により前記一方の流下通路からの遊技球の大入賞口への流下を妨げないように構成するとともに、
前記特別遊技中に前記普電開放手段による当否判定が当りで、かつ前記第2の保留記憶の記憶数が予め設定された所定数以下であるときに普通電動役物を開放するときは、遊技者に普通電動役物が開放することを報知する普電開放報知手段を備えた構成とする。
請求項1に記載の発明によれば、遊技球が大入賞口へ至る流下通路と第2の始動口へ至る流下通路とを分け、大入賞口までの通路に普通電動役物により構成された第2の始動口が存在しないので、特別遊技中(大当り遊技中)に普通電動役物が作動しても大入賞口への入賞を邪魔することはない。そして特別遊技中における普通電動役物の開放を報知するので、遊技者は報知されたときのみ第2の始動口への流下通路側へ向けて遊技球の発射の調整をするだけでよいので誰でも容易に第2の特別図柄の保留記憶を貯めることが可能であり、開放延長機能の作動を有効に活用し、これを楽しむことができる。特に、第2の保留記憶の記憶数が所定数以下のときだけ普通電動役物の開放を報知するので、保留記憶が満杯で第2の始動口への入賞をさせなくてもいい状態においては報知しないので、遊技者に不要なストレスを与えずに済む。
請求項2に記載の発明は、遊技盤に設けられて常時入賞可能な第1の始動口と、
遊技盤に設けられて開閉可能な普通電動役物により構成された第2の始動口と、
第1の始動口への入賞に起因して抽出された当否判定用の乱数を第1の保留記憶として記憶するとともに、第2の始動口への入賞に起因して抽出された当否判定用の乱数を第2の保留記憶として記憶する保留記憶手段と、
前記第1の保留記憶又は前記第2の保留記憶に基づいて当りか否かの当否判定を行う当否判定手段と、
前記第1の保留記憶よりも優先して前記第2の保留記憶に基づく前記当否判定を実行する当否判定優先実行手段と、
前記当否判定が当りであると判定されると大入賞口を開放させる特別遊技へと移行する特別遊技移行手段と、
遊技盤に設けられて常時入球可能な第3の始動口と、
該第3の始動口への入球に起因して当否判定を実行し当否判定の結果が当りであると、普通電動役物を開放させる普電開放手段と、
前記特別遊技終了後に前記普通電動役物が開放するときに開放時間を延長せしめることが可能な開放延長手段とを備え、
かつ前記特別遊技移行手段は前記第2の保留記憶の当否判定による当りの方が前記第1の保留記憶による当りよりも遊技者にとって有利な内容の特別遊技へと移行するように構成された弾球遊技機において、
前記遊技盤には、ほぼ中央に図柄表示装置を設けて、該図柄表示装置の左右両側の位置にそれぞれ遊技球が前記図柄表示装置をまわり込むように流下可能な流下通路を構成し、
いずれか一方の流下通路の下流に前記大入賞口を配置せしめる一方、
前記第2の始動口を他方の流下通路の下流に配置せしめて、第2の始動口により前記一方の流下通路からの遊技球の大入賞口への流下を妨げないように構成し、
前記普電開放手段は前記第2の始動口への入賞が容易となる第1の開放態様と、該第1の開放態様に比べて第2の始動口への入賞が困難な第2の開放態様とに設定可能に構成し、
前記特別遊技中に前記普電開放手段による当否判定が当りで、前記第1の開放態様で普通電動役物を開放するときのみ、遊技者に普通電動役物が開放することを報知する普電開放報知手段を備えた構成とする。
請求項2に記載の発明によれば、遊技球が大入賞口へ至る流下通路と第2の始動口へ至る流下通路とを分け、大入賞口までの通路に普通電動役物により構成された第2の始動口が存在しないので、特別遊技中(大当り遊技中)に普通電動役物が作動しても大入賞口への入賞を邪魔することはない。普通電動役物の開放態様として第2の始動口への入賞が容易な態様とそうでない態様とを設けたので、普通図柄の当否判定に関する遊技の面白味が増す。また第2の始動口への入賞が容易な開放態様において、特別遊技中における普通電動役物の開放を報知するので、遊技者は報知されたときのみ第2の始動口への流下通路側へ向けて遊技球の発射の調整をするだけでよいので誰でも容易に第2の特別図柄の保留記憶を貯めることが可能であり、開放延長機能の作動を有効に活用し、これを楽しむことができる。また通常時と開放延長機能作動時における当選確率を同等とし、開放パターンの選択率により実質の開放確率を変化させるようにすれば、通常時と開放延長時の開放確率を1パターンのみ備えるだけでよく遊技を制御するプログラム処理の効率がよい。
本発明を適用した第1の実施形態の弾球遊技機の正面図である。 前記弾球遊技機の遊技盤の正面図である。 前記弾球遊技機の背面図である。 前記弾球遊技機の電気構成図である。 前記弾球遊技機の主制御装置で実行されるメインルーチンの制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特別図柄の始動入賞確認処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置における特別図柄の当否判定処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記当否判定処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記当否判定処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記当否判定処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特別遊技処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記主制御装置における普通図柄の普図当否判定処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記普図当否判定処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記普図当否判定処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記普図当否判定処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記主制御装置で実行される普通電動役物の普電遊技処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記普電遊技処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記普電遊技処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記弾球遊技機の遊技の仕様を示す説明図である。 図22(a)(b)(c)前記弾球遊技機で設定された第1および第2特別図柄と大当り遊技態様との関係、普通図柄と普通電動役物の開放時間との関係を示す説明図である。 前記弾球遊技機のサブ統合制御装置で実行される普通図柄演出処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記サブ統合制御装置で実行される大当り時の普通図柄演出処理の制御内容を示すフローチャートである。 図25(a)(b)(c)は前記弾球遊技機で実行される普通図柄演出の表示態様を示す図である。 図26(a)(b)(c)は前記弾球遊技機で実行される大当り時の普通図柄演出の表示態様を示す図である。 本発明を適用した第2の実施形態の弾球遊技機における主制御装置で実行される普図当否判定処理の制御内容の一部を示すフローチャートである。 前記弾球遊技機の遊技の仕様を示す説明図である。 前記弾球遊技機で設定された普通図柄と普通電動役物の開放時間との関係を示す説明図である。 本発明を適用した弾球遊技機に用いる他の遊技盤の正面図である。
本発明を適用した第1の実施形態にかかる弾球遊技機であるパチンコ機を説明する。図1に示すように、パチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造としてある。外枠51には、左側の上下の位置に設けたヒンジ53を介して、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52および後述の内枠が開閉可能に設けてある。
前枠52の板ガラス61の奥には前記内枠に保持された遊技盤10(図2)が設けてある。
前枠52の上部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ66が設置してあり、これらにより遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また前枠52には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けてある。
前枠52の下半部には上皿55と下皿63とが形成してある。下皿63の右側には発射ハンドル64が設けてあり、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤10に向けて発射される。
下皿63は上皿55から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿63に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
本パチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には上皿55の右側に貸出ボタン57、精算ボタン58および残高表示器59が設けてある。また上皿55の中央部には演出ボタン67とその外周を囲むジョグダイヤル68が設けてある。
尚、図1の39は、前枠52および前記内枠を外枠51にロックするシリンダ錠であり、該シリンダ錠39に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠52を開放する。
図2に示すように、遊技盤10には外レール11と内レール12とによって囲まれた略円形の遊技領域13が形成されている。遊技領域13には、その中央部から右半部寄りの位置に大型のセンターケース14が装着されている。センターケース14は中央に演出図柄表示装置15(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。またセンターケース14には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
前記センターケース14の左側位置には内レール12との間に、弱めに遊技球を発射したときに遊技球がセンターケース14を回避して流下する左流下通路(矢印S)が形成してある。該左流下通路Sにはその上流側半部に、普通図柄の始動口である始動ゲート(特許請求の範囲に記載の第3の始動口に相当)21が設置され、その下方には風車20が設置されている。
左流下通路Sの下流側半部は、センターケース14の左下部をまわり込み、前記遊技領域13の中央下端部へ向けて遊技球を流下案内するように、複数の遊技釘を傾斜状に並べて構成されている。
そして左流下通路Sの下流部には、センターケース14の中央下方位置に第1の特別図柄始動口(第1の始動口)22Aがあり、更にその直下位置には開閉可能のチューリップ式普通電動役物により構成された第2の特別図柄始動口(第2の始動口)22Bが設置されている。
第1の特別図柄始動口(以下、第1特図始動口という)22Aおよび第2の特別図柄始動口(以下、第2特図始動口という)22Bは、これらへの入賞に起因して特別図柄(以下、単に特図という)の抽選を実行する始動口である。
第1特図始動口22Aは上方へ向けて開放し、常時、遊技球が入球可能な入球口(入賞口)である。
第2特図始動口22Bの普通電動役物(以下、普電役物という)は、遊技球が始動ゲート21を通過したことに起因して実行される普通図柄(以下、普図という)の抽選で当りとなると所定の時間開放する。そして、第1特図始動口22A、第2特図始動口22Bに遊技球が入賞すると複数種類の乱数が抽出され、第1特図の保留記憶、第2特図の保留記憶として記憶される。
第1および第2特図始動口22A,22Bの左側位置には複数の普通入賞口24が配されている。また、第2特図始動口22Bの下方には、盤面最下部にアウト口28が設けられている。
一方、センターケース14の右側位置には外レール11との間に、強く遊技球を発射したときに遊技球がセンターケース14を回避して流下する右流下通路(矢印T)が形成してある。右流下通路Tの上流側半部には、普通図柄の始動ゲート21が設けられている。
右流下通路Tの下流側半部は、センターケース14の右下部をまわり込み、遊技領域13の中央下端部へ向けて遊技球を流下案内するように、複数の遊技釘を傾斜状に並べて構成されている。
そして右流下通路Tの下流部には、第1および第2特図始動口22A,22Bの右横位置に、開閉板にて開閉可能とされた大入賞口25が設置されている。また大入賞口25の右側位置には普通入賞口24が設けられている。
このように遊技盤10にはセンターケース14の左右両側にそれぞれ流下通路S,Tを設け、第1および第2特図始動口22A,22Bへは左流下通路Sにより、大入賞口25へは右流下通路Tを流下せしめて遊技球を入賞可能な構成としたので、特図始動口22A,22Bへと大入賞口25への打ち分けが容易にでき、かつ従来のように第2始動口22Bの開放により大入賞口25への入賞が妨げられない構成である。
遊技盤10の右下端部には、レール11の外部に、第1特図表示装置16A、第2特図表示装置16B、第1特図保留数表示装置17A、第2特図保留数表示装置17B、普通図柄表示装置18、普図保留数表示装置19が設けてある。
図3に示すように、パチンコ機50の裏側は、前記遊技盤10を脱着可能に取付ける内枠70が収納されている。内枠70は、前記前枠52と同様に、一方の側縁(図3の右側)の上下位置が前記外枠51にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。内枠70には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク71、タンクレール72、払出ユニット73が設けられ、払出ユニット73の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤の入賞口に遊技球が入賞すれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出装置73により払出球流下通路を通り前記上皿55に払い出される。また、本実施形態では前記賞球を払い出す払出装置73により貸出ボタンの操作で払い出される貸球も払い出す構成としてある。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当する。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤に設けられ、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85は内枠70に設けられている。図3では発射制御装置84が描かれていないが、払出制御装置81の下に設けてある。
また、球タンク71の右側には、外部接続端子板78が設けてあり、外部接続端子板78により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。尚、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施形態では、ひとつの外部接続端子板78を介して遊技状態や遊技結果を示す信号をホールコンピュータへ送信する。
図4は本パチンコ機の電気的構成を示すもので、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83および発射制御装置84においては、詳細の図示は省略するが、これらの制御装置は何れもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。また、主制御装置80には各種の乱数を抽出する乱数カウンタ等も備わっている。
主制御装置80は、裏配線中継端子板および外部接続端子板78を介して遊技施設のホールコンピュータと電気的に接続される。主制御装置80には、裏配線中継端子板や遊技盤中継端子板を介して、前枠(ガラス枠)52および内枠70が開放しているか否か検出するガラス枠開放SW(スイッチ)、内枠開放SW、第1特図始動口22Aへの入球を検出する第1始動口SW、第2特図始動口22Bへの入球を検出する第2始動口SW、普図始動ゲート21への入球を検出する普図始動SW、大入賞口25への入球を検出するカウントSW、普通入賞口24への入球を検出する普通入賞口SW等の検出信号が入力される。
また主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置81や、演出中継端子板を介してサブ統合制御装置83および演出図柄制御装置82にコマンドを出力し、図柄表示装置中継端子板を介して第1特図表示装置16A、第2特図表示装置16B、第1特図保留数表示装置17A、第2特図保留数表示装置17B、普通図柄表示装置18および普図保留数表示装置19の表示制御を行なう。
主制御装置80は、大入賞口25の開閉駆動する大入賞口ソレノイドを制御して大入賞口を開放作動せしめる。また第2特図始動口22Bを開閉する普電役物ソレノイドの作動を制御する。
払出制御装置81は、球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW等の検出信号が入力される。主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータを稼働させて遊技球を払い出させる。また、CRユニットと電気的に接続され、精算表示装置59を介して球貸および精算SW57,58による貸出要求、精算要求の操作信号を受け付け、CRユニットとデータを送受し、貸出要求信号に応じて払出モータを稼働させて貸球を払い出させ、CRユニットに挿入されているプリペイドカードの残高表示を制御する。
発射制御装置84は、発射停止SW、発射ハンドルに遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチSW等の検出信号が入力される。払出制御装置81を介して主制御装置80から送られてくるコマンド(タッチSWの信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドルの回動信号および発射停止SWの信号に基づいて発射モータを制御して遊技球を発射および停止させ、タッチランプの点灯を制御する。
サブ統合制御装置83は、音量調節SWや演出ボタン67、ジョグダイヤル68などの検出信号が入力される。主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて、スピーカ66を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ65の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置82へキャラクタなどを表示する擬似演出や特図の擬似図柄の表示態様のコマンドを送信する。
演出図柄制御装置82は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置15を構成している。演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から送られてくるコマンドに応じてLCDパネルの表示を制御する。
次にパチンコ機50の作動を説明する。
パチンコ機50は、次のような基本構成を有する。先ず、始動ゲート21への入球に起因して普図の当否抽選を行い、普図表示装置18の図柄変動を開始する。前記抽選結果が当りであれば、表示装置18に普図の当り図柄を確定表示して前記普電役物を開放する。これにより第2特図始動口22Bへの入賞が可能となる。
第1又は第2特図始動口22A,22Bへの入賞があると、これに起因して乱数値が抽出され、該乱数値に基づいて第1又は第2特図の当否判定を行い、第1又は第2特図表示装置16A,16Bおよび演出図柄表示装置15の図柄変動を開始する。判定結果が大当りであれば、各表示装置15,16A,16Bに大当り図柄を確定表示して大入賞口25の開放を伴う大当り遊技(特別遊技)を実行する構成である。尚、特別図柄の当否判定は第1特図の当否判定よりも第2特図の判定が優先して実行され、かつ大当り遊技は第2特図の当選によるものの方が第2特図からよりも遊技者にとって賞球の獲得に有利な大当り遊技となるように構成されている。
大当り遊技終了後は、当選確率が高確率となる確変機能および特別図柄の変動時間が短縮されるとともに普電役物(第2特図始動口22B)の開放時間が延長される開放延長機能を含む時短機能が付与される特典遊技状態となる。
次に図5を参照して主制御装置80で実行されるプログラム処理の「メインルーチン」の概要を説明する。「メインルーチン」は本処理(S100〜S111,S115)と残余処理(S112)とで構成され、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断はRAMの特定アドレスに特定の数値が書き込まれているか否かに基づいて行われ、ここで否定判断(S100:no)なら初期設定(S115)を実行する。前述の正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
正常割り込みなら(S100:yes)、初期乱数更新処理(S101)、大当り決定用乱数の更新処理(S102)、大当り図柄決定用乱数の更新処理(S103)、普図の当り決定用乱数の更新処理(S104)、普図の当り図柄決定用乱数の更新処理(S105)、特図のリーチに関するリーチ判定用乱数の更新処理(S106)、特図の変動パターンに関する変動パターン決定用乱数の更新処理(S107)、入賞確認処理(S108)、当否判定処理(S109)、不正監視処理(S110)、各出力処理(S111)、を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内には初期乱数更新処理(S112)をループ処理する。
図6に示す「始動入賞確認処理」は前記入賞確認処理(S108)のサブルーチンである。先ず、第1特図始動口22Aへの入球(入賞)があるか確認し(S200)、入球があると(S200:yes)、「始動口1カウンタ」を加算する(S201)。次に、第1特図の保留記憶が満杯か否か確認し(S202)、満杯でなければ(S202:no)、S203の処理で第1特図に関する複数種類の乱数(大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数など)が抽出され、第1特図の保留記憶として主制御装置80のメモリに記憶される(最大4つ)。そして、第1特図保留表示装置17Aの表示制御、および演出図柄制御装置82やサブ統合制御装置83へ第1特図保留数のコマンドを送信する。
続いて、第2特図始動口22Bへの入球があるか確認し(S204)、入球があると(S204:yes)、「始動口2カウンタ」を加算する(S205)。次に、第2特図の保留記憶が満杯でなければ(S206:no)、S207の処理で第2特図に関する複数種類の乱数(大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数など)が抽出され、第2特図の保留記憶として主制御装置80のメモリに記憶される(最大4つ)。そして、第2特図保留表示装置17Bの表示制御、および演出図柄制御装置82やサブ統合制御装置83へ第2特図保留数のコマンドを送信する。尚、S203,S207の各処理は特許請求の範囲に記載の保留記憶手段に相当する。
また、前記入賞確認処理では、前記「始動入賞確認処理」と同様な「普図始動ゲート通過処理」(図略)により普図の保留記憶も記憶される。即ち、遊技球が始動ゲート21を通過したか否かを確認し、ゲート通過があれば普図の当り決定用乱数、普図の当り図柄決定用乱数等が抽出され、これらが普図の保留記憶として最大4つまで記憶される。そして、普図保留数表示装置19の表示制御、および演出図柄制御装置82やサブ統合制御装置83へ普図保留数のコマンドを送信する。
図7ないし図10は特図の「当否判定処理」のフローチャートを示す。図7に示すように「当否判定処理」は、大入賞口25を開放させるための特別電動役物が作動中か確認し、作動していなければ(S300:no)、図柄(第1又は第2特図)が変動中か確認し、変動中でなければ(S301:no)、第1又は第2特図の確定図柄が表示されているか確認する(S302)。尚、特別電動役物が作動中(S300:yes)であれば「特別遊技処理」に移行する(図8、参照)。
S302の処理で確定図柄が表示中でなければ(S302:no)、図8に示すように、第2特図の保留記憶があるか確認する(S310)。第2特図の保留記憶があれば(S310:yes)、第2特図の保留記憶数を減算し、第2特図の保留記憶のシフト処理を行う(S311)。該シフト処理により第2特図の保留記憶のうち最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
第2特図の保留記憶がなければ(S310:no)、S312で第1特図の保留記憶があるか確認し、第1特図の保留記憶があれば(S312:yes)、第1特図の保留記憶数を減算し、第1特図の保留記憶のシフト処理を行う(S313)。これにより第1特図の保留記憶のうち最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
このように第2特図の保留記憶を第1特図の保留記憶よりも先に確認することで、第1特図の当否抽選(当否判定)よりも第2特図の当否抽選を優先して実行するようにしている。S317の処理は特許請求の範囲に記載の「当否判定優先実行手段」に相当する。
第2特図または第1特図の保留記憶がどちらもなければ(S312:no)、「特別遊技処理」に移行する。
次にS314の処理で、確変フラグを確認して現在の遊技状態が確変中(高確率)であるか確認する(確変フラグが「1」であれば確変中)。確変中であれば(S314:yes)、確変時の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り決定用乱数とを対比して大当りか否か当否判定を行う(S315)。
確変中でなければ(S314:no)、通常確率(低確率)の当否判定用テーブルと前記大当り決定用乱数とを対比して大当りか否か当否判定を行う(S316)。尚、大当りの確率は確変中で40分の1、通常確率で400分の1に設定されている(図21参照)。
続くS317の処理では、S315又はS316の処理の当否判定が大当りか否かの確認を行う。大当りであれば(S317:yes)、S318の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。
S318の処理で決定される大当り図柄は、第1特図の当否抽選による大当り、第2特図の当否抽選による大当りとで異なる図柄が決定される。図22(a)、(b)に示すように、第1特図の大当り図柄は「特図1図柄1〜特図1図柄7」の7種類から1つの図柄が決定される。一方、第2特図の大当り図柄は「特図2図柄1〜特図2図柄4」の4種類から1つの図柄が決定される。
決定された大当り図柄に基づいて大当り遊技の態様(大入賞口25の開放態様)などの内容が割当てられる。
例えば、「特図1図柄1」では大入賞口25の28秒の開放を15ラウンド行い、「特図1図柄4」では大入賞口25の6.0秒の開放を2ラウンド行うといった大当り遊技の態様が割当てられる。
第2特図では、例えば、「特図2図柄1」で大入賞口25の28秒の開放を15ラウンド行い、「特図2図柄4」では15ラウンド中、1〜8ラウンドで6.0秒の開放を行うとともに9〜15ランドで28秒の開放を行うといった大当り遊技の態様が割当てられる。
このように、第1特図と第2特図とでは、大当り遊技の態様や説明は省略するが大当り遊技後の確変、時短付与といった特典遊技状態の内容の割当てが異なり、大当り遊技の態様において、第1特図よりも第2特図の方が遊技者にとって有利となる。
図8のS319の処理では、前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、演出図柄表示装置15に表示される特図の大当り用の変動時間などといった変動パターンを決定する。
変動パターンの決定後、S320で大当り設定処理を行う。この処理では、前記決定された大当り図柄に基づき、大当り遊技の開放パターンの設定を行う。例えば演出図柄表示装置15で実行される大当り遊技のオープニング演出の時間の設定、エンディング演出の時間の設定、および大入賞口25の開放態様の設定がなされる。更に大当り遊技終了後の特典遊技状態として確変と時短が付与されるか否かの設定、確変の継続期間を制限する確変カウンタの設定、時短の継続期間を制限する時短カウンタ設定等の処理がなされる。尚、実質的に確変機能および時短機能の付与、確変カウンタおよび時短カウンタの設定は後述する「特別遊技処理」で設定され、ここでの処理は仮設定処理である。
S317の処理において、大当りでなくハズレであれば(S317:no)、演出図柄表示装置15に表示される特図のハズレ用の変動時間などといった変動パターンを決定する処理を行う(S321)。ハズレ設定処理(S322)では、遊技状態が確変、時短であれば、これらの継続期間をカウントする確変回数と時短回数を減算する。時短の継続期間は特図の変動が100回である(図21参照)。
S320又はS322の各設定処理の後、S323の処理では、特図表示装置16の図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置83へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。変動開始コマンド、図柄指定コマンドには特図の変動パターン、特別図柄の当否判定の判定結果などが含まれる。
尚、S317の処理は特許請求の範囲に記載の「当否判定手段」に相当する。
図7のS301の処理で特図の変動中のときは(S301:yes)、図9に示すように、図柄の変動時間が経過したことを確認すると(S330:yes)、確定図柄表示処理(S331)において、特図表示装置16の特図の変動表示を終了させる制御を行い、演出図柄制御装置82およびサブ統合制御装置83へ擬似図柄の変動表示および演出表示を終了させるようにコマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。
図7のS302の処理で特図の確定図柄を表示中であれば(S302:yes)、図10のS340の処理に移行して、確定図柄表示時間が終了したか確認する。確定図柄表示時間が終了していなければ(S340:no)、「特別遊技処理」へ移行する。
一方、確定図柄表示時間が終了したことを確認すると(S340:yes)、確定図柄表示終了の処理(S341)により特図表示装置16の特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置83へ特図に対応する擬似図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。
続いて特図の図柄が大当りになる組合せであるか確認し(S342)、大当りになる組合せであったときは(S342:yes)、確変フラグが「1」であれば(S343:yes)、確変フラグに「0」をセットする(S344)。次に、時短フラグが「1」であれば(S345:yes)、時短フラグに「0」をセットする(S346)。これらの処理により大当り遊技(特別遊技)中での遊技状態を通常状態にリセットする。
S347の処理では条件装置の作動を開始させ、S348の処理では役物連続作動装置の作動を開始させる。条件装置は大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置であり、役物連続作動装置は特別電動役物を連続して作動させる装置である。
そして大当り開始演出処理(S349)によりサブ統合制御装置83へ大当り演出を開始させるようにコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
S342の処理で、大当りになる組合せでなければ(S342:no)、確変フラグが「1」であるか確認し(S350)、確変フラグが「1」であり(S350:yes)、確変カウンタ(回数)が「0」であれば(S351:yes)、確変フラグを「0」にセットする(S352)。
続く処理で時短フラグが「1」であり(S353:yes)、時短カウンタ(回数)が「0」であれば(S354:yes)、時短フラグを「0」にセットする(S355)。
続くS356の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置83へ送信する。その後、「特別遊技処理」へ移行する。
図11に示すように、「特別遊技処理」は、先ず、役物連続作動装置が作動中か確認し(S400)、作動中であれば(S400:yes)、S401の処理で大入賞口25が開放中か確認する。
S401の処理で大入賞口が開放中でなければ(S401:no)、インターバル中か確認し(S402)、インターバル中でなければ(S402:no)、大当り終了演出中か確認し(S403)、大当り終了演出中でなければ(S403:no)、大当り開始演出時間が経過したか確認し(S404)、大当り開始演出時間が経過していれば(S404:yes)、S405の大入賞口開放処理で大入賞口25を開放してリターンする。尚、S405の処理は特許請求の範囲に記載の「特別遊技移行手段」に相当する。
S401の処理で大入賞口開放中であれば(S401:yes)、図12に示すように、大入賞口25に規定入賞数(図21参照)である9個の入賞があったか否かの確認(S410)、又は大入賞口25の開放時間が終了したか否かを確認して(S411)、いずれか確認できれば大入賞口25を閉鎖し(S412)、大当りインターバル処理を実行して(S413)、リターンする。大当りインターバル処理では、サブ統合制御装置83へ大当りのインターバル演出を開始させるようにコマンドを送信する。
図11のS402の処理でインターバル中であれば(S402:yes)、図12のS414の処理で大当りインターバル時間が経過したか確認し、経過していれば(S414:yes)、最終ラウンドかどうか確認し(S415)、最終ラウンドであれば、(S415:yes)、大当り終了演出の処理(S416)を実行し、この処理でサブ統合制御装置83に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
一方、最終ラウンドでなければ、(S415:no)、大入賞口25の開放処理(S417)を実行してリターンする。
図11のS403の処理で大当り終了演出中であれば(S403:yes)、図13に示すように、大当り終了演出時間の終了時間が経過したか確認し(S420)、経過していれば(S420:yes)、役物連続作動装置の作動を停止する処理(S421)を実行し、条件装置の作動を停止する処理(S422)を実行する。
続く、S423〜S428の処理では図8の「大当り設定処理(S320)」で設定された設定内容を参照し、大当り遊技後の遊技状態を設定する。即ちS423において、大当り遊技終了後に確変遊技に移行されるか確認し、移行される場合(S423:yes)は、確変回数(前記確変カウンタのカウント値)の設定処理(S424)および確変フラグに「1」をセットする処理(S425)を行う。確変に移行される確率は70%である(図21参照)。
次に大当り遊技終了後に時短遊技に移行されるか確認し(S426)、移行される場合(S426:yes)は、時短回数(前記確変カウンタのカウント値)の設定処理(S427)および時短フラグに「1」をセットする処理(S428)を行う。この処理は特許請求の範囲に記載の「開放延長手段」に相当する。
その後、サブ統合制御装置83へ大当り遊技終了のコマンドを送信するとともに(S429)、状態指定コマンドとして前記確変遊技状態か否か、時短か否かの情報をサブ統合制御装置83等へ送信する(S430)。その後にリターンする。
図14ないし図17は「普図当否判定処理」のフローチャートを示す。図14に示すように「普図当否判定処理」は、第2始動口22Bを開放させるための普電役物が作動中か確認し、作動していなければ(S500:no)、普図の図柄が変動中か確認し、変動中でなければ(S501:no)、普図の確定図柄が表示されているか確認する(S502)。尚、普電役物が作動中(S500:yes)であれば「普電遊技処理」に移行する(図15参照)。
S502の処理で確定図柄が表示中でなければ(S502:no)、図15に示すように、前記普図の保留記憶があるか確認する(S510)。保留記憶がなければ(S510:no)、「普電遊技処理」に移行する。保留記憶があれば(S510:yes)、記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う(S511)。該シフト処理により普図の保留記憶のうち最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
次にS512の処理で、時短フラグを確認して現在の遊技状態が時短状態(開放延長を含む)であるか確認する(時短フラグが「1」であれば時短中)。時短中であれば(S512:yes)、普図の当選確率が高確率(確変)状態であり、高確率用の普図の当否判定用テーブル(普図確変テーブル)と前記当否判定の対象となる保留記憶の普図の当り決定用乱数とを対比して普図当りか否か当否判定を行う(S513)。
時短中でなければ(S512:no)、通常確率(低確率)の当否判定用テーブル(普図通常テーブル)と前記当り決定用乱数とを対比して普図当りか否か当否判定を行う(S514)。尚、普図当りの確率は確変中では1、通常確率は100分の1に設定されている(図21参照)。
続くS515の処理では、S513又はS514の処理の当否判定が普図当りか否かの確認を行う。
普図当りであれば(S515:yes)、S516の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶の普図の当り図柄決定用乱数に基づいて普図当り図柄を決定する。尚、普図の当り図柄は図22(c)に示すように、「通常開放図柄」と「特定開放図柄」があり、決定された図柄に応じて普電役物の開放態様(開放パターン)が異なる。また何れの開放図柄においても、時短機能未作動時と時短機能作動時とで普電役物の開放態様が異なる。例えば、「通常開放図柄」で非時短では「0.2秒開放を1回」(ショート開放)、時短では「1.4秒開放を3回」行う。「特定開放図柄」で非時短では「6秒開放を1回」(ロング開放)、時短では「1.4秒開放を3回」行う。
S517の処理では、前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、普通図柄表示装置18に表示される普図の当り用の変動時間などといった変動パターンを決定する。
S515の処理において、当りでなくハズレであれば(S515:no)、普通図柄表示装置18に表示される普図のハズレ用の変動時間などといった変動パターンを決定する処理を行う(S518)。
S517又はS518の各設定処理の後、S519の処理では、普通図柄表示装置18の図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置83へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「普電遊技処理」へ移行する。変動開始コマンド、図柄指定コマンドには普図の変動パターン、普図の当否判定の判定結果などが含まれる。
図14のS501の処理で普図の変動中のときは(S501:yes)、図16に示すように、普図の変動時間が経過したことを確認すると(S520:yes)、確定図柄表示処理(S521)において、普通図柄表示装置18の変動表示を終了させる制御を行い、演出図柄制御装置82およびサブ統合制御装置83へ普図の演出表示を終了させるようにコマンドを送信し、「普電遊技処理」へ移行する。
図14のS502の処理で特図の確定図柄を表示中であれば(S502:yes)、図17のS530の処理に移行して、普図の確定図柄表示時間が終了したか確認する。確定図柄表示時間が終了していなければ(S530:no)、「普電遊技処理」へ移行する。
一方、確定図柄表示時間が終了したことを確認すると(S530:yes)、確定図柄表示終了の処理(S531)により普通図柄表示装置18の普図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置83へ普図に対応する擬似図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。
続いて普図の図柄が当りになる組合せであるか確認し(S532)、普図当りになる組合せであったときは(S532:yes)、S533の処理において普電役物の作動を開始させ、その後、普図当り開始演出処理(S534)によりサブ統合制御装置83へ普図当り演出を開始させるように普図当り開始演出コマンドを送信し、「普電遊技処理」に移行する。
図18に示すように「普電遊技処理」は、先ず、普電役物が作動中か確認し(S600)、作動中であれば(S600:yes)、普電役物が開放中か確認する(S601)。
普電役物が開放中でなければ(S601:no)、普図当り終了演出中か確認し(S602)、演出中でなければ(S602:no)、普図当り開始演出時間が経過したか確認し(S603)、開始演出時間が経過していれば(S603:yes)、S604の処理において、前記「普図当否判定処理」のS516で決定された普図当り図柄に基いた開放パターンで普電役物を開放し、リターンする。S604の処理は特許請求の範囲に記載の「普電開放手段」に相当する。
前記S601の処理で普電役物が開放中であれば(S601:yes)、図19のS610の処理で、普電役物に規定入賞数である9個の入賞があったか否かの確認、又は普電役物の開放時間が終了したか否かを確認して(S611)、いずれか確認できれば普電役物を閉鎖し(S612)、普図当り終了演出処理を実行して(S613)、リターンする。普図当り終了演出処理では、サブ統合制御装置83へ演出を開始させるようにコマンドを送信する。
図18のS602の処理で普図当り終了演出中であれば(S602:yes)、図20に示すように、普図当り終了演出時間の終了時間が経過したか確認し(S620)、経過していれば(S620:yes)、サブ統合制御装置83へ普図当り遊技終了のコマンドを送信して(S621)、リターンする。
図23はサブ統合制御装置83で実行される「普図演出処理」を示し、この処理では、先ず、遊技状態が時短中であるか否かを確認し(S700)、時短中であればリターンする(S700:yes)。一方、時短中でなければ(S700:no)、主制御装置80から前記普図変動開始コマンド(図15のS519参照)を受信したか否かを確認する(S701)。受信がなければ(S701:no)リターンし、受信があれば(S701:yes)、普電役物の当否判定が当りか否か確認する(S702)。
普電当りであれば(S702:yes)、遊技状態が大当り遊技中であるか否か確認し(S703)、大当り遊技中でなければ(S703:no)、S704の処理において始動ゲート21の入球に起因する普電役物の当否判定に関する演出を行なう普図当否判定演出開始処理を実行する(S704)。
一方、大当り遊技中であれば(S703:yes)、普図当りの種類はロング開放であるか確認する(S705)。ロング開放であれば(S705:yes)、第2特図の保留が無いか確認する(S706)。そして第2特図の保留が無ければ(S706:yes)、S707の処理において普電役物が開放することを示唆する普電開放示唆演出開始処理を実行する。
本処理において普電開放示唆演出は第2特図の保留記憶が無いときに行なうようにしたが、これに限らず、保留記憶が満杯でなければ普電開放示唆演出を実行するようにしてもよい。また普電開放示唆演出の実行は普図当りのロング開放設定時に限らなくてもよい。
続いて、図24に示す「大当り時普図演出処理」が実行され、この処理では先ず、普電開放示唆演出中であるか否か確認し(S800)、演出中であれば(S800:yes)、主制御装置80からの普図当り開始演出コマンド(図17のS534参照)の受信があるかを確認し(S801)、受信があれば(S801:yes)、普電役物が開放することを報知する普電開放報知処理を行い(S802)、リターンする。
前記S800の処理で普電開放示唆演出中でなければ(S800:no)、S803の処理で普電開放報知演出中であるか確認する。報知演出中であれば(S803:yes)、第2特図の保留記憶が満杯であるか確認し(S804)、満杯でなければ(S804:no)、主制御装置80からの普図当り終了演出コマンド(図20のS621参照)の受信があるかを確認し(S805)、受信があれば(S805:yes)、そのままリターンする。一方、前記コマンドの受信がない場合(S705:no)、又は前記S804の処理で第2特図の保留記憶が満杯である場合(S804:yes)、続くS806の処理において普電役物が閉鎖することを報知する普電閉鎖報知処理を行い、リターンする。
尚、「普図演出処理」および「大当り時普図演出処理」はサブ統合制御装置83に限らず演出図柄制御装置82で実行する構成としてもよい。
図25は演出図柄表示装置15に表示される普図の変動に関する表示演出の表示例を示し、前記「普図演出処理」(図23)の普図当否判定演出開始処理(S704)により大当り遊技中でない通常遊技に行なわれる演出である。通常遊技では、遊技者は左流下通路Sより第1および第2特図始動口22A,22Bを狙う。このときに普図始動ゲート21を通過することにより普図の変動に関する表示演出が開始される。尚、右流下通路Tの普図始動ゲート21でも同様である。
図25(a)に示すように、演出図柄表示装置15の表示画面には上下中央に第1又は第2特図に対応する3桁の擬似図柄150が表示され、上記画面の下部左側部に第1特図の保留記憶数表示151が表示され、下部中央に普図の擬似図柄152が変動又は確定表示される。尚、図25(b)は普図の当否判定が当りであり、しかも普図に基づく普電の開放が前記ロング開放である時の普図の擬似図柄に特定開放図柄152aが確定表示された表示例を示す。図25(c)は当否判定が当りであり、普電の開放が前記ショート開放である時の普図の通常開放図柄152bが確定表示された表示例を示す。
尚、図25(b),(c)の表示は、ロング開放、ショート開放の表示に限らず、単に図25(b)が当り、図25(c)が外れといった、普図の当否判定の結果を表示するようにしてもよい。
図26は演出図柄表示装置15に表示される普電役物の開放示唆に関する表示演出の表示例を示し、前記「普図演出処理」(図23)の普電開放示唆演出開始処理(S707)により大当り遊技中に行なわれる演出である。大当り遊技中では、遊技者は右流下通路Tにより大入賞口25を狙う。そして普図始動ゲート21の通過に起因して普図当りとなることにより普電役物の開放示唆に関する表示演出が開始される。尚、左流下通路Sの普図始動ゲート21による普図当りでも同様である。
図26(a)に示すように、演出図柄表示装置15の表示画面の上部には左側に大当り遊技のラウンド回数を示すラウンド表示153がなされ、その右側にはマスコットキャラクタ154が表示される。そして大当り遊技中に普通図柄の当否判定が当選となって、普電役物が開放されることとなると、表示画面中央の左側に普電役物開放までのカウントダウン表示155を行い、その右側に前記カウントダウン表示155に合わせて遊技球の発射方向を指示する予告表示156を行う。
続いて普電役物の開放が開始されると、図26(b)に示すように、前記発射方向を指示する予告表示156に変えて発射方向の指示表示157を行う。
この場合、大当り遊技中、遊技者は大入賞口25を狙って前記右流下通路Tを通すように右打ちをしているが、普電役物が開放されることにより第2特図の保留記憶を貯めるように第2特図始動口22Bを狙って前記左流下通路Tを通すように左打ちに変更するように指示する。
左打ちにより第2特図始動口22Bへの入賞があると、表示画面の下部右側に第2特図の保留記憶を示す第2特図の保留記憶数表示158が表示される。
第2特図の保留記憶が満杯になると、図26(C)に示すように、前記左打ちを指示する指示表示157に変えて、大入賞口25を狙って前記右流下通路Tを通す右打ちに戻すように指示する右打ち指示表示158を行う。
本実施形態によれば、遊技盤10において、遊技盤上10に発射された遊技球を流下せしめる左流下通路Sと右流下通路Tを設け、左流下通路Sの下流部に第2特図始動口22Bを設ける一方、右流下通路Tの下流部に大入賞口25を設けたので、大当り遊技中には右流下通路Tを通して大入賞口25を狙えば、普電役物からなる第2特図始動口が開放しても大入賞口25への入賞が邪魔されることはない。
しかしこれでは、大当り遊技中に第2特図始動口22Bが開放してもこれに入賞させることができない。そこで、大当り遊技中における第2特図始動口22Bの普電の開放がある場合に、普電役物の開放を演出図柄表示装置15に左打ちの指示をすることで報知するようにしたので、遊技者は報知されたときのみ第2の始動口へ入賞させられるように遊技球の発射方向を左流下通路Sへ向けて調整すればよく、誰でも容易に第2特図始動口22Bへ入賞させることができ、もって第2特図の保留記憶を貯めることが可能となる。従って遊技者は、開放延長機能を有効に活用することができ、これを楽しむことができる。
また、普電役物の開放は、開放時間の短い開放と長い開放とを設けたので、普図の当否判定に関する遊技の面白味が増す上、開放時間が長い開放時にのみ普電役物の開放を示唆する表示を実施するので、第2特図の保留記憶を貯めやすくなる。
更に普電役物の開放を示唆する表示は、第2特図の保留記憶数が無い場合に表示し、保留記憶が満杯になると表示を終了するようにしたので、保留記憶が満杯で第2の始動口への入賞をさせなくてもいい状態において遊技者に、第2特図始動口22Bへの入賞を得なければならないといった強迫観念的な不要なストレスを与えずに済む。尚、普電役物の開放を示唆する表示は、第2特図の保留記憶数が満杯に満たない場合に表示する構成でもよい。
次に図27ないし図29に基づいて本発明の第2の実施形態のパチンコ機について説明する。尚、本実施形態のパチンコ機の基本構成は前記第1の実施形態のそれとほぼ同じで、相違点について説明する。
前記第1の実施形態のパチンコ機では普図の当選確率を通常遊技状態と時短機能が付与された遊技状態とで相違とする構成としたが、本実施形態では通常遊技と時短遊技、更には大当り遊技状態とで普通図柄の当選確率を変える構成とした。
図27は本パチンコ機のサブ統合制御装置で実行される「普図当否判定処理」の一部の処理のフローチャートを示し、本処理は前記第1の実施形態と同様に図14に示す「普図当否判定処理」を実行し、そのS502の処理において、確定図柄表示中でなければ(S502:no)、実行される処理である。
図27に示すようにこの処理では先ず、普図の保留記憶があることが確認できれば(S540:yes)、記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う(S541)。該シフト処理により普図の保留記憶のうち最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
次にS542の処理で、役物連続作動装置の作動を確認して現在の遊技状態が大当り遊技中であるか確認する(役物連続作動装置が作動中であれば大当り遊技中)。大当り遊技中であれば(S542:yes)、普図の当否判定用の普図特別テーブルにより前記当否判定の対象となる保留記憶の普図の当り決定用乱数とを対比して普図当りか否か当否判定を行う(S543)。
大当り遊技中でなければ(S542:no)、S544の処理で、時短フラグを確認して現在の遊技状態が時短状態(開放延長を含む)であるか確認する(時短フラグが「1」であれば時短中)。時短中であれば(S544:yes)、普図の当選確率が高確率(確変)状態であり、高確率用の普図の当否判定用テーブル(普図確変テーブル)と前記普図の当り決定用乱数とを対比して普図当りか否か当否判定を行う(S545)。
時短中でなければ(S544:no)、通常確率(低確率)の当否判定用テーブル(普図通常テーブル)と前記当り決定用乱数とを対比して普図当りか否か当否判定を行う(S546)。尚、普図当りの確率は、大当り遊技中では5分の1、時短中(確変中)では1、通常時は100分の1に設定されている(図28参照)。
続くS547の処理では、S543、S545又はS546の処理の当否判定が普図当りか否かの確認を行う。
普図当りであれば(S547:yes)、S516の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶の普図の当り図柄決定用乱数に基づいて普図当り図柄を決定する。尚、普図の当り図柄は図29に示すように、「開放図柄」が選択される。また本パチンコ機では普図の当りとなる当否判定時の遊技状態に応じて普電役物の開放態様(開放パターン)が異なる構成である。例えば、時短機能未作動時(通常遊技)では0.2秒の開放を1回行い、時短機能作動時(普図確変)では1.4秒の開放を3回、大当り遊技中であれば3秒の開放を1回行う。
S549の処理では、前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、普通図柄表示装置18に表示される普図の当り用の変動時間などといった変動パターンを決定する。
S547の処理において、当りでなくハズレであれば(S547:no)、普通図柄表示装置18に表示される普図のハズレ用の変動時間などといった変動パターンを決定する処理を行う(S550)。
S549又はS550の各設定処理の後、S551の処理では、普通図柄表示装置18の図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置83へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「普電遊技処理」へ移行する。尚、変動開始コマンド、図柄指定コマンドには普図の変動パターン、普図の当否判定の判定結果などが含まれる。また「普電遊技処理」は前記第1の実施形態と同一の処理である。
本実施形態によれば、前記第1の実施形態と同様の作用効果が得られる上、普図の当選確率を当否判定時の遊技状態に応じて相違させたので、普図の当否判定に関する遊技性を向上でき、また大当り遊技中では普図の当選確率が高い専用の確率に設定することにより、確実に第2特図の保留記憶を貯えることができ、これにより第2特図の保留記憶を貯えることが困難な通常遊技とのバランスを取ることができる。
また、大当り遊技中の普電の開放頻度を上げることで、普電開放のタイミングに合わせて普電を狙い打ちすれば普電への入賞により若干賞球を増やすことができる可能性があるが、大当り遊技中の普図の変動時間を複数設けているため、開放することが報知されない場合では開放タイミングに合わせて普電へ入賞させるような技術介入ができない。
本実施形態は、普図の開放図柄が1種類であり、前記第1の実施形態のように普図に基づくロング開放とショート開放の設定がないので、ロングまたはショート開放に対応する図25(b)、(c)の普図152a,152bの演出表示は行なわない。尚、図25(b)、(c)の表示例により普図の当り、外れに対する演出表示を実行するようにしてもよい。
図30は本発明を適用したパチンコ機に用いる他の遊技盤10Aを示し、遊技盤10Aの基本構成は前記第1および第2の実施形態に用いたもの(図2)と同様であり、相違点を中心に説明する。
遊技盤10Aは、センターケース14の右側を廻り込む右流下通路Tの下流側半部に、遊技球を受けてこれをセンターケース14の下部中央の下方位置側でその直下位置に設けられた第2特図始動口22Bへ向けて案内する傾斜棚状のガイド部29が形成されている。
そしてガイド部29にはその中間位置に、開閉可能な大入賞口25Aが設けられている。大入賞口25Aは、通常、蓋部材によりガイド部29と面一に閉じられて遊技球を第2特図始動口22Bへ向けて案内する一方、大当り遊技では前記蓋部材が開放してガイド部29に沿って流下する遊技球を取込むことが可能な構成である。
また遊技盤10Aでは、右流下通路Tには普図始動ゲート21を設けたが、左流下通路Sに設けていない。これは次のような理由によるものである。通常遊技では左流下通路Sにより第1および第2特図始動口22A,22Bを狙って遊技を行う。通常遊技では普図当りとなっても普電役物の開放時間が短くほとんど第2特図始動口22Bの入賞が望めず、左流下通路Sの普図始動ゲート21は有用ではない。
そして第1特図始動口22Aの入賞に起因して大当りとなりかつ時短機能が作用することで、第2特図始動口22Bの入賞が望めることとなる。この大当り遊技の場合、右流下通路Tより大入賞口25Aを狙う右打ち遊技を行う。そして大当り遊技が終了して大入賞口25Aが閉じると右流下通路Tより遊技球が第2特図始動口22Bへ向かうので、普電役物の開放時間の長い時短遊技中は第2特図始動口22Bへの入賞が可能であり時短遊技中は右打ちで充分に遊技が成立する。よって、一旦、大当りとなって時短遊技となると右打ち遊技を優先すればよく、左流下通路Sに普図始動ゲート21を設ける必要性がないからである。
勿論、大当り遊技中で大入賞口25Aの開放中に第2特図始動口22Bが開放されるときは普電役物の開放示唆に関する表示演出により左打ちを指示する(図25参照)。これによれば、前記第1および第2の実施形態と同様な作用効果が得られる。
尚、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。前記の他の遊技盤10Aでは棚状のガイド部とその中間に大入賞口を設けて大当り遊技中には大入賞口を開放してガイド部から大入賞口へ遊技球を取込むようにし、大入賞口閉鎖時にはガイド部から第2特図始動口へ案内するようにしたが、これに限らず、例えばガイド部ではなく、図2の示した遊技盤10と同様な大入賞口を用い、右流下通路の途中に大入賞口を設けて、大当り遊技中には大入賞口を開放して右流下通路から大入賞口へ遊技球を取込むようにし、大入賞口閉鎖時には右流下通路から第2特図始動口へ案内するようにしてもよい。また他の遊技盤10Aを用いたパチンコ機においても、前記第1の実施形態のパチンコ機のように普図に基づくロング開放とショート開放の設定を設けてもよい。
10,10A 遊技盤
21 第3の始動口(普通図柄の始動ゲート)
22A 第1の始動口(第1の特別図柄始動口)
22B 第2の始動口(第2の特別図柄始動口)
25,25A 大入賞口
50 パチンコ機(弾球遊技機)
80 主制御装置(保留記憶手段、当否判定手段、当否判定優先実行手段、特別遊技移行手段、普電開放手段、開放延長手段)
82 サブ統合制御装置(普電開放報知手段)
S,T 左右の流下通路

Claims (2)

  1. 遊技盤に設けられて常時入賞可能な第1の始動口と、
    遊技盤に設けられて開閉可能な普通電動役物により構成された第2の始動口と、
    第1の始動口への入賞に起因して抽出された当否判定用の乱数を第1の保留記憶として記憶するとともに、第2の始動口への入賞に起因して抽出された当否判定用の乱数を第2の保留記憶として記憶する保留記憶手段と、
    前記第1の保留記憶又は前記第2の保留記憶に基づいて当りか否かの当否判定を行う当否判定手段と、
    前記第1の保留記憶よりも優先して前記第2の保留記憶に基づく前記当否判定を実行する当否判定優先実行手段と、
    前記当否判定が当りであると判定されると大入賞口を開放させる特別遊技へと移行する特別遊技移行手段と、
    遊技盤に設けられて常時入球可能な第3の始動口と、
    該第3の始動口への入球に起因して当否判定を実行し当否判定の結果が当りであると、普通電動役物を開放させる普電開放手段と、
    前記特別遊技終了後に前記普通電動役物が開放するときに開放時間を延長せしめることが可能な開放延長手段とを備え、
    かつ前記特別遊技移行手段は前記第2の保留記憶の当否判定による当りの方が前記第1の保留記憶による当りよりも遊技者にとって有利な内容の特別遊技へと移行するように構成された弾球遊技機において、
    前記遊技盤には、ほぼ中央に図柄表示装置を設けて、該図柄表示装置の左右両側の位置にそれぞれ遊技球が前記図柄表示装置をまわり込むように流下可能な流下通路を構成し、
    いずれか一方の流下通路の下流に前記大入賞口を配置せしめる一方、
    前記第2の始動口を他方の流下通路の下流に配置せしめて、第2の始動口により前記一方の流下通路からの遊技球の大入賞口への流下を妨げないように構成するとともに、
    前記特別遊技中に前記普電開放手段による当否判定が当りで、かつ前記第2の保留記憶の記憶数が予め設定された所定数以下であるときに普通電動役物を開放するときは、遊技者に普通電動役物が開放することを報知する普電開放報知手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 遊技盤に設けられて常時入賞可能な第1の始動口と、
    遊技盤に設けられて開閉可能な普通電動役物により構成された第2の始動口と、
    第1の始動口への入賞に起因して抽出された当否判定用の乱数を第1の保留記憶として記憶するとともに、第2の始動口への入賞に起因して抽出された当否判定用の乱数を第2の保留記憶として記憶する保留記憶手段と、
    前記第1の保留記憶又は前記第2の保留記憶に基づいて当りか否かの当否判定を行う当否判定手段と、
    前記第1の保留記憶よりも優先して前記第2の保留記憶に基づく前記当否判定を実行する当否判定優先実行手段と、
    前記当否判定が当りであると判定されると大入賞口を開放させる特別遊技へと移行する特別遊技移行手段と、
    遊技盤に設けられて常時入球可能な第3の始動口と、
    該第3の始動口への入球に起因して当否判定を実行し当否判定の結果が当りであると、普通電動役物を開放させる普電開放手段と、
    前記特別遊技終了後に前記普通電動役物が開放するときに開放時間を延長せしめることが可能な開放延長手段とを備え、
    かつ前記特別遊技移行手段は前記第2の保留記憶の当否判定による当りの方が前記第1の保留記憶による当りよりも遊技者にとって有利な内容の特別遊技へと移行するように構成された弾球遊技機において、
    前記遊技盤には、ほぼ中央に図柄表示装置を設けて、該図柄表示装置の左右両側の位置にそれぞれ遊技球が前記図柄表示装置をまわり込むように流下可能な流下通路を構成し、
    いずれか一方の流下通路の下流に前記大入賞口を配置せしめる一方、
    前記第2の始動口を他方の流下通路の下流に配置せしめて、第2の始動口により前記一方の流下通路からの遊技球の大入賞口への流下を妨げないように構成し、
    前記普電開放手段は前記第2の始動口への入賞が容易となる第1の開放態様と、該第1の開放態様に比べて第2の始動口への入賞が困難な第2の開放態様とに設定可能に構成し、
    前記特別遊技中に前記普電開放手段による当否判定が当りで、前記第1の開放態様で普通電動役物を開放するときのみ、遊技者に普通電動役物が開放することを報知する普電開放報知手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
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