JP2007071056A - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内部潤滑性に優れるバルブタイミング調整装置を提供する。
【解決手段】 バルブタイミング調整装置1は、内部へ潤滑流体を導入するための導入孔70を有し、カム軸2と連動して回転する第一回転体20と、クランク軸と連動して回転する第二回転体10と、第一回転体20及び第二回転体10に設けられる内歯車部22,14と、内歯車部22,14に噛合しつつ遊星運動することにより第一回転体20と第二回転体10との間の相対回転位相を変化させる遊星歯車50と、遊星歯車50を内周側から自転自在に支持し、遊星歯車の公転方向へ回転する遊星枠40とを備え、少なくとも一つの導入孔70が遊星枠40の外周側へ向かって潤滑流体を案内することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、クランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する吸気弁及び排気弁のうち少なくとも一方のバルブタイミングを調整する内燃機関のバルブタイミング調整装置に関する。
従来、クランク軸及びカム軸とそれぞれ連動して回転する二つの回転体間の相対回転位相を変化させることにより、バルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置が知られている。例えば特許文献1には、遊星歯車を主体とする差動歯車機構により二つの回転体間の相対回転位相を変化させるバルブタイミング調整装置が開示されている。
特許文献1に開示のように差動歯車機構を用いる場合、内燃機関の運転状態に追従する当該機構の作動頻度は極めて高くなることから、構成歯車の噛合部分等では磨耗が生じ易い。そこで特許文献1に開示の装置では、カム軸の中空の中央螺子を通じて装置内部へ潤滑油を導入するようにしている。
米国特許第6637389B2号明細書
しかし、特許文献1に開示の装置では、カム軸からその連動回転体の中心孔へ潤滑油が導入されるようになっており、さらに当該中心孔には、遊星歯車を内周側から支持する遊星枠の中心孔が連通している。そのため、導入圧を受けた潤滑油は遊星枠の内周側へと流入し易く、遊星枠の外周側の遊星歯車と他の歯車との噛合部分等、要潤滑部分へは潤滑油が達し難くなっている。
尚、潤滑油の導入圧を低下させることにより遊星枠の内周側への油流入を抑えることはできるが、そうした低圧条件ではかえって潤滑油が差動歯車機構の隅々にまで行き渡らなくなる。また、遊星枠の周壁部に油路を設けて遊星歯車側へ潤滑油を導くことも可能であるが、特許文献1に開示の如く遊星枠と遊星歯車との間にベアリングを配置する場合等には、油路の出口部の開口面積を十分に確保することができず、その結果、潤滑油が差動歯車機構の隅々にまで行き渡らなくなる。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、内部潤滑性に優れるバルブタイミング調整装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明であるバルブタイミング調整装置において、少なくとも一つの導入孔は、遊星枠の外周側へ向かって潤滑流体を案内する。この案内作用によれば、遊星枠が内周側から支持する遊星歯車と内歯車部との噛合部分へ潤滑流体を確実に到達させることができる。したがって、高い内部潤滑性を実現することができる。
尚、遊星枠の外周側へ向かって潤滑流体を案内する導入孔が少なくとも一つ設けられるのであれば、遊星枠の最外周縁よりも内周側へ向かって潤滑流体を案内する別の導入孔を設けることも可能である。
請求項2に記載の発明において遊星枠は筒状に形成されるが、導入孔の案内作用によって潤滑流体は遊星枠の外周側へ向かうので、遊星枠の内周側へは潤滑流体が流入し難くなる。したがって、遊星枠の周壁部に流路を設けなくても、遊星歯車と内歯車部との噛合部分へ十分に潤滑流体を供給できる。
請求項3に記載の発明によると、遊星枠の外周側へ向かって潤滑流体を案内する導入孔は内歯車部の周方向において複数設けられるので、遊星歯車と内歯車部との噛合部分の周方向における潤滑性が向上する。
潤滑流体としては、例えば請求項4に記載の発明の如く内燃機関用の潤滑流体を用いて流体供給ポンプ、流体フィルタ等の流通系の共通化を図ってもよいし、内燃機関用以外の用途の潤滑流体を用いてもよい。
請求項4に記載の発明の如く内燃機関用の潤滑流体を用いる場合、バルブタイミング装置へ導入される潤滑流体の流量が過多になると、本来内燃機関へ供給されるべき潤滑流体の流量が低下してしまう。そこで、請求項5に記載の発明では、導入孔の絞り部による流路面積の絞り量を調整することにより、バルブタイミング装置へ導入される潤滑流体の流量を必要最小限に抑えることができる。したがって、内燃機関の潤滑に与える影響が小さくて済む。
請求項6に記載の発明によると、潤滑流体は、遊星歯車を挟んで導入孔とは反対側から外部へ排出されるので、遊星歯車と内歯車部との間の磨耗等によって装置内部に生じた異物が装置内部に滞留することを防止できる。
尚、遊星歯車に対して導入孔と同じ側から潤滑流体を排出させることも可能である。
請求項7に記載の発明によると、軸方向へ互いにずれて位置する第一、第二内歯車部にそれぞれ噛合する第一、第二外歯車部を持った遊星歯車は、遊星枠によって内周側から支持される。それ故、導入孔の案内作用によって潤滑流体を遊星枠の外周側へと向かわせて、第一内、外歯車部の噛合部分や第二内、外歯車部の噛合部分に確実に到達させることができる。さらに請求項6に記載の発明では、遊星歯車の第一、第二外歯車部をそれぞれ第一、第二内歯車部に噛合させつつ一体に遊星運動させることにより第一、第二回転体間の相対回転位相を変化させるので、それら各歯車部の径を小さくしつつ大きな減速比を得ることができる。
尚、請求項8に記載の発明の如く、第二回転体の内歯車部に噛合する遊星歯車が遊星運動に伴い第一回転体を押圧することで第一、第二回転体間の相対回転位相が変化する構成を採用してもよい。こうした比較的簡素な構成においても、導入孔の案内作用により潤滑流体を遊星歯車と内歯車部との噛合部分へと確実に導いて、高い内部潤滑性を得ることができる。
請求項9に記載の発明によると、遊星枠には、制御ユニットにより制御された回転トルクが遊星歯車の公転方向に与えられる。この回転トルクを受けて遊星歯車は遊星運動し、第一、第二回転体間の相対回転位相変化を生じさせるので、制御ユニットの回転トルク制御によって当該相対回転位相、さらにはバルブタイミングを正確に調整することができる。そして特に、遊星運動する遊星歯車とそれに噛み合う内歯車部との間が十分に潤滑されて磨耗が抑制される状態にあるので、バルブタイミングの正確な調整を長期に亘って実現することができる。
請求項10に記載の発明によると、制御ユニットは、遊星枠に与える回転トルクを電動モータにより発生する。このように、高精度に電気制御可能な電動モータを用いることでバルブタイミングの調整精度を高めることができる。
尚、制御ユニットは、電動モータにより回転トルクを発生させるもの以外にも、例えば油圧モータや電磁ブレーキ装置等による回転トルクを発生させるものであってもよい。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態によるバルブタイミング調整装置1を示している。バルブタイミング調整装置1は、内燃機関のクランク軸からカム軸2へ機関トルクを伝達する伝達系に設けられている。バルブタイミング調整装置1は、クランク軸とカム軸2との間の相対回転位相を変化させることにより、内燃機関の吸気弁のバルブタイミングを調整する。
バルブタイミング調整装置1は、駆動側回転体10、従動側回転体20、制御ユニット30、遊星枠40、遊星歯車50を備えている。
駆動側回転体10と従動側回転体20とは共同して、遊星枠40及び遊星歯車50等の収容空間11を内部に形成している。
図1,2に示すように駆動側回転体10は、有底円筒状の歯車部材12と、二段円筒状のスプロケット13とを同軸に組み合わせて構成されている。歯車部材12の周壁部は、歯先円面が歯底円の内周側にある駆動側内歯車部14を形成している。歯車部材12は、駆動側内歯車部14の外周壁がスプロケット13の大径部15の内周壁に嵌合した状態でスプロケット13に螺子留めされている。スプロケット13において大径部15と小径部16との間を繋ぐ段差部17には、外周側へ突出する形態で複数の歯19が設けられており、これらの歯19とクランク軸の複数の歯との間で環状のタイミングチェーンが巻き掛けられる。故に、クランク軸から出力された機関トルクがタイミングチェーンを通じてスプロケット13へ入力されるときには、駆動側回転体10はクランク軸と連動して、当該軸に対する相対位相を保ちつつ回転軸線O周りに回転する。このとき駆動側回転体10の回転方向は、本実施形態では図2の反時計方向となる。
図1,3に示すように従動側回転体20は有底円筒状であり、駆動側回転体10及びカム軸2と同軸に配置されている。従動側回転体20の底壁部は、カム軸2の一端部にボルト固定される固定部21を形成している。このボルト固定によって従動側回転体20は、カム軸2と連動して当該軸2に対する相対回転位相を保ちつつ回転軸線O周りに回転可能となっており、また駆動側回転体10に対して相対回転可能となっている。尚、以下の説明では、駆動側回転体10に対して従動側回転体20が進角する相対回転方向を進角方向Xといい、駆動側回転体10に対して従動側回転体20が遅角する相対回転方向を遅角方向Yという。
従動側回転体20の周壁部は、歯先円が歯底円の内周側にある従動側内歯車部22を形成している。ここで、従動側内歯車部22の内径は駆動側内歯車部14の内径よりも小さく設定され、従動側内歯車部22の歯数は駆動側内歯車部14の歯数よりも少なく設定されている。従動側内歯車部22の外周壁はスプロケット13における小径部16及び段差部17の内周壁に嵌合しており、それによって従動側回転体20が駆動側回転体10を内周側から相対回転自在に支持している。従動側内歯車部22の固定部21とは反対側端部には、外周側へ突出するフランジ部23が設けられている。フランジ部23は、軸方向において向き合う駆動側内歯車部14の端面24と段差部17の端面25との間に挟持されている。この挟持形態によって、従動側内歯車部22と駆動側内歯車部14とが軸方向にずれて隣接していると共に、従動側回転体20に対する駆動側回転体10の軸方向相対変位が規制されている。
図1に示すように制御ユニット30は、電動モータ32、通電制御回路33等から構成されている。電動モータ32は、回転体10,20を挟んでカム軸2とは反対側に配置されている。電動モータ32は例えばブラシレスモータ等であり、内燃機関にステー(図示しない)を介して固定されるモータケース31並びにモータケース31によって正逆回転自在に支持されるモータ軸34を有している。通電制御回路33はマイクロコンピュータ等の電気回路であり、モータケース31の外部又は内部に配置されて電動モータ32と電気的に接続されている。通電制御回路33は、電動モータ32のコイル(図示しない)への通電を内燃機関の運転状態等に応じて制御する。この通電制御によって電動モータ32は、モータ軸34の周りに回転磁界を形成し、当該回転磁界の方向に応じた方向X,Y(図4参照)の回転トルクをモータ軸34から出力する。
図1,4に示すように、遊星枠40の入力部41は回転体10,20及び軸2,34と同軸の円筒状であり、継手42を介してモータ軸34に固定されている。この固定によって遊星枠40は、モータ軸34と連動して回転軸線O周りに回転可能となっており、また駆動側回転体10に対しては相対回転可能となっている。入力部41は、歯車部材12の底壁部18を軸方向へ貫通する中心孔19の内周側に配置されており、ベアリング43を介して駆動側回転体10を内周側から支持している。
図1,2に示すように、遊星枠40において入力部41よりも固定部21側の偏心部44は、回転体10,20及び軸2,34に対して外周壁が偏心する円筒状である。偏心部44は、遊星歯車50を軸方向へ貫通する中心孔51の内周側に配置されており、ベアリング45を介して遊星歯車50を内周側から支持している。この支持により遊星歯車50は、偏心部44の外周壁の中心軸線である偏心軸線P周りに自転可能且つ偏心部44の回転方向へ公転可能となっている。即ち遊星歯車50は、遊星運動可能に配置されている。
図1〜3に示すように遊星歯車50は二段円筒状であり、歯先円が歯底円の外周側にある駆動側外歯車部52及び従動側外歯車部54をそれぞれ大径部分及び小径部分によって形成している。ここで、駆動側外歯車部52の歯数は駆動側内歯車部14の歯数よりも所定数N(ここでは一つ)少なく設定され、また従動側外歯車部54の歯数は従動側内歯車部22よりも所定数N少なく設定されている。したがって、従動側外歯車部54の歯数は駆動側外歯車部52の歯数よりも少ない。駆動側外歯車部52は駆動側内歯車部14の内周側に配置されて、当該歯車部14の一部と噛み合っている。また、駆動側外歯車部52よりも固定部21側の従動側外歯車部54は従動側内歯車部22の内周側に配置されて、当該歯車部22の一部と噛み合っている。
以上の構成により回転体10,20の内部空間11には、偏心部44の外周側で駆動側内歯車部14と従動側内歯車部22とが遊星歯車50を介して連繋してなる差動歯車機構60が形成されている。そしてこの差動歯車機構60において、遊星枠40が駆動側回転体10に対して相対回転しないときには、遊星歯車50が外歯車部52,54と内歯車部14,22との噛合位置を保ちつつ回転体10,20と共に回転する。これにより回転体10,20間の相対回転位相が保持されるので、バルブタイミングも保持される。一方、回転トルクの方向Xへの増大等に伴い遊星枠40が駆動側回転体10に対して進角方向Xへ相対回転するときには、遊星歯車50が外歯車部52,54と内歯車部14,22との噛合位置を変化させつつ遊星運動することにより、従動側回転体20が駆動側回転体10に対して進角方向Xへ相対回転する。したがって、バルブタイミングが進角側へ変移する。また一方、回転トルクの方向Yへの増大等に伴い遊星枠40が駆動側回転体10に対して遅角方向Yへ相対回転するときには、遊星歯車50が外歯車部52,54と内歯車部14,22との噛合位置を変化させつつ遊星運動することにより、従動側回転体20が駆動側回転体10に対して遅角方向Yへ相対回転する。したがって、バルブタイミングが遅角側へ変移する。
次に、バルブタイミング調整装置1の特徴部分について詳しく説明する。
図1,5に示すように固定部21には、潤滑流体である内燃機関用潤滑油を回転体10,20の内部空間11へ導入するために二つの導入孔70が形成されている。これらの導入孔70は、回転軸線Oに関して対称となる二箇所にそれぞれ設けられており、従動側内歯車部22の周方向と一致する固定部21の周方向において等間隔に並んでいる。各導入孔70において上流側の絞り部72は、固定部21の径方向へ長く且つ扁平な長孔状であり、カム軸2の端面と接する固定部21の外面28に開口している。ここで絞り部72の外面28における開口部は、カム軸2においてポンプ4から潤滑油が吐出供給される二つの供給孔5のうち対応するものに連通しており、また絞り部72の流路面積は、当該対応供給孔5の流路面積よりも絞られている。各導入孔70において絞り部72よりも下流側の案内部74は固定部21の軸方向へ延びる円筒孔状であり、偏心部44の端面と軸方向で向き合う固定部21の内面29に開口している。ここで案内部74の内面29における開口部は、図1に二点鎖線で且つ図5に破線で示すように、偏心部44の軸方向への投影よりも外周側に設けられている。
図1,4に示すように歯車部材12において、差動歯車機構60を挟んで固定部21とは反対側に位置する底壁部18には、回転体10,20の内部空間11から外部へと潤滑油を排出するための排出孔80が九つ形成されている。これらの排出孔80は、駆動側内歯車部14の周方向と一致する底壁部18の周方向において互いに設定間隔をあけて並んでいる。各排出孔80は円筒孔状であり、底壁部18を軸方向へ貫通している。
このような構成のバルブタイミング調整装置1において、各供給孔5への供給潤滑油は各導入孔70へと流入し、それら各孔70の絞り部72を通過する。このとき潤滑油は、絞り部72の作用によって流量制限を受けるので、潤滑油量を必要最小限に抑えて内燃機関の潤滑に与える影響を可及的に小さくすることができる。また、各導入孔70において絞り部72を通過した潤滑油は、案内部74を流動して回転体10,20の内部空間11へと導かれる。このとき潤滑油は、偏心部44の軸方向投影よりも外周側に位置する案内部74の案内作用によって、各導入孔70から偏心部44の外周側へと向かって噴出される。これによって潤滑油は、偏心部44の内周側へは流入し難くなる一方、差動歯車機構60が形成された偏心部44の外周側では底壁部18側へ向かって流動する。この流動経路上には、内、外歯車部22,54の噛合部分、さらには内、外歯車部14,52の噛合部分が存在するので、潤滑油はそれら噛合部分へと確実に到達し得る。したがって、差動歯車機構60の潤滑性を高めて磨耗の発生を抑制することができる。
内、外歯車部22,54の噛合部分並びに内、外歯車部14,52の噛合部分を順次潤滑して底壁部18の近傍へ達した潤滑油は、当該底壁部18に設けられた排出孔80のいずれかから排出される。このようにバルブタイミング調整装置1では、各導入孔70から差動歯車機構60を経由して各排出孔80へと至る潤滑油流れを生じさせることができるので、磨耗粉等の異物が回転体10,20の内部に滞留し難くなる。したがって、異物による差動歯車機構60の作動不良、破損等を防止することができる。
以上、バルブタイミング調整装置1によれば、耐久性が高くなるので、制御ユニット30の回転トルク制御に従う正確なバルブタイミング調整を長期に亘って実現することができる。
尚、ここまで説明した第一実施形態では、従動側回転体20が特許請求の範囲に記載の「第一回転体」に相当し、駆動側回転体10が特許請求の範囲に記載の「第二回転体」に相当する。また、従動側内歯車部22が特許請求の範囲に記載の「内歯車部」及び「第一内歯車部」に相当し、駆動側内歯車部14が特許請求の範囲に記載の「内歯車部」及び「第二内歯車部」に相当する。さらに、従動側外歯車部54が特許請求の範囲に記載の「第一外歯車部」に相当し、駆動側外歯車部52が特許請求の範囲に記載の「第二外歯車部」に相当する。
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態は、図6,7に示すように第一実施形態の変形例であり、第一実施形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付すことによって、重複する説明を省略する。
第二実施形態のバルブタイミング調整装置100において従動側回転体110は、周壁部111によって従動側内歯車部22を形成しておらず、その代わりに、周壁部111のフランジ部23側の端面に開口する係合孔112を複数有している。ここで各係合孔112は円筒孔状であり、周壁部111の周方向において等間隔に設けられている。
また、バルブタイミング調整装置100において遊星歯車120は、従動側外歯車部54を形成する小径部分を有しておらず、その代わりに、駆動側外歯車部52の周壁部111との対向端面から突出する係合突起122を係合孔112と同数有している。ここで各係合突起122は円柱状であり、駆動側外歯車部52の周方向において等間隔に設けられている。そして、各係合突起122は対応する係合孔112へ突入しており、それによって回転体10,110の内部空間11には、偏心部44の外周側で駆動側外歯車部52と周壁部111とが遊星歯車120を介して連繋してなる差動歯車機構130が形成されている。
そしてこの差動歯車機構130において、遊星枠40が駆動側回転体10に対して相対回転しないときには、遊星歯車120が駆動側外歯車部52と駆動側内歯車部14との噛合位置を保ちつつ駆動側回転体10と共に回転する。すると、各係合突起122が各係合孔112を回転方向へ押圧し、その押圧を受けて従動側回転体110が駆動側回転体10との間の相対回転位相を保ちつつ回転するので、バルブタイミングが保持される。一方、遊星枠40が駆動側回転体10に対して遅角方向Yへ相対回転するときには、遊星歯車120が駆動側外歯車部52と駆動側内歯車部14との噛合位置を変化させつつ遊星運動することにより、各係合孔112に対する各係合突起122の回転方向への押圧力が増大する。これにより従動側回転体110が駆動側回転体10に対して進角方向Xへ相対回転するので、バルブタイミングが進角側へ変移する。また一方、遊星枠40が駆動側回転体10に対して進角方向Xへ相対回転するときには、遊星歯車120が駆動側外歯車部52と駆動側内歯車部14との噛合位置を変化させつつ遊星運動することにより、各係合突起122が各係合孔112を回転の逆方向へ押圧する。これにより従動側回転体110が駆動側回転体10に対して遅角方向Yへ相対回転するので、バルブタイミングが遅角側へ変移する。
このようなバルブタイミング調整装置100においても、図6に示すように、偏心部44の外周側へ向かって潤滑油を案内する二つの導入孔70(但し、絞り部72は固定部21と周壁部111とに跨って設けられ、案内部74は周壁部111を軸方向へ貫通している)と、それら導入孔70とは差動歯車機構130を挟んで反対側から潤滑油を排出する九つの排出孔80とが設けられている。したがって、第一実施形態と同様な効果を享受することができる。
尚、ここまで説明した第二実施形態では、従動側回転体110が特許請求の範囲に記載の「第一回転体」に相当し、駆動側回転体10が特許請求の範囲に記載の「第二回転体」に相当し、駆動側内歯車部14が特許請求の範囲に記載の「内歯車部」に相当する。
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用可能である。
例えば上述の実施形態では、吸気弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置1,100について説明したが、本発明は、排気弁のバルブタイミングを調整する装置や、吸気弁及び排気弁の双方のバルブタイミングを調整する装置に適用してもよい。
また、上述の実施形態では、導入孔70を二つ、また排出孔80を九つ設けているが、導入孔70及び排出孔80の数については要求に応じて適宜設定することができる。
さらに上述の実施形態では、導入孔70を長孔状の絞り部72と円筒孔状の案内部74とから構成し、また排出孔80を円筒孔状に形成しているが、導入孔70及び排出孔80の形状については要求に応じて適宜設定することができる。例えば、図8に変形例(同図は第一実施形態の変形例)を示すように導入孔70の案内部74を、回転軸線Oに対して下流側ほど外周側へ傾斜する形状に形成してもよいし、図示はしないが、絞り部72を設けずに案内部74を供給孔5と直接連通させてもよい。
またさらに上述の実施形態では、導入孔70に加え、遊星枠40の最外周縁よりも内周側へ向かって潤滑油を案内する別の導入孔を設けてもよい。この場合、例えば遊星枠40の中心孔の内周側へ向かって潤滑油を案内することで、継手42等の潤滑が可能となる。
加えて上述の実施形態では、差動歯車機構60,130を挟んで導入孔70とは反対側に排出孔80を設けているが、差動歯車機構60,130に対して軸方向の導入孔70と同じ側に排出孔を設けてもよい。尚、この場合、排出孔を従動側回転体20,100に設けてもよいし、あるいは駆動側回転体10に設けてもよい。
さらに加えて上述の実施形態では、回転体10がクランク軸と連動し、回転体20,110がカム軸2と連動するバルブタイミング調整装置1,100について説明したが、回転体10がカム軸2と連動し、回転体20,110がクランク軸と連動するようにしてもよい。
第一実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す図であって、図2のI−I線断面図に相当する。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1のIV−IV線断面図である。 図1のバルブタイミング調整装置の側面図である。 第二実施形態によるバルブタイミング調整装置を示す図であって、図1に対応する断面図である。 図6のVII−VII線断面図である。 第一実施形態によるバルブタイミング調整装置の変形例を示す図であって、図1に対応する断面図である。
符号の説明
1,100 バルブタイミング調整装置、2 カム軸、4 ポンプ、5 供給孔、10 駆動側回転体(第二回転体)、11 空間、12 歯車部材、13 スプロケット、14 駆動側内歯車部(内歯車部、第二内歯車部)、18 底壁部、20,110 従動側回転体(第一回転体)、21 固定部、22 従動側内歯車部(内歯車部、第一内歯車部)、30 制御ユニット、32 電動モータ、33 通電制御回路、34 モータ軸、40 遊星枠、41 入力部、44 偏心部、50,120 遊星歯車、52 駆動側外歯車部(第二外歯車部)、54 従動側外歯車部(第一外歯車部)、60,130 差動歯車機構、70 導入孔、72 絞り部、74 案内部、80 排出孔、111 周壁部、112 係合孔、122 係合突起

Claims (10)

  1. クランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する吸気弁及び排気弁のうち少なくとも一方のバルブタイミングを調整する内燃機関のバルブタイミング調整装置であって、
    内部へ潤滑流体を導入するための導入孔を有し、前記クランク軸及び前記カム軸のうち一方と連動して回転する第一回転体と、
    前記クランク軸及び前記カム軸のうち他方と連動して回転する第二回転体と、
    前記第一回転体及び前記第二回転体のうち少なくとも一方に設けられる内歯車部と、
    前記内歯車部に噛合しつつ遊星運動することにより前記第一回転体と前記第二回転体との間の相対回転位相を変化させる遊星歯車と、
    前記遊星歯車を内周側から自転自在に支持し、前記遊星歯車の公転方向へ回転する遊星枠と、
    を備え、
    少なくとも一つの前記導入孔は、前記遊星枠の外周側へ向かって前記潤滑流体を案内することを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記遊星枠は筒状に形成されることを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記遊星枠の外周側へ向かって前記潤滑流体を案内する前記導入孔は、前記内歯車部の周方向において複数設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記潤滑流体は前記内燃機関用の潤滑流体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 前記導入孔は、前記潤滑流体が流通する流路面積を絞る絞り部を有することを特徴とする請求項4に記載のバルブタイミング調整装置。
  6. 前記潤滑流体は、前記遊星歯車を挟んで前記導入孔とは反対側から外部へ排出されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  7. 前記第一回転体は、前記内歯車部としての第一内歯車部を有し、
    前記第二回転体は、前記第一内歯車部から軸方向へずれて位置する前記内歯車部としての第二内歯車部を有し、
    前記遊星歯車は、第一外歯車部及び第二外歯車部を有し、前記第一外歯車部及び前記第二外歯車部がそれぞれ前記第一内歯車部及び前記第二内歯車部に噛合しつつ一体に遊星運動することにより前記相対回転位相を変化させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  8. 前記カム軸と連動して回転する前記第一回転体は前記遊星歯車に係合し、
    前記クランク軸と連動して回転する前記第二回転体は前記内歯車部を有し、当該内歯車部に噛合する前記遊星歯車が遊星運動に伴い前記第一回転体を押圧することにより前記相対回転位相が変化することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  9. 前記遊星枠に与える前記公転方向への回転トルクを制御する制御ユニットを備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  10. 前記制御ユニットは、前記回転トルクを発生する電動モータを有することを特徴とする請求項9に記載のバルブタイミング調整装置。
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