JP2006189688A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面に未定着のトナー像を担持するシート状の記録媒体をニップ領域を通過させることでその記録媒体を加熱するとともに加圧し、そのトナー像をその記録媒体に定着させる定着装置等に関し、用紙を案内する案内部材の摩滅を防止するとともに、用紙の幅方向中央部分に発生する筋キズや剥離爪の持上がりによって生じる用紙詰まりも防止する。
【解決手段】先端5321が記録媒体の、搬送方向に交わる幅方向両端部分の剥離を補助するものであって後端側部分5322が、先端5321によって剥離された記録媒体の幅方向両端部分に向かってその記録媒体の厚み方向に相対的に突出した両端剥離爪532と、先端5311が記録媒体の幅方向中央部分の剥離を補助するものであって後端側部分5312が、先端5311によって剥離された記録媒体の幅方向中央部分からその記録媒体の厚み方向に相対的に引っ込んだ中央剥離爪531とを有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、周面を互いに圧接することによりニップ領域が形成された1対の定着部材それぞれの周面を循環移動させ、表面に未定着のトナー像を担持するシート状の記録媒体を、そのニップ領域を通過させることでその記録媒体を加熱するとともに加圧し、そのトナー像をその記録媒体に定着させてそのニップ領域から所定の搬送方向に向けて送り出す定着装置、およびその定着装置を備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式を利用した画像形成装置では、ドラム又はベルト形状の有機感光体等からなる像担持体の表面に静電潜像を形成した後、その静電潜像をトナーを用いて現像してトナー像とし、次いで、このトナー像を直接又は中間転写体を介してシート状の記録媒体(用紙等)に静電的に転写する。トナー像の転写を受けた記録媒体は、未定着のトナー像を担持するものとなり、上記のような定着装置を用いて未定着トナー像を記録媒体に定着させ、定着トナー像からなる画像を形成する。
ところで、上記のような定着装置として、熱源を有して回転するヒートロールとそのヒートロールに対向する加圧ロールとからなる一対のロールのニップ領域に、未定着のトナー像を担持する記録媒体を通過させて、未定着トナー像を構成するトナーをヒートロールによる加熱によって溶融させ、一対のロールによる加圧により未定着トナー像を記録媒体に定着させるものが知られている。ここで、ニップ領域を通過した記録媒体は、何れのロールにも巻付くことなく排出されるのが理想であるが、溶融したトナーは軟らかくかつ粘性が高いため特にヒートロール表面に付着しやすくヒートロールに記録媒体が巻き付いてしまうことがある。そこで、定着装置の中には、記録媒体の、ヒートロールからの剥離を補助する剥離補助部材が設けられたものがある(例えば、特許文献1および2参照)。特許文献1に記載された剥離補助部材には、記録媒体の、ニップ領域を通過して進んでいく方向(搬送方向)に交わる幅方向中央部分の剥離を補助する中央剥離爪と、記録媒体の幅方向両端部分の剥離を補助する両端剥離爪とが用意されており、中央剥離爪の、ヒートロールと記録媒体先端との間に入り込む角度(剥離角度)と、両端剥離爪の剥離角度とを異ならせることで、用紙のカールを矯正する工夫がなされている。また、特許文献2に記載された剥離補助部材には、記録媒体の幅方向に並んだ複数の剥離爪が用意されており、幅方向中央に設けられた剥離爪ほど記録媒体の剥離タイミングが遅くなるような工夫がなされている。
特開2003−345163号公報 特開2003−208057号公報
しかしながら、特許文献1に記載された剥離補助部材を用いても、様々なサイズの用紙に対応しようとすると、用紙の幅方向両端の縁に合わせて両端剥離爪を配置することは困難であり、用紙の幅方向両端の縁は両端剥離爪が入り込んだ位置よりも遅れて剥離される。剥離補助部材よりも搬送方向下流側に、用紙を案内する案内部材が設けられていると、剥離タイミングが遅れた用紙の幅方向両端の縁の先端はその案内部材に衝突し、衝突が繰り返されることで案内部材が摩滅してしまう。また、特許文献1に記載された剥離補助部材を用いても、含水した用紙に特に顕著に見られる用紙のカールを完全には矯正することはできず、用紙の、ニップ領域を抜けた部分に生じた用紙の幅方向中央部分を凸にするカール(いわゆるサイドカール)によって、ニップ領域から送り出されてくる用紙の幅方向中央部分が中央剥離爪によって強く擦られ、用紙の幅方向中央部分に筋キズが発生したり、中央剥離爪に大きな摩擦力が働いて中央剥離爪が持上がり用紙の、ニップ領域からの送り出しを遮って用紙詰まり(用紙Jam)が発生したりする。また、いわゆるサイドカールよって生じる筋キズや中央剥離爪の持上がりについては、特許文献2に記載された剥離補助部材をもってしても解決することができない。
本発明は上記事情に鑑み、用紙を案内する案内部材の摩滅を防止するとともに、用紙の幅方向中央部分に発生する筋キズや剥離爪の持上がりによって生じる用紙詰まりも防止することができる定着装置、およびその定着装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を解決する本発明のうちの定着装置は、周面を互いに圧接することによりニップ領域が形成された1対の定着部材それぞれの周面を循環移動させ、表面に未定着のトナー像を担持するシート状の記録媒体を、そのニップ領域を通過させることでその記録媒体を加熱するとともに加圧し、そのトナー像をその記録媒体に定着させてそのニップ領域から所定の搬送方向に向けて送り出す定着装置において、
上記搬送方向下流側に向かって延び、上記ニップ領域を通過した記録媒体が接触した状態で通過する案内部材と、
上記案内部材側からそのニップ領域に向かって延び、先端が上記1対の定着部材のうちの一方の定着部材に近接しそのニップ領域を通過した記録媒体の、その一方の定着部材からの剥離を補助し、その先端よりも上記案内部材側となる後端側部分がその一方の定着部材から剥離された記録媒体の、その案内部材につながる搬送経路を画定する剥離補助部材とを備え、
上記剥離補助部材は、
上記先端が記録媒体の、上記搬送方向に交わる幅方向両端部分の剥離を補助するものであって上記後端側部分が、その先端によって剥離された記録媒体の上記幅方向両端部分に向かってその記録媒体の厚み方向に相対的に突出した両端剥離爪と、
上記先端が記録媒体の上記幅方向中央部分の剥離を補助するものであって上記後端側部分が、その先端によって剥離された記録媒体の上記幅方向中央部分からその記録媒体の厚み方向に相対的に引っ込んだ中央剥離爪とを有するものであることを特徴とする。
本発明の定着装置によれば、中央剥離爪の後端側部分が相対的に引っ込んでいるため、含水した用紙に特に顕著に見られる、記録媒体の、上記ニップ領域を抜けた部分に生じた幅方向中央部分を凸にするカール(いわゆるサイドカール)によって、ニップ領域から送り出されてくる記録媒体の幅方向中央部分が上記中央剥離爪の後端側部分で強く擦られることが防止されるとともに、中央剥離爪に大きな摩擦力が働くことも防止される。また、上記両端剥離爪の後端側部分が相対的に突出しているため、記録媒体の幅方向両端の、剥離タイミングが遅れた縁がこの後端側部分によって持ち上げられ、上記案内部材に衝突することが防止される。したがって、本発明の定着装置によれば、案内部材の摩滅を防止するとともに、記録媒体の幅方向中央部分に発生する筋キズや剥離爪の持上がりによって生じる用紙詰まりも防止することができる。
また、本発明の定着装置において、上記剥離補助部材の先端が、上記一方の定着部材に、上記ニップ領域を通過した記録媒体の厚み方向から近づくようにその剥離補助部材を付勢する付勢手段を備え、
上記付勢手段が、上記両端剥離爪を付勢する付勢力よりも大きな付勢力で上記中央剥離爪を付勢するものであることが好ましい。
こうすることで、いわゆるサイドカールが生じた記録媒体との摩擦力によって上記中央剥離爪の先端が上記一方の定着部材から上記厚み方向に離れるように持ち上がることがより確実に防止される。
また、本発明の定着装置において、上記剥離補助部材の、上記先端が上記一方の定着ロールから上記厚み方向に離れる姿勢変化を上記剥離補助部材に当接することで阻止するストッパーを備えたことも好ましい態様である。
この態様では、記録媒体との摩擦力等によって、上記剥離補助部材の先端が持ち上がることが確実に防止される。
上記目的を解決する本発明のうちの画像形成装置は、互いに圧接することによりニップ領域が形成された1対の定着ロールを回転させ、表面に未定着のトナー像を担持するシート状の記録媒体を、そのニップ領域を通過させることでその記録媒体を加熱するとともに加圧し、そのトナー像をその記録媒体に定着させる定着装置を備え、静電潜像を担持する像担持体に担持された静電潜像をトナーで現像することでその像担持体にトナー像を形成し、そのトナー像を最終的にシート状の記録媒体に転写することで未定着のトナー像を担持するシート状の記録媒体を得、その定着装置を用いて記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
上記定着装置が、
上記搬送方向下流側に向かって延び、上記ニップ領域を通過した記録媒体が接触した状態で通過する案内部材と、
上記案内部材側からそのニップ領域に向かって延び、先端が上記1対の定着部材のうちの一方の定着部材に近接しそのニップ領域を通過した記録媒体の、その一方の定着部材からの剥離を補助し、その先端よりも上記案内部材側となる後端側部分がその一方の定着部材から剥離された記録媒体の、その案内部材につながる搬送経路を画定する剥離補助部材とを備え、
上記剥離補助部材は、
上記先端が記録媒体の、上記搬送方向に交わる幅方向両端部分の剥離を補助するものであって上記後端側部分が、その先端によって剥離された記録媒体の上記幅方向両端部分に向かってその記録媒体の厚み方向に相対的に突出した両端剥離爪と、
上記先端が記録媒体の上記幅方向中央部分の剥離を補助するものであって上記後端側部分が、その先端によって剥離された記録媒体の上記幅方向中央部分からその記録媒体の厚み方向に相対的に引っ込んだ中央剥離爪とを有するものであることを特徴とする。
本発明によれば、用紙を案内する案内部材の摩滅を防止するとともに、用紙の幅方向中央部分に発生する筋キズや剥離爪の持上がりによって生じる用紙詰まりも防止することができる定着装置、およびその定着装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態である画像形成装置の概略構成を示す図である。
図1に示す画像形成装置1は、フルカラータンデム方式を採用した画像形成装置であって、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色のトナーそれぞれに対応した、4つのトナー像形成ユニットを用いて、中間転写ベルトの送りに同期させて各トナー像形成ユニットでそれぞれの色のトナー像を形成し、それらトナー像を中間媒体としての中間転写ベルト上に重ね合わせ(1次転写)、中間転写ベルト上に重ね合わせたトナー像を記録媒体である用紙に転写(2次転写)し、定着するものである。
図1に示す画像形成装置1は、4つのトナー像形成ユニット10C、10M、10Y、10K、4つの1次転写器20、2つの支持ロール31,32に支持されて反時計回りの方向に循環移動する半導電性の中間転写ベルト30、2次転写を行う二次転写ロール40、および未定着トナー像を用紙に定着させる定着器50を備えている。この定着器50は、本発明の定着装置の一実施形態に相当するものである。
4つのトナー像形成ユニット10C、10M、10Y、10Kは、中間転写ベルト30の循環方向に並んで配置されており、各トナー像形成ユニット10C、10M、10Y、10Kには、時計回りに回転する多層構造の感光体ドラム11が配備されている。各感光体ドラム11の表面は、中間転写ベルト30の表面に接している。1次転写器20は、中間転写ベルト30を挟んで感光体ドラム11と対向する位置に配備されており、感光体ドラム11と1次転写器との間が1次転写領域になる。
また、各トナー像形成ユニット10C、10M、10Y、10Kは、帯電器12、画像入力装置(露光器)13、現像器14、およびクリーニングブレード15も備えている。現像器14は、感光体ドラム11の周囲の、1次転写領域の上流側に配備されている。帯電器12は、その現像器14よりもさらに上流側に配備されている。さらに、クリーニングブレード15は、感光体ドラム11の周囲の、1次転写領域の下流側に配備されている。このクリーニングブレード15は、ウレタンゴムなどからなる板状のものであって、その先端が、感光体ドラム11の表面に当接している。
感光体ドラム11の表面は、帯電器12によって一様に帯電される。帯電器12により一様に帯電された感光体ドラム11の表面には、画像入力装置13から画像情報に応じたレーザ光Lが照射され感光体ドラム11表面に静電潜像が形成される。現像器14にはトナーが収容されており、現像器14は感光体ドラム11の表面に形成された静電潜像をこのトナーによって現像し、感光体ドラム11の表面にはトナー像が形成される。感光体ドラム表面に形成されたトナー像は、1次転写領域において感光体ドラム表面から中間転写ベルト30の表面に移行する。
中間転写ベルト30の表面には、位置の指標となる基準マーク(不図示)が付されており、各トナー像形成ユニット10C、10M、10Y、10Kはさらに、この基準マークを読み取るセンサ16も備えている。各トナー像形成ユニット10C、10M、10Y、10Kでは、このセンサ16によって中間転写ベルト30の基準マークを読み取り、トナー像形成タイミングの制御が行われ、各トナー像形成ユニット10C、10M、10Y、10Kで形成されたトナー像は、中間転写ベルト30の表面上で色ずれのない1つに重なり合ったトナー像となる。
なお、1次転写領域において中間転写ベルト30に転写されず、感光体ドラム11に残留したトナーは、クリーニングブレード15によって感光体ドラム11上から掻き落とされる。
二次転写ロール40は、2つある支持ロールの内の一方の支持ロール32に対向して、中間転写ベルト30の表面側に配備されたものである。中間転写ベルト30の裏面側にはこの一方の支持ロール32が配備されており、これら2つのロール40,32によって中間転写ベルト30を挟みこんでいる。これら2つのロール40,32によって挟み込まれた領域が2次転写領域になる。
2次転写領域の、中間転写ベルト循環方向下流側には、中間転写ベルト30上の残留トナーを除去するゴム性のブレード70が配備されている。このブレード70の先端は、中間転写ベルト30の表面に押し当てられており、中間転写ベルト30が循環移動すると、表面に残留したトナーが掻き落とされる。
さらに、図1に示す画像形成装置1には、用紙トレイ60が配備されており、用紙トレイ60に収容された用紙Pは、フィードロール61によって用紙トレイ60から送り出され、所定のタイミングで2次転写領域へと送り込まれる。2次転写領域では、中間転写ベルト30上で1つに重なり合ったトナー像が、送り込まれてきた用紙P上に転写され、用紙Pは未定着トナー像を担持する。未定着トナー像を担持した用紙Pは定着器50へと送られる。
図2は、図1に示す画像形成装置の定着器を模式的に示した図である。
図2に示す定着器50は、内部に熱源511を有するヒートロール51と、ヒートロール51に圧接するように設けられた圧力ロール52を備えており、ヒートロール51と圧力ロール52との接触部分にはニップ領域Nが形成されている。このニップ領域Nには、ヒートロール51側に未定着トナー像を担持する面を向けて用紙が搬送されてくる。ヒートロール51は不図示のモータによって表面が循環移動するものであり、圧力ロール52は回転するヒートロール51に追従して表面が循環移動するものである。ニップ領域Nに搬送されてきた用紙は、ヒートロール51の表面を循環移動させることでニップ領域Nを通過し、ニップ領域Nから所定の搬送方向(図2中の1点鎖線が延びる方向)に向けて送り出される。未定着トナー像を担持した用紙は、ニップ領域Nを通過することで加圧されるとともに加熱され、未定着トナー像が用紙に定着する。
また、図2に示す定着器50は、剥離補助部材53、トーションスプリング54、シュート55、およびストッパ56も備えている。
ここで、図2とともに図3も参照して説明を続ける。
図3は、図2に示す定着器の、ヒートロール周辺の構造を示した斜視図である。
この図3には、用紙の、搬送方向に交わる幅方向と厚み方向がそれぞれ矢印で示されている。なお、用紙の幅方向は、ヒートロール51の回転軸の延在方向と一致する方向である。
図2に示すシュート55は、搬送方向の下流側に向かって延び、ニップ領域Nを通過した記録媒体が接触した状態で通過するものであり、図3に示すように、用紙幅方向に複数配置されたものである。
剥離補助部材53は、用紙の、ヒートロール51からの剥離を補助する部材である。未定着トナー像を構成するトナーは、用紙がニップ領域Nを通過することで、ヒートロール51に内蔵された熱源511からの熱により加熱され一旦溶融状態になる。溶融したトナーは軟らかくかつ粘性が高いため特にヒートロール51の表面に付着しやすくヒートロール51に用紙が巻き付いてしまうことがある。このため、この定着器50には剥離補助部材53が用意されている。この剥離補助部材53は、シュート55が配備された側からニップ領域Nに向かって延び、先端がヒートロール51に近接したものであり、図3に示すように用紙幅方向に合計5つの剥離爪531,532を有する。これら5つの剥離爪のうち、用紙幅方向両端それぞれに設けられた剥離爪を、以下、両端剥離爪532と称し、これらの両端剥離爪532の間、すなわち用紙幅方向中央部分けられた3つの剥離爪を、以下、中央剥離爪531と称することにする。中央剥離爪531は、図3に示すように、ヒートロール51の回転軸の延在方向(用紙幅方向)の中央に一つとその両脇に一つずつ配備されている。
図4は、図3に示す中央剥離爪の斜視図であり、図5は、図3に示す両端剥離爪の斜視図である。
図4に示す中央剥離爪531は、先端5311が、用紙の、幅方向中央部分の剥離を補助するものであり、図5に示す中央剥離爪532は、先端5321が、用紙の、幅方向両端の剥離を補助するものである。すなわち、中央剥離爪531の先端5311は、ニップ領域Nを通過した用紙の幅方向中央部分の先端縁とヒートロール51との間に入り込み剥離を補助する。一方、両端剥離爪532の先端5321は、ニップ領域Nを通過した用紙の幅方向両端部分の先端縁とヒートロール51との間に入り込み剥離を補助する。ヒートロール51から剥離された用紙先端は、剥離爪531,532の、先端5311,5321からシュート55側に向かって延びる面に沿って移動する。したがって、これらいずれの剥離爪531,532においても、先端5311,5321よりもシュート55側となる後端側部分5312,5322が、ヒートロール51から剥離された用紙の、シュート55につながる搬送経路(図2中の1点鎖線参照)を画定する。この後端側部分について詳細に説明すると、図3及び図4に示す中央剥離爪531の後端側部分5312は、先端5311によって剥離された用紙の幅方向中央部分から、用紙の厚み方向に両端剥離爪532の後端側部分5322と比較して引っ込んでいる。一方、図3及び図5に示す両端剥離爪532の後端側部分5322は、先端5321によって剥離された用紙の幅方向両端部分から、用紙の厚み方向に中央剥離爪531の後端側部分5312と比較して突出している。含水した用紙に特に顕著に見られる、用紙の、ニップ領域Nを抜けた部分に生じた幅方向中央部分を凸にするカール(いわゆるサイドカール)によって、ニップ領域Nから送り出されてくる用紙の幅方向中央部分が、中央剥離爪531の後端側部分5312で強く擦られることがあるが、中央剥離爪531の後端側部分5312が相対的に引っ込んでいるため、用紙の幅方向中央部分が、この後端側部分5312によって強く擦られることが防止されるとともに、中央剥離爪531に大きな摩擦力が働くことも防止される。また、本実施形態の定着器50は、様々なサイズの用紙に対応しており、両端剥離爪532の先端5321が用紙とヒートロール51の間に入り込む位置は、用紙の幅方向両端の縁よりも中央側に寄った位置になる。このため、用紙の幅方向両端の縁は、両端剥離爪531が入り込んだ位置よりも遅れて剥離される。用紙の幅方向両端の、剥離タイミングが遅れた縁は、両端に設けられたシュート55の上流側部分に衝突することがあるが、両端剥離爪532の後端側部分5322が相対的に突出しているため、剥離タイミングが遅れた縁がこの後端側部分5322によって持ち上げられ、シュート55に衝突することが防止される。
したがって、本実施形態の定着器50によれば、シュート55の摩滅を防止するとともに、用紙の幅方向中央部分に発生する筋キズや剥離爪の持上がりによって生じる用紙詰まりも防止することができる。
さらに、本実施形態の定着器50では、いずれの剥離爪531,532も、回動中心軸5313,5323(図4および図5参照)を有し、その回動中心軸5313,5323を軸支することで取り付けられている。この回動中心軸5313,5323には、トーションスプリング54(図2及び図3参照)が巻き掛けられており、そのトーションスプリング54の一端は、いずれの剥離爪531,532にも設けられた小孔5314,5324に係止され、他端はシュート55に係止されている。このトーションスプリング54は、中央剥離爪531の先端5311および両端剥離爪532の先端5321それぞれが、ヒートロール51に、用紙厚み方向から近づくように中央剥離爪531および両端剥離爪532を付勢するものである。また、中央剥離爪531の回動中心軸5313に巻き掛けられたトーションスプリング54は、両端剥離爪532の回動中心軸5323に巻き掛けられたトーションスプリング54よりも大きな付勢力を有するものであり、いわゆるサイドカールが生じた用紙との摩擦力によって中央剥離爪531の先端5311が、ヒートロール51から用紙厚み方向に離れるように持ち上がることがより確実に防止されている。
またさらに、図3に示すように、中央剥離爪531および両端剥離爪532のいずれの剥離爪にも、ストッパ56が設けられている。このストッパ56は、中央剥離爪531および両端剥離爪532それぞれが、用紙との摩擦力等によって、先端5311,5321がヒートロール51から用紙厚み方向に離れるような姿勢変化を起こすことをそれぞれの剥離爪531,532に当接することで阻止するものである。
なお、ここでは、ヒートロール51と圧力ロール52とからる1対の定着部材を例にあげて説明したが、本発明はこれに限らず、1対の定着部材はベルト状であってもよい。また、1対の定着部材それぞれに加熱機構を有するものであってもよく、あるいは加熱機構を備えていない1対の定着部材と記録媒体に対して非接触方式で加熱する加熱機構とを組合せたものであってもよい。
本発明の一実施形態である画像形成装置の概略構成を示す図である。 図1に示す画像形成装置の定着器を模式的に示した図である。 図2に示す定着器の、ヒートロール周辺の構造を示した斜視図である。 図3に示す中央剥離爪の斜視図である。 図3に示す両端剥離爪の斜視図である。
符号の説明
1 画像形成装置
11 感光体ドラム
12 帯電器
13 画像入力装置
14 現像器
30 中間転写ベルト
50 定着器
51 ヒートロール
511 熱源
52 圧力ロール
53 剥離補助部材
531 中央剥離爪
532 両端剥離爪
5311,5312 先端
5312,5322 後端側部分
54 トーションスプリング
55 シュート
56 ストッパ

Claims (4)

  1. 周面を互いに圧接することによりニップ領域が形成された1対の定着部材それぞれの周面を循環移動させ、表面に未定着のトナー像を担持するシート状の記録媒体を、該ニップ領域を通過させることで該記録媒体を加熱するとともに加圧し、該トナー像を該記録媒体に定着させて該ニップ領域から所定の搬送方向に向けて送り出す定着装置において、
    前記搬送方向下流側に向かって延び、前記ニップ領域を通過した記録媒体が接触した状態で通過する案内部材と、
    前記案内部材側から該ニップ領域に向かって延び、先端が前記1対の定着部材のうちの一方の定着部材に近接し該ニップ領域を通過した記録媒体の、該一方の定着部材からの剥離を補助し、該先端よりも前記案内部材側となる後端側部分が該一方の定着部材から剥離された記録媒体の、該案内部材につながる搬送経路を画定する剥離補助部材とを備え、
    前記剥離補助部材は、
    前記先端が、記録媒体の前記搬送方向に交わる幅方向両端部分の剥離を補助するものであって、前記後端側部分が、該先端によって剥離された記録媒体の前記幅方向両端部分に向かって該記録媒体の厚み方向に相対的に突出した両端剥離爪と、
    前記先端が、記録媒体の前記幅方向中央部分の剥離を補助するものであって、前記後端側部分が、該先端によって剥離された記録媒体の前記幅方向中央部分から該記録媒体の厚み方向に相対的に引っ込んだ中央剥離爪とを有するものであることを特徴とする定着装置。
  2. 前記剥離補助部材の先端が、前記一方の定着部材に、前記ニップ領域を通過した記録媒体の厚み方向から近づくように該剥離補助部材を付勢する付勢手段を備え、
    前記付勢手段が、前記両端剥離爪を付勢する付勢力よりも大きな付勢力で前記中央剥離爪を付勢するものであることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記剥離補助部材の、前記先端が前記一方の定着ロールから前記厚み方向に離れる姿勢変化を前記剥離補助部材に当接することで阻止するストッパーを備えたことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  4. 互いに圧接することによりニップ領域が形成された1対の定着ロールを回転させ、表面に未定着のトナー像を担持するシート状の記録媒体を、該ニップ領域を通過させることで該記録媒体を加熱するとともに加圧し、該トナー像を該記録媒体に定着させる定着装置を備え、静電潜像を担持する像担持体に担持された静電潜像をトナーで現像することで該像担持体にトナー像を形成し、該トナー像を最終的にシート状の記録媒体に転写することで未定着のトナー像を担持するシート状の記録媒体を得、該定着装置を用いて記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
    前記定着装置が、
    前記搬送方向下流側に向かって延び、前記ニップ領域を通過した記録媒体が接触した状態で通過する案内部材と、
    前記案内部材側から該ニップ領域に向かって延び、先端が前記1対の定着部材のうちの一方の定着部材に近接し該ニップ領域を通過した記録媒体の、該一方の定着部材からの剥離を補助し、該先端よりも前記案内部材側となる後端側部分が該一方の定着部材から剥離された記録媒体の、該案内部材につながる搬送経路を画定する剥離補助部材とを備え、
    前記剥離補助部材は、
    前記先端が記録媒体の、前記搬送方向に交わる幅方向両端部分の剥離を補助するものであって前記後端側部分が、該先端によって剥離された記録媒体の前記幅方向両端部分に向かって該記録媒体の厚み方向に相対的に突出した両端剥離爪と、
    前記先端が記録媒体の前記幅方向中央部分の剥離を補助するものであって前記後端側部分が、該先端によって剥離された記録媒体の前記幅方向中央部分から該記録媒体の厚み方向に相対的に引っ込んだ中央剥離爪とを有するものであることを特徴とする画像形成装置。
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