JP2005284050A - 定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 定着装置の加熱ローラと加圧ローラとの間に詰ったジャム用紙を迅速且つ容易に取り除くことができる定着装置と、更にそのような定着装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 定着装置の加圧ローラ32を支持する第1のレバー51に設けられた押圧部53を押圧して第1のレバー51を、加圧ローラ32が加熱ローラ31から離隔する方向に移動させるとともに、第2のレバー52に設けられた突起52cを加熱ローラ31の一端に設けられたローラ回転ギヤ56と噛み合わせることにより、加熱ローラ31を加熱定着時の回転方向とは逆方向に回転せる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、定着装置に関し、特に定着装置の加熱ローラと加圧ローラとの間に挟まったジャム用紙を迅速かつ容易に取り除くことができる定着装置と、該定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、レーザプリンタ等の定着装置においては加熱ローラと加圧ローラとの間で記録媒体である用紙にジャムが生じると、用紙が加熱ローラと加圧ローラとの間に挟まり、定着装置の作動が停止することになる。その際、特に用紙の先端が加熱ローラと加圧ローラのニップ部付近に位置すると、ユーザは用紙を手で掴むことができず、ジャム用紙を加熱ローラと加圧ローラのニップ部付近から取り除くことができないという問題点があった。
このような問題に対処するために、例えば、下記特許文献には加熱ローラと加圧ローラとの間に挟まれたジャム用紙を、ジャム処理用のノブなどにより加熱ローラを手動で回転させて取り除く技術が記載されている。
特開平7−319315号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術の場合でもユーザが迅速にジャム用紙を取り除くためには、加熱ローラを手動で回転させ、ジャム用紙を加熱ローラと加圧ローラのニップ部付近から手で掴める量だけ送り出した後、手で掴んで取り除くことが望ましい。ところが、そのような場合、一般に加圧ローラが加熱ローラに付勢されているためジャム用紙は加熱ローラと加圧ローラとの間に強い力で挟持されている。従って、ジャム用紙を取り除こうとするとユーザはこの強い力よりも更に大きい力でジャム用紙を引っ張らなければならない。また、ジャム用紙を強引に引っ張るとジャム用紙が破れてしまうおそれもあった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、その目的は、定着装置の加熱ローラと加圧ローラとの間に詰ったジャム用紙を迅速且つ容易に取り除くことができる定着装置を提供し、更にそのような定着装置を備えた画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の定着装置は、加熱ローラと該加熱ローラに圧接される加圧ローラとを備え、前記加熱ローラと前記加圧ローラとによりニップを形成して、記録媒体上にトナー像を加熱定着する定着装置において、前記圧接力に抗して前記加圧ローラを前記加熱ローラから離隔させる方向に移動させるための移動手段と、前記移動手段による移動に連動して前記加熱ローラを回転させる回転駆動手段とを備えたことを特徴としている。
このような構成によると、ユーザは移動手段を用いて加圧ローラを加熱ローラから移動させると同時に回転駆動手段を用いて加熱ローラを回転させることができる。即ち、記録媒体の先端が両ローラの接点(ニップ部)に位置した状態で紙詰りを起こしたとしても、加熱ローラと加圧ローラとの圧接力を弱めるとともに、加熱ローラが回転する構成をとるため、ユーザは記録媒体を掴むことができ、そのまま小さな力で記録媒体を引っ張り出すことができる。これにより、迅速且つ簡単にジャム処理を行うことができる。
又、請求項2に記載の定着装置は、請求項1に記載の定着装置において、前記加圧ローラを前記加熱ローラに圧接させるために前記加圧ローラを前記加熱ローラ側に付勢する付勢手段を備え、前記移動手段は、前記加圧ローラを回転可能に支持するとともに一端を支軸により支持され、該支軸を支点として前記付勢力に抗して回動する回動手段を有し、前記回転駆動手段は、前記回動手段による回動を前記加熱ローラの回転に繋げることを特徴としている。
このような構成によると、回動手段による加圧ローラの移動を加熱ローラの回転に繋げることができる。
又、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の定着装置において、前記回動手段は、該回動手段を回動させるために操作可能な操作手段を有することを特徴としている。
このような構成によると、ユーザは操作手段を用いて回動手段を回動させることができる。
又、請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の定着装置において、前記回動手段を、回動した状態で保持するための保持手段が設けられていることを特徴としている。
このような構成によると、ユーザは回動手段を予め定めた回動した状態で保持しておきジャム用紙を取り除くことができる。従って、ユーザが、回動手段の回動状態を維持するために無駄な力を使う必要がなくジャム用紙を取り除く作業が容易になる。その結果、ジャム処理作業の効率を向上させることができる。
又、請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4のいずれかに記載の定着装置において、前記回転駆動手段は、前記加熱ローラの軸方向の一端に設けられ前記加熱ローラと一体で回転するローラ回転ギヤと、前記回動手段に設けられ該回動手段が回動することにより前記ローラ回転ギヤと噛み合い、該ローラ回転ギヤを回転させる作動子とを有することを特徴としている。
このような構成によると、ローラ回転ギヤと作動子とを噛み合わせて加熱ローラを回転させることができる。
又、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の定着装置において、前記ローラ回転ギヤと前記作動子とが噛み合う点が、前記支軸を中心とする円周上に位置するように構成されていることを特徴としている。
このような構成によると、回動手段が回動された場合にローラ回転ギヤと作動子とを確実に噛み合わせることができる。即ち、作動子が、回動手段の回動により、支軸を中心に円運動したとしても予めローラ回転ギヤと作動子との噛み合い点をその円周上に設定しておくことで両者を確実に噛み合わせることができる。
又、請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載の定着装置において、前記ニップが形成されている間に、前記ローラ回転ギヤと前記作動子とが噛み合うことを特徴としている。
このような構成によると、回動手段の回動に伴い、記録媒体の先端を確実に搬出できる。即ち、記録媒体が加熱ローラと加圧ローラとに挟持されている間に、ローラ回転ギヤと作動子とが噛み合うため、回動手段の回動により発生する力が確実に記録媒体に伝わる。
又、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の定着装置において、前記加熱ローラと前記加圧ローラとが離隔するまで、前記回動手段を回動させることを特徴としている。
このような構成によると、加熱ローラと加圧ローラとが離隔することにより、両ローラの圧接力が完全に解除される。従って、記録媒体を取り除く際、記録媒体は両ローラから力を受けないため、より小さな力でジャム処理を行うことができる。
又、請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の定着装置を備えた画像形成装置である。
又、請求項10に記載の発明は、請求項5乃至8のいずれかに記載の定着装置と、前記加熱ローラと前記加圧ローラとの間に詰った記録媒体を取り除くための開口部とを備え、前記作動子は前記加熱ローラを基準として前記開口部の反対側に配置されていることを特徴とした画像形成装置である。
このような構成によると、記録媒体の先端が開口部側に搬出されるため、ジャム処理作業を容易に行うことができる。
又、請求項11に記載の発明は、請求項5乃至8のいずれかに記載の定着装置と、駆動手段からの駆動を受けて前記ローラ回転ギヤに駆動力を供給する供給ギヤとを備え、前記回動手段による回動に伴い前記供給ギヤとローラ回転ギヤとの間の駆動伝達を解除する解除手段を備えたことを特徴とした画像形成装置である。
このような構成によると、画像形成装置の供給ギヤの駆動力が解除手段により解除されるのでユーザは回動手段を回動させるために特別に大きい力を必要としない。
又、請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の画像形成装置において、前記ローラ回転ギヤと噛み合い、前記供給ギヤから供給される駆動力を前記ローラ回転ギヤに伝達する伝達ギヤを備え、前記解除手段は、前記供給ギヤと前記伝達ギヤとに噛み合う遊星ギヤであることを特徴としている。
このような構成によると、解除手段の構造を簡単にすることができる。その結果、画像形成装置の構造を簡素化することができる。
以下に、本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態としてのレーザプリンタを示す。
図1において、レーザプリンタ1は、電子写真方式により画像を形成するレーザプリンタとして構成されており、前側パネル2Sに設けられたマルチパーパスカバー14が閉じられた状態で示されている。記録媒体である用紙は、本体ケーシング2の下部に設けられたフィーダ部4へ挿入され、現像および定着等により画像形成された後、レーザプリンタ1の排紙トレイ37上へ排紙される。
図2は、レーザプリンタの要部側断面図である。
以下、本実施形態の説明において、図2における右側をレーザプリンタ1の前側、図2における左側をレーザプリンタ1の後側とする。又、図2における上側をレーザプリンタ1の上側、図2における下側をレーザプリンタ1の下側とする。さらに、図2の紙面に向って手前側をレーザプリンタ1の左側、図2の紙面に向って向こう側をレーザプリンタ1の右側とする。
図2において、レーザプリンタ1は、箱体としての本体ケーシング2内に、記録媒体としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に所定の画像を形成するための画像形成手段としての感光体、現像器、転写部および定着装置等を備えている。
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6の一端側端部に設けられる給紙機構部7と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板8と、給紙機構部7に対し用紙3の搬送方向の下流側(以下、用紙3の搬送方向上流側を単に上流側という。また、用紙3の搬送方向下流側を単に下流側という。)に設けられる第1搬送部10と、第1搬送部10に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ11とを備えている。
給紙トレイ6は、用紙3を積層状に収容し得る上面が開放されたボックス形状をなし、本体ケーシング2の底部に対して水平方向に着脱可能とされている。
給紙機構部7は、給紙ローラ12と、分離パッド13とを備える摩擦分離方式として構成されている。
用紙押圧板8は、図2に示すように、用紙3を積層状にスタック可能とされ、給紙ローラ12に対して遠い方の端部を支点として近い方の端部を上下方向に回動可能にしている。
そして、用紙押圧板8上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板8の裏側から図示しないバネによって給紙ローラ12に向かって押圧され、その給紙ローラ12の回転によって分離パッド13との間に供給された後、それらの協働により、1枚毎に分離されて給紙される。給紙された用紙3は、第1搬送部10を経てレジストローラ11に送られる。
レジストローラ11を通過した用紙3は、プロセスユニット18、定着装置19等を順番に通過する。
スキャナ17は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず)、回転駆動されるポリゴンミラー20、レンズ21aおよび21b、反射鏡22a、22b、22c等を備えており、レーザ発光部から発光される所定の画像データに基づくレーザビームを、ポリゴンミラー20、レンズ21a、反射鏡22a、22b、レンズ21b、反射鏡22cの順に通過あるいは反射させて、後述するプロセスユニット18の感光体23の表面上に高速走査にて照射させる。
プロセスユニット18は、スキャナ17の下方に配設され、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されるように構成されている。即ち、プロセスユニット18は、本体ケーシング2の前側パネル2Sに設けられたマルチパーパスカバー14を手前側に開放したときに形成される開口部から後方へ向けて挿入することができ、その反対に前方へ取り出すことも可能とされている。この開口部は、本体ケーシング2の前側パネル2Sに設けられたマルチパーパスカバー14を閉じることによって、通常は閉鎖状態にある。プロセスユニット18は、感光体23、現像器24、転写ローラ25、スコロトロン型帯電器34等を備えている。現像器24は、プロセスユニット18に対して着脱自在に装着されており、トナー収容部26、現像手段としての現像ローラ27、層厚規制ブレード28、トナー供給ローラ29等を備えている。
トナー収容部26には、現像剤としてトナーが充填されており、そのトナーが、トナー供給ローラ29によって現像ローラ27に供給され、さらに、層厚規制ブレード28の摺擦によって一定厚さの薄層として現像ローラ27に担持される。一方、感光体23は、現像ローラ27と対向して回転可能に配設されており、ドラム本体が接地されるとともに、その表面がポリカーボネート等から構成される正帯電性の感光層により形成されている。
感光体23の表面は、感光体23の矢印方向への回転に伴なって、スコロトロン型帯電器34により一様に正帯電された後、スキャナ17からのレーザビームの高速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成される。その後、現像ローラ27と対向した時に、現像ローラ27上に担持されかつ正帯電されているトナーが、その感光体23の表面に形成される静電潜像、即ち、一様に正帯電されている感光体23の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化される。これによって反転現像が達成される。
転写ローラ25は、感光体23の下方において、この感光体23に対向するように配置されている。この転写ローラ25は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、感光体23に対して所定の転写バイアスが印加されている。そのため、感光体23上に担持された可視像(現像剤像)は、用紙3が感光体23と転写ローラ25との間を通る間に用紙3に転写される。可視像が転写された用紙3は、定着装置19に搬送される。
定着装置19は、プロセスユニット18の後方に配設されている。定着装置19は、加熱ローラ31、加熱ローラ31に対し所定の圧接力で圧接されるように設けられた加圧ローラ32、加熱ローラ31および加圧ローラ32の後側に設けられた3個のローラからなるカール取りローラ33を備えている。
加熱ローラ31は、金属製で加熱のためのハロゲンランプを備えており、プロセスユニット18において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ31と加圧ローラ32との間を通過する間に加熱定着させる。その後、用紙3を定着装置19の3個のローラからなるカール取りローラ33を経由し、本体ケーシング2に設けられた排紙ローラ35に搬送するようにしている。用紙3は、排紙ローラ35によって排紙トレイ37上に排紙される。
図3は、本体ケーシングの中の定着装置を模式的に示す斜視図である。
図3において、定着装置19の加熱ローラ31と加圧ローラ32の両端部は、定着装置19を保持するフレームの縦壁部を構成する壁板43a、43bに取り付けられている。壁板43aと本体ケーシング2との間には、回動手段としての第1のレバー51と、第1のレバー51に取り付けられた第2のレバー52と、第1のレバー51の回動を加熱ローラ31の回転に繋げる回動手段としての後述の突起52c及びローラ回転ギヤ56とが配置されている。加熱ローラ31と加圧ローラ32との間に詰った用紙3は、本体ケーシング2の前側パネル2Sに設けられたマルチパーパスカバー14を前方(図3のF方向)に開きプロセスユニット18を取り除いた開口部から前方へ取り出すことができる。
図4は、第1のレバー51と第2のレバー52を示す斜視図である。
図5は、第1のレバー51と第2のレバー52を示す上面図である。
第1のレバー51は、加熱ローラ31及び加圧ローラ32に直交する方向に設けられた部材である。第1のレバー51の長さ方向の前端部(図4のF方向側の端部)には、支軸38を挿通させるための貫通穴51cが設けられている。支軸38は、加熱ローラ31の中心軸に平行であり、定着装置19を保持するフレームの縦壁部を構成する壁板43aに取り付けられている。従って、第1のレバー51は、支軸38周りに上下方向(図4のUあるいはD方向)に回動することができる。
第1のレバー51の長さ方向のほぼ中央部には、加圧ローラ32を下側(図4のD方向側)から支持するための凹状の受部51bが設けられている。即ち、受部51bには、加圧ローラ32の一端が加圧ローラ軸32a周りに回転可能に嵌入されている。
第1のレバー51の長さ方向の後端部(図4のR方向側の端部)には、操作手段としての押圧部53が第1のレバー51に一体成形されている。押圧部53は、ユーザが第1のレバー51を支軸38周りに回動させるために手指などで押圧する面部分である。
第1のレバー51の長さ方向の後端部(図4のR方向側の端部)の下側には、棒状のアーム57が設けられている。アーム57は、第1のレバー51の長さ方向にほぼ垂直に下方(図4のD方向)へ延びておりアーム57の先端にはツメ57aが形成されている。アーム57は、第1のレバー51と一体的に形成することができる。又は、アーム57を別体として形成した後に第1のレバー51に取り付けてもよい。アーム57は、例えば捩りコイルバネ(不図示)によって第1のレバー51の支軸38の方向に付勢されている。ツメ57aは、定着装置19を保持するフレームの底面部を構成する底板43cに設けられた切欠き穴43dと係合する。
第1のレバー51の後端面(図4のR方向側の面)からは、ボス部54が後方(図4のR方向)に突き出ている。ボス部54には、付勢手段としてのバネ55の一端が繋止されている。バネ55は、本実施形態の場合はコイルスプリングである。バネ55の他端は、壁板43aに固定されたボス部44に繋止されている。従って、バネ55は、第1のレバー51を上方(図4のU方向)へ付勢している。バネ55の付勢力により加圧ローラ32が加熱ローラ31に圧接されている。
ローラ回転ギヤ56は、加熱ローラ31の一端に固定されており、加熱ローラ31と一体に回転する。
第2のレバー52は、加熱ローラ31及び加圧ローラ32の後方(図4のR方向)に配置された棒材である。第2のレバー52は、第1のレバー51に固定されている。第2のレバー52を別体として形成した後第1のレバー51に取り付けることができる。又は、第1のレバー51と第2のレバー52とを一体的に形成してもよい。第1のレバー51と第2のレバー52とを一体的に形成することにより、レーザプリンタ1の組み立ての工程数を減らすことができる。
第2のレバー52の先端部には、作動子としての突起52cが成形されている。突起52cは、ローラ回転ギヤ56の歯56cと噛み合う。
なお、図6に示すように、突起52cとローラ回転ギヤ56とが噛み合う点をXとし、噛み合い点Xと支軸38の中心点Kとを結ぶ距離をrとすると、突起52cは、支軸38の中心点Kを中心とし、rを半径とする円弧(図6〜図8の仮想線で示される円弧)上に常時位置するように予め設計される。これにより、突起52cとローラ回転ギヤ56とを確実に噛み合わせて、第1のレバー51の回動運動を、加熱ローラ31の回転運動に繋げることが可能となる。また、第2のレバー52は、くの字形状を有するように構成されておりローラ回転ギヤ56周りを覆い折れ曲がるように第1のレバー51に配置されている。このような構成により、加熱定着時において、第1のレバー51が、加熱ローラ31と一体に回転するローラ回転ギヤ56の回転を妨害することがなくなる。
次に、図6乃至図8を参照して加熱ローラ31と加圧ローラ32との間に詰ったジャム用紙を取り除くジャム処理作業の態様について説明する。
図6は、印刷中の第1のレバー51と第2のレバー52を示す図である。図7は、ローラ回転ギヤ56が逆回転時の第1のレバー51と第2のレバー52を示す図である。図8は、第1のレバー51がロックされた状態を示す図である。
図6において、印刷中である用紙3の加熱定着時には加熱ローラ31はA方向に回転している。従って、用紙3は図2に示す感光体23と転写ローラ25を通過後、定着装置19に搬送される。定着装置19に搬送された用紙3は、加圧ローラ32が加熱ローラ31に圧接されるニップ部(不図示)に搬送される。
このような状態において、用紙3が加熱ローラ31と加圧ローラ32との間を通過する際、用紙3のよじれ、あるいは斜行によりいわゆる紙詰りが生じる場合がある。その際、加熱ローラ31と加圧ローラ32とのニップ部に、用紙3の上流側端部が位置している場合は、定着装置19の前方(図6のF方向)からマルチパーパスカバー14を開放して用紙3を掴み出すことが困難である。
そこで、ユーザは第1のレバー51に設けられた押圧部53をバネ55の付勢力に抗して下方(図6のD方向)に押し下げる。それにより、第1のレバー51が支軸38周りに下方へ回動する。そうすると、付勢力に抗して加圧ローラ32が加熱ローラ31から離隔する方向に移動するので加熱ローラ31に付勢されていた加圧ローラ32の付勢力が減少する。
押圧部53をバネ55の付勢力に抗して下方(図6のD方向)に押し下げる動作に連動して、図7に示すように第2のレバー52の先端部に成形された突起52cがローラ回転ギヤ56の歯56cと噛み合う。この状態で更に押圧部53を下方へ押し下げると、突起52cが歯56cと噛み合っているので、ローラ回転ギヤ56が加熱定着時の回転方向とは逆方向(図7のB方向)に回転する。
ローラ回転ギヤ56が加熱定着時の回転方向とは逆方向(図7のB方向)に回転すると、加熱ローラ31と加圧ローラ32との間に詰っていたジャム用紙が定着装置19の前方(図7のF方向)に掃き出される。しかもこのとき加熱ローラ31に付勢されていた加圧ローラ32の付勢力が減少しているので、ユーザはジャム用紙を定着装置19から小さい力で迅速かつ容易に取り除くことができる。
又、ユーザは上記のジャム処理作業時において、図8に示すように第1のレバー51に設けられたアーム57を底板43cに設けられた切欠き穴43dに挿通し、アーム57の先端部のツメ57aを不図示のバネによる付勢力によって切欠き穴43dにロックさせることができる。
それにより第1のレバー51の回動がロックされるので、ユーザは第1のレバー51の押圧部53を押し続ける必要がない。従って、第1のレバー51を回動させながらジャム用紙を取り除く必要がなくジャム用紙を取り除く作業が容易になる。その結果、ジャム処理作業の効率を向上させることができる。
なお、第1のレバー51のロックを解除するには手でアーム57のツメ57aを不図示のバネによる付勢力に抗して切欠き穴43dから外せばよい。
ユーザは、マルチパーパスカバー14を開放し、プロセスユニット18を前方へ引き抜いた後、第1のレバー51の回転により用紙3の端部を掴んで取り出すことができる。
図9に、供給ギヤ61の駆動力を解除する機構を示す。
図9(a)は、メインモ−タ65によって駆動される供給ギヤ61の駆動力を解除する機構の側面図である。図9(b)は、メインモ−タ65によって駆動される供給ギヤ61の駆動力を解除する機構の上面図である。図9(a)において、メインモータ65が駆動されるとメインモータ65の駆動力は供給ギヤ61に伝達される。供給ギヤ61に伝達された駆動力は、解除手段としての遊星ギヤ58に伝達される。遊星ギヤ58に伝達された駆動力は伝達ギヤ59を介してローラ回転ギヤ56に伝達される。ローラ回転ギヤ56と加熱ローラ31は一体で回転するので、メインモータ65の駆動力が加熱ローラ31に伝達されることになる。
この状態から第1のレバー51が支軸38周りに下方へ回動し、第2のレバー52の突起52cがローラ回転ギヤ56の歯56cと噛み合ってローラ回転ギヤ56を図9(a)に示すように加熱定着時とは逆方向(図9(a)のB方向)に回転させると、ローラ回転ギヤ56と噛み合っている伝達ギヤ59が図9(a)のC方向に回転する。そうすると、伝達ギヤ59と噛み合っていた遊星ギヤ58が図9(a)のD方向に回転する。遊星ギヤ58は、この回転と同時に本体ケーシング2に設けられ遊星ギヤ58の遊星ギヤ軸58aをガイドするガイド溝58b内を図9(a)のE方向へ移動する。それにより伝達ギヤ59と遊星ギヤ58との間の噛み合いが解除されるのでメインモータ65の駆動力を受けて回転する供給ギヤ61からの加熱ローラ31への駆動力が遮断される。従って、ユーザは加熱ローラ31を加熱定着時とは逆方向に回転させるため押圧部53を押圧して第1のレバー51を回動させる際、特別に大きい力を必要としない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、請求項1に記載の回転駆動手段は、ローラ回転ギヤ56と第2のレバー52の先端部に成形された突起52cとが相当する。請求項2に記載の付勢手段は、バネ55が相当する。請求項2に記載の回動手段は、第1のレバー51が相当する。請求項3に記載の操作手段は、押圧部53が相当する。請求項11に記載の解除手段は、遊星ギヤ58が相当する。
なお、前述の実施形態においては、第2のレバー52が先端部に1個の突起52cを有している例を示したが、これに限定されることはなく、本発明の目的を達成することができれば、複数の突起を有したものであってもよい。また、図10に示すように、第2のレバー52はその先端部に固定式のギヤ63を設けたものであってもよい。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態としてのレーザプリンタを示す図である。 レーザプリンタの要部側断面を示す図である。 本体ケーシングの中の定着装置を模式的に示す斜視図である。 第1のレバーと第2のレバーを示す斜視図である。 第1のレバーと第2のレバーを示す上面図である。 印字中の第1のレバーと第2のレバーを示す図である。 ローラ回転ギヤが逆回転時の第1のレバーと第2のレバーを示す図である。 第1のレバーがロックされた状態を示す図である。 供給ギヤの駆動力を解除する機構を示す図である。 第2レバーの変形例を示す図である。
符号の説明
1・・・レーザプリンタ、2・・・本体ケーシング、2s・・・前側パネル、3・・・用紙、4・・・フィーダ部、6・・・給紙トレイ、7・・・給紙ローラ、8・・・用紙押圧板、10・・・第1搬送部、11・・・レジストローラ、12・・・給紙ローラ、13・・・分離パッド、13c・・・バネ、14・・・マルチパーパストレイ、17・・・スキャナ、18・・・プロセスユニット、19・・・定着装置、20・・・ポリゴンミラー、21a・・・レンズ、22・・・反射鏡、21b・・・レンズ、23・・・感光体、24・・・現像ユニット、25・・・転写ローラ、26・・・トナー収納部、27・・・現像ローラ、28・・・層厚規制ブレード、29・・・トナー供給ローラ、31・・・加熱ローラ、32・・・加圧ローラ、33・・・搬送ローラ、34・・・スコロトロン型帯電器、35・・・排紙ローラ、37・・・排紙トレイ、38・・・支軸、43a、43b・・・壁板、43c・・・底板、43d・・・切欠き穴、44・・・ボス部、51・・・第1のレバー、51b・・・受部、51c・・・貫通穴、52・・・第2のレバー、52c・・・突起、53・・・押圧部、54・・・ボス部、55・・・バネ、56・・・ローラ回転ギヤ、56c・・・歯、57・・・アーム、57a・・・ツメ、58・・・遊星ギヤ、58a・・・遊星ギヤ軸、58b・・・ガイド溝、59・・・伝達ギヤ、61・・・供給ギヤ、63・・・固定式のギヤ、65・・・メインモータ

Claims (12)

  1. 加熱ローラと該加熱ローラに圧接される加圧ローラとを備え、前記加熱ローラと前記加圧ローラとによりニップを形成して、記録媒体上にトナー像を加熱定着する定着装置において、
    前記圧接力に抗して前記加圧ローラを前記加熱ローラから離隔させる方向に移動させるための移動手段と、
    前記移動手段による移動に連動して前記加熱ローラを回転させる回転駆動手段とを備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記加圧ローラを前記加熱ローラに圧接させるために前記加圧ローラを前記加熱ローラ側に付勢する付勢手段を備え、
    前記移動手段は、前記加圧ローラを回転可能に支持するとともに一端を支軸により支持され、該支軸を支点として前記付勢力に抗して回動する回動手段を有し、
    前記回転駆動手段は、前記回動手段による回動を前記加熱ローラの回転に繋げることを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記回動手段は、該回動手段を回動させるために操作可能な操作手段を有することを特徴とする、請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記回動手段を、回動した状態で保持するための保持手段が設けられていることを特徴とする、請求項2又は3に記載の定着装置。
  5. 前記回転駆動手段は、前記加熱ローラの軸方向の一端に設けられ前記加熱ローラと一体で回転するローラ回転ギヤと、前記回動手段に設けられ該回動手段が回動することにより前記ローラ回転ギヤと噛み合い、該ローラ回転ギヤを回転させる作動子とを有することを特徴とする、請求項2乃至4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記ローラ回転ギヤと前記作動子とが噛み合う点が、前記支軸を中心とする円周上に位置するように構成されていることを特徴とする、請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記ニップが形成されている間に、前記ローラ回転ギヤと前記作動子とが噛み合うことを特徴とする、請求項5又は6に記載の定着装置。
  8. 前記加熱ローラと前記加圧ローラとが離隔するまで、前記回動手段を回動させることを特徴とする、請求項7に記載の定着装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の定着装置を備えた画像形成装置。
  10. 請求項5乃至8のいずれかに記載の定着装置と、前記加熱ローラと前記加圧ローラとの間に詰った記録媒体を取り除くための開口部とを備え、前記作動子は前記加熱ローラを基準として前記開口部の反対側に配置されていることを特徴とする、画像形成装置。
  11. 請求項5乃至8のいずれかに記載の定着装置と、駆動手段からの駆動を受けて前記ローラ回転ギヤに駆動力を供給する供給ギヤとを備え、前記回動手段による回動に伴い前記供給ギヤと前記ローラ回転ギヤとの間の駆動伝達を解除する解除手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 前記ローラ回転ギヤと噛み合い、前記供給ギヤから供給される駆動力を前記ローラ回転ギヤに伝達する伝達ギヤを備え、前記解除手段は、前記供給ギヤと前記伝達ギヤとに噛み合う遊星ギヤであることを特徴とする、請求項11に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011123145A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置、および画像形成装置

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