JP3818838B2 - パチンコ機 - Google Patents

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吉平 新山
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、球を受け入れない閉状態と球を受け入れやすい開状態とに変換可能な開閉部材が設けられた変動入賞装置を有するパチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機には、遊技者にとって不利な閉状態と遊技者にとって有利な開状態とに変換可能な開閉部材を有する変動入賞装置を備えたものが一般的に知られている。
【0003】
この変動入賞装置は、遊技盤の遊技部に配設された可変表示装置における複数の図柄を用いた変動表示の停止結果が特別の図柄の組み合わせとなったことに関連させて、発生する特別遊技中に開閉部材を閉状態から開状態に変換するように制御されていた。そして、特別遊技に際して変動入賞装置内部の継続入賞口に遊技球が入賞した場合には、その入賞状態を記憶させておき、変動入賞装置の開閉部材が開状態から閉状態へ変換する条件(例えば、25秒の経過、若しくは10個入賞)が成立して一旦開閉部材を閉状態に変換させた後に、特別遊技を継続させて、再度開閉部材を開状態となるように制御されていた。そして、特別遊技は、例えば、規定回数の16回まで繰り返して継続可能となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、閉状態中の開閉部材が不正に開放されて球が変動入賞装置に多数入賞することによりたくさんの賞球が排出されるといった不正行為が問題となっている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、球を受け入れない閉状態と球を受け入れやすい開状態とに変換可能な開閉部材が設けられた変動入賞装置を有するパチンコ機において、前記開閉部材を開状態又は閉状態に制御する制御信号を発生する制御信号発生手段と、前記変動入賞装置への入賞球を検出して入賞信号を発生する入賞信号発生手段と、前記制御信号発生手段が前記開閉部材を開状態から閉状態に変換させる制御信号を発生した時より所定時間経過後に、前記入賞信号発生手段が発生する入賞信号により前記変動入賞装置の異常状態を判定する異常判定手段と、を備え、前記異常判定手段は、前記入賞信号発生手段から入賞信号が発生しても直ちに異常と判定せず、複数の入賞信号を受信するのを待って、異常と判定するようにし、前記制御信号発生手段は、前記開閉部材を開状態から閉状態に変換させる制御信号を発生した後に開閉部材を微動させることを特徴とする。
【0010】
【発明の効果】
本発明では、前記開閉部材を開状態又は閉状態に制御する制御信号を発生する制御信号発生手段と、前記変動入賞装置への入賞球を検出して入賞信号を発生する入賞信号発生手段と、前記制御信号発生手段が前記開閉部材を開状態から閉状態に変換させる制御信号を発生した時より所定時間経過後に、前記入賞信号発生手段が発生する入賞信号により前記変動入賞装置の異常状態を判定する異常判定手段と、を備え、前記異常判定手段は、前記入賞信号発生手段から入賞信号が発生しても直ちに異常と判定せず、複数の入賞信号を受信するのを待って、異常と判定するようにし、前記制御信号発生手段は、前記開閉部材を開状態から閉状態に変換させる制御信号を発生した後に開閉部材を微動させるので、異常を速やかに発見でき、不正行為に素早く対応することが可能になり、これにより遊技機の信頼性が大幅に向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1において、パチンコ機の遊技盤1の表面には、ガイドレ−ル2で囲われた遊技部3のほぼ中央に複数の図柄を表示可能な可変表示装置(特別図柄表示器)4が、その下方に始動口6を設けた変動入賞装置5が配設される。
【0016】
可変表示装置4の左右には始動口7a,7bが配設され、各始動口6,7a,7bには入賞球を検出する始動スイッチ8,9a,9bが設置される。
【0017】
11は可変表示装置4の上方に設けられる天入賞口(一般入賞口)、12a,12bは遊技部3の左右下部に設けられる袖入賞口(一般入賞口)、13a〜13fは風車等の転動誘導部材、14はアウト口である。15a,15bは装飾ランプ、16a,16bは大当たりならびに故障表示ランプで、袖入賞口12a,12b、風車13a,13bにも装飾ランプが設けられる。
【0018】
図示しないが遊技盤1の下方には、前面枠にパチンコ球の供給皿と受け皿と打球発射装置が設けられ、供給皿から打球発射装置に入り発射された打球はガイドレ−ル2に沿って遊技部3内に導かれる。
【0019】
可変表示装置4は、遊技盤1に取付けられる保護枠20内に液晶表示器21が配置される。
【0020】
液晶表示器21は、前記始動口6,7a,7bに打球が入賞すると始動つまり複数の図柄の変換表示が開始され、始動後所定時間経過するとその変換表示が順に停止される。この停止時の図柄の組み合わせが特別の組み合わせとなると、大当たりの遊技(後述する)が発生する。
【0021】
保護枠20の上部には、数多くの装飾LED22ならびに前記始動口6,7a,7bの入賞球のうちまだ液晶表示器21の図柄を変換動作してない分の未処理球数を表示するための記憶表示器(LED)23が配置される。記憶表示器23には未処理球数が最大4つまで点灯表示される。
【0022】
なお、図柄表示だけでなく、液晶表示器21には遊技状況に応じて各キャラクタおよびメッセージ等が表示される。
【0023】
変動入賞装置5は、図2〜図19のように遊技盤1に取付けられる基板30の中央上部に前記始動口6が設けられ、始動口6の直下に長方形の大入賞口31(開閉扉32とで変動入賞口を構成)が形成され、大入賞口31に開閉扉32が配設される。
【0024】
始動口6は、基板30に飾りカバー33ならびに通常の入賞口を間に球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な第1の状態)と、球を受け入れやすい左右に傾いた開状態(遊技者に有利な第2の状態)とに変換可能な開閉翼34a,34bが設けられ、飾りカバー33の下部に球受け35が形成される。
【0025】
開閉扉32は、基板30に基部両端のピン36を介して回動自由に支持され、球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な第1の状態)と、球を受け入れやすい前倒した開状態(遊技者に有利な第2の状態)とに変換可能に形成される。開閉扉32の前面両側には、開角度を定めるストッパ37が形成され、ストッパ37にウェイト38が設けられる。
【0026】
大入賞口31の後方には凹室39が形成され、図9のように凹室39の中央底部に継続入賞口40が、その左右に一般入賞口41a,41bが設けられる。
【0027】
凹室39内には、継続入賞口40の直上側に左右に分ける凸面を有する所定幅の継続阻止部材42が、図10、図11のようにピン43を介し前後方向に揺動自由に吊設され、その前出位置にあるときは大入賞口31内に入った球の継続入賞口40への入賞が阻止される。
【0028】
開閉扉32の内側の球受け面44には、開状態にあるときに球受け面44に乗った球が中央につまり継続入賞口40に向かうように誘導部45が設けられる。
【0029】
誘導部45は、図9のように球受け面44の両側に形成された所定高さ(パチンコ球の半分位)の鋭角状の縁壁46、縁壁46から中央奥部の落とし口に向かって下るこれより低い囲い壁47ならびに球受け面44の中央に落とし口の前方に隆起する小さな三角突起48からなる。
【0030】
即ち、開閉扉32が開く遊技(大当たり遊技)時に、大入賞口31に向かい球受け面44に乗った球は、縁壁46によって外部にこぼれ落ちることはない。縁壁46はそれほど高くせずにすむため、側方からも球は入るようになる。
【0031】
また、球受け面44に乗った球は、一部跳ね上げた球が囲い壁47を越えて大入賞口31内に入るものの、囲い壁47ならびに中央の三角突起48に案内されて球受け面44上をしばし遊動しつつ中央奥部の落とし口に向かう。このため、球は大入賞口31内の継続入賞口40に入賞(前記継続阻止部材42が後退位置にあるとき)するようになり、遊技者が十分に視認できる。
【0032】
特に、この場合囲い壁47を設けたため、後続球が続いたとき等は球受け面44上に多数の球を見ることができ、これらの入賞を楽しめるのである。
【0033】
なお、誘導部45は図20、図21のように形成しても良い。図20の誘導部130は、球受け面131の両側に凹曲壁132を形成して球を中央奥部に向かわせるもので、図21の誘導部133は、球受け面134に形成した中央奥部に向かう溝135にて球を誘導させる。
【0034】
基板30の左右には、大入賞口31から所定距離を置いて各一対の壁49にて通過口50a,50bが設けられ、通過口50a,50b内に通過球を検出する通過スイッチ51a,51bが設置される。通過口50a,50bの外側に装飾ランプ52が配設され、その回りから通過口50a,50bの下部に装飾ランプ52を覆うと共に、通過球を内側に向けて流下させるレンズカバー53a,53bが取付けられる。
【0035】
基板30の下部前方には、左右の通過口50a,50bならびにレンズカバー53a,53bにかけて飾りカバー54が取付けられる。飾りカバー54は、裏方を透視可能に透明なプレートに装飾が施され、通過口50a,50bの前壁を兼ねている。
【0036】
飾りカバー54の中央は楕円形にくりぬかれ、その開口に基板30側から案内路を兼ねる表示カバー55が装着され、表示カバー55内の中央に可変表示器(普通図柄表示器)56が、可変表示器56の左右に記憶表示器(LED)57が配置される。表示カバー55の取付け部58は基板30に設けた窓枠部59に嵌め込まれ、固定される。
【0037】
可変表示器56は、マトリクス型のLEDからなり、前記通過口50a,50bに通過球があると、0〜9の数字(図柄)が変換表示されると共に、所定時間の経過後に変換が停止される。この停止時の表示が所定の図柄のときに後述するソレノイド63にて始動口6の開閉翼34a,34bが開駆動される。
【0038】
記憶表示器57には、通過口50a,50bの通過球のうちまだ図柄を変換動作してない分の未処理球数が最大4つまで点灯表示される。
【0039】
前記基板30の裏側には、中央に前記凹室39を画成する枠部材60ならびに基板30下部から左右に配線等を囲う保護カバー61が取付けられ、枠部材60の後部に組付枠62を介し前記開閉翼34a,34b、開閉扉32および継続阻止部材42の各駆動用のソレノイド63,64,65が配設される。
【0040】
枠部材60は、凹室39を形成する天井壁上部に前記始動口6の球受け35に続く案内樋66が設けられ、後壁67から延ばした隔板68に始動口6の開閉翼34a,34bに取付けられた駆動軸69の軸孔70が形成される。
【0041】
案内樋66は隔板68の片側に向かって傾斜され、出口は隔板68の中央部を避けて開口される。
【0042】
開閉翼34a,34bの駆動軸69は、基板30の軸孔71から隔板68の軸孔70に挿通、支持され、その軸端にレバー72が取付けられ、レバー72にピン73が突設される。なお、基板30の軸孔71回りに開閉翼34a,34bに挿着したピン74を介してその作動範囲を規制する弧状孔75を設けている。
【0043】
枠部材60の後壁67には、前記継続阻止部材42の後方に小孔76ならびに継続阻止部材42の基部に延設された柄77の逃げ口が形成され、柄77には隔板68との間に継続阻止部材42を後退方向に付勢するスプリング78が取付けられる。
【0044】
枠部材60の一方の側壁に沿って後壁68の隅部には、前記開閉扉32の基部に突設されたレバー79の動作口80が形成され、動作口80内のレバー79を押し下げると、開閉扉32は閉じられる。
【0045】
レバー79は、図12〜図14のように開閉扉32のストッパ37の反対側に開閉扉32の内方にいくらか傾いて形成され、レバー79基端と開閉扉32の球受け面44の縁壁46との間には縁壁46を利用して段部81が形成される。
【0046】
枠部材60の下部には、図15、図16のように前記継続入賞口40、一般入賞口41a,41bを画成する4つの境界壁82が設けられ、左右の一般入賞口41a,41bの境界壁82の上部側に一般入賞スイッチ83a,83bを挾装するガイド受け84が、中央の継続入賞口40の境界壁82の下部側に継続入賞スイッチ85を挾装するガイド受け86が設けられる。
【0047】
各ガイド受け84,86の後壁は切欠き開口され、各入賞スイッチ83a,83b,85は所定の配線基板87に一体に組付けられた状態で各開口88,89からガイド受け84,86に挿入、支持される。
【0048】
この場合、各入賞スイッチ83a,83b,85は基部の端子が配線基板87の孔に差し込まれ、半田付けによって固定される。なお、配線基板87には入賞スイッチ83a,83bの上方に継続表示ランプ90が配置される。
【0049】
即ち、一般入賞スイッチ83a,83bに対し中央の継続入賞スイッチ85の位置をずらしたため、各開口88,89が隣接することがなく、内側の境界壁82の長さが長くなり、ガイド受け84,86等、各部の強度が高まる。また、各入賞スイッチ83a,83b,85を1つの配線基板87に固定した状態で、ガイド受け84,86に挿入し、組付けるので、位置決めが正確であり、作業能率が良い。
【0050】
このため、各入賞スイッチ83a,83b,85を安定、確実に支持でき、組付性ならびにスイッチの信頼性が向上する。
【0051】
また、継続入賞スイッチ85を下方にずらすことで、継続入賞口40の上部にスペースが確保され、したがって継続入賞口40の入口側に球の動きに変化を与える構造を付加する等の工夫をしたり、あるいは前述の継続阻止部材42等、入賞制御を行う機構を設けたりすることが可能になる。
【0052】
これにより、設計自由度が増し、遊技の興趣を高めることができる
また、継続入賞スイッチ85を下方にずらすことにより、そのガイド受け86を継続入賞口40の入口部に設けずにすみ、このため入口部が拡がって継続入賞口40に入賞しやすくすることができる。なお、下方にずらせば、球詰まりも防止できる。
【0053】
配線基板87を間に枠部材60の後部に配置される組付枠62には、中央に鉛直下向きに前記開閉翼34a,34bの駆動用のソレノイド63が、その直下に水平前向きに前記継続阻止部材42の駆動用のソレノイド65が、ならびに組付枠62の側部に鉛直下向きに前記開閉扉32の駆動用のソレノイド64が固定される。
【0054】
開閉翼34a,34b用のソレノイド63には、ロッド91の下端の鍔部92に途中から上方に折り曲がるプレート状の操作アーム93が基端の取付溝94を介して図17、図18のように嵌着され、操作アーム93の上端両側部に開閉翼34a,34bのレバー72のピン73に係合する溝95が設けられる。
【0055】
継続阻止部材42用のソレノイド65には、ロッド96の先端の鍔部97に前方に突出する操作バー98が基端の取付溝99を介して図10、図11のように嵌着される。
【0056】
開閉扉32用のソレノイド64には、ロッド100の下端に途中から上方に折り曲がるバー状の操作アーム101が基端をボルト止めされ、操作アーム101の上端に開閉扉32のレバー79に係合するフック102が形成される。
【0057】
フック102は、図12〜図14のように開閉扉32のレバー79に先端部が上方から当接すると共に、開閉扉32が閉位置にあるときに、レバー79基端の段部81に先端上部が当接する所定長さに形成される。
【0058】
操作アーム93,101、操作バー98を取付けた各ソレノイド63,64,65を組付枠62に組込み、組付枠62を後方から枠部材60に合わせれば、操作アーム93の両溝95に開閉翼34a,34bのレバー72のピン73が嵌まり、操作バー98が枠部材60の後壁67の小孔76に進入して継続阻止部材42の裏面に臨み、操作アーム101が枠部材60の隅部の動作口80に入ってそのフック102が開閉扉32のレバー79に係合する。
【0059】
この際、操作アーム93,101等は初期位置に、開閉翼34a,34b、開閉扉32は閉じた状態で組付ける。
【0060】
なお、組付枠62は金属板にて形成しても良い。この場合、ソレノイド63〜65の放熱性が向上する。
【0061】
このように各ソレノイド63,64,65を1つの組付枠に組込むので、取扱いが容易である。
【0062】
また、各ソレノイド63,64,65に操作アーム93,101、操作バー98を取付け、組付枠62を枠部材60に合わせることで、操作アーム93は両溝95にピン73が嵌まって開閉翼34a,34bのレバー72に、操作バー98は枠部材60の小孔76から継続阻止部材42に、操作アーム101は枠部材60の動作口80に入ってフック102が開閉扉32のレバー79に、それぞれ係合する構造としたので、それほど組付精度が良くなくても、各機構の連結を確実に速やかに行え、組付けが極めて簡単になる。
【0063】
これは基板30および枠部材60側に開閉翼34a,34bおよびレバー72、継続阻止部材42、開閉扉32(レバー付き)を取付ける一方、駆動側の各一つの操作アーム93,101、操作バー98をそれぞれソレノイド63,64,65に取付けることで可能であって、同時に各部の構造が簡略化され、部品点数も削減できる。
【0064】
なお、操作アーム93,101、操作バー98は、それぞれソレノイド63,64,65のリターンスプリング103,104,105が組付位置(初期位置)に付勢しているため、組付時に動かす必要はなく、動くこともない。
【0065】
開閉翼34a,34b用のソレノイド63をオンすると、リターンスプリング103に抗してロッド91とともに操作アーム93が上方に動き、操作アーム93に係合するピン73を介してレバー72が上方に揺動し、図18のように開閉翼34a,34bが開く。ソレノイド63をオフすると、スプリング力、ロッド91の自重によって操作アーム93が閉位置に戻り、図17のように開閉翼34a,34bが閉じる。
【0066】
継続阻止部材42用のソレノイド65をオンすると、ロッド96がリターンスプリング105に抗して前進し、先端の操作バー98が継続阻止部材42を図11のように所定の位置まで押し出す。ソレノイド65をオフすると、スプリング力によってロッド96、操作バー98が後退し、継続阻止部材42がスプリング78によって図10のように後退位置に戻る。
【0067】
開閉扉32用のソレノイド64をオンすると、リターンスプリング104に抗してロッド100とともに操作アーム101が上方に動き、図13のように開閉扉32が開く。ソレノイド64をオフすると、スプリング力、ロッド100の自重によって操作アーム101が下降し、フック102がレバー79を押し下げることで、図12のように開閉扉32が閉じる。
【0068】
ソレノイド64をオンした場合、開閉扉32はストッパ37のウェイト38によって開くが、開閉扉32が閉位置にあるときに図14のように操作アーム101のフック102の先端上部が開閉扉32のレバー79基端の段部81に当接しており、このため初動時に操作アーム101の上動に伴ってフック102が開閉扉32のレバー79を跳ね上げることから、開閉扉32はその跳ね上げ力にて閉位置からスムーズに開動する。
【0069】
したがって、組付時の歪みや盤の反り等が影響して開閉扉32の動きが良くなかったり、たばこのヤニや油等によって基板30の開口縁に開閉扉32がくっついたりした場合でも、ソレノイド64のオンとともに開閉扉32を確実に応答良く開くことができる。また、ストッパ37のウェイト38が取れたりした場合でも、開閉扉32を支障なく開くことができ、これにより高い信頼性が確保される。
【0070】
この場合、動範囲の小さいレバー79基端に、操作アーム101が係合する段部81を設けたため、小さな段部81ですみ、構造が簡素化する。
【0071】
なお、組付枠62には前記始動口6の案内樋66出口に続く導出樋106が形成される。案内樋66を枠部材60に、これに続く導出樋106を組付枠62に分割形成したため、それぞれ構造が簡素化すると共に、開閉翼34a,34bのレバー72等の組付けが容易になる。また、分割によって下流側の入賞樋(図示しない)への経路を自由に形成することができる。
【0072】
なお、始動スイッチ8は導出樋106に設置される。
【0073】
配線等の保護カバー61には、左右に基板30から間隙を置いて前記通過スイッチ51a,51b等の端部を囲う袖部107が形成され、袖部107の内方に配線基板108を介して大当たり装飾ランプ109が配設される。
【0074】
保護カバー61の中央には、前記凹室39底部から基板30に面して基板裏面を覆い、かつ継続入賞口40、一般入賞口41a,41bの下方に入賞球の案内路110を形成するカバー流路部111が設けられる。カバー流路部111の上部には、一般入賞スイッチ83a,83b、継続入賞スイッチ85の各先端の受け112が形成される。
【0075】
カバー流路部111の内側下部には、図19のように基板30との間に配線通路113を画成するように凹部114が形成される。凹部114の裏面つまり案内路110側に迫り出した凸部115は、その段部が配線通路113側に同じく傾斜面116に形成され、各入賞口40,41a,41bから流下した球を段部傾斜面116が受けることで勢いを減じさせる。
【0076】
この場合、図にあるように一般入賞口41a,41bあるいは各入賞口40,41a,41bの段部傾斜面116の位置を異ならせれば、流下する球の流れが一律にならず、したがって案内路110から下流側の入賞樋に流入する際に球詰まりを起こすようなことはない。
【0077】
保護カバー61は透明部材にて形成され、カバー流路部111の配線通路113には前記表示カバー55内の可変表示器56、記憶表示器57の配線117ならびに袖部107の大当たり装飾ランプ109の配線118等が収納される。
【0078】
このように保護カバー61によって配線通路113を画成し、基板30との間に配線を囲うため、線数が多くても配線は容易で、組付時に配線がばらけたり、邪魔になることがない。また、搬送時等に配線に傷を付ける心配もない。
【0079】
また、配線通路113の裏面の案内路110を通る球、賞球タンク等からこぼれた球あるいは組付時等のネジが入り込むことがなく、配線を確実に保護でき、ハンダ部がショートする心配もない。
【0080】
また、保護カバー61の裏表に配線通路113、案内路110を一体形成したため、コンパクトな構造となり、組付けが容易になる。
【0081】
また、保護カバー61を透明部材で形成し、裏面側を案内路110としたため、図4のように内部の組付状態ならびに配線状態を確認することができ、組付性がより向上し、組付検査等、的確に行える。
【0082】
なお、前記組付枠62の後部には、後部カバー119を介して各ソレノイド63〜65、各入賞スイッチ83a,83b,85の中継用の配線基板120が取付けられる。したがって、組付枠62部分の配線も、可変表示器56等の配線に同じくコンパクトにまとめられる。
【0083】
図22は制御系のブロック構成を示すもので、制御装置150はCPU151、ROM152、RAM153、バッファゲート154、出力ポート155等からなるマイクロコンピュータにて構成され、ROM152に定めたプログラムデータおよび始動口6,7a,7bの始動スイッチ8,9a,9b、通過口50a,50bの通過スイッチ51a,51b、変動入賞装置5内の継続入賞スイッチ85、一般入賞スイッチ83a,83b等の検出信号に基づいて、可変表示装置(特別図柄表示器)4、記憶表示器23、変動入賞装置5の大入賞口31の開閉扉32(ソレノイド)、継続阻止部材42(ソレノイド)、変動入賞装置5下部の可変表示器(普通図柄表示器)56、記憶表示器57、始動口6の開閉翼34a,34b(ソレノイド)、各表示ランプ、装飾ランプ等を制御する。
【0084】
また、遊技店の管理装置160に必要な情報を送る。なお、各装飾ランプは、便宜上遊技態様表示器として一括してある。
【0085】
156は制御周期を定める分周回路、157は電源回路、158は各種音声を発生するためのサウンドジェネレータ、159はスピーカである。
【0086】
次に、制御内容を図23〜図32のフローチャートに基づいて説明する。フローチャート中、可変表示装置4を特図、可変表示器56を普図、始動口6の開閉翼34a,34bを普電と呼ぶ。
【0087】
図23はメインルーチンを示し、メインルーチンがスタートすると、RAM等の初期設定後、各処理を実行する(1.01〜1.07)。
【0088】
図24、図25は割込ルーチンを示し、特図の図柄変動時間、普電の開放時間、大入賞口31の開放時間等のタイマ更新、各スイッチからの入力信号の判定を行う(2.01〜2.03)。入力判定はノイズ等による誤動作を防止するためのもので、同一スイッチから連続して2回、同レベルの信号を読み込んだときに正規の信号と判定する。
【0089】
普図始動用の通過スイッチ51a,51bがオンすれば、これを最大4つまで記憶する(2.04〜2.06)。
【0090】
特図始動用の始動スイッチ8,9a,9bがオンすれば、これを最大4つまで記憶すると共に、この場合始動スイッチ8のオン回数から普電入賞数(始動口6の入賞数)をカウントする(2.07〜2.10)。
【0091】
一方、大入賞口31の開放中に、継続入賞スイッチ85、一般入賞スイッチ83a,83bのオン(入賞信号)を基に大入賞口入賞数をカウントする(2.11〜2.15)。
【0092】
大入賞口31が閉じると大入賞口入賞数をクリアするが、この開放中にないときに継続入賞スイッチ85あるいは一般入賞スイッチ83a,83bがオンした場合、そのオン回数を基に異常入賞数をカウントする(2.11,2.19〜2.23)。
【0093】
また、遊技態様に対応する各種音声の出力処理、各種ランプの表示処理を行う(2.24,2.25)。
【0094】
普図の始動記憶があれば、図26の普図・普電処理にて、普図ならびに普電の動作中にないときに、普図図柄変動を開始し、所定時間(例えば5秒)経過すると、普図図柄変動を停止し、その停止図柄が当たりかどうか判定する(3.01〜3.08)。
【0095】
当たりのときは(例えば3または7)、普電を開放し、所定時間(例えば3秒)経過するともしくは球が所定数(例えば3個)始動口6に入賞すると、普電を閉じる。この開放毎に普電開放回数をカウントする(3.10〜3.15)。
【0096】
これらの処理は普図の始動記憶がある毎に繰り返す。
【0097】
特図の始動記憶があれば、図27の特図・大入賞口処理にて、特図の動作中、大当たりの遊技中にないときに、特図図柄変動を開始し、所定時間(例えば5秒)経過すると、特図図柄変動を停止し、その停止図柄の組み合わせが大当たりかどうか判定する(4.01〜4.08)。
【0098】
ハズレのときは、特図の始動記憶を基にこの処理を繰り返す。
【0099】
大当たりのときは(例えば3・3・3または7・7・7)、大当たりの特別遊技を発生し、大入賞口31を開放する(4.10)。
【0100】
大入賞口31が開放し、入賞球にて継続入賞スイッチ85がオンすると、割込処理にて特別遊技の継続権利を可として記憶し、継続阻止部材42を前出位置に動かす(図24の2.16〜2.18)。
【0101】
大入賞口31を開放してから、所定時間(例えば25秒)経過するともしくは大入賞口入賞数が所定数(例えば10個)に達すると、大入賞口31を閉じ、継続阻止部材42を後退して1回の特別遊技を終了する(4.11〜4.14)。
【0102】
継続入賞スイッチ85のオンによって継続権利の記憶があれば、再び大入賞口31を開放し、前述の処理にて同じく特別遊技を繰り返す(4.16,4.17→4.11〜4.14)。
【0103】
大当たりの特別遊技は、継続入賞スイッチ85のオンを条件に規定回数(例えば16回)行う。なお、継続入賞スイッチ85がオンしないときは、その回の遊技終了時に大当たり終了となる(4.18)。
【0104】
ここで、大入賞口31の開、閉、継続阻止部材42の前進、後退の各制御は、図31あるいは図32のルーチンにて行う。
【0105】
大入賞口31の開時ならびに継続阻止部材42の前進時に、該当ソレノイド64,65をいったんオンした後、図31の場合には一定時間、図32の場合には一定回数、ソレノイド64,65のオン、オフを繰り返し、この後オン状態を維持する。
【0106】
大入賞口31の閉時ならびに継続阻止部材42の後退時には、該当ソレノイド64,65をいったんオフした後、図31の場合には一定時間、図32の場合には一定回数、ソレノイド64,65のオン、オフを繰り返し、この後オフ状態を維持する。
【0107】
図33、図34にソレノイド64,65の制御信号の例を示すが、このソレノイド64,65の初期オン時間は、大入賞口31の開閉扉32がほぼ開放する時間、継続阻止部材42がほぼ前出位置に動く時間に、そのオン、オフ時間は、大入賞口31の開閉扉32、継続阻止部材42がわずかに動く程度(例えば各12m秒)に設定する。
【0108】
ソレノイド64,65の初期オフ時間は、大入賞口31の開閉扉32がほぼ閉じる時間、継続阻止部材42がほぼ後退する時間に、同じくオン、オフ時間は、大入賞口31の開閉扉32、継続阻止部材42がわずかに動く程度(例えば各12m秒)に設定する。
【0109】
また、オン、オフは少なくとも1回以上行うように設定する。
【0110】
即ち、大入賞口31を閉じるとき、ソレノイド64のオフタイミングにより、大入賞口31に入りかけた球が、図35、図36のように開閉扉32と基板30の間に挾まれることがあるが、このソレノイド64のオフ後、ソレノイド64を一時的にオン、オフして開閉扉32を開閉微動するため、球は大入賞口31内にスムーズに流入する。
【0111】
大入賞口31を開放するときに、開閉扉32の表面を通過する球が、ソレノイド64のオンタイミングにより、図37のように開閉扉32と前面側のガラス140の間に挾まれることがあり、この際はソレノイド64のオン後、ソレノイド64を一時的にオン、オフして開閉扉32を開閉微動することで、球は落ち、開閉扉32はスムーズに開く。
【0112】
また、継続阻止部材42を前進するとき、ソレノイド65のオンタイミングにより、図38のように入賞球が継続阻止部材42と基板30側の間に挾まれることがあっても、同じくソレノイド65のオン後、ソレノイド65を一時的にオン、オフして継続阻止部材42を前後微動するので、入賞球は継続入賞口40に速やかに流入する。
【0113】
継続阻止部材42を後退するときに、入賞球が挾まれても、同じくソレノイド65を一時的にオン、オフして継続阻止部材42を前後微動することで、入賞球は速やかに流入する。
【0114】
このように可動部材の玉がみを確実に防止でき、かつこれをソレノイドの制御によって行うため、各部の構造が複雑化することはなく、玉がみ防止を簡単に行える。
【0115】
また、大入賞口31の開放ならびに継続入賞に支障を生じたりすると、影響は大きいが、その開放、入賞をスムーズに行えるため、高い信頼性を確保することができる。
【0116】
図28の普電異常判定に進むと、普電開放回数(図26の普図・普電処理)を読み込み、普電開放回数が所定数(例えば10回)に達すると、普電開放回数をクリアし、その時点の普電入賞数(図24、図25の割込処理)を読み込んで設定範囲内かどうか比較する(5.01〜5.03)。
【0117】
設定範囲外の場合、普電の故障、不正作動等の異常判定を行う(5.04)。
【0118】
遊技中に始動口6には、通常普電が1回開放する毎に3個の入賞、閉じているときに1個の入賞があるものとして、普電が所定回数開放する間の入賞数の許容範囲(例えば−30〜+20%)を定め、これを基に普電の開放回数が10回の場合は、その入賞数40個の許容範囲28〜48個を普電入賞数の設定範囲に定める。
【0119】
即ち、普電が所定回数開放する間の始動口6の入賞数を基準に異常かどうかを判断し、この場合入賞数が設定範囲に満たないときは、故障等により普電が開かず閉じたままの状態、入賞数が設定範囲を越えたときは、普電が故障あるいは不正作動等により開いたままの状態と判定する。
【0120】
このように異常判定を行うが、始動口6の入賞基準は、普電の閉じている期間や始動口6回りの釘調整等によって異なり、このため前述の入賞基準を基に設定範囲を定める代わりに、例えば普電が一定回数開放する毎の入賞数を学習し、その学習値を基に設定範囲を定めるようにしても良い。
【0121】
また、通過スイッチ51a,51bが所定回数オンする間の普電入賞数をカウントし、これを基に異常を判定することも可能である。この場合、通過スイッチ51a,51bのオンにより、普電は確率的に開くが、そのオン回数あるいは普電の開く確率に対して普電入賞数が多すぎれば、異常を判定できる。
【0122】
そして、異常を判定すると、図30の異常処理を行う。なお、処理後、普電入賞数をクリアする(5.05)。
【0123】
図29の大入賞口異常判定では、大入賞口31の閉信号の入力時から(大入賞口31の閉処理開始から)、所定時間(例えば2秒)経過すると、異常入賞数(図24、図25の割込処理)を読み込み、異常入賞数が所定数(例えば3個)になった場合、異常を判定する(6.01〜6.04)。
【0124】
所定時間の経過前ならびに大入賞口31の開放中は、異常入賞数をクリアする(6.05)。
【0125】
即ち、大入賞口31が閉状態にあるべきときに、ならびに開放状態の大入賞口31を閉じた際は開放時の大入賞口31の入賞球が確実に継続入賞スイッチ85、一般入賞スイッチ83a,83bを通過した後に、異常入賞数が所定数あれば、大入賞口31が故障あるいは不正作動等によって開いたままの状態と判定する。
【0126】
この場合、異常入賞数が3つなくとも、例えば大入賞口31の閉時点から所定時間経過後に、異常入賞数が1つでもあれば、異常と判定するようにしても良い。また、大入賞口31の閉時点から所定時間経過せずとも、一定以上の異常入賞数があれば、異常と判定しても良い。
【0127】
そして、異常を判定すると、図30の異常処理を行う。
【0128】
図30の異常処理では、普電、大入賞口31の異常を判定すると、打球発射装置の打球発射の禁止、遊技の中断、異常報知の各処理を行う(7.01〜7.04)。
【0129】
打球発射禁止処理は、発射モータに停止信号を、もしくは遊技店の管理装置160に発射禁止信号を送る。
【0130】
遊技中断処理は、普電、大入賞口31の状態にかかわらず、これらの閉信号を送り、閉じるように制御する。
【0131】
異常報知処理は、故障表示装置16a,16bならびにスピーカ159を作動して、遊技者等に異常を報知すると共に、管理装置160に異常情報を送って、遊技店側に異常の発生を報知する。
【0132】
そして、普電や大入賞口31の故障が解消、あるいはこれらの不正作動が取り除かれ、正常状態に復帰すると、打球発射を許可し、遊技処理を再開し、異常報知を解除する(7.05〜7.08)。
【0133】
なお、この際異常入賞数をクリアし、異常判定を解除する(7.09,7.10)。
【0134】
このように、遊技中に通過口50a,50bの通過球を基に可変表示器56の図柄変換が、始動口6,7a,7bの入賞を基に可変表示装置4の図柄変換が開始され、可変表示器56の停止時の図柄が当たりのときは始動口6の開閉翼34a,34bが短時間開かれ、可変表示装置4の停止時の図柄が大当たりのときは大当たりの特別遊技が行われる。
【0135】
即ち、通過口50a,50bを球が通過し、可変表示器56の図柄が当たりになれば、始動口6の開閉翼34a,34bが開いて入賞が増え、かつ可変表示装置4の作動によって大当たりが発生するかどうかのチャンスも増える。このため、通過口50a,50bを球が通過すると、二重の遊技態様を楽しめる。
【0136】
一方、可変表示装置4の図柄を基に大当たりが発生すれば、変動入賞装置5の大入賞口31の開閉扉32が開かれ、球が次々と開閉扉32から大入賞口31に入賞することで、多量の獲得球が得られる。そして、入賞球が所定数になるともしくは所定時間経過すると、1回の特別遊技が終了して開閉扉32が閉じられるが、この期間中に大入賞口31に入った球が中央の継続入賞口40に入賞すると、次回の特別遊技の継続が可となる。
【0137】
この場合、始動口6を継続入賞口40の上方側に配置しているが、開閉扉32の球受け面44に乗った球は、球受け面44の誘導部45によって中央に誘導され、継続入賞口40に高い確率で入賞する。このため、特別遊技の継続は確実に行われるようになり、大当たりが簡単に終了することはない。
【0138】
また、いったん継続入賞口40に入賞すると、継続阻止部材42が前進して継続入賞口40をふさぐが、その変位によって継続が可になったことを確認でき、遊技者に不安感を与えることはない。
【0139】
なお、誘導部45に囲い壁47を設けた場合、球受け面44上に入賞途中の球が多数遊動すると共に、特に前出した継続阻止部材42とで、開閉扉32が閉じる際に多数の球が一度に入賞するのを楽しむことができる。
【0140】
そして、継続可であれば、次回の特別遊技が行われ、再び開閉扉32が開かれる。このように特別遊技が規定回数繰り返し行われ、これにより十分な賞球が獲得され、遊技者は大きな満足感を得ることができる。
【0141】
この一方、始動口6の開閉翼34a,34bや大入賞口31の開閉扉32が、故障により開放したままの状態となったり、あるいは不正行為により開放されたりした場合、多数入賞してたくさんの賞球が排出されかねないが、このような異常があった場合、速やかに検知され、異常処理が行われる。
【0142】
始動口6のように開閉翼34a,34bが閉じているときでも通常の入賞口から入賞があるものは、入賞の有無によって異常を判断しにくいが、この場合開閉翼34a,34bが所定回数開放する間の入賞数の許容範囲を定め、入賞数が許容範囲からはずれたかどうかによって、開閉翼34a,34bの故障、不正作動等の異常を判定できる。
【0143】
始動口6の入賞数が多すぎるときは、開閉翼34a,34bが閉信号時にあっても開放したままの状態であり、これにより開閉翼34a,34bの異常が的確にわかる。
【0144】
なお、入賞数を学習して、その学習値を基に許容範囲を定めるようにすれば、より正確に判定できる。
【0145】
大入賞口31の異常に対しては、開閉扉32が閉状態にあるべきときに、大入賞口31の入賞を検出することで、開閉扉32の故障、不正作動等の異常を判定できる。
【0146】
この場合、大当たり時等、開放状態の開閉扉32を閉じるときには、その閉動作中に入賞した球が閉後に検出されることになるが、開閉扉32を閉じるときは、その閉信号の入力時から所定時間経過した後に、つまり閉動作中に入賞した球の検出を考慮したタイムラグ後に、入賞があれば異常判定を行うので、正確に判定できる。
【0147】
また、異常判定は、入賞が1つでもあれば、可能であるが、複数の入賞を待って異常を判定することで、判定をより正確に行うことができる。
【0148】
また、複数の入賞によって異常判定を行えば、開閉扉32が閉じる際に球が挾まれ、これが所定時間の経過後に検出された場合にあっても、誤判定することはない。
【0149】
そして、異常があれば、打球の発射が禁止され、始動口6の開閉翼34a,34b、大入賞口31の開閉扉32を閉制御して遊技が中断され、故障表示装置16a,16bや音声によって遊技者に異常が報知され、同時に遊技店の管理装置160に異常が報知される。
【0150】
このため、始動口6の開閉翼34a,34bや大入賞口31の開閉扉32が開放したままとなっても、入賞によって賞球が多数払い出されることが的確に回避され、遊技者ならびに遊技店側に直ちに異常状態が報知される。
【0151】
したがって、異常を速やかに発見でき、故障あるいは不正行為に素早く対応することが可能になり、これにより遊技機の信頼性が大幅に向上する。
【0152】
この場合、異常発生と同時に打球の発射が禁止され、遊技を中断させるので、入賞を防ぐことができ、賞球を最小限に抑えられると共に、特に不正行為に有効である。
【0153】
また、視覚的あるいは聴覚的な報知によって遊技者、遊技店側に異常を確実に知らせることが可能である。
【0154】
この視覚的報知は16a,16bの故障表示ランプによる報知の他に液晶表示器21に異常の種別や対処方法のメッセージを表示させても良い。聴覚的報知は異常の種別毎の報知音を複数用意または音声合成によって異常の種別や対処方法を報知させても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技盤の正面図である。
【図2】変動入賞装置の正面図である。
【図3】変動入賞装置の前方からの斜視図である。
【図4】変動入賞装置の後面図である。
【図5】変動入賞装置の後方からの斜視図である。
【図6】変動入賞装置の分解斜視図である。
【図7】変動入賞装置の基板部分の分解斜視図である。
【図8】変動入賞装置の基板裏側の枠部分の分解斜視図である。
【図9】変動入賞装置の開閉扉の球受け面の斜視図である。
【図10】変動入賞装置の継続阻止部材の動作説明図である。
【図11】同じく継続阻止部材の動作説明図である。
【図12】変動入賞装置の開閉扉の動作説明図である。
【図13】同じく開閉扉の動作説明図である。
【図14】その開閉扉と操作アームの係合状態を示す詳細図である。
【図15】スイッチの取付構造を示す前方からの斜視図である。
【図16】同じくスイッチの取付構造を示す後方からの斜視図である。
【図17】始動口開閉翼の動作説明図である。
【図18】同じく始動口開閉翼の動作説明図である。
【図19】保護カバー内の配線通路を示す断面図である。
【図20】変動入賞装置の開閉扉の球受け面の他の構造例を示す斜視図である。
【図21】同じく開閉扉の球受け面の他の構造例を示す斜視図である。
【図22】制御系のブロック構成図である。
【図23】制御内容を示すフローチャートである。
【図24】制御内容を示すフローチャートである。
【図25】制御内容を示すフローチャートである。
【図26】制御内容を示すフローチャートである。
【図27】制御内容を示すフローチャートである。
【図28】制御内容を示すフローチャートである。
【図29】制御内容を示すフローチャートである。
【図30】制御内容を示すフローチャートである。
【図31】制御内容を示すフローチャートである。
【図32】制御内容を示すフローチャートである。
【図33】ソレノイドの閉信号を示すタイミングチャートである。
【図34】ソレノイドの閉信号を示すタイミングチャートである。
【図35】変動入賞装置の開閉扉の動作説明図である。
【図36】同じく動作説明図である。
【図37】同じく動作説明図である。
【図38】変動入賞装置の継続阻止部材の動作説明図である。
【符号の説明】
1 遊技盤
3 遊技部
4 可変表示装置
5 変動入賞装置
6 始動口
7a,7b 始動口
8 始動スイッチ
9a,9b 始動スイッチ
16a,16b 大当たりならびに故障表示ランプ
23 記憶表示器
30 基板
31 大入賞口
32 開閉扉
34a,34b 開閉翼
36 ピン
37 ストッパ
38 ウェイト
39 凹室
40 継続入賞口
41a,41b 一般入賞口
42 継続阻止部材
44 球受け面
45 誘導部
46 縁壁
47 囲い壁
48 三角突起
50a,50b 通過口
51a,51b 通過スイッチ
56 可変表示器
57 記憶表示器
60 枠部材
61 保護カバー
62 組付枠
63〜65 ソレノイド
66 案内樋
69 駆動軸
72 レバー
73 ピン
76 小孔
78 スプリング
79 レバー
80 動作口
81 段部
82 境界壁
83a,83b 一般入賞スイッチ
84 ガイド受け
85 継続入賞スイッチ
86 ガイド受け
87 配線基板
90 継続表示ランプ
91 ロッド
93 操作アーム
94 取付溝
95 溝
96 ロッド
98 操作バー
99 取付溝
100 ロッド
101 操作アーム
102 フック
103〜105 リターンスプリング
106 導出樋
108 配線基板
110 案内路
111 カバー流路部
112 受け
113 配線通路
114 凹部
115 凸部
116 段部傾斜面
119 後部カバー
120 配線基板
150 制御装置
160 管理装置

Claims (1)

  1. 球を受け入れない閉状態と球を受け入れやすい開状態とに変換可能な開閉部材が設けられた変動入賞装置を有するパチンコ機において、
    前記開閉部材を開状態又は閉状態に制御する制御信号を発生する制御信号発生手段と、
    前記変動入賞装置への入賞球を検出して入賞信号を発生する入賞信号発生手段と、
    前記制御信号発生手段が前記開閉部材を開状態から閉状態に変換させる制御信号を発生した時より所定時間経過後に、前記入賞信号発生手段が発生する入賞信号により前記変動入賞装置の異常状態を判定する異常判定手段と、を備え、
    前記異常判定手段は、前記入賞信号発生手段から入賞信号が発生しても直ちに異常と判定せず、複数の入賞信号を受信するのを待って、異常と判定するようにし、
    前記制御信号発生手段は、前記開閉部材を開状態から閉状態に変換させる制御信号を発生した後に開閉部材を微動させることを特徴とするパチンコ機。
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