JPH0426856B2 - - Google Patents

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JPH0426856B2
JPH0426856B2 JP1038682A JP3868289A JPH0426856B2 JP H0426856 B2 JPH0426856 B2 JP H0426856B2 JP 1038682 A JP1038682 A JP 1038682A JP 3868289 A JP3868289 A JP 3868289A JP H0426856 B2 JPH0426856 B2 JP H0426856B2
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Japan
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hanger
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Kenzo Kasai
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、たとえば、病人、身障者、寝たき
り老人(以下、単に「病人等」という。)の介護
に適したベツド装置に関するもので、特に、家庭
においても簡単に用いることができ、かつ広範囲
の使用態様を可能にするための改良に関するもの
である。
[従来の技術] 医療機器の発展と相俟って、種々の機能を有す
るベツド装置またはベツドに付随して用いられる
介護用装置が提案されている。たとえば、特公昭
60−863号公報および特公昭60−1022号公報にお
いては、病人等に対して自由な屈曲姿勢を与える
ことが可能な看護ロボツトが提案されている。ま
た、実公昭61−25472号公報では、病人等の体力
回復訓練を行なうことができる体力訓練用バーを
備えるベツド装置が提案されている。また、特開
昭61−199859号公報では、病人等に対して軽い運
動を行なわせたり病人等を移送できる機構を備え
たベツドが提案されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述したような従来の介護装置
は、いずれも、病院等の専用施設において用いら
れることが意図されており、このような装置を設
置したり使用したりするには、それなりの設備や
床面積を必要とし、このような介護装置をそのま
ま家庭に持ち込むことは、スペース等の問題から
困難であつた。特に、日本における住宅事情を考
慮したとき、たとえば6畳または4畳半程度の部
屋においても、十分に機能させることができる介
護装置が必要である。
従来、上述のように特に家庭用として開発され
た介護装置がほとんどなかつたため、多くの場
合、家庭においては、病人等は、特別な事情がな
い限り、寝たきりの状態に放置されていた。ま
た、病人等を移動させるときには、複数人の力が
必要な場合が多く、このことも、病人等に対して
寝たきりの状態を強いる1つの原因となつてい
た。
一方、病人等にとつて、寝たきりの状態は、病
気または障害から回復するのに、必ずしも好まし
い状態とはいえない。最近、特にリハビリテーシ
ヨンの重要性が注目されており、病人等は、寝た
きりの状態より、むしろ軽い運動を行なつた方
が、より回復が早い、という報告も多く発表され
ている。
このような状況から、とかく寝たきりの状態で
放置されがちな家庭で療養中の病人等に対して
も、その移動やリハビリテーシヨンの助けとなり
得るベツド装置の実現が望まれるところである。
それゆえに、この発明の目的は、上述のような
要望を満たし得るベツド装置を提供することであ
る。
[課題を解決するための手段] この発明は、上述した技術的課題を解決するた
め、ベツド本体部の長手方向の両端部においてベ
ツド本体部の幅方向に延びるようにベツド本体部
に対して固定的に設けられる、1対のガイドと;
前記各ガイドによつてベツド本体部の幅方向にス
ライドし、かつこのスライドによつてベツド本体
部の側方に張り出す状態となるように取付けられ
る、1対のスライダと;前記各スライダから上方
に延びるように各スライダに取付けられる、1対
の支柱と;前記各支柱に沿つて移動可能かつ移動
された位置で停止可能に取付けられる、1対の支
持部材と;を備えることを特徴とするものであ
る。
また、この発明において、ベツド装置は、上述
した構成に加えて、前記1対の支持部材間を連結
する、互いに平行な2本の側棒と、前記側棒に係
合させることができるフツク部を備え、かつ全体
として湾曲した形状を有する、複数個のハンガー
シヤベルとを備えていてもよい。
[発明の作用および効果] この発明によれば、1対の支柱は、各スライダ
の各ガイドに沿うスライドに応じて、ベツド本体
部の幅方向範囲内の位置とベツド本体部の幅方向
範囲から外れた位置との間で移動可能である。ま
た、1対の支持部材は、支柱かどの位置にあつて
も、各支柱に沿つて上下方向に移動可能でありか
つ移動された位置で停止可能である。その結果、
1対の支持部材は、ベツド本体部の上方の空間お
よびベツド本体部の側方の空間の範囲内におい
て、任意の位置をとることができる。
したがつて、これら支持部材の動きを利用し
て、ベツド本体部上に寝かされている病人等をベ
ツド本体部の側部にまで移動することができ、ま
た、逆の方向への移動もできる。そのため、病人
等をベツド本体部から降して、入浴させたり、車
椅子に乗せたりすることや、逆に、ベツド本体部
に戻したりすることを、容易に行なうことができ
る。
また、スライダは、ベツド本体部の幅方向寸法
内にほぼ収まつた状態で収納することができ、こ
のとき同時に、支柱等も、ベツド本体部の幅方向
寸法内に収まつた状態とすることができる。した
がつて、病人等の移送を行なわないときには、通
常のベツドの場合と同様、このベツド装置が置か
れた部屋の残りの空間を有効に利用することがで
きる。また、スライダをガイドから引出した場合
であつても、ベツド本体部の幅方向寸法とほぼ同
等かそれ以下の寸法をベツド本体部の側方に必要
とするだけであるので、狭い部屋においても、こ
の発明に係るベツド装置を問題なく用いることが
できる。
また、1対のスライダが引出された状態であつ
ても、ベツド本体部の側部すなわち1対のスライ
ダ間に挟まれた部分にある床面上には、何らの障
害物も存在しない状態を維持することができる。
したがつて、ベツド本体部の側部に、入浴用のバ
スタブや車椅子を自由に置くことができる。
また、スライダをスライド可能に保持する1対
のガイドは、ベツド本体部に対して固定的に設け
られるので、1対のガイドを固定するための特別
な手段が必要でないばかりでなく、ベツド本体部
に対するガイドの位置を確実に決めることができ
る。したがつて、このようなガイドによつてスラ
イド可能に保持される1対のスライダの動きが安
定する。また、ベツド本体部に対して動作可能と
された、スライダ、支柱および支持部材は、それ
ぞれが動作する間、ベツド本体部が有する重量に
よつて支えられているので、たとえば支柱に対し
て肩寄つた荷重が加わつても、支柱が倒れるよう
な事故は生じない。したがつて、安全性の高いベ
ツド装置を提供することができる。
また、ベツド本体部を基準として、このベツド
本体部に対してすべての要素が組み込まれている
ので、たとえば、ベツド本体部を移動させること
により、そのままベツド装置全体を移動させるこ
とができる。したがつて、このようなベツド装置
を所望の場所まで移動させることが容易であり、
任意の場合において、ベツド装置を所望のごとく
機能させることができる。
また、前述したような病人等の移送に際して
は、1対の支持部材間を連結するように、2本の
平行な側棒が置かれてもよい。この場合には、こ
れら側棒の間に病人等を位置させ、病人等の体の
下に敷かれた適当なハンガー部材を側棒に掛けた
状態とされるのが通常である。この場合、1対の
支持部材間に渡された側棒は、種々の形状または
構造のハンガー部材を掛けることを可能にし、し
たがつて、病人等を寝たままの姿勢、あるいは座
つた姿勢、等、任意の姿勢で移動することができ
る。また、これら側棒は、病人等を移動させると
きに用いられるだけでなく、ハンガー部材の構造
を工夫することにより、起伏式ベツドとしてこの
発明に係るベツド装置を用いることを可能にした
り、また、モンキーバー等を吊り下げるためのも
のとしても用いることができ、この場合には、病
人等の体力回復訓練を行なうための道具としても
用いることができる。このように、支柱に沿つて
上下方向に移動可能とされた1対の支持部材は、
当該ベツド装置に対して、幅広い用途を与えるこ
とができる。
また、上記した2本の側棒の各々に係合させる
ことができるフツク部を備える複数個のハンガー
シヤベルを用いると、病人等を持ち上げずに、ハ
ンガーシヤベルを病人等の体の下に挿入すること
ができるので、まず、このような挿入を行なつた
後で、フツク部を側棒に係合させ、次いで、1対
の支持部材を上方へ移動させることにより、病人
等をベツド本体から持ち上げた状態とすることが
できる。通常、ベツド装置に吊上げ装置が付加さ
れていても、病人等の対を直接支えるハンガー部
材上に病人等を乗せるためには、多かれ少なか
れ、病人等を介護者自信の手によつて、一旦、持
ち上げた状態とし、その状態で、ハンガー部材を
病人等の体の下に挿入しなければならない。この
ため、吊上げの初期の段階では、過重な労力を必
要とするのが通常であるが、ハンガーシヤベルを
用いることにより、吊上げの初期の段階において
さえも、病人等を持ち上げる必要がないので、介
護者の労力を軽減することができる。
[実施例] 第1図ないし第3図には、この発明の一実施例
のベツド装置1が斜視図で示されている。第1
図、第2図および第3図は、それぞれ、当該ベツ
ド装置1がとり得る3つの典型的な形態を示して
いる。
主として第1図および第2図を参照してベツド
装置1の主要な構成について説明すると、まず、
ベツド装置1は、マツトレス2が敷かれたベツド
本体部3を備える。ベツド本体部3の長手方向の
両端部には、ベツド本体部3の幅方向に延びる1
対のガイド4および5が設けられる。この実施例
では、ガイド4および5は、ベツド本体部3の長
手方向の両端部に直接形成された溝の形態をなし
ている。このようにして、1対のガイド4および
5は、ベツド本体部3に対して固定的に設けられ
ている。なお、在来のベツドに、ガイドを備える
部材を取付けるようにしてもよい。
ガイド4および5の各々によつて、ベツド本体
部3の幅方向にスライドするように、1対のスラ
イダ6および7が取付けられる。これらスライダ
6および7は、第2図に示すように、ガイド4お
よび5に沿つてスライドすることによつて、ベツ
ド本体部3の側方に張り出す状態となり得る。こ
の実施例では、スライダ6および7は、L字状を
なしており、それによつて、脚部8および9をそ
れぞれ形成している。脚部8および9の各下端に
は、車輪10および11がそれぞれ取付けられて
いる。
スライダ6および7の各々から上方に延びるよ
うに、1対の支柱12および13がスライダ6お
よび7にそれぞれ取付けられる。また、支柱12
および13の各々に沿つて移動可能かつ移動され
た位置で停止可能に、1対の支持部材14および
15が取付けられる。
以下、当該ベツド装置1のより詳細な説明を行
なう。
まず、支持部材14および15をそれぞれ支柱
12および13に沿つて移動可能かつ移動された
位置で停止可能とするための構造について説明す
る。支持部材14および15は、それぞれ、スラ
イドブロツク16および17上に取付けられる。
スライドブロツク16および17は、それぞれ、
支柱12および13に沿つてスライド可能とされ
る。第1図および第2図において一方の支柱13
の内部が図示されているように、支柱12および
13の各々の内部には、第4図に示したリードス
クリユー18および19がそれぞれの中心軸線の
まわりに回転可能に配置される。リードスクリユ
ー19には、上下移動用モータ20の回転が伝達
され、それによつてリードスクリユー19が回転
される。モータ20には、正逆回転可能なものが
用いられる。モータ20の回転は、また、ベベル
ギヤ21および22を介して連結シヤフト23に
伝達され、連結シヤフト23の回転は、ベベルギ
ヤ24および25を介してもう一方のリードスク
リユー18に与えられる。このようにして、1個
のモータ20によつて、リードスクリユー18お
よび19の双方に同じ回転数の回転が与えられ
る。スライドブロツク16および17は、それぞ
れ、リードスクリユー18および19に螺合する
雌ねじ部26および27を有する。したがつて、
モータ20の回転により、リードスクリユー18
および19がそれぞれ回転されたとき、スライド
ブロツク16および17は、互いに同期して、上
下動する。
連結シヤフト23は、第1図および第2図に示
した梁28内に収納される。梁28は、1対の支
柱12および13の上端間を連結し、それによつ
て、これら支柱12および13の補強を兼ねさせ
ることができる。
第5図には、一方のスライダ6を対応のガイド
4に沿つて移動させるための機構が示されてい
る。横移動用モータ29によつて、リードスクリ
ユー30が正逆両方向に回転される。リードスク
リユー30は、ガイド4を形成する溝内に配置さ
れる。スライダ6には、リードスクリユー30に
螺合する雌ねじ部31が形成される。したがつ
て、モータ29が回転されることにより、スライ
ダ6は、ガイド4に沿つてベツド本体部3の幅方
向にスライドする。
なお、図示しないが、モータ29の回転は、第
4図に示した伝達機構と実質的に同様の伝達機構
を介してもう一方のスライダ7をスライドさせる
リードスクリユーにも伝達される。したがつて、
1個のモータ29により、1対のスライダ6およ
び7は、同期して、ベツド本体部3の幅方向にス
ライドする。
支持部材14および15は、それぞれ、スライ
ドブロツク16および17に直接固定される断面
U字状の受け金具32および33を備える。受け
金具32および33の各々には、受け金具32お
よび33の各両端部からさらに突出するアーム3
4,35および36,37が取付けられる。アー
ム34と36との間には、一方の側棒38が掛渡
され、アーム35と37との間には、他方の側棒
39が掛渡される。
側棒38および39は、それぞれ、対応のアー
ム34〜37から容易に取外すことができる。た
とえば、第6図にアーム37と側棒39との関係
が拡大断面図で示されているように、側棒39の
端部には、ピン40が下方へ突出するように設け
られ、アーム37には、ピン挿通孔41が設けら
れる。したがつて、ピン40をピン挿通孔41に
挿入することによつて、側棒39がアーム37に
対して位置決めされる。なお、アーム37には、
複数個のピン挿通孔が設けられていてもよい。た
とえば、ピン挿通孔41が設けられた位置より内
側にもう1つのピン挿通孔42が設けられる。こ
のようにすれば、側棒39をアーム37に取付け
る位置を所望に応じて変更することができる。
第6図では、アーム37と側棒39との関連を
図示したが、同様の構成が、アーム34〜36な
らびに側棒38および39の各端部についても採
用されている。したがつて、側棒38および39
は、必要に応じて、アーム34〜37から取外す
ことができ、また、取付ける場合であつても、互
いの間隔を所望に応じて変更することができる。
第1図において、側棒39について図示される
ように、側棒38および39の各々には、複数個
のフツク43〜46が設けられている。
第7図に示ように、アーム36および37は、
それぞれ、受け金具33に対して、ピン47およ
び48を介して回動可能なように取付けられてい
る。したがつて、アーム36および37は、これ
らを使用しないときには、両者が上下方向に延び
ながら平行に並ぶように立ち上がらせた状態とす
ることができる。なお、特に図示しないが、アー
ム34および35についても、同様に構成されて
いる。
支柱12および13は、第3図に示すように、
倒すことができる。そのため、第1図ないし第3
図に示すように、支柱12および13は、それぞ
れ、スライダ6および7上に固定されたブラケツ
ト49および50に対して回動可能に支持され
る。この回動の中心は、支柱12側において図示
されるように、ブラケツト49上に位置するピン
51によつて与えられる。他方のブラケツト50
においても、同様にピンが設けられている。ま
た、支柱12および13は、第1図または第2図
に示す状態から、一方方向へ回動のみが許容され
るように、ブラケツト49および50には、それ
ぞれ、ストツパ52および53が形成される。ス
トツパ52および53は、それぞれ、支柱12お
よび13に当接することにより、支柱12および
13の回動の終端を規定する。また、第1図およ
び第2図に示した支柱12および13の直立状態
を維持するため、たとえば支柱12側において図
示されるように、キー54が用いられる。キー5
4は、ブラケツト49および支柱12をともに貫
通することによつて、支柱12の直立状態を維持
する。したがつて、キー54を少なくとも支柱1
2から抜くことにより、第3図に示すように、支
柱12を倒すことができる状態になる。他方の支
柱13およびブラケツト50にも、同様のキーが
取付けられる。
次に、ベツド装置1がとり得る典型的な状態
を、第1図ないし第3図を参照しながら説明す
る。
まず、第1図に示した状態にあるとき、ベツド
本体部3上に寝かされている病人等の持ち上げが
行なわれる。後でいくつかの例について具体的に
説明するハンガー部材が病人等の身体の下に挿入
され、このハンガー部材が、側棒38および39
に取付けられる。このとき、フツク43〜46の
いずれかまたは全部が用いられることもある。次
に、上下移動用モータ2例が駆動され、スライド
ブロツク16および17が上方へ移動され、応じ
て、支持部材14および15が上方へ位置され
る。これに伴なつて、側棒38および39が上方
へ移動され、病人等が持ち上げられる。病人等が
所望の高さまで持ち上げられたとき、上下移動用
モータ20は停止される。モータ20が停止され
たとき、その位置で、支持部材14および15も
停止する。
次に、横移動用モータ29が駆動され、第2図
に示すように、スライダ6および7が、ベツド本
体部3の側方に張り出す状態とされる。このと
き、スライダ6および7に加わる荷重は、床面上
を転動する車輪10および11によつて有利に支
えられる。このようにして、病人等は、ベツド本
体部3の上方から側方にずれた位置に移動され
る。
次に、上下移動用モータ20が、逆方向に回転
駆動される。これに応じて、スライドブロツク1
6および17、支持部材14および15ならびに
側棒38および39が下方へ移動する。このよう
な下方への移動の終端は、第2図において、実線
で示した支持部材14および15の位置からわか
るように、できるだけ床面に近くなるまで下降で
きるように選ぶことが好ましい。なお、第2図の
状態において、病人等に対して何らかの処置が施
されるが、そのような処置の種類に応じて、支持
部材14および15を停止させる高さを選べばよ
いことはもちろんである。
病人等を再びベツド本体部3上に戻すには、上
述した動作の逆の動作を実施すればよい。
病人等を単にベツド本体部3上で寝かせておき
たい場合には、第3図に示すように、支柱12お
よび13を倒しておくことが、病人等に対して圧
迫感を与えない点で好ましい。第1図に示す状態
から第3図に示す状態を実現するためには、ま
ず、側棒38および39が、除去される。次に、
キー54が引かれ、支柱12および13を倒すこ
とが行なわれる。このとき、アーム34〜37
は、ベツド本体部3との干渉を避けるため、第7
図に示すように、支柱12および13と平行に並
ぶ状態に回動される。また、倒された支柱12お
よび13ならびに梁28等が、ベツド本体部3の
一方側(第3図において背方)にそれほど突出し
ないように、スライダ6および7を、ベツド本体
部3から張り出すようにスライドさせた状態とし
ておくことが好ましい。
第3図に示すような状態とされたとき、1対の
手摺55および56、ヘツドボード57ならびに
フツトボード58が、ベツド本体部3に装着され
る。このような装着は、第2図において、手摺5
5のための取付穴59およびフツトボード58の
ための取付穴60が示されているように、これら
の取付穴内に手摺55および56、ヘツドボード
57ならびにフツトボード58の各一部を嵌合さ
せることによつて達成される。
第8図には、ハンガー部材の一例としてのハン
ガーパツド61が図示されている。ハンガーパツ
ド61は、適当な「こし」とクツシヨン性が与え
られたパツド本体62と、その両端部に取付けら
れたループ状のベルト63とを備える。このよう
なハンガーパツド61は、複数個用意され、病人
等の身体の下に適当に分布させて置かれる。そし
て、側棒38および39のフツク43〜46にベ
ルト63を引掛けることにより、病人等を側棒3
8および39から吊した状態とすることができ
る。
第9図には、ハンガー部材の他の例としてのハ
ンガーシヤベル64および65が示されていて、
この図面によつて、この発明のベツド装置の好ま
しい実施例を説明することができる。ハンガーシ
ヤベル64および65は、比較的剛性のある材料
から構成され、全体として湾曲した形状を有して
いる。また、それぞれの一方端には、画棒38お
よび39にそれぞれ係合させることができるフツ
ク部66および67が形成されている。これらハ
ンガーシヤベル64および65は、複数対用意さ
れ、病人等の身体の下に両側から差し込まれ、そ
の後、フツク部66および67が側棒38および
39に係合される。
ハンガーシヤベル64および65によれば、病
人等を持上げずに、病人等の身体の下に挿入する
ことができる点で有利である。しかしながら、ハ
ンガーシヤベル64および65が、病人等に対し
てあまり好ましく感触を与えることもあり得るの
で、このようなハンガーシヤベル64および65
は、たとえば第8図に示したハンガーパツド61
を用いるための前段階として、病人等を一時的に
持ち上げる際にのみ使用してもよい。
第10図には、ハンガー部材のさらに他の例と
してのハンガーバツグ68が図示されている。ハ
ンガーパツグ68は、全体として、厚手の布地等
から構成され、病人等69を座わつた姿勢で包み
込むような形状を有している。ハンガーバツグ6
8は、その上端部にリング70を備えており、こ
のリング70を、側棒38および39に設けられ
たフツク43〜46のいずれか、たとえばフツク
45に係合させた状態で使用される。
ハンガー部材のいくつかの例を図示して説明し
たが、その他種々の形状または構造のハンガー部
材を、適宜用いることができる。
第11図および第12図は、当該ベツド装置1
を、起伏式ベツドとして使用する場合を示してい
る。
概略的に示したベツド本体部3上に置かれたマ
ツトレス2の下には、ハンガーベース71が敷か
れる。ハンガーベース71は、ピン72,73,
74を介して回動可能に連結された、比較的剛性
のある板材75,76,77,78から構成され
る。また、板材75および77には、長さ調節可
能なベルト79および80がそれぞれ連結され
る。
このようなハンガーベース71によれば、ベル
ト79および80の長さを調節するとともに、ベ
ルト79および80を係合させるフツク43〜4
6を選ぶことにより、側棒38および39を上昇
させたとき、たとえば第11図または第12図に
示すように、病人等69に対してほぼ任意の姿勢
を与えることができる。
なお、ハンガーベース71は、ベツド本体部3
上で用いられるだけでなく、病人等69をベツド
本体部3から吊上げることにも用いることができ
る。
さらに、図示しないが、支持部材14または1
5、あるいは側棒38または39を利用して、モ
ンキーバーや牽引装置を取付け、病人等の体力回
復訓練等を行なわせることもできる。
また、上下移動用モータ20や横移動用モータ
29の制御を、病人等自身が行なうことができる
ようにして、ある程度の動作は、病人等自身によ
つて行なわせることも可能である。
以上、この発明を、図示の実施例に関連して説
明したが、この発明の範囲内において、その他い
くつかの変形例が可能である。
たとえば、上下移動用モータ20によつて、2
個のスライドブロツク16および17の双方を上
下移動させるようにしたが、各々別のモータを取
付けてもよい。このことは、横移動用モータ29
についても言える。
また、1対の支柱12および13間を連結する
梁28は、必ずしも必要でないことを指摘してお
く。
また、スライダ6および7にそれぞれ設けられ
る車輪10および11についても、必ずしも必要
でない。スライダ6および7がガイド4および5
によつて水平方向に維持できる構造にすれば、こ
れら車輪10および11は必要としないからであ
る。
また、側棒38および39も、また、必須のも
のではない。支持部材14および15に、直接、
ハンガー部材を取付けることも可能であるからで
ある。
また、支柱12および13が、第3図に示すよ
うに、倒せることも、必須ではない。
また、支持部材14および15を支柱12およ
び13に沿つて移動させること、およびスライダ
6および7をガイド4および5に沿つて移動させ
ることは、モータ20および29の駆動によら
ず、手動によつてもよい。
また、支持部材14および15を移動させるた
めに、リードスクリユー18および19と雌ねじ
部26および27の組合わせを用いたが、たとえ
ば、ワイヤを介して支持部材14および15を移
動させるなど、周知の移動機構に置換えることが
できる。同様のことが、スライダ6および7の移
動についても言える。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例としてのベツド
装置1を示す斜視図である。第2図は、第1図に
示したベツド装置1のスライダ6および7がベツ
ド本体部3の側方に張り出した状態を示す斜視図
である。第3図は、第1図に示したベツド装置1
の支柱12および13が倒された状態を示す斜視
図である。第4図は、支持部材14および15を
支柱12および13に沿つて移動させるための機
構を図解的に示す正面図である。第5図は、スラ
イダ6をスライドさせるための機構を図解的に示
す側面図である。第6図は、アーム37と側棒3
9との組合わせ状態を示す拡大断面図である。第
7図は、支持部材15に備えるアーム36および
37の取付状態を説明するための斜視図である。
第8図は、ベツド装置1に関連して用いられるハ
ンガー部材の一例としてのハンガーパツド61を
示す斜視図である。第9図は、ハンガー部材の他
の例としてのハンガーシヤベル64および65を
示す斜視図である。第10図は、ハンガー部材の
さらに他の例としてのハンガーバツグ68を示す
斜視図である。第11図および第12図は、ベツ
ド装置1を起伏式ベツドとして用いるときに使用
するハンガーベース71の構造および作用を示す
正面図である。 図において、1はベツド装置、3はベツド本体
部、4,5はガイド、6,7はスライダ、12,
13は支柱、14,15は支持部材、16,17
はスライドブロツク、18,19はリードスクリ
ユー、20は上下移動用モータ、26,27は雌
ねじ部、29は横移動用モータ、30はリードス
クリユー、31は雌ねじ部、38,39は側棒、
43〜46はフツクである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ベツド本体部の長手方向の両端部においてベ
    ツド本体部の幅方向に延びるようにベツド本体部
    に対して固定的に設けられる、1対のガイドと、 前記各ガイドによつてベツド本体部の幅方向に
    スライドし、かつこのスライドによつてベツド本
    体部の側方に張り出す状態となるように取付けら
    れる、1対のスライダと、 前記各スライダから上方に延びるように各スラ
    イダに取付けられる、1対の支柱と、 前記各支柱に沿つて移動可能かつ移動された位
    置で停止可能に取付けられる、1対の支持部材
    と、 を備える、ベツド装置。 2 ベツド本体部の長手方向の両端部においてベ
    ツド本体部の幅方向に延びるようにベツド本体部
    に対して固定的に設けられる、1対のガイドと、 前記各ガイドによつてベツド本体部の幅方向に
    スライドし、かつこのスライドによつてベツド本
    体部の側方に張り出す状態となるように取付けら
    れる、1対のスライダと、 前記各スライダから上方に延びるように各スラ
    イダに取付けられる、1対の支柱と、 前記各支柱に沿つて移動可能かつ移動された位
    置で停止可能に設けられる、1対の支持部材と、 前記1対の支持部材間を連結する、互いに平行
    な2本の側棒と、 前記側棒に係合させることができるフツク部を
    備え、かつ全体として湾曲した形状を有する、複
    数個のハンガーシヤベルと、 を備えるベツド装置。
JP1038682A 1989-02-17 1989-02-17 ベッド装置 Granted JPH02215462A (ja)

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