JP2009206709A - 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および電子機器 - Google Patents

固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】明るさに応じてカウンタ処理回路のカラム合計消費電流が行毎に変動することに起因する電流変動や電流増加を抑える。
【解決手段】行列状に配列された複数の単位画素20からの信号を列毎に並列に読み出すカラム処理回路13として、AD変換機能を有するカラム処理回路を用いたCMOSイメージセンサにおいて、AD変換部を構成するカウンタ132として先カウントと後カウントの2つのカウント機能を持つカウンタを用い、切り替え回路135による先カウントと後カウントの切り替えを入力信号の信号レベルに応じて適応的に行う、具体的には、信号レベルが所定の基準レベルよりも低い、相対的に暗いシーンでは先カウントを、信号レベルが所定の基準レベルよりも高い、相対的に明るいシーンでは後カウントを選択するようにする。
【選択図】図5

Description

本発明は、固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および電子機器に関する。
デジタルスチルカメラなど光を電気信号に変換して画像信号を出力する撮像装置において、その画像取込部(光電変換部)として用いられている固体撮像装置において、近年、画素数の増加や高フレームレート化に伴い、高速読み出しを実現する技術や低消費電力化を図る技術が必須の技術になっている。
固体撮像装置の一つであるMOS(CMOSを含む)型イメージセンサは、CMOS集積回路と同様のプロセスで製造できる特徴を活かし、画素毎に電荷を電気信号に変換し、画素から読み出される電気信号を列毎、並列に処理することで読み出し速度を向上させることができる。その一方で、列毎に並列処理することで高速化は実現できるものの、並列処理するときに回路が消費する電流が局所的に集中することによる、電流増加や電流変動が懸念されている。
従来、行列状に配列された複数の画素からの信号を列毎に並列に読み出す読み出し回路として、列毎に画素信号をアナログ−ディジタル変換(以下、「AD変換」と記述する)する構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このAD変換は、大まかには、次のようにして行われる(その詳細については後述する)。
先ず、垂直信号線に読み出されたアナログ電気信号Vslを、列毎に配置されたコンパレータで参照電圧(ある傾きを持った線形に変化するスロープ波形)Vslopと比較すると同時に、コンパレータと同様に列毎に配置されたカウンタで一定周期のクロックに同期してカウント動作を開始する。その後、アナログ電気信号Vslと参照電圧Vslopとが交差し、コンパレータの出力が反転した時点でカウンタのカウント動作を停止する。そして、最終的なカウンタのカウント値が、アナログ電気信号Vslの大きさに応じたディジタル信号となる。
特開2005−278135号公報
ここで、カウンタの動作およびカウンタが消費する電流を図16および図17を用いて説明する。図16に、撮像する対象がある程度明るいシーンでの状態を示す。明るさに応じて画素には信号が蓄積され、読み出し時、図16に示すように、垂直信号線に読み出されたアナログ電気信号Vslはリセットレベルよりも下がる。この信号変化量を読み出し回路がAD変換する。
ここで、カウンタの消費電流は、カウンタがカウント動作している期間、即ち垂直信号線に読み出されるアナログ電気信号Vslと参照電圧Vslopとが交差する時点まで発生する。そして、カウンタのカウント動作が停止した時点で消費する電流はほぼゼロになる。1回のAD変換においてカウンタが消費する電流は図16で示す瞬時電流の合計、即ち図中に網掛けで示す面積がそれにあたる。なお、図16において、カウンタは画素のリセットレベルの読み出し時と信号レベルの読み出し時の2回動作し、その差分データを取り出す動作をしているが、これは一例であり、信号レベルのみの動作をする構成を取ることも可能である。
図17に、撮像する対象が暗いシーンでのカウンタの動作状態を示す。このとき、垂直信号線に読み出されたアナログ電気信号Vslと参照電圧Vslopとはすぐに交差するためにカウンタの動作期間も短く、1回の読み出し動作で消費するカウンタの電流(図中に網掛けで示す瞬時電流の合計)は減少する。このように信号量に応じてカウンタの動作する期間が変動し、消費電流も信号に応じて変動してしまう。すなわち、1行に1回行われるAD変換において全カラム合計の消費電流が行毎に変動し、入力信号が高いときにカウンタの消費電流は増加する。
図18に、縦に白、黒、白、黒と変化する画像を撮ったときのカウンタの消費電流を示す。白を写している期間においてカウンタの消費電流は最大となり、黒を写している期間においては消費電流が最小となる。このように明るさに応じてカウンタのカラム合計消費電流は行毎に変動し、その変動は信号によって異なるためまったく無周期で電源を揺らすことになる。そして、その電源ゆれが読み出し回路に戻り、映像の劣化を引き起こすことがある。また、AD変換部に入力される信号がADの入力レンジ上限に近いとき、カウンタの消費電流は増加してしまう。
そこで、本発明は、明るさに応じてカウンタ処理回路のカラム合計消費電流が行毎に変動することに起因する電流変動や電流増加を抑えることが可能な固体撮像装置、当該固体撮像装置の駆動方法および当該固体撮像装置を用いた電子機器を提供することを目的とする。
本発明による固体撮像装置は、
光電変換素子を含む単位画素が行列状に配置された画素アレイ部と、
前記画素アレイ部の画素列単位で前記単位画素から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換するAD変換部を有するカラム処理回路とを備え、
前記AD変換部は、
前記アナログ信号と傾斜状の参照電圧とを比較し、前記アナログ信号と前記参照電圧とが交差するタイミングで出力が反転するコンパレータと、
一定周期のクロックに同期して、前記参照電圧の発生タイミングから前記コンパレータの出力が反転するタイミングまでカウント動作を行う第1のカウント機能と、前記コンパレータの出力が反転したタイミング以降にカウント動作を行う第2のカウント機能とを有するカウンタと、
前記カウンタの機能を前記アナログ信号の信号レベルに応じて前記第1のカウント機能または前記第2のカウント機能に切り替える制御部とを有する
ことを特徴としている。
そして、上記構成の固体撮像装置は、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置や、携帯電話機などの撮像機能を有する携帯端末装置や、画像読取部に固体撮像装置を用いる複写機などの電子機器において、画像を取り込んだり、読み込んだりする画像取込部(光電変換部)として用いられる。
上記構成の固体撮像装置または当該固体撮像装置を用いた電子機器において、カウンタが第1のカウント機能と第2のカウント機能とを持つ。ここで、第1のカウント機能は、参照電圧の発生タイミングからコンパレータの出力が反転するタイミングするまでカウント動作を行うために、アナログ信号の信号レベルが小さいときの方が大きいときよりもカウント動作の期間が短くなる。一方、第2のカウント機能は、第1のカウント機能の場合と逆で、コンパレータの出力が反転したタイミング以降にカウント動作を行うために、アナログ信号の信号レベルが大きいときの方が小さいときよりもカウント動作の期間が短くなる。このことから、カウンタの機能をアナログ信号の信号レベルに応じて第1のカウント機能または第2のカウント機能に切り替えることで、AD変換する際のカウンタのカウント動作期間を短くできる。
本発明による固体撮像装置の駆動方法は、
光電変換素子を含む単位画素が行列状に配置された画素アレイ部と、
前記画素アレイ部の画素列単位で前記単位画素から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換するAD変換部を有するカラム処理回路とを備え、
前記AD変換部は、
前記アナログ信号と傾斜状の参照電圧とを比較し、前記アナログ信号と前記参照電圧とが交差するタイミングで出力が反転するコンパレータと、
一定周期のクロックに同期して、前記参照電圧の発生タイミングから前記コンパレータの出力が反転するタイミングまでカウント動作を行う第1のカウント機能と、前記コンパレータの出力が反転したタイミング以降にカウント動作を行う第2のカウント機能とを有するカウンタとを有する固体撮像装置において、
前記カウンタの機能を前記アナログ信号の信号レベルに応じて前記第1のカウント機能または前記第2のカウント機能に切り替える
ことを特徴としている。
カウンタが第1のカウント機能と第2のカウント機能とを持つことで、これら機能を適宜切り替えて使うことができる。そして、これら2つのカウント機能は、アナログ信号の信号レベルに対するカウント動作期間の長短が逆になる。すなわち、第1のカウント機能では、アナログ信号の信号レベルが小さいときの方が大きいときよりもカウント動作の期間が短くなり、第2のカウント機能ではその逆、即ちアナログ信号の信号レベルが大きいときの方が小さいときよりもカウント動作の期間が短くなる。このことから、カウンタの機能をアナログ信号の信号レベルに応じて第1のカウント機能または第2のカウント機能に切り替えることで、AD変換する際のカウンタのカウント動作期間を短くできる。
本発明によれば、カウンタの機能をアナログ信号の信号レベルに応じて第1のカウント機能または第2のカウント機能に切り替えることで、AD変換する際のカウンタのカウント動作期間を短くできるためにカラム合計消費電流を低減でき、それに伴って明るさに応じたカラム合計消費電流の行毎の変動を抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[システム構成]
図1は、本発明が適用される固体撮像装置、例えばCMOSイメージセンサの構成の概略を示すシステム構成図である。
図1に示すように、本適用例に係るCMOSイメージセンサ10は、図示せぬ半導体基板(チップ)上に形成された画素アレイ部11と、当該画素アレイ部11と同じ半導体基板上に集積された周辺回路部、即ち垂直走査回路12、カラム処理回路13、水平転送走査回路14、参照電圧発生回路15、出力アンプ16、信号処理回路17およびタイミング制御回路18とを有する構成となっている。なお、信号処理回路17については、チップ外に設けた構成を採ることも可能である。
画素アレイ部11には、入射する可視光をその光量に応じた電荷量に光電変換する光電変換素子を含む図示せぬ単位画素(以下、単に「画素」と記述する場合もある)が行列状に2次元配置されている。単位画素の具体的な構成については後述する。
画素アレイ部11にはさらに、行列状の画素配列に対して、行ごとに画素駆動線DLが行方向(画素行の画素の配列方向)に沿って形成され、列ごとに垂直信号線VLが列方向(画素列の画素の配列方向)に沿って形成されている。図1では、画素駆動線DLについて1本として図示しているが、1本に限られるものではない。画素駆動線DLの一端は、垂直走査回路12の各行に対応した出力端に接続されている。
垂直走査回路12は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成され、その具体的な構成については図示を省略するが、信号を読み出す単位画素について行単位で順に選択走査を行うための読み出し走査系と、当該読み出し走査系によって読み出し走査が行われる読み出し行に対して、その読み出し走査よりもシャッタスピードの時間分だけ先行して当該読み出し行の単位画素の光電変換素子から不要な電荷を掃き出す(リセットする)掃き出し走査を行うための掃き出し走査系とを有する構成となっている。
この掃き出し走査系による不要電荷の掃き出し(リセット)により、いわゆる電子シャッタ動作が行われる。ここで、電子シャッタ動作とは、光電変換素子の光電荷を捨てて、新たに露光を開始する(光電荷の蓄積を開始する)動作のことを言う。
読み出し走査系による読み出し動作によって読み出される信号は、その直前の読み出し動作または電子シャッタ動作以降に入射した光量に対応するものである。そして、直前の読み出し動作による読み出しタイミングまたは電子シャッタ動作による掃き出しタイミングから、今回の読み出し動作による読み出しタイミングまでの期間が、単位画素における光電荷の蓄積時間(露光時間)となる。
垂直走査回路12によって選択走査された画素行の各単位画素から出力される信号(アナログ電気信号)は、垂直信号線VLの各々を通してカラム処理回路13に供給される。カラム処理回路13は、画素アレイ部11の画素列ごとに、選択行の各画素20から出力されるアナログ電気信号をディジタル信号に変換しつつ読み出すAD変換機能を有する読み出し回路である。このカラム処理回路13の詳細な回路構成および回路動作については後述する。
水平転送走査回路14は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成され、カラム処理回路13の各列の回路部分を順番に選択する。この水平転送走査回路14による選択走査により、カラム処理回路13で画素列毎にディジタル化された画素信号が順番に水平信号線HLに読み出された後、出力アンプ16を介して信号処理回路17に供給される。
参照電圧発生回路15は、カラム処理回路13でAD変換する際に用いられる参照電圧Vslop、より具体的には、ある傾斜を持った線形に変化する傾斜状波形(RAMP波形)の参照電圧Vslopを発生する。
信号処理回路17は、水平転送走査回路14による選択走査により、カラム処理回路13から水平信号線HLおよび出力アンプ16を経由して供給される画素信号に対して種々の信号処理を施して出力する。この信号処理回路17での具体的な信号処理としては、例えば、黒レベル調整、列毎のばらつきの補正、色関係処理などが考えられる。ただし、これらの信号処理は一例に過ぎない。
タイミング制御回路18は、垂直同期信号Vsync、水平同期信号Hsync、マスタークロックMCK等の基準信号に基づいて、垂直走査回路12、カラム処理回路13、水平転送走査回路14および参照電圧発生回路15などの回路動作のタイミング制御を行うとともに、カラム処理回路13でAD変換の際に用いる一定周期のクロックCLKを生成する。
(単位画素の回路構成)
図2は、単位画素20の回路構成の一例を示す回路図である。図2に示すように、本回路例に係る単位画素20は、光電変換素子、例えばフォトダイオード21と、例えば転送トランジスタ22、リセットトランジスタ23、増幅トランジスタ24および選択トランジスタ25の4つのトランジスタとを有する構成となっている。
ここでは、4つのトランジスタ22〜25として、例えばNチャネルのMOSトランジスタを用いている。ただし、ここで例示した転送トランジスタ22、リセットトランジスタ23、増幅トランジスタ24および選択トランジスタ25の導電型の組み合わせは一例に過ぎず、これらの組み合わせに限られるものではない。
この単位画素20に対して、画素駆動線DLとして、例えば、転送線DL1、リセット線DL2および選択線DL3の3本の駆動配線が同一画素行の各画素について共通に設けられている。これら転送線DL1、リセット線DL2および選択線DL3の各一端は、図1に示す垂直走査回路12の各画素行に対応した各出力端に、画素行単位で接続されている。
フォトダイオード21は、アノード電極が負側電源(例えば、グランド)に接続されており、受光した光をその光量に応じた電荷量の光電荷(ここでは、光電子)に光電変換する。フォトダイオード21のカソード電極は、転送トランジスタ22を介して増幅トランジスタ24のゲート電極と電気的に接続されている。増幅トランジスタ24のゲート電極と電気的に繋がったノード26をFD(フローティングディフュージョン)部と呼ぶ。
転送トランジスタ22は、フォトダイオード21のカソード電極とFD部26との間に接続され、高レベル(例えば、電源電位VD)がアクティブ(以下、「Highアクティブ」と記述する)の転送パルスVtが転送線DL1を介してゲート電極に与えられることによってオン状態となり、フォトダイオード21で光電変換された光電荷をFD部26に転送する。
リセットトランジスタ23は、ドレイン電極が電源電位VDの電源線PLに、ソース電極がFD部26にそれぞれ接続され、HighアクティブのリセットパルスVrがリセット線DL2を介してゲート電極に与えられることによってオン状態となり、フォトダイオード21からFD部26への信号電荷の転送に先立って、FD部26の電荷を電源線PLに捨てることによって当該FD部26をリセットする。
増幅トランジスタ24は、ゲート電極がFD部26に、ドレイン電極が電源線PLにそれぞれ接続され、リセットトランジスタ23によってリセットした後のFD部26の電位をリセット信号(リセットレベル)Vresetとして出力し、さらに転送トランジスタ22によって信号電荷を転送した後のFD部26の電位を光蓄積信号(信号レベル)Vsigとして出力する。
選択トランジスタ25は、例えば、ドレイン電極が増幅トランジスタ24のソース電極に、ソース電極が垂直信号線VLにそれぞれ接続され、Highアクティブの選択パルスVsが選択線DL3を介してゲート電極に与えられることによってオン状態となり、単位画素20を選択状態として増幅トランジスタ24から出力される信号を垂直信号線VLに中継する。なお、選択トランジスタ25については、電源線PLと増幅トランジスタ24のドレイン電極との間に接続した回路構成を採ることも可能である。
上記構成の単位画素20において、電荷を電気信号に変換する増幅トランジスタ24を有し、列毎に垂直信号線VLと基準電位ノード(例えば、グランド)との間に接続された電流源19を持つことで、画素に蓄積された電荷が電気信号として垂直信号線VLに読み出される。
なお、単位画素20としては、上記構成の4つのトランジスタ22〜25からなる画素構成のものに限られるものではなく、例えば、増幅トランジスタ24と選択トランジスタ25とを兼用した3つのトランジスタからなる画素構成のものなどであっても良く、その画素回路の構成は問わない。すなわち、画素に蓄積された電荷を電気信号として列毎に共通な垂直信号線VLに出力可能な構成のものであれば良い。
(カラム処理回路)
図1に戻り、AD変換機能を持つカラム処理回路13の具体的な回路構成について説明する。図1に示すように、カラム処理回路13は、各々画素アレイ部11の画素列毎に配置されたコンパレータ131、カウンタ132およびラッチ133を有する回路構成となっている。
コンパレータ131は、単位画素20から垂直信号線VLに読み出されるアナログ電気信号Vslを一方の入力、参照電圧発生回路15で発生される傾斜状波形の参照電圧Vslopを他方の入力として両入力を比較し、アナログ電気信号Vslと参照電圧Vslopとが交差するタイミングで出力が反転する。具体的には、コンパレータ131は、例えば、参照電圧Vslopに対してアナログ電気信号Vslが低いときに“H”レベルを出力し、アナログ電気信号Vslと参照電圧Vslopとが交差するタイミングで“L”レベルに反転する。なお、参照電圧発生回路15は、タイミング制御回路18によるタイミング制御の下に、傾斜状波形の参照電圧Vslopの発生を開始する。
カウンタ132は、タイミング制御回路18によるタイミング制御の下に、参照電圧発生回路15が参照電圧Vslopを発生すると同時に、タイミング制御回路18から与えられる一定周期のクロックCLKに同期してカウント動作を開始する。そして、カウンタ132は、アナログ電気信号Vslと参照電圧Vslopとが交差するタイミングで、コンパレータ131の出力の反転を受けてカウント動作を停止する。
一例として、カウンタ132の入力側には、図3に示すように、ゲート回路134が設けられている。このゲート回路134は、コンパレータ131の出力が“H”レベルの期間においてゲート開となって、タイミング制御回路18から与えられるクロックCLKをカウンタ132に供給する。これにより、カウンタ132は、参照電圧Vslopの発生タイミングからアナログ電気信号Vslと参照電圧Vslopとが交差するタイミングまでの期間に亘ってクロックCLKに同期してカウント動作を行う。
カウンタ132は、そのカウント値が参照電圧Vslopのある電位と一対一の対応をとりながら変化することで、アナログ電気信号Vslをディジタル信号に変換する。すなわち、参照電圧Vslopの変化は、電圧の変化を時間の変化に変換するためのものであり、その時間をカウンタ132によって一定周期のクロックCLKに同期してカウントすることでディジタル値に変換する。
以上から明らかなように、コンパレータ131は、アナログ電気信号Vslと傾斜状波形の参照電圧Vslopとを比較することで、アナログ電気信号Vslの大きさに対応した時間軸方向に大きさ(時間情報/パルス幅)を持つ比較結果を出力する。また、カウンタ132は、傾斜状波形の参照電圧Vslopが発生するタイミングからアナログ電気信号Vslと参照電圧Vslopとが交差するタイミングまでの期間に亘って一定周期のクロックCLKに同期してカウント動作を行うことで、そのカウント値をアナログ電気信号Vslの大きさに応じたディジタル信号として出力する。
すなわち、コンパレータ131およびカウンタ132は、アナログ電気信号Vslをディジタル信号に変換するAD変換部(AD変換器)を構成している。そして、カウンタ132のカウント値、即ちアナログ電気信号Vslの大きさに応じたディジタル値は、タイミング制御回路18によるタイミング制御の下に、ラッチ133に保持される。ラッチ133に保持された一行分のディジタル値は、水平転送走査回路14による選択走査によって順番に水平信号線HLに読み出され、出力アンプ16を経由して信号処理回路17に供給される。
[本実施形態の特徴部分]
上記構成のカラム処理回路13において、本実施形態では、カウンタ132に次の2つのカウント機能を持たせることを特徴とする。2つのカウント機能の一つ目は、参照電圧Vslopの発生タイミングからコンパレータ131の出力が反転する(アナログ電気信号Vslと参照電圧Vslopとが交差する)タイミングまでの期間に亘ってクロックCLKに同期してカウント動作を行う第1のカウント機能(以下、「先カウント」と呼ぶこととする)である。
2つのカウント機能の二つ目は、コンパレータ131の出力が反転したタイミングからカウンタ132がクロックCLKに同期してカウント動作を行う第2のカウント機能(以下、「後カウント」と呼ぶこととする)である。具体的には、例えば図3に示す構成において、コンパレータ131の出力の反転を受けてゲート回路134がゲート開状態となってカウンタ132にクロックCLKの供給を開始することで、カウンタ132がコンパレータ131の出力が反転したタイミングからクロックCLKに同期してカウント動作を行うことになる。
例えば、先カウントの場合、カウンタ132はカウント動作開始前にカウント値がゼロに初期化されており、ゲート回路134によってクロックCLKが伝達されると同時にアップカウントにてカウント動作を開始する。そして、コンパレータ131の出力が反転したタイミングで、カウンタ132はカウント動作を停止し、そのときのカウント値を保持することでAD変換する。
図4に、カウンタ132の動作の一例を示す。図4の例では、300クロック目にコンパレータ131の出力が反転し、そのときのカウント値を保持する。次に、後カウントの場合、カウンタ132のカウント値をカウント動作開始前にオール1、即ちカウンタ132のビット数が10ビットなら1023に初期化する。そして、タイミング制御回路18からクロックCLKが供給され始めるが、初めゲート回路134がゲート閉状態にあることによってカウンタ132はカウント動作を停止している。
その後、コンパレータ131の出力の反転を受けてゲート回路134がゲート開状態となり、カウンタ132へのクロックCLKの伝達を開始することで、当該クロックCLKに同期してカウンタ132はカウント動作を開始する。ただし、このとき、カウンタ132はダウンカウントを行う。そして、クロックCLKが1023クロックきた時点でカウント動作停止するので、カウンタ132のカウント値は300となる。
本実施形態では、この先カウント、後カウントの両方を用いるようにする。ただし、カウント機能の構成はこの限りではない。例えば、後カウントにおいては、必ずしもダウンカウントにする必要はなく、アップカウントを行って、後の処理ブロック(例えば、信号処理回路17)で最大値Maxからカウント値を減算する処理を行うことで、ダウンカウントの場合と同様なディジタル値を得ることができる。
アップカウントの場合の一例として、図4の場合を例に挙げると、後カウントをカウントアップ方式にするとカウンタ132のカウント値は723となり、後段で1023−723の減算処理を行うことでディジタル値として300を得ることが可能である。
ただし、後カウントにおいてダウンカウントにした方が、カウント動作停止時のカウント値をそのままディジタルとして使え、アップカウントにした場合のように、後の処理ブロックで減算処理を行う必要がなくなるため、後の処理ブロックでの処理の軽減を図ることができる利点がある。
そして、本実施形態のポイントは、AD変換用のカウンタ132として、先カウントと後カウントの両方を切り替える機能を持つカウンタを用いるところにある。具体的には、図5に示すように、カウンタ132に入力されるクロックCLKをコンパレータ131の出力によってマスクするが、コンパレータ131の出力を切り替え回路(SEL)135によって正転、反転と切り替えて使うことで先カウント、後カウントの駆動切り替えを行う。
図5の回路構成において、ゲート回路134および切り替え回路135は、単位画素20から出力されるアナログ電気信号Vslの信号レベルに応じて、カウンタ132の機能を先カウント、後カウントに適宜切り替える制御部を構成している。この制御部の回路構成自体はこの限りではなく、先カウント、後カウントの切り替え機能を有する構成のものであればよい。
ここで、一般的に、ある画素に注目すると、注目画素に隣接する画素は注目画素に近いレベルの映像信号を出力する。もちろん、画像のエッジ部分等のように隣接する画素間で急激に映像信号のレベルが変化する場合はあるが、1画素単位で映像が白、黒と入れかわり変化する画はテストパターンでない限り発生はしない。本実施形態は、このような映像信号の特質を利用するものである。
図6に、コンパレータ131およびカウンタ132からなるAD変換部の入力レンジに対して入力される信号が低いときのカウンタ132の動作を示す。図中、駆動Aと書いているカウント動作は図4でいう先カウントの動作をし、駆動Bと書いているカウント動作は図4でいう後カウントの動作をする。
信号レベルが所定の基準レベルよりも低いときには、図6に示すように、先カウントである駆動Aでは消費電流が少ないことは図16で説明したとおりである。一方、信号レベルが所定の基準レベルよりも低いときに、後カウントである駆動Bの場合は、コンパレータ131の出力が反転してからのカウント動作となるので、カウント動作を行う期間が長い分だけ消費電流は増加する。
図7に、AD変換部の入力レンジに対して入力される信号が高いときのカウンタ132の動作を示す。この場合は、図6のときとは逆で、コンパレータ131の出力が反転するまでのカウント動作の期間が長くなるため、駆動Aの方が駆動Bに対して消費電流が増加する。本実施形態では、この駆動A、駆動Bの切り替えを入力信号(アナログ電気信号Vsl)の信号レベルに応じて適応的に行うことで、カラム処理部13、特にカウンタ132での消費電力の低減を図ることをポイントとしている。
上述したように、先カウントの場合は、信号レベルが所定の基準レベルよりも低い相対的に暗いシーンではカウンタ132の消費電流が減少し、信号レベルが所定の基準レベルよりも高い相対的に明るいシーンではカウンタ132の消費電流が増加する。逆に、後カウントの場合は、信号レベルが所定の基準レベルよりも低い相対的に暗いシーンではカウンタ132の消費電流が増加し、信号レベルが所定の基準レベルよりも高い相対的に明るいシーンではカウンタ132のカラム合計消費電流が減少する。
この点に鑑み、本実施形態においては、先カウントである駆動Aと後カウントである駆動Bの切り替えを、単位画素20から出力されるアナログ電気信号Vslの信号レベルに応じて適応的に行う、具体的には、信号レベルが所定の基準レベルよりも低い、相対的に暗いシーンでは先カウントを、信号レベルが所定の基準レベルよりも高い、相対的に明るいシーンでは後カウントを選択するようにしている。
本実施形態のもうひとつのポイントを図8に示す。図8は、単位画素20から得られるアナログ電気信号VslをAD変換した後のディジタル信号を処理する信号処理回路17の構成の一例を示すブロック図である。
単位画素20から得られるアナログ電気信号Vslは、コンパレータ131、カウンタ132およびラッチ133からなるAD変換部(ADC)136でのAD変換によってディジタル信号に変換される。その後、ディジタル信号は、水平信号線HLおよび出力アンプ16を通して図1に示す信号処理回路17に入力される。
この信号処理回路171において、入力されたディジタル信号の行平均値を行平均値算出回路171で算出する。ここで、行平均は一行すべての画素の平均である必要はなく、図9に示すように、離散的に数ポイントの画素に限定して平均値を算出してもよい。これは、画像信号は縦横にある程度連続した信号を持つという特性を利用したものである。さらに、得られた行平均値がAD変換部136の出力レンジに対して、例えばその半分よりも上か下かを駆動制御部172で判別する。
ここで、駆動制御部172で判別する閾値については、必ずしもAD変換部136の出力レンジの半分である必要はない。図10では、その判定閾値をTHと表している。行平均値がAD変換部136の出力レンジの半分よりも上か下かの判定において、駆動制御部172は、判定閾値THよりも下ならば駆動Aを選択、判定閾値THよりも上ならば駆動Bを選択するように制御を行う。
具体的には、駆動制御部172は、判定を行ったらその判定結果を次の行のAD変換にフィードバックする。フィードバック先は図5の切り替え回路135になる。すなわち、駆動制御部172は、切り替え回路135の切り替え制御を行うことで駆動Aまたは駆動Bを選択する。判定閾値THについては、AD変換部136の出力レンジの半分付近が望ましいが、消費電流が最小になるように調整することがさらに望ましい。
このように、行平均値の算出を行ってディジタル信号がいまAD変換部136の出力レンジのどの程度にいるのかを判別し、次の行のAD変換に対してフィードバック制御を行うことにより、カウンタ132の駆動形態としては常に最適な駆動Aまたは駆動Bを選択することができる。
図11は、あるパターンにおいて従来例に係るカウンタ制御の場合と本実施形態に係るカウンタ制御の場合の電流波形を比較した図である。フィードバック制御によってカウンタ132はフルカウントしなくなるため、判定閾値THをAD変換部の出力レンジの半分付近閾値に設定することで電流変動は半分に抑えられ、さらに電流合計(電力)も低減できることがわかる。
以上では、行平均値の算出に当たって、白黒対応のCMOSイメージセンサの場合を例に挙げて説明したが、図12に示すように、カラーフィルタを搭載したカラー対応のCMOSイメージセンサにおいては、平均値算出回路171G,171R,171BによってG(緑),R(赤),B(青)の色毎に行平均値を算出し、色毎の行平均値を基に次の行のAD変換に対してフィードバック制御を行ってカウンタ132の色毎のカウント動作に対して駆動Aまたは駆動Bを適用するようにすることで、色毎で低消費電力化を図ることが可能となる。図13に、カラー対応の場合の離散的に数ポイントに限定して平均値を算出する例を示す。
図14に、カラーフィルタを搭載したCMOSイメージセンサにおいて、色毎に行平均値を算出した際の消費電力を示す。このように、色毎に行平均値を算出し、次の行のAD変換に対してフィードバック制御を行って色毎のカウント動作に対して駆動Aまたは駆動Bを適用することで、図11で説明したように、同様のカウンタ132での低消費電力化の効果を得ることができる。
以上説明したように、行列状に配列された複数の単位画素20からの信号を列毎に並列に読み出すカラム処理回路13として、AD変換機能を有するカラム処理回路を用いたCMOSイメージセンサ等の固体撮像装置において、AD変換部を構成するカウンタ132として先カウントと後カウントの2つのカウント機能を持つカウンタを用い、先カウントと後カウントの切り替えを入力信号の信号レベルに応じて適応的に行う、具体的には、信号レベルが所定の基準レベルよりも低い、相対的に暗いシーンでは先カウントを、信号レベルが所定の基準レベルよりも高い、相対的に明るいシーンでは後カウントを選択することで、カラム処理部13、特にカウンタ132での低消費電力化、ひいては固体撮像装置の低消費電力化を図ることができる。
また、カウンタ132のカラム合計消費電流を抑えることができることで、電源ICの負荷を低減できるとともに、明るさに応じて変化させるゲインによって消費電流が変化することがないため、一枚の画像読み出しにおける電流平滑化だけでなく、シーンの変化による電流変動も抑圧できる。
さらに、カウンタ132の瞬時電流を動作期間において平滑化できるためカウンタ132のカラム合計消費電流の変動が少なく、それに伴って電源電位の変動を抑えることができる。これにより、アナログ回路部分への電源電位の変動に起因するノイズの回り込みを抑えることができるため、カラム処理回路13のノイズ特性(耐久性)を向上でき、それに伴って撮像画像の画質の向上を図ることができる。
[変形例]
上記実施形態では、画素アレイ部11の画素列に対して、コンパレータ131およびカウンタ132を少なくとも含むAD変換部が一対一の対応関係をもって配置されたカラム処理回路の場合を例に挙げて説明したが、これに限られるものではなく、複数の画素列に対してAD変換部を1つずつ配置し、当該AD変換部を複数の画素列で時分割にて使用する構成のカラム処理回路にも同様に適用可能であることは言うまでもない。
また、上記実施形態では、可視光の光量に応じた信号電荷を物理量として検知する単位画素が行列状に配置されてなるCMOSイメージセンサに適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はCMOSイメージセンサへの適用に限られるものではなく、画素アレイ部の画素列に対して所定の関係を持って、AD変換機能を有するカラム処理回路を配置してなるカラムAD方式の固体撮像装置全般に対して適用可能である。
さらに、本発明は、画素アレイ部の各単位画素を行単位で順に走査して各単位画素から画素信号を読み出す固体撮像装置に限らず、画素単位で任意の画素を選択して、当該選択画素から画素単位で信号を読み出すX−Yアドレス型の固体撮像装置に対しても適用可能である。
なお、固体撮像装置はワンチップとして形成された形態であってもよいし、撮像部と、信号処理部または光学系とがまとめてパッケージングされた撮像機能を有するモジュール状の形態であってもよい。
また、本発明は、固体撮像装置への適用に限られるものではなく、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置や、携帯電話機などの撮像機能を有する携帯端末装置や、画像読取部に固体撮像装置を用いる複写機など、画像取込部(光電変換部)に固体撮像装置を用いる電子機器全般に対して適用可能である。なお、電子機器に搭載される上記モジュール状の形態、即ちカメラモジュールを撮像装置とする場合もある。
[撮像装置]
図15は、本発明に係る電子機器、例えば撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。図15に示すように、本発明に係る撮像装置100は、レンズ群101等を含む光学系、撮像素子(撮像デバイス)102、カメラ信号処理回路であるDSP回路103、フレームメモリ104、表示装置105、記録装置106、操作系107および電源系108等を有し、DSP回路103、フレームメモリ104、表示装置105、記録装置106、操作系107および電源系108がバスライン109を介して相互に接続された構成となっている。
レンズ群101は、被写体からの入射光(像光)を取り込んで撮像素子102の撮像面上に結像する。撮像素子102は、レンズ群101によって撮像面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。この撮像素子102として、先述した実施形態に係るCMOSイメージセンサ10が用いられる。
表示装置105は、液晶表示装置や有機EL(electro luminescence)表示装置等のパネル型表示装置からなり、撮像素子102で撮像された動画または静止画を表示する。記録装置106は、撮像素子102で撮像された動画または静止画を、ビデオテープやDVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体に記録する。
操作系107は、ユーザによる操作の下に、本撮像装置が持つ様々な機能について操作指令を発する。電源系108は、DSP回路103、フレームメモリ104、表示装置105、記録装置106および操作系107の動作電源となる各種の電源を、これら供給対象に対して適宜供給する。
上述したように、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ、さらには携帯電話機等のモバイル機器向けカメラモジュールなどの撮像装置において、その撮像素子102として先述した実施形態に係るCMOSイメージセンサ10を用いることで、当該CMOSイメージセンサ10では、AD変換機能を有するカラム処理回路のカウンタでの消費電力の低減によってCMOSイメージセンサ10の低消費電力化を図ることができるため、撮像装置の低消費電力化を図ることができる。
本発明が適用されるCMOSイメージセンサの構成の概略を示すシステム構成図である。 単位画素の回路構成の一例を示す回路図である。 カウンタのクロック入力部の構成の一例を示すブロック図である。 カウンタの動作の一例を示すタイミング波形図である。 先カウントと後カウントの両方を切り替える機能をもつカウンタの構成の一例を示すブロック図である。 AD変換部の入力レンジに対して入力される信号が低いときのカウンタの動作を示すタイミング波形図である。 AD変換部の入力レンジに対して入力される信号が高いときのカウンタの動作を示すタイミング波形図である。 信号処理回路の構成の一例を示すブロック図である。 離散的に数ポイントに限定して平均値を算出する例を示す図である。 判定閾値THとAD変換部の出力レンジとの関係を示す図である。 あるパターンにおいて従来例に係るカウンタ制御の場合と本実施形態に係るカウンタ制御の場合の電流波形を比較した図である。 カラー対応の場合の行平均値を算出するための信号処理回路の構成を示すブロック図である。 カラー対応の場合の離散的に数ポイントに限定して平均値を算出する例を示す図である。 カラー対応の場合において、色毎に行平均値を算出した際の消費電力を示す図である。 本発明に係る撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。 撮像する対象がある程度明るいシーンでのカウンタの動作状態を示す図である。 撮像する対象が暗いシーンでのカウンタの動作状態を示す図である。 縦に白、黒、白、黒と変化する画を撮ったときのカウンタの消費電流を示す図である。
符号の説明
10…CMOSイメージセンサ、11…画素アレイ部、12…垂直走査回路、13…カラム処理回路、14…水平転送走査回路、15…参照電圧発生回路、16…出力アンプ、17…信号処理回路、18…タイミング制御回路、19…電流源、20…単位画素、21…フォトダイオード、22…転送トランジスタ、23…リセットトランジスタ、24…増幅トランジスタ、25…選択トランジスタ、131…コンパレータ、132…カウンタ、133…ラッチ、134…ゲート回路、135…切り替え回路、136…AD変換部

Claims (8)

  1. 光電変換素子を含む単位画素が行列状に配置された画素アレイ部と、
    前記画素アレイ部の画素列単位で前記単位画素から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換するAD変換部を有するカラム処理回路とを備え、
    前記AD変換部は、
    前記アナログ信号と傾斜状の参照電圧とを比較し、前記アナログ信号と前記参照電圧とが交差するタイミングで出力が反転するコンパレータと、
    一定周期のクロックに同期して、前記参照電圧の発生タイミングから前記コンパレータの出力が反転するタイミングまでカウント動作を行う第1のカウント機能と、前記コンパレータの出力が反転したタイミング以降にカウント動作を行う第2のカウント機能とを有するカウンタと、
    前記カウンタの機能を前記アナログ信号の信号レベルに応じて前記第1のカウント機能または前記第2のカウント機能に切り替える制御部とを有する
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記制御部は、前記アナログ信号をAD変換する際の前記カウンタのカウント動作期間が短くなるように前記第1のカウント機能と前記第2のカウント機能とを切り替える
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記制御部は、前記アナログ信号の信号レベルが所定の基準レベルよりも低いときは前記第1のカウント機能に、前記アナログ信号の信号レベルが前記基準レベルよりも高いときは前記第2のカウント機能に切り替える
    ことを特徴とする請求項2記載の固体撮像装置。
  4. 前記画素アレイ部の画素行毎に前記カウンタから出力されるディジタル値の行平均値を算出し、当該行平均値を基に次の画素行のAD変換での前記カウンタの機能を前記第1のカウント機能または前記第2のカウント機能に切り替える信号処理回路を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  5. 前記信号処理回路は、前記カウンタの機能を前記行平均値が前記AD変換部の出力レンジ内の判定閾値よりも下のときに前記第1のカウント機能に、当該判定閾値よりも上のときに前記第2のカウント機能に切り替える
    ことを特徴とする請求項4記載の固体撮像装置。
  6. カラーフィルタを搭載した場合において、
    前記信号処理回路は、前記カラーフィルタの色配列に応じて色毎に前記行平均値を算出し、前記カウンタの色毎のカウント動作に対して前記第1のカウント機能と前記第2のカウント機能との切り替えを行う
    ことを特徴とする請求項4記載の固体撮像装置。
  7. 光電変換素子を含む単位画素が行列状に配置された画素アレイ部と、
    前記画素アレイ部の画素列単位で前記単位画素から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換するAD変換部を有するカラム処理回路とを備え、
    前記AD変換部は、
    前記アナログ信号と傾斜状の参照電圧とを比較し、前記アナログ信号と前記参照電圧とが交差するタイミングで出力が反転するコンパレータと、
    一定周期のクロックに同期して、前記参照電圧の発生タイミングから前記コンパレータの出力が反転するタイミングまでカウント動作を行う第1のカウント機能と、前記コンパレータの出力が反転したタイミング以降にカウント動作を行う第2のカウント機能とを有するカウンタとを有する固体撮像装置の駆動方法であって、
    前記カウンタの機能を前記アナログ信号の信号レベルに応じて前記第1のカウント機能または前記第2のカウント機能に切り替える
    ことを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
  8. 光電変換素子を含む単位画素が行列状に配置された画素アレイ部と、前記画素アレイ部の画素列単位で前記単位画素から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換するAD変換部を有するカラム処理回路とを備えた固体撮像装置と、
    入射光を前記固体撮像装置の撮像面上に結像する光学系と
    を具備する電子機器であって、
    前記AD変換部は、
    前記アナログ信号と傾斜状の参照電圧とを比較し、前記アナログ信号と前記参照電圧とが交差するタイミングで出力が反転するコンパレータと、
    一定周期のクロックに同期して、前記参照電圧の発生タイミングから前記コンパレータの出力が反転するタイミングまでカウント動作を行う第1のカウント機能と、前記コンパレータの出力が反転したタイミング以降にカウント動作を行う第2のカウント機能とを有するカウンタと、
    前記カウンタの機能を前記アナログ信号の信号レベルに応じて前記第1のカウント機能または前記第2のカウント機能に切り替える制御部とを有する
    ことを特徴とする電子機器。
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