JP2007103801A - 気化装置、成膜装置及び気化方法 - Google Patents

気化装置、成膜装置及び気化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 液体材料を気化するにあたって、高い気化効率を得ることができる気化装置を提供すること。
【解決手段】 気化室形成部材の上部に設けられたインジェクタから下方に向けて吐出され霧化された液体材料は、気化室形成部材内に形成された助走空間にて高い均一性で微粒化されると共に一部が加熱により気化された後、気化室形成部材の下部に設けられた下部ブロックにより拡開されて当該下部ブロックと気化室形成部材の内周面との間で形成されるリング状の気化空間を流れながら加熱する。このようにして一部が気化して霧化した液体材料は、リング状の気化空間を均等に流れながら、この間に熱交換により効率よく気化される。
【選択図】 図5

Description

本発明は、例えば液状の半導体形成材料を気化して得た処理ガスを消費装置例えば減圧CVD(Chemical Vapor Deposition)用の成膜処理部に供給するための気化装置及び気化方法に関し、またこの気化装置を適用した成膜装置に関する。
半導体製造プロセスの一つとして、半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)の表面に所定の膜を形成する成膜工程があり、この工程は例えば減圧CVD装置を用いて行われている。この減圧CVD装置は、原料をガス状態で供給し、化学反応を進行させて、ウエハ表面に薄膜を堆積させるものであるが、液体材料を気化して得た処理ガスを成膜ガスとして装置内に導入する場合がある。
前記液体材料を気化して得た処理ガスを用いた成膜処理の例としては、処理ガスとしてTEOS(Tetra Ethoxy Silane)を気化して得た処理ガスと酸素(O2)ガスとを用いてSiO2膜を成膜する例や、処理ガスとしてSi2Cl6を気化して得た処理ガスとアンモニア(NH3)ガスとを用いてシリコンナイトライド(Si3N4)膜を成膜する例がある。
このような液体材料を気化する気化装置としては、例えば特許文献1に示すように、ネブライザー(吸入部)により霧化された液状材料を所定の温度に加熱された気化室内に供給することで、液体材料を気化するものがある。
しかし特許文献1に示す気化装置では、霧化された液状材料が気化室内を通流する間に十分な熱交換が行われないため、気化室の出口側に接続されたパイプから排出される処理ガスには、気化室内で気化されずに残った粒状物質(ミスト)が多く含まれており、この処理ガスを前記パイプの基端側に接続された例えば減圧CVD装置等の反応室内に供給した場合、このミストがウエハの表面に付着してパーティクルとなってしまうという問題がある。即ちミストがウエハにおけるパーティクルの発生要因となっている。
そこで特許文献2には、気化装置の内壁面に内部ヒータを有する気化板を液体材料の流路を妨げるように壁面に対して垂直に複数配置し、霧化された液体材料が加熱された気化板に衝突することによって液体材料を気化することが提案されている。
しかし特許文献2に示す気化装置では、気化板の基端側(気化装置の壁面側)にガスの停滞領域(デットボリューム)が発生するため、この停滞領域では霧化された液状材料は気化板に衝突せずに累積し、その累積物が粒状物質(ミスト)の原因となることから、粒状物質(ミスト)の発生を完全に抑えることができないという問題がある。
特開平3−126872号公報(3頁段落30、図1) 特開平6−310444号公報(段落0123、図13)
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体材料を気化するにあたって、高い気化効率を得ることができる気化装置及び気化方法を提供することにある。また他の目的は、この気化装置を用いた成膜装置を提供することにある。
本発明の気化装置は、液体材料を気化する空間を形成する気化室形成部材と、
この気化室形成部材の上部に設けられ、霧化された液体材料を下方に向けて吐出するインジェクタと、
前記霧化された液体材料を加熱して気化するために当該気化室形成部材に設けられた第1の加熱手段と、
前記気化室形成部材の下部に設けられ、インジェクタとの間に霧化された液体材料の流れの助走空間を形成すると共に気化室形成部材の内周面との間にリング状の気化空間を形成する下部ブロックと、
前記霧化された液体材料を加熱して気化するために前記下部ブロックに設けられた第2の加熱手段と、
前記リング状の気化空間を通り、気化された液体材料を消費装置に供給するための取出し口と、を備えたことを特徴とする。
また上記気化装置において、前記気化室形成部材の底部に気化しなかった液体材料を排出するためのドレインポートを設け、前記ドレインポートよりも上方位置に前記取出し口を設けるようにしてもよい。また前記下部ブロックは、横断面形状が例えば円形または多角形であり、下部ブロックの中心が、気化室形成部材の中心よりも取出し口側に偏移していることが望ましい。
さらに上記気化装置において、前記気化室形成部材にパージガスを供給するための供給路を設けた構成であってもよいし、前記気化室形成部材に洗浄液を供給するための供給路を設けた構成であってもよい。
また本発明の成膜装置は、液体材料を貯留する貯留槽と、
この貯留槽の下流側に液体材料供給路により接続され、液体材料を気化して処理ガスを得る上述の気化装置と、
この気化装置の下流側に設けられ、気化装置から送られた処理ガスを用いて基板に成膜処理を行う成膜処理部と、を備えたことを特徴とする。
また本発明の気化方法は、気化室形成部材の上部に設けられたインジェクタから、霧化された液体材料を下方に向けて吐出する工程と、
吐出された液体材料を加熱して気化しながら、気化室形成部材の下部に設けれた下部ブロックに向かって助走する工程と、
霧化された液体材料の流れが下部ブロックにより気化室形成部材の内周面側に拡散し、当該内周面と下部ブロックとの間に形成されたリング状の気化空間を通過しながら加熱されて気化された液体材料を取出し口から取出す工程と、を含むことを特徴とする。
また上記気化方法において、気化しなかった液体材料を、前記取出し口よりも低い位置に設けられたドレインポートから排出する工程を、さらに含む。また前記リング状の気化空間のリング幅は、取出し口側よりも当該取出し口と反対側の方が広く形成されていることが好ましい。
本発明によれば、インジェクタから下方に向けて吐出され霧化された液体材料は、助走空間にて高い均一性で微粒化されると共に一部が加熱により気化された後、下部ブロックにより拡開されて当該下部ブロックと気化室形成部材の内周面との間で形成されるリング状の気化空間を流れながら加熱されるため、液体材料は気化空間を通流する間に十分な熱交換を行うことができると共にガスの停滞領域(デットボリューム)が生じないので、高い気化効率が得られ液体材料を確実に気化することができる。
そのため粒状物質(ミスト)の混入が極力抑えられた処理ガス(液体材料の蒸気)を消費装置例えば減圧CVD装置の成膜処理部に供給するのであれば、基板におけるパーティクルの付着を抑えることができ、また消費装置が水蒸気処理を行う装置であれば、水滴によるいわゆるウォータマークの発生等を抑えることができるといった効果、つまりミストの存在による弊害を低減できる。
以下、本発明に係る気化装置を組み込んだ成膜装置の一実施の形態について説明する。図1中100は基板例えばウエハWに対して所定の成膜処理が行われる成膜処理部、200は前記成膜処理部100に、所定の処理ガスを供給するためのガス供給系である。前記成膜処理部100は、この例ではバッチ式の減圧CVD装置本体であり、例えば反応容器(処理容器)である縦型の反応管110内に、ウエハWを多数枚搭載したウエハボート120を搬入して、反応管110の外側に設けられた加熱手段130により加熱すると共に、反応管110内を排気管140を介して真空排気手段である真空ポンプ150により所定の真空度に維持し、後述する処理ガス供給管から反応管110内に所定の処理ガスを導入して、基板に対して所定の成膜処理が行われる。
ガス供給系200は、例えば85℃での蒸気圧が0.55Pa以下の低蒸気圧の液体材料例えばTetrakis(N-ethyl-N-methylamino)hafnium(TEMAH)やhafnium tetra-t-butoxide(HTB)等のハフニウム材料を貯留するための貯留槽1と、貯留槽1からの液体材料の一部を気化するための気化装置2と、これらを結ぶ配管系により構成されている。
前記貯留槽1は、液体材料供給管51を介して前記気化装置2に接続されており、この液体材料供給管51の貯留槽1側の端部は貯留槽1内の液体材料と接触するように設けられていて、この液体材料供給管51には、上流側(貯留槽1側)から順に、第1バルブV1、液体マスフローメータM、第2バルブV2が介設されている。また前記液体材料供給管51には、バルブV2の下流側にて、バルブVb、マスフローコントローラM1を備えた窒素ガス供給管23を介して窒素ガス供給源24が接続されている。さらにこの液体材料供給管51の気化装置2側の端部は後述する気化装置2に設けられたインジェクタに接続されている。また前記貯留槽1には、バルブVaを介設した加圧気体供給管21が接続されており、この加圧気体供給管21の一端側は、貯留槽1の液体材料の液面の上方側に位置するように設けられている。
この加圧気体供給管21の他端側は、加圧気体例えば窒素(N2)ガスの供給源22と接続されており、貯留槽1から気化装置2に液体材料を供給するときには、貯留槽1内に例えば1.0kg/cm2程度の窒素(N2)ガスを供給して、これにより液体材料を加圧し、この加圧によって液体材料を貯留槽1から気化装置2に送圧するようになっている。ここで加圧気体としては、N2ガスの他にヘリウム(He)ガスやアルゴン(Ar)ガス等の不活性ガスを用いることができる。
図2及び図3に示すように前記気化装置2は、縦型の円筒体である筒状部からなる気化室形成部材40とこの気化室形成部材40の外周面を覆うようにして設けられた外形が四角型状の筐体41とからなる。前記気化室形成部材40は、内径が例えば30〜40mm、長さが例えば250mmのステンレス製の円筒状体より構成される。前記気化室形成部材40の上端部における中心軸上には液体材料供給管51に接続されたインジェクタ30が設けられている。このインジェクタ30は内管及び外管に夫々液体材料及び噴出用ガスである例えば窒素ガスが供給される二重管構造のスプレー式インジェクタとして構成され、先端の吐出口(例えば孔径0.1mm)から液体材料が霧化されて(ミストとされて)気化室形成部材40内に供給されるようになっている。
図3(a)に示すように、前記気化室形成部材40の底部には当該気化室形成部材40よりも小径な円筒状の下部ブロック31が配置されており、前記下部ブロック31の上方側は、インジェクタ30により霧化された液体材料を均一に微粒化させることができる距離Lを有する助走空間Gとして形成されている。また前記下部ブロック31は、当該下部ブロック31の中心をインジェクタ30の中心よりも後述する気化室形成部材40の下端部の側面に形成された取出し口32側に距離r例えば1〜4mmだけオフセットさせて配置されている。このように気化室形成部材40内において下部ブロック31を配置することで、前記気化室形成部材40の内周面と前記下部ブロック31との間にはリング状の気化空間Fが形成されることになる。図3(b)に示すようにこのリング状の気化空間Fのリング幅は、取出し口32側よりも当該取出し口32と反対側の方が広く形成されている。
図3(a),図3(b)に示すように前記筐体41の内部には、気化室形成部材40の長さ方向に沿って各々伸びる、例えば抵抗発熱体等からなる加熱手段48が周方向に複数この例では取出し口32側に寄った位置に2個、取出し口32と反対側に寄った位置に2個設けれている。これら加熱手段48は夫々電力供給部49に接続されている。これら加熱手段48は、例えば1つの温度コントローラで加熱制御されるようにしてもよいが、後述の取出し口32側の2個を1組、取出し口32と反対側の2個を1組として各組毎に夫々独立して加熱制御されるようにしてもよいし、あるいは4個が互いに独立して加熱制御されるようにしてもよい。
前記気化室形成部材40の下端部の側面には液体材料を気化して得た処理ガスを取出すための取出し口32が形成されると共に、前記気化室形成部材40の底面には気化しなかった液体材料を排出するためのドレインポート34が形成されている。この例では前記ドレインポート34は、図3(b)に示すように取出し口32と反対側の気化室形成部材40の壁面と下部ブロック31との間から臨む気化室形成部材40の底面に形成されている。また前記ドレインポート34にはミスト排出管42が接続されている。前記ミスト排出管42には気化室形成部材40の底部近傍にミスト排出用のミスト排出バルブVmが設けられており、これにより前記ドレインポート34が開閉されるようになっていて、ドレインポート34が閉じられたときに、当該ドレインポート34近傍にミストが貯留していき、ここがミスト溜まり部になる。前記ミスト排出管42の他端側には、ミスト溜まり部に溜まったミストを吸引排気するための排気手段をなす排気ポンプ44が接続され、これらミスト排出管42と排気ポンプ44とにより吸引路が構成されている。
また図3(a),図3(b)に示すように前記下部ブロック31の内部には、下部ブロック31の長さ方向に沿って各々伸びる、例えば抵抗発熱体等からなる加熱手段33が周方向に複数この例では取出し口32側に寄った位置に2個、取出し口32と反対側に寄った位置に2個設けられている。これら加熱手段33は夫々電力供給部49に接続されている。これら加熱手段33は、例えば1つの温度コントローラで加熱制御されるようにしてもよいが、取出し口側の2個を1組、取出し口32と反対側の2個を1組として各組毎に独立して加熱制御されるようにしてもよいし、あるいは4個が互いに独立して加熱制御されるようにしてもよい。
また気化装置2には、前記気化室形成部材40内部を含めて洗浄するために、図1及び図2に示すように洗浄液供給手段6が設けられている。この洗浄液供給手段6は、その先端部が前記気化室形成部材40の上部に接続され、洗浄液供給バルブVcを備えた洗浄液供給管61と、この洗浄液供給管61に接続され、洗浄液を貯留するための洗浄液槽62とにより構成されている。前記洗浄液としては、例えば液体材料や液体材料の固化物を溶解する溶剤例えばエタノールやヘキサン等のアルコール系の薬液が用いられる。洗浄液槽62より洗浄液供給管61を介して気化室形成部材40内に供給された洗浄液は、ミスト排出バルブVmを開くことによりミスト排出管42を介して排出されるようになっている。
前記処理ガス供給管53は前記取出し口32に接続されており、この処理ガス供給管53には、気化装置2の近傍に第3バルブV3が設けられ、処理ガスを、再液化を防いだ状態で成膜処理部100に導くため、第3バルブV3から成膜処理部100までの距離が例えば50〜100cm程度と短く設定されている。また実際には処理ガス供給管53の第3バルブV3の上流側は極めて短く、気化装置2の出口に第3バルブV3を連結するようになっている。このようにすることで、第3バルブV3の上流側がデッドゾーンとなることを回避し、当該領域にミストが溜まるのを防いでいる。さらに処理ガス供給管53には、バルブV3の下流側にて、バルブVf、マスフローコントローラM2を備えた供給管55を介して窒素ガス供給源25が接続されている。
なお、ガス供給系200において、一端側が洗浄液供給管61に接続され、他端側が窒素ガス供給管23のバルブVbの下流側に接続される、バルブVdを備えた洗浄液分岐管63を設けると共に、一端側は液体材料供給管51の第1バルブV1の下流側であって液体マスフローメータMの上流側に接続され、他端側がミスト排出管42のバルブVmの下流側に接続されるバルブVeを備えた分岐管54を設けるようにしてもよい。
このような成膜装置にて行われる成膜方法について図4を参照して説明すると、先ずバルブVm,Vb,Vc,Vd,Veを閉じ、バルブV1,V2,V3,Vaを開く(ステップS1)。
つまりガス供給系200では、加圧気体供給管21を介して貯留槽1内へ加圧気体であるN2ガスを供給し、この加圧により貯留槽1内の低蒸気圧の液体材料例えばハフニウム材料を、液体材料供給管51を介して、液体マスフローメータMにより流量を調整した状態で気化装置2に圧送する。このとき液体材料供給管51内を通流する液体材料の温度は当該液体材料供給管5の周囲に設けられた図示しない加熱ヒータにより例えば40℃程度に設定されている。
ここで成膜処理部100では反応管110内が所定の真空度に真空排気されているので、ガス供給系200のガスは、供給管に設けられた各バルブを開くことにより下流側に通気していく。こうして気化装置2には、例えば5sccmの流量のハフニウム材料が導入される。
図5に示すように気化装置2では、加熱手段33,48により例えば気化室形成部材40の内部が80℃程度に加熱されており、ここにインジェクタ30から下方に向けて霧化した(微細な粒子にした)液体材料を吐出する。この霧化した液体材料は、気化室形成部材40の上部側領域である助走空間Gを円錐状に広がりながら均一に微粒化されると共に一部が加熱により気化される。そして粒状物質であるミストと蒸気とを含む円錐状のミスト流は、下部ブロック31に衝突し、下部ブロック31が円錐状流の中央に相対的に入り込むことによりこのミスト流が拡開し、気化室形成部材40の内周面と下部ブロック31との間で形成されるリング状の気化空間Fに流れ込む。この気化空間Fのリング幅は、気化室形成部材40の下端部の側面に形成された取出し口32側よりも当該取出し口32の反対側の方を広く形成しているので、取出し口32に負圧が生じていても図6(a)に示すように取出し口32の反対側の気化空間Fの圧力と取出し口32側の気化空間Fの圧力との圧力差が小さくなって略揃った大きさとなり、このため既に助走空間Gで一部が気化した霧化した液体材料は、リング状の気化空間F内を均等に流れながら均一に加熱されることになる。こうして一部が気化して霧化した液体材料は、リング状の気化空間Fを均等に流れながら、この間に熱交換により効率よく気化される。
リング状の気化空間F内を下に向かって流れるミスト流のうち、気化された液体材料の蒸気である処理ガスの流れは、気化室形成部材40の側面に形成されている取出し口32の吸引によりこの取出し口32に向かって曲げられる。一方、ミスト流に含まれる、気化しなかった粒状物質(ミスト)は取出し口32側に曲がらずに重力によりそのまま落下し、気化室形成部材40の底面(下部ブロック31の周囲のリング状の底面)に衝突する。気化室形成部材40の底面に粒状物質が溜まっていくとそれらが互いに付着して液相になり、ドレインポート34の方へ流れていくことになる。このドレインポート34は取出し口32よりも低い位置にあるため、上記の液相が取出し口32に流れ込むことはない。
なお、下部ブロック31を取出し口32側に偏移させずに、気化室形成部材30の中心に配置した場合、図6(b)に示すように取出し口32側の気化空間Fの圧力の方が取出し口32の反対側の気化空間Fの圧力よりもかなり大きくなり、リング状の気化空間F内の圧力が不均一となる。このため気化空間F内の霧化した液体材料を均一に加熱することができないので、気化効率が若干低下する。本発明はこのような場合も含むが、図6(a)に示すように下部ブロック31を取出し口32側に偏移した方が好ましい。
また気化装置2ではミスト排出バルブVmを閉じているので、上述したようにドレインポート34には気化しなかった粒状物質が溜まることになる。
こうして処理ガスは処理ガス供給管53を介して成膜処理部100へ送られる。このとき処理ガス供給管53内を通流する処理ガスの温度は当該処理ガス供給管53の周囲に設けられた図示しない加熱ヒータにより例えば80℃程度に設定されている。
そして成膜処理部100においては、先ずウエハWを所定枚数保持具120に搭載し、例えば所定温度に維持された反応管110内に搬入し、反応管110内を所定の真空度に真空排気する。そして反応管110内を所定温度、所定圧力に安定させた後、処理ガス供給管53から処理ガスとしてハフニウム材料を気化して得た処理ガスと、酸素ガス(図示せず)とを供給して、ウエハW上にハフニウム酸化膜を形成する成膜処理が行われる。
こうして成膜処理を終了した後、気化装置2のパージ処理を行う(ステップS2)。つまりバルブV1,V2,V3,Va,Vc,Vd,Veを閉じ、バルブVb,Vmを開いて、排気ポンプ44を作動させる。これによりN2ガス供給源24からマスフローコントローラM1により流量制御されたパージガスであるN2ガスが供給管23を介して気化装置2に供給され、ミスト排出管42を介して排出される。
このように気化装置2内にN2ガスをパージさせることにより、気化装置2内に残留する液体材料を完全に除去することができて、処理の再現性を向上させると共に、成膜処理部100内におけるパーティクルの発生をより一層抑えることができる。
また成膜処理を終了した後、処理ガス供給管53の第3バルブV3の下流側のパージ処理を行うようにしてもよい。このパージ処理は、バルブVfを開くと共に、反応管110を真空ポンプ150により排気することにより、処理ガス供給管53の第3バルブV3の下流側に、供給管55を介して窒素ガス供給源25からマスフローコントローラM2により流量制御された窒素ガスを供給することにより行われる。これにより処理ガス供給管53の内壁面に付着する処理ガスの残留物や、処理ガスが変質した固体成分等の付着物が成膜処理部100側へ押し出され、除去される。このような気化装置4内あるいは処理ガス供給管53のパージ処理は、成膜処理部100における成膜処理を行う度に行うようにしてもよいし、前記成膜処理を所定回数行う度に、定期的に行うようにしてもよい。
こうして気化装置2がN2ガスによりパージされた後、洗浄を行うタイミングであるか否かが判断され(ステップS3)、洗浄を行わないタイミングであるときはステップS1に戻り、行うタイミングであるときはステップS4に進む。ここで気化装置2の洗浄は、例えば成膜処理部100における成膜処理を所定回数行った後、定期的に行われる。
そして気化装置2の洗浄は、バルブV1,V2,V3,Va,Vb,Vd,Veを閉じ、バルブVc,Vmを開き、排気ポンプ44を動作させて行う。これにより気化室形成部材40に貯留するミストはミスト排出管42を介して装置外部に排出され、洗浄液供給管61より洗浄液が気化装置2に供給される。ここで洗浄液は、液体材料や液体材料の固化物を溶解する溶剤であるので、これにより気化装置2の気化室形成部材41の内壁に付着するミストが洗い流されると共に、仮にミストが再液化し、一部が固体成分に変質したものであっても、洗浄液により溶解して除去される。
さらに洗浄処理では、バルブV2,Vd,Veを開き、排気ポンプ44を作動させることにより、液体マスフローメータM、液体材料供給管51、分岐管54、ミスト排出管42に通流させ、これらの内壁に付着した液体材料や液体材料の固化成分等の付着物を除去するようにしてもよい。
このような気化装置2では、インジェクタ30から下方に向けて吐出され霧化された液体材料は、助走空間Gにて高い均一性で微粒化されると共に一部が加熱により気化された後、下部ブロック31により拡開されて当該下部ブロック31と気化室形成部材40の内周面との間で形成されるリング状の気化空間Fを流れながら加熱されるため、液体材料は気化空間Fを通流する間に十分な熱交換を行うことができると共にガスの停滞領域(デットボリューム)が生じないので、高い気化効率が得られ液体材料を確実に気化することができる。そのため粒状物質(ミスト)の混入が極力抑えられた処理ガス(液体材料の蒸気)を成膜処理部100に供給することができるので、ウエハにおけるパーティクルの付着を抑えることができる。
また、例えば成膜処理を行う毎に、または所定回数の成膜処理を行う毎に、パージガスを供給管23を介して気化装置2に通気させることにより、これらの内部に残存する液体材料を除去しているので、次のロットの処理を行うときには、常にこれらの内部は付着物が存在せず乾燥した状態となっており、処理の再現性を向上させることができる。この場合成膜処理部100への供給経路とは別系統の供給経路により気化装置2内にパージガスを供給しているので、パージする領域が当該気化装置2に絞られ、これらのパージを効率的に行うことができ、これらの領域内の付着物を短時間で完全に除去することができる。また処理ガス供給管53のバルブV3の下流側から成膜処理部100までは距離が狭く、小さい空間なので、成膜処理部100の真空ポンプ150による排気により、これらの空間内の付着物が効率よく排出される。
さらにまた、所定のタイミングで気化装置2からミストを吸引により排出した後、気化装置2を洗浄しているので、ミストの排出後も気化室形成部材40内やミスト溜まり部近傍領域に付着しているミストやミストが変質した付着物が除去され、次のロットの処理を行うときには、常に気化装置2の内部は前記付着物が存在しない状態となっているので、パーティクルの発生をより抑えることができると共に、処理の再現性を向上させることができる。
続いて本発明の他の例について説明する。この例は、上述した気化装置2において図7に示すように気化室形成部材40の内部に設けられた下部ブロック31の横断面形状を多角形としたものである。このような構成にしても上述と同様な作用効果を得ることができる。
また上述の実施の形態では、前記下部ブロック31の中心をインジェクタ30の中心よりも気化形成部材40の下端部の側面に形成された取出し口32側に距離rだけオフセットさせて配置することで、リング状の気化空間Fの幅を取出し口32側よりも当該取出し口32と反対側の方を広く形成しているが、図8に示すように前記下部ブロックの中心をインジェクタ30の中心に配置し、気化室形成部材40を下部ブロック31の頂部7から屈曲させることで、リング状の気化空間Fの幅を取出し口32側よりも当該取出し口32と反対側の方を広く形成するようにしてもよい。このような構成にしても上述と同様な作用効果を得ることができる。
以上において本発明では、ハフニウム材料やHEAD以外に、例えば140℃での蒸気圧が40Pa以下のTa(OC2H5)5、120℃での蒸気圧が40Pa以下のTDEAH(Hf{N(C2H5)}4)等を用いることができ、処理ガスとしてHEADを気化して得た処理ガスとNH3ガスとを用いてシリコンナイトライド膜を成膜する処理以外に、処理ガスとしてTa(OC2H5)5を気化して得た処理ガスとO3ガスとを用いてTa2O5膜を成膜する処理に適用できる。さらに成膜処理部100としては、バッチ式の減圧CVD装置の他に、枚葉式の成膜装置を用いてもよい。
また本発明に係る気化装置を組み込んだ成膜装置の他の実施の形態について説明する。この例では、互いに異なる液体材料を貯留した貯留槽を複数個設け、各貯留槽毎に液体材料を気化するための気化装置が接続され、各気化装置で気化された処理ガスを成膜処理部100の反応管110内に導入する構成としている。具体的には反応管110内のウエハボート120に搭載された多数のウエハWの表面に高誘電率材料例えばバリウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)及びチタニウム(Ti)を含んだ金属酸化膜を形成するために図9に示すようにガス供給系300において、貯留槽70、71、72には夫々チタニウム(Ti)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)の各有機物質(金属有機物質)をテトラヒドロフラン(THF)溶液に溶解してなる液体材料を貯留している。また図9に示すように各気化装置2の取出し口32に取り付けられているガス供給管53は、成膜処理部100の手前側で一つの管として結合され、この管が成膜処理部100に接続するように構成されている。なお、各貯留槽70、71、72内の液体材料を圧送する加圧気体としてこの例ではヘリウム(He)ガスが用いられている。
このような成膜装置にて行われる成膜方法について簡単に説明すると、加圧気体供給管21を介して貯留槽70、貯留槽71及び貯留槽72内に加圧気体であるHeガスを供給することで、各気化装置2に液体材料が圧送される。
ここでチタニウム材料が供給される気化装置2では、加熱手段33,48により例えば気化室形成部材40の内部の温度をチタニウム材料を気化するのに最適な温度例えば200℃に設定されており、ストロンチウム材料が供給される気化装置2では、加熱手段33,48により例えば気化室形成部材40の内部の温度をストロンチウム材料を気化するのに最適な温度例えば300℃に設定されており、バリウム材料が供給される気化装置2では、加熱手段33,48により例えば気化室形成部材40の内部の温度をバリウム材料を気化するのに最適な温度例えば300℃に設定されている。このように気化室形成部材40の内部の温度を気化装置2に供給する液体材料を気化するのに最適な温度に設定することで蒸気圧や熱分解温度が異なる複数の液体材料を同時に気化するようになっている。
そして各気化装置2から得られた処理ガスは、ガス供給管53を介して成膜処理部100へ送られ、所定温度及び所定圧力に設定された反応管110内にチタニウム材料を気化して得た処理ガスと、ストロンチウム材料を気化して得た処理ガスと、バリウム材料を気化して得た処理ガスと、酸素ガス(図示せず)とが所定量供給され、保持具120に保持されているウエハWの表面にBST(バリウムストロンチウムチタニウム)酸化膜が形成される。
この実施の形態では、複数の液体材料この例ではバリウム、ストロンチウム、チタニウムを各材料毎に気化装置2を準備して、各気化装置2において、気化室形成部材40の内部の温度を各液体材料を気化するのに最適な温度に設定しているので、蒸気圧や熱分解温度が異なる複数の液体材料を同時に気化することができ、よって各気化装置2から処理ガスを同時に成膜処理部100の反応管110内に導入することができる。
一方気化装置2を各液体材料に対して共通化した場合には、各液体材料を気化するのに適した温度範囲が夫々決まっているため、それらが重なり合う温度範囲において加熱制御しなければならないので温度コントロールが難しく、また液体材料が熱分解して蒸気圧が低くなり、液状物として気化装置2内に付着するおそれもある。従って図9のように各液体材料に気化装置2を設けることが好ましい。
なお、上述の例では、各気化装置2の取出し口32に取り付けられているガス供給管53は、成膜処理部100の手前側で一つの管として結合され、この管を介して混合した処理ガスを反応管110内に導入する構成となっているが、図10に示すように各気化装置2の取出し口32に取り付けられているガス供給管53を直接成膜処理部100に接続し、各ガス供給管53を介して反応管110内に種々の処理ガスを導入する構成であってもよい。このような構成にすることで、反応管110内に処理ガスを間欠的に各々導入することができる。
また、このガス供給系300には、気化装置2及び液体材料供給管51を洗浄するテトラヒドロフラン(THF)溶液を貯留するための貯留槽73が設けられている。この貯留槽73には液体マスフローメータM4を介設した洗浄液供給管83が接続されており、前記洗浄液供給管83の端部は気化装置2側の液体材料供給管51に夫々接続されている。また液体マスフローメータMの上流側の液体材料供給管51にも洗浄液供給管83が夫々接続されている。なお、図9中において、V7及びV8はバルブである。また前記貯留槽73には、バルブV9を介して上述した加圧気体供給管21が接続されている。
この実施の形態における洗浄処理は、加圧気体供給管21を介して貯留槽73内に加圧気体であるHeガスを供給して、貯留槽73内のテトラヒドロフラン(THF)溶液を気化装置2及び液体材料供給管51に圧送することで行われる。
本発明に係る成膜装置の一例を示す概略図である。 本発明の気化装置の一例を示す縦断面図である。 前記気化装置の縦断面図及び前記気化装置のA−A断面図である。 前記成膜装置にて行われる成膜方法を示すフローチャートである。 前記気化装置にて行われる液体材料の気化方法を示すイメージ図である。 前記気化装置内に形成されたリング状の気化空間において、ガスの流速分布を示すイメージである。 本発明の気化装置の他の例を示す横断面図である。 本発明の気化装置の他の例を示す縦断面図である。 本発明に係る成膜装置の他の例を示す概略図である。 本発明に係る成膜装置の他の例を示す概略図である。
符号の説明
F 気化空間
G 助走空間
W 半導体ウエハ
2 気化装置
30 インジェクタ
32 取出し口
33 加熱手段
34 ドレインポート
40 気化室形成部材
41 筐体
42 ミスト排出管
44 排気ポンプ
48 加熱手段
51 液体材料供給管
53 処理ガス供給管
6 洗浄液供給手段
61 洗浄液供給管
V1〜V3 バルブ
Vm ミスト排出バルブ

Claims (9)

  1. 液体材料を気化する空間を形成する気化室形成部材と、
    この気化室形成部材の上部に設けられ、霧化された液体材料を下方に向けて吐出するインジェクタと、
    前記霧化された液体材料を加熱して気化するために当該気化室形成部材に設けられた第1の加熱手段と、
    前記気化室形成部材の下部に設けられ、インジェクタとの間に霧化された液体材料の流れの助走空間を形成すると共に気化室形成部材の内周面との間にリング状の気化空間を形成する下部ブロックと、
    前記霧化された液体材料を加熱して気化するために前記下部ブロックに設けられた第2の加熱手段と、
    前記リング状の気化空間を通り、気化された液体材料を消費装置に供給するための取出し口と、を備えたことを特徴とする気化装置。
  2. 前記気化室形成部材の底部には、気化しなかった液体材料を排出するためのドレインポートが設けられ、
    前記取出し口は、前記ドレインポートよりも上方位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載の気化装置。
  3. 前記下部ブロックは、横断面形状が円形または多角形であり、下部ブロックの中心が、気化室形成部材の中心よりも取出し口側に偏移していることを特徴する請求項1または2記載の気化装置。
  4. 前記気化室形成部材には、パージガスを供給するための供給路が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載の気化装置。
  5. 前記気化室形成部材には、洗浄液を供給するための供給路が設けられていることを特徴する請求項1ないし4のいずれか一に記載の気化装置。
  6. 液体材料を貯留する貯留槽と、
    この貯留槽の下流側に液体材料供給路により接続され、液体材料を気化して処理ガスを得る請求項1ないし5のいずれか一に記載の気化装置と、
    この気化装置の下流側に設けられ、気化装置から送られた処理ガスを用いて基板に成膜処理を行う成膜処理部と、を備えたことを特徴とする成膜装置。
  7. 気化室形成部材の上部に設けられたインジェクタから、霧化された液体材料を下方に向けて吐出する工程と、
    吐出された液体材料を加熱して気化しながら、気化室形成部材の下部に設けれた下部ブロックに向かって助走する工程と、
    霧化された液体材料の流れが下部ブロックにより気化室形成部材の内周面側に拡散し、当該内周面と下部ブロックとの間に形成されたリング状の気化空間を通過しながら加熱されて気化された液体材料を取出し口から取出す工程と、を含むことを特徴とする気化方法。
  8. 気化しなかった液体材料を、前記取出し口よりも低い位置に設けられたドレインポートから排出する工程と、を含むことを特徴とする請求項8記載の気化方法。
  9. 前記リング状の気化空間のリング幅は、取出し口側よりも当該取出し口と反対側の方が広く形成されていることを特徴とする請求項7または8記載の気化方法。
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