JP2002119568A - 浴槽付きベッド - Google Patents

浴槽付きベッド

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JP2002119568A
JP2002119568A JP2000313018A JP2000313018A JP2002119568A JP 2002119568 A JP2002119568 A JP 2002119568A JP 2000313018 A JP2000313018 A JP 2000313018A JP 2000313018 A JP2000313018 A JP 2000313018A JP 2002119568 A JP2002119568 A JP 2002119568A
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Japan
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mat
foot
bathtub
head
human body
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Application number
JP2000313018A
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English (en)
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Yasuo Nemoto
康夫 根本
Yojiro Fukui
洋二郎 福井
Yasuhiro Matsumoto
康弘 松本
Yoshimi Takahashi
佳美 高橋
Takayuki Tomishige
貴之 富重
Yutaka Uchino
豊 内野
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Silver Seiko Ltd
Original Assignee
Silver Seiko Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽便・軽量な浴槽を使用して、場合によって
は介護者が一人でも入浴介護が行なえる浴槽付きベッド
を提供する。 【解決手段】 ベッド本体(10)のマット(20)
を、頭側マット(20a)と足側マット(20b)とに
二分割し、該足側マット(20b)を着脱可能となす。
そして、上記マット(20)の足側マット(20b)の
下方に浴槽(30)を設置してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽付きベッドに
関するもので、特に、病人や老人等の介護用に適した浴
槽付きベッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ベッドに浴槽を付設し、老人や要
介護者の入浴介護をし易いようになしたものが、種々提
案されている。そして、従来のこの種、浴槽付きベッド
は、入浴時の浴槽をベッドの横に引き出す方式(以下、
引き出し方式と称する。)と、ベッドの下方に浴槽を固
定しておいて、要介護者とベッドの載架台を移動させる
方式(以下、マット移動方式と称する。)とが知られて
いる。
【0003】しかし、上記従来例のマット移動方式は、
通常載架台(マット)の上には要介護者等が横になって
いるので、浴槽の準備や、浴槽の清掃の間は、この要介
護者に移動してもらわなくてはならず、体の自由の利か
ない人を移動させるには大きな労力が必要となり、ま
た、要介護者の移動に搬送装置等を使用するとしても、
要介護者自身にとっては負担が大きいという問題点を有
している。
【0004】また、従来の引き出し方式は、浴槽は水が
入れて無くても重いので、これを移動するには、動力に
頼らざるを得ず、装置が複雑で高価となるという問題点
を有していた。
【0005】なお、上記従来の両方式は、通常要介護者
が寝た姿勢で、略全身が湯に浸る大きさ、構成(平面長
方形)となっており、ベッドの下のスペースは殆ど全て
を浴槽が占めるようになっている。したがって、湯を張
った状態での浴槽の総重量は非常に大きく、通常の木造
住宅では、この種浴槽付きベッドを床面上に設置するの
には、大がかりな補強工事が必要となるという問題点を
有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記問題点を解決すべくなされたもので、入浴介護は必ず
しも全身浴を必須とするものではなく、例えば全身浴を
隔日に行なうより半身浴を毎日行なえるようになした方
が効果的な場合もあることに着目してなされたもので、
軽便・軽量な浴槽を使用して、場合によっては介護者が
一人でも入浴介護が行なえる浴槽付きベッドを提供する
ことを課題としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明は、ベッド本体10のマット20を、頭側マ
ット20aと足側マット20bとに二分割し、該足側マ
ット20bを着脱可能となし、上記マット20の足側マ
ット20bの下方に浴槽30を設置してなる技術的手段
を講じたものである。
【0008】それ故、本発明浴槽付きベッドは、要介護
者の足側(下半身)を一人の介護者が保持し、他の介護
者がマット20の足側マット20bを取り外す。次い
で、介護者は要介護者の足側を浴槽30内に下ろすと共
に、上半身を起こすことで、要介護者を浴槽30内に立
たせたような状態(姿勢)となすことができる作用を呈
する。なお、要介護者が立った姿勢を保持するよう介護
者はサポートするのは無論であり、この状態で浴槽30
内の湯を掛けたり体を洗ったりして入浴介護をしてもよ
いが、立った姿勢から介護者の補助で、座った姿勢とす
ることでより湯に浸る入浴が可能となり、浴槽30は充
分に広いとは言えないが、腰あたりまで湯に浸り、全身
を介護者が洗う程度のスペースは確保できる作用を呈す
るものである。
【0009】次に、請求項2の発明は、ベッド本体10
のマット20を、頭側マット20aと足側マット20b
とに二分割し、更に、該足側マット20bを左側部20
b1と右側部20b2とに二分割し、この左側部20b
1と右側部20b2とを着脱可能となし、上記マット2
0の頭側マット20aの下方には、この頭側マット20
aをその頭側端部が昇降するように仰伏動する仰伏動駆
動装置40を設け、上記足側マット20bの下方には浴
槽30を設置してなる技術的手段を講じたものである。
【0010】それ故、本発明浴槽付きベッドは、請求項
1の作用に加えて、足側マット20bを左側部20b1
と右側部20b2とに二分割したので、先ず要介護者の
下半身を左側部20b1と右側部20b2とのいずれか
一方側にずらし、いずれか他方側を取り外し、次いで、
浴槽30内に要介護者を立たせる状態に支承し、この状
態で左側部20b1と右側部20b2との他方側を取り
除くことで、大きな足側マット20bの取り扱いが不要
で、要介護者の下半身を支える時間が少なくてすみ、ま
た、足側マット20bの取り外しの作業性も簡易化さ
れ、場合によっては一人の介護者で入浴介護ができる場
合もあるという作用を呈するものである。
【0011】また、本発明は、仰伏動駆動装置40を設
けたので、この仰伏動駆動装置40で要介護者の上体を
起こすことができ、上体を起こしながら浴槽30内に滑
り込むようになすことで、介護者が要介護者の全体重を
支えることなく、上記入浴介護が可能となる作用を呈す
るものである。
【0012】次に、請求項3の発明は、ベッド本体10
のマット20を、頭側マット20aと足側マット20b
とに二分割し、更に、必要に応じては該足側マット20
bを更に左側部20b1と右側部20b2とに二分割
し、この足側部20又は左側部20b1と右側部20b
2とを着脱可能となし、上記マット20の頭側マット2
0aの下方には、この頭側マット20aをその頭側端部
が昇降するように仰伏動する仰伏動駆動装置40を設
け、上記足側マット20bの下方には、浴槽30を設置
し、更に、該浴槽30内に出没方向に昇降する人体支承
機構部50を設けてなる技術的手段を講じたものであ
る。
【0013】それ故、本発明は、人体支承機構部50を
設けたことで、自分一人で立った姿勢を保持できない要
介護者でも、介護者は倒れないように体を支えるのみ
で、浴槽30内に要介護者を立たせたり、浴槽30内で
座った姿勢に身を屈めることができる作用を呈するもの
である。ちなみに、人体支承機構部50は常時は足側マ
ット20bの下面に近接する位置まで上昇させておき、
足側マット20bを取り外す際は、体を介護者が保持す
るのではなく、この人体支承機構部50の上にずれ落ち
るようになすことで、介護者及び要介護者双方に負担が
少なく移動できる作用を呈するものである。
【0014】次ぎに、請求項4の発明は、ベッド本体1
0のマット20を、頭側マット20aと足側マット20
bとに二分割し、更に、必要に応じては該足側マット2
0bを更に左側部20b1と右側部20b2とに二分割
し、この足側部20又は左側部20b1と右側部20b
2とを着脱可能となし、上記マット20の頭側マット2
0aの下方には、この頭側マット20aをその頭側端部
が昇降するように仰伏動する仰伏動駆動装置40を設
け、上記足側マット20bの下方には、浴槽30を設置
し、更に、該浴槽30内には要介護者の足部を支承して
出没方向に昇降する人体支承機構部50aと、要介護者
の臀部を支承して前記人体支承機構部50aとは別個に
昇降可能となした人体支承機構部50bとを設けてなる
技術的手段を講じたものである。
【0015】それ故、本発明は、人体支承機構部50
a,50bの昇降量を調整することで、全く体の自由が
利かない要介護者であっても、寝た状態から、浴槽30
内に座った姿勢にすることができる作用を呈する。すな
わち、常時は、両人体支承機構部50a,50bは足側
マット20bの下面に近接する位置まで上昇させてお
く。そしてこの上体で上記足側マット20bを取り外
し、その際、仰伏動駆動装置40で上体を起こし、臀部
をずらして人体支承機構部50b上に載せる。そして、
両人体支承機構部50a,50bは臀部が載った人体支
承機構部50bが遅れて下降することで、要介護者を座
った姿勢とすることができる作用を呈するものである。
【0016】次ぎに、請求項5の発明は、ベッド本体1
0のマット20を、頭側マット20aと足側マット20
bとに二分割し、更に、必要に応じては該足側マット2
0bを更に左側部20b1と右側部20b2とに二分割
し、この足側部20又は左側部20b1と右側部20b
2とを着脱可能となし、上記マット20の頭側マット2
0aの下方には、この頭側マット20aをその頭側端部
が昇降するように仰伏動する仰伏動駆動装置40を設
け、上記足側マット20bの下方には、浴槽30を設置
し、更に、該浴槽30内には要介護者の足部を支承して
出没方向に昇降する人体支承機構部50aと、要介護者
の臀部を支承して前記人体支承機構部50aとは別個に
昇降可能となした人体支承機構部50bとを設け、上記
人体支承機構部50a,50bは、巻取り巻き戻しで、
浴槽30内に弛む量を変更可能となした可曲性帯51で
構成してなる技術的手段を講じたものである。
【0017】それ故、本発明は、請求項4の人体支承機
構部50a,50bを、巻取り巻き戻しで、浴槽30内
に弛む量を変更可能となした可曲性帯51で構成してな
るので、構成が簡易で、手動ハンドル等で巻取り巻き戻
しが可能な作用を呈し、また、可曲性帯51は要介護者
の肌に直接触れても一般的に柔軟で、大きな違和感を与
えないように作用するものである。
【0018】次ぎに、請求項6の発明は、ベッド本体1
0のマット20を、頭側マット20aと足側マット20
bとに二分割し、更に、必要に応じては該足側マット2
0bを更に左側部20b1と右側部20b2とに二分割
し、この足側部20又は左側部20b1と右側部20b
2とを着脱可能となし、上記マット20の頭側マット2
0aの下方には、この頭側マット20aをその頭側端部
が昇降するように仰伏動する仰伏動駆動装置40を設
け、上記足側マット20bの下方には、浴槽30を設置
し、更に、該浴槽30内には要介護者の足部を支承して
出没方向に昇降する人体支承機構部50aと、要介護者
の臀部を支承して前記人体支承機構部50aとは別個に
昇降可能となした人体支承機構部50bとを設け、上記
人体支承機構部50a,50bは、夫々一端を固定し他
端を巻取りドラム52で巻取り巻き戻し可能となした可
曲性帯51と、この可曲性帯51が挿通してこの可曲性
帯51に案内されて移動自在となした人体載置台53と
で構成してなる技術的手段を講じたものである。
【0019】それ故、本発明は、巻取りドラム52で可
曲性帯51を巻取り巻き戻しすると、人体載置台53が
昇降し、人体は可曲性帯51には接触しないので、人体
を該可曲性帯51で摩擦することなく昇降できる作用を
呈するものである。
【0020】
【実施例】次ぎに、本発明の実施例を添付図面にもとず
いて詳細に説明する。図中、10がベッド本体で、この
ベッド本体10は従来公知なものを使用すればよい。ま
た、図中、20がマットで、本発明ではこのマット20
を、頭側マット20aと足側マット20bとに二分割
し、該足側マット20bを着脱可能となしている。な
お、通常、ベッド本体10には載架台面又は載架台枠
(いずれも図示せず)が設けられ、この上にマット20
が載置されてなるのが通常であり、このマット20はク
ッション材を収納して構成されてなるのが一般的で、本
発明も無論このような構成となっているが、本願では説
明の便宜上、上記載架台面又は載架台枠は省略してある
ので、各マットの下面には載架台面又は載架台枠が一体
的に連結されているものとする。
【0021】そして、上記マット20の足側マット20
bの下方に浴槽30を設置してなる。この浴槽30は湯
を漏れないように収納できるものであればよく、本発明
ではその平面形状が略足側マット20bと同じ、言い換
えると、ベッド本体10をその長手方向中央で二分割し
た平面形状と略同じ形状・大きさとなしている。また、
この浴槽30はベッド本体10の下に収納できる高さで
あることは無論で、通常その高さは50〜60cmが適
当である。なお、本実施例では該浴槽30自体の軽量
化、コスト低減を目的とし、可曲性の防水生地を縫製
し、縫い目部を防水密閉処理したものの使用をも想定し
ている。
【0022】要介護者は身体の自由が利かない場合が多
く、上記浴槽30内に正座することは困難な場合が多
い。そこで、本発明では、無論、正座できる人は正座し
て使用してもよいが、一般的に立った姿勢で、或いは、
椅子に座った姿勢で使用するものとし、立った姿勢で
は、膝程度まで湯に浸ることができ、座った姿勢では腰
あたりまでが湯に浸ることができる。そして、介護者は
このような状態で浴槽30内の湯を要介護者の体に掛け
て、又は要介護者の体を洗って入浴介護するようになす
ものである。なお、図示はしていないが、浴槽30内に
は、要介護者が座るための高段部(椅子状部)を予め形
成しておいてもよいものである。
【0023】次ぎに、請求項2の発明は、ベッド本体1
0のマット20を、頭側マット20aと足側マット20
bとに二分割し、更に、該足側マット20bを左側部2
0b1と右側部20b2とに二分割し、この左側部20
b1と右側部20b2とを着脱可能となしている。すな
わち、請求項1において、足側マット20bは相当に大
きいものであるので、通常は一人の介護者が要介護者の
体を支え、他の介護者が該足側マット20bを外すこと
になる。そして、狭い部屋等であると、該足側マット2
0bを外す際に、要介護者を支えている介護者が作業の
邪魔になることもあり、本発明では、一人の介護者で
も、これらの作業が作業性よく行なえるようになしたも
のである。
【0024】そこで、足側マット20bを左側部20b
1と右側部20b2とに二分割すると、先ず大きさが半
減して取り扱いが容易となるし、前記したように、要介
護者の体をずらしながら、片側ずつ取り外すことで、一
人の介護者でも足側マット20bを取り外して入浴介護
が可能となるものである。なお、図2に示すようにこの
場合、左側部20b1と右側部20b2とは破線で示す
ように立てておくと、入浴中の目隠しとして利用するこ
ともできるもので、この左側部20b1と右側部20b
2とは完全には取り外せないように、ベッド本体10に
枢着しておいてもよい。
【0025】そして、上記マット20の頭側マット20
aの下方には、この頭側マット20aをその頭側端部が
昇降するように仰伏動する仰伏動駆動装置40を設けて
ある。この、仰伏動駆動装置40はモータ、シリンダー
等の駆動源で頭側マット20aを仰伏動させるものであ
ればよく、頭側マット20aはその足側端をヘッド本体
10の短手方向軸で枢止してある。図示例では、上記仰
伏動駆動装置40は駆動シリンダーで構成され、その基
端部をベッド本体10に枢着(図では必ずしも明示して
いない)し、その伸縮駆動軸の先端を頭側マット20a
の裏面頭側部位に枢着してある。したがって、該仰伏動
駆動装置40の伸縮駆動軸の伸縮で、頭側マット20a
は仰伏動するようになしてある。なお、この仰伏動駆動
装置40で頭側マット20aを仰動させながら、その上
の要介護者の体を順次浴槽30内に滑り降りるようにサ
ポートすると、一人の介護者で充分入浴介護ができるも
のである。
【0026】そして、上記足側マット20bの下方に
は、浴槽30を設置してなるのは、請求項1と同じであ
る。
【0027】次ぎに、請求項3の発明は、ベッド本体1
0のマット20を、頭側マット20aと足側マット20
bとに二分割し、更に、必要に応じては該足側マット2
0bを更に左側部20b1と右側部20b2とに二分割
し、この足側部20又は左側部20b1と右側部20b
2とを着脱可能となしてあるのは、請求項1又は請求項
2と同じ構成である。そして、上記マット20の頭側マ
ット20aの下方には、この頭側マット20aをその頭
側端部が昇降するように仰伏動する仰伏動駆動装置40
を設けてあるのは請求項2と同じ構成である。
【0028】そして、本発明は、上記足側マット20b
の下方には、浴槽30を設置し、更に、該浴槽30内に
出没方向に昇降する人体支承機構部50を設けてなる。
この人体支承機構部50は、人をその上に載せて昇降で
きる構成であればよく、図3の実施例は、手動式で、一
端を固定し他端をハンドル56(図1、図2参照)で回
動可能となした巻取りドラム52と、一端を浴槽30の
一端上部に固定し端を該巻取りドラム52で巻取り又は
巻き戻し可能となした可曲性帯51と、この可曲性帯5
1が挿通してこの可曲性帯51に案内されて移動自在と
なした人体載置台53とで構成してなる。
【0029】また、図4の実施例は、駆動源がモータ5
4で、このモータ54で回転する垂直螺子棒55に案内
され人体載置台53が昇降するようになしてある。な
お、この人体載置台53は、図3の例とは異なり、略U
字状に構成され、このU字状部中央で体を使用するよう
になしてある。また、該人体載置台53の両側には逆U
字状のアーム部が連設され、浴槽30の外に設けた垂直
螺子棒55には該逆U字状のアーム部の下端部が連結す
ることで、該人体載置台53は浴槽30の底深くまで下
降できるようになしてある。
【0030】体の自由が利きづらい要介護者は、何の支
承・サポートもなしに、いきなり浴槽内に入れられる
と、非常に不安感を感ずるものである。したがって、で
きるだけ要介護者の体を支持して、不安感を与えないよ
うにして、更に、足先より順次ゆっくりと浴槽30内に
入り込むようになすことが望ましい。そして、この不安
感を感じるか否かは個人差があるので、手動で介護者が
要介護者に声を掛けながら操作するのが最も望ましく、
図3例のような、手動のハンドル56でゆっくりと昇降
するものを使用するのが適しているといえる。
【0031】次ぎに、請求項4の発明は、ベッド本体1
0のマット20を、頭側マット20aと足側マット20
bとに二分割し、更に、必要に応じては該足側マット2
0bを更に左側部20b1と右側部20b2とに二分割
し、この足側部20又は左側部20b1と右側部20b
2とを着脱可能となしてあるのは上記請求項3と同じ構
造である。また、上記マット20の頭側マット20aの
下方には、この頭側マット20aをその頭側端部が昇降
するように仰伏動する仰伏動駆動装置40を設けてある
のも上記請求項3と同じ構成である。
【0032】そして、本発明は、上記足側マット20b
の下方には、浴槽30を設置し、更に、該浴槽30内に
は要介護者の足部を支承して出没方向に昇降する人体支
承機構部50aと、要介護者の臀部を支承して前記人体
支承機構部50aとは別個に昇降可能となした人体支承
機構部50bとを設けてなる。すなわち、本発明は前記
人体支承機構部50を、要介護者の足部を支承して出没
方向に昇降する人体支承機構部50aと、要介護者の臀
部を支承して前記人体支承機構部50aとは別個に昇降
可能となした人体支承機構部50bとで構成してなる。
【0033】すなわち、本発明では要介護者を一対の人
体支承機構部50a,50bで支承するもので、臀部を
支承する人体支承機構部50bはその位置を、頭側マッ
ト20aの足側端近くにして、仰伏動駆動装置40で頭
側マット20aを仰動して、上体を起こした要介護者が
ちょうどこの人体支承機構部50b上に臀部を載せるよ
うにずれ下がる場所に設定しておくとよい。すると、要
介護者が介護者の体を緩く支承して仰伏動駆動装置40
で上体を起こすと、人体支承機構部50a,50bに足
を伸ばして座った姿勢で支承されることになる。そこ
で、人体支承機構部50a,50bを順次下降させ、臀
部を載せる人体支承機構部50bの下降量を少なくする
と、要介護者を椅子に座った姿勢で浴槽30内に導くこ
とができるものである。
【0034】次ぎに、請求項5の発明は、ベッド本体1
0のマット20を、頭側マット20aと足側マット20
bとに二分割し、更に、必要に応じては該足側マット2
0bを更に左側部20b1と右側部20b2とに二分割
し、この足側部20又は左側部20b1と右側部20b
2とを着脱可能となし、上記マット20の頭側マット2
0aの下方には、この頭側マット20aをその頭側端部
が昇降するように仰伏動する仰伏動駆動装置40を設
け、上記足側マット20bの下方には、浴槽30を設置
し、更に、該浴槽30内には要介護者の足部を支承して
出没方向に昇降する人体支承機構部50aと、要介護者
の臀部を支承して前記人体支承機構部50aとは別個に
昇降可能となした人体支承機構部50bとを設けてある
のは、上記請求項4と同じ構成である。
【0035】上記人体支承機構部50a,50bは、巻
取り巻き戻しで、浴槽30内に弛む量を変更可能となし
た可曲性帯51で構成してなる。該可曲性帯51は浴槽
30を略跨ぐように配設され、一端又は両端を巻き戻す
と浴槽30内に弛み込み、巻取ると弛みが無くなってそ
の最低部位置を上昇することになる。
【0036】本発明で、特に上記可曲性帯51を使用し
た理由は、第1に構成が簡易で安価に実現できるためで
ある。動力源を使用しない場合では、図3に示す、手動
ハンドル56で回動可能となした巻取りドラム52を用
意すればよく、非常に簡易な構成で実現できる。また、
次の理由として、このハンドル56と巻取りドラム52
との回転伝達比をウオームギヤ等を利用して大きく設定
すると、大きな荷重でも容易に手動で操作でき、ハンド
ルを離しても逆転しない(不意の落下が無い)という安
全性が確保されるためである。なお、本発明では、小さ
い力で大きな荷重を昇降するので、昇降に時間が掛かる
ことになるが、この時間を掛けることが、要介護者に不
安を与えない大きな要素となるものである。
【0037】次ぎに、請求項6の発明は、ベッド本体1
0のマット20を、頭側マット20aと足側マット20
bとに二分割し、更に、必要に応じては該足側マット2
0bを更に左側部20b1と右側部20b2とに二分割
し、この足側部20又は左側部20b1と右側部20b
2とを着脱可能となし、上記マット20の頭側マット2
0aの下方には、この頭側マット20aをその頭側端部
が昇降するように仰伏動する仰伏動駆動装置40を設
け、上記足側マット20bの下方には、浴槽30を設置
し、更に、該浴槽30内には要介護者の足部を支承して
出没方向に昇降する人体支承機構部50aと、要介護者
の臀部を支承して前記人体支承機構部50aとは別個に
昇降可能となした人体支承機構部50bとを設けてなる
のは請求項5と同じ構成である。
【0038】そして、本発明は、上記人体支承機構部5
0a,50bは、夫々一端を固定し他端を巻取りドラム
52で巻取り巻き戻し可能となした可曲性帯51と、こ
の可曲性帯51が挿通してこの可曲性帯51に案内され
て移動自在となした人体載置台53とで構成してなる。
すなわち、可曲性帯51を巻取ったり巻き戻す際、一方
側で巻取り巻き戻しを行なうと、その上に載っている要
介護者が常に弛んだ中央最底部に位置するには該可曲性
帯51が体を擦って巻き取り巻き戻されることになる。
そして、この際に要介護者は違和感を感ずることにな
り、この違和感は可曲性帯51の材質を選択することで
ほぼ解消できるが、本発明では人体載置台53が要介護
者に触れ、可曲性帯51には全く接触しないようになし
て、より要介護者に違和感を与えないようになしたもの
である。
【0039】
【発明の効果】本発明は、上記のごときであるので、構
造的には浴槽30をベッド本体10の長手方向半分の大
きさとなして軽量化、簡易化したのみであるが、この浴
槽30を使用して入浴介護を行なうと、従来の全身入浴
に比べては、昔の行水感覚で手軽に入浴介護が行なえる
浴槽付きベッドを提供できるものである。
【0040】そして、請求項2の発明は、足側マット2
0bを左側部20b1と右側部20b2とに二分割した
ので、更に、入浴介護に際して足側マット20bの取り
扱いが容易となって、より介護し易い浴槽付きベッドを
提供できるものである。
【0041】また、請求項3の発明は、仰伏動駆動装置
40と人体支承機構部50とを設けてなるので、要介護
者の体重を支えることなく、小さな力で入浴介護が行な
える浴槽付きベッドを提供できるものである。
【0042】また、請求項4の発明は、上記人体支承機
構部50を、要介護者の足部を支承する人体支承機構部
50aと、臀部を支承して前記人体支承機構部50aと
は別個に昇降可能となした人体支承機構部50bとで構
成してなるので、要介護者を狭い浴槽30内に椅子に座
った姿勢となし介護者及び要介護者双方にとってより負
担の少ない入浴介護ができる浴槽付きベッドを提供でき
るものである。
【0043】また、請求項5の発明は、人体支承機構部
50a,50bを、巻取り巻き戻しで、浴槽30内に弛
む量を変更可能となした可曲性帯51で構成してなるの
で、構成が簡易で前記したように入浴用に適した人体支
承機構部50a,50bを有した浴槽付きベッドを提供
できるものである。
【0044】また、請求項6の発明は、上記人体支承機
構部50a,50bは、夫々一端を固定し他端を巻取り
ドラム52で巻取り巻き戻し可能となした可曲性帯51
と、この可曲性帯51が挿通してこの可曲性帯51に案
内されて移動自在となした人体載置台53とで構成して
なるので、可曲性帯51が要介護者の体に接触して摺れ
ることが無く、違和感のない人体支承機構部50a,5
0bを有した浴槽付きベッドを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】斜視図である。
【図3】本発明に使用される人体支承機構部の一部断面
正面図である。
【図4】人体支承機構部の別の実施例断面図である。
【符号の説明】
10 ベッド本体 20 マット 20a 頭側マット 20b 足側マット 20b1 左側部 20b2 右側部 30 浴槽 40 仰伏動駆動装置 50 人体支承機構部 50a 人体支承機構部 50b 人体支承機構部 51 可曲性帯 52 巻取りドラム 53 人体載置台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 康弘 東京都新宿区新宿1丁目28番15号 シルバ ー精工株式会社内 (72)発明者 高橋 佳美 東京都新宿区新宿1丁目28番15号 シルバ ー精工株式会社内 (72)発明者 富重 貴之 東京都新宿区新宿1丁目28番15号 シルバ ー精工株式会社内 (72)発明者 内野 豊 東京都新宿区新宿1丁目28番15号 シルバ ー精工株式会社内 Fターム(参考) 4C040 AA13 DD04 DD07 EE05 GG16 4C094 AA01 BB12 CC04 DD14 EE20 GG02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッド本体(10)のマット(20)
    を、頭側マット(20a)と足側マット(20b)とに
    二分割し、該足側マット(20b)を着脱可能となし、 上記マット(20)の足側マット(20b)の下方に浴
    槽(30)を設置してなる浴槽付きベッド。
  2. 【請求項2】 ベッド本体(10)のマット(20)
    を、頭側マット(20a)と足側マット(20b)とに
    二分割し、更に、該足側マット(20b)を左側部(2
    0b1)と右側部(20b2)とに二分割し、この左側
    部(20b1)と右側部(20b2)とを着脱可能とな
    し、 上記マット(20)の頭側マット(20a)の下方に
    は、この頭側マット(20a)をその頭側端部が昇降す
    るように仰伏動する仰伏動駆動装置(40)を設け、 上記足側マット(20b)の下方には浴槽(30)を設
    置してなる浴槽付きベッド。
  3. 【請求項3】 ベッド本体(10)のマット(20)
    を、頭側マット(20a)と足側マット(20b)とに
    二分割し、更に、必要に応じては該足側マット(20
    b)を更に左側部(20b1)と右側部(20b2)と
    に二分割し、この足側部(20)又は左側部(20b
    1)と右側部(20b2)とを着脱可能となし、 上記マット(20)の頭側マット(20a)の下方に
    は、この頭側マット(20a)をその頭側端部が昇降す
    るように仰伏動する仰伏動駆動装置(40)を設け、 上記足側マット(20b)の下方には、浴槽(30)を
    設置し、更に、該浴槽(30)内に出没方向に昇降する
    人体支承機構部(50)を設けてなる浴槽付きベッド。
  4. 【請求項4】 ベッド本体(10)のマット(20)
    を、頭側マット(20a)と足側マット(20b)とに
    二分割し、更に、必要に応じては該足側マット(20
    b)を更に左側部(20b1)と右側部(20b2)と
    に二分割し、この足側部(20)又は左側部(20b
    1)と右側部(20b2)とを着脱可能となし、 上記マット(20)の頭側マット(20a)の下方に
    は、この頭側マット(20a)をその頭側端部が昇降す
    るように仰伏動する仰伏動駆動装置(40)を設け、 上記足側マット(20b)の下方には、浴槽(30)を
    設置し、更に、該浴槽(30)内には要介護者の足部を
    支承して出没方向に昇降する人体支承機構部(50a)
    と、要介護者の臀部を支承して前記人体支承機構部(5
    0a)とは別個に昇降可能となした人体支承機構部(5
    0b)とを設けてなる浴槽付きベッド。
  5. 【請求項5】 ベッド本体(10)のマット(20)
    を、頭側マット(20a)と足側マット(20b)とに
    二分割し、更に、必要に応じては該足側マット(20
    b)を更に左側部(20b1)と右側部(20b2)と
    に二分割し、この足側部(20)又は左側部(20b
    1)と右側部(20b2)とを着脱可能となし、 上記マット(20)の頭側マット(20a)の下方に
    は、この頭側マット(20a)をその頭側端部が昇降す
    るように仰伏動する仰伏動駆動装置(40)を設け、 上記足側マット(20b)の下方には、浴槽(30)を
    設置し、更に、該浴槽(30)内には要介護者の足部を
    支承して出没方向に昇降する人体支承機構部(50a)
    と、要介護者の臀部を支承して前記人体支承機構部(5
    0a)とは別個に昇降可能となした人体支承機構部(5
    0b)とを設け、 上記人体支承機構部(50a,50b)は、巻取り巻き
    戻しで、浴槽(30)内に弛む量を変更可能となした可
    曲性帯(51)で構成してなる浴槽付きベッド。
  6. 【請求項6】ベッド本体(10)のマット(20)を、
    頭側マット(20a)と足側マット(20b)とに二分
    割し、更に、必要に応じては該足側マット(20b)を
    更に左側部(20b1)と右側部(20b2)とに二分
    割し、この足側部(20)又は左側部(20b1)と右
    側部(20b2)とを着脱可能となし、 上記マット(20)の頭側マット(20a)の下方に
    は、この頭側マット(20a)をその頭側端部が昇降す
    るように仰伏動する仰伏動駆動装置(40)を設け、 上記足側マット(20b)の下方には、浴槽(30)を
    設置し、更に、該浴槽(30)内には要介護者の足部を
    支承して出没方向に昇降する人体支承機構部(50a)
    と、要介護者の臀部を支承して前記人体支承機構部(5
    0a)とは別個に昇降可能となした人体支承機構部(5
    0b)とを設け、 上記人体支承機構部(50a,50b)は、夫々一端を
    固定し他端を巻取りドラム(52)で巻取り巻き戻し可
    能となした可曲性帯(51)と、この可曲性帯(51)
    が挿通してこの可曲性帯(51)に案内されて移動自在
    となした人体載置台(53)とで構成してなる浴槽付き
    ベッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101085024B1 (ko) 2008-10-07 2011-11-21 박병연 다기능 미용기구

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