JP2007117522A - 介護用ベットシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 昇降自在な本ベットと、前記本ベットの天井側に在って前記本ベットの天井側と当該天井外の他所とを移動自在に設けられた移動体と、必要に応じて、前記移動体に着脱自在に係止される懸架手段とを備え、前記懸架手段は、本ベットの長手方向に寝る要介護者に対して身体の複数の所要部位の本ベットとの間に当該本ベットの幅方向に抜き差し自在に差し込まれる受板と、当該各受板の両端を各々係脱自在に前記移動体から吊り支える吊り部材とを備え、前記本ベットを降下させることにより、要介護者を懸架手段の複数の受板で支持し、支持した状態にて前記移動体を介して本ベット上から他所へ移動可能に構成したことを特徴とする介護用ベットシステム。
【選択図】図2
Description
例えば、ケアする人の負担を軽減するための車椅子要件溶解誤用ベット(特開2004−208985)、被介護者の入浴を容易に行うことができるベット(特開2001−218798)、寝てる人が背を起こす動作を助勢する機能を備えたベット(特開2000−166983)、排泄を行えるベット(特願平10−033595)等がある。
必要に応じて、前記移動体に着脱自在に係止される懸架手段とを備え、
前記懸架手段は、本ベットの長手方向に寝る要介護者に対して身体の複数の所要部位の本ベットとの間に当該本ベットの幅方向に抜き差し自在に差し込まれる受板と、当該各受板の両端を各々係脱自在に前記移動体から吊り支える吊り部材とを備え、
前記本ベットを降下させることにより、要介護者を懸架手段の複数の受板で支持し、支持した状態にて前記移動体を介して本ベット上から他所へ移動可能に構成したことを特徴とする。
前記懸架手段は、本ベットの長手方向に寝る要介護者に対して身体の複数の所要部位において、身体と本ベットとの間に当該本ベットの幅方向に抜き差し自在に差し込まれる受板と、当該各受板の両端を各々係脱自在に前記移動体から吊り支える吊り部材とを備え、
前記本ベットを降下させることにより、前記懸架手段の複数の受板によって支えた要介護者を空中支持した状態にて、前記移動体を介して本ベット上から仮ベット上に移動させ、仮ベットを上昇させることによって、当該仮ベットに要介護者を載せ、或いは逆に、仮ベットに載せた要介護者を前記懸架手段及び移動体を同様に用いて本ベットに移動可能に構成したことを特徴とする。
車椅子に乗せられた要介護者(の上半身)をベット表面に容易に横たわらせることができ、水平状態の前記座部面と仮ベットのベット表面との上で、適宜受板を差し込んで吊り部材を介して移動体に係止させるだけで、要介護者を水平移動可能な懸架状態とすることができるので、車椅子からベット(本ベット)へ要介護者を容易に移動させることができる。
図1は平面的概念図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1のB−B断面図、図4は平面図、図5はおむつ交換工程説明図、図6は衣類着せ換え工程説明図である。
尚、本ベット2と仮ベット3とは平行且つ近接され、移動体4は本ベット2と仮ベットと天井側間に設けられた直線的軌道を介して、介護者の手押しにて容易に移動自在に構成されている。
尚、この吊り部材57は安全のため鎖ではなく紐様であることが好ましい。
尚、身体への圧迫を更に緩和させるためには、受板56の上面にウレタン等の緩衝部材(図示せず)を張設するとよい。
受板56は、本ベット2に横たわる要介護者6と当該本ベット6との間の所要箇所に、複数の受板56で要介護者6をバランス良く安定して空中懸架できるよう、本ベット2のはば方向に各々受板56を差し込み、差し込んだ各受板56の両端を吊り部材57を介して移動体4で吊り下げたように係止させ、軽視させた状態のままにて、本ベット2を昇降駆動手段21にて適当に降下させると、要介護者6は懸架手段5の複数の受板56で空中に懸架(空中支持)された状態となり、この空中支持状態にて、介護者が手押しで操作できる移動体4を介して、要介護者6を本ベット2上から他所、この実施例では仮ベット3の上方空間、即ち天井側へと容易に移動させることができる。
勿論、移動体4は図示されていないモータ等の適宜な駆動手段を用いて、介護者の適宜な操作により自動的に移動できる構成としても良い。
又、要介護者6を仮ベット3上から本ベット2上に移動させる際にも、懸架手段5及び移動体4を用いて実質的には前述と同様の移動作業にて、容易に移動させることができる。
従って、従来に較べて介護者の労力を大幅に軽減させることができ、非力な者であっても介護することが可能となる。
このような姿勢にすると、要介護者6の体重を分散でき、受板56の差込作業や引抜作業が容易となる。
これらの受板56は比較的薄い厚さで軽量の板状のものとし、本ベット2と身体との間にできるだけ容易に差し込み易くしてある。
このように、体の一部のみを空中支持すれば済む場合には、要介護者6に過度な負担を掛けないようにするため、要介護者6の他の身体部位と本ベット2との間はできるだけ接した状態とし、間隔を開けないようにすることが望ましい。
この場合、要介護者6に過度な負担を掛けないようにするため、要介護者6の他の身体部位と本ベット2との間はできるだけ接し(当接)させた状態とし、間隔が開かないようにすることが望ましい。
これにより、要介護者6はこの実施例に示す6本全ての懸架手段51、52,53,54,551,552が装着され、全身がバランスよく寝たままの状態に等しい水平状態にて空中支持(懸架)可能な状態に各該懸架手段5が装着されたことになる。
この場合、要介護者6は、前述のように、6本の懸架手段51,52,53,54,551,552により水平状態にて空中に安定的に支持されるので、要介護者6と本ベット2との間に、作業に必要な十分な間隔を開けることができ、作業を容易且つ迅速に行える作業空間を提供することができる。
かかる状態にした後、6本の懸架手段を51,52,53,54,551,552を取り外してから、敷き込まれた衣類を要看護者に着せる。
図の例では、仮ベット3を降下させた状態で、車椅子乗入自在凹枠32の枠床33が、車椅子7で容易に乗り降りできるよう家屋(部屋)の床面に近接するように設けてある。
尚、図示の仮ベット3は、全身を横たえることが不能なベットであるが、車椅子を用いない介護用ベットシステムとする場合には、普通サイズのベットを仮ベットとして用いることになる。
このように、車椅子7の座部面71を予め仮ベット3の高さ位置を合わせてた車椅子(以下、専用(の)車椅子ともいう)を用意しておくことにより、仮ベット3を本ベット2と同様に全身を横たえることのできる普通サイズのベットとして用いることができる。
この場合、車椅子7の背当部72や車椅子7を押すためのハンドル8等は、要介護者6の乗り降りや野乗り降り作業に支障が無いように、例えば、取り外し自在にしておくとか、取り外さないまでも、乗り降りスペースを避けるよう退避可能構成にしておく必要がある。
従って、この車椅子7の背当部72は、移乗作業時には、予め、当該背当部72の背当接面73を、仮ベット3のベット表面に重なるように傾動させておき、車椅子7の座部面71と仮ベット3の大略ベット表面(実際は仮ベット3の表面の一部に重なる背当部72の背当接面73を含む)とが一致或いは略水平状態となるようしてある。
これにより、背当部72を取り外したり取り付けたりの装着脱作業が無用となり、作業を容易且つ迅速に行うことができる。
尚、背当部72を背もたれとして使用の際には、当然のことながら、当該背当部72を不動に固定するために適宜なロック手段をもうけておく(図示せず)。
即ち、背当部72が水平状態において、仮ベット3を降下させて、車椅子の座部面71を下げると、相対的に、背当部72が座部面71との連結部75を回動中心として、起立するように傾動し、他方、仮ベット3を上昇させて、車椅子の座部面71を上げ、仮ベット3と水平状態となるようにすると、相対的に、背当部72が係止受部74,74を傾動中心として、当該背当部72が水平状態となる。
又、当然のことながら、この場合のハンドル8もまた、ハンドルとして使用の際には、当ハンドル8を不動に固定するために適宜なロック手段を設けてある(図示せず)。
尚、要介護者6に対する懸架手段5の装着作業は、前述のおむつ交換作業、或いは衣類交換作業における説明と実質的に同様のため、ここでは省略する。
尚、要介護者6から懸架手段5を取り外す取外作業は、前述のおむつ交換作業、或いは衣類交換作業における説明と実質的に同様のため、ここでは省略する。
尚、背当部73は適度に傾動した状態、例えば、車椅子7の座部面71に要介護者の大方の体重がほぼ移動した状態にて、背当部72を仮止めしてから吊り部材57,57を外したり、或いは、当該吊り部材57,57を外した後、
仮止めを一旦外して背当部72を正規の位置に起立させる等、適宜手段により楽な乗車姿勢を取らせる。
21 昇降駆動手段
3 仮ベット
4 移動体
5 懸架手段(総称)
51 懸架手段(頭部)
52 懸架手段(背部)
53 懸架手段(腰部)
54 懸架手段(臀部)
55 懸架手段(足部)
551懸架手段(大腿部)
552懸架手段(ふくらはぎ部)
56 受板
57 吊り部材
58 受部(移動体)
6 要介護者
7 車椅子
71 座部面(座部)
72 背当部
74 係止受部
75 連結部
Claims (11)
- 昇降自在な本ベットと、前記本ベットの天井側に在って前記本ベットの天井側と当該天井外の他所とを移動自在に設けられた移動体と、必要に応じて、前記移動体に着脱自在に係止される懸架手段とを備え、
前記懸架手段は、本ベットの長手方向に寝る要介護者に対して身体の複数の所要部位の本ベットとの間に当該本ベットの幅方向に抜き差し自在に差し込まれる受板と、当該各受板の両端を各々係脱自在に前記移動体から吊り支える吊り部材とを備え、
前記本ベットを降下させることにより、要介護者を懸架手段の複数の受板で支持し、支持した状態にて前記移動体を介して本ベット上から他所へ移動可能に構成したことを特徴とする介護用ベットシステム。 - 昇降自在な本ベットと、前記本ベットに隣設された昇降自在な仮ベットと、前記本ベット及び仮ベットの天井側に在って両ベットの天井間を移動自在に設けられた移動体と、必要に応じて、前記移動体に着脱自在に係止される懸架手段とを備え、
前記懸架手段は、本ベットの長手方向に寝る要介護者に対して身体の複数の所要部位において、身体と本ベットとの間に当該本ベットの幅方向に抜き差し自在に差し込まれる受板と、当該各受板の両端を各々係脱自在に前記移動体から吊り支える吊り部材とを備え、
前記本ベットを降下させることにより、前記懸架手段の複数の受板によって支えた要介護者を空中支持した状態にて、前記移動体を介して本ベット上から仮ベット上に移動させ、仮ベットを上昇させることによって、当該仮ベットに要介護者を載せ、或いは逆に、仮ベットに載せた要介護者を前記懸架手段及び移動体を同様に用いて本ベットに移動可能に構成したことを特徴とする介護用ベットシステム。 - 身体の複数の所要部位は、少なくとも頭部、背部、腰部、臀部、足部であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の介護用ベットシステム。
- 仮ベットの下半身側部位に当該仮ベットと共に昇降する車椅子乗入自在凹枠を設け、仮ベット側において、車椅子への乗り降りを自在としたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の介護用ベットシステム。
- 仮ベットの下半身側部位に当該仮ベットと共に昇降する車椅子乗入自在凹枠を設けると共に、当該車椅子乗入自在凹枠も乗入れ自在な車椅子を備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の介護用ベットシステム。
- 車椅子は、車椅子乗入自在凹枠に乗入れた状態において、当該車椅子の座部面が仮ベットのベット表面と一致又は略一致することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の介護用ベットシステム。
- 車椅子は、車椅子乗入自在枠に乗入れた状態において、座部面に対して回動自在に設けられた背当部が仮ベットのベット表面と一致又は略一致するよう傾動し、当該背当部の背当接面が前記座部面と水平状態となることを特徴とする請求項4乃至請求項6の何れかに記載の介護用ベットシステム。
- 車椅子の背当部は、当該背当部が要介護者を当該車椅子に乗り降りさせる際に、適度な傾斜を保つように受板が取り外された何れか一対の吊り部材にて、当該背当部の両側縁が係脱自在に係止されることを特徴とする請求項7に記載の介護用ベットシステム。
- 各受板と各受板の両端側に一方が係止され他方が移動体に係止される各吊り部材とは、各々係止部位において係脱自在に係止されることを特徴とする請求項1から請求項8の何れかに記載の介護用ベットシステム。
- 本ベットと仮ベットとは平行且つ近接され、移動体は本ベットと仮ベットと天井側間に設けられた直線的軌道を介して手押しにて移動自在に構成したことを特徴とする請求項2から請求項7の何れかに記載の介護用ベットシステム。
- 受板の上面を当該面に当接される身体部位の表面形状に相応する相補形状としたことを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れかに記載の介護用ベットシステム。
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