JP7144799B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
この種の弾球遊技機では、このような設定値を任意に変更可能とすると共に、変更後の現在の設定値が、何れの設定値に設定されているかを確認可能とする構成も知られている。
始動口に遊技球が入球することに基づいて当否判定を実行する当否判定実行手段と、
該当否判定で大当りと判定されることに基づいて大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、を備え、
前記当否判定で大当りと判定される判定確率として設定された確率を、所定の変更操作に基づいて異なる確率に変更可能な遊技機であって、
現在設定されている判定確率を特定する設定情報を、確認するためのモードであって確認終了処理の完了により終了する設定確認モードと、
前記判定確率を異なる判定確率に変更する際のモードであって変更処理の完了により終了する設定変更モードと、
前記設定変更モード中と前記設定確認モード中において現在設定されている判定確率を特定する設定情報を表示し、各モードの終了に基づいて表示を終了する設定情報表示手段と、
を備え、
前記設定情報表示手段は、前記設定情報の表示の終了を、設定確認モードの終了後であって第1所定期間が経過する以前に行い、設定変更モードの終了から第1所定期間よりも長い第2所定期間が経過したことにより行うとともに、
算出されたデータに基づき遊技機の性能を表示する性能表示装置を備え、
設定情報表示手段は、設定情報を前記性能表示装置にて表示し、
遊技中の遊技者が操作不能に配置された操作手段を備え、
前記設定情報表示手段は、前記第2所定期間が経過するより前に、前記操作手段の所定操作が為されたことに基づいて、前記第2所定期間の経過を待たずに設定情報の表示の終了を行い、
前記設定情報表示手段による前記設定情報の表示が終了すると、前記遊技機の性能の表示を実行することを特徴とする。
また、設定を確認するための設定確認モードが終了すると、第2所定期間が経過するよりも短い時間で(第1所定期間の経過以前に)、現在の設定値の表示が終了されるので、出来るだけ秘匿したい設定情報(例えば、算用数字やアルファベット記号で示す設定値)を短い時間(第2所定期間に比べて短い時間)だけ表示することができる。
また、請求項1の発明によると、設定情報(設定値)の表示を行うための固有の装置を設ける必要がなくコストを抑えることができる。なお、設定情報(設定値)は、後述する遊技性能と同じく遊技者に対して秘匿することが好ましい情報である。そして、遊技性能を表示する性能表示装置は裏面側に設けられているため、該装置を設定値表示に兼用することが好適である。
また、請求項1の発明によると、性能表示装置を、性能表示と設定値の表示で兼用するので、設定値の変更後の確認が済んだのであれば、必要以上に設定値を表示し続けるのではなく、ホール従業員が任意に表示を終了させることができる。
遊技者に対して秘匿しておくべき設定値に係る表示を、必要が無くなったのであれば、早期に表示を終了させることで、設定値の情報が洩れてしまう危険を回避できる。
請求項2に記載の遊技機は、
始動口に遊技球が入球することに基づいて当否判定を実行する当否判定実行手段と、
該当否判定で大当りと判定されることに基づいて大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、を備え、
前記当否判定で大当りと判定される判定確率として設定された確率を、所定の変更操作に基づいて異なる確率に変更可能な遊技機であって、
現在設定されている判定確率を特定する設定情報を、確認するためのモードであって確認終了処理の完了により終了する設定確認モードと、
前記判定確率を異なる判定確率に変更する際のモードであって変更処理の完了により終了する設定変更モードと、
前記設定変更モード中と前記設定確認モード中において現在設定されている判定確率を特定する設定情報を表示し、各モードの終了に基づいて表示を終了する設定情報表示手段と、
を備え、
前記設定情報表示手段は、前記設定情報の表示の終了を、設定確認モードの終了後に即時行い、設定変更モードの終了から所定期間が経過したことにより行うとともに、
算出されたデータに基づき遊技機の性能を表示する性能表示装置を備え、
設定情報表示手段は、設定情報を前記性能表示装置にて表示し、
遊技中の遊技者が操作不能に配置された操作手段を備え、
前記設定情報表示手段は、所定期間が経過するより前に、前記操作手段の所定操作が為されたことに基づいて、所定期間の経過を待たずに設定情報の表示の終了を行い、
前記設定情報表示手段による前記設定情報の表示が終了すると、前記遊技機の性能の表示を実行することを特徴とする。
請求項2の発明によっても、設定変更モードでは、変更処理が完了した後、設定変更モードの終了から所定期間の間は、現在の設定値の表示が維持されるので、余裕をもって変更結果を確認できる。よって、直前に行った変更を確認するために、わざわざ変更確認モードに移行する必要が無い。
また、設定を確認するための設定確認モードが終了すると、即時、現在の設定値の表示が終了されるので、出来るだけ秘匿したい設定情報を必要最短の時間だけ表示することができる。
また、請求項2の発明によると、設定情報(設定値)の表示を行うための固有の装置を設ける必要がなくコストを抑えることができる。なお、設定情報(設定値)は、後述する遊技性能と同じく遊技者に対して秘匿することが好ましい情報である。そして、遊技性能を表示する性能表示装置は裏面側に設けられているため、該装置を設定値表示に兼用することが好適である。
また、請求項2の発明によると、性能表示装置を、性能表示と設定値の表示で兼用するので、設定値の変更後の確認が済んだのであれば、必要以上に設定値を表示し続けるのではなく、ホール従業員が任意に表示を終了させることができる。
遊技者に対して秘匿しておくべき設定値に係る表示を、必要が無くなったのであれば、早期に表示を終了させることで、設定値の情報が洩れてしまう危険を回避できる。
本発明を適用した第1実施形態のパチンコ機1を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、遊技店に設置され、遊技者が遊技可能な遊技機である。パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造である。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11及び図略の内枠(遊技枠ともいう)が開閉可能に設けられている。尚、これら前枠11及び前記内枠はシリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放可能である。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けられている。
下皿13は、上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
遊技領域20の中央部にはセンターケース200が配置されている。センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。またセンターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
センターケース200の中央直下位置には、常時、遊技球の入球が可能で、入球に起因して第1特別図柄(以下、第1特図という)の当否判定が実行される第1特図始動口23が配置されている。更にその直下位置には、入球に起因して第2特別図柄(以下、第2特図という)の当否判定が実行される第2特図始動口24が設置されている。第2特図始動口24は、チューリップ式の開放部材により開放可能に構成されている。第2特図始動口24は、前記普図の抽選で当りとなり、普通電動役物が作動することで、開放部材が所定の時間、所定の開放態様で開放され、開放部材の開放時にのみ入球(入賞)可能である。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図3では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けてある。
なお、本実施例のRAMクリアスイッチ46は、設定変更において、段階設定値を任意の値に変更するための操作手段としての機能も備えている。RAMクリアスイッチ46の機能については、後で詳述する。
一方、発射制御装置44はCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
パチンコ機1の電源について説明する。パチンコ機1は、外部に設けられたAC電源から供給される電力を、電源基板45により変換して直流電圧を生成する。そして、パチンコ機1は、電源基板45に設けられた電源スイッチ86が操作されることでパチンコ機1を構成する各部位に電力を供給する。パチンコ機1は、コンデンサ等から構成されたバックアップ電源生成回路(バックアップ用電源回路とも呼称する)によりバックアップ電源(バックアップ用電源とも呼称する)を生成する。バックアップ電源は、AC電源からの電力供給中に、コンデンサに直流電圧の電力を蓄え、停電時には主制御装置40等(例えば、主制御装置40のRAM等)に電力を供給する。これにより、パチンコ機1への電力供給が停止した後も、一定時間にわたり電力供給が停止した直前の主制御装置40のRAMの内容(例えば、第1特図始動口23、第2特図始動口24、大入賞口25、一般入賞口26への入賞により払出させることとなった賞球の数の合計、パチンコ機1の遊技状態)を保持する構成である。
一方、本実施例の電源基板45が生成するバックアップ電源は、サブ統合制御装置42へ供給されない。このため、パチンコ機1への電力供給が停止した後は、サブ統合制御装置42のRAMに保持されている記憶はクリアされる。
バックアップ電源を含む電源基板45に関しては、後で図7を参照して詳述する。
尚、主制御装置40のRAMに記憶されるデータのうち、以下にあげる所定のデータは、RAMクリアSW46を押した状態で電源を投入しても、クリアされることはない主制御装置40のRAMの記憶領域に記憶することが望ましい。例えば、後述する遊技性能を算出する所定の演算の実行条件が成立したか否かを判断するために必要なデータはクリアしない。即ち、後述の「総発射球数」や、後述の「ノーマル遊技発射球数」や、後述の「総払出球数」や、後述の「アウト球数」などのデータはクリアしない。また後述する遊技性能を算出する所定の性能評価期間における遊技性能を算出するためのデータはクリアしない。即ち、後述の「ノーマル遊技発射球数」や、後述の普通電動役物の作動又は特別電動役物の作動によって払出されることとなった「払出球数A」や、特別電動役物が連続して作動することによって払出されることとなった「払出球数B」などのデータはクリアしない。更に、所定の演算の実行条件を満たす場合に、所定の性能評価期間におけるパチンコ機1の遊技性能を算出したデータはクリアしない。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や特図の大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
払出制御装置41は、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して、ガラス枠開放SW501、内枠開放SW502、球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW520、遊技球が払出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。また主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球を払出させる。
払出制御装置41は、満杯SW523により下皿13が満タンであることを示す信号が入力された場合、及び球切れSW520により球タンクに遊技球が少ない或いは無いことを示す信号が入力されると払出モータ521を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。尚、球切れSW520、満杯SW523は、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置41は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ521の駆動を再開させる。
一方、精算表示装置173を介して精算SW172による精算要求の操作信号がCRユニット60に入力されると、精算要求に応じてCRユニット60が精算を行い、精算表示装置173においてプリペイドカードの残高表示が行われる。プリペイドカードの残高表示はCRユニット60によって制御される。
尚、パチンコ機1は遊技球を払出す構成である。近年では、発射された遊技球を遊技機内部で回収し、再び発射装置により発射すると共に、ICカードなどの記憶媒体を用いて遊技者の持ち球数をデータとして管理する遊技機(封入式遊技機又は管理遊技機などと呼ばれる)が存在し、パチンコ機1は封入式遊技機の構成であってもよい。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ(枠側装飾ランプ113)の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する演出や特図の疑似演出図柄の表示態様のコマンドを送信する。
この実施例においては、後述する各処理を実行するために、内蔵ROM301に、第1特別図柄用変動パターン301a,第1特別図柄用図柄データ301b,第1特別図柄用判定テーブル301c,第2特別図柄用変動パターン301d,第2特別図柄用図柄データ301e,第2特別図柄用判定テーブル301fがそれぞれ書き込まれている。
より詳述すると、第1特図始動口23への入賞に起因して、後述する特図始動入賞確認処理(図12参照)の、第1特図抽出乱数保留記憶処理(S252)にて、抽出したハードウェア乱数を第1特別図柄用保留記憶領域302aに記憶し、第2特図始動口24への入賞に起因して、同じく特図始動入賞確認処理(図12参照)の、第2特図抽出乱数保留記憶処理(S256)にて、抽出したハードウェア乱数を第2特別図柄用保留記憶領域302bに記憶するように、構成されている。
本実施例の電源基板45は、電源回路95、停電検出回路96、バックアップ用電源回路97、受電回路98、および電源スイッチ86を備える。
パチンコ機1は、普図作動ゲート22に遊技球が入球すると、普図表示装置28で普図が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普図の態様に応じて、当選であれば普通電動役物が作動する。普通電動役物が作動することにより普電役物ソレノイド509を駆動させ、開放部材を開放して第2特図始動口24への入球が可能となる。尚、パチンコ機1では、第2特図始動口24の開放時間は、通常時は0.2秒(1回)で、遊技者にとって有利な時短状態(開放延長)では2秒(1回)である。また、第2特図始動口24は、普通電動役物が作動しなければ遊技球が入球不可能な構成となっている。
パチンコ機1の遊技状態が通常確率遊技状態(低確率)である場合の大当り確率は1/300、確変遊技状態(高確率)である場合の大当り確率は1/30に設定されている。大当り遊技終了後に確変遊技状態へ突入する確率は、60%に設定されている。
第1特図で大当り図柄が確定表示された場合に実行される大当り遊技は3種類存在する。一つは10Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に確変遊技状態へ移行するとともに、時短状態にも移行する。尚、確変回数は10000回、時短回数は10000回付与される。第1特図で大当り図柄が確定表示された場合に10R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に確変遊技状態及び時短状態へ移行する確率は30%である。
もう一つは8Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に確変遊技状態へ移行するとともに、時短状態にも移行する。尚、確変回数は10000回、時短回数は10000回付与される。第1特図で大当り図柄が確定表示された場合に8R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に確変遊技状態及び時短状態へ移行する確率は30%である。
また、もう一つは4Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に時短状態が100回付与される。第1特図で大当り図柄が確定表示された場合に4R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に時短状態へ移行する確率は40%である。
もう一つは8Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に確変遊技状態へ移行するとともに、時短状態にも移行する。尚、確変回数は10000回、時短回数は10000回付与される。第2特図で大当り図柄が確定表示された場合に8R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に確変遊技状態及び時短状態へ移行する確率は20%である。
また、もう一つは4Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に時短状態が100回付与される。第2特図で大当り図柄が確定表示された場合に4R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に時短状態へ移行する確率は40%である。
なお、本実施例のパチンコ機1は、大当り確率の異なる6種類の段階設定値(所謂設定)として、最も大当り確率の低い「設定1」から、最も大当り確率の高い「設定6」を備えている。因みに、上述した図8に示すパチンコ機1の基本的仕様は、最も大当りが発生し難い、段階設定値が「設定1」の場合を例示するものである。
段階設定値毎の大当り確率について詳述すると、通常確率遊技状態における大当り確率及び確変遊技状態における大当り確率は、「設定1」が1/300および1/30、「設定2」が1/290および1/29、「設定3」が1/280および1/28、「設定4」が1/270および1/27、「設定5」が1/260および1/26、「設定6」が1/250および1/25、に設定されている。このように、本実施例では各設定において、確変時の大当り確率は、通常時の大当り確率の10倍となるよう構成されている。
また、現状の段階設定値が何れにセットされているかを確認可能な構成も備えている。
また、段階設定値の上記変更や確認に際し、現状の段階設定値を視認可能に表示する段階設定値の表示手段を備えている。
また、段階設定値の表示手段として、本実施例では、上述した、遊技性能を表示する性能表示装置48によって兼用することで実現している。なお、段階設定値の表示手段として、段階設定値専用の表示装置を備えるようにしても良い。
さらに、段階設定値を任意の値に変更する際に、操作の都度、段階設定値を変更する操作手段として、RAMクリアSW46によって兼用することで実現している。なお、段階設定値を変更する操作手段として、専用の操作手段を備えるようにしても良い。
このように本実施例では、複数種類の段階設定値を備えて、該複数種類の段階設定値の内の何れか任意の段階設定値に変更すること、また現状の段階設定値を確認すること、そして現状の段階設定値を視覚的に確認すること等、が可能な構成となっている。
すなわち、本処理の判定値として、段階設定値が1すなわち設定1に対して0、設定2に対して1、設定3に対して2、設定4に対して3、設定5に対して4、および設定6に対して5、が設定される。さらに、「段階設定値最大値」として、6が設定されている。これにより、本来予定されている設定1~6までの何れかの設定に対応した判定値(0~5)がセットされていれば、「段階設定値最大値」である6未満であると判定される。一方、6以上の何らかの判定値がセットされている場合には、何らかの不正行為によって、予定されていない段階設定値が設定されている危険性や、或いは何らかの原因によってデータが破壊している危険性が有るとして、「RWM異常」と判定する根拠となる。本実施例では、このような構成により、適正な段階設定値が設定されているかを監視する。なお、後述するが、段階設定値に対応した上記判定値は、「段階設定値記憶領域」に保存(設定)される。「段階設定値記憶領域」は、RWMクリア処理によっても消去されることのない記憶領域である。
設定状態フラグは、パチンコ機1が遷移する状態を示すフラグであって、遷移する各状態に応じ、設定状態フラグにセットされるフラグ値は異なる値がセットされる。すなわち、「RWMクリア」状態および「バックアップ復帰」状態では0、「設定確認」状態では1、「設定変更」状態では2、そして、「遊技停止」状態では3、がセットされる。なお、設定状態フラグが0である場合とは、「RWMクリア」状態および「バックアップ復帰」状態の何れか、すなわち、通常遊技が可能な状態である。
先ずは、パチンコ機1の通常遊技(通常遊技実行可能状態)に係る基本的な制御処理および性能表示機能等について、図9~図23を参照して以下、説明する。
本実施例のパチンコ機1に電源投入されると、主制御装置40は本処理を開始すると、主制御装置40は先ず、S0において、スタックポインタをスタックアドレスに設定して、S5に処理を移行する。
主制御装置40は、S5において、割込みベクタテーブルの割込みベクタアドレスを、対応するレジスタに設定して、S10に処理を移行する。割込みベクタアドレスは、アドレス空間(メモリ空間)の中で、後述する割込(INT)処理のプログラムに係る開始番地を指定するためのものである。
主制御装置40は、S10において、内蔵レジスタを設定して、S15に処理を移行する。
主制御装置40が実行するS0からS10は、パチンコ機1に電源投入されると、主制御装置40が以降の処理の準備として最初に実行する、CPU初期設定処理である。
主制御装置40は、S20において、先に読み込んだ入力ポートレジスタの値に基づき、停電検出信号111がOFF(出力停止した)か否かを判定し、肯定判定であれば(S20:yes)、S25に処理を移行し、否定判定であれば(S20:no)、S15に処理を移行する。
本ステップで肯定判定となるまで、S15の入力ポートレジスタのリード処理を繰り返し実行する。停電検出信号111は、電断時において主電源の電圧が所定電圧以下に降下するとONと見做され、所定電圧以上に上昇するとOFFと見做されることとなる、停電検出回路96(図7参照)が生成した信号である。つまり、S20において、停電検出信号111がOFFである、ということは、電圧が電源投入後に立ち上がって安定した状態となったことを意味する。
主制御装置40は、S20にて肯定判定となると、S25において、RWM(RAMとも呼称する)への書き込みを許可し、S30に処理を移行する。
主制御装置40は、S35において、S30で取得したチェックサムが異常か否かを判定し、肯定判定であれば(S35:yes)、S55に処理を移行し、否定判定であれば(S35:no)、S40に処理を移行する。
本ステップでは、設定されている段階設定値が異常な値となっていないか、つまり例えば、不当な利得を得ようとする不正行為者によって、正規ではない段階設定値が仕込まれていないか、を判定する。
本ステップでは、先の電断時において、パチンコ機1の状態に係るデータのバックアップが完了したことを示すバックアップフラグが設定されているか否か、つまり電断時の情報のバックアップが問題無く行われたか否か、を判定する。
なお後に、割込(INT)処理(図10)の停電検出信号監視処理(S105)にて詳述するが、設定状態フラグが3すなわち、「遊技停止」状態にあるときに電断となった場合に限っては、バックアップフラグが設定されず、チェックサムの算出および保存も行われないよう構成されている。したがって、電断前の状態が「遊技停止」状態であったときは、本ステップS45又は上記S35の何れかで否定判定(RWM異常と判定)されてS55に移行することとなる。
本実施例では、S35、S40、S45で「RWM異常」であると判定されなかったときに、設定状態フラグに係るデータを保存処理する。例えば、電断前の状態が、「設定変更」状態であった場合には、これを示す設定状態フラグに係る情報を汎用レジスタにセットしておくことで、後述するRWMクリア処理(S60)の影響を受けることなく、後に実行する初期設定処理(S65)にて電断前が設定変更状態であったことの判別が可能となっている。つまり、設定変更状態にて電断となって、再度電源投入する際にRWMクリアSW46がONされていたとしても、「設定変更」状態を示す設定状態フラグに係る情報が維持されているので、確実に「設定変更」状態への復帰が可能なように構成されている。
本実施例では、チェックサムが異常な場合、設定されている段階設定値が「段階設定値最大値」未満ではない場合、およびバックアップフラグが設定されていない場合、の何れかであると判定されたときに、「RWM異常」であるとして処理される。
本ステップは、上述したS35、S40、およびS45の何れの判定処理においても、RWM異常ではないと判定された場合に移行する処理である。よって、たとえ前記3種類の判定ステップにて異常ではないと判定されたとしても、RWMクリアSW46がON状態であれば、次のS60にてRWMクリア処理を行ってからS65に移行するように、また、RWMクリアSW46がOFF状態であれば、RWMクリア処理を行うことなくS65に移行するように構成されている。
本実施例では、該RWMクリア処理にて、上述したように、段階設定値に関する領域を除くRWM領域をクリアする。これにより、後述する設定状態確認処理(図26)の設定変更処理(S610)にて新しい値に設定変更された段階設定値は、RWMクリア処理が実行されたとしても消去されることなく、設定変更された段階設定値が維持される。しかし、少なくとも、後述する初期設定処理(図24および図25)や設定状態確認処理(図26)にて、電断前にセットされた設定状態フラグは消去される。
但し、RWMクリア処理(S60)の前に、上記S47において汎用レジスタに設定状態フラグの値をセットした場合は、後で参照可能に保持される。上記S47において設定状態フラグの値をセットするための汎用レジスタは、当該RWMクリア処理(S60)が実行されても、セットした結果が消去されずに、後で確認可能なレジスタである。後述する初期設定処理(図24)のS515は、汎用レジスタへS47にてセットされた結果を参照することで判定を行う。
また、上記S55において「RWM異常」であることを示す結果をセットするための汎用レジスタも、当該RWMクリア処理(S60)が実行されても、セットした結果が消去されずに、後で確認可能なレジスタである。後述する初期設定処理(図24)のS500は、汎用レジスタへS55にてセットされた結果を参照することで判定を行う。
このように、本実施例では、RWMクリア処理(S60)が実行されても、段階設定値に関する領域、設定状態フラグの値がセットされた汎用レジスタ、および「RWM異常」の結果がセットされた汎用レジスタは、消去されることなく状態が維持される。
したがって、後述する初期設定処理(図25)にてS575またはS580の何れかで否定判定となれば設定状態フラグに3が設定されることになる。該設定状態フラグに3が設定された状態で電断となると、上述したようにバックアップフラグが設定されない。これにより、次に電源投入された際に再度、起動処理を開始すると、たとえS35およびS40で「RWM異常」ではないと判定されても、S45では必ず「RWM異常」と判定されるよう構成されている。つまり、一旦「RWM異常」と判定された場合に、本実施例では、後述する遷移条件(4)(図28参照)を満たした状態で電源投入しない限り、「遊技停止」状態(設定状態フラグに3が設定された状態)から抜け出すことが不能な特徴を備えている。
さらに本実施例では、S47で、設定状態フラグの値を汎用レジスタにセットするので、RWMクリア処理(S60)が実行されたか否かに拘らず、該汎用レジスタにセットされた値を参照すれば、電断前に設定されていた設定状態フラグの値を確認することが可能となっている。
初期設定処理は、電断前の状態(特に電断時の「遊技停止」状態)、電源投入時の入力値(設定キーSW47とRWMクリアSW46の状態)から、何れの状態に遷移(移行)するかを設定する処理である。本実施例では、電源投入時に遷移することが出来る状態として、「設定変更」状態、「設定確認」状態、「遊技停止」状態、「RWMクリア」状態、および「バックアップ復帰」状態、の何れかの状態(後述する図28参照)となっている。なお、「RWMクリア」状態、および「バックアップ復帰」状態は、何れも通常遊技が可能な「通常遊技実行可能状態」である。初期設定処理については、後で図24~図25を参照して詳述する。
本ステップでは、以降の割込(INT)処理の実行に備えて、対応するタイマ割込みレジスタを設定する。
よって、設定状態フラグが0でない場合、すなわち「設定確認」状態、「設定変更」状態、そして、「遊技停止」状態では、続くS85~S95の処理は行わない。すなわち、S90の性能表示用集計除算処理は、「RWMクリア」状態および「バックアップ復帰」状態といった通常遊技が可能な状態(通常遊技実行可能状態)においてのみ実行され、「設定確認」状態、「設定変更」状態、および「遊技停止」状態では実行されない処理である。
性能表示用集計除算処理は、後述するパチンコ機1の性能を、性能表示装置48にて表示するために、データを集計して結果を算出する処理である。
以上が本実施例の起動処理である。
割込(INT)処理は、上述したように、起動処理(図9)のS97でタイマ割込みを許可し、S75でタイマ割込みを禁止するまでの間に、実行される処理である。
主制御装置40は本処理を開始すると先ず、S100において、各種タイマやウォッチドッグタイマ(WDT)の設定を行い、S105に処理を移行する。
本ステップでは、各種タイマの設定や、ウォッチドッグタイマのクリアおよびリスタートを実行する。
本ステップでは、停電検出回路96(図7参照)が電断時において主電源の電圧が所定電圧以下に降下したことを条件に停電検出信号111がON(出力)したか否かを監視することで、停電の発生を監視する。なお、該ステップにて、停電の発生を検知した場合には、図示しない電断時の処理を実行する。
すなわち、「遊技停止」状態(設定状態フラグが3)中であれば、内蔵RWMのアクセスを禁止して電源ダウンに備える。また、「遊技停止」状態中でなければ、バックアップフラグを設定し、チェックサムを算出および保存して、内蔵RWMのアクセスを禁止して電源ダウンに備える。
つまり、上述したように、電断時には、設定状態フラグが3でないか否か、すなわち「遊技停止」状態でないか否かを確認する。設定状態フラグが3でない場合には、バックアップフラグを設定する。しかし、設定状態フラグが3の場合には、バックアップフラグを設定せず、さらにチェックサムの算出および保存も実行しない。
また、「設定変更」状態(設定状態フラグが2)中であれば、上述したように、「遊技停止」状態中ではないため、バックアップフラグを設定し、チェックサムを算出および保存して、内蔵RWMのアクセスを禁止して電源ダウンに備える。この際に、設定状態フラグのフラグ値である2も保存維持され、再度電源投入された際には、起動処理(図9)のS47にて該フラグ値を参照して汎用レジスタにセットすることが可能となっている。
本ステップでは、上述した起動処理(図9)の初期設定処理(S65)において設定された設定状態フラグが0か否か、すなわち「RWMクリア」状態または「バックアップ復帰」状態の内の何れかの状態であるか否か、を判定する。
本ステップでは、各種タイマの更新を実行する。
本ステップでは、入力データを入力ポートより入力し、始動口スイッチやカウントスイッチの監視処理、および異常入賞の監視処理を実行する。
すなわち、第1特図始動口23の入球(入賞)確認、第2特図始動口24の入球(入賞)確認、大入賞口25の入球(入賞)確認、普図作動ゲート22の遊技球の通過の確認、一般入賞口26の入球(入賞)確認、及び主制御装置40に接続された各スイッチ類の入力処理等が実行される。
また、後述する不正監視処理(図11)は、該入力判定処理の1モジュールである。不正監視処理(図11)は、一般入賞口26に対する不正が行われていないか監視する処理である。本処理は、所定時間(例えば、60秒)内における一般入賞口26に入球した遊技球の数が予め決定された規定数(例えば、10個)よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。該不正監視処理については、後で図11を参照して詳述する。
本ステップでは、特別図柄及び特別電動役物の状態を更新する。特図と特電の制御を行うため、第1特図始動口SW503と第2特図始動口SW504への入球検出処理を行い、特別図柄の表示制御処理や、大当り遊技に係る特別電動役物の制御処理等を実行する。
なお、後述する特図始動入賞確認処理(図12)、特図当否判定処理(図13~図16)、特別遊技処理(図17~図20)は、特図特電処理のモジュールである。
後述する特図始動入賞確認処理(図12)では、遊技球が第1特図始動口23、第2特図始動口24に入賞すると、「大当り判定用乱数」、「特図決定用乱数1」、「特図決定用乱数2」、「特図変動パターン決定用乱数1」および「特図変動パターン決定用乱数2」、など複数の乱数が取得される。しかし、第1特図始動口23の入球に基づく第1特図の保留記憶、第2特図始動口24の入球に基づく第2特図の保留記憶は、最大数がそれぞれ4個までとされており、保留記憶が満タンであるときに遊技球が第1特図始動口23又は第2特図始動口24に入球しても、賞球が払出されるだけで、保留記憶されない構成になっている。
本ステップでは、普通図柄及び普通電動役物の状態を更新する。普図と普電の制御を行うため、普図作動SW505への入球検出処理を行い、普通図柄の表示制御処理や、当り遊技に係る普通電動役物の制御処理等を実行する。
普図作動ゲート22に入賞すると、「当り判定用乱数」、「普図決定用乱数」、および「普図変動パターン決定用乱数」、など複数の乱数が取得される。
本ステップでは、遊技の状態を更新する。普電作動中状態や、特電作動中状態等のクリア処理を実行することで遊技状態の更新を行う。
本ステップでは、各種入賞口への入球に基づき発生した賞球について、払出制御装置41に賞球コマンドを送信する。
本ステップでは、電波エラーや、振動エラー等の各エラーの監視を行う。
本ステップでは、各種情報の作成処理および情報データ出力処理を実行することで、外部端子板への出力を行う。
本ステップでは、ソレノイドデータ等の作成処理および情報データ出力処理を実行することで、ソレノイドへの出力を行う。遊技の進行に応じて主制御装置40は、大入賞口ソレノイド508、普電役物ソレノイド509等に対して各々出力処理を実行する。
また、パチンコ機1に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく、外部接続端子板38からセキュリティ信号を出力する処理を、本実施例ではS155にて、併せて実行する。
S165のステップでは、性能表示装置48の制御処理や試射試験データの出力処理等として、領域外処理を行う。すなわち、起動処理(図9)の性能表示用集計除算処理(S90)にて算出した結果に基づき、性能表示装置48を用いた表示制御のためのデータや試射試験データを、RWMの領域外にて作成する処理を行う。
本ステップでは、LEDデータ設定テーブルを取得して、LEDのコモン(LEDセグメントに係る8bit単位の表示領域)毎の発光制御を行うためのセグメントデータの作成処理を行う。すなわち、上記領域外処理(S165)で、RWMの領域外にて作成したデータを、RWMの領域内に移動して、後述するLED出力処理(S180)にて出力するためのセグメントデータを設定する。
本ステップでは、上述した起動処理(図9)の初期設定処理(S65)において設定された設定状態フラグが3か否かを判定する。設定状態フラグが3の場合は、S195を実行せず即時、S180に移行し、設定状態フラグが3ではない場合すなわち、1又は2の場合は、S195を介してS180に移行する。
本ステップは、設定確認および設定変更を行うための処理である。すなわち、設定変更時或いは設定確認時において、入力値(設定キーSW47や、RWMクリアSW46に係る検出信号)に基づいて、段階設定値の変更や、「設定変更」状態および「設定確認」状態の終了に係る処理を行う。
設定状態確認処理については、後で図26を参照して詳述する。
本ステップでは、性能表示装置48や、各種LED等に係る、発光制御のための情報を出力する。
すなわち、性能表示装置48を用いた性能表示または段階設定値に関する発光制御のための情報や、遊技盤2の表面側右下(図2参照)に集約して設けられた、第1特図表示装置27A、第1特図保留数表示装置271、第2特図表示装置27B、第2特図保留数表示装置272、普図表示装置28、および普図保留数表示装置281等のLEDの発光制御のための情報の、出力を行う。
以上が本実施例の割込(INT)処理である。
前記S200の処理で不正が行われていないと判定された場合には(S200:no)、不正監視処理を終了してリターンする。
また、前記不正報知コマンド送信処理(S202)において、主制御装置40は、サブ統合制御装置42に不正報知コマンドを送信する。不正報知コマンドを受信したサブ統合制御装置42は、演出図柄表示装置21の画面に、所定期間(例えば、60秒)内に一般入賞口SW506により検出された遊技球数が規定数(例えば、10個)を超えて、入賞頻度の異常な不正が行われた旨の警告表示を表示するとともに、前枠11の枠側装飾ランプ113によるエラー報知が行われる。
なお、不正監視処理を本実施例の構成に限定することは無い。すなわち、一般入賞口への入賞異常を監視するものではなく、普通電動役物や特別電動役物の入賞有効期間外における入賞が所定個数を超えるか否かによって、不正発生か否かを判定して監視するような構成であっても良い。
図12に示す「特図始動入賞確認処理」は、第1特図始動口23、第2特図始動口24に遊技球が入球したときに抽出される当否判定に用いる乱数等の種々の乱数を、保留記憶として主制御装置40に記憶する。そして第1特図始動口23、第2特図始動口24への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理となる。本実施形態において、第1特図始動口23への入球に起因して記憶可能な保留記憶数及び第2特図始動口24への入球に起因して記憶可能な保留記憶数は各4個である。
その後、第1特図の保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した保留記憶カウンタの値を示す第1特図保留数コマンドをサブ統合制御装置42に送信する(S253)。
図略ではあるが、記憶された第1特図の保留記憶について大当りやリーチ等の可能性があるか否かを先読み判定してもよい。先読み判定により大当りやリーチ等の可能性がある場合に、その旨を示す先読みコマンドをサブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。
その後、第2特図の保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した保留記憶カウンタの値を示す第2特図保留数コマンドをサブ統合制御装置42に送信する(S257)。その後、リターンする。
図略ではあるが、記憶された第2特図の保留記憶について大当りやリーチ等の可能性があるか否かを先読み判定してもよい。先読み判定により大当りやリーチ等の可能性がある場合に、その旨を示す先読みコマンドをサブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。
第1特図の保留記憶がなければ(S305:no)、「特別遊技処理」に移行する。
前記S310の処理において確変中でない場合(S310:no)、通常確率の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り判定用乱数を対比して判定を行う(S312)。
大当りであれば(S313:yes)、S314の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶の特図決定用乱数1、特図決定用乱数2に基づいて大当り図柄を決定する。
続いて前記当否判定の対象となる保留記憶の特図変動パターン決定用乱数1、特図変動パターン決定用乱数2に基づいて、特図の大当り図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する(S315)。
続くS320の処理において第1特図表示装置27A又は第2特図表示装置27Bの図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。尚、前記変動開始コマンド、図柄指定コマンドには特図の変動パターン、特図の当否判定の判定結果などが含まれる。
一方、確定図柄表示時間が終了していれば(S340:yes)、S341の確定図柄表示終了の処理により第1特図表示装置27A又は第2特図表示装置27Bの特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する疑似演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。
S353の処理では、時短フラグの値が「1」であるか否かを判定し、「1」であれば(S353:yes)、S354の処理に移行し、時短回数が0か否かを判定する(S354)。そして、時短回数が「0」であれば(S354:yes)、S355の処理に移行し、時短フラグの値を「0」にしてS356の処理に移行する。また、S353若しくはS354の処理で否定判定される場合には、そのままS356の処理に移行する。
続くS356の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。その後、「特別遊技処理」に移行する。
前記S401の処理で大入賞口25が開放中でなければ(S401:no)、S402の処理で大当り遊技のインターバル中か否かを判定する。インターバル中でなければ(S402:no)、S403の処理で特図大当り終了演出中か否かを判定する。大当り終了演出中でなければ(S403:no)、S404の処理で大当り開始演出時間が経過したか否かを判定する。大当り開始演出時間が経過していれば(S404:yes)、大入賞口開放処理で第1ラウンドの大入賞口25を開放してリターンする(S405)。
一方、最終ラウンドでなければ、(S421:no)、S423の大入賞口25の開放処理により次のラウンドの大入賞口25の開放を実行してリターンする。
図21(a)に示すように、第1特図又は第2特図の図柄変動が開始されると、センターケース200で囲まれた演出図柄表示装置21の表示画面には、ほぼ中央に第1特図又は第2特図に対応する3桁の数値からなる疑似演出図柄700が変動表示される。また演出図柄表示装置21の表示画面の左下部には、第1特図の保留記憶を示す第1特図保留表示701が表示され、表示画面の右下部には第2特図の保留記憶を示す第2特図保留表示702が表示される。
警告表示は、演出図柄表示装置21の表示画面の中央位置に、「所定期間内に、異常な入賞数を検出しました。」と表示される。尚、警告表示中、疑似演出図柄700は演出図柄表示装置21の表示画面の右下方位置にて小さく変動表示される。
更に入賞頻度異常時には、主制御装置40は、払出制御装置41に向けて入賞頻度が異常であることを示す不正コマンドを送信する。不正コマンドを受信した払出制御装置41は、払出制御装置41に設けられた異常表示装置49(図4参照)のLEDを点灯させる。
主制御装置40は、遊技性能として、「ノーマル遊技状態」の「ベース」の演算を行う。ここで、「ノーマル遊技状態」とは、パチンコ機1の遊技状態が、何れの有利状態にもない状態(製造メーカ出荷時のノーマルな遊技状態)であり、本パチンコ機1では「非確変かつ非時短の遊技状態」である。
主制御装置40は、遊技領域20へ向けて発射された遊技球の「総発射球数」が所定の球数に達した時点において、総発射球数が所定の球数に達するまでのノーマル遊技状態(非確変、非時短状態)で発射された遊技球の「ノーマル遊技発射球数」に対して、ノーマル遊技状態で払出されることとなった賞球の「ノーマル払出球数」の比率(ノーマル遊技払出球数/ノーマル遊技発射球数×100)を演算する。
例えば、アウト口203へ取り込まれた遊技球を検出するアウト口センサを設ける。アウト口センサの検出信号に基づくアウト球数と、第1特図始動口23への入球数と、第2特図始動口24への入球数と、大入賞口25への入球数、及び一般入賞口26への入球を合算することで全ての発射球数を累積する。
総発射球数は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。再度、遊技が開始されると、遊技が中断される前からの総発射球数の累積が再開される。
更に例えば、遊技盤2にはその外レール201と内レール202との間に設けられた遊技球発射口などに遊技球の通過を検出する発射センサを設ける。そして発射センサの検出信号に基づいて全ての発射球数を累積するようにしてもよい。
更にまた例えば、遊技盤2には、センターケース200の左側の流路を流下する全ての遊技球を検出するための一つ又は複数の左流下センサを設ける。更に遊技盤2には、センターケース200の右側の流路を流下する全ての遊技球を検出するための一つ又は複数の右流下センサを設ける。そして、左流下センサ及び右流下センサの検出信号に基づいて、遊技盤2に発射された遊技球の全ての発射球数を累積するようにしてもよい。
ノーマル遊技払出球数は、主制御装置40のRAMの所定の領域に格納される。ノーマル遊技払出球数は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。再度、遊技が開始されると、遊技が中断される前からのノーマル遊技払出球数の累積が再開される。
その後も、主制御装置40は、総発射球数が60000個に達する毎に、ノーマル遊技状態の「ベース」の演算を繰り返し実行する。
尚、算出されたノーマル遊技状態の「ベース」の演算の結果は、主制御装置40のRAMの所定の領域に格納される。この場合、複数の演算の結果をRAMに記憶させることが望ましい。記憶が所定数に達すると、新たな演算の結果の算出に応じて、最も古い記憶を削除して新たな記憶に更新する。また演算の結果は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。
性能表示装置48は、上位2桁の識別表示部において、表示する性能がノーマル遊技状態の「ベース」であることを示す「AA.」を表示する(図22(c)参照)。この場合、上位2桁の識別表示部は、演算対象外のA区間及び1回目の演算対象のB区間では、性能が算出されていないため「AA.」を点滅表示する。その後、1回目以降のノーマル遊技状態の「ベース」の演算が終了すると(C区間から)、「AA.」を点灯表示する。
その後も、性能表示装置48は、総発射球数が60000個に達してノーマル遊技状態の「ベース」が算出される毎に、下位2桁の性能表示部において演算結果を表示する。
また、性能表示装置48は、主制御装置40により表示が制御される。そして、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われても、性能表示装置48の表示の内容がクリアされない構成である。再度、電源が供給されると、遮断前の表示を再開する。
また、性能表示装置48は、演算結果を数値で表示した上で、演算結果が所定の性能値よりも高いか低いかを表示するようにしてもよい。例えば、演算結果が所定の性能値よりも高いときには演算結果の数値を点灯表示し、演算結果が所定の性能値よりも低いときには演算結果の数値を点滅表示するようにしてもよい。
またノーマル遊技状態の「ベース」の演算は、総発射球数をアウト口203に取り込まれた「総アウト球数」に置換し、且つノーマル遊技発射球数をノーマル遊技状態におけるアウト口203に取り込まれた「ノーマル遊技アウト球数」に置換してもよい。即ち、総アウト球数が所定の球数に達した時点において、総アウト球数が所定の球数に達するまでのノーマル遊技アウト球数に対して、ノーマル遊技払出球数の比率を算出するようにしてもよい。この場合、アウト口203には、取り込まれた遊技球数を検出するアウト口センサを設ける。
また、条件の異なる複数種類の演算の実行条件から何れか一つの条件を設定可能で、演算の実行条件を他の条件に変更してもよい。例えば、変更する演算の実行条件として、ノーマル遊技状態におけるノーマル遊技発射球数が所定の球数に達した時点において、ノーマル遊技発射球数に対する、ノーマル遊技払出球数の比率を演算するようにしてもよい。これにより、複数種類の所定の演算実行条件に応じた遊技性能が分るので、遊技機の遊技性能を詳細に把握することができる。そして、何れの演算実行条件に応じた遊技性能の演算が終了したのか分かるので、効率よく調査作業を行うことができる。
また、条件の異なる複数種類の演算の実行条件から何れか一つの条件を設定可能とし、且つ、期間の異なる複数種類の性能評価期間から何れか一つの性能評価期間を設定可能として、設定された演算の実行条件と、設定された性能評価期間との組み合わせに応じて複数種類の前記遊技性能を演算させるようにしてもよい。これにより、複数種類の遊技性能が分るので、遊技機の遊技性能を詳細に把握することができる。そして、何れの遊技性能の演算が終了したのか分かるので、効率よく調査作業を行うことができる。
パチンコ機は、遊技性能として「短時間出球率」、即ち、直近1時間の総発射球数に対する、直近1時間の総払出球数の比率を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「中時間出球率」、即ち、直近10時間の総発射球数に対する、直近10時間の総払出球数の比率を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「高ベース」、即ち、有利状態(高確率且つ時短状態)の総発射球数に対する、有利状態(高確率且つ時短状態)の総払出球数の比率を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「入賞口毎の入賞数」、即ち、総発射球数に対する、入賞数の比率(入賞口毎)を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「払出球数(ベース算出用)」、即ち、一定時間の払出球数のでもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「ベース近似値」、即ち、所定の係数1を乗じた総発射球数に対する、ノーマル遊技状態の払出球数の比率を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「高ベース近似値」、即ち、所定の係数2を乗じた総発射球数に対する、有利状態(高確率且つ時短状態)の払出球数の比率を演算する構成でもよい。
尚、パチンコ機は、これら複数種類の遊技性能を演算可能とすることが望ましい。そして、パチンコ機には、主制御装置に切替スイッチ等を設けて、切替スイッチの操作に応じて演算される遊技性能を選択するようにしてもよい。選択する遊技性能は複数種類でもよい。また、複数種類の遊技性能の演算をそれぞれ実行するようにし(同時進行)、性能表示装置に表示切替スイッチ等を設け、表示切替スイッチの操作に応じて必要な遊技性能の演算結果の表示を行うようにしてもよい。また、図23において、「通常時の払出球数」は「ノーマル払出球数」を示し、「通常時の総発射球数」は「ノーマル総発射球数」を示している。
次いで、本実施例のパチンコ機1が備える他の機能として、所謂設定に係る、変更、確認、表示等の機能、「設定確認」状態や「設定変更」状態等への遷移機能といった各種機能について、図24~図28を参照して説明する。
初期設定処理は、上述した起動処理(図9参照)のS65で実行される1モジュールであって、上述したように、電断前の状態(特に電断時が、「遊技停止」状態や、「設定変更」状態であった場合)、電源投入時の入力値(設定キーSW47とRWMクリアSW46の状態)から、何れの状態に遷移(移行)するかを設定するための処理である。
本ステップでは、上述した起動処理(図9参照)のS55にて「RWM異常」であると判定された場合に、その結果をセットする汎用レジスタを参照して判定を行う。すなわち、電源投入時に、S35、S40、またはS45の何れかのステップで「RWM異常」と判定されたか否かを判定する。
本ステップでは、上述した起動処理(図9参照)のS47にて設定状態フラグの値をセットする汎用レジスタを参照して判定を行う。該汎用レジスタに格納されたデータは、起動処理におけるS60のRWMクリア処理にて、RWMが初期化されても、消去されることなく保存維持されているため、該汎用レジスタに格納されたデータを判定することで、電断前の設定状態フラグの値が2か否かの判定が可能となっている。肯定判定であれば、既に設定状態フラグに2が設定されているので、S530を介さず、直接S535に移行する。
本ステップでは、後述する遷移条件(5)を満たしているか、を判定する(図28参照)ものである。
このように構成されることで、「設定変更」状態中に電断が発生した場合、つまり設定キーSW47をOFFすることで「設定変更」状態を終了する前に電断が発生した場合、電源が投入されると必ず再度、「設定変更」状態に遷移する。これにより、電源投入時のRWMクリアSW46の状態(ON/OFF)に関係無く、強制的に「設定変更」状態に遷移させることで、「RWMクリア」状態や「バックアップ復帰」状態といった「通常遊技が可能な状態(通常遊技実行可能状態)」への遷移を防止する。
本ステップでは、後述する遷移条件(2)または(4)の何れを満たしているか、を判定する(図28参照)。
設定変更報知処理は、「設定変更」状態に遷移する旨の報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理である。
RWMクリア報知処理は、「RWMクリア」状態に遷移する旨、また起動処理(図9)のRWMクリア処理(S60)が既に完了している旨の報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理である。
本ステップでは、後述する遷移条件(1)または(3)の何れを満たしているか、を判定する(図28参照)。
設定確認報知処理は、「設定確認」状態に遷移する旨の報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理である。
バックアップ復帰報知処理は、「バックアップ復帰」状態に遷移する旨、またバックアップされた電断前の状態への復帰が既に完了している旨の報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理である。
本ステップでは、後述する遷移条件(4)を満たす可能性が有るか否か、を判定する(図28参照)。
なお、本ステップは、今回の電源投入で初めてRWM異常と判定された場合だけではなく、電断前にRWM異常で「遊技停止」状態となり、電断時にバックアップフラグが設定されなかったことに因り、今回の電源投入時にも連続してRWM異常と判定された場合にも、移行される処理である(起動処理(図9)のS45、および割込(INT)処理(図10)の停電検出信号監視処理(S105)を参照)。
本ステップでは、後述する遷移条件(4)を満たすか否か、を判定する(図28参照)。S575およびS580の両ステップで、共に肯定判定となった場合は、遷移条件(4)を満たすこととなる。
設定変更報知処理は、S535と同じく、「設定変更」状態に遷移する旨の報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理である。
本ステップでは、既に設定状態フラグに3が設定されている場合には、本ステップを行わないよう構成される。但し、これに限らず、再設定するようにしても良い。
遊技停止促進処理は、RWM異常である旨の報知および、遊技者に遊技の即時停止を促し、且つ、ホール従業員に適切な対処を促す報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理である。
このように、電源投入時に遷移条件(4)を満たしていない限り、「遊技停止」状態(設定状態フラグ=3の状態)から脱却することは不能に構成されている。つまり、遷移条件(7)、(8)、および(9)のループから抜けることが出来ないようになっている。
なお、一旦上記ループに入ってしまうと、電源投入時に遷移条件(1)、(2)、または(3)を満たしていても、該ループからは抜けることが出来ない。つまり、遷移条件(1)および(3)は、何れもRWMクリアSW46がOFFであるので、S575で否定判定となってS505に移行し、遷移条件(2)は、設定キーSW47がOFFであるので、S580で否定判定となってS505に移行する。よって、該ループから抜けるためには、電源投入時に遷移条件(4)(RWMクリアSW46と設定キーSW47が共にON)を満たす必要があるように構成されている。
以上が本実施例の初期設定処理である。
主制御装置40は本処理を開始すると先ず、S600において、設定状態フラグが2か否かを判定し、肯定判定であれば(S600:yes)、S605に処理を移行し、否定判定であれば(S600:no)、S645に処理を移行する。
本処理には、上述した割込(INT)処理のS110およびS190によって、設定状態フラグが1または2の場合にしか移行しない。したがって、本ステップでは、設定状態フラグが2(「設定変更」状態)であるか、或いは1(「設定確認」状態)であるかを判定する。
なお、図示しないが、否定判定で(S600:no)、S645に処理を移行するまでの間に、主制御装置40は、性能表示装置48にて現在の段階設定値を表示するための表示データ(セグメントデータ)の設定処理を行う。
本ステップでは、設定SWと兼用して設けられたRWMクリアSW46に係る検出信号が発生したか否かを判定する。
先ず、本実施例のパチンコ機1において、上述したように、現状の段階設定値に係る情報は、起動処理(図9)のRWMクリア処理(S60)が実行されても消去されることのないRWM領域内の段階設定値に固有の領域(段階設定値記憶領域)に記憶保存されている。
本ステップでは、設定状態フラグが2の状態において、設定SW(RWMクリアSW46にて兼用)に係る検出信号が発生すると、上記した段階設定値記憶領域にストアされている現在の段階設定値を、新しい段階設定値に書き換える処理を行う。段階設定値は、現状が設定1から設定5までの何れかである場合は、大当り抽選確率が1段階だけ高い段階設定値を新しい段階設定値として書き換え、現状が設定6の場合には、最も大当り抽選確率の低い設定1を新しい段階設定値として書き換える処理が行われる。よって、本実施例では、RWMクリアSW46を押下する毎に、設定6までは1段階ずつレベルアップし、設定6にて押下すると設定1にレベルダウンするループとなっている。これに限定せず、逆に、設定1までは1段階ずつレベルダウンし、設定1にて押下すると設定6にレベルアップするループとしても良い。
なお、本ステップによって、主制御装置40は、RWMクリアSW46が押下される毎に、性能表示装置48にて新たな段階設定値を表示するための表示データ(セグメントデータ)の更新を行う。
本ステップでは、上述した起動処理(図9)のS40と同様の処理を行う。つまり、適正な段階設定値が設定されているか否かを監視する。
本ステップでは、段階設定値記憶領域の段階設定値を書き換えた結果、予定されていない不適正な段階設定値が設定されているとS615にて判定された場合に、最も大当り確率の低い設定1に対応した段階設定値である0に書き換える処理を行う。これにより、例えば不正行為者が不当に利得を得ようとして、何らかの予定されていない段階設定値を設定したとしても、本ステップにて最も利得が少ない設定に書き換えられるので、不正行為を未然に防止できる。また、不正行為を未然に防止しつつ、予定された正規の段階設定値に書き換えるので、当該パチンコ機1を遊技可能な状態とすることができる。つまり、当該パチンコ機1に対して、仮に不正な設定値の書き換えが行われる害を被ったとしても、稼働率を低下させることなく、不正行為を未然に防止できる。
なお、本ステップにても、性能表示装置48にて新たな段階設定値を表示するための表示データ(セグメントデータ)の更新を行う。
本ステップでは、S610またはS620で、段階設定値を新たに書き換えて更新した内容を示す段階設定値更新コマンドを、サブ統合制御装置42に送信する処理を行う。
なお、該コマンドを受信したサブ統合制御装置42は、更新された段階設定値を示すデータを所定の段階設定値バッファに格納し、該格納したデータを参照することで、所謂「設定報知(示唆)演出」等を行う際に、段階設定値に応じて、バリエーション豊富な演出を実行可能となっている。
本ステップでは、ホール従業員等が設定キーSW47をONからOFFにすることで、設定変更を終了したか、否かを判定する。
なお、本実施例において、新たな段階設定値への確定は、上述したS610およびS620にて既に完了している。本ステップでは、設定キーSW47がOFFされたか否かに基づいて、単に設定変更の状態を終了するか否かを判定するための処理である。また、このような本実施例の構成に限定せず、例えば、S610およびS620にて変更することとなった新たな段階設定値を、上記段階設定値記憶領域とは別個設けられた所定の段階設定値用バッファに記憶して未確定の状態で維持しておき、本ステップにて設定キーSW47がOFFされたことに基づいて、「設定変更」状態を終了させる処理と併せて、段階設定値用バッファに記憶している新たな段階設定値を参照して該段階設定値にて、段階設定値記憶領域の段階設定値を確定する処理を実行する構成としても良い。
この2ステップでは、上述した初期設定処理(図24)のS555およびS560と同様の処理を行う。RWMクリア報知処理は、「RWMクリア」状態に遷移する旨、また起動処理(図9)におけるRWMクリア処理(S60)が既に完了している旨の報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理である。
本ステップでは、ホール従業員等が設定キーSW47をONからOFFにすることで、設定確認を終了したか、否かを判定する。
この2ステップでは、上述した初期設定処理(図24)のS565およびS570と同様の処理を行う。バックアップ復帰報知処理は、「バックアップ復帰」状態に遷移する旨、また起動処理(図9)におけるバックアップされた電断前の状態への復帰が既に完了している旨の報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理である。
ここで、性能表示装置48を用いた段階設定値の表示態様例について、上述した図22(c)を参照して説明する。性能表示装置48は、其々の桁が7セグメント表示装置でなる、4桁の表示器として構成されている。本来の性能表示機能としては、識別表示部(上位の2桁)で性能の種類を示し、性能表示部(下位の2桁)で演算の結果(性能)を示す。該性能表示装置48にて段階設定値を表示する場合、上位の2桁は、段階設定値の種別に関係無く、常時「--」が表示される。また、下位の2桁は、段階設定値が例えば「設定6」の場合、「-6」と表示される。同様に、他の段階設定値である「設定5」~「設定1」の場合も、「-5」~「-1」と表示される。
なお、「設定確認」状態または「設定変更」状態によって、同じ段階設定値を表示するとしても、異なる表示態様とすることで、現状がどちらの状態であるかを認識可能としている。つまり、「設定確認」状態においては、例えば「---6」を点灯状態(例えば、赤色の点灯状態)とし、「設定変更」状態においては、「---6」を点滅状態(例えば、赤色の点滅状態)とする。これにより、両状態を点灯状態か点滅状態かで識別が容易となる。また、「設定確認」状態で、点灯状態とすることで、設定を確認し易くしている。
以上が本実施例の設定状態確認処理である。
主制御装置40は本処理を開始すると先ず、S700において、設定状態フラグが1または2か否かを判定し、肯定判定であれば(S700:yes)、S705に処理を移行し、否定判定であれば(S700:no)、S710の処理を移行する。
S700の処理では、現在の状態が、「設定変更」状態または「設定確認」状態の何れかであるか否かを判定する。
なお、「設定確認」状態である場合と、「設定変更」状態である場合と、「表示維持期間」中である場合とで、設定値の表示態様が全て異なるようにし、何れの場合であるかを一見して把握容易とすることが更に望ましい。例えば、「設定確認」状態において設定値を赤色で点灯表示し、「設定変更」状態において設定値を赤色で点滅表示する場合には、「表示維持期間」中において設定値を青色で点灯表示若しくは青色で点滅表示すると、何れの場合であるかを一見して把握容易となる。この場合、パチンコホールの従業員が、多数のパチンコ機50を管理(メンテナンス等)する上で有用である。
S720の処理に続いてS725の処理に移行し、変更表示維持カウンタのカウント値が「0」になったか否か、つまり、「表示維持期間」が終了したか否かを判定し、肯定判定される場合には(S725:yes)、変更表示維持カウンタをリセットする処理(S735)と、変更表示維持フラグの値を「0」にする処理(S740)を行った後、S745の処理に移行する。
これに対して、S730の処理で肯定判定される場合(S730:yes)には、S735の処理、S740の処理を経てS745の処理に移行し、更にS750の処理に移行する。
以上が本実施例のLED出力処理である。
先ず本実施例のパチンコ機1は、これまで説明してきたように、大当りに抽選確率の異なる複数種類の、具体的には設定1~設定6までの6種類の段階設定値(所謂設定)を備える共に、段階設定値を変更可能な「設定変更」状態、確認可能な「設定確認」状態を備えている。
さらにパチンコ機1は、図28(a)に示すように、上記「設定変更」状態および「設定確認」状態、の他に、少なくとも、「遊技停止」状態、「RWMクリア」状態、および「バックアップ復帰」状態、に遷移可能に構成される。
「設定変更」状態は、段階設定値に関して、例えばホール従業員が、現状の段階設定値を他の段階設定値に変更可能な状態である。
「設定確認」状態は、同じく段階設定値に関して、例えばホール従業員が、現状の段階設定値が何れの段階設定値に設定されているのかを視覚的に確認可能な状態である。
「遊技停止」状態は、電源投入時にRWMが異常であると判定された際に、遊技者に遊技停止を促すと共に、例えばホール従業員による適切な対処を促す報知を行うことが可能な状態である。
「RWMクリア」状態は、電源投入時にRWMに記憶された情報を消去するRWMクリア処理を行ったことを報知し、「通常遊技が可能な状態(通常遊技実行可能状態)」である。
「バックアップ復帰」状態は、電源投入時に電断前のバックアップしておいた遊技機の状態に復帰させる処理を行ったことを報知し、「通常遊技が可能な状態(通常遊技実行可能状態)」である。
なお、「RWMクリア」状態と「バックアップ復帰」状態は、従前の遊技機が備えていたものと同様の状態であって、「通常遊技が可能な状態」を構成するものである。
当該遷移は、起動処理(図9)のS50で肯定判定となり、S60の処理後、初期設定処理(図24)のS530を実行すること、又は、同じく初期設定処理(図25)のS585を実行すること、によって実現可能となっている。
S530は、今回の電源投入時にRWM異常ではなく、且つRWMクリアスイッチ46と設定キーSW47が共にONの場合、つまり特に異常が無い状態での「設定変更」状態への移行処理である。
S585は、今回の電源投入時にRWM異常であった場合(具体的には、電断前に「遊技停止」状態であったことからバックアップフラグおよびチェックサムの計算値が設定されず、これにより今回の電源投入時にRWM異常となった場合)であって、且つRWMクリアスイッチ46と設定キーSW47が共にONの場合に、「設定変更」状態に遷移する処理であって、後述する遷移条件(7)、(8)および(9)のループを抜け出す唯一の処理である。
当該遷移は、設定状態確認処理(図26)の実行中において、S625を処理後且つS630で肯定判定となる前に、すなわち設定キーSW47がONからOFFに切り替えられる前に、電断が発生し、電源投入されて起動処理(図9)のS35、S40、およびS45でRWM異常ではないと判定され、次いでS47にて設定状態フラグの値(この場合は2)を汎用レジスタにセットし、S50にて肯定判定であればS60を介して、また、否定判定であれば直接、S65の初期設定処理に移行する。初期設定処理において、S500にて判定の際に参照する値は、起動処理(図9)のS55にてセットされる汎用レジスタの値であり、また、S515にて判定の際に参照する値は、起動処理(図9)のS47にてセットされる汎用レジスタの値であり、何れもRWMクリア処理が実行されても消去されることのないレジスタ内に維持されている値である。これらの値を参照することで、S500が否定判定、S515が肯定判定となって、既に設定状態フラグに2が設定されているためS530を介さず、S535の設定変更報知処理を実行することで実現可能となっている。なお、S515で参照する値を、RWMクリア処理に影響を受けない汎用レジスタにセットすることで、電源投入時にRWMクリアスイッチ46をONのままで電源スイッチ86をONして、S50にて肯定判定となることでS60のRWMクリア処理が実行されたとしても、設定状態フラグの値(この場合は2)は、初期設定処理のS515で参照されるまで維持される。これにより、「設定変更」状態にて電断が発生し、再度電源投入されたとき、RWMに異常が無ければ、必ず再度、「設定変更」状態に遷移するよう構成されている。このため、「設定変更」状態にて設定を未完了のままでは、再度電源投入しても、そのまま「通常遊技が可能な状態(通常遊技実行可能状態)」、すなわち、「RWMクリア」状態や「バックアップ復帰」状態には遷移不能とする処理である。つまり、「設定変更」状態を終了していない状態では、「通常遊技」を実行不能とする制御処理である。
当該遷移は、起動処理(図9)のS50で否定判定となり、初期設定処理(図24)のS545を実行すること、によって実現可能となっている。
当該遷移は、起動処理(図9)のS35、S40、またはS45の何れかのステップでRWM異常と判定され、S55およびS60の処理を行い、初期設定処理(図24)のS505を実行すること、によって実現可能となっている。或いは、前記S505の実行後に電断(「遊技停止」状態であるためバックアップフラグおよびチェックサムの計算値が設定されず)し、次いで上記遷移条件(4)を満たすことなく電源投入が為された場合、起動処理(図9)のS45で否定判定となり、初期設定処理(図25)のS575またはS580にて否定判定となって再度、S505を実行すること、によって実現可能となっている。
すなわち、遷移条件(2)の、「RWMクリアスイッチ46がONで、且つ設定キーSW47がOFFである状態」で、電源投入が為された場合、「RWMクリア」状態に遷移する。
当該遷移は、起動処理(図9)のS50で肯定判定となり、S60の処理後、初期設定処理(図24)のS555を実行すること、によって実現可能となっている。S555は、今回の電源投入時にRWM異常ではなく、且つRWMクリアスイッチ46がONで、設定キーSW47がOFFの場合、つまり特に異常が無い場合の「RWMクリア」状態への移行処理である。
当該遷移は、起動処理(図9)のS50で否定判定となり、初期設定処理(図24)のS565を実行すること、によって実現可能となっている。S565は、今回の電源投入時にRWM異常ではなく、且つRWMクリアスイッチ46がOFFで、設定キーSW47がOFFの場合、つまり特に異常が無い場合の「バックアップ復帰」状態への移行処理である。
すなわち、「設定変更」状態中において、遷移条件(6)の、「設定キーSW47がONからOFFの状態に変化したとき」に、「RWMクリア」状態に遷移する。つまり、設定キーSW47をOFFにすることで「設定変更」状態を終了した場合に、「RWMクリア」状態に遷移する。
当該遷移は、割込(INT)処理(図10)のS110およびS190が共に否定判定となり、設定状態確認処理(図26)のS635を実行すること、によって実現可能となっている。
当該遷移は、割込(INT)処理(図10)のS110およびS190が共に否定判定となり、設定状態確認処理(図26)のS650を実行すること、によって実現可能となっている。
当該遷移は、初期設定処理(図24)のS520で肯定判定の場合、S555を実行することで直接的に「RWMクリア」状態に遷移するか、或いは、同じく初期設定処理(図24)のS520で肯定判定の場合、S530を実行することで一旦「設定変更」状態を介して、その後に、設定状態確認処理(図26)のS635を実行することで、間接的に「RWMクリア」状態に遷移するか、の何れかによって実現可能となっている。
当該遷移は、初期設定処理(図24)のS520で否定判定の場合、S565を実行することで直接的に「バックアップ復帰」状態に遷移するか、或いは、同じく初期設定処理(図24)のS520で否定判定の場合、S545を実行することで一旦「設定確認」状態を介して、その後に、設定状態確認処理(図26)のS650を実行することで、間接的に「バックアップ復帰」状態に遷移するか、の何れかによって実現可能となっている。
すなわち、「遊技停止」状態中において、遊技者により遊技が停止されてホール従業員等によって遷移条件(8)の、「電源スイッチ86がONからOFFの状態に変化した」ときに、電源断状態に遷移する。
また、「RWMクリア」状態中および「バックアップ復帰」状態中においても、同じく遷移条件(8)の、「電源スイッチ86がONからOFFの状態に変化した」ときには、電源断状態に遷移する。何れの状態においても、電源スイッチ86が切られると、割込(INT)処理(図10)のS105の停電検出信号監視処理にて、停電検出信号の検出に基づき上述した電断時の処理を実行する。
また、「設定変更」状態中および「設定確認」状態中においても、同じく遷移条件(8)の、「電源スイッチ86がONからOFFの状態に変化したとき」には、電源断状態に遷移する。「設定変更」状態中に設定キーSW47をOFF(設定変更状態を終了)する前の状態、また、「設定確認」状態中に設定キーSW47をOFF(設定確認状態を終了)する前の状態、の何れの状態においても、電源スイッチ86が切られると、割込(INT)処理(図10)のS105の停電検出信号監視処理にて、停電検出信号の検出に基づき上述した電断時の処理を実行する。
そして、電源断状態中に、遷移条件(9)の、「電源スイッチ86がOFFからONの状態に変化した」ときに、電源投入状態に遷移する。
当該ループとなる遷移は、上述したように、起動処理(図9)のS35、S40、またはS45の何れかのステップでRWM異常と判定され、S55およびS60の処理を行い、初期設定処理(図24)のS505を実行すること、によって設定状態フラグに3がセットされた後、電断および再度、電源投入が行われると、起動処理(図9)のS45で否定判定となり、遷移条件(4)を満たしていなければ、初期設定処理(図25)でS575またはS580が否定判定となることで、再度S505が実行され、上記ループが実現される。
一方、電断から再度電源投入される際に、遷移条件(4)を満たしている場合には、起動処理(図9)のS45で否定判定となって、S55、およびS60を実行後に、初期設定処理に移行する。そして、初期設定処理(図25)でS575およびS580が肯定判定となって、S585が実行されることで、上記ループから抜けることができる。
以上が、本実施例のパチンコ機1の状態遷移や遷移条件に係る構成である。
なお、図28(a)においては、「通常遊技が可能な状態(通常遊技実行可能状態)」を「通常遊技状態」と記載している。
また、本実施例のパチンコ機1では、設定値の表示を行うための装置として、性能表示装置48を兼用し、固有の装置を設けないため、製造コストを抑えることができる。特に、遊技性能も設定値と同様に、遊技者に対して秘匿することが好ましい情報であるため、これらの情報をパチンコ機1の裏側に配置される性能表示装置48で表示することが好適である。
しかも、パチンコホールの店員が、パチンコ機1の裏側に配置されたRWMクリアスイッチ(遊技中の遊技者が操作不能に配置された操作手段)をONすると、たとえ、所定期間中(表示維持期間)であっても、所定期間の経過を待たずに設定値の表示を終了する。例えば、設定値の変更後の確認が済んだのであれば、必要以上に設定値を表示し続けるのではなく、ホール従業員が任意に表示を終了させ、設定値の情報が洩れてしまう危険を回避できる。
次に、上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
「第1特図始動口23」及び「第2特図始動口24」が、「始動口」の一例に相当する。
特図当否判定処理(図13~図16)が、「当否判定実行処理」の一例に相当する。
特別遊技処理(図17~図20)が、「大当り遊技実行手段処理」の一例に相当する。
設定、設定値、段階設定値、さらに設定1~設定6の何れかの設定を示す値が、「設定情報」の一例に相当する。
LED出力処理(図27)のS700~S705に至る処理、及び、S700~S740に至る処理が、「設定情報表示手段」の一例に相当する。
初期化処理(図24)のS545の処理で「設定状態フラグ=1」とされる場合が、「設定確認モード」の一例に相当し、該モードは、設定状態確認処理(図26)のS645の処理において肯定判定されると(設定キーがOFFにされると)終了する。
初期化処理(図24)のS530の処理で「設定状態フラグ=2」とされる場合と、S515の処理で肯定判定される場合が、「設定変更モード」の一例に相当し、該モードは設定状態確認処理(図26)のS630の処理において肯定判定されると(設定キーがOFFにされると)終了する。
設定状態確認処理(図26)のS632、S633の処理と、LED出力処理(図27)のS710~S740至る処理によって、「設定情報の表示の終了を、設定変更モードの終了から所定期間が経過したことにより行う」処理の一例を構成する。
設定状態確認処理(図26)でS645の処理を経て直ちに(変更表示維持フラグを設定せず)、「設定状態フラグ=0」とする処理が、「設定情報の表示の終了を、設定確認モードの終了後に即時行う」処理の一例を構成する。
設定状態確認処理(図27)においてS715の処理が、「設定情報の表示態様を、前記設定変更モードの終了の前後で異ならせる処理」の一例を示す。
設定状態確認処理(図27)においてS730の処理が、「所定期間が経過するより前に、前記操作手段の所定操作が為されたことに基づいて、所定期間の経過を待たずに設定情報の表示の終了を行う処理」の一例を示す。
例えば、本発明に対応した内容を実現する手段として、次のような方法であっても良い。
すなわち、LED出力処理を本実施例の如く、設定状態フラグに応じて異なる処理を実行可能な構成とせず、単純にセグメントデータに基づいて性能表示装置48や各種LEDを発光制御する処理とした場合、割込(INT)処理(図10を参照)を以下のように構成することで実現可能となる。
また本発明は、価値媒体としてメダルを用いて遊技を行う回胴式遊技機(スロット遊技機)に適用してもよい。更に、価値媒体として遊技球を用いてスロット遊技機と同様の遊技を行う回胴式遊技機(パロット遊技機)に適用してもよい。
22 普図作動ゲート
23 第1特図始動口
24 第2特図始動口
25 大入賞口
40 主制御装置
48 性能表示装置
203 アウト口
Claims (2)
- 始動口に遊技球が入球することに基づいて当否判定を実行する当否判定実行手段と、
該当否判定で大当りと判定されることに基づいて大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、を備え、
前記当否判定で大当りと判定される判定確率として設定された確率を、所定の変更操作に基づいて異なる確率に変更可能な遊技機であって、
現在設定されている判定確率を特定する設定情報を、確認するためのモードであって確認終了処理の完了により終了する設定確認モードと、
前記判定確率を異なる判定確率に変更する際のモードであって変更処理の完了により終了する設定変更モードと、
前記設定変更モード中と前記設定確認モード中において現在設定されている判定確率を特定する設定情報を表示し、各モードの終了に基づいて表示を終了する設定情報表示手段と、
を備え、
前記設定情報表示手段は、前記設定情報の表示の終了を、設定確認モードの終了後であって第1所定期間が経過する以前に行い、設定変更モードの終了から第1所定期間よりも長い第2所定期間が経過したことにより行うとともに、
算出されたデータに基づき遊技機の性能を表示する性能表示装置を備え、
設定情報表示手段は、設定情報を前記性能表示装置にて表示し、
遊技中の遊技者が操作不能に配置された操作手段を備え、
前記設定情報表示手段は、前記第2所定期間が経過するより前に、前記操作手段の所定操作が為されたことに基づいて、前記第2所定期間の経過を待たずに設定情報の表示の終了を行い、
前記設定情報表示手段による前記設定情報の表示が終了すると、前記遊技機の性能の表示を実行することを特徴とする遊技機。 - 始動口に遊技球が入球することに基づいて当否判定を実行する当否判定実行手段と、
該当否判定で大当りと判定されることに基づいて大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、を備え、
前記当否判定で大当りと判定される判定確率として設定された確率を、所定の変更操作に基づいて異なる確率に変更可能な遊技機であって、
現在設定されている判定確率を特定する設定情報を、確認するためのモードであって確認終了処理の完了により終了する設定確認モードと、
前記判定確率を異なる判定確率に変更する際のモードであって変更処理の完了により終了する設定変更モードと、
前記設定変更モード中と前記設定確認モード中において現在設定されている判定確率を特定する設定情報を表示し、各モードの終了に基づいて表示を終了する設定情報表示手段と、
を備え、
前記設定情報表示手段は、前記設定情報の表示の終了を、設定確認モードの終了後に即時行い、設定変更モードの終了から所定期間が経過したことにより行うとともに、
算出されたデータに基づき遊技機の性能を表示する性能表示装置を備え、
設定情報表示手段は、設定情報を前記性能表示装置にて表示し、
遊技中の遊技者が操作不能に配置された操作手段を備え、
前記設定情報表示手段は、所定期間が経過するより前に、前記操作手段の所定操作が為されたことに基づいて、所定期間の経過を待たずに設定情報の表示の終了を行い、
前記設定情報表示手段による前記設定情報の表示が終了すると、前記遊技機の性能の表示を実行することを特徴とする遊技機。
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