JP4749099B2 - 管接続構造 - Google Patents
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Description
また、住宅、マンション、ビル、公共施設等の建屋においての居住環境を向上するために、下水配管等においては、万が一の火災に遭遇するようなことがあっても、管部が焼失して延焼して行くことを阻止する工夫がなされていることと、下水の流れに起因して生じる騒音の低減化を図る工夫がなされている。
具体的には、管部である管部分や管継手部分に、防火層や防音層を積層する筒状の防火・防音被覆カバーを被覆することによって、防火性と防音性を形成することができる管接続構造が開発されている。
このような管接続構造においては、配管に外嵌された防火・防音被覆カバー同士の継目部分や、管継手と管との継目部分には、継目を覆い隠すために、一般的な被覆テープを巻装する処理がなされている。
そして、直管状の継手本体部に対して接続管が分枝接続される分枝管部が一体形成された略Y字状の管継手のような管部の場合、分枝管部分の管部の長さが短寸に設定されているので、分枝管部と接続管の管部が接続された状態で、防火・防音被覆カバー同士の継目部分に被覆テープを巻装するのには、接続部分が継手本体部に近接する状態にあるため、テープ巻装の障害となり巻装難度の高い作業を強いられる問題があった。
そのため、従来において、管継手の分枝管部では、防火・防音被覆カバーが管端から筒状に所定長さ延長形成され、接続管では、防火・防音被覆カバーが管端から筒状に所定長さ後退形成されるというように、分枝管部に接続管が接続された状態で、防火・防音被覆カバー同士の継目部分が継手本体部から離れた位置に存在するようにして、継目部分に対する被覆テープの巻装作業を容易にする工夫がなされている(例えば、特許文献1を参照)。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、一方の管部に被覆されている防火・防音被覆カバーが管端よりも管軸芯方向外方に所定長さ延長形成され、他方の管部に被覆されている防火・防音被覆カバーが管端よりも管軸芯方向内方に所定長さ後退形成されている管部同士の確実な接続が可能な管接続構造を提供する点にある。
また、めくり上げた切れ込み部分は、接続完了状態を確認し終えれば、延長筒部に戻すことによって、元の延長筒部に復元することができる。
また、確認用舌片は、接続完了状態を確認し終えれば、延長筒部の歯抜け部分に確認用舌片を元の状態に戻すことによって、一方の管部に歯抜けのない被覆状態を形成することができる。
そのため、確認用舌片の手指によるめくり上げ操作を止めた状態においても、確認用舌片がめくり上げられた状態で延長筒部が歯抜け状態となり、内部の一方の管部の先端部が外部から目視確認可能な切欠窓を形成することができ、一方の管部に他方の管部が挿入する状態から嵌合状態に至る状態までを確認することができる。
そして、接続を終えた状態で、めくり上げ状態で確認用舌片が歯抜け状態となった切欠窓に、弾性変形力に抗して押込むことによって、元の状態に戻すことができる。
この第1実施形態において、直管状の管継手本体部1に対して、側方に分枝する分枝管部が一体形成され、且つ、外表面に防火・防音被覆カバー3が被覆されている略Y字状の管部である管継手Aと、外表面に防火・防音被覆カバー4が被覆されている管部である接続管Bとの接続構造に本発明を適用する例を説明する。
が5mm〜30mmであればめくり上げ操作を実行しやすい。
ら後退する防火・防音被覆カバー4の筒端に対応する接続管Bの外周面に、筆記具を用いて簡易的な標線10を表示しておく。
この第2実施形態の管接続構造は第1実施形態と異なる点を記載し、同様構成部分には同符号を附してその詳細は省略する。
この管接続構造において、確認用舌片6を形成する延長筒部3C,3Dの両側の切れ込み5,5は、図7(イ)に示すように、配管内側に向って逆ハの字状に形成され、確認用舌片6の外周長さL1より内周長さL2の方が大に形成されている
1) 上記第1実施形態では、延長筒部3C,3Dの周方向に沿って180度毎の間隔で全周に2つの確認用舌片6,6が形成されている例を説明したが、本発明はこれに限らず、防火・防音被覆カバーの延長筒部に、一方の管部の端部を目視確認可能な1本の切れ込みが形成されているものであっても、周方向に沿って均等角度毎の間隔で3つ以上の複数の範囲の数が形成されるものであってもよい。
また、周方向に沿って不均等な間隔で確認用舌片を延長筒部に形成するものであってもよい。
この場合、確認用舌片6の基部の幅が先端の自由端よりも幅狭になるので、筒外径側への引き出しに力がかからないとともに、三角形状の切欠窓8を通して管部同士の接続状態を視認することができる。
口11A、11Bの夫々の管端から筒状に所定長さ延長形成され、延長筒部3E,3Fを形成している。
尚、上記各別実施形態において、上記実施形態と同様構成部分には同符号を付して、その詳細は省略する。
A' エルボ(管部)
B 接続管(管部)
3 防火・防音被覆カバー
3C 延長筒部
3D 延長筒部
3E 延長筒部
3F 延長筒部
4 防火・防音被覆カバー
5 切れ込み
6 確認用舌片
Claims (5)
- 弾性変形可能な防火・防音被覆カバーが被覆された管部同士が管軸芯方向に接続される管接続構造であって、一方の管部に被覆されている防火・防音被覆カバーが管端よりも管軸芯方向外方に所定長さ延長形成され、他方の管部に被覆されている防火・防音被覆カバーが管端よりも管軸芯方向内方に所定長さ後退形成され、前記一方の防火・防音被覆カバーの延長筒部には、すくなくとも一方の管部の端部を目視確認可能な切れ込みが形成されている管接続構造。
- 前記切り込みが、周方向で複数形成されていて、切り込みの隣接間に位置する確認用舌片が径方向外方にめくり上げ可能に構成されている請求項1記載の管接続構造。
- 前記確認用舌片の内周面側の周方向幅が外周面側の周方向幅よりも大となる切れ込みが形成されている請求項2記載の管接続構造。
- 他方の管部外周面には、該管部が一方の管部に設定嵌合代で嵌合された状態で、一方の管部の端面に位置する嵌合代確認用の標線が形成されている請求項1,2又は3記載の管接続構造。
- 一方の管部が管継手であり、他方の管部が一方の管継手に接続される接続管である請求項1、2、3又は4記載の管接続構造。
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