JP5303446B2 - 現像装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、感光体ドラム等の像担持体にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置、およびそれを備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式を利用した、複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置は、像担持体(例えば、感光体ドラムや転写ベルト)にトナーを供給して該像担持体上にトナー像を形成する現像装置を含む。
現像装置は、基本的な構成要素として、トナーおよびキャリアからなる現像剤を貯留する現像剤貯留部と、現像剤貯留部から現像剤を受け取って、該現像剤を像担持体に供給することにより、該像担持体上にトナー像を形成する現像ローラと、現像ローラ上の現像剤の層厚を規制する規制部材とを含む。
規制部材は、現像ローラが現像剤を像担持体に供給する前に現像剤層を薄層かつ均一にするものであり、像担持体上に良好なトナー像を形成するうえでは重要な部材である。
例えば特許文献1の現像装置では、磁性体が設けられた先端部と、現像ローラに圧接された本体部とを有するシート状の弾性圧接板が規制部材として採用されている。
この弾性圧接板によれば、磁性体は現像ローラに設けられた磁石との間で水平磁界を形成するので、弾性圧接板の先端部と現像ローラとの間に形成されたくさび形空間に搬送される現像剤の量は、前記水平磁界によって規制される。これにより、弾性圧接板の本体部と現像ローラとの間に搬送される現像剤の量が少なくなるので、現像ローラ上に薄層かつ均一な現像剤層を形成し易くなる。
特開昭63−135974号公報
特許文献1の現像装置では、弾性圧接板の磁性体と現像ローラに設けられた磁石との間の位置関係が十分な規制力を有する水平磁界を形成するうえで重要である。しかしながら、例えば磁石や磁性体の配置誤差に起因して磁性体と磁石との間の位置関係が狂うと、十分な規制力を有する水平磁界を形成することができない場合がある。その場合、現像ローラ上に薄層かつ均一な現像剤層を形成することが難しい。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、現像剤を確実に規制して、現像剤担持体上に薄層かつ均一な現像剤層を形成することが可能な現像装置、およびそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る現像装置は、非磁性体のトナーと磁性体のキャリアとを含む所定量の現像剤を攪拌しつつ貯留する現像剤貯留部と、現像剤を担持する担持面と、磁石とを有し、所定の方向に回転しつつ、前記現像剤貯留部から前記担持面上に前記現像剤を受け取り、前記現像剤を所定の像担持体に供給する現像剤担持体と、前記現像剤担持体側に向く第1面と、前記第1面とは反対側の第2面とを有するシート状部材であって、前記第1面側において前記担持面と接触しつつ、該担持面上の前記現像剤の層厚を規制する規制部を有する本体部と、前記現像剤担持体の回転方向における上流側に向かって前記本体部から延びて前記第1面側において前記担持面との間で規制空間を形成する先端部とを有する弾性シートと、前記弾性シートを支持する支持部材とを含み、前記弾性シートは、前記第2面側における少なくとも前記規制部に対応する部位が前記現像剤で覆われる程度に前記先端部から前記本体部にかけて前記現像剤貯留部において前記現像剤内に埋入され、前記現像剤担持体の前記磁石と前記弾性シートの前記第2面側に存在する前記現像剤との間で磁界が形成され、前記磁界によって前記規制空間に搬送される前記現像剤の量が規制される
本発明に係る現像装置によれば、現像剤担持体の磁石と、弾性シートの第2面側に存在する現像剤との間で磁界が発生するので、その磁界により、規制部に通ずる規制空間内に搬送される現像剤の量を規制することができる。これにより、規制空間から規制部に搬送される現像剤量が安定化する。そして、規制部は、弾性シートの第2面側に存在する現像剤の重みによって現像剤担持体の担持面に押し付けられることにより、規制空間から搬送されてくる現像剤の層厚を薄くかつ均一にすることができる。
本発明の好ましい実施形態では、前記磁石は、前記現像剤担持体の前記回転方向における前記規制部よりも直下流側に配置されている。
この構成によれば、磁石は、第2面側における規制部に対応する部位の近傍に存在する現像剤との間で効果的に前記磁界を形成することができる。
本発明の他の好ましい実施形態では、前記弾性シートは非磁性材料から形成されている。
この構成によれば、弾性シートは非磁性材料から構成されているので、現像剤担持体の磁石と弾性シートの第2面側の現像剤との間における前記磁界の形成を妨げない。
本発明の他の好ましい実施形態では、前記現像剤貯留部、前記現像剤担持体および前記弾性シートを収容するハウジングをさらに含み、前記支持部材は前記ハウジングに一体形成されている。
この構成によれば、弾性シートは第2面側に存在する現像剤の重みを利用して規制部を形成しているので、弾性シートが取り付けられる支持部材に対して高い寸法精度および配置精度を求める必要がない。したがって、支持部材をハウジングと一体形成することができ、その分、コスト低減を図ることができる。
本発明に係る画像形成装置は、トナー像が形成される像担持体と、前記像担持体にトナーを供給して該像担持体上に前記トナー像を形成する現像装置と、前記トナー像をシート上に転写させる転写部材と、前記シート上の前記トナー像を該シート上に定着させる定着部とを含み、前記現像装置として、上記構成の現像装置が用いられている。
本発明に係る画像形成装置によれば、現像剤の層厚を薄くかつ均一にすることが可能な現像装置を採用しているので、像担持体上に良好なトナー像を形成することができる。
本発明に係る現像装置および画像形成装置によれば、現像剤を確実に規制して、現像剤担持体上に薄層かつ均一な現像剤層を形成すること、ひいては感光体ドラム上に良好なトナー像を形成することが可能である。
画像形成装置の内部構造を概略的に示す図である。 第1実施形態に係る現像装置の拡大図である。 現像装置の現像ローラおよびその周辺の拡大図であり、弾性シートの作用を示す。 単位面積当たりの現像剤層の搬送量を測定して搬送安定性を評価した実験の結果を示す図である。 トナー比表面積の変化を調べて現像剤劣化を評価した実験の結果を示す図である。 支持部材の先端部と現像スリーブの外周面との間の隙間の大きさを異ならせた場合において現像剤層の搬送量を測定して搬送安定性を評価した実験の結果を示す図である。 弾性シートの長さおよびキャリアの飽和磁化を異ならせた場合において現像剤層の搬送量を測定して搬送安定性を評価した実験の結果を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の例示的な実施例を詳しく説明する。尚、本発明の一実施形態として、以下の説明では、画像形成装置としてモノクロタイプのプリンタを示すが、本発明は、これに限定されるものではなく、複写機、ファクシミリ装置、これらの機能を併せ持つ複合機などの他の画像形成装置にも適用可能である。
図1は、画像形成装置の内部構造を概略的に示す図である。画像形成装置1は、外部(例えばパーソナルコンピュータ)からの画像データに基づいて用紙(シート)P上にトナー像を形成する画像形成部4と、用紙P上に形成されたトナー像を加熱して用紙P上に定着させる定着部5と、用紙Pを収容する給紙カセット7と、用紙Pが排出される排紙トレイ12と、給紙カセット7から画像形成部4および定着部5を経由して排紙トレイ12に向けて用紙Pを搬送する搬送路6と、画像形成装置1の図1における右側面に設けられた手差しトレイ3と、各種のメニューを設定する複数のメニュー設定キー等が配置された操作部(図示せず)とを含む。
画像形成部4は、感光体ドラム(像担持体)10と、感光体ドラム10に帯電処理を実行する帯電器42と、帯電された感光体ドラム10にレーザ光Lを照射して、静電潜像を形成する露光器43と、感光体ドラム10に形成された静電潜像にトナーを静電付着させ、トナー像を顕像化する現像装置20と、内部に充填されたトナーを現像装置20へ供給するトナーカートリッジ45と、現像されたトナー像を用紙Pに転写する転写ローラ(転写部材)46と、感光体ドラム10のドラム表面上に残留するトナーを除去並びに回収するトナー除去器47とを含む。なお、感光体ドラム10の回転方向(図1では時計回りの方向)から見て、帯電器42、現像装置20、転写ローラ46、トナー除去器47の順に、感光体ドラム10の周方向に沿って配置されている。また、露光器43は、帯電器42の上方に配置されている。
感光体ドラム10は、例えば、アルミニウム製シリンダの表面に正帯電性光導電体であるアモルファスシリコン層が蒸着された感光体を有するドラムである。アモルファスシリコン層の層厚や、感光体ドラム10の線速度は適宜設定される。
帯電器42は、例えば帯電ローラ50を含む。帯電ローラ50は、芯金と、前記芯金を被覆するエピクロルヒドリンゴム層から構成される。また、帯電ローラ50は、その周面が感光体ドラム10のドラム表面に略点接触した接触帯電方式のものであり、直流電圧と交流電圧が重畳された所定の基準帯電電圧(基準帯電バイアス)をドラム表面に印加することにより、ドラム表面の表面電位を均一に帯電させる。
露光器43は、外部PC(パーソナルコンピュータ)等から入力された画像データに基づくレーザ光Lを感光体ドラム10のドラム表面に導くポリゴンミラー(図示せず)を有している。前記ポリゴンミラーは、所定の駆動源によって回転しつつ、感光体ドラム10のドラム表面上にレーザ光Lを走査して、ドラム表面に静電潜像を形成する。現像装置20は、前記静電潜像にトナーを供給して前記ドラム表面上にトナー像を形成する。
転写ローラ46は、搬送路6において感光体ドラム10のドラム表面に圧接されており、転写ローラ46とドラム表面との間には、ニップ部Nが形成されている。転写ローラ46には、ドラム表面の表面電位とは逆極性の電圧が印加されるので、ドラム表面上のトナー像は、用紙Pがニップ部Nを通過する際に用紙P上に転写される。ニップ部Nを通過した用紙Pは搬送路6を通って定着部5に搬送される。
定着部5において、用紙P上のトナー像が該用紙P上に加熱定着された後、用紙Pは搬送路6を通って排紙トレイ12に搬送される。
以下、現像装置20について、図1に加え、図2を参照しながら詳述する。図2は、現像装置20の拡大図である。現像装置20は、非磁性体のトナーと磁性体のキャリアとの混合物からなる2成分現像剤を使用するものであって、図1および図2に示すように、該現像装置20の内部空間を画定する現像容器21(ハウジング)と、現像剤を貯留する現像剤貯留部11と、感光体ドラム10のドラム表面に対向する現像ローラ22(現像剤担持体)とを、基本的な構成要素として含む。
現像容器21は、底フレーム21bと、底フレーム21bを上方から覆う本体フレーム21aとを含み、これらの両フレーム21a,21b間において前記内部空間が画定されている。
現像剤貯留部11は、前記内部空間の大部分を占めて現像剤を貯留する現像剤貯留空間Sと、現像剤貯留空間Sにおいて底フレーム21bに形成され、現像装置20の長手方向(図1の紙面に対して垂直方向)に延びる2つの隣り合う現像剤循環路14,15とを含む。
現像剤循環路14,15は、例えばアルミニウム等の金属からなる仕切り板17によって長手方向において互いに仕切られているが、長手方向における両端部において互いに連通されている。また、各現像剤循環路14,15には、回転により現像剤を攪拌しつつ搬送するスクリューフィーダ18,19が回転可能に装着されている。スクリューフィーダ18,19は、搬送方向が互いに逆方向に設定されているので、現像剤は、現像剤循環路14および現像剤循環路15間を攪拌されつつ搬送される。この攪拌により、非磁性体のトナーと磁性体のキャリアとが混合され、トナーがキャリアによって帯電される。そして、現像剤は現像剤循環路14から現像ローラ22に供給される。現像剤貯留部11は、トナーカートリッジ45から図略の補給口を介してトナーを現像剤貯留空間S内に受け入れる。
現像ローラ22は、例えばアルミ等の非磁性材料から構成され、現像装置20の長手方向(つまり、感光体ドラム10の軸方向)に延びる筒状の現像スリーブ24と、現像スリーブ24を図2では反時計回りの方向に回転させる図略の回転軸とを含むローラ部材である。
現像スリーブ24は、その外周面26(担持面)と感光体ドラム10のドラム表面との間に0.2mm〜0.4mmの隙間が形成された状態で感光体ドラム10に対向配置されている。現像スリーブ24の内部には、支持軸25に支持された状態の汲上げ極27が現像スリーブ24の内周面28に近接して配設されている。汲上げ極27は、現像スリーブ24の外周面26を介して現像剤循環路14に対向配置され、現像剤循環路14内の現像剤を、回転している現像スリーブ24の外周面26上に磁気的に付着(担持)させる。
現像スリーブ24の外周面26上の現像剤は、現像スリーブ24の回転に伴って感光体ドラム10のドラム表面に向けて運ばれ、現像スリーブ24に印加される現像バイアスと感光体ドラム10に印加されるドラムバイアスとの電位差によって感光体ドラム10のドラム表面の静電潜像に付着する。これにより、ドラム表面上にトナー像が形成されるのであるが、良好なトナー像を形成するためには、汲上げ極27によって現像スリーブ24の外周面26上に付着した現像剤の層厚を、現像剤がドラム表面に付着する前に可能な限り薄くかつ均一にする必要がある。
本実施形態では、現像スリーブ24の外周面26上に薄いかつ均一な現像剤層を形成するための手段として、弾性シート30を採用している。弾性シート30は、現像スリーブ24の外周面26に線接触または断面において点接触しつつ、現像スリーブ24の回転方向における上流側に向かって延在するシート材である。
具体的には、弾性シート30は、図3に示すように、現像スリーブ24の外周面26に向く第1面31と、第1面31とは反対側の第2面32とを有する。第1面31と第2面32との間の距離で規定される、弾性シート30の厚さは、好ましくは約0.2mmである。弾性シート30は、現像スリーブ24の長手方向寸法と略同一の幅寸法を有する。
さらに、弾性シート30は、現像スリーブ24の上方に配置された支持部材35に接合された基端部33と、基端部33から、現像スリーブ24の外周面26に接触しつつ図3では右斜め下方に延びる本体部34と、本体部34から現像スリーブ24の回転方向上流側に延びる先端部36とを一体に有する。
基端部33が接合された支持部材35は、現像容器21を構成する本体フレーム21aに一体形成された部材である。支持部材35は、図2および図3では、現像スリーブ24の長手方向に沿って延びる板状部材であって、上方から現像スリーブ24の外周面26に向かって延びる先端部35aを有しており、その先端部35aに基端部33が接合されている。支持部材35の形状は、基端部33を支持可能な形状を有している限り特に限定されない。
本体部34は、第1面31側において現像スリーブ24の外周面26に線接触または断面において点接触するように設定されている。本体部34では、第1面31側におけるその略点接触した部位が規制部37として構成されている。規制部37は、後述するように外周面26上の現像剤の層厚を規制する。
現像スリーブ24は、汲上げ極27に加え、支持軸25に固定された規制極29を有する。規制極29は、現像スリーブ24内部で現像スリーブ24の長手方向に沿って延びる磁石であって、現像スリーブ24の回転方向における規制部37よりも直下流側において規制部37の近傍に配置されている。したがって、規制部37は、外周面26を介して規制極29に略対向している。
先端部36は、現像スリーブ24の回転方向上流側に向かって本体部34から延びて、第1面31側において外周面26との間で規制空間RSを形成している。規制空間RSは、先端部36の先端縁部36aから本体部34の規制部37に向かうにつれて小さくなる。先端部36の先端縁部36aと規制部37との間の長さは、3mm以内に設定されている。
弾性シート30材は、約100MPaのヤング率を有する非磁性材料から形成される。そのような材料として、例えばウレタンが挙げられる。
本実施形態では、弾性シート30は、先端部36から本体部34にかけて現像剤貯留空間Sにおいて現像剤内に埋入されるように設定されている。具体的には、弾性シート30は、第2面32側における少なくとも規制部37に対応する部位が現像剤DSで覆われるように現像剤内に埋入されている。現像剤貯留空間S内には、少なくとも前記対応部位が現像剤DSで常に覆われる程度の所定量の現像剤が貯留されている。現像装置20は、現像剤貯留空間S内の現像剤レベルDLが所定レベル(つまり前記所定量)以下とならないようにトナーカートリッジ45(図1)からトナーの補給を受けるように構成されている。
弾性シート30の第2面32を覆う現像剤DSは、その重みによって本体部34の規制部37を現像スリーブ24の外周面26に押し付けている。弾性シート30の本体部34は、水平方向に対して所定の角度をなして現像剤中に延びている。したがって、本体部34の前記所定の角度を適宜設定することで、規制部37が現像剤DSによって外周面26に押し付けられる押圧力が調整される。
以上説明した現像装置20では、現像ローラ22の規制極29と、弾性シート30の第2面32側に存在する現像剤DSとの間で磁界が発生する。この磁界は規制空間RSに及ぶので、現像ローラ22の外周面26に付着した現像剤DAは、前記磁界により、規制空間RS内に搬送される量が規制される。これにより、規制空間RSから規制部37に搬送される現像剤量が安定化する。そして、規制空間RSから規制部37に向けて搬送されてくる現像剤DDは、第2面32側に存在する現像剤DSの重みによって現像ローラ22の外周面26に押し付けられている規制部37(本体部34)を弾性的に押し上げつつ規制部37を通過する。このとき、外周面26上の現像剤DDは規制部37と強く接触する。これにより、現像剤層DLは、規制部37を通過した後、薄くかつ均一になる。
また、現像装置20では、規制極29は、現像スリーブ24の回転方向における規制部37よりも直下流側において規制部37の近傍に配置されているので、第2面32側に存在する現像剤DS、特に第2面32側における規制部37に対応する部位の近傍に存在する現像剤DSとの間で効果的に磁界を形成することができる。
さらに、現像装置20では、弾性シート30は、非磁性材料から形成されているので、規制極29と弾性シート30の第2面32側の現像剤DSとの間における磁界の形成を妨げない。
さらに、現像装置20では、弾性シート30は、上述したように第2面32側に存在する現像剤DSの重みを利用して規制部37を形成しているので、弾性シート30が取り付けられる支持部材35に対して高い寸法精度および配置精度を求める必要がない。したがって、支持部材35を現像容器21の本体フレーム21aと一体形成することができ、その分、コスト低減を図ることができる。
以下、本実施形態に係る現像装置20を用いて行った実験1〜4について説明する。
(実験1および実験2)
まず、実験1および実験2について説明する。実験1では、単位面積(cm)当たりの現像剤層の搬送量を測定して、搬送安定性を評価した。一方、実験2では、トナー比表面積の変化を調べて、現像剤劣化を評価した。実験1および実験2では、実験対象として、弾性シート30を有すると共に、弾性シート30の水平方向に対する角度が45度に設定された実施例1と、磁性材料からなる規制ブレードを有する比較例1とが用いられた。なお、前記規制ブレードは、従来からよく知られているように、現像スリーブ24の外周面26との間に形成された規制ギャップにおいて外周面26上の現像剤層を磁気的に規制するものである。
また、実験1および実験2では、平均粒径が6.8μm、T/C(キャリアに対するトナー比率)が11%のトナーと、平均粒径が35μm、飽和磁化が60emu/gのキャリアとを含む現像剤を用いると共に、ブラスト処理が施されていない現像ローラ22を用い、現像装置20を所定時間(エージング時間)動作させた。実験1の結果を図4に、実験2の結果を図5に示す。
図4に示すように、実施例1および比較例1の両方において、現像装置20を120分動作させた後であっても、現像剤層の搬送量は、動作初期から動作終了までほぼ一定しており、搬送安定性が高いことが確認された。しかしながら、図5に示すように、実施例1では、トナー比表面積が徐々に低下したのに対し、比較例1では、トナー比表面積が実施例1よりも大きく低下した。これは、前記規制ブレードを用いる場合、前記規制ギャップを1.0mm以下に設定する必要があるため、現像剤層を規制する際に現像剤が規制ブレードから受けるストレスが弾性シート30の場合よりも大きくなるためである。実験1および実験2の結果から、実施例1が搬送安定性および現像剤劣化の抑制において優れていることが分かった。
(実験3)
次に、実験3について説明する。実験3では、支持部材35の先端部36と現像スリーブ24の外周面26との間の隙間G(図3)の大きさを異ならせた場合において現像剤層の搬送量を測定して搬送安定性を評価した。実験対象として、磁性材料からなる支持部材35に弾性シート30を支持させた実施例2と、非磁性材料からなる支持部材35に弾性シート30を支持させた実施例3と、磁性材料からなる規制ブレードを有する比較例2とが用いられた。なお、実施例2および実施例3の各弾性シート30は、長さが10mm、水平方向に対する角度が45度に設定された。実施例2、実施例3および比較例2の各現像装置20を所定時間動作させた後に評価を行った。実験3の結果を図6に示す。
図6に示すように、実施例2は、隙間Gを0.5mm〜1.5mmを超える範囲で異ならせても現像剤層の搬送量が安定していた。また、実施例3も、隙間Gを1.0mm〜1.5mmを超える範囲で異ならせても現像剤層の搬送量が安定していた。支持部材35として、磁性部材および非磁性部材のどちらを用いてもよいことが確認された。一方、比較例2は、隙間Gが変化すると、搬送量が安定しなかった。
比較例2は、現像剤層の搬送量(比較例2では、磁気ブラシ量)を安定させるために、規制ブレードと現像ローラ22の規制極29との間の磁束密度を考慮して、隙間Gを厳密に設定する必要がある。しかしながら、隙間Gを厳密に設定することは、規制ブレードや規制ブレードを支持する支持部材35等の部材の公差を考慮すると難しい。そのため、現像装置20間で磁気ブラシ量の搬送安定性がバラツキ易い。一方、実施例2は、弾性シート30を用いることで、隙間Gを大きく設定しても、つまり、隙間Gを比較例2のように厳密に設定しなくても、現像剤層の搬送量を安定化することができる。これにより、弾性シート30を、前記公差に影響されることなく配置することができる。
(実験4)
次に、実験4について説明する。実験4では、弾性シート30の長さおよびキャリアの飽和磁化を異ならせた場合の現像剤層の搬送量を測定して、搬送安定性を評価した。実験対象として、表1に示すように、長さが約9mm、水平方向に対する角度が32度に設定された弾性シート30を用いていると共に、飽和磁化が60emu/gに設定されたキャリアを用いる実施例4と、長さが約9mm、水平方向に対する角度が32度に設定された弾性シート30を用いていると共に、飽和磁化が35emu/gに設定されたキャリアを用いる実施例5と、長さが約11mm、水平方向に対する角度が32度に設定された弾性シート30を用いていると共に、飽和磁化が60emu/gに設定されたキャリアを用いる実施例6と、長さが約11mm、水平方向に対する角度が32度に設定された弾性シート30を用いていると共に、飽和磁化が35emu/gに設定されたキャリアを用いる実施例7とが用いられた。実施例4〜実施例7の各現像装置20を所定時間動作させた後に評価を行った。実験4の結果を図7に示す。
Figure 0005303446
図7に示すように、実施例4および実施例5は、隙間Gを0.5mm〜1.5mmの範囲で異ならせても現像剤層の搬送量が安定していた。一方、実施例6および実施例7は、隙間Gを0.5mm〜1.5mmの範囲で異ならせると、搬送量が安定しなかった。これらの結果から、長さが9mmの弾性シート30のほうが優れていることが確認された。
1 画像形成装置
20 現像装置
22 現像ローラ(現像剤担持体)
26 外周面(担持面)
29 規制極
30 弾性シート
31 第1面
32 第2面
33 基端部
34 本体部
36 先端部
37 規制部
DA,DD,DS 現像剤
DL 現像剤レベル
S 現像剤貯留空間

Claims (5)

  1. 非磁性体のトナーと磁性体のキャリアとを含む所定量の現像剤を攪拌しつつ貯留する現像剤貯留部と、
    現像剤を担持する担持面と、磁石とを有し、所定の方向に回転しつつ、前記現像剤貯留部から前記担持面上に前記現像剤を受け取り、前記現像剤を所定の像担持体に供給する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体側に向く第1面と、前記第1面とは反対側の第2面とを有するシート状部材であって、前記第1面側において前記担持面と接触しつつ、該担持面上の前記現像剤の層厚を規制する規制部を有する本体部と、前記現像剤担持体の回転方向における上流側に向かって前記本体部から延びて前記第1面側において前記担持面との間で規制空間を形成する先端部とを有する弾性シートと、
    前記弾性シートを支持する支持部材と、
    を備え、
    前記弾性シートは、前記第2面側における少なくとも前記規制部に対応する部位が前記現像剤で覆われる程度に前記先端部から前記本体部にかけて前記現像剤貯留部において前記現像剤内に埋入され
    前記現像剤担持体の前記磁石と前記弾性シートの前記第2面側に存在する前記現像剤との間で磁界が形成され、前記磁界によって前記規制空間に搬送される前記現像剤の量が規制される現像装置。
  2. 請求項1に記載の現像装置において、前記磁石は、前記現像剤担持体の前記回転方向における前記規制部よりも直下流側に配置されている現像装置。
  3. 請求項1または2に記載の現像装置において、前記弾性シートは非磁性材料から形成されている現像装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の現像装置において、前記現像剤貯留部、前記現像剤担持体および前記弾性シートを収容するハウジングをさらに備え、
    前記支持部材は前記ハウジングに一体形成されている現像装置。
  5. トナー像が形成される像担持体と、
    前記像担持体にトナーを供給して該像担持体上に前記トナー像を形成する現像装置と、
    前記トナー像をシート上に転写させる転写部材と、
    前記シート上の前記トナー像を該シート上に定着させる定着部と、
    を備え、
    前記現像装置として、請求項1〜4のいずれか一項に記載の現像装置が用いられている画像形成装置。
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