JP2005292390A - 定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 用紙の印刷品質に影響を及ぼすことなく、加熱ローラから用紙を確実に剥離することができる定着装置を提供し、又、そのような定着装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 定着装置の加熱ローラ31の表面で用紙3の画像形成領域に当接する複数の第1の爪42、43と用紙3の非画像形成領域に当接する第2の爪41を、第2の爪41が第1の爪42、43よりも用紙3の搬送方向の上流側になるように配置し、第2の爪41を第1の爪42、43よりも強い力で加熱ローラ31に付勢する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、レーザプリンタ等の定着装置に関し、特に定着装置の加熱ローラから記録媒体が確実に剥離される定着装置及びそのような定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、レーザプリンタ等の定着装置においては、記録媒体に転写された可視像が加熱定着される際に加熱されたトナー剤が一種の接着剤のように作用し、そのために記録媒体である用紙が加熱ローラに巻き付いてしまうという問題があった。
この問題に対処する手段として、下記特許文献には、定着装置において加熱された用紙を加熱ローラから剥離するために加熱ローラの外周面にその軸方向に沿って複数の剥離爪が圧接された画像形成装置が開示されている。下記特許文献に開示されているような技術では、剥離爪が加熱ローラを損傷させないように剥離爪を加熱ローラに当接する付勢力は通常制限されている。加熱ローラに損傷が生じると、用紙上の画像にスジが入り、画質の低下を招くからである。
特開2003−345163号公報
しかしながら、上述の理由により剥離爪の加熱ローラ側へ当接する付勢力が制限されると、用紙の加熱ローラからの十分な剥離性を得ることができないという問題があった。
本発明は、そのような事情に鑑みなされたもので、その目的とするとろは、用紙の印刷品質に影響を及ぼすことなく、加熱ローラから用紙を剥離することができる定着装置を提供し、又、そのような定着装置を備えた画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の定着装置は、加熱ローラと該加熱ローラに圧接される加圧ローラとを備え、前記加熱ローラと前記加圧ローラとにより、記録媒体を搬送しながら該記録媒体上にトナー像を加熱定着させる定着装置において、前記加熱ローラ表面に当接して、該加熱ローラから前記記録媒体を剥離する剥離爪と、該剥離爪を前記加熱ローラ側へ付勢する付勢手段とを備え、前記加熱ローラ表面は、加熱定着時に前記記録媒体の画像形成領域と接する第1の領域と、加熱定着時に前記記録媒体の非画像形成領域と接する第2の領域とを有し、前記剥離爪は、前記加熱ローラ表面の第1の領域と当接する第1の爪と、前記加熱ローラ表面の第2の領域と当接する第2の爪とから構成され、前記付勢手段は、前記第2の爪を、前記第1の爪よりも強い力で前記加熱ローラに付勢することを特徴としている。
このような構成によると、第1の爪で記録媒体の画像形成領域を加熱ローラから剥離し、第2の爪で記録媒体の非画像形成領域を加熱ローラから剥離することができる。又、第2の爪は非画像形成領域に当接しているので第2の爪の加熱ローラに対する付勢力を第1の爪の加熱ローラに対する付勢力より強くして記録媒体を加熱ローラから確実に剥離することができる。一方、加熱ローラの画像形成領域に当接する第1の爪の付勢力を第2の爪の付勢力より小さくしてあるので画像形成領域の印刷品質への影響を低減することができる。
又、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の定着装置において、前記第2の爪は、前記第1の爪よりも前記記録媒体の搬送方向の上流側に配置されたことを特徴としている。
このような構成によると、記録媒体の非画像形成領域は最初に第2の爪によって加熱ローラから剥離される。その後、記録媒体は、第2の爪によってある程度、予備的に剥離された状態で記録媒体の搬送方向の下流側に配置されている第1の爪の位置に搬送されてくる。従って、第1の爪の加熱ローラに対する付勢力が第2の爪による付勢力より小さいものであっても記録媒体の画像形成領域を第1の爪で剥離することができる。
又、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の定着装置において、前記剥離爪は、前記加熱ローラに当接する先端部と、該先端部から前記加熱ローラより離れる方向に延びて形成される剥離面とを有し、前記第1の爪の先端部における前記加熱ローラの接線と前記第1の爪の剥離面とがなす角度が、前記第2の爪の先端部における前記加熱ローラの接線と前記第2の爪の剥離面とがなす角度よりも大きいことを特徴としている。
剥離性を向上させるためには、爪の先端部における加熱ローラの接線と、その爪の剥離面とがなす角度(いわゆる剥離角)が大きくなるように設定するのが好ましい。しかしながら、剥離角を大きく設定し過ぎると、それにより用紙の搬送が阻害され、紙詰りの原因になり得る。
このような構成によると、いわゆる剥離角の小さい第2の爪で最初に記録媒体を剥離し、続いて剥離角の大きい第1の爪で記録媒体の画像形成領域を剥離する。従って、用紙の搬送に伴って徐々に剥離角を大きくすることにより、搬送方向に近い角度で剥離でき、紙詰りを防止することができる。
又、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置において、前記第2の爪は、前記加熱ローラの軸方向の両端部に配置されたことを特徴としている。
このような構成によると、付勢力の強い第2の爪を加熱ローラの軸方向の一端部に配置する場合に比較して確実に用紙を剥離することができる。
又、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の定着装置において、前記第1の爪は、前記加熱ローラの軸方向に沿って複数設けられ、前記複数の爪が、前記加熱ローラの軸方向の端部側から前記加熱ローラの軸方向の中央部側に向かうにつれて、前記記録媒体の搬送方向の下流側に位置するように配置されたことを特徴としている。
このような構成によると、記録媒体の搬送が進行するにつれて記録媒体の両端部側から中央部側へ向けて記録媒体の画像形成領域の剥離を行うことができる。
又、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の定着装置において、前記剥離爪は、前記加熱ローラに当接する先端部と、該先端部から前記加熱ローラより離れる方向に延びて形成される剥離面とを有し、前記第1の爪を構成する各爪の先端部における前記加熱ローラの接線と前記各爪の剥離面とがなす角度が、前記加熱ローラの軸方向の中央部側に向かうにつれて、大きくなるように構成されていることを特徴としている。
このような構成によると、画像形成領域に当接する爪の剥離角が加熱ローラの軸方向の端部側から加熱ローラの軸方向の中央部側、即ち、記録媒体の搬送方向の下流側に向かうにつれて大きくなるので、記録媒体を搬送方向に近い角度で剥離でき、紙詰りを防止することができる。
又、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の定着装置において、
前記剥離爪は、前記加熱ローラに当接する先端部と、該先端部から前記加熱ローラより離れる方向に延びて形成される剥離面と、該剥離面が有する端部のうち前記先端部の反対側に位置する後端部とを有し、前記剥離面が前記先端部と前記後端部とを結ぶ平面よりも前記剥離爪の内側に向かって凹状に湾曲してなることを特徴としている。
このような構成によると、記録媒体が搬送方向に近い角度で剥離され、剥離爪の先端部で剥離された記録媒体が、剥離爪の剥離面と干渉することがないので、紙詰りを生じることがない。
又、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の定着装置において、前記第1の爪及び前記第2の爪が、一体的に形成されてなることを特徴としている。
このような構成によると、例えば互いに隣り合う2個の爪のうち、一方の爪によって記録媒体の一部が剥離されるが他方の爪によって剥離されるべき記録媒体の部分が剥離されず、その部分の記録媒体が他方の爪と加熱ローラとの間に入ってしまうという状態の発生を防ぐことができる。即ち、記録媒体の一部のみが剥離されることによる紙詰りを防止することができる。さらに、各爪が一体に成形されてなることにより、定着装置の部品点数を減少させ、組付け工数を低減させることができる。
又、請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の定着装置において、前記第2の爪が前記第1の爪よりも強い力で付勢されるように前記第1の爪及び前記第2の爪を取り付けるための剥離爪ベースを備えたことを特徴としている。
このような構成によると、剥離爪ベースを用いることにより、個々の各爪に付勢手段を設ける必要がないので定着装置の構造が簡単になり、定着装置の部品点数を減少させ組付け工数を低減させることができる。
又、請求項10に記載の画像形成装置は、請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴としている。
以下に、本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態としてのレーザプリンタを示す。
図1において、レーザプリンタ1は、電子写真方式により画像を形成するレーザプリンタとして構成されており、前側パネル2Sに設けられたマルチパーパスカバー14が閉じられた状態で示されている。記録媒体である用紙は、本体ケーシング2の下部に設けられたフィーダ部4へ挿入され、現像および定着等により画像形成された後、レーザプリンタ1の排紙トレイ37上へ排紙される。
図2は、レーザプリンタの要部側断面図である。
以下、本実施形態の説明において、図2における右側をレーザプリンタ1の前側、図2における左側をレーザプリンタ1の後側とする。又、図2における上側をレーザプリンタ1の上側、図2における下側をレーザプリンタ1の下側とする。さらに、図2の紙面に向って手前側をレーザプリンタ1の左側、図2の紙面に向って向こう側をレーザプリンタ1の右側とする。
図2において、レーザプリンタ1は、箱体としての本体ケーシング2内に、記録媒体としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に所定の画像を形成するための画像形成手段としての感光体、現像器、転写部および定着装置等を備えている。
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6の一端側端部に設けられる給紙機構部7と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板8と、給紙機構部7に対し用紙3の搬送方向の下流側(以下、用紙3の搬送方向の上流側を、単に、上流側という。用紙3の搬送方向の下流側を、単に、下流側という)に設けられる第1搬送部10と、第1搬送部10に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ11とを備えている。
給紙トレイ6は、用紙3を積層状に収容し得る上面が開放されたボックス形状をなし、本体ケーシング2の底部に対して水平方向に着脱可能とされている。
給紙機構部7は、給紙ローラ12と、分離パッド13とを備える摩擦分離方式として構成されている。
用紙押圧板8は、図2に示すように、用紙3を積層状にスタック可能とされ、給紙ローラ12に対して遠い方の端部を支点として近い方の端部を上下方向に揺動可能にしている。
そして、用紙押圧板8上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板8の裏側から図示しないバネによって給紙ローラ12に向かって押圧され、その給紙ローラ12の回転によって分離パッド13との間に供給された後、それらの協働により、1枚毎に分離されて給紙される。給紙された用紙3は、レジストローラ11に送られる。
レジストローラ11を通過した用紙3は、プロセスユニット18、定着装置19等を順番に通過する。
スキャナ17は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず)、回転駆動されるポリゴンミラー20、レンズ21aおよび21b、反射鏡22a、22b、22c等を備えており、レーザ発光部から発光される所定の画像データに基づくレーザビームを、ポリゴンミラー20、レンズ21a、反射鏡22a、22b、レンズ21b、反射鏡22cの順に通過あるいは反射させて、後述するプロセスユニット18の感光体23の表面上に高速走査にて照射させる。
プロセスユニット18は、スキャナ17の下方に配設され、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されるように構成されている。即ち、プロセスユニット18は、本体ケーシング2の前側パネル2Sに設けられたマルチパーパスカバー14を手前側に開放したときに形成される開口部から後方へ向けて挿入することができ、その反対に前方へ取り出すことも可能とされている。この開口部は、前側パネル2Sに設けられたマルチパーパスカバー14を閉じることによって、通常は閉鎖状態にある。プロセスユニット18は、感光体23、現像器24、転写ローラ25、スコロトロン型帯電器34等を備えている。現像器24は、プロセスユニット18に対して着脱自在に装着されており、トナー収容部26、現像手段としての現像ローラ27、層厚規制ブレード28、トナー供給ローラ29等を備えている。
トナー収容部26には、現像剤としてトナーが充填されており、そのトナーが、トナー供給ローラ29によって現像ローラ27に供給され、さらに、層厚規制ブレード28の摺擦によって一定厚さの薄層として現像ローラ27に担持される。一方、感光体23は、現像ローラ27と対向して回転可能に配設されており、ドラム本体が接地されるとともに、その表面がポリカーボネート等から構成される正帯電性の感光層により形成されている。
感光体23の表面は、感光体23の矢印方向への回転に伴なって、スコロトロン型帯電器34により一様に正帯電された後、スキャナ17からのレーザビームの高速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成される。その後、現像ローラ27と対向した時に、現像ローラ27上に担持されかつ正帯電されているトナーが、その感光体23の表面に形成される静電潜像、即ち、一様に正帯電されている感光体23の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化される。これによって反転現像が達成される。
転写ローラ25は、感光体23の下方において、この感光体23に対向するように配置されている。この転写ローラ25は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、感光体23に対して所定の転写バイアスが印加されている。そのため、感光体23上に担持された可視像(現像剤像)は、用紙3が感光体23と転写ローラ25との間を通る間に用紙3に転写される。可視像が転写された用紙3は、定着装置19に搬送される。
定着装置19は、プロセスユニット18の後方に配設されている。定着装置19は、加熱ローラ31、加熱ローラ31に対し所定の押圧力で押圧されるように設けられた加圧ローラ32、加熱ローラ31および加圧ローラ32の後側に設けられた3個のローラからなるカール取りローラ33を備えている。
加熱ローラ31は、金属製で加熱のためのハロゲンランプを備えており、プロセスユニット18において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ31と加圧ローラ32との間を通過する間に加熱定着させる。その後、用紙3を定着装置19の3個のローラからなるカール取りローラ33を経由し、本体ケーシング2に設けられた排紙ローラ35に搬送するようにしている。用紙3は、排紙ローラ35によって排紙トレイ37上に排紙される。
図3は、定着装置の部分断面を示す図である。
定着装置19近傍における用紙3の搬送経路において、加熱ローラ31と加圧ローラ32との搬送方向の下流には、用紙3を加熱ローラ31から剥離するための剥離爪40が配置されている。剥離爪40の先端部40aは、加熱ローラ31の外周面31aに当接するように配置されており、捩りコイルバネ51によって加熱ローラ31の外周面31aに付勢されている。
図4(a)に剥離状態の拡大図を示す。用紙3は、定着装置19の前方(図4(a)のF方向)から定着装置19に向けて搬送される。定着装置19の加熱ローラ31と加圧ローラ32との間を通過する時に用紙3の加熱定着が行われる。加熱ローラ31は、図4(a)に示すA方向に回転する。用紙3は、加熱ローラ31の外周面31a上の剥離点31bにおいて剥離爪40によって加熱ローラ31から剥離され、3個のカール取りローラ33に搬送される。
剥離爪40の先端部40a(図4(a)のE部分)を拡大して図4(b)に示す。図4(b)において、剥離爪40は先端部40aと先端部40aから加熱ローラ31より離れる方向に延びる剥離面40bとを有している。剥離面40bは、先端部40aと先端部40aの加熱ローラ31より離れる方向の反対側端部である後端部40cとの間を結ぶ平面(図4(b)に示した仮想面)より剥離爪40の内側に向かって凹面として湾曲している。先端部40aが加熱ローラ31と当接する点が剥離点31bとなる。なお、図4(b)に示す剥離面40bは、先端部40aと後端部40cとを結ぶ平面より内側に凹部となるように形成されていればよく湾曲する代わりに内側へ凹部となる直線で結ばれた平面で形成されてもよい。即ち、図4(c)に示すものであってもよい。
図4(b)に示すように加熱ローラ31の外周面31aの剥離点31bにおける接線Tと剥離面40bとのなす角度をθとする。θは、剥離爪40の先端部40aから後端部40cの方向に向かうにつれて大きくなる。このように、剥離面40bは、内側に凹面として湾曲して形成されるため、先端部40aと後端部40cとを最短距離で結んで剥離面を形成する場合に比べ、紙詰りを生じさせず、かつ、その剥離性を向上させることができる。剥離された記録媒体は、その後、3個のカール取りローラ33に搬送される。
以下に、本発明に係る実施形態について図5〜図11を参照して説明する。
図5に第1実施形態を示す。
第1実施形態は、加熱ローラ31の軸方向の両端部に第2の爪がそれぞれ1個ずつ配置され、第2の爪の記録媒体の搬送方向の下流側に第1の爪が複数個配置され、かつ、第1の爪が加熱ローラ31の軸方向の端部側から加熱ローラ31の軸方向の中央部側に向かうにつれて順次下流側になるように配置された例である。
図5において、Lは、加熱ローラ31の全幅である。Wは、用紙3の全幅である。W1は、用紙3の画像形成領域の幅である。W2は、用紙3の非画像形成領域の幅である。加熱ローラ31のW1で区切られた領域、即ち、加熱定着時に用紙3の画像形成領域と接する領域が第1の領域である。加熱ローラ31のW2で区切られた領域、即ち、加熱定着時に用紙3の非画像形成領域と接する領域が第2の領域である。非画像形成領域は画像形成領域の外側に設けられている。剥離爪41〜43のうち、42と43は第1の爪であり、41は第2の爪である。
ここで、画像形成領域とは、用紙3上の領域であって、トナーの転写により画像が形成される領域である。非画像形成領域とは、用紙3上の領域であって、トナーの転写が行われない領域である。
第2の爪41は、加熱ローラ表面の第2の領域にそれぞれ1個ずつ配置されている。これにより、第2の爪41は剥離の際、用紙3の両側面部の非画像形成領域と当接することになる。第1の爪42、43は、加熱ローラ表面の第1の領域に複数個配置されている。これにより、第1の爪42、43は剥離の際、用紙3の中央部の画像形成領域と当接することになる。
第2の爪41と第1の爪42、43の配置を用紙3に対する幅方向で見ると、第1の爪42、43は、第2の爪41よりも用紙3の中央部側で用紙3の幅方向にほぼ均等な間隔で配置されている。又、第2の爪41と第1の爪42、43の配置を用紙3に対する搬送方向で見ると、第1の爪42は、第2の爪41に対して用紙3の搬送方向で距離d1だけ下流側に配置されている。第1の爪43は、第1の爪42に対して用紙3の搬送方向で距離d2だけ下流側に配置されている。
又、図5に示すように加熱ローラ31の軸方向の端部側から加熱ローラ31の軸方向の中央部側に向かうにつれて第2の爪41、第1の爪42、第1の爪43の順に図4(b)で示した角度θが剥離点31bにおいて大きくなるように構成されている。
このように配置すると、用紙3の両端部が先ず第2の爪41によって剥離される。両端部が剥離されると、それに連なって両端部の中央部側近傍もある程度剥離される。そのような状態で次に用紙3が搬送方向に距離d1搬送されると、両端部の中央部側近傍が第1の爪42によって容易に剥離される。このとき、用紙3の最も中央部側もある程度剥離されているため、さらに用紙3が搬送方向に距離d2搬送されると、用紙3の最も中央部側が第1の爪43によって容易に剥離される。しかも、剥離点31bにおける角度θが搬送方向の下流側に向かうにつれて大きくなるため、紙詰りが生ずることもない。
第2の爪41及び第1の爪42、43はそれぞれ捩りコイルバネ(不図示)によって加熱ローラ31に付勢されている。その際、第2の爪41に対する付勢力が第1の爪42、43に対する付勢力よりも大きくなるように付勢力の大きさが設定されている。
このようにすると、用紙3が、図5に示すように、A方向に回転するとき先ず用紙3の両端部側が第1の爪42、43よりも大きい付勢力で加熱ローラ31に当接している第2の爪41によって確実に剥離される。第2の爪41は、用紙3の非画像形成領域に当接するので、大きい力で確実に加熱ローラ31から剥離させても用紙3に印刷された画像の印刷品質が損なわれることはない。
記録媒体の非画像形成領域にはトナーが存在しないので記録媒体の非画像形成領域と加熱ローラ31との間の接着力は、記録媒体のトナーが存在する画像形成領域と加熱ローラ31との間の接着力よりも小さい。従って、記録媒体の非画像形成領域である端部は、より一層確実に加熱ローラ31から剥離される。
続いて、用紙3の中央部が第1の爪42、43によって順次剥離されてゆく。第1の爪42、43の加熱ローラ31に対する付勢力は第2の爪41の付勢力よりも小さいので、第1の爪42、43によって用紙3の画像の印刷品質が損なわれることはない。
このようにして、用紙3は第2の爪41及び第1の爪42、43によってその画像の印刷品質が損なわれることなく加熱ローラ31から確実に剥離される。
図6に第2実施形態を示す。
第2実施形態は、加熱ローラ31の軸方向の両端部に第2の爪がそれぞれ1個ずつ配置され、第2の爪の記録媒体の搬送方向の下流側に第1の爪が複数個配置され、しかも第1の爪が加熱ローラ31の軸方向の端部側から加熱ローラ31の軸方向の中央部側に向かうにつれて搬送方向の同じ位置になるように配置された例である。
図6において、Lは、加熱ローラ31の全幅である。Wは、用紙3の全幅である。W1は、用紙3の画像形成領域の幅であり、W2は、用紙3の画像形成領域の外側に設けられた非画像形成領域の幅である。剥離爪41〜43のうち、42と43は第1の爪であり、41は第2の爪である。
第2の爪41は、用紙3の両側面部の非画像形成領域にそれぞれ1個ずつ当接するように配置されている。第1の爪42、43は、用紙3の中央部の画像形成領域に複数個当接するように配置されている。
図6において、第2実施形態が第1実施形態と異なる点は第1の爪42、43が用紙3の搬送方向で見て同じ位置に配置されていることである。即ち、第2の爪41と第1の爪42、43の配置を用紙3に対する幅方向で見ると、第1の爪42、43は、第2の爪41よりも用紙3の中央部側で用紙3の幅方向にほぼ均等な間隔で配置されている。又、第2の爪41と第1の爪42、43の配置を用紙3に対する搬送方向で見ると、第1の爪42、43は、第2の爪41に対して用紙3の搬送方向で距離d3だけ下流側に配置されている。
このように配置すると、用紙3の両端部側が先ず第2の爪41によって剥離された後、次に用紙3が搬送方向に距離d3搬送されると中央部が第1の爪42、43によって剥離される。
第2の爪41及び第1の爪42、43はそれぞれ捩りコイルバネ(不図示)によって加熱ローラ31に付勢されている。その際、第2の爪41に対する付勢力が第1の爪42、43に対する付勢力よりも大きくなるように付勢力の大きさが設定されている。
このようにすると、用紙3が、図6に示すように、A方向に回転するとき先ず用紙3の両端部側が第1の爪42、43よりも大きい付勢力で加熱ローラ31に当接している第2の爪41によって剥離される。第2の爪41は、用紙3の非画像形成領域に当接するので、用紙3を大きい力で確実に加熱ローラ31から剥離させても用紙3に印刷された画像の印刷品質が損なわれることはない。
続いて、用紙3の中央部が第1の爪42、43によって順次剥離されてゆく。第1の爪42、43の加熱ローラ31に対する付勢力は第2の爪41の付勢力よりも小さいので、第1の爪42、43によって用紙3の画像の印刷品質が損なわれることはない。
このようにして、用紙3は第2の爪41及び第1の爪42、43によってその画像の印刷品質が損なわれることなく加熱ローラ31から確実に剥離される。
図7に第3実施形態を示す。
第3実施形態は、加熱ローラ31の軸方向の両端部に第2の爪がそれぞれ1個ずつ配置され、第2の爪より記録媒体の搬送方向の上流側に第1の爪が複数個配置され、しかも第1の爪が加熱ローラ31の軸方向の端部側から加熱ローラ31の軸方向の中央部側に向かうにつれて搬送方向の同じ位置になるように配置された例である。
図7において、Lは加熱ローラ31の全幅である。Wは、用紙3の全幅である。W1は、用紙3の画像形成領域の幅であり、W2は、用紙3の画像形成領域の外側に設けられた非画像形成領域の幅である。剥離爪41〜43のうち、42と43は第1の爪であり、41は第2の爪である。
第2の爪41は、用紙3の両側面部の非画像形成領域にそれぞれ1個ずつ当接するように配置されている。第1の爪42、43は、用紙3の中央部の画像形成領域に複数個当接するように配置されている。
図7おいて、第3実施形態が第2実施形態と異なる点は、第2の爪41と第1の爪42、43の配置を用紙3に対する搬送方向で見ると、第1の爪42、43が、第2の爪41に対して用紙3の搬送方向で距離d4だけ上流側に配置されていることである。
このように配置すると、用紙3の中央部が先ず第1の爪42、43によって剥離された後、次に用紙3が搬送方向で距離d4搬送されると用紙3の両外側が第2の爪41によって剥離される。
第2の爪41及び第1の爪42、43はそれぞれ捩りコイルバネ(不図示)によって加熱ローラ31に付勢されている。その際、第2の爪41に対する付勢力が第1の爪42、43に対する付勢力よりも大きくなるように付勢力の大きさが設定されている。
このようにすると、用紙3が、図7に示すように、A方向に回転するとき先ず用紙3の中央部が第2の爪41よりも小さい付勢力で加熱ローラ31に当接している第1の爪42、43によって剥離される。第1の爪42、43の加熱ローラ31に対する付勢力は第2の爪41の付勢力よりも小さいので、第1の爪42、43によって用紙3の画像の印刷品質が損なわれることはない。
もし万一、中央部が第1の爪42、43によって剥離されなかった場合、第2の爪41によって用紙3が加熱ローラ31から確実に剥離される。第2の爪41は、用紙3の非画像形成領域に当接するので、用紙3を第1の爪42、43よりも大きい力で確実に加熱ローラ31から剥離させても用紙3に印刷された画像の印刷品質が損なわれることはない。
このようにして、用紙3は第2の爪41及び第1の爪42、43によってその画像の印刷品質が損なわれることなく加熱ローラ31から確実に剥離される。
図8に第4実施形態を示す。
第4実施形態は、第1の爪と第2の爪とが共通の剥離爪ベースに一体的に取り付けられた例である。第1の爪と第2の爪との取付位置関係は、第1実施形態と同様である。
図8において、W1は、用紙3の画像形成領域の幅であり、W2は、用紙3の画像形成領域の外側に設けられた非画像形成領域の幅である。剥離爪47〜49のうち、48と49は第1の爪であり、47は第2の爪である。
第2の爪47は、用紙3の両側面部の非画像形成領域にそれぞれ1個ずつ当接するように配置されている。第1の爪48、49は、用紙3の中央部の画像形成領域に複数個当接するように配置されている。
第2の爪47と第1の爪48、49の配置を用紙3に対する幅方向で見ると、第1の爪48、49は、第2の爪47よりも用紙3の中央部側で用紙3の幅方向にほぼ均等な間隔で配置されている。又、第2の爪47と第1の爪48、49の配置を用紙3に対する搬送方向で見ると、第1の爪48は、第2の爪47に対して用紙3の搬送方向で距離d1だけ下流側に配置されている。第1の爪49は、第1の爪48に対して用紙3の搬送方向で距離d2だけ下流側に配置されている。
このように配置すると、用紙3の両端部側が先ず第2の爪47によって剥離された後、次に用紙3が搬送方向で距離d1搬送されると中央部側が第1の爪48によって剥離され、さらに用紙3が搬送方向で距離d2搬送されると用紙3の最も中央部側が第1の爪49によって剥離される。
第4実施形態が第3実施形態と異なる点は、第2の爪47と第1の爪48、49が共通の剥離爪ベース45に取り付けられており、剥離爪ベース45がバネ46によって付勢されていることである。
この関係を図8(b)に示す。バネ46の一端は剥離爪ベースに取り付けられ、他端は定着装置フレーム(不図示)に取り付けられている。剥離爪ベース45は平板状であり、平板のほぼ中央部に加熱ローラ31の中心軸に平行な支軸45a周りに回動可能になっている。又、その際、第2の爪47が第1の爪48、49よりも大きい付勢力で加熱ローラ31に当接するように第2の爪47と第1の爪48、49の寸法が選択されている。
このように配置すると、用紙3の両端部側が先ず第2の爪47によって剥離された後、次に用紙3が搬送方向で距離d1搬送されると中央部側が第1の爪48によって剥離され、さらに用紙3が搬送方向で距離d2搬送されると用紙3の最も中央部側が第1の爪49によって剥離される。
その際、前述のように第2の爪47に対する付勢力が第1の爪48、49に対する付勢力よりも大きくなるように付勢力の大きさが設定されている。より具体的には図8(b)に示すようにバネ46にて剥離爪ベース45を付勢した場合に、第2の爪47のみが加熱ローラ31の外周面に食い込むように予め第2の爪47の長さを長く設定しておく。
このようにすると、用紙3が、図8に示すように、A方向に回転するとき先ず用紙3の両端部側が第1の爪48、49よりも大きい付勢力で加熱ローラ31に当接している第2の爪47によって剥離される。第2の爪47は、用紙3の非画像形成領域に当接しているので、用紙3を大きい力で確実に加熱ローラ31から剥離させても用紙3に印刷された画像の印刷品質が損なわれることはない。
続いて、用紙3の中央部が第1の爪48、49によって順次剥離されてゆく。第1の爪48、49の加熱ローラ31に対する付勢力は第2の爪47の付勢力よりも小さいので、第1の爪48、49によって用紙3の画像の印刷品質が損なわれることはない。
このようにして、用紙3は第2の爪47及び第1の爪48、49によってその画像の印刷品質が損なわれることなく加熱ローラ31から確実に剥離される。
又、このような構造にすると第2の爪47及び第1の爪48、49の各爪毎にバネを設けなくても済むので定着装置の構造が簡単になると同時に部品点数を減らすことができる。さらに定着装置の組付け工数を低減させることができる。
図9に第5実施形態を示す。
第5実施形態は、第1の爪及び第2の爪を一体成形した例である。
図9において、剥離爪51は加熱ローラ31の軸方向に対して第2の爪に相当する爪端部51aと第1の爪に相当する爪中央部51bとから構成されている。加熱ローラ31がA方向に回転するとき、爪端部51aが最初に用紙3の非画像形成領域を剥離し、続いて爪中央部51bが画像形成領域を加熱ローラ31の軸方向の端部側から加熱ローラ31の軸方向の中央部側へ順次剥離してゆく。
このような構成によると、例えば互いに隣り合う2個の爪のうち、一方の爪によって記録媒体の一部が剥離されるが他方の爪によって剥離されるべき記録媒体の部分が剥離されず、その部分の記録媒体が他方の爪と加熱ローラ31との間に入ってしまうという状態の発生を防ぐことができる。
又、各爪及び各爪の付勢手段を個別に取り付ける必要がない。従って、定着装置の構造が簡単になるので部品点数を減少させ組付け工数を低減させることができる。
図10に第6実施形態を示す。
第6実施形態は、第1の爪及び第2の爪を一体成形し、第1の爪及び第2の爪の取付位置関係を第2実施形態と同様にした例である。
図10において、第1の爪53及び第2の爪52は一体成形されている。第1の爪53は、第2の爪52より距離d1だけ搬送方向の下流側に配置されている。
このような構成によると、例えば互いに隣り合う2個の爪のうち、一方の爪によって記録媒体の一部が剥離されるが他方の爪によって剥離されるべき記録媒体の部分が剥離されず、その部分の記録媒体が他方の爪と加熱ローラ31との間に入ってしまうという状態の発生を防ぐことができる。
又、第5実施形態と同様に定着装置の構造が簡単になるので部品点数を減少させ組付け工数を低減させることができる。
図11に第7実施形態を示す。
第7実施形態は、第1の爪及び第の爪を一体成形し、第1の爪及び第2の爪の取付位置関係を第1実施形態に類似させた例である。
図11において、第1の爪56〜59及び第2の爪55は一体成形されている。用紙3の非画像形成領域が最初に第2の爪55によって剥離され、続いて用紙3の画像形成領域が第1の爪56〜59によって剥離される。しかもその際、用紙3の画像形成領域は加熱ローラ31の軸方向の両端部側から加熱ローラ31の軸方向の中央部側に向かうにつれて第1の爪56から59によって順次剥離されてゆく。
このような構成によると、例えば互いに隣り合う2個の爪のうち、一方の爪によって記録媒体の一部が剥離されるが他方の爪によって剥離されるべき記録媒体の部分が剥離されず、その部分の記録媒体が他方の爪と加熱ローラ31との間に入ってしまうという状態の発生を防ぐことができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、請求項1に記載の付勢手段はバネ46及び捩りコイルバネ51が相当する。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態としてのレーザプリンタを示す図である。 レーザプリンタの要部側断面図である。 定着装置の部分断面を示す図である。 剥離状態を示す拡大図である。 第1実施形態を示す図である。 第2実施形態を示す図である。 第3実施形態を示す図である。 第4実施形態を示す図である。 第5実施形態を示す図である。 第6実施形態を示す図である。 第7実施形態を示す図である。
符号の説明
1・・・レーザプリンタ、2・・・本体ケーシング、2b・・・本体ケーシングカバー、2S・・・前側パネル、3・・・用紙、4・・・フィーダ部、6・・・給紙トレイ、7・・・給紙ローラ、8・・・用紙押圧板、10・・・第1搬送部、11・・・レジストローラ、12・・・給紙ローラ、13・・・分離パッド、13c・・・バネ、14・・・マルチパーパストレイ、17・・・スキャナ、18・・・プロセスユニット、19・・・定着装置、20・・・ポリゴンミラー、21a・・・レンズ、22・・・反射鏡、21b・・・レンズ、23・・・感光体、24・・・現像ユニット、25・・・転写ローラ、26・・・トナー収納部、27・・・現像ローラ、28・・・層厚規制ブレード、29・・・トナー供給ローラ、31・・・加熱ローラ、31a・・・外周面、31b・・・剥離点、32・・・加圧ローラ、33・・・搬送ローラ、34・・・スコロトロン型帯電器、35・・・排紙ローラ、37・・・排紙トレイ、40・・・剥離爪、41、47・・・第2の爪、41a・・・先端部、41b・・・剥離面、41c・・・後端部、42、43、48、49・・・第1の爪、45・・・剥離爪ベース、45a・・・支軸、46・・・バネ、51・・・捩りコイルバネ、51a・・・爪端部、51b・・・爪中央部、52・・・第2の爪、53・・・第1の爪、55・・・第2の爪、56、57、58、59・・・第1の爪

Claims (10)

  1. 加熱ローラと該加熱ローラに圧接される加圧ローラとを備え、前記加熱ローラと前記加圧ローラとにより、記録媒体を搬送しながら該記録媒体上にトナー像を加熱定着させる定着装置において、
    前記加熱ローラ表面に当接して、該加熱ローラから前記記録媒体を剥離する剥離爪と、該剥離爪を前記加熱ローラ側へ付勢する付勢手段とを備え、
    前記加熱ローラ表面は、加熱定着時に前記記録媒体の画像形成領域と接する第1の領域と、加熱定着時に前記記録媒体の非画像形成領域と接する第2の領域とを有し、
    前記剥離爪は、前記加熱ローラ表面の第1の領域と当接する第1の爪と、前記加熱ローラ表面の第2の領域と当接する第2の爪とから構成され、
    前記付勢手段は、前記第2の爪を、前記第1の爪よりも強い力で前記加熱ローラに付勢することを特徴とする定着装置。
  2. 前記第2の爪は、前記第1の爪よりも前記記録媒体の搬送方向の上流側に配置されたことを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記剥離爪は、前記加熱ローラに当接する先端部と、該先端部から前記加熱ローラより離れる方向に延びて形成される剥離面とを有し、前記第1の爪の先端部における前記加熱ローラの接線と前記第1の爪の剥離面とがなす角度が、前記第2の爪の先端部における前記加熱ローラの接線と前記第2の爪の剥離面とがなす角度よりも大きいことを特徴とする、請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記第2の爪は、前記加熱ローラの軸方向の両端部に配置されたことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記第1の爪は、前記加熱ローラの軸方向に沿って複数設けられ、前記複数の爪が、前記加熱ローラの軸方向の端部側から前記加熱ローラの軸方向の中央部側に向かうにつれて、前記記録媒体の搬送方向の下流側に位置するように配置されたことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記剥離爪は、前記加熱ローラに当接する先端部と、該先端部から前記加熱ローラより離れる方向に延びて形成される剥離面とを有し、前記第1の爪を構成する各爪の先端部における前記加熱ローラの接線と前記各爪の剥離面とがなす角度が、前記加熱ローラの軸方向の中央部側に向かうにつれて、大きくなるように構成されていることを特徴とする、請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記剥離爪は、前記加熱ローラに当接する先端部と、該先端部から前記加熱ローラより離れる方向に延びて形成される剥離面と、該剥離面が有する端部のうち前記先端部の反対側に位置する後端部とを有し、前記剥離面が前記先端部と前記後端部とを結ぶ平面よりも前記剥離爪の内側に向かって凹状に湾曲してなることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載の定着装置。
  8. 前記第1の爪及び前記第2の爪が、一体的に形成されてなることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれかに記載の定着装置。
  9. 前記第2の爪が前記第1の爪よりも強い力で付勢されるように前記第1の爪及び前記第2の爪を取り付けるための剥離爪ベースを備えたことを特徴とする、請求項1乃至8のいずれかに記載の定着装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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