JP2007108173A - 帯電可能表面上の欠陥点を検出するためのコンタクトレスシステム - Google Patents

帯電可能表面上の欠陥点を検出するためのコンタクトレスシステム Download PDF

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Abstract

【課題】帯電可能表面の走査動作と併せて、帯電可能表面上のCDSの点状性質により引き起こされる非一様な電荷の分布を修正する。
【解決手段】帯電可能表面を帯電するための第1の回路と、スキャナプローブと、第2の回路と、を含み、前記帯電可能表面と、誘電物質により平行板コンデンサが確立され、前記スキャナプローブが、前記印加された電荷により誘起された電荷に関連する電位、及び前記帯電可能表面上のCDSのいずれかに関連する電位を読み取り、
第3の回路と、プロセッサと、前記帯電可能表面上のCDSの電位を求めるための電荷判断モジュールとを含むことを特徴とする、帯電可能表面上の電荷欠損スポット(CDS)を検出するためのコンタクトレスシステム。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、帯電可能表面上の欠陥点を検出するためのコンタクトレスシステムに関する。
ゼログラフ板又は感光体においては、多数の種類の微欠陥がゼログラフ画像劣化の源になることがある。これらの微欠陥は、粒子による閉塞、コーティング層における気泡、電荷発生層のない感光体における微視的な領域、コーティング厚さの非一様性、暗失活の非一様性、光感度の非一様性、及び電荷欠損スポット(CDS)となることがある。これらの最後の種類の欠陥、すなわち電荷欠損スポット(CDS)は、光による活性なしで放電される局所領域である。これらは、使用される現像方法により、2種類の画像欠陥を引き起すことがある。電荷欠損スポットは、通常、電気的に又はゼログラフ現像により検出することができる。これらは、典型的には、微視的又は化学的検出を逃れる。
特定の生産工程から感光体における電荷欠損スポットを検出するための1つの技術は、感光体が製造された特定の種類のコピー機、複写機、及び印刷機においてその感光体を循環させることである。一般に、実際の機械試験は、所定のバッチから感光体における電荷欠損スポットを検出するのに最も正確な方法を与えることが見出された。
しかし、電荷欠損スポットを検出するための機械試験は、試験員の手による用紙の給送と併せて、用紙毎の最終品質の常時監視を含む面倒で時間のかかる方法である。さらに、試験結果の精度は、用紙を給送し、評価する作業員の解釈及び行動に大いに依存する。
さらに、機械の特性は、所定のモデル又は種類のいずれにおいても機械毎に異なるため、どのような所定の機械モデルに対する最終試験結果の信頼性も、特定の機械に特有の癖と、同じモデル又は種類の他の機械の特性とを考慮に入れなければならない。機械の複雑さ及び機械毎の変動のために、単一の機械における試験からのデータは、感光体材料の生産バッチ全体の廃止を正当化するのに十分に確かなものではない。したがって、試験は、通常、3つ又はそれ以上の機械において行われる。しかし、1つの機械における感光体試験は、同じ種類の感光体が異なる種類の機械において用いられている場合には、電荷欠損スポットの出現が生じるかどうかを必ずしも予測するものではない。
したがって、機械の電荷欠損スポット試験においては、試験は、各々の異なる種類の機械において行われなければならない。このことは、極めて高価で、時間がかかる。さらに、機械試験に必要とされる時間の長さのために、機械の寿命試験に基づく承認を待機している貯蔵された感光体の在庫は、容認できないほど高いレベルまで到達することになる。例えば、バッチは、各々が数千ものベルトを生成する多数のロールで構成されていることがある。
したがって、帯電可能表面の走査動作と併せて、帯電可能表面上のCDSの点状性質により引き起こされる非一様な電荷の分布を修正するためのシステム及び方法に対する必要性がある。
本開示の1つの態様によれば、帯電可能表面上の電荷欠損スポット(CDS)を検出するためのコンタクトレスシステムが提供される。
帯電可能表面の電荷欠損スポット(CDS)を走査するために、走査システムが与えられる。帯電可能表面は第1の電位に帯電され、スキャナプローブは第1の電位の所定の電位内の第2の電位に帯電される。さらに、基準波がスキャナプローブ及び帯電可能表面の少なくとも一方に印加される。スキャナプローブは、印加された電荷により誘起された電荷に関連する電位、及び帯電可能表面上のCDSのいずれかに関連する電位を読み取る又は測定する。プロセッサは、帯電可能表面上のCDSの電荷を求めるために、スキャナプローブの読み取り値及び印加された電荷の少なくとも1つに基づいて、プローブの測定値(読み取り値とも呼ばれる)を処理し、このことは、CDSの点状性質を考慮するために、プローブの表面から帯電可能表面までの距離に基づいて、CDSの電位の判断を調整することを含む。
以下の説明は、例示的な目的のために、ゼログラフィにおいて用いられる感光体の像形成表面の走査に集中するが、本開示の範囲は、その走査に限定されるものではなく、他の適用例に用いられる他の帯電可能表面の走査に適用することができる。
図1を参照すると、ステッパモータ11により一定の速度で回転される導電性の隔離されたドラム14を含む例示的なスキャナシステム10が示されている。ゼログラフ像形成システムと同様に、可撓性感光体12(感光体ベルトとして形成することができる)として具現化された帯電可能表面がドラム14上に取り付けられ、感光体12を一定の電圧まで静電気的に帯電するスコロトロンといった帯電装置16により帯電される。感光体12には、電荷が印加される接地平面として機能する導電性底部板が与えられる。或いは、ドラム14は、感光体12として機能する少なくとも1つの電子写真式コーティングにより被覆された感光体ドラム基板とすることができる。
システム10は、さらに、静電電圧計プローブ15と、バイアス電圧増幅器20と、高解像度スキャナプローブ18と、距離制御システム29と、(任意的に接続することができる)電荷積分器21と、データ収集コンピュータ22と、ステッピングアクチュエータの組み合わせ28と、エンコーダ30と、少なくとも1つの波形発生器31とを含む。静電プローブ15及びバイアス電圧増幅器20は、スキャナプローブ18を、感光体12の平均表面電位から、閾値電位差内までバイアスするために与えられる。本開示の一実施形態においては、静電プローブ15は、電荷欠損スポットほど小さい欠陥を感知しない空間解像度が低い静電電圧計である。
走査中、スキャナプローブ18、電荷積分器21、及びデータ収集コンピュータ22は、帯電後の感光体12の電位における変化を測定する。測定値は、エンコーダ30から、一定の角位置においてパルスを適用することにより取得される。エンコーダは、個々の走査線のデータ収集のトリガとして作用するトランジスタ・トランジスタ論理といった旋回パルスを1度に1つ供給することにより、スキャナプローブ18によるプローブ読み取り値の空間的整合を確実にし、感光体表面の正確なマップを形成する。
データ収集は、以下にさらに述べられるように、システムクロック上で動作するA/D変換プロセスに対応する。距離制御システム29は、スキャナプローブ18と、例えば、感光体12の表面のような走査されている表面との間の距離又は間隙(開示全体を通して間隙距離とも呼ばれる)を制御する。少なくとも1つの波形発生器31は、基準波を感光体12の接地平面及びスキャナプローブ18の少なくとも一方に適用する。基準波を感光体12に適用する場合には、波形発生器31は、好適なコネクタ(図示されていない、電導性ブラシのような)を用いてドラム14に接続される。基準波をスキャナプローブ18に適用する場合には、高圧DCバイアスが遮蔽電極36にも与えられるという条件で、方形波発生器31がスキャナプローブ18の遮蔽電極34(図2に示す)に接続される。
スキャナプローブ18の下方端部24は、感光体12の外側像形成表面に対して平行であり、この上方(典型的には、感光体12の外側像形成表面の約100μmだけ上方)に配置された滑らかな表面を有する。帯電装置16により、まさに帯電された感光体12の一部がスキャナプローブ18に到達するのにかかる時間は、CDSがスキャナプローブ18により走査される前にCDSが形成されることを可能にする。感光体12上の電荷は、感光体12がスキャナプローブ18を通った後で、消去光といった放電装置26により除去される。
電荷積分器21は、光結合された増幅器を有するオプトアイソレーター回路(図示せず)といった回路を含み、データ収集コンピュータ22をスキャナプローブ18の高圧プローブバイアスから隔離する。光結合された増幅器が、電気的に駆動される光源及びこの光源から絶縁された光検出器を用いることにより、連続的な電気接続なしで電気信号の伝送を与えることは、電子技術分野において周知である。スキャナプローブ18をデータ収集コンピュータ22から隔離することにより、感光体12の接地平面をバイアスするのではなく、スキャナプローブ18を感光体12の平均表面電位にバイアスし、したがって、空気破壊及びアーク形成を阻止することを可能にする。光学的に結合された増幅器は、プローブ信号をデータ収集コンピュータ22に与え、ここでプローブ信号が記録及び/又は分析される。
スキャナプローブ18は、感光体12の電位における変化を感知し、これに対応するアナログプローブ信号を生成する。電荷積分器21は、プローブ信号を処理して、プローブ信号を、データ収集コンピュータ22による処理が使用できる状態にし、このことは、例えば、プローブ信号を増幅することを含む。図3に示すように、デジタル収集コンピュータ22は、プロセッサ302と、システムクロック314と、プローブ信号をデジタル信号に変換するためのアナログデジタル変換(ADC)モジュール312とを含む。変換プロセスは、アナログプローブ信号を、クロック314により同期される所定の周波数(ADCモジュール312の周波数とも呼ばれる)でサンプル処理することを含み、これはエンコーダ30の動作に対応するものである。現在の例においては、TTL互換性とすることができるクロック314は、1旋回当たり約20000パルスを発生させる。クロック314及びエンコーダのパルスは、クロック314の1旋回当たりのパルスがエンコーダ30のそれよりはるかに多いため、同期される必要はない。デジタルプローブ信号は、変換されると、プロセッサ302による処理が使用できる状態になる。
走査中、ステッピングアクチュエータの組み合わせ28(例えば、ステッパモータとマイクロメータスクリューとの組み合わせ)は、スキャナプローブ18を新規な走査線位置まで移動させ、プロセスは、帯電、電荷における変化の測定、及び感光体12の放電について繰り返される。本開示の一実施形態においては、離間された及び/又は互い違いに配置された高解像度のプローブ18のアレイが与えられ、この高解像度のプローブ18のアレイは、同時に、異なるそれぞれの走査線に沿って走査する。
図2を参照すると、例示的なスキャナプローブ18が示されている。スキャナプローブ18は、下方端部25を有する中央電極32と遮蔽電極34とを含む。中央電極32及び遮蔽電極34の両方は、金属のような導電性材料で形成される。中央電極32は、薄い絶縁性コーティングにより、遮蔽電極34から絶縁される。中央電極32の導電性材料は、非常に薄い材料により絶縁される小径ワイヤとして与えることができる。下方端部25の断面は円形である。
中央電極32は、接地ワイヤ36により電気的に接地された遮蔽電極34に埋め込まれる。接地された遮蔽電極34は、電磁雑音に対する遮蔽物として用いられる。電位の変化は、埋め込まれた中央電極32により感知される。遮蔽電極34内に埋め込まれた中央電極32の配置のために、スキャナプローブ18は外部雑音から良好に遮蔽され、好適に堅牢にされる。
中央電極32のワイヤにおける一連の小さい湾曲部37及び遮蔽電極34によるワイヤの周囲は、ワイヤが遮蔽物の中に凹む傾向を阻止し、幾つかの場合には、遮蔽物から完全に抜けることを阻止する。中央電極32の端部25と感光体12の外側像形成表面との間の容量結合は、中央電極32が遮蔽物に凹み始めるに伴い変化し、したがって、読み取り値に悪影響を与える。接地ワイヤ36は、遮蔽電極34への電気接地接続を与える。接地電極36にはループ38が与えられて、接地ワイヤ36の位置を遮蔽電極34内に固定した状態で維持する。
スキャナプローブ18の端部24は、高解像度プローブ18の中心線に対して垂直であり、電極32の下方端部25と遮蔽電極34の下方端部は、実質的に互いに同一平面上にある。中心電極32が遮蔽電極34に凹ませられすぎた場合には、より多くの電束が、中心電極32上ではなく、遮蔽電極34に入り、したがって、信号が減少する。中央電極32の下方端部が遮蔽電極34を越えて延びた場合には、感光体12に傷をつけることがある。さらに、研磨により、中央電極32の下方端部及び遮蔽電極34の底部が同じ平面になり、良好な遮蔽特性及び検出特性を実現する。したがって、過剰な電界が阻止され、感光体12に傷をつける可能性は最小になり、スキャナプローブ18の遮蔽特性及び検出特性は最大になる。
バイアスは、静電電圧計15により印加される。或いは、印加されるバイアスが、感光体12の外側像形成表面上の平均表面電位の所定の電圧範囲(現在の例においては+/−300V)内にある限り、静電電圧計15を用いることなく、バイアスを遮蔽電極34上に印加することができる。
中央電極32の下方端部25と感光体12の外側像形成表面との組み合わせは、小さい平行板コンデンサを形成する。平行板コンデンサにより形成される容量によって、電荷欠損スポットが検出される。例示目的のために、プローブ端部24(例えば、中央電極32の端部25)と感光体12の外側像形成表面との間の100μmの典型的な間隙距離において、容量は、近似関係
Figure 2007108173
を用いることにより、おおよそ1fFになることが見出され、ここで、Ccouplingは誘起された容量であり、Aは中央電極32の下方端部25における表面の領域(平行板コンデンサの一端として作用する)であり、ε0は自由空間の誘電率(物理定数)であり、dは感光体12とスキャナプローブ18とにより形成されたコンデンサ板間の間隙距離である。
一実施形態においては、間隙距離は、約20マクロメートルと200マイクロメートルとの間であり、別の実施形態においては、約50マイクロメートルと約100μメートルとの間である。間隙距離が約20マイクロメートルより少ない場合には、プローブが表面に接触して、異常な結果につながることがあるリスクが増加する。間隙距離が約200マイクロメートルより大きい場合には、プローブ感度及び解像度が実質的に減少する。
0.1pCの電荷が存在する場合には、(Q=CV)によれば、容量1fFにわたる電圧は、プローブ端部24においては100Vである。表面電位は、容量と電圧の関係Q=CVを用いることにより、
Figure 2007108173
として求めることができ、ここでVsurfaceは表面電位であり、Qは表面電荷である。
上述の式1は、
Figure 2007108173
を与え、この式を反転させることにより、較正曲線
Figure 2007108173
が与えられる。
Vは、間隙距離dに直接比例するので、有意義な結果を取得するためには、走査中、間隙距離dを一定に保つことが重要である。このことは、感光体12が取り付けられるドラム14が僅かに偏心しているために複雑であり、こうした偏心性は典型的には+/−25μmの間の範囲に及ぶ。
距離制御システム29は、間隙距離における変動を減少させる。距離制御システム29は、能動制御機器を有する能動距離制御システムであってもよいし、又は、受動距離制御システムであってもよい。しかし、間隙距離における僅かな変化は依然として存在することがあり、スキャナプローブ18を交換する場合に、望ましい初期間隙距離を実現することは困難である。
スキャナプローブ18と感光体12の接地平面との間の容量は、スキャナプローブ18の端部24と感光体12の外側像形成表面との間の距離に反比例する。米国特許番号第6,008,653号は、100Vの方形波パルスがデータ収集周波数と同期してスキャナプローブに印加される、間隙距離を連続的に測定する方法を述べる。
本開示によれば、少なくとも1つの波形発生器31が方形波といった基準波を、感光体12の接地平面及び/又はスキャナプローブ18の遮蔽電極34に印加する。基準波は、静電プローブ15及び帯電装置16によりスキャナプローブ18及び感光体12のそれぞれに印加された電位に加えられるものである。基準波の周波数は、ADCモジュール312の周波数と同期しており、その値の半分である。基準波の高点及び低点に対応するスキャナプローブ18による読み取り値の連続的にサンプル処理された点について分析が実行される。
式(4)は、1/Ccouplingとdとの間の線形関係を示し、これは距離推定較正曲線を生成するのに用いることができる。距離推定較正曲線は、各々の読み取り後で、所定の固定量だけ段階的に増加する多数のdの値について、スキャナプローブ18と感光体12との間の容量を測定するのに容量ブリッジを用いることによるような一連の読み取り値を取ることにより求められる。プローブの読み取り値の反転されたものが対応する間隙距離に対してプロットされる。実験的には、プロットされた点は実質的な直線に嵌まることが示された。実質的な直線の傾斜は、スキャナシステム10を較正するために求められる。
マッピングd→d+δが距離推定較正曲線の式に適用される。距離推定較正曲線の式は、オフセットの修正のために変更され、以下のようになる。
Figure 2007108173
変更された距離推定較正曲線は、非ゼロ切片をもつ直線の式を有する。測定された較正線の傾斜及び切片を測定することにより、(1/Aδ0)及びδの値が与えられる。量(1/Aδ0)が求められると、式(4)を用いて真の距離が求められる。したがって、距離推定較正曲線は、スキャナプローブ18と感光体サンプル12との間の容量を測定することによる走査動作中に、間隙距離を求めるのに容易な方法を与える。
スキャナシステム10を用いる走査動作中、0V点並びに100V点について取られた測定値間の差に対応する間隔、及び、スキャナシステム10の較正中に求められた傾斜を用いて、現在走査されている感光体12上の点における間隙距離を求める。間隙距離は、ピクセルが、感光体12上の走査されたそれぞれの点に対応する、ピクセルの2−Dアレイにおける各々のピクセルについて求められる。距離の判断に対する修正は、バイアスされたスキャナプローブ18及びバイアスされた感光体12の組み合わせの平板式コンデンサの特性を考慮する。しかし、走査動作の目的は、感光体12に存在することがある局所的で点状のCDSを識別し、求めることである。CDSの点状電荷を考慮するために、さらに別の修正が必要である。
図3により詳細に示すコンピュータ22とも呼ばれるデータ収集コンピュータ22は、それぞれのプローブの読み取りを処理し、適切な距離推定較正曲線にアクセスして修正された距離を求める。さらに、コンピュータ22は、それぞれのプローブの読み取り及び印加された基準波電位を処理して、CDSの電位を求め、この電位は、さらに、修正された距離及びスキャナプローブ18の寸法(例えば、寸法は半径又は直径である)に基づいて調整され、より具体的には、スキャナプローブ18の中央電極32の寸法(例えば、半径又は直径)に基づいて調整される。
コンピュータ22は、マイクロプロセッサのような少なくとも1つのプロセッサ302を含む。コンピュータ22は、さらに、距離推定ソフトウェアモジュール306と、電荷修正ソフトウェアモジュール308と、電荷判断モジュール310とを含む。ソフトウェアモジュール306、308、及び310の各々は、少なくとも1つのプロセッサにより実行可能なそれぞれの一連のプログラム可能命令を含む。一連のプログラム可能命令は、少なくとも1つのプロセッサ302によりアクセス可能な格納装置304上で格納することができ、又は、少なくとも1つのプロセッサ302による実行のために伝播される信号により伝送されて、ここに述べられる機能を実行し、本開示による技術的効果を実現することができる。
電荷判断モジュール310は、距離推定モジュール306及び電荷修正モジュール308に対して、感光体12上の走査された点についての修正された距離を求め、修正された距離を用いて、1つ又はそれ以上のCDSに対応する電荷が検出されたかどうかを求めるように要求する。距離推定モジュール306は、距離推定較正曲線を参照し、電荷修正モジュール308は、プローブの読み取りを分析する場合に、電荷修正曲線を参照する。
距離推定較正曲線は、実際の走査動作が始まる前に、距離推定モジュール306により生成される。較正試験は、試験点を用いて走査することにより実行され、間隙距離は、各々の試験点について段階的に変化する。この距離推定モジュール306は、試験点について式(5)を実行し、対応する距離推定較正曲線を生成するためのアルゴリズムを含み、これには、(1/Aε0)及びδを求めるために距離推定較正曲線の傾斜及び切片を求めることが含まれる。
電荷修正曲線は、スキャナプローブ18の中央電極32の直径又は半径、感光体厚さ、及び感光体12の相対的な誘電定数を、CDSの点状性質及びスキャナプローブ18の有限の直径又は半径を考慮する静電モデルから引き出された式の中に入力することにより、用いられている特定のスキャナシステム10及び試験されている感光体12の数学的モデルを用いて求められる。静電モデル及びそれから引き出された式は、以下に述べられる。
図8は、感光体12の厚さが30μmであり、スキャナプローブ18の半径(R)が70μmであり、感光体12の相対誘電定数(α)が3.0である場合におけるプローブ半径の比率に対する間隙距離の比率が、修正された電荷の比率(感知された電荷/合計電荷)に対してプロットされた例示的な電荷修正曲線を示す。スキャナプローブ18において誘起された電荷は、間隙距離dが増加するに伴い減少する。走査されている点に対応する修正された距離は、電荷修正曲線にアクセスして修正された電荷の比率を調べる電荷修正モジュール308に入力される。
距離推定較正曲線及び電荷修正曲線は、ルックアップ表(LUT)の形態におけるような格納装置304に格納することができる。距離推定モジュール306及び電荷修正モジュール308は、格納装置304にアクセスして、適切な曲線又はLUTにアクセスする。距離推定モジュール306は、プローブの読み取り値を用いて、修正された距離を調べる。電荷修正モジュール308は、少なくとも、修正された距離情報、電荷測定値(すなわち、読み取り値)、及び入力基準波に対応する値を用いて、修正された電荷比率値を調べる。対応するLUTに含まれるプロットされた点又は複数の点の間にあるそれぞれの曲線から情報を引き出すために、線形補間が実行される。修正された距離測定が知られていない場合、又は、理想的なスキャナシステムのために距離推定が不要である場合には、修正されていない距離を電荷修正モジュール308に入力することができる。修正された電荷の比率を調べるのに電荷修正曲線を用いる代わりに、以下にさらに述べられる式(22)などの式を用いて、感光体12上で走査されたそれぞれの点について修正された電荷の比率を計算することができる。
感光体12の走査中、基準波が印加されて、プローブの読み取り値が収集される。距離推定モジュール306は、感光体12が走査されるときに、感光体12に沿ったそれぞれの点(又はピクセル)に対応するプローブの読み取り値を適用する。距離推定モジュール306は、距離推定較正曲線にアクセスし、それぞれのプローブの読み取り値から抽出された情報を用いて、プローブ18と感光体12上で測定される点との間の間隙距離に関する実際の距離情報を調べる。情報は、以下にさらに述べられる標準的な数値補間を用いて抽出することができる。距離推定は、測定値を計器のゲイン変動(例えば、ドリフトなど)のいずれに対しても正規化し、一様に分布される電荷に対する距離の変化を補償する。しかし、距離推定モジュール306を用いて実行される修正は、求められているプローブの有限の大きさ及びCDSの点状性質を考慮するものではない理想化された静電モデルについて修正するものである。
次いで、電荷判断モジュール310は、走査されている点についてのプローブの読み取り、及び、基準波により印加された入力電位に基づいて、計算を実行する。計算は、さらに、電荷修正モジュール308に対して、電荷判断が、プローブの有限の大きさ及び感光体上に見出されることがあるCDの点状性質を考慮するように調整する電荷修正アルゴリズムを実行するように要求することを含む。電荷修正モジュール308は、電荷修正曲線ン又は対応するLUTにアクセスして、修正された電荷情報を調べる。
図4及び図5は、感光体の走査についての実験データの計数結果を示す。電荷修正モジュール308は、表面モデルの局所的なピークがCDSに対応する立体的な三次元表面モデルを出力する。表面モデルは、グレイスケール強度レベルが、感光体の走査中に取得されたデータを用いて計算された感光体の電荷振幅に比例し、暗いシェーディングは高い電位に対応する(逆もまた同様)画像として視覚化される。結果として得られる画像は、典型的には、小さい暗いグレイのスポット及び黒色スポット(CDS)をもつ一様なグレイ画像である。スポットが十分に暗い場合(例えば、感光体上で検出された大きい電位の振幅に対応する所定の強度閾値を越えるグレイスケールシェーディング強度を有する場合)には、それは計数される。市販のソフトウェアのスポット計数ルーチンを、スポットの計数に利用できる。
点402及び点502(塗りつぶし円のドットとして示す)は、距離推定モジュール306により与えられる距離の推定を用いて生成された画像から計数されるcm2毎に計数されたスポットの数(スキャナスポット計数/cm2と呼ばれる)に対応するようにプロットされる。点404及び点504(空の四角形のドットとして示す)は、距離推定モジュール306により与えられる距離推定、並びに、電荷修正モジュール308により与えられる電荷修正を用いて生成された画像から計数されたスキャナスポット計数/cm2に対応するようにプロットされ、点402及び点502を生成するのに用いられる画像、及び、点404及び点504を生成するのに用いられる画像は、同じ組の測定されたデータを用いて生成される。図4においては、点402及び404についてのスキャナスポット計数は、スキャナプローブ18と感光体12との間の間隙距離における変動についてプロットされる。図5においては、点502及び点504についてのスキャナスポット計数は、感光体12上の開始位置から感光体12の100フィート(30.48m)のスパンに沿って走査されている点の位置までの距離における変動についてプロットされる。点502に対応する曲線506、及び、点508に対応する曲線508が示される。
図4においては、線406は、間隙距離のスパン上の点402についての平均スキャナスポット計数を示す。線408は、間隙距離のスパン上の点404についての平均スキャナスポット計数を示す。線408に対する点404の変動に比較した場合に、線406に対する点402について、より大きな変動量が示される。線408に対する非ゼロ傾斜は、感光体12における僅かなCDSのフィート数の傾向のためとすることができる。図5においては、点502及び曲線506は、有意義なものとするには雑音が多すぎ、点504及び曲線508は、感光体12のフィート数の関数として線形の傾向を示唆する。
図6及び図7を参照すると、電荷修正曲線の派生が述べられている。CDS事象の静電学モデルを図6に示す。CDS電荷は、平行板コンデンサの内側の点電荷600としてモデル化され、点電荷600は、厚さがsで示される感光体12上に与えられた誘電材料の層上に載っている。反対の極性の電荷は、コンデンサの上部板及び底部板において誘起される。スキャナプローブ18の中央電極32は、感光体12の表面の上の高さdで保たれ、(空)隙がスキャナプローブ18と感光体12の表面との間に形成され、ここで、dは空隙距離である。(空)隙の誘電率は、εdにより示され、ε0になるようにすることができる(すなわち、式(1)の場合における真空の誘電率)。感光体12は、厚さsの誘電体層及び誘電体εsの誘電率により表わされる。中央電極32のコアは、直径2Rを有し、ごく僅かな距離だけ遮蔽電極34から分離されている。モデルにおいては、遮蔽電極34は、大きさにおいて無限であるようにされる。
図6においては、寸法(例えば、半径)「a」をもち、一様な電荷密度σを有する一様に帯電された円形パッチ602により誘起された電荷の問題の幾何学的形状を示す。点電荷の限界は、限界a→0を取ることにより、この場合の解法が取得された後で取り、パッチ上の合計電荷πa2σを一定に保つことができる。次いで、CDSの電荷におけるこの合計電荷、すなわち、qCDS=πa2σを識別することができる。簡単な例においては、スキャナプローブ18及び感光体12は接地される。スキャナプローブ18及び/又は感光体12が非ゼロ電位に保たれている場合には、非均質一様境界条件について計算された解法に修正を加えなければならない。
中央電極32のコアと遮蔽電極34との間の間隙が小さいため、スキャナプローブ18は、単一の平坦な電極によりモデル化できると仮定される。また、さらに別の一般化として、問題の複雑性を大いに増加させることはないため、この電極は、接地されるのではなく、電位Vで保たれるようにモデル化される。問題の静電モデルを図7に示す。図7は、実際のプローブ構造が単一の平坦な電極702で置き換えられ、この単一の平坦な電極702が接地されるのではなく、電位Vで保たれるという点で、図6と異なっている。
源が帯電されたディスクの中心にある円筒形座標システムを用いて、静電問題に対する解法を取得する。
Figure 2007108173
がスキャナプローブ18と感光体12との間の領域における電位であり、
Figure 2007108173
が感光体12内の電位である場合には、静電問題は、以下の式
Figure 2007108173

Figure 2007108173

Figure 2007108173

Figure 2007108173
により定義される。
式(9)においては、派生物は、z=0における誘電インターフェースのちょうど上(下)で取られなければならず、θ(x)は
Figure 2007108173
により定義されるヘヴィサイド階段計数である。
式(9)は、変位フィールドの垂直成分は、ρ>aである場合には誘電インターフェースにわたり連続的であり、ρ<aである場合にはσだけ不連続であることを規定する。スキャナプローブ18の非均質一様境界条件に対応するためには、線形重ね合わせの原理を用いることにより、問題が2つの小問題に分割される。第1の小問題は、帯電されたディスクのない式(8)により規定される一様境界条件に対応し、第2の小問題は、両方の電極が接地されているが、式(9)における境界条件を含み、すなわち、第2の小問題は、帯電されたディスクの存在を考慮する。第1の小問題及び第2の小問題のそれぞれに対する解法は、第1の領域及び第2の領域のそれぞれ(例えば、感光体12の内側及び外側のそれぞれ)においてus.d(z)及びΦs.d(ρz)として示される。第1の小問題及び第2の小問題の解法は、
Figure 2007108173
によりオリジナルの問題に関連する。
解法us.d(z)及びΦs.d(ρz)は、
Figure 2007108173

Figure 2007108173

Figure 2007108173

Figure 2007108173
により与えられ、ここでJ0(x)及びJ1(x)はベッセル関数である。源が点電荷qCDSである場合には、式(12)及び式(8)は影響されないまま残るが、式(14)及び式(15)は
Figure 2007108173

Figure 2007108173
になり、ここで、限界はa→0であり、qCDS=πa2σは一定のまま保たれる。
空隙
Figure 2007108173
における合計電位を知ることにより、スキャナプローブ18において誘起された電荷密度を計算することができる。点電荷の場合においては、電荷密度は、
Figure 2007108173
により与えられ、
Figure 2007108173
であり、ここでaは、空隙の誘電定数に対する感光体12の相対誘電定数である。
Rにより(すなわち、スキャナプローブ18のコアにおいて)定義される領域内で誘起される合計電荷は、式(17)における電荷密度を統合することにより取得される。
Figure 2007108173
スキャナプローブ18の通常の動作中、感光体12は、幾らかの電位まで帯電され、同じ電圧が図7における上方電極に印加される。式(20)における第1の項は、事実上、V=0としてドロップアウトする。スキャナプローブ18において誘起される電荷は、合計電荷の一部(すなわち、中央電極32及び遮蔽電極34において誘起される電荷)として表現することができ、これは、スキャナプローブ18の先端部において誘起される電荷密度であり、図7に示す単一の平坦な電極702において誘起される合計電荷である。合計電荷は、以下のように与えることができる。
Figure 2007108173
式(21)を式(16、17、18、及び20)に導入することにより、スキャナプローブ18の有限の大きさに対する重大な依存を捕らえ、より容易に測定されるqtotalの項における未知の電荷qCDSの出現をなくす。この場合においては、換算されたスキャナプローブ18の電荷は、
Figure 2007108173
として書くことができ、ここで、qprobeはスキャナプローブ18の先端部において誘起される合計電荷であり、kは積分の変数であり、Rはスキャナプローブ18の中央電極22の寸法(例えば、半径又は直径)であり、dは距離推定モジュール306により与えられる修正された距離であり、sは誘電体の厚さであり、aは感光体12の誘電定数である。
したがって、式(22)は、電荷修正曲線(図8に示す例示的な修正曲線802のような)を生成するため、又は、qprobeを求めるための既知の値を入力するために用いられる。
走査動作中、電荷修正は以下のように実行される。(反対の極性の)電荷が、走査プローブ18及び感光体12の接地平面において誘起された電位により形成されたコンデンサの上部板及び底部板において誘起される。方形波電圧信号(例えば、50Vppの方形波)が感光体12の底部板(例えば、接地平面)及び/又は遮蔽プローブ34(例えば、スキャナプローブ18の浮動接地部)に印加される。スキャナプローブ18は、誘起された電荷を感知し、これは次いで、電荷積分器21の増幅器により増幅され、Voutとして増幅器から出力され、ここで、増幅器は相互ゲインGを有する電荷対電圧増幅器である。Voutは、感光体12の接地平面(及び/又はスキャナプローブ18の浮動接地)に印加された方形波のために、
Figure 2007108173
と、感光体12上のCDSにより引き起こされた信号である
Figure 2007108173
と、を含み、ここでVCDS
Figure 2007108173
上に重ね合わせることができる。
増幅器からのアナログVout信号は、コンピュータ22のADCモジュール312によりサンプル処理される。サンプル処理は、方形波の周波数の少なくとも2倍である周波数を有するように方形波信号の周波数と同期され、少なくとも1つのサンプルが、方形波のそれぞれの期間の高い部分及び低い部分の各々について取得される。図9を参照すると、例示的な信号Vout信号902(実線)が
Figure 2007108173
及び
Figure 2007108173
の成分を含む状態で、破断されて示されている。Vout
Figure 2007108173
信号成分904(ダッシュ線)は、一様な電位として示されている。サンプル処理された電位の読み取り値は、V0、V1、及びV2で取られる。以下の計算は、Vout
Figure 2007108173
成分とVCDS成分とを分離するための2つ又はそれ以上の点に対する補間技術を用いて行われる。以下の式においては、簡単にするために、電荷の極性は示されておらず、絶対値が用いられる。電荷の極性は、それらが用いられる内容から求めることができる。距離推定モジュール306は、以下のような計算を遂行し、
Figure 2007108173
方形波の振幅は、
Figure 2007108173

Figure 2007108173
以前に準備された距離推定較正曲線を用いることにより、距離推定モジュール306は、方形波の算出された振幅と相関する修正された間隙距離を調べる。方形波信号は、さらに、VCDSがスキャナプローブ18の下に一様に分布された電荷によるものであると仮定し、
Figure 2007108173
を正規化し、
Figure 2007108173
を間隙距離とは独立したものにするための較正信号として作用する。しかし、CDSは点状であり、電荷の一様性はもたない。したがって、修正された距離は、個々のCDSの点状性質を考慮して、測定されたCDSの電荷を調整する電荷修正モジュール308に与えられる。
電荷修正モジュール308によりアクセスされる電荷修正曲線は、以下のように、既知の関数fとして表現される。
Figure 2007108173
式(24)は、コンデンサの上部板において誘起された電荷のすべてがスキャナプローブ18により見られるわけではないという事実を表現する(式(21)及び式(22)を参照されたい)。したがって、
Figure 2007108173
であり、ここで
Figure 2007108173
は式の組(23)によりプローブの読み取り値から計算される測定されたCDS電位であり、Gは電荷積分器21の増幅器の計器特有の増幅器の相互的なゲインである。
プローブ容量全体は、
Figure 2007108173
として書かれ、ここで、ks=εs/ε0は感光体の誘電定数であり、Cprobeはプローブにおいて誘起された容量であり、Cairは空隙において誘起された容量であり、CPRは感光体において誘起された容量である。
方形波は、さらに、スキャナプローブ18において電荷を誘起する。方形波からの電荷はスキャナプローブ18の下に一様に分布されるため、標準的な容量関係を用いて、測定された方形波電圧を計算する。
Figure 2007108173

Figure 2007108173
であり、ここで
Figure 2007108173
は印加された方形波の既知の振幅であり、
Figure 2007108173
はサンプル処理された電位値から算出された感知された方形波の振幅である。
式(25)、式(26)、及び式(27)は以下のように組み合わされ、
Figure 2007108173

Figure 2007108173
ここでは、空気の誘電定数は1であると仮定され、したがって、式(19)におけるaは感光体材料の誘電定数ksである。単純な容量関係を用いて、電位VCDSをqCDSと相関させ、
Figure 2007108173
ここで
Figure 2007108173
は電荷修正モジュール308によりアクセスされた及び/又は求められた電荷修正曲線である。
幾何学的形状が
Figure 2007108173
である場合には、式(31)は、電荷修正モジュール308を呼び出すことなく、電荷判断モジュール310により用いられる式になる。しかし、CDSの点状性質に合わせて調整するために、電荷判断モジュール310は電荷修正モジュールを呼び出して、関数fを適用する。
probeが求められると、qCDSの真の値、例えば、感光体12上のCDSについての電荷が求められる。次いで、CPR=qCSSを用いて、VCDSを求めることができる。VCDSについて計算される値は画像としてプロットされる。計数ルーチンは、所定の閾値を超えるVCDSの読み取り値に対応するスポットを計数する。感光体12についての領域当たりの合計計数を安定した制御サンプルと比較して、感光体12の安定性を求めることができる。
本開示によるスキャナシステムの実施形態の概略図である。 図1に示すスキャナシステムに採用されるスキャナプローブの概略側断面図である。 図1に示すスキャナシステムに採用されるデータ収集コンピュータのブロック図である。 電荷修正なしでプロットされたスキャナスポット計数と比較した、本開示による電荷修正を用いてプロットされたスキャナスポット計数を含む、スキャナプローブと走査された感光体との間の間隙距離の変動についてプロットされた、実験的に求められたスキャナスポット計数のプロットである。 電荷修正なしでプロットされたスキャナスポット計数と比較した、本開示による電荷修正を用いてプロットされたスキャナスポット計数を含む、走査された感光体上の開始位置に対する感光体の長さに沿った種々の位置についてプロットされた、実験的に求められたスキャナスポット計数のプロットである。 一様に帯電された円形パッチにより誘起された電荷の問題の幾何学的形状の図である。 一様に帯電された円形パッチにより誘起された電荷の問題の静電モデルの図である。 本開示による電荷修正曲線である。 プローブ読み取り信号の概略図である。
符号の説明
10:スキャナシステム
12:感光体
14:ドラム
15:静電電圧計プローブ
16:帯電装置
18:スキャナプローブ
20:バイアス電圧増幅器
21:電荷積分器
22:データ収集コンピュータ
31:波形発生器

Claims (4)

  1. 帯電可能表面上の電荷欠損スポット(CDS)を検出するためのコンタクトレスシステムであって、
    第1の電圧電荷を受け取り保持するように、帯電可能表面を帯電するための第1の回路と、
    前記帯電可能表面からある距離だけ変位されかつ直径を有するプローブ表面を有するスキャナプローブと、
    前記スキャナプローブを、前記第1の電圧電荷の所定の電圧閾値内の第2の電圧電荷までバイアスするための第2の回路と、
    を含み、前記帯電可能表面と、前記スキャナプローブの表面と該帯電可能表面との間の誘電物質により平行板コンデンサが確立され(established)、前記スキャナプローブが、前記印加された電荷により誘起された電荷に関連する電位、及び前記帯電可能表面上のCDSのいずれかに関連する電位を読み取り、このことは、前記電位を感知し、前記感知に対応する信号を生成することを含んでおり、
    前記スキャナプローブと前記帯電可能表面の少なくとも一方に基準電荷を印加するための第3の回路と、
    プロセッサと、
    前記帯電可能表面上のCDSの電位を求めるために、前記スキャナプローブの読み取り値及び前記印加された電荷の少なくとも1つに基づいて、前記プロセッサにより実行可能なプログラム可能命令を含む電荷判断モジュールと、
    を含み、これは、前記帯電可能表面上の前記CDSの点状性質により引き起される非一様な電荷分布を修正することを含む、
    ことを特徴とするコンタクトレスシステム。
  2. 前記修正が、前記スキャナプローブの前記直径と、前記帯電可能表面が走査されている場所における、前記スキャナプローブの表面から該帯電可能表面までの距離に基づいて、前記CDSの所定の電位を調整することを含む請求項1に記載の走査システム。
  3. 前記帯電可能表面及び前記スキャナプローブが互いに移動するときに、前記帯電可能表面のCDSを走査するために、前記スキャナプローブと前記帯電可能表面との間の相対運動を確立するための機構と、
    前記スキャナプローブと前記帯電可能表面との間の前記相対運動が確立されるときに、前記スキャナプローブの表面と前記帯電可能表面との間の距離を一定に維持するための装置と、
    をさらに含む請求項1に記載の走査システム。
  4. 前記スキャナプローブの読み取り及び以前に生成された較正曲線に基づいて、前記帯電可能表面が走査されている場所において、前記スキャナプローブの表面と前記帯電可能表面との間の前記距離を求めるために、前記プロセッサにより実行可能なプログラム可能命令を含む距離修正モジュールをさらに含む請求項3に記載の走査システム。
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