JPH04218160A - 入浴のための介護システムおよび介護設備 - Google Patents

入浴のための介護システムおよび介護設備

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JPH04218160A
JPH04218160A JP2402941A JP40294190A JPH04218160A JP H04218160 A JPH04218160 A JP H04218160A JP 2402941 A JP2402941 A JP 2402941A JP 40294190 A JP40294190 A JP 40294190A JP H04218160 A JPH04218160 A JP H04218160A
Authority
JP
Japan
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bathtub
bed body
bed
pair
stretcher
Prior art date
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Withdrawn
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JP2402941A
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English (en)
Inventor
健造 ▲葛▼西
Kenzo Kasai
Hiroyasu Yamamoto
博康 山本
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Aprica Kassai KK
Original Assignee
Aprica Kassai KK
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Publication date
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Priority to US07/788,205 priority patent/US5173978A/en
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Priority to DE69112575T priority patent/DE69112575T2/de
Priority to KR1019910020470A priority patent/KR950003689B1/ko
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  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば、病人、身
障者、寝たきりの老人(この明細書において、単に「病
人等」という。)を入浴させるための介護システムに関
するもので、特に、ベッドに寝かされている病人等を介
護しながら入浴させるのに適した介護システムおよび介
護設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば特開昭57−148945号公
報において、病人等の介護に適した介護設備が提案され
ている。この介護設備は、部屋の天井に敷設されたレー
ルに沿って移動可能な吊上げ装置を備える。吊上げ装置
の移動経路の下方または近傍には、ベッド、洗面台、便
器、浴槽などが配置されている。したがって、病人等の
日常生活に必要な設備が整えられており、病人等を必要
に応じて、所望の場所まで運ぶことが容易である。
【0003】このような介護設備は、たとえば複数の部
屋間で病人等を運ぶ必要がある場合において設置される
ことが適当であり、それによって、介護者の負担を軽減
することができる。
【0004】しかしながら、上述したような従来の介護
設備は、これを設置するには、比較的大きな床面積を必
要とし、それゆえに、この介護設備をそのまま平均的な
日本の家庭に持込むことは、スペース等の問題から困難
である場合がある。特に、日本における住宅事情を考慮
したとき、病人等に対してたとえば6畳程度の広さの部
屋をあてがうのがやっとであることが多い。
【0005】このように、従来、比較的狭い1つの部屋
にすべてを設置できる介護設備がほとんどなかったため
、多くの場合、家庭においては、病人等は、特別な事情
がない限り、寝たきりの状態に放置されていた。また、
病人等を移動させるときには、複数人の力が必要な場合
が多く、このことも、病人等に対して寝たきりの状態を
強いる1つの原因となっていた。
【0006】
【関連出願の説明】本件出願人は、平成1年2月17日
付提出の特願平1−38682号(特開平2−2154
62号)および平成2年9月14日付提出の特願平2−
245248号および特願平2−245249号におい
て、改良されたベッド装置を提案している。これらベッ
ド装置は、日本における住宅事情を考慮して、たとえば
6畳または4畳半程度の部屋においても使用することが
できるようにされており、また、病人等をベッド本体か
ら持ち上げたり、下ろしたり、ベッド本体の側方へ移動
させたりすることを簡単に行なえる吊上げ機構が付加さ
れている。
【0007】また、本件出願人による平成2年11月2
0日付提出の特許出願において、浴槽付ベッド装置を提
案している。この浴槽付ベッド装置は、ベッド本体と、
高さ方向に伸縮可能であって、高さ方向に縮められたと
きベッド本体の下方の空間に収納可能な浴槽とを備える
。したがって、この浴槽付ベッド装置によれば、浴槽を
ベッド本体の側方に位置させることができ、ベッド本体
上に寝かされている病人等を浴槽まで運ぶ負担を軽減で
きる。また、浴槽を使用しないときには、ベッド本体の
下方の本来的に遊んでいた空間に収納できるので、限ら
れた広さの部屋の有効利用に貢献することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目
的は、上述したような吊上げ機構を有するベッド装置お
よび浴槽付ベッド装置の双方の利点を生かしつつ、一般
の家庭、特に6畳程度の広さの1つの部屋において適用
し得る、入浴のための介護システムおよび介護設備を提
供しようとすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る入浴のた
めの介護システムにおいては、吊上げ機構を有するベッ
ド装置と、浴槽と、担架とが用いられる。
【0010】前記ベッド装置は、ベッド本体を備え、こ
のベッド本体は、長手方向寸法および幅方向寸法を有し
、ベッド面を形成する床板、およびこの床板を床面から
所定の高さまでもたらし、床板と床面との間に側方が開
いた空間を形成するための脚部材を備える。
【0011】また、前記吊上げ機構は、前記ベッド本体
の長手方向の両端部においてベッド本体の幅方向にスラ
イド可能であり、かつこのスライドによってベッド本体
の幅方向に一定の位置まで張り出す状態となるように取
付けられる、1対のスライダと、前記各スライダから上
方に延びるように各スライダに取付けられる、1対の支
柱と、前記各支柱に沿って移動可能かつ移動された位置
で停止可能に取付けられる、1対の支持部材と、前記1
対の支持部材間を連結する、2本の平行に並ぶ側棒とを
備える。
【0012】また、前記浴槽は、高さ方向に伸縮自在で
あって、高さ方向に縮められたとき前記床板と床面との
間の空間に収納可能であり、かつ、前記ベッド本体と前
記浴槽との間に連結される案内部材を備え、この案内部
材によって前記浴槽が前記床板の下方とベッド本体の側
方の一定の位置との間で移動可能なように案内される。
【0013】また、前記担架は、前記浴槽内に沈められ
ることができる寸法を有し、平坦な状態からN字状に屈
曲した状態となり得るように互いに回動可能に順次連結
された3個のベース板、および前記3個のベース板から
下方に突出する状態と突出しない状態とをとり得る支持
脚を備えている。
【0014】このような吊上げ機構を有するベッド装置
と、浴槽と、担架とを用いて、ベッド本体の床板上に寝
かされている病人等は、次のように入浴させられる。
【0015】まず、浴槽が、ベッド本体の側方の一定の
位置まで移動させられる。この状態で、浴槽の高さが高
くされ、浴槽内に湯が入れられる。次いで、担架の支持
脚を3個のベース板から下方に突出する状態として浴槽
内に入れ、3個のベース板を平坦な状態として浴槽の上
面を覆うように配置する。
【0016】他方、ベッド本体の床板上に寝かされてい
る病人等の上方両側に前記2本の側棒が位置される。ま
た、病人等の下に挿入されたハンガー部材が、これら2
本の側棒に係合される。
【0017】次いで、1対の支持部材を各支柱に沿って
上方へ移動させ、それによって病人等をベッド本体から
持ち上げた状態とする。次いで、1対のスライダをベッ
ド本体の幅方向に前記一定の位置まで張り出す状態とし
、それによって病人等を浴槽および担架の真上の位置ま
で移動させる。次いで、1対の支持部材を各支柱に沿っ
て下方へ移動させ、それによって病人等を担架上に置き
、かつハンガー部材を取り除く。
【0018】次いで、3個のベース板を2本の側棒に連
結ベルトを介して連結し、1対の支持部材を各支柱に沿
って再び上方へ移動させる。これによって3個のベース
板をN字状に屈曲した状態とするとともに、支持脚を宙
に浮いた状態とする。この状態において、支持脚を3個
のベース板から下方に突出しない状態としてから、1対
の支持部材を各支柱に沿って再び下方へ移動させ、それ
によって担架上に置かれた病人等を担架とともに浴槽に
沈める。
【0019】また、この発明に係る入浴のための介護設
備は、吊上げ機構を有するベッド装置と、浴槽と、担架
とを備える。
【0020】前記ベッド装置は、ベッド本体を備え、こ
のベッド本体は、長手方向寸法および幅方向寸法を有し
、ベッド面を形成する床板、およびこの床板を床面から
所定の高さまでもたらし、床板と床面との間に側方が開
いた空間を形成するための脚部材を備える。
【0021】また、前記吊上げ機構は、前記ベッド本体
の長手方向の両端部においてベッド本体の幅方向にスラ
イド可能であり、かつこのスライドによってベッド本体
の幅方向に一定の位置まで張り出す状態となるように取
付けられる、1対のスライダと、前記各スライダから上
方に延びるように各スライダに取付けられる、1対の支
柱と、前記各支柱に沿って移動可能かつ移動された位置
で停止可能に取付けられる、1対の支持部材と、前記1
対の支持部材間を連結する、2本の平行に並ぶ側棒とを
備える。
【0022】また、前記浴槽は、高さ方向に伸縮自在で
あって、高さ方向に縮められたとき前記床板と床面との
間の空間に収納可能であり、かつ、前記ベッド本体と前
記浴槽との間に連結される案内部材を備え、この案内部
材によって前記浴槽が前記床板の下方とベッド本体の側
方の一定の位置との間で移動可能なように案内される。
【0023】このような介護設備において、前記1対の
スライダが前記ベッド本体の幅方向へ最大限張り出した
状態となったときの前記2本の側棒の位置の真下に、前
記ベッド本体の側方へ最大限移動した状態にある前記浴
槽が位置するようにされる。
【0024】
【発明の作用および効果】このように、この発明によれ
ば、病人等の入浴に際しての介護動作を、比較的狭い空
間の範囲内において達成することができる。したがって
、この介護システムは、日本の住宅における6畳、ある
いは4畳半、といった比較的狭い部屋であっても、採用
することができる。それゆえに、この発明に係る入浴の
ための介護システムが、一般の家庭において普及するこ
とが期待でき、病人等の入浴の機会が増えるとともに、
介護者の負担を軽減することができる。
【0025】また、浴槽は、ベッド本体の側方の一定の
位置にまで最大限移動され、他方、1対のスライダがベ
ッド本体の幅方向に最大限張り出す状態とされるとき、
2本の側棒の間に位置する病人等が浴槽の真上に位置す
るので、手動による調整操作が不要である。それゆえに
、介護者に対して面倒な操作が要求されることはない。 このことは、通常、家庭における介護者は、比較的高齢
の婦人に限られることを考慮すれば、評価されるべき特
徴である。
【0026】また、入浴に際して、折畳み可能な支持脚
を備える担架が用いられると、安全な入浴を行なうこと
ができるとともに、介護者の負担も軽減される。
【0027】
【実施例】図面は、この発明の一実施例を説明するため
のものである。
【0028】この発明に係る入浴のための介護システム
においては、たとえば図1および図2に示すような吊上
げ機構を有するベッド装置1と、浴槽103と、図30
ないし32に示すような担架200とが用いられる。以
下、説明の便宜のため、吊上げ機構を有するベッド装置
1とこのベッド装置1に関連して設けられる浴槽103
とを分けて説明する。
【0029】図3ないし図21は、特に吊上げ機構を有
するベッド装置1を説明するためのもので、これらの図
面では、浴槽103の図示が省略されている。
【0030】図3ないし図8には、ベッド装置1の全体
の構成が示されている。ここで、図3ないし図5は、当
該ベッド装置1がとり得る第1の典型的な形態を示して
おり、図6および図7は、同じく第2の典型的な形態を
示しており、図8は、同じく第3の典型的な形態を示し
ている。また、図3は正面図であり、図4および図6は
平面図であり、図5、図7および図8は、左側面図であ
る。
【0031】ベッド装置1に含まれる主要な構成につい
て説明すると、ベッド装置1は、マットレス2が敷かれ
たベッド本体3を備える。このベッド本体3は、起伏可
能な構成を有しており、所望に応じて、マットレス2の
一部の傾斜状態を変えることができるようにされている
。後述する図21において、マットレス2の一部が起こ
された状態が想像線で示されている。
【0032】ベッド本体3の長手方向の両端部において
ベッド本体3の幅方向にスライド可能に、1対のスライ
ダ4および5が取付けられる。これらスライダ4および
5は、そのスライドによって図6および図7に最もよく
示されているように、ベッド本体3の幅方向に張り出す
状態となる。
【0033】スライダ4および5の各々から上方に延び
るように、1対の支柱6および7が取付けられる。
【0034】支柱6および7の各々に沿って移動可能か
つ移動された位置で停止可能に、1対の支持部材8およ
び9が取付けられる。
【0035】また、1対の支持部材8および9間を連結
するように、互いに平行な2本の側棒10および11が
設けられる。
【0036】以下、このベッド装置1のより詳細な説明
を行なう。まず、スライダ4および5をベッド本体3の
幅方向にスライドさせるための構造について説明する。 図9、図10および図11には、一方のスライダ4が示
され、これらの図面は、図5、図7および図8にそれぞ
れ対応している。なお、この一方のスライダ4に与えら
れる構造と実質的に同じ構造が、他方のスライダ5に対
しても与えられている。また、図9ないし図11では、
スライダ4に関連する動作の理解を容易にするため、一
部において破断または図示の省略が行なわれていること
を指摘しておく。
【0037】スライダ4および5は、全体としてL字状
をなしており、それぞれの垂直方向に延びる部分が脚部
12および13とされている。これら脚部12および1
3の各下端には、車輪14および15がそれぞれ取付け
られている。
【0038】また、スライダ4および5をスライドさせ
るための動力は、横移動用モータ16および17からそ
れぞれ得るようにしている。これらモータ16および1
7は、それぞれ、スライダ4および5に固定される。
【0039】以下、主として図9ないし図11を参照し
て、一方のスライダ4にスライド動作を与えるための構
造について説明する。なお、この実施例では、スライダ
4のスライド動作に伴って、支柱6も、スライダ4上で
移動するように構成されている。
【0040】スライダ4の水平方向に延びる部分には、
チェーン18が配置される。チェーン18は、ベルト等
に置換えられてもよい。チェーン18は、スライダ4に
保持されたスプロケットホイール19および20上に巻
掛けされる。一方のスプロケットホイール19には、モ
ータ16の回転が、たとえばベルト21を介して伝達さ
れる。
【0041】チェーン18の下方経路上の所定の位置に
は、取付具22が固定される。この取付具22は、また
、ベッド本体3側に備えるガイド23の所定の位置にも
固定される。
【0042】したがって、モータ16の回転がベルト2
1を介してスプロケットホイール16に伝達され、それ
に応じて、チェーン18が循環されたとき、チェーン1
8の下方経路は、取付具22によって、ガイド23と固
定されているので、スライダ4がガイド23に対してス
ライド動作する。モータ16の回転方向を変えることに
より、スライダ4のスライド方向が変えられる。このよ
うなスライダ4のスライド動作において、車輪14は、
床面24上を転動する。
【0043】チェーン18の上方経路上の所定の位置に
は、もう1つの取付具25が固定される。この取付具2
5は、また、支柱6のベース部26にも固定される。
【0044】したがって、前述したようにチェーン18
が循環されたとき、チェーン18の上方経路は、取付具
25によって、ベース部26と固定されているので、ベ
ース部26すなわち支柱6は、スライダ4に対して変位
する。
【0045】このような構成によれば、スライダ4がベ
ッド本体3に対してスライドしたとき、支柱6も、また
、スライダ4上で同方向に変位する。この場合、また、
スライダ4のベッド本体3に対する変位量は、支柱6の
スライダ4に対する変位量に等しい。
【0046】図9の状態では、支柱6は、ベッド本体3
の幅方向の中央に位置している。この状態では、スライ
ダ4は、ベッド本体3の側方にわずかに張り出した状態
となっている。
【0047】図9の状態から、図10に示すように、ス
ライダ4が、ベッド本体3の側方に最大限に張り出した
状態にされると、支柱6は、スライダ4上で脚部12に
近接した位置にもたらされる。支柱6の、ベッド本体3
を基準としての動きで見ると、支柱6は、スライダ4の
ベット本体3に対する変位量の2倍の変位量をもって動
かされる。したがって、スライダ4のベッド本体3から
の張り出し量を少なくしながらも、支柱6を、ベッド本
体3から側方へ十分に離すことができる。
【0048】他方、図9の状態から、図11に示すよう
に、スライダ4が、ベッド本体3にさらに近づけられる
と、支柱6は、スライダ4上のモータ16に近接した位
置にもたらされる。その結果、支柱6は、ベッド本体3
の幅方向の一方端側に片寄せられる。この図11に示し
た状態は、通常、前述した側棒10および11を使用し
ないときに実現される。したがって、このように支柱6
が片寄せられることは、ベッド本体上に寝かされている
病人等に対して、側棒10および11、支持部材8およ
び9ならびに支柱6および7が圧迫感を与えることを低
減するのにさらに効果的である。
【0049】なお、上述したようなスライダ4および支
柱6のスライド動作の終端は、モータ16を停止制御す
ることによって規定される。たとえば、スライダ4上で
の支柱6の移動経路の各終端には、マイクロスイッチ6
7および68がそれぞれ設けられる。したがって、図1
0に示すように、マイクロスイッチ67に支柱6のベー
ス部26が接触したとき、および図11に示すように、
マイクロスイッチ68に支柱6のベース部26が接触し
たときには、それぞれ、モータ16が停止制御される。 このようにすることにより、スライダ4が、ベッド本体
3の側方に最大限張り出した状態とされたとき、支柱6
の位置を常に一定となるようにすることができる。
【0050】次に、支持部材8および9の詳細な構造に
ついて説明する。支持部材8および9は、互いに対称の
構造を有している。図12は、一方の支持部材8を示す
右側面図であり、図13は、同じく平面図であり、図1
4は同じく正面図である。
【0051】支持部材8は、関連の支柱6に沿って移動
するスライドブロック27を備える。このスライドブロ
ック27と支柱6との関連については、図15および図
16を参照して後述する。このスライドブロック27に
は、たとえば断面U字状のブラケット28が固定される
。ブラケット28は、後述する図16にも示されている
。このブラケット28には、1対のアーム29および3
0が取付けられる。これらアーム29および30は、ブ
ラケット28からベッド本体3の幅方向にかつ互いに逆
方向に張り出している。
【0052】これらのアーム29および30は、ブラケ
ット28に対して、ピン31および32を中心として、
図12に想像線で示すように、それぞれ上方へ回動可能
とされている。また、スライドブロック27には、2つ
のフックリンク33および34が共通のピン35によっ
て回動可能に保持されている。フックリンク33および
34の各自由端には、それぞれ、フック部36および3
7が設けられる。他方、アーム29および30の各自由
端には、フック部36および37の各々に係合し得る係
合ピン38および39が設けられる。したがって、図1
2に想像線で示されるように、アーム29および30が
それぞれ上方に回動されたとき、フックリンク33およ
び34のフック部36および37を、それぞれ、係合ピ
ン38および39に係合させることにより、アーム29
および30の上方へ回動された状態が固定される。
【0053】上記した2本の側棒10および11は、そ
れぞれ、アーム29および30に取付けられる。したが
って、上述したようなアーム29および30の回動に従
って、側棒10および11は、上下2位置をとることが
できる。図12において、実線によって、側棒10およ
び11が下方位置にある状態が示され、想像線によって
、側棒10および11が上方位置にある状態が示されて
いる。また、前述した図8では、図12に想像線で示し
た状態に対応する状態が示されている。このように、側
棒10および11を上方位置にもたらすことによって、
ベッド本体3上に寝かされている病人等に圧迫感を与え
ないようにすることができるとともに、病人等に対する
診察等に支障をきたさないようにすることができる。ま
た、図12に想像線で示すように、側棒10および11
を上方位置にもたらすことによって、後述する図21に
示すような別の使用態様も可能になる。
【0054】なお、図12ないし図14では、一方の支
持部材8に関連する構成が図示されたが、図3ないし図
8ならびに図21では、他方の支持部材9が図示されて
いる。この他方の支持部材9に含まれる要素であって、
支持部材8に含まれる要素と左右対称的な位置にある要
素には、図12ないし図14で用いた参照数字に“a”
を付した参照符号を用いることにし、重複する説明は省
略する。
【0055】側棒10および11は、この実施例では、
アーム29,29aおよびアーム30,30a上での位
置を変更できるように構成されている。すなわち、図1
2ないし図14に示したアーム29および30と側棒1
0および11との関係について説明すると、側棒10お
よび11の各端部には、それぞれ、断面逆U字状のクラ
ンプ40および41が取付けられる。他方、アーム29
および30は、断面T字状とされる。また、クランプ4
0および41には、図14においてクランプ40につい
て示すように、断面T字状のアーム29の下方部分を挾
むガイドブロック42および43が取付けられる。した
がって、クランプ40および41は、それぞれ、アーム
29および30の長手方向には移動可能であるが、アー
ム29および30から側方へ外れることは禁止される。 クランプ40および41には、それぞれ、締付けねじ4
4および45が設けられる。これら締付けねじ44およ
び45を締付けることにより、アーム29および30上
でのクランプ40および41の位置が固定される。
【0056】上述した構成は、側棒10および11の各
々の他方端においても採用されている。
【0057】このように、側棒10および11の、アー
ム29および30に対する取付け位置を変更することに
より、1対の側棒10および11間の間隔を変えること
ができる。その一例が、図4および図6に示されていて
、図4に示した側棒10および11間の間隔は、図6に
示した側棒10および11間の間隔より広くされている
。このような側棒10および11間の間隔の変更は、後
述するように、たとえば、病人等の体格に応じて行なわ
れる。
【0058】次に、支持部材8および9をそれぞれ支柱
6および7に沿って移動可能かつ移動された位置で停止
可能とするための構造について説明する。図15には、
一方の支持部材8に含まれるスライドブロック28と関
連の支柱6との関係を示す縦断面図が示されている。図
16は、図15の線XVI−XVIに沿う拡大断面図で
ある。なお、他方の支持部材9に含まれるスライドブロ
ック27aと関連の支柱7との関係については、詳細に
は図示しないが、これは、図15および図16に示した
構造と対称の構造を有している。したがって、一方の支
持部材8に含まれるスライドブロック27と関連の支柱
6との関係についてのみ詳細に説明する。
【0059】図15および図16を参照して、支柱6は
、スライドブロック27を受入れ、かつスライドブロッ
ク27にブラケット28(図16)が取付けられること
を可能にするように、断面C字状をなしている。支柱6
の内部には、リードスクリュー46が、その中心軸線の
まわりに回転可能に配置される。図15には、リードス
クリュー46の両端を回転可能に保持するブラケット4
7および48が図示されている。
【0060】支柱6の前述したベース部26は、中空の
構造を有し、その内部には、上下移動用モータ49が内
蔵される。このモータ49には、正逆回転可能なものが
用いられる。モータ49の回転は、ギヤ50,51,5
2を順次介して、リードスクリュー46に伝達される。
【0061】スライドブロック27には、取付け板53
によって雌ねじブロック54が固定される。雌ねじブロ
ック54には、リードスクリュー46に螺合する雌ねじ
が形成されている。したがって、モータ49の回転によ
り、リードスクリュー46が回転されたとき、スライド
ブロック27は、上下方向に移動する。また、モータ4
9が停止されたときには、リードスクリュー46も停止
され、雌ねじブロック54からリードスクリュー46に
向かって動作を伝達することが不可能であるので、この
ようなリードスクリュー46の停止により、スライドブ
ロック27は、その移動された位置で停止状態が保たれ
る。
【0062】図16には、スライドブロック27の支柱
6に沿う移動を円滑に案内するためのいくつかの要素が
示されている。すなわち、スライドブロック27上には
、回転可能な複数個のガイドローラ55,56,57,
58ならびにガイドシュー59,60が設けられている
。これらガイドローラ55〜58ならびにガイドシュー
59,60は、支柱6の内面に対して、種々の方向から
接触することによって、支柱6内でのスライドブロック
27の上下方向の移動を円滑なものとする。
【0063】なお、図16では、4個のガイドローラ5
5〜58ならびに2個のガイドシュー59,60が図示
されたが、これらのガイドローラならびにガイドシュー
は、図示しないが、スライドブロック27の上下方向に
適当数分布されてもよい。
【0064】支持部材8、より特定的にはブラケット2
8は、図15では図示されないが、スライドブロック2
7の下端に取付けられる。また、スライドブロック27
の下端は、ギヤ52を越え、さらに支柱6の下端を越え
て、支柱6の下方へ突出する程度にまで移動可能である
。これによって、前述した図7において想像線で示すよ
うな支持部材8の位置を可能にする。
【0065】図3ないし図7において、側棒10および
11のそれぞれに、適当数のハンガーシャベル61が図
示されている。これらハンガーシャベル61は、病人等
を寝かせたまま持上げるのに使用するハンガー部材の一
例である。これらのハンガーシャベル61の構造の詳細
が、図17ないし図20に示されている。
【0066】図17は、ハンガーシャベル61の正面図
であり、図18は、ハンガーシャベル61の右側面図で
あり、図19は、ハンガーシャベル61の一部を示す平
面図であり、図20は、図17の線XX−XXに沿う断
面図である。
【0067】ハンガーシャベル61は、たとえば、硬質
プラスチック、アルミニウム、ステンレス鋼のような比
較的剛性のある材料から構成される。ハンガーシャベル
61には、全体としてL字状をなすように湾曲した形状
が与えられ、その一方端には、側棒10または11に係
合させることができるフック部62が形成される。また
、ハンガーシャベル61を肉薄にして、できるだけその
軽量化を図りながら、所定以上の強度を保証するため、
ハンガーシャベル61には、複数個のリブ63が分布さ
れる。また、このようなリブ63は、図20によく示さ
れているように、丸みを持った断面を与えるように形成
されることが好ましい。
【0068】このようなハンガーシャベル61は、複数
個用意される。これらハンガーシャベル61を使用する
にあたっては、まず、ハンガーシャベル61の水平方向
に延びる底面部64を、ベッド本体3上に寝かされてい
る病人等の体の下に差し込まれる。このときに、複数個
のハンガーシャベル61は、病人等の体の両側において
、病人等の体重を考慮して、適当に分布される。他方、
1対の側棒10および11は、ハンガーシャベル61の
フック部62の位置を考慮して、その高さおよび間隔が
前述した機構に従って調整される。そして、各ハンガー
シャベル61のフック部62が、側棒10および11の
各々に係合される。
【0069】上述したようなハンガーシャベル61によ
れば、病人等を持上げずに、病人等の体の下にこれを挿
入することができる点で有利である。ハンガーシャベル
61の各々のフック部62を側棒10または11に係合
させた後、側棒10および11を変位させることにより
、病人等を所望の位置まで移動させることができる。
【0070】病人等を持上げるため、上述したハンガー
シャベル61に代えて、図21に示すようなハンモック
65を用いてもよい。
【0071】ハンモック65は、全体として、厚手の布
地等から構成され、病人等を座った姿勢で包み込むよう
な形状を有している。ハンモック65は、吊下げ具66
を介して、側棒10および11から吊下げられる。
【0072】図21に示す状態では、アーム29,30
,29a,30aが上方へ回動された状態で固定されて
おり、側棒10および11の高さが十分に高くされてい
る。このようにすることによって、病人等を座った姿勢
で包み込むハンモック65の使用が可能となる。
【0073】ハンモック65は、病人等が比較的軽症で
ある場合に使用されるのが好ましい。また、病人等をハ
ンモック65で包み込んだ状態とするためには、病人等
に座った姿勢を予めとらせておくことが好ましい。この
場合、起伏機構を有するベッド本体3を用いるときには
、図21において想像線で示すように、マットレス2の
一部を起こして、病人等を座った姿勢にできれば、介護
者の負担をより軽減することができる。
【0074】次に、浴槽103およびこの浴槽103と
ベッド本体3との関連について説明する。図1に示すよ
うに、浴槽103は、ベッド本体3に対して案内部材1
04によって連結される。また、浴槽103は、図2に
示すように、ベッド本体3の下方に存在する側方に開い
た空間105内に収納することができる。
【0075】ベッド本体3は、ベッド面を形成する床板
106、および床板106を床面24(たとえば図3)
から所定の高さまでもたらす脚部材107を備える。
【0076】浴槽103は、図23および図25を対比
すればわかるように、その高さ方向に伸縮自在である。 なお、これら図23および図25に加えて図22および
図24では、浴槽103の骨組のみが図示されている。
【0077】図22ないし図25に示すように、浴槽1
03の骨組は、上部フレーム109、およびこの上部フ
レーム109に対して平行にかつ下方に配置される下部
フレーム110を備える。これら上部フレーム109お
よび下部フレーム110は、互いに近接および離隔可能
なように、リンク手段によって連結される。このリンク
手段は、浴槽103の長手方向の中心線に関して対称の
構造を有している。したがって、図23および図25に
図示されたリンク手段の一方側についてのみ詳細に説明
し、他方側については、同様の参照番号を付すことによ
り、その詳細な説明を省略する。
【0078】図23および図25に示すように、リンク
手段は、前方クロスリンク111および後方クロスリン
ク112を含む。前方クロスリンク111は、X字状に
交差する2つの支持棒113および114を備える。ま
た、後方クロスリンク112は、X字状に交差する2つ
の支持棒115および116を備える。支持棒113お
よび114は、連結ピン117によって、互いに回動可
能に連結される。支持棒115および116は、連結ピ
ン118によって、互いに回動可能に連結される。
【0079】上部フレーム109上には、前方から順に
、スライドブラケット119、固定ブラケット120、
スライドブラケット121および固定ブラケット122
が配置される。スライドブラケット119および121
は、上部フレーム109上において、スライド可能とさ
れる。他方、固定ブラケット120および122は、上
部フレーム109に対して、それぞれ固定ピン123お
よび214によって固定される。
【0080】下部フレーム110上には、前方から順に
、スライドブラケット125、固定ブラケット126、
スライドブラケット127および固定ブラケット128
が配置される。スライドブラケット125および127
は、下部フレーム110上において、スライド可能であ
る。他方、固定ブラケット126および128は、下部
フレーム110に対して、それぞれ固定ピン129およ
び130によって固定される。
【0081】前方クロスリンク111において、支持棒
113の上端部は、連結ピン131によってスライドブ
ラケット119に回動可能に連結される。支持棒113
の下端部は、固定ブラケット126に対して、連結ピン
132によって回動可能に連結される。支持棒114の
上端部は、固定ブラケット120に対して、連結ピン1
33によって回動可能に連結される。支持棒114の下
端部は、スライドブラケット125に対して、連結ピン
134によって回動可能に連結される。
【0082】後方クロスリンク112において、支持棒
115の上端部は、スライドブラケット121に対して
、連結ピン135によって回動可能に連結される。支持
棒115の下端部は、固定ブラケット128に対して、
連結ピン136によって回動可能に連結される。支持棒
116の上端部は、固定ブラケット122に対して、連
結ピン137によって回動可能に連結される。支持棒1
16の下端部は、スライドブラケット127に対して、
連結ピン138によって回動可能に連結される。
【0083】したがって、図23に示した状態から、ス
ライドブラケット119および121が上部フレーム1
09上で前方へスライドし、かつスライドブラケット1
25および127が下部フレーム110上で前方へスラ
イドすることによって、図25に示すように、上部フレ
ーム109は、下方へ移動し、下部フレーム110によ
り近接した状態となる。
【0084】上述した前方クロスリンク111および後
方クロスリンク112の動作は、互いに連動するように
される。そのため、スライドブラケット125とスライ
ドブラケット127とは、図22および図24に示すよ
うに、連動棒139によって互いに連結される。
【0085】また、前方クロスリンク111および後方
クロスリンク112に上述したような動作を与えるため
、次のような構成が採用される。
【0086】図22ないし図25に示すように、下部フ
レーム110には、固定横棒140が固定される。この
固定横棒140と下部フレーム110の前方辺との間に
は、固定テーブル141が渡される。固定テーブル14
1に関連して種々の要素が取付けられるが、これら要素
は、拡大されて、図26および図27に示されている。
【0087】図26および図27を参照して、固定テー
ブル141上には、減速機142と組合わされたモータ
143が取付けられる。モータ143の回転は、減速機
142を介して、リードスクリュ144に伝達される。 リードスクリュ144の外周面には、雄ねじ145が形
成されている。リードスクリュ144の一方端は、固定
テーブル141に取付けられたブラケット軸受146に
よって回転可能に保持される。
【0088】リードスクリュ144の雄ねじ145に螺
合する雌ねじをその内周面に形成した雌ねじブロック1
47が、リードスクリュ144上に配置される。雌ねじ
ブロック147には、可動横棒148が固定される。こ
の可動横棒148の各端部は、下部フレーム110上で
スライドする前述したスライドブラケット125に固定
される。このような構成において、モータ143から、
減速機142を介して、リードスクリュ144に回転が
伝達され、リードスクリュ144が回転したとき、雌ね
じブロック147は、可動横棒148を伴って、リード
スクリュ144の長さ方向に移動する。この雌ねじブロ
ック147の移動の各終端は、マイクロスイッチ149
および150によって、モータ143の回転を停止制御
することによって規定される。すなわち、マイクロスイ
ッチ149および150は、固定テーブル141上に取
付ブラケット151および152によって取付けられ、
マイクロスイッチ149および150のアクチュエータ
153および154が、それぞれ、可動横棒148に接
触するようにされる。したがって、可動横棒148は、
図26および図27において、実線で示す位置と想像線
で示す位置との間で移動される。
【0089】図22および図23に示した可動横棒14
8の位置は、図26および図27において実線で示した
位置に対応し、図24および図25に示した可動横棒1
48の位置は、図26および図28において想像線で示
した位置に対応している。
【0090】より詳細には、図22および図23では、
可動横棒148が、その可動範囲における最も右端に位
置している。これによって、スライドブラケット125
が固定ブラケット126により近接し、同時に、スライ
ドブラケット119が固定ブラケット120により近接
して、前方クロスリンク111が縦長の形態をとる。ま
た、スライドブラケット125の動作が、連動棒139
を介して、後方クロスリンク112におけるスライドブ
ラケット127に伝達される。これによって、スライド
ブラケット127は固定ブラケット128により近接し
、同時に、スライドブラケット121が固定ブラケット
122により近接して、後方クロスリンク112も縦長
の形態をとる。したがって、上部フレーム109は、下
部フレーム110からより離隔され、浴槽103が、そ
の高さ方向に伸びた状態となる。この状態は、浴槽10
3の使用時において与えられる状態である。
【0091】他方、図24および図25においては、可
動横棒148が、その可動範囲における最も左端に位置
している。これによって、前方クロスリンク111にお
けるスライドブラケット125は固定ブラケット126
からより離隔され、同時に、スライドブラケット119
が固定ブラケット120からより離隔されて、前方クロ
スリンク111は横長の形態をとる。また、スライドブ
ラケット125の動作は、連動棒139を介して、スラ
イドブラケット127に伝達され、スライドブラケット
127は固定ブラケット128からより離隔され、同時
に、スライドブラケット121が固定ブラケット122
からより離隔されて、後方クロスリンク112も、横長
の形態をとる。したがって、上部フレーム109は下部
フレーム110により近接し、浴槽103は、その高さ
方向に縮められた状態となる。この状態は、浴槽103
の不使用時において与えられるものである。
【0092】上述した浴槽103の高さ方向の伸縮動作
は、モータ143の回転により達成され、また、モータ
143の回転方向を選ぶことにより、上述した動作は可
逆的に達成される。
【0093】このような浴槽103の骨組の動作を許容
するため、たとえば図1に示した湯を貯留するための浴
槽本体155は、キャンバスのような可撓性の防水シー
ト材料から形成される。図23において、浴槽本体15
5が想像線で示されている。浴槽本体155の上端縁は
、たとえば樹脂成形品からなるカバーフレーム156に
連結される。カバーフレーム156は、図23において
想像線で示すように、断面逆U字状であり、上部フレー
ム109を覆うように位置決めされる。
【0094】浴槽本体155には、図示しないが、適当
な位置に開閉可能な排水口が設けられることが好ましい
。また、カバーフレーム156には、図示しないが、給
湯のための蛇口が設けられたり、あるいは、このような
蛇口を取付けるための取付部が形成されてもよい。
【0095】前述した案内部材104は、図1において
その一部が図示されている。案内部材104は、浴槽1
03をベッド本体3の床板106の下方と床板106の
側方との間で移動可能なように案内するためのものであ
る。
【0096】案内部材104の全体的な構成は、図22
および図24に示されている。案内部材104は、浴槽
103の前方部分と後方部分とにそれぞれ設けられてお
り、これら2つの案内部材104は、互いに対称の構造
を有している。したがって、浴槽103の前方部に位置
する案内部材104についてのみ詳細に説明し、後方に
ある案内部材104については、同様の参照番号を付す
ことにより、その詳細な説明を省略する。
【0097】案内部材104は、第1のアーム157お
よび第2のアーム158を備える。第1のアーム157
は、ベッド本体3の脚部材107に取付けられたブラケ
ット159に対して、連結ピン160によって回動可能
に連結される。第2のアーム158は、浴槽103にお
ける下部フレーム110に取付けられたブラケット16
1に対して、連結ピン162を介して回動可能に連結さ
れる。また、第1のアーム157と第2のアーム158
とは、互いに回動可能に連結され、この連結部分が拡大
されて図28および図29に示されている。
【0098】図28および図29を参照して、第1のア
ーム157および第2のアーム158は、それぞれ板材
から構成され、第1のアーム157が第2のアーム15
8の上方に位置される。このような重なり状態において
、第1のアーム157および第2のアーム158は、そ
れらを共通に貫通する連結ピン163によって、互いに
回動可能なように連結される。
【0099】第1のアーム157上には、ブラケット1
64が固定ピン165によって固定される。ブラケット
164には、モータ166が取付けられる。モータ16
6のモータ軸167には、レバー168が固定される。 すなわち、レバー168は、モータ軸167と一体に回
転するようにされる。レバー168の自由端は、固定ね
じ169によって、第2のアーム158に固定される。 モータ軸168と前述した連結ピン163とは、同一軸
線上に並ぶように配置される。このとき、好ましくは、
図29に示したように、連結ピン163の上端部は、レ
バー168内に受入れられる。これによって、レバー1
68の回転がより安定化される。
【0100】モータ166は、正逆回転可能なものとさ
れ、そのモータ軸167が1分間に1回転といった低速
で回転するものが選ばれる。モータ軸167が回転した
とき、モータ166の本体がブラケット164を介して
第1のアーム157に固定されているので、第2のアー
ム158が第1のアーム157に対して回動するように
、レバー168を介して第2のアーム158にモータ軸
167の回転が伝達される。第2のアーム158は、第
1のアーム157に対して、図28において実線で示す
位置と想像線で示す位置との間で回動することができる
【0101】上述した第2のアーム158の回動範囲の
各終端は、マイクロスイッチ170および171がモー
タ166を停止制御することにより規定される。マイク
ロスイッチ170および171は、それぞれ、第1のア
ーム157上に固定され、各々のアクチュエータは、レ
バー168に接触するように位置決めされる。すなわち
、マイクロスイッチ170は、図28において、想像線
で示した第2のアーム158の位置を検知して、モータ
166を停止制御する。他方、マイクロスイッチ171
は、図28において実線で示した第2のアーム158の
位置を検知して、モータ166を停止制御する。なお、
モータ166は、パルス制御により、その回転角度が制
御されてもよい。
【0102】図22に示した案内部材104の状態は、
図28において想像線で示した第2のアーム158によ
って与えられる状態に対応している。他方、図24に示
した案内部材104の状態は、図28において実線で示
した第2のアーム158によって与えられる状態に対応
している。したがって、案内部材104に備えるモータ
166をいずれかの方向に回転させることにより、図2
2に示すように、浴槽103を、ベッド本体3の床板1
06の側方に位置された状態と、図24に示すように、
浴槽103をベッド本体3の床板106の下方に位置す
る状態とを実現することができる。
【0103】上述したような浴槽103の移動を容易に
するため、たとえば図23および図25に示されるよう
に、浴槽103における下部フレーム110には、複数
個の車輪172が取付けられる。これら車輪172は、
ベッド装置1が置かれる床面24(たとえば図3)上を
転動する。
【0104】次に、上述したような浴槽103と組合わ
せて使用される担架200の構成について説明する。担
架200は、図30ないし図32に示されている。
【0105】担架200は、図32に示すように、浴槽
103内に沈められることができる寸法を有している。 この担架200は、互いに回動可能に順次連結された3
個のベース板201,202,203を備える。これら
3個のベース板201,202,203は、図30に示
すように、平坦な状態から、図31および図32に示す
ように、N字状に屈曲した状態となることができる。ま
た、担架200は、支持脚204を備える。支持脚20
4は、図30および図31に示すように、3個のベース
板201〜203から下方に突出する状態と、図32に
示すように、下方に突出しない状態とをとることができ
る。
【0106】より詳細には、前方のベース板201の後
端部には、継手205が取付けられ、この継手205上
にあるピン206によって、中央のベース板202の前
端部が継手205に対して回動可能に連結される。また
、中央のベース板202の後端部と後方のベース板20
3の前端部とは、ピン207によって互いに回動可能に
連結される。これらベース板201,202,203は
、好ましくは、樹脂形成品であり、必要に応じて、金属
等で補強される。
【0107】支持脚204は、前脚208、後脚209
および水平保持棒210を含む。前脚208および水平
保持棒210は、ともに、継手205の比較的下部を通
るピン211によって、継手205に対して回動可能に
取付けられる。後脚209は、ピン212によって、水
平保持棒210に対して回動可能に取付けられる。
【0108】また、前脚208と後脚209とは、連動
棒213によって互いに連結される。連動棒213は、
前脚208に対してピン214を介して回動可能に連結
され、他方、後脚209に対して、ピン215を介して
回動可能に連結される。また、後脚209と水平保持棒
210との間には、ピン216を介して屈曲可能な突張
リンク217が連結される。突張リンク217は、後脚
209に対しては、前述したピン215によって回動可
能に連結され、水平保持棒210に対しては、ピン21
8を介して回動可能に連結される。また、突張リンク2
17には、屈曲終端規定片219が設けられる。この屈
曲終端規定片219は、突張リンク217が、図30ま
たは図31に示した屈曲状態からさらに屈曲することを
禁止するためのものである。なお、突張リンク217は
、図30または図31に示した屈曲状態とは逆の屈曲状
態になるように、すなわち矢印220方向へは屈曲する
ことができる。
【0109】前述した後方のベース板203の後方端は
、たとえば図30と図31とを対照すればわかるように
、水平保持棒210の後方端によって回動可能に支持さ
れている。
【0110】ベース板201および202の各々の両側
面には、取付ピン221および222が取付けられる。 これら取付ピン221および222によって留め具22
3および224がそれぞれ回動可能に保持される。すな
わち、留め具223および224には、それぞれ、取付
ピン221および222を受入れる長穴225および2
26が設けられる。留め具223および224には、ま
た、係合穴227および228が設けられる。
【0111】このような留め具223および224は、
図30に想像線で示しかつ図31および図32に実線で
示した連結ベルト229および230をそれぞれ連結す
るために用いられる。これら連結ベルト229および2
30は、前述した側棒10および11に各々の上方端が
連結されることができる。連結ベルト229および23
0の各下方端には、フック231および232が取付け
られている。これらフック231および232は、留め
具223および224の係合穴227および228にそ
れぞれ係合することができ、それによって、図31およ
び図32に示すように、連結ベルト229および230
を、ベース板201および202にそれぞれ連結するこ
とができる。
【0112】図30に示した状態では、担架200は、
支持脚204を3個のベース板201,202,203
から下方に突出する状態としている。この状態で、支持
脚204が、浴槽103内に入れられ、3個のベース板
201,202,203は、平坦な状態となっており、
浴槽103の上面を覆うように配置されている。なお、
図30では、前方のベース板201および後方のベース
板203と浴槽103のカバーフレーム156との間に
隙間が形成されているように図示されているが、これら
ベース板201および203は、カバーフレーム156
に接触していてもよい。また、可撓性の防水シート材料
から形成される浴槽本体155は、前脚208および後
脚209を受ける部分において、下方へ張出すように変
形されることがある。
【0113】図31に示す状態は、連結ベルト229お
よび230を介して担架200を吊上げたときに達成さ
れる。この状態において、3個のベース板201,20
2,203は、N字状に屈曲した状態となる。すなわち
、連結ベルト229および230の引上げによって、ベ
ース板201および202は、ピン206を中心として
互いに回動し、V字状の形態をとる。また、ベース板2
02のこのような回動に従って、ベース板203の前方
端が持上げられる。このようにして、3個のベース板2
01,202,203は、N字状に屈曲した状態となる
。なお、ベース板202および203が屈曲した形態を
とることにより、ベース板202の前方端とベース板2
03の後方端との間の距離が縮められるが、この短縮さ
れた距離は、ベース板201とともに継手205が回動
し、ピン206の位置が後方へ移動されることにより吸
収される。
【0114】3個のベース板201,202,203の
N字状の屈曲の終端は、継手205の一部が水平保持棒
210に当接することによって規定される。
【0115】また、図31では、担架200が連結ベル
ト229および230によって吊上げられることにより
、支持脚204を宙に浮いた状態としている。この状態
において、突張リンク217を矢印220方向に屈曲さ
せることにより、後脚209を矢印233方向に回動さ
せ、かつ、これに応じて連動棒213を介して前脚20
8を矢印234方向に回動させることができる。したが
って、これら前脚208および209を、水平保持棒2
10に対して平行に並ぶ状態にまで回動させることがで
きる。これによって、支持脚204を3個のベース板2
01,202,203から下方に突出しない状態とする
ことができる。
【0116】図32には、上述のように、支持脚204
が下方に突出しない状態とされている。したがって、担
架200を下方へ移動させることにより、担架200を
浴槽103に沈めることができる。
【0117】次に、以上説明したような吊上げ機構を有
するベッド装置1、浴槽103および担架200を用い
て、病人等を入浴させる方法について説明する。
【0118】まず、浴槽103を使用しないときには、
図2、図24および図25に示すように、浴槽103は
、その高さ方向に縮められた状態となって、ベッド本体
3の下方の空間105内に収納されている。
【0119】病人等を入浴させるに当たって、浴槽10
3は、図1、図22および図23に示すような状態にさ
れる。すなわち、図2、図24および図25に示す状態
において、まず、案内部材104に備えるモータ166
が駆動され、第1のアーム157と第2のアーム158
とがなす内角が広げられる。これによって、浴槽103
はベッド本体3の下方の空間105からベッド本体3の
側方の一定の位置まで移動される。
【0120】次に、浴槽103に備えるモータ143が
駆動され、上部フレーム109が上方へ持上げられる。 これによって、浴槽本体155が、図1、ならびに図3
0ないし32に示すように、本来の形状に伸ばされるこ
とができる。
【0121】次いで、浴槽本体155に所定量の湯が供
給される。次いで、図30に示すように、担架200の
支持脚204を、3個のベース板201,202,20
3から下方に突出する状態として浴槽103内に入れ、
また、3個のベース板201,202,203は、平坦
な状態とされ浴槽103の上面を覆うように配置される
【0122】これによって、浴槽103側における準備
が完了する。他方、ベッド装置1に備える吊上げ機構に
おいては、スライダ4および5ならびに支柱6および7
が、図3ないし図5に示した状態とされる。また、ベッ
ド本体3上に寝かされている病人等の体の下に、ハンガ
ー部材としての複数個のハンガーシャベル61が挿入さ
れる。支持部材8および9ならびに側棒10および11
は、図3および図5に示した高さより低くされ、ハンガ
ーシャベル61のフック部62が係合し得る位置までも
たらされる。なお、1対の側棒10および11間の間隔
も、病人等の体格に合わせて調整されてもよいが、この
調整は、当該ベッド装置1の使用の初期の段階において
、1回行なうだけでよい。
【0123】次いで、ハンガーシャベル61のフック部
62が側棒10および11に係合した状態で、支持部材
8および9ならびに側棒10および11が支柱6および
7に沿って上方へ移動され、ハンガーシャベル61がベ
ッド本体3上のマットレス2から離れる高さにまでもた
らされる。これによって、病人等がベッド本体3から持
上げられた状態が得られる。
【0124】マットレス2上に敷かれたシーツ等を交換
する場合には、上述の状態でこれを行ない、その作業を
終えたとき、再び元の状態に戻せばよい。
【0125】前述したように、病人等をベッド本体3か
ら持上げた状態において、スライダ4および5が、図6
および図7に示すように、ベッド本体3の側方に張出す
状態とされる。このとき、スライダ4および5を最大限
張出した状態とすることにより、これらスライダ4およ
び5がベッド本体3の側方の一定の位置にもたらされる
。これによって、病人等は、浴槽103および担架20
0の真上の位置まで移動される。
【0126】次に、支持部材8および9ならびに側棒1
0および11が下方へ移動される。これに応じて、病人
等は、ベッド本体3の側方において、下方へ移動され、
図30に示した状態にある担架200上に置かれる。こ
のとき、側棒10および11の下方への移動の終端は、
厳密に制御される必要はない。たとえば、病人等が担架
200上に置かれた後においても、側棒10および11
がさらに下方へ移動しても、ハンガーシャベル61のフ
ック部62が側棒10および11から外れるだけである
。このように、病人等が担架200上に置かれたとき、
ハンガーシャベル61が取除かれる。
【0127】次に、連結ベルト229および230のフ
ック231および232を、留め具223および234
の係合穴227および228に係合させるとともに、連
結ベルト229および230の上端部を、側棒10およ
び11に連結する。この状態で、支持部材8および9な
らびに側棒10および11が再び上方へ移動される。こ
れによって、図31に示すように、3個のベース板20
1,202,203がN字状に屈曲されるとともに、支
持脚204が宙に浮いた状態とされる。したがって、病
人等は、頭が持上げられ、かつ膝が持上げられた姿勢と
なる。
【0128】上述のように、支持脚204が宙に浮いた
状態において、突張リンク217が矢印220方向に回
動され、それによって、後脚209が矢印233方向に
回動され、かつ前脚208が矢印234方向に回動され
ることによって、支持脚204が、3個のベース板20
1,202,203から下方に突出しない状態とされる
【0129】次に、支持部材8および9ならびに側棒1
0および11が再び下方へ移動される。これによって、
担架200上に置かれた病人等は、図32に示すように
、担架200とともに浴槽103に沈められる。
【0130】このように、病人等が入浴を終えた後、担
架200は、支持部材8および9ならびに側棒10およ
び11を上方へ移動させることにより、持上げられ、図
31に示すように、支持脚204がベース板201,2
02,203から下方へ突出する状態とされる。
【0131】次いで、図30に示すように、担架200
が再び下方へ移動される。これによって3個のベース板
201,202,203が平坦な状態となる。
【0132】次いで、担架200上に寝かされている病
人等の体の下に複数個のハンガーシャベル61が挿入さ
れる。次いで、側棒10および11の高さが調整され、
ハンガーシャベル61のフック部62がこれら側棒10
および11に係合される。また、連結ベルト229およ
び230が、担架200および側棒10および11から
外される。
【0133】以後、支持部材8および9ならびに側棒1
0および11に対して、前述した動作と逆の動作が与え
られ、病人等が、ベッド本体3上に戻される。
【0134】また、浴槽103から担架200が取除か
れ、かつ、浴槽103内の湯が排水される。
【0135】次に、浴槽103がその高さ方向に縮めら
れ、案内部材104の動作に従って、図24および図2
5に示すように、浴槽103が、再び、ベッド本体3の
下方の空間105内に収納される。
【0136】このようにして、この発明の実施例による
入浴のための介護システムに従って、病人等の入浴のた
めの作業がすべて完了される。
【0137】以上、この発明について、図示した実施例
に関連して説明したが、この発明の範囲内において、そ
の他の変形例も可能である。
【0138】たとえば、図示したベッド装置1は、スラ
イダ4および5から上方に延びるようにスライダ4およ
び5に取付けられた支柱6および7が、スライダ4およ
び5に対して、それぞれ、ベッド本体3の幅方向に移動
可能とされたが、支柱は、スライダに固定的に設けられ
ていてもよい。
【0139】また、浴槽103のための案内部材104
に関して、互いに回動可能に連結される第1のアーム1
57と第2のアーム158との組合せを用いたが、たと
えば、望遠鏡的に伸縮可能な棒の組合せを用いてもよい
。また、案内部材104を駆動するため、モータ167
を用いたが、このようなモータ167の駆動に代えて、
たとえばシリンダによる駆動を用いてもよい。さらに、
介護者の手動によってもよい。
【0140】また、浴槽103において、その高さ方向
に伸縮自在とするための機構は、前方クロスリンク11
1および後方クロスリンク112の他、周知のリンク機
構に置換えることもできる。また、このような高さ方向
への伸縮動作は、モータ143によるのではなく、たと
えば、シリンダを用いてもよい。さらに、介護者の手動
によって、浴槽を高さ方向に伸縮させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を実施するためのベッド装
置1および浴槽103を示す斜視図であり、浴槽103
の使用時の状態を示している。
【図2】図1に示したベッド装置1および不使用時にお
ける浴槽103を示す斜視図である。
【図3】図1および図2に示したベッド装置1を単独で
示す正面図である。
【図4】図3に示したベッド装置1の平面図である。
【図5】図3に示したベッド装置1の左側面図である。
【図6】図4に相当する図であって、スライダ4および
5がベッド本体3から最も張り出した状態を示している
【図7】図5に相当する図であって、図6に示した状態
を示している。
【図8】図5に相当する図であって、スライダ4および
5が、ベッド本体3に対して最も引っ込んだ状態を示し
ている。
【図9】スライダ4をベッド本体3に対してスライド動
作させるための機構を示す、図5に相当する図である。
【図10】同機構を示す、図7に相当する図である。
【図11】同機構を示す、図8に相当する図である。
【図12】支持部材8の構成を示す右側面図である。
【図13】支持部材8の構成を示す平面図である。
【図14】支持部材8の構成を示す正面図である。
【図15】支持部材8に含まれるスライドブロック27
と関連の支柱6との関係を示す縦断面図である。
【図16】図15の線XVI−XVIに沿う拡大断面図
である。
【図17】ハンガーシャベル61を示す正面図である。
【図18】ハンガーシャベル61を示す右側面図である
【図19】ハンガーシャベル61の一部を示す平面図で
ある。
【図20】8図17の線XX−XXに沿う断面図である
【図21】図3に相当する図であって、ハンガーシャベ
ル61に代えてハンモック65が用いられている状態が
示されている。
【図22】浴槽103の骨組の平面図であり、図1に示
した状態に対応している。
【図23】図22の線XXIII−XXIIIに沿う断
面図である。
【図24】浴槽103の骨組の平面図であり、図2に示
した状態に対応している。
【図25】図24の線XXV−XXVに沿う断面図であ
る。
【図26】図22および図24に示した固定テーブル1
41上の構成を拡大して示す平面図である。
【図27】図26に示した構成の正面図である。
【図28】図22および図24に示した案内部材104
の主要部を拡大して示す平面図である。
【図29】図28に示した部分の上面図である。
【図30】浴槽103の図23に相当する拡大断面図で
あり、担架200が浴槽103と組合わされた状態が示
されている。
【図31】図30に相当する図であって、担架200が
持上げられた状態を示している。
【図32】図30に相当する図であって、支持脚204
が下方に突出しない状態とされ、担架200が浴槽10
3内に沈めれた状態を示している。
【符号の説明】
1  吊上げ機構を有するベッド装置 3  ベッド本体 4,5  スライダ 6,7  支柱 8,9  支持部材 10,11  側棒 24  床面 61  ハンガーシャベル(ハンガー部材)67,68
  マイクロスイッチ 103  浴槽 104  案内部材 105  空間 106  床板 107  脚部材 109  上部フレーム 110  下部フレーム 111  前方クロスリンク 112  後方クロスリンク 155  浴槽本体 156  カバーフレーム 170,171  マイクロスイッチ 200  担架 201,202,203  ベース板 204  支持脚 223,224  留め具 229,230  連結ベルト 231,232  フック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  吊上げ機構を有するベッド装置と、浴
    槽と、担架とを用いる、入浴のための介護システムであ
    って、前記ベッド装置は、ベッド本体を備え、前記ベッ
    ド本体は、長手方向寸法および幅方向寸法を有し、ベッ
    ド面を形成する床板、および前記床板を床面から所定の
    高さまでもたらし床板と床面との間に側方が開いた空間
    を形成するための脚部材を備え、前記吊上げ機構は、前
    記ベッド本体の長手方向の両端部においてベッド本体の
    幅方向にスライド可能であり、かつこのスライドによっ
    てベッド本体の幅方向に一定の位置まで張り出す状態と
    なるように取付けられる、1対のスライダと、前記各ス
    ライダから上方に延びるように各スライダに取付けられ
    る、1対の支柱と、前記各支柱に沿って移動可能かつ移
    動された位置で停止可能に取付けられる、1対の支持部
    材と、前記1対の支持部材間を連結する、2本の平行に
    並ぶ側棒とを備え、前記浴槽は、高さ方向に伸縮自在で
    あって、高さ方向に縮められたとき前記床板と床面との
    間の空間に収納可能であり、かつ、前記ベッド本体と前
    記浴槽との間に連結される案内部材を備え、前記案内部
    材によって前記浴槽が前記床板の下方と前記ベッド本体
    の側方の一定の位置との間で移動可能なように案内され
    、前記担架は、前記浴槽内に沈められることができる寸
    法を有し、平坦な状態からN字状に屈曲した状態となり
    得るように互いに回動可能に順次連結された3個のベー
    ス板、および前記3個のベース板から下方に突出する状
    態と突出しない状態とをとり得る支持脚を備えており、
    前記ベッド本体の前記床板上に寝かされている病人等を
    入浴させるに際して、前記浴槽を前記ベッド本体の側方
    の前記一定の位置まで移動させ、前記浴槽の高さを高く
    し、前記浴槽内に湯を入れ、前記担架の支持脚を前記3
    個のベース板から下方に突出する状態として前記浴槽内
    に入れ、前記3個のベース板を平坦な状態として前記浴
    槽の上面を覆うように配置し、他方、前記ベッド本体の
    床板上に寝かされている病人等の上方両側に前記2本の
    側棒を位置させるとともに、病人等の下に挿入されたハ
    ンガー部材を前記2本の側棒に係合させ、前記1対の支
    持部材を前記各支柱に沿って上方へ移動させ、それによ
    って病人等を前記ベッド本体から持ち上げた状態とし、
    前記1対のスライダを前記ベッド本体の幅方向に前記一
    定の位置まで張り出す状態とし、それによって病人等を
    前記浴槽および前記担架の真上の位置まで移動させ、前
    記1対の支持部材を前記各支柱に沿って下方へ移動させ
    、それによって病人等を前記担架上に置き、かつ前記ハ
    ンガー部材を取り除き、前記3個のベース板を前記2本
    の側棒に連結ベルトを介して連結し、前記1対の支持部
    材を前記各支柱に沿って再び上方へ移動させ、それによ
    って前記3個のベース板をN字状に屈曲した状態とする
    とともに、前記支持脚を宙に浮いた状態とし、前記支持
    脚を前記3個のベース板から下方に突出しない状態とし
    、前記1対の支持部材を前記各支柱に沿って再び下方へ
    移動させ、それによって前記担架上に置かれた病人等を
    前記担架とともに前記浴槽に沈めることを行なう、入浴
    のための介護システム。
  2. 【請求項2】  吊上げ機構を有するベッド装置と、浴
    槽とを備え、前記ベッド装置は、ベッド本体を備え、前
    記ベッド本体は、長手方向寸法および幅方向寸法を有し
    、ベッド面を形成する床板、および前記床板を床面から
    所定の高さまでもたらし床板と床面との間に側方が開い
    た空間を形成するための脚部材を備え、前記吊上げ機構
    は、前記ベッド本体の長手方向の両端部においてベッド
    本体の幅方向にスライド可能であり、かつこのスライド
    によってベッド本体の幅方向に一定の位置まで張り出す
    状態となるように取付けられる、1対のスライダと、前
    記各スライダから上方に延びるように各スライダに取付
    けられる、1対の支柱と、前記各支柱に沿って移動可能
    かつ移動された位置で停止可能に取付けられる、1対の
    支持部材と、前記1対の支持部材間を連結する、2本の
    平行に並ぶ側棒とを備え、前記浴槽は、高さ方向に伸縮
    自在であって、高さ方向に縮められたとき前記床板と床
    面との間の空間に収納可能であり、かつ、前記ベッド本
    体と前記浴槽との間に連結される案内部材を備え、前記
    案内部材によって前記浴槽が前記床板の下方と前記ベッ
    ド本体の側方の一定の位置との間で移動可能なように案
    内され、前記1対のスライダが前記ベッド本体の幅方向
    へ最大限張り出した状態となったときの前記2本の側棒
    の位置の真下に、前記ベッド本体の側方へ最大限移動し
    た状態にある前記浴槽が位置するようにされた、ことを
    特徴とする、入浴のための介護設備。
JP2402941A 1990-11-20 1990-12-17 入浴のための介護システムおよび介護設備 Withdrawn JPH04218160A (ja)

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EP91310291A EP0487226B1 (en) 1990-11-20 1991-11-06 Bed apparatus
DE69112575T DE69112575T2 (de) 1990-11-20 1991-11-06 Bettvorrichtung.
KR1019910020470A KR950003689B1 (ko) 1990-11-20 1991-11-18 욕조부착 베드장치

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109009698A (zh) * 2018-07-12 2018-12-18 深圳市诚朗科技有限公司 一种医疗领域使用的铲式担架
CN109009694A (zh) * 2018-07-12 2018-12-18 深圳市诚朗科技有限公司 一种医疗领域使用的可调节长度的铲式担架
CN109820654A (zh) * 2019-02-25 2019-05-31 漯河市第一人民医院 一种外科创伤医疗护理装置及其护理方法

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