JP2007121956A - カバー体のロック構造およびこの構造を備えた画像形成装置 - Google Patents

カバー体のロック構造およびこの構造を備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】所定の装置本体に対し挿脱可能に装着された構造物を被覆するべく設けられるカバー体の構造物に対する被覆状態を確実にロックすることができるようにする。
【解決手段】定着装置20の下流側を被覆する被覆姿勢S1と、定着装置20を外部に露出させる露出姿勢S2との間で姿勢変更可能に構成されたカバーユニット30の被覆姿勢S1をロックするロック構造であり、カバーユニット30には、被覆姿勢S1に姿勢設定された当該カバーユニット30を枠体171に係止する係止杆32と、この係止杆32の係止および係止解除を操作する回動操作片33とを備えてなる係止部材が設けられ、装置本体11には、定着装置20がカバーユニット30に覆われた状態で枠体171を装置本体11内に挿入するに際し当該カバーユニット30および回動操作片33との干渉で係止杆32を枠体171に係止させるように形状設定された係止案内部材95が設けられている。
【選択図】図9

Description

本発明は、所定の筐体に対し挿脱可能に装着された構造物を被覆するべく設けられるカバー体の被覆状態をロックするカバー体のロック構造およびこの構造を備えた画像形成装置に関するものである。
従来、特許文献1に記載されているような画像形成装置が知られている。この画像形成装置は、箱形を呈する筐体の頂部に設けられた画像読取部で原稿の画像を読み取り、この読み取った画像情報に基づき用紙にトナー像を転写する、いわゆる複写機として使用されるものである。かかる画像形成装置は、筐体内に感光体ドラム、帯電器、露光装置、現像装置等を備えてなる画像形成部と、周面同士が対向配置された加熱ローラおよび加圧ローラからなる定着装置を備えてなる定着部と、前記画像形成部へ給紙するべき用紙を貯留する給紙部とを備えて構成されている。そして、画像読取部で光学的に読み取られた原稿画像に基づく強弱を備えた露光装置からの光線が、帯電器によって一様な電荷が付与された軸心回りに回転している感光体ドラムの周面に照射されることにより当該感光体ドラムの周面に静電潜像が形成され、この静電潜像に向けて現像装置からトナーを供給することによりトナー像が形成され、このトナー像が給紙部から給紙された用紙に転写されるようになっている。転写処理後の用紙は、定着装置で加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ部を通過することによる加熱によって定着処理が施される。定着処理後の用紙は、筐体の外壁に設けられた排紙トレイに向けて排出される。
このような画像形成装置において、帯電器や露光装置等の各機器は、付帯部材を含めてユニット化され、このユニットが所定の枠体を介して筐体に対し着脱可能に構成され、枠体を筐体から引き出すことによって各機器の保守点検や交換作業、さらには紙詰りの解消作業などの各種のメンテナンス作業を容易に行い得るようになされている。
そして、特許文献1の画像形成装置においては、帯電器が付帯部材とともにユニット化された帯電ユニットも枠体に対して着脱可能になされている。かかる帯電ユニットは、枠体における感光体ドラムの直上位置に装着された状態で所定のロック構造によって枠体に固定されるようになっている。ロック構造は、一方の端部が軸回りに回動可能に枠体の一側部に装着された固定レバーの他方の端部に設けられた鈎止部と、枠体の前記鈎止部に対応した位置に当該鈎止部を係止し得るように設けられた係止部とから構成されている。そして、鈎止部を係止部に対応させた状態で固定レバーを下方に向けて押圧することにより、固定レバーが弾性変形で一旦撓んだ後に鈎止部が係止部に係止されるようになっている。
従って、枠体を筐体から引き出した状態で、帯電ユニットを枠体上に載置し、固定レバーを軸回りに回動操作して帯電ユニットを押さえたのち当該固定レバーを下方に向けて強く押圧することにより、固定レバーが弾性変形してその鈎止部が枠体の係止部に嵌り込んで係止され、これによって帯電ユニットが枠体に固定されることになる。この帯電ユニットが固定された枠体を筐体内に押し込むことによって帯電ユニットが筐体に装着された状態になる。
特開2005−241840号公報
しかしながら、特許文献1に記載のロック構造にあっては、筐体から引き出された状態の枠体に対して帯電ユニットを固定するべく固定レバーを下方に向けて押圧操作したにも拘わらず、押圧力が不足することで固定レバーの鈎止部が枠体の係止部に係合されない場合がある。そして、鈎止部が係止部に係合されないと、固定レバーによる帯電ユニットの固定が確実に行われないため、かかる状態で枠体を筐体内に押し込んでしまうと、帯電ユニットは極めて不安定な状態で筐体に装着されたことになるため、以後の画像形成装置の稼働時に感光体ドラムの周面に適正に電荷を付与し得なくなり、適正な画像形成処理に支障を来すという不都合が生じる。
このような不都合の発生については、特許文献1を基に帯電ユニットを例に挙げて説明したが、帯電ユニットに限られるものではなく、現像装置や定着装置などの機器であっても、それらがユニット化されて枠体に対し着脱可能にされているものであって、カバー体を備えたものについて当てはまる。
本発明は、従来のかかる不都合の発生を防止するためになされたものであって、所定の筐体に対し挿脱可能に装着された構造物を被覆するべく設けられるカバー体の構造物に対する被覆状態を確実にロックすることができるカバー体のロック構造およびこの構造を備えた画像形成装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、所定の筐体に対し挿脱可能な枠体に支持された構造物の少なくとも一部を被覆する被覆姿勢と、筐体から引き出された前記構造物の被覆を解消して当該構造物の前記少なくとも一部を外部に露出させる露出姿勢との間で姿勢変更可能に構成されたカバー体の前記被覆姿勢をロックするカバー体のロック構造であって、前記カバー体には、被覆姿勢に姿勢設定された当該カバー体を前記枠体に係止する係止部と、この係止部の係止および係止解除を操作する操作部とを備えてなる係止部材が設けられ、前記筐体には、前記構造物が前記カバー体に覆われた状態で前記枠体を筐体内に挿入するに際し当該カバー体および前記操作部との干渉で前記係止部を枠体に係止させるように形状設定された係止案内部材が設けられていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、筐体から枠体を引き出した状態でカバー体を露出姿勢に姿勢設定することにより、構造物に対してメンテナンス操作を施したり、構造物を新旧交換したりすることができる。そして、カバー体を露出姿勢から被覆姿勢に姿勢変更することにより構造物を覆った状態で枠体を筐体内に押し込んでいくと、係止案内部材がカバー体および係止部材の操作部と干渉して係止部を枠体に強制的に係止させるため、たとえカバー体の構造物に対する被覆が不完全で係止部が枠体に係止されていない状態で枠体を筐体内に押し込んでも、枠体が筐体内に押し込まれることによってカバー体の係止部は枠体に確実に係止されることになる。
このように、構造物がカバー体に覆われた状態で枠体を筐体内に挿入するに際し当該カバー体および操作部との干渉で係止部を枠体に係止させるように形状設定された係止案内部材を筐体に設けることによって、枠体を筐体内に押し込めば、カバー体の係止部材が必ず枠体を係止するため、従来のように、カバー体が枠体に確実に固定されていない状態で枠体が筐体に押し込まれてしまい、これによってカバー体がその機能を確実に果たし得なくなるような不都合の発生が防止される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記カバー体は、前記枠体に設けられた第1軸回りに回動して被覆姿勢と露出姿勢との間で姿勢変更可能に前記枠体に装着されているとともに、所定の第1付勢部材の付勢力で露出姿勢に向かって付勢され、前記枠体は、前記係止部材の係止部が係合する係合部を有し、前記係止部材は、所定の第2軸回りに回動して前記係止部が前記係合部と係合する係合姿勢とこの係合が解除される解除姿勢との間で姿勢変更可能に構成されているとともに、所定の第2付勢部材の付勢力で係合姿勢に向かって付勢され、前記係止案内部材は、前記構造物が前記カバー体に覆われた状態で前記枠体が筐体内に挿入されるに際し、前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記カバー体を押圧しつつ前記係止部材を係合姿勢に向けて押圧した後に前記各押圧を解消するように形状設定されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、カバー体が第1軸回りの所定方向に向かう回動操作で構造物を覆う被覆姿勢に姿勢設定された状態では、係止部材の係止部が枠体の係合部に係合している。そして、この状態では、第1付勢部材の付勢力でカバー体が露出姿勢に向かうように付勢されているため、この付勢力によって係止部の係合部に対する係合状態は、がたつきのない安定したものとなる。
また、係止部材は、第2軸回りに回動可能に軸支された状態で第2付勢部材の付勢力で係止部が係合部に係合する係合姿勢に向かうように付勢されているため、第2付勢部材の付勢力で係止部の係合部に対する係合状態が安定したものになる。そして、この係止部材を、第2付勢部材の付勢力に抗して係合部に対する係合が解除された解除姿勢へ向けて操作することにより、係止部の係合部に対する係合が解除され、これによってカバー体は、被覆姿勢から露出姿勢に姿勢変更が可能になる。
そして、たとえ被覆姿勢に姿勢設定されたカバー体が係止部材によって確実に係止されていない状態であったとしても、係止案内部材は、構造物がカバー体に覆われた状態で枠体が筐体内に挿入されるに際し、第1付勢部材の付勢力に抗してカバー体を押圧しつつ第2付勢部材の付勢力の向かう方向、すなわち、係止部材を係合姿勢に向けて押圧した後に各押圧を解消するように形状設定されているため、枠体を筐体内に押し込んでいくことにより、たとえ第2付勢部材の付勢力では係止部の係合部への係合が困難な状況であっても、係止部材の係止部が枠体の係合部に確実に係合され、しかも、枠体の筐体内への押し込みが完了した状態で係止案内部材によるカバー体および係止部材の操作部に対する相対的な押圧が解消され、以後、カバー体は、第1および第2付勢部材の付勢力で被覆姿勢が安定する。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のカバー体のロック構造を備えた画像形成装置であって、前記筐体は、内部に転写用の用紙が装填される用紙貯留部と、この用紙貯留部から送り込まれた用紙に対し所定の画像情報に基づきトナー像の転写処理を施す画像形成部と、この画像形成部で用紙に転写されたトナー像に対し加熱による定着処理を施して排出する定着部とが内装される装置本体であり、前記枠体は、前記画像形成部および定着部の内の少なくとも定着部が装着されてなる画像形成ユニットであり、前記構造物は、前記定着部に設けられた定着装置であり、前記カバー体は、前記定着装置に設けられ、被覆姿勢に姿勢設定された状態で前記定着装置から排出された用紙を案内し得るように定着部の下流側を覆うカバーユニットであることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、紙詰りの解消や各種のメンテナンス作業のために画像形成装置の装置本体から画像形成ユニットが引き出され、係止部材の操作でカバーユニットが露出姿勢に姿勢設定された上で所定のメンテナンス作業が施された後に当該画像形成ユニットを装置本体内に押し込むに際し、カバーユニットが完全に被覆姿勢に姿勢変更されていない状態で画像形成ユニットを装置本体内に押し込んでも、装置本体側に設けられた係止案内部材によってカバーユニットは確実に被覆姿勢に姿勢設定され、かつ、カバーユニットの被覆姿勢がロックされる。
請求項1記載の発明によれば、構造物がカバー体に覆われた状態で枠体を筐体内に挿入するに際し当該カバー体および操作部との干渉で係止部を枠体に係止させるように形状設定された係止案内部材を筐体に設けることによって、枠体を筐体内に押し込めば、カバー体の係止部材が必ず枠体を係止するため、従来のように、カバー体が枠体に確実に固定されていない状態で枠体が筐体に押し込まれてしまい、これによってカバー体がその機能を確実に果たし得なくなるような不都合の発生を確実に防止することができる。
請求項2記載の発明によれば、たとえ被覆姿勢に姿勢設定されたカバー体が係止部材によって確実に係止されていない状態であったとしても、係止案内部材は、構造物がカバー体に覆われた状態で枠体が筐体内に挿入されるに際し、第1付勢部材の付勢力に抗してカバー体を押圧しつつ第2付勢部材の付勢力に順じて係止部材を係合姿勢に向けて押圧した後に各押圧を解消するように形状設定されているため、枠体を筐体内に押し込んでいくことにより、係止部材の係止部が枠体の係合部に確実に係合され、しかも、枠体の筐体内への押し込みが完了した状態で係止案内部材によるカバー体および係止部材の操作部に対する相対的な押圧が解消され、これによって第1および第2付勢部材の付勢力でカバー体の被覆姿勢を安定させることができる。
請求項3記載の発明によれば、装置本体から引き出された画像形成ユニットを装置本体内に押し込むに際し、カバーユニットが完全に被覆姿勢に姿勢変更されていない状態で画像形成ユニットを装置本体内に押し込んでも、装置本体側に設けられた係止案内部材によってカバーユニットは確実に被覆姿勢に姿勢設定されるため、被覆姿勢がロックされていないことでカバーユニットの姿勢が不安定になり定着処理後の用紙の搬送が良好に行われなくなるような不都合の発生を確実に防止することができる。
図1は、本発明に係るカバー体のロック構造が適用される装置としての画像形成装置の一実施形態の内部構造の概要を説明するための説明図である。図1に示すように、本実施形態においては、複写機を画像形成装置10の一例として挙げている。かかる画像形成装置10は、箱形の装置本体(筐体)11の下部に配設された給紙部12と、この給紙部12の上方に配設された画像形成部13と、この画像形成部13の図1における左方に配設された定着部14と、これらの画像形成部13および定着部14の上方に配設された光学系部材を有する画像読取部15と、前記給紙部12から画像形成部13および定着部14を経て用紙排出に至る用紙搬送部16とを備えた基本構成を有している。
画像読取部15は、コンタクトガラス151上に載置された原稿に、図略の露光ランプからの光を照射し、その反射光を、反射鏡を介して光電変換部に導くことによって、原稿の画像情報を読み取るものであり、この画像情報が後述の露光ユニット133に伝えられる。
前記給紙部12は、給紙カセット121に積層載置された用紙Pの束を1枚ずつ用紙搬送部16に給紙するようになっている。用紙搬送部16は、給紙部12から給紙された用紙Pを、搬送ローラ対161およびレジストローラ対162によって画像形成部13に向けて搬送し、さらに画像形成部13および定着部14を介した後、排出ローラ対163の駆動により装置本体11の外壁に設けられた排出トレイ164上へ向けて排出するようになっている。
前記画像形成部13は、電子写真プロセスによって用紙Pに所定のトナー像を転写するものであり、軸心回りに回転可能な感光体ドラム131と、この感光体ドラム131の周囲にその回転方向に沿って配設された、帯電ユニット132、露光ユニット133、現像ユニット134、転写ユニット135、クリーナー136および除電ユニット137とを備えている。
前記帯電ユニット132は、コロナ放電によって感光体ドラム131の表面に所定電位を与えるものである。
前記露光ユニット133は、前記画像読取部15によって読み取られた原稿の画像データに基づいてレーザー光を感光体ドラム131に照射することにより、感光体ドラム131表面の電位を選択的に減衰させて、この感光体ドラム131の表面に静電潜像を形成するものである。
前記現像ユニット134は、前記静電潜像をトナーにより現像して、感光体ドラム131の表面にトナー像を形成するものである。
前記転写ユニット135は、感光体ドラム131の表面のトナー像を用紙Pに転写するものである。
前記クリーナー136は、転写後の感光体ドラム131の表面に残留しているトナーを除去するものであり、除電ユニット137は、感光体ドラム131の表面の残留電荷を除去するものである。
前記定着部14は、画像形成部13で用紙Pに転写されたトナーを用紙Pへ定着させる処理を施すものであり、前記画像形成部13の用紙搬送方向の下流側に配置された定着装置(構造物)20と、この定着装置20の下流側に配設されて定着装置20から排出された用紙Pを排出ローラ対163へ向けて案内するカバーユニット(カバー体)30とを備えて構成されている。定着装置20は、箱形を呈した定着装置本体21と、この定着装置本体21に軸心回りに回転可能に軸支されたヒートローラ22と、周面がこのヒートローラ22の周面に押圧当接された加圧ローラ23とを備えている。
画像形成部13から搬送された用紙Pは、ヒートローラ22と加圧ローラ23との間のニップ部において両者に押圧挟持されながらこれらの回転によって搬送されつつヒートローラ22からの熱を得てトナー像の用紙Pへの定着処理が施され、カバーユニット30および排出ローラ対163を介して排出トレイ164へ向けて排出される。
そして、本実施形態においては、レジストローラ対162、排出ローラ対163および定着部14を含んだ主に用紙搬送部16からなる、図1に二点鎖線で示した装置本体11に対して挿脱可能な用紙搬送ユニット17が設けられている。かかる用紙搬送ユニット17が装置本体11に対して挿脱可能に設けられるのは、用紙搬送ユニット17を装置本体11から引き出すことによって紙詰まりの解消や各種のメンテナンス作業を容易に行い得るようにするためである。
図2〜図4は、図1に示す画像形成装置10の外観を示す斜視図であり、図2は、蓋体18が閉止された状態、図3および図4は、蓋体18が開放された状態をそれぞれ示している。そして特に図3は、用紙搬送ユニット17(点描で表示)が装置本体11内に収納されている状態(収納位置U1に位置設定された状態)、図4は、用紙搬送ユニット17が装置本体11から引き出された状態(引出位置U2に位置設定された状態)をそれぞれ示している。因みに、図2〜図4においては、X−X方向を左右方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。
まず、図2に示すように、画像形成装置10は、縦長の直方体状を呈した装置本体11の下部に複数の給紙カセット121を備えた前記給紙部12が設けられ、各給紙カセット121は、前方に向けて引き出し可能になっている。かかる給紙部12の直上位置に、前記定着部14と前記用紙搬送部16とを備えた、図3に点描で示す前記用紙搬送ユニット17とが内装されているとともに、これらの上方位置に前記画像形成部13とが形成されている。また、装置本体11の天板の前方位置には、テンキーや液晶を有する表示板、さらには各種の操作キー等を備えた操作パネル111が設けられているとともに、天板の後方位置には、コンタクトガラス151(図1)を覆うように開閉可能な原稿自動供給装置152が設けられている。
かかる装置本体11における前面の給紙部12より上方位置には、横開きで開閉可能な蓋体18が設けられている。この蓋体18は、図2に示すように普段は閉止されているが、紙詰りの解消作業時や各種のメンテナンス作業時には、図3および図4に示すように、右方に向けて開放されるようになっている。
前記用紙搬送ユニット17は、図3(特に図3では点描によって用紙搬送ユニット17を他の部材と見分け易くしている)および図4に示すように、正面視でL字状を呈した枠体171に、用紙搬送部16の一部である前記レジストローラ対162や、このレジストローラ対162の直下流側に設けられた搬送ベルト165、さらには前記定着装置20およびカバーユニット30等が搭載されて構成され、図3に示すように、装置本体11内に収納された収納位置U1と、図4に示すように装置本体11から引き出された引出位置U2との間で位置変更し得るようになっている。
そして、枠体171が装置本体11から引き出されて引出位置U2に位置設定されることにより、レジストローラ対162、搬送ベルト165、定着装置20およびカバーユニット30等が、図4に示すように、外部に露出された状態になるため、この部分で生じた紙詰りの解消作業や、部品交換等の各種のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
かかる枠体171は、前後方向一対のL字形状を呈するL字枠172と、これら一対のL字枠172の左端部にそれぞれ形成された縦枠間に架設された左側板173と、一対のL字枠172の右端部間に架設された右側板174とで舛形に形成され、この舛形内に前記レジストローラ対162、搬送ベルト165、定着装置20およびカバーユニット30等が装着されている。
そして、本発明に係るロック構造の対象となるカバーユニット30は、定着装置20の直下流側(図4の左方)に設けられ、定着装置20から排出された定着処理済みの用紙Pを排出トレイ164へ向けて円滑に案内する役割を担っている。以下、カバーユニット30について図5および図6を基に詳細に説明する。
図5は、カバーユニット30の一実施形態を示す分解斜視図である。また、図6は、図5に示すカバーユニット30の組立て斜視図であり、図6の(イ)は、カバーユニット30が定着装置20の下流側を覆った被覆姿勢S1に姿勢設定された状態、図6の(ロ)は、カバーユニット30が定着装置20の下流側を露出させた露出姿勢S2に姿勢設定された状態をそれぞれ示している。なお、図5〜図6の(ロ)において、X−X方向を左右方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。
これらの図に示すように、カバーユニット30は、用紙搬送ユニット17の互いに対向したL字枠172間に回動可能に装着されるカバー本体40と、このカバー本体40に回動可能に軸支される支持板50と、この支持板50に固定される剥離部材60と、前記支持板50に固定される前後方向一対のカバーユニット側ガイド部材70と、このカバーユニット側ガイド部材70に姿勢変更可能に装着される覆い部材80とを備えて構成されている。そして、定着装置本体21の互いに対向した側壁210には、前後方向一対の定着装置側ガイド部材90がそれぞれ設けられている。これらの定着装置側ガイド部材90は、カバーユニット30の定着装置20に対する着脱を案内するためのものである。
前記カバー本体40および支持板50は、前記カバーユニット30の基礎となる部材であり、これらに前記支持板50、剥離部材60、カバーユニット側ガイド部材70および覆い部材80、並びにカバーユニット30を構成する各種の構成要素が装着されるようになっている。
前記剥離部材60は、先端縁をヒートローラ22(図6)の周面に当接させることにより、ヒートローラ22の周面に巻き付く用紙Pを引き剥がすものであり、前記覆い部材80は、用紙搬送ユニット17が装置本体11内から前方へ引き出された状態で剥離部材60の先端縁を覆うものである。また、前記カバーユニット側ガイド部材70は、カバーユニット30が前記装着位置から引き出された状態と装着位置に装着された状態とで覆い部材80に被覆姿勢および退避姿勢との間で姿勢変更させるものである。さらに、前記定着装置側ガイド部材90は、カバーユニット30を装置本体11から引き出すときと装置本体11内に押し込むときとで当該カバーユニット30に露出姿勢S2と被覆姿勢S1との間で姿勢変更させるものである。
以下、カバーユニット30を構成する各部材について詳細に説明する。まず、カバー本体40は、長さ寸法が用紙搬送ユニット17の一対のL字枠172間の内寸法より若干短めに寸法設定された前後方向に長尺の基礎枠体41と、この基礎枠体41の右縁部から右方に向けて突設された突設枠体42とからなっている。基礎枠体41は、前後方向一対の前後枠411と、各前後枠411の左端縁間に架設された左部枠412と、同右端部間に架設された右部枠413と、前記各前後枠411の左右方向の略中央位置間に架設された縦桟材414と、この縦桟材414を介して左部枠412および右部枠413間に架設された複数本の横桟材415とを備えて構成され、所定の強度を確保した上で軽量に形成されている。
かかる基礎枠体41には、縦桟材414より左方位置における一対の前後枠411および各横桟材415を貫通した第1軸43が設けられている一方、用紙搬送ユニット17の枠体171の一対のL字枠172には、前記第1軸43が嵌挿される嵌挿孔172aが穿設され、これらの嵌挿孔172aに突設枠体42の各端部がそれぞれ嵌挿されることによって、カバー本体40は、第1軸43回りに回動可能に装置本体11に装着されるようになっている。
そして、前記第1軸43には、コイルスプリング431が外嵌され、このコイルスプリング(第1付勢部材)431の一方の端部が前後枠411から外方に向かって突設された突片411aに弾性変形状態で係止されているとともに、他方の端部が弾性変形状態でL字枠172の適所に係止され、これによって基礎枠体41はコイルスプリング431から第1軸43回りに反時計方向へ向かう付勢力を受けるようになっている。
また、前記右部枠413は、一対の前後枠411の右端部の上部位置間に架設され、これによって右部枠413と干渉しない状態になった各前後枠411の右端下部に互いに対向した、後述する第2軸31を差し通すための基体側連結孔416が穿設されている。
さらに、一対の前後枠411間には、右部枠413から櫛歯状で垂下され複数の垂下片418(図7の(ロ))が設けられ、これら垂下片418を貫通したローラ軸417に複数の搬送ローラ46が回転自在に軸支されている。そして、カバーユニット30が装置本体11内に収納された状態で、定着部14(図1)から排出された用紙は、これら複数の搬送ローラ46に案内されつつ基礎枠体41の下面に摺接しながら排出トレイ164(図2)へ向けて排出されることになる。
前記突設枠体42は、前記基礎枠体41の右部枠413上縁部から右方に向けて延設されている。かかる突設枠体42は、基礎枠体41の右部枠413から右方斜め上方に向けて突設された前後方向に長尺の左方枠421と、この左方枠421の若干右方位置に当該左方枠421と平行に配設された右方枠422と、これら左方枠421および右方枠422間に架設された複数本の桟材423とからなっている。
かかる突設枠体42の右方枠422には、長手方向の中央位置に上方に向かって突設されたカバー本体側操作片44が設けられているとともに、このカバー本体側操作片44に対応した位置における桟材423間に後述する回動操作片33を装着するための装着開口45が設けられている。
前記支持板50は、剥離部材60を支持するためのものであり、平面視で前後方向に長尺の矩形状を呈した支持板本体51と、この支持板本体51の前後方向両側部から上方に向かって折り曲げられることによって形成した前後方向一対の側壁板52と、前記支持板本体51の右縁部から上方に向けて斜め左方に突設された前後方向一対のブラケット53とを備えて構成されている。
前記支持板本体51は、長さ寸法(前後方向の寸法)がカバー本体40の長さ寸法と同一に設定されているとともに、左右寸法がカバー本体40の左右寸法より若干短めに寸法設定されている。また、側壁板52は上下寸法が基礎枠体41の上下寸法と略同一に設定されている。かかる各側壁板52の右方位置には、上縁部から切り欠かれることによって形成した、カバーユニット側ガイド部材70を装着するための切欠き部521が形成されている。
前記各ブラケット53は、両ブラケット53間の外寸法が前記基礎枠体41の一対の前後枠411間の内寸法より僅かに短めに設定され、これによって右部枠413直下の前後枠411間に嵌め込まれ得るようになっている。このような各ブラケット53には、先端側に前後方向で対向した支持板側連結孔531が穿設されている。
そして、一対のブラケット53が基礎枠体41の一対の前後枠411間に嵌め込まれた状態で、各基体側連結孔416および各支持板側連結孔531に第2軸31が貫通されることによって、カバー本体40および支持板50は、互いに第2軸31回りに相対回動可能に連結されるようになっている。
また、前記第2軸31の各端部には係止杆(係止部)32が固定されている。この係止杆32は、カバーユニット30の装置本体11内への収納状態を保持するためのものであり、下端部に右方へ向って開放されたフック(係合部)321が形成されている一方、用紙搬送ユニット17の枠体171のL字枠172には、当該フック321と対応した位置に係止突起172bが突設され、カバーユニット30が装置本体11内に収納された状態で係止杆32が係止突起172bに係合することでカバーユニット30の装置本体11内への収納状態が保持されるようになっている。
また、第2軸31の中央位置には、回動操作片33が固定されている。この回動操作片33は、第2軸31が基礎枠体41の基体側連結孔416に挿通された状態で、カバー本体40における突設枠体42の前記装着開口45から上方に向かって突出し、これによって前記カバー本体側操作片44と対向し得るように寸法設定されている。かかる回動操作片33とカバー本体側操作片44との間には、コイルばね(第2付勢部材)34が介設され、このコイルばね34の付勢力によって回動操作片33およびカバー本体側操作片44は、互いに離間する方向に向けて付勢されるようになっている。かかる第2軸31、係止杆(係止部)32および回動操作片(操作部)33によって本発明に係る係止部材が構成されている。
そして、係止杆32のフック321が用紙搬送ユニット17の枠体171の係止突起172bに係合した状態では、コイルスプリング431によってカバー本体40の基礎枠体41が第1軸43回りに反時計方向へ向かう付勢力を受けているため、係止杆32のフック321がL字枠172の係止突起172bに押圧当止し、これによってカバー本体40の姿勢が安定した状態になっている。
この状態で回動操作片33およびカバー本体側操作片44を指で摘むことにより、回動操作片33は、コイルばね34の付勢力に抗して第2軸31回りに時計方向に向けて一体回動し、これによる係止杆32の時計方向への回動によってフック321の係止突起172bに対する係合が解除されるため、回動操作片33およびカバー本体側操作片44を摘んだまま上方へ引き上げることにより、コイルスプリング431の付勢力の助けを借りつつカバーユニット30を被覆姿勢S1から容易に引き出すことができる。
逆にカバーユニット30を被覆姿勢S1に納めるときには、回動操作片33およびカバー本体側操作片44を摘むことなくカバー本体側操作片44を下方へ押圧すればよい。こうすることによって、係止杆32のフック321下部に形成された傾斜面322が係止突起172bと摺接し、これによるコイルばね34の付勢力に抗した係止杆32の時計方向へ向かう回動の後の反時計方向へ向かう回動でフック321が係止突起172bに係合するため、カバーユニット30の用紙搬送ユニット17に対する収納状態がロックされることになる。
このような支持板50において、各側壁板52の右方位置には、互いに対向した位置から外方に向って突設された第3軸54がそれぞれ設けられている。これらの第3軸54は、定着装置側ガイド部材90にガイドされるものであり、これによってカバーユニット30の状態変化(装置本体11に収納された状態と装置本体11から引き出された状態と装置本体11に収納される状態との間における状態変化)が円滑に行われるようになっている。
さらに、各側壁板52には、切欠き部521の左方位置に板ばね55がねじ止めあるいはかしめ止め等によってそれぞれ固定されている。これらの板ばね55は、カバーユニット側ガイド部材70を介して支持板50に装着された覆い部材80を右方に向けて付勢するためのものであり、固定位置から湾曲状態で右方に向けて突設されている。かかる板ばね55は、覆い部材80がカバーユニット側ガイド部材70を介して支持板50に装着されることによる弾性変形で覆い部材80を右方に向けて押圧するようになっている。
前記剥離部材60は、支持板50に固定された状態でヒートローラ22の周面に巻き付いた用紙を削ぎ剥がすためのものであり、平面視で矩形状を呈した剥離部材本体61と、この剥離部材本体61の前後方向の各端縁から上方に向かって折り曲げられて形成した前後一対の折曲げ板62とからなっている。前記剥離部材本体61は、前後幅寸法が前記支持板50の一対の側壁板52間の内寸法より僅かに短めに寸法設定されているとともに、左右寸法は支持板本体51の左右寸法より所定寸法だけ長尺に設定され、これによって剥離部材本体61が支持板本体51にねじ止めその他で固定された状態で、その右縁部が支持板本体51から外方へ突出した状態になるようにしている。
かかる剥離部材本体61の右端縁部には、全長に亘って先端が先鋭に先細りに形成された複数本の剥離爪63が設けられ、これらの剥離爪63が回転しているヒートローラ22の周面に当接されることによって、ヒートローラ22の周面に巻き付いた用紙を削ぎ剥がし得るようになっている。
前記カバーユニット側ガイド部材70は、カバーユニット30の状態変化に応じて覆い部材80の姿勢を変更させるものであり、各支持板本体51の側壁板52に形成された前記切欠き部521にねじ止めその他で固定されている。これらのカバーユニット側ガイド部材70は、互いの対向面に前記第3軸54をガイドするためのガイド溝71を有している。このガイド溝71は、上下寸法が後述する覆い部材80の被ガイド片84の直径より僅かに広い左右方向に延びる直線状ガイド部72と、この直線状ガイド部72の右端位置に形成された溝幅寸法が右方に向うに従い漸増する幅広ガイド部73とを備えている。
前記幅広ガイド部73は、上部溝壁が前記直線状ガイド部72の上部溝壁に続いて左右方向に直線状になっているのに対し、下部の溝壁は、溝内に向って膨出した円弧壁面74になっている。
前記覆い部材80は、カバーユニット30が装置本体11内の所定の収納位置に収納された状態でヒートローラ22の左方側の周面を、前記剥離爪63に対しては退避姿勢で覆うものであり、剥離部材60と略同一の平面形状を有している。かかる覆い部材80は、平板状の被覆部材本体81と、この被覆部材本体81の前後前後方向の各縁部から下方に延設されることによって形成した前後方向一対の側板82と、これら一対の側板82の右縁部間に架設された、前記被覆部材本体81と連続状態の円弧状右板83とを備えている。円弧状右板83は、側面視で外方に向って凸の円弧状を呈している。
また、前記直線状ガイド部72は、溝深さが幅広ガイド部73の溝深さより深く設定され、これによって直線状ガイド部72と幅広ガイド部73との間に段差部75が形成されている。
このような覆い部材80の各側板82には、互いに反対方向に突設された被ガイド片84が設けられている。前記被ガイド片84は、側板82の左端部に設けられた第1被ガイド片85と、側板82の左右方向の略中央位置に設けられた第2被ガイド片86とからなっている。前記第1被ガイド片85は、一対の側板82間に貫通架設された軸体851の外部に露出している部分によって形成されている。前記第1被ガイド片85は、直線状ガイド部72の溝深さに対応して第2被ガイド片86より突出寸法が若干長めに設定されている。因みに、第2被ガイド片86の突出量は、幅広ガイド部73の溝深さに対応して設定されている。
そして、これらの第1および第2被ガイド片85,86がガイド溝71の直線状ガイド部72に嵌め込まれることによって覆い部材80が一対の板ばね55の付勢力に抗して一対のカバーユニット側ガイド部材70間に装着されるようになっている。したがって、覆い部材80がカバーユニット側ガイド部材70の直線状ガイド部72間に装着された状態では、当該覆い部材80は、板ばね55の付勢力によって右方に向って押圧されることになる。
一方、定着装置本体21の側壁210には、ヒートローラ22の左方と対応する位置にストッパ211が突設され、カバーユニット30が装置本体11内の所定の収納位置に収納された状態で、図6の(イ)に示すように、覆い部材80の円弧状右板83がこのストッパ211と干渉し、これによって覆い部材80は、板ばね55の付勢力に抗して左方へ押し遣られるようになっている。これに対し、カバーユニット30が装置本体11内の所定の収納位置から引き出された状態では、覆い部材80は、板ばね55の付勢力によって右方に向けて押圧され、第1および第2被ガイド片85,86がガイド溝71に案内されつつ右方へ向けて突出することになる。
そして、本実施形態においては、前記軸体851にねじりコイルばね87が外嵌され、覆い部材80は、このねじりコイルばね87の付勢力によって第1被ガイド片85回りに時計方向へ向かう付勢力が付与されるようになっている。したがって、カバーユニット30が装置本体11内の収納位置から引き出されると、覆い部材80は、ストッパ211に対する当止が解除されるため、板ばね55の付勢力で右方へ向けて押圧され、これによって第2被ガイド片86がガイド溝71の直線状ガイド部72から外れるとともに、第1被ガイド片85がガイド溝71の段差部75に当止し、ねじりコイルばね87の付勢力で第1被ガイド片85回りに時計方向に回動して、図6の(ロ)に示すように、剥離部材60の剥離爪63を覆った被覆姿勢に姿勢設定されることになる。
前記定着装置側ガイド部材90は、カバーユニット30を装置本体11から引き出すときと装置本体11内に押し込むときとで当該カバーユニット30に曲折姿勢(露出姿勢S2)と被覆姿勢S1との間での姿勢変更をガイドするとともに、カバーユニット30が装置本体11内に収納された状態での支持板50の位置決めを行うためのものであり、定着装置本体21の一対の側壁210に互いに対向するように一対で設けられている。
かかる定着装置側ガイド部材90は、側壁210に固定された所定厚みの板状体91で形成され、この板状体91の左縁部から右方に向けて先下がりに形成された、支持板50の第3軸54が嵌り込む円弧状ガイド溝92が設けられている。この円弧状ガイド溝92は、溝幅寸法が第3軸54の直径より僅かに広く設定されているとともに、入口部分には溝幅が左方に向って漸増するように設定された広幅部93が設けられ、第3軸54の円弧状ガイド溝92への嵌め込み操作が容易に行われ得るようになっている。
そして、第3軸54が円弧状ガイド溝92の溝奥にはまり込んだ状態で、カバーユニット30は、図6の(イ)に示すように、被覆姿勢S1に姿勢設定される一方、回動操作片33およびカバー本体側操作片44を摘んで上方に引き上げることにより、第3軸54が円弧状ガイド溝92に案内されつつ当該円弧状ガイド溝92から抜け出し、図6の(ロ)に示すように露出姿勢S2に姿勢設定されるようになっている。
以下、このように構成されたカバーユニット30の作用について、図7および図8を基に説明する。図7および図8は、カバーユニット30の作用を説明するための説明図であり、図7の(イ)は、カバーユニット30が伸長されて定着装置20の下流側を覆った被覆姿勢S1に姿勢設定された状態、図7の(ロ)は、カバーユニット30が装置本体11から引き出され始めた状態、図8の(イ)は、第3軸54が円弧状ガイド溝92から外れた直後でカバーユニット30が曲折姿勢になった状態、図8の(ロ)は、引き出し操作が完了して定着装置20の下流側を露出させた露出姿勢S2に姿勢設定された状態をそれぞれ示している。
まず、図7の(イ)に示すように、カバーユニット30が被覆姿勢S1に姿勢設定された状態では、カバー本体40と支持板50とが真っ直ぐに延び、これによって覆い部材80の右端が定着装置本体21の側壁210に設けられたストッパ211に当止して剥離部材60と平行になった状態(すなわち退避姿勢に姿勢設定された状態)で第3軸54が直線状ガイド部72の左端の最奥に嵌り込むとともに、剥離部材60の剥離爪63の先端がヒートローラ22の周面に当接している。
そして、この状態ではカバー本体40に設けられた係止杆32のフック321が装置本体11のL字枠172に突設された係止突起172bに係合しているため、カバーユニット30の設定された被覆姿勢S1は確実に維持される。したがってこの姿勢で用紙搬送ユニット17が装置本体11内に押し込まれた状態で、定着装置20から導出されるに際しヒートローラ22の周面に巻き付いた状態になっている用紙Pは、剥離爪63によって削ぎ剥がされ、カバーユニット30の下面を通り、排出ローラ対163(図1)を介して排出トレイ164へ排紙されることになる。
ついで、紙詰りの解消やメンテナンス作業のためにカバーユニット30を装置本体11内の所定の装着位置から引き出すに際しては、図7の(イ)に示す状態で、回動操作片33およびカバー本体側操作片44が指で摘まれる。これによって回動操作片33は、第2軸31回りに時計方向に回動するため、回動操作片33と第2軸31を介して一体に連結された係止杆32も第2軸31回りに時計方向へ回動してフック321の係止突起172bに対する係合が外され、カバーユニット30が被覆姿勢S1から曲折姿勢へ姿勢変更し得るようになる。
この状態で回動操作片33およびカバー本体側操作片44を摘持したままこれらを上方に引き上げることにより、カバー本体40は、図7の(ロ)に示すように、第1軸43回りに反時計方向に向けて回動するとともに、支持板50は、その第3軸54が定着装置本体21の側壁210に設けられた定着装置側ガイド部材90の円弧状ガイド溝92に案内されつつ第2軸31回りに時計方向に向けて回動し、これによってカバーユニット30は、左右方向の中央部から上方に向けて山折りで折り曲げられていくことになる。
このとき、覆い部材80は、支持板50に設けられた板ばね55の付勢力によって右方へ向けて押圧されているため、当該覆い部材80に設けられた第1および第2被ガイド片85,86が支持板50に設けられたカバーユニット側ガイド部材70のガイド溝71に案内されつつ剥離部材60に対して右方に向けて相対移動する。
そして、図8の(イ)に示すように、支持板50の第3軸54が定着装置側ガイド部材90の円弧状ガイド溝92から外れた状態では、第2被ガイド片86がガイド溝71から右方へ抜け出るとともに、第1被ガイド片85がガイド溝71の直線状ガイド部72の最右部に位置して段差部75に当止した状態になる。この状態で覆い部材80は、ねじりコイルばね87の付勢力によって第1被ガイド片85回りに時計方向に回動させられ、これによって剥離部材60と平行な退避姿勢から剥離部材60の剥離爪63を覆った被覆姿勢に姿勢変更する。
引き続き回動操作片33およびカバー本体側操作片44を摘持したままでのカバー本体40の第1軸43回りの反時計方向へ向う回動操作を最後まで継続した上で、さらに支持板50を第2軸31回りに時計方向へ向けて回動操作することにより、カバーユニット30は、図8の(ロ)に示すように、第1軸43上に直立して露出姿勢S2に姿勢設定された状態になる。そしてこの状態においても、剥離爪63の先端は覆い部材80の円弧状右板83によって覆われた状態になるため、メンテナンス作業のために手を定着装置20の左方位置に形成された空間内に差し入れても、手に持った工具等で剥離爪63が破損するような不都合を確実に防止することができる。
そして、本発明に係るカバー体のロック構造は、上記のようなカバーユニット30を対象とし、一旦用紙搬送ユニット17が装置本体11から引き出されて露出姿勢S2に姿勢変更された後に再度元の被覆姿勢S1に確実に戻すためのものである。
すなわち、用紙搬送ユニット17の枠体171が一旦引き出され、カバーユニット30が露出姿勢S2から被覆姿勢S1に姿勢変更された状態で所定のメンテナンス作業が行われた後に、当該カバーユニット30を被覆姿勢S1に戻すに際し、何らかの理由で係止杆32のフック321が確実に枠体171の係止突起172b係合しない、いわゆるハーフロック状態になったまま、用紙搬送ユニット17が装置本体11内に押し込まれてしまうことがある。かかるハーフロック状態でカバーユニット30が装置本体11内に収納されてしまうと、画像形成処理を実行する際の僅かな振動や用紙Pの通過に触発されてフック321の係止突起172bに対する係合が外れ、これによってカバーユニット30の被覆姿勢S1がロックされていない状態になる。
そして、カバーユニット30の被覆姿勢S1がロックされていない状態では、カバーユニット30の姿勢が不安定になるため、定着装置20から排出された定着処理済みの用紙Pがカバーユニット30の下面によって確実に案内され得なくなり、これによってこの部分で紙詰りが生じやすくなる等の不具合が生じる。
このような不具合の発生を防止するために、本発明に係るカバー体のロック構造が採用されている。図9は、カバー体のロック構造の構成要素である係止案内部材95の設置状態を説明するための斜視図であり、用紙搬送ユニット17が引き出された状態で下から斜めに装置本体11内を覗き込んで定着装置20の直上位置の天板フレーム113に固定されている係止案内部材95を目視した状態を示している。また、図9には、回動操作片33およびカバー本体側操作片44の係止案内部材95に対する相対的な位置関係を認識し得るように当該回動操作片33およびカバー本体側操作片44も示している。なお、図9におけるXおよびYによる方向表示は図2の場合と同様(Xは左右方向(−X:左方、+X:右方)、Yは前後方向(−Y:前方、+Y:後方))である。
図9に示すように、係止案内部材95は、定着装置20がカバーユニット30に覆われた状態で、枠体171を装置本体11内に装入するに際し、当該カバーユニット30および回動操作片33との干渉で係止杆32のフック321を枠体171の係止突起172bに確実に係合させるように形状設定されたものである。かかる係止案内部材95は、装置本体11内から引き出され、定着装置20の下流側を被覆した状態の係止杆32と対応するように天板フレーム113の前後方向の中央位置に設けられている。
なお、係止案内部材95が装置本体11内のどの位置に設けられているかについては、図4により容易に理解することができる。そして、用紙搬送ユニット17が引出位置U2から収納位置U1に位置変更されるに際し、回動操作片33の頂部およびカバー本体40の一部であるカバー本体側操作片44の頂部が、図9に矢印で示すように、係止案内部材95と干渉することにより、カバー本体40が下降させられるとともに、係止杆32のフック321が用紙搬送ユニット17のL字枠172係止突起172bに係合するように係止案内部材95の立体形状が設定されている。
図10は、係止案内部材95の一実施形態を示す斜視図であり、(イ)は、係止案内部材95が天板フレーム113に装着される直前の状態を斜め上から見た図、(ロ)は、係止案内部材95が天板フレーム113に装着された状態を斜め上から見た図、(ハ)は、(イ)に示す状態を斜め上から見た図である。なお、図10におけるXおよびYによる方向表示は図2の場合と同様(Xは左右方向(−X:左方、+X:右方)、Yは前後方向(−Y:前方、+Y:後方))である。
まず、図10の(イ)に示すように、係止案内部材95は、平面視で野球ゲームのホームベースのような五角形状(底辺の両端部から同一方向に向けて底辺と直角に延設された同一長の一対の側辺と、各側辺の先端から同一の鈍角で互いに対向する方向に向けて延設された一対の斜辺とからなる五角形状)を呈した基礎板951と、この基礎板951の右方縁部に立設された前後方向一対の右方係止爪片952と、この右方係止爪片952より左方位置に立設された前後方向一対の左方係止爪953と、前記一対の右方係止爪片952間に立設された円柱片954と、前記各一対の右方係止爪片952および左方係止爪953間で基礎板951の裏面側から下方に向けて膨設された前後方向に長尺の膨出部955(図10の(ハ)参照)とを備えている。
前記右方係止爪片952、左方係止爪953および円柱片954は、係止案内部材95をワンタッチ操作で天板フレーム113に装着するためのものであり、特に右方係止爪片952および左方係止爪953は、上方に突出した上端がさらに右方に向けて折れ曲がった状態で鈎状とされ、この鈎状の部分で天板フレーム113に係止されるようになっている。
一方、前記天板フレーム113には、係止案内部材95が取り付けられるべき位置に、前記一対の右方係止爪片952、一対の左方係止爪953および1つの円柱片954にそれぞれ対応して前後方向一対の右方係止孔113a、前後方向に長尺の1つの左方係止孔113bおよび1つの異形孔113cが穿設されている。
従って、図10の(イ)に矢印で示すように、天板フレーム113の下方から各右方係止爪片952をそれぞれ対応した右方係止孔113aに嵌め込むとともに、円柱片954を異形孔113cに嵌め込み、この状態で基礎板951を右方へ向けて移動させつつさらに各左方係止爪953を長尺の左方係止孔113bに嵌め込んでいくことにより、係止案内部材95は、図10の(ロ)および(ハ)に示すように、天板フレーム113に装着された状態になる。
前記基礎板951は、前後の縁部が互いに平行に形成されているとともに、右方の縁部は前後の縁部に対して直角に設定されている。これに対し左方の縁部は、後端から略1/3だけ前方に寄った位置を頂点として前方および後方に向かってそれぞれ右下がりに傾斜した前後一対の傾斜縁部(前方傾斜縁部951aおよび後方傾斜縁部951b)が形成されている。また、前記膨出部955は、その延びる方向が基礎板951の右縁部と平行(すなわち用紙搬送ユニット17の移動方向と平行)に設定されている。
かかる膨出部955は、図10の(ハ)に示すように、前後方向の中央部が最下位レベルに高さ設定され、ここから前方に向かって先上がりに傾斜した前方傾斜面955aが形成されているとともに、前後方向の中央部から後方に向かって傾斜した後方傾斜面955bが形成されている。
そして、このような膨出部955を有する係止案内部材95は、一旦装置本体11から引き出された用紙搬送ユニット17を装置本体11内に押し込むに際し、カバーユニット30のカバー本体側操作片44の頂部が膨出部955の前方傾斜面955aと干渉するように設置位置が設定されている。
従って、カバーユニット30が被覆姿勢S1に姿勢設定された状態の用紙搬送ユニット17を装置本体11内に押し込むと、カバー本体側操作片44は、膨出部955の前方傾斜面955aと干渉し、この前方傾斜面955aによってコイルスプリング431の付勢力に抗し相対的に下方に向けて押圧される。従って、例えば係止杆32のフック321がL字枠172の係止突起172bに完全に係合していないハーフロック状態になっているような場合には、フック321が下方へ沈み込むことで係止突起172bを一旦遣り過ごし、引き続きカバー本体側操作片44が後方傾斜面955bに到達した後は、用紙搬送ユニット17の押し込み動作に応じてフック321の沈み込みが順次解消されていくため、フック321の係止突起172bに対するハーフロックが解消される。
また、前記基礎板951の左縁部に形成された前方傾斜縁部951aは、用紙搬送ユニット17が装置本体11内に押し込まれるに際し、カバー本体側操作片44が膨出部955と干渉することによるカバーユニット30の下降と同期して回動操作片33と干渉し、当該回動操作片33を第2軸31回りに反時計方向に向けて回動させるように設置位置が設定されている。
従って、用紙搬送ユニット17を装置本体11内に押し込んでいくと、係止案内部材95の膨出部955および基礎板951の前方傾斜縁部951aの作用で、たとえ枠体171に支持されたカバーユニット30が枠体171に対してハーフロック状態になっていても、カバーユニット30は、収納位置U1に位置設定された状態で枠体171に対し確実にロックされた状態になる。
以下、図11を基に必要に応じて他の図面も参照しながら本発明に係るカバー体のロック構造の作用について説明する。図11は、カバー体のロック構造の作用を説明するための説明図であり、(イ)は、回動操作片33およびカバー本体側操作片44が係止案内部材95に接近しつつある状態、(ロ)は、カバー本体側操作片44が係止案内部材95との干渉で下降させられた状態、(ハ)は、回動操作片33およびカバー本体側操作片44が係止案内部材95を通過してしまった状態をそれぞれ示している。なお、図11において(イ)、(ロ)および(ハ)の添えられた添え字の「a」は、側面断面視の説明図、同「b」は、平面視の断面図、同「c」は、正面視の説明図であることを示す符号である。
まず、図4に示すように、一旦装置本体11内から引き出されたカバーユニット30が装置本体11内に戻されるに際し、何らかの理由でカバーユニット30が露出姿勢S2から完全に被覆姿勢S1に戻されていないにも拘わらず、用紙搬送ユニット17が装置本体11内に押し込まれてしまうと、図11の(イ)(特に(イ)−「c」)に示すように、係止杆32のフック321が用紙搬送ユニット17のL字枠172に設けられた係止突起172bに係合されていない状態で用紙搬送ユニット17が装置本体11内に押し込まれることになる。
そして、この状態で用紙搬送ユニット17の押し込み操作が継続されると、まず、カバーユニット30のカバー本体40のカバー本体側操作片44が係止案内部材95の膨出部955と干渉し、膨出部955の前方傾斜面955aによって下方へ向けて押圧され、これによってカバー本体40が下降しながら装置本体11の奥部へ向けて押し込まれていくことになる。カバー本体40の下降は、係止杆32のフック321が係止突起172bより下位に位置するまで継続される。
ついで、カバー本体40がある程度下降した時点から回動操作片33は、係止案内部材95の基礎板951の前方傾斜縁部951aと干渉し、この前方傾斜縁部951aの傾斜に案内されて第2軸31回りに図11の(イ)−「c」における反時計方向に向けて力が加えられるため、図11の(ロ)に示すように、カバー本体側操作片44が係止案内部材95の前方傾斜縁部951aの最下位位置に到達した状態で、係止杆32のフック321が強制的に係止突起172bに係合された状態になる。
引き続き用紙搬送ユニット17の装置本体11内への押し込み操作を継続すると、図11の(ハ)に示すように、回動操作片33およびカバー本体側操作片44と係止案内部材95との干渉状態が解消され、以後は、図11の(ハ)−「c」に示すように、コイルばね34の付勢力によって係止杆32が係止突起172bに対する係合状態が確保されることになる。
従って、用紙搬送ユニット17が装置本体11内から引き出され、カバーユニット30を被覆姿勢S1から露出姿勢S2に姿勢変更した状態で所定のメンテナンス作業が行われた後に一旦露出姿勢S2に姿勢設定されたカバーユニット30を被覆姿勢S1に戻すに際し、何らかの事情で被覆姿勢S1が完全にロックされていない状態であっても、用紙搬送ユニット17を装置本体11内に押し込むことによって係止案内部材95の作用でカバーユニット30の被覆姿勢S1がロックされるため、被覆姿勢S1がロックされていないことにより紙詰りが生じるなどの不都合の発生を確実に防止することができる。
以上詳述したように、本発明に係るカバー体のロック構造は、所定の装置本体11に対し挿脱可能な枠体171に支持された構造物である定着装置20の下流側を被覆する被覆姿勢S1と、装置本体11から引き出された定着装置20の被覆を解消して当該定着装置20を外部に露出させる露出姿勢S2との間で姿勢変更可能に構成されたカバーユニット30の被覆姿勢S1をロックするものであり、カバーユニット30には、被覆姿勢S1に姿勢設定された当該カバーユニット30を枠体171に係止する係止杆32と、この係止杆32の係止および係止解除を操作する回動操作片33とを備えてなる係止部材が設けられ、装置本体11には、定着装置20がカバーユニット30に覆われた状態で枠体171を装置本体11内に挿入するに際し当該カバーユニット30および回動操作片33との干渉で係止杆32を枠体171に係止させるように形状設定された係止案内部材95が設けられている。
かかる構成によれば、装置本体11から枠体171を引き出した状態でカバーユニット30を露出姿勢に姿勢設定することにより、定着装置20に対してメンテナンス操作を施したり、定着装置20を新旧交換したりすることができる。そして、カバーユニット30を露出姿勢S2から被覆姿勢S1に姿勢変更することにより定着装置20を覆った状態で枠体171を装置本体11内に押し込んでいくと、係止案内部材95がカバーユニット30および係止部材の操作部と干渉して係止杆32を枠体171に強制的に係止させるため、たとえカバーユニット30の定着装置20に対する被覆が不完全で係止杆32が枠体171に係止されていない状態で枠体171を装置本体11内に押し込んでも、枠体171が装置本体11内に押し込まれることによってカバーユニット30の係止杆32は枠体171に確実に係止されることになる。
このように、定着装置20がカバーユニット30に覆われた状態で枠体171を装置本体11内に挿入するに際し当該カバーユニット30および操作部との干渉で係止杆32を枠体171に係止させるように形状設定された係止案内部材95を装置本体11に設けることによって、枠体171を装置本体11内に押し込めば、カバーユニット30の係止部材が必ず枠体171を係止するため、従来のように、カバーユニット30が枠体171に確実にロックされていない状態で枠体171が装置本体11に押し込まれてしまい、これによってカバーユニット30がその機能を確実に果たし得なくなるような不都合の発生を確実に防止することができる。
そして、カバーユニット30は、枠体171に設けられた第1軸43回りに回動して被覆姿勢S1と露出姿勢S2との間で姿勢変更可能に枠体171に装着されているとともに、コイルスプリング431の付勢力で露出姿勢S2に向かって付勢されている。また、枠体171は、係止杆32のフック321が係合する係止突起172bを有し、第2軸31回りに回動して係止杆32が係止突起172bと係合する係合姿勢とこの係合が解除される解除姿勢との間で姿勢変更可能に構成されているとともに、コイルばね34の付勢力で係合姿勢に向かって付勢されている。
しかも、係止案内部材95は、定着装置20がカバーユニット30に覆われた状態で枠体171が装置本体11内に挿入されるに際し、コイルスプリング431の付勢力に抗してカバーユニット30を押圧しつつコイルばね34の付勢力に順じて係止部材を係合姿勢に向けて押圧した後に各押圧を解消するように形状設定されているため、カバーユニット30が第1軸43回りの所定方向に向かう回動操作で定着装置20を覆う被覆姿勢S1に姿勢設定された状態では、係止部材の係止杆32のフック321が枠体171の係止突起172bに係合している。そして、この状態では、コイルスプリング431の付勢力でカバーユニット30が露出姿勢S2に向かうように付勢されているため、この付勢力によって係止杆32のフック321に対する係合状態は、がたつきのない安定したものとなる。
また、係止杆32は、第2軸31回りに回動可能に軸支された状態でコイルばね34の付勢力で係止杆32がフック321に係合する係合姿勢に向かうように付勢されているため、コイルばね34の付勢力で係止杆32のフック321に対する係合状態が安定したものになる。そして、この係止部材を、コイルばね34の付勢力に抗してフック321に対する係合が解除された解除姿勢へ向けて操作することにより、係止杆32のフック321に対する係合が解除され、これによってカバーユニット30は、被覆姿勢S1から露出姿勢S2に姿勢変更が可能になる。
そして、たとえ被覆姿勢S1に姿勢設定されたカバーユニット30が係止杆32のフック321によって確実に係止されていない状態であったとしても、係止案内部材95は、定着装置20がカバーユニット30に覆われた状態で枠体171が装置本体11内に挿入されるに際し、コイルスプリング431の付勢力に抗してカバーユニット30を押圧しつつコイルばね34の付勢力に抗して係止部材を解除姿勢に向けて押圧した後に各押圧を解消するように形状設定されているため、枠体171を装置本体11内に押し込んでいくことにより、係止部材の係止杆32のフック321が枠体171の係止突起172bに確実に係合され、しかも、枠体171の装置本体11内への押し込みが完了した状態で係止案内部材95によるカバーユニット30および係止部材の操作部に対する相対的な押圧が解消され、これによって第1およびコイルばね34の付勢力でカバーユニット30の被覆姿勢S1を安定させることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1) 図12は、カバーユニット30′の他の実施形態を示す分解斜視図である。また、図13の(イ)および図13の(ロ)は、図12に示すカバーユニット30の組立て斜視図であり、図13の(イ)は、カバーユニット30が装置本体11内の収納位置に収納された状態、図13の(ロ)は、カバーユニット30が装置本体11の収納位置から引き出された状態をそれぞれ示している。なお、図12〜図13において、X−X方向を前後方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。
この実施形態においては、覆い部材80の下部に保護カバー88が設けられているとともに、カバーユニット側のガイド部材として環状ガイド部材70′が採用されている点が先の実施形態と相違している。前記保護カバー88は、支持板50の側壁板52間に架設される平板部881と、この平板部881の右縁部から先下がりに傾斜した状態で延設された傾斜板部882とからなっている。
前記環状ガイド部材70′は、長さ寸法が保護カバー88の左右寸法と略同一に設定され、左右方向に延びるガイド孔76を有している。かかる環状ガイド部材70′が保護カバー88の平板部881の前後方向両端部上にそれぞれ固定された状態で、各ガイド孔76に覆い部材80の軸体851の各端部がそれぞれ貫通されることにより、覆い部材80が環状ガイド部材70′にガイドされつつ左右に移動し得るようになっている。また、覆い部材80を右方へ向けて押圧する板ばね55は、保護カバー88の平板部881に設けられている。
また、ストッパ211は、定着装置本体21の側壁210における軸体851と対向する位置に設けられ、カバーユニット30が収納位置に収められた状態で軸体851と干渉するようになっている。この実施形態においては、先の実施形態の第2被ガイド片86はに対応するものは設けられていない。この実施形態のカバーユニット30′のその他の構成は寸法的な点を除いて先の実施形態のものと同一である。
図14は、覆い部材80の姿勢変更構造の作用を説明するための斜視図であり、(イ)は、覆い部材80が退避姿勢に姿勢設定された状態、(ロ)は、覆い部材80が被覆姿勢に姿勢設定された状態をそれぞれ示している。なお、図14におけるXおよびYによる方向表示は、図2の場合と同様(Xは左右方向(−X:左方、+X:右方)、Yは前後方向(−Y:前方、+Y:後方))である。
この実施形態のカバーユニット30′によれば、カバーユニット30′が収納位置に収納された状態(図13の(イ))では、図14の(イ)に示すように、軸体851がストッパ211に相対的に押圧されることによって環状ガイド部材70′のガイド孔76の左端位置まで移動し、これによって覆い部材80は、保護カバー88に被さった状態になっている。
この状態で、回動操作片33およびカバー本体側操作片44を摘持して上方へ持ち上げると、支持板50が左方に移動することによって軸体851がガイド孔76内を板ばね55に押圧されて相対的に右方へ移動し、ガイド孔76の右端に到達する。そして、軸体851がガイド孔76の右端に到達すると、ねじりコイルばね87(図5)の付勢力によって覆い部材80は軸体851回りに時計方向へ回動し、これによって、図14の(ロ)に示すように、剥離爪63の先端を覆った状態になる。
(2)上記の実施形態においては、画像形成装置10として複写機を例に挙げて説明したが、本発明は、画像形成装置10が複写機であることに限定されるものではなく、プリンタであってもよいし、ファクシミリ装置であってもよい。
(3)上記の実施形態においては、覆い部材80をヒートローラ22へ向けて付勢する第1付勢手段として板ばね55が採用されているが、本発明は、第1付勢手段が板ばね55であることに限定されるものではなく、コイルばねであってもよい。
(4)上記の実施形態においては、剥離部材本体61の先端側に一体的に複数本の剥離爪63が形成された剥離部材60を支持板50に装着することによって各剥離爪63を一斉に支持板50に取り付けるようにしているが、こうする代わりに、剥離部材60を採用することなく、剥離爪63の1本ずつをねじ止めその他で支持板50に直接取り付けるようにしてもよい。
(5)上記の実施形態においては、カバーユニット側ガイド部材70が支持板50と別体とされ、カバーユニット側ガイド部材70の各側壁板52に取り付けられるようにしているが、こうする代わりにカバーユニット側ガイド部材70を側壁板52に一体的に形成させるようにしてもよい。
(6)上記の実施形態において、係止案内部材95の基礎板951に前方傾斜縁部951aおよび後方傾斜縁部951bが設けられ、回動操作片33がこれら前方傾斜縁部951aおよび後方傾斜縁部951bと干渉することにより係止杆32のフック321を強制的に係止突起172bに係合させるようにしているが、コイルばね34の付勢力を十分に強力なものにしておけば、特に前方傾斜縁部951aや後方傾斜縁部951bを設けなくても、用紙搬送ユニット17を装置本体11内に押し込むに際しカバー本体側操作片44が係止案内部材95の膨出部955と干渉することによる降下でフック321を係止突起172bへ係合させることができる。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態の内部構造の概要を説明するための説明図である。 図1に示す画像形成装置の外観の一実施形態を示す斜視図であり、蓋体が閉止された状態、前面蓋体が閉止された状態を示している。 図1に示す画像形成装置の外観の一実施形態を示す斜視図であり、蓋体が開放され、かつ、用紙搬送ユニットが装置本体内に収納されている状態(収納位置に位置設定された状態)を示している。 図1に示す画像形成装置の外観の一実施形態を示す斜視図であり、用紙搬送ユニットが装置本体から引き出された状態(引出位置に位置設定された状態)を示している。 カバーユニットの一実施形態を示す分解斜視図である。 図5に示すカバーユニットの組立て斜視図であり、(イ)は、カバーユニットが定着装置の下流側を覆った被覆姿勢に姿勢設定された状態、(ロ)は、カバーユニットが定着装置の下流側を露出させた露出姿勢に姿勢設定された状態をそれぞれ示している。 カバーユニットの作用を説明するための説明図であり、(イ)は、カバーユニットが伸長されて定着装置の下流側を覆った被覆姿勢S1に姿勢設定された状態、(ロ)は、カバーユニットが装置本体から引き出され始めた状態をそれぞれ示している。 カバーユニットの作用を説明するための説明図であり、(イ)は、第3軸が円弧状ガイド溝から外れた直後でカバーユニットが曲折姿勢になった状態、(ロ)は、引き出し操作が完了して定着装置の下流側を露出させた露出姿勢に姿勢設定された状態を示している。 カバー体のロック構造の構成要素である係止案内部材の設置状態を説明するための斜視図であり、用紙搬送ユニットが引き出された状態で下から斜めに装置本体内を覗き込んで定着装置の直上位置の天板フレームに固定されている係止案内部材を目視した状態を示している。 係止案内部材の一実施形態を示す斜視図であり、(イ)は、係止案内部材が天板フレームに装着される直前の状態を斜め上から見た図、(ロ)は、係止案内部材が天板フレームに装着された状態を斜め上から見た図、(ハ)は、(イ)に示す状態を斜め上から見た図である。 カバー体のロック構造の作用を説明するための説明図であり、(イ)は、回動操作片およびカバー本体側操作片が係止案内部材に接近しつつある状態、(ロ)は、カバー本体側操作片が係止案内部材との干渉で下降させられた状態、(ハ)は、回動操作片33およびカバー本体側操作片44が係止案内部材を通過してしまった状態をそれぞれ示している。 カバーユニットの他の実施形態を示す分解斜視図である。 図12に示すカバーユニットの組立て斜視図であり、(イ)は、カバーユニットが装置本体内の収納位置に収納された状態、(ロ)は、カバーユニットが装置本体の収納位置から引き出された状態をそれぞれ示している。 覆い部材の姿勢変更構造の作用を説明するための斜視図であり、(イ)は、覆い部材退避姿勢に姿勢設定された状態、(ロ)は、覆い部材が被覆姿勢に姿勢設定された状態をそれぞれ示している。
符号の説明
10 画像形成装置 11 装置本体(筐体)
111 操作パネル 113 天板フレーム
113a 右方係止孔 113b 左方係止孔
113c 異形孔 12 給紙部
121 給紙カセット 13 画像形成部
131 感光体ドラム 132 帯電ユニット
133 露光ユニット 134 現像ユニット
135 転写ユニット 136 クリーナー
137 除電ユニット 14 定着部
15 画像読取部 151 コンタクトガラス
152 原稿自動供給装置 16 用紙搬送部
161 搬送ローラ対 162 レジストローラ対
163 排出ローラ対 164 排出トレイ
165 搬送ベルト 17 用紙搬送ユニット
171 枠体 172 L字枠
172a 嵌挿孔 172b 係止突起
173 左側板 174 右側板
18 蓋体 20 定着装置(構造物)
21 定着装置本体 210 側壁
211 ストッパ 22 ヒートローラ
23 加圧ローラ 30 カバーユニット(カバー体)
31 第2軸 32 係止杆(係止部)
321 フック(係合部) 322 傾斜面
33 回動操作片(操作部) 34 コイルばね(第2付勢部材)
40 カバー本体 41 基礎枠体
411 前後枠 411a 突片
412 左部枠 413 右部枠
414 縦桟材 415 横桟材
416 基体側連結孔 417 ローラ軸
418 垂下片 42 突設枠体
421 左方枠 422 右方枠
423 桟材 43 第1軸
431 コイルスプリング(第1付勢部材)
44 カバー本体側操作片 45 装着開口
46 搬送ローラ 50 支持板
51 支持板本体 52 側壁板
521 切欠き部 53 ブラケット
531 支持板側連結孔
54 第3軸 60 剥離部材
61 剥離部材本体 62 折曲げ板
63 剥離爪 70 カバーユニット側ガイド部材
70′環状ガイド部材 71 ガイド溝
72 直線状ガイド部 73 幅広ガイド部
74 円弧壁面 75 段差部
76 ガイド孔 80 覆い部材
81 被覆部材本体 82 側板
83 円弧状右板 84 被ガイド片
85 被ガイド片 851 軸体
86 被ガイド片 88 保護カバー
881 平板部 882 傾斜板部
90 定着装置側ガイド部材 91 板状体
92 円弧状ガイド溝 93 広幅部
95 係止案内部材 951 基礎板
951a 前方傾斜縁部 951b 後方傾斜縁部
952 右方係止爪片 953 左方係止爪
954 円柱片 955 膨出部
955a 前方傾斜面 955b 後方傾斜面
P 用紙 S1 被覆姿勢
S2 露出姿勢
U1 収納位置 U2 引出位置

Claims (3)

  1. 所定の筐体に対し挿脱可能な枠体に支持された構造物の少なくとも一部を被覆する被覆姿勢と、筐体から引き出された前記構造物の被覆を解消して当該構造物の前記少なくとも一部を外部に露出させる露出姿勢との間で姿勢変更可能に構成されたカバー体の前記被覆姿勢をロックするカバー体のロック構造であって、
    前記カバー体には、被覆姿勢に姿勢設定された当該カバー体を前記枠体に係止する係止部と、この係止部の係止および係止解除を操作する操作部とを備えてなる係止部材が設けられ、
    前記筐体には、前記構造物が前記カバー体に覆われた状態で前記枠体を筐体内に挿入するに際し当該カバー体および前記操作部との干渉で前記係止部を枠体に係止させるように形状設定された係止案内部材が設けられていることを特徴とするカバー体のロック構造。
  2. 前記カバー体は、前記枠体に設けられた第1軸回りに回動して被覆姿勢と露出姿勢との間で姿勢変更可能に前記枠体に装着されているとともに、所定の第1付勢部材の付勢力で露出姿勢に向かって付勢され、
    前記枠体は、前記係止部材の係止部が係合する係合部を有し、
    前記係止部材は、所定の第2軸回りに回動して前記係止部が前記係合部と係合する係合姿勢とこの係合が解除される解除姿勢との間で姿勢変更可能に構成されているとともに、所定の第2付勢部材の付勢力で係合姿勢に向かって付勢され、
    前記係止案内部材は、前記構造物が前記カバー体に覆われた状態で前記枠体が筐体内に挿入されるに際し、前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記カバー体を押圧しつつ前記係止部材を係合姿勢に向けて押圧した後に前記各押圧を解消するように形状設定されていることを特徴とする請求項1記載のカバー体のロック構造。
  3. 請求項1または2記載のカバー体のロック構造を備えた画像形成装置であって、
    前記筐体は、内部に転写用の用紙が装填される用紙貯留部と、この用紙貯留部から送り込まれた用紙に対し所定の画像情報に基づきトナー像の転写処理を施す画像形成部と、この画像形成部で用紙に転写されたトナー像に対し加熱による定着処理を施して排出する定着部とが内装される装置本体であり、
    前記枠体は、前記画像形成部および定着部の内の少なくとも定着部が装着されてなる画像形成ユニットであり、
    前記構造物は、前記定着部に設けられた定着装置であり、
    前記カバー体は、前記定着装置に設けられ、被覆姿勢に姿勢設定された状態で前記定着装置から排出された用紙を案内し得るように定着部の下流側を覆うカバーユニットであることを特徴とする画像形成装置。
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