JP2003254495A - 配管断熱用ブロック - Google Patents

配管断熱用ブロック

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JP2003254495A
JP2003254495A JP2002060687A JP2002060687A JP2003254495A JP 2003254495 A JP2003254495 A JP 2003254495A JP 2002060687 A JP2002060687 A JP 2002060687A JP 2002060687 A JP2002060687 A JP 2002060687A JP 2003254495 A JP2003254495 A JP 2003254495A
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pipe
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piping
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Hidetoshi Nomura
英俊 野村
Masahiro Fujita
昌宏 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付けや取外しが容易かつ安全で、変形した
り、断熱効果が低下したりすることのない配管断熱用ブ
ロックを提供する。 【解決手段】 本発明の配管断熱用ブロックは、高温ま
たは低温の気体または液状物を供給する配管に着設して
配管の温度を維持する配管断熱用ブロックであって、プ
ラスチック製内装シートおよびプラスチック製外装シー
トにより断熱材層を被覆して形成され、内装シートおよ
び外装シートの少なくとも一つに配設する接合部材を介
して、配管断熱用ブロックにより配管を包囲するように
連結して配管に着設するとともに、配管断熱用ブロック
の長手方向端縁部に配設する接合部材により2個以上の
配管断熱用ブロックを連結することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管の保温用断熱
ブロックに関し、特に、化学プラントなどの配管を断熱
被覆し、保温するブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】化学プラントなどにおける各種のタンク
類や機器類から延出する配管は、供給する気体の液化、
液状物の増粘などを防ぎ、また、省エネルギなどの観点
から、断熱用ブロックにより被覆し、保温する場合が多
い。
【0003】断熱用ブロックには、繊維質の保温材やケ
イ酸カルシウムなどの成形保温材をブリキなどからなる
金属ケースで覆っているものや、金属板を層状に積層
し、その上を金属ケースで覆っているものがある。ま
た、断熱用ブロックは、被保温体である配管を取り囲む
ように設置し、たとえば、二つ割りの半円筒形ブロック
を配管の周囲に組合せて配置し、バックルなどで連結し
て取付ける。
【0004】しかし、断熱用ブロックの外皮を構成する
金属ケースは、通常、厚さ0.6mm〜1.6mmのブリ
キ板などからなるため、断熱用ブロックの上を踏んだ
り、他の構造物をぶつけたりすると、金属ケースが凹ん
だり歪んだりして変形し、保温材の厚さが減少し、所定
の断熱効果を確保できなくなる場合もある。また、バッ
クルが壊れたり、バックルの連結位置がずれたりするた
め、取付けが困難になる場合もある。一方、金属ケース
の表面強度を上げるために、板厚を厚くすると、金属ケ
ースの加工性が悪くなり、重くなり、コストも高くな
る。
【0005】断熱ブロックは、配管の検査、洗浄、修理
または交換の際には、バックルなどの連結具を開けて、
配管から取外すことができるようにしている場合が多
い。しかし、金属ケースにより覆われているため、取外
しや取付けに際して、安全性が低く、作業性が悪く、復
元できない場合も多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、取付けや取
外しが容易かつ安全で、変形したり、断熱効果が低下し
たりすることのない配管断熱用ブロックを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の配管断熱用ブロ
ックは、高温または低温の気体または液状物を供給する
配管に着設して配管の温度を維持する配管断熱用ブロッ
クであって、プラスチック製内装シートおよびプラスチ
ック製外装シートにより断熱材層を被覆して形成され、
前記内装シートおよび前記外装シートの少なくとも一つ
に配設する接合部材を介して、前記配管断熱用ブロック
により配管を包囲するように連結して配管に着設すると
ともに、前記配管断熱用ブロックの長手方向端縁部に配
設する接合部材により2個以上の前記配管断熱用ブロッ
クを連結することを特徴とする。
【0008】本発明の配管断熱用ブロックにおいては、
内装シートと外装シートとが同一のシートからなるもの
であることが好ましく、接合部材は、面ファスナ、線状
体および帯状体の少なくとも一つであることが好まし
い。また、内装シートの酸素指数は、26容積%以上で
あることが好ましく、前記内装シートは、ポリイミド、
ポリアミドイミド、ポリペルフルオロエチレンまたはポ
リ塩化ビニルからなるものが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の配管断熱用ブロックは、
プラスチック製の内装シートと外装シートにより断熱材
層を被覆して形成され、前記シートの少なくとも一つに
配設する接合部材を介して、配管断熱用ブロックで配管
を包囲するように連結して配管に着設し、配管断熱用ブ
ロックの長手方向端縁部に配設する接合部材により複数
の配管断熱用ブロックを連結して使用する。
【0010】本発明の典型的な配管断熱用ブロックの断
面図を図2に示す。この配管断熱用ブロック28は、内
装シート22と外装シート24により断熱材層23を被
覆して形成され、内装シート22および外装シート24
の少なくとも一つには接合部材25を配設する。図2の
例では、接合部材25は、外装シート24にのみ配設し
ている。
【0011】内装シートは、難燃性、柔軟性、耐熱性お
よび耐寒性を有するものが好ましい。
【0012】内装シートは、難燃性を有するものが特に
好ましい。難燃性とは、燃えにくく、着火しても自己消
火性を有することをいう。内装シートが難燃性を有する
ことにより、高温の気体や液状物を供給する配管に取り
付けても耐久性を有し、保温することができる。具体的
には、内装シートは、JIS K 7201による酸素
指数が26容積%以上であることが好ましく、30容積
%以上がより好ましい。酸素指数が26容積%以上であ
ると、被保温体である配管の表面が高温になっても、内
装シートは十分な難燃性を奏する。また、同様の理由に
より、内装シートは、JIS L 1091による燃焼
速度が0.04g/秒以下であることが好ましく、0.
03g/秒以下がより好ましい。さらに、内装シート
は、JIS−L 1091による燃焼時間が4.0秒以
下が好ましく、3.0秒以下がより好ましい。これらの
特性を有する材料としては、たとえば、ポリ塩化ビニル
(酸素指数:40.5容積%、燃焼速度:0.038g
/秒、燃焼時間:2.5秒)や芳香族ポリアミド(酸素
指数:29.0容積%、燃焼速度:0.010g/秒、
燃焼時間:2.0秒)がある。
【0013】内装シートの難燃性は、難燃剤の添加によ
っても得られる。難燃剤には、ハロゲン系、リン系およ
び無機系のものがある。
【0014】ハロゲン系難燃剤には、臭素系と塩素系の
ものがある。臭素系難燃剤としては、たとえば、テトラ
ブロモビスフェノールA、2,2−ビス(4−ハイドロ
キン−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、ヘキサブ
ロモベンゼン、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イ
ソシアヌレートがある。塩素系難燃剤の代表は、塩素化
パラフィンであり、塩素化パラフィンはポリ塩化ビニル
の可塑剤としても機能する。一般に、臭素系難燃剤は塩
素系難燃剤に比べて難燃効果が大きく、三酸化アンチモ
ンとの併用効果が大きい。
【0015】リン系難燃剤は、含ハロゲンリン酸エステ
ルとその他のリン系難燃剤に二分され、たとえば、リン
酸アンモニウム、トリエチルホスフェート、トリス(β
−クロロエチル)ホスフェート、トリスクロロエチルホ
スフェート、キシレニルジフェニルホスフェートがあ
る。
【0016】無機系難燃剤には、たとえば、三酸化アン
チモン、水酸化ジルコニウム、水酸化アルミニウム、水
酸化マグネシウムがあり、難燃性フィラーとしても有効
に利用することができる。
【0017】内装シート用プラスチックと難燃剤との組
合せとしては、ポリオレフィン系プラスチックと塩素化
パラフィンと三酸化アンチモンとの組合せ、ポリスチレ
ンとハロゲン系難燃剤と三酸化アンチモンとの組合せ、
ポリウレタンと含ハロゲンリン酸エステルとの組合せが
好ましい。
【0018】内装シートは、柔軟性を有するものが好ま
しい。内装シートとして、ブリキなどからなる金属シー
トを使用する場合に比べて、柔軟性を有するプラスチッ
クシートを使用することにより、製造および取り付けが
容易となり、安全な配管断熱用ブロックを提供すること
ができる。
【0019】内装シートは、耐熱性を有するものが好ま
しい。耐熱性とは、高温においても軟化により力学的特
性が低下せず、高温下でも長期間にわたり劣化しないこ
とをいう。内装シートが耐熱性を有することにより、高
温の気体や液状物を供給する配管に取り付けても耐久性
を有し、保温することができる。高温においても軟化に
よる力学的特性の低下がないようにするため、内装用プ
ラスチックシートはガラス転移点および融点が高いこと
が必要である。また、内装シートが高温下でも長期間に
わたり劣化しないようにするため、使用するプラスチッ
クシートは強い化学結合を維持するものでなければなら
ない。耐熱性を有するプラスチックとしては、ポリイミ
ド類、芳香族ポリアミド、ポリエステルなどがあり、た
とえば、ポリエチレンテレフタレートは、耐熱性が大き
いほか、耐磨耗性および弾性的諸特性に優れ、耐薬品性
も大きい点で好ましい。また、ガラス繊維強化ポレエチ
レンテレフタレートは、機械的強度および寸法精度が高
いとともに、ガラス繊維の網状補強効果により耐熱性が
大きい点で好ましい。
【0020】内装シートは、耐寒性を有するものが好ま
しい。耐寒性とは、低温において、脆化し、耐衝撃性が
低下しないことをいう。内装シートが耐寒性を有するこ
とにより、低温の液状物などを供給する配管に取り付け
ても耐久性を有し、保温することができる。耐寒性を有
するプラスチックとしては、フッ素樹脂、ポリアミド、
ポリアセタール、ポリエチレンなどがある。
【0021】内装シートは、供給する気体または液状物
が同一であるような場合には、供給する気体または液状
物の温度に合わせて、難燃性、柔軟性および耐熱性を有
するプラスチックシートや、耐寒性および柔軟性を有す
るプラスチックシートなど、最適なシートを選定するの
が好ましい。一方、多目的プラントであって、供給する
気体または液状物の温度が異なるような場合には、−3
0℃〜150℃程度の条件下で耐久性を有する柔軟なプ
ラスチックシートを用意しておくことが好ましい。この
ようなプラスチックとしては、たとえば、ポリイミド、
ポリアミドイミド、ポリペルフルオロエチレンまたはポ
リ塩化ビニルからなるものが好ましい。
【0022】外装シートは、製造が容易である点で、内
装シートと同一のシートとすることが好ましい。一方、
内装シートは直接配管に接触するため、苛酷な条件にお
いて難燃性、耐熱性や耐寒性などの特性が要求される
が、外装シートは、内装シートおよび断熱材層の上に設
けられ、外気と接しているため、内装シートと異なり、
難燃性、耐熱性や耐寒性などの諸特性よりは、外観上の
美しさ、耐衝撃性、柔軟性、耐水性、耐油性、耐薬品性
などの特性を有するものが好ましい。したがって、要求
されるそれぞれの特性に合わせて、外装シートを内装シ
ートと別のシートとすることもできる。たとえば、外装
シートとして、ポリエステル、ポリアミドなどからなる
化学繊維シートを使用すると、多彩な色分けが容易とな
り、シリコーンコーティングをしたガラス繊維シートを
外装シートとして使用すると、耐水性、耐油性などが大
きくなる。また、チタンカリウムコーティングをしたガ
ラス繊維シートは、耐薬品性が高い点で好ましい。
【0023】断熱材は、熱伝導率の低い熱遮断性材料で
あり、材料中に有する空気層または真空層により断熱機
能を発揮する。断熱材は、常温より低い領域では発泡ウ
レタン、発泡スチレンなどの有機材料を使用するのが好
ましい。また、常温より高い領域ではガラス繊維、泡ガ
ラス、スラグウール(ロックウール)、セラミック繊
維、ケイ酸カルシウムなどの無機材料を使用するのが好
ましい。
【0024】本発明の配管断熱用ブロックは、プラスチ
ック製内装シートおよびプラスチック製外装シートの少
なくとも一つに配設する接合部材を介して、配管断熱用
ブロックにより配管を包囲するように連結して配管に着
設する。
【0025】配管断熱用ブロックの配管への取付け方を
図1に示す。図1(A)は、配管1に配管断熱用ブロッ
ク8を取付ける前の状態を表す斜視図であり、図1
(B)は、取付けた後の状態を表す斜視図である。この
例では、図1(A)において、内装シート2および外装
シート4により断熱材層を被覆して形成される配管断熱
用ブロック8は、配管1を包囲するように輪状に連結す
ることにより配管1に着設し、接合部材5により配管断
熱用ブロック8を配管1上に着設する。接合部材5は、
内装シート2および外装シート4の少なくとも一つに配
設する。接合部材を配設するシートの種別は、接合の仕
方に応じて自由に設計することができる。図1(A)に
示す例では接合部材5はいずれも外装シート4に配設し
ている。また、配管を周方向に包囲して着設する配管断
熱用ブロックは、1個でもよく、複数個でもよい。図1
には、断熱用ブロックが1個の例を示す。
【0026】接合部材として、面ファスナ、線状体およ
び帯状体の少なくとも一つを有するものが、取付けおよ
び取外しが容易である点で好ましい。
【0027】面ファスナは、フック型の面ファスナやマ
シュルーム型の面ファスナを使用することができるが、
配管径が大きい場合や配管断熱用ブロックが重いような
場合は、フック型の面ファスナよりも、マシュルーム型
の面ファスナーの方が係合力が大きい点で好ましい。面
ファスナは、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン
などからなるものを使用することができる。面ファスナ
は、内装シートや外装シートに接着剤で取り付けること
ができる。接着剤としては、エポキシ、ポリウレタン、
シアノアクリレート、ゴムなどの樹脂を使用することが
できる。
【0028】線状体や帯状体は、ビニロンまたはポリア
ミドの織布にゴムや粘弾性ポリマーなどを含浸した輪状
のロープやベルトが、強度が大きい点で好ましい。ま
た、線状体や帯状体は、連結作業を容易にする点で、内
装シートや外装シートの端縁部に設けるのが好ましい。
線状体や帯状体の形状、大きさ、数などは、配管断熱用
ブロックの形状、設定強度、作業性などにより任意に設
計することができる。さらに、線状体、帯状体および面
ファスナは、いずれかを単独で使用することにより連結
してもよく、2種以上を併用して連結してもよい。
【0029】本発明の配管断熱用ブロックは、長手方向
端縁部に配設する接合部材により2個以上の配管断熱用
ブロックを連結して使用する。配管断熱用ブロックの長
手方向の長さをある程度短くし、複数個を連結して使用
することにより、1個当たりの配管断熱用ブロックを軽
量化し、作業性を高めるとともに、異なる長さの配管毎
に配管断熱用ブロックを用意する必要がなくなる。この
ような点から、配管断熱用ブロックの長手方向の長さは
30cm〜150cmが好ましい。
【0030】配管断熱用ブロックの長手方向の連結は、
図1に示すような長手方向端縁部に配設する接合部材で
ある面ファスナ6を介して行なう。図1に示す例では、
接合部材は面ファスナ6であるため、連結する配管断熱
用ブロックと接する面に配設している。接合部材として
は、面ファスナのほかに、線状体や帯状体も使用するこ
とができ、線状体や帯状体を使用する場合には、連結す
る配管断熱用ブロックと接する面近くの外装シート状に
配設するのが、作業性の点で好ましい。
【0031】本発明の配管断熱用ブロックは、直線状に
延出する配管のみならず、エルボ配管やフランジなどの
継手部分に対しても、内装シートや断熱層などの形状を
被保温体であるエルボ部分や継手部分の形状に合わせて
加工することにより利用することができ、有意な保温効
果を奏する。
【0032】実施例 厚さ0.2mm、幅105cm、長さ135cmのポリ
塩化ビニルシートを長さ方向で二折にし、ポリエチレン
テレフタレート製の糸で縫合し、1個の袋とした後、裏
返した。袋の中に、ガラス繊維JIS−2号を28kg
/m3となるように均一に装入し、入口を閉じてから、
ガラス繊維が偏らないようにするため、袋の幅方向およ
び長さ方向を5cm間隔で平行に縫合して、図1(A)
に示すような配管断熱用ブロック8と同一の外形を有す
る構造体を得た。得られた構造体は、幅(長手方向)1
00cm、長さ(周方向)68cmであった。図1
(A)において、外装シート4aの長さは5cmであ
り、ガラス繊維が包含されている部分の長さ(周方向)
は63cmであった。
【0033】つぎに、幅(長手方向)100cm、長さ
(周方向)5cmのマシュルーム型の面ファスナ(ポリ
エチレンテレフタレート製)である接合部材5を図1
(A)に示すように、外装シート4にエポキシ樹脂によ
り取付けた。また、タテ3cm、ヨコ60cmのマシュ
ルーム型の面ファスナ(ポリエチレンテレフタレート
製)6を図1(A)に示すようにエポキシ樹脂により取
付け、配管断熱用ブロック8を完成した。その後、同様
の仕様の配管断熱用ブロック8を20個製作した。
【0034】図1に示すように、外径20cm、長さ2
0mの鉄製の配管1に、前述の配管断熱用ブロック8の
外装シート4に配設する接合部材5を介して、配管断熱
用ブロックにより配管1を包囲するように連結して配管
1に着設するとともに、配管断熱用ブロック8の長手方
向端縁部に配設する面ファスナ6により、合計20個の
配管断熱用ブロック8を連結した。製作した配管断熱用
ブロックは、面ファスナで簡単に取付けることができ、
配管断熱用ブロック同士も面ファスナにより簡単に連結
できることがわかった。
【0035】連結後、約90℃の熱水を5L/分の遅い
速度で供給した。実験をしているプラント内の室温は1
6℃であった。熱水を供給し始めてから1時間が経過し
た後、熱水の供給元である最初の配管断熱用ブロックを
着設しているところで、配管内の熱水の温度を測定する
と、88℃であった。20m先にある20番目の配管断
熱用ブロックを着設しているところで、配管内の熱水の
温度を測定すると85℃であった。したがって、配管断
熱用ブロックは、十分に保温機能を果たしていることが
わかった。
【0036】熱水の温度を測定した後、熱水の供給を止
め、排水し、1時間経過後、20個の配管断熱用ブロッ
クを取り外した。面ファスナで取り付けられているた
め、容易に取り外すことができ、金属ケースからなる断
熱ブロックに比べて、作業性がよく、安全であることが
わかった。
【0037】今回開示された実施の形態および実施例は
すべての点で例示であって制限的なものではないと考え
られるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではな
くて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と
均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれるこ
とが意図される。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、取付けや取外しが容易
かつ安全で、変形したり、断熱効果が低下したりするこ
とのない配管断熱用ブロックを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は、本発明の配管断熱用ブロックの配
管への取付け方法を示す斜視図であり、(B)は、取付
け後の斜視図である。
【図2】 本発明の配管断熱用ブロックの構造を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 配管、2 内装シート、4 外装シート、5 接合
部材、6 面ファスナ、8,28 配管断熱用ブロッ
ク、23 断熱材層。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温または低温の気体または液状物を供
    給する配管に着設して配管の温度を維持する配管断熱用
    ブロックであって、プラスチック製内装シートおよびプ
    ラスチック製外装シートにより断熱材層を被覆して形成
    され、前記内装シートおよび前記外装シートの少なくと
    も一つに配設する接合部材を介して、前記配管断熱用ブ
    ロックにより配管を包囲するように連結して配管に着設
    するとともに、前記配管断熱用ブロックの長手方向端縁
    部に配設する接合部材により2個以上の前記配管断熱用
    ブロックを連結することを特徴とする配管断熱用ブロッ
    ク。
  2. 【請求項2】 前記内装シートと前記外装シートとは、
    同一のシートからなる請求項1に記載の配管断熱用ブロ
    ック。
  3. 【請求項3】 前記接合部材は、面ファスナ、線状体お
    よび帯状体の少なくとも一つである請求項1または2に
    記載の配管断熱用ブロック。
  4. 【請求項4】 前記内装シートの酸素指数は、26容積
    %以上である請求項1または2に記載の配管断熱用ブロ
    ック。
  5. 【請求項5】 前記内装シートは、ポリイミド、ポリア
    ミドイミド、ポリペルフルオロエチレンまたはポリ塩化
    ビニルからなる請求項1、2または4に記載の配管断熱
    用ブロック。
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