JP6154330B2 - 遊星歯車装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊星歯車装置に関する。
遊星歯車装置は、少ない段数で大きな減速比が得られること、大きなトルクが伝達できること、および入力軸と出力軸を同軸上に配置できることから、広く使用されている。例えば、遊星歯車装置は、内燃機関のクランク軸からカム軸までの回転伝達経路に設けられ、アクチュエータの回転を減速してカム軸に伝達することによりクランク軸とカム軸との回転位相を変化させるバルブタイミング調整装置として使用される。特許文献1では、遊星歯車装置は、アクチュエータに連結されているサンギヤと、クランク軸と一体に回転可能なスプロケットを有するキャリヤと、キャリヤにより回転可能に支持されているプラネタリギヤと、カム軸に連結されているリングギヤとを備えている。
米国特許第5680836号明細書
ところで、遊星歯車装置の各ギヤ間のバックラッシは、異音の発生およびギヤの摩耗の原因となる。例えば、バルブタイミング調整装置の場合、カム軸のトルク変動がリングギヤに伝わることによってリングギヤとプラネタリギヤとの間で衝突が起こり、上述のような異音やギヤの摩耗が生じる。そのため、異音およびギヤの摩耗を抑制するには、バックラッシを低減することが重要である。
これに対し、特許文献1の遊星歯車装置のプラネタリギヤは、テーパギヤであり、同じくテーパギヤであるリングギヤに対しコイルばねにより軸方向へ付勢されている。これにより、リングギヤとプラネタリギヤとの間のバックラッシを低減している。
しかし、特許文献1の遊星歯車装置では、プラネタリギヤ毎にコイルばねが必要であり、構造が複雑になる欠点がある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成で異音およびギヤの摩耗を抑制可能な遊星歯車装置を提供することである。
本発明による遊星歯車装置は、サンギヤ、プラネタリギヤ、第1リングギヤ、第2リングギヤおよび調整手段を備える。サンギヤは、テーパ状の外歯である第1テーパ外歯を有している。プラネタリギヤは、第1テーパ外歯と噛み合っているテーパ状の外歯である第2テーパ外歯、および、第2テーパ外歯の大径端部に対し小径端部とは反対側に位置し、且つ第2テーパ外歯から軸方向へ離間するに従って外径が小さくなるテーパ状の外歯である第3テーパ外歯を有している。
第1リングギヤは、サンギヤと同軸上に位置し、第2テーパ外歯と噛み合っているテーパ状の内歯である第1テーパ内歯を有している。第2リングギヤは、サンギヤと同軸上に位置し、第3テーパ外歯と噛み合っているテーパ状の内歯である第2テーパ内歯を有し、第1リングギヤに対し相対回転可能である。調整手段は、第1リングギヤと第2リングギヤとの軸方向距離を調整する。
本発明の第1の態様では、調整手段は、回転体(21)と付勢部材(31)とを含み、第1リングギヤおよび第2リングギヤの一方を他方側に軸方向へ押圧する押圧力を発生させる。回転体は、第2リングギヤに対し第1リングギヤとは反対側に位置している支持部(23)、および、支持部と第1リングギヤとを接続している接続部(22)を有している。付勢部材は、回転体の支持部と第2リングギヤとの間に設けられている。
本発明の第2の態様では、調整手段は、第2リングギヤに対し第1リングギヤとは反対側に液圧室(44)を形成し、前記第2リングギヤを押圧する作動液を前記液圧室に収容可能な液圧室形成部材(42)を含み、前記第1リングギヤおよび前記第2リングギヤの一方を他方側に軸方向へ押圧する押圧力を発生させる。
本発明の第3の態様では、調整手段は、回転体とシムプレート(51)とを含む。回転体は、第2リングギヤに対し第1リングギヤとは反対側に位置している支持部、および、支持部と第1リングギヤとを接続している接続部を有している。シムプレートは、回転体の支持部と第2リングギヤとの間に設けられている。
本発明の第4の態様では、調整手段は、第1リングギヤおよび前記第2リングギヤの一方を他方側に軸方向へ押圧する押圧力を発生させる。また、遊星歯車装置は、サンギヤと同軸上に位置している環状部材であり、プラネタリギヤに対し径方向内側で当該プラネタリギヤを支持しているサポートリング(32)を備えている。
本発明の第5の態様では、調整手段は、サンギヤと同軸上に位置している環状部材であり、プラネタリギヤに対し径方向内側で当該プラネタリギヤを支持し、径方向へ弾性変形可能であり、弾性力によりプラネタリギヤを径方向外側に押す反力を発生させ、第2テーパ外歯の第1テーパ内歯への押し付け及び第3テーパ外歯の第2テーパ内歯への押し付けによって第1リングギヤと第2リングギヤとの軸方向距離を調整するサポートリングである。
本発明の第6の態様では、遊星歯車装置は、サンギヤと同軸上に位置している環状部材であり、プラネタリギヤに対し径方向内側で当該プラネタリギヤを支持しているサポートリングを備えている。調整手段は、サポートリングとプラネタリギヤとの間に設けられ、径方向へ弾性変形可能であり、弾性力によりプラネタリギヤを径方向外側に押す反力を発生させ、第2テーパ外歯の第1テーパ内歯への押し付け及び第3テーパ外歯の第2テーパ内歯への押し付けによって第1リングギヤと第2リングギヤとの軸方向距離を調整する弾性部材である。
このように構成することで、第1リングギヤと第2リングギヤとの軸方向距離のみを調整すれば、各リングギヤとプラネタリギヤとのバックラッシを低減することができる。そのため、簡易な構成で異音およびギヤの摩耗を抑制可能である。
本発明の第1実施形態による遊星歯車装置が適用されたバルブタイミング調整装置を示す断面図である。 図1のバルブタイミング調整装置が設けられた内燃機関の概略構成を説明する図である。 図1の遊星歯車装置を矢印III方向から見た図である。 図1のIV−IV線断面図である。 図1のV部分の拡大図である。 本発明の第2実施形態による遊星歯車装置が適用されたバルブタイミング調整装置を示す断面図である。 本発明の第3実施形態による遊星歯車装置が適用されたバルブタイミング調整装置を示す断面図である。 本発明の第4実施形態による遊星歯車装置が適用されたバルブタイミング調整装置を示す断面図である。 本発明の第5実施形態による遊星歯車装置が適用されたバルブタイミング調整装置を示す断面図である。 図9のX部分の拡大図である。 本発明の第6実施形態による遊星歯車装置が適用されたバルブタイミング調整装置を示す断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態による遊星歯車装置が適用されたバルブタイミング調整装置を図1に示す。バルブタイミング調整装置5は、図2に示す内燃機関90の吸気弁91の開閉タイミングを調整するためのものである。図2に示すように、内燃機関90のクランク軸92の回転は、スプロケット93、94、95に巻き掛けられているチェーン96を介してカム軸97、98に伝達される。吸気弁91はカム軸97により開閉駆動され、排気弁99はカム軸98により開閉駆動される。
バルブタイミング調整装置5は、クランク軸92と連動して回転するスプロケット93に対しカム軸97を回転方向へ相対回転させることによって、吸気弁91の開閉タイミングを早くする。このように吸気弁91の開閉タイミングが早くなるようカム軸97を相対回転させることを「進角させる」という。
また、バルブタイミング調整装置5は、スプロケット93に対しカム軸97を回転方向とは反対方向へ相対回転させることによって、吸気弁91の開閉タイミングを遅くする。このように吸気弁91の開閉タイミングが遅くなるようカム軸97を相対回転させることを「遅角させる」という。
(全体構成)
先ず、バルブタイミング調整装置5の全体構成について図1、図3を参照して説明する。
バルブタイミング調整装置5は、モータ6および遊星歯車装置10を備えている。
モータ6は、例えばブラシレスモータから構成され、内燃機関90のチェーンカバー9に固定されている。モータ軸7の回転状態は、図示しない電子制御装置によって制御される。
遊星歯車装置10は、サンギヤ11、プラネタリギヤ14、第1リングギヤ17、スプロケット軸21、および第2リングギヤ26などから構成されている。
サンギヤ11は、カム軸97と同軸上に位置し、筒軸12および外歯13を有している。筒軸12は、連結部材8を介してモータ6のモータ軸7に回転伝達可能に連結されている。外歯13は、筒軸12のうちモータ6とは反対側の端部に形成されている。
プラネタリギヤ14は、サンギヤ11の外歯13に噛み合う外歯15、および、外歯15に対しモータ6とは反対側に位置する外歯16を有しており、サンギヤ11まわりに公転可能である。本実施形態では、プラネタリギヤ14は3つ設けられている。
第1リングギヤ17は、カム軸97と同軸上に位置し、プラネタリギヤ14の外歯15と噛み合う内歯18を有している。
スプロケット軸21は、カム軸97と同軸上に位置している筒部22、および、筒部22の一端に位置している底部23を有する有底筒状部材である。スプロケット軸21の底部23は、カム軸97の端部が挿通している通孔24を有する。第1リングギヤ17は、スプロケット軸21の筒部22の開口端部に固定されている。本実施形態では、第1リングギヤ17は、例えばねじ25によりスプロケット軸21に固定されている。スプロケット93は、スプロケット軸21の筒部22に一体に形成されている。第1リングギヤ17、スプロケット軸21およびスプロケット93は、カム軸97に対し相対回転可能である。
第2リングギヤ26は、スプロケット軸21の筒部22の内側に設けられ、カム軸97と同軸上に位置し、プラネタリギヤ14の外歯16と噛み合う内歯27を有している。第2リングギヤ26は、カム軸97の端部が嵌合している嵌合孔28を有し、ボルト29によりカム軸97に固定されている。
プラネタリギヤ14の外歯15の歯数を第1リングギヤ17の内歯18の歯数で割った値を第1歯数比とし、プラネタリギヤ14の外歯16の歯数を第2リングギヤ26の内歯27の歯数で割った値を第2歯数比とすると、第2歯数比は第1歯数比とは異なるよう設定されている。本実施形態では、例えば、第2歯数比は、第1歯数比よりも小さくなるよう設定されている。
以上のように構成されたバルブタイミング調整装置5では、クランク軸92に対するカム軸97の回転位相が目標値と一致する場合、モータ6のモータ軸7がスプロケット93と同速回転させられる。これにより、クランク軸92に対するカム軸97の回転位相は変化せず、吸気弁の開閉タイミングは変更されない。
また、クランク軸92に対するカム軸97の回転位相が目標値よりも遅角側である場合、モータ6のモータ軸7がスプロケット93に対し高速回転させられる。このとき、モータ軸7の回転は、遊星歯車装置10により減速してカム軸97に伝達される。これにより、クランク軸92に対するカム軸97の回転位相が進角側に変化し、吸気弁の開閉タイミングが早くなる。
また、クランク軸92に対するカム軸97の回転位相が目標値よりも進角側である場合、モータ6のモータ軸7がスプロケット93に対し低速回転または逆回転させられる。このとき、モータ軸7の回転は、遊星歯車装置10により減速してカム軸97に伝達される。これにより、クランク軸92に対するカム軸97の回転位相が遅角側に変化し、吸気弁の開閉タイミングが遅くなる。
(特徴構成)
次に、遊星歯車装置10の特徴構成について図1〜図5を参照して説明する。
サンギヤ11、プラネタリギヤ14、第1リングギヤ17および第2リングギヤ26は、コニカルギヤである。コニカルギヤは、テーパギヤとも呼ばれ、歯を軸方向へ連続的に転位して円すい状にした歯車である。
サンギヤ11の外歯13は、モータ6から軸方向へ離間するに従って外径が小さくなるようテーパ状に形成されている。以下、外歯13を第1テーパ外歯13と記載する。
プラネタリギヤ14の外歯15は、第1テーパ外歯13と噛み合っており、モータ6から軸方向へ離間するに従って外径が大きくなるようテーパ状に形成されている。以下、外歯15を第2テーパ外歯15と記載する。
プラネタリギヤ14の外歯16は、第2テーパ外歯15の大径端部に対し小径端部とは反対側に位置し、第2テーパ外歯15から軸方向へ離間するに従って外径が小さくなるようテーパ状に形成されている。以下、外歯16を第3テーパ外歯16と記載する。
第1リングギヤ17の内歯18は、第2テーパ外歯15と噛み合っており、モータ6から軸方向へ離間するに従って内径が大きくなるようテーパ状に形成されている。以下、内歯18を第1テーパ内歯18と記載する。
第2リングギヤ26の内歯27は、第3テーパ外歯16と噛み合っており、モータ6から軸方向へ離間するに従って内径が小さくなるようテーパ状に形成されている。以下、内歯27を第2テーパ内歯27と記載する。
遊星歯車装置10は、第1リングギヤ17と第2リングギヤ26との軸方向距離を調整する調整手段として、皿ばね31およびサポートリング32をさらに備えている。
皿ばね31は、スプロケット軸21の底部23と第2リングギヤ26との間に設けられており、第2リングギヤ26を第1リングギヤ17側に軸方向へ押圧する押圧力を発生させている。スプロケット軸21は、特許請求の範囲に記載の「回転体」に相当する。スプロケット軸21の底部23は、第2リングギヤ26に対し第1リングギヤ17とは反対側に位置しており、特許請求の範囲に記載の「支持部」に相当する。スプロケット軸21の筒部22は、底部23と第1リングギヤ17とを接続しており、特許請求の範囲に記載の「接続部」に相当する。
サポートリング32は、カム軸97と同軸上に位置している環状部材であり、サンギヤ11に対し相対回転可能であり、プラネタリギヤ14に対し径方向内側で当該プラネタリギヤ14を支持している。本実施形態では、プラネタリギヤ14は、第2テーパ外歯15と第3テーパ外歯16との間に、サポートリング32に当接している環状突起33を有する。また、サポートリング32は、径方向へ弾性変形可能なよう径方向厚みが比較的薄く形成されており、弾性力によりプラネタリギヤ14を径方向外側に押す反力を発生させている。
以上のように構成された遊星歯車装置10では、皿ばね31の押圧力により、第1テーパ内歯18が第2テーパ外歯15に軸方向へ押し付けられつつ第2テーパ内歯27が第3テーパ外歯16に軸方向へ押し付けられている。また、サポートリング32の反力により、第2テーパ外歯15が第1テーパ内歯18に径方向へ押し付けられつつ第3テーパ外歯16が第2テーパ内歯27に径方向へ押し付けられている。このようにして第1リングギヤ17と第2リングギヤ26との軸方向距離が調整され、プラネタリギヤ14と第1リングギヤ17との間のバックラッシ、および、プラネタリギヤ14と第2リングギヤ26との間のバックラッシが除去されている。
(効果)
以上説明したように、第1実施形態による遊星歯車装置10は、サンギヤ11と、サンギヤ11に噛み合うプラネタリギヤ14と、プラネタリギヤ14に噛み合う第1リングギヤ17および第2リングギヤ26とを備えている。各ギヤは、テーパ状の歯を有するコニカルギヤである。プラネタリギヤ14は、第1リングギヤ17と第2リングギヤ26とに軸方向で挟まれるように設けられている。第1リングギヤ17および第2リングギヤ26の軸方向距離は、調整手段により調整されている。
このように構成することで、第1リングギヤ17と第2リングギヤ26との軸方向距離のみを調整して、リングギヤ17、26とプラネタリギヤ14とのバックラッシを無くすことができる。そのため、簡易な構成で異音およびギヤの摩耗を抑制可能である。
また、第1実施形態では、前記調整手段は、皿ばね31およびスプロケット軸21を含み、第2リングギヤ26を第1リングギヤ17側に軸方向へ押圧する押圧力を発生させる。スプロケット軸21は、第1リングギヤ17に固定された筒部22と、第2リングギヤ26に対し第1リングギヤ17とは反対側に位置している底部23とを一体に形成している。皿ばね31は、スプロケット軸21の底部23と第2リングギヤ26との間に設けられている。
これにより、第1テーパ内歯18を第2テーパ外歯15に軸方向へ押し付けつつ、第2テーパ内歯27を第3テーパ外歯16に軸方向へ押し付けて、リングギヤ17、26とプラネタリギヤ14とのバックラッシを無くすことができる。
また、皿ばね31による押圧力は、各ギヤの歯の摩耗の進行に追従して第1リングギヤ17と第2リングギヤ26との軸方向距離を狭め、第1テーパ内歯18の第2テーパ外歯15への押し付け状態、および、第2テーパ内歯27の第3テーパ外歯16への押し付け状態を維持することができる。
また、第1実施形態では、プラネタリギヤ14の径方向内側には、サポートリング32が設けられている。サポートリング32は、サンギヤ11と同軸上に位置している環状部材であり、サンギヤ11に対し相対回転可能であり、プラネタリギヤ14を支持している。サポートリング32は、各プラネタリギヤ14同士を周方向で拘束していない。
これにより、第1リングギヤ17と第2リングギヤ26との軸方向距離の調整、および、カム軸から伝わるトルクに応じてプラネタリギヤ14に生じるラジアル荷重をサポートリング32に受けさせ、サンギヤ11の第1テーパ外歯13に作用する面圧を低減することができる。そのため、サンギヤ11を小型化することができる。
また、リングギヤ17、26とプラネタリギヤ14との間のバックラッシを無くしつつ、サンギヤ11とプラネタリギヤ14との間にバックラッシを存在させることができる。そのため、製造上生じる、プラネタリギヤ14の第2テーパ外歯15と第3テーパ外歯16との位置ずれを許容することができる。したがって、製造コストを低減可能である。
また、第1実施形態では、各ギヤがコニカルギヤから構成され、第1リングギヤ81と第2リングギヤ83とが互いに近づくように軸方向へ挟圧されることによって各プラネタリギヤ14がサポートリング32に押し付けられている。これにより、各プラネタリギヤ14とサポートリング32とを常に接触させることができる。したがって、ある時点においてサンギヤ11と噛み合っているプラネタリギヤ14の回転力は、摩擦によりサポートリング32に伝達されたあと、サンギヤ11に非噛み合いのプラネタリギヤ14に伝達される。
また、第1実施形態では、プラネタリギヤ14は、サポートリング32まわりに3つ設けられている。
したがって、全てのプラネタリギヤ14を確実にサポートリング32に支持させることができる。
また、第1実施形態では、サポートリング32は、径方向へ弾性変形可能であり、弾性力によりプラネタリギヤ14を径方向外側に押す反力を発生させ、第2テーパ外歯15の第1テーパ内歯18への押し付け及び第3テーパ外歯16の第2テーパ内歯27への押し付けによって第1リングギヤ17と第2リングギヤ26との軸方向距離を調整している。
これにより、簡易な構成でリングギヤ17、26とプラネタリギヤ14とのバックラッシを無くすことができる。
また、全てのプラネタリギヤ14を一層確実にサポートリング32に支持させることができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態による遊星歯車装置40について図6を参照して説明する。
遊星歯車装置40の第2リングギヤ41は、スプロケット軸42の筒部43の内壁面に摺動可能に設けられている。スプロケット軸42は、第2リングギヤ41に対し第1リングギヤ17とは反対側に液圧室44を形成し、第2リングギヤ41を第1リングギヤ17側に軸方向へ押圧する作動液を液圧室44に収容可能である。液圧室44には、ポンプ45から方向切換弁46やカム軸97の通路47などを経由して作動液が圧送される。本実施形態では、ポンプ45は、内燃機関のクランク軸と連動して回転する機械式のオイルポンプであり、作動液としてエンジンオイルを圧送する。スプロケット軸42は、特許請求の範囲に記載の「液圧室形成部材」に相当する。
第2実施形態では、スプロケット軸42は、第2リングギヤ41を第1リングギヤ17側に軸方向へ押圧する押圧力を発生させ、第1リングギヤ17および第2リングギヤ41の軸方向距離を調整する調整手段として機能する。
このように構成することで、第1リングギヤ17と第2リングギヤ41との軸方向距離のみを調整して、リングギヤ17、41とプラネタリギヤ14とのバックラッシを無くすことができる。そのため、簡易な構成で異音およびギヤの摩耗を抑制可能である。
また、エンジン回転数の上昇に伴い大きくなるカムトルクに追従して上述の押圧力が大きくなるため、効率的に押圧力を調整することができる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態による遊星歯車装置50について図7を参照して説明する。
遊星歯車装置50では、第1リングギヤ17と第2リングギヤ26との軸方向距離を調整する調整手段は、スプロケット軸21およびシムプレート51から構成されている。シムプレート51は、スプロケット軸21の底部23と第2リングギヤ26との間に設けられている。シムプレート51の厚さは、プラネタリギヤ14と第1リングギヤ17との間のバックラッシ、および、プラネタリギヤ14と第2リングギヤ26との間のバックラッシが可及的に無くなるように設定されている。
このように構成することで、第1リングギヤ17と第2リングギヤ26との軸方向距離のみを調整して、リングギヤ17、26とプラネタリギヤ14とのバックラッシを可及的に無くすことができる。そのため、簡易な構成で異音およびギヤの摩耗を抑制可能である。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態による遊星歯車装置60について図8を参照して説明する。
遊星歯車装置60では、スプロケット軸21の底部23は、サポートリング32による反力によって第2リングギヤ26が第1リングギヤ17から離間するように軸方向へ移動することを規制している。第4実施形態では、第1リングギヤ17と第2リングギヤ26との軸方向距離を調整する調整手段は、サポートリング32のみである。
このように構成することで、サポートリング32のみでリングギヤ17、26とプラネタリギヤ14とのバックラッシを無くすことができる。
<第5実施形態>
本発明の第5実施形態による遊星歯車装置70について図9、図10を参照して説明する。
遊星歯車装置70では、サポートリング32とプラネタリギヤ14の環状突起33との間に弾性部材71が設けられている。弾性部材71は、例えばゴムから構成されており、径方向へ弾性変形可能である。弾性部材71は、弾性力によりプラネタリギヤ14を径方向外側に押す反力を発生させ、第2テーパ外歯15の第1テーパ内歯18への押し付け及び第3テーパ外歯16の第2テーパ内歯27への押し付けによって第1リングギヤ17と第2リングギヤ26との軸方向距離を調整する調整手段として機能する。
このように構成することで、サポートリング32および弾性部材71のみでリングギヤ17、26とプラネタリギヤ14とのバックラッシを無くすことができる。
<第6実施形態>
本発明の第6実施形態による遊星歯車装置80について図11を参照して説明する。
遊星歯車装置80では、第1リングギヤ81の第1テーパ内歯82の歯数および第2リングギヤ83の第2テーパ内歯84の歯数は、プラネタリギヤ14の個数(3つ)の整数倍とは異なる。これにより、各プラネタリギヤ14は、サンギヤ11まわりにおいて不等ピッチで配置されている。
ここで、同一形状の複数のプラネタリギヤがサンギヤまわりにおいて不等ピッチで配置される場合、各プラネタリギヤとリングギヤとの噛み合いが同時になされない。このような噛み合い状態は、異音の発生およびギヤの摩耗の原因となる。そのため、プラネタリキャリヤにより各プラネタリギヤを回転可能に支持する従来形態においては、プラネタリキャリヤの軸受部を不等ピッチで製作し、トルク伝達の一部をプラネタリキャリヤに課す、あるいは、形状の異なる複数種類のプラネタリギヤを製作する必要があった。
これに対し、第6実施形態では、プラネタリキャリヤを持たず、サポートリング32によってプラネタリギヤ14を支持している。そのため、プラネタリキャリヤが不要であるとともに各プラネタリギヤ14を同一形状とすることができ、製造コストを削減可能である。また、複数のプラネタリギヤ14をサンギヤ11まわりにおいて不等ピッチで配置することに特に支障がないため、各ギヤの歯数の選択幅が広がり、設計自由度が増す。
<他の実施形態>
本発明の他の実施形態では、プラネタリギヤは4つ以上設けられてもよい。この場合、サポートリングが径方向へ弾性変形可能である、あるいはサポートリングとプラネタリギヤとの間に弾性部材が設けられることによって、全てのプラネタリギヤを確実にサポートリングに支持させることができる。プラネタリギヤの個数が増えるに従って、一つのプラネタリギヤにかかる荷重が軽減され、遊星歯車装置をより小型に構成することができる。
本発明の他の実施形態では、調整手段を構成する付勢部材は、皿ばねに限らず、例えばウェーブワッシャやコイルばね等の他のばねであってもよい。
本発明の他の実施形態では、調整手段として、シムプレートに代えて、調整ねじが設けられてもよい。
本発明の他の実施形態では、調整手段としてプラネタリギヤとサポートリングとの間に設けられる弾性部材は、ゴムに限らず、例えば弾性を有する樹脂から構成されてもよいし、ばねであってもよい。
本発明の他の実施形態では、サポートリングは、剛性が比較的高く形成され、径方向へ弾性変形不能であってもよい。
本発明の他の実施形態では、バルブタイミング調整装置は、内燃機関の排気弁のバルブタイミングを調整するものであってもよい。
本発明の他の実施形態では、遊星歯車装置は、バルブタイミング調整装置に限らず、他の装置に減速機として適用してもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
10、40、50、60、70、80・・・遊星歯車装置
11・・・サンギヤ
13・・・第1テーパ外歯
14・・・プラネタリギヤ
15・・・第2テーパ外歯
16・・・第3テーパ外歯
17、81・・・第1リングギヤ
18、82・・・第1テーパ内歯
26、83・・・第2リングギヤ
27、84・・・第2テーパ内歯
31・・・皿ばね(調整手段)
32・・・サポートリング(調整手段)
42・・・スプロケット軸(液圧室形成部材、調整手段)
51・・・シムプレート(調整手段)
71・・・弾性部材(調整手段)

Claims (14)

  1. テーパ状の外歯である第1テーパ外歯(13)を有しているサンギヤ(11)と、
    前記第1テーパ外歯と噛み合っているテーパ状の外歯である第2テーパ外歯(15)、および、前記第2テーパ外歯の大径端部に対し小径端部とは反対側に位置し、且つ前記第2テーパ外歯から軸方向へ離間するに従って外径が小さくなるテーパ状の外歯である第3テーパ外歯(16)を有している1つまたは複数のプラネタリギヤ(14)と、
    前記サンギヤと同軸上に位置し、前記第2テーパ外歯と噛み合っているテーパ状の内歯である第1テーパ内歯(18、82)を有している第1リングギヤ(17、81)と、
    前記サンギヤと同軸上に位置し、前記第3テーパ外歯と噛み合っているテーパ状の内歯である第2テーパ内歯(27、84)を有し、前記第1リングギヤに対し相対回転可能な第2リングギヤ(26、83)と、
    前記第1リングギヤと前記第2リングギヤとの軸方向距離を調整する調整手段と、
    を備えており、
    前記調整手段は、
    前記第2リングギヤに対し前記第1リングギヤとは反対側に位置している支持部(23)、および、前記支持部と前記第1リングギヤとを接続している接続部(22)を有する回転体(21)と、
    前記回転体の前記支持部と前記第2リングギヤとの間に設けられている付勢部材(31)と、
    を含み、前記第1リングギヤおよび前記第2リングギヤの一方を他方側に軸方向へ押圧する押圧力を発生させる遊星歯車装置。
  2. 前記調整手段は、前記第2リングギヤに対し前記第1リングギヤとは反対側に液圧室(44)を形成し、前記第2リングギヤを押圧する作動液を前記液圧室に収容可能な液圧室形成部材(42)を含む請求項1に記載の遊星歯車装置。
  3. テーパ状の外歯である第1テーパ外歯(13)を有しているサンギヤ(11)と、
    前記第1テーパ外歯と噛み合っているテーパ状の外歯である第2テーパ外歯(15)、および、前記第2テーパ外歯の大径端部に対し小径端部とは反対側に位置し、且つ前記第2テーパ外歯から軸方向へ離間するに従って外径が小さくなるテーパ状の外歯である第3テーパ外歯(16)を有している1つまたは複数のプラネタリギヤ(14)と、
    前記サンギヤと同軸上に位置し、前記第2テーパ外歯と噛み合っているテーパ状の内歯である第1テーパ内歯(18、82)を有している第1リングギヤ(17、81)と、
    前記サンギヤと同軸上に位置し、前記第3テーパ外歯と噛み合っているテーパ状の内歯である第2テーパ内歯(27、84)を有し、前記第1リングギヤに対し相対回転可能な第2リングギヤ(26、83)と、
    前記第1リングギヤと前記第2リングギヤとの軸方向距離を調整する調整手段と、
    を備えており、
    前記調整手段は、前記第2リングギヤに対し前記第1リングギヤとは反対側に液圧室(44)を形成し、前記第2リングギヤを押圧する作動液を前記液圧室に収容可能な液圧室形成部材(42)を含み、前記第1リングギヤおよび前記第2リングギヤの一方を他方側に軸方向へ押圧する押圧力を発生させる遊星歯車装置。
  4. テーパ状の外歯である第1テーパ外歯(13)を有しているサンギヤ(11)と、
    前記第1テーパ外歯と噛み合っているテーパ状の外歯である第2テーパ外歯(15)、および、前記第2テーパ外歯の大径端部に対し小径端部とは反対側に位置し、且つ前記第2テーパ外歯から軸方向へ離間するに従って外径が小さくなるテーパ状の外歯である第3テーパ外歯(16)を有している1つまたは複数のプラネタリギヤ(14)と、
    前記サンギヤと同軸上に位置し、前記第2テーパ外歯と噛み合っているテーパ状の内歯である第1テーパ内歯(18、82)を有している第1リングギヤ(17、81)と、
    前記サンギヤと同軸上に位置し、前記第3テーパ外歯と噛み合っているテーパ状の内歯である第2テーパ内歯(27、84)を有し、前記第1リングギヤに対し相対回転可能な第2リングギヤ(26、83)と、
    前記第1リングギヤと前記第2リングギヤとの軸方向距離を調整する調整手段と、
    を備えており、
    前記調整手段は、
    前記第2リングギヤに対し前記第1リングギヤとは反対側に位置している支持部、および、前記支持部と前記第1リングギヤとを接続している接続部を有する回転体と、
    前記回転体の前記支持部と前記第2リングギヤとの間に設けられているシムプレート(51)と、
    を含む遊星歯車装置。
  5. テーパ状の外歯である第1テーパ外歯(13)を有しているサンギヤ(11)と、
    前記第1テーパ外歯と噛み合っているテーパ状の外歯である第2テーパ外歯(15)、および、前記第2テーパ外歯の大径端部に対し小径端部とは反対側に位置し、且つ前記第2テーパ外歯から軸方向へ離間するに従って外径が小さくなるテーパ状の外歯である第3テーパ外歯(16)を有している1つまたは複数のプラネタリギヤ(14)と、
    前記サンギヤと同軸上に位置し、前記第2テーパ外歯と噛み合っているテーパ状の内歯である第1テーパ内歯(18、82)を有している第1リングギヤ(17、81)と、
    前記サンギヤと同軸上に位置し、前記第3テーパ外歯と噛み合っているテーパ状の内歯である第2テーパ内歯(27、84)を有し、前記第1リングギヤに対し相対回転可能な第2リングギヤ(26、83)と、
    前記第1リングギヤおよび前記第2リングギヤの一方を他方側に軸方向へ押圧する押圧力を発生させ、前記第1リングギヤと前記第2リングギヤとの軸方向距離を調整する調整手段と、
    前記サンギヤと同軸上に位置している環状部材であり、前記プラネタリギヤに対し径方向内側で当該プラネタリギヤを支持しているサポートリング(32)と、
    を備える遊星歯車装置。
  6. 前記調整手段は、
    前記第2リングギヤに対し前記第1リングギヤとは反対側に位置している支持部(23)、および、前記支持部と前記第1リングギヤとを接続している接続部(22)を有する回転体(21)と、
    前記回転体の前記支持部と前記第2リングギヤとの間に設けられている付勢部材(31)と、
    を含む請求項に記載の遊星歯車装置。
  7. 前記調整手段は、前記第2リングギヤに対し前記第1リングギヤとは反対側に液圧室(44)を形成し、前記第2リングギヤを押圧する作動液を前記液圧室に収容可能な液圧室形成部材(42)を含む請求項またはに記載の遊星歯車装置。
  8. 前記サンギヤと同軸上に位置している環状部材であり、前記プラネタリギヤに対し径方向内側で当該プラネタリギヤを支持しているサポートリング(32)を備る請求項に記載の遊星歯車装置。
  9. 前記サポートリングは、径方向へ弾性変形可能であり、弾性力により前記プラネタリギヤを径方向外側に押す反力を発生させ、前記第2テーパ外歯の前記第1テーパ内歯への押し付け及び前記第3テーパ外歯の前記第2テーパ内歯への押し付けによって前記第1リングギヤと前記第2リングギヤとの軸方向距離を調整する前記調整手段である請求項5〜8のいずれか一項に記載の遊星歯車装置。
  10. 前記調整手段は、前記サポートリングと前記プラネタリギヤとの間に設けられ、径方向へ弾性変形可能であり、弾性力により前記プラネタリギヤを径方向外側に押す反力を発生させ、前記第2テーパ外歯の前記第1テーパ内歯への押し付け及び前記第3テーパ外歯の前記第2テーパ内歯への押し付けによって前記第1リングギヤと前記第2リングギヤとの軸方向距離を調整する弾性部材(71)である請求項5〜8のいずれか一項に記載の遊星歯車装置。
  11. テーパ状の外歯である第1テーパ外歯(13)を有しているサンギヤ(11)と、
    前記第1テーパ外歯と噛み合っているテーパ状の外歯である第2テーパ外歯(15)、および、前記第2テーパ外歯の大径端部に対し小径端部とは反対側に位置し、且つ前記第2テーパ外歯から軸方向へ離間するに従って外径が小さくなるテーパ状の外歯である第3テーパ外歯(16)を有している1つまたは複数のプラネタリギヤ(14)と、
    前記サンギヤと同軸上に位置し、前記第2テーパ外歯と噛み合っているテーパ状の内歯である第1テーパ内歯(18、82)を有している第1リングギヤ(17、81)と、
    前記サンギヤと同軸上に位置し、前記第3テーパ外歯と噛み合っているテーパ状の内歯である第2テーパ内歯(27、84)を有し、前記第1リングギヤに対し相対回転可能な第2リングギヤ(26、83)と、
    前記第1リングギヤと前記第2リングギヤとの軸方向距離を調整する調整手段と、
    を備えており、
    前記調整手段は、前記サンギヤと同軸上に位置している環状部材であり、前記プラネタリギヤに対し径方向内側で当該プラネタリギヤを支持し、径方向へ弾性変形可能であり、弾性力により前記プラネタリギヤを径方向外側に押す反力を発生させ、前記第2テーパ外歯の前記第1テーパ内歯への押し付け及び前記第3テーパ外歯の前記第2テーパ内歯への押し付けによって前記第1リングギヤと前記第2リングギヤとの軸方向距離を調整するサポートリングである遊星歯車装置。
  12. テーパ状の外歯である第1テーパ外歯(13)を有しているサンギヤ(11)と、
    前記第1テーパ外歯と噛み合っているテーパ状の外歯である第2テーパ外歯(15)、および、前記第2テーパ外歯の大径端部に対し小径端部とは反対側に位置し、且つ前記第2テーパ外歯から軸方向へ離間するに従って外径が小さくなるテーパ状の外歯である第3テーパ外歯(16)を有している1つまたは複数のプラネタリギヤ(14)と、
    前記サンギヤと同軸上に位置し、前記第2テーパ外歯と噛み合っているテーパ状の内歯である第1テーパ内歯(18、82)を有している第1リングギヤ(17、81)と、
    前記サンギヤと同軸上に位置し、前記第3テーパ外歯と噛み合っているテーパ状の内歯である第2テーパ内歯(27、84)を有し、前記第1リングギヤに対し相対回転可能な第2リングギヤ(26、83)と、
    前記第1リングギヤと前記第2リングギヤとの軸方向距離を調整する調整手段と、
    前記サンギヤと同軸上に位置している環状部材であり、前記プラネタリギヤに対し径方向内側で当該プラネタリギヤを支持しているサポートリングと、
    を備えており、
    前記調整手段は、前記サポートリングと前記プラネタリギヤとの間に設けられ、径方向へ弾性変形可能であり、弾性力により前記プラネタリギヤを径方向外側に押す反力を発生させ、前記第2テーパ外歯の前記第1テーパ内歯への押し付け及び前記第3テーパ外歯の前記第2テーパ内歯への押し付けによって前記第1リングギヤと前記第2リングギヤとの軸方向距離を調整する弾性部材である遊星歯車装置。
  13. 前記第1テーパ内歯の歯数および前記第2テーパ内歯の歯数のうち少なくとも一方は、前記プラネタリギヤの個数の整数倍とは異なる請求項12のいずれか一項に記載の遊星歯車装置。
  14. 前記第1リングギヤは、内燃機関(90)のクランク軸(92)と連動して回転可能であり、
    前記第2リングギヤは、前記内燃機関のカム軸(97)と連動して回転可能であり、
    前記サンギヤは、アクチュエータ(6)に連結可能であり、
    前記アクチュエータが出力する回転を減速して前記カム軸に伝達し、前記クランク軸と前記カム軸との回転位相を変化させることにより、前記カム軸が開閉駆動する弁のバルブタイミングを調整可能である請求項1〜13のいずれか一項に記載の遊星歯車装置。
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