JP2007240393A - 表面電位計および表面電位測定方法 - Google Patents

表面電位計および表面電位測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】容易に精度の高い表面電位の測定を行うことができる表面電位計を提供する。
【解決手段】表面電位計1は、試料載置部11、振動電極12、振動部13および昇降機構14を備える。試料載置部11は導電面111を有し、振動電極12が振動すると導電面111から変位電流が取得される。制御部2は、変位電流がコンピュータ3が指定する値となるように電極電位を制御し、さらに変位電流を変更しつつ電極電位を繰り返し取得することにより変位電流と電極電位との関係が取得される。変位電流と電極電位との関係は振動電極12と試料9との間の距離を変更して複数回行われ、振動電極12と試料9との間の距離に依存しない電極電位が基準電位として求められ、基準電極に基づいて試料9の表面電位が求められる。これにより、振動電極12とその周囲の構造との間の浮遊容量の影響を測定から取り除くことができ、容易に精度の高い測定を行うことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、試料の表面電位を測定する表面電位計および表面電位測定方法に関する。
従来より、複写機の感光ドラムやICを実装した基板の表面電位を測定するために非接触式の表面電位計が使用されており、このような表面電位計の1つとして、交流法と呼ばれる方式のものががある。交流法では、振動する電極を試料に近接させ、振動電極と試料との間の静電容量の変化に起因する振動電極からの電流に基づいて表面電位が求られる。例えば、特許文献1では、振動電極の電位を変化させた際の振動電極からの電流の変化を検出することにより振動電極と試料との間の距離を推測し、振動電極からの電流が0となるときの振動電極の電位を、推測した距離に基づいて補正することにより試料の表面電位が求められる。
なお、表面電位計ではないが構造的に類似する装置として、特許文献2では、電位を与えつつ2つの試料間の距離を振動させて試料からの電流を測定することにより、2つの試料間の仕事関数の差を求める装置が開示されている。
特開平9−211046号公報 特開平8−153762号公報
交流法は、非接触にて簡易に表面電位を測定できるという長所を有しており、絶縁膜表面上の帯電電荷も測定できることから、半導体基板のプロセスに起因する帯電や絶縁膜の評価にも応用され始めている。
ところが、従来の表面電位計では、振動電極から電極の変位に係る電流が検出されるが、振動電極の周囲にはカバー等の振動に関連する様々な部品が配置されている。したがって、振動電極の振動により、試料と振動電極との間の静電容量のみならず、周辺部品と振動電極との間の浮遊容量も変化する。さらに、振動電極と試料との間の距離の変化に応じて測定結果の誤差の程度も大きく変化することから、特許文献1のように測定値の校正には煩雑な作業が必要であった。
また、従来の表面電位計は、高電位(例えば、数kV)に帯電した試料の表面電位の測定が対象となっており、半導体の評価に必要な微少電位の測定には適していない。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、表面電位の精度の高い測定を容易に行うことを目的としている。
請求項1に記載の発明は、試料の表面電位を測定する表面電位計であって、板状の試料が載置される導電面を有する試料載置部と、非接触にて前記試料の表面に対向する振動電極と、前記試料に向かう方向に前記振動電極を振動させる振動部と、前記振動電極を振動させた際の前記導電面からの変位電流と前記振動電極の電極電位との関係を取得する制御部と、変位電流と電極電位との関係を変化させる測定条件を変更する測定条件変更手段と、複数の測定条件に対応する変位電流と電極電位との複数の関係から前記試料の表面電位を求める演算部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の表面電位計であって、前記制御部が、フィードバック制御により、変位電流の値を指定電流値とする電極電位を取得する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の表面電位計であって、変位電流と電極電位との関係が取得される際に、電極電位が直接的に取得される。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の表面電位計であって、前記測定条件変更手段が、前記振動電極と前記試料の表面との間の距離を変更する機構である。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の表面電位計であって、前記測定条件変更手段が、前記振動電極の振幅を変更する回路である。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の表面電位計であって、前記演算部が、前記複数の測定条件に対応する変位電流と電極電位との前記複数の関係から、前記複数の測定条件に依存しない前記振動電極の基準電位を求め、前記基準電位に基づいて前記試料の表面電位を求める。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の表面電位計であって、予め設定された値を記憶するメモリをさらに備え、前記演算部が、前記基準電位に対して前記予め設定された値を加算または減算することにより前記試料の表面電位を求める。
請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の表面電位計であって、前記基準電位が、前記複数の測定条件における電極電位の範囲外である。
請求項9に記載の発明は、試料の表面電位を測定する表面電位測定方法であって、a)試料載置部の導電面上に試料を載置し、振動電極を非接触にて前記試料の表面に対向させる工程と、b)前記試料に向かう方向に前記振動電極を振動する工程と、c)前記振動電極を振動させた際の前記導電面からの変位電流と前記振動電極の電極電位との関係を取得する工程と、d)変位電流と電極電位との関係を変化させる測定条件を変更して前記c)工程を繰り返す工程と、e)前記c)工程および前記d)工程により取得された、複数の測定条件に対応する変位電流と電極電位との複数の関係から前記試料の表面電位を求める工程とを備える。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の表面電位測定方法であって、前記d)工程において、前記振動電極と前記試料の表面との間の距離が変更される。
請求項11に記載の発明は、請求項9に記載の表面電位測定方法であって、前記d)工程において、前記振動電極の振幅が変更される。
請求項12に記載の発明は、請求項9ないし11のいずれかに記載の表面電位測定方法であって、前記e)工程において、前記複数の測定条件に対応する変位電流と電極電位との前記複数の関係から、前記複数の測定条件に依存しない前記振動電極の基準電位が求められ、前記基準電位に基づいて前記試料の表面電位が求められる。
本発明によれば、試料載置部の導電面から変位電流を取得することにより、振動電極とその周囲の構造との間の浮遊容量の影響を測定から取り除くことができ、容易に精度の高い測定を行うことができる。
請求項2の発明では、変位電流を指定することにより、試料と振動電極との間の電位差をおよそ所望の大きさとすることができ、測定結果を安定して得ることができる。請求項3の発明では、電極電位を直接的に取得することにより測定精度をさらに向上することができる。
請求項4および10の発明では、測定条件を機械的に容易に変更することができ、請求項5および11の発明では、測定条件を電気的に容易に変更することができる。
請求項7の発明では、メモリに記憶されている値を利用して容易に測定精度を向上することができ、請求項8の発明では、簡単な構造で電極電位の範囲外の表面電位を測定することができる。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る表面電位計1の構成を示す図である。表面電位計1は、半導体ウェハ等の半導体基板である板状の試料9の表面電位を交流法の1つである振動容量法にて測定する装置であり、試料9を吸着保持する試料載置部11、試料載置部11の上方に位置する振動電極12、振動電極12に接続された振動部13、振動電極12を昇降する昇降機構14、様々な電気的信号を処理する回路やデバイスの集合である制御部2、および、演算部であるコンピュータ3を備える。
試料載置部11は、試料9の裏面が接触するようにして試料9が載置される導電面111を有し、振動電極12は、非接触にて試料9の表面および導電面111に対向する。導電面111の面積は振動電極12の先端の面積よりも十分に大きい。試料載置部11はXYステージとなっており、試料9を水平方向に移動し、試料9の所望の部位を振動電極12に対向させる。振動電極12は絶縁部131を介してピエゾアクチュエータ(圧電素子)を有する振動部13に取り付けられ、振動部13は振動電極12を試料9に向かう方向に振動させる。振動部13は昇降機構14に接続され、昇降機構14が駆動されることにより、振動電極12と試料9との間の距離が変更される。振動電極12の周囲は保護カバーで覆われており、試料載置部11の周囲もカバー151で覆われる。カバー151および試料載置部11は、防振部材152により支持される。
制御部2は、試料載置部11の導電面111からの微少な電流を電圧に変換するとともに増幅するプリアンプ21、プリアンプ21からの信号をさらに増幅するアンプ22、振動部13に振動用の信号を与える発振器23、発振器23およびアンプ22からの信号が入力される同期検波回路24、および、オペアンプ251を含む制御回路25を備える。導電面111からの電流は、振動電極12の振動により、振動電極12と試料9との間の静電容量が変化することに起因して発生する交流電流であるため、以下の説明では、「変位電流」と呼ぶ。
プリアンプ21では電流値を変換した電圧が約10の10乗倍に増幅され、アンプ22にてさらに約10の2乗倍に増幅される。これにより、例えば、10fA(フェムトアンペア)の電流が約1mVの電圧としてオペアンプ251に導かれる。制御回路25からの電位は振動電極12に付与される。同期検波回路24にはアンプ22からの変位電流を示す電圧および発振器23からの信号が入力され、変位電流の振幅が変位電流の大きさとして同期検波回路24から出力され、制御回路25のオペアンプ251の反転入力端子(−)に入力される。
オペアンプ251の非反転入力端子(+)には、コンピュータ3から変位電流の大きさを指定する電流指定電圧が入力され、これにより、同期検波回路24からの入力電圧が電流指定電圧に等しくなるようにオペアンプ251が振動電極12に電位を与える。すなわち、制御部2によりオペアンプ251を利用したフィードバック制御が行われ、導電面111からの変位電流の値を指定電流値とする電極電位が取得される。制御回路25により決定された電位はコンピュータ3により直接的に取得される。
図2は試料9の表面電位が測定される際の表面電位計1の動作の流れを示す図である。まず、試料載置部11の導電面111と試料9の裏面とが接触するようにして試料9が導電面111上に載置され(ステップS11)、振動電極12が非接触にて試料9の表面および導電面111に対向する。そして、昇降機構14により振動電極12と試料9の表面(または、導電面111)との間の距離が所定値に設定される(ステップS12)。
その後、振動部13により試料9に向かう方向に振動電極12の振動が開始されるとともに予め設定されている電流指定電圧がコンピュータ3から制御回路25に入力される(ステップS13)。これにより、導電面111からの変位電流の値(すなわち、電流の絶対値の最大値)が電流指定電圧が示す値となるように振動電極12の電位(以下、「電極電位」という。)がフィードバック制御される。そして、この電極電位がコンピュータ3に入力される(ステップS14)。
電極電位の取得が完了するとステップS13へと戻り、電流指定電圧が変更されて再度電極電位の取得が行われる(ステップS14)。さらに、電流指定電圧の変更および電極電位の取得が複数回繰り返され(ステップS14,S15)、これにより、変位電流と電極電位との関係(すなわち、複数の組み合わせ)が取得される。
振動電極12と試料9との間の距離が一定に維持された状態で変位電流と電極電位との関係が取得されると、ステップS12へと戻り(ステップS16)、昇降機構14により振動電極12と試料9の表面との間の距離が変更され、電流指定電圧の変更および電極電位の取得が複数回繰り返されて変位電流と電極電位との関係が再度取得される(ステップS13〜S15)。そして、振動電極12と試料9の表面との間の距離の変更、および、変位電流と電極電位との関係の取得が所定回数繰り返されることにより、変位電流と電極電位との複数の関係が取得される(ステップS12〜S16)。
図3は電流指定電圧(すなわち、変位電流)と電極電位との関係を示す図である。四角のドットは、振動電極12と試料9の表面との間の距離を一定に保って取得された電流指定電圧と電極電位との組み合わせ(離散的な関係)を示し、実線の線811は四角のドットから最小二乗法にて求められた直線であり、変位電流と電極電位との連続的な線形の関係を示す。また、三角のドットは、四角のドットの場合よりも振動電極12と試料9の表面との間の距離を小さくして得られた測定結果を示し、丸のドットは振動電極12と試料9の表面との間の距離をさらに小さくして得られた測定結果を示す。破線812は三角のドットから導かれる直線であり、一点鎖線813は丸のドットから導かれる直線である。
図3の各直線811〜813が示すように、変位電流と電極電位との関係は線形であり、振動電極12と試料9の表面との間の距離が大きいほど傾きが大きくなる。そして、これらの直線811〜813は1つの点814で交わる。なお、振動電極12と試料9の表面との間の距離をさらに変化させて他の直線をさらに求めても、この直線が点814を通ることが確認されている。点814は振動電極12と試料9の表面との間の距離に依存しないことから、点814では振動電極12と試料9との間の静電容量の変化により変位電流が実際には生じていないと考えられ、点814において原則、電極電位(以下、「基準電位Vs」という。)と試料9の表面電位とが等しいと推定することができる。換言すれば、振動電極12の形状、回路にて生じるノイズ等の様々な要因により点814において変位電流の測定値は0とはならないが、点814を求めることにより、変位電流の0からのずれを掃引して基準電位Vsを求めることが実現される。
コンピュータ3では、制御部2の制御により取得された変位電流と電極電位との複数の離散的な関係から、複数の連続的な関係を示す上述の複数の直線811〜813が求められ(ステップS17)、さらに、複数の直線の交点814が求められることにより、基準電位Vsが試料9の表面電位として求められる(ステップS18)。
次に、表面電位計1による測定により精度の高い測定が実現される原理について説明する。通常、振動部13の角周波数をω、振動電極12の先端の面積をS、振動電極12と試料9の表面との間の距離をd、振動電極12の振幅幅をΔd、空気の誘電率をεとすると、振動電極12と試料9との間の静電容量Cは、数1にて表される。
Figure 2007240393
ここで、試料9の表面電位をVとすると、変位電流iは数2にて表される。ただし、数2中のCは、数3にて表される。
Figure 2007240393
Figure 2007240393
数2に示すように、変位電流iは試料9の表面電位Vに比例し、距離dにも依存する。測定に際しては、変数となる距離dを測定することで理論上、表面電位Vを求めることができるが、実際には、様々な誤差要因により上記演算では正確な測定結果を得ることができない。
図4.Aは図1に示す表面電位計1を簡略化して示す図であり、図4.Bは変位電流を検出する制御部2を振動電極12に接続した比較例に係る表面電位計100を示す図である。図4.Aおよび図4.Bに示すように、表面電位計1,100の振動電極12は接地されたカバー内に納められるため、振動電極12の周囲では、振動電極12と試料9との間の静電容量Cの他に、振動電極12とカバーや他の周囲の構造物との間に様々な浮遊容量Cpが生じている。
図5.Aおよび図5.Bは、図4.Aおよび図4.Bの静電容量Cおよび浮遊容量Cpと制御部2に対応する電流計との関係を簡略化して示す回路図である。振動電極12が振動する際には、振動電極12と試料9との間の静電容量Cが変動するのみならず、浮遊容量Cpも変動する。ここで、図5.Bに示すように、比較例の表面電位計100では、振動電極12から変位電流を検出するため、変位電流には静電容量Cおよび浮遊容量Cpの双方の変動に起因する電流が含まれることとなり、数十mV程度の精度が限界となる。これに対し、図4.Aに示すように、振動電極12から電流検出の機能を除去して変位電流を試料載置部11側から得ることにより、図5.Aに示すように変位電流は静電容量Cの変動にのみ起因するものとなる。その結果、変位電流から浮遊容量Cpに起因する誤差を取り除くことができ、容易に精度の高い測定を行うことが実現される。
なお、表面電位計1では、電極電位を指定して変位電流の値を検出することにより変位電流と電極電位との関係を取得することも可能であるが、この場合、指定した電極電位が試料9の表面電位と大きく異なって測定誤差が大きくなるおそれがあるが、表面電位計1では変位電流の値としてある程度小さい値を指定することにより、電極電位と表面電位との差をおよそ所望の大きさとすることができ、測定結果を安定して得ることができる。
また、表面電位計1では制御部2にて正確な電極電位が直接的に取得されてコンピュータ3へと送られるため、求められる基準電位の精度、および、試料9の表面電位の測定精度を向上することができる。
次に、表面電位計1にて校正作業(いわゆる、ゼロ校正)が行われる場合の表面電位計1の動作について説明する。既述のように、コンピュータ3にて求められる基準電位は原則として試料9の表面電位に等しいが、測定誤差の許容値が小さい場合、試料載置部11の導電面111の状態、振動電極12や試料9の材料や表面状態等により測定結果が許容値以上の誤差を含む場合がある。このような場合は、予め表面電位計1にて校正作業が行われる。
校正作業では、試料載置部11に試料9が載置されない状態で、図2のステップS12〜S18が実行される。この作業により求められる表面電位は、表面電位計1自体が有する誤差となる。そこで、この表面電位が図1に示すコンピュータ3に設定されてメモリ31に記憶される。その後、試料9が試料載置部11に載置されて既述の測定動作が行われ、振動電極12の基準電位Vsが求められる。さらに、基準電位Vsからメモリ31に記憶されている値が減算され(メモリ31に正負を反転した値を記憶しておいてその値と加算されてもよい。)、最終的な表面電位が求められる。
従来の表面電位計では、振動電極と試料との間の距離が測定誤差に複雑に影響を与えるため、振動電極と試料との間の距離を変更する毎に校正を行う煩雑な作業が必要であったが、表面電位計1では浮遊容量の影響を取り除くことができ、かつ、振動電極と試料の表面との間の距離を精密に測定する作業も不要となり、簡単な校正作業で精度の高い測定を行うことが実現される。
図6は、コンピュータ3にて基準電位を求める処理の他の例を示す図であり、図1に示すオペアンプ251からの出力電位の範囲外の表面電位を測定する例を示している。図6中の直線821,822,823は、図3の場合と同様に、振動電極12と試料9との間の距離を変更して求められた変位電流と電極電位との複数の連続的な関係を示すものであり、これらの直線は点824にて交差する。表面電位の絶対値が大きい場合であっても、図6に示すように複数の直線の交点を求めることが可能であれば、基準電位Vs(および表面電位)が測定時の電極電位の範囲外であっても表面電位を求めることが実現される。
また、表面電位計1ではこのような測定が可能であることから、制御回路が複雑化する高電圧発生器を設けることなくオペアンプ251が発生可能な電位の範囲内で測定を行うことができ、表面電位計1の構造の簡素化および製造コストの削減も図ることができる。さらに、高電圧を振動電極12に与えないことにより、表面電位計1の取り扱いも容易となる。
図7は本発明の第2の実施の形態に係る表面電位計1aを示す図である。表面電位計1aは図1に示すものから、振動電極12用の昇降機構14が省かれ、発振器23に振幅変更回路231が設けられる点で相違する。他の構成要素は図1と同様であり、図7では制御部2の一部およびコンピュータ3の図示を省略している。
表面電位計1aの動作は、図2のステップS12において振動電極12と試料9の表面との間の距離の変更に代えて、振幅変更回路231により振動電極12の振幅が変更されるという点で相違し、他の動作は図2と同様である。図8は表面電位計1aにて取得される電流指定電圧(変位電流)と電極電位との関係を示す図である。図8において丸のドットは、振動電極12と試料9の表面との間の距離を一定に保って取得された電流指定電圧と電極電位との組み合わせ(離散的な関係)を示し、実線の線831は丸のドットから最小二乗法にて求められた直線であり、変位電流と電極電位との連続的な線形の関係を示す。また、三角のドットは、振動電極12と試料9の表面との間の距離を一定に保ったまま丸のドットの場合よりも振動電極12の振幅を小さくして得られた測定結果を示し、四角のドットは振動電極12の振幅をさらに小さくして得られた測定結果を示す。破線832は三角のドットから導かれる直線であり、一点鎖線833は四角のドットから導かれる直線である。
図8の直線831〜833が示すように、変位電流と電極電位との関係は線形であり、振動電極12の振幅が大きいほど傾きが小さくなる。そして、これらの直線831〜833は1つの点834で交わる。点834は振動電極12の振幅に依存しないことから、第1の実施の形態と同様に、点834では振動電極12と試料9との間の静電容量の変化により変位電流が実際には生じていないと考えられ、点834の位置における基準電位Vsは、原則、試料9の表面電位に等しいと推定することができる。また、第1の実施の形態と同様に、変位電流から浮遊容量の影響を取り除くことができ、容易に精度の高い測定を行うことができる。さらに、振幅の変更を利用する表面電位計1aでは、電気的な制御のみで表面電位を測定するとができ、装置構造を簡素化することができる。なお、第1の実施の形態と同様に、試料9が載置されない状態で基準電位を取得してメモリに保存しておき、実際の測定に対する校正が行われてもよい。
以上のように、振動電極12と試料9の表面との間の距離の変更に代えて、振動電極12の振幅の変更が行われてもよく、さらには、導電面111からの変位電流と電極電位との関係を変化させるのであれば、昇降機構14や振幅変更回路231以外の測定条件変更手段により測定条件が変更されてもよく、複数の測定条件に対応する変位電流と電位との複数の関係を取得することにより、演算部であるコンピュータ3により複数の測定条件に依存しない基準電位Vsを求め、基準電位Vsに基づいて試料9の表面電位を求めることができる。例えば、発振器23に振動周波数変更回路を設けることによっても、複数の振動周波数における変位電流と電極電位との複数の関係を取得することができ、同様の処理により試料9の表面電位を求めることができる。図8の場合においても図6の場合と同様に、基準電位Vsが、複数の測定条件における電極電位の範囲外とされてもよい。
なお、第1の実施の形態では測定条件である振動電極12と試料9の表面との間の距離を機械的に容易に変更することができ、第2の実施の形態では測定条件である振動電極12の振幅を電気的に容易に変更することができるが、このとき、振動電極12と試料9の表面との間の距離や振動電極12の振幅の高精度の測定が不要であることから、表面電位の測定作業および校正作業を極めて容易に行うことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
上記実施の形態に係る表面電位計は、微少表面電位の測定が求められる半導体基板の測定に適しているが、測定対象である試料9は半導体基板には限定されず、板状の絶縁物や表面に絶縁膜が形成された導電体であってもよい。半導体基板の場合、通常、裏面に(自然)酸化膜が存在するため、導電面111上に絶縁物が載置される場合と同様の状態となっている。上記説明では省略したが、板状の絶縁物である(または絶縁物とみなせる)試料9と導電面111との間の静電容量は振動電極12と試料9との間の静電容量に比べて極めて大きいため、試料9と導電面111との間の静電容量が変位電流に与える影響は極めて小さい。
また、試料9と導電面111との間の静電容量を大きくするために、導電面111の面積は振動電極12の先端の面積の100倍以上とされることが好ましいが、導電面111は試料9の裏面全体と接触する(または近接する)必要はなく、試料9より小さくてもよい。試料9が導電体や半導体で形成され、かつ、試料9の裏面が導電性や半導電性を有する場合は、試料9と導電面111との間の静電容量を考慮する必要がないため、試料9の裏面と導通がとれるのであれば、導電面111の面積は小さくてもよく、例えば、接触端子の先端面とされてもよい。
上記実施の形態では、電流指定電圧により変位電流(の大きさ)が指定され、フィードバック制御により指定された変位電流となるように電極電位が制御されるが、電極電位が指定されてそのときの変位電流が取得されてもよい。ただし、この場合であっても指定された電極電位と実際の電極電位との間にずれが生じるおそれがあるため、実際の電極電位を直接的に取得する回路が設けられることが好ましい。
また、基準電位の算出に利用される変位電流と電極電位との関係を示す複数の直線の数は多い方が好ましいが、測定原理上、2つの測定条件下の2つの直線を求めるのみで試料9の表面電位を求めることができる。
表面電位計1,1aにより測定される試料9の表面電位の測定範囲は、図3や図6に示す範囲には限定されず、例えば、数kVの表面電位の測定に表面電位計1、1aが利用されてもよい。
また、振動電極12と試料9の表面との間の距離を機械的に変更する機構は、試料載置部11を昇降させるように構成してもよい。
表面電位計の構成を示す図である。 表面電位計の動作の流れを示す図である。 電流指定電圧と電極電位との関係を示す図である。 表面電位計を簡略化して示す図である。 比較例に係る表面電位計を簡略化して示す図である。 静電容量および浮遊容量と電流計との接続関係を示す回路図である。 比較例における静電容量および浮遊容量と電流計との接続関係を示す回路図である。 基準電位を求める処理の他の例を示す図である。 他の表面電位計の構成を示す図である。 電流指定電圧と電極電位との関係を示す図である。
符号の説明
1,1a 表面電位計
2 制御部
3 コンピュータ
9 試料
11 試料載置部
12 振動電極
13 振動部
14 昇降機構
31 メモリ
111 導電面
231 振幅変更回路
S11〜S18 ステップ

Claims (12)

  1. 試料の表面電位を測定する表面電位計であって、
    板状の試料が載置される導電面を有する試料載置部と、
    非接触にて前記試料の表面に対向する振動電極と、
    前記試料に向かう方向に前記振動電極を振動させる振動部と、
    前記振動電極を振動させた際の前記導電面からの変位電流と前記振動電極の電極電位との関係を取得する制御部と、
    変位電流と電極電位との関係を変化させる測定条件を変更する測定条件変更手段と、
    複数の測定条件に対応する変位電流と電極電位との複数の関係から前記試料の表面電位を求める演算部と、
    を備えることを特徴とする表面電位計。
  2. 請求項1に記載の表面電位計であって、
    前記制御部が、フィードバック制御により、変位電流の値を指定電流値とする電極電位を取得することを特徴とする表面電位計。
  3. 請求項2に記載の表面電位計であって、
    変位電流と電極電位との関係が取得される際に、電極電位が直接的に取得されることを特徴とする表面電位計。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の表面電位計であって、
    前記測定条件変更手段が、前記振動電極と前記試料の表面との間の距離を変更する機構であることを特徴とする表面電位計。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載の表面電位計であって、
    前記測定条件変更手段が、前記振動電極の振幅を変更する回路であることを特徴とする表面電位計。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の表面電位計であって、
    前記演算部が、前記複数の測定条件に対応する変位電流と電極電位との前記複数の関係から、前記複数の測定条件に依存しない前記振動電極の基準電位を求め、前記基準電位に基づいて前記試料の表面電位を求めることを特徴とする表面電位計。
  7. 請求項6に記載の表面電位計であって、
    予め設定された値を記憶するメモリをさらに備え、
    前記演算部が、前記基準電位に対して前記予め設定された値を加算または減算することにより前記試料の表面電位を求めることを特徴とする表面電位計。
  8. 請求項6または7に記載の表面電位計であって、
    前記基準電位が、前記複数の測定条件における電極電位の範囲外であることを特徴とする表面電位計。
  9. 試料の表面電位を測定する表面電位測定方法であって、
    a)試料載置部の導電面上に試料を載置し、振動電極を非接触にて前記試料の表面に対向させる工程と、
    b)前記試料に向かう方向に前記振動電極を振動する工程と、
    c)前記振動電極を振動させた際の前記導電面からの変位電流と前記振動電極の電極電位との関係を取得する工程と、
    d)変位電流と電極電位との関係を変化させる測定条件を変更して前記c)工程を繰り返す工程と、
    e)前記c)工程および前記d)工程により取得された、複数の測定条件に対応する変位電流と電極電位との複数の関係から前記試料の表面電位を求める工程と、
    を備えることを特徴とする表面電位測定方法。
  10. 請求項9に記載の表面電位測定方法であって、
    前記d)工程において、前記振動電極と前記試料の表面との間の距離が変更されることを特徴とする表面電位測定方法。
  11. 請求項9に記載の表面電位測定方法であって、
    前記d)工程において、前記振動電極の振幅が変更されることを特徴とする表面電位測定方法。
  12. 請求項9ないし11のいずれかに記載の表面電位測定方法であって、
    前記e)工程において、前記複数の測定条件に対応する変位電流と電極電位との前記複数の関係から、前記複数の測定条件に依存しない前記振動電極の基準電位が求められ、前記基準電位に基づいて前記試料の表面電位が求められることを特徴とする表面電位測定方法。
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