JP5514615B2 - 現像装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、所定の像担持体上にトナー像を形成する現像装置、およびそれを備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式を利用した、複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置は、像担持体(例えば、感光体ドラムや転写ベルト)にトナーを供給して該像担持体上にトナー像を形成する現像装置を含む。
現像装置は、基本的な構成要素として、現像剤を貯留する現像剤貯留部と、現像剤貯留部から現像剤を受け取って、該現像剤を像担持体に供給することにより、該像担持体上にトナー像を形成する現像ローラと、現像ローラとの間で規制ギャップが形成されるように現像ローラに対向配置されて、現像ローラ上の現像剤の層厚を規制する規制ブレードとを含む。
このような現像装置では、像担持体上に良好なトナー像を形成するために、現像ローラが現像剤を像担持体に供給する前に現像剤層を薄層かつ均一にする必要がある。
例えば特許文献1の現像装置では、現像ローラの回転方向から見た規制ブレードの上流面に磁石部材を配置している。磁性材料からなる規制ブレードと現像ローラに形成された規制極との間には磁界が発生しており、磁石部材により、前記磁界の磁束密度が高まると共に、前記磁界の磁力線が規制ブレードにおける上流部分に集中する。これにより、現像剤層(磁気ブラシ層)は規制されて薄層かつ均一にされる。
特開2003−255710号公報
しかしながら、特許文献1の現像装置では、規制極、規制ブレードおよび磁石部材が規制ギャップにおいて現像剤を規制する規制力、つまり規制極、規制ブレードおよび磁石部材が現像剤を規制ギャップ内に拘束する拘束力が強すぎる。そのため、磁気ブラシ層を規制する際に現像剤に対して作用するストレスが大きくなり、現像剤が劣化しやすい。現像剤が劣化すると、像担持体上に良好なトナー像を形成すること、ひいてはシート上に良好な画像を形成することは難しい。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、現像剤層の薄層化および均一化を実現しつつ、現像剤の劣化を抑制することが可能な現像装置、およびそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る現像装置は、非磁性体のトナーと磁性体のキャリアとを含む現像剤を攪拌しつつ貯留する現像剤貯留部と、所定の方向に回転しつつ前記現像剤を担持する担持面と前記担持面の内部において固定された第1磁石とを有し、前記現像剤貯留部から前記現像剤を前記担持面上に受け取り、その現像剤を所定の像担持体に供給する現像剤担持体と、前記担持面との間で所定の規制ギャップを形成し、前記第1磁石に対向配置された磁性部材と、前記現像剤担持体の回転方向から見て前記磁性部材よりも下流側に配置されていると共に、前記第1磁石と異なる極性の磁極を有する第2磁石と、を備え、前記第2磁石の磁力は、前記第1磁石の磁力よりも大きく設定され、前記磁性部材は、前記現像剤担持体の回転方向から見て下流側に向く下流面と、前記担持面に対向して前記規制ギャップを形成する先端面とを有し、前記第2磁石は、前記下流面に取り付けられた磁石であって、前記担持面に対向し、かつ、前記先端面よりも前記担持面から離間した位置に配置された対向面を有し、前記第1磁石の磁力をGAとし、前記第2磁石の磁力をGBとし、前記先端面を前記現像剤担持体の回転方向から見て下流側に延長させると共に、前記対向面に対向させた仮想面に対して前記第2磁石が及ぼす磁力をGCとすると、GC<GA<GBの関係が成り立つように前記対向面の位置が前記仮想面に対して調整され、前記第1磁石および前記第2磁石によって、前記磁性部材の前記先端面には、前記第1磁石と同じ極性の磁極が誘起されている。
本発明に係る現像装置によれば、第2磁石は第1磁石よりも大きな磁力を有しているので、その第2磁石、および第1磁石および第2磁石によって磁化された磁性部材上に現像剤が滞留し、第2磁石および磁性部材上に現像剤層が形成される。そして、現像剤担持体が現像剤貯留部から現像剤を受け取ることで担持面上に形成された磁気ブラシ層は、現像剤担持体の回転に伴い、規制ギャップを通過する際に磁性部材および第2磁石上の現像剤層と接触する。これにより、担持面上の磁気ブラシ層が規制されて層厚が薄くかつ均一になる。
このように、本発明に係る現像装置では、磁性部材および第2磁石上の現像剤層によって担持面上の磁気ブラシ層を規制しているので、磁力によって強固に拘束された磁気ブラシ層を規制ブレードによって規制する従来の構成とは異なり、磁気ブラシ層を規制する際に現像剤に作用するストレスを低減することができる。これにより、前記ストレスに起因する現像剤の劣化を抑制することができる。また、この構成によれば、GC<GAの関係を満たすことで、GA<GBの関係が満たされているにも関わらず、第2磁石の対向面上に滞留する現像剤の量を抑制することができる。これにより、対向面上に滞留した現像剤が下流側に飛散する量を抑制することができると共に、対向面上で塊となった現像剤が像担持体に供給されることを抑制できる。
本発明の好ましい実施形態では、前記第1磁石の磁力のピークは、前記磁性部材の前記先端面よりも、前記現像剤担持体の回転方向上流側に位置する。
この構成によれば、前記第1磁石の磁力のピークは、前記磁性部材の前記先端面よりも、前記現像剤担持体の回転方向上流側に位置する。
本発明の他の好ましい実施形態では、前記規制ギャップは0.5〜1.2mmの範囲で設定されている。
上記したように、本発明に係る現像装置では、従来の規制ブレードを用いて磁気ブラシ層を規制しないので、磁性部材と現像剤担持体の担持面との間の規制ギャップを0.5〜1.2mmの範囲に設定することができる。これにより、所望厚さの磁気ブラシ層を形成し易くなる。
本発明に係る画像形成装置は、トナー像が形成される像担持体と、前記像担持体にトナーを供給して該像担持体上に前記トナー像を形成する現像装置と、前記トナー像をシート上に転写させる転写部材と、前記シート上の前記トナー像を該シート上に定着させる定着部とを含み、前記現像装置として、上記構成の現像装置が用いられている。
本発明に係る画像形成装置は、現像剤層の薄層化および均一化を実現しつつ、現像剤の劣化を抑制することが可能な現像装置を用いているので、良好なトナー像を形成することができる。
本発明に係る現像装置および画像形成装置によれば、現像剤層の薄層化および均一化を実現しつつ、現像剤の劣化を抑制することが可能である。
画像形成装置の内部構造を概略的に示す断面図である。 第1実施形態に係る現像装置の拡大断面図である。 現像装置の現像ローラおよびその周辺の拡大図であり、規制部の作用を示す。 規制部における規制極、磁石部材および磁性部材の概略断面図であり、規制極、磁石部材および磁性部材の各磁力を示している。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態について詳しく説明する。尚、本発明の一実施形態として、以下の説明では、画像形成装置としてモノクロタイプのプリンタを示すが、本発明は、これに限定されるものではなく、複写機、ファクシミリ装置、これらの機能を併せ持つ複合機などの他の画像形成装置にも適用可能である。
図1は、画像形成装置の内部構造を概略的に示す断面図である。画像形成装置1は、外部(例えばパーソナルコンピュータ)からの画像データに基づいて用紙P(シート)上にトナー像を形成する画像形成部4と、用紙P上に形成されたトナー像を加熱して用紙P上に定着させる定着部5と、用紙Pを収容する給紙カセット7と、用紙Pが排出される排紙トレイ12と、給紙カセット7から画像形成部4および定着部5を経由して排紙トレイ12に向けて用紙Pを搬送する搬送路6と、画像形成装置1の図1における右側面に設けられた手差しトレイ3と、各種のメニューを設定する複数のメニュー設定キー等が配置された操作部(図示せず)とを含む。
画像形成部4は、感光体ドラム10(像担持体)と、感光体ドラム10に帯電処理を実行する帯電器42と、帯電された感光体ドラム10にレーザ光Lを照射して、静電潜像を形成する露光器43と、感光体ドラム10に形成された静電潜像にトナーを静電付着させ、トナー像を顕像化する現像装置20と、内部に充填されたトナーを現像装置20へ供給するトナーカートリッジ45と、現像されたトナー像を用紙Pに転写する転写ローラ46(転写部材)と、感光体ドラム10のドラム表面上に残留するトナーを除去並びに回収するトナー除去器47とを含む。なお、感光体ドラム10の回転方向(図1では時計回りの方向)から見て、帯電器42、現像装置20、転写ローラ46、トナー除去器47の順に、感光体ドラム10の周方向に沿って配置されている。また、露光器43は、帯電器42の上方に配置されている。
感光体ドラム10は、例えば、アルミニウム製シリンダの表面に正帯電性光導電体であるアモルファスシリコン層が蒸着された感光体を有するドラムである。アモルファスシリコン層の層厚や、感光体ドラム10の線速度は適宜設定される。
帯電器42は、例えば帯電ローラ50を含む。帯電ローラ50は、芯金と、前記芯金を被覆するエピクロルヒドリンゴム層から構成される。また、帯電ローラ50は、その周面が感光体ドラム10のドラム表面に略点接触した接触帯電方式のものであり、直流電圧と交流電圧が重畳された所定の基準帯電電圧(基準帯電バイアス)をドラム表面に印加することにより、ドラム表面の表面電位を均一に帯電させる。
露光器43は、外部PC(パーソナルコンピュータ)等から入力された画像データに基づくレーザ光Lを感光体ドラム10のドラム表面に導くポリゴンミラー(図示せず)を有している。前記ポリゴンミラーは、所定の駆動源によって回転しつつ、感光体ドラム10のドラム表面上にレーザ光Lを走査して、ドラム表面に静電潜像を形成する。現像装置20は、前記静電潜像にトナーを供給して前記ドラム表面上にトナー像を形成する。
転写ローラ46は、搬送路6において感光体ドラム10のドラム表面に圧接されており、転写ローラ46とドラム表面との間には、ニップ部Nが形成されている。転写ローラ46には、ドラム表面の表面電位とは逆極性の電圧が印加されるので、ドラム表面上のトナー像は、用紙Pがニップ部Nを通過する際に用紙P上に転写される。ニップ部Nを通過した用紙Pは搬送路6を通って定着部5に搬送される。
定着部5において、用紙P上のトナー像が該用紙P上に加熱定着された後、用紙Pは搬送路6を通って排紙トレイ12に搬送される。
以下、現像装置20について、図1に加え、図2を参照しながら詳述する。図2は、現像装置20の拡大断面図である。現像装置20は、非磁性体のトナーと磁性体のキャリアとの混合物からなる2成分現像剤を使用するものであって、図1および図2に示すように、該現像装置20の内部空間を画定する現像容器21と、現像剤を貯留する現像剤貯留部11と、感光体ドラム10のドラム表面に対向する現像ローラ22(現像剤担持体)とを、基本的な構成要素として含む。
現像容器21は、底フレーム21bと、底フレーム21bを上方から覆う本体フレーム21aとを含み、これらの両フレーム21a,21b間において前記内部空間が画定されている。
現像剤貯留部11は、前記内部空間の大部分を占めて現像剤を貯留する現像剤貯留空間Sと、現像剤貯留空間Sにおいて底フレーム21bに形成され、現像装置20の長手方向(図1の紙面に対して垂直方向)に延びる2つの隣り合う現像剤循環路14,15とを含む。
現像剤循環路14,15は、例えばアルミニウム等の金属からなる仕切り板17によって長手方向において互いに仕切られているが、長手方向における両端部において互いに連通されている。また、各現像剤循環路14,15には、回転により現像剤を攪拌しつつ搬送するスクリューフィーダ18,19が回転可能に装着されている。
スクリューフィーダ18,19は、搬送方向が互いに逆方向に設定されているので、現像剤は、現像剤循環路14および現像剤循環路15間を攪拌されつつ搬送される。この攪拌により、非磁性体のトナーと磁性体のキャリアとが混合され、トナーがキャリアによって帯電される。帯電された現像剤は現像剤循環路14から現像ローラ22に供給される。現像剤貯留部11は、トナーカートリッジ45から図略の補給口を介してトナーを現像剤貯留空間S内に受け入れる。
現像ローラ22は、例えばアルミ等の非磁性材料から構成され、現像装置20の長手方向(つまり、感光体ドラム10の軸方向)に延びる筒状の現像スリーブ24と、現像スリーブ24を図2では反時計回りの方向に回転させる図略の回転軸とを含むローラ部材である。
現像スリーブ24は、その外周面26(担持面)と感光体ドラム10のドラム表面との間に0.2mm〜0.4mmの隙間が形成された状態で感光体ドラム10に対向配置されている。現像スリーブ24は、該現像スリーブ24の長手方向に延びる所謂磁石ロール25を支持軸28に固定的に支持させた状態で内蔵している。
磁石ロール25には、現像剤貯留部11から現像剤を現像スリーブ24の外周面26上に磁気的に汲み上げるための汲上極27が形成されている。汲上極27は、現像スリーブ24の外周面26を介して現像剤循環路14に対向配置され、現像剤循環路14内の現像剤を、回転している現像スリーブ24の外周面26上に磁気的に付着(担持)させる。汲上極27によって外周面26上に汲み上げられた現像剤は、後述する図3に示すように、所謂磁気ブラシDBからなる磁気ブラシ層D1として現像スリーブ24の回転に伴って規制部Rに向けて搬送される。
規制部Rは、外周面26上の磁気ブラシ層D1の層厚を薄層化かつ均一化するために設けられている。本実施形態では、規制部Rは、規制極29(第1磁石)、磁性部材30および磁石部材35(第2磁石)から構成されている。以下、規制部Rについて図3を参照しながら説明する。
磁性部材30は、現像スリーブ24の上方位置で現像スリーブ24に対向した状態で配設され、現像スリーブ24の長手方向に延びる薄板状の部材である。磁性部材30は、現像スリーブ24の外周面26に向かって延びる先端部31を有しており、先端部31の先端面32と現像スリーブ24の外周面26との間に所定の大きさの規制ギャップGが形成されている。規制ギャップGの大きさは、0.5mm〜1.2mmの範囲におけるいずれかの値に設定されている。
規制極29は、磁性部材30の先端面32に対向するように磁石ロール25(図2)に形成された磁極であって、先端面32に面する側に例えばN極が位置する磁極である。本実施形態では、規制極29は、現像スリーブ24の回転方向から見て磁性部材30よりも約5°上流側に位置するように設定されている。この位置設定により、規制極29の磁力のピークは、磁性部材30の先端部31よりも上流側に位置する。
磁石部材35は、現像スリーブ24の回転方向から見た磁性部材30の下流面33に接合され、現像スリーブ24の長手方向に延びる板状の磁石である。磁石部材35は、現像スリーブ24の外周面26に向かって延びる先端部34を有している。先端部34には、規制極29と異なる極性の磁極、例えばS極が位置している。そして、磁石部材35の磁力は規制極29の磁力よりも大きく設定されている。また、磁石部材35の先端部34は、現像スリーブ24の外周面26に対向する対向面36を有している。磁石部材35は、対向面36が磁性部材30の先端面32よりも上方に位置するように下流面33に接合されている。対向面36と先端面32との間に形成された段差の大きさは、3mm以内に抑えられている。
次に、図4を参照しながら、規制極29、磁石部材35および磁性部材30間における磁力の関係について説明する。図4は、規制極29、磁石部材35および磁性部材30の概略断面図であり、規制極29、磁石部材35および磁性部材30の各磁力を示している。規制極29は、磁性部材30の先端面32に対向する磁極面29aを有し、その磁極面29aから、磁力GAの磁界が発生している。また、磁石部材35の対向面36から、磁力GBの磁界が発生している。
磁性部材30の先端面32は、現像スリーブ24の回転中心Cを通り、かつ磁性部材30の上流面37に沿って現像スリーブ25の径方向に延びる線Xに直交する方向に延びる面である。ここで、磁性部材30の先端面32を現像スリーブ24の回転方向から見て下流側に延長させた線上に存在すると共に、磁石部材35の対向面36に対向する面を仮想面Sと定義する。この仮想面Sから、磁力GCの磁界が発生している。言い換えれば、磁力GCは、磁石部材35の対向面36からの磁力GBが仮想面Sに対して及ぼす磁力であり、かつ磁力GBが減衰した磁力である。
さらに、規制極29の磁界および磁石部材35の磁界により、磁性部材30の先端部31には、例えばN極が誘起されており、その先端面32から、磁力GDの磁界が発生している。
そして、本実施形態では、磁力GA,GB,GCを、GC<GA<GBの関係が成り立つように磁石部材35の対向面36の位置が仮想面Sに対して調整されている。磁石部材35の対向面36が仮想面Sに近づくにつれ、磁力GCは大きくなり、逆に、対向面36が仮想面Sから遠ざかるにつれ、磁力GCは小さくなる。磁力GDは、磁力GAおよび磁力GBの影響を受けて磁力GBよりも大きくなる。
次に、図3を参照しながら、上記構成の規制部Rを有する現像装置20において外周面26上の磁気ブラシ層D1が規制される手順について説明する。磁性部材30の磁力GDは、上述したように規制極29の磁界および磁石部材35の磁界によって最も大きくなっている。そして、磁石部材35の磁力GBは規制極29の磁力GAよりも大きく設定されている。つまり、本実施形態では、GA<GB<GDの関係が満たされているため、汲上極27によって形成された外周面26上の磁気ブラシ層D1の現像剤は、現像スリーブ24の回転に伴って規制部Rに向かうにつれ、その一部が磁性部材30の先端面32から磁石部材35の対向面36にかけて付着し、滞留する。これにより、先端面32および対向面36上に現像剤層D2が形成される。
しかしながら、本実施形態では、GC<GA<GBの関係が満たされているため、対向面36上に滞留する現像剤量は、先端面32上に滞留する現像剤量よりも少ない。したがって、先端面32と対向面36との間の段差に滞留する現像剤の量を抑制することができる。
そして、外周面26上の磁気ブラシ層D1は、現像スリーブ24の回転に伴って規制ギャップGを通過する際に磁性部材30の先端面32および磁石部材35の対向面36上の現像剤層D2と接触して、一部が擦り落とされる。これにより、外周面26上の磁気ブラシ層D1が規制される(磁気ブラシDBが穂切りされる)。その結果、規制された磁気ブラシ層D3の層厚は規制ギャップGの大きさよりも小さい所定の厚さTとなって薄層化かつ均一化される。
規制された磁気ブラシ層D3は、現像スリーブ24の回転に伴って感光体ドラム10のドラム表面に向けて運ばれる。そして、磁気ブラシ層D3中のトナーが現像スリーブ24に印加される現像バイアスと感光体ドラム10に印加されるドラムバイアスとの電位差によって感光体ドラム10のドラム表面の静電潜像に付着する。これにより、ドラム表面上にトナー像が形成される。
このように、本実施形態に係る現像装置20では、磁性部材30の先端面32および磁石部材35の対向面36上の現像剤層D2によって現像スリーブ24の外周面26上の磁気ブラシ層D1を規制している。したがって、磁力によって強固に拘束された磁気ブラシ層を規制ブレードによって規制する従来の構成とは異なり、現像装置20は、磁気ブラシ層D1を規制する際に現像剤に作用するストレスを低減することができる。これにより、前記ストレスに起因する現像剤の劣化を抑制することができる。
また、現像装置20では、GA<GBの関係が満たされているにも関わらず、GC<GAの関係が満たされているので、対向面36上に滞留する現像剤の量、ひいては先端面32と対向面36との間の段差に滞留する現像剤の量が抑制される。これにより、対向面36や前記段差に滞留した現像剤が下流側に飛散する量を抑制することができると共に、対向面36上や前記段差内で塊となった現像剤が感光体ドラム10に供給されることを抑制できる。
さらに、現像装置20では、上記したように、従来の規制ブレードを用いて磁気ブラシ層を規制しないので、規制ギャップGを、従来よりも大きく、具体的には、0.5〜1.2mmの範囲におけるいずれかの値に設定することができる。これにより、磁性部材30の先端面32および磁石部材35の対向面36上の現像剤層D2によって厚さTの磁気ブラシ層D3を形成し易くなる。
次に、現像装置20を用いて行った実験について説明する。実験では、磁気ブラシ層の薄層化の安定性、印字したときの画像濃度の低下、および縦筋の発生について調べられた。実験対象として、実施例1〜5および比較例1〜3が用いられた。実施例1〜5では、以下の表1に示すように、磁石部材35の磁力GBが規制極29の磁力GAよりも大きく設定されると共に、規制ギャップGの大きさが0.5mm〜1.2mmの範囲におけるいずれかの値に設定された。
比較例1では、磁石部材35が用いられず、従来の規制ブレードのみが用いられると共に、規制ギャップGの大きさが0.3mmに設定された。比較例2および3では、磁石部材35の磁力GBが規制極29の磁力GAよりも小さく設定されると共に、規制ギャップGの大きさがそれぞれ0.3mm、0.4mmに設定された。
規制ギャップGは、実施例1〜5および比較例1〜3の全てにおいて、規制後の磁気ブラシ層の量が8〜12mg/cmとなるように設定された。また、実施例1〜4、比較例2および比較例3では、磁石部材35は、対向面36が先端面32よりも1mm上方に位置するように磁性部材30の下流面33に接合された。一方、実施例5では、磁石部材35は、対向面36が先端面32よりも0.5mm上方に位置するように下流面33に接合された。
上記の条件で実施例1〜5および比較例1〜3の各現像装置20を2時間駆動させた後の結果を表1に示す。なお、磁気ブラシ層の薄層化の安定性、画像濃度の低下およびガサツキの評価基準は次の通りである。薄層化の安定性については、現像装置20を2時間駆動させた後も磁気ブラシ層の量が8〜12mg/cmの範囲にあった場合、磁気ブラシ層の薄層化の安定性が高い○として評価し、前記範囲外であった場合、磁気ブラシ層の薄層化の安定性が低い×として評価した。また、実施例1〜5および比較例1〜3において磁気ブラシ層の厚さも調べられた。磁気ブラシ層の層厚は、現像スリーブ24の回転方向から見て規制極29よりも下流側の磁極、所謂搬送極の位置において顕微鏡観察することにより測定された。
また、画像濃度は反射濃度計の測定結果に基づいて評価した。現像装置20の駆動開始時の反射濃度を1.4に設定し、現像装置20を2時間駆動させた後に反射濃度が1.2以上の場合、画像濃度が良好○であるとして評価し、1.2未満の場合、画像濃度が不良×であるとして評価した。また、縦筋については、印字後の用紙上に筋が発生していないことを目視で確認した場合は○とし、筋が発生しているが許容範囲内である場合は△とした。
Figure 0005514615
表1に示すように、実施例1〜5は、磁性部材30の先端面32および磁石部材35の対向面36上の現像剤層D2によって磁気ブラシ層D1を規制するという構成を採用したため、磁気ブラシ層D1が薄層化かつ均一化され、その結果、薄層安定性および画像濃度の評価が高かった。
これに対し、比較例1は、規制極29による磁力で現像剤を拘束して規制ブレードによって磁気ブラシ層を規制するという従来の構成を採用したため、例えば規制ギャップGに現像剤が詰まったり、規制ギャップGの大きさがフレたりするという不都合が生じ易かった。そのような不都合のために、磁気ブラシ層が薄層化かつ均一化されず、その結果、薄層安定性および画像濃度の評価が低くなった。また、比較例2および3は、薄層安定性の評価が高かったが、画像濃度の評価は低かった。これは、規制極29の磁力が磁石部材35の磁力よりも大きく設定された結果、規制極29による現像剤の拘束力が強くなり過ぎてトナーが感光体ドラム10に移動しなかったためと考えられる。
縦筋に関し、実施例1、実施例3、実施例4、比較例2および比較例3では筋が確認されなかった。これに対し、実施例2および実施例5では、許容範囲であるものの筋が確認された。これは、実施例2および実施例5では、仮想面Sにおける磁力GCが規制極29の磁力GAよりも大きく設定された結果、磁石部材35の対向面36上や対向面36と磁性部材30の先端面32との間の段差内において形成されてしまった現像剤の塊が感光体ドラム10に供給されたためと考えられる。
1 画像形成装置
11 現像剤貯留部
20 現像装置
21 現像容器
22 現像ローラ(現像剤担持体)
24 現像スリーブ
29 規制極
29a 磁極面
30 磁性部材
32 先端面
36 対向面
35 磁石部材
C 現像スリーブの回転中心
D1,D3 磁気ブラシ層
D2 現像剤層
DB 磁気ブラシ
G 規制ギャップ
GA,GB,GC,GD 磁力
R 規制部
S 仮想面

Claims (4)

  1. 非磁性体のトナーと磁性体のキャリアとを含む現像剤を攪拌しつつ貯留する現像剤貯留部と、
    所定の方向に回転しつつ前記現像剤を担持する担持面と前記担持面の内部において固定された第1磁石とを有し、前記現像剤貯留部から前記現像剤を前記担持面上に受け取り、その現像剤を所定の像担持体に供給する現像剤担持体と、
    前記担持面との間で所定の規制ギャップを形成し、前記第1磁石に対向配置された磁性部材と、
    前記現像剤担持体の回転方向から見て前記磁性部材よりも下流側に配置されていると共に、前記第1磁石と異なる極性の磁極を有する第2磁石と、
    を備え、
    前記第2磁石の磁力は、前記第1磁石の磁力よりも大きく設定され
    前記磁性部材は、前記現像剤担持体の回転方向から見て下流側に向く下流面と、前記担持面に対向して前記規制ギャップを形成する先端面とを有し、
    前記第2磁石は、前記下流面に取り付けられた磁石であって、前記担持面に対向し、かつ、前記先端面よりも前記担持面から離間した位置に配置された対向面を有し、
    前記第1磁石の磁力をGAとし、前記第2磁石の磁力をGBとし、前記先端面を前記現像剤担持体の回転方向から見て下流側に延長させると共に、前記対向面に対向させた仮想面に対して前記第2磁石が及ぼす磁力をGCとすると、GC<GA<GBの関係が成り立つように前記対向面の位置が前記仮想面に対して調整され、
    前記第1磁石および前記第2磁石によって、前記磁性部材の前記先端面には、前記第1磁石と同じ極性の磁極が誘起されている現像装置。
  2. 前記第1磁石の磁力のピークは、前記磁性部材の前記先端面よりも、前記現像剤担持体の回転方向上流側に位置することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 請求項1または2に記載の現像装置において、前記規制ギャップは0.5〜1.2mmの範囲で設定されている現像装置。
  4. トナー像が形成される像担持体と、
    前記像担持体にトナーを供給して該像担持体上に前記トナー像を形成する現像装置と、
    前記トナー像をシート上に転写させる転写部材と、
    前記シート上の前記トナー像を該シート上に定着させる定着部と、
    を備え、
    前記現像装置として、請求項1〜3のいずれか一項に記載の現像装置が用いられている画像形成装置。
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