JP3149228B2 - 表面電位計 - Google Patents

表面電位計

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JP3149228B2
JP3149228B2 JP31687291A JP31687291A JP3149228B2 JP 3149228 B2 JP3149228 B2 JP 3149228B2 JP 31687291 A JP31687291 A JP 31687291A JP 31687291 A JP31687291 A JP 31687291A JP 3149228 B2 JP3149228 B2 JP 3149228B2
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  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子写真装置に
おける感光体ドラム表面の電位分布測定や、静電気メモ
リのピックアップなどに用いられる表面電位計に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真プロセスにおける印写
画像は、感光体上に形成される静電潜像を基礎としてい
る。このため、電子写真法において、静電潜像の状態を
知ることは、帯電、露光、現像等の印写プロセスや感光
体などの評価・解析を行なう上で重要である。
【0003】ここに、静電気は電圧は高いが電荷量が少
ないという特徴を有するため、静電位の測定を一般的な
接触型電位計で行なうと、静電気が電圧計を通ってリー
クしてしまう等の計測上の問題を生ずる。よって、静電
位の計測には、非接触型電位計、即ち、表面電位計が適
しているとされている。
【0004】このような点を考慮しながら、感光体上に
形成される静電潜像を直接測定できるようにした静電潜
像測定装置が、電子写真学会誌 第30巻 第2号(199
1)において論文「感光体上静電潜像の高分解能測定」
(p.123〜130)(第1の従来例とする)として
報告されている。図9にその測定原理を示す。これは、
いわゆる直流増幅型のものであり、測定電極1を測定対
象物(感光体)2に近接させ、その時に測定電極1に誘
起される電荷を測定用コンデンサCM で電圧に変換し、
入力インピーダンスの高い増幅器3で増幅するようにし
たものである。即ち、図9においては、V0={1+(CM
/CA )}V2なる関係が成立し、V2 より光導電層2の
表面電位を測定するというものである。ここに、測定用
コンデンサCM に外部から流入した電荷が徐々に蓄積さ
れてしまうのを防止するため、測定に先立ち測定用コン
デンサCM に充電された電荷を放電させる放電スイッチ
4が設けられる。
【0005】このような直流増幅型で測定電極1の面積
を小さくすると、測定用コンデンサCM に誘起される電
荷量が小さくなり、十分な出力電圧を得るためにはこの
測定用コンデンサCM の容量を小さくする必要がある。
例えば、測定電極1の直径は50μmとされ、測定用コ
ンデンサCM の容量を数pFとしても、感光体表面電位
1kVに対して数10〜数100mVの出力電圧しか得
られない。よって、このような微小容量を用いた測定回
路においては、浮遊容量が大きな影響を及ぼすことにな
る。そこで、実際には、図10に示すように、出力電圧
をバッファアンプ(利得1で入出力電圧は等しい)5で
インピーダンス変換した後、その出力電圧をシールドケ
ース6に流すことで、測定回路にフィードバックし不要
な容量の発生を極力低減させるように構成される。
【0006】また、このように測定容量が小さいと、出
力電圧が外部からの測定用コンデンサCM への微小電流
の流入によるドリフトや外部ノイズの影響を受けやすい
ものとなる。特に、放電スイッチ4部は余分な容量や漏
れ電流が発生しやすい。そこで、図10に示すように、
放電スイッチ4a,4bとして2段構造し、潜像測定
時には1段目の放電スイッチ4aをオフさせるとともに
2段目の放電スイッチ4によりバッファアンプ5の出力
をフィードバックさせるようにしている。7はコモンシ
ールドである。
【0007】ところで、感光体2上に形成されている幅
100μm程度の静電潜像(即ち、帯電により1kVの
電位を持つ部分が100μm幅で存在する)を精度よく
測定するためには、測定電極1・感光体2間の測定ギャ
ップを数10μm以下に小さくする必要がある。ここ
に、図9において、測定電極1の電位は、感光体2の1
kVなる表面電位に対して数10〜数100mVにしか
ならず、測定電極1・感光体2間の電位差はほぼ1kV
となっている。よって、測定ギャップをあまり小さくし
過ぎると、図11に示すようなパッシェン曲線に従い、
測定電極1・感光体2間で放電が発生してしまう。
【0008】よって、放電を発生させずに測定ギャップ
を小さくするため、測定回路のコモン端子8の電位が感
光体2の表面電位の中間付近の電位(例えば、表面電位
が0〜1kVの場合、500V)となるようにバイアス
を印加するようにしている。これによれば、静電潜像が
1kVの電位差を有していても、測定電極1と感光体2
との間の電位差は500V以下となり、測定ギャップを
30μm程度まで小さくしても放電が生じないことが、
図11から予想されるというものである。
【0009】さらに、放電に対する測定ギャップの裕度
を大きくするため、測定電極1周辺を空気より放電開始
電圧の高いSF6 (6フッ化硫黄)ガスで満たすように
している。ただし、SF6 ガスが帯電器や転写器の近傍
に漏れると放電に悪影響を与えるため、図12に示すよ
うに、プローブ9の周りに2重構造のガスチャンバ10
を設け、内側のケース10aにSF6ガスを充満させる
とともに、外側のケース10bにより回収する構成とさ
れ、SF6 ガスの外部流出が防止されている。
【0010】また、前述した式で、V2 によりV0 を決
定するには、CM ,CA の容量を一定に保つ必要があ
る。ここに、CM はコンデンサ素子によるものであり、
一定とし得る。一方、CA は測定ギャップにより変化す
るので、測定ギャップを一定に保つために、図13に示
すように、ギャップセンサ11及びギャップコントロー
ラ12が設けられる。また、測定回路は外来からのノイ
ズを遮断するための2重のシールド構造を持つプローブ
9内に組込まれる。そして、前述したガスチャンバ10
等とともに、精密パルスステージ13上に配置されて構
成される。さらに、測定回路には感光体表面電位の中間
付近のバイアス電圧が印加されるため、測定データは絶
縁アンプ14を介してA/D変換器15によりA/D変
換され、コンピュータ16によって処理される。
【0011】一方、第2の従来例として、図14に示す
ように構成された表面電位計もある。まず、プローブユ
ニット21内に設けたセンサ電極22を振動させ、測定
対象物23との間の容量CD を変化させ、この容量変化
に伴いセンサ電極22に誘起される電荷の変動による電
流を信号として取出す。ここに、容量CD はプローブユ
ニット21内に設けた音叉24を発振器25により駆動
させることにより変化させ得る。取出された信号をプロ
ーブユニット21内のプリアンプ26及び表面電位ユニ
ット27内に設けられたアンプ28により順次増幅し、
増幅された信号を同期検波器29により同期検波するこ
とにより出力信号が得られる。この時、この出力信号は
容量CD に依存するものとなり、測定上、誤差をもたら
すものとなる。そこで、同期検波された出力信号は積分
器30と高圧発生器31とによる積分型高圧発生器に入
力されて高電位が発生され、プローブユニット21にフ
ィードバックされる構成とされている。これにより、プ
ローブユニット21の外囲気であるプローブボディ21
aの電位が上昇し、やがて、測定対象物23と同電位と
なる。このようにプローブボディ21aが測定対象物2
3の表面と同電位となると、静電容量CD は打消された
ものとなる。このように同電位となった時に、内部で発
生した電圧を抵抗R1,R2により分圧し、インピーダン
ス整合回路32で出力インピーダンスを0.01Ω以下
として出力させることで、測定ギャップdが変動して
も、図15中に特性Aで示すように、測定値に大きな誤
差を生じないようにしたものである。ちなみに、図15
中の特性Bはそれ以前の従来例による例を示す。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、第1の従来
例による場合、下記のような問題がある。第1に、測定
用コンデンサCM に対して浮遊容量CA を介して電流が
流入するのを防止するため、シールドケース6を必要と
するので、プローブ9自身を小型化できず、これをアレ
イ状に並べた時の密度が向上しないものとなってしま
う。
【0013】第2に、測定電極1と感光体2との間の放
電を防止するためにSF6 ガスを導入させ、かつ、コモ
ン端子8の電位を表面電位の1/2にしているが、ガス
を導入させるための構造を要するため、やはり、小型化
できず、かつ、配管等の配置も面倒なものとなる。ま
た、表面電位が高い場合には、このような処置を施して
も放電限界を超えてしまうことがあり、信頼性に欠ける
ものとなる。
【0014】第3に、測定電極1と感光体2との間の距
離をあまり小さくできないため、電位制御の分解能も1
00μm幅程度が限界である。特に、電子写真プロセス
において感光体上の表面電位分布の測定においては、1
0μm幅の分解能が要求されている現状を考えると、こ
の要求を満足し得ないものである。
【0015】第4に、浮遊容量CA を一定に保つために
測定電極1と感光体2との間の距離を一定に保つための
装置(ギャップセンサ11及びギャップコントローラ1
2)を必要とする。
【0016】また、第2の従来例による場合、下記のよ
うな問題点がある。第1に、測定値に対するセンサ電極
22と測定対象物23との間の距離dの依存性を低減さ
せるため、プローブボディ21aの電位を測定対象物2
3の表面電位と等しくしているが、図15中に示す特性
Aからも判るように、距離dの影響を完全には除去し得
るものでない。
【0017】第2に、センサ電極22に誘起される微弱
な電荷を測定するためには、センサ電極22の対接地抵
抗を非常に高くしなければならない一方で、センサ電極
22の電位を表面電位と同電位にするには何らかのアン
プの出力端をこのセンサ電極22に接続しなければなら
ないが、センサ電極22の出力端の対接地抵抗を測定に
影響を及ぼさない程度に高くすることは不可能である。
仮に可能であっても、センサ電極22に溜った電荷を充
放電する時定数が大きくなり、表面電位の面上分布を測
定する場合の電位変動に追随できないものとなる。よっ
て、実際には、センサ電極22の電位を測定対象物23
の電位と同電位にすることは不可能と考えられる。
【0018】第3に、この方式にあっても、プローブボ
ディ21aのシールドボックスが必要であり、プローブ
の小型化が困難で、アレイ化の支障となる。
【0019】結局、これらの従来例に対して、プローブ
の小型・アレイ化が可能で、測定対象物表面と測定電極
との間の放電を防止するためのガス導入装置などを用い
ることなく放電の心配を回避でき、かつ、測定ギャップ
の変動の影響が少なくて、電位分布測定の分解能が10
μm以下の表面電位計が要望される。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、測定対象物に対向させた導電性の探針と、この探針
と前記測定対象物の表面電位との間に作用する静電力を
検出する静電力検出手段と、前記静電力が零又はほぼ零
となるように前記探針の電位を可変制御する電位制御手
段と、可変制御されたこの探針の電位を測定する電位測
定手段とにより構成した。
【0021】ここに、請求項2記載の発明では、駆動電
源に接続された一対の電極を備えた圧電素子により加振
される片持ち梁の先端に探針を保持させ、静電力に応じ
て変位するこの探針の変位を検知する変位検出器を静電
力検出手段とし、前記探針に対して直流電圧に交流電圧
を重畳して交流電圧が正側に振れた時の静電力と負側に
振れた時の静電力とが等しくなるように直流電圧を可変
させる電位制御手段とした。
【0022】さらに、請求項3記載の発明では、導電性
で探針と同電位とされた片持ち梁の電位と、圧電素子の
片持ち梁側の電極の電位とを等しくした。請求項4記載
の発明では、導電性で探針と同電位とされた片持ち梁に
対する探針の突出長さを0.1mm以上とした。
【0023】
【作用】測定電極として機能する導電性の探針と測定対
象物の表面電位との間に作用する静電力を検出し、この
静電力が零又はほぼ零となるように探針の電位を可変制
御し、可変制御されたこの探針の電位を測定し、この測
定結果に基づき表面電位を算出するようにしたので、浮
遊容量の影響を受けない測定となり、よって、プローブ
部分のシールドボックスが不要となり、プローブの小型
・アレイ化が容易なものとなる。また、静電力を零又は
ほぼ零となるように制御する限り、探針と測定対象物と
の間の測定ギャップの変動を受けない測定となり、測定
ギャップを高精度で一定に保つための装置も不要とな
る。
【0024】ここに、探針の電位を直接的に表面電位と
同電位に維持することは困難であるが、請求項2記載の
発明によれば、片持ち梁により保持されて圧電素子によ
り加振される探針に対して直流電圧に交流電圧を重畳
し、交流電圧が正側に振れた時の静電力と負側に振れた
時の静電力とが等しくなるように直流電圧を可変させる
ことにより、この直流電圧をバイアス電位として表面電
位と同電位に維持することは容易であり、探針と表面電
位との間の電位差は重畳させる交流電流の振幅程度の小
さなもので済む。よって、探針と測定対象物との間の放
電限界距離を著しく小さくし得る。この結果、ガス導入
装置等の放電防止手段を用いることなく、放電の心配を
回避でき、かつ、測定ギャップを極力短くし得るため分
解能を高めることもできる。
【0025】また、請求項2記載の発明による場合、圧
電素子を加振させる駆動電源に接続された電極がフロー
ティングしているとその電位が安定しないため測定精度
の低下を招く一因となり、かといって、この電極が接地
されていると片持ち梁と圧電素子の片持ち梁側の電極と
の電位差が高圧となり、片持ち梁と圧電素子の片持ち梁
側の電極との間に設けられている絶縁材料が絶縁破壊を
起し、この片持ち梁の電位が不安定となって、測定精度
の低下の一因となり得るが、請求項3記載の発明によれ
ば、片持ち梁の電位と圧電素子用の片持ち梁側の電極の
電位とを同電位とし、これを基準に圧電素子に交流電圧
を印加するので、片持ち梁及び探針の電位は安定したも
のとなり、測定精度の低下を防止できる。
【0026】一方、探針と表面電位との間の静電力が零
又はほぼ零となるように電位制御した状態では、片持ち
梁の電位も探針が対向する表面電位と同等となる。しか
し、電子写真プロセスの感光体表面上においては100
μm間隔で電荷を帯電させる場合がある。この場合に
は、100μmの周期で、例えば0〜1kVの振幅を持
つ表面電位分布となる。このような表面電位分布を測定
する場合、表面電位が1kVの部分を測定している時に
は探針も片持ち梁も1kVとなる。一方、表面電位が0
Vの部分が1kVの部分と100μmの距離をおいて感
光体表面に存在する。片持ち梁は測定対象の表面に対し
て平行に配設され、その長さも100μm以上であるの
が普通である。よって、1kVの電位を持つ片持ち梁が
0Vの電位の表面上に対向することになる。このため、
この表面と片持ち梁との間の電位は例えば1kVのよう
に大きな値となり、放電等の危険を生じ得るが、請求項
4記載の発明によれば、片持ち梁に対する探針の突出長
さを0.1mm以上としたので、測定対象物表面と片持
ち梁との間の距離を放電限界以上に維持でき、放電の心
配のないものとなる。
【0027】
【実施例】請求項1及び2記載の発明の一実施例を図1
ないし図3に基づいて説明する。まず、基板41上に積
層されて測定対象物となる感光体42の表面には電荷Q
が存在し、接地GNDとの間に電位差(表面電位)VS
を生じている。このような感光体42表面に近接対向さ
せて導電性の探針43が設けられている。この探針43
は、固定台44に対して一対の電極45,46を有する
ピエゾ圧電素子、ここではPZT47、絶縁フィルム4
8を介して一端が固定支持された導電性の片持ち梁49
の先端下部に取付けられている。つまり、探針43は片
持ち梁49を板ばねとするような形でその先端側に変位
自在に支持され、かつ、探針43と片持ち梁49とは電
気的に導通した状態とされている。前記PZT47には
電極45,46を介して駆動電源50により交流電圧V
8 が印加され、このPZT47は交流電圧V8 の周波数
で振動するように構成されている。この周波数は、片持
ち梁49の機械的振動の共振点f0 で振動するものとさ
れている。これは、共振特性のQの値から、
【数1】 のほうが好ましい。
【0028】一方、片持ち梁49の探針43背面位置に
は鏡51が固定されており、この鏡51を利用して片持
ち梁49先端部分の変位を介して探針43と感光体42
の表面電位VS との間に作用する静電力を検出する静電
力検出手段としての光テコ法変位検出器52が設けられ
ている。この光テコ法変位検出器52は、この鏡51と
ともに、前記鏡51部分にレーザ光を照射するレーザダ
イオード53と、鏡51部分の変位に応じて角度変位し
た位置に反射光を受ける位置検出フォトダイオード54
とにより構成されている。この位置検出フォトダイオー
ド54の出力はプリアンプ55により振幅を表す電気信
号V0 として出力される。
【0029】よって、探針43の先端と感光体42の表
面電位VS との間に静電力(静電引力)が作用すると、
その力により、片持ち梁49は振動しにくくなり、この
片持ち梁49のばね定数が等価的に大きくなったことに
なる。これにより、片持ち梁49の共振点がずれ、振動
振幅が小さくなる。このような振動振幅の減少は、片持
ち梁49先端の変位量の減少として光テコ法変位検出器
52により捉えられるる。つまり、光テコ法変位検出器
52による変位検出は、探針43が受けている静電引力
を検出することに相当する。
【0030】さらに、前記光テコ法変位検出器52の出
力V0 に基づき前記探針43の電位を可変制御する電位
制御手段56が設けられている。この電位制御手段56
は、予め設定された直流電圧V9 =VS /Gに電源57
による台形状波形の交流電圧V4 を重畳するゲイン0の
加算器58と、この加算器58の出力電圧V5 を増幅し
て前記探針43(片持ち梁49)に出力電圧V6 を印加
するゲインGのパワーアンプ59と、前記プリアンプ5
5の出力V0 の振幅を直流電圧V1 に変換するAM復調
器60と、この直流電圧V1 を所定タイミングでサンプ
リングして保持するサンプルホールド回路61,62
と、これらのサンプルホールド回路61,62から得ら
れる電圧V21,V22間の差をとる差動アンプ63と、こ
の差動アンプ60の出力電圧V3 を積分して前記直流電
圧V9 を増減させる反転積分器構成の積分器64とをル
ープ状に接続して構成されている。
【0031】ここに、前記電源57から前記サンプルホ
ールド回路62に対するシンクロ信号V72が交流電圧V
4 に同期して取出され、サンプルホールド回路62に対
してはインバータ65により反転されたシンクロ信号V
71が与えられている。
【0032】さらに、前記直流電圧V9 の値を測定して
電位測定手段となる電圧計66が設けられている。
【0033】このような構成において、図2及び図3に
示すタイミング波形図を参照して表面電位VS の測定動
作を説明する。まず、PZT47には図2(a)に示すよ
うに交流電圧V8 が印加され、また、同図(b)に示す台
形状波形の交流電圧V4 は、この交流電圧V8 の周期よ
りも低い周波数(好ましくは、1/10以下)に設定さ
れて加算器58の一方の入力端子に入力され、さらに、
表面電位をVS とした時に、同図(c)に示すようにVS
/Gなる電圧V9 がこの加算器58の他方の入力端子に
入力されているとする。すると、加算器58の出力電圧
5 は同図(d)に示すようになり、さらに、ゲインGの
パワーアンプ59で増幅した出力信号V6 は同図(e)に
示すようになる。即ち、直流電圧VS を中心にVS
(V4a・G)/2からVS +(V4a・G)/2の間で振
れる電圧、つまり、直流電圧VS に交流電圧V4 をG倍
した交流電圧を重畳した波形の電圧となる。よって、探
針43の先端電位もこの出力電圧V6 に相当する電位と
なる。なお、図2では、便宜上、VSとV4a・Gとを同
レベルとして図示するが、実際はV4a・Gの値はVS
1/50以下となるように設定される。
【0034】ここに、いま、感光体42の表面電位はV
S であるので、電圧V6 がVS よりV4a・G/2だけ大
きくなっている時刻t1 と、VS よりV4a・G/2だけ
小さくなっている時刻t2 とにおいて、探針43の先端
は表面電位VS との間で同図(f)に示すように各々
1,F2なる静電引力FS を受ける。これにより、前述
したように片持ち梁49のばね定数が大きくなったと等
価的となり、この片持ち梁49、従って、探針43の振
動振幅が小さくなる。よって、光テコ法変位検出器52
を通して得られる振幅信号V0 は同図(g)に示すように
小さくなる。なお、時刻t3 においては、V6=VSであ
り、同電位であるので、探針43は静電引力FS を受け
ず、振幅信号V0 の振幅も大きくなる。
【0035】このような振幅信号V0 はAM復調器60
により復調され、同図(h)に示すような直流電圧V1
変換される。ここに、時刻t1 における電圧V11と時刻
2における電圧V12とは等しくなる。これは、時刻
1,t2における電圧V6 の各々の値と、電圧VS との
差の絶対値が等しく、時刻t1,t2において作用する静
電引力F1,F2の値が等しいためである。
【0036】ここに、電源57からはその交流電圧V4
に同期した同図(j)に示すようなシンクロ信号V72が取
出され、サンプルホールド回路62のサンプリング時刻
が決められている。同様に、同図(i)に示すように、こ
のシンクロ信号V72を反転させたシンクロ信号V71が生
成され、サンプルホールド回路61のサンプリング時刻
が決められている。本例では、これらのサンプルホール
ド回路61,62がシンクロ信号V71,V72の立上りで
サンプリングするように構成されているので、サンプル
ホールド回路61は時刻t1 における直流電圧V1 の値
をV21=V11として、サンプルホールド回路62は時刻
2 における直流電圧V1 の値をV22=V12として各々
サンプルホールドする(同図(k)(l)参照)。
【0037】これらの電圧V21,V22は差動アンプ63
に入力されて差がとられ、V3 として出力される。い
ま、前述したようにV11=V22によりV21=V22である
ので、同図(m)に示すように、V3 =V22−V21=0と
なる。この差動アンプ63の出力V3 は積分器64に入
力されるが、V3 =0であるので、積分器64出力であ
る直流電圧V9 の値は当初のVS /Gのまま変化しな
い、従って、探針43に印加する電圧V6 の値も変化し
ない。
【0038】このように感光体42の表面電位VS が変
化しない限り、探針43の先端電位も図2(e)に示す電
圧V6 のような波形を維持し続ける。よって、表面電位
S は直流電圧V9 を電圧計66で読取り、パワーアン
プ59のゲインGを掛けることにより求められる。
【0039】しかして、感光体42の表面電位が変化し
た場合に、電圧計66の指示値がどのように変化するか
を図3を参照して説明する。いま、表面電位がVS から
S −ΔVS に変化したとする。また、探針43の先端
電位V6 は図2(e)に示した値と同じであるとする。す
ると、図3(a)に示すように感光体42の表面と探針4
3先端との電位差は、時刻t1 においてはV4a・G/2
+ΔVS 、時刻t2 においてはV4a・G/2−ΔVS
なる。つまり、時刻t1 における電位差が、時刻t2
おける電位差よりも大きくなる。従って、探針43先端
の受ける静電引力FS も同図(b)に示すように時刻t2
の時よりも時刻t1 の時のほうが大きくなる。この結
果、前述したように、時刻t1 におけるサンプルホール
ド電圧V11は時刻t2 におけるサンプルホールド電圧V
12の値より小さくなる(同図(d)〜(f)参照)。よっ
て、サンプルホールド回路61,62の各々の出力電圧
21,V22の間には、V21<V22なる関係が成立する。
従って、差動アンプ63の出力V3 は同図(g)に示すよ
うに正の電圧となる。ここに、積分器64は反転積分器
なので、電圧V3 を積分し、直流電圧V9 の電位は当初
の値VS /Gから減少されていく。
【0040】直流電圧V9 が減少すると、同図(h)に示
すように、探針43(片持ち梁49)に対する電圧V6
の交流振幅のバイアス電圧Vb(振幅の中心電圧)も小
さくなり、このバイアス電圧VbがVS −ΔVS となっ
た時にVbの変動は止まる。そして、図2の場合と同様
に、電圧V6 はVb=VS −ΔVS なる直流電圧を中心
とし振幅V4a・G/2の電圧となる。この時の感光体4
2の表面電位はVS −ΔVS であるので、図3(i)に示
すように、時刻t1,t2において受ける静電引力F1
2はF1=F2となる。この結果、電圧V3 はV3 =0
となり、直流電圧V9 は(VS −ΔVS )/Gなる電圧
を維持する。この時の感光体42の表面電位は、電圧計
66の指示値(VS −ΔVS )/Gに既知の値Gを掛け
た値により求められる。
【0041】感光体42の表面電位がVS +ΔVS に変
化した場合は、上記の処理の電圧の増減関係が逆になる
だけで、同様に電圧V9 を可変させる制御を行なうこと
により、最終的にはVb=VS +ΔVS となる。
【0042】このように、本実施例によれば、探針43
先端と感光体42の表面電位との間に作用する静電引力
を検出し、この静電引力が零となる時の直流電圧V9
測定することにより、感光体42の表面電位を測定する
ものとしたので、探針43と感光体42との間の浮遊容
量の影響を考慮する必要のないものとなり、測定器とし
てプローブ構成した場合、プローブ部分に対してシール
ドボックスは不要となり、小型・アレイ化が可能とな
る。
【0043】また、探針43の先端電位V6 は、表面電
位と等しいバイアス電位Vbを維持する。そして、電位
6 に重畳される交流成分の振幅V4a・G/2はバイア
ス電位Vbの1/50以下でよい。従って、感光体42
の表面電位と探針43先端との電位差はV4a・G以下と
なり、仮に、VS =1kVとしても、20V以下でよい
ものとなる。よって、第1の従来技術の場合の500V
に比しても極めて小さな電位差となり、探針43先端と
感光体42表面との間の放電限界距離を著しく短くでき
る。この結果、SF6 等の不活性ガスを用いることな
く、放電の心配を回避でき、かつ、感光体42表面と探
針43先端との間の距離を短くし得るので10μm幅以
下の分解能を達成できる。
【0044】また、本実施例によれば、時刻t1 におけ
る静電引力F1 と、時刻t2 における静電引力F2 との
差を零とさせるため、電圧V6 のバイアス電圧(直流電
圧)Vb=V9 が表面電位と等しくなるように制御して
いるので、この制御が働いている限り、静電引力F1
2の絶対値は、探針43先端と感光体42表面との間
の距離の2乗に反比例するが、F1−F2は常に零とな
る。従って、電圧計66による測定値は、探針43先端
と感光体42表面との間の距離の変動の影響を受けない
ものとなる。この結果、従来のようにこの距離を正確か
つ一定に保つためのギャップ維持装置を要せず、小型・
低コスト化が可能となる。
【0045】つづいて、請求項3記載の発明の一実施例
を図4により説明する。まず、前記実施例による図1の
構成をみた場合、PZT47を加振させる交流電圧V8
が印加される電極46がフローティングしていると、そ
の電位が安定しないため、絶縁フィルム48の容量を介
して交流電圧V8 により生じる交流電流が片持ち梁49
に流れ込み、探針43の電位を不安定としてしまい、測
定精度の低下を招く。かといって、電極46をGND基
準電位に接続すると、片持ち梁49の電位が1KV程度
まで上昇するので、絶縁フィルム48が絶縁破壊を起
し、片持ち梁49の電位が不安定となり、やはり、測定
精度の低下を招くものとなる。
【0046】そこで、本実施例では、片持ち梁49とP
ZT47の片持ち梁49側の電極46との電位を同電位
とし、この電極46の電位を基準として固定台44側の
電極45に駆動用の交流電圧V8 を印加させることによ
り、電極46から絶縁フィルム48の容量を介して電流
が流れ込むようなことがないようにしたものである。
【0047】より具体的には、まず、交流電圧V8 を印
加するための駆動電源50は絶縁アンプ67の反転、非
反転入力端子間に接続されている。この絶縁アンプ67
の入力側コモン67aはGNDに接続され、これを基準
電位としている。また、パワーアンプ59の出力電圧V
6 ラインは片持ち梁49とともにPZT47の片持ち梁
49側の電極46に接続されている。従って、電極46
と片持ち梁49との間に電位差はない。また、絶縁アン
プ67の出力側コモン67bもこのパワーアンプ59の
出力電圧V6 ラインに接続されている。絶縁アンプ67
の出力はPZT47の固定台44側の電極45に接続さ
れている。
【0048】従って、電極46と片持ち梁49との間に
電位差はなく、かつ、電極45,46間には絶縁アンプ
67により交流電圧V8 と等しい電位差が生じてPZT
47を駆動させることになる。この時、アンプ59,6
7の出力抵抗は低いので、電極45,46及び片持ち梁
49の電位は安定したものとなる。また、絶縁フィルム
48が絶縁破壊を起すこともない。
【0049】さらに、請求項4記載の発明の一実施例を
図5により説明する。まず、図1に示した構成において
感光体42表面に電荷Qが存在している部分の電位はV
S であり、この部分を測定している時には探針43、片
持ち梁49の電位もVS となっている。従って、逆に、
電荷Qが存在しておらず電位がほぼGND電位と等しい
表面と片持ち梁49との間の電位差はVS となる。この
結果、感光体42表面と片持ち梁49との間の距離dを
適切に選ばないと両者間で放電を起してしまい、表面電
荷の測定が不可能となる。
【0050】しかして、本実施例では、電荷Qのない部
分と片持ち梁49との間の放電を防止し得るように構成
したものである。いま、図5は感光体42上の表面電荷
Qによる電位を測定している様子を示すものとし、仮
に、探針43直下の領域A部分にのみ電荷が存在し、そ
の表面電位がVS であるとする。すると、前述したよう
に片持ち梁49の電位も同電位であり、VS となる。従
って、感光体42上の領域A以外の表面部分と片持ち梁
49との間の電位差はVS となる。VS は約1kVであ
り、図8に示したパッシェン特性より、1kVに対する
放電限界距離は1気圧、乾燥空気中において約0.1m
mである。そこで、本実施例では片持ち梁49と感光体
42表面との間の距離dを0.1mm以上として片持ち
梁49・感光体42表面間の放電を防止するようにした
ものである。
【0051】ここに、測定分解能を10μm以下にする
ためには探針43先端と感光体42表面との間の距離d
1 を数μm以下にする必要がある。従って、放電防止に
必要な距離dに対してこの距離d1 は極めて小さいの
で、具体的には、探針43の長さ、即ち片持ち梁49に
対する探針43の突出長さd2 を0.1mm以上とする
ことにより放電防止を確保できる。
【0052】なお、探針43の変位を検出する変位検出
器としては、前述した光テコ法変位検出器52に限ら
ず、例えば、2周波レーザによるヘテロダイン干渉計を
用いるようにしてもよい。
【0053】また、感光体42の表面に変位測定のため
のレーザ光を入射させると入射部分の電荷が放電してし
まい測定不能となる場合には、例えば図6ないし図8に
示すような構造の片持ち梁を用いればよい。まず、図6
は単結晶シリコンによる片持ち梁68に対して絶縁膜6
9、金属膜70を介して探針43を取付ける一方、片持
ち梁68の表面側にはピエゾ抵抗素子71を設けて拡散
リード72を介して抵抗計73に接続し、片持ち梁68
が振動することにより梁表面に生ずる歪をピエゾ抵抗素
子71の抵抗変化として捉えるようにしたものである。
74はSi34膜による絶縁膜、75はガラス膜、76
はC−Si台座である。ここに、ピエゾ抵抗素子71は
多結晶シリコンを用いるようにしてもよい。
【0054】また、図7に示すように、抵抗計73に代
えて、電圧計77をピエゾ圧電素子71に接続し、片持
ち梁68が振動することにより梁表面に生ずる歪をピエ
圧電素子71に生ずる電圧変化として捉えるようにし
てもよい。これらの図6、図7の場合、片持ち梁68の
材料としては単結晶シリコンに限らず、SiO2 、S
i3N4、多結晶シリコン等であってもよい。
【0055】さらに、図8はC−Si台座78両面に金
属膜79と電極80とを形成して金属膜79と電極80
とが絶縁膜79aを介して接触する状態で延設させ、そ
の部分に探針43を取付ける一方、PZT47側につい
てもC−Si台座78上に保持されるガラス81両面に
電極82を形成して、探針43対応部分で電極80,8
2が対向するように配設し、電極80,82間に容量計
83を接続し、この電極80,82間の容量変化により
探針43の変位を測定するようにしたものである。
【0056】
【発明の効果】本発明は、上述したように構成したの
で、請求項1,2記載の発明によれば、測定電極として
機能する導電性の探針と測定対象物の表面電位との間に
作用する静電力を検出し、この静電力が零又はほぼ零と
なるように探針の電位を制御し、この時の探針の電位を
測定して表面電位を算出するようにしたので、浮遊容量
の影響を受けない測定となり、よって、プローブ部分の
シールドボックスを不要とし、プローブの小型・アレイ
化を容易に実現でき、また、静電力を零又はほぼ零とな
るように制御する限り、探針と測定対象物との間の測定
ギャップの変動を受けない測定となるので、測定ギャッ
プを高精度で一定に保つための装置も不要とすることが
できる。
【0057】特に、より具体的な請求項2記載の発明に
よれば、片持ち梁により保持されて圧電素子により加振
される探針に対して直流電圧に交流電圧を重畳し、交流
電圧が正側に振れた時の静電力と負側に振れた時の静電
力とが等しくなるように直流電圧を可変させるようにし
たので、この直流電圧をバイアス電位として表面電位と
同電位に維持することは容易であり、探針と表面電位と
の間の電位差は重畳させる交流電圧の振幅程度の小さな
もので済ませることができ、よって、探針と測定対象物
との間の放電限界距離を著しく小さくでき、この結果、
ガス導入装置等の放電防止手段を用いることなく、放電
の心配を回避でき、かつ、測定ギャップを極力短くし得
るため分解能を高めることもできる。
【0058】また、このような請求項2記載の発明に対
して、請求項3記載の発明では、片持ち梁の電位と圧電
素子用の片持ち梁側の電極の電位とを同電位とし、これ
を基準に圧電素子に交流電圧を印加するようにしたの
で、電位の不安定要素をなくすことができ、測定精度の
低下を防止できる。
【0059】また、請求項4記載の発明では、片持ち梁
に対する探針の突出長さを0.1mm以上としたので、
測定対象物表面と片持ち梁との間の距離を放電限界以上
に維持でき、測定対象物の電荷のない部分と片持ち梁と
の間の放電の心配もないものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び2記載の発明の一実施例を示す回
路構成図である。
【図2】表面電位の変動のない場合の検出動作を示すタ
イミング波形図である。
【図3】表面電位の変動した場合の検出動作を示すタイ
ミング波形図である。
【図4】請求項3記載の発明の一実施例を示す回路構成
図である。
【図5】請求項4記載の発明の一実施例を示す構成図で
ある。
【図6】変位検出器の変形例を示す構成図である。
【図7】変位検出器の別の変形例を示す構成図である。
【図8】変位検出器のさらに別の変形例を示す構成図で
ある。
【図9】第1の従来例の原理を示す回路構成図である。
【図10】第1の従来例の基本構成図である。
【図11】パッシェン特性図である。
【図12】放電防止機構を示す断面図である。
【図13】第1の従来例の全体構成図である。
【図14】第2の従来例を示す構成図である。
【図15】その特性図である。
【符号の説明】
42 測定対象物 43 探針 45,46 電極 47 圧電素子 49 片持ち梁 50 駆動電源 52 静電力検出手段 56 電位制御手段 66 電位測定手段 VS 表面電位 V4 重畳させる交流電圧 V9 直流電圧 FS 静電力 d2 探針突出長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−273277(JP,A) 特開 昭63−165772(JP,A) 特開 平5−119093(JP,A) 実開 平3−65979(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 29/12 - 29/14 G01R 29/24 G01N 13/10 - 13/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象物に対向させた導電性の探針
    と、この探針と前記測定対象物の表面電位との間に作用
    する静電力を検出する静電力検出手段と、前記静電力が
    零又はほぼ零となるように前記探針の電位を可変制御す
    る電位制御手段と、可変制御されたこの探針の電位を測
    定する電位測定手段とよりなることを特徴とする表面電
    位計。
  2. 【請求項2】 駆動電源に接続された一対の電極を備え
    た圧電素子により加振される片持ち梁の先端に探針を保
    持させ、静電力に応じて変位するこの探針の変位を検知
    する変位検出器を静電力検出手段とし、前記探針に対し
    て直流電圧に交流電圧を重畳して交流電圧が正側に振れ
    た時の静電力と負側に振れた時の静電力とが等しくなる
    ように直流電圧を可変させる電位制御手段としたことを
    特徴とする請求項1記載の表面電位計。
  3. 【請求項3】 導電性で探針と同電位とされた片持ち梁
    の電位と、圧電素子の片持ち梁側の電極の電位とを等し
    くしたことを特徴とする請求項2記載の表面電位計。
  4. 【請求項4】 導電性で探針と同電位とされた片持ち梁
    に対する探針の突出長さを0.1mm以上としたことを
    特徴とする請求項2又は3記載の表面電位計。
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