JPH08229081A - 被看護者横立て装置および被看護者傾動装置 - Google Patents

被看護者横立て装置および被看護者傾動装置

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JPH08229081A
JPH08229081A JP7063297A JP6329795A JPH08229081A JP H08229081 A JPH08229081 A JP H08229081A JP 7063297 A JP7063297 A JP 7063297A JP 6329795 A JP6329795 A JP 6329795A JP H08229081 A JPH08229081 A JP H08229081A
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JP
Japan
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hole
pulley
pair
cord
slope
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JP7063297A
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Takehiko Takasaki
武彦 高崎
Takako Takasaki
孝子 高崎
Michie Takasaki
美智恵 高崎
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 寝台上に仰臥した被看護者を、看護し易いよ
うに、横に傾けたり、横立てしたり、吊揚げ移動したり
することが容易に出来ることを目的とする。 【構成】 寝台上に横架した門型状架台Cの梁1に螺子
を介してで移動する牽引架台Dを設け、被看護者の下に
敷設した支承帯33の片側端に索紐31の片側を結合
し、他側を牽引架台Dに掛合し、螺子の推進力で、その
索紐31の他側を適当に上昇させながら水平方向に引く
ことによって、被看護者を転がすようにして横立てした
り、または、支承帯34の両側端に結合した索紐31,
32の両他側を牽引架台Dに掛合し、螺子の推進力で、
それらの紐の両他側を適当に上昇させながら水平方向に
引くことによって、被看護者を吊揚げ、寝台の端の上方
へ移動する。 【効果】 看護者が力の弱い者や年寄等であっても、被
看護者のおむつ交換、敷布の交換等の看護を容易にする
ことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、寝台上における被看護
者の介護装置に関するもので、介護する際に寝台上の被
看護者を傾けたり、横立てするときに用いられる介護装
置に係る。
【0002】
【従来の技術】おむつを着用している被看護者は一般的
に体力が弱っているから皮膚も弱っている。このため、
おむつを着用している被看護者は、床擦れやかぶれを患
っていたり、或いはこれらを患う寸前である場合が多
い。
【0003】おむつを着用している被看護者の看護にお
いては、床擦れやかぶれは、一般的に、被看護者の体の
同一箇所が長時間に亘って、床の表面を押圧した場合
に、その押圧表面の内、血行が悪くなった部分に生じる
から、床との押圧面に血行の悪い部分が生じないように
することが不可欠である。
【0004】このため、被看護者が自分で寝返りをする
ことが出来ない場合には、血行の悪い部分が生じないよ
うに、体の下に、柔らかい物、例えば、スポンジ、エア
マット等の介在物を適当な時間を置いて敷き込んだり或
いは敷き込み位置を変えたり、被看護者の体の下の敷布
に皺が生じれば、その皺が体に食い込まないように、皺
を延ばしたり、敷布の交換に際しては皺が残存しないよ
うする等の看護が行われている。更に、床面と接触して
いた背や腰等の皮膚を乾燥させた後、その背や腰等にマ
ッサージを施し、血行を良くすることが行われている
【0005】前述の看護、即ち介在物を敷き込んだり、
敷布の皺を延ばしたり、マッーサジを施す等の看護は、
周知の如く、看護者が被看護者を傾けたり或いは転がす
ようにして横立てして行われている。
【0006】おむつを着用している被看護者が排便をし
た場合、おむつの交換がおこなわれる。一般的なおむつ
交換作業は、先ずおむつカバーを開いてから、当てがっ
ているおむつを開き、次に被看護者の体をそのおむつカ
バーの上で転がすようにして横立てした後、体に付着し
ている便を大まかに拭き取り、その次におむつの表面に
付着している便をそのおむつで包み込むことから始ま
る。その包み込んだおむつをその開いているおむつカバ
ーで巻き込み、その巻き込み部を、横立てになっている
被看護者の体の下に押し込んだ後、排便で汚れている体
の部分を湯で湿したタオル等で拭いて十分に清潔にして
から消毒する。次に、清潔なおむつをおむつカバーに当
てがったもの(第25図(A)に示す。)の約半分位を
巻き込んだもの(第25図(B)に示す。)を、体の下
に押し込まれたおむつカバーの広がっていた部分に敷き
込む。この後、被看護者を巻き込み部の上に倒して仰向
けに寝かせ更に転がすようにして清潔なおむつを当てが
ったおむつカバーの上に横立てする。次いで、汚れたお
むつをつつんだおむつカバーを除去し、清潔なおむつカ
バーの巻き込み部を広げ、被看護者を再び倒して清潔な
おむつの上に仰向けに寝かせる。その清潔なおむつを体
に当てがってからおむつカバーを体に装着して、おむつ
交換作業が完了する。
【0007】敷布を交換する場合、先ず、被看護者を横
立てし、使用済敷布を体の下に巻き込み、片側を巻き込
んだ清潔な敷布をその巻き取った跡に敷き、おむつカバ
ーの入れ替えと同様に、被看護者を巻き込み部の上に倒
して仰向けに寝かせ、そして清潔な敷布の上に転がす用
にして横立てし、使用済敷布を除去し、清潔な敷布の巻
き込み部を広げ、再度倒して仰向けに寝かせることによ
って、清潔な敷布は使用済敷布と入れ替えられて仰臥し
た被看護者の体の下に敷かれる。
【0008】前述した被看護者の横立て作業は、その看
護者が、寝台の横から上半身を前かがみにして行うか
ら、腰に負担が掛かる大変な重筋作業であるから、看護
者は腰痛を患ったり或いは患う危険に曝されているとい
う問題があった。
【0009】以上の事情に鑑み、看護を介護する装置
が、これまでに種々発明・考案され、実開平5−685
21号公報、実開平4−99929号公報、実公平5−
34652号公報、特開昭52−104394号公報、
実開平3−75719号公報、特開平5−168657
号公報において開示されているが、これらの発明・考案
には看護上改善すべき点が所在する。
【0010】実開平5−68521号公報に開示された
病弱者リフト装置は、身体支承帯を背の下に該病弱者と
直交して敷き込んだ後、該身体支承帯の端部に連結した
紐の片方を巻き上げて、該病弱者を傾けたり、又は両側
を巻き上げて、被看護者の上半身を起こすことによっ
て、該病弱者を床から離間させ、その離間部に空気を流
通させることによって、床擦れを防止しようとするもの
である。
【0011】しかし、病弱者の看護には、前述の空気の
流通だけでは不十分であり、この外に敷布の皺を延ばし
たり、背や腰等にマッサージを施したり、排便、排尿に
よる身体の汚れ部、殊に肛門、股間等及びその周辺を清
掃し消毒する等の看護が必要である。病弱者を横立てせ
ずに、傾けただけでは、背は床に面しているので背のマ
ッサージを施しにくく、腰が床に面して傾いているので
肛門、股間等の清掃や消毒が十分に施しにくいという問
題がある。
【0012】実解平4−99929号公報に開示された
看護介助用ベッドは、脚バンド或いは腰バンドを被看護
者の脚や腰に巻き付け、端部に連結した索条を機械的に
昇降させることによって、おむつ交換や寝返り、ベッド
の敷布交換や清掃を容易に行おうとするものである。
【0013】腰バンドについては、片側端を上昇させて
体を傾ける点で、実開平5−68521号公報における
身体支承帯と類似しているため、実開平5−68521
号公報の場合と同様に、背が床に面して傾いている場合
はマッサージを施しにくく、腰が床に面して傾いている
場合は肛門、股間等には陰になって見えにくい部分や見
えない部分があるから、これらに清掃や消毒等の看護を
十分に施しにくいという問題がある。
【0014】特開昭52−104394号公報、実公平
5−34652号公報に開示されたものは、ベッドを折
り曲げることによって腰を浮かし、また、実開平3−7
5719号公報、特開平5−34652号公報に開示さ
れたものは、被看護者の折り曲げた膝の後部を被看護者
の頭部側に引き寄せることによって、腰を浮かすもの
で、これらは腰が浮いたことによって出来た空間を活用
しておむつの交換をしようとするものである。看護する
上で、最も注意を払わなければならないのは、床擦れや
かぶれの予防であり、これらを予防するためには床と接
触している背や尻等にマッサージを施したり、排便・排
尿による身体の汚れ部を十分に清掃した後消毒する等の
処置が必要で、この処置を施すに際しては、腰を浮かし
て生じた程度の腰下の空間では不十分あるという問題が
ある。
【0015】以上の事情から、おむつを着用している被
看護者の看護をするに際し、被看護者を看護しやすいよ
うに傾けたり、横立てすることが容易に出来る介護装置
の出現が看護者等の関係者の間で切望されていた。
【0016】尚、本発明の被看護者横立て装置および被
看護者傾動装置は、横立てしたい物の下に敷設した紐の
片側端を、上方で横移動することによって、その物をゆ
っくり、確実に、且つ、その物を滑らせずに、確実に横
立てしうる簡素な機構を創作したために、発明されたも
のである。
【0017】
【解決しょうとする課題】本発明は、おむつを着用して
いる寝台上の被看護者を看護する際に、看護者が、腰痛
を患う危険に曝されることなく、被看護者の体の下に敷
布、スポンジ、エアマット等の介在物の敷き込み作業、
被看護者の体の下の敷布の皺を延ばして無くす作業、被
看護者の背や尻等のマッサージ作業、および、被看護者
のおむつやおむつカバーの交換作業等を簡易に楽に施す
こと出来ると共に、肛門、股間等の清掃・消毒を十分に
施すことが出来るようにするために、被看護者を容易に
傾けたり、横立てさせることが出来る介護装置を提供す
ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】以上の実情に鑑み、牽引
螺杆を寝台の上方に横架した梁に沿って上方に回動自在
に軸支し、少なくとも長手方向の中間付近の頂部が勾配
を形成してなる対称な一対の立壁を該梁の上面に対向し
て設け、該一対の立壁間の該梁に上下方向に貫通した長
尺貫通穴を設け、該勾配付近の該一対の立壁間の該梁上
面に遊嵌穴を設け、片側端に滑車を、他側に上下方向の
摺動穴を、中間付近に掛合突起を有する牽引架台を該勾
配の高位側方向に該摺動穴を向け該勾配の低位側方向に
該滑車を向けて該一対の立壁間の該梁上面に載置し、反
該滑車側の側面に上下方向に貫通した挿通穴からなる引
掛具と該引掛具の下方の該側面に上面を斜面とする楔状
突起と該滑車側の側面の中央に索紐が挿通し得る幅の縦
長切欠と該一対の立壁側の両側面間に摺動軸が遊嵌し得
る幅の縦長貫通切欠とを設け且つ下部が該掛合突起の該
滑車側の側面と掛合する高さに位置してなる牽引腕を該
牽引螺杆に螺合して懸吊し、下部が該梁上面に当接した
とき上部が該引掛具の該挿通穴に挿通し且つ該下部が該
梁上面の遊嵌穴に落下したとき該上部が該挿通穴から抜
け出す長さを有し、胴中に水平方向穴を有し、且つ該水
平方向穴の天井面が該落下した位置において該斜面に掛
合する掛合杆を該牽引架台の該摺動穴に上下自在に嵌合
し、該縦長貫通切欠に遊嵌し且つ両端が該一対の立壁上
面間に横架してなる該摺動軸の中央付近に該索紐の片側
端を固着し、該索紐の胴中が該縦長切欠を通り該滑車と
掛合し該長尺貫通穴を通って、該索紐の他側端が該滑車
の下方に垂れ下がって成り、且つ該摺動軸が該勾配を登
り始める位置付近において該楔状突起が該水平方向穴に
入り込むことによって該掛合杆の下部が該遊嵌穴から抜
け出ることを特徴とする被看護者横立て装置(1)を提
供する。
【0019】また、牽引螺杆を寝台の上方に横架した梁
に沿って上方に回動自在に軸支し、少なくとも長手方向
の中間付近の頂部が勾配を形成してなる対称な一対の立
壁を対向して設け、該一対の立壁間の該梁に上下方向に
貫通した長尺貫通穴を設け、該勾配付近の該一対の立壁
間の該梁上面に遊嵌穴を設け、片側端に滑車を、中間付
近に掛合突起を、他側端に滑車を、該他側端滑車と該掛
合突起の間に上下方向の摺動穴を有する牽引架台を該勾
配の高位側方向に該摺動穴を向け該勾配の低位側方向に
該片側端滑車を向けて該一対の立壁間の該梁上面に載置
し、反該滑車側の側面に上下方向に貫通した挿通穴から
なる引掛具と該引掛具の下方の該側面に上面を斜面とす
る楔状突起と該片側端滑車側の側面の中央に2本の索紐
が挿通し得る幅の縦長切欠と該一対の立壁側の両側面間
に摺動軸が遊嵌し得る幅の縦長貫通切欠とを設け且つ下
部が該掛合突起の該片側端滑車側の側面と掛合する高さ
に位置してなる牽引腕を該牽引螺杆に螺合して懸吊し、
下部が該梁上面に当接したとき上部が該引掛具の該挿通
穴に挿通し且つ該下部が該梁上面の遊嵌穴に落下したと
き該上部が該挿通穴から抜け出す長さを有し、胴中に水
平方向穴を有し、且つ該水平方向穴の天井面が該落下し
た位置において該斜面に掛合する掛合杆を該牽引架台の
該摺動穴に上下自在に嵌合し、該縦長貫通穴に遊嵌し且
つ両端が該一対の立壁上面間に横架してなる該摺動軸の
中央付近に該2本の索紐の各々の片側該を固着し、該2
本の索紐の各々の胴中が該縦長切欠を通り該牽引架台の
該片側端滑車と掛合し、該2本の索紐の内の一方の索紐
の胴中が該長尺貫通穴を通って該一方の索紐の他端が該
片側端滑車の下方に垂れ下がり、他方の索紐の胴中が該
他側端滑車と掛合し該長尺貫通穴を通って該他方の索紐
の他側端が該他側端滑車の下方に垂れ下がって成り、且
つ該摺動軸が該勾配を登り始める位置付近において該楔
状突起が該水平方向穴に入り込むことによって該掛合杆
の下部が該遊嵌穴から抜け出ることを特徴とする被看護
者傾動装置を提供する。
【0020】更に、寝台の上方に横架した梁の各々の端
部付近の上方にスプロケットを直列に且つ回動自在に軸
止し、各々の該スプロケットを循環するチエーンで噛合
連結し、少なくとも長手方向の中間付近の頂部が勾配を
形成してなる対称な一対の立壁を対向して設け、該一対
の立壁間の該梁に上下方向に貫通した長尺貫通穴を設
け、該勾配付近の該一対の立壁間の該梁上面に遊嵌穴を
設け、片側端に滑車を、他側に上下方向の摺動穴を、中
間付近に掛合突起を有する牽引架台を該勾配の高位側方
向に該摺動穴を向け該勾配の低位側方向に該滑車を向け
て該一対の立壁間の該梁上面に載置し、反該滑車側の側
面に上下方向に貫通した挿通穴からなる引掛具と該引掛
具の下方の該側面に上面を斜面とする楔状突起と該滑車
側の側面の中央に索紐が挿通し得る幅の縦長切欠と該一
対の立壁側の両側面間に摺動軸が遊嵌し得る幅の縦長貫
通切欠とを設け且つ下部が該掛合突起の該滑車側の側面
と掛合する高さに位置してなる牽引腕の上部を該循環す
るチエーンの下側チエーンに連結し、下部が該梁上面に
当接したとき上部が該引掛具の該挿通穴に挿通し且つ該
下部が該梁上面の遊嵌穴に落下したとき該上部が該挿通
穴から抜け出す長さを有し、胴中に水平方向穴を有し、
且つ該水平方向穴の天井面が該落下した位置において該
斜面に掛合する掛合杆を該牽引架台の該摺動穴に上下自
在に嵌合し、該縦長貫通切欠に遊嵌し且つ両端が該一対
の立壁上面間に横架してなる該摺動軸の中央付近に該索
紐の片側端を固着し、該索紐の胴中が該縦長切欠を通り
該滑車と掛合し該長尺貫通穴を通って該紐の他側端が該
滑車の下方に垂れ下がって成り、且つ該摺動軸が該勾配
を登り始める位置付近において該楔状突起が該水平方向
穴に入り込むことによって該掛合杆の下部が該遊嵌穴か
ら抜け出ることを特徴とする被看護者横立て装置(2)
を提供する。
【0021】加えて、牽引螺杆を寝台の上方に横架した
梁に沿って上方に回動自在に軸支し、少なくとも長手方
向の中間付近の頂部が勾配を形成してなる対称な一対の
立壁を対向して設け、該一対の立壁間の該梁に上下方向
に貫通した長尺貫通穴を設け、該勾配付近の該一対の立
壁間の該梁上面に遊嵌穴を設け、片側端に滑車を、他側
に上下方向の摺動穴を、中間付近に掛合突起を有する牽
引架台を該勾配の高位側方向に該摺動穴を向け該勾配の
低位側方向に該滑車を向けて該一対の立壁間の該梁上面
に載置し、反該滑車側の側面に上下方向に貫通した挿通
穴からなる引掛具と該滑車側の側面の中央に索紐が挿通
し得る幅の縦長切欠と該一対の立壁側の両側面間に摺動
軸が遊嵌し得る幅の縦長貫通切欠とを設け且つ下部が該
掛合突起の該滑車側の側面と掛合する高さに位置してな
る牽引腕を該牽引螺杆に螺合して懸吊し、下部が該梁上
面に当接したとき上部が該引掛具の該挿通穴に挿通し、
該下部が該梁上面の該遊嵌穴に落下したとき該上部が該
挿通穴から抜け出す長さを有する掛合杆を該牽引架台の
該摺動穴に上下自在に嵌合し、該牽引腕の当接で作動す
るリミットスイッチを該遊嵌穴上方付近の該一対の立壁
の何れか一方の壁に設け、該掛合杆の該下端が該遊嵌穴
直上に来たとき該滑車付近の該牽引架台の端部の当接で
作動する押ボタン式スイッチを該一対の立壁の何れか一
方の壁に設け、該縦長貫通切欠に遊嵌し且つ両端が該一
対の立壁上面間に横架してなる該摺動軸の中央付近に該
索紐の片側端を固着し、該索紐の胴中が該縦長切欠を通
り該滑車と掛合し該長尺貫通穴を通って該索紐の他側端
が該滑車の下方に垂れ下がり、該リミットスイッチと連
動して通電し該押ボタン式スイッチと連動して遮電する
電磁コイルを該牽引架台に設け、該電磁コイルの中で上
下動する鉄芯が該掛合杆に平行に結合されて成り、且つ
該摺動軸が該勾配を登り始める位置付近において電磁コ
イルの磁力で該鉄芯が上昇することによって該掛合杆の
下部が該遊嵌穴から抜け出ることを特徴とする被看護者
横立て装置(3)を提供する。
【0022】そして、寝台の上方に横架した梁の各々の
端部付近の上方にスプロケットを直列に且つ回動自在に
軸止し、各々の該スプロケットを循環するチエーンで噛
合連結し、少なくとも長手方向の中間付近の頂部が勾配
を形成してなる対称な一対の立壁を対向して設け、該一
対の立壁間の該梁に上下方向に貫通した長尺貫通穴を設
け、該勾配付近の該一対の立壁間の該梁上面に遊嵌穴を
設け、片側端に滑車を、他側に上下方向の摺動穴を、中
間付近に掛合突起を有する牽引架台を該勾配の高位側方
向に該摺動穴を向け該勾配の低位側方向に該滑車を向け
て該一対の立壁間の該梁上面に載置し、反該滑車側の側
面の上方に上下方向に貫通した挿通穴からなる引掛具と
該滑車側の側面の中央に索紐が挿通し得る幅の縦長切欠
と該一対の立壁側の両側面間に摺動軸が遊嵌し得る幅の
縦長貫通切欠とを設け且つ下部が該掛合突起の該滑車側
の側面と掛合する高さに位置してなる牽引腕の上部を該
循環するチエーンの下側チエーンに連結し、下部が該梁
上面に当接したとき上部が該引掛具の該挿通穴に挿通
し、該下部が該梁上面の遊嵌穴に落下したとき該上部が
該挿通穴から抜け出す長さを有する掛合杆を該牽引架台
の該摺動穴に上下自在に嵌合し、該牽引腕の当接で作動
するリミットスイッチを該遊嵌穴上方付近の該一対の立
壁の何れか一方の壁に設け、該掛合杆の該下端が該遊嵌
穴直上に来たとき該滑車付近の該牽引架台の端部の当接
で作動する押ボタン式スイッチを該一対の立壁の何れか
一方の壁に設け、該縦長貫通切欠に遊嵌し且つ両端が該
一対の立壁上面間に横架してなる該摺動軸の中央付近に
該索紐の片側端を固着し、該索紐の胴中が該縦長切欠を
通り該滑車と掛合し該長尺貫通穴を通って、該紐の他側
端が該滑車の下方に垂れ下がり、該リミットスイッチと
連動して通電し該押ボタン式スイッチと連動して遮電す
る電磁コイルを該牽引架台に設け、該電磁コイルの中で
上下動する鉄芯が該掛合杆に平行に結合されて成り、且
つ該摺動軸が該勾配を登り始める位置付近において電磁
コイルの磁力で該鉄芯が上昇することによって該掛合杆
の下部が該遊嵌穴から抜け出ることを特徴とする被看護
者横立て装置(4)を提供する。
【0023】
【作用】第1図は、本発明の被看護者横立て装置(1)
Aが寝台Hに組み付けられた状態を示す部分断面斜視図
である。第1図中のDは門型状架台Cを構成する梁1の
上面に載置されて梁1の上面を移動する牽引架台を示
し、Eは牽引架台Dを牽引または梁1に掛止する掛合杆
を示し、33は寝台H上に仰臥した被看護者52の体の
下に予め敷設する支承帯33を示し、Gは中央付近を一
方の端を支承帯33の端部に連結した索紐31の他方の
端に結合され両該付近を対称な一対の立て壁7a,7b
の各々の上端からなる摺動面19上に載置されて成る摺
動軸を示し、Fは牽引架台Dや摺動軸Gを引掛けて牽引
する牽引腕を示す。尚、門型状架台Cは、第13図に示
す如く、梁1と片側支柱2aと他側支柱2bとから構成
され、長手方向の中間付近の頂部が勾配10を形成して
なる対称な一対の立壁7a,7bが梁1の上面3の両側
に対向して設けられている。平滑な上面を有する受台2
2a,22bが、寝台Hの長手方向の各々の側面21
a,21bの上該より少し下に取り付けられ、門型状架
台Cは、片側支柱2aの下部の内側面17aと他側支柱
2bの下部の内側面17bとが寝台Hの外側面21a,
21b間の上部を遊嵌して、受台22a,22bの上面
に載置されている。従って、門型状架台Cは、寝台Hの
長手方向へ押したり引いたりすることによって、任意の
長手方向位置に移動させることが出来る。
【0024】牽引架台Dは、第1図に示す如く、一対の
立壁7a,7b間に遊嵌して梁1の上面3に載置され、
牽引架台Dの片側先端にある滑車35には摺動軸Gと結
合された索紐31が掛合し、他側先端付近にある摺動穴
39(第15図参照)には掛合杆Eが挿通されている。
【0025】牽引螺杆8は、牽引腕Fの雌螺孔24(第
16図参照)と螺合して、梁1の両端付近に設けられた
軸受6a,6b(第13図参照)に回動自在に軸支され
ている。
【0026】牽引腕Fは、第1図に示す如く、牽引螺杆
8と螺合する雌螺孔24の下方の滑車35側の側面49
(第16図参照)に索紐31が挿通する縦長切欠26を
有し、摺動軸Gが一対の立壁7a,7b側の両側面23
a,23b間に遊嵌し得る幅の縦長貫通切欠25を有
し、且つ、反滑車35側の側面50の下部が牽引架台D
の上方に突出する掛合突起38と当接する高さに位置し
て牽引螺杆8に螺合懸吊されている。このため、牽引腕
Fは、牽引螺杆8が回動することにより一対の立壁7
a,7b間内を梁1に沿って左右に移動することが出来
る。尚、牽引腕Fの反滑車35側の側面50の雌螺穴2
4の下方には、第16図に示す如く、上下方向に開口し
た挿通穴28を有する引掛具27が、引掛具27の下方
に上面を斜面41(第2図(A)参照)とする楔状突起
29が設けられている。
【0027】また、摺動軸Gは、第17図に示す如く、
中央部が両端部より大径をなし、該大径部の中央に索紐
31の片側端が結合されており、第10図に示す如く、
該大径部の両端が牽引腕Fの縦長切欠26に遊嵌し、該
両端の細径部が縦長貫通切欠25から突出して、一対の
立壁7a,7bの各々の上端の摺動面19に載置されて
いる。尚、摺動面19は長手方向の中間付近に勾配10
面を、勾配10の高位側に勾配57面を、低位側に水平
面を有している。
【0028】牽引螺杆8の片側端にスプロケット11を
設け、梁1の片側付近の上面3に電動モータ14を設
け、電動モータ14の出力軸にスプロケット13を設
け、スプロケット11はスプロケット13とチエーン1
2で回動自在に連結されてなる。尚、梁1の片側端に電
動モータ14を任意方向に回動させたり、その回動を停
止させたりするためのスイッチ盤48が設けてある。
【0029】ここに、滑車35と掛合した索紐31は、
梁1の立壁7a,7b間に設けられた長尺貫通穴5に挿
通して垂下され、索紐31の下端45は寝台H上に敷設
した支承帯33の一端に結合されている。
【0030】掛合杆Eは、第14図に示す如く、縦棒状
でその中間部に水平方向穴40を有し、水平方向穴40
の下方が牽引架台Dの摺動穴39を上下自在に摺動し、
第2図に示す如く、水平方向穴40の上面54の入口縁
の高さが牽引腕Fの楔状突起29の斜面41の先端の高
さより常に高く位置し、その下端42が牽引架台Dの移
動によって梁1の上面3に沿って移動する。
【0031】第2図中の(A)は、掛合杆Eの下端42
がその移動線上にある梁1の遊嵌穴16(第13図参
照)に落下したことによって、牽引架台Dが梁1に掛止
された状態を表した説明図であり、掛合杆Eは水平方向
穴40の下方の段差44が牽引架台Dの摺動穴39の上
側縁に掛止して中吊りになり、掛合杆Eの上端43は引
掛具27の挿通穴28の下面9から離れている。楔状突
起29が水平方向穴40内に入って行けば、掛合杆Eの
下端42は、a>bなる関係を有するため、第2図中の
(B)に示す如く、楔状突起29の斜面41で以て梁1
の上面3より高く揚がって牽引架台Dと梁1との掛止が
解除されると同時に、掛合杆Eの上端43付近は、c<
b、d>b/tanθなる関係を有するため、引掛具2
7の挿通穴28に上昇しながら遊嵌する。また、遊嵌穴
16の滑車35側の側面に沿って設けた突起15は、掛
合杆Eが塵等の付着により落下しないときに、牽引螺杆
8を左右に回して下端42付近を突起15に当てたり離
したりして、掛合杆Eの落下を促し、掛合杆Eの下端4
2が遊嵌穴16へ落下し易すくするためのものである。
掛合杆Eの下端42は、第5図に示す如く、牽引架台D
の天井面56と掛合杆Eの下方に設けた鍔55との間に
コイルばね37を設け、そのコイルばね37の伸張力で
鍔55を常時下方へ押し付けるようにすれば、更に遊嵌
穴16へ落下し易くなる。
【0032】第6図は、本発明の被看護者横立て装置
(1)Aを用いて被看護者52を横立てする場合におけ
る牽引腕F、牽引架台D、索紐31、支承帯33等と、
被看護者52の姿勢との関係を表した図を示す。本発明
の被護者横立て装置(1)Aを用いて寝台に仰臥した被
看護者52を横立てするに際しては、 先ず、電動モー
タ14を起動させて、牽引架台Dをチエーン12側方向
(以下「片側方向」という。)へ移動させ、掛合杆Eの
下端42を梁1の上面3の遊嵌穴16に落下させて梁1
に掛止すると共に、牽引腕Fを滑車35の上方に位置さ
せる。被看護者52の下に支承帯33を予め敷設し、次
いで第6図中の(1)に示す如く、支承帯33の端部を
滑車35と掛合して垂下した索紐31の下端45と結合
する。
【0033】牽引引螺杆8を一方向に回して牽引腕Fを
反チエーン12側方向(以下「他側方向」という。)移
動させれば、牽引腕Fは、その下端30が牽引架台Dの
上面58(第15図参照)に沿って移動しながら、掛合
杆Eに近付く。このとき、摺動軸Gも一対の立壁7a,
7bの上端の摺動面19(第13図参照)を摺動しなが
ら牽引腕Fと一緒に他側方向へ移動する。
【0034】第6図中の(1)は、牽引腕Fを他側方向
へ少し移動させ、索紐31が張った状態を示し、被看護
者52は仰臥し、牽引架台Dは梁1に掛止されたままで
ある。
【0035】第6図中の(1)における牽引腕Fの位置
を他側方向へ移動させるにつれて、摺動軸Gも索紐31
の上端を引張りながら他側方向へ移動させられるから、
索紐31の下端45が益々上昇し、仰臥していた支承帯
33上の被看護者52は、寝台Hの床面に対し益々傾
く。
【0036】第6図中の(2)における被看護者52の
傾斜角度は、支承帯33の端を引き揚げることによっ
て、被看護者52の体重で押圧されている支承帯33の
部分が急激に滑って移動しない角度であり、通常45度
から60度の範囲が好ましい。この範囲の角度に達した
とき、摺動軸Gは一対の立壁7a,7bの長手方向の中
間付近の頂部に設けた勾配10の立上がり部近くに来て
おり、牽引腕Fの楔状突起29の斜面41は、第2図中
の(A)に示す如く、掛合杆Eの水平方向穴40内に進
入を始めている。その後の牽引腕Fの移動により、第2
図中の(B)に示す如く、掛合杆Eを持ち揚げて牽引架
台Dと梁1との掛止を解除する。
【0037】尚、被看護者52の体重が軽い場合には、
支承帯33の他側端を寝台の側壁、布団、又は門型状架
台Cの他側支柱2bに結合すれば、被看護者52の下で
支承帯33が滑って動くことを防止しながら、本発明の
被看護者横立て装置Aを使用することが出来る。
【0038】牽引架台Dは、梁1との掛止が解除された
後も、牽引架台Dの掛合突起38が牽引腕Fの側面23
の下部から押されて他側方向へ移動することも出来る。
また、牽引腕Fの他側方向へ移動により、摺動軸Gは勾
配10によって縦長貫通切欠25内で上昇させられなが
ら且つ索紐31の上端を引張りながら他側方向へ移動す
る。牽引架台Dは、梁1との掛止が解除された直後、第
3図に示す如く、滑車35と索紐31との掛合によって
生じる水平分力によって、他側へ移動するが、牽引架台
Dに挿通されている掛合杆Eの上部51が牽引腕Fの引
掛具27の挿通穴28の他側の側面20(第16図参
照)に当接するので、それ以上は水平分力によって移動
できない。索紐31は掛合杆Eが挿通穴28の中で移動
した距離だけ弛むが、その弛みは、その挿通穴28内で
の移動距離が小さくなるよう前述の第2図(A)中のb
寸法を小さく設計製作することによって、被看護者52
に衝撃を及ぼすことなく、身の危険を感じさせないよう
に小さくすることができる。
【0039】第6図中の(3)は、傾いている被看護者
52の背の上端部、所謂支承帯33の屈曲部18の高さ
位置を第6図中の(2)の高さ位置から降下することな
く、牽引架台Dを他側方向へ移動し、索紐31を滑車3
5から鉛直に垂下して支承帯33を吊り下げている状態
を2点鎖線で示す。
【0040】牽引架台Dは、牽引腕Fが(2)から
(3)の状態へ移動する間、梁1との掛止が解除されて
いるため、滑車35と索紐31との掛合によって生じた
水平分力で以て、牽引腕Fが他側へ移動した分だけ、梁
1の上面3を滑って移動する。また、牽引架台Dは、塵
や錆等に邪魔されて水平分力で滑らない場合には、第4
図中の実線に示す如く、牽引架台Dの掛合突起38が牽
引腕Fの側面23の下部で押されることによって、掛合
杆Eが水平方向穴40に進入してきた楔状突起29の斜
面41で押し揚げられて、他側方向へ移動する。尚、第
4図中の2点鎖線は牽引架台Dが該水平分力によって梁
1の上面3を他側方向へ滑ったときの状態を示す。
【0041】また、摺動軸Gが牽引腕Fによって第6図
中の(2)の位置から(3)の位置まで移動する間にお
ける一対の立壁7a,7bの上端の摺動面19は他側方
向へ上昇する勾配10をなしている。その一対の立壁7
a,7bの勾配10は、第6図中の(2)における支承
帯33の屈曲部18の位置を保持した場合において、摺
動軸Gを他側方向へ水平に仮に移動したときの摺動軸G
の水平方向の位置に、そのときの索紐31が弥む長さを
垂直方向の高さ位置に設定してなす軌跡とする。
【0042】従って、牽引腕Fを他側方向へ移動すれ
ば、摺動軸Gは、一対の立壁7a,7bの上端の摺動面
19のなす勾配10に倣って上昇しながら他側方向へ移
動するので、第6図中(2)における支承帯33の屈曲
部18の高さ位置を保持したまま、索紐31を弥ませる
ことなく、第6図中(3)に示す如く、支承帯33直上
の索紐31を寝台Hの床面に対し垂直に位置させること
が出来る。
【0043】第6図中の(4)は牽引腕Fを他側方向へ
更に移動させたため、牽引架台Dも一緒に他側方向へ移
動し、被看護者52の傾斜角を更に大きくった状態を実
線で示し、(5)は牽引腕Fが更に他側方向へ移動した
ために、牽引架台Dも一緒に他側方向へ移動し、被看護
者52が遂に横立てになった状態を2点鎖線で示す。
【0044】ここに、摺動軸Gが牽引腕Fによって第6
図中の(3)の位置から(5)の位置まで移動する間に
おける一対の立壁7a,7bの上端の摺動面19の勾配
57は屈曲部18の回転によって描く円弧と同じにすれ
ば、被看護者52は、被看護者52の体の下の支承帯3
3が引き摺り揚げられることがないので、支承帯33か
ら無理な力を受けない。尚、牽引腕Fが第6図中の
(3)の位置から(5)の位置まで移動する間における
一対の立壁7a,7bの上端の摺動面19に勾配57が
ない場合は、索紐31の下端45が上昇しながら、被看
護者52の体の下の支承帯33を引き摺り揚げて、看護
者52を横立てしていくが、その引き摺り揚げ高さは僅
かであるから実用上問題ない。
【0045】牽引腕Fが他側方向へ移動するにつれて、
摺動軸Gが一対の立壁7a,7bの上面を摺動しなが
ら、牽引架台Dと共に他側方向へ移動するから、滑車3
5下の索紐31は、第6図中の(3)における索紐31
の垂直な状態から、他側方向へ徐々に傾けながら、被看
護者52の傾斜角を徐々に大きくして行く。第6図中
(3)の状態から、被看護者52の背側の上部、所謂屈
曲部18には、支承帯33との掛合によって水平分力が
生じるが、この水平分力は、もともと大きく傾いていた
被看護者52を他側方向へ転がす力として作用するた
め、被看護者52に苦痛を与えない。
【0046】本発明の被看護者横立て装置(1)Aは以
上の構成であるから、牽引腕Fを他側方向へ移動して行
けば、被看護者52は支承帯33の上面を他側方向へ滑
って移動するこなく、且つ、支承帯33が被看護者52
の下で滑ることなく、徐々に大きく傾けられて、遂に横
立てられることになる。
【0047】尚、摺動軸Gが被看護者52が仰臥した第
6図中の(1)の位置から、被看護者52を横立てした
第6図中の(5)の位置まで摺動して移動する間におけ
る立壁7a,7bの摺動面19の勾配は、被看護者52
を転がして横立てする際に、支承帯33の屈曲部18が
描く軌跡と同じ形状にしても、被看護者52を容易に横
たてすることが出来る。この場合は、掛合杆Eや滑車3
5が不要になって、一見合理的に見えるが、しかし、立
壁7a,7bの勾配部前後の高さが被看護者52の背の
幅の大きさになるため、装置の高さが高くなって、大型
化すると言う問題がある。また、被看護者52の中には
その高い立壁が倒れて来るのではないかと恐怖感を抱く
者もあり、更に、不使用の場合、被看護者横立て装置を
寝台Hの足元へ退避させていても、その高い立壁が被看
護者52の視界を遮るため精神的に苦痛を伴うという実
用上の問題がある。
【0048】次に、横立てになった被看護者を元のよう
に仰臥させる方法を詳述する。
【0049】牽引螺杆8を他方向へ逆転させて牽引腕F
を片側方向へ移動させると、牽引腕Fに設けられている
引掛具27の挿通穴28が掛合杆Eの上部51に掛合し
ているため、牽引架台Dは掛合杆Eに引かれて片側方向
へ移動する。
【0050】牽引架台Dを片側方向へ移動し続ければ、
掛合杆Eの下端42が梁1の上面3に設けられた遊嵌穴
16に落下する。このため、掛合杆Eの上端43は牽引
腕Fの引掛具27の挿通長穴28から外れて、牽引腕F
と牽引架台Dとの掛合が解除され、牽引架台Dは掛合杆
Eの下端が梁1の遊嵌穴16に嵌まり込んだことによっ
て梁1に掛止される。従って、牽引腕Fは牽引架台Dか
ら分離して、引続き片側方向へ移動する。
【0051】以上の如く、牽引腕Fは他側端から片側端
まで移動出来るから、摺動軸Gも立壁7a,7b上の摺
動面を同様に移動出来きる。従って、索紐31の先端は
被看護者が模立てになって行ったときの軌跡を逆にたど
ることになる。従って、支承帯33は被看護者が横立て
になる前のように寝台H上に置かれ、被看護者は仰臥さ
れることとなる。
【0052】本発明の被看護者傾動装置Bは、本発明の
被看護者横立て装置Aにおいて、牽引架台Dの他側端付
近に滑車36(以後「他側端滑車36」という。)を設
け、索紐31の外に索紐32の一端を摺動軸Gの索紐3
1の結合位置の隣位置に結合し、その中間部を滑車35
(以後「片側端滑車35」という。)に掛合してから他
側端滑車36掛合し、その他端を寝台H上に垂らしたも
のである。尚、門型状架台Cの他側支柱2bの上部は、
他側端滑車36と掛合した索紐32の移動を妨げないよ
うにするため、寝台Hの外側へ屈曲されている。
【0053】第18図は、被看護者傾動装置Bを用い
て、索紐31を予め仰臥した被看護者52の体の下に敷
設した支承帯34の片側端に連結し、他側方向の索紐3
2の下端を、一方を他側支柱2bに掛止したコイルばね
53の他方に連結した後、牽引螺杆8を一方向に回し
て、牽引腕Fを他側方向へ移動し、索紐31の下端45
を上方へ揚げ、被看護者52を他側方向に面して横立て
した状態を示す。牽引螺杆8を一方向へ回転して牽引腕
Fを他側方向へ移動させれば、索紐31の下端45の移
動する仕組みは被看護者横立て装置(1)Aと同じであ
るから、索紐31の下端45は前述の如く他側方向へ移
動しながら上昇し、被看護者52は遂に横立てさせられ
る。尚、索紐32は、その下端59をコイルばね53か
ら引っ張られているので、邪魔になったり、滑車35,
36から外れたりしない。
【0054】横立てになった被看護者52を元のように
仰臥させるには、被看護者52を支承帯34側へ少し押
して支承帯34に寄り掛からせ、牽引螺杆8を他方向へ
回転して牽引腕Fを片側方向へ移動させれば、索紐31
の下端45の移動する仕組みは被看護者横立て装置Aと
同じであるから、索紐31の下端45は片側方向へ移動
しながら降下し、支承帯34は寝台上の元の位置に敷設
され、被看護者52は支承帯34の上に仰臥されること
となる。
【0055】また、被看護者傾動装置Bは以上の構成で
あるから、牽引螺杆8を一方向へ回せば、牽引腕Fは摺
動軸Gと共に他側方向へ移動し、索紐32の上端も摺動
軸Gの移動と連動して他側方向へ移動し、索紐32の下
端59は上昇する。このため、牽引架台Dを掛合杆Eで
梁1に掛止した後、索紐31と支承帯34との連結を解
除し、他側方向の索紐32の下端59と支承帯34の他
側端を連結して、牽引螺杆8を一方向へ回せば、第19
図に示す如く、承帯34の他側端が引き揚げられて支承
帯34の上に仰臥していた被看護者52は片側方向に面
して傾くこととなる。
【0056】更に、本発明の被看護者傾動装置Bは以上
の構成であるから、牽引架台Dを掛合杆Eで梁1に掛止
した後、索紐31の下端45と索紐32の下端59とを
支承帯34の各々の端にそれぞれ連結し、牽引螺杆8を
一方向に回して、牽引腕Fを他側へ移動すれば、索紐3
1及び他側索紐32の各々の端は摺動軸Gによって、滑
車35,36を介して同時に同じ長さで引揚げられるた
め、被看護者52は傾くことなく支承帯34と共に他側
方向へ移動しながら上昇する。尚、牽引架台Dと梁1の
掛止の解除は被看護者横立て装置(1)Aの場合と同様
にして施される。牽引架台Dと梁1との掛止が解除され
た後、牽引螺杆8を更に一方向に回せば、牽引架台D
は、第21図に示す如く、その掛合突起38を牽引腕F
の下部に押されて他側方向へ移動するから、滑車35,
36を介して懸吊されている被看護者52も他側方向へ
移動する。そして、牽引螺杆8を他方向へ回し続けれ
ば、牽引架台Dは、掛合杆Eの上部が牽引腕Fの引掛具
27の挿通穴28の側面20に引張られて片側方向へ移
動するから、滑車35,36を介して懸吊されている被
看護者52を片側方向へ移動しする。そして、被看護者
52は、牽引架台Dが梁1に掛止した後、片側方向へ移
動しながら寝台H上の元の位置に降ろさ仰臥されること
になる。尚、第18図中の2点鎖線は、仰臥した被看護
者の断面を示す。被看護者傾動装置Bを前述の如く用い
れば、第18図に示す如く、上方が開放された空間を寝
台H上に生じさせると共に、被看護者を空中に吊り揚げ
させるから、敷布交換や敷布の皺延ばし等の寝台Hの手
入れが容易に念入りに出来る。
【0057】本発明の被看護者横立て装置A、被看護者
傾動装置Bは、以上の構成であるから、牽引腕Fは、牽
引螺杆8を回動した分だけしか移動せず、牽引架台Dは
移動するときは牽引腕Fが移動した分だけしか移動せ
ず、移動しないときは掛合杆Eで掛止され、摺動軸Gは
牽引腕Fに掛合されているから、索紐31,32が弥ん
だり、急激な動きをすることがなく、被看護者にとって
安全である。また、被看護者52は、支承帯33,34
がずれることによって、支承帯33,34を押圧してい
た体の部分の皮膚を弱らせられたり、傷付けられたりし
ない。
【0058】ここに、支承帯33は、アルミニュム、木
材、硬質樹脂等の剛性材からなる棒75を布、ゴム、軟
質樹脂等の可塑性材からなる矩形の敷物76の片側の短
辺に結合し、その棒75の両端の各々を適宜長さの紐7
8の両端のそれぞれに結合して成るものである。支承帯
34は敷物76の両側の短辺のそれぞれに紐78を結合
したものである。索紐31,32は、その下端45,5
9にフック79等の引掛具を予め結合しておけば、その
引掛具に支承帯33,34の紐78を掛けることによっ
て、支承帯33,34と容易に結合することが出来る。
【0059】被看護者横立て装置(2)は牽引螺杆8お
よび軸受6a,6bを無くした被看護者横立て装置
(1)に循環するチエーン62、スプロケット60,6
1等を設けたものである。第23図は、被看護者横立て
装置(2)の側面図であり、図中の62は循環するチエ
ーンを、60は片側方向スプロケットを、61は他側方
向スプロケットを示し、牽引腕Fの上部はチエーン62
の下側チエーン63と結合されている。被看護者横立て
装置(2)は、牽引腕Fが片側方向のスプロケット60
の回転により片側方向のスプロケット60付近から他側
方向のスプロケット61付近まで移動でき、逆転により
他側方向のスプロケット61付近から片側方向のスプロ
ケット60付近まで戻すことができるから、被看護者横
立て装置(1)と同様に寝台上に仰臥した被看護者52
を横立てすることができ、また横立て状態からもとの様
に仰臥させることが出来る。
【0060】被看護者横立て装置(3)は楔状突起29
および水平方向穴40を無くした被看護者横立て装置
(1)にリミットスイッチ63、押ボタン式スイッチ6
8、連結棒66、電磁コイル64、鉄芯65等を設けた
ものである。第24図は、被看護者横立て装置(3)に
おける部分断面側面図で、牽引架台Dが掛合杆Eから水
平方向穴40を無くした掛合杆69によって梁1に掛止
している状態を示す。図中の63は通電用リミットスイ
ッチを、68は遮電用押ボタン式スイッチを、66は連
結棒を、64は電磁コイルを示し、連結棒66は掛合杆
69の軸芯と平行して結合されている。牽引腕Fが他側
方向へ移動することによって引掛具27の先端がリミッ
トスイッチ63に当接し電磁コイル64に通電する。電
磁コイル64に発生した磁力によって鉄芯65が上昇
し、鉄芯65は掛合杆69に結合されているため、掛合
杆69をスプリング71に抗して上昇させ、牽引架台D
は梁1との掛合が解除され、他側方向へ移動できるよう
になる。また、掛合杆69が片側方向へ戻って、梁1の
遊嵌穴16の直上に来たとき、押シボタン式スイッチ6
8によって通電が遮断され、掛合杆はスプリングの力に
よって遊嵌穴16に落下し、牽引架台Dは梁1に掛止さ
れる。以上の如く、牽引架台Dは牽引腕Fの移動によっ
て掛合杆69を介して掛止されたりその解除されたりす
るから、被看護者横立て装置(1)と同様に寝台上に仰
臥した被看護者を横立てすることができ、また横立て状
態からもとの様に仰臥させることが出来る。
【0061】更に、被看護者横立て装置(2)および被
看護者横立て装置(3)は以上の構成であるから、前述
の被看護者横立て装置(4)の構成であっても被看護者
横立て装置(1)と同様に寝台上に仰臥した被看護者を
横立てすることができ、また横立て状態からもとの様に
仰臥させることが出来る。
【0062】
【実施例1】被看護者傾動装置Bを用いて、被看護者5
2のおむつを交換する場合の作業手順を第26図中の
(A)から(L)までの図に基づいて詳述する。
【0063】被看護者傾動装置Bを使用していないとき
はこれを寝台H上に仰臥している被看護者52の足元付
近に仮置きし、被看護者52が装着しているおむつカバ
ー47の下には支承帯側34を第26図(A)に示す如
く予め敷設して置く。
【0064】そして、おむつ交換作業に着手する前に、
清潔なおむつ72を、第25図(A)に示す如く、広げ
た清潔なおむつカバー73の内面側の所定の位置に重て
たものの約半分を、第25図(B)に示す如く、巻き込
んで置く。
【0065】被看護者52が排便したら、第26図
(B)に示す如く、支承帯側34の上に装着しているお
むつカバー47を広げ、次いでおむつカバー47の上に
おむつ46を広げる。
【0066】次いで、被看護者傾動装置Bを被看護者5
2の足元付近から支承帯側34の中央位置まで引き寄
せ、支承帯側34の片側端を索紐31の下端45に連結
し、牽引螺杆8を一方向へ回して、第18図に示す如
く、被看護者52を、横立てする。その横立てした被看
護者52と支承帯側34とおむつカバー47と索紐31
等との関係を第26図(C)に示す。
【0067】次いで、被看護者52を横立てしたまま、
牽引螺杆8を他方向へ回して牽引腕Fを片側方向へ移動
させることによって支承帯側34を元の位置に敷設し、
支承帯34と索紐31との連結を解除した後、被看護者
傾動装置Bを被看護者52の足元付近へ移動させる。そ
して、第26図(D)に示す如く、おむつカバー47と
おむつ46を支承帯側34の上に広げ、被看護者52の
体に付着している便を大まかに拭き取る。
【0068】次いで、おむつ46に付着している便をそ
のおむつ46で包み込む。 そして、その包み込んだお
むつ46を、第26図(E)に示す如く、その開いてい
るおむつカバー47で巻き込む。そして、そのおむつカ
バーの巻き込み部を被看護者52の体の下に押し込んだ
後、排便で汚れている体の部分を湯で湿したタオル等で
拭いて十分に清潔にしてから消毒する。
【0069】次に、予め清潔なおむつ72を清潔なおむ
つカバー73と重ねて約半分巻き込んで巻き込み部74
を設けたもの(第25図(B)参照)を、第26図
(F)に示す如く、被看護者52の体の下に押し込まれ
たおむつカバー47の広がっていた部分に敷く。
【0070】次いで、横立てしている被看護者52を、
第26図(G)に示す如く、おむつカバーの巻き込み部
74の上に倒して仰向けにする。
【0071】次いで、被看護者傾動装置Bを被看護者5
2の足元付近から支承帯側34の中央位置まで再び引き
寄せ、支承帯側34の他側端を索紐32の下端59に連
結し、牽引螺杆8を一方向へ回して、第19図に示す如
く、被看護者52を片側方向に面して急角度に傾ける。
そして、被看護者52が倒れないように、被看護者52
の背や大腿部に枕80を当てがって、被看護者52の急
傾斜を保持する。急傾斜した被看護者52と支承帯側3
4と索紐32と清潔なおむつ72と清潔なおむつカバー
73等との関係を第26図(H)に示す。
【0072】次いで、被看護者52の急傾斜を保持した
まま、牽引螺杆8を他方向へ回して牽引腕Fを片側方向
へ移動させて、第26図(I)に示す如く、支承帯側3
4を元の位置に敷く。
【0073】次いで、支承帯側34と索紐32との連結
を解除し、被看護者傾動装置Bを被看護者52の足元付
近へ移動する。そして、汚れたおむつ46を包んだおむ
つカバー47を除去し、第26図(J)に示す如く、清
潔なおむつ72を巻き込んだおむつカバー73の巻き込
み部74を広げる。
【0074】尚、被看護者52の体を急傾斜させる理由
は、清潔なおむつカバー73の巻き込み部74の上に骨
盤が直接乗りあげることを避け、尻の筋肉部が乗りあげ
るようにするためである。尻の筋肉部が乗りあげている
限りは、従来のおむつ交換でおこなわれているように、
清潔なおむつカバー73の巻き込み部74を引っ張って
ほぐすことが出来るので、清潔なおむつカバー73の巻
き込み部74を広げることが出来る。
【0075】次いで、被看護者52の急傾斜を保持して
いた枕80を除去し、第26図(K)に示す如く、被看
護者52を清潔なおむつ72の上に仰向けに寝かせる。
【0076】次いで、その清潔なおむつ72を被看護者
52に当てがってから、第26図(L)に示す如く、清
潔なおむつカバー73を装着する。以上の手順によっ
て、看護者1名で、力作業を要せずして、被看護者52
のおむつを交換することができる。
【0077】また、本発明の被看護者傾動装置を用いた
おむつ交換作業は、被看護者52を横立てしたり、急傾
斜させたりすることを看護者の力作業で行わないことを
除けば、従来のおむつ交換作業と同じであるから、被看
護者および看護者からも安心して受け入れられるもので
ある。
【0078】
【実施例2】第20図は、本発明の被看護者傾動装置B
を寝台Hに2台具備し、その内の一方の被看護者傾動装
置Bの索紐32を、仰臥した被看護者の背の下に予め敷
設した一方の支承帯34の片側端に連結し、他側索紐3
2の下該を他側支柱2bに掛止したコイルばね53に連
結し、被看護者のおむつカバーを開いてから、被看護者
を横立てし、おしめの交換を始める直前の状態を示す斜
視図である。ここに、被看護者の尻がおむつカバー上の
おしめから離れ、尻の横およびおしめの上に広い空間が
出来たので、尻の清掃やおしめの交換を容易にしかも念
入りに行うことが出来る。尚、他方の被看護者傾動装置
Bは使用していないので、邪魔にならないように、被看
護者の足元によせている。
【0079】但し、支承帯34が仰臥した被看護者52
の背の下にのみ敷設され、骨盤の下に全く敷設されてな
い場合においては、被看護者52自身の腰を捻じる力が
弱いときには、被看護者傾動装置Bを使用しても、腰が
捻じれて横立てすることができない。
【0080】
【実施例3】第22図は、2台の被看護者傾動装置Bを
使用して、仰臥している被看護者を吊揚げ、寝台Hの端
の上方へ移動した状態を示す斜視図である。但し、尻の
下に敷設した支承帯34、およびその支承帯34に連結
した一方の被看護者傾動装置Bのみを図示し、背の下に
敷設した支承帯34とその支承帯34と連結した他方の
被看護者傾動装置Bの大部分を図示していない。一方の
被看護者傾動装置Bに被看護者52の腰の下に敷設した
一方の支承帯33の両端を連結し、他方の被看護者傾動
装置Bに被看護者52の背の下に敷設した他方の支承帯
34の両端を連結し、同時に、これら2台の被看護者傾
動装置Bの牽引螺杆8を回して、牽引腕Fを他側へ移動
することによって、被看護者を吊り揚げたまま、寝台H
の端の上方へ移動させたものである。
【0081】被看護者傾動装置Bを用いて被看護者を吊
揚げ移動すれば、寝台の中央部には開放空間ができ、寝
台Hと被看護者52の間には高い空間ができるため、敷
布の交換や敷布団の交換等寝具の手入れが容易に楽に出
来る。
【0082】被看護者傾動装置Bを使用していない場合
には、2台共被看護者の足元に移動させておけば、邪魔
にならない。
【0083】尚、他側支柱2bに掛止したコイルばね5
3は、使用しないときは、他側支柱2bに掛止して垂れ
下がったままにしてもよい。
【0084】被看護者の下に敷設した一方の支承帯34
を新たな支承帯と取り替える作業は、被看護者傾動装置
Bを使用して、他方の支承帯34で以て被看護者52を
持ち上げれば、一方の支承帯34と被看護者との間に隙
間が出来るので、一方の支承帯34を被看護者の下から
引き出し、またそこに新たな支承帯を差し込むことによ
って、容易に出来る。他方の支承帯33も、同様にし
て、新たなたな支承帯と取り替えることが出来る。
【0085】
【効果】本発明の被看護者横立て装置Aおよび被看護者
傾動装置Bは、索紐31,32を支承帯33,34に結
合した後、スイッチ盤の所要スイッチを入れることによ
り電動モータ14の回動力で牽引螺杆8を回動させるも
のであるから、取り扱いが簡単で、力作業が不用であ
る。このため、被看護者の背や尻の清掃、マッサージ、
敷布の皺延ばし、着衣の着せ替え、被看護者の体の下へ
の敷物入れ等をする看護者は屈強な看護者である必要が
なく、看護者が力の弱い者や年寄り等であっても看護を
容易にすることが出来る。
【0086】また、被看護者傾動装置Bを用いることに
よって、おむつ交換をする看護者も屈強な看護者である
必要がなく、看護者が力の弱い者や年寄り等であって
も、被看護者のおむつの交換を容易にすることが出来
る。更に、被看護者傾動装置Bを用いることによって、
被看護者を吊り揚げたまま、寝台の端の上方へ移動させ
ることが簡単に出来ることになったから、敷布の交換や
敷布団の交換をする看護者も屈強な看護者である必要が
なくなる。
【0087】従って、丁寧な看護が容易に出来るように
なったので、床擦れ防止の管理や床擦れ患者の介護が容
易に出来るようになる。更に、寝台の横から上半身を前
かがみにして、被看護者を反転する作業がなくなるの
で、看護者が腰痛を患うことがなくなる。
【0088】本発明の被看護者横立て装置Aおよび被看
護者傾動装置Bは、寝台Hを横切る梁1や一対の立壁7
a,7bの高さが余り高くないため、被看護者52の足
元に仮置きしても視界を大きく遮ることがない。また、
牽引螺杆8や一対の立壁7a,7b等の梁1上の装置を
上面が平らなカバーで覆えば、その上面は被看護者52
のための花、装飾品、思いで写真等の置場として有効に
活用出来る。
【0089】本発明の被看護者横立て装置A又は被看護
者傾動装置Bは操作が前述のように簡易で、構造が簡素
であるから故障が生じ難く、製作費が安価であるから、
病院、老人ホーム、身体障害者施設、自宅介護等におけ
る看護者にとって、極めて有用な装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被看護者横立て装置(1)の実施例を
示す部分断面斜視図である。
【図2】(A)は本発明の被看護者横立て装置(1)に
おける牽引架台が掛合杆によって梁に掛止されている状
況を示す部分断面図であり、(B)は本発明の被看護者
横立て装置(1)における牽引架台と梁との掛止が掛合
杆によって解除された直後の状況を示す部分断面図であ
る。
【図3】本発明の被看護者横立て装置(1)における牽
引架台と梁との掛止が解除された直後、水平分力によっ
て牽引架台がずれて 、掛合杆の上部が牽引腕の引掛具
の挿通穴の側面を押している状況を表した部分断面図で
ある。
【図4】本発明の被看護者横立て装置(1)における牽
引架台がその掛合突起を牽引腕の側面の下部で押されて
移動している状況を表した部分断面図である。
【図5】本発明の被看護者横立て装置(1)におけるば
ね付き掛合杆を表した部分断面図である。
【図6】本発明の被看護者横立て装置(1)の使用時に
おける索紐と支承帯と牽引架台と牽引腕と被看護者の傾
きとの相互関係を表した説明図である。
【図7】本発明の被看護者横立て装置(1)の使用状況
を示す部分断面正面図である。
【図8】本発明の被看護者横立て装置(1)の平面図で
ある。
【図9】第7図の断面A−A図である。
【図10】第7図の断面B−B図である。
【図11】第7図の断面C−C図である。
【図12】第7図の右側面図である。
【図13】本発明の被看護者横立て装置(1)における
門型状架台の斜視図である。
【図14】本発明の被看護者横立て装置(1)における
掛合杆の斜視図である。
【図15】本発明の被看護者横立て装置(1)における
牽引架台の斜視図である。
【図16】本発明の被看護者横立て装置(1)における
牽引腕の斜視図である。
【図17】本発明の被看護者横立て装置(1)における
摺動軸の斜視図である。
【図18】本発明の被看護者傾動装置を用いて被看護者
を横立てした状況を示す部分断面斜視図である。
【図19】本発明の被看護者傾動装置を用いて被看護者
を傾けた状況を示す部分断面図である。
【図20】本発明の被看護者傾動装置を2台用いている
場合の使用例をしめす斜視図である。
【図21】本発明の被看護者傾動装置を用いて被看護者
を吊揚げて寝台の端に寄せた状況を示す部分断面図であ
る。
【図22】本発明の被看護者傾動装置を用いて被看護者
を吊揚げて寝台の端に寄せた状況を示す部分断面斜視図
である。
【図23】本発明の被看護者横立て装置(2)を用いて
被看護者を傾けた状況を示す部分断面図である。
【図24】本発明の被看護者横立て装置(3)における
牽引架台が掛合杆によって梁に掛止されている状況を示
す部分断面図である。
【図25】(A)は開いたおむつカバーの上におむつを
所定の位置に重ねた状況を示す斜視図であり、(B)は
おむつが重られたおむつカバーを約半分巻き込んだ状況
を示す斜視図である。
【図26】本発明の被看護者傾動装置を用いて被看護者
のおむつを交換する場合の手順をアルフアベット順に
(A)から(L)に亘って示す斜視図である。
【符号の説明】
A・・・・被看護者横立て装置(1) B・・・・被
看護者傾動装置 C・・・・・門型状架台 D・・・・・
牽引架台 E・・・・・掛合杆 F・・・・・
牽引腕 G・・・・・摺動軸 H・・・・・
寝台 J・・・・被看護者横立て装置(2) K・・・被看
護者横立て装置(3) 1・・・・・梁 2a・・・・
片側支柱 2b・・・・他側支柱 3・・・・・
上面 4a・・・・基板 4b・・・・
基板 5・・・・・長尺貫通穴 6a・・・・
軸受 6b・・・・軸受 7a・・・・
立壁 7b・・・・立壁 8・・・・・
牽引螺杆 9・・・・・下面 10・・・・
勾配 11・・・・スプロケット 12・・・・
チエーン 13・・・・スプロケット 14・・・・
電動モータ 15・・・・突起 16・・・・
遊嵌穴 17a・・・側面 17b・・・
側面 18・・・・屈曲部 19・・・・
摺動面 20・・・・側面 21a・・側
面 21b・・・側面 22a・・・
受台 22b・・・受台 23・・・・
側面 24・・・・雌螺子穴 25・・・・
縦長貫通切欠 26・・・・縦長切欠 27・・・・
引掛具 28・・・・挿通穴 29・・・・
楔状突起 30・・・・下端 31・・・・
索紐 32・・・・他側索紐 33・・・・
支承帯 34・・・・支承帯 35・・・・
滑車 36・・・・滑車 37・・・・
コイルばね 38・・・・掛合突起 39・・・・
摺動穴 40・・・・水平方向穴 41・・・・
上面 42・・・・下端 43・・・・
上端 44・・・・段差 45・・・・
下端 46・・・・おむつ 47・・・・
おむつカバー 48・・・・スイッチ盤 49・・・・
側面 50・・・・側面 51・・・・
上部 52・・・・被看護者 53・・・・
コイルばね 54・・・・上面 55・・・・
鍔 56・・・・天井面 57・・・・
勾配 58・・・・上面 59・・・・
下端 60・・・・スプロケット 61・・・・
スプロケット 62・・・・チエーン 63・・・・
下側チエーン 64・・・・電磁コイル 65・・・・
鉄芯 66・・・・連結棒 67・・・・
リミットスイッチ 68・・・・押ボタン式スイッチ 69・・・・
掛合杆 70・・・・鍔 71・・・・
スプリング 72・・・・清潔なおむつ 73・・・・
清潔なおむつカバー 74・・・・巻き込み部 75・・・・
棒 76・・・・敷物 78・・・・
紐 79・・・・フック 80・・・・
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年10月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【図17】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図15】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図16】
【図25】
【図13】
【図19】
【図18】
【図21】
【図20】
【図23】
【図22】
【図24】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被看護者横立て装置(1)の実施例を
示す部分断面斜視図である。
【図2】(A)は本発明の被看護者横立て装置(1)に
おける牽引架台が掛合杆によって梁に掛止されている状
況を示す部分断面図であり、(B)は本発明の被看護者
横立て装置(1)における牽引架台と梁との掛止が掛合
杆によって解除された直後の状況を示す部分断面図であ
る。
【図3】本発明の被看護者横立て装置(1)における牽
引架台と梁との掛止が解除された直後、水平分力によっ
て牽引架台がずれて、掛合杆の上部が牽引腕の引掛具の
挿通穴の側面を押している状況を表した部分断面図であ
る。
【図4】本発明の被看護者横立て装置(1)における牽
引架台がその掛合突起を牽引腕の側面の下部で押されて
移動している状況を表した部分断面図である。
【図5】本発明の被看護者横立て装置(1)におけるば
ね付き掛合杆を表した部分断面図である。
【図6】本発明の被看護者横立て装置(1)の使用時に
おける索紐と支承帯と牽引架台と牽引腕と被看護者の傾
きとの相互関係を表した説明図である。
【図7】本発明の被看護者横立て装置(1)の使用状況
を示す部分断面正面図である。
【図8】本発明の被看護者横立て装置(1)の平面図で
ある。
【図9】第7図の断面A−A図である。
【図10】第7図の断面B−B図である。
【図11】第7図の断面C−C図である。
【図12】第7図の右側面図である。
【図13】本発明の被看護者横立て装置(1)における
門型状架台の斜視図である。
【図14】本発明の被看護者横立て装置(1)における
掛合杆の斜視図である。
【図15】本発明の被看護者横立て装置(1)における
牽引架台の斜視図である。
【図16】本発明の被看護者横立て装置(1)における
牽引腕の斜視図である。
【図17】本発明の被看護者横立て装置(1)における
摺動軸の斜視図である。
【図18】本発明の被看護者傾動装置を用いて被看護者
を横立てした状況を示す部分断面斜視図である。
【図19】本発明の被看護者傾動装置を用いて被看護者
を傾けた状況を示す部分断面図である。
【図20】本発明の被看護者傾動装置を2台用いている
場合の使用例をしめす斜視図である。
【図21】本発明の被看護者傾動装置を用いて被看護者
を吊揚げて寝台の端に寄せた状況を示す部分断面図であ
る。
【図22】本発明の被看護者傾動装置を用いて被看護者
を吊揚げて寝台の端に寄せた状況を示す部分断面斜視図
である。
【図23】本発明の被看護者横立て装置(2)を用いて
被看護者を傾けた状況を示す部分断面図である。
【図24】本発明の被看護者横立て装置(3)における
牽引架台が掛合杆によって梁に掛止されている状況を示
す部分断面図である。
【図25】(A)は開いたおむつカバーの上におむつを
所定の位置に重ねた状況を示す斜視図であり、(B)は
おむつが重られたおむつカバーを約半分巻き込んだ状況
を示す斜視図である。
【図26】本発明の被看護者傾動装置を用いて被看護者
のおむつを交換する場合の手順を示す斜視図である。
【図27】本発明の被看護者傾動装置を用いて被看護者
のおむつを交換する場合の手順を示す斜視図である。
【図28】本発明の被看護者傾動装置を用いて被看護者
のおむつを交換する場合の手順を示す斜視図である。
【図29】本発明の被看護者傾動装置を用いて被看護者
のおむつを交換する場合の手順を示す斜視図である。
【図30】本発明の被看護者傾動装置を用いて被看護者
のおむつを交換する場合の手順を示す斜視図である。
【図31】本発明の被看護者傾動装置を用いて被看護者
のおむつを交換する場合の手順を示す斜視図である。
【符号の説明】 A・・・・被看護者横立て装置(1) B・・・・被
看護者傾向装置 C・・・・・門型状架台 D・・・・・
牽引架台 E・・・・・掛合杆 F・・・・・
牽引腕 G・・・・・摺動軸 H・・・・・
寝台 I・・・・被看護者横立て装置(2) K・・・被看
護者横立て装置(3) 1・・・・・梁 2a・・・・
片側支柱 2b・・・・他側支柱 3・・・・・
上面 4a・・・・基板 4b・・・・
基板 5・・・・・長尺貫通穴 6a・・・・
軸受 6b・・・・軸受 7a・・・・
立壁 7b・・・・立壁 8・・・・・
牽引螺杆 9・・・・・下面 10・・・・
勾配 11・・・・スプロケット 12・・・・
チエーン 13・・・・スプロケット 14・・・・
電動モータ 15・・・・突起 16・・・・
遊勘穴 17a・・・側面 17b・・・
側面 18・・・・屈曲部 19・・・・
摺動面 20・・・・側面 21a・・・
側面 21b・・・側面 22a・・・
受台 22b・・・受台 23・・・・
側面 24・・・・雌螺子穴 25・・・・
縦長貫通切欠 26・・・・縦長切欠 27・・・・
引掛具 28・・・・貫通穴 29・・・・
楔状突起 30・・・・下端 31・・・・
索紐 32・・・・他側索紐 33・・・・
支承帯 34・・・・支承帯 35・・・・
滑車 36・・・・滑車 37・・・・
コイルばね 38・・・・掛合突起 39・・・・
摺動穴 40・・・・水平方向穴 41・・・・
上面 42・・・・下端 43・・・・
上端 44・・・・段差 45・・・・
下端 46・・・・おむつ 47・・・・
おむつカバー 48・・・・スイッチ盤 49・・・・
側面 50・・・・側面 51・・・・
上部 52・・・・被看護者 53・・・・
コイルばね 54・・・・上面 55・・・・
鍔 56・・・・天井面 57・・・・
勾配 58・・・・上面 59・・・・
下端 60・・・・スプロケット 61・・・・
スプロケット 62・・・・チエーン 63・・・・
下側チエーン 64・・・・電磁コイル 65・・・・
鉄芯 66・・・・連結棒 67・・・・
リミットスイッチ 68・・・・押ボタン式スイッチ 69・・・・
掛合杆 70・・・・鍔 71・・・・
スプリング 72・・・・清潔なおむつ 73・・・・
清潔なおむつカバー 74・・・・巻き込み部 75・・・・
棒 76・・・・敷物 78・・・・
紐 79・・・・フック 80・・・・
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高崎 武彦 福岡県北九州市戸畑区千防二丁目3番1− 706号 (72)発明者 高崎 孝子 福岡県北九州市戸畑区千防二丁目3番1− 706号 (72)発明者 高崎 美智恵 福岡県北九州市戸畑区千防二丁目3番1− 706号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 牽引螺杆を寝台の上方に横架した梁に沿
    って上方に回動自在に軸支し、少なくとも長手方向の中
    間付近の頂部が勾配を形成してなる対称な一対の立壁を
    該梁の上面に対向して設け、該一対の立壁間の該梁に上
    下方向に貫通した長尺貫通穴を設け、該勾配付近の該一
    対の立壁間の該梁上面に遊嵌穴を設け、片側端に滑車
    を、他側に上下方向の摺動穴を、中間付近に掛合突起を
    有する牽引架台を該勾配の高位側方向に該摺動穴を向け
    該勾配の低位側方向に該滑車を向けて該一対の立壁間の
    該梁上面に載置し、反該滑車側の側面に上下方向に貫通
    した挿通穴からなる引掛具と該引掛具の下方の該側面に
    上面を斜面とする楔状突起と該滑車側の側面の中央に索
    紐が挿通し得る幅の縦長切欠と該一対の立壁側の両側面
    間に摺動軸が遊嵌し得る幅の縦長貫通切欠とを設け且つ
    下部が該掛合突起の該滑車側の側面と掛合する高さに位
    置してなる牽引腕を該牽引螺杆に螺合して懸吊し、下部
    が該梁上面に当接したとき上部が該引掛具の該挿通穴に
    挿通し且つ該下部が該梁上面の遊嵌穴に落下したとき該
    上部が該挿通穴から抜け出す長さを有し、胴中に水平方
    向穴を有し、且つ該水平方向穴の天井面が該落下した位
    置において該斜面に掛合する掛合杆を該牽引架台の該摺
    動穴に上下自在に嵌合し、該縦長貫通切欠に遊嵌し且つ
    両端が該一対の立壁上面間に横架してなる該摺動軸の中
    央付近に該索紐の片側端を固着し、該索紐の胴中が該縦
    長切欠を通り該滑車と掛合し該長尺貫通穴を通って、該
    索紐の他側端が該滑車の下方に垂れ下がって成り、且つ
    該摺動軸が該勾配を登り始める位置付近において該楔状
    突起が該水平方向穴に入り込むことによって該掛合杆の
    下部が該遊嵌穴から抜け出ることを特徴とする被看護者
    横立て装置。
  2. 【請求項2】 牽引螺杆を寝台の上方に横架した梁に沿
    って上方に回動自在に軸支し、少なくとも長手方向の中
    間付近の頂部が勾配を形成してなる対称な一対の立壁を
    対向して設け、該一対の立壁間の該梁に上下方向に貫通
    した長尺貫通穴を設け、該勾配付近の該一対の立壁間の
    該梁上面に遊嵌穴を設け、片側端に滑車を、中間付近に
    掛合突起を、他側端に滑車を、該他側端滑車と該掛合突
    起の間に上下方向の摺動穴を有する牽引架台を該勾配の
    高位側方向に該摺動穴を向け該勾配の低位側方向に該片
    側端滑車を向けて該一対の立壁間の該梁上面に載置し、
    反該滑車側の側面に上下方向に貫通した挿通穴からなる
    引掛具と該引掛具の下方の該側面に上面を斜面とする楔
    状突起と該片側端滑車側の側面の中央に2本の索紐が挿
    通し得る幅の縦長切欠と該一対の立壁側の両側面間に摺
    動軸が遊嵌し得る幅の縦長貫通切欠とを設け且つ下部が
    該掛合突起の該片側端滑車側の側面と掛合する高さに位
    置してなる牽引腕を該牽引螺杆に螺合して懸吊し、下部
    が該梁上面に当接したとき上部が該引掛具の該挿通穴に
    挿通し且つ該下部が該梁上面の遊嵌穴に落下したとき該
    上部が該挿通穴から抜け出す長さを有し、胴中に水平方
    向穴を有し、且つ該水平方向穴の天井面が該落下した位
    置において該斜面に掛合する掛合杆を該牽引架台の該摺
    動穴に上下自在に嵌合し、該縦長貫通穴に遊嵌し且つ両
    端が該一対の立壁上面間に横架してなる該摺動軸の中央
    付近に該2本の索紐の各々の片側端を固着し、該2本の
    索紐の各々の胴中が該縦長切欠を通り該牽引架台の該片
    側端滑車と掛合し、該2本の索紐の内の一方の索紐の胴
    中が該長尺貫通穴を通って該一方の索紐の他端が該片側
    端滑車の下方に垂れ下がり、他方の索紐の胴中が該他側
    端滑車と掛合し該長尺貫通穴を通って該他方の索紐の他
    側端が該他側端滑車の下方に垂れ下がって成り、且つ該
    摺動軸が該勾配を登り始める位置付近において該楔状突
    起が該水平方向穴に入り込むことによって該掛合杆の下
    部が該遊嵌穴から抜け出ることを特徴とする被看護者傾
    動装置。
  3. 【請求項3】 寝台の上方に横架した梁の各々の端部付
    近の上方にスプロケットを直列に且つ回動自在に軸止
    し、各々の該スプロケットを循環するチエーンで噛合連
    結し、少なくとも長手方向の中間付近の頂部が勾配を形
    成してなる対称な一対の立壁を対向して設け、該一対の
    立壁間の該梁に上下方向に貫通した長尺貫通穴を設け、
    該勾配付近の該一対の立壁間の該梁上面に遊嵌穴を設
    け、片側端に滑車を、他側に上下方向の摺動穴を、中間
    付近に掛合突起を有する牽引架台を該勾配の高位側方向
    に該摺動穴を向け該勾配の低位側方向に該滑車を向けて
    該一対の立壁間の該梁上面に載置し、反該滑車側の側面
    に上下方向に貫通した挿通穴からなる引掛具と該引掛具
    の下方の該側面に上面を斜面とする楔状突起と該滑車側
    の側面の中央に索紐が挿通し得る幅の縦長切欠と該一対
    の立壁側の両側面間に摺動軸が遊嵌し得る幅の縦長貫通
    切欠とを設け且つ下部が該掛合突起の該滑車側の側面と
    掛合する高さに位置してなる牽引腕の上部を該循環する
    チエーンの下側チエーンに連結し、下部が該梁上面に当
    接したとき上部が該引掛具の該挿通穴に挿通し且つ該下
    部が該梁上面の遊嵌穴に落下したとき該上部が該挿通穴
    から抜け出す長さを有し、胴中に水平方向穴を有し、且
    つ該水平方向穴の天井面が該落下した位置において該斜
    面に掛合する掛合杆を該牽引架台の該摺動穴に上下自在
    に嵌合し、該縦長貫通切欠に遊嵌し且つ両端が該一対の
    立壁上面間に横架してなる該摺動軸の中央付近に該索紐
    の片側端を固着し、該索紐の胴中が該縦長切欠を通り該
    滑車と掛合し該長尺貫通穴を通って該紐の他側端が該滑
    車の下方に垂れ下がって成り、且つ該摺動軸が該勾配を
    登り始める位置付近において該楔状突起が該水平方向穴
    に入り込むことによって該掛合杆の下部が該遊嵌穴から
    抜け出ることを特徴とする被看護者横立て装置。
  4. 【請求項4】 牽引螺杆を寝台の上方に横架した梁に沿
    って上方に回動自在に軸支し、少なくとも長手方向の中
    間付近の頂部が勾配を形成してなる対称な一対の立壁を
    対向して設け、該一対の立壁間の該梁に上下方向に貫通
    した長尺貫通穴を設け、該勾配付近の該一対の立壁間の
    該梁上面に遊嵌穴を設け、片側端に滑車を、他側に上下
    方向の摺動穴を、中間付近に掛合突起を有する牽引架台
    を該勾配の高位側方向に該摺動穴を向け該勾配の低位側
    方向に該滑車を向けて該一対の立壁間の該梁上面に載置
    し、反該滑車側の側面に上下方向に貫通した挿通穴から
    なる引掛具と該滑車側の側面の中央に索紐が挿通し得る
    幅の縦長切欠と該一対の立壁側の両側面間に摺動軸が遊
    嵌し得る幅の縦長貫通切欠とを設け且つ下部が該掛合突
    起の該滑車側の側面と掛合する高さに位置してなる牽引
    腕を該牽引螺杆に螺合して懸吊し、下部が該梁上面に当
    接したとき上部が該引掛具の該挿通穴に挿通し、該下部
    が該梁上面の該遊嵌穴に落下したとき該上部が該挿通穴
    から抜け出す長さを有する掛合杆を該牽引架台の該摺動
    穴に上下自在に嵌合し、該牽引腕の当接で作動するリミ
    ットスイッチを該遊嵌穴上方付近の該一対の立壁の何れ
    か一方の壁に設け、該掛合杆の該下端が該遊嵌穴直上に
    来たとき該滑車付近の該牽引架台の端部の当接で作動す
    る押ボタン式スイッチを該一対の立壁の何れか一方の壁
    に設け、該縦長貫通切欠に遊嵌し且つ両端が該一対の立
    壁上面間に横架してなる該摺動軸の中央付近に該索紐の
    片側端を固着し、該索紐の胴中が該縦長切欠を通り該滑
    車と掛合し該長尺貫通穴を通って該索紐の他側端が該滑
    車の下方に垂れ下がり、該リミットスイッチと連動して
    通電し該押ボタン式スイッチと連動して遮電する電磁コ
    イルを該牽引架台に設け、該電磁コイルの中で上下動す
    る鉄芯が該掛合杆に平行に結合されて成り、且つ該摺動
    軸が該勾配を登り始める位置付近において電磁コイルの
    磁力で該鉄芯が上昇することによって該掛合杆の下部が
    該遊嵌穴から抜け出ることを特徴とする被看護者横立て
    装置。
  5. 【請求項5】 寝台の上方に横架した梁の各々の端部付
    近の上方にスプロケットを直列に且つ回動自在に軸止
    し、各々の該スプロケットを循環するチエーンで噛合連
    結し、少なくとも長手方向の中間付近の頂部が勾配を形
    成してなる対称な一対の立壁を対向して設け、該一対の
    立壁間の該梁に上下方向に貫通した長尺貫通穴を設け、
    該勾配付近の該一対の立壁間の該梁上面に遊嵌穴を設
    け、片側端に滑車を、他側に上下方向の摺動穴を、中間
    付近に掛合突起を有する牽引架台を該勾配の高位側方向
    に該摺動穴を向け該勾配の低位側方向に該滑車を向けて
    該一対の立壁間の該梁上面に載置し、反該滑車側の側面
    の上方に上下方向に貫通した挿通穴からなる引掛具と該
    滑車側の側面の中央に索紐が挿通し得る幅の縦長切欠と
    該一対の立壁側の両側面間に摺動軸が遊嵌し得る幅の縦
    長貫通切欠とを設け且つ下部が該掛合突起の該滑車側の
    側面と掛合する高さに位置してなる牽引腕の上部を該循
    環するチエーンの下側チエーンに連結し、下部が該梁上
    面に当接したとき上部が該引掛具の該挿通穴に挿通し、
    該下部が該梁上面の遊嵌穴に落下したとき該上部が該挿
    通穴から抜け出す長さを有する掛合杆を該牽引架台の該
    摺動穴に上下自在に嵌合し、該牽引腕の当接で作動する
    リミットスイッチを該遊嵌穴上方付近の該一対の立壁の
    何れか一方の壁に設け、該掛合杆の該下端が該遊嵌穴直
    上に来たとき該滑車付近の該牽引架台の端部の当接で作
    動する押ボタン式スイッチを該一対の立壁の何れか一方
    の壁に設け、該縦長貫通切欠に遊嵌し且つ両端が該一対
    の立壁上面間に横架してなる該摺動軸の中央付近に該索
    紐の片側端を固着し、該索紐の胴中が該縦長切欠を通り
    該滑車と掛合し該長尺貫通穴を通って、該紐の他側端が
    該滑車の下方に垂れ下がり、該リミットスイッチと連動
    して通電し該押ボタン式スイッチと連動して遮電する電
    磁コイルを該牽引架台に設け、該電磁コイルの中で上下
    動する鉄芯が該掛合杆に平行に結合されて成り、且つ該
    摺動軸が該勾配を登り始める位置付近において電磁コイ
    ルの磁力で該鉄芯が上昇することによって該掛合杆の下
    部が該遊嵌穴から抜け出ることを特徴とする被看護者横
    立て装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017060741A (ja) * 2015-07-17 2017-03-30 鍾泰天 牽引式寝返り補助器及びこれを具える牽引式寝返り装置
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CN110169884A (zh) * 2019-05-06 2019-08-27 杨海霞 一种外科护理用起身器
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