JP2005110972A - 遊技機用施錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体に対し前扉をがたつきなく閉鎖して隙間が生じないように堅固にロックすることができる遊技機用施錠装置を提供する。
【解決手段】筐体30側の内側に固定された受け部21,22内のラック25,26に、前扉31側の内側に固定された装置本体1の歯車部3,4を噛合させて前扉31を施錠する遊技機用施錠装置である。受け部21,22には歯車部3,4を進入させる進入凹部23,24が形成されると共に、進入凹部の内面にラック25,26が歯車部3,4の進入方向に向けて形成される。歯車部3,4には、係合歯車5,6が回転可能に軸支されると共に、係合歯車5,6にラチェット歯車7,8が噛合して回転可能に軸支される。ラチェット歯車7,8のラチェット爪9,10を非噛合側に揺動させるための解錠部材11が摺動可能に配設され、解錠部材11をシリンダ錠13の錠軸に固定したカム板12に連係させた。
【選択図】図1

Description

本発明は、パチンコ機、スロットマシンなどの遊技機の前面枠(前扉)を本体枠(筐体)に対し施錠する施錠装置に関し、特に前面枠を本体枠に対しがたつきなく閉鎖し施錠することができる遊技機用施錠装置に関する。
遊技機の前面枠(前扉)を本体枠に対し施錠する施錠装置として、略断面L字状の取付板と支持板からなる基枠の内側に、摺動杆が摺動可能に配設され、支持板の上部と下部に鉤部が摺動杆に連結されて傾動可能に枢支され、取付板の中間部にシリンダ錠がその錠軸を取付板に設けた孔から内側に差込むように固定され、錠軸の先端に摺動杆と係合するカム部材が固定されてなる施錠装置が、一般に使用されている(例えば下記特許文献1などを参照)。
実公昭58−41998号公報
この種の施錠装置は、遊技機の前面枠の自由端の内側に、その鉤部を本体枠側に向けて縦に固定され、本体枠の内側には、上下の鉤部に対向する位置に、受け部が固定される。そして、前面枠を閉じたとき、その鉤部が受け部に当って傾動しまたは平行移動した後、ばねの付勢力により元の係止姿勢に戻ることにより、鉤部が受け部に係止され施錠される。
しかしながら、このような構造の施錠装置では、鉤部が受け部に対し係止動作を行う際、鉤部の傾動または平行移動を良好にするために、通常、鉤部と受け部の間に僅かな隙間を生じるようにし、或いはばねの付勢力に抗して鉤部が動き得る状態にしている。このため、施錠された遊技機の前面枠を持って開放方向に引いた場合、僅かではあるが前面枠にがたつきが生じ、それによって、前面枠と本体枠の間に隙間が生じる場合があった。このような隙間が前面枠と本体枠の間に生じた場合、その隙間から針金などを差し込んで不正解錠が行なわれる問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、筐体に対し前扉をがたつきなく閉鎖して隙間が生じないように堅固にロックすることができる遊技機用施錠装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1の施錠装置は、筐体側の内側に固定された受け部内のラックに、前扉側の内側に固定された装置本体の歯車部を噛合させて前扉を施錠する遊技機用施錠装置であって、受け部には歯車部を進入させる進入凹部が形成されると共に、進入凹部の内面にラックが歯車部の進入方向に向けて形成され、歯車部には、係合歯車が回転可能に軸支されると共に、係合歯車にラチェット歯車が噛合して回転可能に軸支され、ラチェット歯車のラチェット爪を非噛合側に揺動させるための解錠部材が摺動可能に配設され、解錠部材をシリンダ錠の錠軸に固定したカム板に連係させたことを特徴とする。
ここで、上記施錠装置においては、請求項2のように、受け部は筐体の上部と下部に取り付けられると共に、歯車部は装置本体の基枠の上部と下部に取り付けられ、歯車部の係合歯車はラチェット歯車より大径に形成され、装置本体の基枠にシリンダ錠が固定され、基枠内にカム板が錠軸に固定されて配設され、カム板が係合する解錠部材を施錠方向に付勢するばね部材が設けられた構成とすることができる。
さらに、請求項3の施錠装置は、筐体側の内側に固定された受け部内のラックに、前扉側の内側に固定された装置本体の歯車部を噛合させて前扉を施錠する遊技機用施錠装置であって、受け部には歯車部を進入させる進入凹部が形成されると共に、進入凹部の内面にラックが歯車部の進入方向に向けて形成され、歯車部には、係合歯車が回転可能に軸支されると共に、係合歯車の軸と同軸上にラチェット歯車が軸支され、ラチェット歯車のラチェット爪を非噛合側に揺動させるための解錠部材が摺動可能に配設され、解錠部材をシリンダ錠の錠軸に固定したカム板に連係させたことを特徴とする。
ここで、上記請求項3の施錠装置においては、請求項4のように、受け部は筐体の上部と下部に取り付けられると共に、歯車部は装置本体の基枠の上部と下部に取り付けられ、歯車部の係合歯車はラチェット歯車より小径に形成され、装置本体の基枠にシリンダ錠が固定され、基枠内にカム板が錠軸に固定されて配設され、カム板が係合する解錠部材を施錠方向に付勢するばね部材が設けられた構成とすることができる。
この遊技機用施錠装置は、遊技機の前扉を筐体に対し閉じると、前扉側の歯車部の係合歯車が筐体側の受け部の進入凹部内に進入する。このとき、装置本体側の係合歯車が、進入凹部内のラックに噛合して内部に進入する。ラックには多数の鋸歯が進入方向に向かって配置され、係合歯車にはラチェット歯車が噛合し或いは同軸上に配設されるため、係合歯車は後戻りすることができない。このため、前扉を筐体に対して閉じるに応じて、歯車部が受け部の奥まで進入し、その進入位置を保持するように係合歯車がラックに噛合すると共に、ラチェット歯車が係合歯車の開放側への回動をロックし、前扉は施錠状態となり、前扉をがたつきなく施錠することができる。
さらに、歯車部の係合歯車をラチェット歯車より大径に或いは小径に形成してその歯数を変え、ギヤ比を1以外に変えることにより、前扉を筐体側に閉じる閉鎖力に応じて、係合歯車が噛合するラックのピッチより小さいピッチで、歯車部を受け部に対しロックすることができる。
つまり、ラチェット歯車が係合歯車の歯数より細かい角度でロックすることができるため、係合歯車のピッチつまりラックの歯のピッチより細かいピッチで係合歯車のロックが可能となり、歯車部を有する装置本体の僅かな移動に応じて、ラックに噛合する係合歯車をロックすることができる。
したがって、前扉を筐体側に押して閉じたとき、閉じる動作に応じてラックのピッチより細かいピッチでラチェット歯車と係合歯車がロックされるため、前扉は筐体に対しがたつきなく、堅固に施錠することができる。またこれによって、係合歯車とラックの歯は、ある程度大きく強固に製作することができ、強度の高い施錠装置とすることができる。
一方、前扉を解錠する場合は、キーによってシリンダ錠を回し、カム部材を所定方向に回転させると、カム部材の回動によって、それに連係された解錠部材が摺動してラチェット歯車のラチェット爪を外す方向に回動させる。これにより、ラチェット歯車の爪が外れて回動自在の状態となり、係合歯車が回動可能な状態となって前扉が解錠され、歯車部が回動しながら後退して受け部の進入凹部内から退出し、前扉は開放される。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は前扉に取り付けられる装置本体1の右側面図を示し、図2はその背面図を示している。この施錠装置は、概略的には、筐体側の内側に固定された受け部21,22に、前扉側の内側に固定された装置本体1の歯車部3,4を進入させながらロックして前扉を施錠するように構成される。
装置本体1は、縦長の基枠2を有し、基枠2は、長尺の取付板2aと支持板2bを直角に曲折してL型アングル状に形成される。その支持板2bの上部と下部に突出部が背面側に突出して形成され、その部分に歯車部3,4の係合歯車5,6が、水平軸により回転可能につまり垂直状態で回転可能に軸支されている。
さらに、上部と下部の歯車部3,4には、各々、ラチェット歯車7,8が、上記各係合歯車5,6に噛合して、支持板2bの内側に水平軸により回転可能に軸支される。ラチェット歯車7,8は係合歯車5,6より小径に、係合歯車5,6はラチェット歯車7,8より大径に形成されている。つまり、係合歯車5,6とラチェット歯車7,8のギヤ比を例えば2:1に形成することにより、係合歯車5,6が噛合する後述のラック25,26の1ピッチの1/2のピッチで施錠ロックがかかるようにしている。
さらに、上部と下部のラチェット歯車7,8には、各々その上方に、ラチェット爪9,10が軸9a,軸10aにより揺動可能に軸支され、上部と下部のラチェット爪9,10は各ラチェット歯車7,8に係合している。これにより、各ラチェット歯車7,8は、通常時、図1の時計方向には、ラチェット爪9,10の係止作用により回転を阻止され、反時計方向にのみ回転可能である。したがって、各ラチェット歯車7,8に噛合する上部と下部の係合歯車5,6は、通常時、図1の時計方向にのみ回転可能である。
さらに、基枠2の支持板2bの外側に、支持板2bの長手方向にそって長尺の解錠部材11が摺動可能に配設され、その解錠部材11の上端と下端には、連結ピン9b、10bが軸支されている。その連結ピン9b、10bは、支持板2bに形成された長孔を通して外側から内側に挿通され、支持板2bの内側において、上部と下部の各ラチェット爪9,10の端部に連結されている。
解錠部材11の上端と下端は、連結ピン9b、10bを介して、上部と下部のラチェット爪9,10の末端に連結され、解錠部材11を上下に摺動させたとき、ラチェット爪9,10がその軸9a,10aを軸にして揺動する。支持板2bの一部にガイドピン15が取り付けられ、解錠部材11に、そのガイドピン15が係合するガイド孔(長孔)が形成され、そのガイドピン15とガイド孔の係合により、解錠部材11は支持板2bに沿って所定の範囲で上下に摺動可能に支持される。
解解錠部材11と支持板2bとの間にばね部材(コイルばね)14が掛けられ、解錠部材11はばね部材14により上方に付勢されている。したがって、通常時には、上部と下部のラチェット爪9,10はその先端の爪部をラチェット歯車7,8に係合させる状態にあり、解錠部材11を下方に移動させると、ラチェット爪9,10がその軸9a,10aを軸に上方に回動し、ラチェット歯車7,8との係合を外すように動作する。解錠部材11の中間部には、後述のカム板12と係合可能な係合部11aが形成され、支持板2bの対応箇所には、開口部2cが形成されている。
さらに、基枠2の取付板2aの略中間部には、シリンダ錠13がその錠軸13aを基枠2の内側に挿入するように取り付けられる。取付板2aの対応位置には、シリンダ錠13の外筒を挿入可能な円形孔が穿設され、シリンダ錠13の元部にはフランジ13bが設けられ、そのシリンダ錠13を基枠2の内側から円形孔に挿通させ、フランジ13bを取付板2aの側に固定ねじなどで固定して、シリンダ錠13は基枠2に取り付けられる。シリンダ錠13の元部に突出した錠軸13aには、係合部12aを設けたカム板12が固定され、その係合部12aは錠軸13aの回動時、上記解錠部材11の係合部11aに係合可能である。
一方、筐体30側に固定される受け部21,22は、図3に示すように、装置本体1の係合歯車5,6を進入させる進入凹部23,24が各々形成され、進入凹部23,24の内面底部にラック25,26が各々設けられる。受け部21,22は断面が略コ字状に形成され、上部に上板部27,28が形成され、内部に矩形断面形状の進入凹部23,24が形成され、ラック25,26がその底面に水平に形成されている。このラック25,26は各々上記係合歯車5、6と同じピッチの鋸歯を有し、その歯車と噛合可能である。進入凹部23,24は一方の端部に進入口を形成し、他方の端部も開口して形成される。また、上板部27,28の前部は、係合歯車5,6が進入しやすいように、少し上向きに曲げられている。
このように構成された施錠装置は、図4に示すように、その装置本体1が、遊技機における例えば合成樹脂製の前扉31の内側に、シリンダ錠13の先端を前面に露出させ、装置本体1を遊技機の筐体30側に突出した状態に、縦方向に取り付けられる。その取り付けは、取付板2aに設けた固定孔に固定ねじなどを通し、前扉31の中間部にねじ込むなどして行われる。
一方、筐体30の内側の装置本体1に対応した上下位置(側壁の一部)には、図4に示すように、受け部21、22がその進入凹部23,24の進入口を前方に向けて、固定ねじなどで固定される。
このような遊技機用施錠装置は、遊技機における前扉31を筐体30に対し閉じると、図5に示すように、装置本体1の上部と下部の歯車部3,4の係合歯車5,6が、筐体30側の上部と下部の受け部21,22の進入凹部23,24内に進入する。
このとき、装置本体1の歯車部3,4の係合歯車5,6は、受け部23,24の内側のラック25,26に噛合して回転しながら進入していく。このとき、歯車部3,4では、ラチェット歯車7,8が係合歯車5,6に噛合しているため、ラチェット歯車7,8が従動回転し、ラチェット歯車7,8は従動可能な回転方向(図5の反時計方向)のみに回転し、ラチェット爪9a,10aに作用により逆方向には回転しない。このため、係合歯車5,6はラック25,26上を前進方向(図5の右方向)のみに回転しながら進み、前扉31が筐体30に密に閉鎖されたとき、その閉鎖状態がロックされる。
また、係合歯車5,6がラック25,26上を噛合して前進するとき、後退方向への動きはラチェット歯車7,8により阻止されるが、係合歯車5,6とラチェット歯車7,8のギヤ比は、例えば2:1のように、係合歯車5,6の歯数がより多く設定されている。このため、係合歯車5,6がラック25,26上を噛合して進むとき、ラチェット歯車7,8の回転は、この場合、係合歯車5,6の例えば2倍となるから、係合歯車5,6がラック25,26上を移動するピッチは、ラック25,26の歯のピッチの1/2となって、より細かくなる。
したがって、例えばラック25,26のピッチが1mmと比較的大きいピッチであっても、係合歯車5,6に移動ピッチは0.5mmという細かいピッチでロックすることができる。このため、ラック25,26、及び係合歯車5,6の歯は、比較的大きくして形成して強度を上げながら、閉鎖ピッチは細かくすることができる。
このように、係合歯車5,6がラック25,26上を噛合して前進しながら、前扉31が筐体30に対し閉じられるが、装置本体1の係合歯車5,6が、ラック25,26の鋸歯の例えば半ピッチという細かい押し込み量で、装置本体1が受け部21,22に対し徐々にロックされていくため、最終的に前扉31を閉じた状態では、扉と筐体の間に殆ど隙間が生じず、前扉31はがたつきのない状態で筐体30に対し堅固にロックされる。
前扉31を解錠する場合は、図6に示すように、キー17をシリンダ錠13に差し込みその錠軸13aを回し、カム板12を図2の時計方向に回転させると、カム板12の回転により、カム板12の係合部12aが同方向に回動して、支持板2bの開口部2cを通して、解錠部材11の係合部11aに係合し、それを下方に摺動させる。このとき、解錠部材11が下降すると、その上端と下端に連結されたラチェット爪9,10が図6の時計方向に回動し、ラチェット爪9,10とラチェット歯車7,8の係合が外れる。
これにより、ラチェット歯車7,8がフリーな状態となり、上下の歯車部3,4の係合歯車5,6のロックが解除され、図示しない開方向への付勢手段あるいは開操作により、係合歯車5,6が受け部21,22のラック25,26上を回転しながら、進入凹部23,24内から退出し、前扉31は開放される。
このように、本施錠装置では、前扉31を筐体30に対し閉じるに応じて、上下の歯車部3,4の係合歯車5,6が受け部21,22内に進入し、その内側のラック25,26に噛合しながら奥に進入していく。このために、筐体30に対し前扉31を閉じて押し込んだとき、その押し込み量に応じて、装置本体1が受け部21,22側に進入しロックされる状態となり、最終的に前扉31を閉じた状態では、筐体30と前扉31との間に殆ど隙間が生じない状態となり、前扉31を筐体30に対しがたつきのない状態で堅固にロックすることができる。
また、受け部21,22内に設けたラック25,26の鋸歯はそのピッチが大きい場合でも、ラチェット歯車7,8と係合歯車5,6のギヤ比を例えば1:2のように小さくすることにより、係合歯車5,6を例えば半ピッチで進めることができ、細かい押し込み量でロックすることが可能となり、筐体30に対し前扉31を一層隙間なく且つがたつきなく施錠することができる。
図7〜図10は他の実施形態を示している。この例では、上部と下部の歯車部43,44のラチェット歯車47,48が、係合歯車45,46と同軸上に装着され、係合歯車45,46はラチェット歯車47,48より小径に形成される。
すなわち、装置本体41は、上記と同様に、縦長の基枠42を有し、基枠42は、長尺の取付板42aと支持板42bを直角に曲折してL型アングル状に形成され、その支持板42bの上部と下部に突出部が背面側に突出して形成され、その部分に歯車部43,44の係合歯車45,46とラチェット歯車47,48が同軸上に同時に回転可能に軸支されている。
また、各係合歯車45,46はラチェット歯車47,48より小径に形成されている。つまり、係合歯車45,46とラチェット歯車47,48のギヤ比を例えば1:2に形成することにより、係合歯車45,46が噛合する後述のラック65,66の1ピッチの1/2のピッチで施錠時のロックがかかるようにしている。
さらに、上部と下部のラチェット歯車47,48には、各々その上方に、ラチェット爪49,50が軸49a,軸50aにより揺動可能に軸支され、上部と下部のラチェット爪49,50は各ラチェット歯車47,48に係合している。これにより、各ラチェット歯車47,48は、通常時、図7の反時計方向にラチェット爪9,10の係止作用により回転を阻止され、時計方向にのみ回転可能である。したがって、各ラチェット歯車47,48と同軸の係合歯車45,46は、通常時、図7の時計方向にのみ回転可能である。
さらに、図8のように、基枠42の支持板42bの外側に、支持板42bの長手方向にそって長尺の解錠部材51が摺動可能に配設され、その解錠部材51の上端と下端には、連結ピン49b、50bが軸支されている。その連結ピン49b、50bは、支持板42bに形成された長孔を通して外側から内側に挿通され、支持板42bの内側において、上部と下部の各ラチェット爪49,50の端部に連結されている。
つまり、解錠部材51の上端と下端は、連結ピン49b、50bを介して、上部と下部のラチェット爪49,50の末端に連結され、解錠部材51を上下に摺動させたとき、ラチェット爪49,50がその軸49a,50aを軸にして揺動する。支持板42bの一部にガイドピン55が取り付けられ、解錠部材51に、そのガイドピン55が係合するガイド孔(長孔)が形成され、そのガイドピン55とガイド孔の係合により、解錠部材51は支持板42bに沿って所定の範囲で上下に摺動可能に支持される。
解解錠部材51と支持板42bとの間にばね部材(コイルばね)54が掛けられ、解錠部材51はばね部材54により上方に付勢されている。したがって、通常時には、上部と下部のラチェット爪49,50はその先端の爪部をラチェット歯車47,48に係合させる状態にあり、解錠部材51を下方に移動させると、ラチェット爪49,50がその軸49a,50aを軸に上方に回動し、ラチェット歯車47,48との係合を外すように動作する。解錠部材51の中間部には、後述のカム板52と係合可能な係合部51aが形成され、支持板42bの対応箇所には、開口部42cが形成されている。
さらに、基枠42の取付板42aの略中間部には、シリンダ錠53がその錠軸53aを基枠42の内側に挿入するように取り付けられる。シリンダ錠53の元部に突出した錠軸53aには、係合部52aを設けたカム板52が固定され、その係合部52aは錠軸53aの回動時、上記解錠部材51の係合部51aに係合可能である。
一方、筐体30側に固定される受け部61,62は、図9に示すように、装置本体41の係合歯車45,46を進入させる進入凹部63,64が各々形成され、進入凹部63,64の内面底部にラック65,66が各々設けられる。受け部61,62は断面が略コ字状に形成され、上部に上板部67,68が形成され、内部に矩形断面形状の進入凹部63,64が形成され、ラック65,66がその底面に水平に形成されている。このラック65,66は各々上記係合歯車45、46と同じピッチの鋸歯を有し、その歯車と噛合可能である。進入凹部63,64は一方の端部に進入口を形成し、他方の端部も開口して形成される。また、上板部67,68の前部は、係合歯車45,46が進入しやすいように、少し上向きに曲げられている。
上記構成の施錠装置は、図10に示すように、上記と同様にその装置本体41が、遊技機における例えば合成樹脂製の前扉31の内側に、シリンダ錠53の先端を前面に露出させ、装置本体41を遊技機の筐体30側に突出した状態に、縦方向に取り付けられる。一方、筐体30の内側の装置本体41に対応した上下位置(側壁の一部)には、受け部61、62がその進入凹部63,64の進入口を前方に向けて、固定ねじなどで固定される。
この遊技機用施錠装置は、遊技機における前扉31を筐体30に対し閉じると、図10に示すように、装置本体41の上部と下部の歯車部43,44の係合歯車45,46が筐体30側の上部と下部の受け部61,62の進入凹部63,64内に進入する。
このとき、装置本体41の歯車部43,44の係合歯車45,46は、受け部63,64の内側のラック65,66に噛合して回転しながら進入していく。このとき、各歯車部43,44では、各係合歯車45,46と同軸上のラチェット歯車47,48が図10の時計方向にのみに回転し、ラチェット爪49a,50aに作用により逆方向には回転しない。このため、係合歯車45,46はラック65,66上を前進方向(図10の右方向)のみに回転しながら進み、前扉31が筐体30に密に閉鎖されたとき、その閉鎖状態がロックされる。
また、係合歯車45,46がラック65,66上を噛合して前進するとき、後退方向への動きはラチェット歯車47,48により阻止されるが、係合歯車45,46とラチェット歯車47,48のギヤ比は例えば1:2のように、ラチェット歯車47,48の歯数がより多く設定されている。このため、係合歯車45,46がラック65,66上を噛合して進むとき、ラチェット歯車47,48の歯の進行度は、この場合、係合歯車45,46の2倍と多くなる。したがって、例えばラック65,66のピッチが1mmと比較的大きいピッチであっても、係合歯車65,66の移動ピッチは0.5mmという細かいピッチでロックすることができる。このため、ラック65,66、及び係合歯車45,46の歯は、比較的大きくして強度を上げて形成することができる。
このように、係合歯車45,46がラック65,66上を噛合して前進しながら、前扉31が筐体30に対し閉じられるが、装置本体41の係合歯車45,46が、ラック65,66の鋸歯の半ピッチという細かい押し込み量で、装置本体41が受け部61,62に対し徐々にロックされていくため、最終的に前扉31を閉じた状態では、扉と筐体の間に殆ど隙間が生じず、前扉31はがたつきのない状態で筐体30に対し堅固にロックされる。
前扉31を解錠する場合は、キーをシリンダ錠53に差し込みその錠軸53aを回し、カム板52を回転させると、カム板52の回転により、カム板52の係合部52aが同方向に回動して、支持板42bの開口部42cを通して、解錠部材51の係合部51aに係合し、それを下方に摺動させる。このとき、解錠部材51が下降すると、その上端と下端に連結されたラチェット爪49,50が図10の反時計方向に回動し、ラチェット爪49,50とラチェット歯車47,48の係合が外れる。
これにより、ラチェット歯車47,48がフリーな状態となり、上下の歯車部43,44の係合歯車45,46のロックが解除され、図示しない開方向への付勢手段あるいは開操作により、係合歯車45,46が受け部61,62のラック65,66上を回転しながら、進入凹部63,64内から退出し、前扉31は開放される。
以上説明したように、本発明の遊技機用施錠装置によれば、前扉を筐体に対し閉じると、装置本体の歯車部が受け部内の進入凹部に進入して、受け部内のラックに噛合しながら進み、装置本体を取り付けた前扉が、受け部を設けた筐体に対しロックされる。このとき、装置本体の歯車部の係合歯車は、受け部内に進入してラチェット歯車の作用により後退不可能にロックされ、前扉を筐体に対して閉じる動作に応じて、係合歯車が受け部のラックに噛合して進みロックされるから、前扉を筐体に対し押し付けるように閉鎖して施錠した場合、前扉と筐体の間に殆ど隙間が生じず、前扉をがたつきのない状態で、堅固に施錠することができる。
また、係合歯車とそれに噛合するラチェット歯車のギヤ比を1より大きく設定することにより、係合歯車がラック上を進む際、ラックの1ピッチより小さいピッチで係合歯車をロックすることが可能となり、前扉の筐体に対する細かい押し込み量で前扉をロックすることが可能となり、筐体に対し前扉を一層隙間なく且つがたつきなく施錠することができる。
本発明の一実施形態を示す施錠装置の装置本体1の右側面図である。 装置本体1の背面図である。 受け部21,22の正面図(a)と左側面図(b)である。 施錠装置の使用態様を示す右側面図である。 前扉を閉じる際の右側面図である。 前扉を解錠する際の右側面図である。 他の実施形態の装置本体1の右側面図である。 他の実施形態の装置本体1の背面図である。 受け部61,62の正面図(a)と左側面図(b)である。 他の実施形態の使用態様を示す右側面図である。
符号の説明
1−装置本体
2−基枠
2a−取付板
2b−支持板
3,4−歯車部
5,6−係合歯車
7,8−ラチェット歯車
9,10−ラチェット爪
11−解錠部材
12−カム板
13−シリンダ錠
21,22−受け部
23,24−進入凹部
25,26−ラック

Claims (4)

  1. 筐体側の内側に固定された受け部内のラックに、前扉側の内側に固定された装置本体の歯車部を噛合させて前扉を施錠する遊技機用施錠装置であって、
    該受け部には該歯車部を進入させる進入凹部が形成されると共に、該進入凹部の内面に前記ラックが該歯車部の進入方向に向けて形成され、該歯車部には、係合歯車が回転可能に軸支されると共に、該係合歯車にラチェット歯車が噛合して回転可能に軸支され、該ラチェット歯車のラチェット爪を非噛合側に揺動させるための解錠部材が摺動可能に配設され、該解錠部材をシリンダ錠の錠軸に固定したカム板に連係させたことを特徴とする遊技機用施錠装置。
  2. 前記受け部は筐体の上部と下部に取り付けられると共に、前記歯車部は装置本体の基枠の上部と下部に取り付けられ、該歯車部の係合歯車は前記ラチェット歯車より大径に形成され、該装置本体の基枠に前記シリンダ錠が固定され、該基枠内に前記カム板が該錠軸に固定されて配設され、該カム板が係合する解錠部材を施錠方向に付勢するばね部材が設けられたことを特徴とする請求項1記載の遊技機用施錠装置。
  3. 筐体側の内側に固定された受け部内のラックに、前扉側の内側に固定された装置本体の歯車部を噛合させて前扉を施錠する遊技機用施錠装置であって、
    該受け部には該歯車部を進入させる進入凹部が形成されると共に、該進入凹部の内面に前記ラックが該歯車部の進入方向に向けて形成され、該歯車部には、係合歯車が回転可能に軸支されると共に、該係合歯車の軸と同軸上にラチェット歯車が軸支され、該ラチェット歯車のラチェット爪を非噛合側に揺動させるための解錠部材が摺動可能に配設され、該解錠部材をシリンダ錠の錠軸に固定したカム板に連係させたことを特徴とする遊技機用施錠装置。
  4. 前記受け部は筐体の上部と下部に取り付けられると共に、前記歯車部は装置本体の基枠の上部と下部に取り付けられ、該歯車部の係合歯車は前記ラチェット歯車より小径に形成され、該装置本体の基枠に前記シリンダ錠が固定され、該基枠内に前記カム板が該錠軸に固定されて配設され、該カム板が係合する解錠部材を施錠方向に付勢するばね部材が設けられたことを特徴とする請求項3記載の遊技機用施錠装置。
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