JP2007115359A - 半導体メモリのデータ書込方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ソース・ドレイン間抵抗が20kΩ以上の場合でも、フローティングゲートの電荷蓄積時/非蓄積時の閾値電圧差が十分に大きいデータ書き込みを行うことができる、データ書き込み方法を提供する。
【解決手段】まず、ビット線を介して、半導体メモリ素子100にソース拡散領域103およびドレイン拡散領域104に、ソース・ドレイン間電圧を印加する。さらに、コントロールゲート108に、パルス電圧を印加する。このパルス電圧は、零ボルトから最終的な書き込み電圧(例えば5〜8ボルト)に達するまでの所要時間LEE を7〜10マイクロ秒とし、且つ、最終的な書き込み電圧に維持される時間Width を30−LEE マイクロ秒とする。これにより、書き込み速度を低下させることなく、メモリ素子の閾値電圧差を十分に高くすることができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、フローティングゲート構造を有する半導体メモリ素子に、ホットエレクトロン注入によるデータ書き込みを行う、半導体メモリのデータ書込方法に関する。この発明は、例えば、拡散層ビットライン方式の半導体メモリに対するデータ書き込みに適用することができる。
従来より、不揮発性の半導体メモリとして、フローティングゲート構造を有する半導体メモリが知られている。このような半導体メモリとしては、例えばフラッシュメモリやEPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)等がある。
フローティングゲート構造を有する半導体メモリは、例えば下記特許文献1の図1に開示されている。同図に示されている半導体メモリ1は、チャネル形成領域6を挟んで形成されたソース拡散領域2およびドレイン拡散領域3と、チャネル形成領域6上に積層されたトンネル酸化膜10、フローティングゲート9、中間絶縁膜12および制御ゲート11とを備えている。また、同図には示されていないが、ソース拡散領域2はグランド線に、ドレイン拡散領域3はビット線に、制御ゲート11はワード線に、それぞれ接続される。従来、ビット線やグランド線としては金属配線を使用するのが一般的であったが、近年では、ソース/ドレイン拡散領域で配線構造を形成する方式が登場しており、拡散層ビットライン方式と称されている(下記特許文献2の図2参照)。拡散層ビットライン方式は、半導体メモリの集積度を向上させるという利点がある反面、配線抵抗が大きくなるためにソース・ドレイン間抵抗が大きくなってしまう(例えば20kΩ以上)という欠点を有している。
周知のように、フローティングゲート構造を有する半導体メモリ素子では、フローティングゲートに電子を注入することによって、データの書き込みが行われる。そして、フローティングゲートに電子が蓄積されている状態と蓄積されていない状態とでメモリ素子の閾値電圧が異なることを利用して、書き込みデータの読み出しが行われる。フローティングゲートに電子を注入する方式としては、FNトンネル方式(Fowler-Nordheim Tunneling) やホットエレクトロン注入方式等が知られている。FNトンネル方式とは、フローティングゲートと半導体基板との間に高電圧を印加したときのトンネル効果によって、該フローティングゲートに電子を注入する書込み方式である。一方、ホットエレクトロン方式とは、チャネル電界で加速された電子をフローティングゲートに注入する方式である。ホットエレクトロン方式は、FNトンネル方式と比較して、書き込み時間が短いという利点を有している。特許文献1の半導体メモリは、書き込み時間を3ミリ秒としていることから(特許文献1の段落0045参照)、FNトンネル方式を採用しているものと考えられる。
特開平11−191296号公報 特開2003−229499号公報
ホットエレクトロン方式の半導体メモリにおいて、メモリ素子への書き込みを行う(すなわち、フローティングゲートに対する電子注入を行う)際には、ソース・ドレインに電圧を印加した状態で、コントロールゲートへ電圧パルスを印加する。例えば、図6(A)に示したように、ソース601の電圧を零ボルト、ドレイン602の電圧を3〜4.5ボルトとした状態でコントロールゲート603に8ボルト程度の電圧を印加すると、チャネル領域604のホットエレクトロンがゲート絶縁膜605を介してフローティングゲート606に注入される。従来の半導体メモリでは、コントロールゲート603に印加する電圧(以下、「書き込み電圧」と記す)としては、図6(B)に示すような矩形パルスを用いていた。図6(B)に示したように、この矩形パルスは、例えば、零ボルトから最終的な書き込み電圧(8ボルト)に達するまでの所要時間LEE が0.1マイクロ秒程度、書き込み電圧に維持される時間Width が5〜30マイクロ秒程度、書き込み電圧から零ボルトに戻るまでの所要時間TRE が0.1マイクロ秒程度の、台形のパルスであった。
しかしながら、本発明者の検討によれば、ソース・ドレイン間抵抗が大きいメモリ素子において、図6(B)に示したような台形の書き込みパルスを使用すると、書き込みが不安定になるという欠点がある。
図7は、台形の書き込みパルスを使用する場合の書き込み特性を示すグラフである。図7において、縦軸はΔVt(フローティングゲートへの電荷注入時と非注入時との、メモリセルトランジスタの動作閾値の差)であり、横軸は書き込み電圧が印加される時間Width (図6(B)参照)である。また、図7において、αはソース・ドレイン間抵抗が1.5kΩの場合、βはソース・ドレイン間抵抗が20kΩの場合、γはソース・ドレイン間抵抗が30kΩの場合である。
図7から解るように、ソース・ドレイン間抵抗が1.5kΩの場合、ΔVtは、4.3〜4.5ボルト程度で安定しており、したがって、読み出し時に記憶値を誤判断する可能性は非常に小さい。これに対して、ソース・ドレイン間抵抗が20kΩ、30kΩの場合は、書き込み時間を非常に長くしたとしても1.5kΩの場合よりもΔVtが小さくなるので、読み出し時の誤判断が発生し易い。
上述したように、メモリデバイス構造に拡散層ビットライン方式を採用する場合、集積度は向上するものの、ソース・ドレイン間抵抗は非常に大きくなる。したがって、集積度が高く且つ書き込み信頼性が高い半導体メモリを提供するためには、ソース・ドレイン間抵抗が非常に大きい場合でもΔVtが十分に大きくなるようなデータ書き込みを行う技術が望まれる。
(1)第1の発明は、フローティングゲート構造を有し且つソース・ドレイン間抵抗が20キロオーム以上の半導体メモリ素子にホットエレクトロン注入方式によるデータ書き込みを行う半導体メモリのデータ書込方法に関する。
そして、半導体メモリ素子にソース・ドレイン間電圧を印加する第1ステップと、半導体メモリ素子のコントロールゲートに零ボルトから最終書き込み電圧まで7マイクロ秒以上かけて上昇するパルス電圧を印加する第2ステップとを含む。
(2)第2の発明は、フローティングゲート構造を有し且つソース・ドレイン間抵抗が20キロオーム以上の半導体メモリ素子に、ホットエレクトロン注入方式によるデータ書き込みを行う半導体メモリのデータ書込方法に関する。
そして、半導体メモリ素子にソース・ドレイン間電圧を印加する第1ステップと、半導体メモリ素子のコントロールゲートに、書き込み電圧が順次高くなるような複数の電圧パルスを連続的に印加する第2ステップとを含む。
第1、第2の発明によれば、書き込み電圧を変化させることにより、ソース・ドレイン間抵抗が20kΩ以上ある半導体メモリでも、十分な量のホットエレクトロンをフローティングゲートに蓄積することができる。これにより、この発明によれば、半導体メモリ素子へのデータ書き込み時に、非書き込み時との動作閾値の差を十分に大きくすることができる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、図中、各構成成分の大きさ、形状および配置関係は、この発明が理解できる程度に概略的に示してあるにすぎず、また、以下に説明する数値的条件は単なる例示にすぎない。
第1の実施形態
以下、この発明の第1の実施形態について、図1および図2を用いて説明する。
図1は、この実施形態に係る半導体メモリのデータ書込方法を説明するための概念図であり、(A)は半導体メモリ素子の概略的断面図、(B)は該半導体メモリのコントロールゲートに印加する電圧波形を示す波形図である。
図1(A)に示したように、この実施形態で使用される半導体メモリ素子100は、従来のフローティングゲート構造を有する半導体メモリ素子と同様であり、p型半導体基板101のチャネル形成領域102を挟んで形成されたn型ソース拡散領域103およびn型ドレイン拡散領域104、チャネル形成領域102上に順次形成されたゲート絶縁膜105、フローティングゲート106、中間絶縁膜107およびコントロールゲート108を備えている。
この半導体メモリ素子100において、ソース拡散領域103はグランド線を兼用しており、且つ、ドレイン拡散領域104はビット線を兼用している(図示せず)。すなわち、半導体メモリ素子100は、拡散層ビットライン方式のデバイス構造を有している。上述したように、拡散層ビットライン方式を採用する場合、ソース・ドレイン間抵抗が非常に大きくなる。この実施形態では、ソース・ドレイン間抵抗が40kΩの場合を例に採って説明する。
この半導体メモリ素子100に対するデータ書き込みは、ホットエレクトロン方式を用いて行われる。すなわち、この実施形態では、半導体基板101の電圧Vsubおよびソース拡散領域103の電圧Vsを零ボルトに設定した状態で、所定のドレイン電圧Vd(例えば3〜4.5ボルト)をドレイン拡散領域104に印加し、さらに、所定の書き込みパルスVcg(図1(B)参照)をコントロールゲート108に印加する。
図1(B)に示したように、この実施形態では、書き込み電圧パルスをランプ形状とする。ここで、「ランプ形状」とは、パルス電圧が緩やかに立ち上がる波形であり、具体的には、零ボルトから最終的な書き込み電圧(例えば5〜8ボルト)に達するまでの所要時間(書き込み電圧上昇時間)LEE が7〜10マイクロ秒となるような波形を意味する。さらに、この実施形態では、最終的な書き込み電圧に維持される時間Width を、30−LEE マイクロ秒とした。また、最終的な書き込み電圧から零ボルトに戻るまでの所要時間TRE は、特に限定されないが、従来と同じ0.1マイクロ秒とした。
図2は、この実施形態に係る書き込み特性を示すグラフである。図2において、縦軸はΔVt(フローティングゲートへの電荷注入時と非注入時との、メモリセルトランジスタの動作閾値の差)であり、横軸は上述の書き込み電圧上昇時間LEE (図1(B)参照)である。
図2から解るように、書き込み電圧上昇時間LEE を7マイクロ秒以上の場合、動作閾値差ΔVtが4ボルト以上となり、信頼性が十分に高いデータ読み出しが可能になる。
以下、この実施形態に係るデータ書き込み方法で動作閾値差ΔVtを大きくできる理由について、本発明者の検討結果を、図3の概念図を用いて説明する。図3において、図1と同じ符号を付した構成要素は、それぞれ図1の場合と同じものを示している。
上述のように、拡散層ビットライン方式を採用する場合、ソース・ドレイン間抵抗が非常に大きくなる(例えば20kΩ以上)。これは、ソース拡散領域103およびドレイン拡散領域104でグランド線およびビット線を構成しているために、これらの配線の抵抗値Rs,Rdが非常に大きくなるためである。グランド線抵抗Rsおよびビット線抵抗Rdが大きくなると、ソース・ドレイン間電流Idsが流れるときに、これらの配線抵抗Rs,Rdによる電圧降下が大きくなる。すなわち、グランド線への印加電圧Vs(例えば零ボルト)およびビット線への印加電圧Vd(例えば3〜4.5ボルト)が固定されている場合、グランド線およびビット線の配線抵抗Rs,Rdが大きくなるほど、ソース拡散領域103とチャネル形成領域102との境界電圧(すなわち、ゲートエッジのソース電圧)Vsrは上昇し、且つ、チャネル形成領域102とドレイン拡散領域104との境界電圧(すなわち、ゲートエッジのドレイン電圧)Vdrは下降する。したがって、配線抵抗Rs,Rdが大きくなるほど、チャネル形成領域102のエッジ間電圧Vdr−Vsrは小さくなる。このエッジ間電圧Vdr−Vsrが小さくなるほど、このチャネル形成領域102にゲート電圧を印加したときに、チャネル領域でホットエレクトロンが発生し難くなる。チャネル領域でのホットエレクトロンが発生し難くなると、フローティングゲート106に蓄積される電荷量が小さくなるので、動作閾値差ΔVtが小さくなる。
したがって、動作閾値差ΔVtを大きくするためには、チャネル形成領域102のエッジ間電圧Vdr−Vsrを大きくして、ホットエレクトロン発生数を増やせばよい。
ここで、半導体メモリのソース・ドレイン間電圧Vd−Vsは下式(1)で表され、また、ゲートエッジのドレイン電圧およびソース電圧Vdr,Vdsは下式(2)、(3)で表される。
Figure 2007115359
したがって、チャネル形成領域102のエッジ間電圧Vdr−Vsrは、下式(4)で表すことができる。
Figure 2007115359
式(4)から解るように、チャネル形成領域102のエッジ間電圧Vdr−Vsrを大きくするためには、チャネル抵抗Rchを大きくすればよい。
周知のように、コントロールゲート電圧Vcgが高いほど、チャネル抵抗Rchが小さくなる。したがって、チャネル抵抗Rchを大きくするためには、コントロールゲート電圧Vcgを低く抑えればよいことになる。
その一方で、チャネルで発生したホットエレクトロンをフローティングゲート106に効率よく注入するためには、コントロールゲート電圧Vcgを十分に高くする必要がある。
本願発明者は、このような点を考慮して、データ書き込みの信頼性を十分に高くすることができるような書き込み電圧パルスの形状について検討した。その結果、書き込み電圧を緩やかに上昇させ(7マイクロ秒以上)、その後、最終的な書き込み電圧を一定時間印加することにより、動作閾値差ΔVtを大きくできることが解った。これは、チャネル抵抗Rchを大きくしてホットエレクトロンを大量に発生させる過程と、該ホットエレクトロンをフローティングゲート106に効率的に注入する過程とを連続的に実行できるためであると考えられる。また、フローティングゲート106に蓄積されたホットエレクトロンはチャネル抵抗Rchを上昇させる方向に作用するので、ホットエレクトロンの発生をさらに増大させることになる。
ここで、半導体メモリ素子100の動作速度に対する市場の要請を満たすためには、一回の書き込み時間(書き込み電圧パルスの幅)を、30マイクロ秒程度までに抑えることが望ましい。
本願発明者の検討の結果、書き込み電圧上昇時間LEE を7〜10マイクロ秒とし且つ最終書き込み電圧の印加時間を30−LEEマイクロ秒とすれば、半導体メモリ素子100の動作速度を損なうことなく、データ読み出しの信頼性を確保することが可能であった。
以上説明したように、この実施形態に係る半導体メモリのデータ書込方法によれば、書き込み電圧上昇時間LEE を7〜10マイクロ秒とし且つ最終書き込み電圧の印加時間を30−LEE マイクロ秒としたので、ソース・ドレイン間抵抗が20kΩ以上ある半導体メモリでも、十分な量のホットエレクトロンをフローティングゲートに蓄積することができる。これにより、この実施形態によれば、半導体メモリ素子へのデータ書き込み時に、非書き込み時との動作閾値の差を十分に大きくして、データ書き込みの信頼性を確保することができる。また、一回の書き込み時間は、30マイクロ秒程度であるため、半導体メモリ素子100の動作速度を損なうこともない。
第2の実施形態
次に、この発明の第2の実施形態について、図4および図5を用いて説明する。
この実施形態に使用する半導体メモリ素子の構造は、上述の第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
この実施形態でも、第1の実施形態と同様、半導体メモリ素子100に対するデータ書き込みは、ホットエレクトロン方式を用いて行われる。すなわち、半導体基板101およびソース拡散領域103の電圧をVs(零ボルト)に設定した状態で、所定のドレイン電圧Vd(例えば3〜4.5ボルト)をドレイン拡散領域104に印加し、さらに、図4に示したような書き込みパルスをコントロールゲート108に印加する。
図4は、この実施形態において、半導体メモリのコントロールゲート108(図1参照)に印加する電圧波形を示す波形図である。図4に示したように、この実施形態では、コントロールゲート108に対して、書き込み電圧が順次高くなるような複数の電圧パルスを、連続的に印加する。図4の例では、2個の書き込み電圧パルスP1,P2を、コントロールゲート108に印加している。
この実施形態では、書き込み電圧パルスP1の書き込み電圧は3〜4ボルトとし、書き込み電圧パルスP2の書き込み電圧は5〜8ボルトとした。
書き込み電圧パルスP1,P2ともに、零ボルトから最終的な書き込み電圧に達するまでの所要時間LEE1,LEE2と、最終的な書き込み電圧から零ボルトに戻るまでの所要時間TRE1,TRE2は、特に限定されないが、従来と同じ0.1マイクロ秒とした。
この実施形態では、書き込み電圧パルスP1,P2において、書き込み電圧に維持される時間Width1,Width2を同一とした。これにより、書き込み電圧パルスP1,P2を生成して半導体メモリ素子に印加する回路(図示せず)の構成を簡単にすることができる。
また、書き込み電圧に維持される時間Width は、書き込み電圧パルスP1,P2ともに15マイクロ秒以下とした。第1の実施形態で説明したように、半導体メモリの動作速度を十分に速くするためには、書き込み時間の合計を30マイクロ秒程度或いはそれ以下とすることが望ましいからである。
図5は、この実施形態に係る書き込み特性を示すグラフである。図5において、縦軸はΔVt(フローティングゲートへの電荷注入時と非注入時との、メモリセルトランジスタの動作閾値の差)であり、横軸は書き込みパルスP2の書き込み電圧である。また、図5において、αは書き込みパルスP1=5Vの場合であり、βは書き込みパルスP1=4Vの場合である。
図5から解るように、書き込みパルスP1が4ボルトの場合、書き込みパルスP2を5〜8ボルトとすれば、動作閾値差ΔVtの平均値を約2.5ボルト以上にすることができるので、データ読み出しを行うことができる。また、書き込みパルスP1が4ボルトの場合、書き込みパルスP2を6ボルト程度とすれば、動作閾値差ΔVtの平均値を約4ボルトとすることができ、信頼性が非常に高いデータ読み出しが可能になる。
本発明者の検討によれば、上述のように、書き込み電圧パルスP1の書き込み電圧を3〜4ボルトとし且つ書き込み電圧パルスP2の書き込み電圧を5〜8ボルトとすれば、正確なデータ読み出しが可能になる。
この実施形態では、書き込み電圧が低いパルスP1を印加することにより、チャネル抵抗Rchを大きくしてホットエレクトロンを大量に発生させることができ、さらに、書き込み電圧が高いパルスP2を印加することにより、該ホットエレクトロンをフローティングゲート106に効率的に注入することができる。また、フローティングゲート106に蓄積されたホットエレクトロンはチャネル抵抗Rchを上昇させる方向に作用するので、ホットエレクトロンの発生をさらに増大させることになる。
このように、この実施形態によれば、上述の第1の実施形態とほぼ同じ原理により、ソース・ドレイン間抵抗が20kΩ以上ある半導体メモリでも、データ書き込みの信頼性を向上させることができる。
加えて、この実施形態によれば、書き込み電圧を変えつつ連続的に電圧パルスを印加するだけでよいので、書き込み電圧パルスP1,P2を生成して半導体メモリ素子に印加する回路の構成を簡単にすることができる。
第1の実施形態に係る半導体メモリのデータ書込方法を説明するための概念図であり、(A)は半導体メモリ素子の概略的断面図、(B)は該半導体メモリのコントロールゲートに印加する電圧波形を示す波形図である。 第1の実施形態に係るデータ書き込み方法を用いたとき書き込み特性を示すグラフである。 第1の実施形態に係る半導体メモリのデータ書込方法を説明するための概念図である。 第2の実施形態に係る半導体メモリのデータ書込方法を説明するための電圧波形図である。 第2の実施形態に係るデータ書き込み方法を用いたとき書き込み特性を示すグラフである。 従来の半導体メモリのデータ書込方法を説明するための概念図であり、(A)は半導体メモリ素子の概略的断面図、(B)は該半導体メモリのコントロールゲートに印加する電圧波形を示す波形図である。 従来のデータ書き込み方法を用いたとき書き込み特性を示すグラフである。
符号の説明
100 半導体メモリ素子
101 p型半導体基板
102 チャネル形成領域
103 n型ソース拡散領域
104 n型ドレイン拡散領域
105 ゲート絶縁膜
106 フローティングゲート
107 中間絶縁膜
108 コントロールゲート

Claims (7)

  1. フローティングゲート構造を有し且つソース・ドレイン間抵抗が20キロオーム以上の半導体メモリ素子に、ホットエレクトロン注入方式によるデータ書き込みを行う半導体メモリのデータ書込方法であって、
    前記半導体メモリ素子にソース・ドレイン間電圧を印加する第1ステップと、
    前記半導体メモリ素子のコントロールゲートに、零ボルトから最終書き込み電圧まで7マイクロ秒以上かけて上昇するパルス電圧を印加する第2ステップと、
    を含むことを特徴とする半導体メモリのデータ書込方法。
  2. 前記ソースおよび前記ドレインが、ビット線を兼用する拡散領域であることを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリのデータ書込方法。
  3. 前記パルス電圧が零ボルトから最終書き込み電圧に達するまでの第1印加時間と、該最終書き込み電圧を印加する第2印加時間との和が30マイクロ秒となるように、該第2印加時間を設定したことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体メモリのデータ書込方法。
  4. フローティングゲート構造を有し且つソース・ドレイン間抵抗が20キロオーム以上の半導体メモリ素子に、ホットエレクトロン注入方式によるデータ書き込みを行う半導体メモリのデータ書込方法であって、
    前記半導体メモリ素子にソース・ドレイン間電圧を印加する第1ステップと、
    前記半導体メモリ素子のコントロールゲートに、書き込み電圧が順次高くなるような複数の電圧パルスを連続的に印加する第2ステップと、
    を含むことを特徴とする半導体メモリのデータ書込方法。
  5. 前記ソースおよび前記ドレインが、ビット線を兼用する拡散領域であることを特徴とする請求項4に記載の半導体メモリのデータ書込方法。
  6. 前記複数の電圧パルスにおける、前記書き込み電圧の印加時間が、それぞれ同一であることを特徴とする請求項4または5に記載の半導体メモリのデータ書込方法。
  7. 前記第2ステップにおいて、前記コントロールゲートに前記書き込み電圧を印加する時間の合計が30マイクロ秒以下であることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の半導体メモリのデータ書込方法。
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