JP2007126247A - ゴムローラ、およびこのゴムローラを組み込んだ紙葉類取り出し装置 - Google Patents

ゴムローラ、およびこのゴムローラを組み込んだ紙葉類取り出し装置 Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、接触する紙葉類の状態によらず十分な摩擦力を安定して作用させることができるゴムローラ、およびこのゴムローラを組み込んだ紙葉類取り出し装置を提供することを課題とする。
【解決手段】取り出し位置に供給された紙葉類Pに接触して回転する取り出しローラ4は、紙葉類Pに接触する外層42、およびその内側の内層44を有する。外層42は、十分な動摩擦係数を有する比較的硬いゴム材料により形成され、内層44は、比較的弱い力で大きく変形可能な比較的柔らかいゴム材料により形成されている。取り出し位置へ傾斜した状態で供給された紙葉類Pに取り出しローラが接触したとき、内層44が大きく変形することで、外層42の外周面を紙葉類Pの表面に安定して面接させることができる。
【選択図】 図6

Description

この発明は、紙葉類に接触して回転するゴムローラ、およびこのゴムローラを組み込んだ紙葉類取り出し装置に関する。
従来、紙葉類取り出し装置として、例えば、集積状態の紙葉類を1枚ずつ取り出して後段の処理部へ送り出す装置が知られている。
この取り出し装置は、複数枚の紙葉類を集積状態にして立位で収容した収容部、収容部に収容された複数枚の紙葉類のうち集積方向一端にある紙葉類に押圧接触して配置された取り出しローラ、および取り出しローラにより取り出された紙葉類をニップに受け入れて通過させることにより重ねて取り出された紙葉類を分離する分離部を有する(例えば、特許文献1参照。)。
取り出しローラは、集積方向一端にある紙葉類に接触して回転することでその外周面と紙葉類との間に摩擦力を作用させて紙葉類を取り出す。このとき、集積方向一端の紙葉類が傾いて取り出しローラに接触すると、取り出しローラの角部が紙葉類に接触して回転し、十分な摩擦力を紙葉類に作用させることができない。また、このように取り出しローラの角部が紙葉類に接触して回転する状態が続くと、取り出しローラが偏磨耗して角部が丸くなり、紙葉類に対する接触面積がさらに小さくなってしまう。
このように、取り出しローラからの摩擦力が十分に紙葉類に作用されない場合、紙葉類を正常に取り出せなくなる。このため、取り出しローラの接触圧力を大きくすると、複数枚の紙葉類が重なった状態で取り出されてしまう可能性が高まる。
特開2003−341860号公報
この発明の目的は、接触する紙葉類の状態によらず十分な摩擦力を安定して作用させることができるゴムローラ、およびこのゴムローラを組み込んだ紙葉類取り出し装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のゴムローラは、紙葉類に接触して回転するゴムローラであって、JIS−Aで硬さ35Ha以上90Ha以下のゴム材料により形成された外層と、この外層の内側に設けられ、JIS−Aで硬さ5Ha以上25Ha以下のゴム材料により形成された内層と、を有する。
上記発明のゴムローラによると、外層の硬さをJIS−Aで35Ha以上90Ha以下に設定して十分な耐摩耗性を確保した上で、内層の硬さをJIS−Aで5Ha以上25Ha以下に設定して十分に柔らかくしたため、外層が接触する紙葉類の状態(例えば傾き)に応じて内層を変形させて外層の外周面を紙葉類に安定して面接させることができ、紙葉類の状態によらず紙葉類の表面に十分な摩擦力を作用させることができる。また、これにより、ゴムローラを紙葉類の状態変化に追従させて移動させるための機構が不要となり、装置構成を簡略化でき、装置の製造コストを低減でき、装置を小型化できる。さらに、外周面を紙葉類に安定して面接させることができるため、外層の角部が紙葉類に接触して偏磨耗することなどを防止でき、経時的な摩擦力の低下を抑制できる。
また、本発明のゴムローラは、紙葉類に接触する外周面を有するゴム材料によって形成された略円筒形のローラ本体と、接触する紙葉類の状態に合わせて上記ローラ本体を変形させて上記外周面を該紙葉類に面接させるため、上記ローラ本体を部分的に除去して柔らかくした除去部と、を有する。
上記発明のゴムローラによると、ローラ本体を部分的に除去した除去部を設けたため、ローラ本体を除去部の部位で柔らかくでき、外周面に接触する紙葉類の状態(例えば傾き)に合わせてローラ本体を容易に変形させることができ、外周面を紙葉類に安定して面接させることができる。
また、本発明の紙葉類取り出し装置は、立位状態で集積された複数枚の紙葉類をその集積方向に移動させて集積方向一端の紙葉類から順に取り出し位置へ供給する供給機構と、上記取り出し位置に供給された紙葉類に接触して回転することにより該紙葉類を上記集積方向と交差する方向に取り出す上記ゴムローラと、を有する。
上記発明の紙葉類取り出し装置によると、取り出し位置の紙葉類がゴムローラに対して傾いた状態で接触した場合であっても、ゴムローラを容易に変形させてその外周面を紙葉類の傾いた表面に面接させることができ、十分な摩擦力を作用させることができる。
更に、本発明の紙葉類取り出し装置は、立位状態で集積された複数枚の紙葉類をその集積方向に移動させて集積方向一端の紙葉類から順に取り出し位置へ供給する供給機構と、上記取り出し位置に供給された紙葉類に接触して回転することにより該紙葉類を上記集積方向と交差する方向に取り出す取り出しローラと、この取り出しローラによって上記取り出し位置から取り出された紙葉類に接触してその取り出し方向に回転する送りローラ、およびこの送りローラとの間で上記取り出された紙葉類を挟んで従動回転するとともに重なって取り出された2枚目以降の紙葉類に対して逆方向のトルクを付与して分離する上記ゴムローラを有する分離機構と、を有する。
上記発明の紙葉類取り出し装置によると、分離機構の送りローラとゴムローラとの間のニップに重なった状態の複数枚の紙葉類が突入したとき、ゴムローラが変形して衝撃を吸収することで、ゴムローラが跳ね上がって紙葉類から離れることがなく、2枚目以降の紙葉類にゴムローラが安定して面接して十分な摩擦力を作用させることができる。
この発明のゴムローラ、およびこのゴムローラを組み込んだ紙葉類取り出し装置は、上記のような構成および作用を有しているので、接触する紙葉類の状態によらず十分な摩擦力を安定して作用させることができる。
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1には、この発明の実施の形態に係る紙葉類取り出し装置1(以下、単に取り出し装置1と称する)を上方から見た平面図を示してある。また、図2には、取り出し装置1を紙葉類Pの取り出し方向上流側から見た図を示し、図3には、取り出し装置1を紙葉類Pの集積方向から見た側面図を示してある。
図1に示すように、取り出し装置1は、例えば郵便物などの紙葉類Pを面方向に複数枚集積した状態にして立位で収容する収容部2、集積方向一端(図中左端)の取り出し位置に供給された紙葉類P1に接触して回転することにより該紙葉類P1を集積方向と略直交する略水平方向(図中矢印T方向)に取り出す取り出しローラ4(ゴムローラ)、収容部2に収容された全ての紙葉類Pの下端辺を当接せしめた状態で紙葉類Pの集積方向に沿って走行可能に延設されたフロアベルト6、集積方向他端(図中右端)にある紙葉類P2のフロアベルト6から離間した上端近くに面接して集積方向に移動可能に設けられたバックアッププレート8、および取り出しローラ4によって取り出された紙葉類Pを1枚ずつに分離して後段の処理部へ送り出す分離部10(分離機構)を有する。
図2に示すように、取り出しローラ4は、集積方向一端の紙葉類P1の下端近くに接触する下ローラ4L、および紙葉類P1の上端近くに接触する上ローラ4Uを有する。下ローラ4Lおよび上ローラ4Uは、それぞれ略鉛直方向に延びた回転軸5(図1参照)を中心に所定方向、すなわち紙葉類P1を取り出す方向(図1で矢印T方向)に沿って回転可能に設けられている。
各ローラ4L、4Uの回転軸5は、それぞれアーム11L、11Uの先端に回動自在に取り付けられている。各アーム11L、11Uの基端部は、それぞれ、取り出し装置1の図示しない筐体に回動自在に取り付けられている。しかして、各アーム11L、11Uを後述するモータ14L、14U(図3参照)によって揺動させることにより、各ローラ4L、4Uが集積方向一端の紙葉類P1に対して接離されるようになっている。
各アーム11L、11Uの基端部には、それぞれ、アーム11の回動角度位置を検出して各ローラ4L、4Uの紙葉類P1に対する接触位置、すなわち各ローラ4L、4Uが集積方向一端の紙葉類P1に転接する集積方向に沿った位置XL、XUを検出するためのセンサ12L、12Uが設けられている。
また、各アーム11L、11Uの基端部には、それぞれ、リンク機構13L、13U(図3参照)を介して、各アーム11L、11Uを揺動させるためのモータ14L、14Uが接続されている。各ローラ4L、4Uを回動自在に取り付けたアーム11L、11U、リンク機構13L、13U、モータ14L、14Uは、各ローラ4L、4Uを紙葉類Pの集積方向に移動させる。
図3に示すように、各リンク機構13L、13Uの中途部には、対応するローラ4L、4Uが紙葉類P1に接触する接触圧FL、FUを検出するためのセンサ15L、15Uが取り付けられている。一方のセンサ15Lは、下ローラ4Lが紙葉類P1に接触する接触圧FLを検出し、他方のセンサ15Uは、上ローラ4Uが紙葉類P1に接触する接触圧FUを検出する。つまり、センサ15L、15Uの出力を監視してモータ14L、14Uを駆動させることにより、各ローラ4L、4Uを所望する接触圧で紙葉類P1に接触させることができる。
各アーム11L、11Uの基端部には、アーム11の回転軸と同軸に2つのプーリ16、17が一体的に回動自在に取り付けられている。一方のプーリ16には、各ローラ4L、4Uの回転軸5に取り付けられたプーリ4aに巻き掛けられた無端状のベルト18が巻き掛けられており、他方のプーリ17には、各ローラ4L、4Uを同時に回転させるためのモータ19の回転軸に取り付けられたプーリ19aに巻き掛けられた無端状のベルト20が巻き掛けられている。しかして、モータ19を回転することにより、下ローラ4L、および上ローラ4Uが所定方向に所望する速度で回転されるようになっている。
フロアベルト6は、装置のフロント側およびリア側で紙葉類Pの集積方向に沿って張設された2本の無端状のベルトを有する。各ベルトを巻回した一方のローラ(図示せず)の回転軸6aには、フロアベルト6を集積方向に沿って正逆両方向に走行させるためのモータ22が接続されている。
バックアッププレート8は、収容部2のリア側で且つフロアベルト6から離間した上端近くで集積方向に延設されたレール24に対してスライド自在に取り付けられている。バックアッププレート8は、収容部2に立位で収容された集積方向他端の紙葉類P2の主に上端近くに面接する位置に設けられている。また、バックアッププレート8は、図示しない駆動伝達機構を介して接続されたモータ26によってレール24に沿って集積方向に移動される。
モータ22によって駆動されるフロアベルト6およびモータ26によって駆動されるバックアッププレート8は、互いに協動して、収容部2に収容した複数枚の紙葉類Pをその集積方向に移動させ、集積方向一端にある紙葉類P1を所定の取り出し位置に供給する本発明の供給機構として機能する。この取り出し装置1では、集積方向一端の紙葉類P1から順に取り出しローラ4によって搬送路上に取り出されるため、紙葉類Pが取り出される度にフロアベルト6が走行されるとともに、バックアッププレート8が移動される。言い換えると、フロアベルト6およびバックアッププレート8は、集積方向一端の紙葉類P1が常に取り出し位置に供給されるように駆動される。
分離部10は、図1に示すように、取り出しローラ4によって矢印T方向に取り出された紙葉類Pの一方の面(図1で左側の面)に転接する位置に設けられた送りローラ32、および紙葉類Pの搬送路を介して送りローラ32に対して所定のギャップを介して対向配置された分離ローラ34(ゴムローラ)を有する。また、分離部10は、送りローラ32を紙葉類Pの送り方向(順方向)に回転させるためのモータ36、および分離ローラ34に対して逆方向の回転トルクを与えるためのモータ38を有する。
モータ36の回転軸に取り付けられたプーリ36a、および送りローラ32の回転軸に取り付けられたプーリ32aには、無端状のベルト33が巻回されて張設されている。また、モータ38の回転軸に取り付けられたプーリ38a、および分離ローラ34の回転軸に取り付けられたプーリ34aには、無端状のベルト35が巻回されて張設されている。しかして、モータ36により送りローラ32が順方向に回転し、モータ38により分離ローラ34に逆方向の分離トルクが与えられる。
さらに、取り出し装置1は、センサ12L、12U、15L、15Uの出力を監視して、モータ14L、14U、19、22、26、36、38を駆動制御する制御部40を有する。制御部40は、例えば、センサ15L、15Uの検出結果に基づいて、モータ14L、14Uを制御して下ローラ4Lおよび上ローラ4Uの接触圧FL、FUを適正値に調整するとともに、モータ22、26を制御してフロアベルト6および/或いはバックアッププレート8を移動させて下ローラ4Lおよび/或いは上ローラ4Uの接触圧FL、FUを適正値に調整する。
上述した取り出し装置1では、厚さや大きさの異なる郵便物などの複数種類の紙葉類Pを一括投入して処理するため、複数枚の紙葉類Pを集積した状態で収容部2にセットした後、集積方向一端にある紙葉類P1が取り出しローラ4の外周面に対して真っ直ぐな姿勢で供給されることは殆ど無い。
このため、例えば、図2に示すように、収容部2に投入された複数枚の紙葉類Pのフロアベルト6から離間した上端辺が取り出しローラ4側に傾倒した姿勢のまま取り出し位置に供給されると、集積方向一端の紙葉類P1の上端近くに上ローラ4Uが接触するものの下ローラ4Lには紙葉類Pに接触しない状態となる。この状態で紙葉類Pの取り出しを続けると、上ローラ4Uの紙葉類Pに接触した角部が部分的に磨耗する。大きさの異なる紙葉類Pの傾倒角度は一定しないため、角部の磨耗が進行すると例えば図4に示すように角部が丸くなる。
例えば、図4に例示した状態まで上ローラ4Uの磨耗が進むと、紙葉類Pに対して上ローラ4Uが略点接触する状態とになり、上ローラ4Uと紙葉類P表面との間の摩擦力は極めて小さくなる。また、このとき、下ローラ4Lが紙葉類Pに接触しないため、2つの取り出しローラ4から紙葉類Pに作用する摩擦力は極めて小さくなる。
逆に、収容部2に投入された紙葉類Pがバックアッププレート8側に傾倒した状態で取り出し位置に供給されると、下ローラ4Lだけが紙葉類P1に接触して上ローラ4Uに接触しない状態となる。この状態で紙葉類Pの取り出しを続けると、今度は、図5に例示したように、下ローラ4Lの角部が丸く磨耗する。つまり、下ローラ4Lが紙葉類Pに対して点接触するのに加え、上ローラ4Uが紙葉類Pに接触しないため、2つの取り出しローラ4から紙葉類Pに作用する摩擦力は極めて小さくなる。
上述した取り出しローラ4の偏磨耗による摩擦力の低下は、磨耗が開始する初期の状態から徐々に大きくなり、ローラの使用開始直後から摩擦力が徐々に低下することになる。このような摩擦力の低下を抑えるため、取り出しローラ4の紙葉類Pに対する接触圧力を徐々に大きくする方法が考えられるが、取り出しローラ4の接触圧力を大きくすると紙葉類Pが複数枚重ねて取り出される重送の問題を新たに生じる。また、取り出しローラ4の上述したような部分的な磨耗は、ローラの寿命を急激に短くしてしまう。
このため、本発明では、取り出し位置に供給された紙葉類Pが傾倒された状態であっても、取り出しローラ4が紙葉類Pの傾倒に追従して変形し、紙葉類Pに対する接触圧を大きくすることなく、取り出しローラ4の外周面を紙葉類Pの表面に面接させることができるようにした。以下、図6を参照して、この発明の第1の実施の形態に係る取り出しローラ4について説明する。
図6に示すように、取り出しローラ4は、接触する紙葉類Pの表面に対して十分な摩擦力を作用させることのできる動摩擦係数を有するとともに十分な耐摩耗性を有する比較的硬いゴム材料により形成された外層42、およびこの外層42の内側に設けられた僅かな力で変形可能な比較的柔らかいゴム材料により形成された内層44を有する。より具体的には、本実施の形態の取り出しローラ4は、芯金41の外周面に内層44を接着し、この内層44の外周面に図7に部分的に拡大して示すバリア層46を介して外層42を接着して形成されている。
より具体的には、取り出しローラ4の外層42は、郵便封筒やコピー用紙に対する表面(外周面)の動摩擦係数が1.0〜1.5で、JISK6253タイプA(JIS−A)で硬さ35Ha以上90Ha以下の天然ゴム、EPDMゴム、ウレタンゴムなどのゴム材料によって形成されている。図8には、外層42のゴム材料の硬さと郵便封筒に対する動摩擦係数の関係をグラフにして示してある。測定条件として、取り出しローラ4の押し付け荷重を100gとし、ローラ面と封筒との相対摺動速度を1m/sとした。これによると、ゴムローラ材料の硬さが増大すると動摩擦係数が低下することが分かる。
なお、外層42の硬さが35Haを下回ると、ゴムローラの耐磨耗性が大きく低下し、寿命が短くなるという不具合を生じる。また、外層42の硬さが90Haを超えると、ゴムローラの動摩擦係数が急激に低下し、封筒同士間の静摩擦係数(約0.4Ha)より低くなり、封筒の取り出しができなくなる不具合を生じる。つまり、外層42の硬さを35Ha以上90Ha以下の範囲内にすることで、紙葉類Pの取り出しに十分な耐摩耗性を確保することができ、同時に、封筒を取り出すのに必要な動摩擦係数を確保することができる。
また、取り出しローラ4の内層44は、JIS−Aで硬さ5Ha以上25Ha以下の例えばブチル系ゴムやEPDM系ゴムなどのゴム材料により形成されている。このように取り出しローラ4の内層44を比較的柔らかいゴム材料によって形成することで、取り出しローラ4の外層42の外周面に接触する紙葉類Pの状態に合わせて取り出しローラ4を容易に追従変形させることができ、外層42の外周面を紙葉類Pの表面に安定して面接させることができる。
図9には、外層42を硬さ60HaのEPDMゴムにより形成した取り出しローラ4の内層44の硬さと動摩擦係数の関係を、取り出しローラ4に対する紙葉類Pの傾斜角度をパラメータとして、グラフにして示してある。これによると、内層44の硬さを5Ha以上25Ha以下に設定したときに、各傾斜角度において十分な大きさの動摩擦係数を得ることができるのが分かる。つまり、内層44の硬さが5Haを下回ると、ゴムの強度が不足し、軸の回転力をゴムローラに伝達できずに破壊するという不具合を生じる。また、内層44の硬さが25Haを超えると、封筒の傾斜角度に応じた変形が不十分であるため動摩擦係数の向上不足と偏磨耗発生という不具合を生じる。言い換えると、内層44の硬さを5Ha以上25Ha以下に設定することで、種々の傾斜角度を有する紙葉類Pに対して外層42の外周面を安定して面接させることができ、十分に大きな摩擦力を作用させることができる。
なお、芯金41の外周面に接着される内層44の材料としてスポンジやゲルなどの弾性部材を選択することも考えられるが、芯金41との間に回転による応力が作用して破壊につながる可能性があるため、ゴム材料を内層44に用いる必要がある。
さらに、図7に部分的に拡大して示すバリア層46は、上述した内層44と外層42との間で可塑剤などの成分が移行することを防止する目的で設けられ、移行成分の溶解度指数(SP値)が内層44の可塑剤のSP値および外層42の可塑剤のSP値と大きく異なる材料により形成されている。つまり、異種のゴム材料が比較的長時間に亘って接触する場合、主に可塑剤が異種のゴム材料間で移行することが知られており、このような成分移行は、移行する成分のゴム材料に対する溶解度指数が近いほど起こり易い。
具体的には、本実施の形態の取り出しローラ4においては、比較的柔らかい内層44からジオクチールアジペート(DOA)やジエチルフタレート(DEP)などの可塑剤が外層42へ移行し、外層42の材質の変性が引き起こされる可能性がある。ジオクチールアジペート(DOA)やジエチルフタレート(DEP)などの内層44の可塑剤のSP値は、8.7や10といった比較的高い値であるため、四フッ化エチレンレジン(PTFE、SP値7.3)、ポリエチレン(PE、SP値7.9)、ポリプロピレン(PP、SP値7.9)などの樹脂によりバリア層46を形成することが望ましい。
本実施の形態では、内層44から外層42へ移行する成分の溶解度指数および外層42から内層44へ移行する成分の溶解度指数より少なくとも低い溶解度指数を有するゴム材料によってバリア層46を形成した。これにより、可塑剤などの移行によって内層44または外層42の材質が変性することを防止でき、取り出しローラ4の特性劣化を防止できる。
以上のように、本実施の形態によると、傾いた状態で取り出し位置へ供給された紙葉類Pに対し、取り出しローラ4の内層44を図6に示すように変形させることにより、外層42の外周面を紙葉類Pの表面に安定して面接させることができ、十分な摩擦力を作用させることができる。これにより、紙葉類Pの取り出しを安定させることができ、取り出しローラ4の磨耗による寿命を延長できる。特に、取り出しローラ4の磨耗に起因した摩擦力の低下を補うためにローラの紙葉類Pに対する接触圧力を高める必要がなくなり、紙葉類Pが重なった状態で取り出される不具合を防止できる。
図10には、この発明の第2の実施の形態に係る取り出しローラ50の断面図を示してある。この取り出しローラ50は、例えば、上述した第1の実施の形態の取り出しローラ4の外層42と同じゴム材料により形成された比較的硬い外層52を有し、その内側に外層52より少なくとも柔らかいゴム材料により形成された内層54を有する。第1の実施の形態の取り出しローラ4と同様に、外層52と内層54との間には、可塑剤などの成分移行を防止するためのバリア層(図示省略)が設けられている。なお、本実施の形態では、内層54の硬さについて、厳しい制約はない。
本実施の形態の取り出しローラ50は、特に、内層に環状の溝部56を有することを特徴としている。つまり、外層52より柔らかい内層54の軸方向両端面を部分的に除去することで回転軸と同心の円環状の溝部56(除去部)を形成した。この溝部56は、傾いた状態で取り出し位置へ供給された紙葉類Pに外層52の外周面が接触したとき、内層54を溝部56の部位で積極的に変形させて外層52の外周面を紙葉類Pの表面に安定して面接させるように機能する。溝部56の深さや幅は内層54の柔らかさを決定するものであり、所望する柔らかさを達成することのできる深さおよび幅に設定される。なお、溝部56の形状も、円環状に限らず、内層54の所望する柔らかさに応じて任意に変更できる。
しかしながら、本実施の形態の取り出しローラ50において、外層52の外周面が傾いた紙葉類Pの表面に面接した状態では、内層54の溝部56の部位に変形の応力が集中するため、溝部56の部位で内層54が破壊される可能性がある。このため、溝部56の形状は、図10に示すように、底部を広くすることが望ましく、例えば円弧状に湾曲した形状であることが望ましい。このように、溝部56の底部の形状を円弧状とすることで、応力集中を拡散させることができ、溝部56における内層54の破壊を防止できる。
また、溝部56を形成した内層54の耐疲労強度を高めるため、天然ゴムにカーボンブラックを多量に添加したゴム材料により内層54を形成しても良い。これにより、溝部56を形成しても内層54の耐疲労強度を高めることができ破壊を防止できる。仮に、カーボンブラックを添加したゴム材料により外層52を形成すると、取り出しローラ50が接触する紙葉類Pの表面に対してブラックマークが形成されてしまう不具合が考えられるが、紙葉類Pに接触しない内層54のゴム材料にカーボンブラックを添加することはなんら問題ない。
図11には、上述した取り出しローラ50の変形例を示してある。この取り出しローラ50’は、外層と内層を同じゴム材料により形成した以外、第2の実施の形態の取り出しローラ50と同じ構造を有する。外層と内層を同じ材料により形成する場合、ローラの外周面の紙葉類Pに対する動摩擦係数や外層の硬さを優先してゴム材料を選択することになるため、紙葉類Pの状態に追従してローラを変形させるためには溝部56の深さや幅を比較的大きくするといった工夫が必要となる。具体的には、本実施の形態では、JIS−Aで硬さ35Ha以上90Ha以下のゴム材料を用いた。
図11では、ローラの軸方向端面それぞれに1本ずつ溝部56を形成した状態を示してあるが、複数本の溝部を各端面に形成しても良い。いずれにしても、溝部56の深さ、幅、形状等を適当に設定することで、紙葉類Pの状態に追従可能な柔らかさを達成できる。なお、この変形例のように1種類のゴム材料でローラを形成することで、上述したようなバリア層は不要となる。また、本実施の形態の取り出しローラ50、50’を製造する際、特に、溝部56を形成する際、なんら問題なく金型成形が可能であり、信頼性、経済性に有利である。
以上のように、本実施の形態においても、上述した第1の実施の形態の取り出しローラ4と同様に、傾斜した状態で取り出し位置へ供給された紙葉類Pの表面に取り出しローラ50の外周面が接触したとき、内層54が溝部56の部位で変形し、外層52の外周面を紙葉類Pの表面に安定して面接させることができる。
以下、この発明の第3の実施の形態に係るゴムローラ60について、図12乃至図15を参照して説明する。本実施の形態のゴムローラ60は、取り出し位置に供給された紙葉類Pを集積方向と交差する方向に取り出す取り出しローラ4として用いることができ、且つ重なった状態で取り出された複数枚の紙葉類Pを1枚ずつに分離する分離部10の分離ローラ34として用いることができる。
図12および図13に示すように、ゴムローラ60は、内層64に軸方向に貫通した複数の孔部66(除去部)を有する以外、上述した第1の実施の形態の取り出しローラ4と基本的に同じ構造を有する。特に、ゴムローラ60の外層62は、第1の実施の形態の取り出しローラ4の外層42と同じゴム材料により形成されている。しかしながら、内層64の硬さは外層62の硬さより少なくとも柔らかければ良く、第1の実施の形態の取り出しローラ4の内層44と必ずしも同じ材料でなくても良い。また、内層62と外層64との間には、必要に応じて、上述したバリア層46と同じ層(図示省略)が設けられる。
複数の孔部66は、ゴムローラ60の回転軸を中心に対称形に形成され、隣接する孔部66同士がローラの半径方向に少なくとも部分的に重なるように半径方向を横切る方向に延設されて渦巻状に並べて形成されている。この結果、ゴムローラ60の内層64には、外層62に接する比較的肉薄の円筒状の壁部64aが形成され、且つ隣接する孔部66同士の間に比較的肉薄の略均一な厚さを有する複数の壁部64bが形成されている。言い換えると、複数の壁部64bは、ローラの回転軸から壁部64aに向けて半径方向を横切る方向に渦巻状に延設されている。
このように、内層64に複数の肉薄の壁部64a、64bを形成することで、内層64の弾性変形を容易にできる。特に、図示の形状の細長い孔部66を形成することにより、ゴムローラの略周方向(半径方向を横切る方向)に沿って延びた壁部64a、64bを形成できるため、ゴムローラ60の半径方向に沿った硬さを柔らかくできる。つまり、図示の形状の壁部64a、64bには、ゴムローラ60を半径方向に押しつぶす際に圧縮応力ではなく曲げ応力が作用するため、半径方向の荷重に対して弾性変形が容易となる。なお、孔部66の個数やサイズは内層64の所望する硬さに応じて選択可能であり、図示のものに限定されるものではない。
このゴムローラ60を取り出しローラとして採用した場合、上述した第1および第2の実施の形態と同様に、内層64が比較的弱い力で弾性変形するため、取り出し位置へ傾斜した状態で供給された紙葉類Pに対し、ゴムローラ60の外層62を安定して面接させることができ、十分な摩擦力を紙葉類Pに作用させることができる。
一方、このゴムローラ60を分離部10の分離ローラとして採用した場合、送りローラ32との間のニップに紙葉類Pが突入したとき、内層64が弾性変形することによって紙葉類P突入による衝撃を吸収することができ、ゴムローラ60が送りローラ32から離れる方向に跳ね上がることがなく、外層62の外周面をニップを通過する紙葉類Pの表面に安定して面接させることができる。
これに対し、例えば、分離部10の分離ローラ34を送りローラ32に対してバネによりピンチ圧接する機構を採用した場合、送りローラ32と分離ローラ34との間にニップに紙葉類Pが突入したとき、その衝撃によって分離ローラ34が送りローラ32から離れる方向に跳ね上がり、数回バウンドする。このとき、ニップを通過する紙葉類Pに一時的に分離ローラ34が接触しなくなる。つまり、複数枚の紙葉類Pが重なった状態でニップに突入した場合、分離ローラ34がバウンドしている間、2枚目以降の紙葉類Pに対して分離ローラ34から逆方向の分離トルクを与えることができなくなり、1枚目の紙葉類Pとともに連れ出されて重送を生じてしまうことになる。
これに対し、本実施の形態のゴムローラ60を分離ローラとして用いた場合、複数枚の紙葉類Pが重なった状態でニップに突入しても、上述したように、内層64の変形によって紙葉類P突入の衝撃を吸収できるため、外層62の周面を2枚目以降の紙葉類Pに安定して面接させることができ、2枚目以降の紙葉類Pに対して逆方向の分離トルクを安定して付与できる。つまり、本実施の形態のゴムローラ60を分離ローラとして用いることで、紙葉類Pの重送の確率を大幅に低減できる。
特に、本実施の形態のゴムローラ60は、適当な方向に取り付けることで、分離ローラとして、紙葉類Pの送り機能を高めることができるとともに、紙葉類Pの分離機能を高めることができる。具体的には、ゴムローラ60は、図13に矢印で図示した方向(図中左方向)に紙葉類Pが送り込まれるとき矢印e方向に回転する姿勢(つまり、図12、図13に示す姿勢)で取り出し装置1に取り付けられる。
つまり、ゴムローラ60をこの姿勢で取り付けることにより、図13に示すように矢印e方向に回転して紙葉類Pが矢印方向に突入するとき、紙葉類Pから外層62の外周面に対して摩擦力fが作用する。このとき、ゴムローラ60の押圧力に対する紙葉類Pからの反力gと摩擦力fとの合力hがゴムローラ60の内層64に図示のように作用する。つまり、この状態で、内層64の壁部64a、64bに対し、合力hが曲げ応力として作用し、内層64が比較的小さい力で大きく変形する。これにより、紙葉類Pの突入による衝撃を吸収でき、外層62の表面を紙葉類Pに対して安定して面接させることができる。
また、図12に示すように、1枚目の紙葉類P1に連れ出された2枚目の紙葉類P2を分離する場合、分離ローラとして機能するゴムローラ60が分離トルクを付与すべく矢印a方向(逆方向)に回転する。このとき、ゴムローラ60から2枚目の紙葉類P2に摩擦力bが付与され、ゴムローラ60の押圧に対する反力cとの合力dが図示のように内層64に作用する。つまり、この状態で、内層64の壁部64bの長手方向に沿った合力dが作用することになり、壁部64bに圧縮応力が作用し、内層64の変形の度合いが小さくなる。言い換えると、本実施の形態のゴムローラ60を用いて紙葉類Pに分離トルクを付与する場合、ゴムローラ60の変形量は小さくなり、十分に大きな分離トルクを紙葉類Pに付与できることになる。
以上のように、本実施の形態によると、特に、ゴムローラ60を分離ローラとして用いた場合、紙葉類Pの突入時における衝撃を効果的に吸収でき、紙葉類Pに対してゴムローラ60を安定して面接させることができ、紙葉類の重送の確率を低くできるとともに、重なった状態で送り込まれた紙葉類Pに対して十分に大きな分離トルクを付与でき、分離機能を高めることができる。なお、このような効果は、ゴムローラ60の取り付け方向を適当な方向にすることで実現できる。
また、本実施の形態のゴムローラ60を分離ローラとして採用することで、バネによるピンチ圧接機構が不要となり、送りローラ32に対してゴムローラ60を固定的に配置でき、装置構成を簡略化でき、装置を小型化でき、装置コストを低減できる。
図14には、上述した第3の実施の形態に係るゴムローラ60の第1の変形例を示してある。このゴムローラ70は、内層と外層を同じゴム材料によって一体的に形成した以外、上述した第3の実施の形態のゴムローラ60と同じ構造を有する。
このゴムローラ70も、上述したゴムローラ60と同様に機能し、同様の効果を奏することができる。なお、このゴムローラ70では、紙葉類Pに接触する外周面の動摩擦係数を適当な値にする必要があるため、動摩擦係数の比較的大きいゴム材料を選択するとゴムローラ60と比較して変形し難くなってしまう。このため、孔部72のサイズを調整して壁部の厚さを調整し、所望する変形率が得られるように工夫する必要がある。
また、図15には、第2の変形例に係るゴムローラ80を示してある。このゴムローラ80は、上述したゴムローラ60と基本的に同じ構造を有し、孔部86の他に内層の変形をより均一化するための多数の補助孔88を有する。このように、内層に設ける孔の形状、個数、位置、サイズなどは任意に変更可能であり、ゴムローラに所望する変形率を付与できるものであれば良い。
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
例えば、上述した第1および第2の実施の形態の取り出しローラ4、50、50’を分離部10の分離ローラ34として採用しても良く、本発明のゴムローラは、紙葉類Pの状態に応じて追従変形可能な構造を有することを特徴としている。
また、上述した実施の形態では、外層と内層の2層からなるゴムローラについて説明したが、これに限らず、外層を含む3層以上のゴムローラとすることもできる。この場合、外層と隣接した内層との間に必要に応じてバリア層を設ければ良い。
この発明の実施の形態に係る紙葉類取り出し装置の概略構造を示す平面図。 図1の取り出し装置を紙葉類の取り出し方向上流側から見た図。 図1の取り出し装置を紙葉類の集積方向一端側から見た側面図。 取り出しローラ側に傾倒した紙葉類と取り出しローラの摩滅状態を示す図。 バックアッププレート側に傾倒した紙葉類と取り出しローラの摩滅状態を示す図。 この発明の第1の実施の形態に係る取り出しローラを示す断面図。 図6の取り出しローラのバリア層を説明するための部分拡大断面図。 図6の取り出しローラの外層の特性を説明するためのグラフ。 図6の取り出しローラの内層の特性を説明するためのグラフ。 この発明の第2の実施の形態に係る取り出しローラを示す断面図。 図10の取り出しローラの変形例を示す断面図。 この発明の第3の実施の形態に係るゴムローラによって紙葉類を分離している状態を示す図。 図12のゴムローラを順方向に回転して紙葉類送り出す状態を示す図。 図12のゴムローラの第1の変形例を示す図。 図12のゴムローラの第2の変形例を示す図。
符号の説明
1…紙葉類取り出し装置、2…収容部、4、50…取り出しローラ、4U…上ローラ、4L…下ローラ、6…フロアベルト、8…バックアッププレート、10…分離部、32…送りローラ、34…分離ローラ、41…芯金、42、52、62、82…外層、44、64、84…内層、46…バリア層、56…溝部、64a、64b…壁部、66、86…孔部、88…補助孔、P…紙葉類。

Claims (18)

  1. 紙葉類に接触して回転するゴムローラであって、
    JIS−Aで硬さ35Ha以上90Ha以下のゴム材料により形成された外層と、
    この外層の内側に設けられ、JIS−Aで硬さ5Ha以上25Ha以下のゴム材料により形成された内層と、
    を有することを特徴とするゴムローラ。
  2. 上記外層の外周面の動摩擦係数が1.0〜1.5であることを特徴とする請求項1に記載のゴムローラ。
  3. 可塑剤などの移行成分が上記内層と外層との間で移行することを防止するためのバリア層を上記内層と外層との間にさらに有することを特徴とする請求項1に記載のゴムローラ。
  4. 上記バリア層は、上記内層から外層へ移行する成分の溶解度指数および上記外層から内層へ移行する成分の溶解度指数より低い溶解度指数を有するゴム材料により形成されていることを特徴とする請求項3に記載のゴムローラ。
  5. 上記バリア層は、四フッ化エチレンレジン(PTFE)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などの樹脂により形成されていることを特徴とする請求項3に記載のゴムローラ。
  6. 紙葉類に接触する外周面を有するゴム材料によって形成された略円筒形のローラ本体と、
    接触する紙葉類の状態に合わせて上記ローラ本体を変形させて上記外周面を該紙葉類に面接させるため、上記ローラ本体を部分的に除去して柔らかくした除去部と、
    を有することを特徴とするゴムローラ。
  7. 上記外周面の動摩擦係数は、1.0〜1.5であることを特徴とする請求項6に記載のゴムローラ。
  8. 上記ゴム材料は、JIS−Aで35Ha以上90Ha以下の硬さを有することを特徴とする請求項6に記載のゴムローラ。
  9. 上記除去部は、上記ローラ本体の軸方向の厚さを部分的に薄くした環状の溝部を含むことを特徴とする請求項6に記載のゴムローラ。
  10. 上記除去部は、上記ローラ本体を軸方向に貫通した軸対称な複数の孔部を含むことを特徴とする請求項6に記載のゴムローラ。
  11. 上記複数の孔部は、隣接する孔部同士が半径方向に少なくとも部分的に重なるように半径方向を横切る方向に延設されて渦巻状に並べて形成されており、隣接する孔部間が半径方向を横切る方向に延びた略均一な厚さの壁部によって区画されていることを特徴とする請求項10に記載のゴムローラ。
  12. 上記ローラ本体は、上記外周面を有するJIS−Aで硬さ35Ha以上90Ha以下のゴム材料により形成された外層と、この外層の内側に設けられ該外層より柔らかいゴム材料により形成された内層と、を有し、
    上記除去部は、上記内層のゴム材料を部分的に除去することで形成されていることを特徴とする請求項6に記載のゴムローラ。
  13. 上記除去部は、上記内層の軸方向の厚さを部分的に薄くした環状の溝部を含むことを特徴とする請求項12に記載のゴムローラ。
  14. 上記除去部は、上記内層を軸方向に貫通した軸対称な複数の孔部を含むことを特徴とする請求項12に記載のゴムローラ。
  15. 上記複数の孔部は、隣接する孔部同士が半径方向に少なくとも部分的に重なるように半径方向を横切る方向に延設されて渦巻状に並べて形成されており、隣接する孔部間が半径方向を横切る方向に延びた略均一な厚さの壁部によって区画されていることを特徴とする請求項14に記載のゴムローラ。
  16. 可塑剤などの移行成分が上記内層と外層との間で移行することを防止するためのバリア層を上記内層と外層との間にさらに有することを特徴とする請求項12に記載のゴムローラ。
  17. 立位状態で集積された複数枚の紙葉類をその集積方向に移動させて集積方向一端の紙葉類から順に取り出し位置へ供給する供給機構と、
    上記取り出し位置に供給された紙葉類に接触して回転することにより該紙葉類を上記集積方向と交差する方向に取り出す請求項1乃至請求項16のいずれか1項に記載のゴムローラと、
    を有することを特徴とする紙葉類取り出し装置。
  18. 立位状態で集積された複数枚の紙葉類をその集積方向に移動させて集積方向一端の紙葉類から順に取り出し位置へ供給する供給機構と、
    上記取り出し位置に供給された紙葉類に接触して回転することにより該紙葉類を上記集積方向と交差する方向に取り出す取り出しローラと、
    この取り出しローラによって上記取り出し位置から取り出された紙葉類に接触してその取り出し方向に回転する送りローラ、およびこの送りローラとの間で上記取り出された紙葉類を挟んで従動回転するとともに重なって取り出された2枚目以降の紙葉類に対して逆方向のトルクを付与して分離する請求項1乃至請求項16のいずれか1項に記載のゴムローラを有する分離機構と、
    を有することを特徴とする紙葉類取り出し装置。
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