JP2007123569A - 電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造方法およびその製造装置 - Google Patents

電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造方法およびその製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007123569A
JP2007123569A JP2005313965A JP2005313965A JP2007123569A JP 2007123569 A JP2007123569 A JP 2007123569A JP 2005313965 A JP2005313965 A JP 2005313965A JP 2005313965 A JP2005313965 A JP 2005313965A JP 2007123569 A JP2007123569 A JP 2007123569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chemical conversion
foil
electrolytic
aluminum
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005313965A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4641486B2 (ja
Inventor
Junichi Kiyozawa
潤一 清澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichicon Corp
Original Assignee
Nichicon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichicon Corp filed Critical Nichicon Corp
Priority to JP2005313965A priority Critical patent/JP4641486B2/ja
Publication of JP2007123569A publication Critical patent/JP2007123569A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4641486B2 publication Critical patent/JP4641486B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

【課題】液中給電に用いた給電用電解液に含まれていたアンモニウムイオンの化成液中への持ち込みを確実に防止可能な電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造方法、およびその製造装置を提供する。
【解決手段】アンモニウムイオンを含有する給電用電解液230を用いて液中給電を行った後、電解洗浄液240中でアルミニウムエッチング箔21を陽極として電解し、アルミニウムエッチング箔21に強固に付着しているアンモニウムイオンを電気化学的に強制的に脱離させる。この操作により、後段に位置する化成液260にアンモニウムイオンが持ち込まれないので、化成液の比抵抗やpHを安定させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造方法、およびその製造装置に関するものである。
一般的に電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造工程において電解液を介してアルミニウム箔に間接的に給電する方法である液中給電法は、アルミニウムエッチング箔との直接的な電気接点がないため、ローラ給電法と比較しアルミニウム箔の溶断がなくなるなど、連続高速電解化成処理方法として非常に優れている(例えば特許文献1および非特許文献1、2参照)。
このような液中給電を採用した中高電圧用の化成機は、従来、図4に示すように、複数の化成槽17、20を有するとともに、化成槽17、20の間には、給電用電解液が貯留された液中給電槽18、および純水が貯留された純水洗浄槽19が配置されており、給電用電解液中でアルミニウムエッチング箔16を陰極として給電する。
給電用電解液としては、例えば飽和ジカルボン酸アンモニウム塩の水溶液が用いられており、純水洗浄槽19では、給電用電解液に含まれていたアンモニウムイオンや飽和ジカルボン酸イオンを除去するための純水洗浄が行われる。
多段定電圧化成では、印加電圧が低い場合、化成槽の全段でホウ酸アンモニウム塩の水溶液を化成液として使用するが、印加電圧が高い場合、火花発生防止のため、比抵抗の高いホウ酸単独水溶液を化成液として使用することがある。
特開昭60−155699号公報 中島保夫,他3名,「電解コンデンサ用アルミニウム箔の液中給電化成法におけるIrO2/Ti型金属電極と電解の安定性」,電気化学及び工業物理化学,社団法人電気化学協会,平成8年1月5日,第64巻,第1号,p.80−82 中島保夫、他5名,「電解コンデンサー用アルミニウム箔の液中給電化成技術の開発と実用化」,電気化学及び工業物理化学,社団法人電気化学協会,平成8年7月5日,第64巻,第7号,p.801−804
しかしながら、従来の化成機では、純水洗浄槽19を増やしても、後段の化成槽20へのアンモニウムイオンの持ち込みを防止できないという問題点がある。
かかる問題点について本願発明者が種々検討を行った結果、以下の知見が得られた。
すなわち、化成処理によってアルミニウムエッチング箔16の表面に結晶性酸化アルミニウムからなる陽極酸化膜を形成した後、液中給電処理を行うと、アルミニウムエッチング箔16が陰分極されるため、陽イオンであるアンモニウムイオンはアルミニウムエッチング箔16に電気化学的に引き寄せられ、かかるアンモニウムイオンは、水素がアルミニウムエッチング箔16表面に形成されている結晶性酸化アルミニウムを通過する際に発生した微細な空孔に吸着していると考えられる。
液中給電処理時にアルミニウムエッチング箔16に物理的に付着しただけのアンモニウムイオンや飽和ジカルボン酸イオン等は純水洗浄で比較的容易に除去できるが、結晶性酸化アルミニウム中に封入されたアンモニウムイオンは純水洗浄では除去できず、後段の化成槽20で陽極酸化を行った際、陽分極されたアルミニウムエッチング箔16から化成液中にアンモニウムイオンが移動する。
このようなアンモニウムイオンの化成液中への持ち込みは、高電圧化成においてホウ酸単独化成液の比抵抗低下を招き、それに伴う化成液の火花電圧低下により、火花が発生し、アルミニウム化成電極箔にピンホールが発生する原因となる。
また、アンモニウムイオンの持ち込みは、このような火花発生の原因となるだけでなく、化成液のpHも変動させるため、化成液の調整を頻繁に行う必要があるので、多大な手間がかかる。さらに、薬品使用量や排液量の増大を招くため、高電圧化成以外の化成においても大きな問題である。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、液中給電に用いた給電用電解液に含まれていたアンモニウムイオンの化成液中への持ち込みを確実に防止できる電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造方法、およびその製造装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、アルミニウムエッチング箔が複数の化成槽に貯留されている各化成液中に順次、連続的に浸漬するように当該エッチング箔を走行させながら当該エッチング箔の表面に陽極酸化皮膜を形成する電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造方法において、
前記複数の化成槽のいずれかの間に配置された液中給電槽に貯留され、アンモニウムイオンを含有する給電用電解液中で前記エッチング箔を陰極として液中給電し、前記液中給電槽の次段で電解洗浄槽に貯留されている電解洗浄液中で前記エッチング箔を陽極として電解し、当該エッチング箔に保持されているカチオンを脱離させ、しかる後に、当該液中給電槽よりも後段側に位置する前記化成槽での陽極酸化を行うことを特徴とする。
また、本発明では、アルミニウムエッチング箔の走行経路に沿って複数の化成槽が配置され、前記エッチング箔が前記複数の化成槽に貯留されている各化成液中に順次、連続的に浸漬するように当該エッチング箔を走行させながら当該エッチング箔の表面に陽極酸化皮膜を形成する電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造装置において、
前記複数の化成槽のいずれかの間には、アンモニウムイオンを含有する給電用電解液中で前記エッチング箔を陰極として給電する液中給電槽を備え、当該液中給電槽の次段位置には、電解洗浄液中で前記エッチング箔を陽極として電解する電解洗浄槽を備えていることを特徴とする。
本発明では、アンモニウムイオンを含有する給電用電解液を用いて液中給電を行った後、電解洗浄液中で前記エッチング箔を陽極として電解し、エッチング箔に強固に付着しているアンモニウムイオンを電気化学的に強制的に脱離させる。
このため、後段に位置する化成液にアンモニウムイオンが持ち込まれないので、化成液の比抵抗やpHを安定させることができる。
また、電解洗浄であれば、液温を上げなくてもアンモニウムイオンを脱離させることができるため、液中給電を行う前に形成された陽極酸化皮膜を劣化させることがない。
本発明において、前記電解洗浄液中での前記エッチング箔に対する印加電圧を、前記複数の化成槽のうち、前記液中給電槽の直前位置の化成槽での印加電圧と同電位にすることが好ましい。
このように構成すると、電解洗浄が行われる際、陽極酸化皮膜の形成は行われず、化成槽で形成された結晶性酸化アルミニウムを水素が通過する際に発生する微細な空孔を修復するだけである。
それ故、余分な皮膜生成がないため箔特性の悪化を抑制することができる。
本発明において、前記電解洗浄液は、例えば、飽和ジカルボン酸アンモニウムまたはアンモニアの水溶液である。
本発明において、前記電解洗浄液における飽和ジカルボン酸アンモニウムまたはアンモニアの濃度は、0.01〜50wt%であり、前記電解洗浄液の温度は、25〜55℃であることが好ましい。
本発明において、前記電解洗浄液中での前記エッチング箔に対する電流密度は、例えば0.5〜10A・dm-2であることが好ましい。
本発明において、前記電解洗浄液中での前記アルミニウムエッチング箔に対する電気量は、0.5〜10C・cm-2であることが好ましい。
本発明では、アンモニウムイオンを含有する給電用電解液を用いて液中給電を行った後、電解洗浄液中でアルミニウムエッチング箔を陽極として電解し、前記エッチング箔に強固に付着しているアンモニウムイオンを電気化学的に強制的に脱離させる。
このため、後段に位置する化成液にアンモニウムイオンが持ち込まれないので、化成液の比抵抗やpHを安定させることができる。従って、化成液の火花電圧低下に起因する火花の発生を防止でき、アルミニウム電極箔にピンホールが発生するのを防止できる。
また、化成液のpHも変動しないため、化成液の調整を頻繁に行う必要がなく、多大な手間がかからず、かつ、薬品使用量や排液量の低減を図ることができる。
また、電解洗浄であれば、液温を上げなくてもアンモニウムイオンを脱離させることができるため、液中給電を行う前に形成された陽極酸化皮膜を劣化させることがない。
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(化成機の構成)
図1は、本発明を適用した化成機(電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造装置)の構成を示す説明図である。図2は、本発明の作用を模式的に示す説明図である。
図1において、本発明を適用した化成機は、アルミニウムエッチング箔21の走行経路(矢印で示す)を規定する複数の駆動ローラやガイドローラを備えており、これらのローラによって規定された走行経路に沿って、化成槽22、液中給電槽23、電解洗浄槽24、純水洗浄槽25、化成槽26が配置されている。なお、アルミニウムエッチング箔21に対しては、初段の化成槽22で初段化成を行うための給電ローラ27が配置されている。
化成槽22、26には、化成電圧に応じて所定の化成液220、260が貯留されているとともに、複数枚の陰極板221、261が浸漬されており、これらの陰極板221、261の間をアルミニウムエッチング箔21が通過するようになっている。
給電ローラ27と陰極板221との間には第1の直流電源P1によって、アルミニウムエッチング箔21を陽極とするような定電圧が印加され、アルミニウムエッチング箔21は、化成液220中で陽極酸化されて表面に陽極酸化皮膜が形成される。
陰極板261と、後述する液中給電用の陽極板231との間には第2の直流電源P2によって、液中給電用の陽極板231を陽極とするような定電圧が印加されており、アルミニウムエッチング箔21は、陽極板231からの液中給電により、化成液260中で陽極酸化されて、陽極酸化皮膜が所定の厚さにまで成長するようになっている。
液中給電槽23には、飽和ジカルボン酸アンモニウム塩の水溶液からなる給電用電解液230が貯留されているとともに、複数枚の液中給電用の陽極板231が浸漬され、これらの陽極板231の間をアルミニウムエッチング箔21が通過するようになっている。
本形態では、液中給電槽23の次段には、飽和ジカルボン酸アンモニウム、またはアンモニアの水溶液からなる電解洗浄液240が貯留された電解洗浄槽24が配置されている。電解洗浄液240には、複数枚の電解洗浄用の陰極板241が配置され、これらの陰極板241の間をアルミニウムエッチング箔21が通過するようになっている。
ここで、陰極板241には、第1の直流電源P1によって、液中給電槽23の直前に位置する化成槽22の陰極板221と同電位が印加され、かつ、電解洗浄液240中でのアルミニウムエッチング箔21に対する印加電圧は、液中給電槽23の直前に位置する化成槽22での印加電圧と同電位である。このため、電解洗浄槽24では、アルミニウムエッチング箔21を陽極とした電解が行われる。ただし、電解洗浄槽24では、陽極酸化皮膜の形成は行われない。
純水洗浄槽25には、アルミニウムエッチング箔21から電解洗浄液240を洗い落とすための純水250が貯留されている。なお、化成槽26の後段には、他の化成槽や洗浄槽、乾燥炉等が配置されるが、それらの図示および説明は省略する。
(化成箔の製造方法)
このように構成した化成機によれば、アルミニウムエッチング箔21は、まず、化成槽22で、図2に断面を模式的に示すように、表面に化成処理が施され、表面に陽極酸化膜が形成される。
次に、アルミニウムエッチング箔21は、液中給電槽23で液中給電処理が施され、所定の電圧が印加される。その際、アルミニウムエッチング箔21は、陰分極されるため、陽イオンであるアンモニウムイオンはアルミニウムエッチング箔21に電気化学的に引き寄せられ、かかるアンモニウムイオンは、水素がアルミニウムエッチング箔21表面に形成されている陽極酸化皮膜(結晶性酸化アルミニウム)を通過する際に発生した微細な空孔に吸着すると考えられる。
次に、アルミニウムエッチング箔21は、電解洗浄槽24でアルミニウムエッチング箔21を陽極とした電解洗浄が行われる。ただし、電解洗浄槽24では、陰極板241には、化成槽22の陰極板221と同電位が印加され、かつ、電解洗浄液240中でのアルミニウムエッチング箔21に対する印加電圧は、化成槽22での印加電圧と同電位であるため、陽極酸化皮膜の形成は行われず、化成槽22で形成された結晶性酸化アルミニウムを水素が通過する際に発生する微細な空孔を修復するだけである。
この電解洗浄液240における飽和ジカルボン酸アンモニウム、またはアンモニアの濃度は、0.01〜50wt%が好ましく、電解洗浄液240の温度は、25〜55℃で行われる。
また、電解洗浄液240中でのアルミニウムエッチング箔21に対する電流密度は、0.5〜10A・dm-2であることが好ましく、電解洗浄液240中でのアルミニウムエッチング箔21に対する電気量は、0.5〜10C・cm-2に設定される。
このような電解洗浄処理では、液中給電処理時にアルミニウムエッチング箔21に物理的に付着しただけのアンモニウムイオンや飽和ジカルボン酸イオンは電解洗浄液240に接触しただけで比較的容易に除去される。
また、結晶性酸化アルミニウム中に封入されたアンモニウムイオンは、電解洗浄液240との接触だけでは除去できないが、電解洗浄槽24では、アルミニウムエッチング箔21が陽分極される。このため、アルミニウムエッチング箔21に強固に付着していたアンモニウムイオンは、電気化学的に強制的に脱離させられる。
次に、アルミニウムエッチング箔21は、純水洗浄槽25で電解洗浄液240が洗浄された後、化成槽26で化成され、陽極酸化皮膜が所定の厚さにまで成長する。
(本形態の効果)
このように、本形態によれば、アルミニウムエッチング箔21の陽極酸化皮膜中に強固に付着していたアンモニウムイオンは、電解洗浄液240中での電解洗浄により確実に除去され、後段に位置する化成液260に持ち込まれないので、化成液の比抵抗やpHを安定させることができる。
従って、化成液の火花電圧低下に起因する火花の発生を防止でき、アルミニウム電極箔にピンホールが発生するのを防止できる。また、化成液のpHも変動しないため、化成液の調整を頻繁に行う必要がなく、多大な手間がかからず、かつ、薬品使用量や排液量の低減を図ることができる。
また、電解洗浄であれば、液温を上げなくてもアンモニウムイオンを脱離させることができるため、液中給電を行う前に形成された陽極酸化皮膜を劣化させることがない。
また、電解洗浄槽24でアルミニウムエッチング箔21を陽極とした電解洗浄が行われる際、陰極板241には、化成槽22の陰極板221と同電位が印加され、かつ、電解洗浄液240中でのアルミニウムエッチング箔21に対する印加電圧は、化成槽22での印加電圧と同電位であるため、陽極酸化皮膜の形成は行われず、化成槽22で形成された結晶性酸化アルミニウムを水素が通過する際に発生する微細な空孔を修復するだけである。それ故、余分な皮膜が生成されず、箔特性の悪化を抑制することができる。
図3は、本発明の実施例に係る高電圧用の化成機(電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造装置)の構成を示す説明図である。
図3において、本発明を適用した高電圧用の化成機は、アルミニウムエッチング箔1の走行経路(矢印で示す)を規定する複数の駆動ローラやガイドローラを備えており、これらのローラによって規定された走行経路に沿って、給電ローラ2、純水ボイル槽3、化成槽4、液中給電槽6、電解洗浄槽8、純水洗浄槽(図示せず)、化成槽10、12、純水洗浄槽14、乾燥炉(図示せず)、巻き上げローラ15等が配置されている。ここで、給電ローラ2は、アルミニウムエッチング箔21に初段の化成槽4で初段化成を行うための給電を行う。
化成槽4、10、12には、化成電圧に応じて所定の化成液40、100、120が貯留されているとともに、複数枚の陰極板41、101、121が浸漬されており、これらの陰極板41、101、121の間をアルミニウムエッチング箔1が通過するようになっている。
本形態において、印加電圧が低い化成槽4では、ホウ酸アンモニウムの水溶液を化成液40として使用し、印加電圧が高い化成槽10、12では、火花発生防止のため、比抵抗の高いホウ酸単独水溶液を化成液100、120として使用している。
給電ローラ2と陰極板41との間には第1の直流電源P1によって、アルミニウムエッチング箔1を陽極とするような定電圧が印加され、アルミニウムエッチング箔1は、化成液40中で陽極酸化されて表面に陽極酸化皮膜が形成される。
陰極板101、121と、後述する液中給電用の陽極板61との間には第2の直流電源P2によって、液中給電用の陽極板61を陽極とするような定電圧が印加されており、アルミニウムエッチング箔1は、陽極板61からの液中給電により、化成液100、120中で陽極酸化されて、陽極酸化皮膜が所定の厚さにまで成長するようになっている。
液中給電槽6には、飽和ジカルボン酸アンモニウム塩の水溶液からなる給電用電解液60が貯留されているとともに、複数枚の液中給電用の陽極板61が浸漬され、これらの陽極板61の間をアルミニウムエッチング箔1が通過するようになっている。
本形態では、液中給電槽6の次段には、飽和ジカルボン酸アンモニウムまたはアンモニアの水溶液からなる電解洗浄液80が貯留された電解洗浄槽8が配置されている。電解洗浄液80には、複数枚の電解洗浄用の陰極板81が配置され、これらの陰極板81の間をアルミニウムエッチング箔1が通過するようになっている。
ここで、陰極板81には、第1の直流電源P1によって、液中給電槽6の直前に位置する化成槽4の陰極板41と同電位が印加され、かつ、電解洗浄液80中でのアルミニウムエッチング箔1に対する印加電圧は、液中給電槽6の直前に位置する化成槽4での印加電圧と同電位である。このため、電解洗浄槽8では、アルミニウムエッチング箔1を陽極とした電解が行われる。ただし、電解洗浄槽8では、陽極酸化皮膜の形成は行われない。
このように構成した化成機によれば、アルミニウムエッチング箔1は、まず、純水ボイル槽3でアルミニウム水和物の形成が行われた後、化成槽4で化成処理が施され、表面に陽極酸化皮膜が形成される。次に、液中給電槽6で液中給電処理が施され、所定の電圧が印加される。次に、電解洗浄槽8でアルミニウムエッチング箔1を陽極とした電解洗浄が行われる。ただし、電解洗浄槽8では、陽極酸化皮膜の形成は行われない。次に、アルミニウムエッチング箔1は、純水洗浄槽(図示せず)で電解洗浄液80が洗浄された後、化成槽10、12で化成され、陽極酸化皮膜が所定の厚さにまで成長する。
(評価結果)
このような化成方法および化成機でアルミニウム電極箔を製造する際、その化成条件を表1に示すように設定し、各条件で製造したアルミニウム電極箔について、皮膜耐電圧および静電容量を測定した。その結果を表1に示す。
なお、アルミニウムエッチング箔の付着アンモニウムイオンの定量は、化成機で電解洗浄処理を行った後の試料箔を採取した後、さらに電解抽出し、この抽出液からアンモニウムイオンの定量分析を行って求めた。
また、皮膜耐電圧および静電容量の測定は、化成電極箔を10cm2に切断した試験片を用意し、皮膜耐電圧はホウ酸70g/L、85℃の水溶液中で2.0mA/5cm2で定電流を印加し所望電圧の90%の電圧に到達後、5分間保持したときの電圧を皮膜耐電圧値とした。
静電容量は、ホウ酸アンモニウム80g/L、30℃の水溶液にて測定した。なお、付着アンモニウムイオン量および皮膜耐電圧、静電容量は各n=10の平均値である。
Figure 2007123569
表1より明らかなように、液中給電後、純水による流水洗浄を行い、純水液温を25、45、65℃と変化させた従来例1〜3で作製したアルミニウム電極箔では、付着アンモニウムイオン量が変化しておらず、純水による流水洗浄だけでは付着アンモニウムイオン量が低減されないことが分かる。ただし、箔特性については、特に変化は観られない。
これに対して、アンモニアの水溶液、ホウ酸の水溶液、アジピン酸、セバシン酸アンモニウム、アジピン酸アンモニウム、マレイン酸アンモニウムの水溶液を電解洗浄液80として用いた実施例1〜6に係るアルミニウム電極箔は、従来例1と比較して、付着アンモニウムイオン量が低減しており、かつ、箔特性については皮膜耐圧、および静電容量が同等であるという結果が得られた。
アジピン酸アンモニウムの水溶液を電解洗浄液80として用い、かつ、その濃度を0.01〜50wt%と変化させた実施例7〜11に係るアルミニウム化成電極箔は、従来例1と比較して、付着アンモニウムイオン量が低減していることが確認できた。なお、溶質濃度が0.005wt%では付着量が多くなり(比較例1)、60wt%では付着量が多くなり、かつCV積が低下するので好ましくない(比較例2)。一方、箔特性については皮膜耐電圧、および静電容量が同等であるという結果が得られた。
アジピン酸アンモニウムの水溶液を電解洗浄液80として用い、電解洗浄時の電流密度を0.5〜10A・dm-2まで変化させた実施例12〜16は、従来例1と比較して、付着アンモニウムイオン量が低減し、かつ、箔特性については皮膜耐圧、および静電容量が同等であるという結果が得られた。なお、電流密度が0.2A・dm-2では十分な洗浄効果が得られず(比較例3)、15A・dm-2の場合も洗浄効果が低減するので(比較例4)、好ましくない。
アジピン酸アンモニウムの水溶液を電解洗浄液80として用い、電解洗浄時の電気量を0.5〜10C・cm-2まで変化させた実施例17〜21は、従来例1と比較して、付着アンモニウムイオン量が低減し、かつ、箔特性については、電気量が多いほど皮膜耐電圧が高い傾向が得られたが、静電容量についてはやや低下する傾向を示した。なお、電気量0.2C・cm-2では洗浄効果が低下し(比較例5)、15C・cm-2ではCV積が低下するので(比較例6)、好ましくない。
アジピン酸アンモニウムの水溶液を電解洗浄液80として用い、電解洗浄時の電解洗浄液80の液温を25〜55℃まで変化させた実施例22〜25は、従来例1と比較して、付着アンモニウムイオン量が低減し、かつ、液温が高い方が付着量は少なくなる傾向が観られた。一方箔特性についても液温で箔特性が変化する傾向が確認でき、皮膜耐電圧は液温が高い方がやや高く、静電容量については液温が高い方がやや低下した。なお、液温20℃では洗浄効果が低下し(比較例7)、65℃ではCV積が低下するので(比較例8)、好ましくない。
また、上記の評価以外にも種々の評価を行った結果、使用する薬品のコストや溶解性等を考慮すると、電解洗浄液240としては、飽和ジカルボン酸アンモニウムまたはアンモニアの水溶液が好ましく、その濃度は、0.01〜50wt%が好ましい。また、電解洗浄液240の温度は、25〜55℃が好ましく、電解洗浄液240中でのアルミニウムエッチング箔21に対する電流密度は、0.5〜10A・dm-2、電解洗浄液240中でのアルミニウムエッチング箔21に対する電気量は、0.5〜10C・cm-2が好ましい。
なお、本発明は実施例に限定されるものではなく、化成前処理皮膜形成工程、酸性溶液浸漬や熱処理による減極処理工程、耐水性向上工程等公知の製造方法を適宜採用できることはいうまでもない。
本発明を適用した化成機(電解コンデンサ用電極箔の製造装置)の構成を示す説明図である。 本発明の作用を模式的に示す説明図である 本発明の実施例に係る高圧用の化成機(電解コンデンサ用電極箔の製造装置)の構成を示す説明図である。 従来の化成機(電解コンデンサ用電極箔の製造装置)の構成を示す説明図である。
符号の説明
1、16、21 アルミニウムエッチング箔
2、27、28 給電ローラ
3 純水ボイル槽
4、10、12、17、20、22、26 化成槽
6、18、23 液中給電槽
8、24 電解洗浄槽
14、19、25 純水洗浄槽
15 巻き上げローラ
30、140、190、250 純水
40、170、220 化成液(低圧用)
41、171、221 陰極板
60、180、230 給電用電解液
61、181、231 陽極板
80、240 電解洗浄液
81、241 陰極板
100、120、200、260 化成液(高圧用)
101、121、201、261 陰極板
P1、P2 直流電源

Claims (7)

  1. アルミニウムエッチング箔が複数の化成槽に貯留されている各化成液中に順次、連続的に浸漬するように当該エッチング箔を走行させながら当該エッチング箔の表面に陽極酸化皮膜を形成する電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造方法において、
    前記複数の化成槽のいずれかの間に配置された液中給電槽に貯留され、アンモニウムイオンを含有する給電用電解液中で前記エッチング箔を陰極として液中給電し、
    前記液中給電槽の次段で電解洗浄槽に貯留されている電解洗浄液中で前記エッチング箔を陽極として電解することを特徴とする電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造方法。
  2. 前記電解洗浄液中での前記エッチング箔に対する印加電圧を、前記複数の化成槽のうち、前記液中給電槽の直前位置の化成槽での印加電圧と同電位にしたことを特徴とする、請求項1に記載の電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造方法。
  3. 前記電解洗浄液は、飽和ジカルボン酸アンモニウムまたはアンモニアの水溶液であることを特徴とする、請求項1または請求項2記載の電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造方法。
  4. 前記電解洗浄液における飽和ジカルボン酸アンモニウムまたはアンモニアの濃度が0.01〜50wt%であり、前記電解洗浄液の温度が25〜55℃であることを特徴とする、請求項3に記載の電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造方法。
  5. 前記電解洗浄液中での前記エッチング箔に対する電流密度が0.5〜10A・dm-2であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造方法。
  6. 前記電解洗浄液中での前記エッチング箔に対する電気量が0.5〜10C・cm-2であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造方法。
  7. アルミニウムエッチング箔の走行経路に沿って複数の化成槽が配置され、前記エッチング箔が前記複数の化成槽に貯留されている各化成液中に順次、連続的に浸漬するように当該エッチング箔を走行させながら当該エッチング箔の表面に陽極酸化皮膜を形成する電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造装置において、
    前記複数の化成槽のいずれかの間には、アンモニウムイオンを含有する給電用電解液中で前記エッチング箔を陰極として給電する液中給電槽を備え、
    当該液中給電槽の次段位置には、電解洗浄液中で前記エッチング箔を陽極として電解する電解洗浄槽を備えていることを特徴とする電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造装置。
JP2005313965A 2005-10-28 2005-10-28 電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造方法およびその製造装置 Active JP4641486B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005313965A JP4641486B2 (ja) 2005-10-28 2005-10-28 電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造方法およびその製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005313965A JP4641486B2 (ja) 2005-10-28 2005-10-28 電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造方法およびその製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007123569A true JP2007123569A (ja) 2007-05-17
JP4641486B2 JP4641486B2 (ja) 2011-03-02

Family

ID=38147082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005313965A Active JP4641486B2 (ja) 2005-10-28 2005-10-28 電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造方法およびその製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4641486B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101819886A (zh) * 2010-04-27 2010-09-01 四川中雅科技有限公司 防止化成过程中电流跳变的电极箔制造方法
CN101826397A (zh) * 2010-04-27 2010-09-08 四川中雅科技有限公司 中高压铝电解电容器用电极箔的五级制造方法
WO2013190756A1 (ja) 2012-06-22 2013-12-27 昭和電工株式会社 コンデンサの製造方法
WO2018146931A1 (ja) * 2017-02-10 2018-08-16 日本軽金属株式会社 電極ホルダおよびアルミニウム電解コンデンサ用電極の製造方法
CN110057714A (zh) * 2019-05-22 2019-07-26 上海汉邦联航激光科技有限公司 用于可降解金属增材制造样品的降解速率测试装置及方法
CN113555222A (zh) * 2021-07-20 2021-10-26 雅安旭光电子材料有限公司 一种超高压铝电解电容器阳极箔及其制备方法
WO2022181667A1 (ja) * 2021-02-26 2022-09-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 電解コンデンサの製造方法
CN115198330A (zh) * 2022-07-21 2022-10-18 新疆金泰新材料技术股份有限公司 一种中高压化成箔的多级化成处理装置及方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102543478B (zh) * 2012-01-13 2013-11-06 西安交通大学 一种提高低压阳极铝箔比容的方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08296088A (ja) * 1995-04-24 1996-11-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法
JP2002246273A (ja) * 2001-02-14 2002-08-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体電解コンデンサの製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08296088A (ja) * 1995-04-24 1996-11-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法
JP2002246273A (ja) * 2001-02-14 2002-08-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体電解コンデンサの製造方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101819886A (zh) * 2010-04-27 2010-09-01 四川中雅科技有限公司 防止化成过程中电流跳变的电极箔制造方法
CN101826397A (zh) * 2010-04-27 2010-09-08 四川中雅科技有限公司 中高压铝电解电容器用电极箔的五级制造方法
WO2013190756A1 (ja) 2012-06-22 2013-12-27 昭和電工株式会社 コンデンサの製造方法
US9607770B2 (en) 2012-06-22 2017-03-28 Show A Denko K.K. Method for producing capacitor
CN110268492A (zh) * 2017-02-10 2019-09-20 日本轻金属株式会社 电极夹具和铝电解电容器用电极的制造方法
WO2018146931A1 (ja) * 2017-02-10 2018-08-16 日本軽金属株式会社 電極ホルダおよびアルミニウム電解コンデンサ用電極の製造方法
CN110268492B (zh) * 2017-02-10 2021-03-02 日本轻金属株式会社 电极夹具和铝电解电容器用电极的制造方法
TWI757393B (zh) * 2017-02-10 2022-03-11 日商日本輕金屬股份有限公司 電極夾具及鋁電解電容器用電極之製造方法
US11332841B2 (en) 2017-02-10 2022-05-17 Nippon Light Metal Company, Ltd. Electrode holder, and method for producing electrode for aluminum electrolytic capacitor
CN110057714A (zh) * 2019-05-22 2019-07-26 上海汉邦联航激光科技有限公司 用于可降解金属增材制造样品的降解速率测试装置及方法
CN110057714B (zh) * 2019-05-22 2024-03-15 上海汉邦联航激光科技有限公司 用于可降解金属增材制造样品的降解速率测试装置及方法
WO2022181667A1 (ja) * 2021-02-26 2022-09-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 電解コンデンサの製造方法
CN113555222A (zh) * 2021-07-20 2021-10-26 雅安旭光电子材料有限公司 一种超高压铝电解电容器阳极箔及其制备方法
CN113555222B (zh) * 2021-07-20 2022-10-11 雅安旭光电子材料有限公司 一种超高压铝电解电容器阳极箔及其制备方法
CN115198330A (zh) * 2022-07-21 2022-10-18 新疆金泰新材料技术股份有限公司 一种中高压化成箔的多级化成处理装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4641486B2 (ja) 2011-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4641486B2 (ja) 電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造方法およびその製造装置
KR100210884B1 (ko) 전해수 생성 방법 및 이를 위한 장치
JP2737643B2 (ja) 電解活性水の生成方法および生成装置
KR0142607B1 (ko) 전해 활성수 생성 및 반도체 기판의 웨트 처리
JP2859081B2 (ja) ウェット処理方法及び処理装置
TW442442B (en) Apparatus and method for manufacturing electrolytic ionic water and washing method using electrolytic ionic water
JP3313263B2 (ja) 電解水生成方法及びその生成装置、半導体製造装置
JP5370188B2 (ja) 陽極酸化膜の製造方法
CN114411157A (zh) 一种铝箔残留氯离子的清洗方法及其应用
JP2007103798A (ja) 電解コンデンサ用アルミニウム電極箔の製造方法
JP2001191076A (ja) 電解水の製造方法、洗浄水、及び洗浄方法
JP6347547B2 (ja) 洗浄廃水の電気透析装置及び電気透析方法
JP4811939B2 (ja) 電解コンデンサ用電極箔の化成方法
US3425920A (en) Electrolytic method of regenerating organic acid cleaning solution for ferrous metals
JP2018158276A (ja) キャパシタ及び脱塩装置
CN1195906C (zh) 金属精加工装置及利用该装置的金属精加工方法
JP6242962B2 (ja) 電解液中の少なくとも一つの汚染性カチオン濃度を低下させる方法
JP2010003996A (ja) アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法
KR20020023633A (ko) 세정수의 제조방법과 제조장치 및 세정수
CN212335350U (zh) 一种膜电解法再生贵金属电镀液的装置
US3766030A (en) Method of electropolishing
CN111593397A (zh) 一种膜电解法再生贵金属电镀液的装置和方法
JPH1092700A (ja) 固体電解コンデンサの製法およびその製造装置
JP2006196740A (ja) 電解コンデンサ用電極箔の製造装置及びこれを用いた製造方法
JP4758827B2 (ja) 電解コンデンサ用電極箔の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4641486

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250