JP3155326B2 - 表面電位及び形状測定器 - Google Patents

表面電位及び形状測定器

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JP3155326B2
JP3155326B2 JP06687192A JP6687192A JP3155326B2 JP 3155326 B2 JP3155326 B2 JP 3155326B2 JP 06687192 A JP06687192 A JP 06687192A JP 6687192 A JP6687192 A JP 6687192A JP 3155326 B2 JP3155326 B2 JP 3155326B2
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淳一 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子写真装置に
おける感光体ドラム表面の電位分布測定や、トナー形状
或いはトナー帯電分布測定、又は、静電気メモリのピッ
クアップなどに用いられる表面電位及び形状測定器に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真プロセスにおける印写
画像は、感光体上に形成される静電潜像を基礎としてい
る。このため、電子写真法において、静電潜像の状態を
知ることは、帯電、露光、現像等の印写プロセスや感光
体などの評価・解析を行なう上で重要である。
【0003】ここに、静電気は電圧は高いが電荷量が少
ないという特徴を有するため、静電位の測定を一般的な
接触型電位計で行なうと、静電気が電圧計を通ってリー
クしてしまう等の計測上の問題を生ずる。よって、静電
位の計測には、非接触型電位計、即ち、表面電位計が適
しているとされている。
【0004】このような点を考慮しながら、感光体上に
形成される静電潜像を直接測定できるようにした静電潜
像測定装置が、電子写真学会誌 第30巻 第2号(199
1)において論文「感光体上静電潜像の高分解能測定」
(p.123〜130)(第1の従来例とする)として
報告されている。これは、いわゆる直流増幅型のもので
あり、測定電極を測定対象物(感光体)に近接させ、そ
の時に測定電極に誘起される電荷を測定用コンデンサで
電圧に変換し、入力インピーダンスの高い増幅器で増幅
するようにしたものである。
【0005】ここに、試料表面電位を測定するプローブ
は、このプローブ先端と試料表面との間の距離により、
測定結果に大きな誤差を生じる。そこで、このような表
面電位測定装置において、試料表面とプローブとの間の
距離を一定に維持させるようにしたものが、例えば、文
献‘TECHNICAL DIGEST OF THE 9TH SENSOR SYMPOSIUM,1990,pp,129〜132’中の論文“Image Cha
rge Sensing by Scanning Electrometer”(第2の従来例とする)と
して報告されている。これは、プローブの両脇にレーザ
ダイオードとPSD(半導体位置検出器)とを一対設
け、レーザ光を試料表面に照射し、その反射光がPSD
に戻る位置によってプローブ先端と試料表面との距離を
測定し、この測定結果からプローブ全体を移動させるア
クチュエータに対してフィードバック制御を掛け、プロ
ーブ先端と試料表面との距離を一定とさせるようにした
ものである。
【0006】ところが、第1の従来例による場合、測定
用コンデンサに対して浮遊容量を介して電流が流入する
のを防止するため、シールドケースを必要とし、プロー
ブ自身を小型化できず、これをアレイ状に並べた時の密
度が向上しないものとなってしまうとか、浮遊容量を一
定に保つために測定電極と感光体との間の距離を一定に
保つための装置(即ち、第2の従来例のようなギャップ
センサないしはギャップコントローラ)を必要とし、装
置が大型化・複雑化してしまうといった問題がある。
【0007】しかして、プローブの小型・アレイ化を容
易にした表面電位計が、特願平3−316872号とし
て本出願人により提案されている。これは、測定対象物
表面に存在する電荷と探針との間に生ずる静電力を検出
する手段を有し、この静電力が零又はほぼ零となるよう
に探針の電位を測定対象物の表面電位と等しくなるよう
に制御し、この時の探針の電位を換算して表面電位の測
定結果とするようにしたものである。
【0008】その構成例を図8に示す。まず、基板1a
上に感光体1bを積層させて測定対象物となる試料2の
表面には電荷Qが存在し、接地GNDとの間に電位差
(表面電位)VS を生じている。このような感光体1b
表面に近接対向させて導電性の探針3が設けられてい
る。この探針3は、固定台4に対して一対の電極5,6
を有するピエゾ圧電素子、ここではPZT7、絶縁フィ
ルム8を介して一端が固定支持された導電性の片持ち梁
9の先端下部に取付けられている。つまり、探針3は片
持ち梁9を板ばねとするような形でその先端側に変位自
在に支持され、かつ、探針3と片持ち梁9とは電気的に
導通した状態とされている。前記PZT7には電極5,
6を介して駆動電源10により交流電圧V8 が印加さ
れ、このPZT7は交流電圧V8 の周波数で振動するよ
うに構成されている。この周波数は、片持ち梁9の機械
的振動の固有振動周波数f0 で振動するものとされてい
る。
【0009】一方、片持ち梁9の探針3背面位置には鏡
11が固定されており、この鏡11を利用して片持ち梁
9先端部分の変位を介して探針3と感光体1bの表面電
位VS との間に作用する静電力を検出する静電力検出手
段としての光テコ法変位検出器12が設けられている。
この光テコ法変位検出器12は、この鏡11とともに、
前記鏡11部分にレーザ光を照射するレーザダイオード
13と、鏡11部分の変位に応じて角度変位した位置に
反射光を受ける位置検出フォトダイオード(PSD)1
4とにより構成されている。このPSD14の出力はプ
リアンプ15により振動を表す電気信号V0 として出力
される。
【0010】よって、探針3の先端と感光体1bの表面
電位VS との間に静電力(静電引力)が作用すると、そ
の力により、片持ち梁9のばね定数が等価的に変化した
ことになる。これにより、片持ち梁9の共振点がずれる
のであるが、片持ち梁9はPZT7により片持ち梁9の
固有振動数f0 で強制振動されているので、その振動振
幅が小さくなる。このような振動振幅の減少は、片持ち
梁9先端の変位量の減少として光テコ法変位検出器12
により捉えられる。つまり、光テコ法変位検出器12に
よる変位検出は、探針3が受けている静電引力を検出す
ることに相当する。
【0011】さらに、前記光テコ法変位検出器12の出
力V0 に基づき前記探針3の電位を可変制御する電位制
御手段16が設けられている。この電位制御手段16
は、予め設定された直流電圧V9=VS /Gに電源17
による台形状波形の交流電圧Vを重畳するゲイン0の
加算器18と、この加算器18の出力電圧V を増幅
して前記探針3(片持ち梁9)に出力電圧V6 を印加す
るゲインGのパワーアンプ19と、前記プリアンプ15
の出力V0 の振幅を直流電圧V1 に変換するAM復調器
20と、この直流電圧V1 を所定タイミングでサンプリ
ングして保持するサンプルホールド回路21,22と、
これらのサンプルホールド回路21,22から得られる
電圧V21,V22間の差をとる差動アンプ23と、この差
動アンプ23の出力電圧V3 を積分して前記直流電圧V
9 を増減させる反転積分器構成の積分器24とをループ
状に接続して構成されている。ここに、前記電源17か
ら前記サンプルホールド回路22に対するシンクロ信号
72が交流電圧V4 に同期して取出され、サンプルホー
ルド回路22に対してはインバータ25により反転され
たシンクロ信号V71が与えられている。さらに、前記直
流電圧V9 の値を測定して電位測定手段となる電圧計2
6が設けられている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
提案例構成による表面電位計の場合、探針3と感光体1
b表面との間に作用する静電気力は、表面電位と探針3
との電位差が高くなった場合に大きくなるだけでなく、
探針3と感光体1b表面との間の距離が短くなった場合
も大きくなるため、表面電位と表面形状とを同時かつ独
立して測定することはできない不都合がある。
【0013】即ち、実際の普通紙複写機(PPC)用の
ドラム状感光体の表面電位分布を測定するような場合、
感光体を回転させる一方、探針を装置本体側に固定支持
させて行うことになるが、感光体は一般にそのドラム中
心が100μmのオーダで偏心しており、又は、感光体
表面形状も必ずしも鏡面ではなく、特に有機感光体(O
PC)の場合には顔料の粒子や、クリーニング等で生じ
たひっかき傷などによる凹凸が存在している。よって、
感光体表面と探針との間の距離は感光体の回転によって
変動することになり、提案例方式による場合には、感光
体の表面電位が均一であっても距離の変動を表面電位の
変動として測定してしまうことになる。また、トナー粒
子上の帯電分布を調べる場合、前述したように、トナー
は通常凹凸形状をしているので、帯電分布とその表面形
状とを同時に測定する必要がある。
【0014】また、第2の従来例による場合、試料表面
の凹凸が大きいとレーザ光が散乱されてPSDに入射す
るビームスポット径が大きくなり、距離測定精度が低下
してしまう。
【0015】さらに、試料がPPC用の感光体である場
合、レーザ光を感光体が感じ、感光体表面上の電荷が放
電されて消滅してしまう可能性もある。よって、この面
からは、感光体等を測定対象物とする場合であっても、
その表面の電荷に何ら影響を与えることなく、距離の制
御精度がよい状態で、その表面電位と表面形状(距離)
とを測定し得ることが要望される。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、測定対象物に対向させた導電性の探針と、この探針
と前記測定対象物の表面電位との間に作用する静電力を
検出する静電力検出手段と、前記探針に対して直流電圧
に交流電圧を重畳して交流電圧が正側に振れた時の静電
力と負側に振れた時の静電力とが等しくなるように前記
直流電圧を可変させる電位制御手段と、前記探針の前記
直流電圧の電位を測定する電位測定手段と、前記交流電
圧が、正側に振れた時の静電力が一定となり、又は、負
側に振れた時の静電力が一定となり、又は、正側に振れ
た時の静電力と負側に振れた時の静電力との和が一定と
なるように前記測定対象物と前記探針との間の距離を制
御するアクチュエータを備えた距離制御手段と、前記ア
クチュエータの変位量を測定する変位量測定手段とを設
けた。
【0017】この際、請求項2記載の発明では、測定開
始時に探針を測定対象物表面に近付けてこの探針と前記
測定対象物表面との間の距離を所望の距離に設定すると
きに、前記距離が大きい段階では交流電圧の振幅を大き
くし、所望の距離に近付くに従い漸次この交流電圧の振
幅を小さくさせていくアプローチ制御手段を備えた距離
制御手段とした。
【0018】また、請求項3記載の発明では、測定開始
時に探針を測定対象物表面に近付けてこの探針と前記測
定対象物表面との間の距離を所望の距離に設定するとき
に、当初の交流電圧の振幅を測定時の振幅より大きく設
定維持させたままこの交流電圧により前記探針に働く静
電引力が基準値に等しくなるまでこの探針を測定対象物
表面に近付けた後、前記探針に働く静電引力が基準値と
等しくなるように前記交流電圧の振幅を可変制御してこ
の振幅が測定時の振幅と等しくなるまで前記探針を測定
対象物表面に近付けていくアプローチ制御手段を備えた
距離制御手段とした。
【0019】さらに、請求項4記載の発明では、アクチ
ュエータとして粗動アクチュエータと微動アクチュエー
タとを設け、前記アクチュエータに対する制御信号を周
波数帯域により分離して前記粗動アクチュエータと微動
アクチュエータとに別個に入力させる距離制御手段とし
た。
【0020】
【作用】請求項1記載の発明によれば、電位測定手段の
測定結果を測定対象物の表面電位の測定結果とし、変位
量測定手段により測定された距離制御手段のアクチュエ
ータの変位量を測定対象物の表面形状の測定結果として
いるので、測定対象物について表面電位と表面形状とを
同時に、かつ、独立して測定し得るものとなる。この
際、距離の測定制御も精度のよいものとなり、かつ、測
定対象物が感光体等であってもその表面電荷に何ら影響
を与えることなく、その表面電位及び表面形状ないしは
距離の測定が可能となる。
【0021】ここに、測定の初期状態にあっては探針を
測定対象物表面に対して所望の距離まで近付けるアプロ
ーチ動作が必要となる。この際、探針に印加する交流電
圧の振幅が一定であると測定対象物表面に近付くにつれ
て急激に静電引力が増加する。よって、この静電引力を
測定しながらアプローチ用のアクチュエータを動作制御
すると、探針先端が測定対象物表面に衝突してしまうこ
とがあり得る。この点、請求項2記載の発明によれば、
探針を測定対象物表面に対して所望の距離まで近付ける
プロセスに際して、距離が大きい段階では交流電圧の振
幅を大きくして両者間の電位差を大きくするが、所望距
離に近付くにつれて漸次振幅を小さくして両者間の電位
差を小さくしているので、探針先端を測定対象物に衝突
させることなく近付けることができ、双方の破壊を防止
し得る。
【0022】同様に、請求項3記載の発明によれば、当
初の交流電圧の振幅を測定時の振幅より大きく設定維持
させたままこの交流電圧により探針に働く静電引力が基
準値に等しくなるまでこの探針を測定対象物表面に近付
けた後、探針に働く静電引力が基準値と等しくなるよう
に交流電圧の振幅を可変制御してこの振幅が測定時の振
幅と等しくなるまで探針を測定対象物表面に近付けるよ
うにしたので、探針先端を測定対象物に衝突させること
なく近付けることができ、双方の破壊を防止し得る。
【0023】さらに、測定対象物を例えばドラム状感光
体とし、その表面電位及び表面形状を測定する際、前述
したように、感光体の偏心による100μmオーダの探
針・表面間の距離変動や、表面の傷等によるμmオーダ
の探針・表面間の距離変動が存在し得るものであり、双
方の距離変動に対して1つのアクチュエータで制御する
のは極めて困難である。この点、請求項4記載の発明に
よれば、粗動アクチュエータと微動アクチュエータとの
2つのアクチュエータを用いるとともに、偏心による距
離変動は一般に数Hzなる低周波の繰返し特性を持つの
に対して傷等による距離変動は一般に数kHzなる高周
波の繰返し特性を持つ点に着目し、アクチュエータに対
する制御信号を低周波成分と高周波成分とに二分して各
々対応する粗動、微動アクチュエータを駆動させるの
で、双方の距離変動に対する制御を適正に行うことがで
き、より高精度に表面電位と表面形状とを測定し得るも
のとなる。
【0024】
【実施例】請求項1記載の発明の一実施例を図1ないし
図5に基づいて説明する。図8で示した部分と同一部分
は同一符号を用いて示す。即ち、基本として、試料2に
対する探針3、静電力検出手段となる光テコ法変位検出
器12、電位制御手段16及び電位測定手段となる電位
計26は、本実施例でもそのまま用いられている。ただ
し、PZT7に関する機械的振動の固有振動周波数f0
とは、片持ち梁9がPZT7により加振される力以外の
力を受けない場合の共振点とされている。
【0025】よって、探針3の先端と感光体1bの表面
電位VS との間の電位差Vによる静電力(静電引力)が
作用すると、片持ち梁9のばね定数が等価的に変化した
ことになる。これにより片持ち梁9の共振点がずれ、振
動振幅が小さくなる。
【0026】いま、固有振動周波数f0 (固有振動角周
波数ω0 )で片持ち梁9を加振し、この片持ち梁9に静
電引力等の外力が働いていない場合の片持ち梁9の先端
の振動振幅をA0 とする。また、探針3先端と試料2表
面との間の平均距離(探針3先端の振動中心と試料2表
面との距離)をdとすると、何らかの物理的力(静電
力、磁気力或いはヴァン・デル・ワールス力など)Fが
探針3の先端に加わった場合の、片持ち梁9の振動振幅
の変化ΔAは、近似的に ΔA=α・∂F/∂d ……………………………………………(1) で表される。ただし、αは比例定数である。
【0027】また、説明を単純化するために、図2に模
式的に示すように、探針3の先端を面積Sを持つ平板と
考え、試料2表面に対して平行に対向しているものとす
る。また、探針3先端と試料2表面との間の距離をd、
両者間の電位差をVとする。すると、両者間に働く力F
は、 F=(β/2)・(V2/d2 ) ………………………………(2) で表される。ただし、βは比例定数である。
【0028】(2)式より ∂F/∂d=−β・V2/d3 ………………………………(3) が得られる。よって、静電力Fにより生ずる変化ΔA
は、(1)(3)式より ΔA=−αβ・V2/d3 ………………………………(4) となる。この時の振動振幅Aは、 A=A0 +ΔA=A0 −αβ・V2/d3 ……………………(5) となる。
【0029】このような振動振幅の減少は、片持ち梁9
先端の変位量の減少として光テコ法変位検出器12によ
り捉えられる。つまり、光テコ法変位検出器12による
変位検出は、探針3が受けている静電引力を検出するこ
とに相当する。
【0030】ここに、前記光テコ法変位検出器12、従
って、プリアンプ15の出力V0 は片持ち梁9の振動を
表す電圧となる。また、電圧V1 は電圧V0 の振幅を直
流電圧に変換したものであるので、その電圧値は、 V1 =γA=γA0 −δ・V2/d3 ………………………(6) として表される。ただし、γ,δはともに比例定数であ
り、δ=αβである。
【0031】いま、 γA0 =v0 ……………………………………………(7) δ・V2/d3 =Δv ……………………………………………(8) とすると、電圧V0 は、 V0 =v0 −Δv ……………………………………………(9) で表される。
【0032】しかして、本実施例では、提案例と同様な
構成に加え、試料2は絶縁性の台27を介して移動機構
28上に保持されている。この移動機構28は試料2を
Z軸方向(感光体1b表面に垂直方向)に移動させるた
めのZ軸アクチュエータ29と、X,Y軸方向に移動さ
せるためのX,Y軸アクチュエータ30とよりなる。一
方、前記サンプルホールド回路21,22からの出力V
21,V22を加算する加算器31が設けられ、この加算器
31からの出力V10を予め設定された基準電圧(基準
値)V13と比較する差動増幅器32が設けられている。
この差動増幅器32の出力V14を積分する積分器33が
設けられ、この積分器33の出力V15を増幅するパワー
アンプ34が設けられている。このパワーアンプ34の
出力V16が前記Z軸アクチュエータ29に対する駆動用
の制御信号としてフィードバックされ、距離制御手段3
5が構成されている。
【0033】さらに、前記積分器33から出力される出
力V15の値を測定して変位量測定手段となる電圧計36
が設けられている。
【0034】このような構成において、図3ないし図5
に示すタイミング波形図を参照して表面電位VS 及び表
面形状の測定動作を説明する。まず、PZT7には図3
(a)に示すように交流電圧V8 が印加され、また、同図
(b)に示す台形状波形の交流電圧V4 は、この交流電圧
8 の周期よりも低い周波数(好ましくは、1/10以
下)に設定されて加算器18の一方の入力端子に入力さ
れ、さらに、同図(c)に示すようにVb/G1なる電圧V
9 がこの加算器18の他方の入力端子に入力されている
とする。すると、加算器18の出力電圧V5 は同図(d)
に示すようになり、さらに、ゲインG1 のパワーアンプ
19で増幅した出力電圧V6 は同図(e)に示すようにな
る。即ち、直流電圧Vb を中心にVb −(V4a・G1
/2からVb +(V4a・G1 )/2の間で振れる電圧、
つまり、直流電圧Vb に交流電圧V4 をG1 倍した交流
電圧を重畳した波形の電圧となる。よって、探針3の先
端電位もこの出力電圧V6 に相当する電位となる。
【0035】ここに、いま、感光体1bの表面電位VS
は、VS =VSaであり、電圧Vb がVb =VSaになって
いるとする。すると、時刻t1 において電圧V6 は電圧
SaよりV4a・G1 /2だけ大きくなり、時刻t2 にお
いてはV4a・G1 /2だけ小さくなっている。よって、
時刻t1,t2において探針3の先端は、表面電位VSa
との間にV4a・G1 /2の電位差があるので、同図
(f)に示すように、各々F1a,F2aなる静電力FS を受
ける。これにより、前述したように片持ち梁9のばね定
数が変化したと等価的となり、この片持ち梁9、従っ
て、探針3の振動振幅が小さくなる。よって、光テコ法
変位検出器12を通して得られる振幅信号V0 は同図
(g)に示すように小さくなる。なお、時刻t3 において
は、V6 =VSaであり、同電位であるので、探針3は静
電引力FS を受けず、振幅信号V0 の振幅も大きくな
る。
【0036】このような振幅信号V0 はAM復調器20
により復調され、同図(h)に示すような直流電圧V1
変換される。ここに、時刻t1 における電圧V11と時刻
2における電圧V12とは等しくなる。これは、時刻
1,t2における電圧V6 の各々の値と、電圧VS との
差の絶対値が等しく、時刻t1,t2において作用する静
電引力F1,F2の値が等しいためである。
【0037】即ち、d=da の場合、時刻t1 において
試料2の表面を基準とした探針3と試料2表面との間の
電位差はV4a・G1 /2、時刻t2 におけるその電位差
は−V4a・G1 /2である。従って、時刻t1,t2にお
いて作用する力F1a,F2aは各々、 F1a =(β/2)(V4a・G1 /2)2(1/da 2 ) …………(10) F2a =(β/2)(−V4a・G1 /2)2(1/da 2 ) …………(11) となる。
【0038】従って、電圧V11a,V12aは、(6)式よ
り、各々 V11a =γA0 −δ(V4a・G1 /2)2(1/da 3 ) =v0 −Δv11 …………………(12) V12a =γA0 −δ(−V4a・G1 /2)2(1/da 3 ) =v0 −Δv12 …………………(13) となる。ただし、 Δv11 =δ(V4a・G1 /2)2(1/da 3 ) ………………(14) Δv12 =δ(−V4a・G1 /2)2(1/da 3 ) ………………(15) とする。
【0039】ここに、 Δv11a =Δv12a …………………………………(16) であるので、 V11a =V12a …………………………………(17) となる。
【0040】ここに、電源17からはその交流電圧V4
に同期した同図(j)に示すようなシンクロ信号V72が取
出され、サンプルホールド回路22のサンプリング時刻
が決められている。同様に、同図(i)に示すように、こ
のシンクロ信号V72を反転させたシンクロ信号V71が生
成され、サンプルホールド回路21のサンプリング時刻
が決められている。本例では、これらのサンプルホール
ド回路21,22がシンクロ信号V71,V72の立上りで
サンプリングするように構成されているので、サンプル
ホールド回路21は時刻t1 における直流電圧V1 の値
をV21=V11aとして、サンプルホールド回路22は時
刻t2 における直流電圧V1 の値をV22=V12a として
各々サンプルホールドする(同図(k)(l)参照)。
【0041】これらの電圧V21,V22は差動アンプ23
に入力されて差がとられ、V3 として出力される。い
ま、前述したようにV11a=V22aによりV21=V22であ
るので、同図(m)に示すように、V3 =V22−V21=0
となる。この差動アンプ23の出力V3 は積分器24に
入力されるが、V3 =0であるので、積分器24出力で
ある直流電圧V9 の値は当初のVSa /G1のまま変化し
ない、従って、探針3に印加する電圧V6 の値も変化し
ない。
【0042】このように感光体1bの表面電位VS が、
S =VSaのまま変化しない限り、探針3の先端電位も
図2(e)に示す電圧V6 のような波形を維持し続ける。
よって、表面電位VS は直流電圧V9 を電圧計26で読
取り、パワーアンプ19のゲインG1 を掛けることによ
り、VS =VSaとして求められる。
【0043】一方、これらの電圧V21,V22を加算器3
1により加算した電圧V10は、差動増幅器32で基準電
圧V13と比較される。この基準電圧V13の値は、探針3
の先端と感光体1bの表面との間の平均距離dが、所望
の距離da となった場合の電圧V10の出力と等しい値に
予め設定されたものである。
【0044】即ち、この時の電圧V10は V10 =V21 +V22 =V11a +V12a =2{γA0 −δ(V4a・G1 /2)2(1/da 3 )} ………(18) となる。
【0045】従って、基準電圧V13も V13 =V10 =2{γA0 −δ(V4a・G1 /2)2(1/da 3 )} ……………………………(19) のように設定されている。
【0046】いま、仮に平均距離dが所望の値となって
いるとし(d=da )、この時の電圧V10の値V10a
基準電圧V13と等しい値、即ち、V10a =V11a+V12a
=V13になっていたとする。すると、この時の電圧V14
はV14=0であり、これを積分した出力V15も変動せ
ず、距離dを所望値da に維持させるに必要な電圧Vpa
/G1 を維持したままとなる。よって、出力V16は電圧
paを維持したままとなり、Z軸アクチュエータ29は
変位を示さない。
【0047】次に、X,Y軸アクチュエータ30により
試料2をX軸又はY軸方向に移動させ、探針3直下の試
料表面位置が移動した場合を考える。ここでは、このよ
うな移動により、図3に示したような状態から、感光体
1bの表面電位VS は変化せずVS =VSaのままとし、
感光体1bの表面が高さΔdの突起の存在により探針3
・感光体1b間の距離dのみがΔd分だけ小さくなり
(近付き)、d=db =da −Δdになったものとし、
その測定シーケンスを図4を参照して説明する。
【0048】まず、感光体1b表面と探針3先端とが近
付くと、(2)式においてdの値が小さくなるので、力F
は大きくなる。即ち、 F1b =(β/2)(V4a・G1 /2)2(1/db 2 ) =(β/2)(V4a・G1 /2)2{1/(da−Δd)2 } >(β/2)(V4a・G1 /2)2(1/da 2 )=F1a ……………………………(20) F2b =(β/2)(−V4a・G1 /2)2(1/db 2 ) =(β/2)(−V4a・G1 /2)2{1/(da−Δd)2 } >(β/2)(−V4a・G1 /2)2(1/da 2 )=F2a ……………………………(21) で表される。
【0049】これにより、振動振幅Aも小さくなり、こ
の振幅を表す電圧V11b,V12bは、各々 V11b =γA0 −δ(V4a・G1 /2)2(1/d3 ) =γA0 −δ(V4a・G1 /2)2(1/db 3 ) =γA0 −δ(V4a・G1 /2)2{1/(da−Δd)3 } <γA0 −δ(V4a・G1 /2)2(1/da 3 )=V11a ……………………………(22) V12b =γA0 −δ(−V4a・G1 /2)2(1/d3 ) =γA0 −δ(−V4a・G1 /2)2(1/db 3 ) =γA0 −δ(−V4a・G1 /2)2{1/(da−Δd)3 } <γA0 −δ(−V4a・G1 /2)2(1/da 3 )=V12a ……………………………(23) となる。
【0050】また、 (V4a・G1 /2)2=(−V4a・G1 /2)2 ……………………(24) であるので、(22)(23)式より V11b =V12b ………………………………………………(25) なる結果となる。
【0051】ここに、V21は時刻t1 における電圧V1
の値、即ち、V11b を保持し、V22は時刻t2 における
電圧V12b を保持しているので、V21=V11b,V22
12bとなる。よって、(25)式より、V3 =V22−V21
=0となる。
【0052】即ち、V11b,V12bは V11b < V11a ………………………………………………(26) V12b < V12a ………………………………………………(27) ではあるが、(25)式に示したように、V11b =V12b
あるので、V3 =0となる。よって、電圧V3 を積分し
た電圧V9 も変化せず、電圧V6 の直流バイアス電圧V
b も図3に示した状態から変化しない。従って、電圧V
9 は感光体1bの表面電位を表すものとなる。
【0053】これによれば、感光体1bの表面電位VS
がVS =VSaのままで変化しなければ、表面の突起によ
り感光体1b表面と探針3との間の距離dが小さくなっ
ても、このような変動が表面電位の測定結果には何ら影
響を及ぼさないものとなり、表面電位がVSaである正し
い結果が得られるものとなる。即ち、表面電位の測定結
果は、距離dの変動に対して不感となる。
【0054】一方、この時の電圧V21,V22の和である
電圧V10の値をV10b とすると、 V10b =V11b +V12b <V11a +V12a =V13 ………………(28) となり、 V14 =−(V11b +V12b −V13)>0 ………………(29) となる。
【0055】ここに、積分器33は反転積分器であり、
電圧V14が正になると、電圧V15の値は小さくなり、
電圧V16の値も小さくなっていく。Z軸アクチュエータ
29はこの印加電圧V16が小さくなるとZ軸方向に縮む
(試料2表面が探針3から離れる)ので、距離dは距離
b より大きくなっていく。この距離dが大きくなる
と、(22)(23)式よりV11b,V12bの値も大きくなってい
く。このような動作は、 V11b +V12b =V13 ……………………………………(30) となるまで続けられる。そして、d=da となり、(30)
式を満たす状態になると、電圧V14が変動しないものと
なり、止まることになる。即ち、感光体1bの表面の突
起の高さΔd分だけZ軸アクチュエータ29が縮むこと
になる。ここに、PZT構成のZ軸アクチュエータ29
の縮み量と印加電圧V16との間には比例関係がある。ま
た、電圧V16,V15間にも比例関係があるので、電圧V
15の変化から表面の突起高さΔdを測定することができ
る。
【0056】以上のように、X,Y軸アクチュエータ3
0の動作により探針3直下の試料2表面箇所が移動し、
これにより探針3直下の試料2表面の電位は変化せず、
高さΔdの突起が探針3直下に現われた場合であって
も、表面電位の測定値(電圧計26の測定値)は、Δd
に対して不感となる。同時に、電圧計36により測定さ
れる電圧V15の値により、Δdのみを測定することもで
きる。
【0057】さらに、X,Y軸アクチュエータ30によ
り試料2がX軸又はY軸方向に移動し、探針3直下の試
料2表面箇所が移動し、これにより、図3に示した状態
から感光体1bの表面電位VS のみが変化してVS =V
Sb=VSa−ΔVとなったが、感光体1b表面と探針3先
端との間の距離dは変化しない(d=da のままであ
り、表面に凹凸が存在しない)とした場合の測定シーケ
ンスを図5を参照して説明する。
【0058】いま、表面電位VS がVSaからVSc=VSa
−ΔVS に変化したとする。また、探針3の先端電位V
6 は図3(e)に示した値と同じであるとする。すると、
図5(a)に示すように感光体1bの表面と探針3先端と
の電位差は、時刻t1 においては(V4a・G1 /2)+
ΔVS 、時刻t2 においては(V4a・G1 /2)−ΔV
S となる。つまり、時刻t1 における電位差が、時刻t
2 における電位差よりも大きくなる。従って、探針3先
端の受ける静電引力FS も同図(b)に示すように時刻t
2 の時の値F2cよりも時刻t1 の時の値F1cのほうが大
きくなる。
【0059】即ち、 F1c =(β/2){(V4a・G1 /2)+ΔVS }2(1/da 2 ) >F1a =F2a ……………………………………(31) F2c =(β/2){(V4a・G1 /2)−ΔVS }2(1/da 2 ) <F1a =F2a ……………………………………(32) となり、F1c>F2cであるので、時刻t1,t2での電圧
1 の値V11c,V12cは、各々 V11c =γA0 −δ{(V4a・G1 /2)+ΔVS }2(1/da 3 ) <V11a =V12a ……………………………………(33) V12c =γA0 −δ{(V4a・G1 /2)−ΔVS }2(1/da 3 ) <V12a =V11a ……………………………………(34) となる。よって、 V11c <V12c ……………………………………(35) なる結果が得られる。
【0060】この結果、前述したように、時刻t1 にお
けるサンプルホールド電圧V11c は時刻t2 におけるサ
ンプルホールド電圧V12c の値より小さくなる(同図
(d)〜(f)参照)。よって、サンプルホールド回路2
1,22の各々の出力電圧V21,V22の間には、V21
22なる関係が成立する。従って、差動アンプ23の出
力V3 は同図(g)に示すように正の電圧となる。この電
圧V3 は、 V3 =(2・ΔVS /da 3 )・V4a・G1 ……………………(36) で表される。ここに、積分器24は反転積分器なので、
この電圧V3 を積分し、直流電圧V9 の電位は当初の値
Sa/G1 から減少されていく。
【0061】直流電圧V9 が減少すると、同図(h)に示
すように、探針3(片持ち梁9)に対する電圧V6 の交
流振幅のバイアス電圧Vb (振幅の中心電圧)も小さく
なり、このバイアス電圧Vb がVSa−ΔVS となった時
にVb の変動は止まる。そして、図3の場合と同様に、
電圧V6 はVb =VSa−ΔVS =VScなる直流電圧を中
心とし振幅V4a・G1 /2の電圧となる。この時の感光
体1bの表面電位はVSa−ΔVS であるので、図5(i)
に示すように、時刻t1,t2において受ける静電引力F
1d,F2dはF1d=F2dとなる。この結果、電圧V3 はV
3 =0となり、直流電圧V9 は(VSa−ΔVS )/G1
なる電圧を維持する。この時の感光体1bの表面電位
は、電圧計26の指示値(VSa−ΔVS )/G1 に既知
の値G1 を掛けた値により求められる。
【0062】感光体1bの表面電位がVSa+ΔVS に変
化した場合は、上記の処理の電圧の増減関係が逆になる
だけで、同様に電圧V9 を可変させる制御を行なうこと
により、最終的にはVb =VSa+ΔVS となる。
【0063】一方、感光体1b表面・探針3先端間の距
離の測定に関して説明する。前述した(33)(34)式におい
て、実際の測定では、常に探針3の電圧への帰還制御を
掛けていれば、 V4a・G1 /2≫ΔVS ……………………………………(37) (V4a・G1 /2)2 ≫ΔVS 2 ……………………………………(38) V4a・G1・ΔVS ≫ΔVS 2 ……………………………………(39) となる。
【0064】よって、(33)(34)式より V11c =γA0−δ{(V4a・G1 /2)+ΔVS }2(1/da 3 ) =γA0−δ{(V4a 2・G1 2/4)+V4a・G1・ΔVS+ΔVS 2}(1/da 3) ≒γA0−δ{(V4a 2・G1 2/4)+V4a・G1・ΔVS}(1/d ) ……………………………………(40) V12c =γA0−δ{(V4a・G1 /2)−ΔVS }2(1/da 3 ) =γA0−δ{(V4a 2・G1 2/4)−V4a・G1・ΔVS+ΔVS 2}(1/da 3) ≒γA0−δ{(V4a 2・G1 2/4)−V4a・G1・ΔVS}(1/da 3) ……………………………………(41) となる。
【0065】この時、電圧V21,V22は時刻t1 におけ
る電圧V21=V11c 、時刻t2 における電圧V22=V
12c を保持したものであるので、図5(e)(f)に示すよ
うに、V21=V11c ,V22=V12c となる。
【0066】また、電圧V10はこれらの電圧V21,V22
の和であるので、 V10 =V21 +V22 =V11c +V12c =γA0−δ{(V4a 2・G1 2/4)+V4a・G1・ΔVS}(1/da 3) +γA0−δ{(V4a 2・G1 2/4)−V4a・G1・ΔVS}(1/da 3) =2γA0 −2δ{(V4a 2・G1 2/4)(1/da 3) =2〔γA0 −δ{(V4a 2・G1 2/4)(1/da 3)〕 ……………………………………(42) となる。
【0067】また、基準電圧V13は(19)式で求めた値が
予め設定されているので、(19)式と(42)式とより、図5
に示す状態でも、V13=V10となる。従って、V14もV
14=0となる。これはV15も変化しないことを意味し、
試料2の表面凹凸の測定結果である電圧計36の指示値
は、表面電位VS の変化に対して全く影響を受けず変化
しないものとなる。
【0068】以上のことから、感光体1b表面に凹凸が
存在せずその表面電位のみが変化する場合であっても、
表面電位VS の変化のみを測定し得るものとなる。
【0069】さらに、表面電位VS がVSaからVSd=V
Sa−ΔV、距離dが高さΔdの突起によりda からdd
=da −Δdに、同時に変化した場合の測定シーケンス
について説明する。この場合、そのタイミングチャート
は図示を省略するが、図4と図5とに示したシーケンス
が同時に生ずるだけであるので、前述した説明に準じ、
表面電位VS と距離dの変化とを独立かつ同時に測定し
得る。
【0070】このケースにおいて、電圧V21,V22の値
を各々V11d,V12dとすると、(12)(13)式の場合と同様
に、 V11d =γA0 −δ{(V4a・G1 /2)+ΔVS }2{1/(da−Δd)3} ……………………………………(43) V12d =γA0 −δ{(V4a・G1 /2)−ΔVS }2{1/(da−Δd)3} ……………………………………(44) となる。
【0071】これらの電圧V21,V22の電位差V3 は、 V3 =V22 −V21 =V12d −V11d =−{δ/(da−Δd)3} ×〔{(V4a・G1 /2)−ΔVS }2−{(V4a・G1 /2)+ΔVS }2〕 =−{δ/(da−Δd)3} ×〔{(V4a・G1 /2)−ΔVS +(V4a・G1 /2)+ΔVS } ×{(V4a・G1 /2)−ΔVS −(V4a・G1 /2)−ΔVS }〕 ={2ΔVS δ/(da−Δd)3}(V4a・G1 )>0 ……………………………………(45) となる。
【0072】よって、図5に示した場合と同様に、電圧
9 は減少していき、Vb =VSdとなるまでこの直流電
圧Vb も減少していき、最終的にVb =VSdとなって安
定する。よって、電圧V9 の値から表面電位VSdを測定
し得るものとなる。
【0073】一方、距離の測定に関しては、(43)(44)式
は(40)(41)式の場合と同様に、 V11d ≒γA0−δ{(V4a 2・G1 2/4)+V4a・G1・ΔVS}{1/(da−Δd)3} ……………………………………(46) V12d ≒γA0−δ{(V4a 2・G1 2/4)−V4a・G1・ΔVS}{1/(da−Δd)3} ……………………………………(47) となり、これらの和である電圧V10は、 V10 =V11d +V12d =2〔γA0−δ(V4a・G1 /2){1/(da−Δd)3}〕<V13 ……………………………………(48) となる。
【0074】よって、電圧V14は正となり、電圧V15
小さくなり、Z軸アクチュエータ29が縮むように駆動
される。この動作は、V10=V13となるまで継続され、
距離dがd=da となるまで行われることになる。よっ
て、図4で説明した場合と同様に、電圧計36により測
定される電圧V15の値から突起高さΔdを測定し得るも
のとなる。
【0075】以上のように、表面電位VS の変動と表面
凹凸による距離変動とが同時に生じても、表面電位と距
離(突起高さ)とを各々別個に測定し得るものとなる。
【0076】この結果、上述した動作をX,Y軸アクチ
ュエータ30により試料2を2次元的に移動させて探針
3により試料2表面をラスタスキャンさせることによ
り、試料2表面上の表面電位分布及び表面形状分布を同
時かつ独立して測定し得るものとなる。
【0077】なお、本実施例ではX,Y軸アクチュエー
タ30及びZ軸アクチュエータ29を試料2側に対して
設けたが、相対的なものであり、片持ち梁9の根元側に
設けて探針3側を移動させるようにしてもよい。
【0078】また、表面電位測定のための帰還制御を距
離制御に優先させ、時刻t1 における電圧V21(=
11)と時刻t2 における電圧V22(=V12)とが、V
11=V12となった後で、V11又はV12の値をサンプルホ
ールドすることにより、距離dの変化を捉える信号V10
を生成するようにしてもよい。
【0079】つづいて、請求項2及び3記載の発明の一
実施例を図6により説明する。前記実施例で示した部分
と同一部分は同一符号を用いて示す(以下の実施例でも
同様とする)。本実施例は、探針3に対する試料2のア
プローチ動作を工夫したもので、移動機構28中にアプ
ローチ用アクチュエータ37を付加し、かつ、差動増幅
器32からの出力V14に基づきこのアプローチ用アクチ
ュエータ37と前記電源17とを制御する制御用コンピ
ュータ38を設けたものである。これらのアプローチ用
アクチュエータ37と制御用コンピュータ38とがアプ
ローチ制御手段39を構成している。
【0080】このような構成において、交流電圧V6
振幅がV4a・G1 で、探針3先端と試料2表面との距離
dがd=da である(即ち、測定時の所望の条件であ
る)ときの電圧V10の値をV10=V13とし、制御用コン
ピュータ38にはこれらの電圧V10,V13の差を示す電
圧V14が入力される。これに基づき、制御用コンピュー
タ38は電源17に交流電圧制御信号を出力してその振
幅を制御する。また、制御用コンピュータ38はアプロ
ーチ用アクチュエータ37に対して粗動コントロール信
号を出力し、試料2表面を探針3先端に近付けるアプロ
ーチ動作を制御する。
【0081】このアプローチ動作に当っては、まず、探
針3に対向する試料表面電位をGND電位としておき、
交流電圧V6 に対するバイアス電圧Vb をVb =0とす
る。また、交流電圧V6 の振幅を、V4・G1と表すと、 V11 =V12 =γA0 −δ{(V4・G1 /2)2(1/da 3 )} ……………………………………(49) であるので、電圧V10は V10 =2〔γA0 −δ{(V4・G1 /2)2(1/da 3 )}〕 ……………………………………(50) となる。
【0082】このような条件下に、アプローチの初期で
は、探針3先端が試料2表面から大きく離れた状態にあ
り、両者間の距離dが非常に大きい。従って、この時の
電圧V10は、d=da の時の基準電圧V13((19)式参
照)より大きいので、差動増幅器32の出力V14は、ほ
ぼその飽和電圧まで達している。この電圧V14を制御用
コンピュータ38が検出・確認した後、アプローチ動作
が開始される。
【0083】開始に当っては、電源17の交流電圧V4
の振幅を予め設定されている測定時の振幅V4aより大き
な振幅V4bに設定する。この後、粗動コントロール信号
を通してアプローチ用アクチュエータ37を駆動制御し
て試料2表面と探針3先端との間の距離dを漸次小さく
していく。この動作において、(51)(52)式より距離dが
小さくなると、電圧V11,V12も小さくなっていき、電
圧V10の値も小さくなる。制御用コンピュータ38は電
圧V14の値を監視し続け、V10=V13、即ち、V14=0
となったら、その時点でアプローチ用アクチュエータ3
7の動作を一旦停止させる。
【0084】さらに、アプローチ用アクチュエータ37
を再始動させ、距離dをd0 よりも小さくしていくと、
(56)式より、電圧V10は電圧V13よりも小さくなってい
く。よって、電圧V14は負となる。これを制御用コンピ
ュータ38が検出し、電源17の交流電圧V4 の振幅が
小さくなるように制御する。(48)式よりこの振幅を小さ
くすると、電圧V10の値が大きくなり、V10=V13とな
るまで交流電圧V4 の振幅を小さくしていく。即ち、距
離dを小さくするに伴い、交流電圧V4 の振幅を小さく
しながらV10=V13となるように帰還制御を掛けながら
アプローチさせていくものである。
【0085】このような動作により、交流電圧V4 の振
幅が一定の値に近付き、Z軸アクチュエータ29による
変位可能領域に入ったら、アプローチ用アクチュエータ
37の動作は停止される。その後、Z軸アクチュエータ
29を用いて同様の動作を行い、最終的に、V4 =V4a
になるまで試料2のアプローチ動作を行い、前述したよ
うな、通常の測定動作に移行する。
【0086】このように、本実施例のアプローチ動作に
よれば、電圧V14の値が距離dの変化に対して急激に変
化することがないので、制御用コンピュータ38等の制
御系が電圧V14の変化を検知してアプローチ用アクチュ
エータ37を停止させるまでの時間遅れの間に試料2表
面が探針33先端に衝突してしまうことがなく、双方の
破損・破壊を防止できる。
【0087】さらに、請求項4記載の発明の一実施例を
図7により説明する。本実施例は、感光体ドラム等を測
定対象とした場合において生じ得る偏心に起因する距離
変動と、表面凹凸きず等に起因する距離変動との2種類
の距離変動に適切に対処し得るようにしたものである。
【0088】まず、探針3先端と感光体1b表面との距
離dの変化は、低周波で変動幅の大きな成分と、高周波
で変動幅の小さな成分とを含んでいる場合が多い。
【0089】そこで、本実施例では、このような点に着
目し、Z軸アチュエータ29を微動アクチュエータとし
て、電圧V15をHPF(ハイ・パス・フィルタ)40を
通して高周波成分の制御信号を抽出してこのZ軸アクチ
ュエータ(微動アクチュエータ)29に与える一方、別
のZ軸アクチュエータ41を粗動アクチュエータとして
設け、電圧V15をLPF(ロー・パス・フィルタ)4
2、増幅器43を通して低周波成分の制御信号を抽出し
てこのZ軸アクチュエータ(粗動アクチュエータ)41
に与えるようにしたものである。ここに、Z軸アクチュ
エータ29側が例えば圧電素子構成であるのに対して、
Z軸アクチュエータ41側はボイスコイル構成のものと
されている。
【0090】即ち、距離dの制御信号である電圧V15
HPF40とLPF42とにより周波数帯域に応じて分
離し、HPF40側から出力される電圧V16なる制御信
号により、高周波特性はよいが変位量が数10μm程度
の微動アクチュエータ29を駆動させるものとするが、
LPF42側から出力される電圧V17なる制御信号によ
り、変位量はmm程度までで大きいが低周波にしか応答
しない高周波特性の悪い粗動アクチュエータ41を駆動
させるようにしたものである。
【0091】これにより、低周波で変動幅の大きな成分
と、高周波で変動幅の小さな成分を含んでいる距離変動
に対して適切に対処して距離dの制御を行うことがで
き、適正かつ精度よく、感光体1bの表面電位及び表面
形状を測定し得るものとなる。
【0092】なお、これらの実施例にあっても、試料2
側でなく、探針3側をアクチュータ駆動させるようにし
てもよい。
【0093】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、測定対象物に
対向させた導電性の探針と、この探針と前記測定対象物
の表面電位との間に作用する静電力を検出する静電力検
出手段と、前記探針に対して直流電圧に交流電圧を重畳
して交流電圧が正側に振れた時の静電力と負側に振れた
時の静電力とが等しくなるように前記直流電圧を可変さ
せる電位制御手段と、前記探針の前記直流電圧の電位を
測定する電位測定手段と、前記交流電圧が、正側に振れ
た時の静電力が一定となり、又は、負側に振れた時の静
電力が一定となり、又は、正側に振れた時の静電力と負
側に振れた時の静電力との和が一定となるように前記測
定対象物と前記探針との間の距離を制御するアクチュエ
ータを備えた距離制御手段と、前記アクチュエータの変
位量を測定する変位量測定手段とを設けて、電位測定手
段の測定結果を測定対象物の表面電位の測定結果とし、
変位量測定手段により測定された距離制御手段のアクチ
ュエータの変位量を測定対象物の表面形状の測定結果と
するようにしたので、測定対象物について表面電位と表
面形状とを同時に、かつ、独立して測定でき、この際、
距離の測定制御も精度のよいものとなり、かつ、測定対
象物が感光体等であってもその表面電荷に何ら影響を与
えることなく、その表面電位及び表面形状ないしは距離
の測定を行うことができる。
【0094】この際、請求項2記載の発明では、アプロ
ーチ制御手段を備えて、探針を測定対象物表面に対して
所望の距離まで近付けるプロセスに際して、距離が大き
い段階では交流電圧の振幅を大きくして両者間の電位差
を大きくするが、所望距離に近付くにつれて漸次振幅を
小さくして両者間の電位差を小さくしていくようにした
ので、探針先端を測定対象物に衝突させることなく近付
けることができ、双方の破損・破壊を防止することがで
きる。
【0095】同様に、請求項3記載の発明によれば、当
初の交流電圧の振幅を測定時の振幅より大きく設定維持
させたままこの交流電圧により探針に働く静電引力が基
準値に等しくなるまでこの探針を測定対象物表面に近付
けた後、探針に働く静電引力が基準値と等しくなるよう
に交流電圧の振幅を可変制御してこの振幅が測定時の振
幅と等しくなるまで探針を測定対象物表面に近付けるよ
うにしたので、探針先端を測定対象物に衝突させること
なく近付けることができ、双方の破損・破壊を防止する
ことができる。
【0096】さらに、請求項4記載の発明では、探針先
端と感光体表面との距離の変化が低周波で変動幅の大き
な成分と高周波で変動幅の小さな成分とを含んでいる場
合でも、アクチュエータとして粗動アクチュエータと微
動アクチュエータとを設け、アクチュエータに対する制
御信号を周波数帯域により分離して前記粗動アクチュエ
ータと微動アクチュエータとに別個に入力させる距離制
御手段としたので、双方の距離変動に対する制御を適正
に行うことができ、よって、より高精度に表面電位と表
面形状とを測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例を示す回路構成
図である。
【図2】探針付近を拡大して示す模式図である。
【図3】表面電位の変動及び距離の変動のない場合の測
定動作を示すタイミング波形図である。
【図4】距離が変動した場合の測定動作を示すタイミン
グ波形図である。
【図5】表面電位の変動した場合の測定動作を示すタイ
ミング波形図である。
【図6】請求項2,3記載の発明の一実施例を示す回路
構成図である。
【図7】請求項4記載の発明の一実施例を示す回路構成
図である。
【図8】既提案例を示す回路構成図である。
【符号の説明】
2 測定対象物 3 探針 12 静電力検出手段 16 電位制御手段 26 電位測定手段 29 アクチュエータ=微動アクチュエータ 35 距離制御手段 36 変位量測定手段 39 アプローチ制御手段 41 粗動アクチュエータ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−72505(JP,A) 特開 平5−273277(JP,A) 特開 昭63−165772(JP,A) 実開 平5−52711(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 29/12 - 29/14 G01R 29/24 G01N 13/10 - 13/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象物に対向させた導電性の探針
    と、この探針と前記測定対象物の表面電位との間に作用
    する静電力を検出する静電力検出手段と、前記探針に対
    して直流電圧に交流電圧を重畳して交流電圧が正側に振
    れた時の静電力と負側に振れた時の静電力とが等しくな
    るように前記直流電圧を可変させる電位制御手段と、前
    記探針の前記直流電圧の電位を測定する電位測定手段
    と、前記交流電圧が、正側に振れた時の静電力が一定と
    なり、又は、負側に振れた時の静電力が一定となり、又
    は、正側に振れた時の静電力と負側に振れた時の静電力
    との和が一定となるように前記測定対象物と前記探針と
    の間の距離を制御するアクチュエータを備えた距離制御
    手段と、前記アクチュエータの変位量を測定する変位量
    測定手段とよりなることを特徴とする表面電位及び形状
    測定器。
  2. 【請求項2】 測定開始時に探針を測定対象物表面に近
    付けてこの探針と前記測定対象物表面との間の距離を所
    望の距離に設定するときに、前記距離が大きい段階では
    交流電圧の振幅を大きくし、所望の距離に近付くに従い
    漸次この交流電圧の振幅を小さくさせていくアプローチ
    制御手段を備えた距離制御手段としたことを特徴とする
    請求項1記載の表面電位及び形状測定器。
  3. 【請求項3】 測定開始時に探針を測定対象物表面に近
    付けてこの探針と前記測定対象物表面との間の距離を所
    望の距離に設定するときに、当初の交流電圧の振幅を測
    定時の振幅より大きく設定維持させたままこの交流電圧
    により前記探針に働く静電引力が基準値に等しくなるま
    でこの探針を測定対象物表面に近付けた後、前記探針に
    働く静電引力が基準値と等しくなるように前記交流電圧
    の振幅を可変制御してこの振幅が測定時の振幅と等しく
    なるまで前記探針を測定対象物表面に近付けていくアプ
    ローチ制御手段を備えた距離制御手段としたことを特徴
    とする請求項1記載の表面電位及び形状測定器。
  4. 【請求項4】 アクチュエータとして粗動アクチュエー
    タと微動アクチュエータとを設け、前記アクチュエータ
    に対する制御信号を周波数帯域により分離して前記粗動
    アクチュエータと微動アクチュエータとに別個に入力さ
    せる距離制御手段としたことを特徴とする請求項1記載
    の表面電位及び形状測定器。
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