JP7223273B2 - 引出し装置、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Description
特に、特許文献1の技術は、複数の引出しユニット(給紙トレイ)のそれぞれに取手が着脱可能に設置されているため、そのような不具合が生じやすかった。
図1において、1は画像形成装置としての複写機、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、4は感光体ドラム5上にトナー像(画像)を形成する作像部、7は感光体ドラム5上に形成されたトナー像をシートPに転写する転写部(画像形成部)、を示す。
また、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部(自動原稿搬送装置)、12は複数の給紙トレイ39(引出しユニット)が設置された引出し装置としての給紙装置、16はユーザーが手差しでセットしたシートPを給送する手差し給紙装置、を示す。
また、17は転写部7に向けてシートPを搬送するレジストローラ対、20はシートP上に担持されたトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、31は装置本体1から排紙されたシートPが積載される排紙トレイ、100は画像形成装置1における種々の情報を表示したり種々の指令を入力するための操作表示パネル、を示す。
を示す。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送(給送)されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる。
その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、画像形成部としての転写部7で、レジストローラ対17により搬送されたシートP上に転写される。
まず、給紙装置12(引出し装置)における複数の給紙トレイ39(引出しユニット)のうち、1つの給紙トレイ39が自動又は手動で選択される(例えば、最下段の給紙トレイ39が選択されたものとする。)。そして、給紙トレイ39に収納された用紙などのシートPの最上方の1枚が、給送機構32によって給送されて、搬送経路Kに向けて搬送される。その後、シートPは、複数の搬送ローラが配設された搬送経路Kを通過して、レジストローラ対17の位置に達する。このとき、レジストローラ対17は、回転停止した状態であって、そのニップにシートPの先端が突き当たることで、シートPの斜行(スキュー)が補正されることになる。
なお、装置本体1の側方に設置された手差し給紙装置16が選択された場合には、ユーザーによって手差しトレイに載置されたシートP(複数枚のシートPが積載された場合には、最上方のシートP)が、給送機構32によって搬送経路に向けて給送されて、レジストローラ対17の位置に達することになる。
こうして、一連の画像形成プロセス(印刷動作)が完了する。
図1、図2等に示すように、画像形成装置1には、引出し装置としての給紙装置12が設置されている。この給紙装置12には、給紙装置本体60(装置本体)に対して引出し可能な複数の引出しユニットとしての給紙トレイ39が設置されている。
複数の給紙トレイ39(引出しユニット)は、それぞれ、内部に複数枚のシートPを収納可能に構成されている。ユーザーは、給紙トレイ39のシートPがなくなったときなどに、シートPの補充を適宜におこなうことになる。
そして、給紙装置12(引出し装置)において、給紙トレイ39に収納されたシートPが画像形成部(転写部)に向けて給送される。そして、先に説明した一連の印刷動作がおこなわれることになる。
具体的に、本実施の形態における給紙装置12には、3つの給紙トレイ39にそれぞれ取手40が設けられているのではなくて、3つの給紙トレイ39のそれぞれに共通する取手40が1つだけ着脱可能に設けられている。
したがって、図2に示すように、3つの給紙トレイ39のうち、最上段の給紙トレイ39に取手40がセットされている場合、その下方の2段の給紙トレイ39は常にロック状態で引出しができない状態になる。そして、取手40が装着された最上段の給紙トレイ39のみが、取手40を把持して図3の矢印方向に引出す動作に連動して、ロック状態が解除(ロック解除)されることになる。さらに換言すると、給紙トレイ39に取手40をセットしない限り、その給紙トレイ39からシートPを取り出すことも、その給紙トレイ39にシートPをセットすることもできないことになる。
なお、このような給紙トレイ39のロックとロック解除とを可能にするロック機構については、後で図4、図5を用いて詳しく説明する。
また、1つの装置に対して1つの取手40のみを用意しているため、取手40の管理も容易になる。
すなわち、本実施の形態では、装置本体から完全に引出された状態の給紙トレイ39から取手40を取り外すことはできない。そして、取手40がセットされた状態の給紙ユニット39を給紙装置本体60(又は、画像形成装置本体1)に装着する操作がほとんど完了したときに、取手40の取り外しが可能になる。
このように構成することにより、装置本体から引出された状態の給紙トレイ39から取手40を取り外して紛失してしまう不具合が軽減されることになる。また、装置本体から引出された状態の給紙トレイ39から取手40が取り外されて、その給紙トレイ39がそのままの状態(開けっ放し状態)で放置されて、取り外した取手40を用いて他の給紙トレイ39の引出し操作がおこなわれてしまう不具合も軽減することができる。
なお、このような給紙トレイ39にセットされた取手40のロックとロック解除とを可能にするロック手段については、後で図9、図10を用いて詳しく説明する。
図3(A)に示す給紙装置本体60に対して、図3(B)に示す給紙トレイ39(引出しユニット)が黒両矢印方向に挿脱されるように構成されている。画像形成装置1において、このような給紙トレイ39と給紙装置本体60(筐体)との組み合わせが、上下方向に3段設けられている。
図3(A)に示すように、給紙装置本体60は、給紙トレイ39が挿脱される側と、シートPが給送される側と、天井部と、が開口された略箱状部材である。給紙装置本体60には、装着方向奥側の壁面60aに圧縮スプリング64が設けられ、底面の装着方向奥側に凸状の位置決め部61が設けられ、底面の装着方向手前側に凹状の位置決め部62が設けられている。また、底面の装着方向手前側であって幅方向(挿脱方向に直交する方向である。)の一端側には、凹状のロック部63が設けられている。
画像形成装置本体1に固定設置された給紙装置本体60に対して、装置本体のガイドレール(不図示)に沿って給紙トレイ39が挿入されて、給紙トレイ39の下面の装着方向奥側と装着方向手前側とにそれぞれ形成された被位置決め部が装置本体の位置決め部61、62に嵌合することで、給紙装置本体60における給紙トレイ39の位置が定められることになる。また、ロック部63と被ロック部42との嵌合(ロック状態)が解除されたときには、圧縮スプリング64のスプリング力によって、装置本体60に対して給紙トレイ39が引き抜き方向に付勢されることになるため、給紙トレイ39の引き抜き操作が容易になる。
先に説明したように、本実施の形態において、取手40がセットされた状態の給紙トレイ39は、給紙装置本体60からの引出し操作に連動してロック解除される。
なお、取手40は、給紙トレイ39にセットされた状態であるとき、図4、図5に示すように、その先端部40aが給紙トレイ39の嵌合部47に嵌合した状態になる。
これに対して、取手40がセットされた給紙トレイ39が装置本体60から図5の矢印方向に引出されていくと、取手40の先端部40aが支軸44に干渉して、支軸44が円弧状穴部49aの形状に沿うように矢印方向に回動して、それに連動してリンク機構43が引張スプリング45の付勢に抗するように回転することになる。これにより、被ロック部42がロック部63から離れるように回転して、ロック状態が解除されることになる。すなわち、取手40がセットされた給紙トレイ39が、給紙装置本体60からの引出し操作に連動してロック解除されることになる。
取手40は、図7に示すように、主として把持部40bと先端部40aとで構成されている。把持部40bは、図8(B)に示すように給紙トレイ39(外装カバー41)から露呈する部分であって、ユーザーが把持するための穴部が形成されている。先端部40aは、給紙トレイ39(外装カバー41)から露呈しない部分であって、把持部40bから突出するように形成された略円筒状の部分である。先端部40aは、図6、図8(A)に示すセット位置41aの穴部41a1に挿入されることになる。
そして、図8(B)に示すように取手40のセットが完了した状態の給紙トレイ39は、そのままでは、被ロック部42がロック部63に嵌合した状態が維持されてロックされた状態になる。そして、図8(B)に示すように取手40のセットが完了した状態の給紙トレイ39が、給紙装置本体60から引出されると、その動作に連動してロック解除されることになる。
これに対して、給紙トレイ39から取手40を取り外すときには、図8(B)の状態から図8(A)の状態に取手40を回転させておこなうことになる。すなわち、装着時の操作と逆の操作がおこなわれることになる。このとき、図8(A)の状態で取手40を引き抜いても、先に説明した先端部40aに形成した切欠きによって、取手40の先端部40aが支軸44に干渉することはない。そのため、給紙トレイ39のロック状態(被ロック部42とロック部63との嵌合状態)は維持されることになる。すなわち、取手40が装着されていない給紙トレイ39の引出しができない状態になる。
先に説明したように、本実施の形態において、取手40がセットされて装置本体60から引出された給紙ユニット39は、装置本体60に対して所定位置まで装着されないと、取手40を取り外せないように構成している。
図9、図10に示すように、給紙トレイ39には、幅方向に延在する軸部70aを中心に回動可能に支持された略ブーメラン状のロック爪70(ロック部材)が設置されている。また、ロック爪70の一端側には圧縮スプリング71(付勢部材)の一端側が接続されている。圧縮スプリング71の他端側は、給紙トレイ39の筐体に接続されている。このような構成により、ロック爪70は、圧縮スプリング71の付勢によって、軸部70aを中心に図9の時計方向に回動して、不図示のストッパ部に当接して図9(A)、図10(A)の位置で位置決めされる。このロック爪70の位置は、取手40の先端部40aに干渉する位置であって、このような状態で給紙トレイ39から取手40を引き抜こうとしてもロック爪70が干渉して引き抜けない。
そして、図9(A)から図9(B)に示すように、給紙装置本体60に対して給紙トレイ39が挿入されていくと、やがて、スロープ部65にロック爪70が干渉して、スロープ部65の傾斜面に沿うようにロック爪70が圧縮スプリング71の付勢に抗して軸部70aを中心に反時計方向に回動する。こうして、図10(B)に示すように、ロック爪70の取手40の先端部40aへの干渉が解除されて、給紙トレイ39から取手40を引き抜くことが可能になる。なお、取手40が装着された給紙トレイ39を給紙装置本体60から引出すときには、ロック爪70は、上述した動作と逆の手順で動作することになる。
なお、上述した「所定位置」は、装置本体60への給紙トレイ39のセットが完了した位置に近ければ近いほど上述した効果が確実なものになる。
すなわち、1つの給紙トレイ39に取手40をセットして、その他の給紙トレイ39には取手40をセットしない状態の画像形成装置1(例えば、図2に示すような状態のものである。)を、工場で梱包して、その状態でユーザー先へ出荷する。
そのように構成することにより、取手40を別々に梱包する場合に比べて、梱包が簡略化されるとともに、着荷時の作業が簡略化されることになる。
図11(A)は、変形例1としての給紙装置12において給紙トレイ39に取手40がセットされる直前の状態を示す図であって、図11(B)は、その取手40の先端部40aを示す図であって、図11(C)は、その取手40が嵌合される嵌合部47を示す図である。
変形例1における給紙装置12(引出し装置)は、取手40を別の給紙装置12(引出し装置)には装着できないように構成されている。
すなわち、A所に設置された画像形成装置1における給紙装置12の給紙トレイ39に着脱可能な取手40は、B所に設置された画像形成装置1における給紙装置12の給紙トレイ39に着脱可能な取手40と、互換性がなくて、互いの取手40を交換して設置することはできない。
詳しくは、図11(A)に示すように、変形例1においても、本実施の形態のものと同様に、取手40の先端部40aが、給紙トレイ39における外装カバー41のセット位置41a(穴部41a1)を介して、給紙装置本体60の嵌合部47に嵌合されることで、取手40のセットが完了する。ところが、変形例1では、先端部40aに非互換形状部40a1~40a3が装着方向に突出するように形成されていて、嵌合部47の端面には非互換形状部40a1~40a3が嵌合可能な凹部47aが形成されていている。そして、これらの非互換形状部40a1~40a3と凹部47aとはセットになっていて、装置ごとに形状が異なり、非互換性を有するように構成されている。
このように構成することにより、複数の画像形成装置1がある場合であっても、画像形成装置1間で取手40が使用されてセキュリティ性が低下してしまう不具合を軽減することができる。
図12は、変形例2としての給紙装置12の制御を示すフローチャートである。
変形例2では、複数の給紙トレイ39(引出しユニット)のうちいずれかの給紙トレイ39に取手40がセットされたときに認証がおこなわれ、双方の暗証番号が一致したときにのみ給紙トレイ39の装置本体60からの引出しが可能になるように構成されている。
詳しくは、取手40側にRFIDなどの情報記録媒体が設置されていて、給紙トレイ39側にはその読取装置が設置されている。また、給紙トレイ39に対する取手40のロック機構が設置されていて、双方に入力された暗証番号が一致したときにのみロック機構のロック解除がされるように構成している。
具体的に、図12の制御フローに示すように、取手40が給紙トレイ39に装着されると、まず、取手40と給紙トレイ39との双方の暗証番号の認証がおこなわれる(ステップS1)。そして、取手40側と給送トレイ39側(受け手)が対応しているかが判別される(ステップS2)。その結果、対応していないと判別された場合には、ロック状態が維持されて、取手40のセットができないことになる。これに対して、ステップS2で、対応していると判別された場合には、暗証番号を解除する制御がおこなわれて(ステップS3)、双方の暗証番号を解除する方法が一致するかが判別されて(ステップS4)、一致する場合にはロック解除されて、一致しない場合にはロック状態が維持される。
ここで、暗証番号は、ユーザーが任意に設定可能となっている。これにより、画像形成装置1(給紙装置12)ごとのセキュリティ性が向上することになる。
図13は、変形例3としての複数の画像形成装置1A~1Cを示す図である。
図13に示すように、変形例3における画像形成装置1A~1C(給紙装置12)は、前記変形例1のものとは異なり、1つの取手40を別の画像形成装置1A~1C(給紙装置12)の給紙カセット39にも着脱可能に装着できるように構成されている。
詳しくは、図13に示すように、A所に設置された画像形成装置1Aにおける給紙装置12の給紙トレイ39に着脱可能な取手40は、B所に設置された画像形成装置1Bにおける給紙装置12の給紙トレイ39にも着脱可能であり、C所に設置された画像形成装置1Cにおける給紙装置12の給紙トレイ39にも着脱可能である。すなわち、3つの画像形成装置1A~1Cの9つの給紙トレイ39に対して、1つの取手40のみが使用可能に設けられている。
このような構成は、1つのオフィスに複数の画像形成装置1A~1Cが設置されていて、それらの画像形成装置1A~1Cについてセキュリティ性を一括して確保したい場合などに有用になる。
図14は、変形例4としての給紙装置12の制御を示すフローチャートである。
変形例4では、複数の給紙トレイ39(引出しユニット)のうち予め定められた1つの給紙トレイ39に取手40がセットされた状態でないと、画像形成動作(印刷動作)が実行できないように構成されている。そして、その予め定められた1つの給紙トレイ39に取手40がセットされていない場合には、その旨を報知している。
詳しくは、3つの給紙トレイ39のうち予め定められた1つの給紙トレイ39(例えば、最下段の給紙トレイ39である。)には、取手40がセットされた状態を検知するセット検知センサ(例えば、セットの有無を光学的に検知するフォトセンサである。)が設置されている。
そして、図14に示す制御フローのように、装置1の主電源がオンされて(ステップS10)、シートPがセットされた給紙トレイ39が装着されると(ステップS11、S12)、取手40が最下段の給紙トレイ39にセットされているかが判別される(ステップS13)。その結果、取手40が最下段の給紙トレイ39にセットされていないものと判別された場合には、いずれの給紙トレイ39からも通紙ができないように制御して(ステップS14)、操作表示パネル100(図1参照)の表示画面に「最下段の給紙トレイに取手40をセットしてください。」との表示をおこなう(ステップS15)。これに対して、ステップS13で、取手40が最下段の給紙トレイ39にセットされているものと判別された場合には、ユーザーが指定した給紙トレイ39からの通紙ができるように、操作表示パネル100のスタートボタン101(図1参照)を操作可能に制御する(ステップS16、S17)。
このように構成することで、複数の給紙トレイ39に対して1つだけの取手40が必ず予め定められた給紙トレイ39に装着された状態を確保しやすくなるため、取手40の紛失を軽減することができる。
図15、図16は、それぞれ、変形例5としての給紙装置12の制御を示すフローチャートである。
変形例5では、通紙中や通紙前に取手40が取り出されないように制御している。
詳しくは、変形例5でも、前記変形例4と同様に、3つの給紙トレイ39のうち予め定められた1つの給紙トレイ39(例えば、最下段の給紙トレイ39である。)に、取手40がセットされた状態を検知するセット検知センサが設置されている。
そして、図15に示す制御フローのように、給紙装置12からのシートPの通紙(給送)が開始されると(ステップS20)、取手40が最下段の給紙トレイ39にセットされているかが判別される(ステップS21)。その結果、取手40が最下段の給紙トレイ39にセットされていないものと判別された場合には、操作表示パネル100(図1参照)の表示画面に「最下段の給紙トレイに取手40をセットしてください。」との表示をおこない(ステップS22)、通紙中のシートPの通紙が完了した後に、取手40のセットが確認できるまで操作表示パネル100のスタートボタン101(図1参照)を操作できないように制御する(ステップS23~S25)。
これに対して、ステップS21で、取手40が最下段の給紙トレイ39にセットされているものと判別された場合には、そのまま通紙が継続されるように、スタートボタン101を操作可能に制御する(ステップS26、S27)。
このように構成することで、通紙中に、予め定められた給紙トレイ39から取手40が取り外されて紛失してしまう不具合を軽減することができる。
これに対して、ステップS21で、取手40が最下段の給紙トレイ39にセットされているものと判別された場合には、スタートボタン101を操作可能に制御する(ステップS26、S27)。
このように構成することで、通紙前(印刷開始前)に、予め定められた給紙トレイ39から取手40が取り外されて紛失してしまう不具合を軽減することができる。
図17は、変形例6としての給紙装置12の要部を示す斜視図である。
図17に示すように、変形例6における複数の給紙トレイ39(引出しユニット)は、それぞれ、取手40がセットされていないときに取手40のセット位置41aを覆う開閉可能な目隠し部材50が設置されている。
具体的に、目隠し部材50は、透明色でない略矩形状のシート状部材であって、図17(A)に示すように、その上端部がテープによって外装カバー41に開閉可能に貼着されている。
そして、給紙トレイ39に取手40をセットしない場合には、図17(A)に示すように、目隠し部材50がセット位置41aを覆うことになる。これにより、セット位置41aの穴部41a1が露呈して見映えが悪くなる不具合を軽減することができる。
これに対して、給紙トレイ39に取手40をセットする場合には、図17(B)に示すように、目隠し部材50を上方にめくり上げた状態で、セット位置41aを露呈させて、そのセット位置41aに取手40をセットすることになる。
図18は、変形例7としての給紙装置12の動作を示す図であって、給紙トレイ39が給紙装置本体60に装着された状態の装着方向奥側を示す断面図である。
変形例7では、給紙装置12によって複数の給紙トレイ39のうちいずれか1つの給紙トレイ39に収納されたシートPが画像形成部(転写部)に給送可能な状態であるときであって、画像形成装置1の搬送経路中でシートPのジャム(紙詰り)が生じたときに、その1つの給紙トレイ39のみが給紙装置12(装置本体60)から引出し可能となるように制御している。
詳しくは、図18に示すように、給紙装置本体60の奥側(図18の左方である。)には、ソレノイドのオン・オフによって軸部80aを中心に回動可能なロック板80が設置されている。また、給紙トレイ39の奥側には、装置本体の壁面60aに形成された開口からさらに奥側に突出する略鍵状の突起部48が設置されている。
そして、画像形成装置1において印刷動作(通紙)が開始されると、すべての給紙トレイ39が引出しできないようにロック状態(図18(A)の状態である。)になる。具体的に、ロック板80に接続されたソレノイドがオンされて、ロック板80が突起部48に近接する位置に回動する。これにより、給紙トレイ39を図18(A)の右方に引き抜こうとしても、ロック板80が突起部48に干渉して、引き抜けないことになる。このように構成することで、通紙中に給紙トレイ39が引き抜かれて、シートPのジャムが発生する不具合を防止することができる。
これに対して、画像形成装置1の搬送経路に設置されたシート検知センサによってシートPのジャムが検知されると、給送中の給紙トレイ39のみが引出し可能となるようにロック解除状態(図18(B)の状態である。)になる。具体的に、ロック板80に接続されたソレノイドがオフされて、ロック板80が突起部48から遠ざかる位置に回動する。これにより、ロック板80が突起部48に干渉することなく、給紙トレイ39を図18(B)の右方に引き抜くことが可能になる。
このようにジャムが発生してジャム処理をおこなう必要があるときに、印刷動作に関与する給紙トレイ39のみを引出し可能にすることで、その給紙トレイ39の位置やその近傍でシートPがジャムしていても、そのシートPの除去作業を容易におこなうことができる。
これにより、取手を紛失してしまう不具合を生じにくくすることができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に設置される給紙装置12に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷機などである。)に設置される給紙装置に対しても本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、画像形成装置1に設置される引出し装置としての給紙装置12に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、装置本体に対して引出し可能な複数の引出しユニットが設置された引出し装置であれば本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
12 給紙装置(引出し装置)、
39 給紙トレイ(引出しユニット)、
40 取手、
40a 先端部、 40b 把持部、
50 目隠し部材、
60 給紙装置本体、
65 スロープ部、
70 ロック爪、
P シート。
Claims (10)
- 装置本体に対して引出し可能な複数の引出しユニットと、
前記複数の引出しユニットのそれぞれに対して着脱可能な1つの取手と、
を備え、
前記複数の引出しユニットは、それぞれ、前記装置本体に装着された状態では引出しができないようにロックされて、
前記複数の引出しユニットのうち、前記取手がセットされた1つの引出しユニットが、前記装置本体からの引出し操作に連動してロック解除され、
前記取手がセットされて前記装置本体から引出された前記1つの引出しユニットが、前記装置本体に対して所定位置まで装着されないと、前記取手を取り外せないように構成したことを特徴とする引出し装置。 - 前記取手を別の引出し装置には装着できないように構成したことを特徴とする請求項1に記載の引出し装置。
- 前記複数の引出しユニットのうちいずれかの引出しユニットに前記取手がセットされたときに認証がおこなわれ、双方の暗証番号が一致したときにのみ当該引出しユニットの前記装置本体からの引出しが可能になり、
前記暗証番号が任意に設定可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の引出し装置。 - 前記複数の引出しユニットは、それぞれ、前記取手がセットされていないときに前記取手のセット位置を覆う開閉可能な目隠し部材が設置されたことを特徴とする請求項1~請求項3のいずれかに記載の引出し装置。
- 前記複数の引出しユニットは、それぞれ、内部に複数枚のシートを収納可能な給紙トレイであって、
当該引出し装置は、前記給紙トレイに収納されたシートを画像形成部に向けて給送する給紙装置であることを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載の引出し装置。 - 請求項1~請求項5のいずれかに記載の引出し装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 前記複数の引出しユニットのうち予め定められた1つの引出しユニットに前記取手がセットされた状態でないと、画像形成動作が実行できないように構成したことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記予め定められた1つの引出しユニットに前記取手がセットされていない場合には、その旨を報知することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記複数の引出しユニットは、それぞれ、内部に複数枚のシートを収納可能な給紙トレイであって、
前記引出し装置は、前記給紙トレイに収納されたシートを画像形成部に向けて給送する給紙装置であって、
前記給紙装置によって複数の前記給紙トレイのうちいずれか1つの給紙トレイに収納されたシートが前記画像形成部に給送可能な状態であるときであって、当該画像形成装置の搬送経路中でシートのジャムが生じたときに、前記複数の給紙トレイのうち前記1つの給紙トレイのみが前記給紙装置から引出し可能となることを特徴とする請求項6~請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記複数の引出しユニットのうち1つの引出しユニットに前記取手がセットされた状態で梱包されて出荷されることを特徴とする請求項6~請求項9のいずれかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019094215A JP7223273B2 (ja) | 2019-05-20 | 2019-05-20 | 引出し装置、及び、画像形成装置 |
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