JP2008183203A - 移乗等補助装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、被介護者が無理なく起立することができると共に自力起立を反復学習することが可能な移乗等補助装置を提供する。
【解決手段】立位台1と、車輪2と、取手3と、被介護者100を起立させるリンクアーム4と、蓄電池5と、操作パネル61、図示しない制御部等を有する装置筐体6と、被介護者100の腰部付近をリンクアーム4に吊り下げて支持させる腰部保持部材7とを備え、リンクアーム4が、傾倒動作する第1のアーム4と、第1のアーム4に回動可能に接続される第2のアーム4と、先端が二股に分かれて開閉動作する一対の第3のアーム4と、第1のアーム4の起立角度を変化させる第1のシリンダ4と、第2のアーム4の第1のアーム4に対する相対的な角度を変化させる第2のシリンダ4とを有し、第3のアーム4が人体に対し快適な角度を維持し、高齢者等の通常の起立動作の動線を実現できる、構成を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、下肢の弱い又は利かない高齢者等の自力歩行、立ち上がり、起立、移動等を補助する移乗等補助装置に関する。
下肢の弱い又は利かない高齢者等には、起立及び着座の補助、忘れかけている起立及び着座のための動作等を機器を介して思い起こさせるようにする補助、筋肉を維持又は向上させるための補助等が、しばしば必要になる。また、食事、入浴、排泄等のために移動が必要とされ、これらの補助はしばしば車椅子への移乗のため等に必要とされる。
従来、起立を補助する装置として、椅子の座面が上昇しつつ前方へ傾斜するもの、機械的に引き起こす方式のもの、袋状のシートに人体を包み吊上げて立ち上がらせるもの等が知られている。しかし、これらの装置は、何の為に立たなければならないのかという最終目的を考慮していなかったり、身体動作との整合性をもっていなかったり、人としての尊厳を確保できなかったり、立った状態での不安定さに起因する危険等を考慮していなかったりするものが多い。
このような欠点を軽減可能なものとして、従来、特許文献1に記載された介助支援装置が知られている。特許文献1に記載された介助支援装置は、胴体を取り囲んで転倒を防止する1対のアームと、臀部を取り囲むようにして下方から持ち上げ立たせる1対のアームとを備え、これらのアームを連動させて体を略垂直に立たせるものである。
ここで、食事、入浴、排泄、ベッドから移動等のための起立の安全及び尊厳を維持し、被介護者が身体及び意識に負担を掛けず無意識に立ち上がる動作を学習でき、目的の場所への移動に携わる介護者の負担も軽減できる装置が望まれている。高齢者においては、自力起立しなくなった時点で、起立に必要な筋肉が衰退しそれによる相乗効果で起立動作を忘れてしまうことがしばしば起こる。また、下肢に障害を持つ人についても同様に自力起立が難しくなった時点から起立動作に必要な筋肉、主に背筋、大腿四頭筋、腹筋、臀部筋等の筋肉の衰退が始まるものである。
特開2001−187089号公報
しかしながら、従来の介助支援装置では、1対のアームで胴体を取り囲み転倒を防止し、残りの1対のアームで臀部を持ち上げて垂直に起立させる構成を有するため、構成が複雑であり、無理な姿勢で起立させるために自力起立の反復学習が十分にできないという問題を有していた。平らな床面ばかりを歩行している高齢者には、階段を含む多少の段差でも足が上がらなくなることが、しばしば起こる。
以上の現状に鑑み、本発明の目的は、簡易な構成で、被介護者が無理なく起立することができると共に自力起立を反復学習することが可能な移乗等補助装置を提供する。
上記の課題を解決すべく、本発明は以下の構成を提供する。
請求項1に係る発明は、複数のアームが相互に回動可能に接続され、末端の前記アームが上体を抱える2本の湾曲腕を有するリンクアームを用いて曲線的な動線での起立動作を可能とする、ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の移乗等補助装置において、装着される末端の前記アームが身体に対して所定の角度を維持するように前記リンクアームが前記起立動作を行う、ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の移乗等補助装置において、前記末端のアームの身体と接触する部分に圧力を受けて変形する緩衝材を有する、ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の移乗等補助装置において、前記末端のアームの、装着したときに圧力を検知可能な領域の所定部分に1つ以上の圧力センサが設けられている、ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の移乗等補助装置において、人体の腰部を前記末端のアームの2本の湾曲腕に吊り下げて支持することを可能にする腰部保持部材を有し、前記リンクアームが3つの前記アームから構成される、ことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、複数のアームが相互に回動可能に接続され、末端のアームが上体を抱える2本の湾曲腕を有するリンクアームを用いて曲線的な動線での起立動作を可能とするため、脚の弱っている高齢者等にとって自然な起立動作を再現でき、もって、簡易な構成で、被介護者が無理なく起立することができると共に自力起立を反復学習することが可能な移乗等補助装置を実現することができる。
請求項2に係る発明によれば、上記請求項1の効果に加えて、装着される末端のアームが身体に対して所定の角度を維持するようにリンクアームが起立動作を行うため、例えば直角等の人体への負担を軽減可能な角度を維持して起立させることができる。
請求項3に係る発明によれば、上記請求項1又は請求項2の効果に加えて、末端のアームの身体と接触する部分に圧力を受けて変形する緩衝材を有するため、人体への負担をさらに軽減できる。
請求項4に係る発明によれば、上記請求項1乃至請求項3のいずれか一項の効果に加えて、末端のアームの、装着したときに圧力を検知可能な領域の所定部分に1つ以上の圧力センサが設けられているため、人体への負担を圧力センサで検出し少ない負担で起立させることができる。
請求項5に係る発明によれば、上記請求項1乃至請求項4のいずれか一項の効果に加えて、人体の腰部を末端のアームの2本の湾曲腕に吊り下げて支持することを可能にする腰部保持部材を有し、リンクアームが3つのアームから構成されるため、人体を楽に支持することができ、さらに少ない負担で起立させることができる。
以下、実施例を示した図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図4は、本発明による移乗等補助装置の一実施例を模式的に示す図であり、それぞれ、正面図、平面図、左側面図、及び右側面図ある。移乗等補助装置は、図1〜図4に示すように、被介護者100を載せる立位台1と、移動を可能にする車輪2と、移動操作等のための取手3と、被介護者100を起立させるリンクアーム4と、リンクアーム4を駆動する動力源としての蓄電池5と、操作パネル61、図示しない制御部等を有する装置筐体6と、被介護者100の腰部付近をリンクアーム4に吊り下げて支持させる腰部保持部材7とを備える。
リンクアーム4は、図1に示すように、傾倒動作する第1のアーム4と、第1のアーム4に回動可能に接続される第2のアーム4と、先端が二股に分かれて開閉動作する一対の第3のアーム4と、第1のアーム4の起立角度を変化させる第1のシリンダ4と、第2のアーム4の第1のアーム4に対する相対的な角度を変化させる第2のシリンダ4とを有し、操作パネル61を介した操作で動かされる。シリンダ4、4は、例えば、モータ駆動であって、かつロータリエンコーダ等を有し伸縮量に関する情報を出力可能であるものが、制御上の点から好ましい。ただし、駆動方式は、電動、空圧、油圧等を用いるもののいずれであってもよい。
まず、第1のアーム4は、両端と途中に可動支点11〜14を有し、第1の可動支点11を介して立位台1に回動可能に連結され、第2の可動支点12を介して第2のアーム4に連結され、第3の可動支点13を介して第1のシリンダ4に連結される。第1のアーム4は、第1のシリンダ4の伸縮によって傾倒又は起立するように動作する。
図5は第2のアームの構成を詳細に示す正面図であり、図6は対応する符号Aの位置での右断面図である。
第2のアーム4は、第1のアーム4と同様に、図1又は図5に示すように、第1のアーム4と共有する第2の可動支点を含む、3つの可動支点12、21、22を有し、第1の可動支点12を介して第1のアーム4に回動可能に連結され、第2の可動支点21を介して第3のアーム4に連結され、第3の可動支点22を介して第2のシリンダ4に連結されるように構成される。ここで、第2のシリンダ4は上記の第4の可動支点14を介して第1のアーム4に連結され、第2のアーム4は第2のシリンダ4の伸縮によって第1のアーム4に対する角度が可変になっている。
第2のアーム4は、また、内包する平行リンク機構20(図2参照。)を有し、これを介して第1のアーム4及び第3のアーム4と連携して動作し、被介護者を起立させる。なお、この連携した動作は調節可能になっている。この平行リンク機構は、可動支点12、21に設けられた複数のチェーンホイール23、24と、対応するチェーン25又はこれに替わるタイミングベルト等によって構成される。チェーンホイール20は回り止めピン15を介して連結軸26に固定され、連結軸26は同様に回り止めピン16を介して第1のアーム4に固定される。
ここで、第2のアーム4は、第2の可動支点12を構成する軸受27とスラスト座28を介して、第1のアーム4に相対的に回動可能に嵌合支持されており、もって上記の連携した動作を可能としている。また、第1のアーム4の先端部にはキャップ17が設けられている。なお、平行リンク機構に替えて新たなシリンダを第2のアーム4と第3のアーム4とに跨るように設け、第2のアーム4と第3のアーム4とのなす角度を制御するのでもよい。
この構成は、第2のアーム4と第3のアーム4との連結に関しても同様に適用され、これによって実現される構成は、図6に示す第1のアーム4の代わりに第3のアーム4が接続されたものと等価である。この平行リンク機構においては、第2のアーム4の上下方向の移動量に比例して、第3のアーム4が被介護者の身体に対して直角等の予め設定された角度が維持される。
第3のアーム4は、図2に示すように、開閉方向に可動となっている2本の湾曲腕を構成するフレーム31と、フレーム31の内側に設けられ被介護者への負担を緩和するための緩衝材32と、第2のアーム4との連結部33と、2本の湾曲腕を開閉可能に連結部33に接続する固定するヒンジピン34と、2本の湾曲腕の開き止め35とを有する。ここで、連結部33は、第2のアーム4と第1のアーム4との連結と同様に回り止めピンを介して連結軸に固定される。
第3のアーム4は、また、図5に示すように、第3のアーム4を被介護者に装着したときに患者にかかる圧力を出力する圧力センサ36、37を有する。この圧力センサ36、37は、人体から圧力を受ける、フレーム31の内側、上部等のフレーム31の所定の複数部分に設けられる。第3のアーム4は、また、腰部保持部材7を固定するための止めピン、開き止め35を取り付ける止め金具等の部材を有する。
腰部保持部材7は、図1に示すように、被介護者100の腰部周辺を覆って支持可能にする腰部覆帯7aと、一端が腰部覆帯7aの上端部に固定され他端が第3のアーム4の止めピンとに固定される固定補助帯7bとによって構成され、第3のアーム4の動きに連動して被介護者100が楽に動けるようにする。
装置筐体6には、制御部に加え、図2に示すように、装置を操作するための操作パネル61及びインジケータパネル64が設けられている。操作パネル61には、第3のアーム4を被介護者に装着させたときの装着位置を図示しない制御部に設定する原点設定スイッチ62、起立動作中の人体への過剰な負担、異常事態等が生じた場合に装置を停止させる非常停止ボタン63、その他のランプ等が設けられている。インジケータパネル64は、起立動作中の圧力センサ36、37からの出力、即ち、人体にかかる圧力を表示する。図7は、インジケータパネルの実施例を示す模式図である。インジケータパネル64は、例えば、圧力レベルに応じて点灯するランプ等から構成される圧力インジケータ67を有する。
以下、図8〜図12を参照して本発明による移乗等補助装置の初期操作について説明する。
図8は、第3のアームを被介護者に装着させた状態を示す図である。初期操作では、第3のアーム4等を以下のように被介護者100に装着させる。まず、被介護者100に腰部覆帯7aを装着させ、装置を接近させて停止させて被介護者100の脚を立位台1上へ人手等によって誘導又は移動をさせる。次に、第3のアーム4の湾曲腕を開いて被介護者100の脇部付近を挟持できるようにし、第1のシリンダ4と第2のシリンダ4を動作させて第3のアーム4が被介護者100の脇部付近に位置するように各アーム4〜4を移動させる。
次に、人体への取り付け位置の調整を行い、位置調整後、操作パネル61に配置された原点設定スイッチ13を操作して、操作原点位置の設定を行う。次に、湾曲腕を閉じ、図9に示すように湾曲腕の側面に設けられている止め金具39で綿ファスナー等からなる開き止め35を折り返してこれに固定し、湾曲腕に開き止めを施す。図9は、湾曲腕が開き止めされた状態における湾曲腕の先端近傍の様子を示す図であり、図10は、図9に対応する脇部付近の様子を示す断面図である。
次に、固定補助帯7bの下端部を腰部覆帯7aの上端部等に貼り合わせて固定し、図11等に示すように上部端を第3のアーム4に設置した止めピン38へ嵌合装着を行う。図11は、腰部保持部材の上部端が第3のアームに設置した止めピンに嵌合装着された状態を示す部分正面図である。図12は、被介護者の脇下付近の装着状態を説明する断面図である。これにより、被介護者の身体が多少の自由を持ちながら第3のアーム4によって挟持される。
以下、図13及び図14を参照して本発明による移乗等補助装置の動作について説明する。
図13は、被介護者を起立させる場合のリンクアームの動作(以下、起立リンクアーム動作という。)を概念的に示す説明図である。図13において、各リンクアームはそれぞれ線分を用いて表されている。ここで、図13(a)に示すリンクアームの配置が作動開始の配置であり、この配置に基づいて操作原点位置が設定され以降の動作が行われる。同様に、図13(i)に示すリンクアームの配置が作動停止の配置であり、この配置に基づいて操作停止位置が設定される。
図14は、制御部が行う制御について説明するフローチャートである。ここで、図14に示す制御は、図13に示す直近の状態間の変化を起こさせるように行われるものとする。
まず、制御部は、起立動作開始のスイッチのオンを検知する(S1)。ここで、上記の操作原点位置、操作停止位置等の所定のパラメータは、操作パネルの原点設定スイッチを押下する等によって予め制御部に設定されているものとする。これらが被介護者に合わせて予め設定されてから被介護者を起立させる図13(b)以降の動作が行われる。
次に、制御部は、図13(b)に示す状態に姿勢を移すための各シリンダの制御量を算出する(S2)。ここで、制御量は、上記の起立リンクアーム動作を適切に実現できるように、各シリンダの伸縮量の変化量、変化速度等の必要な情報を含むものとする。シリンダの制御量、シリンダの伸縮量、及びリンクアームの端部の移動量のそれぞれに対する制御に必要な対応関係を示す情報を予め保持するものとする。
次に、制御部は、第1のシリンダと第2のシリンダとを制御して動かし、第1のリンクアーム及び第2のリンクアームを徐々に動かす(S3)。これによって、第1のアームが被介護者から遠ざかる方向に傾倒しつつ第2のアームが下方(床側)へ傾倒して、被介護者の上体が前傾し始める。なお、図13(a)から図13(i)までの一連の動作は、第3のアームが胸部に対して略直角を維持して被介護者への負担を軽減するように行われる。
次に、制御部は、第3のアームに設けられた各圧力センサからの出力信号に基づいて圧力を取得し(S4)、全ての圧力センサに掛かっている圧力が予め決められた設定値以下であるか否かを判断する(S5)。ステップS5でいずれかの圧力センサに掛かっている圧力が設定値を超えていると判断した場合、制御部は各部の動作を解除して制御を停止する。具体的には、被介護者が転倒又は座り込み等することによっていずれかの圧力センサに異常圧力が発生した場合に、各部の動作等が解除され手動操作に切り替え可能になる。
ステップS5で全ての圧力センサに掛かっている圧力が予め決められた設定値以下であると判断した場合、第1のシリンダの伸縮量と第2のシリンダの伸縮量とを取得し(S6)、ステップS2で算出された制御量分だけ伸縮したか否かを判断する(S7)。ここで、これらのシリンダの伸縮量は、例えばこれらが有するエンコーダ等の出力に基づいて算出される。このために、制御部は、シリンダの伸縮量とエンコーダの出力との対応関係を示す情報を予め保持するのでもよい。
ステップS7で各シリンダがステップS2で算出した設定量まで伸縮していないと判断した場合、各シリンダがステップS2で算出した設定量に伸縮するまでステップS3以下の処理を繰り返す。ステップS7で各シリンダがステップS2で算出した設定量まで伸縮したと判断した場合、処理は終了する。これによって、被介護者の姿勢は図13(a)から図13(b)に移動する。
なお、上記の処理は、図13に示す直近の状態間の移動を制御単位とすることに代え、制御をより簡単にするために、例えば各シリンダが同一方向に伸張又は圧縮を繰り返す状態間(例えば、図13(a)から図13(d)まで)の移動を制御単位とするのでも、より肌理細やかに動作させるため、より細かく分割したものを新たに制御単位とするのでもよい。以降、図13(i)に示す被介護者の姿勢が達成されるまで上記の処理が繰り返される。
以下、図13(b)以降の起立リンクアーム動作について説明する。
図13(b)の状態が達成されたとき、制御部は、第1のアーム及び第2のアームをさらに同一方向に傾倒させ、被介護者を図13(c)に示す姿勢、すなわち被介護者の顎が膝の直上近傍に位置する姿勢まで前傾させる。次に、図13(d)に示すように、制御部は、第1のアームをさらに同一方向に傾倒させつつ第2のアームの先端を徐々に上方に持ち上げて、被介護者を大腿部と上体の成す角度を維持したまま臀部及び大腿部を浮かせ膝関節を基点として起立させ始める。このとき、第2のアームが第1のアームの傾倒動作に連動して約1度程度下方(床側)へ傾倒すると共に、固定補助帯を介し第3のアームに垂下連結された腰部覆帯が被介護者の重さを支持して、被介護者の身体動作を補助する。
次に、制御部は、同様の動作を行い、図13(e)に示すように、第1のアームを傾倒させ被介護者の身体を更に前方へ移動させつつ第2のアームの先端を徐々に、例えば20〜30mm程度上方に持ち上げて被介護者を引き起こし始める。これにより、第2のアームが例えば3度程度回転し、被介護者は、更に前方に移動しつつ膝関節を基点として臀部及び大腿部をさらに浮かせていく。このように第2のアームが徐々に上方へ引き起こしを開始するため、被介護者の膝及び起立に関係する大腿筋等の筋肉に過度の負担をかけずに、被介護者が楽に起立できるように補助することができる。
次に、制御部は、図13(f)に示すように、更に、第1のアームをさらに傾倒させつつ第2のアームを先端が持ち上げられるように回転させ、図13(g)に示すように第2のアームが第1のアームと略直線をなすまで、被介護者をさらに引き起こす。ここで、図13(g)に示すリンクアームの配置以降、第3のアームが身体との上記の角度を維持するように、第2のアームと第3のアームとは図13(f)に示すものと逆方向に180度以下の角度をなす。
次に、制御部は、図13(g)に示すリンクアームの配置から、図13(h)に示すように被介護者の腰が直線に近づくまで、第1のアームを徐々に起立させつつ第2のアームの先端を持ち上げる。その結果、膝に掛かっていた自身の体重が移乗等補助装置によって適度に軽減され始め被介護者の腰が伸び始める。次に、制御部は、第1のアーム及び第2のアームを同様に動作させて図13(i)に示す作動停止配置まで起立させ、起立リンクアーム動作が完了する。
この一連の動作は、上体が直線状に上方に持ち上げられる起立動作とは異なり、被介護者にとって楽と感じられるものであり、脚の弱っている高齢者等にとっての通常の起立動作の動線を保持しうるものである。この一連の動作において、起立が容易な例えば主に図13(g)から図13(i)付近の姿勢で移乗等補助装置を停止し、被介護者に起立を促すのでもよい。これによって、被介護者は起立補助及び起立動作を反復学習することができると共に、移乗、移動等が可能となる。
なお、操作パネルにシリンダ4、4を操作する手段を設け、操作パネルからシリンダ4、4を操作することによって対応する各アーム4、4を手動で動かし、上記の起立リンクアーム動作を行うことができるように構成するのでもよい。この場合、操作者は、インジケータパネルを見て緩衝材に内包された圧力センサにかかる圧力を確認しつつ、被介護者を起立させることができる。この場合、被介護者に掛かる圧力異常等の異常を検知したとき、介護者は操作を停止して以降の必要な動作を行うことが可能となる。
本発明による移乗等補助装置の一実施例を模式的に示す正面図ある。 図1に対応する平面図ある。 図1に対応する左側面図ある。 図1に対応する右側面図ある。 第2のアームの構成を詳細に示す正面図である。 図5に対応する符号Aの位置での右断面図である。 インジケータパネルの実施例を示す模式図である。 第3のアームを被介護者に装着させた状態を示す図である。 湾曲腕が開き止めされた状態における湾曲腕の先端近傍の様子を示す図である。 図9に対応する脇部付近の様子を示す断面図である。 腰部保持部材の上部端が第3のアームに設置した止めピンに嵌合装着された状態を示す部分正面図である。 被介護者の脇下付近の装着状態を説明する断面図である。 被介護者を起立させる場合のリンクアームの動作を概念的に示す説明図である。 制御部が行う制御について説明するフローチャートである。
符号の説明
1 立位台
1a 補助取手
2 車輪
3 取手
4 リンクアーム
第1のアーム
第2のアーム
第3のアーム
第1のシリンダ
第2のシリンダ
5 蓄電池
6 装置筐体
7 腰部保持部材
7a 腰部覆帯
7b 固定補助帯
11〜14、21、22 可動支点
15、16 回り止めピン
17 キャップ
20 平行リンク機構
23、24 チェーンホイール
25 チェーン
26 連結軸
27 軸受
28 スラスト座
31 フレーム部
32 緩衝材
33 連結部
34 ヒンジピン
35 開き止め
36、37 圧力センサ
38 止めピン
39 止め金具
61 操作パネル
62 原点設定スイッチ
63 非常停止ボタン
64 インジケータパネル
65 下部点検口
66 上部点検口
67 圧力インジケータ
100 被介護者

Claims (5)

  1. 複数のアームが相互に回動可能に接続され、末端の前記アームが上体を抱える2本の湾曲腕を有するリンクアームを用いて曲線的な動線での起立動作を可能とする、ことを特徴とする移乗等補助装置。
  2. 装着される末端の前記アームが身体に対して所定の角度を維持するように前記リンクアームが前記起立動作を行う、ことを特徴とする請求項1に記載の移乗等補助装置。
  3. 前記末端のアームの身体と接触する部分に圧力を受けて変形する緩衝材を有する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の移乗等補助装置。
  4. 前記末端のアームの、装着したときに圧力を検知可能な領域の所定部分に1つ以上の圧力センサが設けられている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の移乗等補助装置。
  5. 人体の腰部を前記末端のアームの2本の湾曲腕に吊り下げて支持することを可能にする腰部保持部材を有し、前記リンクアームが3つの前記アームから構成される、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の移乗等補助装置。
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