JP6343215B2 - ベッド用サイドレール及びそれを用いた起立補助装置付きベッド - Google Patents

ベッド用サイドレール及びそれを用いた起立補助装置付きベッド Download PDF

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Description

本発明は、ベッド用サイドレールに関し、特に、被介護者の立ち上がり動作を補助する電動の補助装置を備えたサイドレール及びそれを用いた起立補助装置付きベッドに関する。
病院や介護施設にて、患者や要介護者等(以下、被介護者と略記する)をベッドや椅子から立ち上がらせたり、立ち上がった被介護者をさらに車椅子等に移乗させたりする際の介助は、介護者にとってかなりの負担となる。特に、介護者が小柄な女性の場合、体重の重い被介護者の介助は大きな負担となる。そのため、その軽減手段として、被介護者の立ち上がり(あるいは着座)動作を補助する立ち上がり補助機として、座椅子の昇降によって立ち上がり補助を行う昇降座椅子や、座面が昇降するリフトアップチェアなどが知られている。
特開2009-28378号公報
しかしながら、被介護者をベッドから移動させる際、昇降座椅子等をベッド上に設置して被介護者の立ち上がり動作の補助を行うことは、装置重量や着脱工数、コスト等の点から容易ではなく、一般には行われていない。このため、ベッドからの立ち上がり補助は、通常、人手を介して行われており、軽度の被介護者であっても1〜2人の介護者が必要となる。前述のように、このような介助動作は介護者に大きな負担を強いることになり、その改善が求められていた。
一方、被介護者にとって、自力で立ち上がることは、自立を意識し、リハビリや用務等に対する意欲の向上にもつながることから、近年では、自力での立ち上がり動作を補助すべく、ベッドのサイドレールを利用した移乗補助機構も上市されている。ところが、このような補助機構は、被介護者自身の腕力を必要としており、ごく一部の被介護者に利用が限定されてしまっているのが実情である。その反面、腰痛や膝関節損傷等、比較的軽度な被介護者にとっては、ややオーバースペックな仕様であり、症状や状態に適した、安価で取扱い易い立ち上がり補助装置を備えたベッドやサイドレールは提供されていなかった。
本発明の目的は、安心感のある安定した離着席動作が可能でありながら、安価で取扱い易い立ち上がり補助装置を備えたベッド用サイドレール及びそれを用いた起立補助装置付きベッドを提供することにある。
本発明のベッド用サイドレールは、床面上に載置されるベースフレームと、前記ベースフレーム上に配置されるボトムとを有するベッドの前記ベースフレーム側辺上に配置されるベッド用サイドレールであって、該ベッド用サイドレールは、前記ボトム上の被介護者が出入り可能な開口部と、前記開口部に開閉自在に取り付けられた開閉サイドレールと、前記開口部の両側に該開口部に臨んで配置され、前記被介護者の立ち上がり動作を補助する電動の起立補助装置と、を有し、前記起立補助装置は、前記ベースフレーム上に取り付けられたケースフレームと、前記ケースフレームに対し上下方向に移動可能に取り付けられた昇降フレームと、前記昇降フレームに取り付けられ、該昇降フレームに対し回動可能に設けられた昇降バーと、電動モータによって駆動され、前記昇降バーを上下方向に作動させる駆動力を付与するリニアアクチュエータと、を有することを特徴とする。
本発明のベッド用サイドレールは、被介護者のベッドからの離着座動作、すなわち、被介護者がベッドから立ち上がったり、ベッドに座ったりする際の動作の補助を行う。本発明にあっては、ベッドのサイドレールに設けられた開口部に臨んで電動の起立補助装置を配置する。起立補助装置は、ケースフレームと、ケースフレームに対し上下方向に移動可能に取り付けられた昇降フレームと、昇降フレームに取り付けられ、該昇降フレームに対し回動可能に設けられた昇降バーとを有する。昇降バーは、電動モータによって駆動されるリニアアクチュエータによって上下方向に作動する。例えば、被介護者がベッドから立ち上がる場合は、昇降バーを両手、両腕、両肘等で受け、両脇で抱えるように保持して身体を支え、起立補助装置を起立方向に動作させる。リニアアクチュエータが作動すると、昇降バーが昇降フレームと共に上昇する。昇降フレームが上昇すると、それに伴って、昇降バーを両手、両腕、両肘等で受けるように身体を支えた被介護者の上半身が持ち上げられ、起立状態となる。
前記ベッド用サイドレールにおいて、前記開閉サイドレールを前記昇降フレームに取り付け、前記開閉サイドレールが前記昇降バーと共に上下方向に移動するようにしても良い。この場合、前記開閉サイドレールを片開きとし、前記開口部の両側に配置された起立補助装置の何れか一方の前記昇降フレームに前記開閉サイドレールを取り付けても良い。また、前記開閉サイドレールを両開きとし、前記開口部の両側に配置された起立補助装置の両方の前記昇降フレームに前記開閉サイドレールを取り付けても良い。
また、前記昇降バーを、昇降フレームを中心として回動するように設け、前記サイドレール上の収容位置と、該収容位置からベッド内側方向に90°回動した使用位置との間を移動可能としても良い。この場合、前記被介護者は、前記使用位置に移動させた前記昇降バーを両手、両腕、両肘等で受け、両脇で抱えるように保持する。そして、その状態で前記起立補助装置を作動させて前記昇降フレームを昇降させることにより、起立・着座動作の補助が行われる。
さらに、前記昇降バーの端部に前記起立補助装置の操作スイッチを配置しても良い。この位置に操作スイッチを配することにより、被介護者は、昇降バーを両脇に抱えた状態で容易にスイッチ操作を行うことが可能となる。
一方、本発明の起立補助装置付きベッドは、前述のようなベッド用サイドレールを用いてなることを特徴としており、当該ベッドを使用することにより、被介護者が一人で車椅子や簡易トイレに移乗することも可能となり、介護者の負担軽減や、被介護者の自立支援も図られる。また、簡単な構造により、価格もリーズナブルに抑えられるので、比較的軽度な被介護者に対しても、安価で取扱い易い補助装置付きベッドを提供することが可能となる。
本発明のベッド用サイドレールによれば、ベッドのサイドレールに電動の起立補助装置を組み込み、リニアアクチュエータによって昇降する昇降バーにより、両脇下と腕を保持しつつ被介護者を昇降させるようにしたので、安心感のある安定した立ち上がり補助動作を行うことが可能となる。これにより、被介護者が一人で車椅子や簡易トイレに移乗することも可能となり、介護者の負担軽減や、被介護者の自立支援も図られる。また、簡単な構造により、価格もリーズナブルに抑えられるので、比較的軽度な被介護者に対しても、安価で取扱い易い補助装置付きベッドを提供することが可能となる。
また、本発明の起立補助装置付きベッドによれば、ベッドのサイドレールに電動の起立補助装置を組み込み、リニアアクチュエータによって昇降する昇降バーにより、両脇下と腕を保持しつつ被介護者を昇降させるようにしたので、当該ベッドを使用することにより、被介護者が一人で車椅子や簡易トイレに移乗することも可能となり、介護者の負担軽減や、被介護者の自立支援も図られる。また、簡単な構造により、価格もリーズナブルに抑えられるので、比較的軽度な被介護者に対しても、安価で取扱い易い補助装置付きベッドを提供することが可能となる。
本発明の一実施の形態であるベッド用サイドレールを用いた起立補助装置付きベッドの全体構成を示す説明図である。 図1のベッドにて使用されている起立補助装置の構成を示す説明図である。 起立補助装置の動作を示す説明図である。 リニアアクチュエータの制御系の構成を示すブロック図である。 図1のベッドにおける補助動作を示す説明図である。 図1のベッドを使用した場合における車椅子等への移乗動作の様子を示す説明図である。 図1のベッドによる起き上がりからの補助動作を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態1であるベッド用サイドレールを用いた起立補助装置付きベッド1(以下、ベッド1と略記する)の全体構成を示す説明図である。ベッド1は、長方形状に組まれたベースフレーム2と、ベースフレーム2の四隅に取り付けられた支持脚3とを備えており、支持脚3によって床面上に載置される。ベースフレーム2の短辺側には、ヘッドボード4とフットボード5がそれぞれ取り付けられている。
ベースフレーム2の長辺側には、脱落防止柵を兼ねたサイドレール6,7(ベッド用サイドレール)が取り付けられている。ベースフレーム2上のヘッドボード4、フットボード5、サイドレール6,7に囲まれた空間にはボトム8が配置されている。ボトム8は、背ボトム8a、中ボトム8b、脚ボトム8cの3部位から構成されている。背ボトム8aは、図示しないリクライニング機構により、中ボトム8b側を支点として上下動可能となっている。脚ボトム8cは2個に分割形成されており、被介護者の体位に合わせて山形に持ち上がるようになっている。
サイドレール6,7の中央には、被介護者がベッドから出入りできるように開閉部9が設けられている。開閉部9には、開閉サイドレール11と、開閉サイドレール11を開閉自在に支持する蝶番12、開閉サイドレール11を閉じた状態で保持するためのラッチ13が設けられている。蝶番12やラッチ13の一端側は、開閉サイドレール11と隣接する固定側のサイドレール6a,7aに取り付けられている。蝶番12の他端側とラッチ13の受け金具は、開閉サイドレール11に取り付けられている。なお、蝶番12やラッチ13は、図1においてサイドレール7側のみに記載されているが、サイドレール6側にも同様に設けられている。
本発明によるサイドレール6では、その開閉部9に、リニアアクチュエータを用いた起立補助装置21が組み込まれている。起立補助装置21は、開閉部9の開口部9a両側に、開口部9aに臨んで設けられる。図2は、起立補助装置21の構成を示す説明図、図3は、起立補助装置21の動作を示す説明図である。起立補助装置21は、リニアアクチュエータ22を内蔵した電動昇降ユニット23と、電動昇降ユニット23によって上下方向に作動する昇降バー24と、から構成されており、固定側のサイドレール6aに取り付けられている。
電動昇降ユニット23は、図2に示すように、ケースフレーム25と昇降フレーム26とから構成されている。ケースフレーム25は、ベースフレーム2の側枠2a上に固定される。左右一方の起立補助装置21の昇降フレーム26には、開閉サイドレール11が取り付けられている。また、昇降フレーム26の上端には、昇降バー24が回動可能に取り付けられている。昇降バー24は、昇降フレーム26を中心として、固定側のサイドレール6a上に配置される収容位置Aと、収容位置Aからベッド内側方向に90°回動した使用位置Uとの間をスイング移動する。昇降バー24の端部には、起立補助装置21のON/OFFや上下動の切り替えを行うための操作スイッチ14が取り付けられている。操作スイッチ14は、左右の昇降バー24の両方に取り付けられている。なお、操作スイッチ14は、介護者が操作することを考慮した位置に別途設けても良い。
ケースフレーム25の下端部には、リニアアクチュエータ22の本体ハウジング27が固定ピン28aによって固定されている。リニアアクチュエータ22には、いわゆる電動送りねじ式のリニアアクチュエータが使用される。電動送りねじ式のリニアアクチュエータでは、雄ねじ部を備えたシャフトを電動モータによって回転駆動し、シャフトに螺合装着された雌ねじ部材をシャフトに沿って駆動させる。雌ねじ部材には、伸縮ロッド29が取り付けられており、電動モータの回転に伴い、伸縮ロッド29が軸方向に伸縮する。
リニアアクチュエータ22の本体ハウジング27は、ベースフレーム2の側枠2a上に固定されている。リニアアクチュエータ22は、伸縮ロッド29が上方に向かって出没するように取り付けられる。伸縮ロッド29の先端部は、固定ピン28bによって、昇降フレーム26に固定される。これにより、リニアアクチュエータ22が作動し、伸縮ロッド29が伸縮すると、図2(b)、図3(c)に示すように、昇降フレーム26が上下方向に移動し、昇降バー24が昇降する。左右の起立補助装置21は何れも同じ内部構造となっており、それぞれのリニアアクチュエータ22を同期駆動させることにより、昇降バー24は同期して昇降する。
図4は、リニアアクチュエータ22の制御系の構成を示すブロック図である。リニアアクチュエータ22は、ボトム8下に配されたコントロールボックス15内に収容されたコントローラ31によって制御される。リニアアクチュエータ22には、伸縮ロッド29の作動量を検出するセンサ32が設けられており、コントローラ31は、左右のリニアアクチュエータ22のセンサ32から、各伸縮ロッド29の作動量を取得する。センサ32としては、例えば、ポテンショメータが使用され、その場合、電動モータやシャフトの回転角度を検知することにより、伸縮ロッド29の作動量が検出される。
コントローラ31にはCPU33が搭載されており、CPU33には、操作スイッチ14やセンサ32から信号が入力される。CPU33内には、まず、操作スイッチ14からの信号に基づき、リニアアクチュエータ22の動作方向を切り替える動作方向切替部34が設けられている。また、CPU33には、リニアアクチュエータ22の各センサ32から信号を比較するコンパレータ35と、コンパレータ35による比較結果に基づき、リニアアクチュエータ22の動作を同期させるアクチュエータ同期部36が設けられている。加えて、CPU33には、動作方向切替部34やアクチュエータ同期部36の指示に基づき電動モータを駆動制御するモータ駆動制御部37が設けられている。コントローラ31にはさらに、CPU33における制御動作データが格納されたROM38と、リニアアクチュエータ22の動作状態等の各種データを一時保存するRAM39が設けられている。
このようなベッド1では、次のようにして立ち上がり動作の補助が行われる。図5は、ベッド1における開閉サイドレール11を用いた補助動作を示す説明図である。なお、ここでは、ベッド1における被介護者10の起立動作補助について述べるが、着座動作においても同様の動作補助が可能である(上述とは逆の動作:図5(b)→(a))。被介護者10がベッド1から立ち上がる場合、まず、図3(a)に示すように、開閉サイドレール11を開ける。開閉サイドレール11には、所定角度(例えば、45°と90°)開いた状態でロックするようにロック機構が設けられており、90°開いた状態でロックされる。次に、図3(b)に示すように、昇降バー24を90°内側に回動させる。昇降バー24にもロック機構が設けられており、昇降バー24は90°内側に回動させた状態でロックされる。
このように昇降バー24を90°内側に回動させた後、被介護者10は、図5(a)に示すように、昇降バー24を両手、両腕、両肘等で受け、両脇で抱えるように持つ。次に、昇降バー24の先端部ある操作スイッチ14を操作し、起立補助装置21を起立方向に動作させる。操作スイッチ14がONされ起立方向に操作されると、CPU33により電動モータが駆動され、リニアアクチュエータ22が作動する。リニアアクチュエータ22が作動すると、伸縮ロッド29が軸方向に伸び、昇降フレーム26と共に昇降バー24も上昇する。また、開閉サイドレール11が取り付けられた側の起立補助装置21では、昇降フレーム26と共に開閉サイドレール11も上昇する。
昇降バー24の上昇量は、被介護者10の体格に応じて適宜設定可能であり、また、昇降バー24の動作も操作スイッチ14の操作により随時停止させることが可能である。リニアアクチュエータ22は、逆転防止機構を備えており、定格体重の4倍の荷重を受けてもリニアアクチュエータ22は逆転せず、操作スイッチ14により停止させた位置を保つ構造となっている。なお、左右の操作スイッチ14は、先に操作された方の動作が優先するよう設定されている。
昇降フレーム26及び昇降バー24の動作は、伸縮ロッド29の伸縮量という形で常にCPU33にてモニタされており、左右の昇降フレーム26は同期した状態で上昇する。昇降フレーム26が上昇すると、それに伴って、昇降バー24によって身体を支えられた被介護者10の上半身が持ち上げられ、図5(b)に示すような起立状態となる。この際、被介護者10は、両脇と腕が保持された状態で上半身が移動するため、臀部昇降の不安もなく、安定した形で離着座動作が補助される。従来のベッドでは、立ち上がり補助の機構が付属しているものでも、体を支える保持部材が片側にしか設けられていないため、被介護者が不安定感を感じるという問題があった。これに対し、本発明によるベッド用サイドレール6(開閉サイドレール11)では、両腕・両脇を保持する形となり、安定感・安心感のある補助動作を実現できる。
一方、起立補助装置21では、昇降バー24の補助によって立ち上がった後、開閉サイドレール11を、歩き出しの数歩間の手すりとして使用できる。また、その際、開閉サイドレール11は、被介護者10の両側に配されているため、歩き出しのサポートとしても利用できる。このため、単に立ち上がりの補助を行うのみならず、立ち上がり後の動作においても被介護者10に安心感を与えることができる。また、起立補助装置21では、被介護者10は開閉サイドレール11につかまりながら容易に方向転換できる。このため、図6に示すように、ベッド1から立ち上がり、車椅子41や簡易トイレ等に移乗するなどの動作の補助も可能である。すなわち、起立補助装置21は、起立補助のみならず、移乗機機能も併せ持った構成となっている。従って、被介護者10の「ベッド⇔車椅子・便座等」の補助を1装置にて行うことが可能である。また、被介護者10が一人で車椅子、簡易トイレ等に移乗することも可能となり、自立支援の一助ともなる。
さらに、起立補助装置21では、昇降バー24がロングサイズに形成されているため、被介護者10が起き上がるところからサポートが可能である。この場合は、まず、図7に示すように、背ボトム8aを起こして被介護者10の上半身を起き上がらせる。その後、足下側の昇降バー24を90°回転させる。このとき、他方の昇降バー24は回動させず、サイドレール6a上にそのまま静止させておく。これにより、上半身が起き上がった被介護者10の胸元に一方の昇降バー24が配され、被介護者10は、胸元の昇降バー24を抱えつつ、体を開閉サイドレール11側に向けることが可能となる。そして、体を開閉サイドレール11側に向けた被介護者10は、起立補助装置21の補助により、前述のような動作でベッド1から立ち上がる。
このように、起立補助装置21では、昇降動作の際に昇降バー24を抱え、操作スイッチ14によって被介護者10が装置動作を自分の意思でコントロールできる。しかも、臀部を昇降させる構造ではなく、通常の介助と同ように脇を抱え上げる動作を行うため、立ち上がりの際、ベッドから放り出されるような不安感や、臀部に違和感を覚えたりすることがなく、安心感のある安定した離着座動作が可能となる。また、補助機構がシンプルであるため、価格もリーズナブルに抑えられるため、広範囲な普及も期待でき、足や足関節等の病気・障害、腰痛など、比較的軽微な障害者のニーズにも応えられる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施形態では、開閉部9に片開きにて開閉サイドレール11を設けた構成を示したが、開閉サイドレール11を開口部9aの両側に配し両開きとすることも可能である。開閉サイドレール11を両開きとした場合は、両側の起立補助装置21の昇降フレーム26にそれぞれ開閉サイドレール11を取り付ける。また、起立補助装置21を片側のみに設け、被介護者が一方側の昇降バー24へ覆い被さるようにしても良い。さらに、起立補助装置21の機能は起立動作の補助のみには限定されず、起立補助装置21がベッドへ座る場合の着座動作の補助も行い得るのは前述の通りである。従って、本発明は、起立補助装置付きベッドとなっているが、着座動作の補助を行う装置を除くものではない。
一方、前述の実施形態では、センサ32の一例としてポテンショメータを挙げたが、センサの種類はこれには限定されず、磁気センサなど、モータ回転数を検知し、伸縮ロッド29の作動量を検出可能なものであれば他のセンサも使用可能である。また、起立補助装置21において、昇降フレーム26の上昇速度を操作スイッチ14の操作や、他の設定スイッチなどにより変更できるようにしても良い。さらに、昇降バー24を前後にスライド可能に設けても良く、その場合、図5(a)→(b)の動作を、昇降バー24をスライドさせつつ行うことができる。また、昇降バー24を開閉サイドレール11からさらに突出してスライドできるようにしても良く、これにより、歩き出しの補助をさらに多くできると共に、下方に開閉サイドレール11のない空間を作ることができ、車椅子の取り回しも容易となる。
1 起立補助装置付きベッド
2 ベースフレーム
2a 側枠
3 支持脚
4 ヘッドボード
5 フットボード
6 サイドレール
6a サイドレール
7 サイドレール
7a サイドレール
8 ボトム
8a 背ボトム
8b 中ボトム
8c 脚ボトム
9 開閉部
9a 開口部
10 被介護者
11 開閉サイドレール
12 蝶番
13 ラッチ
14 操作スイッチ
15 コントロールボックス
21 起立補助装置
22 リニアアクチュエータ
23 電動昇降ユニット
24 昇降バー
25 ケースフレーム
26 昇降フレーム
27 本体ハウジング
28a,28b 固定ピン
29 伸縮ロッド
31 コントローラ
32 センサ
33 CPU
34 動作方向切替部
35 コンパレータ
36 アクチュエータ同期部
37 モータ駆動制御部
38 ROM
39 RAM
41 車椅子
A 収容位置
U 使用位置

Claims (5)

  1. 床面上に載置されるベースフレームと、前記ベースフレーム上に配置されるボトムとを有するベッドの前記ベースフレーム側辺上に配置されるベッド用サイドレールであって、
    該ベッド用サイドレールは、
    前記ボトム上の被介護者が出入り可能な開口部と、
    前記開口部に開閉自在に取り付けられた開閉サイドレールと、
    前記開口部の両側に該開口部に臨んで配置され、前記被介護者の立ち上がり動作を補助する電動の起立補助装置と、を有し、
    前記起立補助装置は、
    前記ベースフレーム上に取り付けられたケースフレームと、
    前記ケースフレームに対し上下方向に移動可能に取り付けられた昇降フレームと、
    前記昇降フレームに取り付けられ、該昇降フレームに対し回動可能に設けられた昇降バーと、
    電動モータによって駆動され、前記昇降バーを上下方向に作動させる駆動力を付与するリニアアクチュエータと、を有することを特徴とするベッド用サイドレール。
  2. 請求項1記載のベッド用サイドレールにおいて、
    前記開閉サイドレールは、前記昇降フレームに取り付けられ、前記昇降バーと共に上下方向に移動することを特徴とするベッド用サイドレール。
  3. 請求項1又は2記載のベッド用サイドレールにおいて、
    前記昇降バーは昇降フレームを中心として回動し、前記サイドレール上の収容位置と、該収容位置からベッド内側方向に90°回動した使用位置との間を移動可能であることを特徴とするベッド用サイドレール。
  4. 請求項1〜の何れか1項に記載のベッド用サイドレールにおいて、
    前記昇降バーの端部に、前記起立補助装置の操作スイッチを配置したことを特徴とするベッド用サイドレール。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のベッド用サイドレールを用いてなることを特徴とする起立補助装置付きベッド。
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