JP2007115798A - カーボンナノチューブパッド及び電子デバイス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 配向性を有する複数のカーボンナノチューブ4でパッドを構成する。
【選択図】 図1
Description
図1参照
上記課題を解決するために、本発明は、カーボンナノチューブパッドにおいて、配向性を有する複数のカーボンナノチューブ4を含むことを特徴とする。
なお、カーボンナノチューブ4の短軸方向の導電性は長軸方向の導電性より低いものの、導電性よりも緩衝性をより有効に利用するものである。
図2参照
下地層間絶縁膜11上に最終の配線12を形成したのち、有機系のlow−k材料であるSILKからなる最終の層間絶縁膜13で覆い、次いで、最終の配線12に達するビアホールを形成したのち、このビアホール内にTiN膜を介してWで埋め込むことによってビア14を形成する。
図3は、カーボンナノチューブパッドのプローブとの接触状態の説明図であり、プローブ19はカーボンナノチューブ束18に接触した場合、カーボンナノチューブ束18が撓むのでプローブ19による押圧力を緩和し、プローブの押圧力による応力が最終の層間絶縁膜13等に過大に印加されることがないのでダメージが発生することがない。
図4は、最終的な半導体装置のパッド構造の説明図であり、パッドとなるカーボンナノチューブ束18にはSnAgからなるバンプ20が設けられて電気的な結合がなされるとともに、バンプ20を構成するSnAgがカーボンナノチューブ束18を構成する各カーボンナノチューブの隙間にも入り込んで機械的結合もなされる。
図5は、本発明の実施例2の半導体装置のパッド構造の概略的斜視図であり、パッド下地層21となるAl層16の表面にCo等からなる触媒微粒子22を散布し、この触媒微粒子22を成長核としてカーボンナノチューブ束23を成長させたものである。
図6参照
図6は、本発明の実施例3の半導体装置のパッド構造の概略的斜視図であり、カーボンナノチューブ束18を形成したのち、CVD法によりSiO2 膜を堆積させ、次いで、所定の形状にパターニングすることによって埋込層24としたものである。
また、SiO2 膜の堆積工程で、カーボンナノチューブ束18の先端部にもSiO2 膜が堆積した電気的導通が取れなくなるので、SiO2 膜のパターニング工程前に、カーボンナノチューブ束18の先端部に堆積したSiO2 膜を除去する必要がある。
図7参照
図7は、本発明の実施例4の半導体装置のパッド構造の概略的斜視図であり、カーボンナノチューブ束18を形成したのち、真空蒸着法によりAl膜を堆積させ、次いで、所定の形状にパターニングすることによって埋込層25としたものである。
また、Al膜の堆積工程で、カーボンナノチューブ束18の先端部にもAl膜が堆積して、Al膜の表面に形成される酸化膜が障害となるので、Al膜のパターニング工程前に、カーボンナノチューブ束18の先端部に堆積したAl膜を除去する必要がある。
図8は、本発明の実施例4の最終的な半導体装置のパッド構造の説明図であり、パッドとなるカーボンナノチューブ束18にSnAgからなるバンプ20が設けられ、バンプ20を構成するSnAgと埋込層25を構成するAlとが合金反応するので、バンプ20とパッドの機械的結合をより強固にすることができるとともに、電気的な接触面積も大きくなるのでバンプ20との接触抵抗をより低くすることができる。
図9参照
下地層間絶縁膜11上に最終の配線12を形成したのち、有機系のlow−k材料であるSILKからなる最終の層間絶縁膜13で覆い、次いで、最終の配線12に達するビアホールを形成したのち、このビアホール内にTiN膜を介してWで埋め込むことによってビア14を形成する。
この場合、Ni層29の上面はAl層30で覆われているとともに、他の側端面はSiO2 膜26で覆われているので、これらの面にカーボンナノチューブが成長することはない。
図10は、カーボンナノチューブパッドのプローブとの接触状態の説明図であり、プローブ19はカーボンナノチューブ束32に接触した場合、カーボンナノチューブ束32の弾力によって押圧力が緩和され、プローブの押圧力による応力が最終の層間絶縁膜13等に過大に印加されることがないのでダメージが発生することがない。
図11は、最終的な半導体装置のパッド構造の説明図であり、パッドとなるカーボンナノチューブ束32にはSnAgからなるバンプ20が設けられて電気的な結合がなされるとともに、バンプ20を構成するSnAgがカーボンナノチューブ束32を構成する各カーボンナノチューブの隙間にも入り込んで機械的結合もなされる。
図12参照
下地層間絶縁膜11上に最終の配線12を形成したのち、有機系のlow−k材料であるSILKからなる最終の層間絶縁膜13で覆い、次いで、最終の配線12に達するビアホールを形成したのち、このビアホール内にTiN膜を介してWで埋め込むことによってビア14を形成する。
この場合も、Ni層からなるストライプ状パターン33の上面及び他の側端面はAl被覆層34で覆われているので、これらの面にカーボンナノチューブが成長することはない。
図13参照
下地層間絶縁膜11上に最終の配線12を形成したのち、有機系のlow−k材料であるSILKからなる最終の層間絶縁膜13で覆い、次いで、最終の配線12に達するビアホールを形成したのち、このビアホール内にTiN膜を介して触媒作用のあるNiで埋め込むことによってビア35を形成する。
再び、図1参照
(付記1) 配向性を有する複数のカーボンナノチューブ4を含むことを特徴とするカーボンナノチューブパッド。
(付記2) 上記カーボンナノチューブ4の長さ方向が、パッド面と垂直な方向に配向していることを特徴とする付記1記載のカーボンナノチューブパッド。
(付記3) 上記カーボンナノチューブ4をビア導体1上に直接成長させたことを特徴とする付記2に記載のカーボンナノチューブパッド。
(付記4) 上記カーボンナノチューブ4を金属或いは絶縁物からなる埋込部材で埋め込むとともに、前記カーボンナノチューブ4の先端部を前記埋込部材から露出させることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載のカーボンナノチューブパッド。
(付記5) 上記埋込部材が、ボンディング部材或いはバンプ部材と合金化が可能な金属からなることを特徴とする付記4記載のカーボンナノチューブパッド。
(付記6) 上記カーボンナノチューブ4の長さ方向が、パッド面と水平な方向に配向していることを特徴とする付記1記載のカーボンナノチューブパッド。
(付記7) 付記1乃至6のいずれか1に記載のカーボンナノチューブパッドを備えたことを特徴とする電子デバイス。
(付記8) 上記カーボンナノチューブ4の先端部が、ボンディング部材或いはバンプ部材と直接接触していることを特徴とする付記7記載の電子デバイス。
2 層間絶縁膜
3 触媒部材
4 カーボンナノチューブ
11 下地層間絶縁膜
12 配線
13 層間絶縁膜
14 ビア
15 パッド下地層
16 Al層
17 Ni層
18 カーボンナノチューブ束
19 プローブ
20 バンプ
21 パッド下地層
22 触媒微粒子
23 カーボンナノチューブ束
24 埋込層
25 埋込層
26 SiO2 膜
27 レジストパターン
28 開口部
29 Ni層
30 Al層
31 ストライプ状パターン
32 カーボンナノチューブ束
33 ストライプ状パターン
34 Al被覆層
35 ビア
36 カーボンナノチューブ束
Claims (5)
- 配向性を有する複数のカーボンナノチューブを含むことを特徴とするカーボンナノチューブパッド。
- 上記カーボンナノチューブの長さ方向が、パッド面と垂直な方向に配向していることを特徴とする請求項1記載のカーボンナノチューブパッド。
- 上記カーボンナノチューブを金属或いは絶縁物からなる埋込部材で埋め込むとともに、前記カーボンナノチューブの先端部を前記埋込部材から露出させることを特徴とする請求項1または2に記載のカーボンナノチューブパッド。
- 上記カーボンナノチューブの長さ方向が、パッド面と水平な方向に配向していることを特徴とする請求項1記載のカーボンナノチューブパッド。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のカーボンナノチューブパッドを備えたことを特徴とする電子デバイス。
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