JP6122195B1 - 遮音カバーおよびそれを備えた延焼防止機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】火災時での膨張材の落下を防止できるようにする。【解決手段】本発明の遮音カバーは、多層階建築物における床スラブを貫通して設置された集合排水管および集合排水管の下方に接続され可燃性材料から形成された立て管を備える排水管に取付けられ、不燃性材料から形成され排水管での排水音が排水管外に伝達されることを抑制する遮音カバーであって、集合排水管の少なくとも一部および立て管の上部に設けられ火災時の熱により径内方向へ膨張して集合排水管の排水流路を塞ぐ膨張材を外周部で覆うカバー本体と、カバー本体の周方向の一部の領域部を他の領域部に比べて縮径させることが可能であって不燃性材料から形成された縮径用部材とを備え、カバー本体は、縮径用部材によって縮径される一部の領域よりも上方部に、集合排水管側に係止される係止部を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、耐火素材で形成されて、建築物の排水管での排水音が排水管外に伝達されることを抑制すべく排水管を覆うように取付けられる遮音カバーおよびそれを備えた延焼防止機構に関する。
この種の遮音カバーが、特許文献1に提案されている。特許文献1の遮音カバーは、火災時における下階から上階への延焼を防止する延焼防止機構に用いられる。延焼防止機構は、膨張材および遮音カバーを備える。
一般に、多層階建築物における排水管は、床スラブを貫通するよう設置された集合排水管と、集合排水管の下方に継手を介して接続される立て管とを備える。集合排水管は不燃性材料から形成され、継手および立て管は可燃性材料から形成されている。
膨張材は継手の外周部に取付けられ、遮音カバーは、膨張材を覆うように排水管に取付けられる。膨張材は遮音カバーに覆われていることで、火災時の熱により継手の径内方向へ膨張して、排水流路を塞ぐ。
ところで、立て管は可燃性材料から形成されており、火災時には焼失することが考えられる。そうなると、立て管の消失とともに、膨張材が継手ごと落下してしまう場合がある。
本発明は上記問題点に鑑み、火災時での膨張材の落下を防止可能な遮音カバーおよびそれを備えた延焼防止機構の提供を課題とする。
本発明は、多層階建築物における床スラブを貫通して設置された集合排水管および該集合排水管の下方に接続され可燃性材料から形成された立て管を備える排水管に取付けられ、不燃性材料から形成され前記排水管での排水音が排水管外に伝達されることを抑制する遮音カバーであって、前記集合排水管の少なくとも一部および前記立て管の上部に設けられ火災時の熱により径内方向へ膨張して前記集合排水管の排水流路を塞ぐ膨張材を外周部で覆うカバー本体と、該カバー本体の周方向の一部の領域部を他の領域部に比べて縮径させることが可能であって不燃性材料から形成された縮径用部材とを備え、前記カバー本体は、前記縮径用部材によって縮径される前記一部の領域よりも上方部に、前記集合排水管側に係止される係止部を備え、前記縮径用部材は、前記カバー本体に取り付けられたことを特徴とする。
上記構成の遮音カバーにおいて、カバー本体の係止部を集合排水管側に係止させて遮音カバーの全体を集合排水管側に保持させた状態とし、立て管において拡径されている部分の下側位置において、縮径用部材を用いてカバー本体の周方向の一部の領域部を他の領域部に比べて縮径させた状態とすることで、立て管において拡径されている部分は、その下面側においてカバー本体の一部の領域部と上下方向で係止されるから、火災時の熱によって立て管の一部が消失しても、立て管のうち、少なくとも膨張材が設けられている部分を落下させない。
前記縮径用部材は、塑性変形可能な部材であることが好ましい。
前記縮径用部材により、カバー本体の周方向の一部の領域部を他の領域部に比べて縮径させることを維持できる。
前記縮径用部材により、カバー本体の周方向の一部の領域部を他の領域部に比べて縮径させることを維持できる。
また、前記縮径用部材は、前記カバー本体の表側と裏側とに交互に現れるよう、該カバー本体を厚み方向で間欠的に貫いており、前記縮径用部材の端部どうしは、前記カバー本体の周方向端部側において、重ねて捻り合わせることが可能に構成されることが好ましい。
上記構成の遮音カバーでは、縮径用部材の端部どうしを重ねて捻り合わせることで、縮径用部材のうちカバー本体の表側に現れている部分がカバー本体を外側から内側へ向けて引き込むから、遮音カバー本体の周方向に沿う一部の領域部を他の領域部に比べて縮径させられる。
上記構成の遮音カバーでは、縮径用部材の端部どうしを重ねて捻り合わせることで、縮径用部材のうちカバー本体の表側に現れている部分がカバー本体を外側から内側へ向けて引き込むから、遮音カバー本体の周方向に沿う一部の領域部を他の領域部に比べて縮径させられる。
本発明は、多層階建築物における床スラブを貫通して設置された集合排水管および該集合排水管の下方に接続された可燃材料製の立て管を備える排水管に取付けられる延焼防止機構であって、膨張材と、前記いずれかの遮音カバーとを備え、前記立て管は、前記集合排水管の下方に接続され、前記膨張材は、火災時の熱により径内方向へ膨張することで前記集合排水管の排水流路を塞ぐよう構成され、前記遮音カバーにおける前記一部の領域部と前記立て管とが、上下方向で係止されていることを特徴としている。
上記構成の延焼防止機構において、カバー本体の係止部を集合排水管側に係止させて遮音カバーの全体を集合排水管側に保持させた状態とし、立て管において、縮径用部材を用いてカバー本体の周方向の一部の領域部を他の領域部に比べて縮径させた状態とすることで、立て管においてカバー本体の一部の領域部と上下方向で係止されるから、火災時の熱によって立て管の一部が消失しても、立て管のうち、少なくとも膨張材が設けられている部分を落下させない。
本発明の遮音カバーおよび延焼防止機構では、カバー本体に、これを集合排水管側に保持する係止部を備え、カバー本体の周方向の一部の領域部を、他の領域部に比べて縮径させることが可能な縮径用部材を備えたことにより、係止部を集合排水管側に係止させて遮音カバーを集合排水管側に保持し、立て管においてカバー本体の一部の領域部を他の領域部に比べて縮径させることで、立て管とカバー本体の一部の領域部とを上下方向で係止させられるから、火災時の熱によって立て管の一部が消失しても、立て管のうち、少なくとも膨張材が設けられている部分の落下を防止できる。
以下、本発明の一実施形態に係る遮音カバーについて、図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、本実施形態に係る遮音カバーは、排水管Pに取付けられる延焼防止機構Aの構成部品である。このため、はじめに排水管Pの構成を説明する。排水管Pは、不燃性材料(例えば鋳鉄製)で形成された集合排水管P1と、可燃性材料(例えば塩化ビニル樹脂)で形成された立て管P2とを備える。集合排水管P1と立て管P2とは、建築物の各階に対応して上下方向に交互に配置されており、内部に一連の排水流路が形成されている。
集合排水管P1は、図1に示すように、多層階建築物における床スラブSを貫通して設置されている。集合排水管P1は一般的な構成であり、床スラブSの上の部屋における排水を集約して下階に落下させることのできる管である。集合排水管P1は、床スラブSに沿って水平方向に延びる枝管(図示せず)を接続できるよう構成されている。
立て管P2は、上下方向に延びる直管である。立て管P2は、その上端部に継手P21を備える。継手P21は筒状に形成されており、継手本体部P210と、集合排水管P1の受口部となる部分であって、継手本体部P210に対して拡径された円筒状の拡径部である鍔部P211とを一体的に備えている。継手P21は、鍔部P211を上にし、鍔部P211に比べて小径の継手本体部P210を下にして、集合排水管P1と立て管P2の本体P20とを接続する。
本実施形態では、継手P21は立て管P2の本体P20に対して別部材とされており、該本体に接着により一体化されている。立て管P2の本体P20の上端部は、継手P21を介して集合排水管P1の下端P12に連通接続されている。
次に、延焼防止機構Aを説明する。延焼防止機構Aは、膨張材1と、遮音カバー2と、吊下げ金具3とを備える。膨張材1は、継手P21の継手本体部P210の外周面に巻き付けて取り付けられる。すなわち膨張材1は、図1に示すように、集合排水管P1の下端P12よりも下方の位置に配置される。
膨張材1は、熱を受けると膨張する樹脂から構成されている。膨張材1は、あらかじめ帯状に成形されており、継手P21の継手本体部P210の外周面に貼り付けられている。膨張材1は柔軟性を有しており、湾曲した継手P21の外周面に追従させることができるため、容易に取り付け可能である。
遮音カバー2は、図2に示すように、内側層200および外側層201で構成されるカバー本体20を備える。
内側層200は、可撓性を有するとともに吸音性を有する耐火素材で形成されており、例えば、グラスウールをフェルト状に成形してなる。外側層201は、可撓性を有するとともに遮音性を有する材料で形成されており、例えば、アスファルトシートで形成されている。外側層201の更に外側には、図示しない表面保護用のカバーが貼付されている。遮音カバー2は、展開させた状態では略矩形状であり、その可撓性から筒状に変形させることが可能である。
内側層200は、可撓性を有するとともに吸音性を有する耐火素材で形成されており、例えば、グラスウールをフェルト状に成形してなる。外側層201は、可撓性を有するとともに遮音性を有する材料で形成されており、例えば、アスファルトシートで形成されている。外側層201の更に外側には、図示しない表面保護用のカバーが貼付されている。遮音カバー2は、展開させた状態では略矩形状であり、その可撓性から筒状に変形させることが可能である。
遮音カバー2は、矩形形状の短手方向を上下方向として用いられる。カバー本体20のうち、後述する縮径用部材21によって縮径される一部の領域は、カバー本体20の上下方向途中部分である。カバー本体20は、前記一部の領域よりも上方部に、カバー本体20の長手方向(周方向に相当する)に所定の間隔をおいて(間欠的に)複数の第一係止孔2aが形成されている。第一係止孔2aはカバー本体20の長手方向に長いスリット状に形成されている。カバー本体20において、第一係止孔2aと同じ高さ位置で、長手方向の両側端部に、第二係止孔2bが形成されている。各第二係止孔2bは、上下方向に沿うスリット状に形成されている。カバー本体20において、これら第一係止孔2aおよび第二係止孔2bを含む一定の上下方向領域部分で、且つ長手方向全域に亘る部分が、係止部に相当する。各第一係止孔2aには、集合排水管P1に固定される後述の吊下げ金具3の支持片31が挿通され、各第二係止孔2bには、後述する吊下げ金具3の接続片32,32が挿通される。
カバー本体20の上端部2Hにおいて、第一係止孔2aどうしの間および第一係止孔2aと第二係止孔2bとの間に、上下方向に延びるV字形状の小切り込み2cが形成されている。カバー本体20の下端部2Lには、カバー本体20の長手方向の中心線R1を基準にして上下方向に延びるV字形状の大切り込み2dが、長手方向に等間隔に離間して形成されている。切り込み2c、2dにおいて、切り込み2dの上下方向長さが、切り込み2cの上下方向長さに比べて長く形成されている。また、切り込み2c、2dどうしは、カバー本体20の長手方向で位置ずれして配置されている。
遮音カバー2は、カバー本体20を筒状にした際に、その周方向(長手方向に相当する)の一部の領域部を他の領域部に比べて縮径させることが可能であって、不燃性材料から形成された前記縮径用部材21を、さらに備える。本実施形態では、縮径用部材21は、鋼材からなって塑性変形可能な線状部と、該線状部を覆う不燃性材料の被覆材とで構成された、一本の索体である。
縮径用部材21は、図2に示すように、カバー本体20の上下方向の中心線R2上に配置される。縮径用部材21は、カバー本体20の表側と裏側とに交互に現れるよう、カバー本体20を、長手方向の間欠位置において厚み方向で貫いている。換言すれば、カバー本体20には、縮径用部材21を貫通させるための貫通孔が、長手方向で離間して形成されている。縮径用部材21の端部側は、カバー本体20を表側から裏側へ貫くことで、カバー本体20の長手方向端部側(周方向端部側)において、裏側から表側へ向けて導出可能とされている。
吊下げ金具3は金属製であって、集合排水管P1において、階下へ延長された部分(以下、縮径部P11と称する)の、上下方向途中に巻かれることで、集合排水管P1に固定される。吊下げ金具3は、遮音カバー2を保持する構成を有する。すなわち吊下げ金具3は、図4に示すように、締結部30と、支持片31と、接続片32,32とを備える。締結部30は可撓性を有し集合排水管P1の外周面に巻かれることで環状となる帯状に形成されるか、可撓性を有し予め環状に形成されている。支持片31は、締結部30の長手方向(周方向)途中部分に一体的に形成されている。
支持片31は、締結部30の長手方向に間欠的に形成されることで複数個設けられている。支持片31どうしの離間距離は、カバー本体20に形成された第一係止孔2aどうしの離間距離に等しく設定されている。これら支持片31は、カバー本体20に形成された第一係止孔2aに貫通させる部分である。したがって、支持片31の幅寸法は、第一係止孔2aの幅寸法に比べてわずかに小さく設定されている。各支持片31は、締結部30に対する突出方向(排水管Pの径外方向である)の途中部分に、折曲部を備える。
接続片32,32は、締結部30の両側の端部に一体的に形成されている。接続片32,32は、カバー本体20に形成された第二係止孔2bに貫通させる部分である。したがって、接続片32,32の上下方向寸法は、第二係止孔2bの上下方向寸法に比べてわずかに小さく設定されている。
ここで、上記各構成部品を備えた延焼防止機構Aが、排水管Pに取付けられた状態を説明する。図1に示すように、膨張材1は、立て管P2の上部(継手P21の継手本体部P210をその上下方向途中部分)において外周面を覆うように、継手本体部P210に貼り付けられている。吊下げ金具3は縮径部P11を外嵌するように、縮径部P11に固定されている。遮音カバー2は円筒形状とされた状態にあって吊下げ金具3に吊持され、且つ上下方向途中部分の一部が、縮径用部材21の塑性変形により他の部分に比べて縮径されている。この縮径されている部分は、継手P21の鍔部P211における下面の直下の位置である。
カバー本体20の上端部2Hは、小切り込み2cである空間を埋めるように縮径されて(絞られて)縮径部P11に接触するようこれを覆っており、カバー本体20の下端部2Lは、大切り込み2dである空間を埋めるように縮径されて(絞られて)、継手P21の下方において、立て管P2の本体P20に接触するようこれを覆っている。カバー本体20の上端部2Hに、小切り込み2cが複数箇所に形成され、カバー本体20の下端部2Lに、大切り込み2dが複数箇所に形成されていることで、カバー本体20の上端部2Hおよび下端部2Lを容易に縮径させることができる。
なお、カバー本体20の下端部2Lは樹脂バンドB1により締付けられることで、排水管Pに確実に固定されている。このようにして、遮音カバー2は、縮径部P11の途中部分、吊下げ金具3、膨張材1を含む継手P21の全体、立て管P2の本体P20の一部を、外側(排水管Pの径外方向側)で覆っている。
次に、吊下げ金具3における遮音カバー2の吊持状態を説明する。締結部30が集合排水管P1の縮径部P11に巻かれて環状にされた状態において、支持片31は、締結部30の下辺から径外方向へ突出しており、カバー本体20の第一係止孔2aに貫通されて、折曲部を中心としてその径外方向途中部分で上方へ折曲されている。同様に、締結部30が集合排水管P1に巻かれて環状にされた状態において、接続片32,32は径外方向へ突出されており、第二係止孔2bに貫通され、第二係止孔2bの突出方向途中部分に形成された不図示の係止突起に、第二係止孔2bの周辺部分が係止されている。
なお、各接続片32,32には図示しないボルト貫通孔が形成されており、ボルト貫通孔どうしを、締結部材であるボルトが貫通して接続片32,32が圧接されることで、吊下げ金具3が集合排水管P1に確実に固定される。このようにして、円筒状に変形させた状態の遮音カバー2が、集合排水管P1に固定された吊下げ金具3に確実に保持されている。
次に、遮音カバー2において、上下方向途中部分の一部が他の部分に比べて縮径されている状態を詳述する。前述したように、縮径用部材21の端部側は、カバー本体20を表側から裏側へ貫くことで、カバー本体20の長手方向端部側において、裏側から表側へ向けて導出可能とされている。すなわち縮径用部材21は、カバー本体20の長手方向端部側において、重ねて捻り合わせることが可能である。
縮径用部材21の両側端部を、カバー本体20の長手方向端部側において、裏側から表側へ向けて導出させ、重ねて捻り合わせると、縮径用部材21のうちカバー本体20の表側に現れている部分が、カバー本体20を外側から内側へ向けて引き込む。そして、縮径用部材21のうちカバー本体20の表側に現れている部分は、カバー本体20の長手方向(周方向)において間欠的に配置されているから、カバー本体20の周方向に沿う一部の領域部が、他の領域部に比べて縮径されている。この縮径させた部分を、本実施形態では、継手P21における拡径部分である鍔部P211の直下に配置させている。このため、縮径用部材21によって縮径されたカバー本体20の周方向の一部の領域と、鍔部P211の下面とが、上下方向で係止している。
このように、遮音カバー2は吊下げ金具3に吊持され、遮音カバー2のカバー本体20の上下方向途中部分において縮径された部分は、継手P21における拡径部分である鍔部P211の直下にあって、カバー本体20において縮径された部分と鍔部P211の下面とが上下方向で係止していることで、膨張材1を備えた継手P21が確実にその場で保持されている。
上記構成の延焼防止機構Aが設置された多層階建築物では、遮音カバー2が、排水管Pを覆った範囲において、排水管Pの内部に通水されることで生じる排水音が排水管P外に伝達されることを抑制できる。具体的には、遮音カバー2におけるグラスウールからなる内側層200が排水音を吸収し、アスファルトからなる外側層201が排水音の透過を遮断する。なお、遮音カバー2は音以外に、振動の伝達も抑制できる。
上記構成の延焼防止機構Aが設置された多層階建築物において、床スラブSに対する階下で火災が発生した場合を想定する。縮径部P11の途中部分、吊下げ金具3、膨張材1を含む継手P21の全体、立て管P2の本体P20の一部は、耐火素材を用いた遮音カバー2で覆われている。このため火災の発生によって、仮に可燃材料製の立て管P2のうち、遮音カバー2で覆われている位置より下の部分が焼失することが充分に考えられる。
しかしながら、遮音カバー2は、図5に示すように、不燃性材料製の集合排水管P1の縮径部P11に吊下げ金具3を介して吊持され、継手P21を覆っており、しかも遮音カバー2のうちの一部が縮径されて、縮径された部分と継手P21の鍔部P211の下面とが、上下方向で係止している。このため、立て管P2のうち、遮音カバー2で覆われている位置より下の部分が焼失したとしても、その消失とともに継手P21が落下するといった状況を回避することができる。継手P21の落下を回避することができれば、膨張材1は継手P21に取付けられていることから、膨張材1の落下を回避することができる。そして、縮径用部材21は、カバー本体20の表側と裏側とに交互に現れるよう、カバー本体20を、長手方向の間欠位置において厚み方向で貫いている。このため、縮径用部材21がカバー本体20に保持されて、カバー本体20から脱落することがない。
膨張材1は、熱を受けると膨張する樹脂から構成されている。よって、この膨張材1は、火災時に、可燃性である塩化ビニル樹脂により形成された継手P21が焼損(完全に焼失する場合と、一部が燃え残る場合とを含む)した場合、火災の熱により径内方向へと膨張して排水管Pの排水流路が塞がれる(完全に塞がれないことがあっても、少なくとも排水流路の一部は塞がれる)。この塞がれた部分で炎または高熱の空気や煙が食い止められるため、下階からの集合排水管P1を介した上階の延焼が抑制される。なお、膨張材1は遮音カバー2で覆われているから、遮音カバー2の内面との当接により径外方向への膨張が抑制され、その反力によって径内方向への膨張が大きくなって、排水管Pの排水流路を塞ぐことができる。
火災時における膨張材1は、径外方向への膨張によって遮音カバー2の内面に当接する。このため膨張材1は、この接触した状態で位置保持される。また、火災時に遮音カバー2における内側層200のグラスウールは硬化する。このため、火災時であっても遮音カバー2の形状は保たれる。換言すれば、縮径用部材21の塑性変形により、遮音カバー2の一部の領域部を縮径させて遮音カバー2を設置させておけば、グラスウールは一部の領域部が縮径した状態で硬化する。このため、継手P21はいっそう確実に位置保持される。
なお、カバー本体20の下端部2Lを排水管Pに締付けるバンドは樹脂である。このため、樹脂バンドB1は火災時に溶けて消失してしまう。しかしながら、火災時に遮音カバー2における内側層200のグラスウールは硬化する。このため、火災時でも遮音カバー2は、樹脂バンドB1に締付けられた形状を保たれる。但し、特に下側の樹脂バンドB1が消失してしまい、立て管P2の本体P20が消失してしまうと、遮音カバー2のうち、樹脂バンドB1に締付けられた部分が、その形状を保持していたとしても継手P21の下方は空間になる。そうであっても、遮音カバー2のうちの一部が縮径用部材21によって縮径されて、縮径された部分と継手P21の鍔部P211の下面とが、上下方向で係止している。このため、立て管P2のうち、遮音カバー2で覆われている位置より下の部分が焼失したとしても、その焼失とともに継手P21および縮径用部材21が落下するといった状況を回避することができる。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。例えば、上記実施形態では、縮径用部材21を線状の鋼材と、該鋼材を覆う不燃性材料の被覆材とで構成された索体とした。本発明に係る縮径用部材とは、索状を呈する部材および一定の幅を有した帯状を呈する部材の双方を含む概念としている。したがって、例えば、図6ないし図9に示すように、縮径用部材として、カバー本体20の内側に配置した帯状の金属メッシュMを用いることもできる。これら金属メッシュMは、カバー本体20に一体的に設けられ、塑性変形が可能な材料で形成されている。金属メッシュMを設けてある領域の少なくとも一部が縮径される領域である。
図6に示す例では、カバー本体20の上下方向中心部に、金属メッシュMを配置している。金属メッシュMは、カバー本体20の上下方向に一対で、長手方向には離間して、間欠的に配置されている。また、図6に示す例では、一対の金属メッシュMが配置された縮径される領域と、該縮径される領域と隣り合う縮径されない領域との間にそれぞれスリット22が形成されている。これらのスリット22によって、前記縮径される領域と前記縮径されない領域との縁が切られ、前記縮径される領域が縮径させやすくなっている。図7に示す例では、金属メッシュMは、カバー本体20に上下方向に沿うよう、且つ長手方向に離間して配置されている。図8に示す例では、金属メッシュMは、カバー本体20の上端部2H寄り、および下端部2L寄りにあって、長手方向に沿うよう配置されている。図9に示す例では、金属メッシュMは、カバー本体20の長手方向に沿うよう、且つ上下方向に一対で配置されている。
いずれの構成であっても、立て管P2の拡径部分(継手P21)の下面側において、金属メッシュMを塑性変形させるようにして、カバー本体20の一部の領域部を他の領域部に対して縮径させた状態とし、その縮径させた部分と前記拡径部分の下面とを上下方向で係止せる。このようにすることで、火災時の熱によっても立て管P2のうち、少なくとも膨張材1が設けられている部分(例えば、継手P21)を落下させることがない。
図1ないし図4で示した実施形態では、索状の縮径用部材21がカバー本体20の表側と裏側とに交互に現れるよう、カバー本体20を周方向で間欠的に貫くように構成した場合を例示した。しかしながら、例えば、図10に示すように、カバー本体20の内側に複数の通し孔230を有する通し部材23を所定の間隔をおいて配置し、各通し部材23の通し孔230に縮径用部材21を挿通して、縮径用部材21の両端部をカバー本体20の両端部から導出するようにしてもよい。
この構成によれば、カバー本体20の長手方向端部側において、カバー本体20の裏側から表側へ向けて導出させ、縮径用部材21の端部どうしを重ねて捻り合わせると、通し部材23を設けた部分であるカバー本体20の一部の領域部が、他の領域部に比べて縮径される。また、縮径用部材21は、カバー本体20の表側と裏側との間に挿通されていてもよい、この場合も、カバー本体20の一部の領域部が、他の領域部に比べて縮径される。いずれの場合においても、縮径用部材21は、吊下げ金具3に吊り下げられたカバー本体20によって支持されることから火災によって落下することがない。
上記各実施形態では、集合排水管P1と立て管P2とを、立て管P2の本体P20とは別に設けた継手P21で接続した場合について説明した。しかしながら、本発明は、図11に示すように、集合排水管P1の下端P12が挿入される拡径された受け口部P21aを、立て管P2の本体P20の上端部に一体に形成する場合にも適用できる。この場合では、遮音カバー2は、受け口部P21aの下方において、一部の領域部を他の領域部に比べて縮径させる。
上記各実施形態では、継手P21の拡径部(鍔部P211)の下面側において、縮径用部材21によってカバー本体20の一部の領域部を他の領域部に比べて縮径させた。しかしながら、例えば、図12に示すように、継手P21において、膨張材1よりも下方の拡径部P212の下側において、縮径用部材21によってカバー本体20の一部の領域部を他の領域部に比べて縮径させてもよい。また、図13に示すように、継手P21よりも下方の立て管P2の外周部分P2aに、金属製又は樹脂製の係止環4を特別に設け、係止環4の下側に、縮径用部材21によって縮径されるカバー本体20の周方向の一部の領域を係止させるようにしてもよい。いずれの場合も、火災時の熱によっても立て管P2のうち、少なくとも膨張材1が設けられている部分を落下させるということがない。
上記各実施形態では、カバー本体20の下端部2Lを樹脂バンドB1により締付けて排水管Pに固定するようにしたが、樹脂バンドB1がなくても、吊下げ金具3に吊り下げられているため、立て管P2のうちの少なくとも膨張材1が設けられている部分(例えば、継手P21)の落下を回避できる。
図1ないし図4で示した実施形態において、縮径用部材21は、カバー本体20の上下方向中央を通る中心線R2上に配置された場合を例示した。しかしながら、縮径用部材21は、カバー本体20の上下方向中央を通る中心線R2上に配置される場合に限定されず、縮径部P11の途中部分、吊下げ金具3、膨張材1を含む継手P21の全体、立て管P2の本体P20の一部を、外側で覆うことができれば、上下方向中心に対して上方あるいは下方にあって、カバー本体20の長手方向に沿うよう設けられていてもよい。
縮径用部材21は、カバー本体20に対し周方向に表側と裏側とに交互に現れるよう、カバー本体20を厚み方向で間欠的に貫いている。しかしながら、カバー本体20の一部の領域を他の領域よりも縮径できればよく、例えば、内側層200と外側層201との間に配置されるようにしてもよい。この場合も、前記実施形態と同様に、立て管P2のうち、遮音カバー2で覆われている位置より下の部分が焼失したとしても、その焼失とともに継手P21および縮径用部材21が落下するといった状況を回避することができる。
上記各実施形態では、遮音カバー2の下端部2Lおよび上端部2Hを樹脂バンドで締付ける場合を例示した。しかしながら、樹脂バンドは必ずしも必要ではなく、遮音カバー2の下端部2Lおよび上端部2Hを締付けることなく、下端部2Lおよび上端部2Hを排水管Pに固定することなく自由端とするよう、遮音カバー2を排水管Pに取付けることもできる。
上記各実施形態では、カバー本体20の長手方向に所定の間隔をおいて複数の第一係止孔2aを形成し、また、第二係止孔2bを形成し、これらを含む一定の上下方向領域部分で、且つ長手方向全域に亘る部分が、排水管Pへの係止部に相当する場合を例示した。しかしながら、本発明の遮音カバー2として、第一係止孔2a、第二係止孔2bを形成することなく、すなわち吊下げ金具3を用いることなく、例えば樹脂バンドを用い、カバー本体20の上端部2Hを樹脂バンドで括り付けるようにすることも可能である。この場合では、カバー本体20において、樹脂バンドで括り付けられる上端部2Hが係止部となる。
上記各実施形態では、立て管P2の拡径部P211,P212又は係止環4に係止するように縮径用部材21を設けるようにしたが、図14に示すように、膨張材1を設ける部位に環状の係止用凹部5を形成し、立て管P2の外周面と前記係止用凹部5との段差部50に係止するように縮径用部材21を設けるようにしてもよい。また、図15に示すように、火災時に膨張した膨張材1の下側における立て管P2の下側周縁部P213に係止するように縮径用部材21を設けるようにしてもよい。
上記実施形態では、集合排水管P1を不燃性材料としたが、そうでなくてもよい。例えば、難燃性で火災時にも溶けずに変形する程度の材料であってもよい。
1…膨張材、2…遮音カバー、20…カバー本体、200…内側層、201…外側層、2H…上端部、2L…下端部、2a…第一係止孔、2b…第二係止孔、2c…小切り込み、2d…大切り込み、21…縮径用部材、22…スリット、23…通し部材、230…通し孔、3…吊下げ金具、30…締結部、31…支持片、32…接続片、4…係止環、5…係止用凹部、50…段差部、A…延焼防止機構、M…金属メッシュ、P…排水管、P1…集合排水管、P11…縮径部、P12…集合排水管の下端、P2…立て管、P20…立て管の本体、P2a…継手よりも下方の立て管の外周部分、P21,P21a…継手(立て管の受け口部)、P210…継手本体部、P211…鍔部(継手の拡径部)、P212…継手における膨張材よりも下方の拡径部、P213…火災時に膨張した膨張材1の下側における立て管の下側周縁部、R1…長手方向の中心線、R2…上下方向の中心線、S…床スラブ
Claims (4)
- 多層階建築物における床スラブを貫通して設置された集合排水管および該集合排水管の下方に接続され可燃性材料から形成された立て管を備える排水管に取付けられ、不燃性材料から形成され前記排水管での排水音が排水管外に伝達されることを抑制する遮音カバーであって、
前記集合排水管の少なくとも一部および前記立て管の上部に設けられ火災時の熱により径内方向へ膨張して前記集合排水管の排水流路を塞ぐ膨張材を外周部で覆うカバー本体と、該カバー本体の周方向の一部の領域部を他の領域部に比べて縮径させることが可能であって不燃性材料から形成された縮径用部材とを備え、
前記カバー本体は、前記縮径用部材によって縮径される前記一部の領域よりも上方部に、前記集合排水管側に係止される係止部を備え、
前記縮径用部材は、前記カバー本体に取り付けられたことを特徴とする遮音カバー。 - 前記縮径用部材は、塑性変形可能な部材であることを特徴とする請求項1に記載の遮音カバー。
- 前記縮径用部材は、前記カバー本体の表側と裏側とに交互に現れるよう、該カバー本体を厚み方向で間欠的に貫いており、前記縮径用部材の端部どうしは、前記カバー本体の周方向端部側において、重ねて捻り合わせることが可能に構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遮音カバー。
- 多層階建築物における床スラブを貫通して設置された集合排水管および該集合排水管の下方に接続された可燃材料製の立て管を備える排水管に取付けられる延焼防止機構であって、
膨張材と、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遮音カバーとを備え、
前記立て管は、前記集合排水管の下方に接続され、
前記膨張材は、火災時の熱により径内方向へ膨張することで前記集合排水管の排水流路を塞ぐよう構成され、
前記遮音カバーにおける前記一部の領域部と前記立て管とが、上下方向で係止されていることを特徴とする延焼防止機構。
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