JP2015096931A - 現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トナーを表面上に担持して回転し、現像領域αで感光体2上の潜像にトナーを供給して現像する現像ローラ42と、現像ローラ42表面に接触して現像領域αに向かうトナーの量を規制するドクタブレード45とを有し、現像ローラ42表面に凹凸形状を備える現像装置4において、ドクタブレード45に電圧を印加する現像バイアス電源142及びツェナーダイオード145からなる規制部材電圧印加手段を備え、規制部材電圧印加手段は、現像ローラ42からドクタブレード45へトナーを向かわせる第一規制電圧と、ドクタブレード45から現像ローラ42へトナーを向かわせる第二規制電圧と、を交互に印加する交番電圧を印加する。
【選択図】図1
Description
このような現像装置では、次のような理由により、弱帯電や逆帯電の現像剤が現像領域に到達することがある。
弱帯電や逆帯電の現像剤が現像領域に到達すると、地汚れ等の画像不良が発生する原因となる。
以下、本発明を画像形成装置としての複写機(以下、複写機500という)に適用した、本発明の一つ目の実施形態(以下、実施形態1という)について説明する。
まず、複写機500の全体について説明する。
図2は、実施形態1の複写機500の概略構成図である。複写機500は、複写装置本体(以下、プリンタ部100という)、給紙テーブル(以下、給紙部200という)及びプリンタ部100上に取り付けるスキャナ(以下、スキャナ部300という)から構成される。
四つのプロセスカートリッジ1の、符号の後に付されたY,M,C,Kという添字は、イエロー,マゼンタ,シアン,黒用の仕様であることを示している。四つのプロセスカートリッジ1(Y,M,C,K)は、それぞれ使用するトナーの色が異なる他は、ほぼ同様の構成になっているので、以下、K,Y,M,Cという添字を省略して説明する。
感光体クリーニング装置5は、中間転写ベルト7と対向する位置を通過した感光体2の表面上に残留する転写残トナーのクリーニングを行う。
一方、二次転写ニップで転写紙Pに転写されず中間転写ベルト7の表面上に残留したトナーは、転写ベルトクリーニング装置11によって回収される。
各色トナーボトル400に収容されたトナーは、各色に対応する不図示のトナー補給装置によって、各色の現像装置4に供給される。
図1は、実施形態1の現像装置4の概略構成を示す模式図であり、図2中の紙面奥側から見た断面図である。
図3及び図4は、現像装置4の斜視説明図であり、それぞれ異なる方向の斜め上方から現像装置4を見た斜視説明図である。
現像装置4には、内部と外部とを連通する開口部56が長手方向(図中Y軸方向)に沿って設けられている。開口部56内にはトナーTを内部から外部(感光体と対向する現像領域α)まで担持搬送する円筒状の現像ローラ42が設けられている。
また、中ケース412に設けられたトナー残量センサ49は、トナー収容部43内のトナーTの量を検知するものである。
図9は、下ケース413の図示を省略した現像装置4の他方の端部(図2中の手前側端部)近傍の拡大斜視図であり、図10は、図9の状態から現像ローラ42の図示を省略した現像装置4の拡大斜視図である。
また、後述のように、現像ローラ42の現像ローラ軸の軸方向両端は、中ケース412の側壁部412sに対して回転可能に取り付けられている。
また、供給ニップβでは、供給ローラ44の表面は下方から上方に向かって移動し、現像ローラ42の表面は上方から下方に向かって移動する。なお、本実施形態の現像装置4では、供給ニップβで、供給ローラ44と現像ローラ42とは接触している。
また、現像バイアス電源142は、交番電圧を現像ローラ42に印加する電圧印加部である。交番電圧としては、現像領域αに搬送されたトナーTによる潜像の現像のために、現像ローラ42から感光体2へトナーTを向かわせるための第一電圧と、感光体2から現像ローラ42へトナーTを向かわせるための第二電圧とを備える。
現像領域αで現像に寄与せず、現像領域αを通過した現像ローラ42の表面上のトナーTは、供給ニップβにおける現像ローラ42の表面移動方向上流側の部分で供給ローラ44によって回収され、現像ローラ42表面のリセットがなされる。つまり、供給ローラ44は、回収ローラとしての役割も有している。
実施形態1の現像装置4では、現像ローラ42と供給ローラ44とが対向する供給ニップβでは、現像ローラ42の表面移動方向と供給ローラ44の表面移動方向とが逆方向となっている。これにより、供給ニップβにおける現像ローラ42の表面と供給ローラ44の表面との線速差が大きくなり、供給ニップβでの供給ローラ44による回収性能の向上を図ることが出来る。よって、トナーTが現像ローラ42に担持されたままとなることを抑制し、現像ローラ42の表面にトナーTが固着することを抑制でき、現像剤担持体の表面に現像剤が固着することに起因する現像時の濃度ムラの発生を抑制することが出来る。
また、現像ローラ42の線速が速いことが望ましい。実施形態1の現像装置4では、現像ローラ42と供給ローラ44との線速比は、現像ローラ42の表面移動速度:供給ローラ44の表面移動速度=1:0.85となっているが、線速比としてはこの値に限るものではない。
図11は、現像ローラ42の斜視説明図であり、図12は、現像ローラ42の側面図である。また、図13は、現像ローラ42の表面形状の説明図であり、図13(a)は、現像ローラ42全体の概略図であり、図13(b)は、図13(a)中の領域ηの拡大上面図及び断面図である。図13(b)の中段に示す断面図は、上段の拡大上面図中のL11,L13で示す直線に沿った断面図における表面凹凸形状42S1を示している。また、図13(b)の下段に示す断面図は、上段の拡大平面図中のL12,L14で示す直線に沿った断面における表面凹凸形状42S2である。
現像ローラ42は、現像ローラ軸421を中心に回転可能に設けられており、現像ローラ軸421の軸方向が現像装置4の長手方向(図中Y軸方向)と平行になるように配置されている。現像ローラ42の現像ローラ軸421の軸方向両端は中ケース412の側壁部412sに対して回転可能に取り付けられている。現像ローラ42の表面の一部は開口部56から現像装置4の外部に露出し、この露出した表面が下方から上方に表面移動してトナーTを搬送するように、現像ローラ42は図1中の矢印B方向に回転する。
また、現像ローラ42は、軸方向両端部近傍に設けられたスペーサー422が感光体2の表面に接触することにより、現像領域αにおける現像ローラ円筒部420の表面と感光体2の表面との距離(現像ギャップ)を一定に保っている。
現像ローラ42は、基材42gである金属材料スリーブの表面に凹凸加工を施し、凹凸加工を施した金属材料スリーブに対して、ニッケル鍍金を実施することで、現像ローラ42の腐食の防止や、トナーTの帯電性補助を行う表面層42fを形成している。
溝形成部420aは、現像ローラ42の軸方向において中央部を含む部分であり、トナーTを適切に担持させるために凹凸加工がその表面に施されている。実施形態1においては、凹凸加工として所謂転造加工が用いられ、凸部42aは互いに巻き方向の異なる螺旋状の第一溝L1および第二溝L2に囲まれて形成されている。巻き方向の異なる螺旋状の溝を形成することで、現像ローラ42の表面には網目状の凹凸が形成される。転造加工としては、従来公知の加工方法を採用することができる。また、第一溝L1および第二溝L2は、それぞれ現像ローラ42の軸方向に対して所定角度(実施形態1では、L1およびL2ともに45[°]であるが、これに限定されるものではない)で傾斜している。
実施形態1の現像ローラ42では、凸部42aの軸方向のピッチ幅W1は80[μm]であり、凸部42aの頂面42tの軸方向長さW2は40[μm]である。さらに、凹部42bの底面から凸部42aの頂面42tまでの高さである凹部深さW3は10[μm]である。ピッチ幅W1、頂面42tの軸方向長さW2及び凹部深さW3の値は一例であり、この値に限られるものではない。
図14は、供給ローラ44の斜視説明図であり、図15は、供給ローラ44の側面図である。現像装置4の内部のトナー収容部43の上方の現像ローラ42側には、円筒状の供給ローラ44が設けられている。供給ローラ44は、その軸部である供給ローラ軸441を中心に円筒状の発泡材が巻きついた構成であり、この円筒状の発泡材が表面にトナーTを担持する供給ローラ円筒部440となる。
また、上述したように、供給ローラ44は現像ローラ42と対向する箇所である供給ニップβで現像ローラ42の表面移動方向に対して逆方向に表面が移動するように回転する。さらに、現像装置4は、図1に示すように、供給ニップβの位置が、現像ローラ42に対するドクタブレード45の当接位置に対して、上方に位置する配置となっている。
供給ローラ44には、供給バイアス電源144によって供給バイアスが印加され、供給ニップβで予備帯電されたトナーTを現像ローラ42に押し付ける作用を補助する。供給ローラ44は図1及び図5中の時計回りの方向に回転し、表面に付着させた現像剤を現像ローラ42の表面に塗布供給する。
図16は、ドクタブレード45の斜視説明図であり、図17は、ドクタブレード45の側面図である。
図5〜図10に示すように、現像ローラ42の下方で下ケース413の内側となる中ケース412には、ドクタブレード45が設けられている。
ドクタブレード45は、規制部材を構成する薄い板状の金属部材であるブレード部材450と、ブレード部材450の一端が固定されている金属製の台座部452とを有する。そして、ブレード部材450の他端側が現像ローラ42に接触するように構成されている。ブレード部材450の現像ローラ42に対する接触状態は、先端が接触する先端当て状態(後述するエッジ当て)、及び、先端よりも根元側の面部が接触する腹当て状態とがあるが、実施形態1では先端当て状態である。先端当て状態の方が、凸部42aの頂面42tに存在するトナーTをすり切ることができ、凹部42bに存在するトナーTのみを現像領域αに搬送することで、現像領域αに搬送するトナー量が安定する。
図18は、パドル46の斜視説明図であり、図19は、パドル46の側面図である。
現像装置4内には、トナーTが収容される空間としてトナー収容部43が設けられており、このトナー収容部43内にはパドル46が現像ケーシング41に対して回転可能に取り付けられている。
パドル羽460の付け根部分には複数の穴がパドル軸461の軸方向に平行になるように並べて設けられており、パドル軸461は、その軸方向に沿って複数の凸部が二列に並べて設けられている。そして、パドル羽460の穴にパドル軸461の凸部を挿入して、熱カシメすることによって、パドル軸461に対してパドル羽460を固定する。
トナー収容部43の現像ローラ42側には底面部43bから垂直に立ち上がる側壁面部43sが形成されている。この側壁面部43sはパドル軸461の中心と同等若しくは若干低い程度のところでX軸に平行なローラに向かう方向に水平になり、段部50を形成している。
供給スクリュ48は、供給スクリュ軸481と、この供給スクリュ軸481に固定された螺旋状の羽部である供給スクリュ羽部480とからなるスクリュ部材である。供給スクリュ軸481を中心に回転可能に設けられており、供給スクリュ軸481の軸方向が現像装置4の長手方向(図中Y軸方向)と平行になるように配置されている。供給スクリュ軸481の軸方向両端は中ケース412の側壁部412sに対して回転可能に取り付けられている。
上ケース411の開口部56を形成する縁部分には、入口シール47としてマイラー等のシート部材が長手方向に沿って貼着されている。入口シール47は略矩形のシートであってその短手の一端が上ケース411の縁部分に貼着され、他端は自由端とされている。入口シール47の自由端側は現像装置4の内部方向に突出されており、さらに、現像ローラ42に接触するように設けられている。入口シール47は、現像ローラ42の表面移動方向上流側が上ケース411に固定されており、現像ローラ42の表面移動方向下流側が自由端とされ、現像ローラ42に対して、入口シール47の面部分が接触するように配置している。また、上ケース411の現像装置4の内部側は供給ローラ44の上部形状に沿うように湾曲形状をしており、上ケース411の湾曲形状の表面と供給ローラ44の表面との隙間は、1.0[mm]である。
トナー補給口55から現像装置4内に補給されたトナーTは、供給スクリュ48によってトナー収容部43に供給され、パドル46によって攪拌される。また、パドル46の跳ね上げによって現像ローラ42及び供給ローラ44の方向に跳ね上げ、搬送される。供給ローラ44に供給されたトナーTは、供給ローラ44が現像ローラ42と接触する供給ニップβで現像ローラ42の表面に受け渡される。現像ローラ42の表面に受け渡されたトナーTのうち現像領域αに搬送する所定量を超えた分のトナーTは、ドクタブレード45によって現像ローラ42の表面から掻き落とされる。
複写機500で用いるトナーTとしては、高速のトナー搬送に対応できるよう流動性の高いトナーを用いることが望ましい。具体的には、加速凝集度が40[%]以下のトナーを用いることが望ましい。この加速凝集度とは、トナーの流動性を示す指数である。
<測定装置>
・ホソカワミクロン製 パウダテスタ
<測定方法>
・測定対象サンプルを恒温槽に放置(35±2[℃],24±1[h])
・パウダテスタを用いて測定
・目開きの異なる三種の篩を使用(例えば、75[μm],44[μm],22[μm])
・篩ったときのトナー残量から算出、以下の計算により、凝集度を求める。
{(上段の篩に残ったトナー重量)/(試料採取量)}×100
{(中段の篩に残ったトナー重量)/(試料採取量)}×100×3/5
{(下段の篩に残ったトナー重量)/(試料採取量)}×100×1/5
上記三つの計算値の合計をもって加速凝集度[%]とする。
実施形態1では、下記(1)式より得られた値を円形度aと定義する。この円形度はトナー粒子の凹凸の度合いの指標であり、トナーが完全な球形の場合1.00を示し、表面形状が複雑になるほど円形度は小さな値となる。
(L0:粒子像と同じ投影面積をもつ円の周囲長、L:粒子の投影像の周囲長)
平均円形度が0.90〜1.00の範囲では、トナー粒子に角がないため、現像装置4内での現像剤(トナー)の攪拌トルクが小さく、攪拌の駆動が安定するために異常画像の発生を防止できる。
また、ドットを形成するトナーの中に、角張ったトナー粒子がいないため、転写で転写媒体に圧接する際に、その圧がドットを形成するトナー全体に均一にかかり、転写中抜けが生じにくい。
さらに、トナー粒子が角張っていないことから、トナー粒子そのものの研磨力が小さく、感光体2や、帯電部材3等の表面を傷つけたり、摩耗させたりすることを防止できる。
SF−1 = {(MXLNG)2/AREA}×(100π/4) ・・・(A)
SF−2 = {(PERI)2/AREA}×(100π/4) ・・・(B)
トナーを二次元平面に投影してできる図形の周長PERIの二乗を図形面積AREAで除して、100π/4を乗じた値である。SF−2の値が100の場合トナー表面に凹凸が存在しなくなり、SF−2の値が大きくなるほどトナー表面の凹凸が顕著になる。
ポリエステルは、多価アルコール化合物と多価カルボン酸化合物との重縮合反応によって得られる。多価アルコール化合物(PO)としては、2価アルコール(DIO)および3価以上の多価アルコール(TO)が挙げられ、(DIO)単独、または(DIO)と少量の(TO)との混合物が好ましい。
2価アルコール(DIO)としては、アルキレングリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなど);アルキレンエーテルグリコール(ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールなど);脂環式ジオール(1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールAなど);ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSなど);上記脂環式ジオールのアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物;上記ビスフェノール類のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素数2〜12のアルキレングリコールおよびビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物であり、特に好ましいものはビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物、およびこれと炭素数2〜12のアルキレングリコールとの併用である。
3価以上の多価アルコール(TO)としては、3〜8価またはそれ以上の多価脂肪族アルコール(グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなど);3価以上のフェノール類(トリスフェノールPA、フェノールノボラック、クレゾールノボラックなど);上記3価以上のポリフェノール類のアルキレンオキサイド付加物などが挙げられる。
多価アルコール(PO)と多価カルボン酸(PC)の重縮合反応は、テトラブトキシチタネート、ジブチルチンオキサイドなど公知のエステル化触媒の存在下、150〜280[℃]に加熱する。そして、必要により減圧としながら生成する水を留去して、水酸基を有するポリエステルを得る。ポリエステルの水酸基価は5以上であることが好ましく、ポリエステルの酸価は通常1〜30、好ましくは5〜20である。酸価を持たせることで負帯電性となりやすく、さらには記録紙への定着時、記録紙とトナーの親和性がよく低温定着性が向上する。しかし、酸価が30を超えると帯電の安定性、特に環境変動に対し悪化傾向がある。
また、重量平均分子量1万〜40万、好ましくは2万〜20万である。重量平均分子量が1万未満では、耐オフセット性が悪化するため好ましくない。また、40万を超えると低温定着性が悪化するため好ましくない。
着色剤としては、公知の染料及び顔料が全て使用でき、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及びそれらの混合物が使用できる。着色剤の含有量はトナーに対して通常1〜15[重量%]、好ましくは3〜10[重量%]である。
荷電制御剤としては公知のものが使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等である。具体的にはニグロシン系染料のボントロン03、4級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業社製)、4級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷化学工業社製)、4級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、4級アンモニウム塩のコピーチャージ NEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、4級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。このうち、特にトナーを負極性に制御する物質が好ましく使用される。
離型剤としては、融点が50〜120[℃]の低融点のワックスが、バインダー樹脂との分散の中でより離型剤として効果的に定着装置12の定着ローラとトナー界面との間で働く。これにより、定着ローラにオイルの如き離型剤を塗布することなく高温オフセットに対し効果を示す。
このようなワックス成分としては、以下のものが挙げられる。
ロウ類及びワックス類としては、カルナバワックス、綿ロウ、木ロウ、ライスワックス等の植物系ワックス、ミツロウ、ラノリン等の動物系ワックス、オゾケライト、セルシン等の鉱物系ワックス、及びパラフィン、マイクロクリスタリン、ペトロラタム等の石油ワックス等が挙げられる。
また、これら天然ワックスの外に、フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素ワックス、エステル、ケトン、エーテル等の合成ワックス等が挙げられる。
さらに、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、ステアリン酸アミド、無水フタル酸イミド、塩素化炭化水素等の脂肪酸アミド及び、低分子量の結晶性高分子樹脂である、ポリ−n−ステアリルメタクリレート、ポリ−n−ラウリルメタクリレート等のポリアクリレートのホモ重合体あるいは共重合体(例えば、n−ステアリルアクリレート−エチルメタクリレートの共重合体等)等、側鎖に長いアルキル基を有する結晶性高分子等も用いることができる。
トナー粒子の流動性や現像性、帯電性を補助するための外添剤として、無機微粒子が好ましく用いられる。この無機微粒子の一次粒子径は、5×10−3〜2[μm]であることが好ましく、特に5×10−3〜0.5[μm]であることが好ましい。また、BET法による比表面積は、20〜500[m2/g]であることが好ましい。この無機微粒子の使用割合は、トナーの0.01〜5[wt%]であることが好ましく、特に0.01〜2.0[wt%]であることが好ましい。
中でも、流動性付与剤としては、疎水性シリカ微粒子と疎水性酸化チタン微粒子を併用するのが好ましい。
特に両微粒子の平均粒径が5×10−2[μm]以下のものを使用して攪拌混合を行った場合、トナーとの静電力、ファンデルワールス力は格段に向上する。
このことにより、所望の帯電レベルを得るために行われる現像装置4内部の攪拌混合によっても、トナーから流動性付与剤が脱離することなく、ホタルなどが発生しない良好な画像品質が得られて、さらに転写残トナーの低減が図られる。
(1)着色剤、未変性ポリエステル、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー、離型剤を有機溶媒中に分散させトナー材料液を作る。有機溶媒は、沸点が100[℃]未満の揮発性であることが、トナー母体粒子形成後の除去が容易である点から好ましい。具体的には、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどを単独あるいは2種以上組み合せて用いることができる。特に、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒および塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素が好ましい。有機溶媒の使用量は、ポリエステルプレポリマー100[重量部]に対し、通常0〜300[重量部]、好ましくは0〜100[重量部]、さらに好ましくは25〜70[重量部]である。
また、例えば感光体2上の潜像に注目して、潜像が格子状に区画された領域に形成されたドット状潜像を有し、この格子は軸方向において、複数種類のピッチで形成可能である。そして、奥部の軸方向におけるピッチが上記格子における複数種類のピッチのうち最長ピッチより短いものが連続しているようなものでも良い。
また、本発明は、現像ローラ42の表面上の凹凸形状が、規則的な凹凸以外のものでも効果は奏することが可能であるが、規則的な凹凸を有するものであれば、画像品質の面から好ましい。
図1、図20及び図21に示すように、実施形態1の現像装置4では、図中矢印B方向が表面移動方向である現像ローラ42がドクタ部において上方から下方に移動する。このような場合には、トナーTに働く自重によってトナーTには下方向の力(Fg)が加わるため、ドクタブレード45の応力(Fb)によるトナーTに対する圧縮力を減少させることが出来る。よって、現像ローラ42の凸部42aにおける現像ローラ42の表面移動方向下流側の部分(図20及び図21中の42cの部分)にトナーTが凝集することを抑制できる。これにより、フィルミングの発生を抑制することができ、現像ローラ42上でのQ/M値やM/A値の変動を抑制することができる。
これに対して、実施形態1の現像装置4が備える現像ローラ42は、図24に示すように、現像ローラ42の凸部42aの側面と凹部42bの底面とが成す角γが90[°]以上としている。図24に示すように、角γが90[°]以上の場合は、供給ローラ44が現像ローラ42上のトナーTに当たる確率が増加するため、リセット性が向上する。
図25に示すように、ドクタブレード45の応力は図中矢印Fb方向に作用する。現像ローラ42が図中矢印Bで示す方向に表面移動するため、凹部42bに担持されたトナーTは、ドクタブレード45の応力によって図25中の矢印Faで示す方向の圧縮力が作用する。このため、凸部42aにおける現像ローラ42の表面移動方向下流側の壁面に接触するトナーTが入れ替わらないと、特定のトナーTに対して繰り返し圧縮力が作用することとなり、トナーTが凝集するおそれがある。
特許文献1や特許文献2に記載の現像装置では、一定の規則的な凹凸形状が形成された現像ローラに接触する規制部材としてゴム製のものを用いていた。しかしながら、ゴム製の規制部材を用いた構成では、製造時の組み付け公差や経時使用のブレードの削れによって、規制部材の突き出し量が変化し、現像ローラ上のトナー量がばらつくことがあった。具体的には、現像ローラ上のトナーが極端に少なくなって画像濃度が薄くなったり、逆に、現像ローラ上トナー量が多くなってしまい、帯電不良が発生して、画像の地肌部が汚れる地汚れが発生したりすることがあった。
これに対して、実施形態1の現像装置4のように、ドクタブレード45として、金属製のブレードを用いることにより、ドクタブレード45の突き出し量がある程度の範囲で変化しても、現像ローラ42上のトナー量を安定させることができる。
次に、ドクタブレード45として、金属製のブレードを用いた場合と、ゴム製のブレードを用いた場合とについて、ドクタブレード45の突き出し量の変化に対する現像ローラ42上のトナー量の安定性を比較した実験1について説明する。
ここで、図29を用いてドクタブレード45の突き出し量を変化させる方法について説明する。
具体的には平板状のドクタブレード45の自由端側の先端の現像ローラ42側の角部(エッジ部45e、丸みがあっても良いし、面取りされていても良い)が現像ローラ42の凸部42aに接触するようになっていれば良い。
ここで、ドクタブレード45を接触させる方法としては、平板状のブレード部材を折り曲げて、その曲げ部分を接触させる方法もあるが、トナーTをすりきる効果については上述のようにブレード部材の自由端側の先端を接触させる方法のほうが、効果が高く望ましい。ドクタブレード45は現像ローラ42の表面移動方向下流側から突出して、エッジ当てとされる。
図30中の破線で示すグラフは、ゴムブレードを用いた場合の実験結果であり、実線で示すグラフは、金属ブレードを用いた場合の実験結果である。
これに対して、ドクタブレード45の位置が、−(マイナス)方向にあるときには、金属ブレードの場合(実線)は、図30に示すように安定した搬送量を示す領域がある。一方、従来の現像装置で用いられていたゴムブレードの場合(破線)、−(マイナス)方向の位置のときは、現像ローラ42上にほとんどトナーTが搬送されなかった。
よって、実施形態1のようにドクタブレード45として金属製のブレードを用いることにより、ドクタブレード45の取り付け時の、図29中のZ方向の設計公差の余裕度が上がるため、組み付け性が向上する。さらに、メカ公差の余裕度が上がり、部品を低コスト化できる。
図30を用いて説明したように、ドクタブレード45として金属ブレードを用いた場合に、トナー量が安定する領域が得られるのは、ドクタブレード45の先端であるエッジ部45eが現像ローラ42に接触するためである。具体的には図31に示すように、エッジ部45eが当たる場合は、トナーTがドクタブレード45によりすり切られるように薄層化するため、現像ローラ42の規則的な凹凸形状の凹部42bに埋まったトナーTのみが搬送されることとなる。このため、現像ローラ42表面のトナー量を凹部42bの体積に応じた所望量とすることができ、現像ローラ42によるトナーTの搬送量を安定させることができる。また、金属ブレードであれば、ある程度の剛性を有しているため、その弾性によって現像ローラ42の凹部42bに食い込んで、凹部42b内のトナーTを掻き出す可能性がゴムのような樹脂のものよりも低い。このため、現像ローラ42によるトナーTの搬送量を安定させることができる。
次に、ドクタブレード45に金属ブレードを用いて、図29中の初期接触位置Q1における法線方向の移動距離X1の値を変化させたときのエッジ当てを維持できるドクタブレード45の位置の範囲を測定した実験2について説明する。
図32のグラフでは、ドクタブレード45が接触位置Qにおいて、現像ローラ42表面の接線方向にあるときのドクタブレード45の位置をゼロとして、図29(a)から図29(b)へのブレードフォルダ45cの移動距離X1の値を横軸としている。また、図32のグラフでは、図29(b)に示す状態からブレードフォルダ45cを図中矢印Z方向に移動させ、図29(c)の状態になったときを縦軸のゼロとしている。そして、図29(c)に示す状態からさらにブレードフォルダ45cを図中矢印Z方向に移動させ、ドクタブレード45が現像ローラ42の表面から離間するまでの図中Z方向のブレードフォルダ45cの移動距離を縦軸としている。
次に、ドクタブレード45に用いる金属ブレードとして、その材料がりん青銅である場合と、ステンレス(SUS)である場合とで、スジ画像の発生の有無を確認した。実験3においては、現像ローラ42表層(表面層42f)のビッカース硬度をりん青銅よりも大きく、ステンレスよりも小さく設定している。具体的には表面層がアルミニウムで形成されている現像ローラ42を使用した。なお、ビッカース硬度の測定方法としては、JIS Z 2244に規定の方法を用いることができる。
ここで、実験3で用いたドクタブレード45を確認したところ、スジ画像が発生したSUS製のドクタブレード45にはトナーTが固着していた。一方、スジ画像が発生しなかった、りん青銅製のドクタブレード45にはトナーTの固着がほとんど確認されなかった。
図33より、りん青銅はSUSに比べて削れ易いことがわかる。
りん青銅製のドクタブレード45を用いた場合、トナーTが軽度に固着を起こしても、そのトナーTの固着が成長する前に、現像ローラ42との摺擦によってドクタブレード45ごと固着したトナーTが削られる。このため、固着が成長せず、画像上問題になるスジが発生しないものと考えられる。
ここで、現像ローラ42の表層の硬度を高くするためにニッケル鍍金等を施しても良い。また、現像ローラ42の表層の硬度を高くした場合においても、ステンレスよりも、りん青銅のほうが削れ易いため、トナーTの固着に対してはりん青銅を利用することがより望ましいと考えられる。
実験3で用いたりん青銅のビッカース硬度は80[Hv]である。ドクタブレード45としてこれよりも低い硬度の金属ブレードを用いれば、実験3のりん青銅を用いたドクタブレード45と同様に固着を抑制する効果があると考えられる。また、硬度に関しては、実験3ではビッカース硬度を採用しているが、材質、形状に応じて、ブリネル硬度、ロックウェル硬度を計測する方法で比較しても良い。
実施形態1の現像ローラ42は、感光体2に供給するトナーTを担持する表面である溝形成部420aの表面上において、次のような構成を備える。すなわち、溝形成部420aの表面上における幅方向(表面移動方向に直行する方向)についての何れの位置においても、現像ローラ42の表面移動方向一周分の間に、頂面42tが一箇所以上存在する。この頂面42tは、凸部42aの高さ方向についての最上部となる表面である。
図34は、現像装置4の交換を報知する報知システムのフローチャートである。また、図35は、交換時期が近づいた現像装置4が備えるドクタブレード45と現像ローラ42との拡大説明図である。
図1に示すように、現像装置4は、ドクタブレード45に交番電圧を印加する規制部材電圧印加手段として、現像バイアス電源142及びツェナーダイオード145を備える。このような規制部材電圧印加手段によって、現像ローラ42からドクタブレード45へトナーTを向かわせるための第一規制電圧と、ドクタブレード45から現像ローラ42へトナーTを向かわせるための第二規制電圧と、を交互に印加する。
現像領域αにおける現像ローラ42と感光体2との間には、200[μm]の現像ギャップを設ける。また、現像バイアス電源142は、現像ローラ42に対して、周波数が5[kHz]で、ピークツウピーク電圧(Vpp)が1800[V]の交番電界を印加する。
ドクタブレード45に印加するバイアスは、現像バイアス用の交流電源である現像バイアス電源142に降伏電圧が200[V]のツェナーダイオード145をそれぞれ違う向きで二つ接続し、電圧降下させたものを用いた。
なお、ドクタブレード45に交番電圧を印加する構成としては、現像バイアス電源142から独立した電源を設けてもよい。
図36に示すように、ピークツウピーク電圧Vppが1800[V]の現像バイアスVaに対して、降伏電圧ΔVが200[V]となる関係で、規制バイアスVbが印加される。
また、凹部42b内のトナーTが振動することで、ドクタブレード45の表面に対しても繰り返し接触する。このため、トナーTのドクタブレード45との摩擦帯電によって弱帯電や逆帯電のトナーTを減少させることができる。この作用によっても弱帯電や逆帯電のトナーTが現像領域αに到達することを抑制することが可能となる。
しかし、現像バイアスのプラスのピークとマイナスのピークとの中間の値の直流電圧をドクタブレード45に印加する構成では、現像バイアスVaと規制バイアスVbとの電位差は、現像バイアスVaのピークツウピーク電圧Vppの半分の大きさの値に限定される。そして、実施形態1のように、1800[V]もの電圧を印加する構成では、現像バイアスVaと規制バイアスVbとの電位差が900[V]と大きくなりすぎてしまい、現像ローラ42とドクタブレード45との間で放電が発生するおそれが合う。
一成分現像方式の現像装置は、機構が小型軽量になることから、現在の低速出力機の主流方式である。一成分現像方式の現像装置は、現像ローラ上にトナー薄層を形成するために、ブレードやローラなどのトナー規制部材を当接させ、トナーが規制位置を通過するときに現像ローラやトナー規制部材との摩擦帯電によってトナーは帯電される。現像ローラ上に薄層形成された帯電トナー層は、現像領域に搬送されて現像に用いられる。ここでの現像方式には大きく、接触型と非接触型とがあり、前者は現像ローラと潜像担持体とが接触しており、後者は現像ローラと潜像担持体とが非接触となっているものである。
また、一成分現像方式の現像装置において、現像ローラにトナーを適切に担持させるために、現像ローラの表面に螺旋状の溝が形成されたものが特許文献1及び2等の提案されている。
螺旋状の溝により、現像ローラ上のトナー量が安定するだけでなく、規制部材にトナーが固着した場合でも溝により形成された凸部で固着を掻き取ることができ、固着によるスジの無い安定した現像剤層を得ることが出来る。
特許文献3には、規制部材に直流電圧を印加することで非接触トナーに電荷を注入し地汚れを低減させる方法が提案されている。しかしながら、電荷注入による帯電量改善は、環境変動やローラのムラなどによる変動が大きく、安定して地汚れの無い良好な画像を得ることは困難であった。
また、実施形態1の現像装置4では、頂面42tから凹部42bの底面までの距離である凹部深さW3が一定である。これにより、現像剤規制部でのトナーTの振動が現像ローラ42の場所によらず一定となり、帯電量のばらつきが小さくなる。
次に、ドクタブレード45に印加する規制バイアスVbの印加条件の異ならせたときの地汚れの変化を確認した実験4について説明する。
図37は、実験4の実験結果を示すグラフである。図37中の横軸の「地肌Pot」は、感光体2の表面上の地肌部、すなわちトナーを付着させない部分の表面電位である。「Vb1」は、現像ローラ42に印加する電圧と同じ電位の電圧をドクタブレード45に印加したものであり、「Vb2」は、直流で+200[V]の電圧をドクタブレード45に印加したものである。また、「Vb3」は、+200[V]と−200[V]とを交互に印加するVppが400[V]の交番電圧をドクタブレード45に印加したものである。
実験4によって、上述した実施形態1の現像装置4と同様に、ドクタブレード45に交番電圧を印加する印加条件(Vb3)であれば、他の印加条件(Vb1、Vb2)よりも感光体2上の磁汚れを低減出来ることを確認した。
また、現像装置4としては、材質が金属製のドクタブレード45の現像ローラ42に接触する部分の材質は、現像ローラ42の表面の材質よりも硬度が低い材質であることが望ましい。
また、トナーTと現像ローラ42との平均付着力を「F1」、トナーTの平均帯電量を「q」とする。さらに、現像ローラ42の表面上の凹凸形状の凸部42aの頂点である頂面42tから凹部42bの底部である底面までの距離(凹部深さW3)を最大深さd、とする。
このとき、下記(2)式を満たすように設定することが望ましい。
上記(2)式の関係を満たすことで、凹部42bの最も深い部分のトナーTも電界により現像ローラ表面から離れて振動することが出来、凹部42b内のトナーTと現像ローラ42表面との摩擦帯電が促進され、弱帯電や逆帯電のトナーが減少する効果が向上する。
上記(3)式の関係を満たすことで、第二規制電圧V2によりドクタブレード45からトナーTが離れるため、ドクタブレード45でのトナーTの滞留を抑制でき、ドクタブレード45へのトナー固着を防止出来る。
まず、現像ローラ42及びドクタブレード45と同材質の測定基板上に、キャリアと混合することで実機と同程度に帯電させたトナーをカスケード現像法により現像する。その後、遠心加圧機により、規制ニップ圧と同等の圧力を測定基板上に加える。
上述した実施形態1の現像装置4のツェナーダイオード145による降伏電圧の設定を変えて、第一規制電圧V1と、第二規制電圧V2との値を変化させたときの地汚れとドクタブレード45へのトナー固着とを評価した実験5について説明する。 実験5の実験条件と、実験結果を表1に示す。
トナーTと現像ローラ42との平均付着力「F1」:14[nN]
トナーTの平均帯電量「q」:−1.0[fC]
トナーTとドクタブレード45との平均付着力「F2」:18[nN]
条件1と条件3とを比較すると、条件3のように、第二規制電圧V2の値が小さく、上記(3)式の関係を満たさない場合は、ドクタブレード45へのトナー固着が発生していることが分かる。これは、上記(3)式の関係を満たさない場合は、ドクタブレード45に付着したトナーTが凹部42bに移動し切れず、トナーTがドクタブレード45に滞留したため、ドクタブレード45へのトナー固着が発生したと考えられる。
a/v>1/f・・・・(4)
上記(4)式の関係を満たすことで、現像ローラ42上に担持されたトナーTが、規制ニップを通過する際に、一回以上、ドクタブレード45と現像ローラ42との間で振動する構成を実現できる。これにより、周方向についてムラ無く弱帯電トナー減少の効果を得ることが出来る。
図39〜図41は、ドクタブレード45から見た現像ローラ42の電位(Va−Vb)の周期的な変化を示している。図39は、第一規制電圧V1を印加する時間と、第二規制電圧V2を印加する時間との比率が同じ場合の説明図である。また、図40は、第一規制電圧V1を印加する時間の比率よりも第二規制電圧V2を印加する時間の比率が高い場合の説明図であり、図41は、第二規制電圧V2を印加する時間の比率よりも第一規制電圧V1を印加する時間の比率が高い場合の説明図である。図39〜図41の横軸は時間軸を示しており、縦軸が電位を示している。
また、逆に図41の場合は、現像ローラ42からドクタブレード45へトナーTを向かわせる第一規制電圧V1を印加する時間の比率が高いため、トナーTが現像ローラ42から離れる電圧の比率が高くなるようなデューティの波形となる。これにより、現像ローラ42の表面上でのトナーTによるフィルミングが発生しにくくなることが期待できる。
現像装置4によっては、走行距離が少ない現像装置4の使用開始初期時は、ドクタブレード45に対するトナー固着が発生し易く、経時使用に伴って現像ローラ42に対するトナーTのフィルミングが発生し易くなることが懸念される場合がある。このような現像装置4では、使用開始初期時は、トナーTがドクタブレード45から離れるように第二規制電圧V2を印加する時間の比率を高くし、経時使用に応じてトナーTが現像ローラ42から離れるように第一規制電圧V1を印加する時間の比率を高くする。
例えば、高温高湿環境でドクタブレード45に対するトナー固着が懸念され、低温低湿環境では現像ローラ42に対するトナーTのフィルミングが懸念されるようなシステムでは、次のように設定することが考えられる。すなわち、高温高湿環境ではトナーTがドクタブレード45から離れる電圧比率を高くし、低温低湿環境ではトナーTが現像ローラ42から離れる電圧比率を高くするといった設定である。
なお、このような設定はすべての現像装置に対して適切な設定というわけではない。現像装置によっては、現像ローラ42表層の硬度を持たせるためのコーティングが原因で、低温低湿環境ではトナー帯電が高くなり、トナーを現像ローラ42から引き剥がしにくくなる場合がある。このような場合は、低温低湿環境では現像ローラ42に対するトナーTのフィルミングが懸念されるため、上述した設定を適用することで、現像ローラ42に対するトナーTのフィルミングの発生を良好に抑制することが出来る。
すなわち、現像装置4のシステムが決まればドクタブレード45に対するトナー固着と現像ローラ42に対するトナーTのフィルムングとの発生傾向(発生順番、不利な環境)が変わることはない。このため、現像装置4のシステムが決まった状態で、ドクタブレード45に対するトナー固着と現像ローラ42に対するトナーTのフィルムングとに対応したバイアス設定を決めることが出来る。
図42は、現像バイアスVaがDCバイアスの場合のバイアスの時間変化の説明図であり、図43は、現像バイアスがACバイアスの場合のバイアスの時間変化の説明図である。
図42及び図43では、横軸は時間軸を示しており、縦軸が電位を示している。また、交番電界一周期における第一規制電圧V1の印加時間を第一規制電圧印加時間t1とし、第二規制電圧V2の印加時間を第二規制電圧印加時間t2としている。そして、「t1<t2」の関係を満たす構成である。
図44に示す構成では、波形発生装置が現像ローラ42用の電圧アンプとドクタブレード45用の電圧アンプとのそれぞれに所定の電圧を生成する信号を送信する。
一方、第一規制電圧印加時間t1と第二規制電圧印加時間t2とが「t1<t2」の関係を満たすことで、ドクタブレード45でのトナーTの滞留時間を短くし、固着の発生を抑制することができる。
図45は、電源が共通の構成のバイアスの時間変化を示す説明図であり、図46は、電源が共通の構成のブロック図である。
図43に示すように、現像ローラ42に交番電圧を印加する場合、「t1≠t2」の関係を満たすように電圧を印加するには波形発生装置などが必要となり、コスト・装置サイズが大きくなる。
「t3>t4」の場合には、「t1=t4」、且つ、「t2=t3」とし、「t3<t4」の場合には、「t1=t3」、且つ、「t2=t4」とする。
図47は、現像バイアスVaと規制バイアスVbとで交流の周期が異なる構成のバイアスの時間変化を示す説明図である。図47(a)は、現像バイアスVaと規制バイアスVbとのそれぞれのバイアスの時間変化の説明図であり、図47(b)は、現像バイアスVaの値を中心とした場合の規制バイアスVbとの電位差の時間変化の説明図である。図48は、現像バイアスVaと規制バイアスVbとで交流の周期が異なる構成のブロック図である。
これに対して、図47に示すように、現像バイアスVaの周波数「f2」と、規制バイアスVbの周波数「f1」とを異ならせることで、周期的な電圧の変動に起因する画像の周期ムラの発生を抑制できる。
実際の画像形成装置では、使用するに従い現像ローラ42へのトナーフィルミングや、現像装置4内のトナー劣化が発生し、初期状態と比較して徐々にトナーの帯電性が低下してしまう。
交番電圧の周波数を高くすることにより、劣化前の初期状態と比較すると現像ローラ42へのトナーTの接触回数が増し、トナーTの帯電性を上げることになり、劣化による帯電性の低下を補正し帯電量の安定性が向上する。これにより、経時に渡って適切な帯電量を維持することができ、地汚れの発生を防止できる。
なお、走行距離とは、現像ローラ42の使用開始当初からの表面移動距離の累積値である。
例えば、図49の様に、走行距離(劣化)に応じてトナーの帯電性が低下していくと仮定する。一例として、帯電性が初期トナーに対して50[%]になった場合を考える。ここで、帯電性が初期トナーに対して50[%]になった状態とは、同じ条件(装置、攪拌時間等)で攪拌を行ったときにトナーのグラム当りの帯電量(Q/M)が半分となるような現像剤の劣化状態をいう。帯電性が初期トナーに対して50[%]になった場合には、これを初期と同じ帯電性にするような交番電圧周波数、例えば二倍にするなど補正をして、所望のトナー帯電量を得るべく周波数制御を行う。
このように、使用環境に応じて交番電圧の周波数を制御することで、使用環境が変動してもトナーの帯電量を安定させ地汚れのない良好な画像を出力することが可能となる。
なお、環境に応じてどの程度の補正が必要になるかは、使用しているトナーを含めたシステムとして最適化する必要がある。
現像装置4には、トナー残量センサ49が設置されており、現像装置4内のトナー量をモニタリングしている。トナーカートリッジであるトナーボトル400内のトナーが無くなり、トナーボトル400から現像装置4へのトナー補給がなくなると、現像装置4内のトナーが少なくなっていき、トナー残量センサ49からトナーエンドが通知される。
その後、新しいトナーボトル400に交換した際に、現像装置4へトナー量を狙いの量に復帰すべく、トナーボトル400から大量のトナーが補給される(トナーエンドリカバリー動作)。
これを防止するために、トナーエンドリカバリー動作時の地汚れする期間に交番電圧の周波数を通常時よりも高く設定することで、帯電不足で地汚れしていたトナーに対して十分な電荷注入をすることができる。その結果、トナーエンドリカバリー動作時の地汚れ画像を無くすことができ、地汚れしない良好な画像をユーザーに提供することができるようになる。
これらのように、トナーの帯電性が変化する状態に応じて、交番電圧の周波数を制御することで、トナーの帯電量を安定させ地汚れのない良好な画像を出力することができるようになる。
上述した実施形態の現像装置4では、ドクタブレード45に交番電圧を印加することで、現像ローラ42とドクタブレード45との間でトナーTを振動させ、弱帯電や逆帯電のトナーを減少させている。しかし、トナーの帯電量を安定させる構成としては、必ずしもトナーを振動させることが必須ではない。重要なのは、現像ローラ42とドクタブレード45との間でトナーTが動き、摩擦帯電する機会が増えることである。以下、トナーTを振動させないで、トナーTが摩擦帯電する機会を増やす各変形例の構成について説明する。なお、各変形例の現像装置4の大部分の構成は、実施形態1の現像装置4の構成と同様であるため、相違点についてのみ説明する。
図50は、変形例1の現像装置4における現像ローラ42に印加される現像バイアスVaと、ドクタブレード45に印加される規制バイアスVbとの説明図である。図50(a)は、現像バイアスVaと規制バイアスVbとを示しており、図50(b)は、ドクタブレード45から見た現像ローラ42の電位(Va−Vb)の周期的な変化を示している。
図50に示すように、変形例1は、ドクタブレード45に対して、現像ローラ42からドクタブレード45にトナーTを向かわせるための電圧を印加する構成である。
図51は、変形例2の現像装置4における現像ローラ42に印加される現像バイアスVaと、ドクタブレード45に印加される規制バイアスVbとの説明図である。図51(a)は、現像バイアスVaと規制バイアスVbとを示しており、図51(b)は、ドクタブレード45から見た現像ローラ42の電位(Va−Vb)の周期的な変化を示している。
図51に示すように、変形例2は、ドクタブレード45に対して、ドクタブレード45から現像ローラ42にトナーTを向かわせるための電圧を印加する構成である。
以下、本発明を画像形成装置としてのプリンタ(以下、プリンタ600という)に適用した、本発明の二つ目の実施形態(以下、実施形態2という)について説明する。
図52は、実施形態2のプリンタ600の要部の概略断面図である。図52に示すように、プリンタ600は、四つのプロセスユニットとしてのプロセスカートリッジ1、中間転写ベルト7、露光手段としての露光装置6、及び、定着手段としての定着装置12等を備えている。中間転写ベルト7は、複数の張架ローラに張架されて図52中の矢印A方向に移動する中間転写体である。
また、各実施形態の現像装置4において、規制部材であるドクタブレード45の現像剤担持体である現像ローラ42に接触する部分の材質は、現像ローラ42の表面の材質よりも硬度が低い材質である。これにより、ドクタブレード45を削る作用が生じ、ドクタブレード45におけるトナーTの固着を解消し易くなる。
(態様A)
トナーT等の現像剤を表面上に担持して表面が無端移動し、感光体2等の潜像担持体と対向する現像領域α等の現像領域で潜像担持体の表面の潜像に現像剤を供給して現像する現像ローラ42等の現像剤担持体と、現像剤担持体の表面に接触して現像領域に向かう現像剤の量を規制するドクタブレード45等の規制部材とを有し、現像剤担持体の表面に凸部42a及び凹部42b等の凹凸形状を備える現像装置4等の現像装置において、規制部材に電圧を印加する現像バイアス電源142及びツェナーダイオード145等の規制部材電圧印加手段を備え、規制部材電圧印加手段は、現像剤担持体から規制部材へ現像剤を向かわせる第一規制電圧と、規制部材から該現像剤担持体へ現像剤を向かわせる第二規制電圧と、を交互に印加する交番電圧を規制部材に印加する。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、規制部材に交番電圧を印加することで、凹部内の現像剤が振動し、現像剤担持体の表面に対して繰り返し接触するため、凹部内の現像剤の現像剤担持体表面との摩擦帯電が促進され、弱帯電や逆帯電の現像剤が減少する。よって、弱帯電や逆帯電の現像剤が現像領域に到達することを抑制することが可能となる。
また、凹部内の現像剤が振動することで、規制部材の表面に対しても繰り返し接触する。このため、現像剤の規制部材との摩擦帯電によって弱帯電や逆帯電の現像剤を減少させることができる。この作用によっても弱帯電や逆帯電の現像剤が現像領域に到達することを抑制することが可能となる。
(態様B)
態様Aにおいて、現像バイアス電源142及びツェナーダイオード145等の規制部材電圧印加手段は、ドクタブレード45等の規制部材と現像ローラ42等の現像剤担持体との間に存在するトナーT等の現像剤の層に放電を生じさせない大きさの電圧を規制部材に印加する。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、放電に起因する現像剤の劣化を防止できる。
(態様C)
態様AまたはBにおいて、凸部42a及び凹部42b等の凹凸形状の凸部の頂面42t等の頂面から凹部の底面までの距離が一定である。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、現像剤規制部等の規制位置でのトナーT等現像剤の振動が現像ローラ42等の現像剤担持体の場所によらず一定となり、帯電量のばらつきが小さくなる。これにより、画像濃度が安定し、良好な画像を形成することができる。
(態様D)
態様A乃至Cの何れかの態様において、現像ローラ42等の現像剤担持体は、現像領域α等の現像領域において感光体2等の潜像担持体に対して一定の間隔を持って非接触の状態で対向するように配置される構成であり、現像剤担持体に交番電圧を印加する現像バイアス電源142等の現像バイアス印加手段を有する。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、現像剤担持体の潜像担持体に対する位置の精度に関わらず、画像欠損を防止することができる。また、現像領域で現像剤のクラウドを形成することで、ドクタブレード45等の規制部材に印加する電圧の周期に起因する画像濃度のばらつきを抑制できる。
(態様E)
態様Dにおいて、現像バイアス電源142及びツェナーダイオード145等の規制部材電圧印加手段は、現像バイアス電源142等の現像バイアス印加手段が現像ローラ42等の現像剤担持体に印加する交番電圧を、ツェナーダイオード145等の電圧降下手段で電圧降下させ、ドクタブレード45等の規制部材に印加する交番電圧を生成する。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、現像バイアスとして交番電圧を使用した際に、現像剤担持体に印加する電圧を降下させて作り出すため、規制部材に交番電圧を印加する電源を別途設ける構成よりも低コスト化を図ることが出来る。
(態様F)
態様Eにおいて、電圧降下手段がツェナーダイオードである。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、現像バイアスとして交番電圧を使用した際に、単純で安価な構成で規制部材に交番電圧を印加することが出来る。
(態様G)
態様A乃至Fの何れかの態様において、第一規制電圧の大きさをV1、トナーT等の現像剤と現像ローラ42等の現像剤担持体との平均付着力をF1、現像剤の平均帯電量をq、現像剤担持体の表面上の凹凸形状の凸部の頂点から凹部の底部までの距離を最大深さd、としたときに、q×V1/d>F1 の関係を満たす。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、凹部の最も深い部分の現像剤も電界により現像剤担持体の表面から離れて振動することが出来る。このため、凹部内の現像剤と現像剤担持体表面との摩擦帯電が促進され、弱帯電や逆帯電の現像剤が減少する効果が向上する。
(態様H)
態様A乃至Gの何れかの態様において、第二規制電圧の大きさをV2、トナーT等の現像剤とドクタブレード45等の規制部材との平均付着力をF2、現像剤の平均帯電量をq、現像剤担持体の表面上の凹凸形状の凸部の頂点から凹部の底部までの距離を最大深さd、としたときに、q×V2/d>F2 の関係を満たす。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、第二規制電圧により規制部材から現像剤が離れるため、規制部材での現像剤の滞留を抑制でき、規制部材へのトナー固着を防止出来る。
(態様I)
態様A乃至Hの何れかの態様において、ドクタブレード45等の規制部材と現像ローラ42等の現像剤担持体との接触部である規制ニップにおける現像剤担持体の表面移動方向の長さである規制ニップ幅をa、現像剤担持体の線速をv、交番電圧の周波数をf、としたときに、a/v>1/f の関係を満たす。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、現像剤担持体上に担持されたトナーT等の現像剤が、規制ニップを通過する際に、一回以上、規制部材と現像剤担持体との間で振動する構成を実現できる。これにより、周方向等の現像剤担持体の表面移動方向のムラ無く、弱帯電や逆帯電の現像剤が減少する効果を得ることが出来る。
(態様J)
態様A乃至Iの何れかの態様において、第一規制電圧を印加する時間の比率よりも、第二規制電圧を印加する時間の比率の方が高い。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、トナーT等の現像剤を交番電界で現像ローラ42等の現像剤担持体とドクタブレード45等の規制部材との間で振動させる際に、現像剤が規制部材から離れる易くなる。これにより、規制部材に対して現像剤の固着が発生し難くなる。
現像剤担持体から規制部材へ現像剤が向かう電界により、規制部材上で現像剤が滞留しやすくなり、規制部材への現像剤固着が発生し易くなる。これに対して、第一規制電圧V1等の第一規制電圧の印加時間「t1」を第二規制電圧V2等の第二規制電圧の印加時間を「t2」より短くすることで、規制部材上での現像剤の滞留時間を短くし、現像剤固着の発生を抑制する。
(態様K)
請求項Jにおいて、現像ローラ42等の現像剤担持体に印加される現像バイアスVa等の電圧は、現像剤担持体から感光体2等の潜像担持体にトナーT等の現像剤を向かわせるための第三電圧V3等の第三電圧と、潜像担持体から現像剤担持体に現像剤を向かわせるための第四電圧V4等の第四電圧とを備えた交番電圧であり、第一規制電圧V1等の第一規制電圧の印加時間を「t1」とし、第二規制電圧V2等の第二規制電圧の印加時間を「t2」として、第三電圧の印加時間を「t3」とし、第四の印加時間を「t4」としたときに、「t3≠t4」の関係であって、「t3>t4」の場合は、「t1=t4」、且つ、「t2=t3」の関係を満たし、「t3<t4」の場合は、「t1=t3」、且つ、「t2=t4」の関係を満たす。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、ドクタブレード45等の規制部材に対する固着の発生を抑制しつつ、低コスト化及び小型化を測ることができる。
(態様L)
態様A乃至Iの何れかの態様において、第二規制電圧を印加する時間の比率よりも、第一規制電圧を印加する時間の比率の方が高い。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、トナーT等の現像剤を交番電界で現像ローラ42等の現像剤担持体とドクタブレード45等の規制部材との間で振動させる際に、現像剤が現像剤担持体から離れる易くなる。これにより、現像剤担持体に対して現像剤のフィルミングが発生し難くなる。
(態様M)
態様A乃至Lの何れかの態様において、当該現像装置の使用環境や上記現像剤担持体の表面移動距離に応じて、上記第一規制電圧を印加する時間と上記第二規制電圧を印加する時間との比率を変化させる。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、現像剤の使用環境や現像装置中のトナーT等の現像剤の劣化に対して、その課題に応じた時間の比率で第一規制電圧と第二規制電圧とを印加することが出来る。これにより、規制部材に対する現像剤の固着や現像剤担持体に対する現像剤のフィルミングを経時に渡って抑制できる。
(態様N)
態様A乃至Mの何れかの態様において、現像ローラ42等の現像剤担持体の走行距離等の表面移動距離に応じて、交番電圧の周波数を変化させる。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、現像剤や現像剤担持体の経時劣化に起因する帯電量の変動を補正し、経時に渡って適切な帯電量を維持することができ、地汚れの発生を防止できる。
(態様O)
態様A乃至Nの何れかの態様において、現像装置4等の現像装置の使用環境に応じて、交番電圧の周波数を変化させる。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、使用環境の変動による帯電量変動を補正し、使用環境が変動しても適切な帯電量を維持することができ、地汚れの発生を防止できる。
(態様P)
態様A乃至Oの何れかの態様において、現像装置4等の現像装置内にトナーT等の現像剤が大量に補給された後と、通常時とで交番電圧の周波数を変化させる。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、トナーエンドリカバリー動作等の現像剤が大量に補給された後であっても適切な帯電量を維持することができ、地汚れの発生を防止できる。
(態様Q)
態様A乃至Pの何れかの態様において、現像ローラ42等の現像剤担持体に印加される電圧は、現像剤担持体から感光体2等の潜像担持体にトナーT等の現像剤を向かわせるための第三電圧V3等の第三電圧と、潜像担持体から現像剤担持体に現像剤を向かわせるための第四電圧V4等の第四電圧とを備えた交番電圧であり、ドクタブレード45等の規制部材に印加される交番電圧の周波数を「f1」とし、現像剤担持体に印加される交番電圧の周波数を「f2」としたとき、「f1≠f2」の関係を満たす。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、周期的な電圧の変動に起因する画像の周期ムラの発生を抑制できる。
(態様R)
少なくとも感光体2等の潜像担持体と、潜像担持体表面を帯電させるための帯電部材3等の帯電手段と、潜像担持体上に静電潜像を形成するための露光装置6等の潜像形成手段と、静電潜像を現像してトナー像化するための現像手段とを有する複写機500等の画像形成装置において、現像手段として、態様A乃至Qの何れか一つの態様の現像装置を用いる。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、弱帯電や逆帯電の現像剤が現像領域に起因する地汚れ等の画像不良の発生を抑制することが可能となる。
(態様S)
潜像を担持する感光体2等の潜像担持体と、潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える複写機500等の画像形成装置における少なくとも潜像担持体と現像手段とを1つのユニットとして共通の保持体に保持させて画像形成装置本体に対して一体的に着脱可能に構成したプロセスカートリッジ1等のプロセスカートリッジにおいて、態様A乃至Rの何れか一つの態様の現像装置を用いる。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、地汚れ等の画像不良の発生を抑制することが可能な現像装置を、プロセスカートリッジを構成する他の部材ともに装置本体から取り外すことができる。よって、地汚れ等の画像不良の発生を抑制することが可能な現像装置の交換性の向上を図ることができる。
(態様T)
トナーT等の現像剤を表面上に担持して表面が無端移動し、感光体2等の潜像担持体と対向する現像領域α等の現像領域で潜像担持体の表面の潜像に現像剤を供給して現像する現像ローラ42等の現像剤担持体と、現像剤担持体の表面に接触して現像領域に向かう現像剤の量を規制するドクタブレード45等の規制部材とを有し、現像剤担持体の表面に凸部42a及び凹部42b等の凹凸形状を備える現像装置4等の現像装置において、規制部材に電圧を印加する現像バイアス電源142及びツェナーダイオード145等の規制部材電圧印加手段を備え、規制部材電圧印加手段は、現像剤担持体と規制部材との間で現像剤を移動させる電圧を規制部材に印加する。
これによれば、上記変形例について説明したように、現像剤を現像剤担持体と規制部材との間で動かすことができ、現像剤が摩擦帯電する機会が増える。その結果、弱帯電や逆帯電の現像剤が減少する。よって、弱帯電や逆帯電の現像剤が現像領域に到達することを抑制することが可能となり、地汚れが発生することを抑制できる。
(態様U)
態様Tにおいて、現像バイアス電源142及びツェナーダイオード145等の規制部材電圧印加手段は、現像ローラ42等の現像剤担持体からドクタブレード45等の規制部材に現像剤を向かわせる電圧を規制部材に印加する。
これによれば、上記変形例1について説明したように、現像剤を現像剤担持体側から規制部材側に動かすことができ、現像剤が摩擦帯電する機会が増える。その結果、弱帯電や逆帯電の現像剤が減少する。よって、弱帯電や逆帯電の現像剤が現像領域に到達することを抑制することが可能となり、地汚れが発生することを抑制できる。さらに、現像剤が現像剤担持体から離れて規制部材側に移動するため、現像剤担持体におけるフィルミングが発生し難くなる。
(態様V)
態様Uにおいて、現像バイアス電源142及びツェナーダイオード145等の規制部材電圧印加手段は、ドクタブレード45等の規制部材から現像ローラ42等の現像剤担持体に現像剤を向かわせる電圧を規制部材に印加する。
これによれば、上記変形例2について説明したように、現像剤を規制部材側から現像剤担持体側に動かすことができ、現像剤が摩擦帯電する機会が増える。その結果、弱帯電や逆帯電の現像剤が減少する。よって、弱帯電や逆帯電の現像剤が現像領域に到達することを抑制することが可能となり、地汚れが発生することを抑制できる。さらに、現像剤が規制部材から離れて現像剤担持体側に移動するため、規制部材における現像剤の固着が発生し難くなる。
2 感光体
3 帯電部材
4 現像装置
5 感光体クリーニング装置
6 露光装置
7 中間転写ベルト
8 一次転写ローラ
9 二次転写ローラ
9a 二次転写対向ローラ
11 転写ベルトクリーニング装置
12 定着装置
41 現像ケーシング
42 現像ローラ
42a 凸部
42b 凹部
42f 表面層
42g 基材
42t 頂面
43 トナー収容部
43b 底面部
43s 側壁面部
44 供給ローラ
45 ドクタブレード
45a 先端面
45b 対向面
45c ブレードフォルダ
45e エッジ部
46 パドル
47 入口シール
48 供給スクリュ
49 トナー残量センサ
50 段部
55 トナー補給口
56 開口部
59 サイドシール
100 プリンタ部
101 トナー収容室
102 トナー供給室
106 トナー搬送部材
106a 搬送スクリュ形状部
106b 搬送板形状部
107 返送口
108 トナー撹拌部材
108a 撹拌スクリュ形状部
108b 撹拌板形状部
109 除電シール
110 仕切り部材
111 供給口
142 現像バイアス電源
144 供給バイアス電源
145 ツェナーダイオード
200 給紙部
300 スキャナ部
400 トナーボトル
411 上ケース
412 中ケース
412s 側壁部
413 下ケース
420a 溝形成部
420 現像ローラ円筒部
420b 非溝形成部
421 現像ローラ軸
422 スペーサー
440 供給ローラ円筒部
441 供給ローラ軸
450 ブレード部材
451 リベット
452 台座部
454 ピン穴
454a 主基準穴
454b 従基準穴
455 ドクタ固定ネジ
460 パドル羽
461 パドル軸
480 供給スクリュ羽部
481 供給スクリュ軸
500 複写機
600 プリンタ
L1 第一溝
L2 第二溝
P 転写紙
Q 接触位置
Q1 初期接触位置
T トナー
Va 現像バイアス
Vb 規制バイアス
V1 第一規制電圧
V2 第二規制電圧
Vpp ピークツウピーク電圧
W1 ピッチ幅
X1 移動距離
α 現像領域
β 供給ニップ
ΔV 降伏電圧
Claims (22)
- 現像剤を表面上に担持して表面が無端移動し、潜像担持体と対向する現像領域で該潜像担持体の表面の潜像に現像剤を供給して現像する現像剤担持体と、
該現像剤担持体の表面に接触して該現像領域に向かう現像剤の量を規制する規制部材とを有し、
該現像剤担持体の表面に凹凸形状を備える現像装置において、
上記規制部材に電圧を印加する規制部材電圧印加手段を備え、
該規制部材電圧印加手段は、上記現像剤担持体から該規制部材へ現像剤を向かわせる第一規制電圧と、該規制部材から該現像剤担持体へ現像剤を向かわせる第二規制電圧と、を交互に印加する交番電圧を該規制部材に印加することを特徴とする現像装置。 - 請求項1の現像装置において、
上記規制部材電圧印加手段は、上記規制部材と上記現像剤担持体との間に存在する現像剤の層に放電を生じさせない大きさの電圧を該規制部材に印加することを特徴とする現像装置。 - 請求項1または2の現像装置において、
上記凹凸形状の凸部の頂面から凹部の底面までの距離が一定であることを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至3の何れかに記載の現像装置において、
上記現像剤担持体は、上記現像領域において上記潜像担持体に対して一定の間隔を持って非接触の状態で対向するように配置される構成であり、
該現像剤担持体に交番電圧を印加する現像バイアス印加手段を有することを特徴とする現像装置。 - 請求項4の現像装置において、
上記規制部材電圧印加手段は、上記現像バイアス印加手段が上記現像剤担持体に印加する交番電圧を、電圧降下手段で電圧降下させ、上記規制部材に印加する交番電圧を生成することを特徴とする現像装置。 - 請求項5の現像装置において、
上記電圧降下手段がツェナーダイオードであることを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至6の何れかに記載の現像装置において、
上記第一規制電圧の大きさをV1、
現像剤と上記現像剤担持体との平均付着力をF1、
現像剤の平均帯電量をq、
該現像剤担持体の表面上の上記凹凸形状の凸部の頂点から凹部の底部までの距離を最大深さd、としたときに、
q×V1/d>F1 の関係を満たすことを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至7の何れかに記載の現像装置において、
上記第二規制電圧の大きさをV2、
現像剤と上記規制部材との平均付着力をF2、
現像剤の平均帯電量をq、
該現像剤担持体の表面上の上記凹凸形状の凸部の頂点から凹部の底部までの距離を最大深さd、としたときに、
q×V2/d>F2 の関係を満たすことを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至8の何れかに記載の現像装置において、
上記規制部材と上記現像剤担持体との接触部である規制ニップにおける該現像剤担持体の表面移動方向の長さである規制ニップ幅をa、
該現像剤担持体の線速をv、
上記交番電圧の周波数をf、としたときに、
a/v>1/f の関係を満たすことを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至9の何れかに記載の現像装置において、
上記第一規制電圧を印加する時間の比率よりも、上記第二規制電圧を印加する時間の比率の方が高いことを特徴とする現像装置。 - 請求項10に記載の現像装置において、
上記現像剤担持体に印加される電圧は、
該現像剤担持体から上記潜像担持体に現像剤を向かわせるための第三電圧と、
該潜像担持体から該現像剤担持体に現像剤を向かわせるための第四電圧とを備えた交番電圧であり、
上記第一規制電圧の印加時間を「t1」とし、上記第二規制電圧の印加時間を「t2」として、
該第三電圧の印加時間を「t3」とし、該第四の印加時間を「t4」としたときに、「t3≠t4」の関係の関係であって、
「t3>t4」の場合は、「t1=t4」、且つ、「t2=t3」の関係を満たし、
「t3<t4」の場合は、「t1=t3」、且つ、「t2=t4」の関係を満たすことを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至9の何れかに記載の現像装置において、
上記第二規制電圧を印加する時間の比率よりも、上記第一規制電圧を印加する時間の比率の方が高いことを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至12の何れかに記載の現像装置において、
当該現像装置の使用環境や上記現像剤担持体の表面移動距離に応じて、上記第一規制電圧を印加する時間と上記第二規制電圧を印加する時間との比率を変化させることを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至13の何れかに記載の現像装置において、
上記現像剤担持体の表面移動距離に応じて、上記交番電圧の周波数を変化させることを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至14の何れかに記載の現像装置において、
当該現像装置の使用環境に応じて、上記交番電圧の周波数を変化させることを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至15の何れかに記載の現像装置において、
現像装置内に現像剤を大量に補給された後と、通常時とで上記交番電圧の周波数を変化させることを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至16の何れかに記載の現像装置において、
上記現像剤担持体に印加される電圧は、
該現像剤担持体から上記潜像担持体に現像剤を向かわせるための第三電圧と、
該潜像担持体から該現像剤担持体に現像剤を向かわせるための第四電圧とを備えた交番電圧であり、
上記規制部材に印加される交番電圧の周波数を「f1」とし、該現像剤担持体に印加される交番電圧の周波数を「f2」としたとき、「f1≠f2」の関係を満たすことを特徴とする現像装置。 - 少なくとも潜像担持体と、
該潜像担持体表面を帯電させるための帯電手段と、
該潜像担持体上に静電潜像を形成するための潜像形成手段と、
該静電潜像を現像してトナー像化するための現像手段とを有する画像形成装置において、
該現像手段として、請求項1乃至17の何れかに記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。 - 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置における少なくとも該潜像担持体と該現像手段とを1つのユニットとして共通の保持体に保持させて画像形成装置本体に対して一体的に着脱可能に構成したプロセスカートリッジにおいて、
上記現像手段として、請求項1乃至17の何れかに記載の現像装置を用いたことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 現像剤を表面上に担持して表面が無端移動し、潜像担持体と対向する現像領域で該潜像担持体の表面の潜像に現像剤を供給して現像する現像剤担持体と、
該現像剤担持体の表面に接触して該現像領域に向かう現像剤の量を規制する規制部材とを有し、
該現像剤担持体の表面に凹凸形状を備える現像装置において、
上記規制部材に電圧を印加する規制部材電圧印加手段を備え、
該規制部材電圧印加手段は、上記現像剤担持体と該規制部材との間で現像剤を移動させる電圧を該規制部材に印加することを特徴とする現像装置。 - 請求項20に記載の現像装置において、
上記規制部材電圧印加手段は、上記現像剤担持体から上記規制部材に現像剤を向かわせる電圧を該規制部材に印加することを特徴とする現像装置。 - 請求項20の現像装置において、
上記規制部材電圧印加手段は、上記規制部材から上記現像剤担持体に現像剤を向かわせる電圧を該規制部材に印加することを特徴とする現像装置。
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