JP2007113135A - 液体濾過用フィルタ用紙及び液体濾過用フィルタ用紙の製造方法 - Google Patents

液体濾過用フィルタ用紙及び液体濾過用フィルタ用紙の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】捕集効率と圧力損失との良好なバランスを有して効果的に粒子を除去することができる液体濾過用フィルタ用紙及びその製造方法を提供する。
【解決手段】濾材層と支持体層とを備えた液体濾過用フィルタ用紙であって、前記濾材層は、前記濾材層のろ水度(CSF)が150〜350であるフィブリル化した割繊性アクリル繊維を40〜80質量%と、熱溶融性バインダー繊維を5〜20質量%とを含み、前記支持体層は、熱溶融性バインダー繊維を70質量%以上含み、かつろ水度(CSF)が750〜900であることを特徴とする。このため、濾材層にあっては割繊性フィブリル化繊維が主として形成される孔の大きさが均質なものとなり、捕集効率と圧力損失のバランスがとれたフィルタ用紙となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体中の粒子を分離除去する液体濾過用フィルタ用紙及びその製造方法に関する。
放電加工機の加工液中の金属屑やIC基盤の製造工程で発生する洗浄水中の加工屑、或いは自動車用エンジンオイルや燃料中の屑等各種の液体中に含まれる微粒子を除去するフィルタとして天然パルプ或いは有機化学繊維を含む液体濾過用フィルタ用紙(以下、単にフィルタ或いはフィルタ用紙という。)が知られている。
一般にフィルタ用紙の性能は、捕集効率及び圧力損失の観点に基づいて定められることが多い。捕集効率とは液体中に含まれる粒子の除去効率のことであり、この値が高いほど液体中の粒子の除去効果が高いこととなる。また、圧力損失とはフィルタ前後の差圧であって流体のフィルタの通過時における抵抗を意味する。この値(Pa=パスカル)が大きいほどフィルタの通過に抵抗が高くなるため加圧等が必要となって効率が悪くなる。この圧力損失はその値が小さいことが望ましいことはもちろん、フィルタの継続使用において、使用経過に伴う圧力損失の増加が少ないことも必要である。
上記フィルタの性能としての捕集効率と圧力損失との関係について、捕集効率を高めるためにはフィルタの目が細かい方が良いが、反面フィルタの目が細かい場合にはフィルタ通過時の抵抗が増加するため圧力損失が大となる。また、フィルタの継続使用によって捕集された粒子がフィルタに付着して孔を塞ぐこととなるためフィルタに目詰まりが生じ易くなり、使用開始後には比較的短時間で圧力損失が大となる。したがって、捕集効率に優れたフィルタは同時に圧力損失の増加も速いためフィルタの寿命が短く、短期間で新たなフィルタに交換しなければならないなど交換作業及びフィルタのコスト等の面にて効率が悪くなる。
一方、フィルタの継続使用によって圧力損失は経時的に増加するため、これを考慮してフィルタ自身も圧力損失の増加に耐え得るよう所定の耐圧性を備えておく必要があるが、捕集効率を無視した耐圧性を付与することはできない。また、液体濾過用フィルタ用紙にあっては配管内等の狭い箇所に配置されるため、限られた箇所内で濾過面積を広くするためひだ状に折り曲げられて使用される場合があり、このような場合には折り曲げ加工に対する強度性も要求される。
このため、従来より濾過に必要な細孔を有する比較的密度の高い濾材層と、濾過には寄与しないがフィルタとして使用するにあたりフィルタ自体の強度を確保する比較的密度の低い支持体層とからなる二層のフィルタ用紙が使用されており、濾材層においては有機繊維をフィブリル化させたいわゆるフィブリル化繊維を他の繊維と組み合わせて使用している。
特開平6−126112号公報(請求項1) 特開2001−300225号公報(請求項2、段落0009〜0012)
ところが、特許文献1にはフィブリル化された有機繊維を使用したフィルタ用紙が記載されているが、フィブリル化繊維を5〜40重量%含有することを条件としているため、フィブリル化繊維を多用することができず捕集効率が向上するにも拘わらず圧力損失が大となって頻繁な交換作業が必要になるなどフィルタのコスト面にて効率が悪くなる。また、特許文献2ではフィルタの濾過層に用いられる有機フィブリル繊維のフィブリル化の程度をろ水度(CSF)によって特定している。濾過層に用いている有機フィブリル繊維としてフィブリル化アクリル繊維を使用しているが、このフィブリル化の程度は前記したようにろ水度(CSF)のみに着目しており、所定のろ水度(CSF)に含まれる場合であってもフィブリル化の態様によっては、フィルタを形成した際に捕集効率と圧力損失とのバランスを採ることが容易ではない場合がある。
本発明は、捕集効率と圧力損失との良好なバランスを有して効果的に粒子を除去することができる液体濾過用フィルタ用紙及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1では、濾材層と支持体層とを備えた液体濾過用フィルタ用紙であって、前記濾材層は、ろ水度(CSF)が150〜350であるフィブリル化した割繊性アクリル繊維を40〜80質量%と、熱溶融性バインダー繊維を5〜20質量%含み、前記支持体層は、熱溶融性バインダー繊維を70質量%以上含み、かつろ水度(CSF)が750〜900である液体濾過用フィルタ用紙を要旨とする。濾材層にフィブリル化した割繊性アクリル繊維を使用することにより繊維の割繊部位が均等に分割する状態となるため、濾材層の繊維間に形成される多数の孔(空隙)の大きさが比較的均一なものとなる。
また、請求項2では、液体濾過用フィルタ用紙の透気度が0.3〜1.3秒/100ccであることを特徴とする液体濾過用フィルタ用紙を要旨とする。フィルタ用紙の透気度をこの範囲とすることによりフィルタ用紙における捕集効率と圧力損失とのバランスがより良好なものとなる。
請求項3では、前記濾材層の坪量が15〜40g/mであり、かつ液体濾過用フィルタ用紙の坪量が60〜120g/mであることを要旨とする。各層の坪量をこの範囲に設定することにより濾過面積を拡げるためにフィルタ用紙を折り曲げ加工等した場合でも強度を維持することができる。
請求項4では、湿式抄紙法による液体濾過用フィルタ用紙の製造方法であって、ろ水度(CSF)が150〜350であるフィブリル化した割繊性アクリル繊維を40〜80質量%と、熱溶融性バインダー繊維を5〜20質量%とを含む濾材層を抄紙する工程と、ろ水度(CSF)が750〜900である支持体層を抄紙する工程と、前記濾材層及び支持体層を積層して乾燥させる工程とを含むことを要旨とする。この方法により請求項1乃至3に係る液体濾過用フィルタ用紙を効率的に製造することができる。
本発明によれば、捕集効率と圧力損失との良好なバランスを有して効果的に粒子を除去することができる液体濾過用フィルタ用紙及びその製造方法を提供することができる。
以下、本発明を具体化した液体濾過用フィルタ用紙の一実施形態を説明する。
図1にフィルタ用紙の概念図を示す。本実施形態のフィルタ用紙は比較的密度が高く形成された濾材層と比較的密度が低く形成された支持体層とが厚み方向に積層された構成をなしている。このうち濾材層は液体中の粒子(スラッジ等)を捕獲するための層として機能し、支持体層はフィルタ用紙の強度を確保するための層として機能する。なお、製造方法の説明において詳述するが濾材層と支持体層とは個別に抄造された後に抄き合わせられてフィルタ用紙となる。
濾材層を構成する各繊維には、各種変性繊維を含むポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリアミド、ポリオレフィン等の有機合成繊維を用いる。この濾材層を構成する繊維のうち、濾過機能を発揮するための主成分となるのがフィブリル化したアクリル繊維である。ここでいうアクリル繊維とはアクリロニトリルを主成分とする単独重合体若しくは共重合体をいう。また、フィブリル化とは紙を製造する際、特に天然パルプの場合に用いられる方法であって叩解ともいい、繊維を引きちぎり、また繊維が分割され表面積が増加することによって、繊維間の交絡が強化されて抗張力が増し紙の強度が増加することとなる。繊維の叩解(フィブリル化)の程度を客観的に表す単位として「ろ水度」(CSF=カナダ標準形ろ水度 JISP8121)がある。
叩解処理によって、木材パルプ等の天然繊維であれば繊維の外周から表面層が枝状或いはひげ状に分割していわゆる外部フィブリル化が生ずる。一方、アクリル繊維にあっては叩解工程によって繊維方向にいわゆる縦割れ状態で分割されるように繊維自体がフィブリル化するものがあり、このようなフィブリル化が生ずる性質を有する繊維を割繊性繊維と呼び、アクリルの場合には割繊性アクリル繊維という。なお、割繊性アクリル繊維には例えば三菱レイヨン製の「MVP C−300」がある。この割繊性アクリル繊維では繊維が叩解(フィブリル化)された割繊部位が均等に分割された状態となるため、フィブリル化された割繊性アクリル繊維を用いて濾材層を形成した場合には繊維間に形成される多数の孔(空隙)の大きさが比較的均一なものとなるためフィルタ用紙の原料として好ましい。これに対して、叩解によって枝状にフィブリル化(いわゆる外部フィブリル化)する繊維では比較的太い繊維本体を中心としてその外周から細かな繊維が枝分かれ状に形成されるため、これを用いて濾材層を形成した場合には繊維間に形成される多数の孔(空隙)の大きさにばらつきが生じることとなる。
濾材層に使用する割繊性アクリル繊維は、濾材層の40質量%を超えて80質量%未満の割合で含有されることを要する。割繊性アクリル繊維の割合が40質量%以下であると濾材層において繊維間の孔が十分に形成されずフィルタとして使用する際に濾過性能の維持が困難となって濾過機能を発揮させることができなくなる。また、逆に割繊性アクリル繊維の割合が80質量%を超えてしまうとフィブリル化された割繊性アクリル繊維同士によって形成される繊維間の孔が細かなものとなってしまいフィルタとして使用した際に目詰まりが多くなって圧力損失が大となる。
また、割繊性アクリル繊維の叩解(フィブリル化)の程度はろ水度(CSF)が150〜350の範囲となることを要する。フィブリル化した割繊性アクリル繊維のろ水度がCSF150未満であればフィブリル化が過度となっており、この繊維を用いて濾材層を形成した場合に繊維間の孔が微細なものとなって目詰まりが早くなり圧力損失が大となる。逆にろ水度がCSF350より高い場合には繊維のフィブリル化が十分ではなく、この繊維を用いて濾材層を形成した場合に繊維間の孔が大きなものとなって粒子を十分に捕獲することができず除去率の低下により捕集効率が悪いものとなる。
濾材層と支持体層とを一体化するとともに前記濾材層を構成する割繊性アクリル繊維同士の交絡を強固にして全体の強度向上を図るために、濾材層を構成する繊維として割繊性アクリル繊維の他に熱溶融性バインダー繊維を混合させる。熱溶融性バインダー繊維としては前記有機合成繊維のうち熱溶融性を持つ繊維であるビニロン系繊維、ポリエステル系繊維或いはポリオレフィン系繊維を使用するのが好ましい。ビニロン系繊維ではポリビニルアルコール若しくはその共重合体である繊維を、またポリエステル系繊維又はポリオレフィン系繊維では鞘部分が低融点成分である芯鞘構造をなすコンジュゲート繊維を使用することが好ましい。これらをバインダー繊維として使用することにより加熱によって繊維が溶融し、濾材層と支持体層とが一体化し不可分になるとともに、濾材層を構成する繊維、特に割繊性アクリル繊維同士の交絡を強固とすることができる。また、熱溶融性バインダー繊維の熱溶融温度は80〜130℃の範囲であることが好ましい。
このバインダー繊維は濾材層に対して5〜20質量%の割合で含有されるように使用する必要がある。5質量%未満の使用では濾材層の強度向上の効果が少なく、一方20質量%を超えるとバインダー繊維の溶融により濾材層に形成された繊維間の孔を塞いでしまいフィルタの目詰まりを生じさせて圧力損失が大きくなってしまうからである。
一方、濾材層には、前記した割繊性アクリル繊維及びバインダー繊維以外に他の繊維を使用することも可能である。ここにいう他の繊維は例えば濾過目的に応じて割繊性アクリル繊維を比較的少ない割合で使用した場合のつなぎとして用いることができるがこれに限定されない。この他の繊維を使用する場合には、前記有機合成繊維のうち濾過機能を妨げず、水によって強度が低下せず、上記バインダー繊維の溶融温度では溶融しない繊維、例えばビニロン系繊維、アクリル系繊維又はポリオレフィン系繊維等の合成繊維を使用するのが好ましい。なお、濾材層における濾過機能を妨げないためには、繊維の直径が5μm以上の繊維を使用することが好ましい。他の繊維としてバインダー繊維と同系の繊維を使用することも可能であるが、この場合には他の繊維として使用する繊維の溶融温度が少なくともバインダー繊維より高く、バインダー繊維の溶融時に溶融しない種類のものを使用する。上記各繊維によって構成される濾材層の坪量は15〜40g/mの範囲内に調整することが好ましい。濾材層の坪量が15g/mより小さいと厚みが不十分なためフィルタの強度が不足してしまう。一方、濾材層の坪量が40g/mより大きいと厚みが過度となってフィルタが目詰まりを起こしやすくなる。
支持体層は、濾材層と同様に支持体層を構成する繊維同士を交絡させて紙強度の向上を図るためにバインダー繊維を主として用いる。バインダー繊維は支持体層の繊維の70質量%を超える量を使用することが好ましい。支持体層中の繊維は強度が高い方が支持体層全体を薄くすることができるが、従来は粒子の濾過中に支持体層で発生する目詰まりを避けるため強度向上に必要な熱溶融性バインダー繊維を多用することができなかった。本発明においては、濾材層にアクリル割繊性繊維を所定割合含有させることにより濾材層での捕集効率を向上させ、支持体層での目詰まりの発生が減少し、支持体層にて熱溶融性バインダー繊維を多用して支持体層に求められる強度を発揮することができる。
支持体層に用いる繊維も必要に応じて叩解処理を行うが、叩解の程度はろ水度(CSF)が750〜900の範囲となることが好ましい。ろ水度(CSF)が750未満の場合には支持体層でも粒子の捕獲による目詰まりが発生しフィルタの寿命が短くなる。一方、ろ水度(CSF)が900より大きいと支持体層を構成した場合に強度が低下し、フィルタ自体の強度も弱いものとなる。
濾材層と支持体層とを積層して構成されるフィルタ用紙全体としては、その透気度が0.3〜1.3秒/100ccであることが好ましい。透気度が0.3秒/100ccよりも小さいといわゆる繊維間の目が粗い状態となり、必要な粒子を捕獲することができず捕集効率が悪くなる。また、1.3秒/100ccよりも大きいと逆に目が細かすぎて目詰まりを起こしやすく圧力損失が大となる。また、フィルタ用紙全体の坪量は60〜120g/mの範囲内に設定することが好ましい。フィルタ用紙全体の坪量が60g/mより小さいとフィルタ用紙の強度が不足し、ひだ折加工などを行う際の強度が低下することとなる。一方、120g/mより大きいとフィルタが目詰まりを起こしやすくなり圧力損失が大となる。この透気度は繊維層の密度と関連を有しており、この密度の増加に伴って透気度も増加し、また密度の減少に伴って透気度も減少するため、透気度の設定にあたっては繊維層、特に、濾材層の密度との関連を考慮して条件設定を行う。
さらに、濾材層及び支持体層のいずれの製造においても通常の製紙工程で使用される各種薬品類を添加可能であるが、フィルタ用紙の用途によっては洗浄液中への導電物質やイオン性物質等の混入が認められない或いは好ましくない場合があるのでこれらの薬品類は使用しないことが好ましい。
次に上記の通り説明した本実施形態に係るフィルタ用紙の製造方法について説明する。本実施形態に係るフィルタ用紙は図1に示すように濾材層と支持体層の二つの層を積層した構成であるため、製造にあたっては濾材層及び支持体層をそれぞれ個別に形成した後に両者を積層させて一枚のフィルタ用紙とする。具体的には、濾材層及び支持体層はいずれも通常の紙の製造方法である抄紙機を用いた湿式抄紙法により製造される。特に濾材層と支持体層との二層構成であるため、紙を二層で抄き合わせ可能な槽(バットともいう。)が直列して二基配置された二槽式の抄紙機を用いる。なお、このような抄き合わせが可能なものであれば抄紙機の種類は円網、長網、短網、傾斜ワイヤ或いはこれらの改良された抄紙機など抄紙機の種類は限定されない。
原料は、前記した濾材層用原料及び支持体層用原料を個別に準備し、各原料を予めビーター、リファイナー或いはホモジナイザー等の叩解機によって目的のろ水度(CSF)となるように叩解(フィブリル化)する工程を行う。本発明では濾材層或いは支持体層に用いられる原料間で目的とするろ水度(CSF)が異なる場合には叩解は原料ごとに行う。一方、複数種の材料を使用して一つのろ水度とする場合、支持体層を構成する原料の調整にあっては複数種の原料を混合した後に叩解機にて処理し所望のろ水度(CSF)を得てもよい。
叩解の前後に原料同士を混合する調合工程を行う。具体的には前記の濾材層用原料である割繊したアクリル繊維、バインダー繊維等を所定の配合割合となるように混合する。また、薬剤等を添加する場合にもこの工程にて添加・混合する。これにより濾材層及び支持体層のそれぞれの紙料が完成する。なお、紙料中には紙力増強剤、分散剤等の各種添加剤や多孔性吸着剤、抗菌剤等の機能性物質を添加することができる。ただし、本発明のフィルタとしての用途から低分子量物質、粘着性物質及び繊維から脱落しやすいものは使用しないことが好ましい。
抄紙機のうちいずれか一つの槽に濾材層の原料となる紙料を、他の槽に支持体層の原料となる紙料を供給しながら抄紙を行う。抄紙時には各槽に対して目的とする坪量に応じた紙料を連続的に供給し、二層構成の湿紙(「フィルタ用原紙」という。)を抄造していく。このフィルタ用原紙は搬送用フェルトの上に載置されて抄紙機の次工程へと搬送されてプレスパートでの圧搾、ヤンキードライヤ等の通常の乾燥機での乾燥が行われる。この乾燥時に濾材層内及び必要に応じて支持体層内に混合されているバインダー繊維が溶融し、周囲の繊維同士をともに接着して繊維の交絡が強固となる。なお、乾燥時にはヤンキードライヤのドラム面にフィルタ用紙の支持体層側が配置されるように抄紙時の濾材層と支持体層の抄紙順序を設定しておくことが好ましい。支持体層側をドラム面に配置することによりフィルタ用紙の平滑性を確保し、毛羽の発生を抑制することができる。
以下、実施例と比較例とにより発明を説明する。表1及び表2に示すとおり、繊維の種類、混合割合、ろ水度、坪量及び透気度を変えた条件で実施例1〜5、比較例1〜6の合計11種類のフィルタ用紙を製造した。なお、坪量、ろ水度、透気度の測定はいずれもJISの規定に準拠し、JIS番号及び単位等は表の下に記載している。フィルタ用紙の製造には円網(濾材層側)とサクションフォーマ(支持体層側)を備え二層抄き合わせ可能な抄紙機を使用した。また、抄紙によって二層に積層された湿紙(フィルタ用原紙)を連続的にヤンキードライヤにて乾燥し、巻き取ってフィルタ用紙を得た。なお、繊維の叩解(フィブリル化)にはビーターを使用した。
Figure 2007113135
Figure 2007113135
上記実施例1〜5及び比較例1〜6のそれぞれのフィルタ用紙について以下の方法にて粒子の除去効果及び濾過時間の試験を行った。
* 粒子の除去効果について
粒子の除去効果の試験のため図2に示す実験器具を使用した。まず、上記各実施例及び比較例のフィルタ用紙を直径70mmの円形に切り取って試験用試料1とし、この試験用試料1を上下2段に分割可能に構成される円筒2の途中に挟持させた。なお、円筒2は上端及び下端とも開口されており、円筒2内を上部から下部に通り抜けるには試験用試料1を通過する必要がある。また、円筒2の下部にロート3を治具を介して立設し、更にロート3の吐出口3aに有底円筒状の回収容器4の開口を外嵌させた。
一方、試験用懸濁液として、JIS試験用粉体1.8種(粒子径5〜7μm)を井戸水に溶かして250ppmの濃度に調整したものを準備した。この懸濁液200mlを前記円筒2の上端の開口から投入して試験用試料1によって濾過させ、更にロート3を介して回収容器4に回収された濾液(懸濁液が試験用試料1を通過して得た液)の濁り具合を目視にて判断した。判断基準としてJISP3801に規定されている濾紙を2枚重ねにして同様の懸濁液を濾過させこの濾液を基準(基準用濾液)とした。すなわち、各実施例及び比較例を試験用試料として用いて濾過した濾液の濁り具合を基準用濾液の濁り具合と目視にて比較し、基準用濾液よりも透明性が高いものを捕集効率が良好の意味で「○」とし、透明性が低いものを捕集効率が不良の意味で「×」とした。
* 濾過時間について
濾過時間の計測についても上記の粒子除去において示した条件にて作成した各実施例及び比較例の試験用試料と懸濁液を用いた。また、同様に途中に試験用試料1を介在させた図2に示す実験器具を使用した。懸濁液200mlを円筒2の上端の開口から投入し、この懸濁液のうち65mlが試験用試料1(濾過有効面積26.4cm)を通過する時間を計測した。なお、この通過時間は円筒2に投入した懸濁液200mlのうち試験用試料1を透過して下の回収容器4に65mlが溜まるまでの時間を計測した。この通過時間は過去においてした実験結果と、フィルタ用紙を実際に使用した場合の捕集効率と圧力損失との関連から通過時間として60秒以内の場合には圧力損失がほとんど問題とならないため「◎」とし、また60秒を超え90秒以内の場合には圧力損失は実質的に問題とならないため「○」とした。一方、90秒を超えたものについてはフィルタ用紙として使用する際の圧力損失が問題となるため「×」とした。
粒子の除去効果及び濾過時間の測定結果について表3に示す。この表3から明らかなように、実施例1乃至5に係るフィルタ用紙は捕集効率と圧力損失とが良好なバランスを有している。
Figure 2007113135
上記実施形態のフィルタ用紙によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、濾材層にフィブリル化した割繊性アクリル繊維を使用している。また、この割繊性アクリル繊維を叩解(フィブリル化)し、ろ水度(CSF)が150〜350の範囲となるように調整し、さらに濾材層における割繊性アクリル繊維の配合割合を40質量%〜80質量%と、熱溶融性バインダー繊維を5〜20質量%含むようにしている。このため、濾材層にあっては割繊性フィブリル化繊維が主として形成される孔の大きさが均質なものとなり、捕集効率と圧力損失のバランスがとれたフィルタ用紙となる。
(2)支持体層のろ水度(CSF)を750〜900の範囲内としている。このため、支持体層における目詰まりの発生を抑制することができる。
(3)フィルタ用紙全体の透気度を0.3〜1.3秒/100ccの範囲としている。このため、フィルタ用紙の濾過効率と目詰まりの抑制という双方の要求を達成することができる。
(4)フィルタ用紙の濾材層と支持体層の積層を抄紙機にて抄きあわせにより形成している。このため、二層を積層させるために接着剤等を用いる必要がなく、濾材層に形成された孔が必要以上に塞がれることがなく、フィルタの目詰まりも生じない。
(5)濾材層にバインダー繊維を混合させている。このため、ドライヤによる乾燥時にバインダー繊維が溶融し周囲の繊維同士を強固に固定する。
本実施形態のフィルタ用紙の概念図。 実験器具の概要図。
符号の説明
1・・試験用試料、2・・円筒、3・・ロート、4・・回収容器。

Claims (4)

  1. 濾材層と支持体層とを備えた液体濾過用フィルタ用紙であって、
    前記濾材層は、ろ水度(CSF)が150〜350であるフィブリル化した割繊性アクリル繊維を40〜80質量%と、熱溶融性バインダー繊維を5〜20質量%含み、前記支持体層は、熱溶融性バインダー繊維を70質量%以上含み、かつろ水度(CSF)が750〜900であることを特徴とする液体濾過用フィルタ用紙。
  2. 前記液体濾過用フィルタ用紙の透気度が0.3〜1.3秒/100ccであることを特徴とする請求項1に記載の液体濾過用フィルタ用紙。
  3. 前記濾材層の坪量が15〜40g/mであり、かつ液体濾過用フィルタ用紙の坪量が60〜120g/mであることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体濾過用フィルタ用紙。
  4. 湿式抄紙法による液体濾過用フィルタ用紙の製造方法であって、
    ろ水度(CSF)が150〜350であるフィブリル化した割繊性アクリル繊維を40〜80質量%と、熱溶融性バインダー繊維を5〜20質量%とを含む濾材層を抄紙する工程と、ろ水度(CSF)が750〜900である支持体層を抄紙する工程と、前記濾材層及び支持体層を積層して乾燥させる工程とを含む液体濾過用フィルタ用紙の製造方法。
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