JP2002000667A - 床ずれ防止及び入浴用ベット - Google Patents

床ずれ防止及び入浴用ベット

Info

Publication number
JP2002000667A
JP2002000667A JP2000191905A JP2000191905A JP2002000667A JP 2002000667 A JP2002000667 A JP 2002000667A JP 2000191905 A JP2000191905 A JP 2000191905A JP 2000191905 A JP2000191905 A JP 2000191905A JP 2002000667 A JP2002000667 A JP 2002000667A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
bed
movable belt
fixed
rotating shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000191905A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3433313B2 (ja
Inventor
Takatoshi Sakai
隆利 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2000191905A priority Critical patent/JP3433313B2/ja
Publication of JP2002000667A publication Critical patent/JP2002000667A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3433313B2 publication Critical patent/JP3433313B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)
  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被介護者の体位変換を不要にして被介護者と
介護者の負担を軽くし、リフト等を用いずに寝たままの
状態で浴槽に入ることができる簡易構造の床ずれ防止及
び入浴用ベットを提供する。 【解決手段】 ベット1の左右両側の上部に固定フレー
ム7、回転シャフト13を設け、当該シャフト13にモ
ーター12を連結する。固定フレーム7と回転シャフト
13の間に、固定ベルト16と可動ベルト18を交互に
掛け渡し、可動ベルト18はその一端部を回転シャフト
13に巻取り可能に係止し高さ調整可能とし、そのベル
ト長は巻戻し操作により、ベルト中間部が床面(浴槽の
底面)付近まで下降できるように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、介護福祉分野にお
ける多機能タイプのベットに関し、さらに詳しくは、寝
たきり状態の被介護者向けとして好適な床ずれ防止用及
び入浴用ベットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、床ずれ防止のためのベットとして
は、多数本のチューブ又は密閉パットに空気を封入した
クッションマットを備えた、所謂空気圧式ベットが知ら
れている。また、寝たきりの被介護者を入浴させるとき
は、被介護者をベットから下ろして、電動介護リフトや
専用移動機械に乗せ、浴槽まで移動させた後、被介護者
を介護者が抱きかかえるようにして入浴させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、空気圧式ベッ
トは寝具としての機能を重視していることから、ベット
の床面の支持安定性に劣り、寝たきり状態の被介護者が
自力で体位を変換することが困難になっている。したが
って、被介護者の床ずれ(褥瘡)を防止するには、血液
の循環を促進させるために、被介護者を定期的に体位変
換させる必要がある。この場合、介護者が被介護者の身
体を抱えながら、頻繁に体位変換をしなければならない
ので、介護者と被介護者の双方にとってかなりの負担が
余儀なくされている。加えて、被介護者をベットに乗せ
たまま浴室等に移動させた場合は、クッションマットに
弾力的な上下の揺れを生じるため、被介護者に不快感を
与えたり病状を悪化させたりするおそれがある。
【0004】特に、凹凸のあるタイル張りの風呂場の床
面を移動させるときは、クッションマットの揺れが激し
くなるため、空気圧式ベットを用いた風呂場への移動が
困難になることがある。また入浴の際は、別途専用移動
機械を用意する必要があり、購入コスト及び設置スペー
スの確保の面で新たな問題が生ずる。
【0005】更に、被介護者を浴槽に入れる際は、複数
の介護者が被介護者の頭側と足側を持ち上げながら、手
足が滑らないように注意しつつ浴槽に入れなければなら
ず、そのために、介護者にとっては細心の注意を要し、
かなり面倒な力仕事になっている。以上のように、床ず
れ防止のための体位変換作業、及び入浴のための介助作
業は、介護者等に多大な労力と手間がかかるという問題
があった。本発明はこの点に鑑みなされたもので、その
目的は、床ずれ防止のための体位変換をなくし、被介護
者と介護者の負担を軽減し、介護リフト等を用いずに入
浴させることができる、シンプル構造の床ずれ防止及び
入浴用ベットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の床ず
れ防止用ベットは、ベット横幅方向における一端側上
部、他端側上部にそれぞれ固定フレーム、回転シャフト
を設け、前記固定フレームと回転シャフトの間に、複数
本の固定ベルト及び可動ベルトを交互に並べて掛け渡
し、該可動ベルトの一端部を前記回転シャフトに巻取り
巻戻し可能に係止し、該可動ベルトを高さ調整可能に設
けたことを特徴とする。また、本発明の入浴用ベット
は、ベット横幅方向における一端側上部、他端側上部に
それぞれ固定フレーム、回転シャフトを設け、前記固定
フレームと回転シャフトの間に複数本の可動ベルトを掛
け渡し、該可動ベルトの一端部を前記回転シャフトに巻
取り巻戻し可能に係止し、該可動ベルトの長さを、前記
回転シャフトの巻戻しにより、該可動ベルトの掛け渡し
部が床面近くまで下降できる長さとしたことを特徴とす
る。
【0007】この床ずれ防止用ベットは、固定ベルトと
可動ベルトを交互に組み合わせ、モーターにより可動ベ
ルトを定期的に上下動させ、もって被介護者のベルト接
触面を変えることにより、一定箇所への皮膚圧迫を除去
し、血液循環を促して床ずれを防げるようにしたもので
ある。そのための構成として、本発明では、ベットの横
幅方向における左右両側上部のうち、いずれか一方に固
定フレームを固定し、他方に回転シャフトを回転可能に
取り付ける。回転シャフトの一端にはモーターを連結し
て、正逆両方向に回転駆動できるようにする。そして、
固定フレームと回転シャフトはほぼ同じ高さに配設し、
両部材の間には、複数本の固定ベルトと複数本の可動ベ
ルトを掛け渡す。固定ベルトと可動ベルトの本数は同じ
でなくてもよく、ベルトの幅寸法によっても異なるが、
例えば、5本から10本程度にするのが好ましい。これ
ら両ベルトは固定フレームの長さ方向において、順次交
互に配列するように設ける。この場合、1本ずつ交互に
配列するか、あるいは数本ずつ交互に配列するかは特に
限定されない。
【0008】固定ベルトの一端もしくは両端は、可動ベ
ルトのみで被介護者を支持できるように、下部側縦フレ
ーム等のベット支持部材に対して着脱可能に取り付け
る。一方、可動ベルトについては、その一端側部分を回
転シャフトに係止固定し、回転シャフトの正逆回転によ
り、可動ベルトを巻取り巻戻し可能とする。これによ
り、可動ベルトの巻取り巻戻し量に応じて、可動ベルト
の高さが適宜調整可能となる。つまり、可動ベルトの高
さは、固定ベルトの高さを基準として、それよりも高く
することも低くすることもできるようになる。
【0009】一方、入浴用ベットは、固定ベルト付きの
ものでは予め該ベルトを外しておき、そのうえでベット
の下に浴槽を配置し、可動ベルトの身体支持部分の高さ
をモーターにより下げることにより、寝たきりの被介護
者を持ち上げることなく、浴槽内に入れるようにしたも
のである。入浴用ベットの基本構成は、固定ベルトを必
ずしも必要としない点を除いて、上記床ずれ防止用ベッ
トとほぼ同じ構成であるが、可動ベルトの長さについて
は、一定の長さ以上に寸法設定する。すなわち、回転シ
ャフトによって可動ベルトを巻戻すことにより、可動ベ
ルトを固定フレームと回転シャフトの間に垂れ下げたと
き、可動ベルトのU字状に垂れた最下端部が、少なくと
も床面に対し一定距離内に近接できるようにする。これ
は、ベットの下側に移動配設されるポータブル型浴槽の
中に、可動ベルトが下降停止して被介護者を寝たままで
入浴できるようにするためである。
【0010】上記構成により、本発明の床ずれ防止用ベ
ットを用いれば、可動ベルトの巻取り巻戻しにより、可
動ベルトの高さが固定ベルトよりも高くなったり低くな
ったりする。例えば、固定ベルトに対し可動ベルトを高
く設定したときは、可動ベルトのみにより被介護者が接
触支持される一方、可動ベルトを低く設定したときは、
固定ベルトのみにより被介護者が接触支持される。これ
により、被介護者が前記両ベルトから圧迫される体の部
位が交互に切り替わることから、床ずれをおこすことが
予防されることとなる。
【0011】また、入浴用ベットを用いれば、回転シャ
フトで可動ベルトを巻戻すことで、可動ベルトの最下端
部がベット下側の浴槽内までU字状に垂れ下がる。つま
り、被介護者をベットに寝かせたままの状態で入浴させ
ることができる。これにより、介護リフト等が不要にな
ると共に、介護者の労力が大幅に軽減されることとな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例により説明する。本実施例では、固定ベル
トをベット支持部材に対して着脱可能に取り付け、且つ
可動ベルトを一定の長さ以上に設定したことで、床ずれ
防止機能と省人化入浴機能の双方を、1台の介護ベット
に具備させたものである。図1は実施例に係る介護ベッ
トを示す斜視図、図2はベルトを取り外したときの介護
ベットを示す斜視図、図3は図1の介護ベットを回転シ
ャフト側から見た状態を示す斜視図、図4は介護ベット
の可動ベルトのみで被介護者を支持したときの状態を示
す断面図、図5は図4のA−A線断面図、図6は介護ベ
ットの固定ベルトのみで被介護者を支持したときの状態
を示す断面図、図7は図6のB−B線断面図、図8は被
介護者を入浴させるときの介護ベットの可動ベルトを緩
めた状態を示す斜視図、図9は入浴時の浴槽と介護ベッ
トを示す断面図である。
【0013】
【実施例】図1において、介護ベット1の主要部分は金
属パイプ製であり、一対の右側脚部2a、2b及び左側
脚部3a、3bを備えている。右側脚部2a、2b及び
左側脚部3a、3bの下端には、キャスター4がそれぞ
れ取り付けられている。前側の脚部2aと脚部3aの間
には前部フレーム5が連結され、後ろ側の脚部2bと脚
部3bの間には、図2に示すように、後部フレーム6が
連結されている。一対の右側脚部2a、2bの上端の間
には、固定フレーム7が架け渡されていると共に、一対
の右側脚部2a、2bの中間部の間には、右側金具取付
フレーム8が連結されている。金具取付フレーム8に
は、複数個の固定ベルト用止め金具9及び可動ベルト用
止め金具10が、金具取付フレーム8の軸方向に等間隔
をあけて交互に取り付けられている。両止め金具9、1
0には差込み口(図示せず)が設けられていると共に、
この差込み口の内面には係止孔(図示せず)が形成され
ている。
【0014】一対の左側脚部3a、3bの上端にはそれ
ぞれ軸受け11が取り付けられ、前側の脚部3aの上部
には、手元スイッチ(図略)で操作されるモーター12
が設けられている。モーター12の出力軸はギアーを介
して正逆回転可能とされ、手元スイッチには図示しない
タイマーが取り付けられている。モーター12起動停止
及び正逆転動作は、タイマー及び手元スイッチを介し
て、時間設定及びモード切替えが行えるようになってい
る。一対の軸受け11の間には、可動ベルト巻取り用の
回転シャフト13が正逆回転自在に装着され、一対の脚
部3a、3bの中間部の間には左側金具取付フレーム1
4が連結されている。金具取付フレーム14には、図3
に示すように、右側固定ベルト用止め金具9と対応する
左側固定ベルト用止め金具15が、金具取付フレーム1
4の軸方向に等間隔をあけて固定されている。
【0015】右側の固定フレーム7と左側の回転シャフ
ト13の間には、所定幅の固定ベルト16が等間隔をあ
けて架け渡され、固定ベルト16の右側端部にはワンタ
ッチ式着脱装置17が取り付けられている。着脱装置1
7は、車両用シートベルトのワンタッチ式着脱機構と同
様の構造を有している。具体的には、着脱装置17は、
先端部に図示しない開閉可能な係止片を有し、係止片は
右側止め金具9の係止孔に着脱自在に装着されている。
一方、固定ベルト16の左側端部は、図3に示すよう
に、金具取付フレーム14の左側止め金具15に着脱可
能に固定連結されている。
【0016】さらに、固定フレーム7と回転シャフト1
3の間には、所定幅の可動ベルト18が等間隔をあけて
掛け渡され、この可動ベルト18と固定ベルト16は1
本ずつ交互に隣接して配設されている。可動ベルト18
は濡れてもいいように、溌水性がよく防水加工した材料
を用いて作製されている。可動ベルト18の長さは、回
転シャフト13の巻戻しにより、可動ベルト18の掛渡
し部分が床面近くまで下降できる長さ以上に設定されて
いる。可動ベルト18の右側端部は、金具取付フレーム
8の止め金具10に着脱可能に固定連結されている。一
方、可動ベルト18の左側端部は、図示しない固定具を
介して回転シャフト13に巻回可能に固定連結されてい
る。
【0017】上記構成の介護ベット1を寝台として用い
るには、図1に示すように、可動ベルト18を固定ベル
ト16と同様に、固定フレーム7よりもやや低くなる高
さに設定し、その上に敷布団21を載せて用いればよ
い。ここに、ベット使用時、固定ベルト16の高さは固
定的であるが、可動ベルト18の方は、モーター12の
駆動で回転シャフト13を正逆回転させることで、可動
ベルト18の高さを上下両側に調整させることができ
る。例えば、モーター12により回転シャフト13を正
転したベルト巻取り量を増やすと、その巻取り量に応じ
て可動ベルト18の掛渡し部分が上方に移動する。した
がって、図4及び図5に示すように、可動ベルト18の
みで被介護者Mの身体が支えられることとなる。
【0018】この介護ベット1において床ずれ防止を行
うには、図6及び図7に示すように、被介護者Mの介護
ベット1に対する支持接触部位を変えればよい。すなわ
ち、モーター12を逆転させることにより可動ベルト1
8をたるませて、可動ベルト18の高さを固定ベルト1
6よりも若干低い位置に徐々に下降させればよい。この
ようにすると、寝たままの状態の被介護者Mは敷布団2
1を介してゆっくりと固定ベルト16に乗るようにな
る。その結果、被介護者Mは固定ベルト16のみで支え
られるので、被介護者Mの介護ベット1に対する支持接
触部位が、可動ベルト18で支えた時とはすべて異なる
こととなる。尚、ここではモーター12として、減速比
が大きくて静粛性のよいものを使用しているため、被介
護者Mにほとんど不快感を与えるおそれはない。
【0019】被介護者Mの前記支持接触部位の切り替え
は、手動または自動で行うことができる。例えば自動で
行うには、手元スイッチのタイマーを介して、可動ベル
ト18の下降停止時刻又は上昇停止時刻を予め設定して
おくことで、可動ベルト18または固定ベルト16のみ
で被介護者Mが支持されることとなる。このように、本
介護ベット1は、可動ベルト18または固定ベルト16
により設定時間おきに交代で被介護者Mを支持できるこ
とから、該ベルト18、16による被介護者Mへの圧迫
部位が適宜変更されることになる。その結果、被介護者
Mへの圧迫面が定期的に交代することで、体の特定箇所
のみが長期間圧迫されることがなくなり、床ずれが良好
に防止されて快適な状態が維持される。つまり、本実施
例では、固定ベルト16と可動ベルト18を交互に組み
合わせ、モーター12により可動ベルト18を定期的か
つ自動的に昇降させ、被介護者Mの身体の接触面を変え
ることにより、一定箇所への圧迫除去を可能にし、血行
の循環を促し床ずれを防止するものである。
【0020】次に、介護ベット1に被介護者Mを寝かし
たままで入浴させる場合について説明する。入浴にあた
っては、自動運転から手動運転に切り替え、敷布団21
を引き抜き、可動ベルト18を高くして可動ベルト18
の上に被介護者Mを直接乗せる。その上で、先ず介護ベ
ット1の下にキャスター19付きの可動式浴槽20を、
図9に示すように、介護ベット1の下方にセットすれば
良い。その際、固定ベルト16の右端部は、着脱装置1
7を介して止め金具9から取り外し、回転シャフト13
の左側に移動させておくものとする。この時、固定ベル
ト16の右端部に細い紐を取り付けておくと、固定ベル
ト16を元の状態にセットするときに都合がよい。
【0021】次いで、回転シャフト13を逆回転させる
ことにより、可動ベルト18の中間部の高さを浴槽20
の底面付近まで下降させればよい。すると、可動ベルト
18上の被介護者Mは寝たままの状態で、浴槽20のお
湯Wの中に浸れるようになる。つまり、本実施例では、
固定ベルト16を外した上で、モーター12により可動
ベルト18を下げることにより、介護ベット1の下に置
かれた浴槽20の中に、被介護者Mを少ない労力で入浴
させるものである。尚、入浴の際、可動ベルト18は濡
れてしまうが、ここでは溌水性がよく防水加工した材料
を用いて可動ベルト18を作製しているために、水切り
が容易であり簡単に水を拭き取ることができる。
【0022】入浴が終わったら、上記とは逆の手順で可
動ベルト18等を元の状態に戻すものとする。すなわ
ち、先ほどの紐を引き寄せて固定ベルト16を元の状態
にはめて、被介護者Mの下に敷布団21を入れ込んだの
ち、自動運転に切り替えて通常運転に復旧させる。この
場合、敷布団21は可動ベルト18の上下の動きが緩や
かに伝わるような薄手のもので、保温性が高く下部に防
水処理を施したものを使用するのがよい。
【0023】このように、上記介護ベット1は構造がシ
ンプルであるにかかわらず、床ずれ防止を可能にすると
共に、寝たままの状態での自動入浴を可能にする。例え
ば、床ずれ防止のために、従来は、介護者が被介護者M
の体位を頻繁に変換させる必要があったが、本実施例で
はこれが一切不要になる。したがって、介護者は被介護
者Mを抱えて体位を変換させる必要がなくなるので、介
護者と被介護者Mの双方にとって多大な労力と手間が省
けることになる。また、介護ベット1の脚部にはキャス
ター4が取り付けられており、移動が容易であって移動
の際の上下の揺れも少ない。併せて入浴の時は、リフト
や専用搬送機を用意する必要がなく、コスト及びスペー
ス確保の問題が解決する。とくに、被介護者Mを浴槽に
入れる時は、介護者が被介護者Mを持ち上げる必要がな
いので、介護者にとっては肉体的及び精神的な負担が大
幅に軽減される。
【0024】尚、本発明は上記実施例に限定されない。
例えば、上記実施例では、ベットの下に浴槽を移動させ
て入浴させるようにしたが、浴槽またはベットのサイズ
等によっては、浴槽の上にベットを跨ぐように移動させ
て入浴させることも可能である。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明の床ずれ防止用ベッ
トによれば、ベット上部に固定ベルトと可動ベルトを掛
け渡し、可動ベルトを高さ調整可能としたことにより、
被介護者の圧迫部位を随時変更できるので、被介護者を
体位変換させることなく床ずれを防止でき、介護者と被
介護者の心身面での負担及び労力を大幅に軽減すること
ができる。加えて、凹凸のある床面上でベットを移動さ
せても、弾力的な上下の大きな揺れがなく、従来のよう
に被介護者に不快感を与えるおそれがない。また、本発
明の入浴用ベットによれば、可動ベルトの掛渡し部分を
浴槽内に下降させることができるので、介護リフト等を
用いることなく、ベット上に寝たままの状態で被介護者
を容易に入浴させることができる。とくに、介護者は被
介護者の頭や足をかかえる必要がないので、重労働から
解放される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る介護ベットを示す斜視図である。
【図2】ベルトを取り外したときの介護ベットを示す斜
視図である。
【図3】図1の介護ベットを回転シャフト側からみた状
態を示す斜視図である。
【図4】介護ベットの可動ベルトのみで被介護者を支持
したときの状態を示す断面図である。
【図5】図4のA―A線断面図である。
【図6】介護ベットの固定ベルトのみで被介護者を支持
したときの状態を示す断面図である。
【図7】図6のB―B線断面図である。
【図8】被介護者を入浴させるときの介護ベットの可動
ベルトを緩めた状態を示す斜視図である。
【図9】入浴時の浴槽と介護ベットを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 介護ベット 2a 右側脚部 2b 右側脚部 3a 左側脚部 3b 左側脚部 4 キャスター 5 前部フレーム 6 後部フレーム 7 固定フレーム 8 右側金具取付フレーム 9 右側固定ベルト用止め金具 10 可動ベルト用止め金具 11 軸受け 12 モーター 13 回転シャフト 14 左側金具取付フレーム 15 左側固定ベルト用止め金具 16 固定ベルト 17 ワンタッチ式着脱装置 18 可動ベルト 19 キャスター 20 可動式浴槽 21 敷布団 W お湯 M 被介護者

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベット横幅方向における一端側上部、他
    端側上部にそれぞれ固定フレーム、回転シャフトを設
    け、前記固定フレームと回転シャフトの間に、複数本の
    固定ベルト及び可動ベルトを交互に並べて掛け渡し、該
    可動ベルトの一端側を前記回転シャフトに巻取り巻戻し
    可能に係止し、該可動ベルトを高さ調整可能に設けたこ
    とを特徴とする床ずれ防止用ベット。
  2. 【請求項2】 ベット横幅方向における一端側上部、他
    端側上部にそれぞれ固定フレーム、回転シャフトを設
    け、前記固定フレームと回転シャフトの間に複数本の可
    動ベルトを掛け渡し、該可動ベルトの一端部を前記回転
    シャフトに巻取り巻戻し可能に係止し、該可動ベルトの
    長さを、前記回転シャフトの巻戻しにより、該可動ベル
    トの掛け渡し部が床面近くまで下降できる長さとしたこ
    とを特徴とする入浴用ベット。
JP2000191905A 2000-06-26 2000-06-26 床ずれ防止及び入浴用ベット Expired - Fee Related JP3433313B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000191905A JP3433313B2 (ja) 2000-06-26 2000-06-26 床ずれ防止及び入浴用ベット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000191905A JP3433313B2 (ja) 2000-06-26 2000-06-26 床ずれ防止及び入浴用ベット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002000667A true JP2002000667A (ja) 2002-01-08
JP3433313B2 JP3433313B2 (ja) 2003-08-04

Family

ID=18691119

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000191905A Expired - Fee Related JP3433313B2 (ja) 2000-06-26 2000-06-26 床ずれ防止及び入浴用ベット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3433313B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7389062B2 (en) 2004-04-02 2008-06-17 Canon Kabushiki Kaihsa Image fixing apparatus and image forming apparatus
CN101991492A (zh) * 2010-09-28 2011-03-30 苏州星岛金属制品有限公司 多功能护理床
CN106137599A (zh) * 2015-04-14 2016-11-23 朱培池 防褥疮床
CN109394450A (zh) * 2018-12-14 2019-03-01 赣州英博机器人科技有限公司 一种多功能护理机器人及其使用方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7389062B2 (en) 2004-04-02 2008-06-17 Canon Kabushiki Kaihsa Image fixing apparatus and image forming apparatus
US7486902B2 (en) 2004-04-02 2009-02-03 Canon Kabushiki Kaisha Image fixing apparatus and image forming apparatus
CN101991492A (zh) * 2010-09-28 2011-03-30 苏州星岛金属制品有限公司 多功能护理床
CN106137599A (zh) * 2015-04-14 2016-11-23 朱培池 防褥疮床
CN109394450A (zh) * 2018-12-14 2019-03-01 赣州英博机器人科技有限公司 一种多功能护理机器人及其使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3433313B2 (ja) 2003-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3442863B2 (ja) 離脱枠と離脱枠の移動昇降装置を持つ傷病者用ベッド
EP0519735B1 (en) Apparatus and method for lifting and turning a patient confined to a bed
JP4210721B2 (ja) 介護用ベッド
JP4241871B2 (ja) ベッド
JP2950506B1 (ja) 人を寝かせたままの状態で敷き寝具を取り替えるベッド
JP2010172630A (ja) 電動ベッドを利用した病弱者や寝たきり老人等の移送装置
JP3433313B2 (ja) 床ずれ防止及び入浴用ベット
JP4232482B2 (ja) 介護ベッド
JPH11151274A (ja) 人体体位変換方法及び人体体位変換装置
JP4320739B2 (ja) 介助装置
JP2007117522A (ja) 介護用ベットシステム
JP2005168554A (ja) 介護ベッド
JPH06209970A (ja) 介護用リフト
JP2007021163A (ja) 床ずれ防止及び寝返り補助ベッド
JPH11299838A (ja) 寝たきり状態者の介護支援用機器
JP2003000655A (ja) 介護用ベッド
JPH08229081A (ja) 被看護者横立て装置および被看護者傾動装置
JP2002119568A (ja) 浴槽付きベッド
JP3370767B2 (ja) 傷病者用ベッド
JP2552777B2 (ja) 老人等の身辺介護装置
JP3031398U (ja) ベッド装置
JP2002177344A (ja) 介護用ベッド及び該ベッドに使用するシート状物
JPH0919476A (ja) ベッドに付設した入浴装置
JPH0898861A (ja) 介護用ベッド
JP2000300625A (ja) 介護用昇降装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees