JP2005275069A - 現像装置、並びにこの現像装置を用いるプロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 感光体1と、内部に複数の磁極を有し、二成分現像剤10を磁気ブラシとして担持して搬送する現像スリーブ5と、現像スリーブ5に担持されて搬送される現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材12とを備える現像装置において、現像剤規制部材12よりも現像剤スリーブ15の現像剤搬送方向上流側で現像剤規制部材12の対向部位における磁極N1により保持されている現像剤量が、現像剤規制部材12を通過する現像剤量の2倍以下である。これにより、現像剤10の総量のうち現像剤規制部材12から力を受ける現像剤10の相対量が低下し、現像剤の劣化の度合いが低減する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、以上の課題を解決するためになされたものである。その目的は、現像剤担持体上の二成分現像剤の劣化を抑制し、現像剤層を安定して薄層に形成でき、長期にわたり安定した高画質画像を得ることのできる現像装置を提供することである。そして、この現像装置を用いるプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することである。
請求項2の発明は、請求項1の現像装置において、上記現像剤規制部材は、上記現像剤担持体の現像剤搬送方向上流側で現像剤に対向する対向面が、該現像剤規制部材の対向部位にある上記磁界発生手段により形成される磁場の磁場ベクトル方向と平行に形成されることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の現像装置において、上記現像剤規制部材の対向部位にある上記磁界発生手段により形成される法線磁束密度分布は、ピーク値から該ピーク値の1/2となる値までの角度が、上記現像剤担持体の現像剤搬送方向上流側より下流側で大きいことを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項3の現像装置において、上記現像剤規制部材の対向部位にある上記磁界発生手段により形成される法線磁束密度分布は、ピーク値から該ピーク値の1/2となる値までの角度が、上記現像剤担持体の現像剤搬送方向上流側で20°以下であることを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項4の現像装置において、上記現像剤規制部材の対向部位にある上記磁界発生手段により形成される法線磁束密度分布は、ピーク値が35mT以上、65mT以下であることを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項1、2、3、4、又は5の現像装置において、上記現像剤規制部材の対向部位にある上記磁界発生手段は、現像剤を攪拌収容する現像剤収容部から上記現像剤担持体に現像剤を供給するための磁界発生手段であることを特徴とするものである。
請求項7の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体を一様帯電せしめる帯電手段と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段と、該潜像担持体に残留する転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段とを備える画像形成装置に用いられ、該潜像担持体と、該帯電手段と、該クリーニング手段との中より選ばれる少なくとも1つと、該現像手段とが一体になって画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジにおいて、上記現像手段として、請求項1、2、3又は4の現像装置を用いたことを特徴とするものである。
請求項8の発明は、潜像担持体と、該潜像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置において、上記現像手段として請求項1、2、3、4、5若しくは6の現像装置を備える、又は、請求項7のプロセスカートリッジを備えることを特徴とするものである。
請求項1乃至請求項8の現像装置では、現像剤規制部材によって規制された現像剤の堆積量を規定している。一般に、現像剤規制部材によって規制された現像剤は、現像剤規制部材前に堆積してハイパッキング状態になり、トナーに継続的に剪断力や押圧力がかかる。トナーがハイパッキング状態になると、トナー表面の外添剤が離脱或いはトナー内部へ埋没しやすくなり、トナーの外添剤被覆率が減少する。トナーへの外添剤被覆率が減少するとキャリアとトナーの付着力が強くなり現像性が低下してしまう。そこで、本発明は、現像剤規制部材によって規制された現像剤の堆積量が現像剤規制部材を通過する現像剤量の2倍以下となるように規制する。これにより、現像剤の総量のうち現像剤規制部材から力を受ける現像剤の相対量が低下し、現像剤の劣化の度合いが低減する。
以下、本発明を画像形成装置である電子写真複写機(以下、プリンタという)に適用した場合の第1の実施形態について説明する。図1は、現像装置の構成を示す概略構成図である。図2は、プロセスカートリッジの構成を示す概略構成図である。まず、このプリンタは、像担持体であるドラム状感光体1の周囲に、感光体1を帯電する帯電手段である帯電装置2、感光体1に潜像を形成する潜像形成手段である露光装置、感光体1の潜像を現像する現像手段である現像装置3を有する。また、感光体1の周囲に、感光体1上のトナー像を転写材に転写する転写手段である転写装置、感光体1の残留電位を除去する除電装置、感光体1の転写残トナーを除去するクリーニング手段であるクリーニング装置を有する。
次に、上記現像装置3において現像剤規制部材の形状を変えた第2の実施形態について説明する。一般に磁場の大きさを低くする等の方法により現像剤規制部材前の現像剤堆積量を単純に低下させただけでは、現像剤収容器から汲み上げられる現像剤量の変動の影響が大きくなり、現像剤規制部材を通過する現像剤量が変動してしまう。現像剤規制部材を通過する現像剤量が変動する場合、汲み上がる現像剤量が多いところでは、適正に現像剤が規制され正常に画像部が形成される。しかし、汲み上がる現像剤量が少ないところでは、画像部が薄くなってしまい、例えば同一の現像ポテンシャルであっても、画像に濃淡ができてしまうといった問題が発生する。このように、磁場の大きさを低くするなどの方法により、現像剤規制部材前の現像剤堆積量を単純に低下させたたけでは、現像剤規制部材を通過する現像剤量が変動し、画像の劣化が生じる。
次に、上記現像装置3において、現像剤規制部材12に対向する部位にある磁極の法線磁束密度分布の形状を変えた第3の実施形態について説明する。現像剤規制部材前の堆積量を低減させる方法としては、現像スリーブ5近傍の磁場を強くし、現像スリーブ5から離れると磁場の大きさが低下するような磁場分布を形成すればよい。現像剤規制部材12に対向する位置にある磁極N1の法線磁束密度の半値幅を狭くすると、法線方向での磁場の減衰性が高まる。これにより、現像剤10は、現像スリーブ5方向に強く引かれ、現像剤規制部材前の現像剤堆積量が低減する。しかし、単純に現像剤規制部材12に対向する部位の磁極N1の半値幅を狭くしただけでは、磁極N1から発生する接線方向の磁場の大きさが低下し、現像剤規制部材12を通過するための現像剤10の搬送力も低下してしまう。その結果、帯電特性の低下や現像剤収容器6からの汲み上げ量が不安定になってしまう。そこで、本実施形態では、磁極N1の法線磁束密度分布において、現像スリーブ5の回転方向上流側の半値幅を狭くし、下流側の半値幅を大きくする。これにより、現像剤規制部材前の現像剤堆積量を低減させ、且つ現像剤10が現像剤規制制部材12を通過するための搬送性を確保することが可能になる。
次に、上記現像装置3において、現像スリーブ5と攪拌部材11との位置関係を変えた第4の実施形態について説明する。図7は、第4の実施形態に係る現像装置の構成を示す概略構成図である。図7に示すように、この現像装置においては、現像剤規制部材12の対向部位にある磁極N1は、現像剤層を形成するための磁極であって、攪拌部材11からの現像剤10を現像スリーブ5に引き付けるための磁極である。このとき、現像剤規制部材12によって規制された現像剤が堆積する箇所の鉛直下方向には、現像剤収容器6内の現像剤10を攪拌する攪拌部材11が配置されている。このような構成をとれば、現像剤規制部材前において、磁場による拘束力を受けない過剰な現像剤は、自重により現像剤収容器6及び攪拌部材に回収される。よって、現像剤規制部材前の現像剤堆積量を低減させる効果が大きい。また、特にこのような構成であれば、現像剤規制部前の現像剤10は、現像スリーブ5と攪拌部11との間を動いている状態で規制されるため、現像剤10に加わるストレスがより低減される。
また、第2の実施形態に係る現像装置によれば、現像剤規制部材13の対向面13aが現像剤規制部材13の対向部位にある磁極N1により形成される磁場の磁場ベクトル方向と平行に形成される。そのため、現像剤10は、現像剤規制部材13の対向面13aによる拘束力が低減し、現像剤搬送性が向上する。その結果、現像剤規制部材13を通過する現像剤量の変動が低減する。また、このような磁場形成によれば、現像剤10は磁気ブラシが立ったところで現像剤規制部材13によって規制される。すなわち、現像剤10は、密度が疎な状態で規制されるため、軸方向へも動きやすくなり、現像剤10の均一化が向上する。その結果、現像剤10の劣化が低減され、濃度ムラのない高画質な画像を得ることが可能となる。
また、第3の実施形態に係る現像装置によれば、現像剤規制部材12の対向部位にある磁極N1により形成される法線磁束密度分布において、半値幅を現像スリーブ5の現像剤搬送方向上流側で狭くし、下流側で大きくする。これにより、現像剤規制部材前の現像剤堆積量を少なくし、且つ現像剤規制部材12を通過するための現像剤10の搬送力も確保することができる。その結果、現像剤10の劣化が低減され、濃度ムラのない高画質な画像を得ることが可能となる。
また、第3の実施形態に係る現像装置によれば、現像剤規制部材12の対向部位にある磁極N1により形成される法線磁束密度分布において、半値幅が現像スリーブ5の現像剤搬送方向上流側で20°以下である。これにより、現像剤規制部材前の現像剤堆積量を低減させる効果が十分に得られる。
また、第3の実施形態に係る現像装置によれば、現像剤規制部材12の対向部位にある磁極N1により形成される法線磁束密度分布において、ピーク値が35mT以上、65mT以下である。ピーク値が35mT未満では、現像剤10の搬送力が弱く、現像が充分流れない。また、ピーク値が65mTを超えると、磁束密度により硬い磁気ブラシが形成され、現像剤規制部材前の現像剤堆積量が増加して濃度ムラが増加する。
また、第4の実施形態に係る現像装置によれば、現像剤規制部材12の対向部位にある磁極N1が現像収容器6内の攪拌部材11から現像スリーブ5に現像剤10を供給するための磁極と同一である。これにより、現像剤規制部材前の過剰な現像剤が現像剤収容器6及び攪拌部材11に回収されやすくなり、現像剤堆積量を低減させる効果が大きくなる。また、現像剤10は、現像スリーブ5と現像剤収容器6との動いた状態で現像剤規制部材12によって規制されるので、現像剤10に加わるストレスをさらに少なくすることができる。その結果、濃度ムラのない高画質な画質を得ることが可能となる。
また、本実施形態に係るプロセスカートリッジ4によれば、上記現像装置5と感光体1と帯電装置2とをプリンタ本体に対して着脱可能に一体構造物として構成することにより、長期使用においても保守性、交換性を向上することができる。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、長期使用においても現像剤10の劣化が低減され、安定した高画質画像を得ることができる。
2 帯電装置
3 現像装置
4 プロセスカートリッジ
5 現像スリーブ
6 現像剤収容器
7 磁石ロール
8 トナー
9 磁性キャリア
10 現像剤
11 攪拌部材
12、13 現像剤規制部材
Claims (8)
- 潜像担持体と、
内部に複数の磁界発生手段を有し、トナーと磁性キャリアからなる二成分現像剤を磁気ブラシとして担持して搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体に担持されて搬送される現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材とを備える現像装置において、
上記現像剤規制部材よりも上記現像剤担持体の現像剤搬送方向上流側で該現像剤規制部材の対向部位にある上記磁界発生手段により保持されている現像剤量が、該現像剤規制部材を通過する現像剤量の2倍以下であることを特徴とする現像装置。 - 請求項1の現像装置において、
上記現像剤規制部材は、上記現像剤担持体の現像剤搬送方向上流側で現像剤に対向する面が、該現像剤規制部材の対向部位にある上記磁界発生手段により形成される磁場の磁場ベクトル方向と平行に形成されることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2の現像装置において、
上記現像剤規制部材の対向部位にある上記磁界発生手段により形成される法線磁束密度分布は、ピーク値から該ピーク値の1/2となる値までの角度が、上記現像剤担持体の現像剤搬送方向上流側より下流側で大きいことを特徴とする現像装置。 - 請求項3の現像装置において、
上記現像剤規制部材の対向部位にある上記磁界発生手段により形成される法線磁束密度分布は、ピーク値から該ピーク値の1/2となる値までの角度が、上記現像剤担持体の現像剤搬送方向上流側で20°以下であることを特徴とする現像装置。 - 請求項4の現像装置において、
上記現像剤規制部材の対向部位にある上記磁界発生手段により形成される法線磁束密度分布は、ピーク値が35mT以上、65mT以下であることを特徴とする現像装置。 - 請求項1、2、3、4、又は5の現像装置において、
上記現像剤規制部材の対向部位にある上記磁界発生手段は、現像剤を攪拌収容する攪拌収容部から上記現像剤担持体に現像剤を供給するための磁界発生手段であることを特徴とする現像装置。 - 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体を一様帯電せしめる帯電手段と、 該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段と、該潜像担持体に残留する転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段とを備える画像形成装置に用いられ、該潜像担持体と、該帯電手段と、該クリーニング手段との中より選ばれる少なくとも1つと、該現像手段とが一体になって画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジにおいて、
上記現像手段として、請求項1、2、3又は4の現像装置を用いたことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 潜像担持体と、
該潜像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、
該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置において、
上記現像手段として請求項1、2、3、4、5若しくは6の現像装置を備える、又は、請求項7のプロセスカートリッジを備えることを特徴とする画像形成装置。
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- 2004-03-25 JP JP2004089329A patent/JP2005275069A/ja active Pending
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