本発明の実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれら複合機等であり、以下の実施形態においては、画像形成装置の一例として、電子写真方式のレーザビームプリンタ(以下、単に「プリンタ」という)を用いて説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態に係るプリンタ100について、図1から図3を参照しながら説明する。まず、プリンタ100の概略構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るプリンタ100を模式的に示す断面図である。図2は、第1実施形態に係るプリンタ100の機能ブロック図である。
図1に示すように、プリンタ100は、シートを給送するシート給送部10と、シートを手差し給送可能な手差し給送部20と、シート給送部10又は手差し給送部20により給送されたシートに画像を形成する画像形成部30と、画像が形成されたシートを装置外に排出するシート排出部40と、これらを制御する制御部50と、を備えている。
また、プリンタ100には、その前面に、プリンタ筐体101の内部を開放可能な前面扉が設けられており、前面扉を開くことで、プリンタ筐体101の内部に配設された上述した画像形成部30等が露出可能になっている。更に、プリンタ筐体101における前面扉の上方には、各種操作を行う操作パネル102が設けられており、操作パネル102には、タッチパネル式の表示部103と、各種入力キーを有する操作部104と、が設けられている。
シート給送部10は、シートを積載収容する給送シート積載部11と、給送シート積載部11に積載されたシートを1枚ずつ分離給送する分離給送部12と、を備えている。給送シート積載部11は、回動軸13を中心に回動する中板14を備えており、中板14は、シートを給送する際に回動してシートを上方に持ち上げる(図1に示す2点鎖線の状態)。分離給送部12は、中板14に持ち上げられたシートを給送するピックアップローラ15と、ピックアップローラ15に圧接する分離バッド16と、を備えている。
手差し給送部20は、シートを積載可能な手差しトレイ21と、手差しトレイ21に積載されたシートを1枚ずつ分離しながら給送可能な分離給送部22と、を備えている。手差しトレイ21は、プリンタ筐体101に回動自在に支持されており、手差し給送する際には、回動させることでシートを積載可能になる(図1に示す2点鎖線の状態)。分離給送部22は、手差しトレイ21に積載されたシートを給送する給送ローラ23と、給送ローラ23に圧接する分離パッド24と、を備えている。
画像形成部30は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の画像を形成する4つのプロセスカートリッジ(画像形成ユニット)31Y〜31Bと、後述する感光体ドラム310Y〜310Bの表面を露光する露光装置32と、感光体ドラム310Y〜310Bの表面に形成されたトナー像をシートに転写する転写部33と、シートに転写された未定着トナー像を定着させる定着部34と、を備えている。
4つのプロセスカートリッジ31Y〜31Bのそれぞれは、プリンタ筐体101から着脱可能に構成されており、交換可能となっている。なお、4つのプロセスカートリッジ31Y〜31Bは、形成する画像の色が異なること以外は同じ構成であるため、ここでは、イエロー(Y)の画像を形成するプロセスカートリッジ31Yの構成を説明することで、プロセスカートリッジ31M〜31Kの説明は省略する。また、符号の最後に付すアルファベット(Y、M、C、B)は、それぞれの色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)を示すものとする。
プロセスカートリッジ31Yは、像担持体としての感光体ドラム310Yと、感光体ドラム310Yを帯電させる帯電ローラ311Yと、感光体ドラム310Y上に形成された静電潜像を現像する現像装置312Yと、感光体ドラム310Yの表面に残留するトナーを除去するクリーナユニット313Yと、を備えている。
現像装置312Yは、感光体ドラム310Yを現像する現像装置本体314Yと、現像装置本体314Yにトナーを供給するトナーカートリッジ315Yと、を備えている。トナーカートリッジ315Yは、現像装置本体314Yに着脱自在に構成されており、収容されたトナーが無くなると、現像装置本体314Yから取り外して、交換することができるようになっている。言い換えると、トナーカートリッジ315Yは、プリンタ100から着脱自在に構成されており、トナーが無くなると、プリンタ100から取り外して、交換することができるようになっている。なお、トナーカートリッジ315Yについては、後に詳しく説明する。
露光装置32は、レーザ光を照射する光源320と、レーザ光を感光体ドラム310Y〜310Bに導く複数のミラー321等を備えている。
転写部33は、感光体ドラム310Y〜310Bに形成されたトナー像を担持する中間転写ベルト330と、感光体ドラム310Y〜310Bに形成されたトナー像を中間転写ベルト330に一次転写する一次転写ローラ331Y〜331Bと、中間転写ベルト330が担持するトナー像をシートに二次転写する二次転写ローラ332と、中間転写ベルト330に残留するトナーを除去するクリーナユニット333と、を備えている。中間転写ベルト330は、駆動ローラ334及び従動ローラ335に係掛されており、一次転写ローラ331Y〜331Bによって、感光体ドラム310Y〜310Bに押し付けられている。二次転写ローラ332は、駆動ローラ334とで中間転写ベルト330をニップ(挟持)しており、ニップ部Nで中間転写ベルト330が担持するトナー像をシートに転写する。
定着部34は、シートを加熱する加熱ローラ340と、加熱ローラ340に圧接する加圧ローラ341と、を備えている。シート排出部40は、排出ローラ対41を備えて構成されており、排出ローラ対41は、正逆回転可能な排出ローラ42と、排出ローラ42に従動回転する従動ローラ43と、を備えている。
図2に示すように、制御部50は、シート給送部10、手差し給送部20、画像形成部30及びシート排出部40を駆動制御するCPU51と、各種プログラムや各種情報等を記憶するメモリ52と、を備えている。制御部50は、これらを用いてシート給送部10、手差し給送部20、画像形成部30及びシート排出部40の動作を統合して制御し、例えば、操作パネル102の操作部104から入力されたユーザ指令に基づいて、シートに画像を形成させる。
また、制御部50は、トナー使用履歴に基づいて、各トナーカートリッジ315Y〜315Kのトナー残量を監視しており、各トナーカートリッジ315Y〜315Kのトナー残量がどの段階にあるかを操作パネル102の表示部103に表示可能になっている。例えば、制御部50は、通常(トナー残量:100〜25%、トナーカートリッジ交換不要状態)、少(トナー残量:25〜0%、トナーカートリッジ交換不要状態)、僅少(トナー残量:ほぼ0%、トナーカートリッジ交換要状態)、無(トナー残量:0%、トナーカートリッジ交換要状態)の4段階のトナー残量を表示部103に表示させる。なお、トナー使用履歴は、トナーカートリッジ315Yからの累積のトナー補給時間、トナーカートリッジ315Y内のトナー補給ローラの回転数及び印刷枚数等、トナー残量に関する情報である。
次に、上述のように構成されたプリンタ100の画像形成動作(制御部50による画像形成制御)について説明する。本実施形態においては、外部PCから入力された画像情報に基づいて、給送シート積載部11に積載されたシートに画像を形成する画像形成動作を用いて説明する。
外部PCからプリンタ100に画像情報が入力されると、入力された画像情報に基づいて、露光装置32が感光体ドラム310Y〜310Bに向けてレーザ光を照射する。このとき感光体ドラム310Y〜310Bは、帯電ローラ311Y〜311Bにより予め帯電されており、レーザ光が照射されることで感光体ドラム310Y〜310B上に静電潜像が形成される。
その後、現像装置312Y〜312Bにより静電潜像が現像(トナー像化)され、感光体ドラム310Y〜310B上に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(B)のトナー像が形成される。感光体ドラム310Y〜310B上に形成された各色のトナー像は、一次転写ローラ331Y〜331Bにより、矢印A方向に回転する中間転写ベルト330に順次重畳転写され、重畳転写されたフルカラーのトナー像は、中間転写ベルト330により二次転写ローラ332まで搬送される。
上述の画像形成動作に並行して、給送シート積載部11に積載されたシートが、分離給送部12により1枚ずつシート搬送路105に給送される。そして、シート搬送路105の下流にあるレジストローラ対106で、斜行が補正されると共に所定の搬送タイミングでニップ部Nに搬送され、ニップ部Nで中間転写ベルト330上のトナー像が転写される。トナー像が転写されたシートは、定着部34でトナー像が溶融定着され、排出ローラ対41により装置外に排出される。装置外に排出されたシートは、プリンタ筐体101の上面に設けられた排出シート積載部107に積載される。
なお、シートの両面(第1面及び第2面)に画像を形成する場合には、第1面(表面)に画像が形成されたシートが排出シート積載部107に排出される前に、排出ローラ42を逆回転させて両面搬送路108に搬送し、両面搬送路108を介して画像形成部30に再搬送する。そして、第1面と同様に、第2面(裏面)に画像を形成し、装置外に排出する。
次に、上述したトナーカートリッジ315Yについて、図3を参照しながら具体的に説明する。図3(a)は、第1実施形態に係るトナーカートリッジ315Yの取っ手部403を隠した状態を示す図であり、(b)は、取っ手部403を露出させた状態を示す図である。
図3(a)及び(b)に示すように、トナーカートリッジ315Yは、トナーを収容するカートリッジ本体400と、トナー使用履歴等を記録するメモリチップ410と、カートリッジ本体400の後述する取っ手部403を露出させる露出機構420と、を備えている。
カートリッジ本体400は、略直方体状の密封容器状に形成されており、長手方向における一方側の端部に開口部401aを有する収容容器401と、収容容器401の開口部401aを封止するフロントカバー402と、を備えている。カートリッジ本体400は、収容容器401の開口部401aを、パッキンを介してフロントカバー402で封止することで、密封状態になる。
収容容器401の開口部401aは、トナーカートリッジ315Yをプリンタ100に装着する際の装着方向上流側に設けられている。つまり、開口部401aを封止するフロントカバー402は、トナーカートリッジ315Yをプリンタ100に装着した状態で、プリンタ100の前面側に位置しており、プリンタ筐体101の前面扉を開くと露出されるようになっている。なお、カートリッジ本体は、外径が略円柱形のボトル形状のものであってもよい。
カートリッジ本体400の装着方向上流側の底面400aには、カートリッジ本体400を取り出す際に用いられる取っ手部403が設けられている。取っ手部403は、フロントカバー402の近傍、即ち、プリンタ100の前面側に設けられており、トナーカートリッジ315Yをプリンタ100に装着した状態で、容易に使用可能な位置に形成されている。取っ手部403は、例えば、フロントカバー402から数センチ装着方向下流側の底面400a(収容容器401の底面)に形成されている。また、取っ手部403は、カートリッジ本体400(収容容器401)に対して凹状に形成されており、例えば、前面扉を開けた後、ユーザが指を引っ掛けてトナーカートリッジ315Yを引き出し可能な深さに形成されている。
メモリチップ410は、カートリッジ本体400の装着方向下流側の端部(長手方向における他方側の端部)に、ビスによって固定されている。メモリチップ410は、EEPROM(登録商標)等の不揮発性メモリにより構成されており、対応するトナーカートリッジ315Yの識別情報や、制御部50から提供されるトナーカートリッジ315Yのトナー使用履歴を記憶する。
メモリチップ410は、接続端子410aを有しており、接続端子410aは、トナーカートリッジ315Yがプリンタ100に装着されることで、プリンタ100の接続端子(図示せず)と接触するようになっている。プリンタ100の接続端子(図示せず)と接続端子410aとが接触することで、プリンタ100とメモリチップ410とが電気的に接続され、制御部50がメモリチップ410と通信可能になる。なお、本実施形態においては、メモリチップ410は、プリンタ100と接触式のメモリチップ410を用いて説明したが、例えば、無線を用いた被接触式のメモリチップであってもよい。
露出機構420は、カートリッジ本体400の底面400aに配設されている。露出機構420は、カートリッジ本体400の取っ手部403を被覆可能な被覆板421と、被覆板421をスライド移動可能に支持するスライドレール422と、被覆板421を被覆位置(図3(a)参照)で保持する保持手段423と、被覆板421を露出位置(図3(b)参照)に向けてスライド移動させる付勢ばね424と、を備えている。
被覆板421は、取っ手部403の下方(被覆位置)に位置した際に取っ手部403を覆い隠し、ユーザが取っ手部403に指を引っ掛けることができなくなるように、取っ手部403よりもひとまわり大きな矩形板状に形成されている。
スライドレール422は、取っ手部403の下方で被覆板421が取っ手部403を覆い隠す被覆位置と、取っ手部403を露出させる露出位置と、に被覆板421をスライド移動可能に配設されており、本実施形態においては、トナーカートリッジ315Yの装着方向と略平行に、カートリッジ本体400の底面400aに配設されている。
保持手段423は、被覆板421を被覆位置で保持可能に構成されており、本実施形態においては、不図示の係合部をカートリッジ本体400に係合させて、被覆板421を被覆位置で保持している。また、保持手段423は、メモリチップ410に制御部50からトナー無しのトナー使用履歴が入力された場合、又は、操作部104を介して、ユーザ又はサービスマンにより解除信号が入力された場合に、被覆板421の保持を解除するように構成されている。本実施形態においては、上述の場合、係合部の係合を解除するように構成されている。なお、保持手段は、上述した係合部に限定されず、他の構成によるものであってもよい。
付勢ばね424は、被覆板421の装着方向下流端と、スライドレール422の装着方向下流端と、の間に介在しており、被覆板421を装着方向下流側(図3(a)に示す矢印B方向)に付勢している。付勢ばね424は、係合部の係合が解除(保持手段423による保持が解除)されると、被覆板421を被覆位置から露出位置に移動させる。
次に、操作パネル102の表示部103にトナー残量の表示が「無」になった場合の露出機構420の動作について説明する。
前述したように、操作パネル102の表示部103には、トナー残量が表示されている。例えば、「通常」、「少」、「僅少」、「無」等の4段階のトナー残量が表示される。そして、表示部103に、「通常」、「少」、「僅少」と表示されている場合には、保持手段423が被覆板421を被覆位置で保持している。つまり、取っ手部403が被覆板421により隠された状態になっている。保持手段423による被覆板421の保持は、トナー残量が「無」になるか、ユーザ又はサービスマンによって操作部104から保持の解除信号が入力されるまで行われる。
例えば、トナー残量の表示が「無」になる、つまり、制御部50がトナー残量無しと判断し、メモリチップ410にトナー無しのトナー使用履歴が入力されると、保持手段423による被覆板421の保持が解除される。具体的には、係合部による係合が解除される。被覆板421の保持が解除されると、付勢ばね424の付勢力により、被覆板421が露出位置にスライドする。被覆板421が露出位置にスライドすると、取っ手部403が露出され、トナーカートリッジ315Yが取り出し可能になる。例えば、ユーザが前面扉を開けて、取っ手部403に指を引っ掛けて引っ張ることで、トナーカートリッジ315Yを取り出し可能になる。
以上説明したように、第1実施形態に係るプリンタ100は、トナー残量が「無」になるまでは、トナーカートリッジ315Yを取り出すための取っ手部403が被覆板421により覆われている。そのため、ユーザがトナーカートリッジ315Yを取り出そうとしても、取り出すことができない。これにより、ユーザにより不要にトナーカートリッジ315Yが取り外され、交換されることが防止可能になる。一方、被覆板421は、メモリチップ410にトナー無しのトナー使用履歴が入力された場合には、被覆位置から露出位置にスライド移動し、取っ手部403を露出させる。これにより、トナーカートリッジ315Yを取り外し可能になる。
このように、トナーカートリッジ315Yは、トナー使用履歴がトナー無しにならないと取り外すことができないように構成されている。これにより、トナーカートリッジ315Yの不要な交換が防止可能になり、プリンタ100のランニングコストを削減することができる。
また、トナーカートリッジ315Yは、簡単な構成で、取っ手部403を隠したり、露出させたりすることができる。そのため、例えば、取っ手部403を使用不能にする施錠機構等を設けたりする必要がない。これにより、取っ手部403を隠したり、使用できなくしたりするための機構を設けることによるコストアップを低減させることができる。
また、トナーカートリッジ315Yは、取っ手部403を露出させる際に、カートリッジ本体400は移動しない。そのため、トナーカートリッジ315Yが、プリンタ100の内部から飛び出したり、プリンタ100の内部から不要に出っ張ったりすることがない。これにより、例えば、カートリッジ本体400の前面扉等への衝突等や不要な接触等が防止可能になり、故障や事故の発生が防止可能になる。
また、露出機構420は、矩形板状の被覆板421をスライド移動させるだけの構成のため、例えば、露出機構420を設けるスペースを小さくすることができる。又は、既存のスペースを活用することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るプリンタついて、図4を参照しながら説明する。第2実施形態に係るプリンタは、トナーカートリッジの露出機構の構成が第1実施形態と相違する。そのためここでは、第1実施形態と相違する点、即ち、トナーカートリッジの露出機構を中心に説明し、その他の構成については、第1実施形態と同じ符号を付して、その説明を省略する。
図4(a)は第2実施形態に係るトナーカートリッジ315YAの取っ手部403Aを隠した状態を示す図であり、(b)は取っ手部403Aを露出させた状態を示す図である。
図4(a)及び(b)に示すように、トナーカートリッジ315YAは、トナーを収容するカートリッジ本体400Aと、トナーの使用履歴等を記録するメモリチップ410と、カートリッジ本体400Aの取っ手部403Aを露出させる露出機構420Aと、を備えている。
カートリッジ本体400Aは、略直方体状の密封容器状に形成されており、長手方向における一方側の端部に開口部401aを有する収容容器401Aと、収容容器401Aの開口部401aを封止するフロントカバー402と、を備えている。カートリッジ本体400Aは、収容容器401Aの開口部401aを、パッキンを介してフロントカバー402で封止することで、密封状態になる。
カートリッジ本体400Aの装着方向上流側の側面400b(収容容器401Aの側面)には、カートリッジ本体400を取り出す際に用いられる取っ手部403Aが設けられている。取っ手部403Aは、フロントカバー402の近傍、即ち、プリンタの前面側に設けられており、トナーカートリッジ315YAをプリンタに装着した状態で、容易に使用可能な位置に形成されている。取っ手部403Aは、例えば、フロントカバー402から数センチ装着方向下流側の側面400bに形成されている。また、取っ手部403Aは、カートリッジ本体400A(収容容器401A)に対して凹状に形成されており、例えば、前面扉を開けた後、ユーザが指を引っ掛けてトナーカートリッジ315YAを引き出し可能な深さに形成されている。
露出機構420Aは、カートリッジ本体400Aの側面400bに配設されている。露出機構420Aは、カートリッジ本体400Aの取っ手部403Aを被覆可能な被覆板421Aと、被覆板421Aを回動自在に支持する回動軸425と、被覆板421Aを被覆位置(図4(a)参照)で保持する保持手段423と、被覆板421Aを露出位置(図4(b)参照)に向けて回動させる付勢ばね424Aと、を備えている。
被覆板421Aは、取っ手部403Aの側方(被覆位置)に位置した際に取っ手部403Aを覆い隠し、ユーザが取っ手部403Aに指を引っ掛けることができなくなるように、取っ手部403Aよりもひとまわり大きな矩形板状に形成されている。
回動軸425は、取っ手部403Aの側方で被覆板421Aが取っ手部403Aを覆い隠す被覆位置と、取っ手部403Aを露出させる露出位置とに、被覆板421Aを回動可能に支持しており、本実施形態においては、被覆板421Aを、図4(a)に示す矢印C方向に回動させる。付勢ばね424Aは、図4(a)に示す矢印C方向に被覆板421Aを付勢している。
次に、操作パネルの表示部にトナー残量の表示が「無」になった場合の露出機構420Aの動作について説明する。
操作パネル102の表示部103には、トナー残量が表示されている。例えば、「通常」、「少」、「僅少」、「無」等の4段階のトナー残量が表示される。そして、表示部103に、「通常」、「少」、「僅少」と表示されている場合には、保持手段423が被覆板421Aを被覆位置で保持している。つまり、取っ手部403Aが被覆板421Aにより隠された状態になっている。保持手段423による被覆板421Aの保持は、トナー残量が「無」になるか、ユーザ又はサービスマンによって操作部104から保持の解除信号が入力されるまで行われる。
例えば、トナー残量の表示が「無」になる、つまり、制御部50がトナー残量無しと判断し、メモリチップ410にトナー無しのトナー使用履歴が入力されると、保持手段423による被覆板421Aの保持が解除される。被覆板421Aの保持が解除されると、付勢ばね424Aの付勢力により、被覆板421Aが露出位置に回動する。被覆板421Aが露出位置に回動すると、取っ手部403Aが露出され、トナーカートリッジ315YAが取り出し可能になる。例えば、ユーザが前面扉を開けて、取っ手部403Aに指を引っ掛けて引っ張ることで、トナーカートリッジ315YAを取り出し可能になる。
以上説明したように、第2実施形態に係るプリンタは、トナー残量が「無」になるまでは、トナーカートリッジ315YAを取り出すための取っ手部403Aが被覆板421Aにより覆われている。そのため、ユーザがトナーカートリッジ315YAを取り出そうとしても、取り出すことができない。これにより、ユーザにより不要にトナーカートリッジ315YAが取り外され、交換されることが防止可能になる。一方、被覆板421Aは、メモリチップ410にトナー無しのトナー使用履歴が入力された場合には、被覆位置から露出位置に回動し、取っ手部403Aを露出させる。これにより、トナーカートリッジ315YAが取り外し可能になる。
このように、トナーカートリッジ315YAは、トナー使用履歴がトナー無しにならないと取り外すことができないように構成されている。これにより、トナーカートリッジ315YAの不要な交換が防止可能になり、プリンタのランニングコストを削減することができる。
また、トナーカートリッジ315YAは、簡単な構成で、取っ手部403Aを隠したり、露出させたりすることができる。そのため、例えば、取っ手部403Aを使用不能にする施錠機構等を設けたりする必要がない。これにより、取っ手部403Aを隠したり、使用できなくしたりするための機構を設けることによるコストアップを低減させることができる。
また、トナーカートリッジ315YAは、取っ手部403Aを露出させる際に、カートリッジ本体400Aは移動しない。そのため、トナーカートリッジ315YAが、プリンタ100の内部から飛び出したり、プリンタ100の内部から不要に出っ張ったりすることがない。これにより、例えば、カートリッジ本体400Aの前面扉等への衝突等や不要な接触等が防止可能になり、故障や事故の発生が防止可能になる。
また、露出機構420Aは、矩形板状の被覆板421Aを回動させるだけの構成のため、例えば、露出機構420Aを設けるスペースを小さくすることができる。又は、既存のスペースを活用することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係るプリンタについて、図5を参照しながら説明する。第3実施形態に係るプリンタは、トナーカートリッジの露出機構の構成が第1実施形態と相違する。そのためここでは、第1実施形態と相違する点、即ち、トナーカートリッジの露出機構を中心に説明し、その他の構成については、第1実施形態と同じ符号を付して、その説明を省略する。
図5(a)は、第3実施形態に係るトナーカートリッジ315YBの取っ手部403を隠した状態を示す正面図であり、(b)は底面図である。(c)は取っ手部403を露出させた状態を示す正面図であり、(d)は底面図である。
図5(a)から(d)に示すように、トナーカートリッジ315YBは、トナーを収容するカートリッジ本体400と、トナーの使用履歴等を記録するメモリチップ410と、カートリッジ本体400の取っ手部403を露出可能な露出機構420Bと、を備えている。
露出機構420Bは、カートリッジ本体400の底面400aに配設されている。露出機構420Bは、カートリッジ本体400の底面400aの幅方向の両側に配設される支持部材426a,426bと、支持部材426a,426bの間に配設される取り外し部材427と、取り外し部材427を支持部材426a,426bの間で固定する固定手段428と、を備えている。
支持部材426a,426bは、カートリッジ本体400の底面400aに形成された取っ手部403の一部が露出するように、幅方向の両側に、装着方向と略平行に配設されている。取り外し部材427は、支持部材426a,426bの間に取り付けた際に、取っ手部403を覆い隠し、ユーザが取っ手部403に指を引っ掛けることができなくなるように形成されている。
固定手段428は、支持部材426a,426bの間に位置する取り外し部材427と係合して、取り外し部材427を固定する係合部428aと、係合部428aを回動自在に支持する回転軸428bと、を備えている。係合部428aは、支持部材426a,426bの間に取り付けられた取り外し部材427を、支持部材426a,426bの間に固定可能に形成されており、本実施形態においては、取り外し部材427に設けられた被係合部(図示せず)に係合して、取り外し部材427を固定している。
また、係合部428aは、メモリチップ410に制御部50からトナー無しのトナー使用履歴が入力された場合、又は、操作部104を介して、ユーザ又はサービスマンにより解除信号が入力された場合に、取り外し部材427との係合を解除するように構成されている。本実施形態においては、上述の場合、回転軸428bが回転して、被係合部との係合を解除するように構成されている。
次に、操作パネル102の表示部103にトナー残量の表示が「無」になった場合の露出機構420Bの動作について説明する。
操作パネル102の表示部103には、トナー残量が表示されている。例えば、「通常」、「少」、「僅少」、「無」等の4段階のトナー残量が表示される。そして、表示部103に、「通常」、「少」、「僅少」と表示されている場合には、固定手段428が支持部材426a,426bの間に位置する取り外し部材427に係合して、取り外し部材427を固定している。つまり、取っ手部403が取り外し部材427によって隠された状態になっている。固定手段428による取り外し部材427の固定は、トナー残量が「無」になるか、ユーザ又はサービスマンによって操作部104から保持の解除信号が入力されるまで行われる。
例えば、トナー残量の表示が「無」になる、つまり、制御部50がトナー残量無しと判断し、メモリチップ410にトナー無しのトナー使用履歴が入力されると、固定手段428による取り外し部材427の固定が解除される。固定手段428による取り外し部材427の固定が解除されると、取り外し部材427が取り外し可能になる。この状態で、ユーザが前面扉を開けて取り外し部材427を取り外すと、取っ手部403が露出され、トナーカートリッジ315YBが取り出し可能になる。例えば、ユーザが取っ手部403に指を引っ掛けて引っ張ることで、トナーカートリッジ315YBを取り出し可能になる。
以上説明したように、第3実施形態に係るプリンタは、トナー残量が「無」になるまでは、トナーカートリッジ315YBを取り出すための取っ手部403が取り外し部材427に塞がれ、使用できなくなっている。そのため、ユーザがトナーカートリッジ315YBを取り出そうとしても、取り出すことができない。これにより、ユーザにより不要にトナーカートリッジ315YBが取り外され、交換されることが防止可能になる。一方、固定手段428は、メモリチップ410にトナー無しのトナー使用履歴が入力された場合には、取り外し部材427との係合を解除する。これにより、取っ手部403を露出可能になる。取っ手部403が露出されると、トナーカートリッジ315YBは取り外し可能になる。
このように、トナーカートリッジ315YBは、トナー使用履歴がトナー無しにならないと取り外すことができないように構成されている。これにより、トナーカートリッジ315Yの不要な交換が防止可能になり、プリンタ100のランニングコストを削減することができる。
また、トナーカートリッジ315YBは、簡単な構成で、取っ手部403を隠したり、露出させたりすることができる。そのため、例えば、取っ手部403を使用不能にする施錠機構等を設けたりする必要がない。これにより、取っ手部403を隠したり、使用できなくしたりするための機構を設けることによるコストアップを低減させることができる。
また、トナーカートリッジ315YBは、取っ手部403を露出させる際に、カートリッジ本体400は移動しない。そのため、トナーカートリッジ315YBが、プリンタの内部から飛び出したり、プリンタの内部から不要に出っ張ったりすることがない。これにより、例えば、カートリッジ本体400の前面扉等への衝突等や不要な接触等が防止可能になり、故障や事故の発生が防止可能になる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係るプリンタについて、図6を参照しながら説明する。第4実施形態に係るプリンタは、トナーカートリッジに撮像手段が設けられている点が第1実施形態と相違する。そのためここでは、第1実施形態と相違する点、即ち、トナーカートリッジの撮像手段を中心に説明し、その他の構成については、第1実施形態と同じ符号を付して、その説明を省略する。
図6(a)は第4実施形態に係るトナーカートリッジ315YCの取っ手部403を隠した状態を示す図であり、(b)は取っ手部403を露出させた状態を示す図である。
図6(a)及び(b)に示すように、トナーカートリッジ315YCは、トナーを収容するカートリッジ本体400と、トナーの使用履歴等を記録するメモリチップ410と、カートリッジ本体400の取っ手部403を露出させる露出機構420と、カートリッジ本体400の内部を撮像する撮像手段430と、を備えている。
撮像手段430は、カートリッジ本体400の装着方向上流側の内部を撮像する第1撮像部430aと、カートリッジ本体400の装着方向下流側の内部を撮像する第2撮像部430bと、を備えている。なお、第1撮像部430aと第2撮像部430bとは構成が同じため、ここでは、第1撮像部430aの構成の説明をすることで、第2撮像部430bの構成の説明は省略する。また、第2撮像部430bは、第1撮像部430aの説明で使用した符号「a」の代わりに「b」を付すものとする。
第1撮像部430aは、カートリッジ本体400の装着方向上流側の上面400cに配設されている。第1撮像部430aは、カートリッジ本体400の内部を撮影するカメラ431aと、カートリッジ本体400の内部を照射する光源432aと、カートリッジ本体400の装着方向上流側の上面400cを開閉するシャッタ433aと、を備えている。
カメラ431aは、カートリッジ本体400の装着方向上流側の内部を撮影可能に、カートリッジ本体400の上面400cの上方に配設されている。本実施形態においては、カメラ431aは、シャッタ433aが開いた際に、カートリッジ本体400の内部に設けられた所定の印を撮影する。また、カメラ431aで撮影した映像は、操作パネル102の表示部103に表示させることができるようになっている。光源432aは、カートリッジ本体400の装着方向上流側の内部を照射可能にカートリッジ本体400の上面400cの上方に配設されている。なお、本実施形態においては、カートリッジ本体400の内部を撮影するための光源432aを設けたが、例えば、露光装置32の光源320や読取装置の光源を、複数のミラー等で反射して、カートリッジ本体400の内部を照射する構成であってもよい。
シャッタ433aは、カートリッジ本体400の上面400cにおける、カメラ431a及び光源432aの下部に配設されており、図6(a)に示す矢印D方向に移動可能に構成されている。シャッタ433aは、矢印D方向に移動することで、カートリッジ本体400の装着方向上流側の内部を開放する。また、シャッタ433aには、カメラ431aのレンズや光源432aを拭くためのクロスが配設されており、カートリッジ本体400の上面400cを開閉する際に、カメラ431aのレンズ及び光源432aに接触して、カメラ431aのレンズ及び光源432aに付着したトナー等の汚れを拭くことができるように構成されている。
次に、操作パネル102の表示部103にトナー残量の表示が「僅少」になった場合のトナーカートリッジ315YCの動作について説明する。
操作パネル102の表示部103には、トナー残量が表示されている。例えば、「通常」、「少」、「僅少」、「無」等の4段階のトナー残量が表示される。そして、表示部103に、「通常」、「少」、「僅少」と表示されている場合には、保持手段423が被覆板421を被覆位置で保持している。つまり、取っ手部403が被覆板421により隠された状態になっている。保持手段423による被覆板421の保持は、トナー残量が「僅少」になった後、カメラ431a,431bにより撮影された映像によりトナー無しと判断されるか、トナー残量が「無」になるか、ユーザ又はサービスマンによって操作部104から保持の解除信号が入力されるまで行われる。
なお、本実施形態においては、カメラ431a,431bにより撮影された映像によるトナーの有無の判断は、カートリッジ本体400内部の底部に所定の印を設け、所定の印の撮影状態に基づいてトナー無しの判断がなされる。例えば、所定の印が撮影できた場合に、トナー無しと判断される。なお、所定の印の撮影状態に基づくトナー無しの判断は、適宜、変更できるようになっている。例えば、少しでも認識できた場合にトナー無しと判断したり、半分認識できた場合にトナー無しと判断したりさせることができるようになっている。
例えば、カメラ431a,431bにより撮影された映像によりトナー無しと判断され、メモリチップ410にトナー無しのトナー使用履歴が入力されると、保持手段423による被覆板421の保持が解除される。被覆板421の保持が解除されると、付勢ばね424の付勢力により、被覆板421が露出位置にスライドする。被覆板421が露出位置にスライドすると、取っ手部403が露出され、トナーカートリッジ315Yが取り出し可能になる。例えば、ユーザが前面扉を開けて、取っ手部403に指を引っ掛けて引っ張ることで、トナーカートリッジ315Yを取り出し可能になる。
以上説明したように、第4実施形態に係るプリンタは、カメラ431a,431bにより撮影された映像によりトナー無しと判断されるまで、トナーカートリッジ315YCを取り出すための取っ手部403が被覆板421に覆われている。つまり、トナー残量「僅少」の表示がされた場合に、例えば、ドットカウントで50枚程度印刷可能に構成されている場合においても、カメラ431a,431bにより撮影された映像に基づいてトナー無しと判断されないと、トナーカートリッジ315YCが交換できないようになっている。これにより、確実にトナーが無くなってからトナーカートリッジ315YCが交換されるようになり、プリンタのランニングコストを削減することができる。
また、カメラ431a,431bでトナーカートリッジ315YCの内部を撮影可能に構成されているため、トナーカートリッジ315YCの内部の故障等を容易に発見することができる。例えば、再使用できるか否かの判断等を容易に行うことができる。このとき、カメラ431a,431bで撮影した映像は、操作パネル102の表示部103に表示させることができるので、例えば、ユーザやサービスマンがトナー残量や故障個所を、容易に確認することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態に係るプリンタについて、図7を参照しながら説明する。第5実施形態に係るプリンタは、トナーカートリッジに撮像手段が設けられている点が第2実施形態と相違する。そのためここでは、第2実施形態と相違する点、即ち、トナーカートリッジの撮像手段を中心に説明し、その他の構成については、第2実施形態と同じ符号を付して、その説明を省略する。
図7(a)は、第5実施形態に係るトナーカートリッジ315YDの取っ手部403Aを隠した状態を示す図であり、(b)は、取っ手部403Aを露出させた状態を示す図である。
図7(a)及び(b)に示すように、トナーカートリッジ315YDは、トナーを収容するカートリッジ本体400Aと、トナーの使用履歴等を記録するメモリチップ410と、カートリッジ本体400Aの取っ手部403Aを露出させる露出機構420Aと、カートリッジ本体400の内部を撮像する撮像手段440と、を備えている。
撮像手段440は、カートリッジ本体400の装着方向上流側の上面400cに配設されている。撮像手段440は、カートリッジ本体400の内部を撮影するカメラ441と、カートリッジ本体400の内部を照射する光源442と、カートリッジ本体400の上面400cを開閉するシャッタ443と、カメラ441を装着方向に移動させる移動機構444と、を備えている。なお、本実施形態においては、カートリッジ本体400の内部を撮影するための光源442を設けたが、例えば、露光装置32の光源320や読取装置の光源を、複数のミラー等で反射して、カートリッジ本体400の内部を照射する構成であってもよい。
カメラ441及び光源442は、シャッタ443の上方に配設されており、移動機構444により、トナーカートリッジ315YDの装着方向に移動可能に構成されている。シャッタ443は、カートリッジ本体400Aの上面400cにおいて、トナーカートリッジ315YDの装着方向に長くなるように形成されており、装着方向と直交する幅方向に開閉するように構成されている。カメラ441は、シャッタ443が開くと、装着方向に移動して、カートリッジ本体400Aの内部を撮影する。例えば、カートリッジ本体400Aの内部に設けられた所定の印を撮影する。
次に、操作パネル102の表示部103にトナー残量の表示が「僅少」になった場合のトナーカートリッジ315YCの動作について説明する。
操作パネル102の表示部103には、トナー残量が表示されている。例えば、「通常」、「少」、「僅少」、「無」等の4段階のトナー残量が表示される。そして、表示部103に、「通常」、「少」、「僅少」と表示されている場合には、保持手段423が被覆板421Aを被覆位置で保持している。つまり、取っ手部403Aが被覆板421Aにより隠された状態になっている。保持手段423による被覆板421Aの保持は、トナー残量が「僅少」になった後、カメラ441により撮影された映像によりトナー無しと判断されるか、トナー残量が「無」なるか、ユーザ又はサービスマンによって操作部104から保持の解除信号が入力されるまで行われる。
なお、本実施形態においては、カメラ441により撮影された映像によるトナーの有無の判断は、カートリッジ本体400A内部の底部に所定の印を設け、所定の印の撮影状態に基づいてトナー無しの判断がなされる。例えば、所定の印が撮影できた場合に、トナー無しと判断される。なお、所定の印の撮影状態に基づくトナー無しの判断は、適宜、変更できるようになっている。例えば、少しでも認識できた場合にトナー無しと判断したり、半分認識できた場合にトナー無しと判断したりさせることができるようになっている。
カメラ441により撮影された映像によりトナー無しと判断され、メモリチップ410にトナー無しのトナー使用履歴が入力されると、保持手段423による被覆板421Aの保持が解除される。被覆板421Aの保持が解除されると、付勢ばね424Aの付勢力により、被覆板421Aが露出位置に回動する。被覆板421Aが露出位置に回動すると、取っ手部403Aが露出され、トナーカートリッジ315YDが取り出し可能になる。例えば、ユーザが前面扉を開けて、取っ手部403Aに指を引っ掛けて引っ張ることで、トナーカートリッジ315YDを取り出し可能になる。
以上説明したように、第5実施形態に係るプリンタは、カメラ441により撮影された映像によりトナー無しと判断されるまで、トナーカートリッジ315YDを取り出すための取っ手部403Aが被覆板421Aにより覆われている。つまり、トナー残量「僅少」の表示がされた場合に、例えば、ドットカウントで50枚程度印刷可能に構成されている場合においても、カメラ441により撮影された映像に基づいてトナー無しと判断されないと、トナーカートリッジ315YDが交換できないようになっている。これにより、確実にトナーが無くなってからトナーカートリッジ315YDが交換されるようになり、プリンタのランニングコストを削減することができる。
また、カメラ441でトナーカートリッジ315YDの内部を撮影可能に構成されているため、トナーカートリッジ315YDの内部の故障や破損等を容易に発見することができる。例えば、再使用できるか否かの判断等を容易に行うことができる。このとき、カメラ441で撮影した映像は、操作パネル102の表示部103に表示させることができるので、例えば、ユーザやサービスマンがトナー残量や故障個所を、容易に確認することができる。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態に係るプリンタについて、図8を参照しながら説明する。第6実施形態に係るプリンタは、露出機構及び撮像手段が現像装置本体側に配設されていることが、第4実施形態と相違する。そのためここでは、第4実施形態と相違する点、即ち、現像装置本体及びトナーカートリッジを中心に説明し、その他の構成については、第4実施形態と同じ符号を付して、その説明を省略する。
図8(a)は、第6実施形態に係るトナーカートリッジ315YEの取っ手部403を隠した状態を示す図であり、(b)は、取っ手部403を露出させた状態を示す図である。
現像装置312YEは、感光体ドラム310Yを現像する現像装置本体314YEと、現像装置本体314YEにトナーを供給するトナーカートリッジ315YEと、を備えている。現像装置本体314YEは、露出機構420と、撮像手段430と、を備えている。
トナーカートリッジ315YEは、トナーを収容するカートリッジ本体400と、トナー使用履歴等を記録するメモリチップ410と、を備えている。トナーカートリッジ315YEは、現像装置本体314YEに着脱自在に構成されており、図8(a)及び(b)に示すように、現像装置本体314YEに装着されると、露出機構420が底面400aに位置し、撮像手段430が上面400cに位置するようになっている。
操作パネル102の表示部103にトナー残量の表示が「僅少」になった場合のトナーカートリッジ315YEの動作は、第4実施形態と同じであるため、ここではその説明は省略する。
以上説明したように、第6実施形態に係るプリンタは、カメラ431a,431bにより撮影された映像によりトナー無しと判断されるまで、トナーカートリッジ315YEを取り出すための取っ手部403が被覆板421に覆われている。つまり、トナー残量「僅少」の表示がされた場合に、例えば、ドットカウントで50枚程度印刷可能に構成されている場合においても、カメラ431a,431bにより撮影された映像に基づいてトナー無しと判断されないと、トナーカートリッジ315YEが交換できないようになっている。これにより、確実にトナーが無くなってからトナーカートリッジ315YEが交換されるようになり、プリンタのランニングコストを削減することができる。
また、カメラ431a,431bでトナーカートリッジ315YEの内部を撮影可能に構成されているため、トナーカートリッジ315YEの内部の故障等を容易に発見することができる。例えば、再使用できるか否かの判断等を容易に行うことができる。このとき、カメラ431a,431bで撮影した映像は、操作パネル102の表示部103に表示させることができるので、例えば、ユーザやサービスマンがトナー残量や故障個所を、容易に確認することができる。
また、現像装置本体314YEに、露出機構420及び撮像手段430を設けることで、トナーカートリッジ315YEが不要に大きくなることを防止することができる。
<第7実施形態>
次に、本発明の第7実施形態に係るプリンタについて、図9を参照しながら説明する。第7実施形態に係るプリンタは、露出機構及び撮像手段が現像装置本体側に配設されていることが、第5実施形態と相違する。そのためここでは、第5実施形態と相違する点、即ち、現像装置本体及びトナーカートリッジを中心に説明し、その他の構成については、第5実施形態と同じ符号を付して、その説明を省略する。
図9(a)は、第7実施形態に係るトナーカートリッジ315YFの取っ手部403Aを隠した状態を示す図であり、(b)は、取っ手部403Aを露出させた状態を示す図である。
現像装置312YFは、感光体ドラム310Yを現像する現像装置本体314YFと、現像装置本体314YFにトナーを供給するトナーカートリッジ315YFと、を備えている。現像装置本体314YFは、露出機構420Aと、撮像手段440と、を備えている。
トナーカートリッジ315YFは、トナーを収容するカートリッジ本体400と、トナー使用履歴等を記録するメモリチップ410と、を備えている。トナーカートリッジ315YFは、現像装置本体314YFに着脱自在に構成されており、図9(a)及び(b)に示すように、現像装置本体314YFに装着されると、露出機構420Aが側面400bに位置し、撮像手段440が上面400cに位置するようになっている。
操作パネル102の表示部103にトナー残量の表示が「僅少」になった場合のトナーカートリッジ315YCの動作は、第5実施形態と同じであるため、ここではその説明は省略する。
以上説明したように、第7実施形態に係るプリンタは、カメラ441により撮影された映像によりトナー無しと判断されるまで、トナーカートリッジ315YFを取り出すための取っ手部403Aが被覆板421Aに覆われている。つまり、トナー残量「僅少」の表示がされた場合に、例えば、ドットカウントで50枚程度印刷可能に構成されている場合においても、カメラ441により撮影された映像に基づいてトナー無しと判断されないと、トナーカートリッジ315YFが交換できないようになっている。これにより、確実にトナーが無くなってからトナーカートリッジ315YFが交換されるようになり、プリンタのランニングコストを削減することができる。
また、カメラ44でトナーカートリッジ315YFの内部を撮影可能に構成されているため、トナーカートリッジ315YFの内部の故障等を容易に発見することができる。例えば、再使用できるか否かの判断等を容易に行うことができる。このとき、カメラ44で撮影した映像は、操作パネル102の表示部103に表示させることができるので、例えば、ユーザやサービスマンがトナー残量や故障個所を、容易に確認することができる。
また、現像装置本体314YFに、露出機構420A及び撮像手段440を設けることで、トナーカートリッジ315YFが不要に大きくなることを防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
例えば、本実施形態においては、カートリッジの一例として、トナーが収容されたトナーカートリッジ315Y〜315Bを用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。カートリッジとしては、本体に装着された状態で、収容された供給物を供給可能なカートリッジに用いることができる。例えば、インクが収容されたインクカートリッジにも用いることができる。
また、本実施形態においては、画像形成装置の一例として、トナーが収容されたトナーカートリッジ315Y〜315Bを有する電子写真方式のレーザビームプリンタ100を用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。画像形成装置としては、例えば、インクが収容されたインクカートリッジを有するインクジェット方式のインクジェットプリンタにも用いることができる。
また、第4〜第7実施形態においては、トナーカートリッジ315Yの中を照射する照射手段として、光源432a、442を設けた構成を用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。照射手段としては、例えば、プリンタ内部に配置された光源をミラーで反射させることで、トナーカートリッジまで誘導し、トナーカートリッジの内部を照射する構成であってもよい。例えば、露光装置32の光源320をトナーカートリッジまで誘導して照射する構成であってもよく、画像読取装置を備えたプリンタの場合には、画像読取装置の読取り用の光源をトナーカートリッジまで誘導して照射する構成であってもよい。