JP2007118568A - 画像形成装置、印刷ヘッド検査方法及びそのプログラム - Google Patents

画像形成装置、印刷ヘッド検査方法及びそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】効率よく実行することにより印刷記録液の吐出検査と画像形成処理との処理全体で要する時間を短縮することができる。
【解決手段】プリンタは、帯電したインク滴を検査領域に吐出することにより発生する誘導電圧に基づいて、ノズルからインクを正常に吐出するか否かのインク吐出検査を行う印刷ヘッド検査装置を備えている。プリンタは、印刷指示を受けると(S100)、インク吐出検査を開始するべくフラグFを1にセットし給紙処理を開始する(S110)。そして、これらの処理が終了すると(S120,S130)、印刷を開始する。このように、インク吐出検査と給紙処理とを同時並行的に実行するため、これらの処理を別々に行うものと比べて処理全体に要する時間を短縮できる。なお、インク吐出検査は、印刷データの受信処理、印刷データへの変換処理、印刷後の排紙処理、フラッシング処理などと並行又は一部重複して行ってもよい。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置、印刷ヘッド検査方法及びそのプログラムに関する。
従来、プリンタとしては、印刷ヘッドのノズルから吐出されたインク滴が通過する位置に発光部と受光部とを含む検査部を設け、ノズルからのインク滴の吐出検査を行うものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1のプリンタでは、印刷ヘッドのノズルから吐出されたインク滴によって、発光部から発光された光が遮られたか否かを受光部で検知することによりノズルからインク滴が吐出されているか否かの検査を行い、ノズルに詰まりがあったときにはクリーニング処理を実行することによりノズルに詰まりがない状態で印刷を開始するため、画質が低下するのを抑制することができる。
特開2005−35309号公報
しかしながら、この特許文献1に記載されたプリンタでは、インクの吐出検査を実行する具体的なタイミングまでは考慮されていなかった。このため、例えば、インクの吐出検査を行ったあとに記録紙を給紙し、該給紙した記録紙へ印刷し、該印刷した記録紙を排出するという一連の印刷処理を開始することも考えられるが、そうするとこれらの処理が始まってから完了するまでの時間が長くかかってしまうという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、効率よく実行することにより印刷記録液の吐出検査と画像形成処理との処理全体で要する時間を短縮することができる画像形成装置、印刷ヘッド検査方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の画像形成装置は、
印刷媒体に印刷記録液を吐出して印刷を行う画像形成装置であって、
印刷記録液を吐出する複数のノズルを備えた印刷ヘッドと、
前記印刷ヘッドの複数のノズルの各々について前記ノズルから所定の検査領域へ前記印刷記録液を吐出するよう前記印刷ヘッドを駆動したときに実際に前記印刷記録液が吐出したか否かの吐出検査を行う印刷ヘッド検査手段と、
前記印刷を行うにあたって必要となる所定の画像形成関連処理を行う画像形成関連処理手段と、
前記画像形成関連処理と並行又は一部重複して前記吐出検査を行うよう前記印刷ヘッド検査手段と前記画像形成関連処理手段とを制御する制御手段と、
を備えたものである。
この画像形成装置では、印刷を行うにあたって必要となる所定の画像形成関連処理と並行又は一部重複して、印刷ヘッドの複数のノズルの各々について実際に印刷記録液が吐出するか否かの吐出検査を行うよう印刷ヘッド駆動手段と画像形成関連処理手段とを制御する。このように、所定の画像形成処理を行う時間と印刷記録液の吐出検査を行う時間とを重複させて画像形成処理と吐出検査とを行う。したがって、効率よく実行することにより印刷記録液の吐出検査と画像形成処理との処理全体で要する時間を短縮することができる。
本発明の画像形成装置において、前記画像形成関連処理手段は、前記画像形成関連処理として前記ノズルからの前記印刷記録液の吐出に関係しない処理を行う手段としてもよい。こうすれば、所定の画像形成処理の実行中に印刷ヘッドのノズルから印刷記録液を吐出可能であるため、所定の画像形成処理と印刷記録液の吐出検査とを並行又は一部重複して実行しやすい。このとき、前記画像形成関連処理手段は、ユーザからの印刷指示の受信を行う受信処理手段としてもよい。こうすれば、ユーザからの印刷指示を受信する受信処理の時間を利用して印刷記録液の吐出検査を効率よく実行するため、印刷記録液の吐出検査と受信処理との処理全体で要する時間を短縮することができる。あるいは、前記画像形成関連処理手段は、印刷指示されたデータを印刷データに変換する処理を行うデータ変換処理手段としてもよい。こうすれば、印刷指示されたデータを印刷データに変換するデータ変換処理の時間を利用して印刷記録液の吐出検査を効率よく実行するため、印刷記録液の吐出検査とデータ変換処理との処理全体で要する時間を短縮することができる。あるいは、前記画像形成関連処理手段は、前記印刷ヘッドが前記印刷記録液を吐出する位置へ前記印刷媒体を供給する処理を行う供給処理手段としてもよい。こうすれば、印刷媒体の供給処理の時間を利用して印刷記録液の吐出検査を効率よく実行するため、印刷記録液の吐出検査と供給処理との処理全体で要する時間を短縮することができる。あるいは、前記画像形成関連処理手段は、印刷が終了した前記印刷媒体を排出する印刷媒体排出処理を行う排出処理手段であり、前記制御手段は、次の印刷媒体へ印刷すべき印刷データがあるときには前記印刷媒体排出処理と並行又は一部重複して前記吐出検査を行うよう前記印刷ヘッド検査手段と前記排出処理手段とを制御してもよい。こうすれば、複数の印刷媒体を印刷する際には、印刷が終了した印刷媒体を排紙する排紙処理の時間を利用して次回の印刷のための印刷記録液の吐出検査を実行するため、効率よく印刷記録液の吐出検査と排紙処理とを実行することにより処理全体で要する時間を短縮することができる。
本発明の画像形成装置において、前記画像形成関連処理手段は、前記印刷ヘッドが前記印刷記録液を吐出する位置へ供給された前記印刷媒体の端部を検出する端部検出処理を行う端部検出処理手段としてもよい。こうすれば、印刷媒体の端部を検出する端部検出処理の時間を利用して印刷記録液の吐出検査を効率よく実行するため、印刷記録液の吐出検査と端部検出処理との処理全体で要する時間を短縮することができる。このとき、本発明の画像形成装置は、前記印刷ヘッドを前記印刷媒体の搬送方向と略直交する主走査方向に移動可能な印刷ヘッド移動手段、を備え、前記端部検出処理手段は、前記印刷ヘッドに搭載され、前記印刷媒体の両端部の一方を検出可能な所定の初期位置近傍の第1検出位置にて該両端部の一方を検出可能であると共に前記印刷媒体の両端部の他方を検出可能な第2検出位置にて該両端部の他方を検出可能であり、前記印刷ヘッド検査手段は、前記第2検出位置側に設けられた前記検査領域へ前記印刷記録液を吐出するよう前記印刷ヘッドを駆動し、前記制御手段は、前記印刷ヘッド移動手段に前記印刷ヘッドを前記初期位置から前記第1検出位置まで移動させ該第1検出位置で前記端部検出処理手段に前記両端部の一方を検出させ、次いで前記印刷ヘッド移動手段に前記印刷ヘッドを該第1検出位置から前記第2検出位置まで移動させ該第2検出位置で前記端部検出処理手段に前記両端部の他方を検出させ、次いで前記印刷ヘッド移動手段に前記印刷ヘッドを前記検査領域まで移動させ該検査領域で前記印刷ヘッド検査手段に前記吐出検査を行わせ、その後前記印刷ヘッド移動手段に前記印刷ヘッドを前記初期位置まで移動させてもよい。こうすれば、印刷ヘッドを、所定の初期位置近傍にあり印刷媒体の一方の端部を検出する第1検出位置へ移動させ、印刷媒体の他方の端部を検出する第2検出位置に移動させて印刷媒体の両端部を検出したあと、印刷ヘッドを初期位置まで移動させる端部検出処理と、印刷ヘッドを初期位置から第2検出位置近傍に配置された検査領域まで移動して印刷記録液の吐出検査を行ったあと、印刷ヘッドを初期位置まで移動させる吐出検査とにおける印刷ヘッドの重複した移動に要する時間を省略可能であるため、印刷記録液の吐出検査と端部検出処理との処理全体で要する時間を短縮することができる。
本発明の画像形成装置において、前記画像形成関連処理手段は、所定のフラッシング領域にて前記印刷ヘッドの各ノズルから前記印刷記録液を強制的に吐出させるフラッシング処理を行うフラッシング処理手段としてもよい。こうすれば、フラッシング領域にて印刷ヘッドの各ノズルから印刷記録液を強制的に吐出させるフラッシング処理の時間を利用して印刷記録液の吐出検査を効率よく実行するため、印刷記録液の吐出検査とフラッシング処理との処理全体で要する時間を短縮することができる。ここで、「フラッシング領域」は、前記所定の検査領域と共通の領域としてもよいし別の領域としてもよい。このとき、本発明の画像形成装置は、前記印刷ヘッドを前記印刷媒体の搬送方向と略直交する主走査方向に移動可能な印刷ヘッド移動手段、を備え、前記フラッシング処理手段は、前記印刷媒体を挟んで所定の初期位置とは反対側にある前記検査領域の近傍に設けられた前記フラッシング領域にて前記フラッシング処理を行い、前記制御手段は、前記印刷ヘッド移動手段に前記印刷ヘッドを前記初期位置から前記フラッシング領域まで移動させ前記フラッシング処理手段にフラッシング処理を行わせ、次いで前記印刷ヘッド移動手段に前記印刷ヘッドを前記検査領域まで移動させ前記印刷ヘッド検査手段に前記吐出検査を行わせ、その後前記印刷ヘッド移動手段に前記印刷ヘッドを前記所定位置に移動させるか、又は、前記印刷ヘッド移動手段に前記印刷ヘッドを前記初期位置から前記検査領域まで移動させ前記印刷ヘッド検査手段に前記吐出検査を行わせ、次いで、前記印刷ヘッド移動手段に前記印刷ヘッドを前記フラッシング領域まで移動させ前記フラッシング処理手段に前記フラッシング処理を行わせ、その後前記印刷ヘッド移動手段に前記印刷ヘッドを前記初期位置まで移動させてもよい。こうすれば、印刷ヘッドを印刷媒体を挟んで所定の初期位置とは反対側に設けられたフラッシング領域に移動しノズルから強制的に印刷記録液を吐出させたあと印刷ヘッドを初期位置まで移動させるフラッシング処理と、印刷ヘッドを初期位置からフラッシング領域側に配置された検査領域まで移動して印刷記録液の吐出検査を行ったあと印刷ヘッドを初期位置まで移動させる吐出検査とにおける印刷ヘッドの重複した移動に要する時間を省略可能であるため、印刷記録液の吐出検査とフラッシング処理との処理全体で要する時間を短縮することができる。
本発明の画像形成装置において、前記制御手段は、1ページ目の前記印刷媒体へ印刷するときには、ユーザからの印刷指示を受信する受信処理、印刷指示されたデータを印刷データに変換するデータ変換処理、前記印刷ヘッドが前記印刷記録液を吐出する位置へ前記印刷媒体を供給する供給処理及び前記印刷ヘッドが前記印刷記録液を吐出する位置へ供給された前記印刷媒体の端部を検出する端部検出処理のうちいずれかの処理と並行又は一部重複して前記吐出検査を行うよう前記印刷ヘッド検査手段を制御し、2ページ目以降の印刷媒体へ印刷するときには、印刷が終了した前記印刷媒体を排出する印刷媒体排出処理と並行又は一部重複して前記吐出検査を行うよう前記印刷ヘッド検査手段と前記画像形成関連処理手段とを制御してもよい。こうすれば、1ページ目の印刷媒体への印刷では、受信処理、データ変換処理、供給処理及び端部検出処理など、1ページ目の印刷で主に生じる時間を利用し、以降の印刷媒体の印刷では、排紙処理という2ページ目以降の印刷で主に生じる時間を利用するため、複数印刷において1ページ目の印刷とそれ以降の印刷とでそれぞれに適した処理時間を利用して効率よく印刷記録液の吐出検査と印刷処理とを行うことができる。ここで、「受信処理、データ変換処理、供給処理及び端部検出処理のうちいずれかの処理」とは、これらすべての処理を実行可能に構成する必要はなく、受信処理、データ変換処理、供給処理及び端部検出処理のうちいずれか1つを少なくとも実行可能であればよい趣旨である。
本発明の画像形成装置において、前記印刷ヘッド検査手段は、前記印刷記録液が前記ノズルから吐出して前記検査領域に至るまでの間に生じる静電誘導に起因する電気的変化に基づいて実際に前記印刷記録液が吐出したか否かの吐出検査を行うものとしてもよい。こうすれば、印刷記録液を吐出して静電誘導によって惹起された電気的変化に基づいて印刷記録液の吐出検査を行うものについて、効率よく実行して印刷記録液の吐出検査と所定の画像形成処理との処理全体で要する処理時間を短縮することができる。また、前記印刷ヘッド検査手段は、前記印刷ヘッドと前記検査領域との間に電位差を発生させ、前記印刷ヘッドから前記検査領域へ前記印刷記録液を吐出したときの前記印刷ヘッド又は前記検査領域で生じる電気的変化に基づいて実際に前記印刷記録液が吐出したか否かの吐出検査を行うものとしてもよい。あるいは、前記印刷ヘッド検査手段は、前記印刷記録液が前記ノズルから吐出して前記検査領域に至るまでの間に該印刷記録液の吐出方向と交差する方向の光線を該印刷記録液が遮るか否かに基づいて実際に前記印刷記録液が吐出したか否かの吐出検査を行うものとしてもよい。こうすれば、吐出した印刷記録液により光線が遮られるか否かに基づいて印刷記録液の吐出検査を行うものについて、効率よく実行して印刷記録液の吐出検査と所定の画像形成処理との処理全体で要する処理時間を短縮することができる。
本発明の印刷ヘッド検査方法は、
印刷記録液を吐出する複数のノズルを備えた印刷ヘッドを利用して印刷媒体に印刷記録液を吐出して印刷を行う画像形成装置の印刷ヘッド検査方法であって、
印刷を行うにあたって必要となる所定の画像形成関連処理と並行又は一部重複して、前記印刷ヘッドの複数のノズルの各々について前記ノズルから所定の検査領域へ前記印刷記録液を吐出するよう前記印刷ヘッドを駆動したときに実際に前記印刷記録液が吐出したか否かの吐出検査を行うステップ、
を含むものである。
この印刷ヘッド検査方法では、印刷を行うにあたって必要となる所定の画像形成関連処理と並行又は一部重複して、印刷ヘッドの複数のノズルの各々について実際に印刷記録液が吐出するか否かの吐出検査を行う。このように、所定の画像形成処理を行う時間と印刷記録液の吐出検査を行う時間とを重複させて画像形成処理と吐出検査とを行う。したがって、効率よく実行することにより印刷記録液の吐出検査と画像形成処理との処理全体で要する時間を短縮することができる。なお、この印刷ヘッド検査方法において、上述した画像形成装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した画像形成装置の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
本発明のプログラムは、上述した印刷ヘッド検査方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実現させるためのものである。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを1つのコンピュータに実行させるか又は複数のコンピュータに各ステップを分担して実行させれば、上述した印刷ヘッド検査方法の各ステップが実行されるため、該方法と同様の作用効果が得られる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態である印刷ヘッド検査装置50を含むインクジェットプリンタ20の構成の概略を示す構成図であり、図2は、印刷ヘッド24の説明図であり、図3は、紙送り機構31の説明図であり、図4は、印刷ヘッド検査装置50の構成の概略を示す構成図である。
本実施形態のインクジェットプリンタ20は、図1に示すように、印刷ヘッド24やキャリッジ22などにより構成されるプリンタ機構21と、駆動モータ33により駆動される紙送りローラ35を含む紙送り機構31と、プラテン44の右端近傍に形成されたキャップ装置40と、プラテン44上のフラッシング領域42の隣りに形成され印刷ヘッド24からインク滴が正常に吐出するか否かを検査する印刷ヘッド検査装置50と、インクジェットプリンタ20全体をコントロールするコントローラ70とを備えている。なお、本発明の中核をなす構成は印刷ヘッド検査装置50と印刷ヘッド24であるが、その他の構成についても順次説明する。
プリンタ機構21は、キャリッジベルト32とキャリッジモータ34とによりガイド28に沿って左右に往復動するキャリッジ22と、このキャリッジ22に搭載されイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色のインクを個別に収容したインクカートリッジ26と、各インクカートリッジ26から供給された各インクに圧力をかける印刷ヘッド24と、この印刷ヘッド24で加圧されたインク滴を記録紙Sに吐出する出射孔としてのノズル23と、印刷中の記録紙Sを支持する支持部材としてのプラテン44とを備えている。キャリッジ22の近傍には、キャリッジ22の位置を検出するリニア式エンコーダ25が配置されており、このリニア式エンコーダ25を用いてキャリッジ22のポジションが管理可能となっている。インクカートリッジ26は、図示しないが、溶媒としての水に着色剤としての染料又は顔料を含有したシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)などの印刷用に用いる印刷形成体としてのインクを各々収納する容器として構成されており、キャリッジ22に着脱可能に装着されている。また、プラテン44の左端近傍には、フラッシング領域42が形成されている。このフラッシング領域42は、ノズル23の先端でインクが乾燥して固化するのを防止するために定期的又は所定のタイミングで印刷データとは無関係にインク滴を吐出させる、いわゆるフラッシング動作を行うときに利用される。
ここで、プリンタ機構21の多くの構成要素(キャリッジ22など)については周知であるためその詳細な説明を省略し、以下に本発明と関連性の高い印刷ヘッド24について説明する。印刷ヘッド24には、図2に示すように、シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)及びブラック(K)の各色のインクを吐出する複数のノズル23を配列したノズル列43が設けられている。なお、ここでは、すべてのノズルをノズル23と総称し、すべてのノズル列をノズル列43と総称し、シアンのノズル及びノズル列をノズル23C及びノズル列43C、マゼンタのノズル及びノズル列をノズル23M及びノズル列43M、イエローのノズル及びノズル列をノズル23Y及びノズル列43Y、ブラックのノズル及びノズル列をノズル23K及びノズル列43Kと称する。以下ノズル23Kを用いて説明する。この印刷ヘッド24では、180個のノズル23Kが記録紙Sの搬送方向に沿って配列してノズル列43Kを構成している。ノズル23Kには、インク滴を吐出するための駆動素子として圧電素子48が設けられており、この圧電素子48に電圧をかけることによりこの圧電素子48を変形させてインクを加圧しノズル23Kから吐出する。
この印刷ヘッド24は、各ノズル23Kをそれぞれ駆動する複数の圧電素子48に対応して設けられた複数のマスク回路47を備えている。マスク回路47には、コントローラ70で生成された原信号ODRVや印刷信号PRTnが入力される。なお、印刷信号PRTnの末尾のnはノズル列に含まれるノズルを特定するための番号であり、本実施形態ではノズル列は180個のノズルからなるため、nは1から180のいずれかの整数値となる。この原信号ODRVは、一画素分の区間内(キャリッジ22が一画素の間隔を横切る時間内)において、図2下部に示すように、第1パルスP1と第2パルスP2と第3パルスP3との3つの駆動波形からなっている。この3つの駆動波形を繰り返し単位とする原信号ODRVを、本実施形態では1セグメントと称する。マスク回路47は、原信号ODRVや印刷信号PRTnが入力されると、これらの信号に基づいて第1パルスP1と第2パルスP2と第3パルスP3とのうち必要なパルスを駆動信号DRVn(nの意味するところは印刷信号PRTnのnと同じ)としてノズル23Kの圧電素子48に向けて出力する。具体的には、マスク回路47から圧電素子48に第1パルスP1のみが出力されると、ノズル23Kから1ショットのインク滴が吐出され、記録紙Sには小さいサイズのドット(小ドット)が形成される。また、第1パルスP1と第2パルスP2とが圧電素子48に出力されると、ノズル23Kから2ショットのインク滴が吐出され、記録紙Sには中サイズのドット(中ドット)が形成される。また、第1パルスP1と第2パルスP2と第3パルスP3とが圧電素子48に出力されると、ノズル23Kから3ショットのインク滴が吐出され、記録紙Sには大きいサイズのドット(大ドット)が形成される。このように、インクジェットプリンタ20では、一画素区間において吐出するインク量を調整することにより3種類のサイズのドットを形成することが可能である。なお、他の色のノズル23C,23M,23Yやノズル列43C,43M,43Yについても上記ノズル23Kやノズル列43Kと同様である。また、印刷ヘッド24は、ここでは圧電素子48を変形させてインクを加圧する方式を採用しているが、発熱抵抗体(例えばヒータなど)に電圧をかけインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用してもよい。
紙送り機構31は、図3に示すように、給紙トレイ14に載置された記録紙Sを挿入する記録紙挿入口18と、給紙トレイ14に載置された記録紙Sを印刷ヘッド24に供給する給紙ローラ36と、印刷ヘッド24へ記録紙Sやロール紙を搬送する紙送りローラ35と、印刷後の記録紙Sを排紙する排紙ローラ37とを備えている。給紙ローラ36、紙送りローラ35及び排紙ローラ37は、図示しないギヤ機構を介して駆動モータ33(図1参照)により駆動される。なお、給紙ローラ36の回転駆動力と図示しない分離パッドの摩擦抵抗とによって、複数の記録紙Sが一度に給紙されることを防いでいる。
印刷ヘッド検査装置50は、本発明の中核をなすものであり、図4に示すように、印刷ヘッド24のノズル23から飛翔されたインク滴が着弾可能な検査ボックス51と、検査ボックス51内に設けられた検査領域52と、検査領域52と印刷ヘッド24との間に電圧を印加する電圧印加回路53と、検査領域52の電圧を検出する電圧検出回路54とを備えている。検査ボックス51は、プラテン44の印刷可能領域から左側に外れた位置に設けられ、略直方体で上部が開口した筐体である。検査領域52は、検査ボックス51の中に設けられ、インク滴が直接着弾する上側インク吸収体55と、この上側インク吸収体55に着弾したあと下方に透過してきたインク滴を吸収する下側インク吸収体56と、上側インク吸収体55と下側インク吸収体56との間に配置されたメッシュ状の電極部材57とにより構成されている。上側インク吸収体55は、電極部材57と同電位となるように導電性を有するスポンジによって作製されている。このスポンジは、着弾したインク滴が速やかに下方に移動可能な透過性の高いものであり、ここではエステル系ウレタンスポンジ(商品名:エバーライトSK−E,ブリジストン(株)製)が用いられている。検査領域52は、上側インク吸収体55の表面に相当する。なお、上側インク吸収体55は、導電性を有しない材料で形成し液体に濡れることにより導電性を持つようにしてもよい。下側インク吸収体56は、上側インク吸収体55に比べてインクの保持力が高いものであり、フェルトなどの不織布によって作製されており、ここでは不織布(商品名:キノクロス、王子キノクロス(株)製)が用いられている。電極部材57は、ステンレス(例えばSUS)製の金属からなる格子状のメッシュとして形成されている。このため、上側インク吸収体55に一旦吸収されたインクは格子状の電極部材57の隙間を通って下側インク吸収体56に吸収・保持される。
電圧印加回路53は、電極部材57が正極、印刷ヘッド24が負極となるように直流電源(例えば400V)と抵抗素子(例えば1MΩ)とを介して両者を電気的に接続している。ここで、電極部材57は、導電性を有する上側インク吸収体55と接触しているため、上側インク吸収体55の表面すなわち検査領域52も電極部材57と同電位となる。この電圧印加回路53は、回路の開閉を行うスイッチSWを有しており、このスイッチSWは後述するヘッド検査ルーチンの実行時にオンにされるが、その他の場合にはオフにされる。電圧検出回路54は、検査領域52の電圧と同視される電極部材57の電圧を検出するように接続され、電極部材57の電圧信号を積分して出力する積分回路54aと、この積分回路54aから出力された信号を反転増幅して出力する反転増幅回路54bと、この反転増幅回路54bから出力された信号をA/D変換してコントローラへ出力するA/D変換回路54cとを備えている。積分回路54aは、1つのインク滴の飛翔・着弾による電圧変化が小さいことから、同一のノズル23から吐出された複数のインク滴の飛翔・着弾による電圧変化を積分することにより大きな電圧変化として出力するものである。反転増幅回路54bは、電圧変化の正負を反転させると共に回路構成によって決まる所定の増幅率で積分回路から出力された信号を増幅して出力するものである。A/D変換回路54cは、反転増幅回路54bから出力されたアナログ信号をディジタル信号に変換してコントローラ70に出力するものである。
キャップ装置40は、図1に示すように、印刷休止中などにノズル23が乾燥するのを防止するためにノズル23を封止するときに利用されるものである。このキャップ装置40は、印刷ヘッド24がキャリッジ22と共に右端(ホームポジションという)まで移動したときに該印刷ヘッド24のノズル形成面を覆うように作動される。また、キャップ装置40には、図示しない吸引ポンプが接続されている。そして、例えば印刷ヘッド検査装置50でノズルのインク詰まりが検出されたときなど、必要に応じて、キャップ装置40で封止された印刷ヘッド24のノズル形成面に吸引ポンプの負圧を作用させてノズル23から詰まったインクを吸引排出させる。なお、吸引排出された廃インクは、図示しない廃液タンクに溜められる。
コントローラ70は、図1に示すように、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種処理プログラムを記憶したROM73と、一時的にデータを記憶したりデータを保存したりするRAM74と、外部機器との情報のやり取りを行うインタフェース(I/F)79と、図示しない入出力ポートとを備えている。なお、ROM73には、後述する印刷処理ルーチンやヘッド検査ルーチンなどの各処理プログラムが記憶されている。RAM74には、印刷バッファ領域が設けられており、この印刷バッファにユーザPC10からインタフェース(I/F)79を介して送られてきた印刷データが記憶される。このコントローラ70には、印刷ヘッド検査装置50の電圧検出回路54から出力された電圧信号やリニア式エンコーダ25からのポジション信号などが入力ポートを介して入力される。また、コントローラ70からは、印刷ヘッド24への駆動信号やキャップ装置40への信号などが出力ポートを介して出力される。
次に、こうして構成された本実施形態のインクジェットプリンタ20の動作について説明する。まず、印刷処理ルーチンの動作について説明する。図5は、コントローラ70のCPU72により実行される印刷処理ルーチンのフローチャートである。このルーチンは、ROM73に記憶され、インクジェットプリンタ20の電源がオンされたあと所定のタイミングごとに(例えば数msecごとに)CPU72により実行される。このルーチンが開始されると、CPU72は、まず、印刷待ち状態の印刷データが存在するか否かを判定する(ステップS100)。ここでは、ユーザPC10から受信した印刷データは、RAM74に形成された印刷バッファ領域に格納されて印刷待ち状態の印刷データとなる。なお、ユーザPC10は、ユーザから印刷指示された画像データをラスタデータ(印刷データ)にビットマップ展開し、この展開したラスタデータをインクジェットプリンタ20に送信するものとした。
ステップS100で印刷待ち状態の印刷データが存在しないときには、CPU72は、そのままこのルーチンを終了する。一方、ステップS100で、印刷待ち状態の印刷データが存在したときには、ヘッド検査実行フラグFを値1にセットすると共に給紙処理を開始する(ステップS110)。ここで、ヘッド検査実行フラグFは、印刷ヘッド24のノズル23から正常にインクが吐出されているか否かを検査するヘッド検査ルーチンを開始させるフラグであり、初期値が値0に設定されている。また、給紙処理は、駆動モータ33の駆動により給紙ローラ36(図3参照)及び紙送りローラ35を回転駆動させ給紙トレイ14に載置された記録紙Sを搬送しプラテン44上の所定の給紙位置に供給する処理である。本実施形態では、この給紙処理と並行してヘッド検査ルーチンを実行する。
ここで、ヘッド検査ルーチンについて説明する。このルーチンは、図6に示すように、印刷ヘッド24に配置されたすべてのノズル23の詰まりの有無の検査・回復を行う処理であり、マルチタスク的に印刷処理ルーチンの給紙処理と並行して実行される。図6は、ヘッド検査ルーチンのフローチャートである。このルーチンは、ROM73に記憶され、インクジェットプリンタ20の電源がオンされたあと所定のタイミングごとに(例えば数msecごとに)CPU72により実行される。このルーチンが開始されると、CPU72は、まず、ヘッド検査実行フラグFが値1にセットされているか否かを判定し(ステップS300)、ヘッド検査実行フラグFが値1にセットされていないときには、そのままこのルーチンを終了する。
一方、ステップS300でヘッド検査実行フラグFが値1にセットされているときには、電圧印加回路53のスイッチSWをオンすると共に今回の検査位置、つまりノズル23からインクを吐出する検査領域52の位置を取得する(ステップS305)。ここでは、検査でのインクの吐出により検査領域52の表面にインクに含まれる固形物が堆積することがあるため、検査ごとに検査位置を変更するように設定されている。図7は、印刷ヘッド検査処理における検査位置の説明図である。図7では複数の検査位置p1,p2,p3,p4が設定され、1回の検査においては、検査位置の違いによる誘電電圧の検出値のばらつきが生じないように、各ノズル列43で同じ検査位置にインクを吐出するよう設定されている。また、ある検査位置だけにインクの固形分が堆積し過ぎないように、次回の検査位置は今回の検査位置とは別の位置にインクを吐出するようになっている。
続いて、キャリッジモータ34を駆動して、印刷ヘッド24のノズル列43のうち検査対象となるノズル列43が今回の検査位置に対向するようにキャリッジ22を移動し(ステップS310)、検査対象となるノズル列43のうち1つのノズル23のマスク回路47及び圧電素子48(図2参照)を介してそのノズル23から帯電したインク滴を吐出させる(ステップS320)。そして、負に帯電したインク滴がノズル23から飛翔して検査領域52に着弾するまでに惹起される静電誘導によって誘導電圧が発生し、その誘導電圧により検査領域52の電圧が変化する。
ここで、帯電したインク滴が印刷ヘッド24のノズル23から飛翔して検査領域52の上側インク吸収体55に至る場合の電極部材57における電圧の推移について図8に基づいて説明する。図8は静電誘導によって誘導電圧が生じる原理の説明図である。この検査領域52での電圧の変化の原因は、以下の説明内容によるものと推察される。図8(a)に示すように、印刷ヘッド24でノズル23から飛翔する前のインク滴は電圧印加回路53によって負に帯電している。このため、図8(b)に示すように、この負に帯電したインク滴がノズル23から飛翔して上側インク吸収体55へ近づくにつれ、静電誘導によって上側インク吸収体55の表面には正電荷が増加する。この結果、印刷ヘッド24と電極部材57との間の電圧は、静電誘導によって生じる誘導電圧により当初の電圧値よりも高くなる。その後、図8(c)に示すように、負に帯電したインク滴が上側インク吸収体55に達すると、インク滴の負電荷により上側インク吸収体55の正電荷が中和される。この結果、印刷ヘッド24と電極部材57との間の電圧は当初の電圧値を下回る。その後、印刷ヘッド24と電極部材57との間の電圧は当初の電圧値に戻る。このときの出力信号の振幅は、印刷ヘッド24から上側インク吸収体55(検査領域52)までの距離に依存するほか、飛翔するインク滴の有無や数、その大きさにも依存する。このため、ノズル23が詰まってインク滴が飛翔しなかったりインク滴が所定の大きさより小さかったりしたときには、出力信号の振幅が通常時に比べて小さくなるため、出力信号の振幅に基づいてノズル23の詰まりの有無を判定することができる。本実施形態では、インク滴が所定の大きさであっても1ショット分のインク滴による出力信号の振幅が極めて小さいことから、インク吐出数は、24ショットに設定されている。この吐出数では、駆動波形を表す1セグメントの第1〜第3パルスP1,P2,P3のすべてを出力する操作を8回行うことにより24ショット分のインク滴を吐出する。これにより、出力信号は24ショット分のインク滴による積分値となるため、電圧検出回路54からは十分大きな出力波形が得られる。なお、電圧検出回路54から出力される信号は、反転増幅回路54bを経由することから振幅の向きが逆転する(図8参照)。
さて、ステップS320で検査対象となるノズル列43のうちの1つのノズル23のマスク回路47や圧電素子48を介してそのノズル23から帯電したインク滴を吐出させたあと、電圧検出回路54から出力された電圧の極大値が閾値Vthr以上か否かを判定する(ステップS330)。この閾値Vthrは、インクが正常に吐出されたときに電圧の極大値が超えることができるように経験的に定められた値である。ステップS330で出力信号の振幅が閾値Vthr未満だったときには、今回のノズル23に詰まりなどの異常が生じているとみなし、そのノズル23を特定する情報(例えばどのノズル列の何番目のノズルかを示す情報)をRAM74の所定領域に記憶する(ステップS340)。
このステップS340のあと又はステップS330で出力信号の振幅が閾値Vthr以上のとき(つまり今回のノズル23が正常だったとき)、現在検査中のノズル列43に含まれるすべてのノズル23について検査を行ったか否かを判定し(ステップS350)、現在検査中のノズル列に未検査のノズル23があるときには、検査対象となるノズル23を未検査のものに更新し(ステップS360)、その後再びステップS320〜S360の処理を行う。一方、ステップS350で現在検査中のノズル列に含まれるすべてのノズル23について検査を行ったときには、印刷ヘッド24に含まれるすべてのノズル列43について検査を行ったか否かを判定し(ステップS370)、未検査のノズル列43が存在するときには、検査対象となるノズル列43を未検査のノズル列43に更新し(ステップS380)、その後再びステップS310〜S380の処理を行う。一方、ステップS370で印刷ヘッド24に含まれるすべてのノズル列43について検査を行ったときには、CPU72は、電圧印加回路53のスイッチSWをオフし(ステップS390)、印刷ヘッド24に配列された全ノズル23のうち異常が発生しているノズル23があるか否かをRAM74の所定領域に記憶された内容に基づいて判定する(ステップS400)。
ステップS400で異常が発生しているノズル23があるときには、詰まりが原因となっていることを考慮して印刷ヘッド24のクリーニングを行うが、その前にクリーニングを行った回数Nが所定回数Nref(例えば3回)未満か否かを判定する(ステップS410)。そして、クリーニングを行った回数Nが所定回数Nref未満のときには、印刷ヘッド24のクリーニングを実行する(ステップS420)。具体的には、キャリッジモータ34を駆動して印刷ヘッド24がキャップ装置40と対向するホームポジションに来るまでキャリッジ22を移動させ、キャップ装置40を作動してキャップ装置40が印刷ヘッド24のノズル形成面を覆うようにしたあと、ノズル形成面に図示しない吸引ポンプの負圧を作用させてノズル23から詰まったインクを吸引排出させる。このクリーニングを実行したあと、ノズル23の異常が解消されたか否かを調べるため再びステップS300に戻る。なお、このステップS300では、異常が発生していたノズル23のみを再検査してもよいが、何らかの原因でクリーニング時に正常だったノズル23に詰まりが発生することも考えられることから、本実施形態では印刷ヘッド24のすべてのノズル23について再検査を行うものとした。一方、ステップS410でクリーニングを行った回数Nが所定回数Nref以上だったときには、クリーニングを行ったとしても異常が発生したノズル23は正常化しないとみなし、印刷不能である旨の情報をRAM74に記憶する(ステップS430)。一方、ステップS400で異常が発生しているノズル23がないときには、印刷可能である旨の情報をRAM74に記憶する(ステップS440)。そして、ステップS440のあと、または、ステップS430で印刷不能である旨の情報を記憶したあと、ヘッド検査実行フラグFを値0にセットし(ステップS450)、このヘッド検査ルーチンを終了する。
さて、印刷処理ルーチンの説明に戻る。ステップS110でヘッド検査実行フラグFを値1にセットすると共に給紙処理を開始したあと、CPU72は、給紙処理が終了したか否かを判定する(ステップS120)。この給紙処理が終了したか否かの判定は、プラテン44上の所定の給紙位置に配置され記録紙Sが所定位置に配置されると信号を出力する図示しない紙検知センサの出力値に基づいて行う。ステップS120で給紙処理が終了していないと判定されたときには、CPU72は、そのまま待機し、ステップS120で給紙処理が終了したと判定されたときには、ヘッド検査実行フラグFが値0であるか否か、を判定する(ステップS130)。ヘッド検査実行フラグFが値0でないと判定されたときには、そのまま待機し、ヘッド検査実行フラグFが値0であると判定されたときには、印刷処理ルーチンと並行して実行されていたヘッド検査ルーチンが終了したものとみなし、印刷ヘッド24が印刷可能な状態であるか否かを、ヘッド検査ルーチンのステップS430,S440でRAM74に記憶した情報に基づいて判定する(ステップS140)。印刷ヘッド24が印刷可能な状態でないとき、つまり、ノズル23の詰まりが解消しなかったときには、図示しない操作パネルにエラーメッセージを表示し(ステップS150)、この印刷処理ルーチンを終了する。一方、ステップS140で印刷ヘッド24が印刷可能な状態であるときには、CPU72は、キャリッジモータ34の駆動によりキャリッジ22をインク吐出位置へ移動させると共にラスタデータに基づいて印刷ヘッド24からインクを吐出させ印刷を実行する(ステップS160)。ここでインク吐出位置は、初期状態が記録紙Sの右端部近傍(ホームポジション側)の位置であり、印刷処理の進行と共に図1において左方向に移動した位置になるよう設定されている。なお、CPU72は、リニア式エンコーダ25の値に基づいてキャリッジ22をインク吐出位置に移動させる。
続いて、CPU72は、現在のパスが終了したか否かを判定する(ステップS170)。ここで、「パス」とは、印刷ヘッド24が図1でのプラテン44上にある記録紙Sの一端から他端まで1回移動することをいう。ステップS170で現在のパスが終了していないと判定されたときには、CPU72は、ステップS160の処理を実行し、ステップS170で現在のパスが終了したと判定されたときには、印刷すべき次パスのデータがあるか否かを判定する(ステップS180)。印刷すべき次パスのデータがあると判定されたときには、CPU72は、紙送りローラ35を回転駆動し記録紙Sを所定量だけ搬送する搬送処理を実行し(ステップS190)、上述のステップS160〜S180の処理を行う。一方、ステップS180で印刷すべき次パスのデータがないと判定されたときには、CPU72は、印刷すべき次のページがあるか否かを判定し(ステップS200)、印刷すべき次のページがないと判定されたときには、CPU72は、記録紙Sを排紙する排紙処理を実行し(ステップS240)。この印刷処理ルーチンを終了する。この排紙処理は、紙送りローラ35及び排紙ローラ37を回転駆動し、記録紙Sを図示しない排紙トレイに排出する処理である。
一方、ステップS200で印刷すべき次のページがあると判定されたときには、ヘッド検査実行フラグFを値1にセットすると共に上述の排紙処理を実行する(ステップS210)。ここで、ステップS210でヘッド検査実行フラグFが値1にセットされると、上述したヘッド検査ルーチンと上述した排紙処理とがマルチタスク的に並行して実行される。ステップS210のあと、CPU72は、排紙処理が終了したか否かを判定する(ステップS220)。排紙処理が終了したか否かの判定は、プラテン44上の所定の排紙検出位置に配置され、記録紙Sが所定位置から排出されると信号の出力が停止する図示しない紙検知センサの出力値に基づいて行う。ステップS220で排紙処理が終了していないときには、CPU72は、そのまま待機し、ステップS220で排紙処理が終了したときには、上述した給紙処理を開始し(ステップS230)、ステップS200で印刷すべき次のページがないと判定されるまで、上述したステップS120〜S230の処理を行う。即ち、給紙処理が終了したか否かを判定し(ステップS120)、給紙処理が終了したときには排紙処理と共に開始されたヘッド検査ルーチンが終了したか否かをヘッド検査実行フラグFの値に基づいて判定し(ステップS130)、ヘッド検査実行フラグFが値0であるときには印刷ヘッド24が印刷可能であるか否かを判定し(ステップS140)、印刷ヘッド24が印刷可能でないときにはエラー表示し(ステップS150)、このルーチンを終了する。一方、印刷ヘッド24が印刷可能であるときには、キャリッジ22をインク吐出位置に移動すると共にインクをノズル23から吐出させ(ステップS160)、記録紙Sを搬送すると共に現在のページの印刷が終了するまでこの処理を繰り返す(ステップS160〜190)。そして、印刷すべき次のページがあるときには、ヘッド検査ルーチンを開始するべくヘッド検査実行フラグFを値1にセットすると共に排紙処理を開始し(ステップS210)、排紙処理が終了したときには給紙処理を開始する(ステップS230)。つまり、最初の1ページ目の記録紙Sへの印刷では、1ページ目の記録紙Sの給紙処理と並行してヘッド検査ルーチンを実行し、2ページ目以降の記録紙Sへの印刷では、現ページの給紙処理の前の処理である、前ページの排紙処理と並行してヘッド検査ルーチンを実行するのである。このため、2ページ目以降の印刷では、記録紙Sの排紙処理と並行すると共に記録紙Sの給紙処理と一部重複してインクの吐出検査を実行可能である。そして、ステップS200で印刷すべき次ページがないと判定されたときには、CPU72は、排紙処理を実行し(ステップS240)、このルーチンを終了する。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の印刷ヘッド検査装置50、マスク回路47及び圧電素子48が本発明の印刷ヘッド検査手段に相当し、キャリッジベルト32及びキャリッジモータ34が印刷ヘッド移動手段に相当し、CPU72が制御手段に相当し、給紙ローラ36及び紙送りローラ35が供給処理手段(画像形成関連処理手段)に相当し、紙送りローラ35及び排紙ローラ37が排出処理手段(画像形成関連処理手段)に相当する。また、本実施形態の検査領域52が本発明の所定の検査領域に相当し、インクが印刷記録液に相当し、記録紙Sが印刷媒体に相当し、給紙処理及び排紙処理が所定の画像形成関連処理に相当する。なお、本実施形態では、インクジェットプリンタ20の動作を説明することにより本発明の印刷ヘッド検査方法の一例も明らかにしている。
以上詳述した本実施形態のインクジェットプリンタ20によれば、印刷を行うにあたって必要となる所定の画像形成関連処理(記録紙Sの供給処理及び記録紙Sの排出処理)と並行又は一部重複して、印刷ヘッド24の複数のノズル23の各々についてインクが正常に吐出するか否かの吐出検査を行うようキャリッジモータ34や圧電素子48などと印刷ヘッド検査装置50とを制御する。このように、記録紙Sの供給処理及び記録紙Sの排紙処理を行う時間とインクの吐出検査を行う時間とを重複させて行う。したがって、効率よく実行することによりインクの吐出検査と記録紙Sの供給処理及び記録紙Sの排出処理との処理全体で要する時間を短縮することができる。
また、記録紙Sの供給処理及び記録紙Sの排出処理は、ノズル23からのインクの吐出に関係しない処理であるため、これらの処理の実行中に印刷ヘッド24のノズル23からインクを吐出可能であり、これらの処理とインクの吐出検査とを並行又は一部重複して実行しやすい。
更に、1ページ目の記録紙Sへの印刷では、記録紙Sの供給処理と並行してインクの吐出検査を行うようキャリッジモータ34や圧電素子48などと印刷ヘッド検査装置50とを制御し、2ページ目以降の記録紙Sへの印刷では、前ページの排紙処理と並行して吐出検査を行うようキャリッジモータ34や圧電素子48、印刷ヘッド検査装置50、排紙ローラ37などを制御するため、複数印刷において1ページ目の印刷とそれ以降の印刷とでそれぞれに適した処理時間を利用して効率よくインクの吐出検査と印刷処理とを行うことができる。また、2ページ目以降の印刷では、記録紙Sの排出処理と記録紙Sの給紙処理に要する時間が、印刷処理ルーチンと並行して行われるヘッド検査ルーチンの実行に利用可能であるため、2ページ目以降の印刷のインクの吐出検査と画像形成関連処理との処理全体で要する時間を短縮しやすい。更にまた、検査領域52で生じる静電誘導によって惹起された誘導電圧を電圧検出回路54によって検出し、該検出された誘導電圧に基づいて吐出検査を行うため、インクを吐出して得られた誘導電圧を検出してインクの吐出検査を行うものについて、効率よく実行してインクの吐出検査と所定の画像形成処理との処理全体で要する処理時間を短縮することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、1ページ目の印刷において記録紙Sの給紙処理と並行してインクの吐出検査を行うとしたが、1ページ目の印刷においてユーザからの印刷指示を受信する受信処理と並行又は一部重複してインクの吐出検査を行ってもよい。具体的には、ユーザPC10がユーザにより印刷指示されると、画像データをラスタデータに変換し該変換したデータをインクジェットプリンタ20へ送信する。ラスタデータの受信処理を開始すると、CPU72は、ヘッド検査ルーチンを実行させるべくヘッド検査実行フラグFを値1にセットし、該ラスタデータの受信処理を継続する。そして、ラスタデータの受信処理が終了し、ヘッド検査ルーチンが終了したあと、該ラスタデータに基づいて記録紙Sへの印刷を実行する。こうすれば、ユーザPC10から印刷データを受信する処理の時間を利用してインクの吐出検査を効率よく実行するため、インクの吐出検査とデータ変換処理との処理全体で要する時間を短縮することができる。
上述した実施形態では、1ページ目の印刷において記録紙Sの給紙処理と並行してインクの吐出検査(ヘッド検査ルーチン)を行うとしたが、1ページ目の印刷においてユーザにより印刷指示された画像データをラスタデータに展開するまでのデータ変換処理の少なくとも一部をCPU72が行うよう構成し、このデータ変換処理と並行又は一部重複してインクの吐出検査を行ってもよい。具体的には、例えば画像データから変換データ(例えばESC/Pなどのデータ)への変換をユーザPC10が実行し、該変換データからラスタデータへの展開をインクジェットプリンタ20のCPU72が実行するよう構成する。そして、CPU72は、変換データからラスタデータへのデータ変換処理を開始すると共にヘッド検査ルーチンを実行させるべくヘッド検査実行フラグFを値1にセットし、変換データからラスタデータへのデータ変換処理と並行又は一部重複してインクの吐出検査を行う。あるいは、ユーザにより印刷指示された画像データをユーザPC10がそのままインクジェットプリンタ20へ送信し、この送信された画像データをインクジェットプリンタ20が受信し、該受信した画像データをラスタデータへ変換するデータ変換処理をCPU72が実行するよう構成する。そして、CPU72は、受信した画像データからラスタデータへのデータ変換処理を開始すると共にヘッド検査ルーチンを実行させるべくヘッド検査実行フラグFを値1にセットし、画像データをラスタデータへ変換するデータ変換処理と並行又は一部重複してインクの吐出検査を行う。こうすれば、印刷指示された画像データから印刷データへ変換するまでの変換処理の時間のうち少なくとも一部の時間を利用してインクの吐出検査を効率よく実行するため、インクの吐出検査とデータ変換処理との処理全体で要する時間を短縮することができる。
上述した実施形態では、記録紙Sの給紙処理と並行してインクの吐出検査を行うとしたが、図9及び図10に示すように、給紙処理後、プラテン44上に給紙された記録紙Sの先端部や両端部(左端部及び右端部)を検出する端部検出処理を行うものとし、この端部検出処理と並行又は一部重複してインクの吐出検査を行ってもよい。図9は、印刷ヘッド24に設けられた紙検出センサ27の説明図であり、図10は、記録紙Sの端部検出処理の説明図である。具体的には、図9に示すように、発光部27aから光を照射し記録紙Sで反射した光を受光部27bで検出することにより記録紙Sの端部を検出する紙検出センサ27を印刷ヘッド24に配設する。そして、図10に示すように、印刷処理ルーチンのステップS110でプラテン44上に記録紙Sが給紙される際に、CPU72は、印刷ヘッド24をホームポジション(初期位置)から該ホームポジション近傍の第1検出位置まで移動させ該第1検出位置で紙検出センサ27により記録紙Sの先端部及び右端部を検出させる。次いで印刷ヘッド24を第1検出位置から印刷ヘッド検査装置50側にある第2検出位置まで移動させ紙検出センサ27に記録紙Sの左端部を検出させる。次いで、印刷ヘッド24を検査領域52まで移動させこの検査領域52でインクの吐出検査を行い、その後印刷ヘッド24をホームポジションまで移動させる。そして、端部検出処理により得られた記録紙Sの端部の位置を利用して、縁無し印刷における記録紙Sの端部からはみ出して吐出するインクを制限したり、得られた記録紙Sの幅よりもユーザPC10から受信したラスタデータの幅が大きいときには、記録紙Sからはみ出して吐出するインクを制限したりする。こうすれば、印刷ヘッド24を第1検出位置及び第2検出位置に移動させて記録紙Sの両端部を検出したあと印刷ヘッド24をホームポジションまで移動させる端部検出処理と、印刷ヘッド24をホームポジションから第2検出位置近傍に配置された検査領域52まで移動してインクの吐出検査を行ったあと印刷ヘッド24をホームポジションまで移動させる吐出検査とにおける印刷ヘッド24の重複した移動に要する時間を省略可能であるため、インクの吐出検査と端部検出処理との処理全体で要する時間を短縮することができる。なお、ここでは、記録紙Sの両端部を検出したあとインクの吐出検査を行うものとしたが、印刷ヘッド24を検査領域52に移動させインクの吐出検査を行ったあと、印刷ヘッド24を第2検出位置に移動させ記録紙Sの左端部を検出し、その後、印刷ヘッド24を第1検出位置に移動させ記録紙Sの右端部を検出してホームポジションに移動してもよい。あるいは、印刷ヘッド24を第1検出位置に移動させ記録紙Sの右端部を検出したあと検査領域52に移動させインクの吐出検査を行い、その後、印刷ヘッド24を第2検出位置に移動させ記録紙Sの左端部を検出してホームポジションに移動させてもよい。また、ここでは、紙検出センサ27を印刷ヘッド24に設け、移動しながら記録紙Sの端部を検出するとしたが、プラテン44上又はプラテン44に対向する位置に記録紙のサイズに対応するよう複数の紙検出センサ27を固定して設け、この紙検出センサ27によって印刷ヘッド24の移動を伴わずに記録紙Sの端部を検出するとしてもよい。また、ここでは、記録紙Sの先端部及び両端部を紙検出センサ27により検出するとしたが、記録紙Sの両端部のみを検出してもよいし、記録紙Sの先端部のみを検出してもよいし、記録紙Sの下端部を検出してもよい。
また、ここでは、端部検出処理において、記録紙Sの端部を検出する紙検出センサ27は、照射した光が記録紙Sで反射した反射光により記録紙Sの端部を検出するものとしたが、各サイズの記録紙の端部に対応する位置に設けられインク滴の到達により静電誘導の誘導電圧を検出する検出領域と、記録紙Sの端部とにインク滴を吐出したときに得られる電圧出力を用いて記録紙Sの端部を検出するものとしてもよい。つまり、記録紙Sの端部から外れた検出領域に印刷ヘッド24のノズル23からインク滴を吐出したときには誘導電圧が検出され、記録紙Sの端部にノズル23からインク滴を吐出したときには該インク滴が記録紙Sに遮られて検出領域に到達せず誘導電圧は検出されない。この誘導電圧の出力を利用して記録紙Sの端部を検出する。こうしても、効率よく実行してインクの吐出検査と画像形成処理との処理全体で要する時間を短縮することができる。
上述した実施形態では、記録紙Sの給紙処理と並行してインクの吐出検査を行うとしたが、印刷ヘッド検査装置50の近傍に設けられているフラッシング領域42へ印刷ヘッド24を移動させて行うフラッシング処理と、印刷ヘッド検査装置50によるインク吐出検査とを一部重複して行うようキャリッジモータ34や圧電素子48、印刷ヘッド検査装置50などを制御してもよい。例えば、予め定められたタイミングでフラッシング処理を実行するよう設定しておき、このタイミングになったときには、ホームポジションからフラッシング領域42近傍に設けられた印刷ヘッド検査装置50の検査領域52まで印刷ヘッド24を移動させインクの吐出検査を実行し、印刷ヘッド24をフラッシング領域42へ移動させフラッシング処理を実行したあと、ホームポジションに移動させる。こうすれば、印刷ヘッド24をフラッシング領域42に移動しノズル23から強制的にインクを吐出させたあと、印刷ヘッド24をホームポジションまで移動させるフラッシング処理と、印刷ヘッド24をフラッシング領域42の近傍に配置された検査領域52まで移動させインクの吐出検査を行ったあと、印刷ヘッド24をホームポジションまで移動させるインクの吐出検査とにおける印刷ヘッド24の重複した移動に要する時間を省略可能であるため、インクの吐出検査とフラッシング処理との処理全体で要する時間を短縮することができる。なお、このとき、インクの吐出検査の結果をフラッシング処理に反映させてもよい。例えば、インクの吐出検査でノズル23からインクが出にくいと判断されたときには、圧電素子48の駆動波形を大きく設定して強めのフラッシング処理を実行する。こうすれば、インクの吐出検査の結果をフラッシング処理に反映させてノズル23のインク詰まりを抑制することができる。なお、ここでは、インクの吐出検査をしたあとフラッシング処理を実行するとしたが、印刷ヘッド24を、フラッシング領域42へ移動させてフラッシング処理を実行したあと検査領域52へ移動してインクの吐出検査を実行し、その後印刷ヘッド24をホームポジションに移動させてもよい。こうしてもインクの吐出検査とフラッシング処理との処理全体で要する時間を短縮することはできる。また、検査領域52でのインクの吐出検査において強めにインクを吐出するなどしてインクの吐出検査をフラッシング処理の一部としてもよい。
上述した実施形態では、1ページ目の印刷において記録紙Sの給紙処理と並行してインクの吐出検査を行い、2ページ目以降の印刷において記録紙Sの排紙処理と並行してインクの吐出検査を行うとしたが、2ページ目以降の印刷においても、記録紙Sの給紙処理と並行してインクの吐出検査を行うとしてもよいし上述した端部検出処理などと並行又は一部重複してインクの吐出検査を行うとしてもよい。こうしても、効率よく実行してインクの吐出検査と画像形成関連処理との処理全体で要する時間を短縮することができる。
上述した実施形態では、検査領域52側に電圧検出回路54を接続し、検査領域52での電圧変化を検出するものとしたが、印刷ヘッド24側に電圧検出回路54を接続して、印刷ヘッド24での電圧変化を検出してもよい。こうしても、ノズル23からインクが吐出されたときには印刷ヘッド24で電圧が変化することが確認されており、印刷ヘッド24側でインクの吐出の有無を検出する印刷ヘッド検査装置において、効率よく実行してインクの吐出検査と画像形成関連処理との処理全体で要する時間を短縮することができる。
上述した実施形態では、電極部材57が正極、印刷ヘッド24が負極となり検査領域52側が所定の測定電位となるように電圧印加回路53が直流電源と抵抗素子とを介して両者を電気的に接続しているものとしたが、電極部材57が負極、印刷ヘッド24が正極となり印刷ヘッド24側が所定の測定電位となるように電圧印加回路53が直流電源と抵抗素子とを介して両者を電気的に接続しているものとしてもよい。こうしても、インクの吐出の有無に応じて電圧変化が生じるため、インクの吐出検査を実行することができる。
上述した実施形態では、上側インク吸収体55及び下側インク吸収体56を用いた検査領域52としたが、これらは必ずしも必須ではなく、少なくとも印刷ヘッド24との間に電位差を発生可能であり、インク滴の吐出により生じる電圧を検出可能な電極部材57を備え、インクが流出するのを防止可能な構成とすればよい。このとき、電極部材57に直接インク滴を着弾させる構成としてもよい。また、検査領域52にインク吸収材を用いる場合、インクの固形成分の透過性のよいものが好ましい。また、電極部材57により印刷ヘッド24との間に所定の電位差が生成されるため、上側インク吸収体55は、導電性を有しない材料で形成し液体に濡れることにより導電性を持つようにしてもよいし、インク吸収体自体が乾燥した状態で絶縁状態のまま検査を行ってもよい。
上述した実施形態では、印刷ヘッド検査装置50の検査領域52をプラテン44の印刷可能領域外のフラッシング領域42の近傍に配置するものとしたが、検査領域52をフラッシング領域42内部に配置するものとしてもよい。あるいは、検査領域52をキャップ装置40の内部に配置するものとしてもよい。これらの場合、印刷ヘッド検査装置50の検査領域52を配置する場所のインクを受ける領域に電極部材57を設ける。特にキャップ装置40の内部に検査領域52を設けた場合、印刷ヘッド24と検査領域52とを近接させることが可能であるため、検査精度の点で好ましいし、また印刷ヘッド24を移動させることなくホームポジションのままでヘッド検査処理及びクリーニング処理を実行可能であるため、インクの吐出検査と画像形成関連処理との処理全体で要する時間を一層短縮することができる。あるいは、検査領域52を、プラテン44のホームポジション側(例えばキャップ装置40内部など)と、記録紙Sを挟んでホームポジションとは反対側にあるフラッシング領域42側とに複数設けてもよい。こうすれば、印刷が終了して停止した印刷ヘッド24の近い側の検査領域でインクの吐出検査を実行可能であるため、インクの吐出検査と画像形成関連処理との処理全体で要する時間を一層短縮することができる。
上述した実施形態では、電圧印加回路53により帯電されたインク滴を吐出して検査領域52で静電誘導によって惹起された誘導電圧を検出することによりインクの吐出を検査する印刷ヘッド検査装置50としたが、図11に示すように、印刷ヘッド24のノズル23から吐出されたインク滴が通過するフラッシング領域42上の位置に発光部53Bと受光部54Bとを設け、印刷ヘッド24の移動と共にノズル23から吐出されたインク滴により発光部53Bから発光された光線が遮られたか否かを受光部54Bで検知することによりインクの吐出検査を行う印刷ヘッド検査装置50Bとしてもよい。なお、この場合は、フラッシング領域42と検査領域52とが一部共通の領域となる。こうすれば、光線を用いてインクの吐出検査を行うものについて、効率よく実行してインクの吐出検査と所定の画像形成処理との処理全体で要する処理時間を短縮することができる。このとき、フラッシング領域42で各ノズル23からインク滴を吐出させるフラッシング処理の実行と並行して、該ノズル23から吐出されたインク滴により発光部53Bから発光された光線が遮られたか否かを受光部54Bで検知するインクの吐出検査を行ってもよい。こうすれば、フラッシング処理の時間を利用してインクの吐出検査を効率よく実行するため、インクの吐出検査とフラッシング処理との処理全体で要する時間を短縮することができる。
上述した実施形態では、印刷ページの各々についてインクの吐出検査を実行するものとしたが、例えば印刷条件(ドラフト印刷や写真印刷など)に基づいてインクの吐出検査の頻度を変えてもよい。例えば、ドラフト印刷のときのインク吐出検査の頻度を低く設定し写真印刷の際のインク吐出検査の頻度を高く設定する。こうすれば、必要に応じてインク吐出検査を実行可能であるため、インクの吐出検査による印刷の遅延などを抑制することができる。
上述した実施形態では、印刷ヘッド24をキャリッジベルト32及びキャリッジモータ34により主走査方向に移動して印刷するものとしたが、印刷ヘッド24を主走査方向に移動しないものに適用してもよい。具体的には、記録紙Sの搬送方向に直交する主走査方向に、記録紙Sの幅と同等又はそれ以上の長さで配列した各色のノズル列を設けた印刷ヘッド(いわゆるラインインクジェットヘッド、例えば特開2002−200779号公報など参照)により記録紙Sへインクを吐出するものに適用してもよい。こうしても、効率よく実行してインクの吐出検査と所定の画像形成処理との処理全体で要する処理時間を短縮することができる。
上述した実施形態では、インクジェット方式を採用したフルカラーのインクジェットプリンタ20としたが、スキャナを搭載したマルチファンクションプリンタとしてもよいし、FAX機やコピー機などの複合印刷装置としてもよい。
インクジェットプリンタ20の構成の概略を示す構成図である。 印刷ヘッド24の説明図である。 紙送り機構31の説明図である。 印刷ヘッド検査装置50の構成の概略を示す構成図である。 印刷処理ルーチンのフローチャートである。 ヘッド検査ルーチンのフローチャートである。 印刷ヘッド検査処理における検査位置の説明図である。 静電誘導によって誘導電圧が生じる原理の説明図である。 印刷ヘッド24に設けられた紙検出センサ27の説明図である。 記録紙Sの端部検出処理の説明図である。 別の印刷ヘッド検査装置50Bの構成図である。
符号の説明
10 ユーザPC、14 給紙トレイ、18 記録紙挿入口、20 インクジェットプリンタ、21 プリンタ機構、22 キャリッジ、23,23Y,M,C,K ノズル、24 印刷ヘッド、25 リニア式エンコーダ、26 インクカートリッジ、27 紙検出センサ、27a 発光部、27b 受光部、28 ガイド、31 紙送り機構、32 キャリッジベルト、33 駆動モータ、34 キャリッジモータ、35 紙送りローラ、36 給紙ローラ、37 排紙ローラ、40 キャップ装置、42 フラッシング領域、43,43Y,43M,43C,43K ノズル列、44 プラテン、47 マスク回路、48 圧電素子、50,50B 印刷ヘッド検査装置、51 検査ボックス、52 検査領域、53 電圧印加回路、53B 発光部、54 電圧検出回路、54B 受光部、54a 積分回路、54b 反転増幅回路、54c A/D変換回路、55 上側インク吸収体、56 下側インク吸収体、57 電極部材、70 コントローラ、72 CPU、73 ROM、74 RAM、79 インタフェース(I/F)。

Claims (16)

  1. 印刷媒体に印刷記録液を吐出して印刷を行う画像形成装置であって、
    印刷記録液を吐出する複数のノズルを備えた印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドの複数のノズルの各々について前記ノズルから所定の検査領域へ前記印刷記録液を吐出するよう前記印刷ヘッドを駆動したときに実際に前記印刷記録液が吐出したか否かの吐出検査を行う印刷ヘッド検査手段と、
    前記印刷を行うにあたって必要となる所定の画像形成関連処理を行う画像形成関連処理手段と、
    前記画像形成関連処理と並行又は一部重複して前記吐出検査を行うよう前記印刷ヘッド検査手段と前記画像形成関連処理手段とを制御する制御手段と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記画像形成関連処理手段は、前記画像形成関連処理として前記ノズルからの前記印刷記録液の吐出に関係しない処理を行う手段である、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成関連処理手段は、ユーザからの印刷指示の受信を行う受信処理手段である、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成関連処理手段は、印刷指示されたデータを印刷データに変換する処理を行うデータ変換処理手段である、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成関連処理手段は、前記印刷ヘッドが前記印刷記録液を吐出する位置へ前記印刷媒体を供給する処理を行う供給処理手段である、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成関連処理手段は、印刷が終了した前記印刷媒体を排出する印刷媒体排出処理を行う排出処理手段であり、
    前記制御手段は、次の印刷媒体へ印刷すべき印刷データがあるときには前記印刷媒体排出処理と並行又は一部重複して前記吐出検査を行うよう前記印刷ヘッド検査手段と前記排出処理手段とを制御する、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成関連処理手段は、前記印刷ヘッドが前記印刷記録液を吐出する位置へ供給された前記印刷媒体の端部を検出する端部検出処理を行う端部検出処理手段である、
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置であって、
    前記印刷ヘッドを前記印刷媒体の搬送方向と略直交する主走査方向に移動可能な印刷ヘッド移動手段、を備え、
    前記端部検出処理手段は、前記印刷ヘッドに搭載され、前記印刷媒体の両端部の一方を検出可能な所定の初期位置近傍の第1検出位置にて該両端部の一方を検出可能であると共に前記印刷媒体の両端部の他方を検出可能な第2検出位置にて該両端部の他方を検出可能であり、
    前記印刷ヘッド検査手段は、前記第2検出位置側に設けられた前記検査領域へ前記印刷記録液を吐出するよう前記印刷ヘッドを駆動し、
    前記制御手段は、前記印刷ヘッド移動手段に前記印刷ヘッドを前記初期位置から前記第1検出位置まで移動させ該第1検出位置で前記端部検出処理手段に前記両端部の一方を検出させ、次いで前記印刷ヘッド移動手段に前記印刷ヘッドを該第1検出位置から前記第2検出位置まで移動させ該第2検出位置で前記端部検出処理手段に前記両端部の他方を検出させ、次いで前記印刷ヘッド移動手段に前記印刷ヘッドを前記検査領域まで移動させ該検査領域で前記印刷ヘッド検査手段に前記吐出検査を行わせ、その後前記印刷ヘッド移動手段に前記印刷ヘッドを前記初期位置まで移動させる、
    画像形成装置。
  9. 前記画像形成関連処理手段は、所定のフラッシング領域にて前記印刷ヘッドの各ノズルから前記印刷記録液を強制的に吐出させるフラッシング処理を行うフラッシング処理手段、である、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 請求項9に記載の画像形成装置であって、
    前記印刷ヘッドを前記印刷媒体の搬送方向と略直交する主走査方向に移動可能な印刷ヘッド移動手段、を備え、
    前記フラッシング処理手段は、前記印刷媒体を挟んで所定の初期位置とは反対側にある前記検査領域の近傍に設けられた前記フラッシング領域にて前記フラッシング処理を行い、
    前記制御手段は、前記印刷ヘッド移動手段に前記印刷ヘッドを前記初期位置から前記フラッシング領域まで移動させ前記フラッシング処理手段にフラッシング処理を行わせ、次いで前記印刷ヘッド移動手段に前記印刷ヘッドを前記検査領域まで移動させ前記印刷ヘッド検査手段に前記吐出検査を行わせ、その後前記印刷ヘッド移動手段に前記印刷ヘッドを前記初期位置に移動させるか、又は、前記印刷ヘッド移動手段に前記印刷ヘッドを前記初期位置から前記検査領域まで移動させ前記印刷ヘッド検査手段に前記吐出検査を行わせ、次いで、前記印刷ヘッド移動手段に前記印刷ヘッドを前記フラッシング領域まで移動させ前記フラッシング処理手段に前記フラッシング処理を行わせ、その後前記印刷ヘッド移動手段に前記印刷ヘッドを前記初期位置まで移動させる、
    画像形成装置。
  11. 前記制御手段は、1ページ目の前記印刷媒体へ印刷するときには、ユーザからの印刷指示を受信する受信処理、印刷指示されたデータを印刷データに変換するデータ変換処理、前記印刷ヘッドが前記印刷記録液を吐出する位置へ前記印刷媒体を供給する供給処理及び前記印刷ヘッドが前記印刷記録液を吐出する位置へ供給された前記印刷媒体の端部を検出する端部検出処理のうちいずれかの処理と並行又は一部重複して前記吐出検査を行うよう前記印刷ヘッド検査手段を制御し、2ページ目以降の印刷媒体へ印刷するときには、印刷が終了した前記印刷媒体を排出する印刷媒体排出処理と並行又は一部重複して前記吐出検査を行うよう前記印刷ヘッド検査手段と前記画像形成関連処理手段とを制御する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  12. 前記印刷ヘッド検査手段は、前記印刷記録液が前記ノズルから吐出して前記検査領域に至るまでの間に生じる静電誘導に起因する電気的変化に基づいて実際に前記印刷記録液が吐出したか否かの吐出検査を行う、
    請求項1〜11のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 前記印刷ヘッド検査手段は、前記印刷ヘッドと前記検査領域との間に電位差を発生させ、前記印刷ヘッドから前記検査領域へ前記印刷記録液を吐出したときの前記印刷ヘッド又は前記検査領域で生じる電気的変化に基づいて実際に前記印刷記録液が吐出したか否かの吐出検査を行う、
    請求項1〜12のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 前記印刷ヘッド検査手段は、前記印刷記録液が前記ノズルから吐出して前記検査領域に至るまでの間に該印刷記録液の吐出方向と交差する方向の光線を該印刷記録液が遮るか否かに基づいて実際に前記印刷記録液が吐出したか否かの吐出検査を行う、
    請求項1〜11のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 印刷記録液を吐出する複数のノズルを備えた印刷ヘッドを利用して印刷媒体に印刷記録液を吐出して印刷を行う画像形成装置の印刷ヘッド検査方法であって、
    印刷を行うにあたって必要となる所定の画像形成関連処理と並行又は一部重複して、前記印刷ヘッドの複数のノズルの各々について前記ノズルから所定の検査領域へ前記印刷記録液を吐出するよう前記印刷ヘッドを駆動したときに実際に前記印刷記録液が吐出したか否かの吐出検査を行うステップ、
    を含む印刷ヘッド検査方法。
  16. 請求項15に記載の印刷ヘッド検査方法の各ステップを1以上のコンピュータに実行させるためのプログラム。
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