JP6453179B2 - 耐火被覆管継手 - Google Patents

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Description

本発明は、耐火被覆管継手に関し、特に管内部を清掃するための掃除口を備えた耐火被覆管継手に関する。
従来から、管内部を清掃するための掃除口を備えた耐火被覆管継手が知られている。
例えば、特許文献1には、図7に示すように、蓋付掃除口を備えたT型耐火継手(チーズ)が開示されている。このT型耐火継手60は、硬質塩化ビニル製の内管部61と、繊維強化モルタル製の外管部63とを備えており、内管部61の軸方向両端には、配管を接続するための受け口62がそれぞれ形成されている。
また、T型耐火継手60の側面の一部は、径方向外側に向かって突出しており、T型耐火継手60の側方に臨むように掃除口64が設けられている。
この掃除口64は、通常は蓋70によって閉じられているが、配管内部を清掃する際には蓋70を取り外し、清掃口より清掃器具を挿入することによって、清掃が行われる。
また、特許文献2にも、継手の径方向外側(側方)に向かって突出した部位に清掃口を設けた耐火二層管用管継手が開示されている。
特開2006−22581号公報 特開2006−2813号公報
従来の耐火被覆管継手では、清掃器具は内管の径方向に臨んだ清掃口から挿入されるため、内管周面から清掃口の突出高が高くなるほど、挿入された清掃器具を内管の軸方向に導き難く、清掃器具による清掃が困難になるという技術的課題があった。
また、清掃口が突出している分だけ、径方向外側方向のスペースが必要となり、建設物や建築物の天井と床間の配管スペース、あるいは壁と壁の間の配管スペースを大きくしなければならないという技術的課題があった。
ところで、図7に示す耐火被覆管継手に、耐火被覆管の表面への結露を防ぐため、また排水音を遮断するため、図8に示すように、グラスウール80を介して、ゴム製等の遮音シート81で巻き、更に金網82を巻き付け、前記遮音シート81が解けないよう固定することが行われることがある。
この際、前記掃除口は、グラスウール80、遮音シート81、金網82で覆われるため、点検、掃除のたび、金網82、遮音シート81、グラスウール80を剥がす必要があった。
近年、配管を設置する際のスペースを極力狭くする傾向にあり、突出した掃除口部分の作業難易度が高くなっている。そのため、一度目の点検以降あるいは施工当初から、掃除口部分を覆うことができず、その部分だけ結露し、排水音が漏れる状態で放置される場合があった。
また、グラスウール80、遮音シート81、金網82が巻かれた配管の径は大きく、特に突出した掃除口近傍は、他の部分よりも太く形成されるため、床、天井、壁等に設置された点検扉から覗き込んだ際、視界を遮り、配管の奥に配置された他の配管等の設備を点検することができないという技術的課題があった。
尚、金網82、遮音シート81、グラスウール80で覆われた配管にあっては、万一、漏水があった場合、漏水箇所の特定が困難であった。また、前記配管において、躯体を貫通する部分は、グラスウール80、遮音シート81、金網82を巻くことができず、排水音が躯体に伝播するのを充分に防ぐことができないという問題があった。
一方、清掃口が突出しないように耐火被覆管継手を形成することが考えられるが、清掃口が突出しないように形成した場合には、内管部と蓋との間、内管部の外周面と蓋の下面との間に隙間が生じ易く、前記隙間に耐火被覆層を形成するのが困難であるという技術的課題があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、清掃器具による清掃が容易で、かつ、省スペース化に寄与する耐火被覆管継手を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明にかかる耐火被覆管継手は、耐火被覆管継手において、両端に設けられた、配管が接続可能な一対の接続口と、外周の一部を内側に陥没させた陥没部と、前記陥没部に設けられた清掃口とを備え、前記内管の軸線と平行な前記清掃口の中心線上において、前記清掃口に蓋体が装着された状態において、蓋体の外面が前記内管の外周面に対して前記内管の径方向外側に突出しない、合成樹脂製の内管と、前記清掃口に着脱自在に取り付けられた蓋体と、を有し、前記内管の両端近傍と前記清掃口近傍とを除いて、前記内管の外周を被覆する第1の耐火被覆層と、前記蓋体の外側を被覆する第2の耐火被覆層と、前記内管のそれぞれの端部近傍において、前記内管の外周に沿って設けられると共に、前記蓋体に取り付けられた前記第2の耐火被覆層の周囲を囲むように、前記第1の耐火被覆層と前記第2の耐火被覆層との間の環状の隙間に沿って設けられた、高温で膨張する熱膨張耐火性組成物よりなる熱膨張耐火材と、を備えていることを特徴としている。
本発明にかかる耐火被覆管継手は、内管の外周面の一部を陥没させることによって陥没部を設け、この陥没部に清掃口を設けることで、清掃口周りの突出を解消したものである。これにより、清掃口からの清掃器具の挿入が容易になると共に、耐火被覆管継手の省スペース化を図ることができる。
また、配管が接続される接続口近傍のみならず、内管を被覆する第1の耐火被覆層と、蓋体を被覆する第2の耐火被覆層との隙間にも、熱膨張耐火材を設けることで、高温時における内管の密封性が高まるので、内管を熱から有効に保護することができる。
即ち、本発明にかかる耐火被覆管継手では、清掃口が設けられている部位が突出しないため、清掃器具による清掃が容易で、かつ、建設物や建築物の天井と床間の配管スペース、あるいは壁と壁の間の配管スペースを大きくしなければならないという弊害を防止することができる。
ここで、前記内管の軸線と平行な前記清掃口の中心線上において、前記第2の耐火被覆層の外面が、前記第1の耐火被覆層の外周面に対して、前記内管の径方向外側に突出していないことが望ましい。
耐火被覆管継手の外形寸法は、前記内管の外周に被覆される耐火被覆層で決定する。したがって、蓋体に設けられる第2の耐火被覆層の外面が、内管の陥没部以外に形成される第1の耐火被覆層の外周面に対して、前記内管の径方向外側に突出していないことが望ましい。
また、前記内管と前記第1の耐火被覆層との間に吸音材を介在させることが望ましい。尚、前記蓋体と前記第2の耐火被覆層との間にも、吸音材を介在させることが望ましい。
このように、吸音材を介在させることにより、排水等が内管内を流れる音を吸音し、外部への放出音を小さくすることができる。
尚、前記吸音材としては、不織布あるいはPET(ポリエチレンテレフタレート)フェルトであることが望ましく、第1の耐火被覆層、第2の耐火被覆層がモルタル等の耐火物で形成されている場合には、第1の耐火被覆層、第2の耐火被覆層は、耐火材としての機能の他、遮音材としても機能する。
このような、前記吸音材を用いることにより、図8に示したような、グラスウール、ゴム製等の遮音シート、金網を用いる必要がなく、配管の径を小さくすることができる。
また、前記熱膨張耐火材の上端部が、前記第1の耐火被覆層の上面より、内管径方向外側に突出していることが望ましい。
尚、前記熱膨張耐火材の上端部が、前記第1の耐火被覆層の上面及び前記第2の耐火被覆層の上面より、内管径方向外側に突出していることが望ましい。
このように、熱膨張耐火材の上端部が、前記第1の耐火被覆層の上面より、内管径方向外側に突出している場合には、接続される配管との間、蓋体周囲の第1の耐火被覆層と第2の耐火被覆層との間の環状の隙間を、熱膨張耐火材が熱膨張した際、確実に埋めることができる。
また、前記蓋体および前記第2の耐火被覆層は、塩化ビニル用接着剤とエポキシ接着剤とを複合して用いることによって、接着されていることが望ましい。
このように、蓋体および前記第2の耐火被覆層を、塩化ビニル用接着剤とエポキシ接着剤とを複合して用いることにより、確実に固定することができる。
本発明によれば、清掃器具による清掃が容易で、かつ、省スペース化に寄与する耐火被覆管継手を得ることができる。
図1は本発明の実施形態にかかる耐火被覆管継手の外観図である。 図2は、図1のA−A断面図である。 図3は、図2の耐火被覆管継手の要部拡大図である。 図4は、本発明の実施形態にかかる耐火被覆管継手の第1の変形例を示す要部拡大図である。 図5は、本発明の実施形態にかかる耐火被覆管継手の第2の変形例を示す要部拡大図である。 図6は、本発明の実施形態にかかる耐火被覆管継手の第3の変形例を示す断面図である。 図7は、従来の耐火被覆管継手を示す一部断面図である。 図8は、従来の耐火被覆管継手に、グラスウール、遮音シート、金網を巻き付けた状態を示す一部断面図である。
以下に、本発明にかかる耐火被覆管継手の一実施形態について、図1乃至図3に基づいて説明する。
本発明にかかる耐火被覆管継手1は、建設物や建築物に使用される排水、送水、送気用配管等の内、耐火被覆を要する用途、例えば防火区画貫通部などで使用される。
図に示すように、耐火被覆管継手1を構成する内管6は、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂製の筒状部材であり、内管6の軸線方向の中央部分における外周(周方向)に、径方向内側に向かって凹状に陥没した陥没部6aが設けられている。
また、前記耐火被覆管継手1は、前記内管6の軸方向に臨むように内管6の両端に設けられた一対の接続口2と、内管6の径方向に臨むように設けられた清掃口3とを備えている。
この一対の接続口2の夫々は、配管(直管)10,11を接続するために設けられている。また清掃口3は、ここから清掃器具を挿入することによって、内管6内部の清掃を行うために設けられている。
尚、この清掃口3は、通常は蓋7によって閉じられており、配管内部を清掃する際には蓋体7が取り外される。
前記陥没部6aは、少なくとも清掃口3を含むように形成されている。この実施形態では、清掃口3を含む軸方向長L1で外周を全体的に陥没させ、両端部よりも小径な部位として形成している。
このように前記清掃口3は、陥没部6a内の一部に設けられており、この清掃口3の外周囲には、リング状のシール部材8が装着され、前記シール部材8を介して、蓋体7が着脱自在に取り付けられている。
また、前記シール部材8の外周囲には、熱膨張耐火材5の一端部が固定されるリング状の凹部6bが形成されている。
また、前記内管6の材料としては、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂が用いられる。このポリ塩化ビニル等の合成樹脂は、金属管と比べて軽量であり、又、耐薬品性、耐衝撃性等にも優れているため、内管6としては適している。
また、蓋体7は、前記清掃口3を閉塞できるように円板状に形成され、また側面には、前記清掃口3に形成された雌螺子部3aと螺合する雄螺子部7aが形成されている。
また、蓋体7の外側を被覆する第2の耐火被覆層4bには、凹部であるつまみ部4cが形成されている。使用者がこのつまみ部4cを摘み、蓋体7を回動することにより、蓋体7を清掃口3から着脱することができる。
尚、蓋体7の材料としては、前記内管6と同様に、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂が用いられる。
前記耐火被覆管継手1は、耐火被覆層4(後述する4a,4bの総称)及び熱膨張耐火材5で覆われている。
即ち、耐火被覆管継手1には、内管6の外周を被覆する第1の耐火被覆層4aと、蓋体7の外側を被覆する第2の耐火被覆層4bが設けられている。更に、内管6の両端近傍および清掃口3に沿って熱膨張耐火材5が設けられている。
更に、前記内管6の軸線Lと平行な前記清掃口3の中心線l上において、図3において符号S1で示すように、前記清掃口3に蓋体7が装着された状態において蓋体7の外面が、前記内管6の外周面に対して、前記内管6の径方向外側に突出しないように形成されている。
更に、図3において符号S2で示すように、第2の耐火被覆層4bの外面は、第1の耐火被覆層4aの外面に対して、内管6の径方向外側に突出しないように形成される。
このように、前記内管6の軸線Lと平行な前記清掃口3の中心線l上において、第2の耐火被覆層4bの外面が、第1の耐火被覆層4aの外面から突出しない、即ち、略同一であるか、これよりも低くなるように形成されているため、清掃口3の周りの突出を解消することができる。
これにより、清掃口から挿入される清掃器具による清掃が容易になると共に、配管の省スペース化を図ることができる。
尚、図1に示すように、前記内管6の軸線と直交する領域Aにおいては、陥没部6aから内管6の径方向外側に突出して、前記清掃口3が形成される。しかしながら、その突出寸法は小さく、清掃器具の操作容易性、配管の省スペース化に与える影響は少ない。
また、前記第1の耐火被覆層4a、第2の耐火被覆層4bに用いられる耐火物として、耐火水硬性材料が用いられる。
この耐火水硬性材料としては、耐火性があり、難燃性または不燃性の高温においても強度を失わない水硬性の物質、例えば、セメント類、石膏、粘土、珪藻土等が使用される。好ましくは、セメントを主体とするモルタル、また、これに短繊維を混入した繊維モルタル等が、実用性に優れているため使用される。
尚、前記繊維モルタルとしては、普通ポルトランドセメント、無機質混和剤(炭酸カルシウム、石灰質)、軽量骨材(凝灰岩系天然硝子、パーライト)有機繊維(セルロース、合成繊維)等の成分を有するものを用いることができる。
前記第1の耐火被覆層4aは、内管6の外周面に成形により形成される。
また第2の耐火被覆層4bは、成形された第2の耐火被覆層4bを蓋体7に接着することにより、形成される。
尚、蓋体7と第2の耐火被覆層4bとの接着には、塩化ビニル用接着剤とエポキシ系無溶剤接着剤とを複合して用いられる。このように、塩化ビニル用接着剤とエポキシ系無溶剤接着剤を用いるのは、通常、蓋体7はポリ塩化ビニルで形成されており、前記塩化ビニル用接着剤によって、蓋体7の接着面を膨潤させた状態で強固に接着することができるためである。
尚、前記塩化ビニル用接着剤としては、アセトン、メチルエチルケトン、ヘキサン、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、塩化ビニル等の成分を有するものを用いることができる。
また、前記塩化ビニル用接着剤のかわりに、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等も使用することができる。
また、エポキシ系無溶剤接着剤のかわりに、ウレタン系無溶剤接着剤、アクリル系無溶剤接着剤、シリコーン系無溶剤接着剤等も使用することができる。
また、図4に示すように、前記第1の耐火被覆層4aとして、不織布4a1とモルタル4a2を用いても良い。また、図示しないが同様に、第2の耐火被覆層4bに、不織布とモルタルを用いても良い。
このように不織布とモルタルを用いることにより、不織布の表面の起毛または凹凸部にモルタルが入り込み、不織布とモルタルとが一体化させることができる。
また、不織布としては、ポリエステル系繊維(PET(ポリエチレンテレフタレート)など)、ポリアミド系繊維(ナイロン)、ポリオレフィン系繊維(PP(ポリプロピレン),PE(ポリエチレン))、アクリル系繊維、セルロースファイバー、植物繊維(綿、パルプ等)、毛(ウール等)、人造鉱物繊維(グラスウール、ロックウール)、及びこれらの混毛によるニードルフェルト、またはメルトブローン不織布を用いることができる。
また、不織布4a1には、コストと加工性の面から、PET(ポリエチレンテレフタレート)フェルトを用いることが好適である。
このように不織布、PETフェルトを用いることにより、不織布、PETフェルトは吸音材として機能し、吸音層を形成することができる。したがって、不織布あるいはPETフェルト4a1の外側に配置されるモルタル4a2は耐火材と機能する他、遮音材としても機能し、耐火性のみならず遮音性に優れた耐火被覆管継手1を得ることができる。
尚、前記不織布のかわりに、あるいは前記不織布と混ぜて、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル等の発泡プラスチックス、または発泡ゴムを用いることもできる。
前記したように、吸音材を耐火被覆の内側に設けることで、耐火被覆層(モルタル4a2)が厚い遮音層として機能する。ここで、吸音材は音の固体伝播を遮断する厚みがあれば十分であり、前記吸音材を耐火被覆層(モルタル4a2)の外側に設ける場合に比べて、はるかに薄く形成しても同様な効果を得ることができる。その結果、吸音材の巻き付け径は小さくなり、配管全体が小径化され、大幅な省スペース化を実現できる。
また、前記熱膨張耐火材5は、前記内管6の両端部近傍において、前記内管6外周に沿って設けられている。
また、前記熱膨張耐火材5は、蓋体7に取り付けられた前記第2の耐火被覆層4bの周囲を囲むように、前記第1の耐火被覆層4aと前記第2の耐火被覆層4bとの間の環状の隙間Sに沿って設けられている。
また、前記陥没部6aの前記清掃口3の周囲に形成された凹部6bに、蓋体7の周囲を囲む熱膨張耐火材5の内周側の一端部が設けられる。
また、前記内管6の両端部近傍に設けられる前記熱膨張耐火材5についても、同様に、内管の外周面に凹部を形成し、前記熱膨張耐火材5の下端部を設けても良い。
また、前記した熱膨張耐火材5は、内管6の所定の部位に成形により形成される。
前記熱膨張耐火材5としては、一般的には、熱膨張性黒鉛を用いた熱膨張耐火性組成物が用いられる。この熱膨張耐火材5は、熱膨張性黒鉛、ポリエチレン、エチレン系改質剤、臭素系難燃剤、水酸化アルミニウム、合成樹脂、プロセスオイル、エポキシ樹脂、無機充填材(炭酸カルシウム等)等の成分から構成されている。
また、図5に示すように、前記熱膨張耐火材5の上端部5aが、前記第1の耐火被覆層4aの上面より、内管径方向外側に突出して形成されていても良い。
尚、前記熱膨張耐火材の上端部5が、前記第1の耐火被覆層4aの上面及び前記第2の耐火被覆層4bの上面より、内管径方向外側に突出していることが望ましい。
このように、前記熱膨張耐火材5の上端部5aが、前記第1の耐火被覆層4aの上面より、内管径方向外側に突出している場合には、接続される配管10,11との間の隙間S(図6参照)、蓋体周囲の第1の耐火被覆層4aと第2の耐火被覆層4bとの間の環状の隙間Sを、熱膨張耐火材が熱膨張した際、確実に埋めることができる。
また、図6に示すように、一対の接続口2の夫々に、配管(直管)10,11を接続する際、配管(直管)10,11の外周面に形成された耐火材12,13と、前記内管のそれぞれの端部近傍において、前記内管の外周に沿って設けられ熱膨張耐火材との間に隙間Sが形成される。
この隙間Sはジョイントテープ(不燃テープ)14で、その上面が閉塞されるのが好ましい。このジョイントテープ14の材質は、アルミニウム箔、ガラスクロス、ポリアクリロニトル繊維フェルト等である。
このジョイントテープ(不燃テープ)14を巻回することにより、耐火性が向上すると共に、前記隙間Sからの音漏れを抑制することができる。
次に、耐火被覆管継手1を製造するには、陥没部6aが形成された内管6および熱膨張耐火材5を金型内にセットし、例えば、第1の耐火被覆層4aとして短繊維を混入した繊維モルタルを供給し、内管6の外周面の所定の部位に第1の耐火被覆層4aを成形する。
また、第1の耐火被覆層4aが不織布にモルタルを含浸させたものである場合には、内管の所定部位の外周を不織布で被覆した後、これを金型内にセットし、不織布と金型の間にモルタルを圧入する。これにより、不織布の表面の起毛または凹凸部にモルタルが入り込み、不織布とモルタルとが一体化する。
このとき、モルタルは不織布の表面に含浸させるが、不織布の密度および厚さ、モルタル圧入の圧力を調整することにより、前記内管の外周表面にまでは浸透しないようにすることが好ましい。
尚、上記のようにして得られた耐火被覆管継手は、第1の耐火被覆層4aが不織布にモルタルを含浸させたものであるため、機械的強度が増大する。
一方、第2の耐火被覆層4bを円板状に成形し、この成形された第2の耐火被覆層4bを蓋体7に接着することにより、形成される。
尚、蓋体7と第2の耐火被覆層4bとの接着には、前記したように、塩化ビニル用接着剤とエポキシ接着剤とを複合して用いられる。
尚、陥没部6aが形成された内管6に蓋体7を装着した状態で、成形できる金型を製作し、例えば、耐火被覆層として短繊維を混入した繊維モルタルを供給し、内管6及び蓋体7に耐火被覆層4を一挙に成形しても良い。
また、蓋体7に吸音材を介して耐火被覆層が形成される場合には、ポリ塩化ビニル製の蓋と耐火被覆層の繊維モルタルの接触面積が小さくなり、剥がれ易い場合には、適宜、上記接着剤を用いて貼付けても良い。
また、蓋体7に吸音材を介することなく、耐火被覆層が形成される場合には、ポリ塩化ビニル製の蓋と耐火被覆層の繊維モルタルの接触面積が大きく、固着する場合には、上記接着剤を用いなくても良い。
以上述べたように、本実施形態によれば、内管6の外周面の一部を陥没させることによって陥没部6aを設け、この陥没部6aに清掃口3を設けることで、清掃口3周りの突出を解消する。
これにより、清掃口3から挿入される清掃器具による清掃が容易になると共に、配管の省スペース化を図ることができる。
また、配管が接続される接続口2近傍のみならず、内管6を被覆する第1の耐火被覆層4aと、蓋体7を被覆する第2の耐火被覆層4bの隙間にも、熱膨張耐火材5を設けることで、高温時における内管6の密封性が高まるので、内管6を熱から有効に保護することができる。
尚、上記実施形態では、排水管を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、排気管等においても適用することができる。
1 耐火被覆管継手
2 接続口
3 清掃口
4,4a,4b 耐火被覆層
5 熱膨張耐火材
6 内管
6a 陥没部
7 蓋体
8 シール部材

Claims (6)

  1. 耐火被覆管継手において、
    両端に設けられた、配管が接続可能な一対の接続口と、外周の一部を内側に陥没させた陥没部と、前記陥没部に設けられた清掃口とを備え、前記内管の軸線と平行な前記清掃口の中心線上において、前記清掃口に蓋体が装着された状態において、蓋体の外面が前記内管の外周面に対して前記内管の径方向外側に突出しない、合成樹脂製の内管と、
    前記清掃口に着脱自在に取り付けられた蓋体と、
    を有し、
    前記内管の両端近傍と前記清掃口近傍とを除いて、前記内管の外周を被覆する第1の耐火被覆層と、
    前記蓋体の外側を被覆する第2の耐火被覆層と、
    前記内管のそれぞれの端部近傍において、前記内管の外周に沿って設けられると共に、前記蓋体に取り付けられた前記第2の耐火被覆層の周囲を囲むように、前記第1の耐火被覆層と前記第2の耐火被覆層との間の環状の隙間に沿って設けられた、高温で膨張する熱膨張耐火性組成物よりなる熱膨張耐火材と、
    を備えていることを特徴とする耐火被覆管継手。
  2. 前記内管の軸線と平行な前記清掃口の中心線上において、前記第2の耐火被覆層の外面が、前記第1の耐火被覆層の外周面に対して、前記内管の径方向外側に突出していないことを特徴とする請求項1記載の耐火被覆管継手。
  3. 前記内管と前記第1の耐火被覆層との間に、吸音材を介在させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の耐火被覆管継手。
  4. 前記吸音材が、不織布あるいはPETフェルトであることを特徴とする請求項3に記載された耐火被覆管継手。
  5. 前記熱膨張耐火材の上端部が、前記第1の耐火被覆層の上面より、内管径方向外側に突出していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の耐火被覆管継手。
  6. 前記蓋体および前記第2の耐火被覆層は、塩化ビニル用接着剤とエポキシ接着剤とを複合して用いることによって、接着されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された耐火被覆管継手。
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