JP2018034057A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
この構成ならば、大入賞口の開放時間や開放パターン等を制御することで特典領域への入賞確率を調整することができ、例えば、本来は一律であるはずの確変突入率と確変継続率を実質的に相違させることができる。即ち、確変突入率は50%なのだが、一旦突入すれば80%の割合で確変が継続するといった遊技性を実施できる。
大当り遊技では各ラウンドの間にインターバルを設けて、各ラウンドの大入賞口の閉鎖後に大入賞口内の遊技球が排出されるまでの時間を設けているが、2つの大入賞口を交互に開閉する構成ならば、一方の大入賞口が閉じてラウンド間インターバルに入っても、直ぐに他方の大入賞口の開放を始めることができるため、大当り遊技中で大入賞口が閉じた状態を可及的に減らして、遊技者が遊技球を発射し続けても無駄球(大入賞口に入らない球)の発生を抑えることができる。また、大当り遊技の時間も短縮することができる。
しかしながらこのような構成にすると、遊技球が特典領域に入球したタイミング次第では、既に次のラウンド(他方の大入賞口の開放)が開始されている状況が考えられ、特典領域への入球が無効に扱われてしまうおそれがあり、遊技者の不利益となる問題が生じる。
また、大入賞口への入球カウント数の設計次第では、一方の大入賞口内に残った残存球が2回目の一方の大入賞口が開放するラウンドにて特典領域へ入球する状況も考えられる。これでは、予め設定されたラウンド以外で特典の付与が発生することになり、特典領域への入賞率が設計値と大きく異なってくることになるし、そもそも1ラウンドあたりの入球可能数をどのようにカウントしていくのか等、大当り遊技の構成自体が揺らぎかねない状況になる。
一般にパチンコ機は、大当り確率、大当り遊技の平均出玉、平均連チャン数などが数値で出るように設計して、はじめて遊技店がパチンコ機の性能を把握した上で営業が可能となっているが、予め設定されたラウンドで特典が付与されなかったり、予め設定されたラウンド以外で特典が付与されることで、遊技店はパチンコ機の性能を把握することができず、当該パチンコ機を営業に用いることに不具合が生じると言った問題が生じる。
始動口と、
始動口への遊技球の入球に起因して遊技者に有利な大当り遊技に移行するか否かの当否判定を実施する当否判定手段と、
前記大当り遊技に移行したときに開閉可能となる第1の大入賞口と、
前記大当り遊技に移行したときに開閉可能となる第2の大入賞口と、
前記大当り遊技に移行したときに、前記第1の大入賞口が所定の開放態様で開閉するラウンドと、前記第2の大入賞口が所定の開放態様で開閉するラウンドとを組み合せて複数ラウンド実行せしめる大当り遊技実行手段と、
前記第1の大入賞口の内部に設けられ、遊技球が入球することにより大当り遊技終了後の遊技状態を、次回の大当り遊技への移行に有利な特典遊技状態へ移行せしめる特典領域と、
予め設定された前記第1の大入賞口が開閉する特定のラウンドであり、次回のラウンドが前記第2の大入賞口が開閉するラウンドの場合に、前記第1の大入賞口の開放動作から、前記第2の大入賞口が開閉するラウンドが終了するまでの期間内にて、前記特典領域への遊技球の入球を有効とする特典領域制御手段と、を具備する構成とした。
尚、大当り遊技において、大当り遊技実行手段による第1の大入賞口が開閉するラウンドと第2の大入賞口が開閉するラウンドとの組み合せは、第1の大入賞口のラウンドと第2の大入賞口のラウンドとを交互に複数ラウンド実行することを含む。また、次回の大当り遊技への移行に有利な特典遊技状態として、前記当否判定手段による前記大当り遊技に移行するか否かの当否判定の当選確率を通常時よりも高確率に設定する確率変動(確変)遊技状態とすることが望ましい。更にまた、前記特典領域への遊技球の入球を有効とする有効期間は、前記特定のラウンド後に前記第2の大入賞口が開放してから数秒後に期間を終了してもよいし、前記第2の大入賞口が閉鎖してから次の第1の大入賞口のラウンドが始まるまでのインターバルも含むようにしてもよい。
また、特定のラウンド以外の第1の大入賞口が開閉するラウンドでの特典の付与を防ぐことができ、特典領域への入賞率が設計値とほぼ一致するので、遊技店は正確に性能を把握することができる。
更に第1及び第2の大入賞口を交互に開閉させる構成のメリット、即ち実質的なインターバル時間を可及的に減らす効果も活かしたまま、特典領域への入球により特典を付与する遊技性を実現できる。
請求項1に記載の遊技機において、
前記特典領域制御手段により前記特典領域への遊技球の入球が有効とされた有効期間中の前記第2の大入賞口が開放するラウンドの終了時に、前記第1の大入賞口へ入球した遊技球が前記特典領域へ入球したことの確認、又は前記遊技球が前記第1の大入賞口から排出されたことの確認がされなければ、大当り遊技の次のラウンドへの移行を中断する大当り遊技中断手段を具備する構成とした。
尚、第1の大入賞口へ入球した遊技球は前記特典領域へ入球することで第1の大入賞口から排出されるように構成する。
また、前記第1の大入賞口への入球を検出する検出手段と、前記特典領域への入球を検出する検出手段、及び前記第1の大入賞口からの排出球を検出する検出手段とをそれぞれ設ける。
請求項2に記載の遊技機において、
前記特典領域制御手段は、前記大当り遊技中断手段により大当り遊技が中断された場合、所定の期間にわたり前記特典領域への入球を有効とする有効期間を延長せしめ、
この間に前記特典領域への入球が確認されると、前記大当り遊技中断手段は中断を解除して大当り遊技を再開する構成とした。
始動口と、
始動口への遊技球の入球に起因して遊技者に有利な大当り遊技に移行するか否かの当否判定を実施する当否判定手段と、
前記大当り遊技に移行したときに開閉可能となる第1の大入賞口と、
前記大当り遊技に移行したときに開閉可能となる第2の大入賞口と、
前記大当り遊技に移行したときに、前記第1の大入賞口が所定の開放態様で開閉するラウンドと、前記第2の大入賞口が所定の開放態様で開閉するラウンドとを組み合せて複数ラウンド実行せしめる大当り遊技実行手段と、
前記第1の大入賞口の内部に設けられ、遊技球が入球することにより大当り遊技終了後の遊技状態を、次回の大当り遊技への移行に有利な特典遊技状態へ移行せしめる特典領域と、
予め設定された前記第1の大入賞口が開閉する特定のラウンドであり、その後に前記第2の大入賞口が開閉するラウンドが大当り遊技の最終のラウンドまで連続する場合に、前記第1の大入賞口の開放動作から、前記第2の大入賞口が開閉する前記最終ラウンドが終了するまでの期間内にて、前記特典領域への遊技球の入球を有効とする特典領域制御手段と、を具備する構成とした。
尚、次回の大当り遊技への移行に有利な特典遊技状態として、前記当否判定手段による前記大当り遊技に移行するか否かの当否判定の当選確率を通常時よりも高確率に設定する確率変動遊技状態とすることが望ましい。
始動口と、
始動口への遊技球の入球に起因して遊技者に有利な大当り遊技に移行するか否かの当否判定を実施する当否判定手段と、
前記大当り遊技に移行したときに開閉可能となる第1の大入賞口と、
前記大当り遊技に移行したときに開閉可能となる第2の大入賞口と、
前記大当り遊技に移行したときに、前記第1の大入賞口が所定の開放態様で開閉するラウンドと、前記第2の大入賞口が所定の開放態様で開閉するラウンドとを組み合せて複数ラウンド実行せしめる大当り遊技実行手段と、
前記第1の大入賞口の内部に設けられ、遊技球が入球することにより大当り遊技終了後の遊技状態を、次回の大当り遊技への移行に有利な特典遊技状態へ移行せしめる特典領域と、
予め設定された前記第1の大入賞口が開閉する特定のラウンドであり、続く前記第2の大入賞口が開閉するラウンドを経て、再度前記第1の大入賞口が開閉するラウンドが実行される場合に、前記特定のラウンドの第1の大入賞口の開放動作から、前記再度第1の大入賞口が開閉するラウンドの前の前記第2の大入賞口が開閉するラウンドが終了するまでの期間内にて、前記特典領域への遊技球の入球を有効とする特典領域制御手段と、を具備する構成とした。
尚、大当り遊技において、大当り遊技実行手段による第1の大入賞口が開閉するラウンドと第2の大入賞口が開閉するラウンドとの組み合せは、前記特定のラウンドである第1の大入賞口のラウンド後に、複数回の第2の大入賞口のラウンドとを経て、再度の第1の大入賞口のラウンドを実行することを含む。また、次回の大当り遊技への移行に有利な特典遊技状態として、前記当否判定手段による前記大当り遊技に移行するか否かの当否判定の当選確率を通常時よりも高確率に設定する確率変動(確変)遊技状態とすることが望ましい。更にまた、前記特典領域への遊技球の入球を有効とする期間は、前記再度の第1の大入賞口のラウンドの前のラウンドの第2の大入賞口が開放してから数秒後に期間を終了してもよいし、前記第2の大入賞口が閉鎖してから前記再度の第1の大入賞口のラウンドが始まるまでのインターバルも含むようにしてもよい。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けてある。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
遊技領域20の中央部にはセンターケース200が装着されている。センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。またセンターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
遊技球をセンターケース200の左側の流下路へ流下させるには発射ハンドル14を操作して遊技球を弱めに発射する「左打ち」を行う。当該「左打ち」により、センターケース200の左側面に設けられたワープ入口よりワープ樋204を通して、センターケース200の中央直下位置に設けられた常時入球が可能な入賞装置の第1始動口23Aへの入球を狙える。第1始動口23Aは、常時、遊技球の入球が可能で、入球により特別図柄(以下、単に特図という)の抽選が実行される。
第1大入賞口24は特図の抽選により大当り遊技に移行すると開閉可能となる特別入賞口である。また第1大入賞口25の内部には、遊技球が入球可能な特典領域26が設けられている。第2大入賞口25は大当り遊技において第1大入賞口25と交互に開閉可能となる特別入賞口である。
第2特図始動口23Bは普通電動役物(普電役物)の開放時にのみ入球可能である。普電役物は、遊技球が作動ゲート22を通過したことに起因して実行される普図の抽選で当りとなると所定時間開放する。第2始動口23Bは第1始動口23Aと同様に入球により特図の抽選が実行される起因となる入球口である。
「右打ち」によりこれら作動ゲート22、第1及び第2大入賞口24,25、第2始動口23Bへの入球を狙うことができる。だが、「右打ち」による第1始動口23Aへの入球は困難な構成である。
また遊技領域20の中央下端部で盤面最下部にはアウト口205が設けられている。
更に遊技盤2の右下部にはレール201の外部の遊技領域20外に、特図が変動表示される特図表示装置28、普図が変動表示される普通図柄表示装置29、特図の保留記憶が表示される特図保留数表示装置281、及び普図の保留記憶が表示される普図保留数表示装置291が配設されている。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかしこれに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する擬似演出や特図の擬似図柄の表示態様のコマンドを送信する。
パチンコ機1は、作動ゲート22への入球に起因して普図の当否抽選を行い、普図表示装置29の図柄変動を開始する。前記抽選結果が当りであれば、表示装置29に当選結果を確定表示して前記普電役物を開放する。これにより第2始動口23Bへの入賞が可能となる。本実施形態では第2始動口23Bは常時入球が可能な構成ではないので、普図の当りにより入球可能としたが、第2始動口23Bが通常も入球が可能な構成の場合は普図の当りにより通常時よりも入球を容易とする。
一方、第1始動口2Aは常時入球可能な構成で「左打ち」により入球が狙える。
このように、第1大入賞口24が閉鎖したら直ぐに(残存球を気にせず)第2大入賞口25を開放させることができ、遊技者が遊技球を打ち続けていても無駄球が生じない遊技が可能となる(インターバルが長いと、その間に発射された遊技球は無駄になるおそれがあった)。
尚、確変遊技は、後述の「確変カウンタ」により確変遊技状態に移行してからの特図の変動回数が予め決められた所定の回数に達するまで、又は大当りが生起するまで継続される。
同様に時短遊技は、後述の「時短カウンタ」により時短遊技状態に移行してからの特図の変動回数が予め決められた所定の回数に達するまで、又は大当りが生起するまで継続される。
図6は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断はRAMの特定アドレスに特定の数値が書き込まれているか否かに基づいて行われ、ここで否定判断(S100:no)なら初期設定(S115)を実行する。前述の正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
続くS203の処理では、特図保留数表示装置281の点灯数を増加させると共に、サブ統合制御装置42に現在の保留記憶数を示す保留個数指定コマンドを送信する。
図8に示すように「当否判定処理」は、第1又は第2大入賞口24、25を開放させるための特別電動役物が作動中か確認し、作動していなければ(S300:no)、特図が変動中か確認し、変動中でなければ(S301:no)、特図の確定図柄が表示されているか確認する(S302)。尚、特別電動役物が作動中(S300:yes)であれば「特別遊技処理」に移行する。
確変中でなければ(S312:no)、通常確率(低確率)の当否判定用テーブルと前記大当り決定用乱数とを対比して大当りか否か当否判定を行う(S314)。
大当りであれば(S315:yes)、S316の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。
S317の処理では、前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、演出図柄表示装置21に表示される特図の大当り用の変動時間などといった変動パターンを決定する。
一方、確定図柄表示時間が終了したことを確認すると(S340:yes)、確定図柄表示終了の処理(S341)により特図表示装置28の特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する擬似図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。
そして大当り開始演出処理(S349)によりサブ統合制御装置42へ大当り演出を開始させるようにコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
続く処理で時短フラグが「1」であるか確認し(S353)、時短フラグが「1」であれば(S353:yes)、「時短カウンタ」を減算し、「時短カウンタ(時短回数)」が「0」あるか否かを確認する(S354)。「0」であれば(S354:yes)、時短フラグを「0」にセットする(S355)。
続くS356の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。その後、「特別遊技処理」に移行する。
インターバル中でなければ(S402:no)、大当り終了演出中か確認し(S403)、大当り終了演出中でなければ(S403:no)、大当り開始演出時間が経過したか確認し(S404)、大当り開始演出時間が経過していれば(S404:yes)、S405の大入賞口開放処理で第1大入賞口24を所定の開放態様で開放してリターンする。
特典領域26への入球が確認できれば(S411:yes)、続くS412の処理において特典フラグ(特典F)が「0」であるか否かを確認し、「0」であれば(S412:yes)、S413の処理において特典Fに「1」をセットする。
前記S413の終了後、又は前記S410、S411,S412のいずれかが否定判定であれば(S410又はS411又はS412:no)、S414の処理へ移行する。
特典領域26への入球が確認できれば(S421:yes)、続いて特典Fが「0」であるか否かを確認し(S422)、「0」であれば(S422:yes)、S423の処理において特典Fに「1」をセットする。
前記S423の終了後、又は前記S420、S421,S422のいずれかが否定判定であれば(S420又はS421又はS422:no)、S424の処理へ移行する。
奇数ラウンドでなければ(S426:no)、S428の第2大入賞口開放処理を実行して第2大入賞口24を所定の開放態様で開放する。
そして特典領域26へ入球すると、表示画面の中央に「V」表示702が表示されるとともに、画面の下端の左側部に大当り遊技終了後に、確変遊技が付与されることを示す「確変GET」表示703が表示される。
2ラウンド目において特典領域26へ入球すると、1ラウンド目と同様に、表示画面の中央に「V」表示702が表示されるとともに、画面の下端の左側部に大当り遊技終了後に、確変遊技が付与されることを示す「確変GET」表示703が表示される。
更に第1及び第2大入賞口24,25を交互に開閉させる構成のメリット(実質的なインターバル時間を極力なくす)も活かしたまま、特典領域26への入球により特典を付与する遊技性を実現できる。
また本パチンコ機は、1ラウンド目(特定のラウンド)の第1大入賞口24の開放態様(開放時間等)を制御することで、第1大入賞口24への入球、しいては特典領域26への入球が容易な状態と困難な状態とを設けることができ、確変遊技の付与に関する遊技性が向上する。この場合、当否判定により決定された大当り図柄に応じて第1大入賞口24の開放態様を設定することが望ましい。
図17に示すように、本パチンコ機は、第1大入賞口が開閉する1ラウンド目を特定のラウンドとするとともに、1ラウンド目の第1大入賞口の開放開始から3ラウンド目の第1大入賞口の開放開始までの期間、即ち1ラウンド目、1ラウンド目と2ラウンド目とのラウンド間インターバル、2ラウンド目、及び2ラウンド目と3ラウンド目とのラウンド間インターバルとを有効期間として、1ラウンド目に第1大入賞口に入った遊技球が特典領域へ入球することで当該大当り遊技の終了後、遊技状態を大当りの当選確率が高確率とされる確変遊技状態へ移行される。
そして大当り遊技の中断中は前記有効期間を延長せしめ、前記遊技球の特典領域への入球又は第1大入賞口からの排出が確認されると、大当り遊技を再開する構成である。勿論、特典領域への入球時には大当り遊技終了後に確変遊技を付与する。このようにすれば、第1大入賞口内で遊技球が詰まってしまい、特典領域に入賞できないといった不測の事態が生じても確変が付与されないと言った不具合を回避することができる。
尚、中断中は特典領域への入球は無効として扱われる構成も考えられる。このようにすれば、正規の時間に入球したものだけを対象にすることができ、不正行為の余地を与えることを防ぐことができる。
遊技領域20は、遊技球をセンターケース200の左側の流下路へ流下させる「左打ち」により、センターケース200の左側面に設けられたワープ入口よりワープ樋を通して、センターケース200の中央直下位置に設けられた常時入球が可能な第1始動口23Aへの入球を狙える。
尚、本実施形態では、シャッター242は、第1大入賞口24Aの開閉扉240の開閉とは無関係に、常時、一定の間隔で開閉作動を繰返している。
「右打ち」によりこれら作動ゲート22、第1及び第2大入賞口24,25、第2始動口23Bへの入球を狙うことができる。だが、「右打ち」による第1始動口23Aへの入球は困難な構成である。
そして前記特別遊技処理のS402の処理でインターバル中であれば(S402:yes)、図21に示すS440の処理で特典領域26が有効な前記有効期間であるか否かを確認し、有効期間中であれば(S440:yes)、特典領域SW508の検出信号により特典領域26への入球があるか否かを確認する(S441)。
特典領域26への入球が確認できれば(S441:yes)、続いて特典Fが「0」であるか否かを確認し(S442)、「0」であれば(S442:yes)、S443の処理において特典Fに「1」をセットする。
前記S442の終了後、又は前記S440、S441,S442のいずれかが否定判定であれば(S440又はS441又はS442:no)、S444の処理へ移行する。
奇数ラウンドでなければ(S448:no)、S450の第2大入賞口開放処理を実行して第2大入賞口25を所定の開放態様で開放する。
大当り遊技の中断は、第1大入賞口24A内に残存する遊技球が特典領域26へ入球したこと、又は第1大入賞口24Aから排出されたことが確認されれば、中断が解除され3ラウンド目が開始される。この場合、有効期間は延長されており、第1大入賞口24A内に残存する遊技球の特典領域26への入球により、大当り遊技終了後に確変遊技が付与される。
また本パチンコ機は、1ラウンド目(特定のラウンド)の第1大入賞口24A内のシャッター242の開放態様(開放時間等)を制御することで、特典領域26への入球が容易な状態と困難な状態とを設けることができ、確変遊技の付与に関する遊技性が向上する。この場合、当否判定により決定された大当り図柄に応じてシャッター242の開放態様を設定することが望ましい。
また、シャッター242は常に一定の動作をするが、第1大入賞口24Aの扉の開放タイミングをずらすことにより入賞率を変化させたり、特定のラウンドの時のみ特典領域26での検出を有効としたり、特定のラウンドの時だけシャッター242が動作することが考えられる。これは第1大入賞口の形態やシャッターの形態、動作内容などにより、好適な方法を選択すればよい。このようにすれば、特定のラウンドだけ特典の可能性を生じさせたり、入賞率を設定したりすることができる。
図23に示すように、本パチンコ機は、1ラウンド目を特定のラウンドとして第1大入賞口を開閉するとともに、2ラウンド目から最終ラウンドまで第2大入賞口の開閉するようになし、かつ1ラウンド目の第1大入賞口の開放開始から最終ラウンドが終了して大当り遊技終了インターバルが開始されるまでを有効期間として、1ラウンド目に第1大入賞口に入った遊技球が特典領域へ入球することで当該大当り遊技の終了後、遊技状態を大当りの当選確率が高確率とされる確変遊技状態へ移行される構成である。
そして前記特別遊技処理のS402の処理でインターバル中であれば(S402:yes)、図24に示すS460の処理で特典領域が有効な前記有効期間であるか否かを確認し、有効期間中であれば(S460:yes)、特典領域SWの検出信号により特典領域への入球があるか否かを確認する(S461)。
特典領域への入球が確認できれば(S461:yes)、続いて特典Fが「0」であるか否かを確認し(S462)、「0」であれば(S462:yes)、S463の処理において特典Fに「1」をセットする。
前記S463の終了後、又は前記S460、S461,S462のいずれかが否定判定であれば(S460又はS461又はS462:no)、S464の処理へ移行する。
尚、本実施形態では1ラウンド目を特定のラウンドとしたが、これに限らず、大当り遊技中の中間のラウンド、例えば5ラウンド目を特定のラウンドとしてこのラウンドにのみ第1大入賞口を開閉するようにしてもよい。
これらの場合は、特定のラウンド後の再度の第1大入賞口のラウンド(最終ラウンドを含む)の手前のラウンド間インターバルまでを特定領域への入球の有効期間とする。以下、この構成である本発明の第4の実施形態を説明する。
図25に示すように、本パチンコ機は、1ラウンド目を特定のラウンドとして第1大入賞口を開閉するとともに、2ラウンド目から複数回の第2大入賞口のラウンドを実行した後にnラウンド目で再度、第1の大入賞口を開閉するようになし、かつ1ラウンド目の第1大入賞口の開放開始からnラウンドが開始される前の第2大入賞口が開閉するmラウンドとのラウンド間インターバルまでを特典領域の有効期間として、1ラウンド目に第1大入賞口に入った遊技球が特典領域へ入球することで当該大当り遊技の終了後、遊技状態を大当りの当選確率が高確率とされる確変遊技状態へ移行される構成である。
そして前記特別遊技処理のS402の処理でインターバル中であれば(S402:yes)、図26に示すS470の処理で特典領域が有効な前記有効期間であるか否かを確認し、有効期間中であれば(S470:yes)、特典領域SWの検出信号により特典領域への入球があるか否かを確認する(S471)。
特典領域への入球が確認できれば(S471:yes)、続いて特典Fが「0」であるか否かを確認し(S472)、「0」であれば(S472:yes)、S473の処理において特典Fに「1」をセットする。
前記S473の終了後、又は前記S470、S471,S472のいずれかが否定判定であれば(S470又はS471又はS472:no)、S474の処理へ移行する。
23A 第1始動口
23B 第2始動口
24,24A 第1大入賞口(第1の大入賞口)
25 第2大入賞口(第2の大入賞口)
26 特典領域
40 主制御装置(当否判定手段、大当り遊技実行手段、特典領域制御手段、大当り遊技中断手段)
42 サブ統合制御装置
43 演出図柄制御装置
始動口と、
始動口への遊技球の入球に起因して遊技者に有利な大当り遊技に移行するか否かの当否判定を実施する当否判定手段と、
前記大当り遊技に移行したときに開閉可能となる第1の大入賞口と、
前記大当り遊技に移行したときに開閉可能となる第2の大入賞口と、
前記大当り遊技に移行したときに、前記第1の大入賞口が所定の開放態様で開閉するラウンドと、前記第2の大入賞口が所定の開放態様で開閉するラウンドとを組み合せて複数実行せしめる大当り遊技実行手段と、
前記第1の大入賞口の内部に設けられ、遊技球が入球することにより大当り遊技終了後の遊技状態を、次回の大当り遊技への移行に有利な特典遊技状態へ移行せしめる特典領域と、
予め設定された前記第1の大入賞口が開閉する特定のラウンドであり、次回のラウンドが前記第2の大入賞口が開閉するラウンドの場合に、前記第1の大入賞口の開放動作から、前記第2の大入賞口が開放してから所定時間の期間内にて、前記特典領域への遊技球の入球を有効とする特典領域制御手段と、を具備する構成とした。
尚、大当り遊技において、大当り遊技実行手段による第1の大入賞口が開閉するラウンドと第2の大入賞口が開閉するラウンドとの組み合せは、第1の大入賞口のラウンドと第2の大入賞口のラウンドとを交互に複数ラウンド実行することを含む。また、次回の大当り遊技への移行に有利な特典遊技状態として、前記当否判定手段による前記大当り遊技に移行するか否かの当否判定の当選確率を通常時よりも高確率に設定する確率変動(確変)遊技状態とすることが望ましい。更にまた、前記特典領域への遊技球の入球を有効とする有効期間は、前記第2の大入賞口が閉鎖してから次の第1の大入賞口のラウンドが始まるまでのインターバルも含むようにしてもよい。
請求項1に記載の遊技機において、
前記特典領域制御手段により前記特典領域への遊技球の入球が有効とされた有効期間中の前記第2の大入賞口が開放するラウンドの終了時に、前記第1の大入賞口へ入球した遊技球が前記特典領域へ入球したことの確認、又は前記遊技球が前記第1の大入賞口から排出されたことの確認がされなければ、大当り遊技の次のラウンドへの移行を中断する大当り遊技中断手段を具備する構成とした。
尚、第1の大入賞口へ入球した遊技球は前記特典領域へ入球することで第1の大入賞口から排出されるように構成する。
また、前記第1の大入賞口への入球を検出する検出手段と、前記特典領域への入球を検出する検出手段、及び前記第1の大入賞口からの排出球を検出する検出手段とをそれぞれ設ける。
参考例1の遊技機において、
前記特典領域制御手段は、前記大当り遊技中断手段により大当り遊技が中断された場合、所定の期間にわたり前記特典領域への入球を有効とする有効期間を延長せしめ、
この間に前記特典領域への入球が確認されると、前記大当り遊技中断手段は中断を解除して大当り遊技を再開する構成とした。
始動口と、
始動口への遊技球の入球に起因して遊技者に有利な大当り遊技に移行するか否かの当否判定を実施する当否判定手段と、
前記大当り遊技に移行したときに開閉可能となる第1の大入賞口と、
前記大当り遊技に移行したときに開閉可能となる第2の大入賞口と、
前記大当り遊技に移行したときに、前記第1の大入賞口が所定の開放態様で開閉するラウンドと、前記第2の大入賞口が所定の開放態様で開閉するラウンドとを組み合せて複数ラウンド実行せしめる大当り遊技実行手段と、
前記第1の大入賞口の内部に設けられ、遊技球が入球することにより大当り遊技終了後の遊技状態を、次回の大当り遊技への移行に有利な特典遊技状態へ移行せしめる特典領域と、
予め設定された前記第1の大入賞口が開閉する特定のラウンドであり、その後に前記第2の大入賞口が開閉するラウンドが大当り遊技の最終のラウンドまで連続する場合に、前記第1の大入賞口の開放動作から、前記第2の大入賞口が開閉する前記最終ラウンドが終了するまでの期間内にて、前記特典領域への遊技球の入球を有効とする特典領域制御手段と、を具備する構成とした。
尚、次回の大当り遊技への移行に有利な特典遊技状態として、前記当否判定手段による前記大当り遊技に移行するか否かの当否判定の当選確率を通常時よりも高確率に設定する確率変動遊技状態とすることが望ましい。
始動口と、
始動口への遊技球の入球に起因して遊技者に有利な大当り遊技に移行するか否かの当否判定を実施する当否判定手段と、
前記大当り遊技に移行したときに開閉可能となる第1の大入賞口と、
前記大当り遊技に移行したときに開閉可能となる第2の大入賞口と、
前記大当り遊技に移行したときに、前記第1の大入賞口が所定の開放態様で開閉するラウンドと、前記第2の大入賞口が所定の開放態様で開閉するラウンドとを組み合せて複数ラウンド実行せしめる大当り遊技実行手段と、
前記第1の大入賞口の内部に設けられ、遊技球が入球することにより大当り遊技終了後の遊技状態を、次回の大当り遊技への移行に有利な特典遊技状態へ移行せしめる特典領域と、
予め設定された前記第1の大入賞口が開閉する特定のラウンドであり、続く前記第2の大入賞口が開閉するラウンドを経て、再度前記第1の大入賞口が開閉するラウンドが実行される場合に、前記特定のラウンドの第1の大入賞口の開放動作から、前記再度第1の大入賞口が開閉するラウンドの前の前記第2の大入賞口が開閉するラウンドが終了するまでの期間内にて、前記特典領域への遊技球の入球を有効とする特典領域制御手段と、を具備する構成とした。
尚、大当り遊技において、大当り遊技実行手段による第1の大入賞口が開閉するラウンドと第2の大入賞口が開閉するラウンドとの組み合せは、前記特定のラウンドである第1の大入賞口のラウンド後に、複数回の第2の大入賞口のラウンドとを経て、再度の第1の大入賞口のラウンドを実行することを含む。また、次回の大当り遊技への移行に有利な特典遊技状態として、前記当否判定手段による前記大当り遊技に移行するか否かの当否判定の当選確率を通常時よりも高確率に設定する確率変動(確変)遊技状態とすることが望ましい。更にまた、前記特典領域への遊技球の入球を有効とする期間は、前記再度の第1の大入賞口のラウンドの前のラウンドの第2の大入賞口が開放してから数秒後に期間を終了してもよいし、前記第2の大入賞口が閉鎖してから前記再度の第1の大入賞口のラウンドが始まるまでのインターバルも含むようにしてもよい。
Claims (5)
- 始動口と、
始動口への遊技球の入球に起因して遊技者に有利な大当り遊技に移行するか否かの当否判定を実施する当否判定手段と、
前記大当り遊技に移行したときに開閉可能となる第1の大入賞口と、
前記大当り遊技に移行したときに開閉可能となる第2の大入賞口と、
前記大当り遊技に移行したときに、前記第1の大入賞口が所定の開放態様で開閉するラウンドと、前記第2の大入賞口が所定の開放態様で開閉するラウンドとを組み合せて複数ラウンド実行せしめる大当り遊技実行手段と、
前記第1の大入賞口の内部に設けられ、遊技球が入球することにより大当り遊技終了後の遊技状態を、次回の大当り遊技への移行に有利な特典遊技状態へ移行せしめる特典領域と、
予め設定された前記第1の大入賞口が開閉する特定のラウンドであり、次回のラウンドが前記第2の大入賞口が開閉するラウンドの場合に、前記第1の大入賞口の開放動作から、前記第2の大入賞口が開閉するラウンドが終了するまでの期間内にて、前記特典領域への遊技球の入球を有効とする特典領域制御手段と、を具備することを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機において、
前記特典領域制御手段により前記特典領域への遊技球の入球が有効とされた有効期間中の前記第2の大入賞口が開放するラウンドの終了時に、前記第1の大入賞口へ入球した遊技球が前記特典領域へ入球したことの確認、又は前記遊技球が前記第1の大入賞口から排出されたことの確認がされなければ、大当り遊技の次のラウンドへの移行を中断する大当り遊技中断手段を具備することを特徴とする遊技機。 - 請求項2に記載の遊技機において、
前記特典領域制御手段は、前記大当り遊技中断手段により大当り遊技が中断された場合、所定の期間にわたり前記特典領域への入球を有効とする有効期間を延長せしめ、
この間に前記特典領域への入球が確認されると、前記大当り遊技中断手段は中断を解除して大当り遊技を再開することを特徴とする遊技機。 - 始動口と、
始動口への遊技球の入球に起因して遊技者に有利な大当り遊技に移行するか否かの当否判定を実施する当否判定手段と、
前記大当り遊技に移行したときに開閉可能となる第1の大入賞口と、
前記大当り遊技に移行したときに開閉可能となる第2の大入賞口と、
前記大当り遊技に移行したときに、前記第1の大入賞口が所定の開放態様で開閉するラウンドと、前記第2の大入賞口が所定の開放態様で開閉するラウンドとを組み合せて複数ラウンド実行せしめる大当り遊技実行手段と、
前記第1の大入賞口の内部に設けられ、遊技球が入球することにより大当り遊技終了後の遊技状態を、次回の大当り遊技への移行に有利な特典遊技状態へ移行せしめる特典領域と、
予め設定された前記第1の大入賞口が開閉する特定のラウンドであり、その後に前記第2の大入賞口が開閉するラウンドが大当り遊技の最終のラウンドまで連続する場合に、前記第1の大入賞口の開放動作から、前記第2の大入賞口が開閉する前記最終ラウンドが終了するまでの期間内にて、前記特典領域への遊技球の入球を有効とする特典領域制御手段と、を具備することを特徴とする遊技機。 - 始動口と、
始動口への遊技球の入球に起因して遊技者に有利な大当り遊技に移行するか否かの当否
判定を実施する当否判定手段と、
前記大当り遊技に移行したときに開閉可能となる第1の大入賞口と、
前記大当り遊技に移行したときに開閉可能となる第2の大入賞口と、
前記大当り遊技に移行したときに、前記第1の大入賞口が所定の開放態様で開閉するラウンドと、前記第2の大入賞口が所定の開放態様で開閉するラウンドとを組み合せて複数ラウンド実行せしめる大当り遊技実行手段と、
前記第1の大入賞口の内部に設けられ、遊技球が入球することにより大当り遊技終了後の遊技状態を、次回の大当り遊技への移行に有利な特典遊技状態へ移行せしめる特典領域と、
予め設定された前記第1の大入賞口が開閉する特定のラウンドであり、続く前記第2の大入賞口が開閉するラウンドを経て、再度前記第1の大入賞口が開閉するラウンドが実行される場合に、前記特定のラウンドの第1の大入賞口の開放動作から、前記再度第1の大入賞口が開閉するラウンドの前の前記第2の大入賞口が開閉するラウンドが終了するまでの期間内にて、前記特典領域への遊技球の入球を有効とする特典領域制御手段と、を具備することを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
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JP2017237211A JP2018034057A (ja) | 2017-12-11 | 2017-12-11 | 遊技機 |
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---|---|---|---|
JP2017237211A Withdrawn JP2018034057A (ja) | 2017-12-11 | 2017-12-11 | 遊技機 |
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2017
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Patent Citations (6)
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