JP2010017246A - 介護用ベッド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 寝台の姿勢について補助動力を適切に得て、寝床面の作用を阻害することなく、被介護者を入浴できると共に、介護者の負担を大幅に軽減できる介護用ベッドを提供すること。
【解決手段】 本発明による介護用ベッドは、寝台面20を構成する矩形の寝台枠10を、その四辺から離間した位置に設けた複数の支柱12、13によって吊り下げ式に保持するとともに、寝台枠10の広さより若干広い開口を有し垂直方向に伸縮可能な耐水性シート32を取り付けた浅底の浴槽ケース30を有する介護用ベッド装置において、複数の支柱12、13に夫々設けられた伸縮式のアクチュエータと、寝台11の寝台面20と支柱12、13との接合部に夫々設けられた関節部18とを備え、寝台面20を水平に保持する水平モードと、寝台面20に臥せる利用者の体高方向に傾ける入浴モードとに応じて、アクチュエータの伸縮を行うように構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般の被介護者のほか、下半身麻痺のような重度障害者や寝たきり老人等が使用するのに適した介護用ベッドに関し、特に病院や介護施設に用いても良く、また一般家庭においても広く利用できると共に、入浴時や排便時等における介護者の体力的負担を軽減させる介護用ベッドに用いて好適な、電動機や油圧のような駆動力を用いた介護用ベッド装置に関する。
従来、自分で入浴作業のできる状態の入院患者に対して、一時的に要介護状態になった場合の措置としては、病院では緊急避難的に介護者が当該患者を抱きかかえて浴槽に入れることが行われている。しかし、身体障害者や寝たきり老人のように、自力での入浴できない状態が恒常的な被介護者を入浴させる場合、介護者が被介護者を抱きかかえて浴槽に入れるのでは、介護者の負担が大きいという課題があった。そこで、このような課題を解決する介護用ベッド装置として、本発明者は既に、蛇腹式に伸縮できる耐水性シートと、可動輪を備えた浅底の矩形状浴槽ケースを組み合わせた浴槽体を提案している(特許文献1)。このような浴槽体において、円柱状のマットを被介護者の頭から足まで8〜12本程度並べて、寝床面を形成している。
ところで、上述した介護用ベッド装置では、筋力の充分でない介護者にとって負荷が過大となって、体調が充分でないときに、最高水準の介護サービスを常時提供することが困難になるという課題があった。特に、被介護者がその意思によって自由に移動することが著しく困難な場合に、課題が顕在化する。そこで、電動機を用いた介護支援ベッドが知られている(特許文献2)ので、これを介護用ベッド装置に適用できないか問題となる。
特開2008−67970号公報 特開平10−234810号公報
しかし、特許文献2のような補助動力を介護用ベッド装置に装着する場合には、寝台の姿勢を可変にすると、寝床面の作用を阻害する場合があった。例えば、寝台の被介護者横臥面(寝床面)が、円柱状のマットを被介護者の頭から足まで8〜12本程度並べて形成された事例では、起こす角度が過大である場合には、寝床面に円柱状のマットを用いている関係で滑りやすく、被介護者の意思に反して寝床面内で移動する場合があった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、寝台の姿勢について補助動力を適切に得て、寝床面の作用を阻害することなく、被介護者を入浴できると共に、介護者の負担を大幅に軽減できる介護用ベッドを提供することを目的とする。特に、寝台の被介護者横臥面(寝床面)が、円柱状のマットを被介護者の頭から足まで8〜12本程度並べて形成されて場合でも、補助動力を適切に得て、円柱状のマットの作用を阻害することなく、被介護者を入浴できると共に、介護者の負担を大幅に軽減できる介護用ベッドを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による介護用ベッドは、例えば図1・図4に示すように、寝台面20を構成する矩形の寝台枠10を、その四辺から離間した位置に設けた複数の支柱12、13によって吊り下げ式に保持するとともに、寝台枠10の広さより若干広い開口を有し垂直方向に伸縮可能な耐水性シート32を取り付けた浅底の浴槽ケース30を有する介護用ベッド装置において、複数の支柱12、13の少なくとも利用者の横臥する頭方向又は足方向の少なくとも一方について対に設けられた伸縮式のアクチュエータと、寝台11の寝台面20と支柱12、13との接合部に夫々設けられた関節部18とを備え、寝台面20を水平に保持する水平モードと、寝台面20に臥せる利用者の体高方向に傾ける入浴モードとに応じて、アクチュエータの伸縮を行うように構成し、シート32を圧縮した状態のシート状浴槽体を寝台の下部に配置し、シート上縁を寝台面20の上方まで引き伸ばすことによって、寝台面20の上部空間をシート32によって包囲すると共に、アクチュエータを入浴モードとするように構成したことを特徴とする。
このような構成の介護用ベッドによれば、この浴槽体を寝台の下部に挿入する場合は、シート32を圧縮した状態とすると共に、アクチュエータを水平モードとして、挿入作業を容易にする。次に、この浴槽体にお湯を溜める場合やシャワーの準備をする場合には、シート上縁を寝台面の上方まで引き伸ばすことによって、寝台面の上部空間をシート32によって包囲できるようにする。続いて、利用者が入浴する場合や、介護者によってシャワーにより被介護者の身体を洗う場合には、アクチュエータを入浴モードとして、寝台面を利用者の体高方向に傾けて、利用者の入浴や介護者の洗体作業を容易にする。関節部18は、アクチュエータを入浴モードとした場合に、寝台11の寝台面20と支柱12、13との接合部に生ずる傾斜角の歪みを吸収する。関節部18により、アクチュエータの支柱12、13の軸方向の伸縮動作と、寝台面20との相互干渉が緩和されて、寝台面20や支柱12、13に対してアクチュエータが動作できる範囲が拡大される。
上記目的を達成するために、本発明による介護用ベッドは、例えば図6に示すように、寝台面20を構成する矩形の寝台枠10を、その四辺から離間した位置に設けた複数の支柱12、13によって吊り下げ式に保持する寝台と、当該寝台面の下部に挿入できる形状の浴槽ケース40を備える介護用ベッド装置において、浴槽ケース40は、浴槽ケース40の寝台出し入れ面42に設けられた開閉式扉43を有する。そして、複数の支柱12、13の少なくとも利用者の横臥する頭方向又は足方向の少なくとも一方について対に設けられた伸縮式のアクチュエータと、寝台11の寝台面20と支柱12、13との接合部に夫々設けられた関節部18とを備え、寝台面20を水平に保持する水平モードと、寝台面20に臥せる利用者の体高方向に傾ける入浴モードとに応じて、アクチュエータの伸縮を行うように構成し、浴槽出し入れ作業時には開閉式扉43を開いて、当該出し入れ作業を容易にすると共に、入浴時には、浴槽ケース40を寝台の下部に配置した状態として開閉式扉43を閉じて、開閉式扉43を含む浴槽ケース40の水密状態を保持するように構成すると共に、アクチュエータを入浴モードとするように構成したことを特徴とする。
このような構成の介護用ベッドによれば、この浴槽体を寝台の下部に挿入する場合は、開閉式扉43を開いた状態とすると共に、アクチュエータを水平モードとして、挿入作業を容易にする。次に、この浴槽体にお湯を溜める場合やシャワーの準備をする場合には、開閉式扉43を閉じて、寝台面の上部空間を浴槽ケース40によって包囲できるようにする。続いて、利用者が入浴する場合や、介護者によってシャワーにより被介護者の身体を洗う場合には、アクチュエータを入浴モードとして、寝台面を利用者の体高方向に傾けて、利用者の入浴や介護者の洗体作業を容易にする。関節部18は、アクチュエータを入浴モードとした場合に、寝台11の寝台面20と支柱12、13との接合部に生ずる傾斜角の歪みを吸収する。関節部18により、アクチュエータの支柱12、13の軸方向の伸縮動作と、寝台面20との相互干渉が緩和されて、寝台面20や支柱12、13に対してアクチュエータが動作できる範囲が拡大される。
本発明の介護用ベッドにおいて、好ましくは、伸縮式のアクチュエータは、電動式アクチュエータ若しくは油圧足踏み式の少なくとも一方であるとよい。電動式アクチュエータの場合には、応答時間が油圧式に比較して迅速であるため、調節計の制御プログラムを工夫することで、上昇時や下降時の応答特性を良好に保持できる。油圧足踏み式の場合は、電動式アクチュエータと比較して、伸縮式のアクチュエータの駆動力が高まると共に、アクチュエータの駆動に被介護者の足踏みを利用できるため、制御系の構造が簡単になる。
本発明の介護用ベッドにおいて、好ましくは、例えば図1・図4に示すように、寝台面は、円柱状のマットを被介護者の頭から足まで5本以上並べて形成されていることを特徴とする。寝台面を円柱状のマットを被介護者の頭から足まで5本以上並べて形成すると共に、アクチュエータの駆動によって寝台面を任意の姿勢とすることができ、利用者の容態に応じた適切な寝台面の姿勢を実現できる。
請求項1に記載の本発明の構成によれば、関節部により、アクチュエータの支柱における伸縮動作と、寝台面との相互干渉が緩和されて、寝台面や支柱に対してアクチュエータが動作できる範囲が拡大される。すると、この浴槽体を寝台の下部に挿入する場合は、シートを圧縮した状態とすると共に、アクチュエータを水平モードとして、挿入作業を容易にできる。また、利用者が入浴する場合や、介護者によってシャワーにより被介護者の身体を洗う場合には、アクチュエータを入浴モードとして、寝台面を利用者の体高方向に傾けて、利用者の入浴や介護者の洗体作業を容易にできる。
請求項2に記載の本発明の構成によれば、関節部により、アクチュエータの支柱における伸縮動作と、寝台面との相互干渉が緩和されて、寝台面や支柱に対してアクチュエータが動作できる範囲が拡大される。すると、この浴槽体を寝台の下部に挿入する場合は、開閉式扉を開いた状態とすると共に、アクチュエータを水平モードとして、挿入作業を容易にできる。また、利用者が入浴する場合や、介護者によってシャワーにより被介護者の身体を洗う場合には、開閉式扉43を閉じると共に、アクチュエータを入浴モードとして、寝台面を利用者の体高方向に傾けて、利用者の入浴や介護者の洗体作業を容易にできる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の介護用ベッドの一実施の形態を説明する構成斜視図で、浴槽付きの介護用ベッドの場合を示しており、(A)は介護用ベッド、(B)は浴槽を示している。図において、介護用ベッドは、寝台枠10、支柱12、吊り支柱13、フック止め具14、安全枠15、軸受部材16、関節部18、寝台面を形成するマット部材20を用いて構成されている。寝台枠10は、床から高さ70〜90cm程度の位置に寝台面を形成するためのフレーム枠材で構成される。フレーム枠材には、鋼製等の金属やガラス繊維強化プラスチック材のような剛性が大きい材料が用いられており、その形状はパイプ状のように軽量化と剛性が両立するものとなっている。寝台枠10は、典型的には就寝者が一人の場合を念頭に設計されており、例えば就寝者の幅方向について70cm〜100cm、長手方向について180cm〜220cm程度となっている。
支柱12は、寝台枠10の四隅に設けられるもので、例えば鋼製のパイプ材が用いられる。支柱12の基部122にはアクチュエータが設けられており、軸方向に伸縮する。このアクチュエータの詳細は後で説明する。吊り支柱13は、例えば支柱12の先端部をU字状に折り曲げて設けられるもので、寝台枠10の四隅を所定高さで支持する。支柱12と吊り支柱13の間には、幅3cm〜10cm程度の空隙Sが設けられており、例えば浴槽30を利用する場合の便宜に供している。支柱12と吊り支柱13の位置関係は、利用者の体高方向に位置するが、このような利用者の体高方向に支柱12が存在することで、介護用ベッドを一定間隔で並べる場合の、当該設置間隔に影響を与えないようになっている。
フック止め具14は、支柱12と吊り支柱13の先端連結部に設けられたリング状の金具で、例えば浴槽を利用する場合のシート32を吊るのに用いる。安全枠15は、寝台枠10の四隅に設けられるフレーム状の棒材より形成されるもので、就寝者が寝台面から床に落下することを防止する。一般的には、安全枠15は、寝台枠10に対して着脱自在に取り付けられており、利用者が寝台面に移動することが容易に行えるように、寝台枠10の一部について設置が省略されている。軸受部材16は、寝台枠10の長手方向の両側に設置されたもので、マット部材20の装着便宜を高めるのに用いる。関節部18は、アクチュエータの伸縮によって、寝台枠10と吊り支柱13との接合部に生ずる傾斜角の歪みを、吸収するもので、例えば自在継ぎ手が用いられる。関節部18の動作範囲は、支柱12の基部122に設けられたアクチュエータの動作によって、吊り支柱13と寝台枠10との間で形成される角度の変化を吸収できるものであればよい。
マット部材20は、断面形状が略円形・略楕円形又は略円環状の棒状部材である。寝台枠10に対して、利用者が臥せる方向が縦方向であることを前提として、マット部材20が寝台枠10に対して横向きに一層で並べて寝床面を形成する。そして、寝床面は複数のマット部材20によって形成される。寝床面の上には、例えば布団や毛布が敷かれて、利用者の便宜に供する。マット部材20の詳細は、例えば本出願人の提案にかかる特願2007−62672号明細書に説明してある。
次に、浴槽について説明する。図において、浴槽は、浴槽ケース30、排水栓31、シート32、金属枠33、車輪34、フック35を有している。浴槽ケース30は、介護用ベッドの寝台枠10と床との間に移動式で位置決め設置することを前提とする為、通常の浴槽の深さである60cm程度と比較して三分の一程度の浅い矩形状溜め水槽となっている。浴槽ケース30には、軽金属製の薄板やガラス繊維強化プラスチック材を用いることができる。排水栓31は、浴槽ケース30の下部に一箇所設けられたものである。車輪34は、浴槽ケース30の底面の四隅に設けられたものである。
シート32は、浴槽ケース30の上部に気密状態で取り付けられる耐水性材料よりなるもので、蛇腹式に垂直方向に伸縮可能に構成されている。シート32には、合成繊維製ファイバーで補強したゴム膜、ナイロン膜、ビニール膜等の軽い素材を用いることができる。金属枠33は、シート32の上部に取り付けられたフレーム状の枠材で、例えば鋼製のパイプが用いられる。金属枠33の形状は、介護用ベッドの寝台枠10よりも僅かに広い間口を有するもので、支柱12と吊り支柱13の間に形成された空隙Sにシート32を位置させるのに便利なように定められている。フック35は、シート32を伸長させた状態でフック止め具14に吊り下げるのに用いるものである。フック35の吊り下げ位置は、シート32を引き伸ばした状態で、寝床面に横臥している利用者の表面よりも若干上まで水位を確保できるように定められており、例えば寝台面から15cm〜40cm程度に定められる。
図2は支柱の基部に設けられるアクチュエータを説明する構成図である。支柱の基部122は、巻線部124を収用すると共に、可動軸部126を介して利用者の体重を含む寝台枠10の負荷を支持するに足る剛性を有するもので、例えば筒状の鋼管が用いられる。可動軸部126には、支柱の基部122側に装着された巻線部124と対向する位置であって、可動軸部126の先端側に設けられた磁性先端部128を有している。巻線部124に電流を通電すると、電磁誘導作用によって磁性先端部128が支柱12の軸方向に移動して、可動軸部126を変位させることができる。磁性先端部128は、巻線部124との間に生じる駆動力によって、寝台面と接合される関節部18の移動範囲が、図3で説明するような必要な可動範囲を確保できる長さを有するもので、例えば鉄製の円柱形状とするとよい。
アクチュエータは、支柱12の基部122を固定部として、支柱12の可動軸部126を動かしたり、制御したりする機械的あるいは油空圧的装置のことで、エネルギーを与えたときだけ伸長し、エネルギーを絶つと固定部と可動軸部126の相対的な位置関係を保持する形式がよい。電動式の場合にはステッピングモータ・ACモータ・DCモータ等を用いることができる。好ましくは、寝台面を形成するマット部材20の傾斜角度を検出するために、固定部に対する可動軸部の相対的な伸縮量を検出するように、可動軸部126の変位量を検出する変位センサを同時に組み込んで、状態を監視するとよい。そして、調節計により寝台面を形成するマット部材20の傾斜角度を制御するため、変位センサの検出値を調節計に入力し、調節計によってアクチュエータに入力するエネルギーを調節して、望みどおりの運動を行わせるとよい。
図3は支柱の基部に設けられるアクチュエータの変位量を制御して、寝台面を形成するマット部材の傾斜角度を制御する場合の説明図である。図3(A)は水平モードのうち寝床面を上昇させた状態、(B)は水平モードのうち寝床面を下降させた状態、(C)は入浴モード、(D)は利用者の体高方向に傾けるモードのうち後側を上昇させた状態、(E)は利用者の体側方向に傾けるモードのうち右側を上昇させた状態、(F)は利用者の体側方向に傾けるモードのうち左側を上昇させた状態を示す要部説明図である。なお、ここではアクチュエータが四本の支柱12の全てに装着されているものとして説明する。また、アクチュエータの上昇側の最大変位量に変位させると、磁性先端部128の一部が支柱12の基部122から露出するものとして、図3(A)〜(F)にて図示している。
図3(A)は水平モードのうち寝床面を上昇させた状態の説明図で、支柱の基部に設けられるアクチュエータの変位量を、寝床面を上昇させる側に定める。ここで、アクチュエータの上昇側の最大変位量によって確保される寝台面20の高さをHmaxとする。寝床面を上昇させることで、寝台面20の下側空間が確保され、この浴槽体を寝台の下部に挿入する作業を円滑に行うことが出来る。また、被介護者が介護者に対する介護作業をし易い寝台面の高さを確保できる。
図3(B)は水平モードのうち寝床面を下降させた状態を水平に保持する水平モードの説明図で、支柱の基部に設けられるアクチュエータの変位量を、寝床面を下降させる側に定める。ここで、アクチュエータの下降側の最大変位量によって確保される寝台面20の高さをHminとする。寝床面が低いので、仮に安全枠15を寝台枠10に装着していない場合でも、就寝中に寝台面20から利用者が意識せずに床に落ちたとしても、利用者に不測の事態が生じることを防止できる。
図3(C)は寝台面20に臥せる利用者の体高方向に傾ける入浴モードの説明図で、支柱の基部に設けられるアクチュエータのうち、利用者の頭側となる寝台面20の前側についての変位量を、上昇側の最大変位量とする。他方、利用者の足側となる寝台面20の後側についてのアクチュエータの変位量を、下降側の最大変位量とする。入浴モードとすることで、浴槽ケース30にお湯を溜めたとしても、利用者の入浴時の姿勢について頭部を高く保持でき、入浴が円滑に行える。
図3(D)は利用者の体高方向に傾けるモードのうち後側を上昇させた状態の説明図で、支柱の基部に設けられるアクチュエータのうち、利用者の頭側となる寝台面20の前側についての変位量を、下降側の最大変位量とする。他方、利用者の足側となる寝台面20の後側についてのアクチュエータの変位量を、上昇側の最大変位量とする。入浴モードとは寝台面20の利用者体高方向の傾斜姿勢が逆となるが、利用者の体調によっては頭を低くして、足を高く保持するのが好ましい場合があり、アクチュエータの操作で本モードの姿勢も可能となる。
図3(E)は利用者の体側方向に傾けるモードのうち右側を上昇させた状態の説明図で、支柱の基部に設けられるアクチュエータのうち、寝台面20の左側についての変位量を下降側の最大変位量とし、寝台面20の右側についてのアクチュエータの変位量を上昇側の最大変位量とする。図3(F)は利用者の体側方向に傾けるモードのうち左側を上昇させた状態の説明図で、支柱の基部に設けられるアクチュエータのうち、寝台面20の左側についての変位量を上昇側の最大変位量とし、寝台面20の右側についてのアクチュエータの変位量を下降側の最大変位量とする。アクチュエータが寝床面の四隅の支柱12に設けられているので、利用者の体側方向についても、寝床面の姿勢を任意に定めることができる。
図4は寝床面を形成するマット部材について、横臥する利用者の部位に対応して、マット部材の外径を調節して配置する場合の説明図で、(A)は平面図、(B)は正面図を示している。人の身体に対する名称として、頭部・首部・肩部・背中部・臀部・太腿部・腿部・踵部に区分けされる。この身体の各部位に対応して、マット部材の外径を選択することにより、寝床面の表面形状を床ずれの少ない適切なものとすることができる。床ずれとは、長期間の横臥により皮膚表面に生じる赤いただれをいい、蓐瘡ともいう。
寝台枠10のマット部材20を支持する高さは、軸受部材16と四隅の支柱12の基部122に設けられたアクチュエータの伸縮量によって定まる。そこで、利用者の首部・背中部・太腿部・腿部に関しては、寝台枠10に設置するマット部材20の標準部材として大径マット部材203を用いるが、利用者の臀部を含む頭部・肩部・踵部の少なくとも一部に対応する部位は中径マット部材202や小径マット部材201を配するのがよい。ここで、小径マット部材201は、表層部21の外径を例えば約15cm程度とする。また、中径マット部材202は、表層部21の外径を例えば約20cm程度とする。更に、大径マット部材203は、表層部21の外径を例えば約25cm程度とする。これにより、寝床面の表面形状を床ずれの少ない適切なものとすることができる。寝台枠10の姿勢をアクチュエータの伸縮量によって調整できるので、利用者の容態に適合する姿勢にできる。また、アクチュエータの伸縮量は限定されているので、傾斜によってマット部材20の相対的な位置関係が寝台枠10に対してずれる事もない。
マット部材20の表層部21は、発泡ポリウレタンフォームのような柔軟な撥水性素材で構成すると、床ずれの対処に適している。ここでは、フック止め具14として、支柱12の上端に設けられた上部フック止め具14aと、吊り支柱13の中間に設けられたフック止め具14bの二類型があり、上端と中間の二つの高さでシート32を吊ることができる。そこで、アクチュエータが上昇又は下降して、上部フック止め具14aの位置が上昇又は下降しても、この位置変動はシート32が蛇腹式であるため、吸収できて、浴槽ケース30の機能を阻害することがない。
図5はシートを圧縮した状態で浴槽ケースを寝台枠の下部に位置させた状態を説明する構成斜視図で、マット部材と軸受部材を取り除いた状態を示している。寝台枠10の下面は、シート32の開口を介して浴槽ケース30の内槽に開放されている。そこで、寝台枠10にマット部材20が装着されている状態で、利用者がシャワーを利用した場合を検討すると、シャワーの湯水はマット部材20の隙間から浴槽ケース30の内槽へ流れ込み、ここに留まる。そこで、排水栓31に適当な排水ホースを接続することで、簡便に排水できる。
図6は、本発明の介護用ベッドの第二の実施の形態を説明する構成斜視図で、(A)は浴槽単体、(B)は浴槽単体、(C)は介護用ベッド、(D)は浴槽と介護用ベッドを入浴用に組み合わせた状態を示している。浴槽ケース40は、寝台出し入れ面42と、寝台出し入れ面42以外の囲み壁面41によって浴槽を形成している。寝台出し入れ面42には、上下方向に回動式に移動する開閉式扉43を有する。浴槽ケース40の底部には、床面の移動を容易にする車輪44が適宜の個数設けられている。開閉式扉43の左右の縁部には水密性縁部43bが設けられており、開閉式扉43を閉じた状態では、浴槽ケース40の内側に貯えられた温水を保持するとともに、開閉式扉43を開く状態では開閉動作を阻害しない材料が用いられている。水密性縁部43bには、ゴム等の可塑性があって、水密性のある材料を用いるとよい。
図6(A)に示すように、開閉式扉43を閉じていると、浴槽ケース40は蓋のない矩形の箱状になっている。図6(B)に示すように、浴槽出し入れ作業時には、開閉式扉43を開いて、当該出し入れ作業を容易にする。出し入れの対象となる介護用ベッドは、図6(C)に示すように、寝台面の下側に浴槽ケース40を収用する空間が設けられている。ここでは、浴槽ケース40の幅が狭い面、即ち寝台面の利用者の体側方向に開閉式扉43が形成されているので、浴槽ケース40を寝台面の下側に収用するための方向は、利用者の体高方向となっている。そこで、支柱12と吊り支柱13の位置関係は、利用者の体側方向に位置させることで、介護用ベッドを病室内で通路の両側に設置している場合に、通路側から浴槽ケース40を寝台面の下側に収用できるようにしている。
図6(D)に示すように、入浴時には、浴槽ケース40を寝台の下部に配置した状態として開閉式扉43を閉じて、開閉式扉43を含む浴槽ケース40の水密状態を保持するように構成する。好ましくは、アクチュエータを水平モードから入浴モードに移行させるとよい。
以上、添付図面を参照して、この発明の実施形態を説明したが、この発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々の形態に変更可能である。例えば、上記実施例においては、アクチュエータが四本の支柱12の全てに装着されているものとして説明していたが、この発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、例えば水平モードと入浴モードの二モードが実現できれば足りる用途では、利用者の頭側となる寝台面20の前側の支柱12二本にアクチュエータを装着させても良い。また、利用者の頭側となる寝台面20の前側に代えて、利用者の足側となる寝台面20の後側の支柱12二本にアクチュエータを装着させても、同様の機能を発揮させることができる。
また、上記実施例においては、アクチュエータが支柱12の基部122に装着されているものとして説明していたが、この発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、アクチュエータの装着位置は、支柱12の寝台面20よりも高い位置に設けてもよく、また吊り支柱13に相当する部位にアクチュエータを装着しても良い。吊り支柱13は、寝台面20を支持するという機能では、実質的に支柱12の一部をなすものであり、本発明においては浴槽ケースとの関係で、支柱12の先端方向をU字形に屈曲させたものだからである。
また、上記実施例においては、図1においては、支柱12と吊り支柱13の位置関係として、利用者の体高方向に位置させることで、介護用ベッドを一定間隔で並べる場合の、当該設置間隔に影響を与えない場合をしめしているが、利用者の体側方向に位置するようにしても、これに対応するように浴槽ケース30の移動方向を定めればよい。同様にして、図6においては、支柱12と吊り支柱13の位置関係として、利用者の体側方向に位置させることで、介護用ベッドを病室内で通路の両側に設置している場合に、通路側から浴槽ケース40を寝台面の下側に収用できるようにしているが、利用者の体高方向に位置させてもよい。この場合には、浴槽ケース40における開閉式扉43の取り付け位置を、体側方向の囲い壁面41とすればよい。
本発明の介護用ベッドの一実施の形態を説明する構成斜視図である。 支柱の基部に設けられるアクチュエータを説明する構成図である。 支柱の基部に設けられるアクチュエータの変位量を制御して、寝台面を形成するマット部材の傾斜角度を制御する場合の説明図である。 寝床面を形成するマット部材について、横臥する利用者の部位に対応して、マット部材の外径を調節して配置する場合の説明図である。 シートを圧縮した状態で浴槽ケースを寝台枠の下部に位置させた状態を説明する構成斜視図である。 本発明の介護用ベッドの第二の実施の形態を説明する構成斜視図である。
符号の説明
10 寝台枠
12 支柱
122 基部(固定軸部)
126 可動軸部
128 磁性先端部
13 吊り支柱
14 フック止め具
16 軸受部材
18 関節部
20 寝台面(マット部材)
30、40 浴槽ケース
32 耐水性の蛇腹式シート
42 寝台出し入れ面
43 開閉式扉

Claims (4)

  1. 寝台面を構成する矩形の寝台枠を、その四辺から離間した位置に設けた複数の支柱によって吊り下げ式に保持する寝台と、
    前記寝台枠の広さより若干広い開口を有し垂直方向に伸縮可能な耐水性シートが、取り付けられた浴槽ケースを有する介護用ベッド装置において、
    前記寝台の複数の支柱のうち、少なくとも利用者の横臥する頭方向又は足方向の少なくとも一方について対に設けられた伸縮式のアクチュエータと、
    前記寝台の寝台面と、前記複数の支柱との接合部に夫々設けられた関節部とを備え、
    前記寝台面を水平に保持する水平モードと、前記寝台面に臥せる利用者の体高方向に傾ける入浴モードとに応じて、前記アクチュエータの伸縮を行うように構成し、
    前記耐水性シートを圧縮した状態で、前記浴槽ケースを前記寝台枠の下部に配置し、前記耐水性シートの上縁を前記支柱と前記寝台枠との間の離間部を介して寝台面の上方まで引き伸ばし、寝台の上部空間をこのシートで包囲すると共に、前記アクチュエータを入浴モードとするように、構成したことを特徴とする介護用ベッド装置。
  2. 寝台面を構成する矩形の寝台枠を、その四辺から離間した位置に設けた複数の支柱によって吊り下げ式に保持する寝台と、
    当該寝台面の下部に挿入できる形状の浴槽ケースを備える介護用ベッド装置において、
    前記浴槽ケースは、前記浴槽ケースの寝台出し入れ面の一部に設けられた開閉式扉を有し、
    前記寝台の複数の支柱のうち、少なくとも利用者の横臥する頭方向又は足方向の少なくとも一方について対に設けられた伸縮式のアクチュエータと、
    前記寝台の寝台面と、前記複数の支柱との接合部に夫々設けられた関節部とを備え、
    前記寝台面を水平に保持する水平モードと、前記寝台面に臥せる利用者の体高方向に傾ける入浴モードとに応じて、前記アクチュエータの伸縮を行うように構成し、
    前記浴槽出し入れ作業時には当該開閉式扉を開いて、当該出し入れ作業を容易にすると共に、入浴時には、前記浴槽ケースを寝台の下部に配置した状態として当該開閉式扉を閉じて、当該開閉式扉を含む前記浴槽ケースの水密状態を保持するように構成すると共に、前記アクチュエータを入浴モードとするように構成したことを特徴とする介護用ベッド装置。
  3. 前記伸縮式のアクチュエータは、電動式アクチュエータ若しくは油圧足踏み式の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の介護用ベッド装置。
  4. 前記寝台面は、円柱状のマットを被介護者の頭から足まで5本以上並べて形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の介護用ベッド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103598956A (zh) * 2013-11-29 2014-02-26 王厦定 网式保温护理床
CN105581884A (zh) * 2015-12-06 2016-05-18 李红宾 人体与护理装置表面分离的方法和采用该方法的护理装置

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