JP2007124954A - 液状組成物用増粘化剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】あらゆる液状組成物(液状食品)のとろみ付与に使用可能であり、手攪拌のような緩い攪拌条件でも優れた分散性(ダマになりにくい)と粘度発現性(粘度の発現が早く、増粘効果が高い)を有する増粘化剤を提供する。
【解決手段】液状組成物用増粘化剤として、粉末状増粘多糖類であって、当該粉末の粒子径が75〜250μmの範囲内にあるものの割合が少なくとも70重量%以上である粉末状増粘多糖類と、デキストリン、澱粉及び糖類から選択される少なくとも1種のバインダーとを含む混合物を造粒(顆粒化)してなる。
【選択図】なし

Description

本発明は、液状組成物への粘度付与を目的とする増粘化剤に関する。詳細には、あらゆる液状食品に使用することができ、手攪拌のような緩い攪拌条件でも優れた分散性(ダマになりにくい)と粘度発現性(粘度の発現が早く、増粘効果が高い)を示す液状組成物用増粘化剤に関する。
近年、高齢者の増加に伴い、食物を噛み砕き飲み込むという一連の動作に障害をもつ、いわゆる咀嚼・嚥下困難者が増加する傾向がある。そういった咀嚼・嚥下困難者向けに、種々の増粘化剤(とろみ剤)が開発されている。近年では、嗜好性(味・外観に与える影響が少ない)や機能性(少ない添加量で効果を発揮する)の面から、増粘多糖類を主剤にしたとろみ剤が好んで使用される。
嚥下補助に使用されるとろみ剤に求められる要件として、手攪拌のような緩い攪拌状態で液状食品に添加した場合、(1)ダマにならず、良好に分散すること、(2)短時間で所定の物性値(例えば、粘度)に達し、その経時変化が小さいこと、(3)食品の種類によらず、安定した物性値を示すこと、(4)低濃度で所定の物性値を示し、味・外観を劣化させないこと、(5)口腔内で食塊を形成しやすく、咽頭での付着性が小さいこと等が挙げられる。このような要件を満たすように、従来より、増粘多糖類を単独あるいは組み合わせて使用したり、また、増粘多糖類の粉体の粒子径を調整するなどの方法が検討されている。
例えば、キサンタンガムとグァーガムのように、併用することにより相乗的に増粘したりゲル化したりする多糖類を完全に水中に溶解し、再び粉末化して、例えば60メッシュの篩を通過する(250μm以下)ように粉砕した易溶性粉末組成物(特許文献1)が記載されている。このような粉末組成物は易溶性ではある(粘度の発現が早い)ものの、液状食品に添加した際、ダマができやすいと言う問題点がある。更には、キサンタンガムとグァーガムなどの併用系に、デキストリンなどの水溶性でん粉分解物と食塩とを含有してなる食品用増粘剤で、調製の際に粉末成分を62〜500μmに調整する食品増粘剤(特許文献2)、乾燥形態の分散性及び即水和性のバイオポリマーであって、前記バイオポリマーの粒子の少なくとも75重量%以上が60〜250μmの直径及び100〜250μmの平均直径を有するバイオポリマー(特許文献3)などがある。これらは粒度を一定に調整することを特徴としているが、依然として液状食品、特に常温の液状食品に対して溶解しにくく、ダマができやすいという問題点があった。
また、化工澱粉水溶液をバインダーとして用いて、粉末状増粘多糖類を処理して得られる顆粒状増粘多糖類を含有する増粘化剤(特許文献4)などに見られるように、多糖類を造粒(顆粒化)することも検討されている。造粒(顆粒化)操作を行う目的の一つとして、目標粒度を中心としたシャープな粒度分布を得ることが挙げられる。しかし、実際の製造現場においては、局所的に目的粒度以上の大きな粒子が生成することによる大粒子画分と、造粒(顆粒化)が進まなかったことにより生成する小粒子画分が含まれることがあり、このような大小の粒子が混在することにより、液状組成物に添加した場合に、ダマが発生したり、或いは粘度発現が遅くなるという問題が生じることがある。このような事態に対処するため、造粒(顆粒化)後の粒度を更に調整する目的で、造粒(顆粒化)後に篩を使用して粒度を調整することが一般的に行われている。但し、使用する多糖類やバインダーによっては、多糖類を中心とする比較的小さな粒子と、バインダーを中心とする比較的大きな粒子が生じるという不均一な造粒(顆粒化)が起こることがある。このような場合に造粒(顆粒化)後に篩別を行うと、製品ロスが増えるだけでなく、小粒子画分に多く含まれる多糖類(増粘に寄与する成分)が選択的に篩過されて、調製した増粘化剤の増粘機能が弱まったりする場合があった。
更には、実際に増粘化剤を使用して嚥下・咀嚼困難者向けのとろみ付与食品を調製する際、液状食品へのとろみ付与は、主に、液状食品に増粘化剤を添加した後、スプーンでかき混ぜるなどの手攪拌で行われる場合が多い。こうした緩い攪拌条件下では、特にダマが起こりやすくなることが問題となっていた。
特開2004−344165号公報 特公昭63−55904号公報 特許第3642482号公報 特開2004−147567号公報
本発明は、かかる事情に鑑みて開発されたものであり、あらゆる液状食品に使用することができ、手攪拌のような緩い攪拌条件でも優れた分散性(ダマになりにくい)と粘度発現性(粘度の発現が早く、増粘効果が高い)を示す液状組成物用増粘化剤を提供することを目的とする。更には、嚥下補助のために使用する増粘化剤として優れた適性を有する増粘化剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記従来技術の問題点に鑑み、鋭意研究を重ねていたところ、粉末状増粘多糖類であって、当該粉末の粒子径が75〜250μmの範囲内にあるものの割合が少なくとも70重量%以上である粉末状増粘多糖類と、デキストリン、澱粉及び糖類から選択される少なくとも1種のバインダーとを含む混合物を造粒(顆粒化)してなる液状組成物用増粘化剤が、あらゆる液状食品の増粘化剤として使用した際、手攪拌のような緩い攪拌条件でも優れた分散性(ダマになりにくい)と粘度発現性(粘度の発現が早く、増粘効果が高い)を示すことを見いだした。更には、嚥下補助のために使用する増粘化剤として優れた適性を有することを見いだした。
本発明は以下の態様を有する液状組成物用増粘化剤に関する;
項1.下記に示す(1)及び(2)を含む混合物を造粒してなる液状組成物用増粘化剤;
(1)粉末状増粘多糖類であって、当該粉末の粒子径が75〜250μmの範囲内にあるものの割合が少なくとも70重量%以上である粉末状増粘多糖類。
(2)デキストリン、澱粉及び糖類から選択される少なくとも1種のバインダー。
項2.増粘化剤の用途が嚥下補助用である、項1に記載の液状組成物用増粘化剤。
項3.項1に記載の増粘化剤を添加することによりとろみが付与された液状組成物。
項4.項1乃至3のいずれかに記載の増粘化剤を添加することによる、液状組成物にとろみを付与する方法。
本発明により、あらゆる液状組成物に使用でき、手攪拌のような緩い攪拌条件でも優れた分散性(ダマになりにくい)と粘度発現性(粘度の発現が早く、増粘効果が高い)を示す、いわば、分散性と粘度発現性のバランスに優れた増粘化剤を提供できるようになった。更には、嚥下補助のために使用する増粘化剤として優れた適性を有する液状組成物用の増粘化剤を提供できるようになった。
本発明の液状組成物用増粘化剤は、粉末状増粘多糖類であって、当該粉末の粒子径が75〜250μmの範囲内にあるものの割合が少なくとも70重量%以上である粉末状増粘多糖類(以下、当該粉末状増粘多糖類を「粒度調整多糖類」という)と、デキストリン、澱粉及び糖類から選択される少なくとも1種のバインダーとを含む混合物を造粒(顆粒化)してなることを特徴とする。なお、本発明でいう液状組成物用増粘化剤は、液状組成物に添加することにより増粘効果を示し、液状組成物に粘度を付与する添加剤(とろみ剤)のことである。
本発明で使用される粉末状増粘多糖類は、粒子径が75〜250μmに調整された増粘多糖類の粉末であり、具体的には、例えば、60メッシュ(250μm)の篩を通過し200メッシュ(75μm)の篩に残存する粒度に該当するような、増粘性を示す多糖類粉末(粒度調整多糖類)である。粒子径が250μmより大きな粒度の多糖類粉末を造粒(顆粒化)した増粘化剤は、液状組成物に添加した場合の分散性には優れるため、ダマになりにくいが、オレンジジュース、牛乳、スープといった増粘化剤添加による粘度発現が遅いとされている液状食品に添加した場合、多糖類が膨潤溶解しにくく、粘度発現が遅くなる、もしくは粘度発現しないことがある。一方、粒子径が75μm未満の多糖類粉末を造粒(顆粒化)した増粘化剤は、オレンジジュース、牛乳、スープといった増粘化剤添加による粘度発現が遅いとされている液状食品に添加した場合は良好に粘度発現するが、水やお茶といった比較的増粘化剤による粘度発現性が良いとされる液状食品では、ダマになりやすい。
本発明で使用される粉末状増粘多糖類は、粒子径が75〜250μmの増粘性を示す多糖類粉末(粒度調整多糖類)であれば特に限定されるものではない。具体的には、前述の粒度調整多糖類に該当するキサンタンガム、タマリンドシードガム、カラギナン、大豆多糖類、グァーガム、寒天、ローカストビーンガム、タラガム、ペクチン、アルギン酸、アルギン酸塩類、ネイティブ型ジェランガム、脱アシル型ジェランガム、グルコマンナン、カシアガム、サイリウムシードガム、トラガントガム、カラヤガム、アラビアガム、ガティガム、ラムザンガム、ウェランガム、マクロホモプシスガム、カードラン、プルラン、セルロース、微結晶セルロース、微小繊維状セルロース、発酵セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、水溶性ヘミセルロースなどから選択される1種又は2種以上を例示することができる。好ましくは、キサンタンガム、タマリンドシードガム、カラギナン、大豆多糖類、グァーガム、寒天、ローカストビーンガム、タラガム、ペクチン、アルギン酸、アルギン酸塩類、ネイティブ型ジェランガム及び脱アシル型ジェランガムから選ばれる1種又は2種以上を使用することができ、更には、キサンタンガムを好適に使用することができる。
前述の粒度調整多糖類を得る方法は、特に限定されるものではなく、常法により製造でき、例えば、市販されている増粘多糖類粉末から篩別して得る方法や、ボールミルやジェットミル等の乾式粉砕機によって粉砕する方法などを例示することができる。また、市販されている当該粒子径の増粘多糖類粉末を使用することができる。
また、本発明の液状組成物用増粘化剤は、前述の粒度調整多糖類と、デキストリン、澱粉及び糖類から選択される少なくとも1種以上のバインダーとを混合して造粒(顆粒化)することを特徴とする。このようなバインダーとしては、デキストリン、アミロデキストリン、エリトロデキストリン、アクロデキストリン、マルトデキストリン、シクロデキストリン等のデキストリン、トウモロコシ、モチトウモロコシ、馬鈴薯、甘藷、小麦、米、餅米、タピオカ、サゴヤシ等由来の生澱粉や、当該澱粉に物理的又は、化学的処理を施した加工澱粉(酸分解澱粉、酸化澱粉、α化澱粉、グラフト化澱粉、カルボキシメチル基、ヒドロキシアルキル基等を導入したエーテル化澱粉、アセチル基等を導入したエステル化澱粉、澱粉の2カ所以上の水酸基間に多官能基を結合させた架橋澱粉、オクテニルコハク酸基のような疎水基を導入した乳化性澱粉、湿熱・乾熱処理澱粉等)等の澱粉、ショ糖、果糖、ぶどう糖、麦芽糖、澱粉糖化物、還元澱粉水飴、トレハロース等の糖類などが挙げられる。中でも、デキストリンを好適に使用することができる。なお、バインダー粉末の粒子径は、予め前記粒度調整多糖類と同程度の粒子径に調整しておくことが望ましい。
前述の粒度調整多糖類(粒子径が75〜250μmの粉末状増粘多糖類)と前述のバインダーとの配合割合であるが、重量比で、粒度調整多糖類100重量部に対して、バインダーが10〜1000重量部、好ましくは100〜900重量部、より好ましくは、100〜400重量部となるように配合するのが好ましい。当該割合より粒度調整多糖類が多くなると、造粒(顆粒化)を行う際、造粒(顆粒化)が不十分になる場合があり、逆にバインダーが多くなると、増粘化剤としての機能(液状組成物に対する増粘効果)が低くなる場合があるからである。
前述の粒度調整多糖類及び前述のバインダーを含む混合物の造粒(顆粒化)方法としては、常法にて行うことができ、例えば、回転式滴下型造粒装置、流動層造粒装置、転動造粒装置等の公知の装置によって造粒(顆粒化)する方法などが挙げられる。中でも、流動層造粒装置によって造粒(顆粒化)する方法が好ましい。また、前述の粒度調整多糖類及び前述のバインダーの混合方法は、予め前述の粒度調整多糖類とバインダーとを粉末の状態で混合する方法や、スプレー液にバインダーの全部もしくは一部を溶解し、粒度調整多糖類に添加する方法があるが、いずれの方法を用いても良い。
前述の粒度調整多糖類及び前述のバインダーを含む混合物を造粒(顆粒化)することで、特に、液状組成物に添加攪拌したときのダマの発生を顕著に抑制することができる。また、あらゆる液状食品に使用可能であり、特に嚥下補助に使用するのに適した増粘化剤となる。なお、造粒(顆粒化)後の増粘化剤の粒子径については、特に限定されないが、100〜1500μm程度、より好ましくは、150〜1000μm程度に調整すると良い。
なお、本発明の液状組成物用増粘化剤は、本発明の効果を妨げない範囲内で、造粒(顆粒化)前の粉末状増粘多糖類に、当該粒度調整多糖類の粒子径に該当しない多糖類粉末(75μmより小さな粒子径或いは250μmより大きな粒子径)の粉末状増粘多糖類が含まれていても構わない。その場合、造粒(顆粒化)前の粒度調整多糖類の配合割合は、造粒(顆粒化)前の粉末状増粘多糖類全量に対して70重量%以上、好ましくは80重量%以上、更に好ましくは85重量%以上であるのが好ましい。粒度調整多糖類の配合量が70重量%を大きく下回ると、当該粒度調整多糖類の粒子径の範囲外の粉末により、ダマ発生や粘度発現性に悪影響を及ぼし、本発明の効果を妨げてしまう可能性があるからである。
本発明の液状組成物用増粘化剤の液状組成物への添加量は、液状食品に求められる粘度や成分によって適宜調整することができるが、通常、液状組成物全量に対して、当該粒度調整多糖類が、0.1〜2重量%、好ましくは、0.5〜1.5重量%、更に好ましくは、0.8〜1.2重量%含まれるように添加するのが好ましい。
なお、本発明により得られた増粘化剤は、特に、咀嚼・嚥下困難者の誤嚥を防止する目的(嚥下補助)で使用することができる。具体的には、液状組成物に対する良好な分散性、短時間で所定の物性値(例えば、粘度)に達し、その経時変化が小さいこと、食品の種類によらず、安定した物性値を示すこと、口腔内で食塊を形成しやすく、咽頭での付着性が小さいことなどの特性を有する。
また、本発明の増粘化剤を使用して増粘化させる液状組成物は、水分を含有し、流動性のある液状の食品、医薬品、医薬部外品、化粧品などに使用される組成物である。好ましくは液状食品に使用できる。液状食品の具体例として、水、牛乳、乳飲料、乳酸菌飲料、ドリンクヨーグルト、果汁入り清涼飲料、オレンジジュース等の果汁飲料、菜汁飲料、茶飲料、コーヒー飲料、ココア飲料、スポーツ飲料、機能性飲料、イオン飲料、ビタミン補給飲料、栄養補給バランス飲料、赤ワイン等の果実酒、コンソメスープ、ポタージュスープ、クリームスープ、中華スープ等の各種スープ、味噌汁、清汁、シチュウ、カレー、グラタンなどの液状の最終食品や、蛋白質・リン・カリウム調整食品、塩分調整食品、油脂調整食品、整腸作用食品、カルシウム・鉄・ビタミン強化食品、低アレルギー食品、濃厚流動食、ミキサー食、及びキザミ食等の特殊食品や治療食の液状食品、醤油、ソースなどの液状調味料を挙げることができる。これらに直接、本発明の液状食品用増粘化剤を添加して増粘させることができる。
また、本発明の液状組成物用増粘化剤には、本発明の効果に悪影響を及ぼさない限度で、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル(モノグリセリン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセライド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル)、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート)、レシチン、ステアロイル乳酸塩(ナトリウムもしくはカルシウム)、ユッカ抽出物等の乳化剤、クエン酸、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、コハク酸、コハク酸ナトリウム、酒石酸、酒石酸ナトリウム、酒石酸水素カリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、塩酸、塩酸ナトリウム、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、グルコン酸、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、エリソルビン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、フィチン酸等の有機酸、無機酸やその塩類を添加することができる。更には、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、マンニトール等の糖アルコール類、スクラロース、アスパルテーム、ステビア、アセスルファムカリウム、ソーマチン、サッカリン等の高甘味度甘味料類、カテキン、カルニチン、グルコサミン、コンドロイチン、イソフラボン、リグナン、プロポリス、コラーゲン等の機能性素材等を添加することができる。更に、天然香料、合成香料等の香料類、カラメル色素等の着色料、調味料を添加することができる。
また、本発明の液状組成物用増粘化剤を液状組成物に添加する際の攪拌形態は、機械的攪拌によっても、スプーンによる手攪拌によっても行うことができる。本発明の液状組成物用増粘化剤は、特に、スプーンによる手攪拌などの緩い攪拌条件でも液状組成物中にダマが発生することなく、速やかに分散・溶解し、かつ粘度発現性も良好である点で優れている。更には、嚥下補助のために使用する増粘化剤としての適性を有する。
以下、本発明の内容を以下の実施例、比較例を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。また、特に記載のない限り「部」とは、「重量部」、「%」は「重量%」を意味するものとする。文中*印のものは、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製、文中「※」印は三栄源エフ・エフ・アイ株式会社の登録商標であることを示す。
実験例1:増粘化剤の調製
(1)粉末状増粘多糖類(キサンタンガム)の評価
造粒(顆粒化)前のキサンタンガムの基礎物性として、粒度及び粘度を測定した。
粒度については、30メッシュ(500μm)、60メッシュ(250μm)、100メッシュ(100μm)、150メッシュ(100μm)、200メッシュ(75μm)の篩を重ね合わせ、各試料(表1に記載のキサンタンガム粉末各50g)を篩過(電磁振とう機使用、振幅1mm、3分間)した際の篩上の試料及び篩を通過した試料の重量を測定した。粉末状増粘多糖類(キサンタンガム)の粒度分布を各粒度の重量比(%)で示す(表1)。
Figure 2007124954
注1)粒度調整品として、ビストップ※D-3000-DF-C*を使用した。
粘度については、300mLビーカーに80℃のイオン交換水200mLを測りとり、プロペラ攪拌機で攪拌(1000rpm)しながら、各試料(表1に記載のキサンタンガム粉末各1g)を添加し、10分間攪拌溶解した。溶液をスクリュー瓶に充填し、20℃の水槽で2時間冷却後、室温(25℃)に温度をあわせて粘度を測定した。粘度はB型回転粘度計、12rpm、ローターNo.3を用いて測定した。使用する粉末状増粘多糖類(キサンタンガム)の粘度を表2に示す。
Figure 2007124954
実施例1および比較例1〜3のいずれのキサンタンガムでも、粘度に大きな違いはなかった。
(2)増粘化剤の調製
下記表3の配合に従い、キサンタンガムとデキストリン(パインデックス#1、松谷化学社製)を、流動層造粒機(大河原製作所製、商品名 UNIGRATT)を用いて造粒(顆粒化)し、増粘化剤を調製した(実施例1、比較例1〜3)。キサンタンガムとデキストリンとの重量比は35:65であった。造粒(顆粒化)条件は、温風温度65℃で、仕込み量300gに対し100mLの脱イオン水を速度毎分10mL、スプレー圧4Kgf/cmで噴霧し、噴霧終了後5分間乾燥を行った。
Figure 2007124954
(3)増粘化剤の評価
(3)-1:粒度
(2)で得られた増粘化剤の粒度を測定した。16メッシュ(1000μm)、30メッシュ(500μm)、60メッシュ(250μm)、100メッシュ(100μm)、150メッシュ(100μm)、200メッシュ(75μm)の篩を重ね合わせ、各試料(表3に記載の増粘化剤顆粒各30g)を篩過(電磁振とう機使用、振幅1mm、3分間)した際の篩上の試料及び篩を通過した試料の重量を測定した。結果を表4に示す。
Figure 2007124954
実施例、比較例ともに、造粒後の増粘化剤の粒度は、150〜1000μmの粒径のものが85%以上を占めることが判った。
(3)-2:脱イオン水への分散性
実験例1(2)で得られた増粘化剤を用いて、脱イオン水への分散性を評価した。200mLビーカーに室温の脱イオン水を100mL量りとり、スパーテルで4回転/秒程の速度で攪拌しながら、各増粘化剤を3g添加した。同じ攪拌速度で更に30秒間攪拌後、スクリューびんに充填して、増粘化剤含有水溶液を調製した(実施例1−a、比較例1−a〜3−a)。ダマの発生の程度を目視にて確認した。結果を表5に示す。なお、脱イオン水への分散性は、表6の評価基準に準じた。
(3)-3:粘度発現性
得られた増粘化剤の粘度発現性について、200mLビーカーに室温のイオン交換水100mLを測りとり、スパーテルで4回転/秒程の速度で攪拌しながら、各増粘化剤を3g添加した。溶液をスクリュー瓶に充填し、増粘化剤含有水溶液調製直後(0分)及び調製後10分後に、粘度測定を行った。粘度はB型回転粘度計、12rpm、ローターNo.3を用いて測定した。結果を表5に示す。
Figure 2007124954
Figure 2007124954
粒子径75〜250μmの割合が85%以上であるキサンタンガム粉末(粒度調整多糖類)とバインダーとを混合して造粒(顆粒化)した増粘化剤(実施例1)は、イオン交換水において良好な粘度発現性(粘度の発現が早い)を示し、更には脱イオン水への分散性についても、ダマの発生が見られず良好であった(実施例1−a)。一方、比較例1−a〜2−aについては、粘度発現は良好である(粘度の発現は早い)ものの、ダマが多く見られ、更には、比較例3−aについては、ダマは見られないものの、粘度の発現が遅くなった。
実験例2:茶飲料へのとろみ付与
実験例1(2)で得られた増粘化剤(実施例1、比較例1〜3)を用いて、茶飲料へのとろみ付与を行い、各種評価を行った。200mLビーカーに室温(25℃)の茶飲料(「おーいお茶」:伊藤園製)を100mL量りとり、スパーテルで4回転/秒程の速度で攪拌しながら、各増粘化剤を3g添加した。同じ攪拌速度で更に30秒間攪拌後、スクリュー瓶に充填して、増粘化剤含有茶飲料を調製した(実施例1−b、比較例1−b〜3−b)。
得られた増粘化剤含有茶飲料について、分散性と粘度発現性を評価した。分散性はダマの発生の程度を目視で確認することにより、粘度発現性は増粘化剤含有茶飲料調製直後を0分として、室温(25℃)における粘度の経時変化から評価した。結果を表7に示す。なお、分散性の評価は表6の基準に準じた。
Figure 2007124954
粒子径75〜250μmの割合が85%以上であるキサンタンガム粉末(粒度調整多糖類)とバインダーとを混合して造粒した増粘化剤(実施例1)を使用すると、茶飲料に対する溶解直後の粘度発現が早く良好であり、更には茶飲料への分散性についても、ダマの発生が見られず良好であった(実施例1−b)。一方、比較例1〜2の増粘化剤を使用した場合、溶解直後の粘度発現は良好であるものの、ダマの発生が多く見られ、更には、比較例3の増粘化剤を使用した場合は、ダマの発生は見られないものの、溶解直後の粘度発現が遅くなった(比較例1−b〜3−b)。
更に、調製後30分経過後の増粘化剤含有茶飲料について、食感(食塊形成性及び付着性)の官能評価を行った。実施例1−b、比較例1−b、2−b、3−bともに、飲み込み時にまとまり感が感じられることより食塊を形成しやすく、咽頭へのへばりつきが少ないことより付着性が少なくなることが判った。
実験例3:酸性液状組成物へのとろみ付与(1)
実験例1(2)で得られた増粘化剤(実施例1および比較例3)を用いて、室温(25℃)でpH3の酸性液状組成物へのとろみ付与を行い、各種評価を行った。脱イオン水にクエン酸及びクエン酸三ナトリウムを加えて、クエン酸とクエン酸三ナトリウムの合計のモル濃度を0.05mol/L、pH3に調整した。実験例2と同様に増粘化剤を添加して酸性液状増粘溶液を調製した(実施例1−cおよび比較例3−c)。
得られた増粘化剤含有酸性液状組成物について、分散性と粘度発現性を評価した。分散性はダマの発生の程度を目視で確認することにより、粘度発現性は酸性液状増粘溶液調製直後を0分として、室温(25℃)における粘度の経時変化から評価した。結果を表8に示す。なお、分散性の評価は表6の基準に準じた。
Figure 2007124954
実施例1の増粘化剤を添加した酸性液状組成物(実施例1−c)は、増粘化剤の分散性が良く、ダマの発生が見られず、更には溶解直後の粘度発現が優れていた。一方、比較例3の増粘化剤を添加した試料(比較例3−c)は、増粘化剤の分散性は実施例1−cと同程度で優れているものの、溶解直後の粘度発現は劣っており、30分経過時の粘度も実施例1−cより低かった。
実験例4:酸性液状組成物へのとろみ付与(2)
実験例1(2)で得られた増粘化剤(実施例1および比較例3)を用いて、室温(25℃)でpH4.4の酸性液状組成物へのとろみ付与を行い、各種評価を行った。脱イオン水にクエン酸及びクエン酸三ナトリウムを加えて、クエン酸とクエン酸三ナトリウムの合計のモル濃度を0.005mol/L、pH4.4に調整した。実験例2と同様に増粘化剤を添加して酸性液状増粘溶液を調製した(実施例1−dおよび比較例3−d)。
得られた増粘化剤含有酸性液状組成物について、分散性と粘度発現性を評価した。分散性はダマの発生の程度を目視で確認することにより、粘度発現性は酸性液状増粘溶液調製直後を0分として、室温(25℃)における粘度の経時変化から評価した。結果を表9に示す。なお、分散性の評価は表6の基準に準じた。
Figure 2007124954
実施例1の増粘化剤を添加した酸性液状組成物(実施例1−d)は、増粘化剤の分散性が良く、ダマの発生が見られず、更には溶解直後の粘度発現が優れていた。一方、比較例3の増粘化剤を添加した試料(比較例3−d)は、増粘化剤の分散性、30分経過時の粘度は実施例1−dと同程度で優れているが、溶解直後の粘度発現が実施例1―dより低く、劣っていた。
実験例5:イオン飲料へのとろみ付与
実験例1(2)で得られた増粘化剤(実施例1および比較例3)を用いて、室温(25℃)でイオン飲料(「ポカリスエット」:大塚製薬製 ミネラル分 0.07%含有)へのとろみ付与を行い、各種評価を行った。当該イオン飲料に実験例2と同様に増粘化剤を添加して、増粘イオン飲料を調製した(実施例1−eおよび比較例3−e)。
得られた増粘化剤含有イオン飲料について、分散性と粘度発現性を評価した。分散性はダマの発生の程度を目視で確認することにより、粘度発現性は増粘イオン飲料調製直後を0分として、室温(25℃)における粘度の経時変化から評価した。結果を表10に示す。なお、分散性の評価は表6の基準に準じた。
Figure 2007124954
実施例1の増粘化剤を添加したイオン飲料(実施例1−e)は、増粘化剤の分散性が良く、ダマの発生が見られず、更には溶解直後の粘度発現が優れていた。一方、比較例3の増粘化剤を添加した試料(比較例3−e)は、増粘化剤の分散性は実施例1−eと同程度で優れるものの、溶解直後の粘度発現が劣っており、30分経過時の粘度も実施例1−eより低かった。
更に、調製後30分経過後の増粘化剤含有イオン飲料について、食感(食塊形成性及び付着性)の官能評価を行った。実施例1−eは飲み込み時にまとまり感が感じられることより食塊を形成しやすく、咽頭へのへばりつきが少ないことより付着性が少なくなることが判った。一方、比較例3−eはまとまり感が感じられず(食塊を形成しにくい)、飲み込みにくかった。
実験例6:牛乳へのとろみ付与
実験例1(2)で得られた増粘化剤(実施例1および比較例3)を用いて、室温(25℃)で牛乳(「メグミルク」;日本ミルクコミュニティ製、無脂乳固形分8.3%以上、乳脂肪分3.5%以上含有)へのとろみ付与を行い、各種評価を行った。前述の牛乳に実験例2と同様に増粘化剤を添加して、増粘化剤含有牛乳を調製した(実施例1−fおよび比較例3−f)。
得られた増粘化剤含有牛乳について、分散性と粘度発現性を評価した。分散性はダマの発生の程度を目視で確認することにより、粘度発現性は増粘化剤含有牛乳調製直後を0分として、室温(25℃)における粘度の経時変化から評価した。結果を表11に示す。なお、分散性の評価は表6の基準に準じた。
Figure 2007124954
実施例1の増粘化剤を添加した牛乳(実施例1−f)は、増粘化剤の分散性が良く、ダマの発生が見られず、更には溶解直後の粘度発現が優れていた。一方、比較例3の増粘化剤を添加した試料(比較例3−f)は、増粘化剤の分散性は実施例1−fと同程度で優れるものの、溶解直後から30分後まで殆ど増粘しなかった。また、底に溶け残りの沈殿を生じた。
更に、調製後30分経過後の増粘化剤含有与牛乳について、食感(食塊形成性及び付着性)の官能評価を行った。実施例1―fは飲み込み時にまとまり感が感じられることより食塊を形成しやすく、咽頭へのへばりつきが少ないことより付着性が少なくなることが判った。一方、比較例3―fは殆ど食塊を形成せず液状であり、飲み込みにくかった。
実験例7:オレンジジュースへのとろみ付与
実験例1(2)で得られた増粘化剤(実施例1および比較例3)を用いて、室温(25℃)でオレンジジュース(「サンキストオレンジ100%」;森永乳業製、pH4.0)へのとろみ付与を行い、各種評価を行った。当該オレンジジュースに実験例2と同様に増粘化剤を添加して、増粘オレンジジュースを調製した(実施例1−gおよび比較例3−g)。
得られた増粘化剤含有オレンジジュースについて、分散性と粘度発現性を評価した。分散性はダマの発生の程度を目視で確認することにより、粘度発現性は増粘オレンジジュース調製直後を0分として、室温(25℃)における粘度の経時変化から評価した。結果を表12に示す。なお、分散性の評価は表6の基準に準じた。
Figure 2007124954
実施例1の増粘化剤を添加したオレンジジュース(実施例1−g)は、増粘化剤の分散性が良く、ダマの発生が見られず、更には溶解直後の粘度発現が優れていた。一方、比較例3の増粘化剤を添加した試料(比較例3−g)は、増粘化剤の分散性は実施例1−gと同程度で優れるものの、溶解直後の粘度発現が劣っており、30分経過時の粘度も実施例1−gより低かった。
更に、調製後30分経過後の増粘化剤含有オレンジジュースについて、食感(食塊形成性及び付着性)の官能評価を行った。実施例1−gは飲み込み時にまとまり感が感じられることより食塊を形成しやすく、咽頭へのへばりつきが少ないことより付着性が少なくなることが判った。一方、比較例3−gはまとまり感が感じられず(食塊を形成しにくい)、飲み込みにくかった。
実験例8:コンソメスープへのとろみ付与
実験例1(2)で得られた増粘化剤(実施例1および比較例3)を用いて、60℃でコンソメスープへのとろみ付与を行い、各種評価を行った。ビーカーに、60℃に加温したコンソメスープ(「JALビーフコンソメ」(明治製菓製)1袋を160mLの脱イオン水に溶解したものを使用:pH6.3、ミネラル分0.48%、脂肪分0.19%含有)を100mL量りとり、スパーテルで4回転/秒程の速度で攪拌しながら、各増粘化剤を3g添加した。同じ攪拌速度で更に30秒間攪拌後、スクリュー瓶に充填して、増粘コンソメスープを調製した(実施例1−hおよび比較例3−h)。
60℃に保温した増粘化剤含有コンソメスープについて、分散性と粘度発現性を評価した。分散性はダマの発生の程度を目視で確認することにより、粘度発現性は増粘コンソメスープ調製直後を0分として、室温(25℃)における粘度の経時変化から評価した。結果を表13に示す。なお、分散性の評価は表6の基準に準じた。
Figure 2007124954
実施例1の増粘化剤を添加したコンソメスープ(実施例1−h)は、増粘化剤の分散性が良く、ダマの発生が見られず、更には溶解直後の粘度発現が優れていた。一方、比較例3の増粘化剤を添加して試料(比較例3−h)は、増粘化剤の分散性は実施例1−hと同程度で優れるものの、溶解直後から30分後まで殆ど増粘しなかった。
更に、調製後30分経過後の増粘化剤含有コンソメスープについて、食感(食塊形成性及び付着性)の官能評価を行った。実施例1−hは飲み込み時にまとまり感が感じられることより食塊を形成しやすく、咽頭へのへばりつきが少ないことより付着性が少なくなることが判った。一方、比較例3−hは殆ど食塊を形成せず液状であり、飲み込みにくかった。
本発明により、あらゆる液状組成物(液状食品)のとろみ付与に使用可能であり、手攪拌のような緩い攪拌条件でも優れた分散性(ダマになりにくい)と粘度発現性(粘度の発現が早く、増粘効果が高い)を有する増粘化剤を提供できる。更には、嚥下補助のために使用する増粘化剤として優れた適性を有する増粘化剤を提供できる。

Claims (4)

  1. 下記に示す(1)及び(2)を含む混合物を造粒してなる液状組成物用増粘化剤;
    (1)粉末状増粘多糖類であって、当該粉末の粒子径が75〜250μmの範囲内にあるものの割合が少なくとも70重量%以上である粉末状増粘多糖類。
    (2)デキストリン、澱粉及び糖類から選択される少なくとも1種のバインダー。
  2. 増粘化剤の用途が嚥下補助用である、請求項1に記載の液状組成物用増粘化剤。
  3. 請求項1に記載の増粘化剤を添加することによりとろみが付与された液状組成物。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の増粘化剤を添加することによる、液状組成物にとろみを付与する方法。

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