JP6458227B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
この種のパチンコ機には、継続口に遊技球が入球すると直ちに大入賞口が閉鎖されて次のラウンドに移行する。
そこで本願発明では前記事情に鑑み、継続口を有効に活用することができ、大当り遊技中における遊技球の動きで遊技者の大当り遊技の継続や賞球の獲得に関する期待感やスリル感を高め、大当り遊技が単調にならない弾球遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
所定条件が成立すると、大入賞口の開放動作を1ラウンドとし、これを複数ラウンド実施可能な大当り遊技を実行する弾球遊技機であって、1ラウンド中に、前記大入賞口への規定数の遊技球の入球又は大入賞口の開放時間が最大開放時間に達することで閉鎖条件が成立し、大入賞口が閉鎖される構成で、前記大入賞口内に設けられた継続口に遊技球が入球することで次のラウンドに移行可能となる弾球遊技機において、
前記大入賞口に入球した遊技球を前記継続口に導く継続口通路と、
該継続口通路に入球した遊技球を検出する継続口通路入球検出手段と、
前記継続口通路への遊技球の入球を阻害する阻害手段と、
前記継続口通路を流下する遊技球の流下速度を減退させる減退手段と、を設け、
前記大入賞口の開放直後は、前記継続口通路への入球が前記阻害手段によって阻害されていない状態で、前記大入賞口に入球した遊技球を前記継続口通路へ容易に入球させるようにし、
前記継続口通路入球検出手段によって前記継続口通路への入球が検出されると、前記阻害手段により前記継続口通路への新たな遊技球の入球を阻害するようにし、
前記継続口通路を流下する遊技球は前記減退手段によって流下速度が減退されてから前記継続口に入球するように構成され、
前記継続口に遊技球が入球する前に前記閉鎖条件が成立すると次のラウンドは行われず、前記継続口への遊技球の入球があれば前記閉鎖条件が成立しなくても前記大入賞口を閉鎖し、次のラウンドへ移行可能となる構成とする。
尚、前記所定条件とは、始動口に遊技球が入球した際に抽出した乱数値が特定の値であった場合(当否判定、抽選)や、大入賞口に設けられた大当り発生領域に遊技球が入球した場合等が望ましい。尚、該大当り発生領域と前記継続口とを同じものとしてもよいし、異なるものとしてもよい。
前記継続口通路は、これを流下する遊技球が視認可能な構成が望ましい。また、継続口通路は、請求項2に記載の排出口を備えていなければ、継続口通路に入球した遊技球が確実に(100%の確率)で継続口に入球する構成が望ましい。
大入賞口には、その入口に入球検出センサを設け、入球を直ちに検出しカウントする構成が望ましい。該カウントに応じて賞球を払い出す。
前記阻害手段は、継続口通路入球検出手段により継続口通路への入球が1球でも検出されると継続口通路の入口を塞ぐ構成が望ましい。
前記減退手段は、遊技球の流下速度を落とす構成であれば、どのようなものであってもよい。例えば、通路の傾斜角度を緩やかするだけでもよい。また、実際の遊技球の流下速度に限らず、下流の継続口に達するまでの平均の速度が落ちればよく、例えば、流路途中にクルーンなどを用いて、継続口に到達するまでの時間を長くするように構成してもよい。
前記阻害手段による継続口通路への入球の阻害は、大入賞口が閉鎖されると解除することが望ましい。
請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記継続口通路に入球した遊技球を、前記継続口に達する前に前記継続口通路外へ排出させる排出口と、
該排出口を塞ぐ蓋部材と、を設け、
前記継続口に遊技球が入球する前に前記閉鎖条件が成立すると前記蓋部材が開放され、前記継続口通路内の遊技球を前記排出口から通路外へ排出する構成とする。
前記排出口は、継続口の直前に設ける構成が好適である。また排出口から排出された遊技球は遊技機の裏側に取り込まれる構成が望ましい。
請求項1又は2に記載の弾球遊技機において、
前記継続口通路として、第1の継続口通路と第2の継続口通路とを設け、前記第1の継続口通路を流下する遊技球よりも前記第2の継続口通路を流下する遊技球の方が、前記継続口への到達時間が長くなる構成とする。
前記到達時間が長くなる構成として、例えば、単に継続口までの距離が長い、通路の傾斜角度が緩やか、障害物が多い等が望ましい。
尚、第1の継続口通路又は第2の継続口通路の少なくとも1つの継続口通路に前記減退手段を設ける構成でよい。
請求項3に記載の遊技機において、
前記第1の継続口通路及び第2の継続口通路には、共通の通路入口と、該通路入口へ入球した遊技球を第1の継続口通路又は第2の継続口通路に振り分ける振分手段と、を設け、前記振分手段を一定の条件で振分作動せしめる構成とする。
前記振分手段を一定の条件で動作するとは、遊技機の電源を投入してから常に、所定時間毎に第1の継続口通路又は第2の継続口通路に振り分けられるようにしてもよいし、一方の継続口通路に1球振り分けたら、次は他方の継続口通路へと交互に振り分けるようにしてもよし、抽出した乱数値(抽選)に応じて、何れに振り分けるか決定する構成にしてもよい。更に、ラウンド毎に振り分ける継続口通路が異なる構成にしてもよい。
請求項3に記載の遊技機において、
前記第1の継続口通路及び第2の継続口通路には個別の通路入口を設け、前記大入賞口への入球条件に応じて、前記第1の継続口通路に連通する第1の継続口通路入口又は前記第2の継続口通路に連通する第2の継続口通路入口に遊技球が入球する構成とする。
前記大入賞口への入球条件とは、大入賞口への入口が複数あり、どの入口から入球したかや、大入賞口の開放からの経過時間に応じた入球等が望ましい。
請求項1又は2に記載の弾球遊技機において、
前記継続口通路として、第1の継続口通路と第2の継続口通路とを設け、
前記第1の継続口通路と前記第2の継続口通路とのいずれか一方に、当該継続口通路を流下する遊技球を塞き止める塞き止め手段を設け、
該塞き止め手段は、少なくとも前記大入賞口の開放直後は遊技球を塞き止める状態をなし、前記大入賞口への所定数の遊技球の入球に応じて、塞き止めを解除する構成とする。
尚、前記所定数は遊技状態に応じて変更される構成でもよい。また前記塞き止め手段はできるだけ、前記継続口に近い位置に設ける構成が好適である。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けてある。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
尚、遊技領域20には図示しない風車や多数の遊技釘が植設されている。
各羽根60、60により開閉される大入賞口6の左右の入口にはそれぞれ、遊技球の入球を検出する大入賞口カウントSW(スイッチ)507,507が設置してある。これらカウントSW507は従来周知のもで、遊技球を挿通可能な開口部を備え、開口部を遊技球が通過すると電気的に検出信号を発する近接センサが用いられる。
入球した遊技球は、一旦、上段の部屋600で受けられ、該部屋600の中央の取込口601より装置内へ取り込まれ、取込口61と連通する送出口602から中段のステージ603へ送られる。
また図3(b)に示すように、通路入口621には、これを塞ぐように作動して通路入口621への入球を阻害する阻害部材63が設けられている。例えば、阻害部材63は薄い板部材で、前記送出口602の底面から進退可能に設けられ(図の矢印方向)、作動時に通路入口621を塞ぐように進出して入球を阻害するように構成される。
継続口通路62は、通路入口621直下に継続口通路入球SW508が設けられ、これにより通路内への遊技球の入球を検出するように構成されている。尚、継続口通路62は、入球した遊技球の流下が視認できるように透明な合成樹脂からなる角型の筒状体で形成されている。
このように蛇行状とした継続口通路62は、緩やかに傾斜する前記上段傾斜部、前記中段傾斜部及び前記下段傾斜部により通路を流下する遊技球の流下速度を遅く(減退)する速度減退部64が構成され、これにより大入賞口6への入球から継続口への入球までに一定以上の時間が掛かるように構成されている。
そして大入賞口6の中央直下位置には、第1始動口23が設けられている。第1始動口23は、常時、遊技球の入球が可能で、入球により第1特別図柄(以下、単に第1特図という)の抽選(当否判定)が実行される起因となる始動口である。
作動ゲート22は遊技球の通過により普通図柄(以下、単に普図という)の抽選が実行される起因となるゲートである。
第2特図始動口24は普通電動役物(普電役物)の開放時にのみ入球可能である。普電役物は、遊技球が作動ゲート22を通過したことに起因して実行される普図の抽選で当りとなると所定時間開放する。第2始動口24は入球により第2特別図柄(以下、単に第2特図という)の抽選(当否判定)が実行される起因となる始動口である。
更に遊技盤2の右下部にはレール201の外部の遊技領域20外に、第1特図が変動表示される第1特図表示装置27、第2特図が変動表示される第2特図表示装置28、普図が変動表示される普通図柄表示装置29、第1特図の保留記憶が表示される第1特図保留数表示装置271、第2特図の保留記憶が表示される第2特図保留数表示装置281、及び普図の保留記憶が表示される普図保留数表示装置291が配設されている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図4では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けてある。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかしこれに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する擬似演出や第1特図又は第2特図の擬似図柄の表示態様のコマンドを送信する。
パチンコ機1は、作動ゲート22への入球に起因して普図の当否抽選を行い、普図表示装置29の図柄変動を開始する。前記抽選結果が当りであれば、表示装置29に当選結果を確定表示して前記普電役物を開放する。これにより第2始動口24への入球が可能となる。本実施形態では第2始動口24は常時入球が可能な構成ではないので、普図の当りにより入球可能としたが、第2始動口24が通常も入球が可能な構成の場合は普図の当りにより通常時よりも入球を容易とする。
一方、第1始動口23は常時入球が狙える。
尚、大当り遊技終了後は、大当りとなる確率が高い確率変動(確変)遊技状態や、普図の図柄変動時間が短縮されるとともに普図の当選確率が高確率とされ、かつ普電役物の開放時間が延長される時短遊技状態に移行可能とされている。
図6は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断はRAMの特定アドレスに特定の数値が書き込まれているか否かに基づいて行われ、ここで否定判断(S100:no)なら初期設定(S115)を実行する。前述の正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
図7に示す「始動口入賞確認処理」は主制御装置40で実行されるサブルーチンであり、この処理では、第1、第2特図始動口23,24への入球(入賞)を確認し、入球時に抽出した各種乱数値を、第1特図、第2特図それぞれ個別に保留記憶する処理を行う。
続くS203の処理では、第1特図保留数表示装置271又は第2特図保留数表示装置281の点灯数を増加させると共に、サブ統合制御装置42に現在の保留記憶数を示す保留個数指定コマンドを送信する。
図8に示すように「当否判定処理」は、大入賞口6を開放させるための特別電動役物が作動中か確認し、作動していなければ(S300:no)、特図が変動中か確認し、変動中でなければ(S301:no)、特図の確定図柄が表示されているか確認する(S302)。尚、特別電動役物が作動中(S300:yes)であれば「特別遊技処理」に移行する。
確変中でなければ(S312:no)、通常確率(低確率)の当否判定用テーブルと前記大当り決定用乱数とを対比して大当りか否か当否判定を行う(S314)。
大当りであれば(S315:yes)、S316の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。
S317の処理では、前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、演出図柄表示装置21に表示される特図の大当り用の変動時間などといった変動パターンを決定する。
一方、確定図柄表示時間が終了したことを確認すると(S340:yes)、確定図柄表示終了の処理(S341)により特図表示装置27,28の特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する擬似図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。
そして大当り開始演出処理(S349)によりサブ統合制御装置42へ大当り演出を開始させるようにコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
続く処理で時短フラグが「1」であるか確認し(S353)、時短フラグが「1」であれば(S353:yes)、前記「時短カウンタ」を減算結果(時短回数)が「0」あるか否かを確認する(S354)。「0」であれば(S354:yes)、時短フラグを「0」にセットする(S355)。
続くS356の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。その後、「特別遊技処理」に移行する。
続いてS446の処理において、前記S318の設定処理で大当り遊技終了後に開放延長遊技状態に移行する設定がなされた否かを確認し、開放延長遊技へ移行する場合(S446:yes)は、S447の処理において開放延長遊技移行の設定を行うとともに開放延長回数を設定する。続くS448の処理において開放延長フラグに「1」をセットする。
継続口通路62への入球があると阻害部材63が閉鎖される。そして継続口65へ入球すると、直ちに大入賞口6を閉鎖して、次のラウンドに移行して大当り遊技を継続する。
この場合、継続口通路62内の遊技球は、通路62下端部に設けられた前記開口部の蓋部材66が開いて通路62外へ排出される。大入賞口6が閉鎖された後に継続口65へ入球させずにすむ。もし、大入賞口6が閉鎖された後に、継続口65への入球があると、次にラウンド移行しないので遊技者に違和感を与えるおそれがあるが、この場合の継続口65へ入球させないことで違和感を与えずにすむ。
尚、開放された蓋部材66を閉鎖するには、例えば、前記「特別遊技処理1」のS407の継続口65の有効期間設定処理にて閉じるようにすることが望ましい。
大入賞口6Aは、第1の実施形態と同様に、通路入口621より継続口通路62へ遊技球を送るようになし、通路入口621には、これを塞ぐように作動して通路入口621への入球を阻害する図略の阻害部材(63)が設けられている。そして、継続口65への継続口通路62の中間に流下速度を減退する目的で漏斗状の速度減退部64Aを有する。
このように速度減退部64Aは、継続口通路62を流下する遊技球の流下速度を遅くして、遊技球が大入賞口6への入球から継続口65へ至るまでの時間を稼ぐことができる。従って、本実施形態の大入賞口6Aを備えた本パチンコ機は、前記第1の実施形態のパチンコ機と同様の作用効果を奏する。
大入賞口6Bは、遊技球を継続口65へ案内する継続口通路として、前記ステージ603中央の通路入口621下部から二股に分岐された第1の継続口通路62Aと第2の継続口通路62Bとを備える。尚、第1の実施形態と同様に、通路入口621には、これを塞ぐように作動して通路入口621への入球を阻害する図略の阻害部材(63)が設けられている
図18は本実施形態の電気ブロック図を示す。主制御装置40は、遊技盤中継端子板B532を介して、大入賞口ソレノイド511、普電役物ソレノイド512、阻害部材ソレノイド513、蓋部材ソレノイド514の他に振分部材ソレノイド515が接続されている。そして振分部材ソレノイド515を制御して、遊技球を第1の継続口通路62A又は第2の継続口通路62Bのいずれかに振り分ける。
前記振分部材67は、例えば、パチンコ機に電源が投入されてから常に、所定時間毎に第1の継続口通路62A又は第2の継続口通路62Bに振り分けられるようにしてもよいし、一球ごとに交互に振り分ける、即ち、一方の継続口通路に1球振り分けたら、次は他方の継続口通路へと交互に振り分けるようにしてもよし、抽出した乱数値に応じて、何れに振り分けるか決定する構成にしてもよい。更に、ラウンド毎に振り分ける継続口通路が異なる構成にしてもよい。
更に振分部材67により、第1の継続口通路62A又は第2の継続口通路62Bへの振り分けを、意図的に偏らずに振り分けることも、偏った振り分けも可能になり、より遊技の趣向性を高めることができる。
尚、本実施形態において、必ずしも振分部材67を設ける必要はなく、遊技球がいずれかの通路へ自然に振り分けられる構成でもよい。
図19に示すように、本実施形態の大入賞口6Cは、左右の羽根60,60の開放時に入球した遊技球を受ける上段の部屋600を、その中央に仕切壁を設けて左右に分割し、左側から入球した遊技球を左側の部屋で、右側から入球した遊技球を右側の部屋で受ける。左右の各部屋の奥壁にそれぞれ取込み口601が設けられ、これらより中段のステージ603へ遊技球を送る。
第1の継続口通路62Aは、第1の通路入口621からほぼ垂直下方へ遊技球を流下せしめる上段部、及びその下端部から左方向へ屈曲して遊技球を左側の継続口65へ向けて流下せしめる緩やかな下段傾斜部(流下する遊技球の流下速度を遅くする減退手段をなす)とが一連に設けられている。
第2の継続口通路62Bは、第2の通路入口622から若干、左方向へ屈曲して遊技球を左へ流下せしめる上段傾斜部と、その左端部から折り返すように右方向へ屈曲して遊技球を右へ流下せしめる緩やかな中段傾斜部(流下する遊技球の流下速度を遅くする減退手段をなす)とを備え、その傾斜端部が、前記第1の継続口通路62Aに連結され、両通路共通の前記下段傾斜部により遊技球を左側の継続口65へ向けて流下せしめる構成である。尚、第1の実施形態と同様に、両通路共通の下段傾斜部には、開口部とこれを開閉可能に塞ぐ蓋部材66が設けられている。
大入賞口6Dは、遊技球を継続口65へ案内する継続口通路として、前記ステージ603中央の通路入口621下部から二股に分岐された第1の継続口通路62Aと第2の継続口通路62Bとを備える。また第1の継続口通路62A及び第2の継続口通路62Bの前記分岐には、遊技球を第1の継続口通路62A又は第2の継続口通路62Bのいずれかに振り分ける振分部材67が設けられている。尚、第3の実施形態と同様に、通路入口621には、これを塞ぐように作動して通路入口621への入球を阻害する図略の阻害部材(63)が設けられている
そしてS451の処理において大入賞口6Dの開放中であれば(S451:yes)、図23に示すように、S463の処理において塞き止め部材68が塞き止め状態であるか否かを確認し、塞き止め状態であれば(S463:yes)、S464の処理において大入賞口6Dに予め設定された所定の数の遊技球(例えば7個)が入球しているか否かを確認し、入球していれば(S464:yes)、S465の処理において塞き止め部材68が非塞き止め状態に切替えられ塞き止めが解除される。
塞き止め部材68は、大入賞口6Dに所定数の遊技球が入球するまで、第2の継続口通路62Bの遊技球を塞き止めた状態に保持するので、この遊技球が継続口65に入球するまでの時間が長くなる。従って遊技者は、あわてずに大入賞口6Dに多くの遊技球を入球させて多くの賞球を獲得することができる。
一方、第1の継続口通路62Aへ入球すると、該遊技球は短時間で継続口65へ入球することとなり、短時間で1ラウンドが消化されるので、多くの賞球が得られない。よって遊技者は、塞き止め部材68が設けられた第2の継続口通路62Bへ入球して欲しいと思いながら遊技することができる。
尚、振分部材67は、前記第3の実施形態と同様に、例えば、パチンコ機に電源が投入されてから常に、所定時間毎に第1の継続口通路62A又は第2の継続口通路62Bに振り分けられるようにしてもよいし、一球ごとに交互に振り分ける、即ち、一方の継続口通路に1球振り分けたら、次は他方の継続口通路へと交互に振り分けるようにしてもよし、抽出した乱数値に応じて、何れに振り分けるか決定する構成にしてもよい。更に、ラウンド毎に振り分ける継続口通路が異なる構成にしてもよい。
また本実施形態において、必ずしも振分部材67を設ける必要はなく、遊技球がいずれかの通路へ自然に振り分けられる構成でもよい。
また大入賞口として、継続口を備えた大入賞口と、継続口のない大入賞口の2種類を設け、大当り図柄に応じて、継続口を備えた大入賞口を用いる大当り遊技、即ち継続口へ入球させることで継続する大当り遊技と、継続口のない大入賞口を用いる大当り遊技、即ち自動的に継続する大当り遊技とを実施するようにしてもよい。また、大当り遊技の所定のラウンドでは、継続口を備えた大入賞口を開放して大当り遊技の継続には継続口への入球を必要とする構成とし、他のラウンドでは継続口のない大入賞口を開放して自動的に大当り遊技が継続される構成としてもよい。
20 遊技領域
21 演出図柄表示装置
23 第1特図始動口
24 第2特図始動口
6,6A,6B,6C,6D 大入賞口
61 排出口
62 継続口通路
62A 第1の継続口通路
62B 第2の継続口通路
621,622 通路入口
63 阻害部材(阻害手段)
64 減退部(減退手段)
65 継続口
66 蓋部材
67 振分部材(振分手段)
68 塞き止め部材(塞き止め手段)
508 継続口通路入球SW(継続口通路入球検出手段)
Claims (6)
- 所定条件が成立すると、大入賞口の開放動作を1ラウンドとし、これを複数ラウンド実施可能な大当り遊技を実行する弾球遊技機であって、1ラウンド中に、前記大入賞口への規定数の遊技球の入球又は大入賞口の開放時間が最大開放時間に達することで閉鎖条件が成立し、大入賞口が閉鎖される構成で、前記大入賞口内に設けられた継続口に遊技球が入球することで次のラウンドに移行可能となる弾球遊技機において、
前記大入賞口に入球した遊技球を前記継続口に導く継続口通路と、
該継続口通路に入球した遊技球を検出する継続口通路入球検出手段と、
前記継続口通路への遊技球の入球を阻害する阻害手段と、
前記継続口通路を流下する遊技球の流下速度を減退させる減退手段と、を設け、
前記大入賞口の開放直後は、前記継続口通路への入球が前記阻害手段によって阻害されていない状態で、前記大入賞口に入球した遊技球を前記継続口通路へ容易に入球させるようにし、
前記継続口通路入球検出手段によって前記継続口通路への入球が検出されると、前記阻害手段により前記継続口通路への新たな遊技球の入球を阻害するようにし、
前記継続口通路を流下する遊技球は前記減退手段によって流下速度が減退されてから前記継続口に入球するように構成され、
前記継続口に遊技球が入球する前に前記閉鎖条件が成立すると次のラウンドは行われず、前記継続口への遊技球の入球があれば前記閉鎖条件が成立しなくても前記大入賞口を閉鎖し、次のラウンドへ移行可能となることを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記継続口通路に入球した遊技球を、前記継続口に達する前に前記継続口通路外へ排出させる排出口と、
該排出口を塞ぐ蓋部材と、を設け、
前記継続口に遊技球が入球する前に前記閉鎖条件が成立すると前記蓋部材が開放され、前記継続口通路内の遊技球を前記排出口から通路外へ排出するようにしたことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1又は2に記載の弾球遊技機において、
前記継続口通路として、第1の継続口通路と第2の継続口通路とを設け、前記第1の継続口通路を流下する遊技球よりも前記第2の継続口通路を流下する遊技球のほうが、前記継続口への到達時間が長くなるようにしたことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項3に記載の弾球遊技機において、
前記第1の継続口通路及び第2の継続口通路には、共通の通路入口と、該通路入口へ入球した遊技球を第1の継続口通路又は第2の継続口通路に振り分ける振分手段と、を設け、
前記振分手段を一定の条件で振分作動せしめるようにしたことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項3に記載の弾球遊技機において、
前記第1の継続口通路及び第2の継続口通路には個別の通路入口を設け、前記大入賞口への入球条件に応じて、前記第1の継続口通路に連通する第1の継続口通路入口又は前記第2の継続口通路に連通する第2の継続口通路入口に遊技球が入球するようにしたことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1又は2に記載の弾球遊技機において、
前記継続口通路として、第1の継続口通路と第2の継続口通路とを設け、
前記第1の継続口通路と前記第2の継続口通路とのいずれか一方に、当該継続口通路を流下する遊技球を塞き止める塞き止め手段を設け、
該塞き止め手段は、少なくとも前記大入賞口の開放直後は遊技球を塞き止める状態をなし、前記大入賞口への所定数の遊技球の入球に応じて、塞き止めを解除するようにしたことを特徴とする弾球遊技機。
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