JP2007121931A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現像剤担持体に印加される交流バイアスの周波数が変化される場合において、この交流バイアスの印加にともなって発生する音を効果的に低減させることのできる現像装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像剤担持体2と、枠体1と、を有し、像担持体101に対向配置され、現像剤担持体2に交流バイアスが印加されて、像担持体101上の静電像を現像剤により現像する現像装置であって、現像剤担持体2に印加される交流バイアスの周波数が、第1の周波数と、この第1の周波数よりも高い第2の周波数との間で変化される現像装置は、現像剤飛翔制御部材6と、現像音制御部材7と、を有し、現像音制御部材7の固有振動数は、第1の周波数より低い構成とする。
【選択図】図1
【解決手段】現像剤担持体2と、枠体1と、を有し、像担持体101に対向配置され、現像剤担持体2に交流バイアスが印加されて、像担持体101上の静電像を現像剤により現像する現像装置であって、現像剤担持体2に印加される交流バイアスの周波数が、第1の周波数と、この第1の周波数よりも高い第2の周波数との間で変化される現像装置は、現像剤飛翔制御部材6と、現像音制御部材7と、を有し、現像音制御部材7の固有振動数は、第1の周波数より低い構成とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子写真方式或いは静電記録方式を用いた複写機、プリンター等の画像形成装置において用いられる現像装置、及びこの現像装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来、例えば電子写真方式を用いた画像形成装置では、像担持体としての電子写真感光体(感光体)を帯電させた後露光して、像担持体上に静電像(潜像)を形成する。そして、この静電像を現像剤のトナーを用いて現像することにより、像担持体上にトナー像を形成する。このトナー像は、記録用紙、OHPシート等の転写材(記録媒体)に直接、又は一旦中間転写体に転写された後に転写材に転写される。そして、転写材上に転写されたトナー像を熱、圧力等により定着させることにより記録画像を得ることができる。
又、感光体と、感光体に作用するプロセス手段としての帯電手段、現像手段及びクリーニング手段のうち少なくとも1つとを一体にまとめてカートリッジ化して画像形成装置の装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジを構成することがある。或いは、現像手段を単独で装置本体に対して着脱可能なカートリッジとすることもある。このようなカートリッジ方式により、操作性が一層向上され、上記プロセス手段のメンテナンス等を使用者自身が容易に行うことが可能となる。そのため、このカートリッジ方式は、電子写真方式の画像形成装置において広く用いられている。
ところで、像担持体上の静電像を現像する方式として、現像装置が備える現像剤担持体と像担持体とを非接触とし、両者の間に交流電界(振動電界)を与えて現像を行う現像方式がある。この方式では、像担持体上に形成された静電潜像に現像剤担持体から飛翔した現像剤を付着させて現像を行う。
現像剤を現像剤担持体から像担持体へ飛翔させる場合、移動する像担持体上に同一濃度であるべき潜像が形成されていたとしても、潜像の後端部に現像剤がより多く付着して、画像の後端だけ濃度が高くなることがあった。この画像不良は、掃き寄せと呼ばれる。図16を参照して、この掃き寄せ現象について説明する。図16は、像担持体としての円筒型の感光体(感光ドラム)101と現像剤担持体としての現像ローラ2とを長手方向から観測したモデル図である。
掃き寄せ現象とは、図16中の符号Hで示すように、感光ドラム101の表面移動方向における画像後端部にトナーが多く集まる現象である。このようなトナー像が形成されると、画像に濃度が濃くなった部分が見られる画像欠陥を引き起こしてしまう。
図16に示すように、現像ローラ2にACバイアスを印加すると、感光ドラム101と現像ローラ2との間に樽型の電界Dが生じる。現像ローラ2の表面に付着しているトナーTは、電界によって形成される電気力線に沿って、感光ドラム101と現像ローラ2との間を往復運動する。そのため、上述のような樽型の電界Dが形成されていると、トナーTは、感光ドラム101と現像ローラ2との最近接点Sよりも外側に向かって移動する。つまり、現像ローラ2にACバイアスを印加すると、現像領域G内のトナーT1は、常に現像領域Gの外方向に移動する速度成分を持つようになる。
そして、感光ドラム101と現像ローラ2とが、それぞれ図16中矢印方向に回転し、感光ドラム101上に潜像が作られている場合、つまり、実際の現像中の場合について考える。図16中、感光ドラム101上において電位が−100Vの位置が潜像部分であり、トナー像を形成する領域である。一方、感光ドラム101上において電位が−500Vの位置は感光ドラムの基準電位部分であり、トナー像が形成されない領域である。
潜像部分が現像領域G内に達したとき、現像ローラ2上のトナーTは潜像部分に付着していく。しかし、上述のように、飛翔トナーT1には現像領域Gの外方向に移動する速度成分があるため、このトナーT1は潜像部分の上流側へと移動する。又、感光ドラム101上の電位が−100Vの部分と−500Vの部分との境目においては、−500Vの部分から−100Vの部分に向かう電界が生じている。従って、潜像部分の上流側へと移動してきたトナーT1は、この境目で止まってしまう。そのため、潜像部分の先端部及び中央部よりも、潜像部分の後端部のトナー量が多くなり、トナーが掃き寄せられた部分(掃き寄せ画像)Hが形成される。
従来、掃き寄せ現象を低減させる方法として、像担持体と現像剤担持体との間に板状部材を設ける方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開平8−22185号公報
上述のように掃き寄せ現象を低減するために板状部材を像担持体と現像剤担持体との間に配置するには、この板状部材の先端はAC電界内に入れる必要がある。そのため、この板状部材は、AC電界と共振することにより振動が増幅し、高周波の耳障りな音(以下「AC音」又は「現像音」という。)を発生する場合がある。
そこで、板状部材の厚みをやや厚くしたり、根元にスリットを入れたりして共振を避け、所定の周波数のACバイアスに関してAC音を下げることが行われることがある。
しかしながら、従来、画像形成装置において現像剤担持体に印加するACバイアスの周波数を変化させる場合がある。例えば、画像形成装置内の温度、湿度に応じて、現像剤担持体に印加するACバイアスの周波数を変化させる。この場合、板状部材の固有振動数と、ACバイアスの周波数とが一致することで、板状部材が共振して音を発生することがある。
従来、現像剤担持体に印加されるACバイアスの周波数が変更される場合に、AC音を効果的に低減することについては、何ら考慮されていなかった。
そこで、本発明の目的は、現像剤担持体に印加される交流バイアスの周波数が変化される場合において、この交流バイアスの印加にともなって発生する音を効果的に低減させることのできる現像装置及び画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る現像装置及び画像形成装置にて達成される。要約すれば、第1の本発明は、現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、前記現像剤担持体を支持する枠体と、を有し、静電像が形成される像担持体に対向配置され、前記現像剤担持体に交流バイアスが印加されて、前記像担持体上の静電像を現像剤により現像する現像装置であって、前記現像剤担持体に印加される交流バイアスの周波数が、第1の周波数と、前記第1の周波数よりも高い第2の周波数との間で変化される現像装置において、第1の端部は前記現像枠体によって支持され、第2の端部は前記像担持体と前記現像剤担持体との間の現像領域内に配置される現像剤飛翔制御部材と、第1の端部は前記現像枠体によって支持され、第2の端部は前記像担持体に当接し、又該第2の端部は前記像担持体の表面の移動方向において前記現像剤飛翔制御部材の第2の端部の位置より上流側、且つ、前記像担持体上の静電像の書き込み位置より下流側に位置する現像音制御部材と、を有し、前記現像音制御部材の固有振動数は、前記第1の周波数より低いことを特徴とする現像装置である。
第2の本発明によると、静電像が形成される像担持体と、現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、前記現像剤担持体を支持する枠体と、を有し、前記像担持体に対向配置され、前記像担持体上の静電像を現像剤により現像する現像装置と、前記現像剤担持体に前記現像のための交流バイアスを印加するバイアス印加手段と、前記バイアス印加手段から前記現像剤担持体に印加する交流バイアスの周波数を、第1の周波数と、前記第1の周波数よりも高い第2の周波数との間で変化させる制御手段と、を有する画像形成装置において、前記現像装置は、第1の端部は前記現像枠体によって支持され、第2の端部は前記像担持体と前記現像剤担持体との間の現像領域内に配置される現像剤飛翔制御部材と、第1の端部は前記現像枠体によって支持され、第2の端部は前記像担持体に当接し、又該第2の端部は前記像担持体の表面の移動方向において前記現像剤飛翔制御部材の第2の端部の位置より上流側、且つ、前記像担持体上の静電像の書き込み位置より下流側に位置する現像音制御部材と、を有し、前記現像音制御部材の固有振動数は、前記第1の周波数より低いことを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、現像剤担持体に印加される交流バイアスの周波数が変化される場合において、この交流バイアスの印加にともなって発生する音を効果的に低減させることができる。
以下、本発明に係る現像装置及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
[画像形成装置の全体構成及び動作]
先ず、本発明の一実施例に係る画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。図1は、本実施例の画像形成装置100の概略構成を示す。本実施例では、画像形成装置100は、画像情報信号に応じて電子写真方式により転写材に画像を形成するレーザビームプリンタである。画像情報信号は、画像形成装置本体(装置本体)110に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等の外部装置から装置本体110に送られる。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に広く適用し得るものである。
[画像形成装置の全体構成及び動作]
先ず、本発明の一実施例に係る画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。図1は、本実施例の画像形成装置100の概略構成を示す。本実施例では、画像形成装置100は、画像情報信号に応じて電子写真方式により転写材に画像を形成するレーザビームプリンタである。画像情報信号は、画像形成装置本体(装置本体)110に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等の外部装置から装置本体110に送られる。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に広く適用し得るものである。
画像形成装置100は、像担持体としてのドラム状の感光体、即ち、感光ドラム101を有する。感光ドラム101は、図中矢印R1にて示す方向に回転駆動される。回転する感光ドラム101は、帯電手段としての帯電ローラ(一次帯電器)102によって一様に帯電される。帯電ローラ102は、感光ドラム101に接触して従動回転する。又、この時、帯電ローラ102には、帯電バイアス印加手段としての帯電バイアス電源121から所定の極性(本実施例では負極性)、電位の帯電バイアスが印加される。
次に、外部装置より入力された画像情報に対応して、露光手段としての露光装置(レーザースキャナー)103より感光ドラム101上に光が照射される。これにより、感光ドラム101上に静電像(潜像)が形成される。
感光ドラム101上に形成された静電像は、現像手段としての現像装置104によって、現像剤で現像される。本実施例では、現像装置104は、現像剤として、帯電ローラ102の印加電圧と同極性の摩擦帯電極性(本実施例では負極性)を有する、非磁性1成分現像剤、即ち、トナーTを使用する。これにより、感光ドラム101上の静電像は、可視像、即ち、トナー像とされる。
感光ドラム101上に形成されたトナー像は、転写手段としての転写ローラ(転写帯電器)105によって、転写材Qに転写される。この時、転写ローラ105には、転写バイアス印加手段としての転写バイアス電源151からトナーの帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の転写バイアスが印加される。又、転写材Qは、記録材収納部としてのカセット131、供給ローラ132、レジストローラ133等の搬送手段130により転写部に搬送されてくる。
トナー像が転写された後に、転写材Qは感光体101より分離され、続いて定着装置107に搬送される。転写材Q上のトナー像は、定着装置107によって熱、圧力により定着された後に、永久像となる。その後、転写材Qは、装置本体110外に排出される。
又、転写ローラ105によって転写されずに感光ドラム101上に残ったトナーTは、クリーニング手段としてのクリーニング装置106にて除去される。こうして、感光ドラム101は次の画像形成プロセスに供される。
尚、本実施例では、単一の画像形成部を有する単色の画像形成装置を例にして説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、各々異なる色の画像を形成する複数の画像形成部を有し、各画像形成部の感光ドラム101から異なる色の画像を転写材に直接、又は一旦中間転写体に1次転写した後に転写材上に2次転写する画像形成装置がある。或いは、1個の感光ドラム101に対して複数個の現像装置を有し、感光ドラム101上に順次に形成された異なる色の画像を転写材に直接、又は一旦中間転写体に1次転写した後に転写材上に2次転写する画像形成装置がある。これにより、例えばフルカラーの画像を形成することができる。本発明は、このような画像形成装置においても等しく適用可能である。
又、本実施例では、感光ドラム101と、感光ドラム101に作用するプロセス手段としての帯電ローラ102、現像装置104及びクリーニング装置106と、を枠体によってカートリッジ化してプロセスカートリッジ120を構成する。プロセスカートリッジ120は、装置本体110に設けられた装着ガイド、位置決め部材等の装着手段111を介して取り外し可能に装置本体110に装着される。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、プロセスカートリッジは、像担持体と、少なくとも現像手段とを一体的にカートリッジ化して装置本体に対して着脱可能としたものであればよい。又、プロセスカートリッジは更に、帯電手段及びクリーニング手段のうち少なくとも1つを一体的にカートリッジ化したものであってよい。更に、装置本体に対して着脱可能なカートリッジはプロセスカートリッジに限定されるものではなく、現像装置が単独で装置本体に対して着脱可能なカートリッジ(現像カートリッジ)とされていてもよい。
[現像装置]
次に、図2をも参照して、本実施例における現像装置104について更に説明する。本実施例では、現像装置104は、非磁性1成分非接触現像方式を採用する。
次に、図2をも参照して、本実施例における現像装置104について更に説明する。本実施例では、現像装置104は、非磁性1成分非接触現像方式を採用する。
現像装置104は、現像剤を収容する現像容器(現像枠体)1を有する。現像容器1は、感光ドラム101に対向する部分が一部開口しており、その開口部に、現像剤担持体としての現像ローラ2が配置されている。現像ローラ2には、現像剤供給剥ぎ取り手段としての現像剤供給剥ぎ取りローラ(以下「RSローラ」という。)が当接されている。又、現像ローラ2には、現像剤層厚規制部材としての規制ブレード5が当接されている。一方、現像容器1内には、現像剤を攪拌すると共に搬送するための攪拌部材4が設けられている。更に、現像装置104は、現像剤飛翔制御部材6及び現像音制御部材7を有する。以下、更に詳しく説明する。
本実施例で使用される現像剤は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのいずれかの色の顔料を含有した負帯電性の絶縁性の非磁性1成分現像剤、即ち、トナーTである。
攪拌部材4は、各種形状に加工された板状又はスクリュー等で構成することができる。本実施例では、回転軸に板状部材が取り付けられた攪拌翼を現像容器1内に1個設ける。攪拌部材4は、図中矢印方向に回転し、トナー収納部中のトナーTを、現像ローラ2へ向けて搬送する。尚、撹拌部材は1個であることに限定されるものではなく、現像装置の構成にあわせて、現像容器の端部から現像剤担持体の近傍までトナーを搬送することができれば撹拌部材の個数は問わない。
現像容器1内には、現像容器仕切り板13が設けられている。常に一定量のトナーTを現像ローラ2の近傍のRSローラ3上に供給すべく、仕切り板13の高さは適正化されている。
非磁性1成分現像法においては、磁力によるトナーTの現像ローラ2への供給が不可能であるため、現像ローラ2にはウレタンスポンジ製のRSローラ3が当接されている。現像ローラ2とRSローラ3は、それぞれ図中矢印R2、R3方向に回転する。即ち、現像ローラ2とRSローラ3は、ニップ部で各々の表面移動方向が逆方向(カウンタ方向)となるように回転する。これにより、RSローラ3は、トナーTを、現像ローラ2上に供給すると同時に、感光ドラム101との対向位置の現像領域Gを通過しても現像に供されなかったトナーTを現像ローラ2上から剥ぎ取る。
現像ローラ2には、規制ブレード5が当接されている。規制ブレード5は、現像ローラ2上のトナーTを規制してトナー薄層を形成し、現像領域Gに搬送されるトナーTの量を規定する。又、規制ブレード5は、現像ローラ2上に担持されたトナーを摩擦帯電させる。現像領域Gに搬送されるトナーTの量は、現像ローラ2上に接触する規制ブレード5の当接圧や当接長さ等により決定される。規制ブレード5は、厚さ数百μmのリン青銅、ステンレス等の金属薄板上に接着又は溶着されている。本実施例では、規制ブレード5は、金属薄板の弾性によって均一に現像ローラ2に当接されているチップブレードである。この時、金属薄板の材質、厚さ、侵入量、設定角によって規制ブレード5の当接条件が決定される。
現像ローラ2は、現像領域Gで感光ドラム101の表面と所定の間隔(以下「SDギャップ」という。)を有して感光ドラム101に対向して配置されている。感光ドラム101と現像ローラ2は、それぞれ図中矢印R1、R2方向に回転する。即ち、感光ドラム101と現像ローラ2は、対向部において各々の表面移動方向が順方向となるように回転する。又、現像ローラ2には、現像バイアス印加手段としての現像バイアス電源141が接続されている。現像工程時には、現像バイアス電源141から、所定の現像バイアスが現像ローラ2に印加される。本実施例では、現像バイアスとして、感光ドラム101の帯電極性(本実施例では負極性)と同極性の直流電圧成分(直流バイアス)と、交流電圧成分(交流バイアス)との重畳電圧が現像ローラ2に印加される。これにより、感光ドラム101と現像ローラ2との間に交流電界が形成される。
所望の帯電量と所望の層厚で現像ローラ2の表面に付着して現像領域Gに搬送されたトナーTは、感光ドラム101と現像ローラ2との間に形成される交流電界によって、現像ローラ2と感光ドラム101との間で往復運動を行う。これにより、感光ドラム101の表面に形成された静電像にトナーTが付着して、静電像はトナーTで可視化される。
本実施例では、感光ドラム101は、直径30mmのアルミニウム素管の表面に、OPC等の感光材料を塗工して構成される。又、現像ローラ2は、直径16mmのアルミニウム素管の表面に、カーボン、グラファイトを分散したフェノール樹脂溶液をスプレー塗工して構成される。現像ローラ2の長手方向(表面移動方向と交差する方向)の両端部には、SDギャップを規制するための規制コロ(図示せず)が設置されている。規制コロは、感光ドラム101の表面に突き当たることで、SDギャップを保つ。本実施例では、SDギャップを300μmとした。又、RSローラ3は、直径5mmの金属芯金に厚さ4.5mmのウレタンフォームを外周に形成して構成される。更に、規制ブレード5としては、厚さ100μmのリン青銅板に絶縁性PA(ポリアミド)樹脂をコーティングしたものを用いた。現像ローラ2の表層のトナーTを均一な薄層にするため、規制ブレード5は、その先端が現像ローラ2の回転方向上流に向くように(カウンタ方向)、30g/cmの線圧で現像ローラ2に当接させた。
ここで、本実施例の画像形成装置100は、装置本体110に、装置環境の温度及び/又は湿度に応じて信号を出力する環境検知手段として、環境温湿度を検知する環境センサ108を有する。そして、現像バイアスは、装置本体110に設けられた環境センサ108の出力値に応じて設定値が変えられている。
低温、低湿下ではトナーTが飛翔しにくいため、現像バイアスの交流電圧成分の周波数(以下、単に「ACバイアスの周波数」という。)は高めに設定される。又、高温、高湿下ではトナーTが飛翔しやすいため、ACバイアスの周波数は低めに設定される。
より具体的には、本実施例では、実験によりACバイアスの周波数の最適値を求め、ACバイアスの周波数を次のように設定した。即ち、高温、高湿環境下では第1の周波数としてα1=3000Hz、低温、低湿環境下では、第2の周波数としてα2=4100Hzに設定した。
尚、本実施例では、ACバイアスの周波数は、上記第1の周波数α1と第2の周波数α2とのいずれかに切り替えるように設定した。
又、現像バイアスは、ACバイアスの振幅(ピーク間電圧)が3000Vで、−250Vの直流バイアスが重畳されている。更に、本実施例では、現像バイアスは、RSローラ3、規制ブレード5にも印加される。
ACバイアスの周波数は、制御手段109によって制御される。即ち、環境センサ108が環境温湿度に応じて出力する信号は、制御手段109に入力される。制御手段109は、環境センサ108の出力値に応じて、現像バイアス電源141から現像ローラ102等に印加する現像バイアスを制御する。特に、本実施例では、制御手段109は、環境センサ108の出力値に応じて、ACバイアスの周波数を、上記第1の周波数α1と、この第1の周波数α1より高い第2の周波数α2との間で変化させる。制御手段109は、現像バイアスの他に画像形成装置の動作を統括的に制御するCPUであってよい。
例えば、制御手段109は、環境センサ108の信号から、環境温湿度情報として空気中の絶対水分量を求め、これと絶対水分量の所定の閾値とを比較することにより、ACバイアスの周波数を選択することができる。
(現像剤飛翔制御部材)
次に、現像剤飛翔制御部材6について説明する。
次に、現像剤飛翔制御部材6について説明する。
図3は本実施例の現像装置104における現像領域Gの付近の拡大図である。現像剤飛翔制御部材6は、その先端が現像領域G内の感光ドラム101と現像ローラ2との中心を結んだ線分Pの付近に侵入するように配置される。
ここで、現像領域Gを定義すると共にその測定方法を説明する。現像装置104において、現像ローラ2の表面に帯電されたトナーTが付着している状態で、且つ、感光ドラム101及び現像ローラ2を停止した状態で、現像ローラ2上のトナーTが充分飛翔可能なACバイアスを現像ローラ2に印加する。その時、感光ドラム101の表面近傍の現像ローラ2の表面において、トナーTが存在しないか又は周りよりもトナー層の少ない領域と、その領域の両端でトナー層の厚い領域とが発生する。その様子をモデル化したものを図4に示す。
図4中a−b間及びc−d間がトナー層の厚い領域であり、b−c間がトナーTが存在しないか又は周りよりもトナー層の少ない領域である。図4においてa−d間を現像領域Gとする。現像領域Gの幅は、感光ドラム101及び現像ローラ2の径、SDギャップ、温度、湿度、気圧等の環境、現像バイアス、現像バイアス印加時間、トナーTの帯電量及び現像ローラ2上のトナー付着量によって変化する。
前述のように、現像剤飛翔制御部材6は、掃き寄せ現象を低減するために設けられる。以下に、現像剤飛翔制御部材6の設置位置について説明する。
先ず、掃き寄せ画像とその評価方法を説明する。掃き寄せ現象は、感光ドラム101上の潜像電位差が大きいほど目立つ。例えば、ベタ画像(最高濃度レベルの画像)の次にベタ白画像(最低濃度レベルの画像。即ち、トナーが載るべきではない部分。)が存在するような画像である。
図5は現像剤飛翔制御部材6の効果を調べるために用いた画像パターンの一部を示す。図5に示す画像パターンは、縦(感光ドラムの表面移動方向)×横(感光ドラムの表面移動方向と直交する方向)が30mm×20mmのベタ画像の次にベタ白画像が続く画像である。この画像を画像スキャナシステムにてパーソナルコンピュータ内に取り込み、画像濃度を0から255の数値データに変換する。図6はサンプル画像の縦方向(Y軸)における濃度分布を示す。
掃き寄せ現象の数値化の方法は次の通りである。図6において、YbからYcの範囲がYaからYbの範囲よりも濃度が大きい。つまり、YbからYcまでが掃き寄せ画像の領域である。図6中の斜線部分が掃き寄せ画像の濃度の積分値であり、1ミリメートルあたりの濃度変化を掃き寄せ値とした。図6に示すデータの場合、掃き寄せ画像の領域Yb−Ycの値が4(mm)、掃き寄せ画像の濃度の積分値(図中斜線部分)が160(dig)である。従って、掃き寄せ値は160/4=40(dig/mm)となる。
本発明者らの実験によれば、掃き寄せ値が20(dig/mm)以下になれば、目視による掃き寄せ画像は目立たなくなる。そこで、掃き寄せ値20(dig/mm)以下を良好画像とした。
図7は本実施例における現像領域G付近の拡大図である。P1点からP2点までの範囲が現像領域Gであり、その長さをLとする。又、現像剤飛翔制御部材6の先端位置からP2点までの範囲が、現像領域Gに対する現像剤飛翔制御部材6の侵入量であり、その長さをNとする。
図8にN/Lの値を変化させたときの掃き寄せ値の推移を示す。図8に示すように、N/L値が0.1以上から、掃き寄せ値は20以下になり、良好画像を得ることができる。
又、図9にN/Lの値を変化させたときの上記評価画像のべた画像の濃度の推移を示す。濃度の測定には、Macbeth Series1200を用いた。図9に示すように、N/Lの値が0.9以上になると画像濃度が薄くなってしまう。
つまり、0.1≦N/L≦0.9になるように現像剤飛翔制御部材6を配置することで、掃き寄せ現象を低減することができる。
又、掃き寄せ値10(dig/mm)以下になると、目視による掃き寄せ画像が確認できない。又、ベタ画像の濃度1.4以上で、低温、低湿などの環境下においても良好な画像を得ることができる。
そこで、0.3≦N/L≦0.6になるように現像剤飛翔制御部材6を配置することが望ましい。更に、現像剤飛翔制御部材6は、現像ローラ2に接することがなく、感光ドラム101に接するように配置することが望ましい。
図10及び図11をも参照して、本実施例では、現像剤飛翔制御部材6は、可撓性のシート部材で構成される。可撓性のシート部材としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)などの比較的安価で、薄くても剛性が保てる材料で作製されたものを好適に用いることができる。現像剤飛翔制御部材6は、その一端(第1の端部)61が支持台8に固定されている。本実施例では、現像剤飛翔制御部材6は、両面粘着テープ9を用いて支持台8に固定した。しかし、この固定方法としては、接着剤、溶着などの利用可能な任意の方法を用いることができる。又、現像剤飛翔制御部材6の他端(第2の端部)62は、上述のように、感光ドラム101に当接しながら、感光ドラム101と現像スリーブ2との間の所定の位置に位置している。
又、現像剤飛翔制御部材6は、支持台8の感光ドラム101に対向する面に配設されている。しかし、現像剤飛翔制御部材6は、支持台8の現像ローラ2に対向する面に配設しても良い。
又、支持台8は、断面L字形状の規制ブレード5の支持板金10における、規制ブレード5の取り付け面に、規制ブレード5を介して固定されている。本実施例では、支持台8は、両面テープ12によって規制ブレード5に固定したが、上記同様、この固定方法としては、利用可能な任意の方法を用いることができる。
更に、現像剤飛翔制御部材6の長手方向(感光ドラムの表面移動方向と交差する方向)の幅は、掃き寄せ現象の低減効果を発揮するために、同方向における画像領域全域にわたり現像剤飛翔制御部材6を配置するように設定することが望ましい。
より具体的には、本実施例では、現像剤飛翔制御部材6は、厚さt1が0.1mmのPETで作製されたシート部材である。そして、その自由長(感光ドラムの表面移動方向に沿う方向における固定部よりも感光ドラム側の長さ)l1は3mm、幅(感光ドラムの表面移動方向と交差する方向の長さ)b1は225mmとした。
尚、本実施例では、感光ドラム101の表面移動方向に直交する方向の画像領域の幅は222mmであった。
(現像音制御部材)
次に、現像音制御部材8について説明する。現像音制御部材8は、以下詳しく説明するように、前述の現像音(AC音)を抑制するために設けられる。
次に、現像音制御部材8について説明する。現像音制御部材8は、以下詳しく説明するように、前述の現像音(AC音)を抑制するために設けられる。
本実施例では、現像音制御部材7は、可撓性のシート部材で構成される。可撓性のシート部材としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)などの材料で作製されたものを好適に用いることができる。現像音制御部材7は、その一端(第1の端部)71が、断面L字形状の支持板金10における、規制ブレード5の固定面と直交する面に固定されている。本実施例では、現像音規制部材7は、両面テープ11を用いて支持板金10に固定した。しかし、上記同様、この固定方法としては、利用可能な任意の方法を用いることができる。又、現像音制御部材7の他端(第2の端部)72は、現像剤飛翔制御部材6の先端(第2の端部)62の近傍で、感光ドラム101に当接している。又、その当接位置は、感光ドラム101の表面移動方向において現像剤飛翔制御部材6の第2の先端(第2の端部)62より上流側、且つ、感光ドラム101上の露光装置103による静電像の書き込み位置(露光位置)Eより下流側に位置する。
又、現像音制御部材7の長手方向(感光ドラムの表面移動方向と交差する方向)の幅は、現像剤飛翔制御部材6の同方向の幅と同等か又はそれ以上に設定される。
より具体的には、本実施例では、現像音制御部材7は、厚さt2が0.1mmのPETで作製されたシート部材である。そして、その自由長(感光ドラムの表面移動方向に沿う方向における固定部よりも感光ドラム側の長さ)l2は8.5mm、幅(感光ドラムの表面移動方向と交差する方向の長さ)b2は228mmとした。
(AC音の抑制)
次に、図12を参照して、AC音の測定方法について説明する。
次に、図12を参照して、AC音の測定方法について説明する。
画像形成装置100は、使用者によって一般的に使用されるであろう高さにおいて、装置台200の上に設置した。本実施例では、胸の高さに画像形成装置100の天面がくるように置いた。
次に、マイクロフォン310を画像形成装置100の正面付近で、使用者の耳が最も近づくと想定される位置に、三脚320を用いて設置した。本実施例では、画像形成装置100の正面から70cm、地面から90cmの位置に設置した。
そして、マイクロフォン310で集音した音について、周波数解析するためのFFTアナライザ330を用いて、該当する周波数での音圧レベル(dB)を測定した。図13に測定データの一例を示す。
次に、現像剤飛翔制御部材6及び現像音制御部材7の固有振動数の定義について説明する。
一端のみが固定端である片持ち梁の場合、自由長をl、厚さをd、ヤング率をE、密度をρ、固有の定数をλとすると、その固有振動数は、下記式(1)で表される。
fm=(1/2π)×(λ)2/l2×√(Ed2/12ρ) ・・・(1)
fm=(1/2π)×(λ)2/l2×√(Ed2/12ρ) ・・・(1)
これは、現像剤飛翔制御部材6及び現像音制御部材7の固有振動数は、シート単体の設計により一義的に決まることを表している。そして、外力として与えられるACバイアスの振動数(=周波数)が固有振動数に近づくと、共振と呼ばれる振幅の増大が起こることが一般的に知られている。振幅の増大が大きくなれば、現像音(AC音)も必然的に音圧レベルが大きくなる。
ここで、現像剤飛翔制御部材6のみを取り付けた現像装置104、つまり、現像音制御部材7を外した現像装置104を用いた場合のAC音の測定を行った。その結果、図14に示すように、AC周波数を変化させていくと、ある周波数で音圧レベルがピークになることが分かった。つまり、そのピーク値を示す周波数(=振動数)が現像剤飛翔制御部材6の固有振動数である。
ところで、前述のように、本実施例の画像形成装置100では、これに限定されるものではないが、環境によってACバイアスの周波数を変化させる。そして、本実施例の構成では、上記ピーク値を示す周波数(現像剤飛翔制御部材6の固有振動数)であるα3=3800Hz近辺は、ACバイアスの第2の周波数α2=4100Hzに近い周波数となる。従って、現像剤飛翔制御部材6単独では、共振の影響を受けAC音が増大する。
又、現像剤飛翔制御部材6の固有振動数を、ACバイアスの第1の周波数α1、第2の周波数α2からかけ離れた振動数に設定すると、AC音自体を下げることが可能であることが分かった。しかし、この場合、現像剤飛翔制御部材6自身が振動しなくなると、現像領域G内を飛翔しているトナーTが現像剤飛翔制御部材6に付着し、そのトナーTが塊となって、感光ドラム101を経て転写材Qに転写される可能性がある(所謂、トナーぼた落ち現象)。
そのため、現像剤飛翔制御部材6の固有振動数α3は、ACバイアスの第1の周波数α1と第2の周波数α2との間に設定することが好ましい。
一方、現像音制御部材7の先端(第2の端部)72は、現像剤飛翔制御部材6の先端近傍に配置され、且つ、感光ドラム101に当接される。そのため、現像音制御部材7の先端(第2の端部)72が現像領域G内になくても、感光ドラム101の表面に伝わるACバイアスの周波数の振動により、ある固有振動数で共振現象が確認される。
図14には、現像音制御部材7のみを取り付けた現像装置104、つまり、現像剤飛翔制御部材6を外した現像装置104を用いた場合のAC音の測定結果も示している。図14に示すように、この場合にも、AC周波数を変化させていくと、ある周波数で音圧レベルがピークになることが分かった。つまり、そのピーク値を示す周波数(=振動数)が現像音制御部材7の固有振動数である。
ここで、本実施例では、現像音制御部材7の固有振動数である第4の周波数α4を、ACバイアスの第1の周波数α1=3000Hz未満に設定する。本実施例では、現像音制御部材7の固有振動数である第4の周波数α4は2800Hz近傍に設定した。
これにより、ACバイアスの第1、第2の周波数α1、α2のいずれも、現像音制御部材7及び現像剤飛翔制御部材6の共振を受けにくい。又、より大きな振動源(=音源)である現像剤飛翔制御部材6の上方を現像音制御部材7で覆うことにより、遮蔽効果を得ることができる。
図15は、現像剤飛翔制御部材6及び現像音制御部材7を有する本実施例の現像装置104を用いた場合のAC音の測定結果を示す。本実施例によれば、現像音制御部材7の固有振動数である第4の周波数α4を上述のようにACバイアスの第1の周波数α1より低い値にする。これによって、図15に示すように、ACバイアスの第1の周波数α1、第2の周波数α2いずれにおいてもAC音の音圧レベルが低くなっている。又、本実施例では、現像剤飛翔制御部材6の固有振動数である第3の周波数α3を、ACバイアスの第1の周波数α1と第2の周波数α2との間の値にする。これによって、トナーぼた落ち現象も発生することはなかった。
表1は聴感テストの結果を示す。テストは、本実施例の現像装置104と、この現像装置104から現像音制御部材7を取り外したものとについて、ACバイアスの周波数を第1の周波数α1又は第2の周波数α2としてそれぞれ行った。被検者の判断を○、△、×の3段階に分けて示した。
本実施例の構成では、ACバイアスの周波数が3000Hz(第1の周波数)、4100Hz(第2の周波数)のいずれの場合においても、良い結果(○)が得られた。
ここで、現像音制御部材7の固有振動数である第4の周波数α4を、ACバイアスの第1の周波数α1と第2の周波数α2との間に設定する場合について考える。この場合、現像剤飛翔制御部材6の固有振動数(第3の周波数α3)と、現像音制御部材の固有振動数(第4の周波数α4)とが近くなる。その結果、ACバイアスの第2の周波数α2での現像音制御部材7の遮蔽効果が期待できない。
又、第4の周波数α4を第2の現像周波数α2より大きく設定する場合について考える。この場合、上記式(1)からわかるように、通常、ヤング率Eや板厚dを大きくすることになる。自由長lを大きくしても良いが、スペース的に制約がある場合がある。そのため、シート自身の剛性が高くなり、感光ドラム101を現像音制御部材7により傷つける恐れがある。
これに対して、本実施例のように第4の周波数α4を第1の周波数α1より小さく設定すると、現像剤飛翔制御部材6のみでは現像音が高くなる第2の周波数α2であっても、現像音制御部材7による遮蔽効果を得ることができる。これにより、現像音(AC音)の音圧レベルを下げることができる。又、この場合、上記式(1)からわかるように、シート自身の剛性は下がる方向である。従って、感光ドラム101を現像音制御部材7により傷つける恐れも無い。
現像剤飛翔制御部材6の固有振動数である第3の周波数α3は、ACバイアスの第1の周波数α1と第2の周波数α2との間の値であることが好ましい。そして、本発明者らの更なる検討によれば、第3の周波数α3は、α1又はα2から約200〜300Hz離れた値であることが好ましい。図14に示す結果から、ピーク値から音圧が安定する範囲まで離した方が良いと考えられるからである。
又、現像音制御部材7の固有振動数である第4の振動数α4は、ACバイアスの第1の周波数α1より低い値であって、α1から約200〜300Hz離れた値とすることで良好な結果が得られる。図14に示す結果から、ピーク値から音圧が安定する範囲まで離した方が良いと考えられるからである。
尚、上記式(1)は片持ち梁についての固有振動数を表す。本実施例では、現像剤飛翔制御部材6、現像音制御部材7は共に感光ドラム101に当接しており、厳密に片持ち梁ではない。しかし、現像剤飛翔制御部材6、現像音制御部材7としては、通常、感光ドラムへの当接圧が無視できるほど十分に厚さが薄いシートが用いられる。そのため、固有振動数は、上記式(1)のみで近似して考えることができる。
以上、本実施例によれば、現像剤飛翔制御部材6は、現像時にAC電界によって振動し、AC音を発生するが、任意の2つの周波数いずれの場合においても、このAC音を現像音制御部材7によって飛躍的に低減させることができる。即ち、本実施例によれば、現像ローラ2に印加される交流バイアスの周波数が、第1の周波数α1と、この第1の周波数α1よりも高い第2の周波数α2との間で変化される。この場合に、いずれの周波数の交流バイアスが現像ローラ2に印加される時にも、この交流バイアスの印加に伴って発生する音を効果的に低減することができる。従って、本実施例によれば、現像ローラ2に印加されるACバイアスの周波数が第1の周波数α1と第2の周波数α2との間の任意の周波数帯である場合において、AC電界の振動によって発生するAC音を飛躍的に低減させることができる。
(その他の実施例)
実施例1では、ACバイアスの周波数は、第1の周波数α1、第2の周波数α2のいずれかを選択するものとして説明した。しかし、ACバイアスの周波数を、第1の周波数α1から第2の周波数α2までの間で多段階に変化させても、図15からわかるように、上記実施例と同様にAC音の音圧レベルを低いレベルに維持することができる。
実施例1では、ACバイアスの周波数は、第1の周波数α1、第2の周波数α2のいずれかを選択するものとして説明した。しかし、ACバイアスの周波数を、第1の周波数α1から第2の周波数α2までの間で多段階に変化させても、図15からわかるように、上記実施例と同様にAC音の音圧レベルを低いレベルに維持することができる。
又、実施例1では、現像剤飛翔制御部材6の先端(第2の端部)62は感光ドラム101に当接しているものとして説明した。しかし、現像剤飛翔制御部材6の先端(第2の端部)62は、現像領域G内で現像ローラ2と感光ドラム101との間で浮いた状態であってもよく、この場合にも現像音制御部材7によって上記同様のAC音の低減効果を得ることができる。但し、現像剤飛翔制御部材6の先端(第2の端部)62は、感光ドラム101に当接させたほうが、先端位置の制御がしやすい。
又、実施例1では、現像剤飛翔制御部材6は、支持台8を介して支持板金10に固定され、現像音制御部材7は支持板金10に固定されるものとして説明した。しかし、これに限定されるものではなく、現像剤飛翔制御部材6、現像音制御部材7は、現像枠体(現像容器)に直接取り付けても良いし、現像枠体(現像容器)にリジットに固定された別部材に取り付けても良い。
1 現像容器
2 現像ローラ(現像剤担持体)
5 規制ブレード(現像剤層厚規制部材)
6 現像剤飛翔制御部材
7 現像音制御部材
100 画像形成装置
101 感光ドラム(像担持体)
102 帯電ローラ(帯電手段)
104 現像装置(現像手段)
105 転写ローラ(転写手段)
106 クリーニング装置(クリーニング手段)
108 環境センサ(環境検知手段)
109 CPU(制御手段)
110 装置本体
141 現像バイアス電源(現像バイアス印加手段)
Q 転写材
T トナー
2 現像ローラ(現像剤担持体)
5 規制ブレード(現像剤層厚規制部材)
6 現像剤飛翔制御部材
7 現像音制御部材
100 画像形成装置
101 感光ドラム(像担持体)
102 帯電ローラ(帯電手段)
104 現像装置(現像手段)
105 転写ローラ(転写手段)
106 クリーニング装置(クリーニング手段)
108 環境センサ(環境検知手段)
109 CPU(制御手段)
110 装置本体
141 現像バイアス電源(現像バイアス印加手段)
Q 転写材
T トナー
Claims (16)
- 現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、前記現像剤担持体を支持する枠体と、を有し、静電像が形成される像担持体に対向配置され、前記現像剤担持体に交流バイアスが印加されて、前記像担持体上の静電像を現像剤により現像する現像装置であって、前記現像剤担持体に印加される交流バイアスの周波数が、第1の周波数と、前記第1の周波数よりも高い第2の周波数との間で変化される現像装置において、
第1の端部は前記現像枠体によって支持され、第2の端部は前記像担持体と前記現像剤担持体との間の現像領域内に配置される現像剤飛翔制御部材と、
第1の端部は前記現像枠体によって支持され、第2の端部は前記像担持体に当接し、又該第2の端部は前記像担持体の表面の移動方向において前記現像剤飛翔制御部材の第2の端部の位置より上流側、且つ、前記像担持体上の静電像の書き込み位置より下流側に位置する現像音制御部材と、
を有し、
前記現像音制御部材の固有振動数は、前記第1の周波数より低いことを特徴とする現像装置。 - 前記現像剤飛翔制御部材の固有振動数は、前記第1の周波数と前記第2の周波数との間の値であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記現像剤飛翔制御部材の第2の端部の前記像担持体の表面の移動方向と交差する方向の長さよりも、前記現像音制御部材の第2の端部の同方向の長さの方が長いことを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
- 前記現像剤飛翔制御部材の第2の端部は、前記像担持体に当接することを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の現像装置。
- 前記現像剤飛翔制御部材は、可撓性のシート部材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の現像装置。
- 前記現像音制御部材は、可撓性のシート部材であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の現像装置。
- 前記像担持体に現像剤により形成した像を記録媒体に転写して出力する画像形成装置の本体に対して着脱可能なカートリッジとされることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の現像装置。
- 更に、前記像担持体が一体的にカートリッジ化されていることを特徴とする請求項7に記載の現像装置。
- 更に、前記像担持体を帯電させる帯電手段、前記像担持体をクリーニングするクリーニング手段のうち少なくとも1つが一体的にカートリッジ化されていることを特徴とする請求項8に記載の現像装置。
- 静電像が形成される像担持体と、
現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、前記現像剤担持体を支持する枠体と、を有し、前記像担持体に対向配置され、前記像担持体上の静電像を現像剤により現像する現像装置と、
前記現像剤担持体に前記現像のための交流バイアスを印加するバイアス印加手段と、
前記バイアス印加手段から前記現像剤担持体に印加する交流バイアスの周波数を、第1の周波数と、前記第1の周波数よりも高い第2の周波数との間で変化させる制御手段と、
を有する画像形成装置において、
前記現像装置は、第1の端部は前記現像枠体によって支持され、第2の端部は前記像担持体と前記現像剤担持体との間の現像領域内に配置される現像剤飛翔制御部材と、第1の端部は前記現像枠体によって支持され、第2の端部は前記像担持体に当接し、又該第2の端部は前記像担持体の表面の移動方向において前記現像剤飛翔制御部材の第2の端部の位置より上流側、且つ、前記像担持体上の静電像の書き込み位置より下流側に位置する現像音制御部材と、を有し、前記現像音制御部材の固有振動数は、前記第1の周波数より低いことを特徴とする画像形成装置。 - 更に、装置環境の温度及び/又は湿度に応じて信号を出力する環境検知手段を有し、前記制御手段は、前記環境検知手段の出力値に応じて前記交流バイアスの周波数を前記第1の周波数と前記第2の周波数との間で変化させることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
- 前記現像剤飛翔制御部材の固有振動数は、前記第1の周波数と前記第2の周波数との間の値であることを特徴とする請求項10又は11に記載の画像形成装置。
- 前記現像剤飛翔制御部材の第2の端部の前記像担持体の表面の移動方向と交差する方向の長さよりも、前記現像音制御部材の第2の端部の同方向の長さの方が長いことを特徴とする請求項10〜12のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 前記現像剤飛翔制御部材の第2の端部は、前記像担持体に当接することを特徴とする請求項10〜13のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 前記現像剤飛翔制御部材は、可撓性のシート部材であることを特徴とする請求項10〜14のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 前記現像音制御部材は、可撓性のシート部材であることを特徴とする請求項10〜15のいずれかの項に記載の画像形成装置。
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