JP2010123186A - 不揮発性半導体メモリ - Google Patents

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Abstract

【課題】ワード線に高電位を転送する高耐圧型トランジスタの信頼性を向上させる。
【解決手段】本発明の例に係わる不揮発性半導体メモリは、NANDブロックBK1内のワード線WL1〜WLnと電位転送線CG1〜CGnとの間に接続されるNチャネルMOSトランジスタ21(BK1)と、NANDブロックBK2内のワード線WL1〜WLnと電位転送線CG1〜CGnとの間に接続されるNチャネルMOSトランジスタ21(BK2)とを備える。NANDブロックBK1内のメモリセルMCに対するデータ消去時に、半導体基板にプラスの第1の電位(Vera+Vadd)を印加し、電位転送線CG1〜CGnに第1の電位(Vera+Vadd)よりも低いプラスの第2の電位Vaddを印加し、NチャネルMOSトランジスタ21(BK1)をオンにし、NチャネルMOSトランジスタ21(BK2)をオフにする。
【選択図】図8

Description

本発明は、不揮発性半導体メモリの消去動作時の電位関係に関する。
電荷蓄積層内の電荷量により2値以上のデータを記憶する不揮発性半導体メモリ、例えば、NAND型フラッシュメモリは、書き込み、読み出し及び消去の3つの基本動作を有する。ここで、書き込みとは、電子を電荷蓄積層に注入する動作のことであり、消去とは、電子を電荷蓄積層から放出する又は正孔を電荷蓄積層に注入する動作のことである。
このような不揮発性半導体メモリでは、メモリセルアレイは、複数のメモリブロック(例えば、NANDブロック)から構成され、消去は、メモリブロック単位で行われる。
データ消去時、選択されたメモリブロックでは、全てのメモリセルのチャネル部が消去電位(プラスの高電位)に設定され、全てのワード線(メモリセルのコントロールゲート電極)が接地電位に設定される。
従って、選択されたメモリブロック内の全てのメモリセルでは、電子が電荷蓄積層からチャネル部へ放出されるか、又は、正孔がチャネル部から電荷蓄積層へ注入され、データ消去が実行される。
また、非選択のメモリブロックでは、全てのメモリセルのチャネルが消去電位に設定されるが、全てのワード線がフローティングに設定されるため、全てのワード線の電位は、容量カップリングによりブースト電位(消去電位よりも少し低いプラスの高電位)にブーストされる。
従って、非選択のメモリブロック内の全てのメモリセルでは、データ消去が実行されることがない。
ところで、複数のメモリブロックに対応して、複数の転送トランジスタブロックが設けられる。また、各々の転送トランジスタブロックは、1ブロック内の複数のワード線の本数と同じ数の複数の高電位転送用NチャネルMOSトランジスタを有する。そして、複数の高電位転送用NチャネルMOSトランジスタの拡散層の一端は、1ブロック内の複数のワード線に接続され、拡散層の他端は、複数の転送トランジスタブロックに共通に設けられる複数の電位転送線(コントロールゲート線)に接続される。
この場合、上述の消去時において、電位転送線には接地電位を印加し、選択されたメモリブロックに対応する転送トランジスタブロック内の高電位転送用NチャネルMOSトランジスタをオン状態にし、非選択のメモリブロックに対応する転送トランジスタブロック内の高電位転送用NチャネルMOSトランジスタをオフ状態にする。
このため、非選択のメモリブロックに対応する転送トランジスタブロック内の高電位転送用NチャネルMOSトランジスタでは、そのソース(電位転送線側)に接地電位が印加され、そのドレイン(ワード線側)にブースト電位が印加される。
この状態において、非選択のメモリブロックに対応する転送トランジスタブロック内の高電位転送用NチャネルMOSトランジスタには、微小ながら、ソース/ドレイン間にパンチスルーリークが発生し、これに起因して、その高電位転送用NチャネルMOSトランジスタのゲート絶縁膜中、又は、半導体基板とソース/ドレイン拡散層との界面準位に電子がトラップされる。
従って、消去回数が増加し、カットオフ状態の高電位転送用NチャネルMOSトランジスタについて、そのソース/ドレイン間に電圧ストレスが印加された状態が長時間に及ぶと、これらのトラップ電子の量が多くなり、高電位転送能力の低下などの信頼性の劣化、さらには、書き込み/消去不良といった問題が発生する。
特開平2−196469号公報 特開2007−281267号広報
本発明は、ワード線に高電位を転送するためのNチャネルMOSトランジスタの信頼性を向上させる技術について提案する。
本発明の例に係る不揮発性半導体メモリは、半導体基板と、前記半導体基板上に配置され、電荷蓄積層及び制御ゲート電極を有する第1及び第2のメモリセルと、前記第1のメモリセルの制御ゲート電極に接続される第1のワード線と、前記第2のメモリセルの制御ゲート電極に接続される第2のワード線と、前記第1及び第2のワード線に共通に接続される電位転送線と、それぞれの拡散層が前記第1のワード線と前記電位転送線とに接続された第1のNチャネルMOSトランジスタと、それぞれの拡散層が前記第2のワード線と前記電位転送線とに接続された第2のNチャネルMOSトランジスタと、前記第1のメモリセルに対するデータ消去時に、前記半導体基板にプラスの第1の電位を印加し、前記電位転送線に前記第1の電位よりも低いプラスの第2の電位を印加し、前記第1のNチャネルMOSトランジスタをオンにし、前記第2のNチャネルMOSトランジスタをオフにする制御回路とを備える。
本発明の例に係る不揮発性半導体メモリは、半導体基板と、前記半導体基板上に配置され、電荷蓄積層及び制御ゲート電極を有する第1及び第2のメモリセルと、前記第1のメモリセルの制御ゲート電極に接続される第1のワード線と、前記第2のメモリセルの制御ゲート電極に接続される第2のワード線と、前記第1及び第2のワード線に共通に接続される電位転送線と、それぞれの拡散層が前記第1のワード線と前記電位転送線とに接続された第1のNチャネルMOSトランジスタと、それぞれの拡散層が前記第2のワード線と前記電位転送線とに接続された第2のNチャネルMOSトランジスタと、前記第1のメモリセルに対するデータ消去時に、前記半導体基板にプラスの第1の電位を印加し、前記電位転送線に接地電位を印加し、前記第1のNチャネルMOSトランジスタをオンにし、前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲート電極にマイナスの第2の電位を印加して前記第2のNチャネルMOSトランジスタをオフにする制御回路とを備える。
本発明によれば、ワード線に高電位を転送するためのNチャネルMOSトランジスタの信頼性を向上させることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の例を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
1. 概要
本発明の例では、データ消去を、電荷蓄積層からチャネル部への電子の放出、又は、チャネル部から電荷蓄積層への正孔の注入により行う不揮発性半導体メモリを対象とする。
このような不揮発性半導体メモリでは、データ消去の対象となる第1のメモリセルに接続される第1のワード線とデータ消去の対象とならない第2のメモリセルに接続される第2のワード線とは、共通に、電位転送線に接続される。
また、それぞれの拡散層が第1のワード線と電位転送線とに接続された第1のNチャネルMOSトランジスタをオンにし、それぞれの拡散層が第2のワード線と電位転送線とに接続された第2のNチャネルMOSトランジスタをオフにして、第1及び第2のメモリセルのうち第1のメモリセルのみに対してデータ消去を実行する。
本発明の例では、このような第1のメモリセルに対するデータ消去時に、半導体基板にプラスの第1の電位を印加し、電位転送線に第1の電位よりも低いプラスの第2の電位を印加して、第2のNチャネルMOSトランジスタのゲート絶縁膜中、又は、半導体基板とソース/ドレイン拡散層との界面準位への電子トラップを抑制し、信頼性の向上を図る。
また、このような第1のメモリセルに対するデータ消去時に、半導体基板にプラスの第1の電位を印加し、電位転送線に接地電位を印加し、第2のNチャネルMOSトランジスタのゲート電極にマイナスの第2の電位を印加して、第2のNチャネルMOSトランジスタのゲート絶縁膜中、又は、半導体基板とソース/ドレイン拡散層との界面準位への電子トラップを抑制し、信頼性の向上を図る。
ここで、半導体基板にはウェル領域が含まれる。例えば、本発明の例では、P型半導体基板上に形成される高電位転送用NチャネルMOSトランジスタ、P型ウェル領域上に形成される高電位転送用NチャネルMOSトランジスタの双方を対象とする。
また、MOSトランジスタについては、ゲート電極及びゲート絶縁膜の材料は限定されない。通常は、ゲート電極は、導電性ポリシリコン、ゲート絶縁膜は、酸化シリコンから構成されるが、これに限定されることはない。
2. 先行技術との差異について
MOSトランジスタのカットオフ時のパンチスルーリークを防止する技術として、バックゲートバイアスを与える技術が知られている(例えば、特許文献1,2を参照)。
本発明の例は、バックゲートバイアスよりも簡易にカットオフ時のパンチスルーリークを防止する技術を提案するものである。すなわち、バックゲートバイアスを加える場合では、半導体基板またはウェルを共通するトランジスタ全てにバックゲートバイアスが加わり、半導体基板またはウェルを共通するMOSトランジスタの閾値が上昇してしまう。
ここで、不揮発性半導体メモリのワード線ドライバにおいては、データ消去の対象となるメモリセルに接続される高耐圧型MOSトランジスタのソースと、データ消去の対象とならないメモリセルに接続される高耐圧型MOSトランジスタのソースとが、共通の電位転送線に接続される、という回路上の特徴を有する。
本発明の例は、このような回路上の特徴を生かして、バックゲートバイアスに変えて、MOSトランジスタのカットオフ時のパンチスルーリークを防止する非常に有効な技術である。
但し、本発明の例とバックゲートバイアスとを組み合わせて使用することも当然に可能である。
3. 実施形態
(1) 全体図
図1は、NAND型フラッシュメモリの全体図を示している。
メモリセルアレイ11は、複数のブロックBK1,BK2,・・・BKjから構成される。複数のブロックBK1,BK2,・・・BKjの各々は、複数のセルユニットを有し、複数のセルユニットの各々は、直列接続された複数のメモリセルからなるNANDストリングと、その両端に1つずつ接続される2つのセレクトゲートトランジスタとから構成される。
データラッチ回路12は、読み出し/書き込み時にデータを一時的にラッチする機能を有し、例えば、フリップフロップ回路から構成される。I/O(input/output)バッファ13は、データのインターフェイス回路として、アドレスバッファ14は、アドレス信号インターフェイス回路として機能する。
アドレス信号には、ブロックアドレス信号、ロウアドレス信号及びカラムアドレス信号が含まれる。
ロウデコーダ15は、ブロックアドレス信号に基づいて、複数のブロックBK1,BK2,・・・BKjのうちの1つを選択し、ロウアドレス信号に基づいて、選択ブロック内の複数のワード線のうち1つを選択する。ワード線ドライバ17は、選択ブロック内の複数のワード線を駆動する。
カラムデコーダ16は、カラムアドレス信号に基づいて、複数のビット線のうちの1つを選択する。
基板電位制御回路18は、半導体基板の電位を制御する。具体的には、P型半導体基板内に、N型ウェル領域とP型ウェル領域からなるダブルウェル領域が形成され、メモリセルがP型ウェル領域内に形成される場合、P型ウェル領域の電位を動作モードに応じて制御する。
例えば、読み出し/書き込み時には、P型ウェル領域を0Vに設定し、消去時には、P型ウェル領域を15V以上40V以下の電位に設定する。
電位発生回路19は、ワード線ドライバ17を制御する電位、及び、メモリセルアレイ11内の複数のワード線に転送する転送電位を発生する。
転送電位セレクタ24は、動作モード、選択されたワード線の位置などの情報に基づいて、メモリセルアレイ11内の複数のワード線の各々に供給する転送電位の値を選択し、これら転送電位を、ワード線ドライバ17を介して複数のワード線に供給する。
例えば、データ書き込み時には、選択ブロック内の選択ワード線に書き込み電位が供給され、選択ブロック内の非選択ワード線に書き込み電位よりも低い電位が供給される。また、データ読み出し時には、選択ブロック内の選択ワード線に、セル内のデータに応じてオン/オフが決まる読み出し電位が供給され、選択ブロック内の非選択ワード線に、セル内のデータにかかわらず常にオンになる電位が供給される。また、データ消去時には、選択ブロック内の全てのワード線に例えば接地電位(0V)が供給される。
制御回路20は、データラッチ回路12、I/Oバッファ13、アドレスバッファ14、ロウデコーダ15、ワード線ドライバ17、基板電位制御回路18、電位発生回路19、転送電位セレクタ24などの周辺回路の動作を制御する。
(2) メモリセルアレイとワード線ドライバ
図2は、NAND型フラッシュメモリのメモリセルアレイとワード線ドライバとを示している。
メモリセルアレイ11は、カラム方向に配置される複数のNANDブロックBK1,BK2,・・・から構成される。
NANDブロックBK1,BK2,・・・の各々は、ロウ方向に配置される複数のセルユニットを有する。複数のセルユニット各々は、直列接続された複数のメモリセルMCからなるNANDストリングと、その両端に1つずつ接続される2つのセレクトゲートトランジスタSTとから構成される。
セルユニットは、例えば、図3に示すようなレイアウトを有する。セルユニットのカラム方向の断面構造は、例えば、図4に示すような構造となる。
セルユニットの一端は、ビット線BL1,BL2,・・・BL(m−1),BLmに接続され、他端は、ソース線SLに共通接続される。
メモリセルアレイ11上には、複数のワード線WL1,WL2,・・・WL(n−1),WLnと複数のセレクトゲート線SGS,SGDが配置される。
例えば、NANDブロックBK1内には、n(nは複数)本のワード線WL1,WL2,・・・WL(n−1),WLnと2本のセレクトゲート線SGS,SGDとが配置される。
NANDブロックBK1内の複数のワード線WL1,WL2,・・・WL(n−1),WLn及び複数のセレクトゲート線SGS,SGDは、ロウ方向に延び、ワード線ドライバ17(DRV1)内の転送トランジスタユニット21(BK1)に接続される。また、ワード線WL1,WL2,・・・WL(n−1),WLnはロウ方向に隣接するそれぞれのメモリセルMCの制御ゲート電極を共通接続する。また、セレクトゲート線SGS,SGDはロウ方向に隣接するそれぞれのセレクトゲートトランジスタSTのゲート電極を共通接続する。
転送トランジスタユニット21(BK1)は、複数のNチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn1を有しており、このNチャネルMOSトランジスタの拡散層の一端が電位転送線(コントロールゲート線)CG1,CG2,・・・CG(n−1),CGn,SGSV,SGDVに接続される。また、他方の拡散層は、ワード線WL1,WL2,・・・WL(n−1),WLn、セレクトゲート線SGS,SGDと接続されている。また、それぞれのNチャネルMOSトランジスタのゲート電極は転送トランジスタユニット21毎に共通接続されている。
電位転送線CG1,CG2,・・・CG(n−1),CGn,SGSV,SGDVは、それぞれ、ロウ方向に交差するカラム方向に延び、転送電位セレクタ24に接続される。
転送トランジスタユニット21(BK1)を構成するNチャネルMOSトランジスタは、電源電位よりも高い電位を転送できるように、高耐圧(high voltage)型NチャネルMOSトランジスタから構成される。ただし、セレクトゲート線SGS,SGDに接続されているNチャネルMOSトランジスタには高い電圧が加わらないため低耐圧MOSトランジスタから構成される場合もある。
ワード線ドライバ17(DRV1)内のブースタ22−1は、ロウデコーダ15から出力されるデコード信号を受ける。
例えば、ワード線ドライバ17(DRV1)内に形成されるブースタ22−1は、転送トランジスタユニット21(BK1)内に配置されたNチャネルMOSトランジスタのゲート電極に接続され、NANDブロックBK1が選択されているとき、転送トランジスタユニット21(BK1)内に配置されたNチャネルMOSトランジスタをオンにする電位を発生し、NANDブロックBK1が選択されていないとき、転送トランジスタユニット21(BK1)内に配置されたNチャネルMOSトランジスタをオフにする電位を発生する。
同様に、NANDブロックBK2内には、n(nは複数)本のワード線WL1,WL2,・・・WL(n−1),WLnと2本のセレクトゲート線SGS,SGDとが配置される。
NANDブロックBK2内の複数のワード線WL1,WL2,・・・WL(n−1),WLn及び複数のセレクトゲート線SGS,SGDは、ロウ方向に延び、ワード線ドライバ17(DRV2)内の転送トランジスタユニット21(BK2)に接続される。また、ワード線WL1,WL2,・・・WL(n−1),WLnはロウ方向に隣接するそれぞれのメモリセルMCの制御ゲート電極を共通接続する。また、セレクトゲート線SGS,SGDはロウ方向に隣接するそれぞれのセレクトゲートトランジスタSTのゲート電極を共通接続する。
転送トランジスタユニット21(BK2)は、複数のNチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn1を有しており、このNチャネルMOSトランジスタの拡散層の一端が電位転送線(コントロールゲート線)CG1,CG2,・・・CG(n−1),CGn,SGSV,SGDVに接続される。また、他方の拡散層は、ワード線WL1,WL2,・・・WL(n−1),WLn、セレクトゲート線SGS,SGDと接続されている。また、それぞれのNチャネルMOSトランジスタのゲート電極は転送トランジスタユニット21毎に共通接続されている。
転送トランジスタユニット21(BK2)を構成するNチャネルMOSトランジスタは、電源電位よりも高い電位を転送できるように、高耐圧(high voltage)型NチャネルMOSトランジスタから構成される。ただし、セレクトゲート線SGS,SGDに接続されているNチャネルMOSトランジスタには高い電圧が加わらないため低耐圧MOSトランジスタから構成される場合もある。
ワード線ドライバ17(DRV2)内のブースタ22−2は、ロウデコーダ15から出力されるデコード信号を受ける。
例えば、ワード線ドライバ17(DRV2)内に形成されるブースタ22−2は、転送トランジスタユニット21(BK2)内に配置されたNチャネルMOSトランジスタのゲート電極に接続され、NANDブロックBK2が選択されているとき、転送トランジスタユニット21(BK2)内に配置されたNチャネルMOSトランジスタをオンにする電位を発生し、NANDブロックBK2が選択されていないとき、転送トランジスタユニット21(BK2)内に配置されたNチャネルMOSトランジスタをオフにする電位を発生する。
図5は、ワード線ドライバ内の転送トランジスタユニットを構成するNチャネルMOSトランジスタのレイアウトを示している。
NANDブロックBK1,BK2,・・・内のNANDストリング23は、直列接続された複数のメモリセルから構成される。図5において、NANDストリング23は、6個のメモリセルから構成される場合の例を示している。この場合、1つのブロック内には、6本のワード線WL1,WL2,・・・WL6が配置される。
ワード線WL1,WL2,・・・WL6は、半導体基板上の配線層に形成される。
メモリセルアレイ11の一端側は、ブロックBK1,BK2,・・・に対応して転送トランジスタユニット21(BK1),(BK2),・・・が配置される。
また、転送トランジスタユニット21(BK1)内の6個のNチャネルMOSトランジスタTr11乃至Tr61は、ロウ方向に並んで配置され、そのドレインがNANDブロックBK1内の6本のワード線WL1,WL2,・・・WL6にそれぞれ接続される。また、チャネルMOSトランジスタTr11乃至Tr61のゲート電極は図5中では分断されているが上層配線(図示せず)等で共通接続されている。
同様に、転送トランジスタユニット21(BK2)内の6個のNチャネルMOSトランジスタTr12乃至Tr62は、ロウ方向に並んで配置され、そのドレインがNANDブロックBK2内の6本のワード線WL1,WL2,・・・WL6にそれぞれ接続される。また、NチャネルMOSトランジスタTr12乃至Tr62のゲート電極は図5中では分断されているが上層配線(図示せず)等で共通接続されている。
転送トランジスタユニット21(BK1),(BK2),・・・上には、6本の電位転送線CG1,CG2,・・・CG6が配置される。
また、転送トランジスタユニット21(BK1)内の6個のNチャネルMOSトランジスタTr11乃至Tr61のソースは、導電線25を介して、6本の電位転送線CG1,CG2,・・・CG6にそれぞれ接続される。同様に、転送トランジスタユニット21(BK2)内の6個のNチャネルMOSトランジスタTr12乃至Tr62のソースは、導電線25を介して、6本の電位転送線CG1,CG2,・・・CG6にそれぞれ接続される。
ここで、カラム方向に隣接するNチャネルMOSトランジスタTr11、Tr12のソースは同じ電位転送線CG1に接続されている。以下同様にNチャネルMOSトランジスタTr21、Tr22のソースは同じ電位転送線CG2に接続され、NチャネルMOSトランジスタTr31、Tr32のソースは同じ電位転送線CG3に接続され、NチャネルMOSトランジスタTr41、Tr42のソースは同じ電位転送線CG4に接続され、NチャネルMOSトランジスタTr51、Tr52のソースは同じ電位転送線CG5に接続され、NチャネルMOSトランジスタTr61、Tr62のソースは同じ電位転送線CG6に接続されている。
また、NチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn2のゲート電極は半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成されている。また、半導体基板を半導体基板中に形成されたPウェルに置き換えても良い。この場合、1つの連続したPウェル上にNチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn2がゲート絶縁膜を介して形成されることになる。
図6は、メモリセルアレイのカラム方向の断面図を示している。
P型シリコン基板25a内には、P型シリコン基板25a中に形成されたP型ウェル領域25cと、このP型ウェル領域25cを覆うように形成されたN型ウェル領域25bから構成されるダブルウェル領域が形成される。
セルユニットCUの一端、つまり、セレクトゲートトランジスタのドレイン拡散層は、ビット線BLに接続される。ビット線BLは、高耐圧型NチャネルMOSトランジスタを介して、センスアンプS/Aに接続される。
セルユニットCUの他端、つまり、セレクトゲートトランジスタのソース拡散層は、ソース線SLに接続される。
N型ウェル領域25bは、N型コンタクト層30Aを経由して、電位設定線PLに接続され、P型ウェル領域25cは、P型コンタクト層30Bを経由して、電位設定線PLに接続される。電位設定線PLは、例えば、基板電位制御回路に接続される。
(3) データ消去時の電位関係について
本発明の主要部は、概要で説明したように、データ消去時の電位関係にある。以下では、図1乃至図6で説明したNAND型フラッシュメモリにおけるデータ消去時の電位関係について、図2の回路図を用いて詳細に説明する。
以下の説明で使用する図面は、全て、図2に対応しており、これら図面内で使用される符号の意味は、図2のそれと同じである。
また、前提条件として、複数のNANDブロックBK1,BK2,・・・のうち、NANDブロックBK1内のメモリセルMCに対してデータ消去を実行し、BK2,・・・のメモリセルMCはデータ消去を実行しないものとする。
A. 第1例
まず、図7に示すように、ブースタ22−1,22−2,・・・からブースト電位Vboostを出力し、転送トランジスタユニット21(BK1),21(BK2),・・・内のNチャネルMOSトランジスタをオンするようにNチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn2のゲート電極に例えば電源電圧(Vdd)を印加する。
ここで、転送トランジスタユニット21(BK1),21(BK2)内のNチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn2のウェル電位またはP型シリコン基板25aの電位は接地電位(0V)である。ここで、ブースと電位Vboostは後述するプラス電位Vaddをソースからドレインに転送できる電圧であることが好ましい。
また、転送電位セレクタ24は、電位転送線CG1,CG2,・・・CG(n−1),CGnに接地電位(0V)を出力するため、この接地電位は、転送トランジスタユニット21(BK1),21(BK2),・・・を経由して、NANDブロックBK1,BK2,・・・内の複数本のワード線WL1,WL2,WL(n−1),WLnに転送される。
この後、データ消去の対象となるNANDブロックBK1以外の残りの全てのNANDブロックBK2,・・・に対応するブースタ22−2,・・・の出力電位をブースト電位Vboostから接地電位(0V)にし、転送トランジスタユニット21(BK2),・・・内のNチャネルMOSトランジスタTr12乃至Trn2をオフするようにNチャネルMOSトランジスタTr12乃至Trn2のゲート電極に例えば0Vを印加する。
この時点で、データ消去の対象となるNANDブロックBK1内の複数本のワード線WL1,WL2,WL(n−1),WLnは、接地電位に固定され、データ消去の対象とならない残りの全てのNANDブロックBK2,・・・内の複数本のワード線WL1,WL2,WL(n−1),WLnは、接地電位で、フローティング状態になる。
一方、電位転送線CG1,CG2,・・・CG(n−1),CGnは転送トランジスタユニット21(BK1),21(BK2)内のNチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn2のソースと接続されているためNチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn2のソース・ドレインともに0Vになっている。
また、この時点で、NANDブロックBK1,BK2,・・・が形成されるP型ウェル領域25cの電位は、接地電位である。即ち、ウェルコンタクト(P型コンタクト層)30Bには、接地電位(0V)が印加される。
次に、図8に示すように、転送電位セレクタ24は、電位転送線CG1,CG2,・・・CG(n−1),CGnにプラス電位(例えば、0.5V)Vaddを出力する。このプラス電位Vaddは、転送トランジスタユニット21(BK1)を経由して、データ消去の対象となるNANDブロックBK1内の複数本のワード線WL1,WL2,WL(n−1),WLnに転送される。すなわち、NチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn1のソース及びドレイン電位ともにVaddとなる。
一方、電位転送線CG1,CG2,・・・CG(n−1),CGnは転送トランジスタユニット21(BK2)のソースにも接続されているためNチャネルMOSトランジスタTr12乃至Trn2のソース電位はプラス電位Vaddになる。また、NチャネルMOSトランジスタTr12乃至Trn2はオフされているので、NチャネルMOSトランジスタTr12乃至Trn2のドレイン電位は0Vを保つ。
次に、NANDブロックBK1,BK2,・・・が形成されるP型ウェル領域の電位を、ウェルコンタクト(P型コンタクト層)30Bを介して、接地電位からプラスの高電位(Vera+Vadd)に上昇させる。
ここで、Veraは、データ消去に必要な電位であり、15V以上40V以下の電位(例えば、24V程度)である。また、Vaddは、電位転送線CG1,CG2,・・・CG(n−1),CGnに与えるプラス電位Vaddと同じである。また、Veraは型ウェル領域25cの電位(Vera+Vadd)とNチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn2のソース電位(Vadd)を引き算することにより知ることができる。
この時、NANDブロックBK1内のメモリセルMCでは、複数本のワード線WL1,WL2,WL(n−1),WLnがVaddであり、チャネル部(P型ウェル領域25c)が(Vera+Vadd)であるため、電子が電荷蓄積層からチャネル部へ放出されるか、又は、正孔がチャネル部から電荷蓄積層へ注入され、データ消去が実行される。
これに対し、NANDブロックBK2,・・・内のメモリセルMCでは、P型ウェル領域が接地電位からプラスの高電位(Vera+Vadd)に上昇すると、容量カップリングにより、フローティング状態の複数本のワード線WL1,WL2,WL(n−1),WLnが接地電位から(Vera+Vadd)程度にまで上昇する。
従って、NANDブロックBK2,・・・内のメモリセルMCに対しては、データ消去が実行されない。
このようなデータ消去時、ワード線ドライバ17(DRV2),・・・内の転送トランジスタユニット21(BK2),・・・内のカットオフ状態のNチャネルMOSトランジスタのソースには、プラス電位Vaddが印加され、ドレインには、(Vera+Vadd)程度の高電位が印加される。
この時のNチャネルMOSトランジスタTr12乃至Trn2の電位関係を図9に、NチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn1の電位関係を図10に示す。
図9に示すように、ゲートGの電位Vgは、0V、ウェルの電位Vwellは0V、ソースSの電位Vsは、Vadd、ドレインDの電位Vdは、(Vera+Vadd)程度である。
この電位関係が従来と異なる点は、ゲートGの電位Vg(=0V)に対して、ソースSの電位Vs(=Vadd)が大きくなっていることにある。このため、ウェルにバックゲートバイアスが−0.5V加わっている状態と等価な状態である。ドレインDからソースSへのリーク電流(電子の流れは逆)Ileakが少なくなり、電子がゲート絶縁膜中又は界面準位にトラップされることもない。
これにより、転送トランジスタユニット内のNチャネルMOSトランジスタの信頼性の向上を図ることができる。
図10に示すように、ゲートGの電位Vgは、電源電圧(Vdd)、ウェルの電位Vwellは、0V、ソースSの電位Vsは、Vadd、ドレインDの電位Vdは、Vadd程度である。
NチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn1はオンしているためドレインにVaddが転送される。その結果、NANDブロックBK1内のメモリセルMCでは電荷蓄積層とP型ウェル領域との間の電界が大きくなる。即ち、チャネル部(P型ウェル領域)を(Vera+Vadd)に設定することにより、メモリセルMCの制御ゲート電極とチャネル部との間に印加される電圧は、Veraであり、従来と変わらない。このため、データ消去を問題なく実行することができる。
比較例として、従来のカットオフ状態のNチャネルMOSトランジスタの電位関係を図11に示す。
ゲートGの電位Vgは、0V、ウェルの電位Vwellは0V、ソースSの電位Vsは、0V、ドレインDの電位Vdは、Vera程度である。
この場合、図12に示すように、ソースSの電位Vs(=0V)は、ゲートGの電位Vg(=0V)と同じであり、ソースとドレインとの間には、(Vera−0V)の電圧が印加されるため、ソースSからドレインDにリーク電流Ileakが大きく、電子がホットエレクトロンとなってゲート絶縁膜中又は界面準位にトラップされる。
このように、電位転送線CG1,CG2,・・・CG(n−1),CGnにプラス電位Vaddを与えることで、ワード線ドライバ17(DRV2),・・・内の転送トランジスタユニット21(BK2),・・・内のカットオフ状態のNチャネルMOSトランジスタに発生するリーク電流を防止する。
さらに、NチャネルMOSトランジスタのウェルに電位を与えないため、他のNチャネルトランジスタの閾値変動を考慮しなくて良い。例えば、この他のNチャネルトランジスタの閾値が上昇すると、ビット線BLの選択ができず書き込み・読み出し不良を引き起こす可能性がある。特に高速動作が要求され、閾値を低くする必要のあるNチャネルトランジスタを同じウェルまたはP型シリコン基板25a上に形成する場合には有効である。
B. 第2例
まず、図7に示すように、ブースタ22−1,22−2,・・・からブースト電位Vboostを出力し、転送トランジスタユニット21(BK1),21(BK2),・・・内のNチャネルMOSトランジスタをオンするようにNチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn2のゲート電極に例えば電源電圧(Vdd)を印加にする。
ここで、転送トランジスタユニット21(BK1),21(BK2)内のNチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn2のウェル電位またはP型シリコン基板25aの電位は接地電位(0V)である。ここで、ブースと電位Vboostは後述するプラス電位Vaddをソースからドレインに転送できる電圧であることが好ましい。
また、転送電位セレクタ24は、電位転送線CG1,CG2,・・・CG(n−1),CGnに接地電位(0V)を出力するため、この接地電位は、転送トランジスタユニット21(BK1),21(BK2),・・・を経由して、NANDブロックBK1,BK2,・・・内の複数本のワード線WL1,WL2,WL(n−1),WLnに転送される。
この後、データ消去の対象となるNANDブロックBK1以外の残りの全てのNANDブロックBK2,・・・に対応するブースタ22−2,・・・の出力電位をブースト電位Vboostから接地電位(0V)にし、転送トランジスタユニット21(BK2),・・・内のNチャネルMOSトランジスタTr12乃至Trn2をオフするようにNチャネルMOSトランジスタTr12乃至Trn2のゲート電極に例えば0Vを印加する。
この時点で、データ消去の対象となるNANDブロックBK1内の複数本のワード線WL1,WL2,WL(n−1),WLnは、接地電位に固定され、データ消去の対象とならない残りの全てのNANDブロックBK2,・・・内の複数本のワード線WL1,WL2,WL(n−1),WLnは、接地電位で、フローティング状態になる。
一方、電位転送線CG1,CG2,・・・CG(n−1),CGnは転送トランジスタユニット21(BK1),21(BK2)内のNチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn2のソースと接続されているためNチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn2のソース・ドレインは0Vになっている。
また、この時点で、NANDブロックBK1,BK2,・・・が形成されるP型ウェル領域25cの電位は、接地電位である。即ち、ウェルコンタクト(P型コンタクト層)30Bには、接地電位(0V)が印加される。
次に、図13に示すように、データ消去の対象とならないNANDブロックBK2,・・・に対応するワード線ドライバ17(DRV2),・・・内のブースタ22−2,・・・は、マイナス電位(例えば、−1V)−Vneを出力する。このマイナス電位−Vneは、転送トランジスタユニット21(BK2),・・・内のNチャネルMOSトランジスタのゲートに印加される。
この後、NANDブロックBK1,BK2,・・・が形成されるP型ウェル領域の電位を、ウェルコンタクト(P型コンタクト層)30Bを介して、接地電位からプラスの高電位Veraに上昇させる。
ここで、Veraは、データ消去に必要な電位であり、15V以上40V以下の電位(例えば、24V程度)である。
この時、NANDブロックBK1内のメモリセルMCでは、複数本のワード線WL1,WL2,WL(n−1),WLnが接地電位であり、チャネル部(P型ウェル領域25c)がVeraであるため、電子が電荷蓄積層からチャネル部へ放出されるか、又は、正孔がチャネル部から電荷蓄積層へ注入され、データ消去が実行される。
これに対し、NANDブロックBK2,・・・内のメモリセルMCでは、P型ウェル領域が接地電位からプラスの高電位Veraに上昇すると、容量カップリングにより、フローティング状態の複数本のワード線WL1,WL2,WL(n−1),WLnが接地電位からVera程度にまで上昇する。
従って、NANDブロックBK2,・・・内のメモリセルMCに対しては、データ消去が実行されない。
このようなデータ消去時、ワード線ドライバ17(DRV2),・・・内の転送トランジスタユニット21(BK2),・・・内のカットオフ状態のNチャネルMOSトランジスタのソースには、接地電位(0V)が印加され、ドレインには、Vera程度の高電位が印加される。
この時のNチャネルMOSトランジスタTr12乃至Trn2の電位関係を図14に、NチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn1の電位関係を図15に示す。
図14に示すように、ゲートGの電位Vgは、−Vne、ウェルの電位Vwellは0V、ソースSの電位Vsは、0V、ドレインDの電位Vdは、Vera程度である。
この電位関係が従来と異なる点は、ソースSの電位Vs(=0V)に対して、ゲートGの電位Vg(=−Vne)が小さくなっていることにある。
Vg=-Vne状態でCutt-off特性がVg=0Vより良い為、ドレインDからソースSへのリーク電流(電子の流れは逆)Ileakが少なくなり、電子がゲート絶縁膜中又は界面準位にトラップされることもない。
これにより、転送トランジスタユニット内のNチャネルMOSトランジスタの信頼性の向上を図ることができる。
図15に示すように、ゲートGの電位Vgは、電源電圧(Vdd)、ウェルの電位Vwellは、0V、ソースSの電位Vsは、0V、ドレインDの電位Vdは、0Vである。
NチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn1はオンしているためドレインに0Vが転送される。その結果、NANDブロックBK1内のメモリセルMCでは電荷蓄積層とP型ウェル領域との間の電界が大きくなる。即ち、チャネル部(P型ウェル領域)をVeraに設定することにより、メモリセルMCの制御ゲート電極とチャネル部との間に印加される電圧は、Veraであり、従来と変わらない。このため、データ消去を問題なく実行することができる。
このように、ワード線ドライバ17(DRV2),・・・内の転送トランジスタユニット21(BK2),・・・内のカットオフ状態のNチャネルMOSトランジスタのゲートにマイナス電位−Vneを与えることで、そのNチャネルMOSトランジスタに発生するリーク電流を防止することができる。
また、第1例と同様にNチャネルMOSトランジスタのウェルに電位を与えないため、他のNチャネルトランジスタの閾値変動を考慮しなくて良い。
また、Vera+Vaddという高い電圧を用いなくても良いのでデバイス設計が容易になる。
C. 第3例
第3例は、第1例と第2例の組み合わせに関する。
まず、図7に示すように、ブースタ22−1,22−2,・・・からブースト電位Vboostを出力し、転送トランジスタユニット21(BK1),21(BK2),・・・内のNチャネルMOSトランジスタをオンするようにNチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn2のゲート電極に例えば電源電圧(Vdd)を印加にする。
ここで、転送トランジスタユニット21(BK1),21(BK2)内のNチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn2のウェル電位またはP型シリコン基板25aの電位は接地電位(0V)である。ここで、ブースと電位Vboostは後述するプラス電位Vaddをソースからドレインに転送できる電圧であることが好ましい。
また、転送電位セレクタ24は、電位転送線CG1,CG2,・・・CG(n−1),CGnに接地電位(0V)を出力するため、この接地電位は、転送トランジスタユニット21(BK1),21(BK2),・・・を経由して、NANDブロックBK1,BK2,・・・内の複数本のワード線WL1,WL2,WL(n−1),WLnに転送される。
この後、データ消去の対象となるNANDブロックBK1以外の残りの全てのNANDブロックBK2,・・・に対応するブースタ22−2,・・・の出力電位をブースト電位Vboostから接地電位(0V)にし、転送トランジスタユニット21(BK2),・・・内のNチャネルMOSトランジスタTr12乃至Trn2をオフするようにNチャネルMOSトランジスタTr12乃至Trn2のゲート電極に例えば0Vを印加する。
この時点で、データ消去の対象となるNANDブロックBK1内の複数本のワード線WL1,WL2,WL(n−1),WLnは、接地電位に固定され、データ消去の対象とならない残りの全てのNANDブロックBK2,・・・内の複数本のワード線WL1,WL2,WL(n−1),WLnは、接地電位で、フローティング状態になる。
一方、電位転送線CG1,CG2,・・・CG(n−1),CGnは転送トランジスタユニット21(BK1),21(BK2)内のNチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn2のソースと接続されているためNチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn2のソース・ドレインは0Vになっている。
また、この時点で、NANDブロックBK1,BK2,・・・が形成されるP型ウェル領域25cの電位は、接地電位である。即ち、ウェルコンタクト(P型コンタクト層)30Bには、接地電位(0V)が印加される。
次に、図16に示すように、転送電位セレクタ24は、電位転送線CG1,CG2,・・・CG(n−1),CGnにプラス電位(例えば、0.5V)Vaddを出力する。このプラス電位Vaddは、転送トランジスタユニット21(BK1)を経由して、データ消去の対象となるNANDブロックBK1内の複数本のワード線WL1,WL2,WL(n−1),WLnに転送される。すなわち、NチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn1のソース及びドレイン電位ともにVaddとなる。
一方、電位転送線CG1,CG2,・・・CG(n−1),CGnは転送トランジスタユニット21(BK2)のソースにも接続されているためNチャネルMOSトランジスタTr12乃至Trn2のソース電位はプラス電位Vaddになる。また、NチャネルMOSトランジスタTr12乃至Trn2はオフされているので、NチャネルMOSトランジスタTr12乃至Trn2のドレイン電位は0Vを保つ。
また、データ消去の対象とならないNANDブロックBK2,・・・に対応するワード線ドライバ17(DRV2),・・・内のブースタ22−2,・・・は、マイナス電位(例えば、−1V)−Vneを出力するため、このマイナス電位−Vneは、転送トランジスタユニット21(BK2),・・・内のNチャネルMOSトランジスタのゲートに印加される。
この後、NANDブロックBK1,BK2,・・・が形成されるP型ウェル領域の電位を、ウェルコンタクト(P型コンタクト層)30Bを介して、接地電位からプラスの高電位(Vera+Vadd)に上昇させる。
ここで、Veraは、データ消去に必要な電位であり、15V以上40V以下の電位(例えば、24V程度)である。また、Vaddは、電位転送線CG1,CG2,・・・CG(n−1),CGnに与えるプラス電位Vaddと同じである。また、Veraは型ウェル領域25cの電位(Vera+Vadd)とNチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn2のソース電位(Vadd)を引き算することにより知ることができる。
この時、NANDブロックBK1内のメモリセルMCでは、複数本のワード線WL1,WL2,WL(n−1),WLnがVaddであり、チャネル部(P型ウェル領域25c)が(Vera+Vadd)であるため、電子が電荷蓄積層からチャネル部へ放出されるか、又は、正孔がチャネル部から電荷蓄積層へ注入され、データ消去が実行される。
これに対し、NANDブロックBK2,・・・内のメモリセルMCでは、P型ウェル領域が接地電位からプラスの高電位(Vera+Vadd)に上昇すると、容量カップリングにより、フローティング状態の複数本のワード線WL1,WL2,WL(n−1),WLnが接地電位から(Vera+Vadd)程度にまで上昇する。
従って、NANDブロックBK2,・・・内のメモリセルMCに対しては、データ消去が実行されない。
このようなデータ消去時、ワード線ドライバ17(DRV2),・・・内の転送トランジスタユニット21(BK2),・・・内のカットオフ状態のNチャネルMOSトランジスタのソースには、プラス電位Vaddが印加され、ドレインには、(Vera+Vadd)程度の高電位が印加され、ゲートには、マイナス電位−Vneが印加される。
この時のNチャネルMOSトランジスタTr12乃至Trn2の電位関係を図17に、NチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn1の電位関係を図18に示す。
図17に示すように、ゲートGの電位Vgは、−Vne、ウェルの電位Vwellは、0V、ソースSの電位Vsは、Vadd、ドレインDの電位Vdは、(Vera+Vadd)程度である。
この電位関係によれば、上述の第1及び第2例と同様に、ソースSの電位Vs(=Vadd)は、ゲートGの電位Vg(=−Vne)よりも大きくなっている。このため、ドレインDからソースSへのリーク電流(電子の流れは逆)Ileakが少なくなり、電子がゲート絶縁膜中又は界面準位にトラップされることもない。
これにより、第1例、第2例よりもさらに転送トランジスタユニット内のNチャネルMOSトランジスタの信頼性の向上を図ることができる。また、第1例及び第2例と同様にNチャネルMOSトランジスタのウェルに電位を与えないため、他のNチャネルトランジスタの閾値変動を考慮しなくて良い。
図18に示すように、ゲートGの電位Vgは、電源電圧(Vdd)、ウェルの電位Vwellは0V、ソースSの電位Vsは、Vadd、ドレインDの電位Vdは、Vadd程度である。
NチャネルMOSトランジスタTr11乃至Trn1はオンしているためドレインにVaddが転送される。その結果、NANDブロックBK1内のメモリセルMCでは電荷蓄積層とP型ウェル領域間の電界が大きくなる。即ち、チャネル部(P型ウェル領域)を(Vera+Vadd)に設定することにより、メモリセルMCの制御ゲート電極とチャネル部との間に印加される電圧は、Veraであり、従来と変わらない。このため、データ消去を問題なく実行することができる。
このように、電位転送線CG1,CG2,・・・CG(n−1),CGnにプラス電位Vaddを与え、かつ、カットオフ状態のNチャネルMOSトランジスタのゲートにマイナス電位−Vneを与えることで、そのカットオフ状態のNチャネルMOSトランジスタに発生するリーク電流を防止する。
(4) 効果
図19は、転送トランジスタユニット内のNチャネルMOSトランジスタの信頼性に関する指標を示している。
横軸のストレス時間は、カットオフ状態のNチャネルMOSトランジスタのソースとドレイン間に電圧Veraが印加される時間を表すもので、概ね消去回数に比例する。
縦軸のΔIon/Ion(ini)は、NチャネルMOSトランジスタの転送能力を表すもので、Ion(ini)は、初期状態のオン電流、ΔIonは、初期状態に対するオン電流の変化量(Ion(ini)−Ion)である。Ionは、ストレス時間の増大により次第に小さくなる。
実施例は、図9の電位関係に相当し、比較例は、図11の電位関係に相当する。
実施例によれば、比較例に比べて、ストレス時間が増大しても、オン電流の変化率ΔIon/Ionを小さく抑えることができる。なお、図14及び図17の電位関係でも同様の効果がある。
その結果、例えば、オン電流の変化率ΔIon/Ionが10%を超えたときがNチャネルMOSトランジスタの寿命であると仮定すると、実施例に係わるNチャネルMOSトランジスタの寿命は、比較例に係わるNチャネルMOSトランジスタの寿命の約20倍を確保することができる。
このように、本発明の例によれば、ワード線に高電位を転送するためのNチャネルMOSトランジスタの信頼性を向上させることができる。
(5) その他
データ消去時の電位関係の説明における第1例及び第3例において、プラス電位Vaddの値は、0V<Vadd≦1Vの範囲内の値とするのが好ましい。
Vaddの値が大きいほど、転送トランジスタユニット内のNチャネルトランジスタの信頼性の確保には効果的であると考えられるが、Vaddを大きくすると、データ消去時にチャネル部に与える(Vera+Vadd)の値も大きくなるからである。
従って、Veraを15V以上40V以下の値と考えると、拡散層−ウェルの耐圧の関係からVaddの上限は、1Vとするのが現実的と考えられる。
また、データ消去時の電位関係の説明における第2例において、マイナス電位−Vneの値は、−1V≦−Vne<0Vの範囲内の値とするのが好ましい。
−Vneの値が小さいほど、転送トランジスタユニット内のNチャネルトランジスタの信頼性の確保には効果的であると考えられるが、−Vneを小さくすると、−Vneを生成する時間が長くなるなどの問題が発生するためである。
従って、−Vneの下限は、−1Vとするのが現実的と考えられる。
また、データ消去時の電位関係の説明における第1例において、電位転送線を0VからVaddに変化させるタイミングとチャネル部に(Vera+Vadd)を与えるタイミングとの関係については、図20に示すようになる。
同図において、Vboost1は、データ消去の対象となるNANDブロックに対応する転送トランジスタユニット内のブースタの出力電位を表し、Vboost2は、データ消去の対象とならないNANDブロックに対応する転送トランジスタユニット内のブースタの出力電位とする。
CG1〜CCnは、転送電位線の電位であり、V(CPWELL)は、メモリセルが形成されるP型ウェル領域の電位である。
データ消去の対象とならないNANDブロックに対応する転送トランジスタユニット内のブースタの出力電位Vboost2を、Vboostから0Vにした後、転送電位線CG1〜CG2を0VからVaddにし、P型ウェル領域の電位V(CPWELL)を、0Vから(Vera+Vadd)にする。
P型ウェル領域の電位V(CPWELL)を(Vera+Vadd)にするタイミングは、電位転送線をVaddにするタイミングよりも前(A点)であってもよいし、電位転送線をVaddにするタイミングと同時(B点)であってもよいし、電位転送線をVaddにするタイミングよりも後(C点)であってもよい。
但し、本発明による効果を最大限に発揮するためには、P型ウェル領域の電位V(CPWELL)を(Vera+Vadd)にするタイミングは、電位転送線をVaddにするタイミングと同時又はそれよりも後(B点以降)であるのが好ましい。Vadd<Veraを考慮すると、NチャネルMOSトランジスタTrのソース・ドレイン間の電位差が大きい時間を減らすことができるからである。
また、データ消去時の電位関係の説明における第2例において、データ消去の対象とならないNANDブロックに対応するブースタの出力電位をマイナス電位−Vneにするタイミングは、図21に示すようになる。
同図において、Vboost1は、データ消去の対象となるNANDブロックに対応する転送トランジスタユニット内のブースタの出力電位を表し、Vboost2は、データ消去の対象とならないNANDブロックに対応する転送トランジスタユニット内のブースタの出力電位とする。
CG1〜CCnは、転送電位線の電位であり、V(CPWELL)は、メモリセルが形成されるP型ウェル領域の電位である。
データ消去の対象とならないNANDブロックに対応する転送トランジスタユニット内のブースタの出力電位Vboost2を、Vboostから0Vにし、さらに、A点において、0Vから−Vneにする。この後、例えば、B点において、P型ウェル領域の電位V(CPWELL)を、0VからVeraにする。
また、図20と同様の理由により、P型ウェル領域の電位V(CPWELL)を(Vera+Vadd)にするタイミングは、電位転送線をVaddにするタイミングと同時又はそれよりも後(B点以降)であるのが好ましい。
さらに、データ消去時の電位関係の説明における第3例において、データ消去の対象とならないNANDブロックに対応するブースタの出力電位をマイナス電位−Vneにするタイミングは、図22に示すようになる。
同図において、Vboost1は、データ消去の対象となるNANDブロックに対応する転送トランジスタユニット内のブースタの出力電位を表し、Vboost2は、データ消去の対象とならないNANDブロックに対応する転送トランジスタユニット内のブースタの出力電位とする。
CG1〜CCnは、転送電位線の電位であり、V(CPWELL)は、メモリセルが形成されるP型ウェル領域の電位である。
データ消去の対象とならないNANDブロックに対応する転送トランジスタユニット内のブースタの出力電位Vboost2を、Vboostから0Vにし、さらに、A点において、0Vから−Vneにする。この後、例えば、B点において、転送電位線CG1〜CG2を0VからVaddにし、P型ウェル領域の電位V(CPWELL)を、0Vから(Vera+Vadd)にする。
但し、第1例(図20)と同様にP型ウェル領域の電位V(CPWELL)を(Vera+Vadd)にするタイミングは、転送電位線CG1〜CG2をVaddにするタイミングよりも前又は後であってもよい。また、第1例と同様な理由により電位転送線をVaddにするタイミングと同時又はそれよりも後であるのが好ましい。
4. 適用例
本発明の例は、NAND型フラッシュメモリに適用することができる。
NAND型フラッシュメモリのメモリセル構造には特に限定されない。例えば、フィン型メモリセル、三次元型メモリセル(BiCS構造)などのメモリセルに本発明の例を適用することができる。
また、高耐圧型NチャネルMOSトランジスタの特性は、材料に起因する固定電荷の影響を受け易い。例えば、素子分離材料にカーボン(C)を含む絶縁膜を使用する場合、カーボン元素は、正の固定電荷となってオフリークを増大させる原因となる。
本発明の例は、オフリークを抑制する技術に関するものであるから、このような状況の下で本発明を適用するのは非常に有効である。
また、最近では、電荷蓄積層を窒化シリコンなどの絶縁膜から構成するいわゆるMONOS型メモリセルや、電荷蓄積層と制御ゲート電極との間に高誘電率を持ついわゆるhigh-k材料を配置する構造などが提案されている。
このような新しい構造及び材料を有するNAND型フラッシュメモリに本発明を適用して、高耐圧型NチャネルMOSトランジスタの特性を改善することは非常に有効である。
さらに、MONOS型メモリセルでは、データ消去時に電荷蓄積層からトラップ電子を引き抜くことが難しいため、データ消去は、主に、正孔をチャネル部から電荷蓄積層に注入して、電荷蓄積層内のトラップ電子を正孔により中和することにより行われる。
しかし、この場合、データ消去に必要な時間が増えるという問題が発生する。即ち、MONOS型メモリセルのデータ消去時間は、浮遊ゲート型メモリセルのそれよりも長くなるという特質がある。
本発明の例によれば、データ消去時間が増加しても、高耐圧型NチャネルMOSトランジスタの信頼性を劣化させることがないため、本発明の例をMONOS型メモリセルに適用することは、非常に有効である。
5. むすび
本発明によれば、ワード線に高電位を転送するためのNチャネルMOSトランジスタの信頼性を向上させることができる。
本発明の例は、上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、各構成要素を変形して具体化できる。また、上述の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を構成できる。例えば、上述の実施形態に開示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよいし、異なる実施形態の構成要素を適宜組み合わせてもよい。
NAND型フラッシュメモリを示す全体図。 メモリセルアレイとワード線ドライバを示す図。 セルユニットを示す平面図。 セルユニットを示す断面図。 転送トランジスタユニットのレイアウトを示す図。 メモリセルアレイのカラム方向における断面図 第1例におけるデータ消去時の電位関係を示す図。 図7に続くデータ消去時の電位関係を示す図。 第1例におけるカットオフ状態の高耐圧型トランジスタの電位関係を示す図。 第1例におけるオン状態の高耐圧型トランジスタの電位関係を示す図。 従来のカットオフ状態の高耐圧型トランジスタの電位関係を示す図。 パンチスルーリークの状況を示す図。 第2例におけるデータ消去時の電位関係を示す図。 第2例におけるカットオフ状態の高耐圧型トランジスタの電位関係を示す図。 第2例におけるオン状態の高耐圧型トランジスタの電位関係を示す図。 第3例におけるデータ消去時の電位関係を示す図。 第3例におけるカットオフ状態の高耐圧型トランジスタの電位関係を示す図。 第3例におけるオン状態の高耐圧型トランジスタの電位関係を示す図。 ストレス時間とオン電流の変化率との関係を示す図。 第1例における動作波形を示す波形図。 第2例における動作波形を示す波形図。 第3例における動作波形を示す波形図。
符号の説明
11: メモリセルアレイ、 12: データラッチ回路、 13: I/Oバッファ、 14: アドレスバッファ、 15: ロウデコーダ、 16:カラムデコーダ、 17: ワード線ドライバ、 18: 基板電位制御回路、 19: 電位発生回路、 20: 制御回路、 21(BK1),21(BK2),・・・: 転送トランジスタユニット、 22−1,22−2,・・・: ブースタ、 23: NANDストリング、 24: 転送電位セレクタ、 25: 導電線。

Claims (5)

  1. 半導体基板と、前記半導体基板上に配置され、電荷蓄積層及び制御ゲート電極を有する第1及び第2のメモリセルと、
    前記第1のメモリセルの制御ゲート電極に接続される第1のワード線と、
    前記第2のメモリセルの制御ゲート電極に接続される第2のワード線と、
    前記第1及び第2のワード線に共通に接続される電位転送線と、
    それぞれの拡散層が前記第1のワード線と前記電位転送線とに接続された第1のNチャネルMOSトランジスタと、
    それぞれの拡散層が前記第2のワード線と前記電位転送線とに接続された第2のNチャネルMOSトランジスタと、
    前記第1のメモリセルに対するデータ消去時に、前記半導体基板にプラスの第1の電位を印加し、前記電位転送線に前記第1の電位よりも低いプラスの第2の電位を印加し、前記第1のNチャネルMOSトランジスタをオンにし、前記第2のNチャネルMOSトランジスタをオフにする制御回路とを具備することを特徴とする不揮発性半導体メモリ。
  2. 前記第2の電位は、1V以下であることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体メモリ。
  3. 前記制御回路は、前記電位転送線を接地電位にした状態で前記第1及び第2のNチャネルMOSトランジスタをオンにした後、前記第2のNチャネルMOSトランジスタをオフにし、さらに、この後、前記電位転送線を前記第2の電位にすることを特徴とする請求項1又は2に記載の不揮発性半導体メモリ。
  4. 半導体基板と、前記半導体基板上に配置され、電荷蓄積層及び制御ゲート電極を有する第1及び第2のメモリセルと、
    前記第1のメモリセルの制御ゲート電極に接続される第1のワード線と、
    前記第2のメモリセルの制御ゲート電極に接続される第2のワード線と、
    前記第1及び第2のワード線に共通に接続される電位転送線と、
    それぞれの拡散層が前記第1のワード線と前記電位転送線とに接続された第1のNチャネルMOSトランジスタと、
    それぞれの拡散層が前記第2のワード線と前記電位転送線とに接続された第2のNチャネルMOSトランジスタと、
    前記第1のメモリセルに対するデータ消去時に、前記第1のウェルにプラスの第1の電位を印加し、前記電位転送線に接地電位を印加し、前記第1のNチャネルMOSトランジスタをオンにし、前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲート電極にマイナスの第2の電位を印加して前記第2のNチャネルMOSトランジスタをオフにする制御回路とを具備することを特徴とする不揮発性半導体メモリ。
  5. 前記第2の電位は、−1V以上であることを特徴とする請求項4に記載の不揮発性半導体メモリ。
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