JP2007088972A - 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】転送トランジスタのゲートレベルを制御することによって光電変換素子からある一定レベル以上の信号電荷のみを掃き捨てる際に、掃き捨てを行う前にリセットトランジスタを1度オフ状態にすると、FD部の電位が変動してしまう。
【解決手段】転送トランジスタ22のゲートレベルをコントロールするに当たって、リセットトランジスタ23がオン状態のまま、転送トランジスタ22をオン状態にし、ハーフシャッタの掃き捨て動作を行うことにより、FD部25の電位変動を抑え、当該電位変動に起因する不具合を解消しつつダイナミックレンジの拡大を図る。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置に関し、特に画素の転送トランジスタのゲートレベルをコントロールする技術によって広ダイナミックレンジ化を図る固体撮像装置、当該固体撮像装置の駆動方法および当該固体撮像装置を撮像デバイスとして用いた撮像装置に関する。
図11に、例えばCMOS型固体撮像装置の基本構成を示す。図11に示すように、光電変換素子を含む画素101が行列状に2次元配置されて画素アレイ部(撮像領域)102を構成している。この画素アレイ部102には、行列状の画素配置に対して列毎に垂直信号線103が、行毎に複数本の駆動制御線104がそれぞれ配線されている。この画素アレイ部102の周辺回路として、垂直走査回路105、カラム回路(列並列信号処理回路)106、水平走査回路107および出力回路108が設けられている。
垂直走査回路105は、画素アレイ部102の各画素101をシャッタ行と読み出し行それぞれについて行単位で垂直方向(上下方向)に走査しつつ、シャッタ行に対してはその行の画素の信号掃き捨てを行うためのシャッタパルスを供給するとともに、読み出し行に対してはその行の画素の信号読み出しを行うための読み出しパルスを供給する。
カラム回路106は、垂直走査回路105による垂直走査によって選択された読み出し行の各画素101から垂直信号線103を通して出力される信号に対して所定の信号処理を行うとともに、一時的に保持する。水平走査回路107は、カラム回路106を水平走査し、当該カラム回路106に一時的に保持されている1行(1ライン)分の画素の信号を順次出力する。出力回路108は、カラム回路106からの信号を処理して出力する。なお、垂直信号線103の撮像領域外には、電流源109としてMOSトランジスタが接続されている。
図12に、画素アレイ部102の走査タイミングを示す。図12において、縦軸は画素アレイ部102の行アドレスVaddrを、横軸は時間をそれぞれ示している。また、Vsyncは垂直同期信号、Hsyncは水平同期信号である。
垂直同期パルスVsyncの発生タイミングで、垂直走査回路105が読み出し行の走査を開始する。なお、シャッタ行の走査は、読み出し行の走査よりも前のタイミングから開始されている。シャッタ行から読み出し行までの走査期間が、画素101の光電変換素子の露光期間(信号電荷の蓄積期間)となる。
図12において、読み出し行が画素アレイ部102を最終行まで走査してから再度1行目から走査を開始するまでの期間を垂直ブランキング期間(VBLK)と呼ぶ。また、シャッタ行が画素アレイ部102を最終行まで走査してから再度1行目から走査を開始するまでの期間をシャッタブランキング期間(SBLK)と呼ぶ。
ここで、画素101の光電変換素子で光電変換された信号電荷の読み出しの動作、つまり読み出し行とシャッタ行が存在し、読み出し行の走査タイミングとシャッタ行の走査タイミングとの間の期間が露光期間(信号電荷の蓄積期間)となる動作では、光電変換素子に蓄積された電荷がオーバーフローするまでの範囲(光電変換素子の飽和レベル範囲)の光量しか検出することができない。
それ以上の光量になると、光電変換素子で光電変換された電荷がオーバーフローするために光量の検出は不可能となる。したがって、画面内で極端にコントラストが違う被写体の場合、例えば被写体の暗い部分に絞りやシャッタ速度を合わせた場合に、被写体の明るい部分では光電変換素子が飽和状態となっており、階調のない(光量検出のない)真っ白な被写体として撮像されてしまう。
このような問題を解決するために、ダイナミックレンジの拡大を図る技術が種々提案されている。例えば、光電変換素子から1水平期間内に蓄積時間の異なる2つの信号を出力させ、これら2つの信号に対してA/D変換後にコントラスト強調処理を行って合成することで、輝度ダイナミックの拡大を図っている(例えば、特許文献1参照)。
また、光電変換素子に蓄積されたある一定レベル以上の信号電荷を、広ダイナミックレンジシャッタのタイミングで掃き捨て、再度読み出しタイミングまで信号電荷を蓄積することで、広ダイナミックレンジ化を図るようにした技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−335452号公報 特開2001−189893号公報
しかしながら、特許文献1記載の従来技術では、1水平期間に2回読み出しを行う構成を採っていることから、画素からアナログ信号処理部へ2つの信号を伝送する信号線を画素列ごとに2本配線する必要があるとともに、アナログ信号処理部内にも2つの信号を受ける2系統の回路を設ける必要があるために、チップ面積が増大するとともに、アナログ信号処理部の回路面積が大きくなる。すなわち、昨今のチップ面積の微細化、画素セルの極微細化を阻む結果となる。
一方、特許文献2記載の従来技術には、特許文献1記載の従来技術の上記問題はないものの、以下に説明するような問題がある。なお、後述するように、画素には光電変換素子に加えて、当該光電変換素子で光電変換された信号電荷を信号検出部へ転送する転送トランジスタや、信号検出部をリセットするリセットトランジスタ等の各種トランジスタが設けられているものとする。
特許文献2記載の従来技術では、光電変換素子から信号検出部へ信号電荷を転送する転送トランジスタを駆動するパルスの電位レベルをコントロールすることで、光電変換素子に蓄積されたある一定レベル以上の電荷を掃き捨てる動作を実現している。この掃き捨て動作を行う前に、リセットトランジスタを導通状態にすることで、信号検出部をリセットトランジスタのドレインレベルにする。その後、リセットトランジスタをオフ状態して、光電変換素子から信号検出部を通して信号電荷の掃き捨てを行っている。
ここで重要なのは、転送トランジスタのゲートレベルをコントロールすることによって光電変換素子からある一定レベル以上の信号電荷のみを掃き捨て、その後信号電荷の再蓄積を行うことで、広ダイナミックレンジ化技術を実現している点である。この信号電荷の掃き捨て動作では、光電変換素子からの掃き捨てを行う前にリセットトランジスタを1度オフ状態にしている。
しかしながら、光電変換素子からの信号電荷の掃き捨てを行う前にリセットトランジスタを1度オフ状態にしたのでは、信号検出部の電位がフローティング状態になるために、当該電位が変動してしまうという問題が発生する。具体的には、下記理由(1)〜(3)により、特に低い側に信号検出部の電位が変動すると考えられる。
(1)リセットトランジスタをオフ状態にした後に、光電変換素子からオーバーフローする電荷による電位変動
(2)リセットトランジスタをオフ状態にすることによる、リセットトランジスタのゲートと拡散層との静電的容量結合による電位変動
(3)光電変換素子から電荷を掃き捨てている期間における、掃き捨てられた電荷自身による電位変動
信号検出部の電位レベルが低い側に変動すると、光電変換素子から電荷を掃き捨てる際に、ある掃き捨て期間に完全に掃き捨てることができない状態や、最悪信号検出部から逆に光電変換素子側に電荷が流れ込む状態が発生することが考えられる。また、信号検出部がフローティング状態であると言うことから、電荷を掃き捨てる際の掃き捨て量にもバラツキが生じる。
そこで、本発明は、転送トランジスタのゲートレベルをコントロールする技術を採用することで、チップ面積の微細化、画素セルの極微細化に対応可能とした上で、信号検出部の電位変動を抑えることによって当該電位変動に起因する不具合を解消しつつダイナミックレンジの拡大を可能とした固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、光電変換素子、当該光電変換素子に蓄積された電荷を信号検出部に転送する転送トランジスタおよび前記信号検出部をリセットするリセットトランジスタを有する画素が行列状の2次元配置されてなる画素アレイ部と、前記画素アレイ部の各画素を走査しつつ、前記光電変換素子に蓄積された電荷を掃き捨てる電子シャッタ動作、前記光電変換素子に蓄積された電荷を読み出す読出し動作および前記電子シャッタ動作から前記読み出し動作までの露光期間内に前記光電変換素子に蓄積された電荷の一部を掃き捨てるハーフシャッタ動作を行う走査手段とを備えた固体撮像装置において、前記ハーフシャッタ動作時に前記リセットトランジスタをリセット動作させるリセットパルスが少なくともアクティブ状態にあるときに前記転送トランジスタを転送動作させる転送パルスをアクティブ状態にする構成を採っている。
画素の転送トランジスタのゲートレベルをコントロールする技術によって広ダイナミックレンジ化を図る固体撮像装置において、ハーフシャッタ動作時に、リセットパルスが少なくともアクティブ状態にあるときに、転送トランジスタのゲートに供給される転送パルスをアクティブ状態にし、ハーフシャッタの掃き捨て動作を行うことで、信号検出部の電位がリセットトランジスタを通して電荷掃き捨て側の電位に固定となるために、信号検出部の電位変動が抑えられる。
本発明によれば、ハーフシャッタ動作時における信号検出部の電位変動を抑えることができるために、当該電位変動に起因する不具合を解消しつつダイナミックレンジの拡大を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置、例えばMOS型固体撮像装置の構成を示すシステム構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係るMOS型固体撮像装置10は、光電変換素子を含む画素20が行列状(マトリクス状)に2次元配置されてなる画素アレイ部(撮像領域)11に加えて、その周辺回路として垂直走査回路12、電流源13、カラム回路(列並列信号処理回路)14、水平走査回路15、出力回路16および制御回路17を有する構成となっている。
ここでは、図面の簡略化のために、画素アレイ部11における画素20の配列を4行6列としている。この行列状の画素配列に対して、列毎に垂直信号線111が配線され、行毎に駆動制御線、例えば転送制御線112、リセット制御線113およびドレイン制御線114が配線されている。ドレイン制御線114は、全画素共通に配線されている。
(画素回路)
図2は、画素20の回路構成の一例を示す回路図である。図2に示すように、本例に係る画素20は、光電変換素子、例えばフォトダイオード21に加えて、例えば転送トランジスタ22、リセットトランジスタ23および増幅トランジスタ24の3つのトランジスタを有する画素回路となっている。ここでは、これらトランジスタ22〜24として、例えばNチャネルのMOSトランジスタを用いている。
転送トランジスタ22は、フォトダイオード21のカソードと信号検出部であるFD部(フローティングディフュージョン部)25との間に接続され、フォトダイオード21で光電変換され、ここに蓄積された信号電荷(ここでは、電子)を、ゲートに転送パルスTrfが与えられることによってFD部25に転送する。
リセットトランジスタ23は、ドレイン制御線114にドレインが、FD部25にソースがそれぞれ接続され、フォトダイオード21からFD部25への信号電荷の転送に先立って、ゲートにリセットパルスRstが与えられることによってFD部25の電位をリセットする。ドレイン制御線114には、アクティブで電源レベル、非アクティブでGNDレベルとなるドレイン電圧Drainが与えられる。
増幅トランジスタ24は、FD部25にゲートが、ドレイン制御線114にドレインが、垂直信号線111にソースがそれぞれ接続されたソースフォロア構成となっており、ドレイン電圧Drainがアクティブになることによって動作状態となって画素20の選択をなし、リセットトランジスタ23によってリセットした後のFD部25の電位をリセットレベルとして垂直信号線111に出力し、転送トランジスタ12によってフォトダイオード21から信号電荷を転送した後のFD部25の電位を信号レベルとして垂直信号線111に出力する。
ここでは、転送トランジスタ22、リセットトランジスタ23および増幅トランジスタ24を有し、増幅トランジスタ24を画素選択トランジスタとして兼用した3トランジスタ構成の画素20を例に挙げて説明したが、画素20としては、3トランジスタ構成のものに限られるものではなく、増幅トランジスタ24に対してそのソース側あるいはドレイン側に選択トランジスタを直列に接続してなる4トランジスタ構成のものなど、少なくとも、転送トランジスタ22およびリセットトランジスタ23を有する構成のものであれば良い。
図1に説明を戻す。垂直走査回路12は、シフトレジスタあるいはアドレスデコーダ等によって構成され、画素アレイ部11の各画素20を電子シャッタ行と読み出し行それぞれについて行単位で垂直方向(上下方向)に走査しつつ、電子シャッタ行に対してはその行の画素の信号掃き捨てを行うための電子シャッタパルスを供給するとともに、読み出し行に対してはその行の画素の信号読み出しを行うための読み出しパルスを供給する。
ここでは、図示を省略するが、垂直走査回路12は、画素20を行単位で順に選択しつつ、読み出し行に対して読み出しパルスを供給することによって当該読み出し行の各画素20の信号を読み出す読み出し動作を行うための読み出し走査系と、当該読み出し走査系による読み出し走査よりもシャッタ速度に対応した時間分だけ前に同じ行(電子シャッタ行)に対して電子シャッタパルスを供給することによって当該電子シャッタ行の各画素20のフォトダイオード21にそれまでに蓄積された電荷を捨てる(リセットする)電子シャッタ動作を行うための電子シャッタ走査系を有する構成となっている。
そして、電子シャッタ走査系によるシャッタ走査によってフォトダイオード21の不要な電荷がリセットされたタイミングから、読み出し走査系による読み出し走査によって画素20の信号が読み出されるタイミングまでの期間が、画素20における信号電荷の蓄積期間(露光期間)となる。すなわち、電子シャッタ動作とは、フォトダイオード21に蓄積された信号電荷のリセット(掃き捨て)を行い、そのリセット後から新たに信号電荷の蓄積を開始する動作である。
本発明では、広ダイナミックレンジ化を実現するために、電子シャッタ行の走査タイミングから読み出し行の走査タイミングまでの期間(露光期間)内にハーフシャッタ行を設け、このハーフシャッタ行の走査タイミングで、フォトダイオード21にある一定レベル以上蓄積された信号電荷分のみを掃き捨てる駆動を行うことを特徴としている。
かかる駆動を実現するために、垂直走査回路12は、読み出し走査系および電子シャッタ走査系に加えて、ハーフシャッタ行に対してハーフシャッタパルスを供給するためのハーフシャッタ走査系を有する構成となっている。このハーフシャッタ走査系も、読み出し走査系および電子シャッタ走査系と同様に、シフトレジスタあるいはアドレスデコーダ等によって構成される。
電流源13は、特に図2から明らかなように、垂直信号線111とグランドGNDとの間に接続された負荷MOSトランジスタ131によって構成されている。負荷MOSトランジスタ131のゲートには、ロード線132を介してロードパルスLoadが選択的に与えられる。この負荷MOSトランジスタ131は、垂直信号線111を介して選択行の画素の増幅トランジスタ24と電気的に接続されることで、当該増幅トランジスタ24とソースフォロア回路を形成する。
カラム回路14は、画素アレイ部11の例えば画素列ごとに、即ち画素列に対して1対1の対応関係をもって配置された回路群からなり、垂直走査回路12による垂直走査によって選択された読み出し行の各画素20から垂直信号線111を通して出力される信号に対して所定の信号処理を行うとともに、信号処理後の画素信号を一時的に保持する。
より具体的には、カラム回路14は、1行分の各画素20から出力される信号を画素列ごとに受けて、その信号に対して画素固有の固定パターンノイズを除去するためのCDS(Correlated Double Sampling;相関二重サンプリング)や信号増幅等の信号処理を行う。このカラム回路14に、A/D(アナログ/デジタル)変換機能を持たせた構成を採ることも可能である。
水平走査回路15は、シフトレジスタあるいはアドレスデコーダ等によって構成され、カラム回路14の各回路を順に走査し、当該カラム回路14に一時的に保持されている1行(1ライン)分の画素の信号を順次出力する。出力回路16は、カラム回路15から出力される信号に対して所定の処理、例えばバッファリングだけ、あるいはバッファリングの前に黒レベル調整、列ごとのばらつきの補正、信号増幅等の処理を行う。
制御回路17は、本固体撮像装置10の動作モードなどを指令するデータを図示せぬ上位装置から受け取り、また本固体撮像装置10の情報を含むデータを上位装置に出力するとともに、垂直同期信号Vsync、水平同期信号HsyncおよびマスタークロックMCKに基づいて、垂直駆動回路12、電流源13、カラム回路14および水平走査回路15などの動作の基準となるクロック信号や制御信号などを生成し、これら各回路に対して与える。また、電子シャッタ動作時、ハーフシャッタ動作時、読み出し動作時等のタイミング制御を行う。
図3に、画素駆動パルス、即ち水平同期パルスHsync、ロードパルスLoad、ドレイン電圧Drain、リセットパルスRstおよび転送パルスTrfのタイミング関係を示す。ここでは、リセットパルスRstおよび転送パルスTrfに関して、読み出し行のリセットパルスR_Rstおよび転送パルスR_Trf(読み出しパルス)、ハーフシャッタ行のリセットパルスHS_Rstおよび転送パルスHS_Trf(ハーフシャッタパルス)、電子シャッタ行のリセットパルスS_Rstおよび転送パルスS_Trf(電子シャッタパルス)として示している。
ここで、リセットパルスRstおよび転送パルスTrfのLowレベル(例えば、GNDレベル)をVl、HighレベルをVhとするとき、図3から明らかなように、ハーフシャッタ行の転送パルスHS_TrfのHighレベルVmを、VlレベルとVhレベルの間のレベル(Vh>Vm>Vl)に設定する。
次に、上記構成のCMOS型固体撮像装置10における画素20の動作について、図3のタイミングチャートを用いて説明する。
水平ブランキング期間において、先ず、全画素共通に与えられるドレイン電圧Drainがアクティブ(電源レベル)となり、同時にロードパルスLoadがアクティブ(Highレベル)となることで、増幅トランジスタ24とソースフォロア回路を形成する負荷MOSトランジスタ131がオン状態となる。その後、読み出し行のリセットパルスR_Rstがアクティブになり、リセットトランジスタ22がオン状態となることで、FD部25がリセットされ、FD部25の電位がドレイン電圧Drain(電源レベル)に決定される。このリセット時のFD部25の電位は、増幅トランジスタ24によってリセットレベルとして垂直信号線111に出力される。
次に、読み出し行の転送パルスR_Trfがアクティブになることで、転送トランジスタ22がオン状態となってフォトダイオード21で入射光強度に応じて光電変換された信号電荷をFD部25へ転送する。この信号転送時のFD部25の電位は、増幅トランジスタ24によって信号レベルとして垂直信号線111に出力される。これで、画素20における信号出力の動作としては終了である。
リセットレベルおよび信号レベルは垂直信号線111を通して順にカラム回路14に供給される。そして、カラム回路14において、水平ブランキング期間後にリセットレベルと信号レベルとの差分がとられ、当該差分がフォトダイオード21での光電変換分の信号として、水平走査回路15からの水平走査パルスに同期して順に後段の出力回路16へ出力される。
水平ブランキング期間内での動作の説明に戻る。転送トランジスタ22がオン状態となってフォトダイオード21で光電変換された信号電荷がFD部25に転送された後、読み出し行、ハーフシャッタ行、電子シャッタ行それぞれのリセットパルス(R_Rst,HS_Rst,S_Rst)がアクティブ(Highレベル)になることで、各行のリセットトランジスタ23がオン状態となり、FD部25のリセットが行われる。
同時に、ハーフシャッタ行では、転送トランジスタ22のゲートにVmレベルの転送パルスHS_Trfが印加されることで、転送トランジスタ22のゲート下のポテンシャルがVmレベルに依存したある一定レベルの深さとなる。これにより、フォトダイオード21で光電変換され、ここに蓄積された信号電荷のうち、Vmレベルに依存したある一定レベル以上の信号電荷分のみがFD部25に溢れでることによってドレイン制御線114側へ掃き捨てられる。
また、電子シャッタ行では、転送トランジスタ22のゲートにVhレベルの転送パルスS_Trfが印加されることで、転送トランジスタ22のゲート下のポテンシャルがVhレベルに対応して一番深い深さとなるために、フォトダイオード21で光電変換され、ここに蓄積された信号電荷の全てがFD部25を通してドレイン制御線114側へ掃き捨てられる。
その後、読み出し行、ハーフシャッタ行、電子シャッタ行の3行とも、ドレイン電圧Drainが非アクティブ(GNDレベル)となり、同時にロードパルスLoadが非アクティブ(Lowレベル)となり、負荷MOSトランジスタ131がオフ状態となることで、読み出し行、ハーフシャッタ行、電子シャッタ行の3行の各画素20が垂直信号線111から電気的に切り離される。
最後に、読み出し行、ハーフシャッタ行、電子シャッタ行それぞれのリセットパルス(R_Rst,HS_Rst,S_Rst)が非アクティブ(Lowレベル)になることで、各行のリセットトランジスタ23がオフ状態となる。その後、カラム回路14での信号処理によって得られた光電変換分の信号を水平走査回路15によって水平走査して出力する水平映像期間となる。
以降、水平走査回路12による垂直走査によって垂直方向に行選択が行われながら、上述した一連の動作が繰り返される。図4に、画素アレイ部(撮像領域)11の走査タイミングのタイミング関係を示す。
次に、上述したように、転送トランジスタ22のゲートレベルをコントロールする技術を用いた本実施形態に係るCMOS型固体撮像装置10において、ハーフシャッタ行の走査タイミングで、フォトダイオード21にある一定レベル以上蓄積された信号電荷分のみを掃き捨てる駆動を行うことことで、広ダイナミックレンジ化を実現する動作原理について、図5を用いて説明する。
図5は、蓄積・読み出し・ハーフシャッタ・電子シャッタ時のフォトダイオード21での信号電荷の簡易モデルを示す図である。図5において、(A)は蓄積時、(B)はハーフシャッタ時、(C)は読み出し時、(D)は電子シャッタ時の簡易モデルをそれぞれ示している。
先ず、フォトダイオード21は、入射光を光電変換して得た信号電荷を蓄積している。電子シャッタ行として画素20に垂直走査回路12からVhレベルの電子シャッタパルス(リセットパルスS_Rstおよび転送パルスS_Trf)が供給されることで、リセットトランジスタ23および転送トランジスタ22がオン状態となるために、図5(D)に示すように、フォトダイオード21に蓄積されていた電荷の掃き捨てが行われる。
リセットパルスS_Rstおよび転送パルスS_Trfが共にVlレベルに遷移することで、リセットトランジスタ23および転送トランジスタ22がオフ状態となり、その後フォトダイオード21では、図5(A)に示すように、信号電荷の再蓄積が始まる。
次に、ハーフシャッタ行として画素20に垂直走査回路12からハーフシャッタパルス(リセットパルスHS_Rstおよび転送パルスHS_Trf)が供給される。これにより、リセットトランジスタ23がVhレベルのリセットパルスHS_Rstでオン状態となり、転送トランジスタ22がVmレベルの転送パルスHS_Trfでオン状態となる。このとき、先述したように、転送トランジスタ22のゲート下のポテンシャルがVmレベルに依存したある一定レベルの深さとなるために、図5(B)に示すように、フォトダイオード21に蓄積された信号電荷のうち、ある一定レベル以上蓄積された信号電荷分のみの掃き捨てが行われる。
リセットパルスHS_Rstおよび転送パルスHS_Trfが共にVlレベルに遷移することで、リセットトランジスタ23および転送トランジスタ22がオフ状態となり、その後フォトダイオード21では信号電荷の再々蓄積が始まる。
次に、読み出し行として画素20に垂直走査回路12からVhレベルの読み出しパルス(リセットパルスR_Rstおよび転送パルスR_Trf)が供給される。すると、画素セル駆動で述べたのと同様に、リセットトランジスタ23がVhレベルのリセットパルスR_Rstでオン状態になることによって1度FD部25がリセットされ、リセットパルスR_RstがVlレベルに遷移することで、リセットトランジスタ23がオフ状態となる。また、転送トランジスタ22がVhレベルの転送パルスR_Trfでオン状態となることにより、図5(C)に示すように、フォトダイオード21に蓄積されていた信号電荷の完全転送が行われる。
ここで、被写体が高照度と低照度を持つような場合を考えてみる。被写体の低照度部を撮像している画素では、図4において、露光期間1(t1)内にフォトダイオード21に蓄積される電荷量が少ないために、ハーフシャッタのタイミングで電荷掃き捨ての影響を受けず(蓄積電荷が全く掃き捨てられず)、そのまま読み出しのタイミングまで電荷を蓄積し、最終的に信号として読み出される。
一方、被写体の高照度部を撮像している画素では、露光期間1(t1)内にフォトダイオード21に蓄積される電荷量が多いために、ハーフシャッタのタイミングである一定レベル以上の電荷が掃き捨てられ、その後再度露光期間2(t2)で蓄積し、再蓄積された電荷が信号として読み出される。つまり、入射光量−信号電荷量依存として、ある入射光量から傾きが小さくなるような依存を示す特性になる。
ここで、信号電荷量−時間依存と、信号電荷量−入射光依存について、図4を用いて説明する。図4において、t1[露光期間1]がシャッタタイミングからハーフシャッタタイミングまでの期間、t2[露光期間2]がハーフシャッタタイミングから読み出しタイミングまでの期間となる。
ハーフシャッタ、読み出しタイミングとフォトダイオード21に蓄積される信号電荷量の関係(信号電荷量−時間依存)を図6に示す。縦軸に信号電荷量Q、横軸に時間tを取っている。また、信号電荷量とフォトダイオード21に入射する光電流密度との関係(信号電荷量−入射光量依存)を図7に示す。縦軸に信号電荷量Q、横軸に光電流密度Iを取っている。
図6において、ある低照度の被写体を撮像している場合がIaの傾きを持つ特性(ライン)であり、当該低照度と比較して高照度の被写体を撮像している場合がIbの傾きを持つ特性であるとする。また、tr は読み出しタイミング、th1はハーフシャッタタイミングである。このハーフシャッタタイミングth1で、フォトダイオード21にある一定レベル以上の蓄積された信号電荷分の掃き捨てを行う。そのレベルをQlag とする。
Iaの場合のフォトダイオード21の信号電荷は、タイミングth1でハーフシャッタが動作するが、一定レベルQlag まで信号電荷が蓄積されておらずその影響は受けない。そのまま読み出しタイミングtr まで蓄積して、当該読み出しタイミングtrでFD部25へ出力する。
Ibの場合のフォトダイオード21の信号電荷は、ハーフシャッタタイミングth1で一定レベルQlag 以上まで電荷が蓄積されており、ハーフシャッタが動作することで一定レベルQlag レベル以上の蓄積電荷が掃き捨てられる(フォトダイオード21には一定レベルQlag 分の電荷は残る)。その後、読み出しタイミングtr までさらに蓄積し、当該読み出しタイミングtrでFD部25へ出力する。
図7において、ハーフシャッタのタイミングでフォトダイオード21の蓄積電荷量が一定レベルQlag 以上になる場合の光電流密度をIh1とすると、そのポイントを変化点として露光期間t2の傾きとなる。本来ならば、フォトダイオード21の蓄積電荷量が飽和電荷量Qmax に達すると、信号電荷量が光信号に対して依存を示さなくなるのだが、この変化点を持つことによりさらに大きな光信号まで信号電荷量が依存を示す。つまり、ダイナミックレンジを拡大できる。露光期間t2の信号については、後段の信号処理回路(図10のカメラ信号処理回路33に相当)において適当なゲインで増幅することで、入射光強度に対応した信号レベルを得ることができる。
このように、電子シャッタ行の走査タイミングから読み出し行の走査タイミングまでの期間(露光期間)内にハーフシャッタ行を設け、このハーフシャッタ行の転送トランジスタ22のゲートにVmレベルの転送パルスHS_Trfを与え、フォトダイオード21にある一定レベル以上蓄積された信号電荷分のみを掃き捨てる動作を行うことで、本来依存を示さなくなる大きな光信号まで信号電荷量が依存を示すことになるために、広ダイナミックレンジ化を図ることができる。特に、露光期間t1と露光期間t2とを任意に設定することで、所望の信号電荷量−時間依存および信号電荷量−入射光量依存の特性を得ることができる。
以上では、電子シャッタ行の走査タイミングから読み出し行の走査タイミングまでの期間(露光期間)内にハーフシャッタ行を1行設ける場合を例に挙げて説明したが、ハーフシャッタ行は1行に限定されるものではなく、複数行設けることも可能である。
ここでは、ハーフシャッタ行を2行設けた場合について説明する。この場合のハーフシャッタ、読み出しタイミングとフォトダイオード21に蓄積される信号電荷の関係を図8に、信号電荷量とフォトダイオード21に入射する光電流密度の関係を図9にそれぞれ示す。
図8において、読み出しタイミングtr の前にハーフシャッタパルスが2回供給されるそれぞれのタイミングをth1,th2とする。ハーフシャッタパルスが1回供給される場合の動作説明と同様、ハーフシャッタのタイミングth1,th2でフォトダイオード21の信号電荷量が一定レベルQlag になる。
また、信号電荷量と光電流密度の関係としては、図9において、タイミングth1でハーフシャッタの影響を受ける光電流密度をIh1,タイミングth2でハーフシャッタの影響を受ける光電流密度をIh2としたときに、その光電流密度Ih1,Ih2で変化点となって傾きが変化するために、ハーフシャッタ動作が1回の場合に比べて、さらなる広ダイナミックレンジ化が可能になる。
続いて、先述した画素20の動作の中のハーフシャッタパルス(リセットパルスHS_Rstと転送パルスHS_Trf)の駆動タイミングについてより具体的に説明する。
ハーフシャッタ行として選択された行にこのハーフシャッタパルスが供給される訳であるが、先ず、リセットトランジスタ23のゲートにVhレベルのリセットパルスHS_Rstが供給される。これにより、リセットトランジスタ23がオン状態となり、リセットトランジスタ23のソースとなるFD部25がドレインと接続されるため、FD部25の電位がドレイン電圧Drain(電源レベル)となる。
その状態のまま、ハーフシャッタ動作として転送トランジスタ22のゲートにVmレベルの転送パルスHS_Trfが供給されることで、フォトダイオード21に蓄積されているある一定レベル以上の電荷が掃き捨てられる(図5(B)参照)。その後、転送トランジスタ22がオフ状態となり、ドレイン電圧DrainがLowレベルになることで、FD部25の電位もLowレベルになる。FD部25の電位がLowレベルになることで、増幅トランジスタ24がオフ状態となるために、垂直信号線111と画素20が非接続の状態となる。その後、リセットトランジスタ23がオフ状態となる。
ここで、リセットトランジスタ23がオンした状態でハーフシャッタ行の信号電荷の掃き捨てを行うメリットについて述べる。
ある1行に注目すると、図4の撮像領域の走査タイミングにおいて、その注目行はハーフシャッタ行として選択される前に電子シャッタ行として選択される。電子シャッタ行でのフォトダイオード21の信号電荷の完全掃き捨てを行った後、FD部25の電位は、垂直信号線111と画素20を非接続にするために、Lowレベルのドレイン電圧Drainになっている。
その後、その行はハーフシャッタ行として選択される。ここで、リセットトランジスタ23がオン状態となり、FD部25の電位をHighレベルのドレイン電圧Drainにする。本発明では、その状態のまま、即ちリセットトランジスタ23がオン状態のまま、転送トランジスタ22をオン状態にし、ハーフシャッタの掃き捨て動作を行う。このように動作を行うことで、リセットトランジスタ23をオフ状態にしてから転送トランジスタ22をオン状態にする動作に比べて次のような効果を得ることができる。
(1)ハーフシャッタ動作の影響を受ける画素のフォトダイオード21は、飽和電荷量近く蓄積されているか、もしくはそれ以上の信号電荷が発生した状態にあり、FD部25へオーバーフローしてしまうような状態の画素も存在する。ハーフシャッタの掃き捨て動作を行う前にリセットトランジスタ23をオフしてしまうと、FD部25はフローティング状態になり、フォトダイオード21からリークしてきた信号電荷によってFD部25の電位が下がり始める。FD部25の電位が下がることにより、転送トランジスタ22のソース・ドレインの電位差が減少することになる。これに対し、上述した動作を行うことにより、FD部25の電位がHighレベルのドレイン電圧Drainに固定となるために、このような問題は発生しない。
(2)リセットトランジスタ23を1度オフ状態にするために、転送トランジスタ22のゲートと拡散層との静電的容量結合が存在し、FD部25の電位が下がる。これに対し、上述した動作を行うことにより、FD部25の電位がHighレベルのドレイン電圧Drainに固定となるために、このような問題は発生しない。
上述したように、本実施形態に係るCMOS型固体撮像装置10では、転送トランジスタ22のゲートレベルをコントロールする技術を採用することにより、特許文献1記載の従来技術のように、画素20からカラム回路14へ画素信号を伝送する垂直信号線を画素列ごとに2本配線したり、カラム回路14内に2系統の回路を設けたりする必要がないために、チップ面積の微細化、画素セルの極微細化に対応可能になる。
また、転送トランジスタ22のゲートレベルをコントロールするに当たって、リセットトランジスタ23がオン状態のまま、転送トランジスタ22をオン状態にし、ハーフシャッタの掃き捨て動作を行うことにより、信号検出部であるFD部25の電位が、電荷掃き捨て先の電位、即ちHighレベルのドレイン電圧Drainに固定となるために、FD部25の電位変動を抑えることができる。
このように、FD部25の電位変動を抑えることができることで、当該電位変動に起因する不具合を解消しつつダイナミックレンジの拡大を図ることができる。FD部25の電位変動に起因する不具合としては、例えば、フォトダイオード21から電荷を掃き捨てる際に、ある掃き捨て期間に完全に掃き捨てることができない状態や、最悪FD部25からフォトダイオード21側に電荷が流れ込む状態が発生したり、電荷を掃き捨てる際の掃き捨て量にもバラツキが生じたりすることが挙げられる。
ところで、CMOS型固体撮像装置の画素では、電源電圧の制限があるために信号電荷をSi結晶表面近くで読み出す。しかしながら、Si結晶表面は、Si−SiO2界面でのダングリングボンド等の格子欠陥による表面準位が存在する。この表面まで空乏層等による電界が存在すると、表面準位を介して励起した電子が入射光に関わらずどんどんフォトダイオード21に蓄積されることになる。このような現象は、“白キズ”“暗電流”と呼ばれる撮像欠陥となる。
フォトダイオード21上Si表面だけでなく、フォトダイオード21のすぐそばに存在する転送トランジスタ22のゲート下でももちろんこの現象が生じる。特に、本発明で採用している、転送トランジスタ22のゲートレベルをコントロールする技術では、掃き捨てる電荷量と再蓄積後の読み出しまでのタイミング調整によって広ダイナミックレンジ化を実現しているが、上記“白キズ”“暗電流”と言った光信号とは関係のない部分で発生する電荷が存在すると、低照度にも関わらず電荷掃き捨ての影響を受ける画素が存在し、撮像画像の大きなノイズの発生原因となり、最悪、被写体とは全く異なる画像となる場合がある。
そこで、本発明においては、ハーフシャッタ動作時に転送トランジスタ22のゲートに供給する転送パルスHS_TrfのLowレベル(Vl)を、ウェル電位(GNDレベル/接地電位)に対して負電位に設定した構成を採るようにしている。かかる構成を採ることにより、転送トランジスタ22のゲート下のポテンシャルがピニングされ、正孔の存在している状態となり、不要な電子が発生しなくなるために、上記“白キズ”“暗電流”の発生を防ぐことができる。これにより、次のような大きなメリットが発生する。
先ず、広ダイナミックレンジ技術にとって大きな特性バラツキを引き起こす暗電流を改善するためには、Si表面に対して特殊な不純物プロファイルを形成する必要性がある。特に、“画素”という周辺回路のMOS構造に対してもともと特殊である不純物プロファイルに、前記プロファイルを形成するためには新たなプロセス工程の追加等、製造コストの増加につながる。特に、CMOSプロセスの微細化技術革新に伴いプロセス工程に対するコストの割合は大きい。
これに対して、転送トランジスタ22のゲートに供給する転送パルスHS_TrfのLowレベルを負電位にする技術を採用することで、本発明のような、転送トランジスタ22のゲートレベルをコントロールすることによって広ダイナミックレンジ化を図る技術に必須な暗電流の抑制を、チャージポンプ回路等を用いた簡単な負電位回路を追加するだけで実現できる。
また、転送トランジスタ22のゲートレベルをコントロールすることによって広ダイナミックレンジ化を図る上で、転送トランジスタ22のゲートに供給する転送パルスR_Trf,HS_Trf,S_TrfのLowレベルを負電位にする技術を使用することで、フォトダイオード21のダイナミックレンジ(取り扱い飽和電荷量)の増加を可能にするとともに、ハーフシャッタの掃き捨て動作の際に転送トランジスタ22のVmレベルにGNDレベルを使用することが可能となる。
また、転送トランジスタ22のゲートに供給する転送パルスHS_TrfのLowレベル(Vl)を負電位に設定したときに、そのHighレベル(Vm)を接地電位に設定することで、ハーフシャッタ動作時に転送トランジスタ22のゲートレベルを設定するための中間電位Vmを生成する回路が必要なくなるために、その分だけ回路構成を簡略化できるメリットもある。
なお、上記実施形態では、図3から明らかなように、ハーフシャッタ動作時に、リセットトランジスタ23をリセット動作させるリセットパルスHS_Rstのアクティブ期間(Vhレベルの期間)内において転送パルスHS_Trfをアクティブ状態(Vmレベルの状態)にするとしたが、リセットパルスHS_Rstが少なくともアクティブ状態にあるときに転送パルスHS_Trfをアクティブ状態にする、即ちリセットパルスHS_Rstアクティブ期間に対して転送パルスHS_Trfのアクティブ期間を少なくともオーバーラップさせる(リセットパルスHS_Rstが非アクティブ状態になった後も転送パルスHS_Trfがアクティブ状態にある)ようにしても、ハーフシャッタ動作時のFD部25の電位変動を抑えることができる。
[適用例]
上記実施形態に係るCMOS型固体撮像装置10は、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置において、その撮像デバイスとして用いて好適なものである。
ここに、撮像装置とは、撮像デバイスとしての固体撮像装置、当該固体撮像装置の撮像面(受光面)上に被写体の像光を結像させる光学系および当該固体撮像装置の信号処理回路を含むカメラモジュール(例えば、携帯電話等の電子機器に搭載されて用いられる)、当該カメラモジュールを搭載したデジタルスチルカメラやビデオカメラ等のカメラシステムを言うものとする。
図10は、本発明に係る撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。図10に示すように、本例に係る撮像装置は、レンズ31を含む光学系、撮像デバイス32、カメラ信号処理回路33等によって構成されている。
レンズ31は、被写体からの像光を撮像デバイス32の撮像面に結像する。撮像デバイス32は、レンズ31によって撮像面に結像された像光を画素単位で電気信号に変換して得られる画像信号を出力する。この撮像デバイス32として、先述した実施形態に係るCMOS型固体撮像装置10が用いられる。カメラ信号処理部33は、撮像デバイス32から出力される画像信号に対して種々の信号処理を行う。
上述したように、ビデオカメラや電子スチルカメラ、さらには携帯電話等のモバイル機器向けカメラモジュールなどの撮像装置において、その撮像デバイス32として先述した実施形態に係るCMOS型固体撮像装置10を用いることで、当該固体撮像装置10ではFD部の電位変動に起因する先述した不具合を解消しつつダイナミックレンジの拡大を図ることができるために、撮像画像の画質をより向上できる利点がある。
本発明の一実施形態に係る固体撮像装置、例えばMOS型固体撮像装置の構成を示すシステム構成図である。 画素の回路構成の一例を示す回路図である。 画素の動作を説明するためのタイミングチャートである。 画素アレイ部(撮像領域)の走査タイミングのタイミング関係を示すタイミングチャートである。 蓄積・読み出し・ハーフシャッタ・シャッタ時のフォトダイオードでの信号電荷の簡易モデルを示す図である。 ハーフシャッタ行が1行の場合のハーフシャッタ、読み出しタイミングとフォトダイオードに蓄積される信号電荷の関係を示す特性図である。 ハーフシャッタ行が1行の場合の信号電荷量とフォトダイオードに入射する光電流密度の関係を示す特性図である。 ハーフシャッタ行が2行の場合のハーフシャッタ、読み出しタイミングとフォトダイオードに蓄積される信号電荷の関係を示す特性図である。 ハーフシャッタ行が2行の場合の信号電荷量とフォトダイオードに入射する光電流密度の関係を示す特性図である。 本発明に係る撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。 CMOS型固体撮像装置の基本構成を示すシステム構成図である。 従来例に係る画素アレイ部の走査タイミングを示すタイミングチャートである。
符号の説明
10…MOS型固体撮像装置、11…画素アレイ部、12…垂直走査回路、13…電流源、14…カラム回路(列並列信号処理回路)、15…水平走査回路、16…出力回路、17…制御回路、20…画素、21…フォトダイオード、22…転送トランジスタ、23…リセットトランジスタ、24…増幅トランジスタ、25…FD(フローティングディフュージョン)部

Claims (7)

  1. 光電変換素子、当該光電変換素子に蓄積された電荷を信号検出部に転送する転送トランジスタおよび前記信号検出部をリセットするリセットトランジスタを有する画素が行列状の2次元配置されてなる画素アレイ部と、
    前記画素アレイ部の各画素を走査しつつ、前記光電変換素子に蓄積された電荷を掃き捨てる電子シャッタ動作、前記光電変換素子に蓄積された電荷を読み出す読出し動作および前記電子シャッタ動作から前記読み出し動作までの露光期間内に前記光電変換素子に蓄積された電荷の一部を掃き捨てるハーフシャッタ動作を行う走査手段と、
    前記ハーフシャッタ動作時に前記リセットトランジスタをリセット動作させるリセットパルスが少なくともアクティブ状態にあるときに前記転送トランジスタを転送動作させる転送パルスをアクティブ状態にする制御手段と
    を備えたことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記転送パルスは、Highレベルが接地電位で、Lowレベルが接地電位に対して負電位である
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記リセットパルスのアクティブ期間内において前記転送パルスをアクティブ状態にする
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  4. 前記電子シャッタ動作から前記ハーフシャッタ動作までの期間と、前記ハーフシャッタ動作から前記読み出し動作までの期間とを任意に設定可能である
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  5. 前記走査手段は、前記露光期間内に前記ハーフシャッタ動作を2回以上行う
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  6. 光電変換素子、当該光電変換素子に蓄積された電荷を信号検出部に転送する転送トランジスタおよび前記信号検出部をリセットするリセットトランジスタを有する画素が行列状の2次元配置されてなる画素アレイ部と、
    前記画素アレイ部の各画素を走査しつつ、前記光電変換素子に蓄積された電荷を掃き捨てる電子シャッタ動作、前記光電変換素子に蓄積された電荷を読み出す読出し動作および前記電子シャッタ動作から前記読み出し動作までの露光期間内に前記光電変換素子に蓄積された電荷の一部を掃き捨てるハーフシャッタ動作を行う走査手段とを備えた固体撮像装置の駆動方法であって、
    前記ハーフシャッタ動作時に前記リセットトランジスタをリセット動作させるリセットパルスが少なくともアクティブ状態にあるときに前記転送トランジスタを転送動作させる転送パルスをアクティブ状態にする
    ことを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
  7. 光電変換素子、当該光電変換素子に蓄積された電荷を信号検出部に転送する転送トランジスタおよび前記信号検出部をリセットするリセットトランジスタを有する画素が行列状の2次元配置されてなる画素アレイ部を有する固体撮像装置と、
    被写体からの光を前記固体撮像装置の撮像面上に導く光学系とを具備し、
    前記固体撮像装置は、
    前記画素アレイ部の各画素を走査しつつ、前記光電変換素子に蓄積された電荷を掃き捨てる電子シャッタ動作、前記光電変換素子に蓄積された電荷を読み出す読出し動作および前記電子シャッタ動作から前記読み出し動作までの露光期間内に前記光電変換素子に蓄積された電荷の一部を掃き捨てるハーフシャッタ動作を行う走査手段と、
    前記ハーフシャッタ動作時に前記リセットトランジスタをリセット動作させるリセットパルスが少なくともアクティブ状態にあるときに前記転送トランジスタを転送動作させる転送パルスをアクティブ状態にする制御手段とを備えた
    ことを特徴とする撮像装置。
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