JP2011239236A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011239236A
JP2011239236A JP2010109602A JP2010109602A JP2011239236A JP 2011239236 A JP2011239236 A JP 2011239236A JP 2010109602 A JP2010109602 A JP 2010109602A JP 2010109602 A JP2010109602 A JP 2010109602A JP 2011239236 A JP2011239236 A JP 2011239236A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron emission
voltage
emission source
video signal
period
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010109602A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiro Takiguchi
吉郎 瀧口
Masakazu Nanba
正和 難波
Yuki Honda
悠葵 本田
Norifumi Egami
典文 江上
Masateru Taniguchi
昌照 谷口
Kazuhito Nakamura
和仁 中村
Yoshihisa Saishu
慶久 西周
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Futaba Corp
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Futaba Corp
Nippon Hoso Kyokai NHK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Futaba Corp, Nippon Hoso Kyokai NHK filed Critical Futaba Corp
Priority to JP2010109602A priority Critical patent/JP2011239236A/ja
Publication of JP2011239236A publication Critical patent/JP2011239236A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/79Arrangements of circuitry being divided between different or multiple substrates, chips or circuit boards, e.g. stacked image sensors

Abstract

【課題】高輝度光が入射した際のブルーミングの発生による解像度の劣化を抑制しつつ、高輝度光に対する実効的な階調再現性を向上させた撮像装置を提供する。
【解決手段】
電子放出源アレイと光電変換膜とを具え、映像信号出力期間毎に1又は複数の水平走査ラインを所定順序で選択し、選択された水平走査ラインに含まれる電子放出源から光電変換膜に向けて電子を放出して映像信号を出力する撮像装置において、映像信号出力期間を繰り返しながら映像信号を順次出力する際に、1フレーム期間内の一又は複数の水平帰線消去期間において、映像信号を読み出すために電子放出源に印加する読み出し用パルス電圧よりも振幅の小さい過剰電荷除去用パルス電圧を電子放出源に印加し、過剰電荷除去用パルス電圧の電圧値と、1フレーム期間内における過剰電荷除去用パルス電圧の印加タイミングとに基づく圧縮比で所定光量以上の入射光による映像信号を圧縮する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子放出源をマトリクス状に配置した電子放出源アレイと光電変換膜とを具え、映像信号出力期間及び水平帰線消去期間に電子放出源アレイから電子を放出する撮像装置に関する。
従来、素子を加熱することなく電界によって電子を引き出す電子放出源をマトリクス状に配置した電子放出源アレイと光電変換膜とを具える撮像装置が提案されている。この電子放出源アレイは、複数のSpindt型電子放出源をマトリクス状に配列したアレイであり、真空空間を隔てて光電変換膜と対向するように保持されている。このような撮像装置では、外部から光が入射することで光電変換膜に生成されて蓄積(以下、「生成・蓄積」と略す)された正孔をSpindt型電子放出源アレイから順次放出される電子で読み出すことにより、時系列の映像信号を得ている(例えば、特許文献1参照)。
この撮像装置では、高輝度光が光電変換膜の一部に入射すると、その光電変換膜の部分の電子走査側に多量の正孔が蓄積され、その部分の電位が局所的に上昇する。このため、電子放出源アレイから順次、放出される電子のうち、高輝度光が入射した光電変換膜部の周辺に向けて放出される電子は、電位の格段に高い高輝度光入射部分に向けて軌道が曲げられ(以下、ベンディングという)、そこに蓄積された正孔の一部を読み出す。その結果、出力映像では、高輝度な被写体が実際より膨らんで見える現象(以下、ブルーミングという)が生じ、解像度等の画質の劣化を招く。
また、高輝度光が光電変換膜の一部に入射し、その部分に多量の正孔が生成・蓄積されると、電子放出源アレイから放出される電子での1回の走査では、生成・蓄積された正孔をすべて読み出すことができず、著しい残像が発生する。
このような問題を解消するために、映像信号出力期間に水平走査ライン上の画素信号を読み出した後も、それに続く映像信号出力期間外の過蓄積電荷掃き出し期間に、電子放出源アレイから電子を放出する平面撮像素子が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
高輝度な被写体を撮影した場合に生じる白つぶれやスミア、解像度の劣化等を防止するため、特許文献2には、映像信号出力期間に続く映像信号出力期間外の過蓄積電荷掃き出し期間に、その直後に映像信号が出力される水平走査ラインのゲート電極に電圧を印加し、カソード電極の電位を基準走査面電位より高く設定することにより、映像信号出力期間に読み出せる以上の蓄積電荷を予め取り除く撮像素子が開示されている。
さらに、映像信号出力期間外にその直後に映像信号が出力される水平走査ライン又は前記水平走査ライン含む複数の水平走査ラインに対応する位置に設けられた全ての電子放出源の印加電圧を変化させて電子を放出することで、光電変換膜に蓄積された過剰な正孔の除去能力を向上させた撮像素子が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平6−176704号公報 特開2004−134144号公報 特開2008−288176号公報
しかしながら、特許文献2、3に記載の撮像素子では、高輝度な光が入射したときの解像度劣化や残像の発生を抑制することができるものの、光電変換膜に蓄積された過剰な電荷を取り除く際に、一定の値以上に蓄積された電荷を除去していくため、除去された値以上の信号成分を検出することができず、高輝度の光が入射した部分の階調の再現性が損なわれる場合があった。
そこで、本発明は、高輝度光が入射した際のブルーミングの発生による解像度の劣化を抑制しつつ、高輝度光に対する実効的な階調再現性を向上させた撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面の撮像装置は、電子放出源がマトリクス状に配置される電子放出源アレイと、前記電子放出源アレイに対向保持される光電変換膜とを具え、映像信号出力期間毎に1又は複数の水平走査ラインを所定順序で選択し、当該選択された水平走査ラインに含まれる電子放出源から前記光電変換膜に向けて電子を放出して映像信号を出力する撮像装置において、前記映像信号出力期間を繰り返しながら前記映像信号を順次出力する際に、前記映像信号出力期間に選択されていない1又は複数の水平走査ラインに含まれる電子放出源に、一又は複数の水平帰線消去期間おきに電子放出用の電圧を段階的に印加する。
また、前記電子放出源アレイは、前記水平帰線消去期間を複数の期間に分割した分割期間内に前記電子を放出させるための電圧値を段階的に変更することにより、前記一又は複数の水平帰線消去期間おきに前記電子放出源に電子放出用の電圧を段階的に印加してもよい。
また、前記電子放出源アレイは、前記水平帰線消去期間に前記電子を放出させるための電圧値を段階的に変更することにより、前記一又は複数の水平帰線消去期間おきに前記電子放出源に電子放出用の電圧を段階的に印加してもよい。
また、前記電子放出源アレイは、電子を放出するための第1電極と、前記第1電極との間に電位差を形成するための第2電極とを具え、前記第1電極と前記第2電極との間に前記電子放出用の電圧に相当する電位差を形成することにより、前記第1電極から電子を放出させてもよい。
また、前記水平帰線消去期間において、任意の水平走査ラインに含まれる前記第1電極に、前記映像信号出力期間に前記映像信号を出力させるために前記第1電極に印加される第1電圧よりも高い第2電圧を印加することにより、前記一又は複数の水平帰線消去期間おきに前記電子放出源に電子放出用の電圧を段階的に印加してもよい。
本発明によれば、高輝度光が入射した際のブルーミングの発生による解像度の劣化を抑制しつつ、高輝度光に対する実効的な階調再現性を向上させた撮像装置を提供できるという特有の効果が得られる。
実施の形態1の撮像装置を概略的に示す断面図である。 実施の形態1の撮像装置に含まれる撮像素子の構成を示す図であり、(a)は撮像素子200を概略的に示す斜視部分断面図、(b)は撮像素子の要部を拡大して示す断面図である。 実施の形態1の撮像装置に含まれる電子放出源アレイ250の駆動系を平面視で概略的に示す図である。 実施の形態1の撮像装置の電子放出源アレイ250を駆動するためのパルス電圧を印加するタイミングを示すタイミングチャートである。 実施の形態1による撮像装置の陰極電圧と光電変換膜230の電子放出源アレイ250側(電子走査側)の電位との時間的変化を示す図である。 従来の撮像装置における陰極電圧と光電変換膜の電子走査側の電位との時間的変化を示す図である。 実施の形態1の撮像装置と比較用の従来の撮像装置とにおける入射光量と出力の関係を示す図である。 実施の形態1の変形例による撮像装置の電子放出源アレイ250を駆動するためのパルス電圧を印加するタイミングを示すタイミングチャートの変形例である。 実施の形態1の変形例による撮像装置の陰極電圧と光電変換膜230の電子放出源アレイ250側(電子走査側)の電位との時間的変化を示す図である。 実施の形態2の撮像装置を概略的に示す断面図である。 実施の形態2の撮像装置に含まれる撮像素子200の構成を概略的に示す斜視部分断面図である。 実施の形態2の撮像装置に含まれる撮像素子200の要部の構成を拡大して概略的に示す図である。 実施の形態2の撮像装置に含まれる電子放出源アレイ250Aの駆動系を平面視で概略的に示す図である。 実施の形態2の撮像装置の電子放出源アレイ250Aに印加するパルス電圧の振 実施の形態2の撮像装置と比較用の従来の撮像装置とにおける入射光量と出力の関係を示す図である。幅及びタイミングを示すタイミングチャートである。
以下、本発明の撮像装置を適用した実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1の撮像装置を概略的に示す断面図である。実施の形態1の撮像装置は、光学レンズ100、撮像素子200、信号増幅・処理回路300、駆動回路400、制御回路500、及び電源600を具える。
光学レンズ100及び撮像素子200は、光学レンズ100を通過した光が撮像素子200の光電変換膜に垂直に入射し、焦点を結ぶように配置される。
信号増幅・処理回路300は、撮像素子200から出力される映像信号を増幅・処理する。
駆動回路400は、水平駆動回路410や垂直駆動回路420等から構成され、撮像素子200を動作させるために必要なパルス電圧等を生成、供給する。
制御回路500は、クロック信号や同期信号等を生成し、駆動回路400及び信号増幅・処理回路300に供給する。
電源600は、撮像素子200、信号増幅・処理回路300、駆動回路400及び制御回路500に給電する。
図2は、実施の形態1の撮像装置に含まれる撮像素子200の構成を示す図であり、(a)は撮像素子200を概略的に示す斜視部分断面図、(b)は撮像素子200の要部を拡大して示す断面図である。
実施の形態1における撮像素子200は、透光性基板210、透光性導電膜220、光電変換膜230、メッシュ状電極240、及びSpindt型の電子放出源アレイ250を具える。
透光性導電膜220は、透光性基板210の上に形成され、光電変換膜230は、透光性導電膜220の上に形成される。また、Spindt型の電子放出源アレイ250は、光電変換膜230と真空空間を隔てて対向するように保持されており、複数の開口を有するメッシュ状電極240は、光電変換膜230と電子放出源アレイ250との間に配設される。
図2(a)では簡略化のために省略するが、実際の撮像素子200には、電子放出源アレイ250、光電変換膜230、及びメッシュ状電極240を所定間隔で対向保持する機構や、撮像素子200の駆動に必要なパルス電圧やDC電圧等を供給する電極や、電子放出源アレイ250と光電変換膜230との間を真空に保持するための真空容器等が含まれる。
また、Spindt型の電子放出源アレイ250から放出される電子群を光電変換膜230上に集束させる機能を撮像素子200が有しない場合は、撮像素子200の外部に永久磁石又はソレノイドコイルを含む磁界集束系が具えられる。
透光性基板210は、例えば、撮像素子200が可視光を撮像する撮像素子である場合はガラスで構成すればよく、また、紫外光を撮像する撮像素子である場合はサファイア又は石英ガラスで構成すればよい。また、X線を撮像する撮像素子である場合は、ベリリウム(Be)、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、窒化ホウ素(BN)又は酸化アルミニウム(Al)等で構成すればよく、撮像する光の波長に応じて材料を選択すればよい。
透光性導電膜220は、例えば、酸化スズ(SnO)膜、ITO膜、又はアルミニウム(Al)等の金属薄膜材料で構成することができる。この透光性導電膜220には、外部回路610が接続されており、この外部回路610に含まれる電源611によって電圧が印加される。この外部回路610は、図1に示す信号増幅・処理回路300及び電源600の一部として実現される。
光電変換膜230を作製するための材料としては、セレン(Se)、シリコン(Si)等の半導体材料や、酸化鉛(PbO)、三硫化アンチモン(Sb)、セレン化カドミウム(CdSe)、テルル化カドミウム(CdTe)、砒化ガリウム(GaAs)、テルル化亜鉛(ZnTe)等の化合物半導体材料を用いることができる。
これらの材料のうち、セレン(Se)やシリコン(Si)等の半導体材料を用いて作製した非晶質半導体膜では、膜に高電界を印加することで、膜内で光生成電荷のアバランシェ増倍が生じて感度を飛躍的に向上させることができる。
メッシュ状電極240は、複数の開口が設けられていればよく、公知の金属材料、合金材料、又は半導体材料等によって構成される。また、このメッシュ状電極240には、電源620が接続されており、後述する電子放出源アレイ250のゲート電極に印加される電圧よりも高い電圧が印加される。電源620は、図1に示す電源600の一部として実現される。
電子放出源アレイ250は、高融点金属を陰極に用いたSpindt型電子放出源、シリコン(Si)を陰極に用いたシリコンコーン型電子放出源、又は、ポーラスシリコンや酸化シリコン等を電極で挟んだ平面型電子放出源等の公知の電子放出源からなるマトリクスアレイによって構成される。
また、電子放出源アレイの駆動形式には様々な形式のものがあるが、電子放出源アレイ250としては、外部の駆動回路から供給されるパルス電圧によって駆動されるパッシブ電子放出源アレイ、駆動回路が内蔵された駆動回路内蔵パッシブ電子放出源アレイ、電子放出源アレイの各単位領域にトランジスタを内蔵したアクティブ電子放出源アレイ、又は、駆動回路を内蔵し、電子放出源アレイの各単位領域にトランジスタを内蔵した駆動回路内蔵アクティブ電子放出源アレイのいずれを用いることもできる。
実施の形態1では、電子放出源アレイ250としてSpindt型パッシブ電子放出源アレイを用いる場合について説明する。以下、特に断らない限り、電子放出源アレイ250と記した場合は、Spindt型パッシブ電子放出源アレイ250を示すこととする。
なお、電子放出源アレイ250に駆動回路400が内蔵されている場合には、図1に示す外部の駆動回路400は用いず、制御回路500から撮像素子200にクロック信号や同期信号等を直接供給する。また、電源600から駆動に必要な電力を撮像素子200に直接供給する。
図2(a)に示すように、実施の形態1の電子放出源アレイ250は、基板251、陰極電極252、陰極253、絶縁層254、及びゲート電極255を具える。
基板251は、ガラス、シリコン(Si)、石英、セラミックス、又は樹脂等で構成される。この基板251の上には、陰極電極252、絶縁層254、及びゲート電極255が順次形成されている。
陰極電極252は、図2(a)中に示す垂直走査方向と長手方向が平行なストライプ状の電極であり、ゲート電極255は、同じく水平走査方向と長手方向が平行なストライプ状の電極である。このように、陰極電極252とゲート電極255とが互いに直交する方向に延在することにより、X−Yマトリクスが形成される。
ここでは、陰極電極252とゲート電極255が交差して区画される領域を「単位領域」と称し、以下、符号256を用いて表す。また、各ゲート電極255のストライプ状の領域に含まれる複数の単位領域256が水平走査方向に並んで構成されるラインを水平走査ラインと称し、符号257で表す。
各単位領域256内には、図2(b)に示すように、絶縁層254及びゲート電極255を貫通し、陰極電極252の表面に達する細孔が形成され、この細孔内で陰極電極252から突出するように陰極253が配設される。
この陰極253は、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、又はタングステン(W)等の融点の高い金属材料によって作製される。通常、各単位領域256に複数の細孔を設け、各細孔に陰極253を一つずつ配設する。図2(a)には、各単位領域256に9つの細孔が形成され、9つの陰極253が配設される形態を示す。
ここでは、各単位領域256内に形成された電子放出制御が可能な最小単位数(9つ)の陰極253を「エレメント」と称する。
また、陰極電極252には、水平方向の走査を行うために、水平駆動回路410からパルス電圧が印加され、ゲート電極255には、垂直方向の走査を行うために、垂直駆動回路420のゲート電圧制御回路424からパルス電圧が印加される。この詳細については、図3を用いて後述する。
なお、図2には示さないが、単位領域256内に、陰極253から放出される電子群を光電変換膜230の上に集束させるために、陰極253を囲むようにゲート電極255上に絶縁物を介して集束電極を形成してもよい。
このような撮像素子200内において、透光性基板210の上面側から入射する光は、透光性基板210及び透光性導電膜220を透過し、光電変換膜230に到達する。この透過光により、光電変換膜230内に電子・正孔対が生じる。
外部回路610に含まれる電源611によって、陰極253に印加される電圧より高い電圧が透光性導電膜220に印加されると、光電変換膜230内の正孔が、光電変換膜230の中を電子放出源アレイ250の側に向けて(光電変換膜230の厚さ方向を電子放出源アレイ250の側に向けて)移動し、光電変換膜230の電子放出源アレイ250側に蓄積される。
また、電子放出源アレイ250には駆動回路400からパルス電圧が印加される。
図3は、実施の形態1の撮像装置に含まれる電子放出源アレイ250の駆動系を平面視で概略的に示す図である。図3には、電子放出源アレイ250の一部(水平方向の5エレメント、垂直方向の5エレメントの範囲で表される部分)を示す。
図3に示すように、電子放出源アレイ250には、水平方向及び垂直方向の走査を行うための水平駆動回路410及び垂直駆動回路420が接続されている。水平駆動回路410は、水平アドレス回路411、水平バッファ回路412、及び水平電圧制御回路413を含む。
水平アドレス回路411は、図1に示す電源600によって給電されるとともに、制御回路500から伝送されるクロック信号や同期信号を受け取り、各陰極電極に配設される水平バッファ回路412を選択して駆動する。
水平バッファ回路412は、水平アドレス回路411によって駆動される一対のトランジスタを含み、水平アドレス回路411によって選択される陰極電極にパルス電圧を供給する。
水平電圧制御回路413は、水平アドレス回路411によって制御され、水平バッファ回路412を介して陰極電極に供給するパルス電圧の値を制御する。
このような水平駆動回路410において、水平アドレス回路411で生成され、出力されるパルス電圧によって水平バッファ回路412が駆動制御される。この水平バッファ回路412の駆動により、水平電圧制御回路413から給電される電圧Vh1とVh2(Vhl>Vh2)とからなるパルス電圧(振幅:Vh1−Vh2)が陰極電極252に供給される。このように、水平方向の走査は、水平駆動回路410から陰極電極にパルス電圧を印加することによって行われる。
また、垂直駆動回路420は、垂直アドレス回路421、垂直バッファ回路422、及び垂直電圧制御回路423を含む。
この垂直駆動回路420は、電子放出源アレイ250のゲート電極に接続されてパルス電圧をゲート電極に供給すること以外は、水平駆動回路410と構成が同一であり、垂直アドレス回路421、垂直バッファ回路422、及び垂直電圧制御回路423の機能及び動作も、ゲート電極を走査対象とすること以外は、水平アドレス回路411、水平バッファ回路412、及び水平電圧制御回路413と同一である。
このような垂直駆動回路420において、垂直アドレス回路421で生成、出力されたパルス電圧によって垂直バッファ回路422が駆動制御される。この垂直バッファ回路422の駆動により、垂直電圧制御回路423から給電される電圧Vv1とVv2(Vv1>Vv2)とで構成されるパルス電圧(振幅:Vv1−Vv2)がゲート電極255に供給される。このように、垂直方向の走査は、垂直駆動回路420からゲート電極にパルス電圧が印加されることによって行われる。
実施の形態1の撮像装置は、後述するタイミングで陰極電極252とゲート電極255にパルス電圧が印加されることにより、同時にパルス電圧が印加される陰極電極252とゲート電極255との交差部に位置する単位領域256に含まれる陰極253から、電子が放出される。
そして、パルス電圧を印加する陰極電極252とゲート電極255を水平方向及び垂直方向に走査することにより、水平走査における映像信号出力期間では、図3に示す1本の水平走査ライン257に含まれる各エレメントから、順次電子が放出される。このような動作が各水平走査ライン257で順次繰り返されることにより、電子放出源アレイ250の水平方向及び垂直方向における走査が実現される。
また、電子放出源アレイ250の各エレメントから、水平走査における映像信号出力期間に順次放出される電子は、ゲート電極255に印加される電圧(Vx)よりも高い電圧が印加されるメッシュ状電極240によって光電変換膜230側に引き出される。なお、各エレメントから放出された電子群が光電変換膜230に到達した際に、光電変換膜230上での電子群のスポットサイズによって決まる領域を「画素」と称する。
そして、電子放出源アレイ250から放出される電子と光電変換膜230に蓄積される正孔とが再結合する際に、透光性導電膜220を介して外部回路610に流れる電流を出力信号として取り出し、この出力信号を信号増幅・処理回路300で増幅、処理することで、入射光像に対応した映像信号が得られる。
なお、図3には、それぞれ複数ある陰極電極及びゲート電極のいずれかを選択して順次パルス電圧を供給することにより、水平方向の走査を陰極電極で行い、垂直方向の走査をゲート電極で行う構成を示すが、これに代えて、垂直方向の走査を陰極電極で行い、水平方向の走査をゲート電極で行うように構成してもよい。
図4は、実施の形態1の撮像装置の電子放出源アレイ250を駆動するためのパルス電圧を印加するタイミングを示すタイミングチャートである。図4(a1)〜(an)は水平走査方向に配列される陰極電極252の各々に印加するパルス電圧を示し、nは水平走査方向の画素数に相当する任意の整数である。また、図4(b1)〜(b8)は垂直走査方向に順番に選択される8本の水平走査ラインのゲート電極255に印加されるパルス電圧を示す。なお、水平走査ライン数の8本は説明の便宜のためであって、もっと多い数であってよい。
ここで、実施の形態1の撮像装置では、水平電圧制御回路413から電子放出源アレイ250の各陰極電極252に給電されるパルス電圧に含まれる電圧Vh1、Vh2は、Vh1がVx、Va1(ただし、Vx>Va1>0V)であり、Vh2が接地電位(0V)である。
また、垂直電圧制御回路423から電子放出源アレイ250の各ゲート電極255に給電されるパルス電圧に含まれる電圧Vv1、Vv2は、それぞれ、Vv1がVx(Vx>0V)、Vv2が接地電位(0V)に設定されている。
図4において、Tfはフレーム期間を示し、Thは水平走査における映像信号出力期間を表し、Thbは水平帰線消去期間を表す。
図4に示す1つのフレーム期間Tfは、8つの映像信号出力期間Th1〜Th8と、8つの水平帰線消去期間Thb1〜Thb8と、を含み、最初の映像信号出力期間Th1の開始直後に映像信号を読み出している。信号を読み出すタイミングをtrで示す。なお、信号読み出しのタイミングtrは微小幅を有する。
水平帰線消去期間Thb1〜Thb8に陰極電極に給電されるパルス電圧およびゲート電極に印加されるパルス電圧の幅は図4では水平帰線消去期間の幅と同じにしている。しかし、パルス電圧の幅については必ずしもその幅が必要ではなく、もっと小さくてもよい。
図4(a1)〜(an)に示すように、映像信号出力期間Th1〜Th8の各々では、陰極電極252に与えられる信号を読み出すタイミングtrが順番にずらされており、これにより、選択された水平走査ライン257の各々の中で水平走査方向に順番に信号の読み出しが行われるように構成されている。
すなわち、図4(b1)〜(b8)に示す映像信号出力期間Th1〜Th8で選択された単位領域256内の陰極253から、図4(a1)〜(an)の映像信号出力期間Th1〜Th8に示すタイミングtrで信号読み出し用の電子が放出される。これにより、水平走査における映像信号出力期間Th1〜Th8の各々では、図3に示す1本の水平走査ライン257に含まれる各エレメントから、順次電子が放出される。このような動作が各水平走査ライン257で順次繰り返されることにより、電子放出源アレイ250の水平方向及び垂直方向における走査が実現される。
また、図4(a1)〜(an)に示すように、水平帰線消去期間Thb1〜Thb8では、各陰極電極252に印加する電圧(以下、陰極電圧)は、Va1に設定されている。この電圧Va1は、通常Vxよりも充分小さく設定されている。
また、図4(b1)〜(b8)に示すように、水平走査ラインのゲート電極255には、選択された水平走査ラインのゲート電極255に電圧値Vxのパルス電圧(パルス幅はTh)が印加され、選択されていない水平走査ラインのゲート電極255には0Vが印加される。また、水平帰線消去期間Thb1〜Thb8のうちのいずれかの期間で電圧Vxが印加される。水平走査ラインに印加された電圧値Vxのパルス電圧、水平帰線消去期間Thb1〜Thb8に印加された電圧値Vxのパルス電圧ともゲート電極に順番に印加されてゆく。なお、以下では、ゲート電極255に印加する電圧をゲート電極電圧と称する。
ここで、図4(b1)〜(b8)に示すように、水平走査ラインの間でゲート電極255に印加されるパルス電圧(Vx)と、水平帰線消去期間Thb1〜Thb8の間に印加されるパルス電圧(Vx)は間隔が空けて設定されている。具体的には、図4(b1)に示すように、選択される映像信号出力期間(Th1)の後の4番目の水平帰線消去期間(Thb5)でゲート電極にパルス電圧(Vx)が印加されるように設定されている。このため、1つの水平走査ライン257に含まれる電子放出源(すなわち、すべての単位領域256内の陰極253)では、映像信号出力期間の後の4番目の水平帰線消去期間(Thb1〜Thb8のいずれか)で、すなわち、図4(b1)〜(b8)に示すタイミングで電子が放出される。
このように、実施の形態1の撮像装置は、水平帰線消去期間Thb1〜Thb8において、図4に示すパルス電圧を電子放出源アレイ250に印加することにより、ゲート電極電圧Vxが印加されるゲート電極255と、0V、又はVa1の陰極電圧が印加される陰極電極252との交差部に位置する単位領域256に含まれる陰極253(すなわち、ゲート電極電圧Vxが印加されるゲート電極255と、又はVa1の陰極電圧が印加される陰極電極との交差部に位置するエレメント)から、電子が放出される。
高輝度光によって光電変換膜230に多量の正孔が生成、蓄積され、正孔が蓄積される部分の電位がVa1以上になっていると、水平帰線消去期間ThbでVa1に保持された陰極253から放出される電子により、その部分の電位がVa1に下がるまで、その部分に蓄積された正孔が除去される。
実施の形態1の撮像装置では、このように入射光によって発生する正孔のうち、映像信号出力期間Thの後の4番目の水平帰線消去期間Thbで過剰な分が選択的に除去されているため、高輝度光が入射した際の電位上昇に起因するブルーミングの発生による解像度の劣化の抑制ができ、かつ電荷(正孔)除去後も入射光によって発生する正孔を蓄積する時間があるため、高輝度光の階調再現性の低下を抑制することができる。
なお、光電変換膜230の電子放出源アレイ250側の電位は、水平走査における映像信号出力期間Thに光電変換膜230に蓄積された正孔が電子放出源アレイ250から放出された電子によってすべて読み出されると、水平走査における映像信号出力期間Thでの電子放出時の陰極253の電位(すなわち、0V)にリセットされる。その後、光電変換膜230に光が入射すると、光電変換膜230の電子放出源アレイ250側に光によって生成された正孔が蓄積され、一定の明るさの光が入射している場合は、その部分の電位が直線的に上昇する。
図5は、実施の形態1による撮像装置の陰極電圧と光電変換膜230の電子放出源アレイ250側(電子走査側)の電位との時間的変化を映像信号出力期間Th1の画素について示す図である。図5に示すフレーム期間Tf、映像信号出力期間Th1〜Th8、水平帰線消去期間Thb1〜Thb8は、図4に示す各期間に対応する。なお、図5には、Th1の映像信号を最初に読み出す期間となる場合を示し、Th1のそれ以降の読み出し、およびTh2〜Th8の読み出しについては表示を省略している。
映像信号出力期間Th1について、水平帰線消去期間Thb5で、陰極電圧Va1で電子が放出されるため、光電変換膜230の電子走査側の電位は、最大でVa1となる。
このような実施の形態1の撮像装置において、時刻t=0で水平走査ライン257に対応する光電変換膜230に高輝度光が入射すると、光電変換膜230の電子走査側に正孔が蓄積され始める。
ここで、高輝度光に相対光量が3倍の入射光と、相対光量が2倍の入射光とが含まれるものとし、それぞれの入射光によって生じる正孔による光電変換膜230の電子走査側の電位を破線(相対光量3)、一点鎖線(相対光量2)、及び実線(相対光量1)で表すこととする。
相対光量3による電位(破線)は、映像信号出力期間Th4の終了時にVa3まで上昇するが、水平帰線消去期間Thb5において、Va1まで低下させられる。その後、映像信号出力期間Th8の終了時にVa4まで上昇し、次のフレーム期間の最初のタイミングで映像信号として読み出される。これにより、相対光量3の入射光による出力は、Va4(=Va1×4)に応じた値となる。
また、相対光量2による電位(一点鎖線)は、映像信号出力期間Th4の終了時にVa2まで上昇するが、水平帰線消去期間Thb5において、Va1まで低下させられる。その後、映像信号出力期間Th8の終了時にVa3まで上昇し、次のフレーム期間の最初のタイミングで映像信号として読み出される。これにより、相対光量2の入射光による出力は、Va3(=Va1×3)に応じた値となる。
相対光量1による電位(実線)は、映像信号出力期間Th4の終了時にVa1まで上昇するが、水平帰線消去期間Thb5で設定される陰極電圧はVa1であるため、低下させられることなくそのまま上昇し、映像信号出力期間Th8の終了時にVa2まで上昇する。そして、次のフレーム期間の最初のタイミングで映像信号として読み出される。これにより、相対光量1の入射光による出力は、Va2(=Va1×2)に応じた値となる。
このように、実施の形態1の撮像装置の光電変換膜230に相対光量が3:2:1の入射光が入射すると、その出力の比は、2:1.5:1となる。すなわち、高輝度な入射光の出力を圧縮することができ、同じ電子走査側の電位で、従来より3/2倍の入射光量まで信号出力が可能となる。また、水平帰線消去期間における陰極電圧をVa1より更に低い値として電子放出を行うか、過剰電荷除去を行うタイミングを後ろ側にずらすことで、相対光量3より更に大きい光量まで信号出力することが可能である。
図5より、信号読み出しの直前以外の水平帰線消去期間で、0Vより大きい陰極電圧で電子放出させた場合、電子走査側の電位をこの陰極電圧まで低下させ、かつその後に入射光による電荷蓄積が生じるので、入射光を圧縮する結果となる。また、1回の水平帰線消去期間だけでの電子放出ならば1回折れ曲がる圧縮特性となるが、2回の水平帰線消去期間での電子放出を行えば最大2回折れ曲がる圧縮特性を得られることが容易に推考できる。
次に、図6を用いて比較用に従来の各水平基線消去期間毎に過剰電荷除去を行う撮像装置における相対光量3、相対光量2、相対光量1の入射光の出力について説明する。
図6は、従来の撮像装置における陰極電圧と光電変換膜の電子走査側の電位との時間的変化を示す図である。ここで比較用に示す従来の撮像装置は、陰極電圧が常に一定値Va4に設定されるものとする。なお、図5と同様に、相対光量3の入射光によって生じる正孔による光電変換膜230の電子走査側の電位を破線で示し、相対光量2及び相対光量1の入射光による電位を一点鎖線及び実線で表す。
相対光量3による電位(破線)は、映像信号出力期間Th4の終了時にVa4を超えるが、映像信号出力期間Th6の後の水平帰線消去期間Thb7において、Va4まで低下させられる。以後、相対光量3による電位(破線)は、Va4を超えてもTh6、Th7、Th8の終了時にVa4まで低下させられる。そして、次のフレーム期間の最初のタイミングで映像信号として読み出される。これにより、相対光量3の入射光による出力は、Va4(=Va1×4)に応じた値となる。
相対光量2による電位(一点鎖線)は、映像信号出力期間Th8の終了時にVa4に到達し、次のフレーム期間の最初のタイミングで映像信号として読み出される。これにより、相対光量2の入射光による出力は、Va4(=Va1×4)に応じた値となる。
相対光量1による電位(実線)は、Th8の終了時にVa2まで上昇し、次のフレーム期間の最初のタイミングで映像信号として読み出される。これにより、相対光量1の入射光による出力は、Va2(=Va1×2)に応じた値となる。
このように、比較用に示した従来の撮像装置の光電変換膜に相対光量が4:2:1の入射光が入射すると、その出力の比は、2:2:1となり、相対光量2以上の入射光に対して出力が飽和することになる。出力の飽和は、高輝度光の階調再現性の低下に繋がる可能性がある。
図7は、実施の形態1の撮像装置と比較用の従来の各水平基線消去期間毎に過剰電荷除去を行う撮像装置とにおける入射光量と出力の関係を示す図である。ここでは、読み出し電子ビーム量の制限により、実施の形態1の特性が出力信号の相対値2で飽和するものとする(4番目のThb以外のすべてのThbに従来例と同様な過剰電荷除去を行う場合も、同様に出力が飽和する)。
図7に示すように、相対光量1までは両者とも入射光量に応じて出力が線形的に増大する応答を示しているが、入射光量が相対光量1を超えると実施の形態1の撮像装置は増大度合が減るもの相対光量3まで入射光量の変化に対応した応答を示し、出力信号を高輝度側で圧縮できることが分かる。一方、比較用の従来の撮像装置は、入射光量が相対光量2に達するまでは一定の割合で線形的に出力が増大する応答を示すが、相対光量が2を超えると出力が飽和してしまう。
これは、実施の形態1の撮像装置は、比較用の従来の撮像装置に比べて、階調を再現できる入射光量の範囲が高輝度側に1.5倍になっていることを示している。
なお、図5において、読み出し直前に過剰電荷を除去するタイミング(映像信号出力期間Th1の開始のタイミング)から信号を読み出すタイミングtrまでの時間は、陰極電極ごとに1映像信号出力期間内で異なるが、通常の平面撮像素子では1フレーム期間に対して1映像信号出力期間は十分短いため、影響は限定され、かつ過剰電荷を除去する電位以下の蓄積電荷に対しての影響は無視できる。
また、過剰電荷を除去するための陰極電圧Va1と、過剰電荷除去のタイミングを変更すれば、図7に示す入射光量と出力信号との特性を変更することができる。
以上の説明では、選択される映像信号出力期間(Th)の後の4番目の水平帰線消去期間(Thb)でゲート電極にパルス電圧(Vx)を印加して電子を放出することにより、高輝度な入射光の出力を圧縮する場合について説明したが、圧縮用に電子を放出するタイミングと、そのときに陰極電極252に印加するパルス電圧の値とを調整すれば、様々な態様で入射光量と出力信号との特性を変更でき、様々な態様で高輝度な入射光の出力を圧縮することができる。
次に、水平帰線消去期間を時間的に3分割し、選択される映像信号出力期間(Th)の後の4番目の水平帰線消去期間(Thb)に加えて、6番目と8番目の水平帰線消去期間(Thb)でゲート電極にパルス電圧(Vx)を印加する場合のタイミングチャートについて説明する。これは、図4に示すタイミングチャートの変形例である。
図8は、実施の形態1の変形例による撮像装置の電子放出源アレイ250を駆動するためのパルス電圧を印加するタイミングを示すタイミングチャートである。
水平帰線消去期間Thb1〜Thb8の各々は3分割されており、図8(a1)〜(an)に示すように、各陰極電極252に印加する電圧(以下、陰極電圧)は、3分割された各々の期間内でVa1、Va2、Va4と段階的に上昇するように設定されている。また、図8(a1)〜(an)に示すように、映像信号出力期間Th1〜Th8では、信号を読み出すためのパルスが各陰極電極252に与えられるタイミングtrが(a1)〜(an)の順にずらされている。図8(a1)〜(an)のそれぞれに示す水平帰線消去期間Thb1〜Thb8において3分割される期間はすべて同一であり、各期間における電圧値Va1、Va2、Va4もそれぞれ等しい。
また、図8(b1)〜(b8)に示すように、水平走査ラインのゲート電極255には、選択される映像信号出力期間(Th)の後の4番目の水平帰線消去期間(Thb)に加えて、6番目と8番目の水平帰線消去期間(Thb5)でゲート電極にパルス電圧(Vx)を印加するように設定されており、かつ、4番目、6番目、8番目の順に過剰電子除去用の電子放出量が少なくなるように、3分割された水平帰線消去期間Thb1〜Thb8のうちで電圧Vxを印加する期間がずらされている。
図8に示すように、映像信号出力期間Th1〜Th8では、選択された水平走査ラインのゲート電極255に電圧値Vxのパルス電圧(パルス幅はTh)が印加され、選択されていない水平走査ラインのゲート電極255に0Vが印加される。このように、水平走査ラインのゲート電極255は、水平帰線消去期間Thb1〜Thb8において、順番に選択される。
また、選択される映像信号出力期間(Th)の後の4番目の水平帰線消去期間(Thb)に加えて、6番目と8番目の水平帰線消去期間(Thb)でゲート電極にパルス電圧(Vx)を印加される。例えば、図8(b1)では、選択される映像信号出力期間Th1の後の4番目のThb5で陰極電極252にVa1が印加され、6番目のThb7で陰極電極252にVa2が印加され、8番目のThb8で陰極電極252にVa4が印加される。
次に、図8のタイミングチャートで得られる撮像装置の陰極電圧と光電変換膜230の電子放出源アレイ250側(電子走査側)の電位との時間的変化について図9を用いて説明する。
図9は、実施の形態1の変形例による撮像装置の陰極電圧と光電変換膜230の電子放出源アレイ250側(電子走査側)の電位との時間的変化を示す図である。
ここで、図9では、水平帰線消去期間Thb5及びThb7において過剰電荷の除去を行うためにゲート電極電圧Vxを印加するとともに、映像信号の読み出しを行う映像信号出力期間Th1の直前の水平帰線消去期間Thb1においても過剰電荷の除去を行うためにゲート電極電圧Vxを印加している。また、図9は、光電変換膜230に相対光量が4:2:1の入射光が入射する場合における陰極電圧と光電変換膜230の電子放出源アレイ250側(電子走査側)の電位との時間的変化を示す。
Thb1、Thb5、及びThb7においてのみゲート電極電圧Vxが印加されると、相対光量4による電位(破線)は、映像信号出力期間Th4の終了時にVa4まで上昇するが、水平帰線消去期間Thb5において、Va1まで低下させられる。その後、相対光量4による電位(破線)は、Th6の終了時にVa3まで上昇するが、水平帰線消去期間Thb7において、Va2まで低下させられる。そして、映像信号出力期間Th8の終了時にVa4まで上昇し、次のフレーム期間の最初のタイミングで映像信号として読み出される。これにより、相対光量4の入射光による出力は、Va4(=Va1×4)に応じた値となる。
相対光量2による電位(一点鎖線)は、映像信号出力期間Th4の終了時にVa2まで上昇するが、水平帰線消去期間Thb5において、Va1まで低下させられる。その後、映像信号出力期間Th8の終了時にVa3まで上昇し、次のフレーム期間の最初のタイミングで映像信号として読み出される。これにより、相対光量2の入射光による出力は、Va3(=Va1×3)に応じた値となる。
相対光量1による電位(実線)は、映像信号出力期間Th8の終了時にVa2まで上昇し、次のフレーム期間の最初のタイミングで映像信号として読み出される。これにより、相対光量1の入射光による出力は、Va2(=Va1×2)に応じた値となる。
これにより、光電変換膜230に相対光量が4:2:1の入射光が入射した場合に、高輝度側で圧縮された2:1.5:1の信号出力が得られる。
また、図9に示すように、映像信号の読み出しを行う映像信号出力期間Th1の直前の水平帰線消去期間Thb1において、過剰電荷の除去を行うためにゲート電極電圧Vxを印加することにより、ブルーミングの発生をより効果的に抑制することができる。
以上のように、水平帰線消去期間を時間的に3分割し、陰極電極に与える電圧値を変更するようにしても、電子放出を行うことができる。なお、水平帰線消去期間を時間的に分割する数は3分割に限定されるものではない。また、Va1、Va2、Va4の電圧値、及びVa1、Va2、Va4を印加する順番は任意に決めることができる。
また、以上では、1フレーム期間Tfに8つの映像信号出力期間Th1〜Th8が含まれる形態について説明したが、実際の映像信号出力期間の数は、例えば、250程度である。
また、以上で説明した実施の形態1の撮像装置では、垂直帰線消去期間について言及していないが、垂直帰線消去期間の一部の期間を水平帰線消去期間とみなすことにより、水平帰線消去期間と同様に過剰電荷の除去を行えば、上述の水平帰線消去期間の場合と同様の効果を得ることができる。
また、以上では、過剰電荷を除去するために、水平帰線消去期間Thb内に段階的に陰極電圧を増大させる形態について説明したが、撮像装置の用途や使用状況に応じて、以上のような陰極電圧の制御をキャンセルできるように構成してもよい。キャンセルした場合は、過剰電荷の除去を行わないようにすることができる。
[実施の形態2]
図10は、実施の形態2の撮像装置を概略的に示す断面図である。実施の形態2の撮像装置は、撮像素子200の構成及び駆動方法に実施の形態1とは異なる点がある。以下、相違点を中心に説明する。なお、実施の形態1の撮像装置と同一の要素には、同一符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態2の撮像装置は、撮像素子200の電子放出源アレイとして、Spindt型アクティブ電子放出源アレイ250Aを用いる点が実施の形態1の撮像装置と異なる。このため、駆動回路400A、水平駆動回路410A、垂直駆動回路420A、制御回路500Aの構成が異なる。
駆動回路400Aは、水平駆動回路410A及び垂直駆動回路420Aを含み、制御回路500Aから供給されたクロック信号や同期信号等を基に、撮像素子200を動作させるために必要なパルス電圧等を生成、供給する。
図11は、実施の形態2の撮像装置に含まれる撮像素子200の構成を概略的に示す斜視部分断面図である。また、図12は、実施の形態2の撮像装置に含まれる撮像素子200の要部の構成を拡大して概略的に示す図である。
実施の形態2で撮像素子200の電子放出源アレイとして用いるSpindt型アクティブ電子放出源アレイ250Aは、外部の駆動回路400Aから供給されるパルス電圧等によって駆動され、かつ、各単位領域256に対応する基板251Aの領域にトランジスタ258a及び258bを内蔵している。
なお、電子放出源アレイの駆動形式には様々な形式のものがあるが、電子放出源アレイ250Aとしては、外部の駆動回路から供給されるパルス電圧によって駆動されるパッシブ電子放出源アレイ、駆動回路が内蔵された駆動回路内蔵パッシブ電子放出源アレイ、電子放出源アレイの各単位領域にトランジスタを内蔵したアクティブ電子放出源アレイ、又は、駆動回路を内蔵し、電子放出源アレイの各単位領域にトランジスタを内蔵した駆動回路内蔵アクティブ電子放出源アレイのいずれを用いることもできる。
また、電子放出源アレイにも様々な形式のものがあるが、高融点金属を陰極に用いたSpindt型電子放出源、シリコン(Si)を陰極に用いたシリコンコーン型電子放出源、又は、ポーラスシリコンや酸化シリコン等を電極で挟んだ平面型電子放出源等の公知の電子放出源からなるマトリクスアレイのいずれを用いることもできる。
実施の形態2では、電子放出源アレイ250Aとして用いSpindt型アクティブ電子放出源アレイ250Aは、基板251A、単位領域分離陰極電極252A、及びゲート電極255Aの構成が異なる他は、基本的に実施の形態1の電子放出源アレイ250と同一である。以下、特に断らない限り、電子放出源アレイ250Aと記した場合は、Spindt型アクティブ電子放出源アレイ250Aを示すこととする。
電子放出源アレイ250Aの基板251Aは、シリコン(Si)やガリウム砒素(GaAs)等の公知の半導体によって構成され、内部に各単位領域256に対応する複数のトランジスタ258a及び258bを含むX−Yマトリクスアレイが形成される。
この基板251Aの上に形成される単位領域分離陰極電極252Aは、隣り合う他の単位領域分離陰極電極と所定間隔を隔てて絶縁分離され、トランジスタ258aに電気的に接続される。
実施の形態2では、単位領域分離陰極電極252Aで区画される領域を「単位領域」256と称する。各単位領域256内にゲート電極255A及び絶縁層254を貫通し、単位領域分離陰極電極252Aの表面に達する細孔を形成し、この細孔内に単位領域分離陰極電極252Aから突出する陰極253を設ける。この単位領域256内に形成された電子放出制御が可能な最小単位数の電子放出源を「エレメント」と称する。
また、ゲート電極255Aはすべての単位領域256で共通である。
図13は、実施の形態2の撮像装置に含まれる電子放出源アレイ250Aの駆動系を平面視で概略的に示す図である。
電子放出源アレイ250Aの垂直方向の走査は、垂直駆動回路420A内の垂直アドレス回路421Aから、垂直走査制御ライン430に電圧V1と電圧V2(V2>Vl)からなるパルス電圧を印加し、各単位領域256内のトランジスタ258aを制御することで行う。垂直走査制御ライン430に電圧V2が印加されると、トランジスタ258aがオンになる。一方、垂直走査制御ライン430に電圧V1が印加されると、トランジスタ258aがオフになる。
また、電子放出源アレイ250Aの水平方向の走査は、水平駆動回路410A内の水平アドレス回路411Aから、水平走査制御ライン440に電圧V1と電圧V2(V2>V1)からなるパルス電圧を印加し、各単位領域256内のトランジスタ258bを制御することで行う。水平走査制御ライン440に電圧V2が印加されると、トランジスタ258bがオンになる。一方、水平走査制御ライン440に電圧V1が印加されると、トランジスタ258bがオフになる。
また、垂直駆動回路420Aは、各単位領域256内のトランジスタ258bに接続された陰極電圧制御ライン405に電圧を供給するための陰極電圧制御回路414Aを有する。各単位領域256内のトランジスタ258a及びトランジスタ258bが共にオンにされたときに、陰極電圧制御回路414Aから陰極電圧制御ライン405を介して単位領域分離陰極電極252A及び陰極253に電圧が印加される。一方、ゲート電極255Aには垂直駆動回路420A内のゲート電圧制御回路424から電圧が供給される。
電子放出源アレイ250Aでは、各単位領域256内のトランジスタ258a及びトランジスタ258bが共にオンになったときに、各単位領域256内の陰極253から、ゲート電圧制御回路424からゲート電極255Aに印加される電圧と陰極電圧制御回路414Aから陰極253に印加される電圧とによって決まる量の電子が放出される。
垂直駆動回路420A内の垂直アドレス回路421Aは、水平帰線消去期間Thbに電圧V2を印加する垂直走査制御ライン430を選択する。
同様に、垂直アドレス回路421Aは、垂直走査制御ライン430に電圧V2を印加する水平帰線消去期間Thbの回数や、水平帰線消去期間Thb内での各垂直走査制御ライン430への電圧V2の印加時間を制御する。
なお、図13には、垂直方向の走査をトランジスタ258aの制御で行い、水平方向の走査をトランジスタ258bの制御で行う形態を示すが、これに代えて、垂直方向の走査をトランジスタ258bの制御で行い、水平方向の走査をトランジスタ258aの制御で行うように構成してもよい。
図14は、実施の形態2の撮像装置の電子放出源アレイ250Aに印加するパルス電圧の振幅及びタイミングを示すタイミングチャートである。図14(a1)〜(an)は、水平走査制御ライン440に印加するパルス電圧の振幅及びタイミングを示し、nは水平走査方向の画素数に相当する任意の整数である。また、図14(b1)〜(b8)は8本の垂直走査制御ライン430に印加するパルス電圧の振幅及びタイミングを示し、(c1)〜(c8)は8本の陰極電極制御ライン405に印加するパルス電圧の振幅及びタイミングを示す。
図14に示す1つのフレーム期間Tfは、8つの水平帰線消去期間Thb1〜Thb8と、8つの映像信号出力期間Th1〜Th8とを含み、最初の映像信号出力期間Th1の開始直後に映像信号を読み出している。信号を読み出すタイミングをtrで示す。なお、図14には、Th1が映像信号を読み出す期間となる場合を示す。
図14(a1)〜(an)に示すように、水平走査制御ライン440には、水平帰線消去期間Thb1〜Thb8の各々で電圧値V2のパルス電圧(パルス幅Thb)を印加するとともに、映像信号出力期間Th1〜Th8の各々で、信号読み出しのタイミングtrをずらしながら電圧値V2のパルス電圧(パルス幅tr)を印加する。
また、図14(b1)〜(b8)に示すような電圧が、8本の垂直走査制御ライン430の各々に印加される。水平帰線消去期間については、例えば1本目の垂直走査制御ラインには(b1)に示すように、Thb1、Thb5、Thb7で電圧値V2のパルス電圧(パルス幅はThbより狭い)が印加され、それ以外のThbでは電圧値V1の電圧が印加される。映像信号出力期間Th1〜Th8では選択された垂直走査制御ライン430に電圧値V2のパルス電圧(パルス幅はTh)が印加され、選択されていない垂直走査制御ライン430にV1が印加される。このように、垂直走査制御ライン430は、順番に選択される。
また、図14(c1)〜(c8)に示す電圧が、8本の陰極電圧制御ライン405の各々に印加される。例えば1本目の陰極電圧制御ラインには図14(c1)に示すように、水平帰線消去期間Thb1で電圧値Va4のパルス電圧(パルス幅はThb)が印加され、水平帰線消去期間Thb5で電圧値Va1のパルス電圧(パルス幅はThb)が印加され、水平帰線消去期間Thb7で電圧値Va2のパルス電圧(パルス幅はThb)が印加される。なお、Thb1、Thb5、Thb7以外の水平帰線消去期間では、陰極電圧制御ライン405には0Vが印加される。(c2)(図示せず)〜(c8)は、(c1)の波形が1水平期間(Th+Thb)ずつずれた波形となっている。
ここで、映像信号出力期間Th1〜Th8で垂直走査制御ライン430に電圧V2が印加され、かつ、水平走査制御ライン440に電圧V2が印加されると、垂直走査制御ライン430と水平走査制御ライン440との交点に位置する単位領域256内のトランジスタ258a及びトランジスタ258bがオンになり、単位領域256に含まれる陰極253には電圧0Vが印加され、ゲート電極255Aに印加されている電圧Vxと電位差により、単位領域256に含まれる陰極253から電子が放出され、映像信号が生成される。
また、水平帰線消去期間については、例えば1本目の水平ラインのエレメントに着目すると、Thb1、Thb5、Thb7において、垂直走査制御ライン430及び水平走査制御ライン440にV2が印加される。そして、各水平走査ラインの陰極電圧制御ライン405には、水平帰線消去期間Thb1、Thb5、Thb7において、それぞれ電圧Va1、電圧Va2、電圧Va4(Vx>Va4,Va2,Va1>0V)が印加されるため、水平帰線消去期間Thb1、Thb5、Thb7において、単位領域256内の陰極253から電子が放出される。
以上のようなパルス電圧を電子放出源アレイ250Aの垂直走査制御ライン430、水平走査制御ライン440、及び陰極電極制御ライン405に印加すると、光電変換膜230の電子放出源アレイ250側(電子走査側)の電位の時間的変化は、実施の形態1で図5に示した特性と同じように考えることができる。
すなわち、映像信号出力期間Th1〜Th4の後の水平帰線消去期間Thb5では、陰極電圧Va1で電子が放出されるため、光電変換膜230の電子走査側の電位は、最大でVa1となる。映像信号出力期間Th5、Th6の後の水平帰線消去期間Thb7では、陰極電圧Va2で電子が放出されるため、光電変換膜230の電子走査側の電位は、最大でVa2となる。水平帰線消去期間Thb8では、陰極電圧Va4で電子が放出されるため、光電変換膜230の電子走査側の電位は、最大でVa4となる。
これにより、実施の形態2の撮像装置の光電変換膜230に相対光量が4:2:1の入射光が入射すると、その出力の比は、2:1.5:1となる。
これを図6に比較用に示した従来の撮像装置の光電変換膜に相対光量が4:2:1の入射光が入射した場合と比べると、実施の形態2の撮像装置と比較用の従来の撮像装置(図6参照)とにおける入射光量と出力の関係は、図15に示す通りである。
従来の撮像装置の出力の比は、2:2:1となり、相対光量2以上の入射光に対して出力が飽和することになる。出力の飽和は、高輝度光が入射した際の高輝度光の階調再現性の低下に繋がる可能性がある。
これに対して、実施の形態2の撮像装置の光電変換膜230に相対光量が4:2:1の入射光が入射すると、その出力の比は、2:1.5:1となる。すなわち、2回折れ曲がる圧縮特性が得られている。
図15に示すように、相対光量1までは両者とも入射光量に応じて出力が線形的に増大する応答を示しているが、入射光量が相対光量1を超えると実施の形態2の撮像装置は増大度合が減るものの相対光量4まで入射光量の変化に対応した応答を示し、出力信号を高輝度側で圧縮できることが分かる。一方、比較用の従来の撮像装置は、入射光量が相対光量2に達するまでは一定の割合で線形的に出力が増大する応答を示すが、相対光量が2を超えると出力が飽和してしまう。
これは、実施の形態2の撮像装置は、比較用の従来の撮像装置に比べて、階調を再現できる入射光量の範囲が高輝度側に2倍になっていることを示している。
以上より、実施の形態1の撮像装置によれば、入射光によって発生する正孔のうち、映像信号出力期間Thの前の水平帰線消去期間Thbで過剰な分が選択的に除去されているため、高輝度光が入射した際のブルーミングの発生による解像度の劣化が抑制でき、かつ電荷(正孔)除去後も入射光によって発生する正孔を蓄積する時間があるため、高輝度光の階調再現性の低下を抑制することができる。
以上、本発明の例示的な実施の形態の撮像装置について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
100 光学レンズ
200 撮像素子
210 透光性基板
220 透光性導電膜
230 光電変換膜
240 メッシュ状電極
250、250A 電子放出源アレイ
251、251A 基板
252 陰極電極
252A 単位領域分離陰極電極
253 陰極
254 絶縁層
255、255A ゲート電極
256 単位領域
257 水平走査ライン
258a、258b トランジスタ
300 信号増幅・処理回路
400 駆動回路
410、410A 水平駆動回路
411、411A 水平アドレス回路
412 水平バッファ回路
413 水平電圧制御回路
414 陰極電圧制御回路
420、420A 垂直駆動回路
421、421A 垂直アドレス回路
422 垂直バッファ回路
423 垂直電圧制御回路
424 ゲート電圧制御回路
430 垂直走査制御ライン
440 水平走査制御ライン
500、500A 制御回路
600、611、620 電源
610 外部回路

Claims (5)

  1. 電子放出源がマトリクス状に配置される電子放出源アレイと、前記電子放出源アレイに対向保持される光電変換膜とを具え、水平帰線消去期間に続く映像信号出力期間毎に1又は複数の水平走査ラインを所定順序で選択し、当該選択された水平走査ラインに含まれる電子放出源から前記光電変換膜に向けて電子を放出して映像信号を出力する撮像装置において、
    前記映像信号出力期間を繰り返しながら前記映像信号を順次出力する際に、1フレーム期間内の一又は複数の前記水平帰線消去期間において、前記映像信号を読み出すために前記電子放出源に印加する読み出し用パルス電圧よりも振幅の小さい過剰電荷除去用パルス電圧を前記電子放出源に印加し、前記過剰電荷除去用パルス電圧の電圧値と、前記1フレーム期間内における前記過剰電荷除去用パルス電圧の印加タイミングとに基づく圧縮比で、所定光量以上の入射光による前記映像信号を圧縮する、撮像装置。
  2. 前記電子放出源アレイは、前記水平帰線消去期間を複数の期間に分割した分割期間内に前記電子を放出させるための電圧値を段階的に変更することにより、前記一又は複数の水平帰線消去期間おきに前記電子放出源に電子放出用の電圧を段階的に印加する、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記電子放出源アレイは、前記水平帰線消去期間に前記電子を放出させるための電圧値を段階的に変更することにより、前記一又は複数の水平帰線消去期間おきに前記電子放出源に電子放出用の電圧を段階的に印加する、請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記電子放出源アレイは、電子を放出するための第1電極と、前記第1電極との間に電位差を形成するための第2電極とを具え、前記第1電極と前記第2電極との間に前記電子放出用の電圧に相当する電位差を形成することにより、前記第1電極から電子を放出させる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 前記水平帰線消去期間において、任意の水平走査ラインに含まれる前記第1電極に、前記映像信号出力期間に前記映像信号を出力させるために前記第1電極に印加される第1電圧よりも高い第2電圧を印加することにより、前記一又は複数の水平帰線消去期間おきに前記電子放出源に電子放出用の電圧を段階的に印加する、請求項4に記載の撮像装置。
JP2010109602A 2010-05-11 2010-05-11 撮像装置 Pending JP2011239236A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010109602A JP2011239236A (ja) 2010-05-11 2010-05-11 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010109602A JP2011239236A (ja) 2010-05-11 2010-05-11 撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011239236A true JP2011239236A (ja) 2011-11-24

Family

ID=45326719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010109602A Pending JP2011239236A (ja) 2010-05-11 2010-05-11 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011239236A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04243383A (ja) * 1991-01-17 1992-08-31 Olympus Optical Co Ltd 固体撮像装置
JP2003046873A (ja) * 2001-07-30 2003-02-14 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の駆動方法および電子機器
JP2007088972A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Sony Corp 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置
JP2007251904A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Toshiba Corp 撮像装置
JP2008288176A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 撮像装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04243383A (ja) * 1991-01-17 1992-08-31 Olympus Optical Co Ltd 固体撮像装置
JP2003046873A (ja) * 2001-07-30 2003-02-14 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の駆動方法および電子機器
JP2007088972A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Sony Corp 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置
JP2007251904A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Toshiba Corp 撮像装置
JP2008288176A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 撮像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20190051684A1 (en) Imaging device and image acquisition device
JP5066392B2 (ja) 撮像装置
US8792037B2 (en) Solid-state imaging device and method of driving the same where three levels of potentials including a negative potential are applied in the transfer gate
EP0600476A2 (en) Image pick-up apparatus and operation method of the same
JP2016086407A (ja) 撮像装置および画像取得装置
JP5106284B2 (ja) 撮像装置
US20140022426A1 (en) Image pickup unit, method of driving image pickup unit, and image pickup display system
US6720996B1 (en) Imaging apparatus
JP5041875B2 (ja) 撮像装置
US10911703B2 (en) Image sensor and control method thereof, and image capturing apparatus with event counters and reverse bias voltages
US20120194881A1 (en) Image sensing apparatus
JP5167484B2 (ja) 撮像装置
JP2011239236A (ja) 撮像装置
US11528443B2 (en) Imaging device and imaging method
JP5037924B2 (ja) 撮像装置
JP5331041B2 (ja) 電子放出源アレイ、撮像装置、及び表示装置
JPS6337543A (ja) 画像表示方法及び画像表示装置
JP4275826B2 (ja) 高速撮影装置
JP4054156B2 (ja) デジタル出力撮像装置
JP6689603B2 (ja) 撮像装置
JP2017188265A (ja) 撮像装置
US20110278435A1 (en) Image sensor apparatus
JP2000268752A (ja) 撮像素子の冷陰極アレイ駆動方法
JP2010182642A (ja) 撮像装置
JP2015022790A (ja) 駆動装置及び駆動方法並びに駆動装置を備えた撮像装置及び表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130806

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131210