JP2007078162A - 防火防音巻装具 - Google Patents
防火防音巻装具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007078162A JP2007078162A JP2005270597A JP2005270597A JP2007078162A JP 2007078162 A JP2007078162 A JP 2007078162A JP 2005270597 A JP2005270597 A JP 2005270597A JP 2005270597 A JP2005270597 A JP 2005270597A JP 2007078162 A JP2007078162 A JP 2007078162A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fireproof
- soundproof
- winding
- wound
- covers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Pipe Accessories (AREA)
- Thermal Insulation (AREA)
Abstract
【課題】 防火防音被覆カバー同士の継目部分の防音性及び防火性の向上を図った防火防音巻装具を提供する点にある。
【解決手段】 配管1に外嵌された筒状の防火防音被覆カバー2,2同士の継目部分Bの外周に巻回可能な長さを有する防火性及び防音性に優れた防火防音体4と、この防火防音体4を防火防音被覆カバー2,2同士の継目部分Bに巻回状態に保持可能な巻着手段3Aとを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 配管1に外嵌された筒状の防火防音被覆カバー2,2同士の継目部分Bの外周に巻回可能な長さを有する防火性及び防音性に優れた防火防音体4と、この防火防音体4を防火防音被覆カバー2,2同士の継目部分Bに巻回状態に保持可能な巻着手段3Aとを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、防火防音巻装具に関し、詳しくは、配管に外嵌された防火防音被覆カバー同士の継目部分に沿って、巻着可能な巻装帯体を備える防火防音巻装具に関する。
建屋の下水配管等においては、鋳鉄管に替わり塩化ビニル等の合成樹脂管等の管特性や配管施工性に優れた管が多く用いられているとともに、このような管による配管に、万が一の火災に遭遇するようなことがあっても、管が焼失して延焼して行くことを阻止する工夫がなされていることと、下水の流れに起因して生じる騒音等の音を外部に漏れ出ない工夫がなされている。
具体的には、配管に対して、防火材と防音材とを含有する筒状の被覆カバーを外嵌状態に被覆することによって、配管に防火性と防音性を備えることができるものが開発されている(例えば、特許文献1を参照)。
従来、このような用被覆カバーにおいて、配管に外嵌された防火防音被覆カバー同士の継目部分には、継目隠しをするために一般的な接着テープを巻装することが行われている。
具体的には、配管に対して、防火材と防音材とを含有する筒状の被覆カバーを外嵌状態に被覆することによって、配管に防火性と防音性を備えることができるものが開発されている(例えば、特許文献1を参照)。
従来、このような用被覆カバーにおいて、配管に外嵌された防火防音被覆カバー同士の継目部分には、継目隠しをするために一般的な接着テープを巻装することが行われている。
しかしながら、このような継目処理では、継目部分から音の漏れを生じ、配管を被覆している他の防火防音被覆カバー部分に比べて、防音効果が劣る問題がある。
また、防火防音被覆カバーは、施工現場において長さ合わせの切断処理がなされるので、長さ精度にバラツキが出やすく、短めに切断された場合では、継目部分に隙間を生じて、より防音効果が低減する問題がある。
しかも、配管自体が塩化ビニル管等の合成樹脂管であるような場合、僅かな隙間であってもその部分に火災加熱が集中して配管の防火品質を低下させてしまう問題がある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、防火防音被覆カバー同士の継目部分の防音性及び防火性の向上を図った防火防音巻装具を提供する点にある。
また、防火防音被覆カバーは、施工現場において長さ合わせの切断処理がなされるので、長さ精度にバラツキが出やすく、短めに切断された場合では、継目部分に隙間を生じて、より防音効果が低減する問題がある。
しかも、配管自体が塩化ビニル管等の合成樹脂管であるような場合、僅かな隙間であってもその部分に火災加熱が集中して配管の防火品質を低下させてしまう問題がある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、防火防音被覆カバー同士の継目部分の防音性及び防火性の向上を図った防火防音巻装具を提供する点にある。
本発明の第1番目の防火防音巻装具の特徴構成は、配管に外嵌された筒状の防火防音被覆カバー同士の継目部分の外周に巻回可能な長さを有する防火性及び防音性に優れた防火防音体と、この防火防音体を防火防音被覆カバー同士の継目部分に巻回状態に保持可能な巻着手段とを備える点にある。
上記特徴構成によれば、防火防音被覆カバー同士の継目部分に、巻着手段を介して防火防音体を巻回することによって、防火防音被覆カバー同士の継目部分が防火防音体によって目隠し状態に覆われることによって、継目部分から漏れ出る配管側からの音が外部に漏れ出るのを防止することができるとともに、万が一の火災に遭遇することがあっても、火災加熱が継目部分から直接に管におよぶことを防ぐことができる。
従って、被覆カバー同士の継目部分の防音性及び防火性の向上を図ることができ、信頼性の高い配管を形成することができる。
本発明の第2番目の防火防音巻装具の特徴構成は、前記防火防音体が、すくなくとも、グラスウールを主体とする防火吸音層と、アスファルト改質材を主体とする防火遮音層を積層して形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、防火吸音層によって、防火と配管側から漏れ出る音を吸音するとともに、防火遮音層によって、防火と配管側から漏れ出る音を遮音することができる。
従って、従来のように接着テープを継目部分に巻着するものに比べて、配管側から漏れ出る音を吸音する吸音作用の層と、配管側から漏れ出る音を遮断する遮音作用の層とを、音の漏れ出る方向に沿って構築しているので、防火防音被覆カバー同士の継目部分の防音性及び防火性の向上を図ることができる。
本発明の第3番目の防火防音巻装具の特徴構成として、前記巻着手段が、接着層を備える接着テープから構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、巻装体の巻着に伴って防火防音体を、防火防音被覆カバー同士の継目に沿って巻着することができる。
従って、防火防音被覆カバー同士の継目に対して、巻装体の巻装を簡単に行うことができるので、施工性の向上を図ることができる。
本発明の第4番目の防火防音巻装具の特徴構成として、前記防火防音体の防火遮音層が接着テープ側に設けられ、これに積層状態に防火防音体の防火吸音層が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、アスファルト改質材を主体とする防火遮音層は一体的な弾性変形が可能で保型性があるが、グラスウールを主体とする防火吸音層は綿状で保型性に乏しいので、接着テープ側に保型性のある防火遮音層を設けることによって、防火防音被覆カバー同士の継目部分に対する接着テープの巻装に防火遮音層が剥がれない状態で追従させることが可能となる。
従って、防火防音被覆カバー同士の継目部分に、接着テープと防火防音体の一体性を崩さず巻着可能であるので、使い勝手がよく取扱い品質の向上を図ることができる。
本発明の第5番目の防火防音巻装具の特徴構成として、前記防火防音体が、該防火防音体の長さ及び幅よりも大寸の接着テープの略中央に位置して設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、防火防音被覆カバー同士の継目部分に、接着テープの両端部分及び両側部分の接着層を介して防火防音体を巻着することによって、防火防音被覆カバー同士の継目部分が防火防音体によって目隠し状態に被覆することができるとともに、防火防音被覆カバー同士の継目部分に防火防音体を接着テープによって覆い隠す状態にすることができる。
従って、防火防音被覆カバー同士の継目部分に防火防音体が簡単に剥がれ落ちたりするようなことがない確実な保持状態を形成することができ、被覆品質の向上を図ることができる。
本発明の第6番目の防火防音巻装具の特徴構成として、前記巻着手段が、防火防音体の巻内面側に設けられた貼着層から構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、防火防音体に貼着層を設けるといった簡単な接着構造によって、防火防音被覆カバー同士の継目部分に貼着層を貼着しながら防火防音体を巻回することによって、防火防音被覆カバー同士の継目に沿って防火防音巻装具を巻着することができる。
従って、必要限の簡素な接着構成によって防火防音巻装具を形成することができるので、製作が簡単で、コスト性が安価な利点を有する。
本発明の第7番目の防火防音巻装具の特徴構成は、前記巻着手段が、防火遮音体の周長さより大きな巻装体と、この巻装体の一端とこれに巻回状態で重なり合う他端との対面間に接合手段を設けて構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、防火防音被覆カバー同士の継目に沿って、巻装体を巻装して、巻装体の一端部分と、これに重なり合う他端部分を接合手段によって接合することによって、防火防音被覆カバー同士の継目を防火防音巻装具によって目隠し状態に巻着することができる。
従って、防火防音被覆カバー同士の継目に対して、巻装体の巻装を操作性よく行うことができるので、施工性の向上を図ることができる。
本発明の第8番目の防火防音巻装具の特徴構成は、前記接合手段が、巻装体の一端部分と、これに重なり合う他端部分の何れか一方に係止受部を設け、何れか他方に係止受部と係脱自在な係止部を設けて構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、防火防音被覆カバー同士の継目に沿って巻装体を巻回し、一端部分に設けられた係止受部又は係止部の何れか一方に、他端部分に設けられた係止受部又は係止部の何れか他方を接合することによって、防火防音被覆カバー同士の継目に沿って巻装体を巻着することができる。
従って、防火防音被覆カバー同士の継目に対する巻装体の巻着を操作性よく行うことができるので、巻装位置の調整作業や巻装のやり直し作業等を能率良く実施することができ、施工性の向上を図ることができる。
本発明の第9番目の防火防音巻装具の特徴構成は、前記係止受部が、面ファスナーの雌ファスナー又は雄ファスナーの何れか一方から形成され、前記係止部が、面ファスナーの雌ファスナー又は雄ファスナーの何れか他方から形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、防火防音被覆カバー同士の継目に沿って巻装体を巻回し、一端部分に設けられた面ファスナーの雄ファスナーか雌ファスナーの何れか一方に、他端部分に設けられた面ファスナーの雄ファスナーか雌ファスナーの何れか他方を接合することによって、防火防音被覆カバー同士の継目に沿って巻装体を巻着することができ、防火防音被覆カバー同士の継目部分が防火防音体によって被覆状態にすることができる。
従って、防火防音被覆カバー同士の継目に対する巻装体の巻着を簡単に行うことができるとともに、面ファスナーを用いているので雄ファスナーと雌ファスナーとの係脱が自在であるので、巻装位置の調整作業や巻装のやり直し作業等を能率良く実施することができ、施工性の向上を図ることができる。
本発明の第10番目の防火防音巻装具の特徴構成は、前記接合手段が、弾性変形が可能な金属薄板によって巻装体が形成され、この巻装体における一端部分又は他端部分の何れか一方に雌ネジが形成され、一端部分又は他端部分の何れか他方にネジ挿通孔が形成され、ネジ挿通孔を通して雌ネジに螺合して巻装体の一端部分と他端部分を接合可能な止めネジを備えて構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、防火防音被覆カバー同士の継目に沿って巻回し、一端部分又は他端部分の雌ネジに、一端部分又は他端部分の何れか他方のネジ挿通孔を対応させた重ね合せた状態で、止めネジをネジ挿通孔から雌ネジに螺合することによって、防火防音被覆カバー同士の継目に沿って巻装体を巻装することができる。
従って、防火防音被覆カバー同士の継目に対する巻装体の巻着を作業性よく行うことができるので、施工性の向上を図ることができる。
以下、本発明を適用した防火防音巻装具を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
この第1実施形態においては、防火防音巻装具Aに一例を図面に基づいて説明する。
この第1実施形態においては、防火防音巻装具Aに一例を図面に基づいて説明する。
この実施形態は、図1に示すように、直管状の配管1に外嵌した防火遮音カバー2,2同士の継目部分Bに本発明の防火防音巻装具Aを巻着する例を説明する。
対象となる配管1としては、例えば、排水用硬質塩化ビニル管、水道用硬質塩化ビニル管、耐熱性硬質塩化ビニル管等の流体配管系に用いられる管が挙げられる。
対象となる配管1としては、例えば、排水用硬質塩化ビニル管、水道用硬質塩化ビニル管、耐熱性硬質塩化ビニル管等の流体配管系に用いられる管が挙げられる。
この防火防音巻装具Aは、図1〜図4に示すように、配管1に外嵌された筒状の防火防音被覆カバー2,2同士の継目部分Bの外周に巻回可能な長さを有する防火性及び防音性に優れた防火防音体4と、この防火防音体4を防火防音被覆カバー2,2同士の継目部分Bに巻回状態に保持可能な巻着手段3Aとを備える。
前記巻着手段3Aは、例えば、ポリプロピレンフィルムに綿編み地を接合したテープ地3Aaに、難燃性のあるブチルゴム等の粘着剤層3Abを設けたゴム系の接着テープから構成され、前記防火防音体4は、少なくとも、グラスウールを主体とする防火・吸音層5と、アスファルト改質材を主体とする防火遮音層6を、接着剤を介して積層状態に接合して形成されている。
この実施形態の防火防音巻装具Aは、図1、図4に示すように、防火防音被覆カバー2,2同士の継目部分Bの周長さよりも長く、且つ、防火防音体4の幅よりも大寸に形成された平面長方形状の巻装テープ3Aの中央部分に、両端部分1Ac,1Adと両側部分といった周縁部に粘着剤層3Abが露出する状態に、防火防音被覆カバー2,2同士の継目部分Bの周長さに対応する長さの長方立方体形状の防火防音体4が貼着されて形成されている。ここで、図示しないが、巻着手段である巻着テープ3Aの周縁部の露出する粘着剤層3Abに剥離紙を予めに貼着しておき、使用に際して剥離紙を剥がして防火防音巻装具を使用する構成であってもよい。
前記防火吸音層5は、例えば、無機質繊維であるフェルト状に加工されたロックウールで吸音素材であるロックウールフェルトから構成され、前記防火遮音層6は、例えば、改質アスファルトに高比重フェラー(アルミナ、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化鉄、タルク、バライト、グラファイト等のフェラー)を混合した遮音素材から構成された改質アスファルト合材層6Aから構成されている。ここで、ロックウールフェルト、及び、改質アスファルト合材は、不燃性の防火素材である。
前記配管1に囲繞された防火防音被覆カバー2は、例えば、図2に示すように、内方側に防火吸音層8、外方側に防火遮音層9が設けられた2層構造のものであり、この実施形態においては、防火吸音層8は、例えば、無機質繊維であるフェルト状に加工されたグラスウールを用いたグラスウールフェルト層8Aと、これの外周側に接合された合成樹脂不織布層8Bから構成され、防火遮音層9は、改質アスファルトに高比重フェラー(アルミナ、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化鉄、タルク、バライト、グラファイト等のフェラー)を混合した改質アスファルト合材層9Aと、これの外周側に接合された合成樹脂不織布層9Bから構成されている。ここで、ガラスウールフェルト、及び、改質アスファルト合材は、不燃性の防火素材である。
前記防火防音巻装具A及び防火防音被覆カバー2には、素材構成に吸音素材として無機質繊維(ロックウール、グラスウール)フェルトを使用しており、可聴周波数成分が高くなればなる程、吸音率が高くなる吸音性能を有している。
このような構成であれば、配管に外嵌された防火防音被覆カバー2,2同士の継目部分Bに沿って、巻装テープ3Aの一端部分3Acの接着に続いて、防火防音体4を継目部分Bに対応位置させながら巻装テープ3Aを巻装しながら両側部分3Adを接着して、巻装テープ3Aの他端部分3Acを重ねて接着することによって、防火防音被覆カバー2,2同士の継目部分Bを防火防音体4によって目隠し状態に被覆することができる。
このことによって、継目部分Bから漏れ出る配管1側からの音が外部に漏れ出るのを阻止することができるとともに、万が一の火災に遭遇することがあっても、火災加熱が継目部分Bに直接およぶことを防ぐことができる。
〔第2実施形態〕
この第2実施形態の防火防音巻装具Aは、上記第1実施形態と異なる点を説明し、同様箇所には同符号を附してその詳細は省略する。
この第2実施形態の防火防音巻装具Aは、上記第1実施形態と異なる点を説明し、同様箇所には同符号を附してその詳細は省略する。
この第2実施形態の防火防音巻装具Aは、図5、図6に示すように、前記巻着手段3Bが、防火防音体4の巻内面側にアクリル系やブチルゴム系の粘着剤が塗設された貼着層から構成されている。
この実施形態の防火防音体4は、継目部分Bの周長さと略同じ長さに形成され、第1実施形態のものよりも幅広に形成して、接着性を高めてある。
巻着手段3Bとしては、上記以外のものとして、一面側の粘着層を介して防火防音体4の一面に両面テープを貼着し、このテープ他面側の粘着層から構成するものであってもよく、この場合、使用に際してテープ他面側に予めに貼着されている剥離紙を剥がして使用することができるので取扱い性がよい。
このような構成であれば、防火防音被覆カバー2,2同士の継目部分Bに貼着層3Bを貼着しながら巻層することによって、防火防音被覆カバー2,2同士の継目部分Bに沿って防火防音巻装具Aを巻着することができる。
〔第3実施形態〕
この第3実施形態の防火防音巻装具Aは、上記第1実施形態と異なる点を説明し、同様箇所には同符号を附してその詳細は省略する。
この第3実施形態の防火防音巻装具Aは、上記第1実施形態と異なる点を説明し、同様箇所には同符号を附してその詳細は省略する。
この第3実施形態の防火防音巻装具Aは、例えば、図7、図8に示すように、防火防音被覆カバー2,2同士の継目部分Bの周長さよりも長い平面長方形状の巻装体である巻装シート10の中央部分に、防火防音被覆カバー2,2同士の継目部分Bの周長さに対応する長さの長方立方体形状の防火防音体4が接着剤を介して貼着され、巻装シート10における一端部分10aと、これに重なり合う他部分10aの間に、防火防音被覆カバー2,2同士の継目部分Bに沿って巻装体10を巻着する接合手段12が設けられて構成されている。
前記接合手段12は、巻装シート10の一端部分に設けられた面ファスナー11の雄ファスナー11Aか雌ファスナー11Bの何れか一方が設けられ、巻装シート10の他端部分に設けられた面ファスナー11の雄ファスナー11Aか雌ファスナー11Bの何れか他方が設けられてなる。
この実施形態においては、接合手段12に巻装シート10を加えて巻着手段3Cが構成されている。
前記巻装シート10は、弾性変形可能な合成樹脂、金属薄板、布、不織布等から形成されている。
このような構成であれば、防火防音被覆カバー2,2同士の継目部分Bに沿って巻装シート10を巻装した状態で、両ファスナー11A,11Bを接合することによって、防火防音被覆カバー2,2同士の継目部分Bに防火防音巻装具Aを巻着することができる。
〔第4実施形態〕
この第4実施形態の防火防音巻装具Aは、上記第1実施形態と異なる点を説明し、同様箇所には同符号を附してその詳細は省略する。
この第4実施形態の防火防音巻装具Aは、上記第1実施形態と異なる点を説明し、同様箇所には同符号を附してその詳細は省略する。
この第4実施形態の防火防音巻装具Aは、図9、図10に示すように、例えば、弾性変形が可能な亜鉛メッキ鋼板等の金属薄板から形成された巻装体13における一端部分と、これに重なり合う他端部分の間に、防火防音被覆カバー2,2同士の継目部分Bに沿って巻装体13を巻着する接合手段12が設けられている。
具体的には、例えば、巻装体13における一端部分13aか他端部分13aの何れか一方にバーリング加工されたネジ受け孔14Aが形成され、何れか他方にネジ挿通孔14Bが形成され、ネジ挿通孔14Bを通してネジ受け孔14Aに螺合して巻装体13の一端部分と他端部分を接合可能なタップネジからなる止めネジ15を備えて接合手段12が構成されている。この接合手段12に巻装体13を加えて巻着手段3Dが構成されている。
この実施形態では、防火防音体4の長さが、防火防音被覆カバー2,2同士の継目部分Bの周長さに設定され、巻装体13がそれよりも長さが長く設定され、一端部分13aと重なる他端部分13aが、防火防音体4から張り出す構造になっており、防火防音被覆カバー2,2同士の継目部分Bに沿って巻回し、一端部分13aのネジ受け孔14Aに、他端部分13aのネジ挿通孔14Bを対応させた重ね合せた状態で、止めネジ15をネジ挿通孔14Bからネジ受け孔14Aに螺合することによって、防火防音被覆カバー2,2同士の継目に沿って防火防音巻装具Aを巻着することができる。
尚、この第3,4実施形態の接合手段以外に、図示しないが、配管に外嵌された防火防音被覆カバー同士の継目部分に沿って、弾性変形によって巻装可能な金属薄板から巻装体が形成され、この巻装体における一端部分に係脱関係にある係止爪又は係止爪受けの何れか一方が形成され、これに重なり合う他端部分に係脱関係にある係止爪又は係止爪受けの何れか他方が形成されて、係止爪を係止受けに係合することによって、防火防音被覆カバー同士の継目に沿って防火防音巻装具を巻着することができるものであってもよい。
[別実施形態]
1) 上記各実施形態では、防火防音体4が長方立方体形状に形成されて、その両端が外角状の段差となっているものについて説明したが、本発明はこれに限らず、図11、図12に示すように、その両端4A,4Aが長手方向外方に向うに従って肉厚を減少するテーパー形状に形成されるものであってもよい。
この場合、防火防音体4における一端部4Aに、防火防音体4における他端部4Aがテーパーの勾配方向が逆方向で重なり、他の防火防音体4部分の肉厚と略同じ厚さに形成することができ、防火防音巻装具Aの巻着仕上がりを綺麗にすることができる。
1) 上記各実施形態では、防火防音体4が長方立方体形状に形成されて、その両端が外角状の段差となっているものについて説明したが、本発明はこれに限らず、図11、図12に示すように、その両端4A,4Aが長手方向外方に向うに従って肉厚を減少するテーパー形状に形成されるものであってもよい。
この場合、防火防音体4における一端部4Aに、防火防音体4における他端部4Aがテーパーの勾配方向が逆方向で重なり、他の防火防音体4部分の肉厚と略同じ厚さに形成することができ、防火防音巻装具Aの巻着仕上がりを綺麗にすることができる。
尚、上記実施形態と同様構成部分には同符号を附してその詳細は省略する。
A 防火防音巻装具
B 継目部分
1 配管
2 防火遮音カバー
3A 巻着手段(巻着テープ)
3B 巻着手段(貼着層)
3C 巻着手段
3D 巻着手段
4 防火防音体
5 防火吸音層
6 防火遮音層
7 防火遮音被覆カバー
9 防火遮音層
10 巻装体(巻層シート)
11 面ファスナー
11A 雄ファスナー
11B 雌ファスナー
13 巻装体
14A ネジ受け孔
14B ネジ挿通孔
15 止めネジ
B 継目部分
1 配管
2 防火遮音カバー
3A 巻着手段(巻着テープ)
3B 巻着手段(貼着層)
3C 巻着手段
3D 巻着手段
4 防火防音体
5 防火吸音層
6 防火遮音層
7 防火遮音被覆カバー
9 防火遮音層
10 巻装体(巻層シート)
11 面ファスナー
11A 雄ファスナー
11B 雌ファスナー
13 巻装体
14A ネジ受け孔
14B ネジ挿通孔
15 止めネジ
Claims (10)
- 配管に外嵌された筒状の防火防音被覆カバー同士の継目部分の外周に巻回可能な長さを有する防火性及び防音性に優れた防火防音体と、この防火防音体を防火防音被覆カバー同士の継目部分に巻回状態に保持可能な巻着手段とを備える防火防音巻装具。
- 前記防火防音体が、少なくとも、グラスウールを主体とする防火吸音層と、アスファルト改質材を主体とする防火遮音層を積層して形成されている請求項1記載の防火防音巻装具。
- 前記巻着手段が、接着層を備える接着テープから構成されている請求項1、2又は3記載の防火防音巻装具。
- 前記防火防音体の防火遮音層が接着テープ側に設けられ、これに積層状態に防火防音体の防火吸音層が設けられている請求項3記載の防火防音巻装体。
- 前記防火防音体が、該防火防音体の長さ及び幅よりも大寸の接着テープの略中央に位置して設けられている請求項1、2、3又は4記載の防火防音巻装具。
- 前記巻着手段が、防火防音体の巻内面側に設けられた貼着層から構成されている請求項1、2,3,4又は5記載の防火防音巻装具。
- 前記巻着手段が、防火遮音体の周長さより大きな巻装体と、この巻装体の一端とこれに巻回状態で重なり合う他端との対面間に接合手段を設けて構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の防火防音巻装具。
- 前記接合手段が、巻装体の一端部分と、これに重なり合う他端部分の何れか一方に係止受部を設け、何れか他方に係止受部と係合自在な係止部を設けて構成されている請求項7記載の防火防音巻装具。
- 前記係止受部が、面ファスナーの雌ファスナー又は雄ファスナーの何れか一方から形成され、前記係止部が、面ファスナーの雌ファスナー又は雄ファスナーの何れか他方から形成されている請求項8記載の防火防音巻装具。
- 前記接合手段が、弾性変形が可能な金属薄板によって巻装体が形成され、この巻装体における一端部分かこれに重なる他端部分の何れか一方に雌ネジが形成され、何れか他方にネジ挿通孔が形成され、ネジ挿通孔を通して雌ネジに螺合して巻装体の一端部分と他端部分を接合可能な止めネジを備えて構成されている請求項7記載の防火防音巻装具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005270597A JP2007078162A (ja) | 2005-09-16 | 2005-09-16 | 防火防音巻装具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005270597A JP2007078162A (ja) | 2005-09-16 | 2005-09-16 | 防火防音巻装具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007078162A true JP2007078162A (ja) | 2007-03-29 |
Family
ID=37938692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005270597A Pending JP2007078162A (ja) | 2005-09-16 | 2005-09-16 | 防火防音巻装具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007078162A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009257562A (ja) * | 2008-03-18 | 2009-11-05 | Kubota Corp | 遮音シート |
JP2009287667A (ja) * | 2008-05-29 | 2009-12-10 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 断熱材 |
JP2015121297A (ja) * | 2013-12-25 | 2015-07-02 | 株式会社長谷工コーポレーション | 配管穴塞ぎ構造 |
JP6122195B1 (ja) * | 2016-09-01 | 2017-04-26 | 因幡電機産業株式会社 | 遮音カバーおよびそれを備えた延焼防止機構 |
JP7477998B2 (ja) | 2019-03-13 | 2024-05-02 | 積水化学工業株式会社 | 配管構造及びカバー |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5533964A (en) * | 1978-09-01 | 1980-03-10 | Johns Manville | Adiabatic device |
JPH03157600A (ja) * | 1989-11-14 | 1991-07-05 | Showa Denko Kk | 不燃材被覆合成樹脂管の接続部目地バンド |
JP2000320787A (ja) * | 1999-05-13 | 2000-11-24 | Nkk Corp | 配管用断熱構造、配管の断熱方法、および配管用ユニット断熱材 |
JP2001090132A (ja) * | 1999-09-22 | 2001-04-03 | Asano Slate Co Ltd | 耐火二層管の高遮音排水管構造 |
JP2002188788A (ja) * | 2000-12-20 | 2002-07-05 | Cci Corp | 配管用防音シート |
JP2003254495A (ja) * | 2002-03-06 | 2003-09-10 | Sumitomo Chem Co Ltd | 配管断熱用ブロック |
JP2004150619A (ja) * | 2002-10-28 | 2004-05-27 | Funen Akurosu Kk | 耐火二層管接続用目地 |
JP2005207550A (ja) * | 2004-01-26 | 2005-08-04 | Inaba Denki Sangyo Co Ltd | 管継手 |
-
2005
- 2005-09-16 JP JP2005270597A patent/JP2007078162A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5533964A (en) * | 1978-09-01 | 1980-03-10 | Johns Manville | Adiabatic device |
JPH03157600A (ja) * | 1989-11-14 | 1991-07-05 | Showa Denko Kk | 不燃材被覆合成樹脂管の接続部目地バンド |
JP2000320787A (ja) * | 1999-05-13 | 2000-11-24 | Nkk Corp | 配管用断熱構造、配管の断熱方法、および配管用ユニット断熱材 |
JP2001090132A (ja) * | 1999-09-22 | 2001-04-03 | Asano Slate Co Ltd | 耐火二層管の高遮音排水管構造 |
JP2002188788A (ja) * | 2000-12-20 | 2002-07-05 | Cci Corp | 配管用防音シート |
JP2003254495A (ja) * | 2002-03-06 | 2003-09-10 | Sumitomo Chem Co Ltd | 配管断熱用ブロック |
JP2004150619A (ja) * | 2002-10-28 | 2004-05-27 | Funen Akurosu Kk | 耐火二層管接続用目地 |
JP2005207550A (ja) * | 2004-01-26 | 2005-08-04 | Inaba Denki Sangyo Co Ltd | 管継手 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009257562A (ja) * | 2008-03-18 | 2009-11-05 | Kubota Corp | 遮音シート |
JP2009287667A (ja) * | 2008-05-29 | 2009-12-10 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 断熱材 |
JP2015121297A (ja) * | 2013-12-25 | 2015-07-02 | 株式会社長谷工コーポレーション | 配管穴塞ぎ構造 |
JP6122195B1 (ja) * | 2016-09-01 | 2017-04-26 | 因幡電機産業株式会社 | 遮音カバーおよびそれを備えた延焼防止機構 |
JP2018035615A (ja) * | 2016-09-01 | 2018-03-08 | 因幡電機産業株式会社 | 遮音カバーおよびそれを備えた延焼防止機構 |
JP7477998B2 (ja) | 2019-03-13 | 2024-05-02 | 積水化学工業株式会社 | 配管構造及びカバー |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR200487404Y1 (ko) | 방화 및 내화재가 구비된 배관 고정구 | |
JP2007078162A (ja) | 防火防音巻装具 | |
JP2008063756A (ja) | 排水集合管 | |
JP2024075793A (ja) | 集合管継手 | |
JP2000171085A (ja) | 空調ダクトの断熱施工方法及びそれに使用する空調ダクト用断熱材 | |
JP6057068B2 (ja) | 貫通孔防火措置構造及びそれに用いられる耐火テープ | |
JP5279380B2 (ja) | 遮音シート | |
JP2008101762A (ja) | 貫通部用耐火二層管または耐火二層管継手 | |
JP2010101481A (ja) | 合成樹脂製遮音排水管並びに遮音排水管継手 | |
JP2005207550A (ja) | 管継手 | |
JP2012052641A (ja) | 配管用防音部材 | |
JP2020037795A (ja) | 配管構造、集合継手の端部処理部材、及び集合継手の端部処理方法 | |
JP4749099B2 (ja) | 管接続構造 | |
JP2001263573A (ja) | 配管用遮音材 | |
JP6453179B2 (ja) | 耐火被覆管継手 | |
JP2004150619A (ja) | 耐火二層管接続用目地 | |
JP2006090538A (ja) | 耐火二層管 | |
JP5926093B2 (ja) | 遮音耐火管継手 | |
JP2000161583A (ja) | 給排水管の騒音防止構造、その施工方法及び防音シートと留め具の組み合わせ | |
JP2010077791A (ja) | 目地材 | |
JP7465708B2 (ja) | 排水配管継手および排水配管継手の製造方法 | |
JP7498658B2 (ja) | 排水配管継手 | |
JP6471127B2 (ja) | 遮音カバー及び遮音カバーの作製方法 | |
JP2007078164A (ja) | 防火防音被覆具 | |
JP2006002886A (ja) | 排水管 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080901 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110121 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110127 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110630 |