JP2007105281A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期間使用を継続しても前扉のがたつきを防止することができる遊技機の提供。
【解決手段】遊技機は、前扉を筐体にロックする施錠装置を備える。筐体と前扉とのうち、一方には複数の鋸歯を有する鋸歯部を備えたラックが設けられ、他方にはラックの鋸歯部と係合する突出歯を複数備えたピニオンと、ピニオンの突出歯に係合してピニオンの逆転を阻止するための逆転止め爪とが設けられる。ラックとピニオンとの係合位置、及びピニオンと逆転止め爪との係合位置は、前扉が閉じる方向へ回動するときには変位し得るが、前扉が開く方向へ回動しようとするときには変位し得ない。摺動板は、施錠位置から解錠位置へ摺動するときに、ラックとピニオンとの係合、及びピニオンと逆転止め爪との係合のうち、少なくとも一の係合を解除する。
【選択図】図3

Description

本発明は、前扉を備えたスロットマシン等の遊技機に関し、さらに詳しくは、施錠時の前扉のがたつきを防止した遊技機に関するものである。
従来、正面側に開口する正面開口部を有する箱形の筐体と、正面開口部を開閉自在に塞ぐ前扉とから成り、筐体内部には、メダル等の遊技媒体を払い出すための払い出し装置や、遊技や演出を制御するための制御装置や、電力を供給するための電源装置等を備えたスロットマシン等の遊技機において、前扉の裏面側部に設けられた施錠装置を、筐体の側板端縁に設けられた突出片に係合させることにより、前扉は施錠される。
具体的には、施錠装置は、前扉の裏面側部に設けられた固定板と、固定板に上下方向に摺動可能に取り付けられた摺動板とを備えている。また、摺動板には、係止片が上下に2つ設けられており、この係止片には、突出片を係合させるための溝部が形成されている。そして、摺動板は上方向に引き上げられるようバネで付勢されており、突出片を係止片の溝部に引っ掛けることにより、前扉が施錠されるようになっている。
また、施錠装置は、前扉を解錠するためのシリンダー錠と、シリンダー錠と摺動板とを連結して、シリンダー錠の回動に連動して摺動板を摺動させるためのカム板を備えている。シリンダー錠に鍵を差し込んで回転させると、シリンダー錠の奥側先端部に設けられたカム板が回転する。そして、摺動板はカム板により押し下げられて、バネの付勢力に抗して下方へ摺動する。これにより、施錠装置の係止片が変位して、係止片の溝部から突出片が外れ、前扉が解錠されるようになっている。
特開2005−40637号公報
上述したような施錠装置において、施錠装置の係止片を突出片に円滑に係合させるため、通常、係止片の溝部は、突出片の厚さよりも大きく形成されているか、あるいは、バネの付勢力に抗して係止片が動き得る状態にしてある。
また、前扉は、その左右のいずれか一方の端部を、蝶番を介して、筐体側に取り付けられている。そのため、前扉の荷重が蝶番にかかるため、長期間の使用により蝶番にたわみが生じ易くなっている。
これにより、前扉にがたつきが生じ、施錠された前扉を開放方向へ引いた場合、前扉と筐体との間に隙間が生じることがあった。
このように、施錠された前扉と筐体との間に隙間が生じると、この隙間から針金やピアノ線等を差し入れて、不正に解錠されたり、筐体内部の基板ユニット等に対して不正操作が行われたりするという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、長期間使用を継続しても前扉のがたつきを防止することができる遊技機を提供することである。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、正面側に開口する正面開口部(11)を有する箱形に形成され、内部に遊技装置を備えた筐体(1)と、正面開口部(11)を閉塞可能かつ開閉自在とする前扉(3)とを備え、筐体(1)側には、突出片(20)が設けられ、前扉(3)には、突出片(20)に対応する位置に施錠装置(60)が設けられ、施錠装置(60)は、シリンダー錠(62)と、シリンダー錠(62)の操作に連動して摺動する摺動板(65)と、摺動板(65)の摺動に連動して突出片(20)と係合する位置または突出片(20)との係合が解除される位置へ変位する係止片(72)とを備え、筐体(1)と前扉(3)とのうち、一方には複数の鋸歯(82)を有する鋸歯部(81)を備えたラック(80)が設けられ、他方にはラック(80)の鋸歯部(81)と係合する突出歯(102)を複数備えたピニオン(100)と、ピニオン(100)の突出歯(102)に係合してピニオン(100)の逆転を阻止するための逆転止め爪(90)とが設けられ、ラック(80)、ピニオン(100)及び逆転止め爪(90)は、前扉(3)が閉じる方向へ回動するときには、ラック(80)とピニオン(100)との係合位置、及びピニオン(100)と逆転止め爪(90)との係合位置が変位し得るように、且つ前扉(3)が開く方向へ回動しようとするときには、ラック(80)とピニオン(100)との係合位置、及びピニオン(100)と逆転止め爪(90)との係合位置が変位し得ないように形成され、係止片(72)が突出片(20)と係合するときの摺動板(65)の位置を施錠位置とし、係止片(72)と突出片(20)との係合が解除されるときの摺動板(65)の位置を解錠位置とし、摺動板(65)は、施錠位置から解錠位置へ摺動するときに、ラック(80)とピニオン(100)との係合、及びピニオン(100)と逆転止め爪(90)との係合のうち、少なくとも一の係合を解除するように形成されたことを特徴とする。
本発明は、前扉を備えた遊技機に関するものである。ここで、「遊技機」とは、例えば、スロットマシンやパチンコ機等が挙げられる。
「筐体(1)」は、正面側に開口する正面開口部(11)を有する箱形に形成されている。また、筐体(1)内部には、遊技装置が設けられている。
ここで、「遊技装置」とは、例えば、メダル等の遊技媒体を払い出すための払い出し装置(5)や、遊技や演出を制御するための制御装置や、電力を供給するための電源装置(4)等が挙げられる。
「前扉(3)」は、筐体(1)の正面開口部(11)を開閉自在に閉塞するためのものである。
また、前扉(3)は、閉じると遊技機の正面構造となるように形成されている。
また、前扉(3)は、その左右のいずれか一方の端部を、蝶番を介して、筐体(1)側に取り付けられている。
なお、前扉(3)は、筐体(1)に固定されていてもよいし、筐体(1)と分離可能に形成されていてもよい。
また、前扉(3)は、筐体(1)の開口上部(13)を塞ぐ上扉(30)と、開口下部(14)を塞ぐ下扉(40)とに分かれていてもよい。
「突出片(20)」は、筐体(1)側に設けてあればよく、前扉(3)を筐体(1)にロック可能であれば、筐体(1)に直接設けなくともよい。例えば、筐体(1)内部に設けられた交換ユニット(2)の枠体(21)に突出片(20)を設けることもできる。
「摺動板(65)」は、シリンダー錠(62)の操作に連動して摺動するものである。また、摺動板(65)は、その摺動により係止片(72)を変位させるためのものである。
「係止片(72)」は、摺動板(65)の摺動に連動して、突出片(20)と係合する位置に変位したり、突出片(20)との係合が解除される位置に変位したりするものである。
また、摺動板(65)が施錠位置へ摺動すると、係止片(72)は突出片(20)と係合する位置に変位し、摺動板(65)が解錠位置へ摺動すると、係止片(72)は突出片(20)との係合が解除される位置に変位するようになっている。
また、係止片(72)が突出片(20)と係合されると、前扉(3)が筐体(1)側にロックされ、前扉(3)を開くことができないようになっている。
なお、係止片(72)と摺動板(65)とは、それぞれを別々の部材として施錠装置(60)に設けてもよいし、係止片(72)と摺動板(65)とを一体に形成してもよい。
また、筐体(1)と前扉(3)とのうち、一方には鋸歯部(81)を有するラック(80)が設けられ、他方にはラック(80)の鋸歯部(81)と係合されるピニオン(100)と、ピニオン(100)に係合してピニオン(100)の逆転を阻止するための逆転止め爪(90)とが設けられている。つまり、筐体(1)にラック(80)を設けた場合は、前扉(3)にはピニオン(100)及び逆転止め爪(90)が設けられ、また、筐体(1)にピニオン(100)及び逆転止め爪(90)を設けた場合は、前扉(3)にはラック(80)が設けられる。
また、ラック(80)、ピニオン(100)及び逆転止め爪(90)は、前扉(3)が閉じる方向へ回動するときには、ラック(80)とピニオン(100)との係合位置、及びピニオン(100)と逆転止め爪(90)との係合位置が変位し得るように形成されている。具体的には、例えば、筐体(1)にラック(80)を設け、前扉(3)にピニオン(100)及び逆転止め爪(90)を設けた場合、前扉(3)が閉じる方向へ回動すると、ピニオン(100)は、逆転止め爪(90)との係合位置を変位させるとともに、ラック(80)と噛み合いながら筐体(1)内部へ向かって回転するように形成されている。これにより、前扉(3)の閉じる方向への回動に応じて、ピニオン(100)とラック(80)との係合位置は、順次奥側へ変位するようになっている。
また、ラック(80)、ピニオン(100)及び逆転止め爪(90)は、前扉(3)が開く方向へ回動しようとするときには、ラック(80)とピニオン(100)との係合位置、及びピニオン(100)と逆転止め爪(90)との係合位置が変位し得ないように形成されている。具体的には、例えば、筐体(1)にラック(80)を設け、前扉(3)にピニオン(100)及び逆転止め爪(90)を設けた場合、前扉(3)が開く方向へ回動しようとしても、ピニオン(100)が逆転止め爪(90)に引っ掛かり、ピニオン(100)が手前側方向へ向かって回転できないように形成されている。そのため、ラック(80)とピニオン(100)とが係合し、且つピニオン(100)と逆転止め爪(90)とが係合すると、前扉(3)は開く方向へ回動できないようになっている。
ここで、係止片(72)が突出片(20)と係合するときの摺動板(65)の位置を施錠位置とし、係止片(72)と突出片(20)との係合が解除されるときの摺動板(65)の位置を解錠位置とする。
摺動板(65)は、施錠位置から解錠位置へ摺動するときに、ラック(80)とピニオン(100)との係合、及びピニオン(100)と逆転止め爪(90)との係合のうち、少なくとも一の係合を解除するように形成されている。つまり、摺動板(65)は、施錠位置から解錠位置へ摺動するときに、ラック(80)とピニオン(100)との係合を解除するように形成してもよいし、ピニオン(100)と逆転止め爪(90)との係合を解除するように形成してもよいし、ラック(80)とピニオン(100)との係合、及びピニオン(100)と逆転止め爪(90)との係合を解除するように形成してもよい。
(作用)
請求項1記載の発明によれば、例えば、筐体(1)にラック(80)を設け、前扉(3)にピニオン(100)及び逆転止め爪(90)を設けた場合、開いた状態の前扉(3)を閉じていくと、ピニオン(100)がラック(80)の鋸歯部(81)に係合する。そして、さらに前扉(3)を閉じる方向へ回動させると、ピニオン(100)は、ラック(80)の鋸歯部(81)と噛み合いながら筐体(1)内部へ向かって回転する。
また、ピニオン(100)がラック(80)の鋸歯部(81)に係合した状態で、前扉(3)が開く方向へ回動しようとしても、ピニオン(100)が逆転止め爪(90)に引っ掛かり、ピニオン(100)が手前側方向へ向かって回転できない。そのため、前扉(3)は、開く方向へ回動できない。
また、シリンダー錠(62)を操作すると、これに連動して摺動板(65)が施錠位置から解錠位置へ摺動する。そして、摺動板(65)の摺動に連動して、逆転止め爪(90)はピニオン(100)との係合を解除する位置に変位し、ピニオン(100)は手前側方向へ回転できるようになる。または、摺動板(65)の摺動に連動して、ピニオン(100)はラック(80)との係合を解除する位置に変位するようになる。これにより、前扉(3)は、開く方向へ回動できる。
なお、筐体(1)にピニオン(100)及び逆転止め爪(90)を設け、前扉(3)にラック(80)を設けた場合も、上述のような作用を得ることができる。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の特徴に加え、係止片(72)は、突出片(20)が入り込んで係合するための溝部(74)を有し、溝部(74)及び突出片(20)は、これらが係合したときに溝部(74)と突出片(20)との間には遊びがあるように形成され、鋸歯(82)及び突出歯(102)のピッチは、溝部(74)と突出片(20)との間の遊び幅よりも小さくなるように形成されたことを特徴とする。
溝部(74)及び突出片(20)は、突出片(20)が溝部(74)に入り込んで係合したときに、遊びかあるように形成されている。換言すると、溝部(74)は、突出片(20)の厚さよりも幅広く形成されている。
「鋸歯(82)のピッチ」は、鋸歯部(81)の隣り合う鋸歯(82)と鋸歯(82)との間の長さを意味する。鋸歯(82)のピッチは、溝部(74)と突出片(20)との間の遊び幅よりも小さくなるように形成されている。
「突出歯(102)のピッチ」は、ピニオン(100)の隣り合う突出歯(102)と突出歯(102)との間の長さを意味する。突出歯(102)のピッチは、溝部(74)と突出片(20)との間の遊び幅よりも小さくなるように形成されている。
(作用)
請求項2記載の発明によれば、例えば、筐体(1)にラック(80)を設け、前扉(3)にピニオン(100)及び逆転止め爪(90)を設けた場合、開いた状態の前扉(3)を閉じると、係止片(72)の溝部(74)に突出片(20)が入り込んで係合し、前扉(3)は自動的にロックされるようになる。
そして、前扉(3)が筐体(1)にロックされた状態から、係止片(72)の溝部(74)と突出片(20)との遊びの分で、さらに前扉(3)を筐体(1)に押し込むと、ピニオン(100)とラック(80)との係合位置がさらに奥側へ変位するようになる。そのため、前扉(3)と筐体(1)との間の隙間がより小さな状態で、前扉(3)を密着ロックさせることができる。
また、この状態で、シリンダー錠(62)を操作すると、これに連動して摺動板(65)が施錠位置から解錠位置へ摺動する。そして、摺動板(65)の摺動に連動して、係止片(72)の溝部(74)から突出片(20)が外れ、前扉(3)のロックが解除される。
また、摺動板(65)の摺動に連動して、逆転止め爪(90)はピニオン(100)との係合を解除する位置に変位し、ピニオン(100)は手前側方向へ回転できるようになる。または、摺動板(65)の摺動に連動して、ピニオン(100)はラック(80)との係合を解除する位置に変位するようになる。これにより、前扉(3)の密着ロックが解除され、開く方向へ回動できるようになる。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明の特徴に加え、摺動板(65)は、施錠位置から解錠位置へ摺動するときに、逆転止め爪(90)を変位させ、ピニオン(100)と逆転止め爪(90)との係合を解除するように形成されたことを特徴とする。
(作用)
請求項3記載の発明によれば、例えば、筐体(1)にラック(80)を設け、前扉(3)にピニオン(100)及び逆転止め爪(90)を設けた場合、密着ロックした状態の前扉(3)において、シリンダー錠(62)を操作すると、これに連動して摺動板(65)が施錠位置から解錠位置へ摺動する。そして、摺動板(65)の摺動に連動して、逆転止め爪(90)はピニオン(100)との係合を解除する位置に変位し、ピニオン(100)は手前側方向へ回転できるようになる。これにより、前扉(3)の密着ロックが解除され、開く方向へ回動できるようになる。
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載の発明の特徴に加え、摺動板(65)は、施錠位置から解錠位置へ摺動するときに、ラック(80)を変位させ、ラック(80)とピニオン(100)との係合を解除するように形成されたことを特徴とする。
(作用)
請求項4記載の発明によれば、例えば、筐体(1)にピニオン(100)及び逆転止め爪(90)を設け、前扉(3)にラック(80)を設けた場合、密着ロックした状態の前扉(3)において、シリンダー錠(62)を操作すると、これに連動して摺動板(65)が施錠位置から解錠位置へ摺動する。そして、摺動板(65)の摺動に連動して、ラック(80)はピニオン(100)との係合を解除する位置に変位するようになる。これにより、前扉(3)の密着ロックが解除され、開く方向へ回動できるようになる。
(請求項5)
(特徴点)
請求項5記載の発明は、請求項1又は2記載の発明の特徴に加え、摺動板(65)は、施錠位置から解錠位置へ摺動するときに、ピニオン(100)を変位させ、ラック(80)とピニオン(100)との係合を解除するように形成されたことを特徴とする。
(作用)
請求項5記載の発明によれば、例えば、筐体(1)にラック(80)を設け、前扉(3)にピニオン(100)及び逆転止め爪(90)を設けた場合、密着ロックした状態の前扉(3)において、シリンダー錠(62)を操作すると、これに連動して摺動板(65)が施錠位置から解錠位置へ摺動する。そして、摺動板(65)の摺動に連動して、ピニオン(100)はラック(80)との係合を解除する位置に変位するようになる。これにより、前扉(3)の密着ロックが解除され、開く方向へ回動できるようになる。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、前扉を閉じると、係止片の溝部に突出片が入り込んで係合して、前扉は自動的にロックされるとともに、ピニオンとラックとが係合するようになる。そのため、前扉が開く方向へ回動しようとしても、ラックとピニオンとの係合位置、及びピニオンと逆転止め爪との係合位置が変位し得ず、前扉は開く方向へ回動できないようになっている。
これにより、長期間の使用により蝶番にたわみが生じたとしても、前扉を筐体に押し込んでロックさせることにより、前扉のがたつきを防止することができる。
(請求項2、3、4及び5)
請求項2、3、4及び5記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2、3、4及び5記載の発明によれば、突出片が溝部に入り込んで係合したとき、溝部と筐体突出片との間には遊びができるようになっている。また、鋸歯及び突出歯のピッチは、溝部と突出片との間の遊び幅よりも小さくなっている。そのため、前扉が筐体にロックされた状態から、溝部と突出片との遊びの分で、さらに前扉を筐体に押し込むと、ピニオンとラックとの係合位置がさらに奥側へ変位するようになる。これにより、前扉と筐体との間の隙間がより小さな状態で、前扉を密着ロックさせることができるので、針金やピアノ線等の隙間からの挿入を、効果的に防止することができる。
本発明を実施するための最良の形態を3例挙げて、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
(図面の説明)
図1ないし図7は、本発明の第1の実施の形態を示すものである。図1は、スロットマシンSの分解斜視図である。図2は、スロットマシンSの前扉3が開いた状態の斜視図である。図3は、下扉施錠装置60の縦断面図である。図4は、開いた状態の下扉40を閉じる方向へ回動させたときの摺動板65、ピニオン100及び逆転止め爪90の動作を示す概略図である。図5は、ロックした状態の下扉40をさらに閉じる方向へ回動して密着ロックさせたときのピニオン100及び逆転止め爪90の動作を示す概略図である。図6は、密着ロックした状態の下扉40を解錠したときの摺動板65及び逆転止め爪90の動作を示す概略図である。図7は、係止片72が筐体突出片20に係合した状態を示す概略図である。
なお、「正面」とは、スロットマシンSにおける、遊技者が遊技を行う際に向き合う面をいう。また、「右側」とは、スロットマシンSの正面に向き合う遊技者から見て右側を意味し、「左側」とは、スロットマシンSの正面に向き合う遊技者から見て左側を意味する。また、「手前側」とは、スロットマシンSの正面側を意味し、「奥側」とは、スロットマシンSの背面側を意味する。
(スロットマシンS)
第1の実施の形態に係るスロットマシンSは、図1及び図2に示すように、少なくとも正面側に正面開口部11を有する筐体1と、筐体1内部に着脱自在かつ固定可能に設けられる交換ユニット2と、筐体1の正面開口部11を開閉自在に塞ぐ前扉3とを備えている。
また、前扉3は、筐体1の開口上部13を開閉自在に塞ぐ上扉30と、筐体1の開口下部14を開閉自在に塞ぐ下扉40とから成っている。
(筐体1)
筐体1は、図1に示すように、底板15、左右の側板である左側板16Bと右側板16A、天板17及び背板18からなる正面側に開口する箱形に形成されている。また、右側板16A及び左側板16Bには、筐体1の高さ方向略中央で水平となるように中板12が設けられている。
そして、底板15の上面には、各部品に電気を供給するため電源装置4が固定されている。また、電源装置4の前面には、電源のON/OFFの切り替えを行うための電源スイッチ、設定変更の可/不可の切り替えを行うための設定キースイッチ、当選確率の設定値を変更するための設定変更スイッチ等が設けられている。また、底板15の上面には、内部にメダルを貯留するとともに、その貯留したメダルをメダル受け皿へ払い出すための払い出し装置5が設置されている。電源装置4及び払い出し装置5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には筐体1に設置されたままにしておけるようになっている。
また、左側板16Bの中板12よりも下方の手前側端縁には、図1に示すように、下扉40を係合させ、回転自在に支持するための筐体側蝶番19が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。さらに、右側板16Aの中板12よりも下方の手前側端縁には、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするための筐体突出片20が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
また、右側板16Aの中板12よりも上方の内面及び、左側板16Bの中板12よりも上方の内面には、交換ユニット2を固定するための係合クリップ28が設けられている。
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、図1に示すように、種々の部品を設置あるいは固定するための枠体21と、枠体21に固定されたリールユニット22及び基板ユニット24とを備えている。
枠体21は、方形状の金属枠からなり、リールユニット22及び基板ユニット24を支持するとともに、これらを一体的に取り扱い可能とするためのものである。また、枠体21の正面左側の縦枠には、上扉30を係合させ、回動自在に支持するための枠体側蝶番25が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。また、枠体21の正面右側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉30をロックするための枠体突出片26が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。さらに、枠体21の正面側の左右の縦枠には、筐体1の係合クリップ28に固定するための係合フック27がそれぞれ設けられている。なお、枠体21としては、他の構成部品を支持固定可能であってもよい。
また、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール23と、特に図示しないが、回転リール23を回転させるための駆動モータとを備えている。
また、基板ユニット24は、特に図示しないが、基板ケースに電子基板を内装したものであり、スロットマシンSの遊技及び演出を制御するための制御装置として機能する。
また、交換ユニット2は、図2に示すように、中板12の上に乗せ、筐体1内部に収納される。そして、係合フック27を係合クリップ28に引っ掛けて止めることにより、交換ユニット2は筐体1内部に固定される。
(上扉30)
上扉30は、図1及び図2に示すように、筐体1の開口上部13を開閉自在に塞ぐための板状の扉である。また、上扉30は、交換ユニット2の枠体21に回動自在かつロック可能に形成されている。また、上扉30は、略中央部に回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を備えている。
そして、図柄表示窓31の周囲には、図1に示すように、報知などを行うためのランプ33が形成されている。また、図柄表示窓31の上方には、液晶表示装置やCRT、ドットマトリックスなどを用いて遊技に付随する演出を行うための画像表示部34が設けられている。
また、図柄表示窓31の下方には、図1に示すように、7セグメント表示器や液晶表示装置を用いて、クレジットメダルの枚数等を表示するための数値表示部32が設けられている。ここで、クレジットとは、メダル投入口42から投入され、メダルセレクター47により正規なメダルとして払い出し装置5へ移送されるメダル、または所定の入賞により払い出されるメダルを、スロットマシンS内部に貯留することである。また、本実施の形態においては、最大50枚までクレジット可能に形成されている。
また、上扉30の裏面上部の左右には、図2に示すように、種々の音声を出力するためのスピーカ35が設けられている。また、上扉30の左側裏面端部には、枠体21に設けられた枠体側蝶番25に係合可能な上扉側蝶番36が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
また、上扉30の右側裏面端部には、上扉施錠装置37が設けられている。そして、交換ユニット2を筐体1内部に収納固定した状態で上扉30を閉じると、上扉施錠装置37と枠体突出片26とが係合することにより上扉30と交換ユニット2とがロックされる。これにより、筐体1の開口上部13を密閉することができる。
また、特に図示しないが、上扉施錠装置37の下端には、上扉30の下面から下方に突出する解除フックが設けられている。また、解除フックを下方に引っ張ると、上扉施錠装置37と枠体突出片26との係合が解除され、上扉30のロックが解除されるようになっている。
なお、上扉30は、筐体1の側板16に取り付けるように形成してもよい。
(下扉40)
下扉40は、図1及び図2に示すように、筐体1の開口下部14を開閉自在に塞ぐための扉である。また、下扉40は、左側板16Bの中板12よりも下方の手前側端縁に回動自在かつロック可能に形成されている。そして、下扉40が上扉30よりも先に開かれるように、下扉40の上面は、閉扉時において、上扉30の下端よりも前側に突出するようになっている。
また、下扉40の上部は、図1に示すように、スロットマシンSを作動させるための操作部50が設けられている。また、下扉40の上部右側には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口42が設けられている。また、下扉40の下部には、スロットマシンS内部よりメダルを排出するためのメダル払い出し口41と、メダル払い出し口41から排出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿43とが形成されている。また、操作部50とメダル受け皿43との間には、遊技内容その他の表示をするための前パネル45が取り付けられている。
ここで、操作部50としては、図1に示すように、クレジットメダル数を減じてメダル投入に代えるためのベットスイッチ51、貯留した投入メダルを払い出すための精算スイッチ52、回転リール23の回転を開始させるためのスタートスイッチ53、回転リール23の回転を停止させるためのストップスイッチ54が設けられている。
また、下扉40の裏面には、図2に示すように、メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター47が設けられている。
また、下扉40の裏面には、メダルセレクター47の下方に開口し、メダル払い出し口41に連通するメダル導出部48が設けられている。
また、下扉40の左側裏面端部には、筐体1の左側板16Bに設けられた筐体側蝶番19に係合可能な下扉側蝶番46が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
また、下扉40の右側裏面端部には、下扉施錠装置60が設けられている。そして、下扉40を閉じると、下扉施錠装置60と筐体突出片20とが係合することにより下扉40と筐体1とがロックされる。これにより、筐体1の開口下部14を密閉することができる。
また、下扉40の上部右側には、鍵穴44が設けられている。鍵穴44は、下扉40を解錠するためのものであり、鍵穴44に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉施錠装置60と筐体突出片20との係合が解除され、下扉40のロックが解除されるものである。そして、下扉40が解錠されることにより、上扉30も解放可能に形成されている。
(下扉施錠装置60)
下扉施錠装置60は、図3に示すように、下扉40の右側裏面端部に設けられた固定板61と、固定板61に取り付けられたシリンダー錠62と、シリンダー錠62の操作に連動して回動するカム板64と、カム板64の回動に連動して摺動する摺動板65とを備えている。
固定板61は、下扉40の右側裏面端部に設けられている。また、固定板61の中央よりもやや上部には、上側ストッパー66が設けられている。また、固定板61の中央よりもやや下部には、下側ストッパー67が設けられている。さらに、固定板61には、上下に2つのピン71が、摺動板65方向へ向かって水平に突設されている。
シリンダー錠62は、所定の鍵を差し込んで回転させることにより、施錠及び解錠を行うことができる錠である。また、シリンダー錠62の手前側端部には、図1に示すように、所定の鍵を差し込むための鍵穴44が設けられている。
カム板64は、シリンダー錠62の奥側端部に設けられている。また、カム板64には、摺動板65に係合して、摺動板65を上下方向に摺動させるための突起部が設けられている。
摺動板65には、上下方向に延びるガイド孔70が上下に2つ形成されている。そして、このガイド孔70を通るように固定板61から突設したピン71等により、摺動板65は固定板61に上下方向に摺動可能に取り付けられている。
また、摺動板65は、バネ63により上方向に引き上げられるように付勢されている。
また、摺動板65の手前側には、固定板61の上側ストッパー66に対応する位置に上側切り欠き75が形成されている。常態では、上側ストッパー66の下端と上側切り欠き75の下縁とが当接して、摺動板65の摺動可能な上限となっている。
また、摺動板65の手前側には、固定板61の下側ストッパー67に対応する位置に下側切り欠き76が形成されている。摺動板65がバネ63の付勢力に抗して下方へ摺動してきた際、下側ストッパー67の上端と下側切り欠き76の上縁とが当接して、摺動板65の摺動可能な下限となっている。
また、摺動板65の上部には、カム板64の突起部が挿入される開口部77が設けられている。シリンダー錠62の鍵穴44に鍵を差し込んで右回りに回転させると、シリンダー錠62の奥側先端部に設けられたカム板64が回転する。そして、摺動板65は、開口部77に挿入されたカム板64の突起部により押し下げられて、バネ63の付勢力に抗して下方へ摺動する。
また、摺動板65には、上下に2つの係止片72が、右側板16Aに設けられた筐体突出片20に対応する位置に設けられている。各々の係止片72は、摺動板65と一体に形成されている。このため、摺動板65が上方へ摺動すると、係止片72も上方へ変位し、摺動板65が下方へ摺動すると、係止片72も下方へ変位する。また、この係止片72には、奥側先端部から手前側へいくに従って高さが高くなるように傾斜する斜辺部73が設けられている。また、係止片72には、斜辺部73の手前側に近接して、上方に開口した溝部74が設けられている。
ここで、図7に示すように、筐体突出片20の厚さをTとし、係止片72の溝部74の幅をWとしたとき、筐体突出片20及び溝部74は、T<Wを満たすように形成されている。そのため、筐体突出片20が溝部74に入り込んで係合したとき、溝部74と筐体突出片20との間には遊び(P1+P2)ができるようになっている。つまり、溝部74及び筐体突出片20は、(P1+P2)=(W−T)を満たすように形成されている。
(下扉施錠装置60の動作)
開いた状態の下扉40を閉じようとすると、係止片72の斜辺部73は筐体突出片20の下端に当接する。この状態から、さらに下扉40を閉じる方向へ回動させると、摺動板65が徐々に下方へ摺動し、斜辺部73が筐体突出片20の下に潜り込む。そして、さらに下扉40を閉じる方向へ回動させると、摺動板65がさらに下方へ摺動し、斜辺部73が筐体突出片20の下をくぐり抜ける。そうすると、摺動板64が、バネ63の付勢力により上方へ摺動するとともに、係止片72の溝部74に筐体突出片20が入り込む。これにより、下扉40を閉じると、自動的にロックされる。
ロックを解除して下扉40を開くためには、まずシリンダー錠62の鍵穴44に鍵を差し込んで右回りに回転させると、シリンダー錠62の奥側先端部に設けられたカム板64が右回りに回転する。そして、カム板64が右回りに回転するに従い、摺動板65は、開口部77に挿入されたカム板64の突起部により押し下げられ、バネ63の付勢力に抗して下方へ摺動する。そして、摺動板65が下方へ摺動すると、係止片72の高さ位置が変位し、筐体突出片20が係止片72の溝部74から外れる。これにより、下扉40のロックが解除されるので、この状態で下扉40を手前側に引くことによって開くことができる。
なお、筐体突出片20及び溝部74は、係合したときに筐体突出片20と溝部74との間には遊びがあるように形成されている。換言すると、溝部74は、筐体突出片20の厚さよりも、幅広く形成されている。
また、係止片72が筐体突出片20と係合するときの摺動板65の位置を施錠位置とし、係止片72と筐体突出片20との係合が解除されるときの摺動板65の位置を解錠位置とする。
(ラック80)
ラック80は、図1ないし図3に示すように、中板12よりも下方の右側板16Aの内側に設けられている。また、ラック80の上部には、図4ないし図6に示すように、ピニオン100を係合させるための鋸歯部81が形成されている。そして、鋸歯部81には、8つの鋸歯82が前後方向に連続して設けられている。
また、ラック80は、鋸歯82のピッチが、係止片72の溝部74と筐体突出片20との間の遊び幅よりも小さくなるように形成されている。つまり、鋸歯82のピッチは、(P1+P2)よりも小さくなっている。
(ピニオン100)
ピニオン100は、図1ないし図3に示すように、下扉40を閉じたときにラック80と係合する位置であって、下扉施錠装置60の固定板61に設けられている。また、ピニオン100は、図4ないし図6に示すように、回転軸101により回転可能に軸支されている。
そして、ピニオン100には、ラック80の鋸歯部81と噛み合うための突出歯102が12個設けられている。また、ピニオン100は、突出歯102のピッチが、係止片72の溝部74と筐体突出片20との間の遊び幅よりも小さくなるように形成されている。つまり、突出歯102のピッチは、(P1+P2)よりも小さくなっている。
(逆転止め爪90)
逆転止め爪90は、図3に示すように、ピニオン100と係合する位置であって、下扉施錠装置60の摺動板65の略中央に設けられている。また、逆転止め爪90は、図4ないし図6に示すように、幹部96と爪部92とから成っている。また、逆転止め爪90は、幹部96の手前側の端部を、回動軸91により回動可能に軸支されている。また、幹部96の奥側の下端部には、ピニオン100の突出歯102に係合するための爪部92が、幹部96と一体に形成されている。
また、爪部92の手前側には、爪部92の下端部から手前側へ向けて上り傾斜になっている摺動部93が設けられている。また、爪部92の奥側は、係止部94となっている。
また、逆転止め爪90は、バネ(図示せず)により、爪部92が下方へ移動する方向に付勢されている。そして、常態では、爪部92がピニオン100と係合するようになっている。
また、下扉施錠装置60の固定板61には、常態において爪部92がピニオン100と係合するような位置に、止め部材95が回動軸91と平行に突設されている。このとき、止め部材95は、逆転止め爪90の長手方向が水平になる位置で、逆転止め爪90がバネの付勢する方向へ回動するのを制止するように形成されている。
また、ラック80、ピニオン100及び逆転止め爪90は、下扉40が閉じる方向へ回動するときには、ラック80とピニオン100との係合位置、及びピニオン100と逆転止め爪90との係合位置が変位し得るように形成されている。具体的には、下扉40が閉じる方向へ回動すると、突出歯102は、当接する爪部92の摺動部93を上方へ押し上げて、爪部92の下をくぐり抜けるとともに、ピニオン100は、ラック80の鋸歯部81と噛み合いながら筐体1内部へ向かって回転するように形成されている。これにより、下扉40の閉じる方向への回動に応じて、ピニオン100とラック80との係合位置は、順次奥側へ変位するようになっている。
また、ラック80、ピニオン100及び逆転止め爪90は、下扉40が開く方向へ回動しようとするときには、ラック80とピニオン100との係合位置、及びピニオン100と逆転止め爪90との係合位置が変位し得ないように形成されている。具体的には、下扉40が開く方向へ回動しようとしても、ピニオン100の突出歯102が爪部92の係止部94に当接して爪部92に引っ掛かり、ピニオン100が手前側方向へ向かって回転できないように形成されている。そのため、ラック80とピニオン100とが係合し、且つピニオン100と逆転止め爪90とが係合すると、下扉40は開く方向へ回動できないようになっている。
なお、本実施の形態では、逆転止め爪90は、バネ(図示せず)により爪部92が下方へ移動する方向に付勢したが、自重により爪部92が下方へ移動する方向に回動するように形成してもよい。
(ピニオン100及び逆転止め爪90の動作)
開いた状態の下扉40を閉じていくと、係止片72の斜辺部73が筐体突出片20に接触するので、摺動板65が徐々に下方へ摺動して、係止片72の斜辺部73が筐体突出片20の下へ潜り込むようになる。また、摺動板65が下方へ摺動するに従い、回動軸91により逆転止め爪90の手前側端部が下方へ引っ張られる。そして、逆転止め爪90の手前側端部が下方へ引っ張られるに従い、止め部材95を支点に、逆転止め爪90の爪部92が上方へ持ち上がるようになる。そして、さらに下扉40を閉じる方向へ回動させると、ピニオン100は、ラック80の鋸歯部81と噛み合いながら筐体1内部へ向かって回転するようになる(図4(B)参照)。
さらに下扉40を閉じる方向へ回動させると、係止片72の斜辺部73は筐体突出片20の下をくぐり抜けて、摺動板65がバネの付勢力により上方へ摺動する。摺動板65が上方へ摺動すると、係止片72の溝部74に筐体突出片20が入り込むとともに、回動軸91により逆転止め爪90の手前側端部が上方へ引き上げられる。そして、逆転止め爪90の手前側端部が上方へ引き上げられるに従い、止め部材95を支点に、逆転止め爪90の爪部92が下方へ移動し、ピニオン100と逆転止め爪90とが係合するようになる(図5(C)参照)。これにより、下扉40が筐体1にロックされる。
この状態から、係止片72の溝部74と筐体突出片20との遊びの分で、さらに下扉40を閉じる方向へ回動させると、ピニオン100は、ラック80の鋸歯部81と噛み合いながら筐体1内部へ向かって回転するとともに、突出歯102は、当接する爪部92の摺動部93を上方へ押し上げるようになる(図5(D)参照)。そして、さらに下扉40を閉じる方向へ回動させると、ピニオン100は、さらに筐体1内部へ向かって回転し、突出歯102は、爪部92の下をくぐり抜ける。そうすると、逆転止め爪90は、バネの付勢力により、爪部92が下方へ移動する方向に回動し、突出歯102に係合する(図6参照)。このように、下扉40を筐体1に押し込むことによって、下扉40が筐体1に密着ロックされる。
また、この状態で、下扉40が開く方向へ回動しようとしても、ピニオン100の突出歯102が爪部92の係止部94に当接して爪部92に引っ掛かり、ピニオン100が手前側方向へ向かって回転できない。そのため、下扉40は開く方向へ回動できなくなる。
また、ピニオン100と逆転止め爪90との係合を解除するためには、まずシリンダー錠62の鍵穴44に鍵を差し込んで右回りに回転させると、シリンダー錠62の奥側先端部に設けられたカム板64が右回りに回転する。そして、カム板64が右回りに回転するに従い、摺動板65がバネ63の付勢力に抗して下方へ摺動する。そして、摺動板65が施錠位置から解錠位置へ変位すると、回動軸91により逆転止め爪90の手前側端部が下方へ引っ張られる。そして、係合爪90の手前側端部が下方へ引っ張られるに従い、止め部材95を支点に、逆転止め爪90の爪部92が上方へ持ち上がるようになる(図6の二点差線参照)。これにより、爪部92が突出歯102から上方へ外れ、逆転止め爪90とピニオン100との係合が解除されるとともに、係止片72の溝部74から筐体突出片20が外れ、下扉40のロックが解除されるので、この状態で下扉40を手前側に引くことによって開くことができる。
以上のように、第1の実施の形態によれば、下扉40を閉じると、係止片72の溝部74に筐体突出片20が入り込んで係合して、下扉40は自動的にロックされるとともに、ピニオン100とラック80とが係合するようになる。そのため、下扉40が開く方向へ回動しようとしても、ピニオン100の突出歯102が爪部92に引っ掛かり、ピニオン100が手前側方向へ向かって回転できない。そして、ピニオン100が手前側方向へ向かって回転できないので、下扉40は開く方向へ回動できなくなる。
また、筐体突出片20が溝部74に入り込んで係合したとき、溝部74と筐体突出片20との間には遊び(P1+P2)ができるようになっている。また、鋸歯82及び突出歯102のピッチは、係止片72の溝部74と筐体突出片20との間の遊び幅よりも小さくなっている。そのため、下扉40が筐体1にロックされた状態から、係止片72の溝部74と筐体突出片20との遊びの分で、さらに下扉40を筐体1に押し込むと、ピニオン100はさらに奥側の鋸歯82と係合するようになる。
これにより、長期間の使用により蝶番にたわみが生じたとしても、下扉40を筐体1に押し込んで密着ロックさせることにより、下扉40のがたつきを防止することができる。また、下扉40と筐体1との間の隙間がより小さな状態で、下扉40を密着ロックさせることができるので、針金やピアノ線等の隙間からの挿入を、効果的に防止することができる。
また、下扉40を密着ロックさせた状態で、シリンダー錠62を回動させると、これに連動して摺動板65が施錠位置から解錠位置へ摺動する。そして、摺動板65の摺動に連動して、係止片72の溝部74から筐体突出片20が外れ、下扉40のロックが解除される。また、摺動板65の摺動に連動して、爪部92が突出歯102から上方へ外れ、逆転止め爪90とピニオン100との係合が解除される。これにより、ピニオン100は手前側方向へ回転できるようになり、下扉40の密着ロックが解除され、開く方向へ回動できるようになる。
つまり、シリンダー錠62を回動させることにより、逆転止め爪90とピニオン100との係合及び係止片72と筐体突出片20との係合を解除することができるので、手間をかけずに下扉40のロックを解除することができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、下扉40にピニオン100及び逆転止め爪90を設け、筐体1にラック80を設けたが、第2の実施の形態では、下扉40にラック80を設け、筐体1にピニオン100及び逆転止め爪90を設けたものである。
(図面の説明)
図8ないし図11は、本発明の第2の実施の形態を示すものである。図8は、下扉施錠装置60の縦断面図である。図9は、開いた状態の下扉40を閉じる方向へ回動させたときの摺動板65及びラック80の動作を示す概略図である。図10は、ロックした状態の下扉40をさらに閉じる方向へ回動して密着ロックさせたときのラック80、ピニオン100及び逆転止め爪90の動作を示す概略図である。図11は、密着ロックした状態の下扉40を解錠したときの摺動板65及びラック80の動作を示す概略図である。
(ピニオン100)
ピニオン100は、図8に示すように、中板12よりも下方の右側板16Aの内側に設けられている。また、ピニオン100は、図9ないし図11に示すように、回転軸101により回転可能に軸支されている。
そして、ピニオン100には、ラック80の鋸歯部81と噛み合うための突出歯102が12個設けられている。また、ピニオン100は、突出歯102のピッチが、係止片72の溝部74と筐体突出片20との間の遊び幅よりも小さくなるように形成されている。つまり、突出歯102のピッチは、(P1+P2)よりも小さくなっている。
(逆転止め爪90)
逆転止め爪90は、図8に示すように、ピニオン100と係合する位置であって、中板12よりも下方の右側板16Aの内側に設けられている。
また、逆転止め爪90は、図9ないし図11に示すように、幹部96と爪部92とから成っている。また、逆転止め爪90は、幹部96の奥側の端部を、回動軸91により回動可能に軸支されている。また、幹部96の手前側の下端部には、ピニオン100の突出歯102に係合するための爪部92が、幹部96と一体に形成されている。
また、爪部92の奥側には、爪部92の下端部から奥側へ向けて上り傾斜になっている摺動部93が設けられている。また、爪部92の手前側は、係止部94となっている。
また、逆転止め爪90は、図9ないし図11に示すように、奥側の端部を回動軸91により回動可能に軸支されている。また、逆転止め爪90の手前側の端部には、ピニオン100の突出歯102に係合するための爪部92が形成されている。
また、逆転止め爪90の手前側下部には、手前側先端部から奥側へ向けて上り傾斜になっている摺動部93が設けられている。また、逆転止め爪90の手前側先端部は、係止部94となっている。
また、逆転止め爪90は、バネ(図示せず)により、爪部92が下方へ移動する方向に付勢されている。そして、常態では、爪部92がピニオン100と係合するようになっている。
また、中板12よりも下方の右側板16Aの内側には、常態において爪部92がピニオン100と係合するような位置に、止め部材95が回動軸91と平行に突設されている。このとき、止め部材95は、逆転止め爪90の長手方向が水平になる位置で、逆転止め爪90がバネの付勢する方向へ回動するのを制止するように形成されている。
なお、本実施の形態では、逆転止め爪90は、バネ(図示せず)により爪部92が下方へ移動する方向に付勢したが、自重により爪部92が下方へ移動する方向に回動するように形成してもよい。
(ラック80)
ラック80は、図8に示すように、下扉40を閉じたときにピニオン100と係合する位置であって、下扉施錠装置60の摺動板65の略中央に固定されている。そして、摺動板65が下方へ摺動すると、ラック80も下方へ変位するようになっている。
また、ラック80の上部には、図9ないし図11に示すように、ピニオン100を係合させるための鋸歯部81が形成されている。そして、鋸歯部81には、7つの鋸歯82が前後方向に連続して設けられている。
また、ラック80は、鋸歯82のピッチが、係止片72の溝部74と筐体突出片20との間の遊び幅よりも小さくなるように形成されている。つまり、鋸歯82のピッチは、(P1+P2)よりも小さくなっている。
また、ラック80、ピニオン100及び逆転止め爪90は、下扉40が閉じる方向へ回動するときには、ラック80とピニオン100との係合位置、及びピニオン100と逆転止め爪90との係合位置が変位し得るように形成されている。具体的には、下扉40が閉じる方向へ回動すると、ラック80は、ピニオン100の突出歯102と噛み合いながら筐体1内部へ進入し、ピニオン100は、当接する逆転止め爪90の爪部92を上方へ押し上げながら、反時計回りに回転するように形成されている。これにより、下扉40の閉じる方向への回動に応じて、ピニオン100とラック80との係合位置は、順次奥側へ変位するようになっている。
また、ラック80、ピニオン100及び逆転止め爪90は、下扉40が開く方向へ回動しようとするときには、ラック80とピニオン100との係合位置、及びピニオン100と逆転止め爪90との係合位置が変位し得ないように形成されている。具体的には、下扉40が開く方向へ回動しようとしても、ピニオン100の突出歯102が爪部92の係止部94に当接して爪部92に引っ掛かり、ピニオン100は時計回りに回転できなくなる。そして、ピニオン100が時計回りに回転できないため、ピニオン100に係合するラック80は手前側方向へ移動できないように形成されている。これにより、ラック80とピニオン100とが係合し、且つピニオン100と逆転止め爪90とが係合すると、下扉40は開く方向へ回動できないようになっている。
(ラック80、ピニオン100及び逆転止め爪90の動作)
開いた状態の下扉40を閉じていくと、係止片72の斜辺部73が筐体突出片20に接触するので、摺動板65が徐々に下方へ摺動して、係止片72の斜辺部73が筐体突出片20の下へ潜り込むようになる。また、摺動板65が下方へ摺動するに従い、摺動板65に設けられたラック80も下方へ変位するようになる(図9(B)参照)。そして、さらに下扉40を閉じる方向へ回動させると、ラック80は、ピニオン100の下方に位置するように、筐体1内部へ進入する。
さらに下扉40を閉じる方向へ回動させると、係止片72の斜辺部73は筐体突出片20の下をくぐり抜けて、摺動板65がバネの付勢力により上方へ摺動する。摺動板65が上方へ摺動すると、係止片72の溝部74に筐体突出片20が入り込むとともに、ラック80が上方へ変位するようになる。そして、ラック80が上方へ変位するに従い、ラック80とピニオン100とが係合するようになる(図10(C)参照)。これにより、下扉40が筐体1にロックされる。
この状態から、係止片72の溝部74と筐体突出片20との遊びの分で、さらに下扉40を閉じる方向へ回動させると、ラック80は、ピニオン100の突出歯102と噛み合いながら奥側方向へ移動し、ピニオン100は、当接する逆転止め爪90の爪部92を上方へ押し上げながら、反時計回りに回転するようになる(図10(D)参照)。
そして、さらに下扉40を閉じる方向へ回動させると、ラック80は、さらに奥側方向へ移動するとともに、ピニオン100が反時計回りに回転して、突出歯102は、爪部92の下をくぐり抜ける。そうすると、逆転止め爪90は、バネの付勢力により、爪部92が下方へ移動する方向に回動し、突出歯102に係合する(図11参照)。このように、下扉40を筐体1に押し込むことによって、下扉40が筐体1に密着ロックされる。
また、この状態で、下扉40が開く方向へ回動しようとしても、ピニオン100の突出歯102が爪部92の係止部94に当接して爪部92に引っ掛かり、ピニオン100は時計回りに回転できなくなる。そして、ピニオン100が時計回りに回転できないため、ピニオン100に係合するラック80は手前側方向へ移動できず、下扉40は開く方向へ回動できなくなる。
また、ラック80とピニオン100との係合を解除するためには、まずシリンダー錠62の鍵穴44に鍵を差し込んで右回りに回転させると、シリンダー錠62の奥側先端部に設けられたカム板64が右回りに回転する。そして、カム板64が右回りに回転するに従い、摺動板65がバネ63の付勢力に抗して下方へ摺動する。そして、摺動板65が施錠位置から解錠位置へ変位すると、摺動板65に設けられたラック80も下方へ変位するようになる(図11の二点差線参照)。これにより、鋸歯82が突出歯102から下方へ外れ、ラック80とピニオン100との係合が解除されるとともに、係止片72の溝部74から筐体突出片20が外れ、下扉40のロックが解除されるので、この状態で下扉40を手前側に引くことによって開くことができる。
以上のように、第2の実施の形態によれば、下扉40を閉じると、係止片72の溝部74に筐体突出片20が入り込んで係合して、下扉40は自動的にロックされるとともに、ピニオン100とラック80とが係合するようになる。そのため、下扉40が開く方向へ回動しようとしても、ピニオン100の突出歯102が爪部92の係止部94に当接して爪部92に引っ掛かり、ピニオン100は時計回りに回転できなくなる。そして、ピニオン100が時計回りに回転できないため、ピニオン100に係合するラック80は手前側方向へ移動できず、下扉40は開く方向へ回動できなくなる。
また、筐体突出片20が溝部74に入り込んで係合したとき、溝部74と筐体突出片20との間には遊び(P1+P2)ができるようになっている。また、鋸歯82及び突出歯102のピッチは、係止片72の溝部74と筐体突出片20との間の遊び幅よりも小さくなっている。そのため、下扉40が筐体1にロックされた状態から、係止片72の溝部74と筐体突出片20との遊びの分で、さらに下扉40を筐体1に押し込むと、ピニオン100はさらに手前側の鋸歯82と係合するようになる。
これにより、長期間の使用により蝶番にたわみが生じたとしても、下扉40を筐体1に押し込んで密着ロックさせることにより、下扉40のがたつきを防止することができる。また、下扉40と筐体1との間の隙間がより小さな状態で、下扉40を密着ロックさせることができるので、針金やピアノ線等の隙間からの挿入を、効果的に防止することができる。
また、下扉40を密着ロックさせた状態で、シリンダー錠62を回動させると、これに連動して摺動板65が施錠位置から解錠位置へ摺動する。そして、摺動板65の摺動に連動して、係止片72の溝部74から筐体突出片20が外れ、下扉40のロックが解除される。また、摺動板65の摺動に連動して、鋸歯82が突出歯102から下方へ外れ、ラック80とピニオン100との係合が解除される。これにより、下扉40の密着ロックが解除され、開く方向へ回動できるようになる。
つまり、シリンダー錠62を回動させることにより、ラック80とピニオン100との係合及び係止片72と筐体突出片20との係合を解除することができるので、手間をかけずに下扉40のロックを解除することができる。
(第3の実施の形態)
第1の実施の形態では、下扉施錠装置60の固定板61にピニオン100を設け、下扉施錠装置60の摺動板65に逆転止め爪90を設けたが、第3の実施の形態では、下扉施錠装置60の摺動板65にピニオン100及び逆転止め爪90を設けたものである。
(図面の説明)
図12ないし図15は、本発明の第3の実施の形態を示すものである。図12は、下扉施錠装置60の縦断面図である。図13は、開いた状態の下扉40を閉じる方向へ回動したときの摺動板65、ピニオン100及び逆転止め爪90の動作を示す概略図である。図14は、ロックした状態の下扉40をさらに閉じる方向へ回動して密着ロックしたときのピニオン100及び逆転止め爪90の動作を示す概略図である。図15は、密着ロックした状態の下扉40を解錠したときの摺動板65、ピニオン100及び逆転止め爪90の動作を示す概略図である。
(ラック80)
ラック80は、図12に示すように、中板12よりも下方の右側板16Aの内側に設けられている。また、ラック80の下部には、図13ないし図15に示すように、ピニオン100を係合させるための鋸歯部81が形成されている。そして、鋸歯部81には、6つの鋸歯82が前後方向に連続して設けられている。
また、ラック80は、鋸歯82のピッチが、係止片72の溝部74と筐体突出片20との間の遊び幅よりも小さくなるように形成されている。つまり、鋸歯82のピッチは、(P1+P2)よりも小さくなっている。
(ピニオン100)
ピニオン100は、図12に示すように、下扉40を閉じたときにラック80と係合する位置であって、下扉施錠装置60の摺動板65の略中央に設けられている。そして、摺動板65が下方へ摺動すると、ピニオン100も下方へ変位するようになっている。
また、ピニオン100は、図13ないし図15に示すように、回転軸101により回転可能に軸支されている。
そして、ピニオン100には、ラック80の鋸歯部81と噛み合うための突出歯102が12個設けられている。また、ピニオン100は、突出歯102のピッチが、係止片72の溝部74と筐体突出片20との間の遊び幅よりも小さくなるように形成されている。つまり、突出歯102のピッチは、(P1+P2)よりも小さくなっている。
(逆転止め爪90)
逆転止め爪90は、図12に示すように、ピニオン100と係合する位置であって、下扉施錠装置60の摺動板65の略中央に設けられている。そして、摺動板65が下方へ摺動すると、逆転止め爪90も下方へ変位するようになっている。
また、逆転止め爪90は、図13ないし図15に示すように、幹部96と爪部92とから成っている。また、逆転止め爪90は、幹部96の下側の端部を、回動軸91により回動可能に軸支されている。また、幹部96の奥側の上端部には、ピニオン100の突出歯102に係合するための爪部92が、幹部96と一体に形成されている。
また、爪部92の上側には、爪部92の上端部から奥側へ向けて下り傾斜になっている摺動部93が設けられている。また、爪部92の下側は、係止部94となっている。
また、逆転止め爪90は、バネ(図示せず)により、時計回りに回動する方向に付勢されている。そして、常態では、爪部92がピニオン100に係合するようになっている。
また、下扉施錠装置60の摺動板65には、常態において爪部92がピニオン100と係合するような位置に、止め部材95が回動軸91と平行に突設されている。このとき、止め部材95は、逆転止め爪90の長手方向が鉛直になる位置で、逆転止め爪90がバネの付勢する方向へ回動するのを制止するように形成されている。
また、ラック80、ピニオン100及び逆転止め爪90は、下扉40が閉じる方向へ回動するときには、ラック80とピニオン100との係合位置、及びピニオン100と逆転止め爪90との係合位置が変位し得るように形成されている。具体的には、下扉40が閉じる方向へ回動すると、爪部92の摺動部93に当接する突出歯102は、爪部92を手前側へ押し退けるとともに、ピニオン100は、ラック80の鋸歯部81と噛み合いながら筐体1内部へ向かって回転するように形成されている。これにより、下扉40の閉じる方向への回動に応じて、ピニオン100とラック80との係合位置は、順次奥側へ変位するようになっている。
また、ラック80、ピニオン100及び逆転止め爪90は、下扉40が開く方向へ回動しようとするときには、ラック80とピニオン100との係合位置、及びピニオン100と逆転止め爪90との係合位置が変位し得ないように形成されている。具体的には、下扉40が開く方向へ回動しようとしても、ピニオン100の突出歯102が爪部92の係止部94に当接して爪部92に引っ掛かり、ピニオン100が手前側方向へ向かって回転できないように形成されている。そのため、ラック80とピニオン100とが係合し、且つピニオン100と逆転止め爪90とが係合すると、下扉40は開く方向へ回動できないようになっている。
(ピニオン100及び逆転止め爪90の動作)
開いた状態の下扉40を閉じていくと、係止片72の斜辺部73が筐体突出片20に接触するので、摺動板65が徐々に下方へ摺動して、係止片72の斜辺部73が筐体突出片20の下へ潜り込むようになる。また、摺動板65が下方へ摺動するに従い、摺動板65に設けられたピニオン100及び逆転止め爪90も下方へ変位するようになる(図13(B)参照)。そして、さらに下扉40を閉じる方向へ回動させると、ピニオン100及び逆転止め爪90は、ラック80の下方に位置するように、筐体1内部へ進入する。
さらに下扉40を閉じる方向へ回動させると、係止片72の斜辺部73は筐体突出片20の下をくぐり抜けて、摺動板65がバネの付勢力により上方へ摺動する。摺動板65が上方へ摺動すると、係止片72の溝部74に筐体突出片20が入り込むとともに、ピニオン100及び逆転止め爪90が上方へ変位するようになる。そして、ピニオン100及び逆転止め爪90が上方へ変位するに従い、ラック80とピニオン100とが係合するようになる(図14(C)参照)。これにより、下扉40が筐体1にロックされる。
この状態から、係止片72の溝部74と筐体突出片20との遊びの分で、さらに下扉40を閉じる方向へ回動させると、ピニオン100は、ラック80の鋸歯部81と噛み合いながら筐体1内部へ向かって回転するとともに、爪部92の摺動部93に当接する突出歯102は、爪部92を手前側へ押し退けるようになる(図14(D)参照)。そして、さらに下扉40を閉じる方向へ回動させると、ピニオン100は、さらに筐体1内部へ向かって回転し、突出歯102は、摺動部93から離れて、係止部94の下側へ移動するようになる。そうすると、逆転止め爪90は、バネの付勢力により時計回りに回動し、突出歯102に係合する(図15参照)。このように、下扉40を筐体1に押し込むことによって、下扉40が筐体1に密着ロックされる。
また、この状態で、下扉40が開く方向へ回動しようとしても、ピニオン100の突出歯102が爪部92の係止部94に当接して爪部92に引っ掛かり、ピニオン100が手前側方向へ向かって回転できない。そのため、下扉40は開く方向へ回動できなくなる。
また、ピニオン100とラック80との係合を解除するためには、まずシリンダー錠62の鍵穴44に鍵を差し込んで右回りに回転させると、シリンダー錠62の奥側先端部に設けられたカム板64が右回りに回転する。そして、カム板64が右回りに回転するに従い、摺動板65がバネ63の付勢力に抗して下方へ摺動する。そして、摺動板65が施錠位置から解錠位置へ変位すると、摺動板65に設けられたピニオン100及び逆転止め爪90も下方へ変位するようになる(図15の二点差線参照)。これにより、突出歯102が鋸歯82から下方へ外れ、ピニオン100とラック80との係合が解除されるとともに、係止片72の溝部74から筐体突出片20が外れ、下扉40のロックが解除されるので、この状態で下扉40を手前側に引くことによって開くことができる。
以上のように、第3の実施の形態によれば、下扉40を閉じると、係止片72の溝部74に筐体突出片20が入り込んで係合して、下扉40は自動的にロックされるとともに、ピニオン100とラック80とが係合するようになる。そのため、下扉40が開く方向へ回動しようとしても、ピニオン100の突出歯102が爪部92に引っ掛かり、ピニオン100が手前側方向へ向かって回転できない。そして、ピニオン100が手前側方向へ向かって回転できないので、下扉40は開く方向へ回動できなくなる。
また、筐体突出片20が溝部74に入り込んで係合したとき、溝部74と筐体突出片20との間には遊び(P1+P2)ができるようになっている。また、鋸歯82及び突出歯102のピッチは、係止片72の溝部74と筐体突出片20との間の遊び幅よりも小さくなっている。そのため、下扉40が筐体1にロックされた状態から、係止片72の溝部74と筐体突出片20との遊びの分で、さらに下扉40を筐体1に押し込むと、ピニオン100はさらに奥側の鋸歯82と係合するようになる。
これにより、長期間の使用により蝶番にたわみが生じたとしても、下扉40を筐体1に押し込んで密着ロックさせることにより、下扉40のがたつきを防止することができる。また、下扉40と筐体1との間の隙間がより小さな状態で、下扉40を密着ロックさせることができるので、針金やピアノ線等の隙間からの挿入を、効果的に防止することができる。
また、下扉40を密着ロックさせた状態で、シリンダー錠62を回動させると、これに連動して摺動板65が施錠位置から解錠位置へ摺動する。そして、摺動板65の摺動に連動して、係止片72の溝部74から筐体突出片20が外れ、下扉40のロックが解除される。また、摺動板65の摺動に連動して、突出歯102が鋸歯82から下方へ外れ、ピニオン100とラック80との係合が解除される。これにより、下扉40の密着ロックが解除され、開く方向へ回動できるようになる。
つまり、シリンダー錠62を回動させることにより、逆転止め爪90とピニオン100との係合及び係止片72と筐体突出片20との係合を解除することができるので、手間をかけずに下扉40のロックを解除することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良なども含むものである。
ラック80、ピニオン100及び逆転止め爪90は、下扉40が閉じる方向へ回動するときには、ラック80とピニオン100との係合位置、及びピニオン100と逆転止め爪90との係合位置が変位し得るように、且つ下扉40が開く方向へ回動しようとするときには、ラック80とピニオン100との係合位置、及びピニオン100と逆転止め爪90との係合位置が変位し得ないように形成されていればよく、その形態は問わない。
また、本実施の形態では、係止片72は、摺動板65と一体に形成したが、係止片72と摺動板65とは、それぞれを別々の部材として下扉施錠装置60に設けてもよい。
また、本発明は、下扉40に限らず、上扉30にも用いることができる。具体的には、例えば、上扉施錠装置37にシリンダー錠を設け、上扉施錠装置37の摺動板にピニオン及び逆転止め爪を設け、中板12よりも下方の右側板16Aの内側にラックを設け、ピニオンとラックとを係合させることにより、上扉30と筐体1との間にほとんど隙間を生じさせることなく、上扉30を筐体1にロックすることができる。
また、本発明は、上下分離型のスロットマシンに限らず、上下分離型でないスロットマシンにも用いることができる。
第1の実施の形態に係るスロットマシンの分解斜視図である。 第1の実施の形態に係るスロットマシンの前扉が開いた状態の斜視図である。 第1の実施の形態に係る下扉施錠装置の縦断面図である。 第1の実施の形態における、開いた状態の下扉を閉じる方向へ回動させたときの摺動板、ピニオン及び逆転止め爪の動作を示す概略図である。 第1の実施の形態における、ロックした状態の下扉をさらに閉じる方向へ回動して密着ロックさせたときのピニオン及び逆転止め爪の動作を示す概略図である。 第1の実施の形態における、密着ロックした状態の下扉を解錠したときの摺動板及び逆転止め爪の動作を示す概略図である。 第1の実施の形態における、係止片が筐体突出片に係合した状態を示す概略図である。 第2の実施の形態に係る下扉施錠装置の縦断面図である。 第2の実施の形態における、開いた状態の下扉を閉じる方向へ回動させたときの摺動板及びラックの動作を示す概略図である。 第2の実施の形態における、ロックした状態の下扉をさらに閉じる方向へ回動して密着ロックさせたときのラック、ピニオン及び逆転止め爪の動作を示す概略図である。 第2の実施の形態における、密着ロックした状態の下扉を解錠したときの摺動板及びラックの動作を示す概略図である。 第3の実施の形態に係る下扉施錠装置の縦断面図である。 第3の実施の形態における、開いた状態の下扉を閉じる方向へ回動したときの摺動板、ピニオン及び逆転止め爪の動作を示す概略図である。 第3の実施の形態における、ロックした状態の下扉をさらに閉じる方向へ回動して密着ロックしたときのピニオン及び逆転止め爪の動作を示す概略図である。 第3の実施の形態における、密着ロックした状態の下扉を解錠したときの摺動板、ピニオン及び逆転止め爪の動作を示す概略図である。
符号の説明
S スロットマシン 1 筐体
2 交換ユニット 3 前扉
4 電源装置 5 払い出し装置
11 正面開口部 12 中板
13 開口上部 14 開口下部
15 底板 16 側板
17 天板 18 背板
19 筐体側蝶番 20 筐体突出片
21 枠体 22 リールユニット
23 回転リール 24 基板ユニット
25 枠体側蝶番 26 枠体突出片
27 係合フック 28 係合クリップ
30 上扉 31 図柄表示窓
32 数値表示部 33 ランプ
34 画像表示部 35 スピーカ
36 上扉側蝶番 37 上扉施錠装置
38 演出表示装置
40 下扉 41 メダル払い出し口
42 メダル投入口 43 メダル受け皿
44 鍵穴 45 前パネル
46 下扉側蝶番 47 メダルセレクター
48 メダル導出部
50 操作部 51 ベットスイッチ
52 精算スイッチ 53 スタートスイッチ
54 ストップスイッチ
60 下扉施錠装置 61 固定板
62 シリンダー錠 63 バネ
64 カム板 65 摺動板
66 上側ストッパー 67 下側ストッパー
70 ガイド孔 71 ピン
72 係止片 73 斜辺部
74 溝部 75 上側切り欠き
76 下側切り欠き 77 開口部
80 ラック 81 鋸歯部
82 鋸歯
90 逆転止め爪 91 回動軸
92 爪部 93 摺動部
94 係止部 95 止め部材
96 幹部
100 ピニオン 101 回転軸
102 突出歯

Claims (5)

  1. 正面側に開口する正面開口部を有する箱形に形成され、内部に遊技装置を備えた筐体と、
    正面開口部を閉塞可能かつ開閉自在とする前扉とを備え、
    筐体側には、突出片が設けられ、
    前扉には、突出片に対応する位置に施錠装置が設けられ、
    施錠装置は、シリンダー錠と、シリンダー錠の操作に連動して摺動する摺動板と、摺動板の摺動に連動して突出片と係合する位置または突出片との係合が解除される位置へ変位する係止片とを備え、
    筐体と前扉とのうち、一方には複数の鋸歯を有する鋸歯部を備えたラックが設けられ、他方にはラックの鋸歯部と係合する突出歯を複数備えたピニオンと、ピニオンの突出歯に係合してピニオンの逆転を阻止するための逆転止め爪とが設けられ、
    ラック、ピニオン及び逆転止め爪は、前扉が閉じる方向へ回動するときには、ラックとピニオンとの係合位置、及びピニオンと逆転止め爪との係合位置が変位し得るように、且つ前扉が開く方向へ回動しようとするときには、ラックとピニオンとの係合位置、及びピニオンと逆転止め爪との係合位置が変位し得ないように形成され、
    係止片が突出片と係合するときの摺動板の位置を施錠位置とし、係止片と突出片との係合が解除されるときの摺動板の位置を解錠位置とし、
    摺動板は、施錠位置から解錠位置へ摺動するときに、ラックとピニオンとの係合、及びピニオンと逆転止め爪との係合のうち、少なくとも一の係合を解除するように形成されたことを特徴とする遊技機。
  2. 係止片は、突出片が入り込んで係合するための溝部を有し、
    溝部及び突出片は、これらが係合したときに溝部と突出片との間には遊びがあるように形成され、
    鋸歯及び突出歯のピッチは、溝部と突出片との間の遊び幅よりも小さくなるように形成されたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 摺動板は、施錠位置から解錠位置へ摺動するときに、逆転止め爪を変位させ、ピニオンと逆転止め爪との係合を解除するように形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 摺動板は、施錠位置から解錠位置へ摺動するときに、ラックを変位させ、ラックとピニオンとの係合を解除するように形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  5. 摺動板は、施錠位置から解錠位置へ摺動するときに、ピニオンを変位させ、ラックとピニオンとの係合を解除するように形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
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